JP5402316B2 - フォトマスク、及び光学素子の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、フォトマスク、及び光学素子の製造方法に関する。
3次元構造の特殊表面形状を形成すべき基板材料の表面上に所定の厚さに感光性材料を塗布して感光性材料層を形成し、特殊表面形状に対応して光透過率が段階的に変化する露光用マスクを用いて感光性材料層に所定の光透過率分布のマスクパターンを露光し、目的とする特殊表面形状に応じて感光性材料層の厚さを変化させる特殊表面形状の創成方法において、感光性材料層へ露光用マスクのパターンを露光する際に、デフォーカスして露光パターンを僅かに焦点ボケさせ、マスクパターンの光透過率分布の段差を解消する特殊表面形状の創成方法が提案されている(特許文献1参照)。
また、第1の光学濃度レベルを有する第1の領域と、第1の光学濃度レベルに次ぐ第2の光学濃度レベルを有する第2の領域との間に、第1の光学濃度レベルを有する第1の区域と第2の光学濃度レベルを有する第2の区域とが混在する混在領域を有する透過率変調方式の多階調マスクが提案されている(特許文献2参照)。
特開2001−255660号公報 特開2002−365784号公報
本発明は、光透過領域及び遮光領域からなる2値パターンのグレートーンマスクにおいても、多くの階調数を表現することができるフォトマスク、及びこのフォトマスクを用いて滑らかな表面形状の光学素子を製造することができる光学素子の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、光透過領域及び遮光領域の双方を有し、かつ露光装置の分解能に対応する面積より小さい面積の小領域であって、小領域内の前記光透過領域または前記遮光領域の面積を各々異ならせた複数の小領域を、階調毎に前記光透過領域または前記遮光領域の総面積が異なるように、階調に応じた組み合わせで単位領域内に配列したフォトマスクである。
また、請求項2の発明は、前記単位領域内に、組織的ディザ法または誤差拡散法を用いて前記小領域を配列した請求項1記載のフォトマスクである。
また、請求項3の発明は、光透過領域及び遮光領域の双方を有し、かつ露光装置の分解能に対応する面積より小さい面積の小領域を配列した単位領域であって、小領域内の前記光透過領域または前記遮光領域の面積を各々異ならせた複数の単位領域のそれぞれについて、前記単位領域内に設けられた階調毎に領域内に含まれる前記光透過領域または前記遮光領域の総面積が異なるように設定された設定領域以外の領域の前記光透過領域及び前記遮光領域を前記光透過領域または前記遮光領域のいずれか一方にしたフォトマスクである。
また、請求項4の発明は、前記小領域内に、組織的ディザ法または誤差拡散法を用いて前記光透過領域または前記遮光領域が配列された請求項3記載のフォトマスクである。
また、請求項5の発明は、光学素子が形成される基板上に形成された光感受性材料を、請求項1〜請求項4のいずれか1項記載のフォトマスクを透過させた光で露光して現像することにより三次元形状を形成し、エッチング処理により、前記光感受性材料の三次元形状を前記基板に転写する、光学素子の製造方法である。
請求項1記載のフォトマスクによれば、光透過領域及び遮光領域からなる2値パターンのグレートーンマスクにおいても、階調毎に光透過領域または遮光領域の総面積が異なるように単位領域内に配列していない場合と比較して、多くの階調数を表現することができる、という効果が得られる。
請求項2記載のフォトマスクによれば、組織的ディザ法または誤差拡散法を用いない場合と比較して、階調に応じた光学濃度の変化をより滑らかにすることができる、という効果が得られる。
請求項3記載のフォトマスクによれば、階調毎に異なる面積の設定領域を単位領域内に設定しない場合と比較して、多くの階調数を表現することができる、という効果が得られる。
請求項4記載のフォトマスクによれば、組織的ディザ法または誤差拡散法を用いない場合と比較して、階調に応じた光学濃度の変化をより滑らかにすることができる、という効果が得られる。
また、請求項5記載の光学素子の製造方法によれば、階調毎に光透過領域または遮光領域の総面積が異なるように単位領域内に配列していない、または階調毎に異なる面積の設定領域を単位領域内に設定しないフォトマスクを用いる場合に比べて、滑らかな表面形状の光学素子を製造することができる、という効果が得られる。
フォトマスクの光学濃度と形成されたレジスト形状の膜厚との関係を示す線図である。 第1の実施の形態のフォトマスクの小領域を示す図である。 第1の実施の形態のフォトマスクにおいて、小領域を単位領域に配列する際に用いられるベイヤーマトリックスの一例である。 第1の実施の形態のフォトマスクにおいて、小領域を単位領域に配列した一例である。 第1の実施の形態のフォトマスクの小領域の他の例を示す図である。 第1の実施の形態のフォトマスクにおいて、他の例の小領域を単位領域に配列した一例である。 本実施の形態のフォトマスクを用いた光学素子の製造方法を示す概略図である。 第2の実施の形態のフォトマスクの小領域、及び小領域を単位領域に配列した一例である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
まず、第1の実施の形態のフォトマスクについて説明する。第1の実施の形態のフォトマスクは、同心円状に配列された領域毎に、階調が連続して変化するように階調に応じた単位領域を配列することで光学濃度を異ならせている。詳細は後述するが、単位領域には、露光装置の分解能に対応する面積より小さい面積の小領域が配列されており、小領域は、光透過領域及び遮光領域を有している。すなわち、第1の実施の形態のフォトマスクは、光透過領域及び遮光領域の2値からなるグレートーンマスクである。
また、第1の実施の形態のフォトマスクは、ガラス等の光透過性の基板にクロム等の遮光性材料を用いて光透過領域及び遮光領域を形成したものである。光透過領域及び遮光領域は、基板に蒸着された遮光性材料に描画装置(例えば、電子ビームまたはレーザビームを用いた描画装置)により電子ビーム等を照射して現像することにより形成する。電子ビーム等が照射された部分は、現像により遮光性材料が除去されて光透過領域となる。電子ビーム等が照射されず遮光性材料が残った部分は遮光領域となる。
ここで、フォトマスクとレジスト形状の膜厚とは、例えば図1に示すような関係にあり、表現できる階調数は、フォトマスクを製造する際に用いられる描画装置のドットサイズにより制限される。使用する光学濃度範囲の幅が広いほど表現できる階調数は多く、使用する光学濃度範囲の幅が狭いほど表現できる階調数は少ない。例えば、高さが低い三次元形状を形成するために光学濃度の範囲を図中Lのように狭い範囲とした場合には、その範囲内で表現できる階調数は少なくなる(例えば、3段階)。
第1の実施の形態では、遮光領域の面積比が第1の大きさの第1小領域、遮光領域の面積比が第1の大きさより大きい第2の大きさの第2小領域、遮光領域の面積比が第2の大きさより大きい第3の大きさの第3小領域の3種類の小領域を用いている。また、各小領域の遮光領域の辺の長さaの小領域の辺の長さWに対する比a/Wは、第1小領域から第3小領域に向かって予め定められた大きさずつ大きくなるように定められている。
具体的には、図2に示すように、小領域20は、縦横のサイズがWの正方形で、光透過領域22及び遮光領域24を有する。遮光領域24は、縦横のサイズがaの正方形で、遮光領域24以外の領域が光透過領域22となっている。同図(A)に示す第1小領域20aは、a/W=0.2であり、遮光領域24の面積比は4%である。同図(B)に示す第2小領域20bは、a/W=0.5であり、遮光領域24の面積比は25%である。同図(C)に示す第3小領域20cは、a/W=0.8であり、遮光領域24の面積比は64%である。以下、このように各小領域20内の遮光領域24の面積を異ならせて光学濃度を異ならせる手法をパルス幅変調、及び小領域20の辺の長さaをパルス幅ともいう。
これら3種類の小領域20a〜20cの各々で1階調を表現した場合には、3段階の階調が表現できる。また、第1小領域20a及び第2小領域20bを、階調毎に単位領域内の遮光領域の総面積が異なるように組み合わせて単位領域内に配列して、第1小領域20aで表せる階調と第2小領域20bで表せる階調との間に更に細かい階調を複数表現する。同様に、第2小領域20b及び第3小領域20cを、階調毎に単位領域内の遮光領域の総面積が異なるように組み合わせて単位領域内に配列して、第2小領域20bで表せる階調と第3小領域20cで表せる階調との間に更に細かい階調を複数表現する。以下、このように単位領域内に異なるパルス幅の小領域を、階調毎に単位領域内の遮光領域の総面積が異なるように組み合わせて配列することにより単位領域内の光学濃度を異ならせる手法をパルス密度変調ともいう。
小領域20を単位領域内に配列するに際しては、ランダムに配置したり、予め定めた順番で配列したりしてもよいが、ここでは特に、組織的ディザ法の一つであるベイヤータイプのマトリックスを用いて配列する。組織的ディザ法は、画像処理技術において、スムーズな画像を再現するための手法であり、この手法を用いることにより、フォトマスク上に表現される階調に応じた光学濃度の変化をより滑らかなものとする。
ベイヤータイプのマトリックスとしては、例えば、図3(A)に示すような2×2ベイヤーマトリックス、同図(B)に示すような4×4ベイヤーマトリックス、及び同図(C)に示すような8×8ベイヤーマトリックスが用いられる。これらの全体が単位領域に対応しており、各マスが小領域に対応している。また、各マス内の数値は閾値であり、表現される階調の段階数をこの数値と比較しながら、小領域の配列を決定する。
はじめに全てのマスに第1小領域を同じ向きで配列する。次に、最も小さい閾値以下の閾値を有するマスに配置された第1小領域を第2小領域に置換し、次に、2番目に小さい閾値以下の閾値を有するマスに配置された第1小領域を第2小領域に置換し、次に、3番目に小さい閾値以下の閾値を有するマスに配置された第1小領域を第2小領域に置換し、次に、最も大きい閾値以下の閾値を有するマスに配置された第1小領域を第2小領域に置換する。そして、次に、最も小さい閾値以下の閾値を有するマスに配置された第2小領域を第3小領域に置換し、次に、2番目に小さい閾値以下の閾値を有するマスに配置された第2小領域を第3小領域に置換し、次に、3番目に小さい閾値以下の閾値を有するマスに配置された第2小領域を第3小領域に置換し、次に、最も大きい閾値以下の閾値を有するマスに配置された第2小領域を第3小領域に置換する。なお、小領域を置換する場合には、置換前の小領域と置換後の小領域とが同じ向きになるように、すなわち遮光領域の位置が対応する位置になるように置換する。
具体的に、図4(A)に示す2×2ベイヤーマトリックスを用いて、第1小領域20a及び第2小領域20b、並びに第2小領域20b及び第3小領域20cを単位領域30内に配列する場合について説明する。まず、同図(B)に示すように、単位領域30内の全領域に面積比が一番小さい第1小領域20aを同じ向きに配列し、これを0階調目とする。次に、0階調目に次ぐ1階調目について、同図(A)のベイヤーマトリックスの最も小さい閾値以下の閾値を有するマスに配置された第1小領域20aを第2小領域20bに置換する(同図(C))。以下、2階調目では、2番目に小さい閾値以下の閾値を有するマスに配置された第1小領域20aを第2小領域20bに置換し(同図(D))、3階調目では、3番目に小さい閾値以下の閾値を有するマスに配置された第1小領域20aを第2小領域20bに置換し(同図(E))、4階調目では、最も大きい閾値以下の閾値を有するマスに配置された第1小領域20aを第2小領域20bに置換する(同図(F))。
第2小領域20b及び第3小領域20cについても同様に単位領域30内に配列する(同図(F)〜同図(J))。なお、第2小領域20b及び第3小領域20cの配列の0段階目は、単位領域30内の全領域に第2小領域20bを配列した状態であり、第1小領域20a及び第2小領域20bの組合せの配列の4階調目と同一の配列となる(同図(F))。
なお、上記では、図2に示すように、小領域内に1つの遮光領域を有する場合について説明したが、図5(A)〜(C)に示すように、小領域20d〜20f内に複数の遮光領域を有するようにしてもよい。同図(C)の場合には、遮光領域がはみ出した部分も含めて小領域として扱う。これらの小領域を図4(A)に示す2×2ベイヤーマトリクスを用いて単位領域内に配列した例を図6に示す。なお、同図(C)の小領域を単位領域に配列する際に、はみ出した部分が隣接する小領域に重複するようにする。
次に、第1の実施の形態のフォトマスク10を用いた光学素子の製造方法について説明する。ここでは、光学素子としてマイクロレンズを製造する場合について説明する。
図7(A)に示すように、マイクロレンズが形成される基板12上にレジスト膜14を生成する。そして、同図(B)に示すように、第1の実施の形態のフォトマスク10を透過させた光でレジスト膜14を露光する。第1の実施の形態のフォトマスク10は、階調表現がより細密となっているため、露光後、現像すると同図(C)に示すように滑らかな表面形状のレジスト形状16が形成される。そして、同図(D)に示すように、エッチング処理により、形成されたレジスト形状16を基板12に転写してマイクロレンズを製造する。
以上説明したように、第1の実施の形態のフォトマスクによれば、パルス幅変調による異なるパルス幅の小領域を、パルス密度変調により組み合わせて単位領域内に配列することにより、パルス幅変調のみまたはパルス密度変調のみにより階調を表現する場合に比べて、多くの階調数が表現され、滑らかな形状の光学素子を製造することができる。また、第1の実施の形態のフォトマスクは、光透過領域及び遮光領域の2値で構成されているため、特殊な感光性プレートに高エネルギービームで描画する場合などに比べて、安価に製造することができる。
次に、第2の実施の形態のフォトマスクについて説明する。第1の実施の形態のフォトマスク10は、パルス幅変調による異なるパルス幅の小領域を、パルス密度変調により組み合わせて単位領域内に配列する場合について説明したが、第2の実施の形態では、単位領域内に設定された設定領域についてパルス密度変調を行う点が異なる。その他の点については、第1の実施の形態のフォトマスク10と同様であるため、説明を省略する。
第2の実施の形態のフォトマスク210では、遮光領域の総面積が第1の大きさの第1小領域、遮光領域の総面積が第1の大きさより大きい第2の大きさの第2小領域、遮光領域の総面積が第2の大きさより大きい第3の大きさの第3小領域の3種類の小領域を用いている。第2の実施の形態では、このように小領域220内に配列する遮光領域224の総面積を異ならせて光学濃度を異ならせる手法をパルス密度変調ともいう。
遮光領域224を小領域220内に配列するに際しては、ランダムに配置したり、予め定めた順番で配列したりしてもよいが、ここでは特に、組織的ディザ法の一つであるベイヤータイプのマトリックスを用いて配列する。ベイヤータイプのマトリックスとしては、第1の実施の形態と同様に、例えば、図3に示すようなものが用いられる。これらの全体が小領域に対応しており、各マスが1つの遮光領域が配列される領域に対応している。また、各マスの数値は閾値であり、表現される階調の段階をこの数値と比較しながら、遮光領域の配列を決定する。なお、1マスの面積(1つの遮光領域に対応する面積)は、フォトマスク210を製造する際に用いられる描画装置のドットサイズにより定まる。
具体的に、図8(A)に示す2×2ベイヤーマトリックスを用いて、遮光領域224を小領域220内に配列する場合について説明する。なお、小領域220内の遮光領域224が配列された領域以外の領域は光透過領域222となる。まず、第1小領域220aについて、同図(A)のベイヤーマトリックスの最も小さい閾値以下の閾値を有するマスに遮光領域224を配置し(同図(B))、第2小領域220bについて、2番目に小さい閾値以下の閾値を有するマスに遮光領域224を配置し(同図(C))、第1小領域220aについて、3番目に小さい閾値以下の閾値を有するマスに遮光領域224を配置する(同図(D))。
これら3種類の小領域220a〜220cの各々で1階調を表現した場合には、3段階の階調が表現できる。また、各小領域220が配列された単位領域230の各々について、階調毎に領域内の遮光領域224の総面積が異なるように設定領域240を設け、設定領域240に含まれる領域以外の領域を光透過領域222または遮光領域224のいずれかにする(ここでは、光透過領域222にする)ことで、各単位領域230について更に細かい階調を表現する。また、設定領域の辺の長さbは、光学濃度が低い階調から光学濃度が高い階調に向かって予め定められた長さずつ長くなるように定められている。第2の実施の形態では、このように単位領域230内の設定領域240の面積を異ならせて光学濃度を異ならせる手法をパルス幅変調ともいう。
具体的には、第1小領域220aを配列した単位領域230(同図(E))について、1階調目の面積の設定領域240を設定する。例えば、設定領域240は、単位領域230の左下角を基準とした1辺の長さbの正方形とし、階調が上がる毎に相似形で拡大する。拡大するピッチは、フォトマスクを製造する際に用いられる描画装置のドットサイズに応じて定める。なお、第2の実施の形態では、設定領域240の1辺の長さbをパルス幅ともいう。
そして、設定領域240以外の領域を全て光透過領域222にする。その状態を同図(F)に示す。次に、第1小領域220aを配列した単位領域230に2階調目の面積の設定領域240を設定し、同様に設定領域240以外の領域を全て光透過領域222にする(同図(G))。3階調目以降についても同様である。なお、第1小領域220aを配列した単位領域230については、3階調目以降はいずれも同一の配列となる(同図(H))。
第2小領域220bを配列した単位領域230(同図(I))についても同様に、階調毎に領域内の遮光領域224の総面積が異なるように設定領域240を設け、設定領域240に含まれる領域以外の領域を光透過領域222にする。その状態を同図(J)〜(N)に示す。また、第3小領域220cを配列した単位領域230(同図(O))についても同様に、階調毎に領域内の遮光領域224の総面積が異なるように設定領域240を設け、設定領域240に含まれる領域以外の領域を光透過領域222にする。その状態を同図(P)〜(T)に示す。
また、第2の実施の形態のフォトマスクを用いた場合も、第1の実施の形態のフォトマスクを用いた場合と同様の手順により、光学素子を製造することができる。
以上説明したように、第2の実施の形態のフォトマスクによれば、パルス密度変調により遮光領域の総面積を異ならせた小領域の各々を配列した単位領域の各々について、パルス幅変調により面積を異ならせた設定領域以外の領域を光透過領域または遮光領域とすることにより、パルス幅変調のみまたはパルス密度変調のみにより階調を表現する場合に比べて、多くの階調数が表現され、滑らかな形状の光学素子を製造することができる。また、第2の実施の形態のフォトマスクは、光透過領域及び遮光領域の2値で構成されているため、特殊な感光性プレートに高エネルギービームで描画する場合などに比べて、安価に製造することができる。
なお、第1及び第2の実施の形態では、露光された部分が除去されるタイプ(ポジタイプ)のレジスト膜を用いてレジスト形状を形成する場合について説明したが、露光された部分が硬化するタイプ(ネガタイプ)のレジスト膜を用いる場合にも本発明を適用することができる。この場合、上記で説明した遮光領域と光透過領域とを逆にした構成とすればよい。
また、第1及び第2の実施の形態では、狭い光学濃度範囲Lの間で階調をより細かくする場合について説明したが、本発明は、光学濃度範囲の全範囲において適用することができる。従って、本発明を適用したフォトマスクを用いて様々な形状の光学素子を製造することができ、従来のフォトマスクを用いる場合と比べて、滑らかな形状の光学素子を製造することができる。
また、第1の実施の形態では、単位領域に小領域を配列する際、第2の実施の形態では、小領域に遮光領域を配列する際に組織的ディザ法を用いる場合について説明したが、スムーズな画像を再現するための画像処理技術として、例えば、誤差拡散法などの他の手法を用いてもよい。
また、第1及び第2の実施の形態では、小領域を正方形としたがこれに限定されるものではなく、長方形などでもよい。また、単位領域に縦横同数の小領域を配列する場合について説明したが、例えば、単位領域内に小領域を2つ配列する場合には1×2としたり、3つ配列する場合には1×3としたり、縦横の配列数を異ならせてもよい。
10、210 フォトマスク
12 基板
14 レジスト膜
20、220 小領域
22、222 光透過領域
24、224 遮光領域
30、230 単位領域
240 設定領域

Claims (5)

  1. 光透過領域及び遮光領域の双方を有し、かつ露光装置の分解能に対応する面積より小さい面積の小領域であって、小領域内の前記光透過領域または前記遮光領域の面積を各々異ならせた複数の小領域を、階調毎に前記光透過領域または前記遮光領域の総面積が異なるように、階調に応じた組み合わせで単位領域内に配列したフォトマスク。
  2. 前記単位領域内に、組織的ディザ法または誤差拡散法を用いて前記小領域を配列した請求項1記載のフォトマスク。
  3. 光透過領域及び遮光領域の双方を有し、かつ露光装置の分解能に対応する面積より小さい面積の小領域を配列した単位領域であって、小領域内の前記光透過領域または前記遮光領域の面積を各々異ならせた複数の単位領域のそれぞれについて、前記単位領域内に設けられた階調毎に領域内に含まれる前記光透過領域または前記遮光領域の総面積が異なるように設定された設定領域以外の領域の前記光透過領域及び前記遮光領域を前記光透過領域または前記遮光領域のいずれか一方にしたフォトマスク。
  4. 前記小領域内に、組織的ディザ法または誤差拡散法を用いて前記光透過領域または前記遮光領域が配列された請求項3記載のフォトマスク。
  5. 光学素子が形成される基板上に形成された光感受性材料を、請求項1〜請求項4のいずれか1項記載のフォトマスクを透過させた光で露光して現像することにより三次元形状を形成し、
    エッチング処理により、前記光感受性材料の三次元形状を前記基板に転写する、
    光学素子の製造方法。
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