JP2011123111A - カラーフィルター形成方法およびそれを用いた固体撮像装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】カラーフィルターの膜厚のゆらぎ部分に由来する電子機器の特性劣化を低減することができるカラーフィルター形成方法を提供すること。
【解決手段】第1感光性樹脂を支持体上に塗布して第1塗布膜を形成する工程(A)と、遮光部と、透光部と、前記遮光部から前記透光部に向って光の透過量が傾斜的に増加する露光量調整部とを所定パターンで有する第1塗布膜露光用のフォトマスクを用いて、第1塗布膜を露光し現像することによって、端縁に傾斜面を有する第1カラーフィルターを前記支持体上に形成する工程(B)と、第1カラーフィルターを覆うように前記支持体上に第2感光性樹脂を塗布して第2塗布膜を形成する工程(C)と、第2塗布膜を露光し現像することによって、第1カラーフィルターの上面を露出させる開口部を有する第2カラーフィルターを形成する工程(D)とを含むことを特徴とするカラーフィルター形成方法。
【選択図】図1

Description

本発明は、カラーフィルター形成方法およびそれを用いた固体撮像装置の製造方法に 関し、詳しくは、カラーフィルター形成時のフォトリソグラフィ工程に関する。
フルカラーの固体撮像装置(例えば、特許文献1参照)や液晶ディスプレイ等の電子機器はカラーフィルターを備えており、固体撮像装置の製造の場合、カラーフィルターの形成は、例えば、次のように行われる。
まず、図12(A)に示すように、第1感光性樹脂を支持体100上に塗布して第1塗布膜110xを形成する。
ここで、支持体100としては、固体撮像装置の場合は、半導体基板、半導体基板の表層にマトリックス状に形成された複数の受光部、各受光部にて発生した電荷を転送するために半導体基板上に形成された複数の電極、各受光部および各電極を覆うように半導体基板上に積層された層間絶縁膜等を備えた、カラーフィルター形成前の固体撮像装置の中間品である。
なお、液晶ディスプレイの場合は、例えば、ガラス基板が支持体100となる。
次に、図12(B)に示すように、例えば、ガラス基板の一面に所定パターンの遮光膜が積層されてなる遮光部M11と、遮光部M11のない領域である透光部m2とを有する第1カラーフィルター露光用のフォトマスクMを用いて、第1塗布膜110xを露光し現像することによって、図12(C)に示すように、支持体100の表面に対して垂直な外周面110aを有する第1カラーフィルター110を形成する。なお、図12(B)において、複数の矢印は、露光装置からの光を表している。
この第1カラーフィルター110は、例えば、赤色、緑色および青色のうちのいずれか1色のカラーフィルターとなる。
次に、図12(D)に示すように、第1カラーフィルター110を覆うように支持体100上に第2感光性樹脂を塗布して第2塗布膜120xを形成する。このとき、第2塗布膜120xは、第1カラーフィルター100の膜厚と同程度の膜厚Tで形成される。
そして、図示しない第2カラーフィルター露光用のフォトマスクを用いて、第2塗布膜120xを露光し現像することによって、図12(E)に示すように、所定位置の第1カラーフィルター110の上面を露出させる開口部を有する第2カラーフィルター120を形成する。この第2カラーフィルター120は、第1カラーフィルター110と色が異なる、例えば、赤色、緑色および青色のうちのいずれか1色のカラーフィルターである。
次に、図12(F)に示すように、第1および第2カラーフィルター110、120の上および第1および第2カラーフィルター110、120が形成されていない支持体1上に第3感光性樹脂を塗布して第3塗布膜を形成し、図示しない第3カラーフィルター露光用のフォトマスクを用いて、第3塗布膜を露光・現像して、所定位置の第1・第2カラーフィルター110、120の上面を露出させる開口部(図示省略)を有する第3カラーフィルター130を形成する。
この第3カラーフィルター130は、第1および第2カラーフィルター110、120と色が異なる、例えば、赤色、緑色および青色のうちのいずれか1色のカラーフィルターである。
これにより、有効領域が赤色、緑色および青色の3色のカラーフィルターと、これら3色のうちの2色が有効領域で重ねられて混色となったカラーフィルターとが形成される。
なお、第2カラーフィルター120の有効領域が第1カラーフィルター110と重ねられない場合や、第3カラーフィルター130が第1・第2カラーフィルター110、120の有効領域と重ねられない場合がある。
近年ではその後、第1〜第3カラーフィルター110、120、130上に平坦化膜を積層し、平坦化膜上の各受光部の直上位置に、平坦化膜を介してマイクロレンズが形成される場合が一般的である。
特開平6−232379号公報
前記従来の固体撮像装置のカラーフィルターの形成方法では、第1カラーフィルター110の外周面100aが垂直面であるため、第1カラーフィルター100と支持体100との間に垂直な段差が形成される(図12(C)参照)。
そのため、図12(D)で示す工程にて第2塗布膜120xを形成すると、垂直な段差の影響により、第2塗布膜120xの膜厚が所望の膜厚Tとならない膜厚のゆらぎ部分Dが発生する。
この第2塗布膜120xの膜厚のゆらぎ部分Dは、段差が垂直に近いほど広い幅となるため、第2塗布膜120xを露光・現像して形成した第2カラーフィルター120も広い幅で膜厚の不均一な部分Dを有してしまうことになる。
この第2カラーフィルター120の膜厚の不均一な部分Dには、光学的欠陥となるストリエーション(筋状の欠陥)が発生し易く、それによって第2カラーフィルター120に対応する受光部の感度ばらつきが発生する場合がある。
そのため、第2カラーフィルター120の膜厚の不均一な部分Dを無効領域(マージン部分)として設定することにより、前記感度ばらつきを抑えることはできるが、第2カラーフィルター120の有効領域が縮小するという問題、および画素ピッチを縮小することができないという問題がある。
さらに、第2カラーフィルター120(図12(E)参照)にも、第1カラーフィルター110上の開口部に垂直な端面120aが形成されるため、第1カラーフィルター110上にも垂直な段差が形成される。
そのため、図12(F)で示す工程にて第3カラーフィルター130を形成すると、第1カラーフィルター110上の第3カラーフィルター130は、第2カラーフィルター120の端面120aによる垂直な段差の影響で、第1カラーフィルター110の中央位置の膜厚よりも段差付近の膜厚が厚くなってしまう。
この第3カラーフィルター130の膜厚の厚い部分にも、前記ストリエーションが発生し易く、それによって第1・第3カラーフィルター110、130の重なり部分に対応する受光部の感度ばらつきが発生する場合がある。
そのため、第3カラーフィルター130の段差付近の膜厚が厚い部分を無効領域(マージン部分)として設定することにより、前記感度ばらつきを抑えることはできるが、第1・第3カラーフィルター110、130の重なり部分の有効領域が縮小するという問題、および画素ピッチを縮小することができないという問題がある。
さらに、このように形成された第1〜第3カラーフィルター110、120、130は、それらの有効領域が重なり合った部分と重なり合わない部分が存在するため、第3カラーフィルター130の表面(上面)に深さの異なる多数の凹凸が存在している。
そのため、第3カラーフィルター130上に平坦化膜を形成して平坦化する場合、平坦化膜の膜厚を厚くしなければならず材料が嵩むと共に、平坦化プロセスに時間がかかるという問題もある。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、カラーフィルターの膜厚のゆらぎ部分に由来する電子機器の特性劣化を低減することができるカラーフィルター形成方法を提供することを目的とする。
かくして、本発明によれば、第1感光性樹脂を支持体上に塗布して第1塗布膜を形成する工程(A)と、遮光部と、透光部と、前記遮光部から前記透光部に向って光の透過量が傾斜的に増加する露光量調整部とを所定パターンで有する第1塗布膜露光用のフォトマスクを用いて、第1塗布膜を露光し現像することによって、端縁に傾斜面を有する第1カラーフィルターを前記支持体上に形成する工程(B)と、第1カラーフィルターを覆うように前記支持体上に第2感光性樹脂を塗布して第2塗布膜を形成する工程(C)と、第2塗布膜を露光し現像することによって、第1カラーフィルターの上面を露出させる開口部を有する第2カラーフィルターを形成する工程(D)とを含むカラーフィルター形成方法が提供される。
また、本発明の別の観点によれば、半導体基板の表層に複数の受光部を形成する工程と、各受光部にて発生した電荷を転送するための複数の電極を前記半導体基板上に形成する工程と、各受光部および各電極を覆うように半導体基板上に層間絶縁膜を積層する工程とを含む支持体の形成工程(I)と、工程(I)の後に、前記カラーフィルター形成方法を用いて、前記支持体の前記層間絶縁膜上であって所定の受光部の直上位置に、少なくとも第1および第2カラーフィルターを形成する工程(II)とを含む固体撮像装置の製造方法、および、この製造方法によって製造された固体撮像装置が提供される。
本発明に係るカラーフィルター形成方法によれば、第1カラーフィルターの端縁に傾斜面が形成されるため、第1カラーフィルターと支持体との間の段差が傾斜面によって緩やかになる。
そのため、支持体上の第2塗布膜の段差付近の膜厚のゆらぎ部分は、図12(D)で説明した従来技術の場合よりも幅が狭くなり、それに伴い、第2塗布膜を露光・現像して形成した支持体上の第2カラーフィルターの段差付近の膜厚の不均一な部分も幅が狭くなる。
この結果、第2カラーフィルターの膜厚の不均一な部分に、光学的欠陥となるストリエーションが発生し難くなる。
このように、支持体上の第2カラーフィルターはストリエーションが低減するため、この方法によって固体撮像装置のカラーフィルターを形成した場合は、第2カラーフィルターに対応する受光部の感度ばらつきが抑制される。
また、第2カラーフィルターの膜厚の不均一な部分を無効領域(マージン部分)として設定した場合は、第2カラーフィルターの有効領域が拡大するため、画素ピッチを縮小することができ、画素の高密度化を図ることができる。
図1(A)〜(F)は本発明に係るカラーフィルター形成方法の実施形態1を説明する断面図である。 図2は実施形態1のカラーフィルター形成方法で使用される第1塗布膜露光用のフォトマスクを示す概略部分平面図である。 図3は図2の第1塗布膜露光用のフォトマスクの部分断面図である。 図4は実施形態1におけるネガ型または実施形態3におけるポジ型のフォトマスクと露光量と第1カラーフィルターの形状との関係を説明する図である。 図5は本発明に係るカラーフィルター形成方法の実施形態2で使用される第1塗布膜露光用のフォトマスクを示す拡大した概略部分平面図である。 図6は図5の第1塗布膜露光用のフォトマスクの部分断面図である。 図7(A)〜(F)は本発明に係るカラーフィルター形成方法の実施形態3を説明する断面図である。 図8(A)および(B)は本発明に係るカラーフィルター形成方法の実施形態4の一部を説明する断面図である。 図9は本発明に係るカラーフィルター形成方法の実施形態6の一部を説明する断面図である。 本発明に係るカラーフィルター形成方法を用いた固体撮像装置の製造方法によって製造されたCCD型固体撮像装置を示す概略部分断面図である。 本発明に係るカラーフィルター形成方法を用いた固体撮像装置の製造方法によって製造されたCMOS型固体撮像装置を示す概略部分断面図である。 図12(A)〜(F)は従来のカラーフィルター形成方法を説明する断面図である。
本発明に係るカラーフィルター形成方法は、第1感光性樹脂を支持体上に塗布して第1塗布膜を形成する工程(A)と、遮光部と、透光部と、前記遮光部から前記透光部に向って光の透過量が傾斜的に増加する露光量調整部とを所定パターンで有する第1塗布膜露光用のフォトマスクを用いて、第1塗布膜を露光し現像することによって、端縁に傾斜面を有する第1カラーフィルターを前記支持体上に形成する工程(B)と、第1カラーフィルターを覆うように前記支持体上に第2感光性樹脂を塗布して第2塗布膜を形成する工程(C)と、第2塗布膜を露光し現像することによって、第1カラーフィルターの上面を露出させる開口部を有する第2カラーフィルターを形成する工程(D)とを含む。
このカラーフィルター形成方法は、フルカラーの固体撮像装置や液晶ディスプレイパネル等の電子機器の製造におけるカラーフィルターの形成に適用可能である。
ここで、前記「支持体」とは、固体撮像装置の場合は、半導体基板、半導体基板の表層にマトリックス状に形成された複数の受光部、各受光部にて発生した電荷を転送するために半導体基板上に形成された複数の電極、各受光部および各電極を覆うように半導体基板上に積層された層間絶縁膜等を備えた、カラーフィルター形成前の固体撮像装置の中間品を意味する。
また、液晶ディスプレイの場合は、例えば、ガラス基板が「支持体」となる。
このカラーフィルター形成方法に用いられる第1塗布膜露光用のフォトマスクは、第1塗布膜を露光する際、露光装置からの光を透光部および露光量調整部に照射し透過させ、露光量調整部にて遮光部から透光部へ向って露光量が傾斜的に増加するように調整することができる。ここで、「傾斜的」とは、「段階的」または「連続的」の意味である。
第1塗布膜露光用のフォトマスクは、例えば、次の(1)および(2)ように構成することができる。
(1)フォトマスクが、ガラス基板と、このガラス基板の一面に所定パターンの遮光膜を積層してなる前記遮光部と、ガラス基板の一面と他面が露出してなる前記透光部と、遮光部から透光部に向うにつれて光の透過量が傾斜的に増加するようにガラス基板の一面または他面に幅の異なる複数枚の半透過膜を積層してなる前記露光量調整部とを備えてなる。
この場合、遮光膜は、当該分野で通常用いられているものであり、例えば、クロム(Cr)等からなる膜厚70〜100nm程度の金属薄膜である。
所定パターンを有する遮光部の形成は、一般的なハーフトーンマスクの遮光部を形成する方法に準じて形成することができる。
半透過膜も、当該分野で通常用いられているものであり、露光波長に対して、例えば、3〜8%の透過率を有するMoSixOy、MoSixOyNz、CrOxNyなどの材質からなる膜であり、膜厚としては200〜800nm程度とすることができる。
露光量調整部は、ガラス基板の一面(遮光膜側の面)または他面に前記材質からなる半透過膜を、スパッタリング等の成膜法により複数層積層することにより形成できる。このとき、例えば、最下層の半透過膜を形成する際は、透光部に半透過膜を堆積させない第1のマスクを用い、次の半導体透過膜を形成する際は、透光部に半透過膜を堆積させない第1のマスクよりも所定寸法大きい第2のマスクを用い、このように徐々に大きいマスクを用いて半透過膜を複数積層することにより、遮光部から透光部に向うにつれて光の透過量が傾斜的に減少する露光量調整部を形成することができる。
露光量調整部による露光量の調整は、露光量調整部の膜厚変化の度合いによって決まり、形成したいレジストパターンの傾斜面部分の膜厚変化の度合いに対応したものとなり、このとき、使用するフォトレジストの現像特性を考慮することが望ましい。
使用するフォトレジストは、露光量(照射露光強度)に対して直線的な挙動を示す現像特性を有するものが好ましいが、直線的でなくとも露光強度分布に対して現像特性により相殺して、結果的に所望のテーパ形状を有するレジストパターンが得られればよい。
(2)フォトマスクが、ガラス基板と、このガラス基板の一面に所定パターンの遮光膜を積層してなる前記遮光部と、ガラス基板の一面と他面が露出してなる前記透光部と、遮光部から透光部に向うにつれて光の透過量が傾斜的に増加するようにガラス基板の一面または他面に遮光ドットパターンを形成してなる前記露光量調整部とを備えてなる。
この場合、遮光膜は、当該分野で通常用いられているものであり、例えば、クロム(Cr)等からなる膜厚70〜100nm程度の金属薄膜である。
所定パターンを有する遮光部の形成は、一般的なグレートーンマスクの遮光部を形成する方法に準じて形成することができる。
露光量調整部は、例えば、ガラス基板の表面の遮光部形成領域と露光量調整部形成領域に遮光膜を形成し、露光量調整部形成領域の遮光膜を、遮光部から透光部へ向うにつれて遮光膜の密度が低下するように、例えば、スパッタエッチングやプラズマエッチング等のドライエッチングにより除去してスリットパターンを形成することにより遮光ドットパターンを形成する、といった方法で形成することができる。
露光量調整部による露光量の調整は、スリット分布あるいは遮光ドット分布によって決まり、形成したいレジストパターンの傾斜面部分の膜厚変化の度合いに対応したものとなり、このときも、使用するフォトレジストの現像特性を考慮することが望ましい。
この場合も、使用するフォトレジストは、露光量(照射露光強度)に対して直線的な挙動を示す現像特性を有するものが好ましいが、直線的でなくとも露光強度分布に対して現像特性により相殺して、結果的に所望のテーパ形状を有するレジストパターンが得られればよい。
本発明に係るカラーフィルター形成方法は、工程(D)において、遮光部と、透光部と、該透光部から前記遮光部に向って光の透過量が傾斜的に低下する露光調整部とが所定パターンで配置された第2塗布膜露光用のフォトマスクを用いて、第2塗布膜を露光し現像することによって、前記開口部側に平坦化された端縁を有する第2カラーフィルターを形成してもよい。なお、第2塗布膜露光用のフォトマスクは、第1塗布膜露光用のフォトマスクの前記構成(1)または(2)と同様に作製することができる。
このようにすれば、第1カラーフィルターと第2カラーフィルターとの重なり部分が平坦化するため、第1カラーフィルターの上面と第2カラーフィルターとの間の段差が小さくなる。
この場合、工程(D)の後に、第1および第2カラーフィルターの上に第3カラーフィルターを形成する工程(E)をさらに含んでもよく、このようにすれば、第1カラーフィルターの上面と第2カラーフィルターとの間の段差の影響によって、第1カラーフィルター上の第3カラーフィルターに膜厚のゆらぎ部分が発生し難くなる。
この結果、第1および第3カラーフィルターの重なり部分の有効領域を拡大することができる。
以下、図面を参照しながら本発明に係るカラーフィルター形成方法の実施形態を具体的に説明する。
(カラーフィルター形成方法:実施形態1)
図1(A)〜(F)は本発明に係るカラーフィルター形成方法の実施形態1を説明する断面図である。また、図2は実施形態1のカラーフィルター形成方法で使用される第1塗布膜露光用のフォトマスクを示す概略部分平面図であり、図3は図2の第1塗布膜露光用のフォトマスクの部分断面図である。
図2および図3に示すように、第1塗布膜露光用のフォトマスクM11は、ガラス基板1と、このガラス基板1の一面に所定パターンの遮光膜2aを積層してなる遮光部2m11と、遮光膜が形成されていない正方形領域に配置された複数の透光部3m11と、各透光部3m11と遮光部2m11との間の領域の露光量調整部4m11とを備えている。
図2には、透光部3m11と正方形の2点鎖線領域とがマトリックス状に配置された状態が図示されており、各透光部3m11は、例えば、縦横方向に2つの2点鎖線領域を挟んだ位置に配置され、かつ斜め方向に複数列で並んで配置されている。
なお、透光部3m11の領域と正方形の2点鎖線領域は、例えば、固体撮像装置が備える複数の受光部のそれぞれに対応するカラーフィルターの有効領域の配置パターンと見ることができる。
このフォトマスクM11において、遮光部2m11は、例えば、ガラス基板1の一面1aであって、前記の配置パターンで配置される複数の透光部3m11および各透光部3m11の外周縁に所定の幅Wで沿って形成された露光量調整部4m11を除く領域に、遮光膜2aを積層することによって形成されている。
また、露光量調整部4m11は、例えば、所定の光透過率および所定パターンの開口部をそれぞれ有するガラス基板1と同等の外形サイズの複数の半透過膜4aが積層されてなる積層体4Aが、ガラス基板1の他面1bに成膜されることによって形成されている。
さらに詳しく説明すると、この積層体4Aにおいて、ガラス基板1側の最下層(1番目)の半透過膜4a1は、透過部3と同じサイズおよび配置パターンの開口部を有している。2番目の半透過膜4a2は、1番目の半透過膜4a1の開口部よりも幅w1分後退した大きさの開口部を有している。3番目の半透過膜以降も同様に幅w1分ずつ後退した大きさの開口部をそれぞれ有している。
前記幅w1、半透過膜4aの積層数、露光量調整部の幅W等は、形成しようとするカラーフィルターの膜厚や傾斜面の傾斜角度、使用する感光性樹脂の現像特性、使用する半透過膜4aの光透過率、露光強度等の各パラメータを考慮して決めることができる。
このように構成されたフォトマスクM11において、積層体4Aの遮光部2m11から透光部3m11側へはみ出した階段状の端縁部分が露光量調整部4m11とされており、遮光部2m11および露光量調整部3m11でないガラス基板1の他面1b部分が透光部3m11とされている。
そして、露光量調整部4m11は、遮光部2m11から透光部3m11へ向って傾斜的に光の透過量(透過性)が増加するものとなっている。
次に、フォトマスクM11を用いたカラーフィルター形成方法について説明する。
<工程(A)>
まず、図1(A)に示すように、第1カラーフィルターを形成するためのネガ型の第1感光性樹脂を支持体S上に塗布して第1塗布膜10xを形成する。
<工程(B)>
次に、図1(B)に示すように、フォトマスクM11を用いて、第1塗布膜10xを露光する。なお、露光光Eを矢印で示し、露光量が多いほど矢印を長くしている。
このとき、図4(A)と(B)に示すように、第1塗布膜10xに照射される露光光Eの露光量は、フォトマスクM11の透光部3m11で最も多く、露光量調整部4では透光部3m11から遮光部2m11へ向うにつれて傾斜的に減少し、遮光部2m11では0になる。
このように露光した第1塗布膜10xを現像すると、図1(C)および図4(C)に示すように、露光光Eの露光量が多い部分ほど厚く残存するため、外周端縁に傾斜面10aを有する第1カラーフィルター10が支持体S上に形成される。
第1カラーフィルター10の膜厚は、例えば200〜700nm程度であり、傾斜面10aの傾斜角度θとしては、例えば30〜80°である。
<工程(C)>
次に、図1(D)に示すように、第1カラーフィルター10を覆うように支持体S上に、第2カラーフィルターを形成するためのネガ型の第2感光性樹脂を第1カラーフィルター10の膜厚と同程度の膜厚T1で塗布して、第2塗布膜20xを形成する。
このとき、支持体Sと第1カラーフィルター10との間の段差は、傾斜面10aによって緩やかになっているため、傾斜面10aから支持体Sに亘る膜厚のゆらぎ部D1の幅が、図12(D)で説明した従来技術での膜厚のゆらぎ部Dの幅よりも小さくなる。
<工程(D)>
次に、図1(E)に示すように、第2塗布膜露光用のフォトマスクM12を用いて、第2塗布膜20xを露光し現像することによって、図1(F)に示すように、複数の第1カラーフィルターのうちの所定の第1カラーフィルター10の上面(有効領域)を露出させる開口部20aを有する第2カラーフィルター20を形成する。
ここで用いるフォトマスクM12は、前記開口部20aに対応するサイズおよび配置パターンで遮光部2m12を有すると共に、その他の領域に透光部3m12Aを有しており、フォトマスクM11における露光量調整部を有していない。
このように形成された第2カラーフィルター20は、前記膜厚のゆらぎ部D1の幅が小さいため、その部分に光学的欠陥となるストリエーションが発生し難くなり、その結果、有効領域が拡大されたものとなる。
(カラーフィルター形成方法:実施形態2)
図5は本発明に係るカラーフィルター形成方法の実施形態2で使用される第1塗布膜露光用のフォトマスクを示す拡大した概略部分平面図であり、図6は図5の第1塗布膜露光用のフォトマスクの部分断面図である。なお、図5および図6において、図3中の要素と同様の要素については同一の符号を付している。
実施形態2では、第1塗布膜露光用のフォトマスクM21を用いること以外は、実施形態1と同様である。
このフォトマスクM21は、ガラス基板1と、このガラス基板1の一面1aに所定パターンの遮光膜2aを積層してなる遮光部2m11と、この遮光部2m11から遠ざかるにつれて光の透過量が傾斜的に増加するように遮光ドットパターンを形成してなる露光量調整部4m21と、ガラス基板1における遮光部2m11および露光量調整部4m21以外の領域である透光部3m11とを備えてなる。
このフォトマスクM21において、遮光部2m11、露光量調整部4m21および透光部3m11の配置パターンは、図2に示すフォトマスク11と同様である。
露光量調整部4m21は、例えば、次のように形成される。
ガラス基板1の一面1aの遮光部形成領域と露光量調整部形成領域に遮光膜2aを形成し、露光量調整部形成領域の遮光膜2aを、遮光部形成領域から遠ざかるにつれて遮光膜2aの密度が低下するように、マスクを用いた複数回のスパッタエッチングにより除去して、露光装置の解像度以下のピンホール状のスリットを多数形成することにより遮光ドットパターンを形成する。この際、透光部3m11側の露光量調整部形成領域の遮光膜2aほどスパッタエッチングの回数を多くする。
この場合、遮光ドット分布、露光量調整部の幅W等は、形成しようとするカラーフィルターの膜厚や傾斜面の傾斜角度、使用する感光性樹脂の現像特性、露光強度等の各パラメータを考慮して決めることができる。
このように構成されたフォトマスクM21において、露光量調整部4m21は、遮光部2m11から透光部3m11へ向って傾斜的に光の透過量(透過性)が増加するものとなっている。
したがって、このフォトマスクM21を用いて実施形態1と同様のカラーフィルター形成方法を行うことにより、実施形態1と同様の第1および第2カラーフィルターを形成することができる(図1参照)。
(カラーフィルター形成方法:実施形態3)
図7(A)〜(F)は本発明に係るカラーフィルター形成方法の実施形態3を説明する断面図である。
実施形態1および2では、ネガ型の第1および第2管構成樹脂を用いて第1および第2カラーフィルターを形成する場合を例示したが、実施形態3ではポジ型の第1および第2管構成樹脂を用いて第1および第2カラーフィルターを形成する。
したがって、実施形態3で使用する第1塗布膜露光用のフォトマスクM31は、その遮光部2m31および透光部3m31の配置が、実施形態1で説明したフォトマスクM11(図1および図2参照)における遮光部2m11および透光部3m11の配置と逆になり、露光量調整部4m31は遮光部2m31から透光部3m31に向って光の透過量が傾斜的に増加するものとなる。
また、実施形態3で使用する第2塗布膜露光用のフォトマスクM32は、その遮光部2m32および透光部3m32の配置が、実施形態1で説明したM12(図1参照)における遮光部2m12および透光部3m12の配置と逆になる。
実施形態3のカラーフィルター形成方法では、次のようになる。
<工程(A)>
まず、図7(A)に示すように、第1カラーフィルターを形成するためのポジ型の第1感光性樹脂を支持体S上に塗布して第1塗布膜10yを形成する。
<工程(B)>
次に、図7(B)に示すように、フォトマスクM31を用いて、第1塗布膜10yを露光する。なお、露光光Eを矢印で示し、露光量が多いほど矢印を長くしている。
図4(A)と(B)に示すように、第1塗布膜10yに照射される露光光Eの露光量は、フォトマスクM31の透光部3m31で最も多く、露光量調整部4m31では透光部3m31から遮光部2m31へ向うにつれて傾斜的に減少し、遮光部2m31では0になる。
このように露光した第1塗布膜10yを現像すると、図1(D)および図7(C)に示すように、露光光Eの露光量が多い部分ほどエッチングされ易いため、実施形態1と同様の、外周端縁に傾斜面10aを有する第1カラーフィルター10が支持体S上に形成される。
<工程(C)>
次に、図7(D)に示すように、第1カラーフィルター10を覆うように支持体S上に、第2カラーフィルターを形成するためのポジ型の第2感光性樹脂を第1カラーフィルター10の膜厚と同程度の膜厚T1で塗布して、第2塗布膜20yを形成する。
このとき、支持体Sと第1カラーフィルター10との間の段差は、傾斜面10aによって緩やかになっているため、傾斜面10aから支持体Sに亘る膜厚のゆらぎ部D1の幅が、図12(D)で説明した従来技術での膜厚のゆらぎ部Dの幅よりも小さくなる。
<工程(D)>
次に、図7(E)に示すように、第2塗布膜露光用のフォトマスクM32を用いて、第2塗布膜20yを露光し現像することによって、図7(F)に示すように、複数の第1カラーフィルターのうちの所定の第1カラーフィルター10の上面(有効領域)を露出させる開口部20aを有する第2カラーフィルター20を形成する。
実施形態3で形成された第2カラーフィルター20も、実施形態1と同様に、前記膜厚のゆらぎ部D1の幅が小さいため、その部分に光学的欠陥となるストリエーションが発生し難くなり、その結果、有効領域が拡大されたものとなる。
(カラーフィルター形成方法:実施形態4)
図8(A)および(B)は本発明に係るカラーフィルター形成方法の実施形態4の一部を説明する断面図である。
実施形態4では、まず、実施形態1の図1(A)〜(D)で説明した工程(A)〜(C)を行う。
次に、図8(A)に示すように、工程(D)において、遮光部2m42と、透光部3m42と、遮光部2m42から透光部3m42に向って光の透過量が傾斜的に増加する露光量調整部4m42とを所定パターンで有する第2塗布膜露光用のフォトマスクM42を用いて、第2塗布膜20xを露光し現像する。
つまり、実施形態1の工程(D)では、露光量調整部を有さないフォトマスクM12を用いて第2塗布膜20xを露光したが、実施形態4では露光量調整部4m42を有するフォトマスクM42を用いて第2塗布膜20xを露光する点が異なる。
このフォトマスクM42を用いて露光することにより、支持体S上の第2塗布膜20xは十分な露光量で露光されるが、第1カラーフィルター10の傾斜面10a付近から上面に向うにつれて露光量が低下していく。
そのため、図8(A)における第2塗布膜20x中の点線よりも上部分の露光量が不十分となり、現像された第2塗布膜20xは、図8(B)に示すように、前記上部分がエッチング除去される。
このような工程(D)を行うことにより、全てまたは所定の第1カラーフィルター10の上面に開口する開口部20bを有し、かつ開口部20b側に平坦化された端縁20cを有する第2カラーフィルター20Aが形成される。
(カラーフィルター形成方法:実施形態5)
実施形態4では、露光量調整部4m42を有するフォトマスクM42を用いてネガ型の第2塗布膜20xを露光し現像して第2カラーフィルター20Aを形成した場合を例示したが、図示しない実施形態5では、ポジ型の第2塗布膜を形成し、露光量調整部を有するフォトマスクを用いて第2塗布膜を露光し現像して第2カラーフィルターを形成する。
この場合、第2塗布膜露光用のフォトマスクMは、その遮光部および透光部の配置が、実施形態4で説明したフォトマスクM42(図8(A)参照)における遮光部2m42および透光部3m42の配置と逆になり、露光量調整部は遮光部から透光部に向って光の透過量が傾斜的に増加するものとなる。
このようにしても、実施形態4と同様の第2カラーフィルター20Aを形成することができる(図8(B)参照)。
(カラーフィルター形成方法:実施形態6)
図9は本発明に係るカラーフィルター形成方法の実施形態6の一部を説明する断面図である。
実施形態6では、実施形態4または5のようにして、平坦化された第2カラーフィルター20Aを形成した工程(D)の後に、第1および第2カラーフィルター10、20Aの上およびこれらが形成されていない支持体S上に、第1および第2カラーフィルター10、20Aの色と異なる色の第3カラーフィルター30を形成する。
第3カラーフィルター30は、第1および第2カラーフィルター10、20Aを覆うように支持体S上に、ネガ型またはポジ型の第3感光性樹脂を塗布して第3塗布膜を形成し、所定位置の第1および第2カラーフィルター10、20Aの有効領域に遮光部または透光部を有する第3塗布膜露光用のフォトマスクを用いて、第3塗布膜を露光し現像することにより形成することができる。
このとき、下地となる第1および第2カラーフィルター10、20Aが平坦化されているため、平坦化された第3カラーフィルター30を得ることができる。
なお、支持体S上に形成された第3カラーフィルター30が、図1(A)における第2カラーフィルター20または図8(B)における第2カラーフィルター20Aのように、第1および第2カラーフィルター10、20Aと接触していてもよい。
(固体撮像装置の製造方法:実施形態7)
実施形態1〜6のカラーフィルター形成方法は、例えば、図10に示す固体撮像装置の製造工程におけるカラーフィルター形成工程に適用することができる。
この固体撮像装置Aは、半導体基板a1と、半導体基板a1の表層に形成された複数の受光部(フォトダイオード)b1と、各受光部b1にて発生した電荷を転送するために半導体基板a1上に形成された複数の電極c1と、各受光部b1および各電極c1を覆うように半導体基板a1上に積層された層間絶縁膜d1と、層間絶縁膜d1上であって所定の受光部b1の直上位置に形成された少なくとも第1および第2カラーフィルターe1、f1とを備えている。
この固体撮像装置Aは、半導体基板a1の表層に複数の受光部b1を形成する工程と、各受光部b1にて発生した電荷を転送するための複数の電極c1を半導体基板a1上に形成する工程と、各受光部b1および各電極c1を覆うように半導体基板a1上に層間絶縁膜d1を積層する工程とを含む支持体S1の形成工程(I)と、工程(I)の後に、実施形態1〜6のいずれか1つのカラーフィルター形成方法を用いて、支持体S1の層間絶縁膜d1上であって所定の受光部b1の直上位置に、少なくとも第1および第2カラーフィルターe1、f1を形成する工程(II)とを含む固体撮像装置の製造方法によって製造することができる。
より詳しく説明すると、図10に示す固体撮像装置AはCCD型の固体撮像装置であり、支持体S1は前記構成要素の他に、隣接する2つの受光部b1の間の半導体基板a1の表層に形成された電荷転送部k1と、層間絶縁膜d1を介して電極(転送電極)c1上に形成された遮光膜n1などを備えている。
さらに、固体撮像装置Aは、層間絶縁膜d1上であって所定の受光部b1の直上位置に形成された第3カラーフィルターg1と、第1〜第3カラーフィルターe1、f1、g1上であって各受光部b1の直上位置に平坦化膜h1を介して形成されたマイクロレンズj1と、各マイクロレンズj1を覆うように平坦化膜j1上に形成された透明保護膜p1などを備えている。
支持体S1は、実施形態1〜6における支持体Sに相当し、当該分野の公知技術を用いた形成工程(I)により形成することができる。
そして、次の形成工程(II)で、実施形態6(図9)で説明したカラーフィルター形成方法により第1〜第3カラーフィルターe1、f1、g1を形成し、その後、当該分野の公知技術を用いて平坦化膜h1、マイクロレンズj1および透明保護膜n1を形成することができる。
(固体撮像装置の製造方法:実施形態8)
実施形態1〜6のカラーフィルター形成方法は、例えば、図11に示す固体撮像装置の製造工程におけるカラーフィルター形成工程にも適用することができる。
図11に示す固体撮像装置Bも、半導体基板a2と、半導体基板a2の表層に形成された複数の受光部(フォトダイオード)b2と、各受光部b2にて発生した電荷を転送するために半導体基板a2上に形成された複数の電極c2と、各受光部b2および各電極c2を覆うように半導体基板a2上に積層された層間絶縁膜d2と、層間絶縁膜d2上であって所定の受光部b2の直上位置に形成された少なくとも第1および第2カラーフィルターe2、f2とを備えている。
そして、この固体撮像装置Bも、実施形態7と同様の形成工程(I)および(II)を含む固体撮像装置の製造方法によって製造することができる。
より詳しく説明すると、図11に示す固体撮像装置BはCMOS型の固体撮像装置であり、支持体S2は前記構成要素の他に、隣接する2つの受光部b2の間の半導体基板a2上に形成された素子分離絶縁膜k2と、層間絶縁膜d2内に形成された多層構造の配線n2およびコンタクトプラグp2と、各カラーフィルターe2、f2、g2と各受光部b2との間の層間絶縁膜d2内に形成された光導波路r2と、光導波路r2および層間絶縁膜d2上に形成されたパッシベーション膜q2などを備えている。
さらに、固体撮像装置Bは、層間絶縁膜d2上であって所定の受光部b2の直上位置に形成された第3カラーフィルターg2と、第1〜第3カラーフィルターe2、f2、g2上であって各受光部b2の直上位置に平坦化膜h1を介して形成されたマイクロレンズj2などを備えている。
支持体S2は、実施形態1〜6における支持体Sに相当し、当該分野の公知技術を用いた形成工程(I)により形成することができる。
そして、次の形成工程(II)で、実施形態6(図9)で説明したカラーフィルター形成方法により第1〜第3カラーフィルターe2、f2、g2を形成し、その後、当該分野の公知技術を用いて平坦化膜h2およびマイクロレンズj2を形成することができる。
(他の実施形態)
実施形態1〜6において、第1〜第3カラーフィルターを形成する感光性樹脂はネガ型とポジ型を組み合わせて使用してもよい。
なお、これらのカラーフィルターの材料である感光性樹脂は、当該分野で通常用いられているものであり、ネガ型としては、例えば、アクリル系樹脂等を用いることができ、ポジ型としては、例えば、ノボラック系樹脂等を用いることができる。
10x、10y 第1塗布膜
2m11、2m12、2m31、2m32、2m42 遮光部
3m11、3m12、3m31、3m42 透光部
4m11、4m21、4m31、4m42 露光量調整部
M11、M12、M21、M31、M32、M42 フォトマスク
10 第1カラーフィルター
S、S1、S2 支持体
20x、20y 第2塗布膜
20a、20b 開口部
20、20A 第2カラーフィルター
30 第3カラーフィルター
1 ガラス基板
1a 一面
2a 遮光膜
1b 他面
4a 半透過膜
a1、a2 半導体基板
b1、b2 受光部
c1、c2 電極
d1、d2 層間絶縁膜

Claims (8)

  1. 第1感光性樹脂を支持体上に塗布して第1塗布膜を形成する工程(A)と、
    遮光部と、透光部と、前記遮光部から前記透光部に向って光の透過量が傾斜的に増加する露光量調整部とを所定パターンで有する第1塗布膜露光用のフォトマスクを用いて、第1塗布膜を露光し現像することによって、端縁に傾斜面を有する第1カラーフィルターを前記支持体上に形成する工程(B)と、
    第1カラーフィルターを覆うように前記支持体上に第2感光性樹脂を塗布して第2塗布膜を形成する工程(C)と、
    第2塗布膜を露光し現像することによって、第1カラーフィルターの上面を露出させる開口部を有する第2カラーフィルターを形成する工程(D)とを含むことを特徴とするカラーフィルター形成方法。
  2. 工程(D)において、遮光部と、透光部と、前記遮光部から前記透光部に向って光の透過量が傾斜的に増加する露光量調整部とを所定パターンで有する第2塗布膜露光用のフォトマスクを用いて、第2塗布膜を露光し現像することによって、前記開口部側に平坦化された端縁を有する第2カラーフィルターを形成する請求項1に記載のカラーフィルター形成方法。
  3. 工程(D)の後に、第1および第2カラーフィルターの上に第3カラーフィルターを形成する工程(E)をさらに含む請求項1または2に記載のカラーフィルター形成方法。
  4. 工程(A)で用いられる前記第1感光性樹脂が、露光量に応じた現像特性を有する感光性樹脂である請求項1〜3のいずれか1つに記載のカラーフィルター形成方法。
  5. 前記フォトマスクが、ガラス基板と、このガラス基板の一面に所定パターンの遮光膜を積層してなる前記遮光部と、ガラス基板の一面と他面が露出してなる前記透光部と、遮光部から透光部に向うにつれて光の透過量が傾斜的に増加するようにガラス基板の一面または他面に幅の異なる複数枚の半透過膜を積層してなる前記露光量調整部とを備えてなる請求項1〜4のいずれか1つに記載のカラーフィルター形成方法。
  6. 前記フォトマスクが、ガラス基板と、このガラス基板の一面に所定パターンの遮光膜を積層してなる前記遮光部と、ガラス基板の一面と他面が露出してなる前記透光部と、遮光部から透光部に向うにつれて光の透過量が傾斜的に増加するようにガラス基板の一面または他面に遮光ドットパターンを形成してなる前記露光量調整部とを備えてなる請求項1〜4のいずれか1つに記載のカラーフィルター形成方法。
  7. 半導体基板の表層に複数の受光部を形成する工程と、各受光部にて発生した電荷を転送するための複数の電極を前記半導体基板上に形成する工程と、各受光部および各電極を覆うように半導体基板上に層間絶縁膜を積層する工程とを含む支持体の形成工程(I)と、
    工程(I)の後に、請求項1〜6のいずれか1つに記載のカラーフィルター形成方法を用いて、前記支持体の前記層間絶縁膜上であって所定の受光部の直上位置に、少なくとも第1および第2カラーフィルターを形成する工程(II)とを含む固体撮像装置の製造方法。
  8. 請求項7に記載の製造方法によって製造された固体撮像装置であって、
    半導体基板と、該半導体基板の表層に形成された複数の受光部と、各受光部にて発生した電荷を転送するために前記半導体基板上に形成された複数の電極と、各受光部および各電極を覆うように半導体基板上に積層された層間絶縁膜と、該層間絶縁膜上であって所定の受光部の直上位置に形成された第1および第2カラーフィルターとを備えた固体撮像装置。
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