JP5402257B2 - チップ部品搬送装置 - Google Patents

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本発明はチップ部品の搬送装置に関し、詳しくは、チップ型の積層セラミックコンデンサなどのチップ部品を個別に搬送するためのチップ部品搬送装置に関する。
図5は従来のチップ部品搬送装置の全体構成を示す図である(特許文献1参照)。
このチップ部品搬送装置1は、円盤状の搬送ロータ2と、搬送ロータ2と対向するように配設される対向プレート5を備えている。
すなわち、搬送ロータ2は、図6および図7に示すように、その主面が対向プレート5の主面に対向するように配設され、対向プレート5と接しながら回転するように構成されている。
なお、搬送ロータ2には回転軸6が取り付けられており、回転軸6は対向プレート5を貫通して、搬送ロータ2を回転駆動させるための駆動装置7に連結されている。
搬送ロータ2には、周方向に所定の間隔をおいて、複数のキャビティ2aが配設されている。キャビティ2aには、パーツフィーダ3によってチップ部品10(図6,図7)が供給され、搬送ロータ2が回転することにより、チップ部品10が搬送ロータ2の周方向(対向プレート5の周方向でもある)に搬送されるように構成されている。
そして、チップ部品10は、その移動経路において、測定手段4(図5)によって特性が測定され、取出部11(図7)において、良品と不良品に区別して取り出されるように構成されている。
なお、図6においては、キャビティ2aは、周方向に配設された1列のみを示しているが、実際には、図5に示すように、同心円状に複数列のキャビティ2aが配設されている。
また、搬送ロータ2の裏面側(対向プレート5側)には、堀り溝12が形成されており、この掘り溝12は、キャビティ2aの外周側において、それぞれのキャビティ2aに連通するように形成されている。
また、対向プレート5には、搬送ロータ2に形成された堀り溝12と連通するリング状吸引溝13が形成されているとともに、リング状吸引溝13と連通する吸引口14が形成されている。すなわち、各キャビティ2aは、各掘り溝12を介して、リング状吸引溝13、および吸引口14と連通している。これにより、吸引口14から吸引することにより、チップ部品10がキャビティ2a内に吸着、保持されることになる。
そして、この状態で搬送ロータ2が回転することにより、チップ部品10が対向プレート5に沿って周方向に搬送される。
また、対向プレート5には、取出部11において、搬送ロータ2のキャビティ2aに対応する位置に2つの噴出口8が形成されている。そして、この2つの噴出口8からキャビティ2aに収納されたチップ部品10に向かって圧縮空気を噴出することにより、チップ部品10がキャビティ2aから排出されるように構成されている。さらに、取出部11には、搬送ロータ2を挟んで噴出口8に対向する位置に部品取出用のホース9が配置されており、このホース9により、キャビティ2aから排出されたチップ部品10が所定の場所に導かれる。
また、このチップ部品搬送装置においては、図8(a),(b),(c)に示すように、1つのキャビティ2aに対して2つの噴出孔8が、チップ部品10の重心移動ライン15に対して線対称となるように配置されている。
このように構成されたチップ部品搬送装置においては、2つの噴出孔8が、チップ部品10の重心が移動する重心移動ライン15の両側に配置されていることから、チップ部品10の重心の両側に押し出し力が働き、チップ部品10が安定した姿勢でキャビティ2aから取り出され、ホース9を経て、所定の場所に搬送することができるとされている。
しかしながら、このチップ部品搬送装置の場合、チップ部品10が搬送ロータ2のキャビティ2aから排出され、ホース9内に移動するとすぐに転動する。そのため、チップ部品10の姿勢によっては、ホース9の内周面に引っかかったり、後続のチップ部品10が、先のチップ部品10に衝突したりして、チップ部品10に割れや欠けが生じたり、場合によってはホース9内でチップ部品10の閉塞が生じ、その後のチップ部品10の排出ができなくなったりするという問題点がある。
また、噴出口8がチップ部品10の重心に対応する位置に配設されていないので、チップ部品10の稜線部や角部が丸みを帯びている場合、噴出口8から噴出した圧縮空気が、チップ部品10の丸みを有する部分から漏れて、十分な推進力を得ることが困難になり、チップ部品10の安定した排出が妨げられるという問題点がある。
特開2007−45597号公報
本発明は、上記課題を解決するものであり、チップ部品を安定した姿勢で搬送するとともに、所定の位置まで搬送されてきたチップ部品を割れや欠け、あるいは閉塞などを生じたりすることなく、確実に取り出すことが可能なチップ部品搬送装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のチップ部品搬送装置は、
稜線部および角部に丸みが付けられた直方体形状のチップ部品が収容される、平面形状が方形の貫通孔であるキャビティが複数個周方向に所定の間隔をおいて配設され、周方向に回転することにより、前記キャビティに保持された前記チップ部品が周方向に搬送されるように構成された搬送ロータと、
前記搬送ロータの一方側主面と対向するように配設され、前記キャビティの底部としても機能する対向プレートを備え、
前記対向プレートの所定の位置には、
(a)前記チップ部品を前記キャビティ内に保持することができるように、前記チップ部品を吸引する吸引口と、
(b)前記キャビティから前記チップ部品が排出されるべき位置である取出部において、前記チップ部品を前記キャビティから外部に排出することができるように、前記キャビティ内に保持された前記チップ部品の前記対向プレートに対向する面の中央領域に向かって気体を噴出する主噴出口と、
(c)前記取出部において、前記チップ部品の互いに隣り合う2面が、前記キャビティの内周面の互いに隣り合う2面に接しながら前記チップ部品が前記キャビティから排出されるように、前記チップ部品の前記対向プレートと対向する面の重心からずれた位置に向かって気体を噴出し、前記チップ部品を所定の方向に付勢する補助噴出口と
が配設されていることを特徴としている。
また、本発明のチップ部品搬送装置は、
前記吸引口が、方形の前記キャビティの対角の一方側角部に対応する位置に配設され、
前記主噴出口が、前記チップ部品の前記対向プレートに対向する面の中央領域に対応する位置に配設され、
前記補助噴出口が、前記吸引口と前記主噴出口とを結ぶ線上の、前記主噴出口よりも前記吸引口から遠い位置に配設されていること
を特徴としている。
本発明のチップ部品搬送装置においては、前記補助噴出口の開口部面積が、前記主噴出口の開口部面積よりも大きいことが望ましい。
また、前記チップ部品の稜線部および角部に付けられた丸みの曲率半径が、160〜220mmの範囲に入ることが望ましい。
また、前記キャビティから外部に排出される前記チップ部品が、部品取出用のホースに排出されるように構成されていることを特徴としている。
本願発明(請求項1)のチップ部品搬送装置は、キャビティが複数個周方向に所定の間隔をおいて配設され、周方向に回転可能に構成された搬送ロータと、搬送ロータの一方側主面と対向するように配設され、キャビティの底部としても機能する対向プレートを備えたチップ部品搬送装置において、対向プレートの所定の位置に、(a)チップ部品をキャビティ内に保持することができるように、チップ部品を吸引する吸引口と、(b)取出部において、チップ部品をキャビティから外部に排出することができるように、チップ部品の対向プレートに対向する面の中央領域に向かって気体を噴出する主噴出口と、(c)取出部において、チップ部品の互いに隣り合う2面が、キャビティの内周面の互いに隣り合う2面に接しながらチップ部品がキャビティから排出されるように、チップ部品の対向プレートと対向する面の重心からずれた位置に向かって気体を噴出し、チップ部品を所定の方向に付勢する補助噴出口とを配設するようにしているので、補助噴出口から、チップ部品の稜線部や角部が丸みを帯びた部分に噴出された空気が、チップ部品をキャビティの内周面の隣り合う2面に押し付けるように作用するとともに、主噴出口から噴出された空気がチップ部品をキャビティから確実に排出する機能を果たすため、安定した姿勢でチップ部品を排出することが可能になる。
なお、本発明においては、搬送ロータとして、キャビティが複数個周方向に配設された搬送ロータを用いているが、さらに径方向にも複数個のキャビティが配設されたものを用いることも可能である。
すなわち、補助噴出口から噴き出される気体が、チップ部品の対向プレートと対向する面の重心からずれた位置に向かって噴き出されることから、チップ部品がキャビティの内周面の隣り合う2面に確実に押し付けられるように付勢されるため、チップ部品はその隣り合う2面がキャビティの内周面の互いに隣り合う2面に接した姿勢を保ちつつ、キャビティの2つの内周面に沿って摺動しながら排出されるため、チップ部品を所定の位置で、安定した姿勢で確実に排出することができる。
また、吸引口を、方形のキャビティの対角の一方側角部に対応する位置に配設し、主噴出口を、チップ部品の対向プレートに対向する面の中央領域に対応する位置に配設し、補助噴出口を、吸引口と主噴出口とを結ぶ線上の、主噴出口よりも吸引口から遠い位置に配設するようにした場合、補助噴出口から噴き出される気体により、チップ部品の隣り合う2面を、確実にキャビティの内周面の隣り合う2面に押し付けるように付勢することが可能になり、本発明をさらに実効あらしめることができる。
補助噴出口の開口部面積を、主噴出口の開口部面積よりも大きくすることにより、搬送ロータの回転位置、すなわち、キャビティと補助噴出口の位置関係がいくらかずれたような場合にも、チップ部品の隣り合う2面を確実にキャビティの内周面の隣り合う2つの面に押し付けるように付勢するという、補助噴出口の本来の機能を確実に発揮させることが可能になり、本発明をより実効あらしめることができる。
チップ部品の稜線部および角部に付けられた丸みの曲率半径が、160〜220mmの範囲に入るようにした場合、補助噴出口から噴出され、丸みが付けられた、チップ部品の稜線部および角部から漏れる気体により、チップ部品の隣り合う2面を確実にキャビティの内周面の隣り合う2面に押し付けることが可能になり、本発明をさらに実効あらしめることができる。
キャビティから外部に排出されるチップ部品が、部品取出用のホースに排出されるように構成されている場合、チップ部品が転動して、ホースの内周面に引っかかったり、後続のチップ部品が、先のチップ部品に衝突し、チップ部品に割れや欠けが生じたり、ホース内でチップ部品の閉塞が生じてその後のチップ部品の排出ができなくなったりすることを防止して、チップ部品の所定の位置への取り出しや搬送を確実に行うことが可能になる。
(a)は本発明の実施例にかかるチップ部品搬送装置の要部構成を示す断面図、(b)は、本発明の実施例にかかるチップ部品搬送装置を構成する搬送ロータに形成されたキャビティの構成、吸引口、主噴出口、および補助噴出口の配設態様を示す平面図である。 本発明の実施例にかかるチップ部品搬送装置を構成する搬送ロータなどの要部の構成を示す図である。 (a)本発明の実施例にかかるチップ部品搬送装置により搬送されるチップ部品(積層セラミックコンデンサ)の構成を示す正面断面図、(b)は側面断面図である。 本発明のチップ部品搬送装置の、チップ部品を排出する際の動作を説明する図である。 本発明の実施例にかかるチップ部品搬送装置および従来のチップ部品搬送装置の全体の構成を示す図である。 従来のチップ部品搬送装置の要部構成を示す図である。 従来のチップ部品搬送装置の要部構成を示す断面図である。 (a),(b),(c)は、従来のチップ部品搬送装置の噴出口の配設態様を示す図である。
以下に本願発明の実施例を示して、本願発明の特徴とするところをさらに詳しく説明する。
図1(a)は本発明の一実施例にかかるチップ部品搬送装置の要部、図1(b)はチップ部品搬送装置を構成する搬送ロータなどの要部の構成を示している。
図3(a),(b)は本発明のチップ部品搬送装置により搬送されるチップ部品である積層セラミックコンデンサの構成を示す図である。
また、図5は、本発明の実施例にかかるチップ部品搬送装置の全体構成を示す図である。なお、図5は従来のチップ部品搬送装置の全体構成を示す図でもある。
この実施例のチップ部品搬送装置1により搬送されるチップ部品10は積層セラミックコンデンサであり、図3(a),(b)に示すような構造を有している。
すなわち、この実施例のチップ部品搬送装置1により搬送される積層セラミックコンデンサ(チップ部品)10は、図3(a),(b)に示すように、セラミック焼結体40の両端部に第1および第2の外部電極44,45が配設された構造を有している。
また、セラミック焼結体40は、複数のセラミック層43を積層して焼結させた積層体であり、その内部には、交互に逆側に引き出されるように第1および第2の内部電極41,42が配設されている。
そして、このセラミック焼結体40の互いに対向する一対の端面には、第1および第2の内部電極41,42と導通するように第1および第2の外部電極44,45が配設されている。
また、セラミック焼結体40は、稜線部(角部を含む)RL1における割れや欠けを防止するとともに、外部電極44,45が稜線部RL1で厚みが薄くなり、接続信頼性が低下することを防止するためにバレル研磨などの方法で面取りが行われており、稜線部RL1には所定の丸みが付けられている。また、セラミック焼結体40の両端部には外部電極44,45が形成されているが、外部電極44,45のセラミック焼結体40の稜線部(角部を含む)RL1を覆う部分(外部電極の稜線部)RL2も丸みを有している。
なお、この実施例におけるチップ部品(積層セラミックコンデンサ)10の寸法は、幅W:2.5mm、高さT:2.5mm、長さL:3.2mmであり、稜線部RL2(具体的には外部電極44,45の稜線部(図3(a)参照))の曲率半径は、190mmである。
すなわち、この実施例では、チップ部品10の稜線部(この実施例では外部電極44,45の稜線部)RL2に付けられた丸みの曲率半径が、160〜220mmの範囲に入るように構成されている。
次に、この実施例のチップ部品搬送装置について説明する。この実施例のチップ部品搬送装置の全体構成は、図5に示した従来のチップ部品搬送装置と同じであり、背景技術の欄で図5を参照しつつ説明を行っているので、ここでは重複を避けるため、図5を参照しながらの装置全体の説明は簡単にし、特徴部分を中心として説明を行う。
この実施例のチップ部品搬送装置1は、上述の直方体形状を有するチップ部品(積層セラミックコンデンサ(図3(a),(b)参照))10の搬送装置および特性選別機として機能するものである。
図2,図5などに示すように、この実施例のチップ部品搬送装置1は、複数のキャビティ2aが周方向および径方向に配設された搬送ロータ2と、チップ部品10の特性を測定するための測定手段4と、対向プレート5(図2)とを備えている。
パーツフィーダ3から供給されたチップ部品(積層セラミックコンデンサ)10は、図1(a)に示すように、その長手方向がキャビティ2aの奥行き方向(矢印Aに沿う方向)に挿入されるように構成されている。
搬送ロータ2は主面が垂直になるような姿勢で、対向プレート5の主面と接するように配設されている。
そして、対向プレート5の所定の位置には、図1および図2に示すように、
(a)チップ部品10をキャビティ2a内に保持することができるように、チップ部品10を吸引する吸引口21と、
(b)チップ部品10が取り出される取出部11において、チップ部品10をキャビティ2aから外部に排出することができるように、チップ部品10の対向プレート5に対向する面10cの中央領域に向かって気体(この実施例では圧縮空気)を噴出する主噴出口22と、
(c)取出部11において、チップ部品10の互いに隣り合う2面10a,10bが、キャビティ2aの内周面の互いに隣り合う2面2a1,2a2に接しながらチップ部品10がキャビティ2aから排出されるように、チップ部品10の対向プレート5と対向する面10cの重心Gからずれた位置に向かって気体(圧縮空気)を噴出し、チップ部品10を所定の方向に付勢する補助噴出口23とが配設されている。
なお、吸引口21は、方形のキャビティ2aの対角の一方側角部に対応する位置に配設され、主噴出口22は平面形状が円形で、チップ部品10の対向プレート5に対向する面10cの中央領域に対応する位置に配設され、補助噴出口23は平面形状が円形で、吸引口21と主噴出口22とを結ぶ線L上の、主噴出口22よりも吸引口21から遠い位置に配設されている。
また、主噴出口22の直径は0.3mm、補助噴出口23の直径は0.6mmに設定されており、補助噴出口23のほうが主噴出口22よりも開口部面積(平面面積)が大きくなるように構成されている。
なお、特に図示しないが、この実施例のチップ部品搬送装置1においても、搬送ロータ2の裏面側にはキャビティと連通する掘り溝が形成され、対向プレート5には、該堀り溝と連通するリング状吸引溝が形成されており、各キャビティ2aの吸引口21は、掘り溝を介してリング状吸引溝と連通している。その結果、リング状吸引溝から吸引することにより、各吸引口21からチップ部品10を吸引して、チップ部品10をキャビティ2a内に吸着、保持することができるように構成されている。
また、搬送ロータ2が回転してチップ部品10を搬送する経路の所定の位置には、上述のように、チップ部品10の特性を測定するための測定手段4が配設されている(図2)。そして、測定手段4を構成する測定端子4aは、搬送ロータ2を挟むように搬送ロータ2の両面側に互いに対向するように配設されており、チップ部品10をこの測定端子4aで挟むことにより電気特性を測定するように構成されている。
また、特性が測定されたチップ部品10は、搬送ロータ2の回転により取出部11まで搬送され、主噴出口22および補助噴出口23の圧縮空気の噴出により、キャビティ2aから排出され、部品取出用のホース9を経て、収納ボックス(図示せず)に収納されるように構成されている(図1)。なお、チップ部品10は、その移動経路において、測定手段4(図2)によって特性が測定され、取出部11(図2)において、良品と不良品に区別して取り出されるように構成されている。
なお、測定された特性により、良品と不良品に区別してチップ部品10を取り出すにあたっては、例えば、良品を取り出す取出部と、不良品を取り出す取出部を周方向に異なる位置に配設し、それぞれの取出部に部品取出用のホースを設けて、良品と不良品をそれぞれの取出部において取り出す方法などが例示されるが、その方法はこれに限られるものではない。
次に、このチップ部品搬送装置を用いてチップ部品10を搬送する場合の動作について説明する。
(1)パーツフィーダ3(図2、図5))に接続された、ホッパー20(図5)に搬送対象物であるチップ部品(積層セラミックコンデンサ)10を投入する。
(2)パーツフィーダ3を動作させることにより、チップ部品10がパーツフィーダ3を通って、搬送ロータ2のキャビティ2a内に充填される。
キャビティ2aに振り込まれたチップ部品10は、対向プレート5に形成された吸引口21からの吸引力により、キャビティ2a内に吸引保持される。
(3)搬送ロータ2を回転させてキャビティ2a内のチップ部品10を周方向に搬送する。
このとき、例えば、周方向に隣接するキャビティ2aの配設間隔に対応するように搬送ロータ2が間欠回転されることにより、測定手段4による特性測定位置でチップ部品10が一時停止する。そして、測定手段4によって、チップ部品10の特性が測定される。
(4)測定手段4で特性が測定されたチップ部品10は、搬送ロータ2の回転により取出部11まで搬送される。
(5)取出部11では、図4に示すように、主噴出口22および補助噴出口23から圧縮空気を噴出することにより、チップ部品10がキャビティ2aから排出され、ホース9を経て、収納ボックス(図示せず)に収納される。
なお、主噴出口22および補助噴出口23から圧縮空気を噴出する工程においても、吸引口21からの吸引は継続して行う。このとき、吸引口21からの吸引が継続して行われていても、主噴出口22および補助噴出口23からの圧縮空気の噴出力が吸引口21からの吸引力に打ち勝って、チップ部品10はキャビティ2aから排出される。
この実施例のチップ部品搬送装置においては、上述のように、吸引口21が方形のキャビティ2aの対角の一方側角部に対応する位置に配設され、主噴出口22が、チップ部品10の対向プレート5に対向する面10cの中央領域に対応する位置に配設され、補助噴出口23が、吸引口21と主噴出口22とを結ぶ線L上の、主噴出口22よりも吸引口21から遠い位置に配設されているため、補助噴出口23から、チップ部品10の稜線部RL2が丸みを帯びた部分に噴出された圧縮空気が、チップ部品10の隣り合う2面10a,10bを、キャビティ2aの隣り合う2つの内周面2a1,2a2に押し付けるように作用し、主噴出口22から噴出された空気により、安定した姿勢でチップ部品10を排出することができる。
すなわち、補助噴出口23から、チップ部品10の対向プレート5と対向する面10cの重心Gからずれた位置に向かって圧縮空気が噴出されるとともに、チップ部品10の稜線部RL2が丸みを帯びているため、図1、図4などに示すように、補助噴出口23から噴出された圧縮空気は、チップ部品10の側面に回りこみ、チップ部品10の隣り合う2面10a,10bをキャビティ2aの隣り合う2面2a1,2a2に押し付ける作用をする(特に図1(b)参照)。この作用により、チップ部品10は、キャビティ2aの隣り合う側面2a1,2a2に沿って(側面2a1,2a2をガイドとして)、キャビティ2aから安定した姿勢で排出され、そのままの姿勢でホース9に移行することになる。その結果、チップ部品10がホース9内で転動し、チップ部品10どうしが衝突して割れや欠けを生じたり、閉塞を生じたりすることを防止して、チップ部品10を確実に搬送して、収納ボックスに収納することが可能になる。
また、補助噴出口23の直径を、主噴出口22の直径よりも大きくしているので、搬送ロータ2の回転位置、すなわち、キャビティ2aと補助噴出口23の位置関係がいくらかずれたとしても、チップ部品10の隣り合う2面10a,10bを確実にキャビティ2aの内周面の隣り合う2面2a1,2a2に押し付けるように付勢するという、補助噴出口23の機能を確実に発揮させることができる。
なお、上記実施例ではチップ部品が積層セラミックコンデンサである場合を例にとって説明したが、チップ部品の種類に特別の制約はなく、稜線部および角部に丸みが付けられた直方体形状を有する種々のチップ部品、例えば、チップ型インダクタ、チップ型LC複合部品、チップ型圧電部品などを搬送する場合に、広く本発明を適用することが可能である。
本願発明は、その他の点においても上記の実施例に限定されるものではなく、発明の範囲内において、種々の応用、変形を加えることが可能である。
1 チップ部品搬送装置
2 搬送ロータ
2a キャビティ
2a1,2a2 キャビティの内周面の互いに隣り合う2面
3 パーツフィーダ
4 測定手段
4a 測定端子
5 対向プレート
6 回転軸
7 駆動装置
8 噴出口
9 ホース
10 チップ部品(積層セラミックコンデンサ)
10a,10b チップ部品の互いに隣り合う2面
10c チップ部品の対向プレートに対向する面
11 取出部
20 ホッパー
21 吸引口
22 主噴出口
23 補助噴出口
40 セラミック焼結体
41 第1の内部電極
42 第2の内部電極
43 セラミック層
44 第1の外部電極
45 第2の外部電極
A キャビティの奥行き方向を示す矢印
G チップ部品の対向プレートと対向する面の重心
RL1 セラミック焼結体の稜線部(および角部)
RL2 チップ部品(外部電極)の稜線部(および角部)

Claims (5)

  1. 稜線部および角部に丸みが付けられた直方体形状のチップ部品が収容される、平面形状が方形の貫通孔であるキャビティが複数個周方向に所定の間隔をおいて配設され、周方向に回転することにより、前記キャビティに保持された前記チップ部品が周方向に搬送されるように構成された搬送ロータと、
    前記搬送ロータの一方側主面と対向するように配設され、前記キャビティの底部としても機能する対向プレートを備え、
    前記対向プレートの所定の位置には、
    (a)前記チップ部品を前記キャビティ内に保持することができるように、前記チップ部品を吸引する吸引口と、
    (b)前記キャビティから前記チップ部品が排出されるべき位置である取出部において、前記チップ部品を前記キャビティから外部に排出することができるように、前記キャビティ内に保持された前記チップ部品の前記対向プレートに対向する面の中央領域に向かって気体を噴出する主噴出口と、
    (c)前記取出部において、前記チップ部品の互いに隣り合う2面が、前記キャビティの内周面の互いに隣り合う2面に接しながら前記チップ部品が前記キャビティから排出されるように、前記チップ部品の前記対向プレートと対向する面の重心からずれた位置に向かって気体を噴出し、前記チップ部品を所定の方向に付勢する補助噴出口と
    が配設されていることを特徴とするチップ部品搬送装置。
  2. 前記吸引口が、方形の前記キャビティの対角の一方側角部に対応する位置に配設され、
    前記主噴出口が、前記チップ部品の前記対向プレートに対向する面の中央領域に対応する位置に配設され、
    前記補助噴出口が、前記吸引口と前記主噴出口とを結ぶ線上の、前記主噴出口よりも前記吸引口から遠い位置に配設されていること
    を特徴とする請求項1記載のチップ部品搬送装置。
  3. 前記補助噴出口の開口部面積が、前記主噴出口の開口部面積よりも大きいことを特徴とする請求項1または2記載のチップ部品搬送装置。
  4. 前記チップ部品の稜線部および角部に付けられた丸みの曲率半径が、160〜220mmの範囲に入ることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のチップ部品搬送装置。
  5. 前記キャビティから外部に排出される前記チップ部品が、部品取出用のホースに排出されるように構成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のチップ部品搬送装置。
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