JP6409499B2 - パターンデータの作製方法およびフォトマスク - Google Patents
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Description
本発明のパターンデータの作製方法は、2つの実施態様に大別することができる。本発明のパターンデータの作製方法について、第一実施態様および第二実施態様に分けて説明する。
図1および図2は、第一実施態様のパターンデータの作製方法の一例を説明する説明図である。まず、目的とする形状(現像後のレジスト形状)を得るための透過光量分布を把握する(透過光量分布把握処理、図1(a))。具体的には、フォトマスクのパターン形成平面をX−Y座標とした場合に、目的とする形状を得るための透過光量分布を、座標値x、yの関数としてZ座標上の座標値zで表す処理を行う(図1(b))。なお、この領域が、透過光量分布の単位領域に該当する。第一実施態様において、単位領域は正方形であるが、マスク描画データを丸めるために、頂点を共有する二辺の長さが、数十nmレベルの誤差(例えば20nm以下の誤差)を有していても良い。
以下、第一実施態様のパターンデータの作製方法について、処理ごとに説明する。
第一実施態様における透過光量分布把握処理は、上記フォトマスクのパターン形成平面をX−Y座標とした場合に、目的とする形状を得るための透過光量分布を、座標値x、yの関数としてZ座標上の座標値zで表す処理である。
第一実施態様におけるドットパターン生成処理は、上記座標値zに対応するように、上記X−Y座標の領域に上記ドットパターンを生成する処理である。
図9は、第二実施態様のパターンデータの作製方法の一例を説明する説明図である。なお、図9(a)は図1(d)と同じであり、それまでの工程は、図1(a)〜(c)に記載した内容と同様である。図1(a)〜(c)と同様にして、正方形の単位領域1を四辺の中点を十字に結ぶ直線α、βで分割した1/4単位領域のドットパターンaを生成する(図9(a))。次に、ドットパターンa、ドットパターンaを90°回転させたドットパターンe、ドットパターンaを180°回転させたドットパターンf、および、ドットパターンaを270°回転させたドットパターンgを時計回りに配置することで、単位領域1のドットパターンCを生成する(図9(b))。次に、得られたドットパターンを単位領域1のドットパターンCを、互いに隣接するように複数配置する(図9(c))。なお、図9(c)に示すドットパターンは4個の単位領域から構成されているが、ドットパターン全体に含まれる単位領域の数は特に限定されるものではなく、通常、より多くの単位領域から構成されている。
以下、第二実施態様のパターンデータの作製方法について、処理ごとに説明する。
第二実施態様における透過光量分布把握処理は、上述した第一実施態様における透過光量分布把握処理と同様であるので、ここでの記載は省略する。
第二実施態様におけるドットパターン生成処理は、上記座標値zに対応するように、上記X−Y座標の領域に上記ドットパターンを生成する処理である。
本発明のフォトマスクは、2つの実施態様に大別することができる。本発明のフォトマスクについて、第一実施態様および第二実施態様に分けて説明する。
第一実施態様のフォトマスクは、露光波長では解像しない微細なドットパターンの分布状態により、露光する際の透過光量分布を制御するフォトマスクであって、パターン形成平面に、上記透過光量分布に対応する正方形の単位領域のドットパターンAと、上記単位領域のドットパターンAを90°回転、180°回転または270°回転させたドットパターンである、単位領域のドットパターンBとを有し、上記単位領域のドットパターンAおよび上記単位領域のドットパターンBが、ドットが一致しない辺で隣接するように配置されていることを特徴とする。
第二実施態様のフォトマスクは、露光波長では解像しない微細なドットパターンの分布状態により、露光する際の透過光量分布を制御するフォトマスクであって、パターン形成平面に、上記透過光量分布に対応する正方形の単位領域を四辺の中点を十字に結ぶ直線で分割した1/4単位領域のドットパターンを有し、上記単位領域のドットパターンは、上記1/4単位領域のドットパターン、上記1/4単位領域のドットパターンを90°回転させたドットパターン、上記1/4単位領域のドットパターンを180°回転させたドットパターン、および、上記1/4単位領域のドットパターンを270°回転させたドットパターンが時計回りに配置されたパターンであり、複数の上記単位領域のドットパターンが、互いに隣接するように配置されていることを特徴とする。
本発明においては、上述したフォトマスクを用いたマイクロレンズアレイの製造方法を提供することもできる。すなわち、上述したフォトマスクを用いて、感光性レジスト層に露光を行う露光工程と、上記露光工程後の上記感光性レジスト材料を現像し、マイクロレンズアレイを形成する現像工程と、を有することを特徴とするマイクロレンズアレイの製造方法を提供することもできる。
Claims (8)
- 露光波長では解像しない微細なドットパターンの分布状態により、露光する際の透過光量分布を制御するフォトマスクを作製するためのパターンデータの作製方法であって、
前記フォトマスクのパターン形成平面をX−Y座標とした場合に、目的とする形状を得るための透過光量分布を、座標値x、yの関数としてZ座標上の座標値zで表す透過光量分布把握処理と、
前記座標値zに対応するように、前記X−Y座標の領域に前記ドットパターンを生成するドットパターン生成処理と、を有し、
前記ドットパターン生成処理において、前記透過光量分布に対応する正方形の単位領域のドットパターンAを生成し、
前記単位領域のドットパターンAを90°回転、180°回転または270°回転させたドットパターンである、単位領域のドットパターンBを生成し、
前記単位領域のドットパターンAおよび前記単位領域のドットパターンBを、ドットが一致しない辺で隣接するように配置することを特徴とするパターンデータの作製方法。 - 前記単位領域のドットパターンAが、対称性を有するパターンであることを特徴とする請求項1に記載のパターンデータの作製方法。
- 前記単位領域のドットパターンAが、四辺の中点を十字に結ぶ直線に対して対称なパターンであり、
前記単位領域のドットパターンBが、前記単位領域のドットパターンAを90°回転または270°回転させたドットパターンであり、
前記単位領域のドットパターンAおよび前記単位領域のドットパターンBを市松に配置することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のパターンデータの作製方法。 - 前記ドットパターン生成処理を、誤差分散法またはオーダードディザ法を用いて行うことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかの請求項に記載のパターンデータの作製方法。
- 前記パターンデータが、マイクロレンズアレイを作製するためのデータであることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれかの請求項に記載のパターンデータの作製方法。
- 露光波長では解像しない微細なドットパターンの分布状態により、露光する際の透過光量分布を制御するフォトマスクであって、
パターン形成平面に、前記透過光量分布に対応する正方形の単位領域のドットパターンAと、前記単位領域のドットパターンAを90°回転、180°回転または270°回転させたドットパターンである、単位領域のドットパターンBとを有し、
前記単位領域のドットパターンAおよび前記単位領域のドットパターンBが、ドットが一致しない辺で隣接するように配置されていることを特徴とするフォトマスク。 - 前記単位領域のドットパターンAが、対称性を有するパターンであることを特徴とする請求項6に記載のフォトマスク。
- 前記単位領域のドットパターンAが、四辺の中点を十字に結ぶ直線に対して対称なパターンであり、
前記単位領域のドットパターンBが、前記単位領域のドットパターンAを90°回転または270°回転させたドットパターンであり、
前記単位領域のドットパターンAおよび前記単位領域のドットパターンBが市松に配置されていることを特徴とする請求項6または請求項7に記載のフォトマスク。
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