JP5397008B2 - エレベーター装置 - Google Patents

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Description

この発明は、トラクション式のエレベーター装置に関するものである。
トラクション式のエレベーター装置では、エレベーター巻上機の駆動綱車に巻き掛けられた主ロープが駆動綱車の回転に伴い移動することにより、かごが昇降路内を昇降する。即ち、主ロープと駆動綱車との間に発生する摩擦駆動力(トラクション能力)によって、かごが駆動される。
一方、エレベーターのかごが乗場に停止して乗客を乗降させる間は、駆動綱車に連動するブレーキディスクの回動をブレーキ装置によって阻止し、かごの走行(昇降)を防止している。このため、ブレーキ装置に備えられたブレーキシューが過度に摩耗したりしていると、ブレーキ装置が所定の静止保持能力を発揮することができず、エレベーターの戸(乗場戸及びかご戸)が開放した状態のまま、かごが下降或いは上昇してしまう恐れがあった。
このような事情に鑑み、トラクション式のエレベーター装置には、戸開走行を防止するための装置が備えられているものがある。
例えば、従来技術として、エレベーターの停止時に主ロープの移動を検出すると、かごに設けられている非常止め装置を動作させて、かごの走行を阻止するものが提案されている(特許文献1及び2参照)。
また、他の従来技術として、エレベーターの停止時に主ロープの移動を検出すると、新たに付加した制動手段によって主ロープを挟み込み、かごの走行を阻止するものも提案されている(例えば、特許文献3参照)。
特開2000−211841号公報 特開2004−149231号公報 国際公開第2006/114872号公報
特許文献1乃至3に記載のものでは、エレベーターの停止時に主ロープが移動した時のみ、巻上機に備えられたブレーキ装置以外の装置を動作させている。このため、主ロープの移動量が所定値に達するまでは、戸開状態のままかごが走行してしまうとともに、主ロープの移動量を正確且つ確実に検出しなければならず、その検出装置の構成が複雑化するといった問題があった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、その目的は、簡単な構成で、エレベーターの戸開走行を確実に防止することができるエレベーター装置を提供することである。
この発明に係るエレベーター装置は、エレベーター昇降路内を昇降するかごと、端部が昇降路の固定体に設けられ、かごを懸架する主ロープと、主ロープが巻き掛けられた駆動綱車、及び、かごの着床時に動作して駆動綱車の回動を阻止する第1ブレーキ装置を有する巻上機と、を備えたエレベーター装置であって、かごに回動自在に設けられ、主ロープが巻き掛けられたかご吊車と、かごに設けられ、かごの着床時に動作して、かご吊車の回動を阻止する第2ブレーキ装置と、かごに設けられ、かごの着床時に動作し、かご吊車に巻き掛けられた主ロープが、かご吊車に対して移動することを阻止するロープ停止装置と、を備えたものである。
また、この発明に係るエレベーター装置は、エレベーター昇降路内を昇降するかごと、端部が昇降路の固定体に設けられ、かごを懸架する主ロープと、主ロープが巻き掛けられた駆動綱車、及び、かごの着床時に動作して駆動綱車の回動を阻止する第1ブレーキ装置を有する巻上機と、を備えたエレベーター装置であって、昇降路の固定体に回動自在に設けられ、主ロープのうち、駆動綱車からかごに至る部分の一部が巻き掛けられたかご側返し車と、昇降路の固定体に設けられ、かごの着床時に動作して、かご側返し車の回動を阻止する第2ブレーキ装置と、昇降路の固定体に設けられ、かごの着床時に動作し、かご側返し車に巻き掛けられた主ロープが、かご側返し車に対して移動することを阻止するロープ停止装置と、を備えたものである。
この発明によれば、簡単な構成で、エレベーターの戸開走行を確実に防止することができるようになる。
この発明の実施の形態1におけるエレベーター装置の構成を示す図である。 図1に示すエレベーターのかご上の構成を示す正面図である。 図1に示すエレベーターのかご上の構成を示す側面図である。 図1に示すロープ停止装置の構成図である。 図1に示すエレベーターのかご上の他の構成を示す側面図である。 この発明の実施の形態1におけるエレベーター装置の回路構成を示す図である。 この発明の実施の形態1におけるエレベーター装置の他の回路構成を示す図である。
この発明をより詳細に説明するため、添付の図面に従ってこれを説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1におけるエレベーター装置の構成を示す図である。
図1において、1はエレベーターの昇降路、2は昇降路1内を昇降するかご、3は昇降路1内をかご2とは互いに逆方向に昇降するつり合いおもり、4はかご2とつり合いおもり3とを釣瓶式に懸架する主ロープである。また、5は昇降路1の下部等に設けられたエレベーター巻上機、6はかご2に装備された機器類や巻上機5の制御等、エレベーター全体の運行制御を司る制御盤である。なお、制御盤6は、巻上機5と同様に昇降路1内に設置されており、かご2の着床位置や乗客の荷物等の積載荷重に応じて、つり合いおもり3との負荷バランスを検出し、後述する制御手段16に対して負荷バランス情報を出力する機能も有している。
7はかご2の上部等に回動自在に設けられたかご吊車、8はつり合いおもり3の上部等に回動自在に設けられたつり合いおもり吊車、9は昇降路1頂部の固定体(例えば、昇降路梁やガイドレール等)に回動自在に設けられたかご2側の返し車、10は昇降路1頂部の固定体に回動自在に設けられたつり合いおもり3側の返し車である。
上記主ロープ4は、一端部及び他端部が、昇降路1頂部の固定体に弾性的に連結されている。そして、主ロープ4は、その一端部側から、かご吊車7、返し車9、巻上機5の駆動綱車11、返し車10、つり合いおもり吊車8に順次巻き掛けられることにより、かご2とつり合いおもり3とを釣瓶式に懸架する。即ち、図1は、主ロープ4と駆動綱車11との間に発生する摩擦駆動力によってかご2を昇降(駆動)させるトラクション式のエレベーター装置を示している。
また、図1は、昇降路1の上方にエレベーター専用の機械室が備えられていない機械室レスタイプのエレベーター装置を示している。このようなエレベーターでは、巻上機5を狭い昇降路1(の下部や上部)内に設置するため、巻上機5として薄型のものが多く採用される。また、昇降路1内の異物等が巻上機5に進入することを防止するため、巻上機5の外側は、必要な箇所のみ開口が形成された筐体によって覆われている。即ち、上記摩擦駆動力を発生させる駆動綱車11もこの筐体内に配置されている。
なお、巻上機5には、主ロープ4が巻き掛けられた駆動綱車11の他、駆動綱車11を駆動するための駆動部(図示せず)と、駆動綱車11の回動を阻止する第1ブレーキ装置(図示せず)とが、上記筐体内に備えられている。巻上機5に備えられたこの第1ブレーキ装置は、昇降路1内においてかご2を静止保持するためのものである。即ち、第1ブレーキ装置は、かご2がエレベーターの乗場に着床した時に動作することにより、駆動綱車11の回動を阻止して、かご2の走行(上昇及び下降)を防止する。例えば、巻上機5に、駆動綱車11に連動するブレーキドラムが備えられている場合、第1ブレーキ装置は、かご2の着床時にブレーキシューをブレーキドラムの内側面に押し当てることにより、ブレーキドラム(即ち、駆動綱車11)の回動を阻止して、かご2を所定の高さで静止させる。
また、図1に示すエレベーター装置には、エレベーターの戸(乗場戸及びかご戸)が開放した状態のまま、かご2が走行してしまうことを防止するため、かご吊車7に対して、ロープ停止装置12と第2ブレーキ装置13とが設けられている。
以下に、図2乃至図4も参照して、かご2に設けられた上記ロープ停止装置12と第2ブレーキ装置13との構成について具体的に説明する。
図2は図1に示すエレベーターのかご上の構成を示す正面図、図3は図1に示すエレベーターのかご上の構成を示す側面図、図4は図1に示すロープ停止装置の構成図である。
ロープ停止装置12は、上記第1ブレーキ装置の動作時に、かご吊車7に対する主ロープ4の相対移動を防止するためのものである。即ち、ロープ停止装置12は、かご2がエレベーターの乗場に着床した時に動作し、主ロープ4がかご吊車7に対して移動することを阻止するように機能する。具体的に、ロープ停止装置12は、上記機能を実現するため、楔14を有する楔機構部と、要時に楔14を受ける楔受け具15と、楔機構部を駆動するための駆動装置と、駆動装置を制御する制御手段16とを備えている。
上記楔機構部には、図4に示すように、かご吊車7の1つの綱溝に巻き掛けられた主ロープ4に対して、それぞれ一対の楔14a及び14bが設けられている。この楔14a及び14bは、かご吊車7に巻き掛けられた主ロープ4に近接するように設けられており、主ロープ4に接触する接触位置と、主ロープ4に接触しない非接触位置とに配置可能に構成されている。
具体的に、楔機構部は、軸17と、軸17に連結されてかご吊車7の下方に配置された支持体18と、支持体18から両側方に突出する腕19と、各腕19の先端部に設けられた上記楔14とにより、その要部が構成される。軸17は、その軸方向がかご吊車7の回動軸に対して平行に配置されている。また、支持体18は所定の長さを有する棒状部材等からなり、その長手が軸17の軸方向に配置され、且つ、かご吊車7の下方においてかご吊車7を横切るように配置されている。そして、腕19は、この支持体18から、平面視かご吊車7の各綱溝に沿うように突設されており、各先端部に楔14(楔14a或いは14b)が設けられている。
上記構成を有する楔機構部では、軸17が一側(図4のA方向)に回転することにより、1つの綱溝に巻き掛けられた主ロープ4に対する一方の楔14aが、上方向に移動して接触位置に配置される。この時、他方の楔14bは、下方向に移動して、非接触位置に配置される。また、軸17が他側(上記A方向とは逆方向)に回転することにより、楔14bが上方向に移動して接触位置に配置され、楔14aが下方向に移動して非接触位置に配置される。なお、軸17の角度が適切に調整されて楔14a及び14bが同じ高さに配置されると、楔14a及び14bは、双方とも主ロープ4に接触しない非接触位置に配置される。
そして、楔14が接触位置に配置されている時に主ロープ4の移動が生じると、楔受け具15の内部で楔14が上方に付勢され、楔14が主ロープ4に押し付けられる。即ち、楔14とかご吊車7の綱溝とによって主ロープ4を挟み込む楔効果により、かご吊車7に対する主ロープ4の移動が阻止される。
なお、本実施の形態では、支持体18の両側にそれぞれ楔受け具15を配置したものを示しているが、図3においては、その図示を省略している。
また、上記駆動装置は、楔14を上記接触位置と非接触位置とに切り換えて配置する機能を有している。この駆動装置は、例えば、モータ20と、モータ20の出力軸及び軸17に巻き掛けられた駆動ベルト21とにより構成され、上記制御手段16により、その動作が制御される。即ち、制御手段16は、かご2の走行時、モータ20の出力を制御して、楔14(楔14a及び14b)を非接触位置に配置する。また、制御手段16は、かご2がエレベーターの乗場に着床すると、制御盤6から出力された上記負荷バランス情報に応じて、かご2の移動を阻止する方向に軸17を回転させ、楔14a或いは14bを接触位置に配置する。なお、制御手段16は、かご2が停止している間に乗客の乗降や荷物の積み降ろしによって、かご2とつり合いおもり3との負荷バランスが変動した場合は、その都度軸17を反転させて、楔14a或いは14bを接触位置に配置する。
一方、かご2の上部に設けられた第2ブレーキ装置13は、上記第1ブレーキ装置の動作時に、かご吊車7が回動することを防止するためのものである。即ち、第2ブレーキ装置13は、かご2がエレベーターの乗場に着床した時に動作し、かご吊車7の回動を阻止するように機能する。
具体的に、第2ブレーキ装置13は、上記機能を実現するため、かご吊車7に連動するブレーキディスク22、ブレーキパッド等を有する制動部23、制動部23を動作させるためのアーマチャー24、制御手段25を備えている。即ち、上記構成の第2ブレーキ装置13は、かご2の走行時、制御手段25によってアーマチャー24を制御することにより、ブレーキディスク22を解放して、かご吊車7を回動可能な状態にする。一方、かご2がエレベーターの乗場に着床すると、制動部23によってブレーキディスク22を挟み込むことにより、ブレーキディスク22を固定して、かご吊車7の回動を阻止する。
なお、図3は、かご吊車7を支持腕26によって片持ち支持し、かご2の上梁27に固定したものを示している。しかし、これは、かご吊車7の支持方法の一例を示したものであり、例えば、かご吊車7を図5に示す支持方法等によって支持しても構わない。図5において、28はかご吊車7及びブレーキディスク22が共に固定された回動軸、29は上梁27から立設され、かご吊車7の両側に配置された2本の支持腕、30は各支持腕29に設けられ、回動軸28をかご吊車7の両側で回動自在に支持するベアリングである。即ち、図5は、かご吊車7をかご2上において両持ち支持する場合の構成を示している。
また、図3及び図5では、かご吊車7をかご2の上部に配置したものについて説明したが、かご吊車7の配置はこれに限られるものではなく、例えば、かご吊車7をかご2の下部に設置しても構わない。かかる場合、第2ブレーキ装置13は、かご吊車7の配置に合わせて、かご2の下部に設置される。
次に、図6を参照し、上記構成を有するエレベーター装置の動作について説明する。図6はこの発明の実施の形態1におけるエレベーター装置の回路構成を示す図である。図6において、31は巻上機5に備えられた第1ブレーキ装置を動作させるためのブレーキ回路、32は第1ブレーキ装置の動作によって付勢されるリレー、33はリレー32の常開接点、34は第2ブレーキ装置13を動作させるためのブレーキ回路、35はロープ停止装置12を動作させるためのロープ停止回路である。
上記構成を有するエレベーター装置では、上述したように、かご2の走行時、巻上機5内のブレーキドラムやブレーキディスク22は解放され、楔14は全て非接触位置に配置されている。そして、かかる状態からかご2が乗場に停止すると、先ず、ブレーキ回路31によって第1ブレーキ装置が動作され、上記ブレーキドラム(即ち、駆動綱車11)の回動が阻止される。また、この第1ブレーキ装置の動作によってリレー32が付勢され、常開接点33が閉成される。これにより、第1ブレーキ装置が動作してから極僅かな所定時間(例えば、数msec)経過後に、ブレーキ回路34によって第2ブレーキ装置13が動作され、ブレーキディスク22(即ち、かご吊車7)の回動が阻止される。また、ロープ停止回路35により、第2ブレーキ装置13とほぼ同時にロープ停止装置12が動作され、楔14が接触位置に配置される。
なお、かご2の走行を開始する場合は、その直前に、巻上機5内のブレーキドラムとブレーキディスク22とを解放し、且つ、全ての楔14を非接触位置に配置する。
また、図7はこの発明の実施の形態1におけるエレベーター装置の他の回路構成を示す図であり、第2ブレーキ装置13を動作させるためのブレーキ回路34を、第1ブレーキ装置を動作させるためのブレーキ回路31から独立して構成した場合を示したものである。図7において、31aはブレーキ回路31と同様の構成を有するブレーキ回路を、36はタイマーを示している。
上記構成を有するエレベーター装置では、かご2が乗場に停止すると、先ず、ブレーキ回路31によって第1ブレーキ装置が動作され、上記ブレーキドラム(即ち、駆動綱車11)の回動が阻止される。また、ブレーキ回路31aはブレーキ回路31と同じ構成であるため、第1ブレーキ装置が動作してからタイマー36による所定時間経過後に、第2ブレーキ装置13とロープ停止装置12とが動作する。
かかる構成であれば、ブレーキ回路31による第1ブレーキ装置の動作の可否とは無関係に、第2ブレーキ装置13及びロープ停止装置12を動作させることが可能となり、ブレーキ回路31の故障等によって、第1ブレーキ装置、第2ブレーキ装置13、ロープ停止装置12の全てが動作しなくなるといった不具合を無くすことができるようになる。
この発明の実施の形態1によれば、簡単な構成により、エレベーターの戸開走行を確実に防止することができるようになる。即ち、エレベーターのかご2が乗場に停止して乗客を乗降させる間は、巻上機5の第1ブレーキ装置に加え、ロープ停止装置12と第2ブレーキ装置13とによって、かご2を確実に静止保持できる。このため、安全装置の二重化が図られ、万一、巻上機5に備えられた第1ブレーキ装置のブレーキシューが過度に摩耗したりしていた場合であっても、所定の静止保持能力を発揮することができる。
また、第1ブレーキ装置及び第2ブレーキ装置13の動作タイミングをずらすことにより、主ロープ4等に過度な負荷を掛けることなく、所定の静止保持能力を得ることができる。なお、本実施の形態では、第1ブレーキ装置が動作した後に第2ブレーキ装置13(及び、ロープ停止装置12)を動作させているが、この順序を反対にして、第2ブレーキ装置13の動作後に第1ブレーキ装置を動作させるように構成しても良い。
また、本実施の形態では、ロープ停止装置12と第2ブレーキ装置13とをかご吊車7に対して設置した場合について説明したが、図1に示すエレベーター装置のように、主ロープ4がかご2側の返し車9に巻き掛けられている場合は、上記機能を有するロープ停止装置12と第2ブレーキ装置13とを返し車9に対して設置しても、同様の効果を奏することが可能である。かかる場合、ロープ停止装置12と第2ブレーキ装置13とを昇降路1の固定体に設置することにより、かご2の着床時に、ロープ停止装置12によって返し車9に対する主ロープ4の相対移動を阻止し、且つ、第2ブレーキ装置13によって返し車9の回動を阻止する。なお、かご2側の返し車9とは、主ロープ4のうち、駆動綱車11からかご2に至る部分の一部が巻き掛けられた定滑車のことを意味する。
1 昇降路、 2 かご、 3 つり合いおもり、 4 主ロープ、 5 巻上機、
6 制御盤、 7 かご吊車、 8 つり合いおもり吊車、 9 返し車、
10 返し車、 11 駆動綱車、 12 ロープ停止装置、
13 第2ブレーキ装置、 14 楔、 14a 楔、 14b 楔、
15 楔受け具、 16 制御手段、 17 軸、 18 支持体、 19 腕、
20 モータ、 21 駆動ベルト、 22 ブレーキディスク、 23 制動部、
24 アーマチャー、 25 制御手段、 26 支持腕、 27 上梁、
28 回動軸、 29 支持腕、 30 ベアリング、 31 ブレーキ回路、
31a ブレーキ回路、 32 リレー、 33 常開接点、 34 ブレーキ回路、
35 ロープ停止回路、 36 タイマー

Claims (6)

  1. エレベーター昇降路内を昇降するかごと、
    端部が前記昇降路の固定体に設けられ、前記かごを懸架する主ロープと、
    前記主ロープが巻き掛けられた駆動綱車、及び、前記かごの着床時に動作して前記駆動綱車の回動を阻止する第1ブレーキ装置を有する巻上機と、
    を備えたエレベーター装置であって、
    前記かごに回動自在に設けられ、前記主ロープが巻き掛けられたかご吊車と、
    前記かごに設けられ、前記かごの着床時に動作して、前記かご吊車の回動を阻止する第2ブレーキ装置と、
    前記かごに設けられ、前記かごの着床時に動作し、前記かご吊車に巻き掛けられた前記主ロープが、前記かご吊車に対して移動することを阻止するロープ停止装置と、
    を備えたことを特徴とするエレベーター装置。
  2. エレベーター昇降路内を昇降するかごと、
    端部が前記昇降路の固定体に設けられ、前記かごを懸架する主ロープと、
    前記主ロープが巻き掛けられた駆動綱車、及び、前記かごの着床時に動作して前記駆動綱車の回動を阻止する第1ブレーキ装置を有する巻上機と、
    を備えたエレベーター装置であって、
    前記昇降路の固定体に回動自在に設けられ、前記主ロープのうち、前記駆動綱車から前記かごに至る部分の一部が巻き掛けられたかご側返し車と、
    前記昇降路の固定体に設けられ、前記かごの着床時に動作して、前記かご側返し車の回動を阻止する第2ブレーキ装置と、
    前記昇降路の固定体に設けられ、前記かごの着床時に動作し、前記かご側返し車に巻き掛けられた前記主ロープが、前記かご側返し車に対して移動することを阻止するロープ停止装置と、
    を備えたことを特徴とするエレベーター装置。
  3. 前記第2ブレーキ装置及び前記ロープ停止装置は、前記かごの着床時、前記第1ブレーキ装置が動作した後に動作することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のエレベーター装置。
  4. 前記第1ブレーキ装置を動作させるための第1ブレーキ回路と、
    前記第2ブレーキ装置を動作させるための第2ブレーキ回路と、
    を備え、
    前記第2ブレーキ回路は、前記第1ブレーキ回路から独立して構成され、前記第1ブレーキ回路による前記第1ブレーキ装置の動作の可否とは無関係に、前記第2ブレーキ装置を動作させることを特徴とする請求項3に記載のエレベーター装置。
  5. 前記ロープ停止装置は、
    前記かご吊車又は前記かご側返し車に巻き掛けられた前記主ロープに近接して設けられ、前記主ロープに接触する接触位置と前記主ロープに接触しない非接触位置とに配置可能な楔と、
    前記楔が前記接触位置に配置された状態で前記主ロープが移動することにより、前記楔を前記主ロープに押し付けて、前記かご吊車又は前記かご側返し車に対する前記主ロープの移動を阻止する楔受け具と、
    前記楔を前記接触位置及び前記非接触位置に配置する駆動装置と、
    を備えたことを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載のエレベーター装置。
  6. 前記巻上機は、前記昇降路内に配置され、
    前記駆動綱車は、前記巻上機の筐体内に配置されたことを特徴とする請求項1から請求項5の何れかに記載のエレベーター装置。
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