JP5395493B2 - 車両のハンドルロック装置 - Google Patents
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Description
を設け、ノブスイッチを押すとリモートキーとの通信が開始されてID情報を照合する認証が開始され、認証が成立すればノブスイッチが回動可能になって、これをオン位置まで回すとハンドルロックを解除し、さらに独立したスイッチであるイグニッションスイッチを押すとエンジンを始動できるようにしたものがある(例えば特許文献1参照)。
前記起動スイッチと始動スイッチはそれぞれ、押すことにより操作するプッシュスイッチであり、これらの起動スイッチと始動スイッチとを、プッシュ時のストロークの相違により2段に変化するプッシュプッシュスイッチへ一体に設けるとともに、
このプッシュプッシュスイッチは、操作ノブを備え、この操作ノブのプッシュ時に相対的にストロークの小さな半押し位置と、相対的にストロークの大きな半押し位置とに変化し、この半押し位置はプッシュ操作しないときの初期位置と全押し位置の間に設けられ、
この半押し位置に前記起動スイッチ、前記全押し位置に前記始動スイッチが割り当てられ、
さらに、前記プッシュプッシュスイッチと一体的に設けられてハンドルロックの施錠及び解除を行うハンドルロックアクチュエータと、
このハンドルロックアクチュエータによって操作されてハンドルロックを行うハンドルロックピンと、
このハンドルロックピンをロックして飛び出しを防止するシャッターとが設けられるとともに、
前記操作ノブの下面には押圧突起が下方へ向けて突設され、
この押圧突起の直下には前記シャッターが配置され、
前記操作ノブを押し下げると、全押し時に前記押圧突起の下面が前記シャッターの上端部に当接してこれを下方へ移動させて前記ハンドルロックピンをロックすることを特徴とする。
さらに、半押し位置でリモートキーとの通信の起動を行い、全押し位置でエンジンの始動をするためのスタータモータを作動するようにしたので、必ず認証が先に行われ、認証がOKになったときのみエンジンの始動が可能になり、不用意に始動されることがない。
また、プッシュプッシュスイッチとハンドルロックアクチュエータとを一体的に設けてコンビスイッチを構成したので、全体としてコンパクトになり、省スペース化を図ることができる。
そのうえ、操作ノブの押圧突起でシャッターを操作してハンドルロックピンをロックすることでロックピンの飛び出しを防止することができる。
図1は本発明の実施形態に係るハンドルロック装置を搭載したスクータ型自動2輪車の外観斜視図であり、車体前部1には、図示しない車体フレームの前端部に設けられたヘッドパイプ2に対してステアリング軸3が回動自在に支持され、ステアリング軸3の上端はバーハンドル4へ接続し、下端はボトムブリッジ5と一体化されている。ボトムブリッジ5には左右一対のフロントフォーク6の上端部が取付けられ、左右のフロントフォーク6の各下端間に前輪7が支持され、バーハンドル4により操舵されるようになっている。
また、アッパーカバー10の内側にリモコン式コンビスイッチ12が設けられヘッドパイプ2の側面へ取付けられている。このリモコン式コンビスイッチ12の上部には押圧操作可能なプッシュ式の操作部である操作ノブ13が設けられ、アッパーカバー10から上方へ出て露出している。
全ストローク時における可動接点30の位置が全押し位置であり、半押しストローク時における可動接点30の位置が半押し位置である。また操作ノブ13をプッシュしない状態における可動接点30の位置を当初位置とする。半押し位置は当初位置と全押し位置の中間に相当する。
同様に、右下分岐部52においては、その断面を拡大部B(b−b線断面相当)に示すように、右下側斜め溝51側が浅く、右垂直溝53の下端部54側が深くなっている。このため右下側斜め溝51から右垂直溝53の下端部54へは段差部58で接続し、係合ピン36は右下側斜め溝51から右垂直溝53の下端部54へ落ち込むことにより、段差部58で後戻りできなくなっている。
操作ノブ13を全押しすると、初期位置にある係合ピン36は、シャッター35が押し下げられることにより、最上部43から中央分岐部44で左上側斜め溝45へ入り、さらに左垂直溝46を下方へ進み、段差部56で下端部47へ落ちて全押し位置になる。
(b)は全押し状態であり、可動接点30が全押し固定接点33と接触して導通し、全押し信号をECUへ出力する。
ハンドルロックアクチュエータ66は本実施例においては駆動モータ38であるが、他に電磁ソレノイド等の適宜手段を採用できる。
バックライト駆動部68はリモートキー63を持ったライダーが車両に近づき、操作ノブ13を半押しするとバックライト表示部23のバックライトに電源が入って点滅することにより認証中を表示する。
制御部61は、送受信部62、ウインカー駆動部70及び後述するオプション制御部80と一体にしたモールドレスECU90として構成され、リモート認証、アンサーバック、ハンドルロックアクチュエータ駆動及び始動制御を行うようになっている。
始動制御は、認証後におけるプッシュプッシュスイッチ20の全押し操作により、制御部61がスタータリレー91を駆動させてスタータモータ92を駆動するとともに、FI/IG(燃料噴射/イグニッション)制御ユニット93を駆動し、FI/IG装置94へ点火及び燃料噴射指示することによりエンジンを始動させるようになっている。
オプション制御部80は、オプションのアラームユニット81や舵角センサー82の信号により、メーター83やサイレン84を介して所定の警告表示や警報によりアラームを出すようになっている。
図11において、リモートキー63を携帯するライダーが車両に近より、プッシュプッシュスイッチ20の操作ノブ13を半押しして認証システムを起動させる(S1)。すると制御部61はプッシュプッシュスイッチ20(図ではSWと略記する、以下同)の操作ノブ13が半押しされたか否かを判断する(S2)。プッシュプッシュスイッチ20の操作ノブ13が半押しされると半押し信号が制御部43へ入力されることにより検知できる。半押しされない場合はこの動作が繰り返される。
認証がOKになると、制御部61はウインカー駆動部70に指令を出して、アンサーバックのためウインカーを点滅させて、認証OKを告知する。
次に、プッシュプッシュスイッチ20の操作ノブ13を全押ししたか否かを判断し(S7)、全押しであればスタータモータ92を駆動し(S8)、同時にシャッター35を閉じてハンドルロックピン25の飛び出しを防止し(S9)、続いてFI/IG装置94へ点火指示することによりエンジンを始動させる(S10)。
これを図8によりさらに詳しく説明すると、プッシュプッシュスイッチ20の操作ノブ13を全押しにより、エンジンが始動するとともに、プッシュプッシュスイッチ20の操作ノブ13による全押し動作と機械的に連動してシャッター35が閉じられ、下端35aがピンロック溝40へ入ってハンドルロックピン25をロックし、その飛び出しを防止する。またシャッター35はハートカム37により閉じ状態で保持される。
エンジンの始動後、エンジンを停止するには電源をOFFする。この場合の信号をエンジンの始動後に押される全押し信号とし、プッシュプッシュスイッチ20の操作ノブ13が全押しされることを監視する(S11)。したがって、全押しがあると、電源リレー64をOFFして車両の電源をOFFし、FI/IG装置94への電力供給を停止してエンジンを停止し(S12)、シャッター35を開く(S13)。
電源をOFF後にハンドルをロックするには、プッシュプッシュスイッチ20の操作ノブ13が半押しストロークするときの半押し信号を利用するため、プッシュプッシュスイッチ20の操作ノブ13における半押しを監視する(S14)。但し、この場合の半押しは、認証時のものと異ならせる必要があるので、連続半押しや長押し(例えば2秒以上程度)が採用できる。本実施例の場合は2回連続して半押しすること(以下、ダブル押しという)をもってハンドルロックの信号とする。したがって、ダブル押しがあると、駆動モータ38を駆動してハンドルをロックする(S15)。また、ダブル押しされない場合はS14から繰り返す。
また、認証がOKでない場合は、ハンドルロックを行わないので、誤信号等による不用意なハンドルロックを阻止できる。
しかも、エンジン始動後における車両の電源ON状態では、仮に誤操作等で操作ノブ13をダブル押ししても、ハートカム37によるシャッター35の閉じ状態は維持され、かつ操作ノブ13が一度全押しされて電源がOFFになるまでは駆動モータ38の駆動によるハンドルロックピン25の飛び出しはありえないから、不用意なハンドルロックピン25の飛び出しを確実に阻止できる。
しかも、ハートカム37でシャッター35を駆動制御するとともに、これらを一体化することにより、リモコン式コンビスイッチ12をよりコンパクトに構成できる。そのうえ、シャッター35の開閉を電動式でなく、操作ノブ13の操作に連動する機械式にしたので、消費電力を軽減できる。
Claims (3)
- リモートキーから送信されるID情報を車両側のID情報と照合し、両ID情報が一致して認証が成立したときにハンドルロックを解除するとともに、認証のためリモートキーとの通信を開始するときに使用する起動スイッチと、エンジンを始動するための始動スイッチとを備えた車両のハンドルロック装置において、
前記起動スイッチと始動スイッチはそれぞれ、押すことにより操作するプッシュスイッチであり、これらの起動スイッチと始動スイッチとを、プッシュ時のストロークの相違により2段に変化するプッシュプッシュスイッチ(20)へ一体に設けるとともに、
このプッシュプッシュスイッチは、操作ノブ(13)を備え、この操作ノブ(13)のプッシュ時に相対的にストロークの小さな半押し位置と、相対的にストロークの大きな全押し位置とに変化し、この半押し位置はプッシュ操作しないときの初期位置と全押し位置の間に設けられ、
この半押し位置に前記起動スイッチ、前記全押し位置に前記始動スイッチが割り当てられ、
さらに、前記プッシュプッシュスイッチと一体的に設けられてハンドルロックの施錠及び解除を行うハンドルロックアクチュエータ(38)と、
このハンドルロックアクチュエータによって操作されてハンドルロックを行うハンドルロックピン(25)と、
このハンドルロックピン(25)をロックして飛び出しを防止するシャッター(35)とが設けられるとともに、
前記操作ノブ(13)の下面には押圧突起(34)が下方へ向けて突設され、
この押圧突起(34)の直下には前記シャッター(35)が配置され、
前記操作ノブ(13)を押し下げると、全押し時に前記押圧突起(34)の下面が前記シャッター(35)の上端部に当接してこれを下方へ移動させて前記ハンドルロックピン(25)をロックすることを特徴とする車両のハンドルロック装置。 - 前記起動位置で認証成立時に車両の電源をONにすることを特徴とする請求項1に記載した車両のハンドルロック装置。
- 前記認証成立時にハンドルロックを解除するようにしたことを特徴とする請求項1に記載した車両のハンドルロック装置。
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