JP5655279B2 - チップ部品搬送装置 - Google Patents

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本発明はチップ部品の搬送装置に関し、詳しくは、チップ型の積層セラミックコンデンサなどのチップ部品を搬送し、収納ボックスに取り出すためのチップ部品搬送装置に関する。
電子部品を搬送するために用いられる搬送装置としては、例えば、図8に示すように、チップ部品120を搬送するための搬送面を有する搬送テーブル130、搬送テーブル130の搬送面に対向して回転可能に設けられるターンテーブル132、ターンテーブル132の両主面に貫通するように形成されるチップ部品120を収納するためのキャビティ部134、キャビティ部134に収納されたチップ部品120の重心が移動する重心移動ラインの両側に配置されるようにして搬送テーブル130に形成され、チップ部品120に向かって圧縮空気を噴出するための噴出孔146、キャビティ部134から排出されたチップ部品120
を搬送するためのホース150、および噴出孔146から噴出する圧縮空気の流量、圧力および噴出時間を制御しつつ圧縮空気を噴出するための圧縮空気噴出機構(図示せず)を備えたチップ部品搬送装置が提案されている(特許文献1参照)。
このチップ部品搬送装置においては、2つの噴出孔146が、チップ部品120の重心が移動する重心移動ラインの両側に配置されていることから、チップ部品120の重心の両側に押し出し力が働き、チップ部品120が安定した姿勢でキャビティ部134から取り出され、ホース150を経て、所定の場所に搬送することができるとされている。
また、電子部品の搬送時において電子部品に損傷や異物付着が発生しない電子部品の搬送装置として、図9に示すように、前工程の生産設備175から搬送された電子部品152を一定間隔で一列に整列させて供給する第1の供給部151と、この第1の供給部151によって供給された電子部品152の搬送経路を構成するホース158と、このホース158内を真空状態にして電子部品152を吸引して加速させる真空発生部161と、この真空発生部161によって加速された電子部品152を減速させる減速部162と、減速部162で減速された電子部品152を一定間隔で一列に整列させて次工程の生産設備176へ供給する第2の供給部164とを備えたチップ部品搬送装置が提案されている(特許文献2参照)。
そして、この搬送装置によれば、電子部品152の搬送時において電子部品152に損傷や異物付着が発生することを防止できるとされている。
しかしながら、上記特許文献1のチップ部品搬送装置の場合、例えば、ホース150を経てチップ型電子部品120を部品収納ボックスに収納するような場合、部品収納ボックスに収納される際の衝撃でチップ部品に割れや欠けを生じたりするという問題点がある。
また、複数のホースを経てチップ部品が搬送され、部品収納ボックスに収納される場合には、ホースから部品収納ボックスに排出される際に、各ホース内を搬送されてきたチップ部品が衝突して、チップ部品に割れや欠けを生じたりするという問題点がある。
また、上記特許文献2の場合には、減速部162において電子部品152を減速させるようにしているので、搬送の効率が低下するという問題点がある。
特開2007−45597号公報 特開2000−126942号公報
本発明は、上記課題を解決するものであり、チップ部品を搬送し、割れや欠けなどを生じたりすることなく、確実に収納ボックスに収納することが可能なチップ部品搬送装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のチップ部品搬送装置は、
チップ部品を保持して、該チップ部品が取り出されるべき所定の部品取出部まで搬送する搬送手段と、
前記チップ部品に気体を噴き付けて、前記チップ部品を前記部品取出部から取り出すとともに、前記チップ部品を、下記搬送用ホースを通過させて所定の位置まで搬送するのに必要な推進力を付与する付勢手段と、
前記部品取出部に一方端が位置するように配設され、前記付勢手段により付勢され、前記部品取出部から取り出された前記チップ部品を受け取って、その内部を通過させるように構成された搬送用ホースと、
前記搬送用ホースの他方端側に配設され、前記搬送用ホースの内部を搬送された前記チップ部品を受け取って収納する収納ボックスと
を備えたチップ部品搬送装置であって、
前記搬送用ホースと、前記収納ボックスの接続部に、弾性材料からなる緩衝部材が配設されており、
前記緩衝部材には、前記搬送用ホースの他方端から排出された前記チップ部品が通過する、軸心が直線となるように構成された貫通孔であって、軸心方向が前記搬送用ホースからの前記チップ部品の進入方向とは異なるように構成された貫通孔が配設されており、前記貫通孔を通過する際に前記貫通孔の内面に接触する前記チップ部品の運動エネルギーを前記緩衝部材により吸収するように構成されていること
を特徴としている。
また、本発明のチップ部品搬送装置は、
複数の前記部品取出部と、各部品取出部に一方端が位置するように配設された複数の前記搬送用ホースを備えているとともに、
前記緩衝部材は、複数の前記搬送用ホースに対応する複数の貫通孔を備えていること
を特徴としている。
また、本発明の他のチップ部品搬送装置は、
チップ部品を保持して、該チップ部品が取り出されるべき所定の部品取出部まで搬送する搬送手段と、
前記チップ部品に気体を噴き付けて、前記チップ部品を前記部品取出部から取り出すとともに、前記チップ部品を、下記搬送用ホースを通過させて所定の位置まで搬送するのに必要な推進力を付与する付勢手段と、
前記部品取出部に一方端が位置するように配設され、前記付勢手段により付勢され、前記部品取出部から取り出された前記チップ部品を受け取って、その内部を通過させるように構成された搬送用ホースと、
前記搬送用ホースの他方端側に配設され、前記搬送用ホースの内部を搬送された前記チップ部品を受け取って収納する収納ボックスと
を備えたチップ部品搬送装置であって、
前記搬送用ホースと、前記収納ボックスの接続部に、弾性材料からなる緩衝部材が配設されており、
前記緩衝部材には、前記搬送用ホースの他方端から排出された前記チップ部品が通過する、軸心が直線となるように構成された貫通孔であって、それぞれ向きが互いに異なっている複数の貫通孔が配設されており、前記貫通孔を通過する際に前記貫通孔の内面に接触する前記チップ部品の運動エネルギーを前記緩衝部材により吸収するように構成されていること
を特徴としている。
本発明は、前記チップ部品の寸法が、長さL=3.1mm以上、幅W=1.5mm以上、厚みT=1.5mm以上である場合に特に有意義である。
また、本発明は、前記チップ部品の重量が、0.9g以上である場合に特に有意義である。
前記付勢手段において前記チップ部品を取り出すために気体を噴き付ける際の圧力は、0.3MPa以上であることが望ましい。
前記収納ボックスにおいて、前記搬送用ホースから排出され、前記貫通孔を経たチップ部品が落下する位置には、弾性材料からなる衝撃吸収部材が配設されていることが望ましい。
本発明(請求項1)のチップ部品搬送装置においては、チップ部品を収納ボックスまで搬送する搬送用ホースと、収納ボックスの接続部に、弾性材料からなり、チップ部品が通過する、軸心が直線となるように構成された貫通孔であって、それぞれ向きが互いに異なっている複数の貫通孔を有する緩衝部材を配設し、チップ部品を、この貫通孔を通過させて収納ボックスに収納するようにしていることから、貫通孔を通過する際にチップ部品が緩衝部材に接触して、その運動エネルギーの一部が緩衝部材に吸収されることになり、収納ボックスに収納されるチップ部品に割れや欠けが生じることを抑制、防止することが可能になる。
また、本発明のチップ部品搬送装置によれば、上述のように、緩衝部材によりチップ部品の割れや欠けの発生を防止することができるので、従来のチップ部品搬送装置のように、割れや欠けの発生を抑制、防止するために、チップ部品の搬送速度を遅くする(減速)必要がなく、搬送速度を向上させることができる。
なお、状況に応じて、チップ部品の搬送速度を制御する機構と組み合わせて、搬送効率を大きく低下させることなく、全体としてより効率のよい搬送を実現することも可能である。
また、複数の部品取出部と、複数の前記搬送用ホースを備え、緩衝部材に、複数の搬送用ホースを経て搬送されるチップ部品を通過させる複数の貫通孔を備えた構成とした場合、複数個の部品取出部からチップ部品を取り出して、チップ部品をさらに効率よく収納ボックスに収納することが可能になる。
また、緩衝部材に形成された複数の貫通孔の向きをそれぞれ異ならせることにより、貫通孔から排出されたチップ部品が衝突することを防止して、チップ部品に割れや欠けが発生することをより確実に防止することが可能になる。
また、チップ部品の寸法が、長さL=3.1mm以上、幅W=1.5mm以上、厚みT=1.5mm以上と大型である場合、チップ部品どうしの衝突などによる割れや欠けが発生しやすくなるが、そのような場合に本発明を適用することにより、チップ部品の割れや欠けの発生を抑制、防止することが可能になり、特に有意義である。
また、チップ部品の重量が、0.9g以上と重い場合、チップ部品どうしの衝突などによる割れや欠けが発生しやすくなるが、そのような場合に本発明を適用することにより、チップ部品の割れや欠けの発生を抑制、防止することが可能になり、特に有意義である。
付勢手段においてチップ部品を取り出すために気体を噴き付ける際の圧力を0.3MPa以上とすることにより、チップ部品を、搬送用ホースを経て収納ボックスまで確実に搬送することが可能な推進力を与えることができる。一方、そのように十分な推進力を与えるようにした場合にも、本発明のチップ部品搬送装置においては、上述の緩衝部材によりチップ部品の運動エネルギーを吸収して、収納ボックスに収納されるチップ部品に割れや欠けが生じることを抑制、防止することができる。
また、収納ボックスにおいて、搬送用ホースから排出され、貫通孔を経たチップ部品が落下する位置に、弾性材料からなる衝撃吸収部材を配設するようにした場合、この衝撃吸収部材による衝撃の吸収作用により、チップ部品の割れや欠けの発生をさらに確実に抑制、防止することが可能になり、望ましい。
本発明の実施例にかかるチップ部品搬送装置の特徴的な構成を示す断面図である。 図1の要部を拡大して示す要部拡大断面図である。 本発明の実施例にかかるチップ部品搬送装置の変形例を示す図である。 本発明の実施例にかかるチップ部品搬送装置の他の変形例を示す図である。 本発明の実施例にかかるチップ部品搬送装置の全体の構成を示す図である。 本発明の実施例にかかるチップ部品搬送装置を構成する搬送ロータなどの要部の構成を示す図である。 本発明のチップ部品搬送装置の、チップ部品を排出する際の動作を説明する図である。 従来のチップ部品搬送装置の構成を示す図である。 従来の他のチップ部品搬送装置の構成を示す図である。
以下に本発明の実施例を示して、本発明の特徴とするところをさらに詳しく説明する。
図1は本発明の実施例にかかるチップ部品搬送装置の特徴部分を示す断面図、図2は図1の要部を拡大して示す断面図である。
また、図5は、本発明の実施例にかかるチップ部品搬送装置の全体構成を示す図、図6はその要部を示す図、図7は、チップ部品を搬送用ホースに移行させる際の動作を説明する図である。
この実施例のチップ部品搬送装置により搬送されるチップ部品10は積層セラミックコンデンサであり、図7に示されているように、内部電極(図示せず)を備えたセラミック焼結体40の両端部に一対の外部電極44,45が配設された構造を有している。
なお、この実施例におけるチップ部品(積層セラミックコンデンサ)10の寸法は、長さL:3.2±0.1mm、幅W:2.5±0.1mm、厚みT:2.5±0.1mmであり、その重量は、0.9〜1.2gである。
次に、この実施例のチップ部品搬送装置1について、図1,図2、図5〜7を参照しつつ説明する。この実施例のチップ部品搬送装置1は、図5,6に示すように、パーツフィーダ3により供給されるチップ部品10を受け取り、チップ部品10を取り出すべき位置である部品取出部11まで搬送する搬送手段20と、部品取出部11(図6)に一方端が位置するように配設され、搬送手段20により部品取出部11に搬送されたチップ部品10を受け取って、チップ部品10を収納するための収納ボックス30(図1,図2)まで搬送する複数の搬送用ホース9(図1,図2,図7)を備えている。
また、チップ部品搬送装置1は、搬送手段20により部品取出部11まで搬送されたチップ部品10に気体(この実施例では圧縮空気)を噴き付けて、チップ部品10を搬送用ホース9に移行させるとともに、チップ部品10に搬送用ホース9を経て収納ボックス30まで到達することができるだけの推進力を付与する付勢手段(図示せず)とを備えている。なお、付勢手段としては、例えば、圧縮空気や吸引、搬送用ホースの傾斜を利用したチップ部品の重力を利用する方法などを用いることが可能であるが、その種類に特別の制約はない。
上記搬送手段20は、複数のキャビティ2aが周方向および径方向に配設された搬送ロータ2と、搬送ロータ2の主面と接するように配設された対向プレート5を備えており、パーツフィーダ3から供給されたチップ部品(積層セラミックコンデンサ)10は、キャビティ2aに収納、保持されるように構成されている。
そして、対向プレート5の所定の位置には、図7に示すように、
(a)チップ部品10をキャビティ2a内に保持することができるように、チップ部品10を吸引する吸引口21と、(b)チップ部品10が取り出される部品取出部11において、チップ部品10をキャビティ2aから排出して、搬送用ホース9に移行させることができるように、チップ部品10の対向プレート5に対向する面10aの中央領域に向かって気体(この実施例では圧縮空気)を噴出する主噴出口22と、(c)部品取出部11において、チップ部品10の所定の面が、キャビティ2aの内周面に接しながらチップ部品10がキャビティ2aから排出されるように、チップ部品10の対向プレート5と対向する面10aの重心からずれた位置に向かって気体(圧縮空気)を噴出し、チップ部品10を所定の方向に付勢する補助噴出口23とが配設されている。
なお、この実施例のチップ部品搬送装置1では、チップ部品10を取り出すために、主噴出口22および補助噴出口23から気体を噴き付ける際の気体の圧力を0.3MPa以上として、キャビティ2aから確実にチップ部品10を排出し、収納ボックス30にまで到達させることができるだけの推進力を与えるようにしている。
また、搬送ロータ2が回転してチップ部品10を搬送する経路の所定の位置には、チップ部品10の特性を測定するための測定手段4が配設されている(図5,図6)。そして、測定手段4を構成する測定端子4aは、搬送ロータ2を挟むように搬送ロータ2の両面側に互いに対向するように配設されており、チップ部品10をこの測定端子4aで挟むことにより電気特性を測定するように構成されている。
また、特性が測定されたチップ部品10は、搬送ロータ2の回転により部品取出部11まで搬送され、主噴出口22および補助噴出口23の圧縮空気の噴出により、キャビティ2aから排出され、搬送用ホース9を経て、収納ボックス30に収納されるように構成されている(図1)。
なお、具体的には、搬送ロータ2は所定の位置まで回転すると、径方向に配設された複数のキャビティ2a内の各チップ部品10がそれぞれ同時に部品取出部11に達するので、その位置で各キャビティ2a内の各チップ部品10をキャビティ2aから排出し、複数の搬送用ホース9(図1,図7))を経て、収納ボックス30に収納するようにしている。
また、実際には、チップ部品は、測定された特性により、良品と不良品に区別して取り出されるように構成されている。良品と不良品に区別してチップ部品10を取り出すにあたっては、例えば、良品を取り出す部品取出部と、不良品を取り出す部品取出部を周方向に異なる位置に配設し、それぞれの部品取出部に部品取出用のホースを設けて、良品と不良品をそれぞれの部品取出部において取り出す方法などが例示される。ただし、良品と不良品に区別してチップ部品を取り出す方法はこれに限られるものではない。
上述のように搬送手段20からチップ部品10を移行させてその内部を通過させる搬送用ホース9は、なるべく緩やかにカーブしていることが望ましい。曲がり方がきつい場合、チップ部品10が搬送用ホース9の途中で搬送が停止したり、停止したチップ部品10に後続のチップ部品10が衝突して、チップ部品10に割れや欠けを生じさせることがあり、好ましくない。
そして、付勢手段により付勢され、搬送用ホース9を経て搬送されるチップ部品10が収納される収納ボックス30と搬送用ホース9との接続部には、図1および図2に示すように、弾性材料(この実施例ではゴム)からなる緩衝部材31が配設されている。
緩衝部材31には、複数の搬送用ホース9から排出されたチップ部品10が通過する部品通路となる複数の貫通孔31aが配設されており、貫通孔31aを通過する際にチップ部品10が貫通孔31aの内周面(ゴムからなる緩衝部材31)と接触し、その運動エネルギーの一部が緩衝部材31に吸収されるように構成されている。なお、この実施例では、各貫通孔31aはいずれも軸心が垂直方向に沿うように形成されている。
なお、緩衝部材31は、具体的には、図1および図2に示すように、チップ部品10を収納する収納ボックス30の天板32上に位置する金属製支持プレート33上に固定されており、収納ボックス30の天板32および金属製支持プレート33には、収納ボックス30とホース9とを連通させるための連通孔32a,33a(図2)が形成されている。
上記金属製支持プレート33は、例えば、収納ボックス30がその中に収納されるケースの天板であってもよい。
また、収納ボックス30の内部には、搬送用ホース9から排出され、緩衝部材31の貫通孔31aを経て収納ボックス30内に落下するチップ部品10を受けるように、弾性材料(この実施例ではゴム)からなるプレート状の衝撃吸収部材34が配設されており、チップ部品10は、いったん、衝撃吸収部材34上に落下した後、収納ボックス30に収納されるように構成されている。
次に、このチップ部品搬送装置1を用いてチップ部品10を搬送し、収納ボックス30に収納する場合の動作を、図1,2,図5,6,7を参照しつつ説明する。
(1)パーツフィーダ3(図5,図6)に接続されたホッパー6(図5)に搬送対象物であるチップ部品(積層セラミックコンデンサ)10(図1,2,図7など)を投入する。
(2)パーツフィーダ3を動作させることにより、チップ部品10がパーツフィーダ3を通って、搬送ロータ2のキャビティ2a内に充填される。
キャビティ2aに振り込まれたチップ部品10は、対向プレート5に形成された吸引口21からの吸引力により、キャビティ2a内に吸引保持される。
(3)搬送ロータ2を回転させてキャビティ2a内のチップ部品10を周方向に搬送する。
このとき、例えば、周方向に隣接するキャビティ2aの配設間隔に対応するように搬送ロータ2が間欠回転されることにより、測定手段4による特性測定位置でチップ部品10が一時停止する。そして、測定手段4によって、チップ部品10の特性が測定される。
(4)測定手段4で特性が測定されたチップ部品10は、搬送ロータ2の回転により部品取出部11まで搬送される。
(5)部品取出部11では、図7に示すように、主噴出口22および補助噴出口23から圧縮空気を噴出することにより、チップ部品10がキャビティ2aから排出され、ホース9を経て、収納ボックス30(図1,2)に搬送される。
なお、主噴出口22および補助噴出口23から圧縮空気を噴出する工程においても、吸引口21からの吸引は継続して行う。このとき、吸引口21からの吸引が継続して行われていても、主噴出口22および補助噴出口23からの圧縮空気の噴出力が吸引口21からの吸引力に打ち勝って、チップ部品10はキャビティ2aから排出される。
そして、この実施例のチップ部品搬送装置1においては、上述のように、チップ部品10を収納ボックス30まで搬送する搬送用ホース9と、収納ボックス30の接続部に、弾性材料からなる緩衝部材31が配設されているとともに、緩衝部材31には、搬送用ホース9から排出されたチップ部品10が通過する部品通路となる貫通孔31a(図2)が配設されており、チップ部品10は、この貫通孔31aを通過して収納ボックスに収納されることになるため、貫通孔31aを通過する際にチップ部品10が貫通孔31aの内周面(すなわちゴムからなる緩衝部材31)に接触し、その運動エネルギーの一部が緩衝部材31に吸収される。その結果、搬送用ホース9を搬送されて収納ボックス30に収納されるチップ部品10に割れや欠けが生じることを効率よく防止することが可能になる。
また、この実施例のチップ部品搬送装置1の場合、緩衝部材31にチップ部品の運動エネルギーを吸収させて、チップ部品10の割れや欠けの発生を防止することができるため、従来のチップ部品搬送装置のように、割れや欠けの発生を抑制、防止するために、チップ部品10の搬送速度を遅くする(減速)必要がなく、搬送速度を向上させることができる。
また、この実施例のチップ部品搬送装置1においては、収納ボックス30の内部に、緩衝部材31の貫通孔31aを経て収納ボックス30内に落下するチップ部品10を受ける、弾性材料(この実施例ではゴム)からなるプレート状の衝撃吸収部材34が配設されており、チップ部品10は、この衝撃緩衝部材34上に落下した後、収納ボックス30に収納されることになるため、より確実にチップ部品に割れや欠けが生じることを防止することができる。
また、この実施例のチップ部品搬送装置1は、上述のように構成されていることから、チップ部品10を取り出すために、主噴出口22および補助噴出口23から気体を噴き付ける際の気体の圧力を0.3MPa以上にして、キャビティ2aからチップ部品10を確実に排出し、収納ボックス30にまで到達できるだけの推進力を与えるようにした場合にも、チップ部品10に割れや欠けが生じることを防止して、搬送信頼性を確保しつつ、効率のよい搬送を行うことができる。
なお、上記実施例では、緩衝部材31に形成された各貫通孔31aがいずれも同じ方向を向く(すなわち、各管通孔31aの軸心が垂直方向に沿う)ように配設した場合を例にとって説明したが、図3に示すように、各貫通孔31aの配設方向を互いに異ならせることにより、各貫通孔31aから出た後におけるチップ部品10どうしの衝突を効率よく防止して、さらに信頼性を向上させることが可能になる。
また、図4に示すように、収納ボックスにロート状部材35を配設し、チップ部品10がロート状部材35を螺旋状に回転しながら落下するように構成することも可能である。このようにした場合、さらに確実にチップ部品に割れや欠けが生じることを防止することが可能になる。
なお、上記実施例ではチップ部品が積層セラミックコンデンサである場合を例にとって説明したが、チップ部品の種類に特別の制約はなく、例えば、チップ型インダクタ、チップ型LC複合部品、チップ型圧電部品などを搬送する場合に、広く本発明を適用することが可能である。
また、本発明のチップ部品搬送装置においては、緩衝部材31を構成する弾性材料の種類にも特別の制約はなく、合成ゴムや天然ゴムなどのゴム系材料や、シリコーン樹脂などの弾性を有する樹脂など、種々の材料からなるものを用いることが可能である。
また、衝撃吸収部材34を構成する弾性材料についても特別の制約はなく、合成ゴムや天然ゴムなどのゴム系材料や、シリコーン樹脂などの弾性を有する樹脂など、種々の材料からなるものを用いることが可能である。
本発明は、その他の点においても上記の実施例に限定されるものではなく、発明の範囲内において、種々の応用、変形を加えることが可能である。
1 チップ部品搬送装置
2 搬送ロータ
2a キャビティ
3 パーツフィーダ
4 測定手段
4a 測定端子
5 対向プレート
6 ホッパー
9 搬送用ホース
10 チップ部品(積層セラミックコンデンサ)
10a チップ部品の対向プレートに対向する面
11 部品取出部
20 搬送手段
21 吸引口
22 主噴出口
23 補助噴出口
30 収納ボックス
31 緩衝部材
31a 貫通孔
32 天板
33 金属製支持プレート
32a 天板に形成された連通孔
33a 金属製支持プレートに形成された連通孔
34 衝撃吸収部材
35 ロート状部材
40 セラミック焼結体
44,45 外部電極

Claims (7)

  1. チップ部品を保持して、該チップ部品が取り出されるべき所定の部品取出部まで搬送する搬送手段と、
    前記チップ部品に気体を噴き付けて、前記チップ部品を前記部品取出部から取り出すとともに、前記チップ部品を、下記搬送用ホースを通過させて所定の位置まで搬送するのに必要な推進力を付与する付勢手段と、
    前記部品取出部に一方端が位置するように配設され、前記付勢手段により付勢され、前記部品取出部から取り出された前記チップ部品を受け取って、その内部を通過させるように構成された搬送用ホースと、
    前記搬送用ホースの他方端側に配設され、前記搬送用ホースの内部を搬送された前記チップ部品を受け取って収納する収納ボックスと
    を備えたチップ部品搬送装置であって、
    前記搬送用ホースと、前記収納ボックスの接続部に、弾性材料からなる緩衝部材が配設されており、
    前記緩衝部材には、前記搬送用ホースの他方端から排出された前記チップ部品が通過する、軸心が直線となるように構成された貫通孔であって、軸心方向が前記搬送用ホースからの前記チップ部品の進入方向とは異なるように構成された貫通孔が配設されており、前記貫通孔を通過する際に前記貫通孔の内面に接触する前記チップ部品の運動エネルギーを前記緩衝部材により吸収するように構成されていること
    を特徴とするチップ部品搬送装置。
  2. 複数の前記部品取出部と、各部品取出部に一方端が位置するように配設された複数の前記搬送用ホースを備えているとともに、
    前記緩衝部材は、複数の前記搬送用ホースに対応する複数の貫通孔を備えていること
    を特徴とする請求項1記載のチップ部品搬送装置。
  3. チップ部品を保持して、該チップ部品が取り出されるべき所定の部品取出部まで搬送する搬送手段と、
    前記チップ部品に気体を噴き付けて、前記チップ部品を前記部品取出部から取り出すとともに、前記チップ部品を、下記搬送用ホースを通過させて所定の位置まで搬送するのに必要な推進力を付与する付勢手段と、
    前記部品取出部に一方端が位置するように配設され、前記付勢手段により付勢され、前記部品取出部から取り出された前記チップ部品を受け取って、その内部を通過させるように構成された搬送用ホースと、
    前記搬送用ホースの他方端側に配設され、前記搬送用ホースの内部を搬送された前記チップ部品を受け取って収納する収納ボックスと
    を備えたチップ部品搬送装置であって、
    前記搬送用ホースと、前記収納ボックスの接続部に、弾性材料からなる緩衝部材が配設されており、
    前記緩衝部材には、前記搬送用ホースの他方端から排出された前記チップ部品が通過する、軸心が直線となるように構成された貫通孔であって、それぞれ向きが互いに異なっている複数の貫通孔が配設されており、前記貫通孔を通過する際に前記貫通孔の内面に接触する前記チップ部品の運動エネルギーを前記緩衝部材により吸収するように構成されていること
    を特徴とするチップ部品搬送装置。
  4. 前記チップ部品の寸法は、長さL=3.1mm以上、幅W=1.5mm以上、厚みT=1.5mm以上であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のチップ部品搬送装置。
  5. 前記チップ部品の重量は、0.9g以上であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のチップ部品搬送装置。
  6. 前記付勢手段において前記チップ部品を取り出すために気体を噴き付ける際の圧力は、0.3MPa以上であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のチップ部品搬送装置。
  7. 前記収納ボックスにおいて、前記搬送用ホースから排出され、前記貫通孔を経たチップ部品が落下する位置には、弾性材料からなる衝撃吸収部材が配設されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のチップ部品搬送装置。
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