JP5392225B2 - 半導体装置、及び、その製造方法 - Google Patents

半導体装置、及び、その製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5392225B2
JP5392225B2 JP2010227704A JP2010227704A JP5392225B2 JP 5392225 B2 JP5392225 B2 JP 5392225B2 JP 2010227704 A JP2010227704 A JP 2010227704A JP 2010227704 A JP2010227704 A JP 2010227704A JP 5392225 B2 JP5392225 B2 JP 5392225B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
semiconductor element
resistor
output
semiconductor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010227704A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012083851A (ja
Inventor
哲平 川本
淳一 永田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2010227704A priority Critical patent/JP5392225B2/ja
Publication of JP2012083851A publication Critical patent/JP2012083851A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5392225B2 publication Critical patent/JP5392225B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Control Of Electrical Variables (AREA)

Description

本発明は、PN接合を有する第1半導体素子、及び、PN接合を有する第2半導体素子を構成要素として含む回路を有し、回路から、第1半導体素子のPN接合に生じる第1順方向電圧と、第2半導体素子のPN接合に生じる第2順方向電圧とが加算された加算信号が出力される半導体装置、及び、その製造方法に関するものである。
従来、例えば特許文献1に示されるように、基準電圧を出力するバンドギャップ部と、バンドギャップ部の出力信号の温度特性を補償する温度補償部と、を備える基準電圧回路が提案されている。
バンドギャップ部は、制御電圧に従って基準電圧を出力すると共に、基準電圧に応じた電流を第1と第2の接合型半導体素子に供給する電流源と、第1の接合型半導体素子に流れる電流に応じるように制御電圧を出力する差動増幅器と、を有する。
温度補償部は、バンドギャップ部の出力信号(基準電圧)の温度特性がピーク値を有する場合に、制御電圧に応じて生成される絶対温度の2乗に比例する補償電流を、第1及び第2の接合型半導体素子に流れる電流に重畳して流す機能を奏する。これとは反対に、バンドギャップ部の出力信号(基準電圧)の温度特性がボトム値を有する場合、温度補償部は、上記した補償電流を、第1及び第2の接合型半導体素子に流れる電流から差し引く機能を奏する。
このように、特許文献1に記載の基準電圧回路は、基準電圧を出力するバンドギャップ部の他に、基準電圧の温度特性を補償する温度補償部を有し、この温度補償部によって、基準電圧の温度特性が一定となるように制御されている。なお、基準電圧の温度特性に生じるピーク値やボトム値は、上記した接合型半導体素子の順方向電圧の温度特性に起因する。
特開2009−59149号公報
ところで、特許文献1に示される基準電圧回路は、基準電圧の温度特性を一定とするために、バンドギャップ部の他に、温度補償部を有する。そのため、基準電圧回路の部品点数が増大すると共に、その構成が複雑化する。この結果、コストが増大すると共に、体格が増大する、という不具合が生じる。
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、簡素な構造でありながら、順方向電圧の温度特性に基づく出力信号のピーク値やボトム値が打ち消された半導体装置、及び、その製造方法を提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、PN接合を有する第1半導体素子、及び、PN接合を有する第2半導体素子を構成要素として含む回路を有し、回路から、第1半導体素子のPN接合に生じる第1順方向電圧と、第2半導体素子のPN接合に生じる第2順方向電圧とが加算された加算信号が出力される半導体装置であって、第1半導体素子と第2半導体素子とが直列接続されており、第1半導体素子及び第2半導体素子それぞれの実使用温度域において、回路が第2半導体素子を構成要素として含まない場合に、回路から出力される第1信号の温度特性と、回路が第1半導体素子を含まない場合に、回路から出力される第2信号の温度特性と、が反転していることを特徴とする。
このように本発明によれば、第1信号の温度特性と、第2信号の温度特性とが、反転している。すなわち、第1信号がピーク値を有する場合、第2信号はボトム値を有し、第1信号がボトム値を有する場合、第2信号がピーク値を有する。また、本発明では、第1半導体素子と第2半導体素子とが直列接続されている。これらによれば、温度特性が反転された第1信号と第2信号とが加算され、第1信号が有する温度特性と第2信号が有する温度特性が相殺された信号(加算信号)が出力される。このように、本発明では、簡素な構成でありながら、順方向電圧の温度特性が相殺された加算信号が出力されるようになっている。これにより、加算信号を出力する回路の他に、加算信号の温度特性を補償する回路を有する半導体装置と比べて、半導体装置の部品点数が減少されると共に、その構成が簡素化される。この結果、コストが減少されるとともに、体格が減少される。
回路としては、請求項2に記載のように、回路は、少なくとも1つの第1半導体素子と、該第1半導体素子と同数の第2半導体素子とが直列接続されて成る2つの半導体素子群と、一方の半導体素子群の一端が反転入力端子に接続され、他方の半導体素子群の一端が非反転入力端子に接続された第1増幅器と、第1増幅器の出力端子と反転入力端子との間に接続された第1抵抗と、第1増幅器の出力端子と非反転入力端子との間に接続され、第1抵抗と並列接続された第2抵抗と、一端が、第1増幅器の非反転入力端子に接続され、他端が、他方の半導体素子群の一端に接続された第3抵抗と、を有する基準電圧回路を採用することができる。
半導体素子群が、1つの第1半導体素子と1つの第2半導体素子とが直列接続されて成る場合、第1信号の電圧V、第2信号の電圧Vそれぞれは、一方の半導体素子群を構成する第1半導体素子の第1順方向電圧をVPN1,第2半導体素子の第2順方向電圧をVPN2、第1〜第3抵抗それぞれの抵抗値をR〜R、ボルツマン定数をk、電子電荷をq、絶対温度をTとすると、下記に示す式によって示される。
Figure 0005392225
Figure 0005392225
数1,2に記載の右辺第1項それぞれは、負の温度特性を示し、右辺第2項それぞれは、正の温度特性を示す。これらによれば、右辺第2項の値(抵抗値R〜R)を調整することで、第1信号と第2信号それぞれの温度特性を調整することができる。これにより、V+Vによって表される加算信号の温度特性を調整することができる。
請求項2に記載の構成の場合、請求項3に記載のように、半導体素子群は、複数の第1半導体素子と、該第1半導体素子と同数の第2半導体素子とが直列接続されて成る構成が好ましい。これによれば、第1半導体素子及び第2半導体素子それぞれの数を調整することで、加算信号の温度特性を調整することができる。
請求項4に記載のように、第1〜第3抵抗の少なくとも1つは、可変抵抗である構成が良い。電圧V,Vそれぞれは、数1,2に示したように、第1〜第3抵抗の抵抗値に依存する。したがって、第1〜第3抵抗の少なくとも1つの抵抗値を調整することで、加算信号の温度特性を調整することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の発明と同等の作用効果を奏するので、その記載を省略する。
請求項6に記載のように、第1信号と第2信号それぞれの電圧値を調整し、電圧値が調整された第1信号と第2信号とが加算された加算信号を出力する電圧値調整部と、該電圧値調整部から出力される加算信号を外部に出力する出力回路と、を有する構成が好適である。
これによれば、第1信号や第2信号の電圧レベルが異なっていたとしても、これらの値が同レベルになるように調整することができる。したがって、加算信号に含まれる温度特性をより効果的に一定とすることができる。
請求項6に記載の電圧値調整部のより具体的な構成としては、請求項7〜9に記載の構成を採用することができる。すなわち、請求項7に記載のように、電圧値調整部は、第1回路の出力端子と出力回路との間に設けられた第1抵抗と、第2回路の出力端子と出力回路との間に設けられた第2抵抗と、を備え、第1抵抗における出力回路側の端部と第2抵抗における出力回路側の端部とが接続され、第1抵抗と第2抵抗の中点が出力回路に接続された構成を採用することができる。この場合、請求項8に記載のように、第1抵抗と第2抵抗の少なくとも1つが、可変抵抗である構成が好ましい。また、請求項9に記載のように、電圧値調整部は、第1回路の出力端子と出力回路との間に形成された第1スイッチトキャパシタ回路と、第2回路の出力端子と出力回路との間に形成された第2スイッチトキャパシタ回路と、を備え、第1スイッチトキャパシタ回路における出力回路側の端部と第2スイッチトキャパシタ回路における出力回路側の端部とが接続され、第1スイッチトキャパシタ回路と第2スイッチトキャパシタ回路の中点が出力回路に接続された構成を採用することができる。
請求項8に記載の構成によれば、第1抵抗と第2抵抗それぞれの抵抗値を変更することで、第1信号と第2信号それぞれの電圧レベルを調整することができる。請求項9に記載の構成によれば、請求項7,8に記載の構成とは異なり、消費電力を抑えることができる。
請求項6に記載の出力回路のより具体的な構成としては、請求項10,11に記載の構成を採用することができる。すなわち、請求項10に記載のように、出力回路としては、増幅回路を採用することができる。また、請求項11に記載のように、出力回路としては、ボルテージホロアー回路を採用することができる。
請求項12に記載のように、第1回路と第2回路とは、複数である構成が良い。これによれば、第1回路及び第2回路それぞれの数を調整することで、加算信号の温度特性を調整することができる。
なお、第1回路及び第2回路それぞれのより具体的な構成としては、請求項13,14に記載の構成を採用することができる。すなわち、請求項13に記載のように、第1回路は、2つの第1半導体素子と、一方の第1半導体素子の一端が反転入力端子に接続され、他方の第1半導体素子の一端が非反転入力端子に接続された第1増幅器と、第1増幅器の出力端子と反転入力端子との間に接続された第3抵抗と、第1増幅器の出力端子と非反転入力端子との間に接続され、第3抵抗と並列接続された第4抵抗と、一端が、第1増幅器の非反転入力端子に接続され、他端が、他方の第1半導体素子の一端に接続された第5抵抗と、を有する基準電圧回路であり、第2回路は、2つの第2半導体素子と、一方の第2半導体素子の一端が反転入力端子に接続され、他方の第2半導体素子の一端が非反転入力端子に接続された第2増幅器と、第2増幅器の出力端子と反転入力端子との間に接続された第6抵抗と、第2増幅器の出力端子と非反転入力端子との間に接続され、第6抵抗と並列接続された第7抵抗と、一端が、第2増幅器の非反転入力端子に接続され、他端が、他方の第2半導体素子の一端に接続された第8抵抗と、を有する基準電圧回路である構成を採用することができる。
この構成の場合、第1信号の電圧V、第2信号の電圧Vそれぞれは、第1順方向電圧をVPN1,第2順方向電圧をVPN2、第3〜第8抵抗それぞれの抵抗値をR〜Rとすると、下記に示す式によって示される。
Figure 0005392225
Figure 0005392225
数3,4に記載の右辺第1項それぞれは、負の温度特性を有し、右辺第2項それぞれは、正の温度特性を有する。これらによれば、右辺第2項の値(抵抗値R〜R)を調整することで、第1信号の温度特性と第2信号の温度特性とを調整することができる。これにより、加算信号の温度特定を調整することができる。
請求項14に記載のように、第3〜第8抵抗の少なくとも1つは、可変抵抗である構成が良い。電圧V,Vそれぞれは、数3,4に示したように、第3〜第8抵抗の抵抗値に依存する。したがって、第3〜第8抵抗の少なくとも1つの抵抗値を調整することで、加算信号の温度特性を調整することができる。
請求項15に記載のように、第1回路は、第1半導体素子の他に、定電流を生成する第1定電流生成回路と、該第1定電流生成回路によって生成された定電流を第1半導体素子に流す第1カレントミラー回路と、該第1カレントミラー回路と第1半導体素子との間に接続された第10抵抗と、を有する基準電圧回路であり、第2回路は、第2半導体素子の他に、定電流を生成する第2定電流生成回路と、該第2定電流生成回路によって生成された定電流を第2半導体素子に流す第2カレントミラー回路と、該第2カレントミラー回路と第2半導体素子との間に接続された第11抵抗と、を有する基準電圧回路である構成を採用することができる。
この構成においても、第1信号の電圧V、第2信号の電圧Vそれぞれは、数3,4に示したように、負の温度特性を有する項と、正の温度特性を有する項との和によって表される。したがって、正の温度特性を有する項の値を調整することで、第1信号の温度特性と第2信号の温度特性とを調整することができる。なお、正の温度特性を有する項は、請求項15に記載の定電流生成回路の構成要素と、第10、第11抵抗の抵抗値とによって決定される。この効果については、実施形態で詳説する。
半導体素子としては、請求項16,18,19に記載のように、バイポーラトランジスタ、MOSトランジスタ、ダイオードを採用することができる。なお、この場合、バイポーラトランジスタは、コレクタとベースとが接続されており、MOSトランジスタに形成される寄生バイポーラトランジスタのコレクタとベースとが接続されている。
そして、請求項17に記載のように、半導体素子がバイポーラトランジスタの場合、第1半導体素子及び第2半導体素子それぞれのエミッタ面積が異なる構成が好ましい。これによれば、加算信号はエミッタ面積に依存するので、加算信号の温度特性を調整することができる。
請求項1〜19いずれか1項に記載の半導体装置の製造方法としては、請求項20に記載のように、回路、若しくは、第1回路及び第2回路それぞれは、複数の抵抗を構成要素として含んでおり、レーザートリミングによって、加算信号の値を観測しながら、抵抗の抵抗値を調整するのが良い。これによれば、加算信号は抵抗値に依存するので、加算信号の温度特性を調整することができる。
第1実施形態に係る半導体装置の概略構成を示す回路図である。 第1信号、第2信号、及び、加算信号それぞれの電圧の温度依存性を概念的に示すグラフである。 第1信号と第2信号それぞれの電圧の温度依存性と抵抗依存性とを示すグラフであり、(a)は第1信号の電圧を示し、(b)は第2信号の電圧を示す。 第1実施形態に係る半導体装置の変形例を示す回路図である。 第1実施形態に係る半導体装置の変形例を示す回路図である。 第2実施形態に係る半導体装置の概略構成を示す回路図である。 第2実施形態に係る半導体装置の変形例を示す回路図である。 第2実施形態に係る半導体装置の変形例を示す回路図である。 第2実施形態に係る半導体装置の変形例を示す回路図である。 第2実施形態に係る半導体装置の変形例を示す回路図である。 第2実施形態に係る半導体装置の変形例を示す回路図である。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る半導体装置の概略構成を示す回路図である。図2は、第1信号、第2信号、及び、加算信号それぞれの電圧の温度依存性を概念的に示すグラフである。図3は、第1信号と第2信号それぞれの電圧の温度依存性と抵抗依存性とを示すグラフであり、(a)は第1信号の電圧を示し、(b)は第2信号の電圧を示す。
本実施形態に係る半導体装置100は、基準電圧回路10を有している。基準電圧回路10は、PN接合を有する第1半導体素子11とPN接合を有する第2半導体素子12とが直列接続されて成る2つの半導体素子群13a,13bと、増幅器14と、抵抗15〜17と、を有する。
図1に示すように、増幅器14の出力端子14aとグランドとの間に、第1抵抗15と第1半導体素子群13aとが直列に接続され、第1抵抗15と第1半導体素子群13aの中点が、増幅器14の反転入力端子14bに接続されている。また、増幅器14の出力端子14aとグランドとの間に、第2抵抗16と、第3抵抗17と、第2半導体素子群13bとが直列に接続され、第2抵抗16と第3抵抗17の中点が、増幅器14の非反転入力端子14cに接続されている。
第1半導体素子11は、コレクタとベースとが接続されたPNPトランジスタであり、第2半導体素子12は、コレクタとベースとが接続されたNPNトランジスタである。PNPトランジスタ、NPNトランジスタそれぞれのコレクタ−ベース間の電圧(順方向電圧)は、負の温度特性を有しており、それぞれの順方向電圧の温度特性の振る舞いが異なっている。この順方向電圧の温度特性の振る舞いの相違は、NPNトランジスタとPNPトランジスタそれぞれの不純物濃度の相違のためである。
半導体素子群13a,13bそれぞれが、第1半導体素子11のみを有する場合、図2に概念的に示すように、基準電圧回路10から出力される第1信号の電圧VBG1の温度特性(図2に実線で示した線)は、下に凸となる。これとは反対に、半導体素子群13a,13bそれぞれが、第2半導体素子12のみを有する場合、基準電圧回路10から出力される第2信号の電圧VBG2の温度特性(図2に破線で示した線)は、上に凸となる。この電圧VBG1,VBG2それぞれの温度特性の振る舞いの相違は、NPNトランジスタとPNPトランジスタそれぞれの順方向電圧の温度特性の相違のためである。
第1信号の電圧VBG1、第2信号の電圧VBG2それぞれは、第1半導体素子11の順方向電圧(第1順方向電圧)をVPN1,第2半導体素子12の順方向電圧(第2順方向電圧)をVPN2、抵抗15〜17それぞれの抵抗値をR〜R、ボルツマン定数をk、電子電荷をq、絶対温度をTとすると、半導体素子11,12それぞれのエミッタ面積が同一の場合、下記に示す式によって示される。
Figure 0005392225
Figure 0005392225
数5,6に記載の右辺第1項それぞれは、負の温度特性を示し、右辺第2項それぞれは、正の温度特性を示す。
図3に、抵抗値R,Rを一定にして、抵抗値Rを変化させた場合の、電圧VBG1,VBG2それぞれの温度特性を示す。図3(a),(b)それぞれに、3本の線(実線、破線、一点鎖線)が示されているが、3本の線それぞれは、抵抗値Rが異なる電圧VBG1,VBG2の温度特性を示している。抵抗値Rは、実線、破線、一点鎖線の順に高くなっている。
図3(a)に示すように、電圧VBG1の温度特性における下に凸となる部位(ボトム)は、抵抗値Rが高くなるにつれて低温側に移動している。これとは反対に、図3(b)に示すように、電圧VBG2の温度特性における上に凸となる部位(ピーク)は、抵抗値Rが高くなるにつれて高温側に移動している。このように、ボトムとトップとは、抵抗値Rの変化に対して逆の振る舞いを示す。これによれば、抵抗値Rを適宜変化させることで、ボトムとトップとを、同一の温度範囲に位置させることが可能であることがわかる。本実施形態の抵抗値R〜Rそれぞれは、半導体素子11,12の実使用温度域(−50〜170℃)にて、ボトムとトップとが、同一の温度範囲に位置するように決定されており、第1信号の電圧VBG1の温度特性と、第2信号の電圧VBG2の温度特性とが反転している。
ところで、電圧VBG1と電圧VBG2とが加算された値が、基準電圧回路10の出力信号(加算信号)の電圧VBGに相当し、それは、下式によって示される。
Figure 0005392225
上記したように、第1信号の電圧VBG1の温度特性と、第2信号の電圧VBG2の温度特性とが反転しており、図2に実線と破線で示すような振る舞いを示す。これによれば、電圧VBG1と電圧VBG2とが加算された電圧VBGの温度特性が、図2に一点鎖線で示すように、一定となる。
以上、説明したように、本実施形態に係る半導体装置100(基準電圧回路10)は、簡素な構成でありながら、加算信号の電圧VBGの温度特性が一定となっている。これにより、基準電圧回路10の他に、加算信号の電圧VBGの温度特性を補償する回路を有する半導体装置と比べて、半導体装置100の部品点数が減少されると共に、その構成が簡素化される。この結果、コストが減少されるとともに、半導体装置100の体格が減少される。
ところで、本発明においては、ボトムとトップとを同一の温度範囲に位置させるために、基準電圧回路10の構成要素がチップに形成された状態で、加算信号の電圧VBGの温度特性を観測しながら、レーザートリミングによって、抵抗15〜17の抵抗値R〜Rそれぞれを調整して、半導体装置100を製造している。この製造方法によって、電圧VBGの温度特性を一定とすることに成功している。なお、基準電圧回路10の構成要素をチップに形成する前に、ボトムとトップとが同一の温度範囲に位置する抵抗値R〜Rを予め求めておいても良い。
本実施形態では、半導体素子群13a,13bそれぞれが、1つの第1半導体素子11と1つ第2半導体素子12とが直列接続されて成る例を示した。しかしながら、半導体素子11,12の数としては上記例に限定されず、図4に示すように、半導体素子群13a,13bそれぞれが、複数の第1半導体素子11と、第1半導体素子11と同数の第2半導体素子12とが直列接続されて成っても良い。これによれば、第1半導体素子11及び第2半導体素子12それぞれの数を調整することで、加算信号の電圧VBGの温度特性を調整することができる。なお、この場合、半導体素子群13a,13bを構成する複数の半導体素子11それぞれのコレクタとベースの不純物濃度が異なり、複数の半導体素子12それぞれのコレクタとベースの不純物濃度が異なっている。図4は、第1実施形態に係る半導体装置の変形例を示す回路図である。
本実施形態では、半導体装置100が、基準電圧回路10を有する例を示した。しかしながら、図5に示すように、抵抗15〜17が可変抵抗の場合、半導体装置100は、基準電圧回路10の他に、抵抗15〜17の抵抗値R〜Rを調整する調整部20を有しても良い。この場合、抵抗15〜17それぞれは、並列接続された複数の配線それぞれに、スイッチと抵抗とが設けられて成る。並列接続された各スイッチが、調整部20に内蔵されたEEPROMの記憶情報に基づいて開閉制御されることで、抵抗値R〜Rが変動される。数7に示したように、加算信号の電圧VBGは、抵抗値R〜Rに依存する。したがって、抵抗値R〜Rを調整部20で調整することで、加算信号の電圧VBGの温度特性を調整することができる。なお、上記変形例とは異なり、抵抗15〜17の全てが可変抵抗ではなく、抵抗15〜17の内の1つ若しくは2つが可変抵抗でも良い。図5は、第1実施形態に係る半導体装置の変形例を示す回路図である。
本実施形態の半導体素子11,12はそれぞれバイポーラトランジスタであり、数5〜7に示した式は、いずれも、半導体素子11,12それぞれのエミッタ面積が同一の場合を示していた。しかしながら、例えば、第1半導体素子群13aの第1半導体素子11のエミッタ面積と、第2半導体素子群13bの第1半導体素子11のエミッタ面積との比をK:Lとし、第1半導体素子群13aの第2半導体素子12のエミッタ面積と、第2半導体素子群13bの第2半導体素子12のエミッタ面積との比をM:Nとすると、数7式は、下式に書き換えられる。
Figure 0005392225
このように、電圧VBGは、抵抗値R〜Rだけではなく、エミッタ面積の比K,L,M,Nにも依存する。したがって、エミッタ面積の比を調整することで、電圧VBGの温度特性を調整することもできる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態を、図6に基づいて説明する。図6は、第2実施形態に係る半導体装置の概略構成を示す回路図であり、第1実施形態に示した図1に対応している。
第2実施形態に係る半導体装置100は、第1実施形態によるものと共通するところが多いので、以下、共通部分については詳しい説明は省略し、異なる部分を重点的に説明する。なお、第1実施形態に示した要素と同一の要素には、同一の符号を付与するものとする。
第1実施形態では、半導体素子群13a,13bを構成要素として含む基準電圧回路10を有する例を示した。これに対し、本実施形態では、第1実施形態で示した第1半導体素子11を構成要素として含む第1基準電圧回路30と、第2半導体素子12を構成要素として含む第2基準電圧回路40と、を有し、第1基準電圧回路30と第2基準電圧回路40それぞれの出力信号が加算された加算信号が出力される点を特徴とする。
第1基準電圧回路30、及び、第2基準電圧回路40それぞれの回路構成は、第1実施形態で示した基準電圧回路10と類似しており、構成の相異は、設けられた半導体素子の数と種類だけである。第1基準電圧回路30には2つの第1半導体素子11が設けられ、第2基準電圧回路40には2つの第2半導体素子12が設けられている。したがって、第1基準電圧回路30からは、第1信号の電圧VBG1が出力され、第2基準電圧回路40からは、第2信号の電圧VBG2が出力される。これら、電圧VBG1,VBG2それぞれは、数5,6によって示される。なお、電圧VBG1,VBG2それぞれの電圧レベルを調整するために、第1基準電圧回路30の抵抗15〜17の抵抗値R〜Rと、第2基準電圧回路40の抵抗15〜17の抵抗値R〜Rとを、異ならせても良い。
本実施形態に係る半導体装置100は、基準電圧回路30,40の他に、第1信号の電圧VBG1と、第2信号の電圧VBG2それぞれの電圧値を調整し、調整された電圧VBG1と電圧VBG2とが加算された加算信号を出力する電圧値調整部50と、電圧値調整部50から出力される加算信号を外部に出力する出力回路60と、を有する。
本実施形態に係る電圧値調整部50は、第1基準電圧回路30の出力端子と出力回路60との間に設けられた第4抵抗51と、第2基準電圧回路40の出力端子と出力回路60との間に設けられた第5抵抗52と、を有する。第4抵抗51における出力回路60側の端部と第5抵抗52における出力回路60側の端部とが接続され、第4抵抗51と第5抵抗52の中点が出力回路60に接続されている。この構成により、第4抵抗51と第5抵抗52それぞれの抵抗値R,Rを適宜設定することで、電圧VBG1と電圧VBG2それぞれの電圧レベルが調整され、電圧レベルが調整された電圧VBG1と電圧VBG2とが加算された加算信号の電圧VBGが出力される。なお、上記した抵抗値R〜Rそれぞれは、半導体素子11,12の実使用温度域(−50〜170℃)にて、ボトムとトップとが、同一の温度範囲に位置するように決定されており、第1信号の電圧VBG1の温度特性と、第2信号の電圧VBG2の温度特性とが反転している。これにより、電圧VBG1と電圧VBG2とが加算された電圧VBGの温度特性が、一定となっている。
本実施形態に係る出力回路60は、増幅回路であり、オペアンプ61と、帰還抵抗62と、を有する。電圧値調整部50から出力された加算信号が、出力回路60にて増幅され、増幅された加算信号が、外部に出力される。
以上、説明したように、本実施形態に係る半導体装置100は、簡素な構成でありながら、加算信号の電圧VBGの温度特性が一定となっている。これにより、半導体装置100の部品点数が減少されると共に、その構成が簡素化される。この結果、コストが減少されるとともに、半導体装置100の体格が減少される。
ところで、本発明者は、ボトムとトップとを同一の温度範囲に位置させるために、第1実施形態と同様にして、半導体装置100の構成要素30〜60がチップに形成された状態で、電圧VBGの温度特性を観測しながら、抵抗15〜17,51,52の抵抗値R〜Rそれぞれレーザートリミングによって調整して、半導体装置100を製造している。なお、半導体装置100の構成要素30〜60をチップに形成する前に、ボトムとトップとが同一の温度範囲に位置する抵抗値R〜Rを予め求めておいても良い。
本実施形態では、半導体装置100が、1つの第1基準電圧回路30と、1つの第2基準電圧回路40と、を有する例を示した。しかしながら、基準電圧回路30,40の数としては、上記例に限定されず、半導体装置100が、基準電圧回路30,40を複数有しても良い。この場合、複数の第1基準電圧回路30の出力端子が、抵抗などを構成要素として含む第1加算回路(図示略)を介して、電圧値調整部50に接続され、第1基準電圧回路30と同数の第2基準電圧回路40の出力端子が、抵抗などを構成要素として含む第2加算回路(図示略)を介して、電圧値調整部50に接続される。これによれば、第1基準電圧回路30及び第2基準電圧回路40それぞれの数を調整することで、加算信号の電圧VBGの温度特性を調整することができる。なお、この場合、複数の第1基準電圧回路30の第1半導体素子11それぞれのコレクタとベースの不純物濃度が異なり、複数の第2基準電圧回路40の第2半導体素子12それぞれのコレクタとベースの不純物濃度が異なっている。
以下、図7〜図11に基づいて、第2実施形態に係る半導体装置100の変形例を説明する。本実施形態では、半導体装置100が、基準電圧回路30,40と、電圧値調整部50と、出力回路60と、を有する例を示した。しかしながら、図7に示すように、抵抗51,52が可変抵抗の場合、半導体装置100は、抵抗51,52それぞれの抵抗値R,Rを調整する調整部20を有しても良い。この場合、抵抗51,52それぞれは、並列接続された複数の配線それぞれに、スイッチと抵抗とが設けられて成る。並列接続された各スイッチが、調整部20に内蔵されたEEPROMの記憶情報に基づいて開閉制御されることで、抵抗値R,Rが変動される。第4抵抗51から出力される電圧VBG1の電圧レベルは、抵抗値Rに依存し、第5抵抗52から出力される電圧VBG2の電圧レベルは、抵抗値Rに依存する。したがって、抵抗値R,Rを調整部20で調整することで、加算信号の電圧VBGの温度特性を調整することができる。なお、第1実施形態と同様にして、抵抗15〜17を可変抵抗として、抵抗値R〜Rを可変させても良い。
本実施形態では、出力回路60が増幅回路である例を示した。しかしながら、出力回路60としては、上記例に限定されず、例えば、図8に示すように、反転入力端子と電圧値調整部50の出力端子とが接続され、非反転入力端子と出力端子とが接続されたボルテージホロアー回路を採用することもできる。この場合、加算信号の電圧レベルが反転しないので、出力回路60から出力される加算信号を取り扱い易くなる。
本実施形態では、電圧値調整部50が抵抗51,52によって構成された例を示した。しかしながら、電圧値調整部50の構成要素としては、上記例に限定されず、例えば、図9に示すように、2つのスイッチトキャパシタ回路によって構成しても良い。この場合、抵抗51,52によって、電圧値調整部50が構成される場合と比べて、消費電力を抑えることができる。なお、スイッチトキャパシタ回路は、図9に示すように、直列接続された2つのスイッチ53,54と、スイッチ53,54の中点とグランドとの間に配置されたコンデンサ55と、から成る。この構成によれば、第1基準電圧回路30と接続された第1スイッチトキャパシタ回路のコンデンサ55と、第2基準電圧回路40と接続された第2スイッチトキャパシタ回路のコンデンサ55それぞれの静電容量を調整することで、第1基準電圧回路30から出力される第1信号の電圧VBG1と、第2基準電圧回路40から出力される第2信号の電圧VBG2それぞれの電圧レベルを調整することができる。
本実施形態では、第1基準電圧回路30が、第1半導体素子11と、増幅器14と、抵抗15〜17とによって構成され、第2基準電圧回路40が、第2半導体素子12と、増幅器14と、抵抗15〜17とによって構成される例を示した。しかしながら、基準電圧回路30,40の構成としては、上記例に限定されず、例えば、図10に示す構成を採用することができる。
この変形例において、第1基準電圧回路30は、第1半導体素子11の他に、定電流を生成する第1定電流生成回路71と、第1定電流生成回路71によって生成された定電流を第1半導体素子11に流す第1カレントミラー回路72と、第1カレントミラー回路72と第1半導体素子11との間に接続された第6抵抗73と、を有する。第1定電流生成回路71は、2つのPNPトランジスタと1つの抵抗とから構成され、第1カレントミラー回路72は、3つのNPNトランジスタと2つのPNPトランジスタとから構成される。この場合、第1信号の電圧VBG1は、第1定電流生成回路71を構成する2つのPNPトランジスタのエミッタ面積の比を1:G、第1定電流生成回路71を構成する抵抗の抵抗値をR、第6抵抗の抵抗値をRとすると、下記に示す式によって示される。
Figure 0005392225
第2基準電圧回路40は、第2半導体素子12の他に、定電流を生成する第2定電流生成回路74と、第2定電流生成回路74によって生成された定電流を第2半導体素子12に流す第2カレントミラー回路75と、第2カレントミラー回路75と第2半導体素子12との間に接続された第7抵抗76と、を有する。第2定電流生成回路74は、2つのNPNトランジスタと1つの抵抗とから構成され、第2カレントミラー回路75は、3つのNPNトランジスタから構成される。この場合、第2信号の電圧VBG2は、第2定電流生成回路74を構成する2つのNPNトランジスタのエミッタ面積の比を1:H、第2定電流生成回路74を構成する抵抗の抵抗値をR、第7抵抗の抵抗値をRとすると、下記に示す式によって示される。
Figure 0005392225
この構成においても、数9,10に示すように、第1信号の電圧VBG1、第2信号の電圧VBG2それぞれは、負の温度特性を有する項と、正の温度特性を有する項との和によって表される。これによれば、正の温度特性を有する項(右辺第2項)の値を、抵抗値R〜R及びエミッタ面積比G,Hを調整することで、電圧VBG1,VBG2それぞれの温度特性を調整して、電圧VBG1と電圧VBG2とが加算された電圧VBGの温度特性を、一定とすることができる。
なお、図10に示す構成の場合、電圧値調整部50は、抵抗51,52の他に、バッファ56,57を有する。電圧VBG1が、第1バッファ56と第4抵抗51とを介して出力回路60に出力され、電圧VBG2が、第2バッファ57と第5抵抗52とを介して出力回路60に出力される。
本実施形態では、第1半導体素子11がPNPトランジスタであり、第2半導体素子12がNPNトランジスタである例を示した。しかしならが、半導体素子11,12としては、バイポーラトランジスタに限定されず、例えば、図11に示すように、MOSトランジスタやダイオードを採用することができる。なお、半導体素子11,12として、MOSトランジスタを採用した場合、MOSトランジスタに形成される寄生バイポーラトランジスタのコレクタとベースとが接続される。また、当然ではあるが、第1実施形態の半導体装置100を構成する半導体素子11,12として、バイポーラトランジスタではなく、MOSトランジスタやダイオードを採用することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上記した実施形態になんら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することが可能である。
10・・・基準電圧回路
11・・・第1半導体素子
12・・・第2半導体素子
13a,13b・・・第1半導体素子群、第2半導体素子群
14・・・増幅器
15〜17・・・第1〜第3抵抗
20・・・調整部
30・・・第1基準電圧回路
40・・・第2基準電圧回路
50・・・電圧値調整部
60・・・出力回路
100・・・半導体装置

Claims (20)

  1. PN接合を有する第1半導体素子、及び、PN接合を有する第2半導体素子を構成要素として含む回路を有し、
    前記回路から、前記第1半導体素子のPN接合に生じる第1順方向電圧と、前記第2半導体素子のPN接合に生じる第2順方向電圧とが加算された加算信号が出力される半導体装置であって、
    前記第1半導体素子と前記第2半導体素子とが直列接続されており、
    前記第1半導体素子及び前記第2半導体素子それぞれの実使用温度域において、前記回路が前記第2半導体素子を構成要素として含まない場合に、前記回路から出力される第1信号の温度特性と、前記回路が前記第1半導体素子を含まない場合に、前記回路から出力される第2信号の温度特性と、が反転していることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記回路は、
    少なくとも1つの前記第1半導体素子と、該第1半導体素子と同数の前記第2半導体素子とが直列接続されて成る2つの半導体素子群と、
    一方の前記半導体素子群の一端が反転入力端子に接続され、他方の前記半導体素子群の一端が非反転入力端子に接続された第1増幅器と、
    前記第1増幅器の出力端子と反転入力端子との間に接続された第1抵抗と、
    前記第1増幅器の出力端子と非反転入力端子との間に接続され、前記第1抵抗と並列接続された第2抵抗と、
    一端が、前記第1増幅器の非反転入力端子に接続され、他端が、他方の前記半導体素子群の一端に接続された第3抵抗と、を有する基準電圧回路であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記半導体素子群は、複数の第1半導体素子と、該第1半導体素子と同数の前記第2半導体素子とが直列接続されて成ることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記第1〜第3抵抗の少なくとも1つは、可変抵抗であることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の半導体装置。
  5. PN接合を有する第1半導体素子を構成要素として含む第1回路と、
    PN接合を有する第2半導体素子を構成要素として含む第2回路と、を有し、
    前記第1回路から出力される、前記第1半導体素子のPN接合に生じる第1順方向電圧を含む第1信号と、前記第2回路から出力される、前記第2半導体素子のPN接合に生じる第2順方向電圧を含む第2信号とが加算された加算信号が出力される半導体装置であって、
    前記第1半導体素子及び前記第2半導体素子それぞれの実使用温度域における、前記第1信号の温度特性と、前記第2信号の温度特性と、が反転していることを特徴とする半導体装置。
  6. 前記第1信号と前記第2信号それぞれの電圧値を調整し、電圧値が調整された第1信号と第2信号とが加算された加算信号を出力する電圧値調整部と、
    該電圧値調整部から出力される加算信号を外部に出力する出力回路と、を有することを特徴とする請求項5に記載の半導体装置。
  7. 前記電圧値調整部は、
    前記第1回路の出力端子と前記出力回路との間に設けられた第1抵抗と、
    前記第2回路の出力端子と前記出力回路との間に設けられた第2抵抗と、を備え、
    前記第1抵抗における前記出力回路側の端部と前記第2抵抗における前記出力回路側の端部とが接続され、前記第1抵抗と前記第2抵抗の中点が前記出力回路に接続されていることを特徴とする請求項6に記載の半導体装置。
  8. 前記第1抵抗と前記第2抵抗の少なくとも1つが、可変抵抗であることを特徴とする請求項7に記載の半導体装置。
  9. 前記電圧値調整部は、
    前記第1回路の出力端子と前記出力回路との間に形成された第1スイッチトキャパシタ回路と、
    前記第2回路の出力端子と前記出力回路との間に形成された第2スイッチトキャパシタ回路と、を備え、
    前記第1スイッチトキャパシタ回路における前記出力回路側の端部と前記第2スイッチトキャパシタ回路における前記出力回路側の端部とが接続され、前記第1スイッチトキャパシタ回路と前記第2スイッチトキャパシタ回路の中点が前記出力回路に接続されていることを特徴とする請求項6に記載の半導体装置。
  10. 前記出力回路は、増幅回路であることを特徴とする請求項6〜9いずれか1項に記載の半導体装置。
  11. 前記出力回路は、ボルテージホロアー回路であることを特徴とする請求項6〜9いずれか1項に記載の半導体装置。
  12. 前記第1回路と前記第2回路とは、複数であることを特徴とする請求項5〜11いずれか1項に記載の半導体装置。
  13. 前記第1回路は、
    2つの前記第1半導体素子と、
    一方の前記第1半導体素子の一端が反転入力端子に接続され、他方の前記第1半導体素子の一端が非反転入力端子に接続された第1増幅器と、
    前記第1増幅器の出力端子と反転入力端子との間に接続された第3抵抗と、
    前記第1増幅器の出力端子と非反転入力端子との間に接続され、前記第3抵抗と並列接続された第4抵抗と、
    一端が、前記第1増幅器の非反転入力端子に接続され、他端が、他方の前記第1半導体素子の一端に接続された第5抵抗と、を有する基準電圧回路であり、
    前記第2回路は、
    2つの前記第2半導体素子と、
    一方の前記第2半導体素子の一端が反転入力端子に接続され、他方の前記第2半導体素子の一端が非反転入力端子に接続された第2増幅器と、
    前記第2増幅器の出力端子と反転入力端子との間に接続された第6抵抗と、
    前記第2増幅器の出力端子と非反転入力端子との間に接続され、前記第6抵抗と並列接続された第7抵抗と、
    一端が、前記第2増幅器の非反転入力端子に接続され、他端が、他方の前記第2半導体素子の一端に接続された第8抵抗と、を有する基準電圧回路であることを特徴とする請求項5〜12いずれか1項に記載の半導体装置。
  14. 前記第3〜第8抵抗の少なくとも1つは、可変抵抗であることを特徴とする請求項13に記載の半導体装置。
  15. 前記第1回路は、
    前記第1半導体素子の他に、
    定電流を生成する第1定電流生成回路と、
    該第1定電流生成回路によって生成された定電流を前記第1半導体素子に流す第1カレントミラー回路と、
    該第1カレントミラー回路と前記第1半導体素子との間に接続された第10抵抗と、を有する基準電圧回路であり、
    前記第2回路は、
    前記第2半導体素子の他に、
    定電流を生成する第2定電流生成回路と、
    該第2定電流生成回路によって生成された定電流を前記第2半導体素子に流す第2カレントミラー回路と、
    該第2カレントミラー回路と前記第2半導体素子との間に接続された第11抵抗と、を有する基準電圧回路であることを特徴とする請求項5〜12いずれか1項に記載の半導体装置。
  16. 前記第1半導体素子及び前記第2半導体素子それぞれは、コレクタとベースとが接続されたバイポーラトランジスタであることを特徴とする請求項1〜15いずれか1項に記載の半導体装置。
  17. 前記第1半導体素子及び前記第2半導体素子それぞれのエミッタ面積が異なることを特徴とする請求項16に記載の半導体装置。
  18. 前記第1半導体素子及び前記第2半導体素子は、MOSトランジスタであり、このMOSトランジスタに形成される寄生バイポーラトランジスタのコレクタとベースとが接続されていることを特徴とする請求項1〜15いずれか1項に記載の半導体装置。
  19. 前記第1半導体素子及び前記第2半導体素子は、ダイオードであることを特徴とする請求項1〜15いずれか1項に記載の半導体装置。
  20. 請求項1〜19いずれか1項に記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記回路、若しくは、前記第1回路及び前記第2回路それぞれは、複数の抵抗を構成要素として含んでおり、
    レーザートリミングによって、前記加算信号の値を観測しながら、前記抵抗の抵抗値を調整することを特徴とする半導体装置の製造方法。
JP2010227704A 2010-10-07 2010-10-07 半導体装置、及び、その製造方法 Expired - Fee Related JP5392225B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010227704A JP5392225B2 (ja) 2010-10-07 2010-10-07 半導体装置、及び、その製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010227704A JP5392225B2 (ja) 2010-10-07 2010-10-07 半導体装置、及び、その製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012083851A JP2012083851A (ja) 2012-04-26
JP5392225B2 true JP5392225B2 (ja) 2014-01-22

Family

ID=46242671

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010227704A Expired - Fee Related JP5392225B2 (ja) 2010-10-07 2010-10-07 半導体装置、及び、その製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5392225B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5535154B2 (ja) * 2011-09-02 2014-07-02 株式会社東芝 基準信号発生回路
JP2019128901A (ja) * 2018-01-26 2019-08-01 ローム株式会社 バンドギャップ回路、およびデジタル温度センサ

Family Cites Families (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0769748B2 (ja) * 1987-04-08 1995-07-31 株式会社日立製作所 定電流源回路
JPH0782404B2 (ja) * 1989-07-11 1995-09-06 日本電気株式会社 基準電圧発生回路
DE4111103A1 (de) * 1991-04-05 1992-10-08 Siemens Ag Cmos-bandabstands-referenzschaltung
JPH05210986A (ja) * 1991-10-29 1993-08-20 Sony Corp 抵抗体
JPH06250751A (ja) * 1993-02-23 1994-09-09 Toshiba Corp 基準電圧回路
US5519313A (en) * 1993-04-06 1996-05-21 North American Philips Corporation Temperature-compensated voltage regulator
JPH109967A (ja) * 1996-06-21 1998-01-16 Nissan Motor Co Ltd 基準電圧回路およびそれを用いた温度検知回路
JPH11231955A (ja) * 1998-02-19 1999-08-27 Fujitsu Ltd 基準電流源回路
JP2000175441A (ja) * 1998-12-03 2000-06-23 Nec Corp チャージポンプ回路
US6329868B1 (en) * 2000-05-11 2001-12-11 Maxim Integrated Products, Inc. Circuit for compensating curvature and temperature function of a bipolar transistor
JP2003007837A (ja) * 2001-06-27 2003-01-10 Denso Corp 基準電圧回路
JP2003015754A (ja) * 2001-07-03 2003-01-17 Denso Corp 基準電圧発生回路
JP2003258105A (ja) * 2002-02-27 2003-09-12 Ricoh Co Ltd 基準電圧発生回路及びその製造方法、並びにそれを用いた電源装置
JP2004030064A (ja) * 2002-06-24 2004-01-29 Fuji Electric Holdings Co Ltd 基準電圧回路
JP3963177B2 (ja) * 2004-03-24 2007-08-22 株式会社デンソー 半導体装置
JP2007058772A (ja) * 2005-08-26 2007-03-08 Micron Technol Inc バンド・ギャップ基準から可変出力電圧を生成する方法及び装置
JP2008204148A (ja) * 2007-02-20 2008-09-04 Univ Waseda リファレンス電圧回路
JP5085238B2 (ja) * 2007-08-31 2012-11-28 ラピスセミコンダクタ株式会社 基準電圧回路
JP2009217809A (ja) * 2008-02-12 2009-09-24 Seiko Epson Corp 基準電圧生成回路、集積回路装置および信号処理装置
JP4475340B2 (ja) * 2008-03-21 2010-06-09 セイコーエプソン株式会社 温度補償回路
JP2009277076A (ja) * 2008-05-15 2009-11-26 Kawasaki Microelectronics Inc バンドギャップリファレンス回路
US7834683B2 (en) * 2008-05-30 2010-11-16 Nanya Technology Corp. Method to reduce variation in CMOS delay

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012083851A (ja) 2012-04-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9081404B2 (en) Voltage regulator having input stage and current mirror
JP4603378B2 (ja) 基準電圧回路
US20080252360A1 (en) Temperature detector circuit and oscillation frequency compensation device using the same
US7965129B1 (en) Temperature compensated current reference circuit
US8421433B2 (en) Low noise bandgap references
CN108270400B (zh) 一种放大器装置
JP5512635B2 (ja) 光センサおよび電子機器
US9046911B2 (en) Variable voltage generation circuit
US8907653B2 (en) Circuit of outputting temperature compensation power voltage from variable power and method thereof
EP2034381A1 (en) Temperature sensitive circuit
CN105388349B (zh) 远程的差动电压感测
CN101685316A (zh) 低电压工作恒压电路
JP5392225B2 (ja) 半導体装置、及び、その製造方法
US9568933B2 (en) Circuit and method for generating a bandgap reference voltage
JP2010171863A (ja) 電圧調整回路
JP2008271503A (ja) 参照電流回路
JP2021125091A (ja) 基準電圧回路
JP2011220777A (ja) 電圧発生回路
JP6393547B2 (ja) シリーズレギュレータ
KR101551705B1 (ko) 기준 전압 발생 회로
JP6045148B2 (ja) 基準電流発生回路および基準電圧発生回路
US20070176590A1 (en) Reference voltage circuit driven by non-linear current mirror circuit
RU2393628C1 (ru) Дифференциальный усилитель с повышенным входным сопротивлением
JP6344583B1 (ja) 定電圧回路
CN112068625A (zh) 基准电压产生电路

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120712

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130830

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130917

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130930

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5392225

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees