JP6393547B2 - シリーズレギュレータ - Google Patents

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Description

本発明は、シリーズレギュレータに係り、特に、複数のトランジスタを用いて構成されたパワートランジスタの出力電流の平均化、動作の安定化等を図ったものに関する。
半導体集積回路に搭載するシリーズレギュレータにおいては、複数のトランジスタからなるパワートランジスタが用いられる構成が採られることがあるが、パワートランジスタを構成する各トランジスタの電流分布に偏りが生ずる場合がある。
特に、大電流出力のレギュレータでは、パワートランジスタのエリアが広くなるため、各トランジスタの電流の偏りが大きくなる傾向にある。
このような電流の偏りに対する方策としては、例えば、特許文献1等には、並列運転される2台のDC−DCコンバータを有してなるコンバータ装置において、一方のコンバータの出力電圧を他方のコンバータの出力電圧に一致させるよう双方の電流をバランスさせる方法が開示されている。
特開昭61−293168号公報(第2−3頁、図1−図2)
しかしながら、上述の従来技術においては、3台以上の複数のコンバータの構成についてはなんら開示、示唆するものはなく、かかる技術を3つ以上の複数のトランジスタを用いてなるパワートランジスタにおける電流の平均化に転用しようとしてもその具体的な方策を与えるものではない。
本発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、複数のトランジスタを用いてなるパワートランジスタにおける各トランジスタの電流分布の偏りを防止し、出力特性の向上、回路動作の安定性、信頼性の向上を可能としたシリーズレギュレータを提供するものである。
記本発明の目的を達成するため、本発明に係るシリーズレギュレータは、
複数のトランジスタを用いてなるパワートランジスタを介して安定化された電圧が出力可能に構成されたシリーズレギュレータであって、
前記複数のトランジスタ毎に前記パワートランジスタがエリア分けされると共に、前記複数のトランジスタの出力電流に応じた電流を検出電流として出力する電流検出素子が前記複数のトランジスタ毎に設けられる一方、
前記電流検出素子により検出された前記各エリアの検出電流の中の最大検出電流を選択し、出力する電流比較選択回路と、
前記複数のトランジスタ毎に設けられ、前記電流比較選択回路の出力電流に基づいて対応するトランジスタの動作制御を行う制御回路とが設けられ、
前記制御回路は、前記電流比較選択回路の出力電流と、前記対応するエリアの検出電流との差分を出力する差分電流出力回路と、
基準電圧と前記パワートランジスタの出力電圧に対応するフィードバック電圧との差に応じて前記複数のトランジスタの中の対応するトランジスタの動作制御のための電圧を出力するエラーアンプと、
前記差分電流出力回路の出力電流に応じて前記基準電圧に対してオフセットを施すオフセット電圧付加回路と、を具備し、
前記電流比較選択回路は、2つの検出電流の大小比較を行い、大きいほうの検出電流を出力するよう構成されてなる電流比較回路を用いて、前記エリア数に対応した検出電流の中から最大のものを抽出するに必要とされる数の前記電流比較回路が設けられてなり、
前記電流比較回路は、前記2つの検出電流を電圧変換する抵抗素子が、それぞれ設けられ、前記抵抗素子により変換された2つの電圧の差動出力を可能とする差動対を有してなる比較回路と、
前記比較回路の差動出力によって、前記検出電流の内、大きい方の検出電流を出力可能に構成された出力回路とが設けられてなり、
前記差分電流出力回路は、逆極性の2つのMOSトランジスタが、各々のドレインで相互に接続されて設けられ、一方のMOSトランジスタに前記電流比較回路により得られた最大検出電流を、他方のMOSトランジスタに対応するエリアの検出電流を、それぞれ流入させて、前記ドレインに前記最大検出電流と前記エリアの検出電流の差分を出力可能に構成され、
前記オフセット電圧付加回路は、基準電圧源と前記差分電流出力回路の出力段との間に抵抗器が設けられてなるものである。
本発明によれば、パワートランジスタの全エリアの出力電流を均一化できるので、パワートランジスタの局所エリアの熱上昇の抑圧を可能とすると共に、パワートランジスタの動作効率を向上させ、ひいては半導体チップ上でのパワートランジスタの占有エリアの縮小化を図ることができるという効果を奏するものである。
また、本発明によれば、制御回路は、パワートランジスタの各エリアの検出電流の差に基づいて制御動作を行うために、従来に比して、簡易な回路構成で実現することが可能となる。
さらに、特に、電流比較選択回路を設ける構成とすることで、複数の制御回路の中にメインとなる制御回路を定めることになるので、出力電圧の精度確保が確実になり、信頼性の向上を図ることができる。
本発明の実施の形態におけるシリーズレギュレータの第1の基本回路構成例を示す回路図である。 図1に示された第1の基本回路構成例のより具体的な回路構成例を示す回路図である。 本発明の実施の形態におけるシリーズレギュレータの第2の基本回路構成例を示す回路図である。 図3に示された第2の基本回路構成例のより具体的な回路構成例を示す回路図である。 図4に示された回路構成例における電流比較回路のより具体的な回路構成例を示す回路図である。 図4に示された回路構成例における差動電流出力回路及びオフセット電圧付加回路にバイポーラトランジスタを用いた場合の回路構成例を示す回路図である。
以下、本発明の実施の形態について、図1乃至図6を参照しつつ説明する。
なお、以下に説明する部材、配置等は本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。
最初に、本発明の実施の形態におけるシリーズレギュレータの第1の基本回路構成例について、図1を参照しつつ説明する。
本発明の実施例におけるシリーズレギュレータは、パワートランジスタ10と、第1乃至第4のカレントミラー回路(図1においては、それぞれ「CUR−1」、「CUR−2」、「CUR−3」、「CUR−4」と表記)41a〜41dと、平均電流出力回路42と、第1乃至第4の制御回路(図1においては、それぞれ「CNT−A」、「CNT−B」、「CNT−C」、「CNT−D」と表記)43a〜43dと、を具備してなるものである。
パワートランジスタ10は、並列接続された複数のトランジスタを用いて構成されてなるもので、本発明の実施の形態においては、PNP型の第1乃至第4の電力用トランジスタ1〜4を用いて、各々のエミッタが相互に接続されると共に入力電圧印加端子20aに接続される一方、各々のコレクタが相互に接続されると共にレギュレータ出力端子20bに接続されて構成されたものとなっている。
また、レギュレータ出力端子20bとグランドとの間には、第1及び第2の抵抗器(図1においては、それぞれ「R1」、「R2」と表記)53a,53bが直列接続されて設けられると共に、第1及び第2の抵抗器53a,53bの相互の接続点の電圧が、出力電圧VOUTに対応したフィードバック電圧として後述する第1乃至第4のエラーアンプ46a〜46dの非反転入力端子に印加されるようになっている。
そして、第1の電力用トランジスタ1のベースは、第1の制御回路43aの出力段となるエラーアンプ46aの出力端子に、第2の電力用トランジスタ2のベースは、第2の制御回路43bの出力段となるエラーアンプ46bの出力端子に、第3の電力用トランジスタ3のベースは、第3の制御回路43cの出力段となるエラーアンプ46cの出力端子に、第4の電力用トランジスタ4のベースは、第4の制御回路43dの出力段となるエラーアンプ46dの出力端子に、それぞれ接続されて、後述するようにその動作が制御されるようになっている。
また、第1乃至第4の電力用パワートランジスタ1〜4の各々に対応して、PNP型の第1乃至第4の検出用トランジスタ(電流検出素子)5〜8が、パワートランジスタ10の領域内に設けられている。
すなわち、第1乃至第4の検出用トランジスタ5〜8は、第1乃至第4の電力用トランジスタ1〜4に流れる電流を検出するためのもので、各々のエミッタ及びベースは、それぞれ対応する第1乃至第4の電力用トランジスタ1〜4のエミッタ、ベースに、それぞれ接続される一方、コレクタは、それぞれ対応する第1乃至第4のカレントミラー回路41a〜41dの入力段に接続されている。
第1乃至第4のカレントミラー回路41a〜41dは、第1乃至第4の検出用トランジスタ5〜8によって検出された第1乃至第4の電力用トランジスタ1〜4の出力電流に対応した電流を、平均電流出力回路42と第1乃至第4の制御回路43a〜43dの中の対応する1つへ、それぞれカレントミラーできるよう構成されてなるものである。
平均電流出力回路42は、第1乃至第4のカレントミラー回路41a〜41dを介して入力された第1乃至第4の電力用トランジスタ1〜4の出力電流に対応した検出電流の平均化を行い、その平均化された電流(以下、説明の便宜上「平均電流」)を第1乃至第4の制御回路43a〜43dへ出力するよう構成されてなるものである。
第1乃至第4の制御回路43a〜43dは、基本的に同一の構成を有してなるものであるので、ここでは、第1の制御回路43aの構成を説明し、その説明を以て、第2乃至第4の制御回路43b〜43dの構成の説明に代えることとする。
なお、第1の制御回路43aの構成要素の符号後に、第2乃至第4の制御回路43b〜43dの対応する構成要素の符号を括弧書きで示すこととする。
しかして、第1の制御回路43a(43b〜43d)は、差分電流出力回路44a(44b〜44d)と、オフセット電圧付加回路45a(45b〜45d)と、エラーアンプ46a(46b〜46d)とを有してなるものである。
差分電流出力回路44a(44b〜44d)は、第1のカレントミラー回路41a(41b〜41d)からの出力対応検出電流と平均電流出力回路42からの平均電流との差に応じた電流(以下、説明の便宜上「差分電流」と称する)を出力するよう構成されてなるものである。
オフセット電圧付加回路45a(45b〜45d)は、エラーアンプ46a(46b〜46d)の基準電圧に差分電流出力回路44a(44b〜44d)の出力電流に応じた電圧を付加(オフセット)するよう構成されてなるものである。
エラーアンプ46a(46b〜46d)は、オフセット電圧付加回路45a(45b〜45d)によって調整された基準電圧とフィードバック電圧との差分に応じた電圧を、第1の電力用トランジスタ1(2〜4)の動作制御のために出力するものであり、反転入力端子にオフセット電圧付加回路45a(45b〜45d)の出力電圧が、非反転入力端子にフィードバック電圧が、それぞれ印加されるものとなっている。そして、エラーアンプ46a(46b〜46d)の出力端子は、第1の電力用トランジスタ1(2〜4)のベースに接続されている。
次に、かかる構成における動作について説明する。
パワートランジスタ10を、説明の便宜上、4つのエリア、すなわち、第1の電力用トランジスタ1と第1の検出用トランジスタ5により構成されるエリアA、第2の電力用トランジスタ2と第2の検出用トランジスタ6により構成されるエリアB、第3の電力用トランジスタ3と第3の検出用トランジスタ7により構成されるエリアC、第4の電力用トランジスタ4と第4の検出用トランジスタ8により構成されるエリアDに区分することとする。
そして、第1乃至第4の電力用トランジスタ1〜4の出力電流比が、例えば、下記するようになったと仮定する。
IA:IB:IC:ID=1.1:1.2:0.8:0.9
なお、ここで、IAは第1の電力用トランジスタ1の出力電流、IBは第2の電力用トランジスタ2の出力電流、ICは第3の電力用トランジスタ3の出力電流、IDは第4の電力用トランジスタ4の出力電流であるとする。
かかる出力電流を各エリアA〜Dにおいて同じにするには、エリアAとBは電流を減らし、エリアCとDは電流を増やせば良い。
出力電流が増加するのは、エラーアンプ46a〜46dにおいて、出力電圧が設定電圧より低下していると判定された場合であるので、出力電流を増やすにはは、見かけ上、エラーアンプ46a〜46dの基準電圧を上げれば良い。
逆に、出力電流が減少するのは、エラーアンプ46a〜46dにおいて、出力電圧が設定電圧より上昇していると判定された場合であるので、出力電流を減らすには、見かけ上、エラーアンプ46a〜46dの基準電圧を下げれば良い。
したがって、エリアAとBのエラーアンプ46a,46bの基準電圧には、その値を下げる方向にオフセットを施し、エリアCとDのエラーアンプ46c,46dの基準電圧には、その値を上げる方向にオフセットを施せば良い。
しかして、それぞれの基準電圧のオフセット分の比は、例えば、下記する如くとなる。
ΔVREFA:ΔVREFB:ΔVREFC:ΔVREFD=0.9:0.8:1.2:1.1
ここで、ΔVREFAはエリアAのオフセット分、ΔVREFBはエリアBのオフセット分、ΔVREFCはエリアCのオフセット分、ΔVREFDはエリアDのオフセット分である。
このように基準電圧の値を調整することで、各エリアの出力電流を同一とすることが可能となる。
本発明の実施の形態においては、平均値電流出力回路42の出力電流と第1乃至第4の検出用トランジスタ5〜8により検出された電流の差分に応じて、第1乃至第4のエラーアンプ46a〜46dの基準電圧が調整されることで、各出力電流が平均電流出力回路42の出力電流と同一となる。
次に、図1に示された第1の基本回路構成例のより具体的な回路構成例について、図2を参照しつつ説明する。
なお、図1に示された構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略し、以下、異なる点を中心に説明することとする。
まず、第1乃至第4のカレントミラー回路41a〜41dは、基本的に同一の回路構成を有してなるものであるので、以下、第1のカレントミラー回路41aの回路構成を説明し、その際、第1のカレントミラー回路41aの構成要素の符号の後に、括弧書きで第2乃至第4のカレントミラー回路41b〜41dの対応する構成要素の符号を示し、これら第2乃至第4のカレントミラー回路41b〜41dの回路構成の説明に代えることとする。
第1のカレントミラー回路41aは、カレント用第1乃至第3のN型MOSトランジスタ13a〜13c(14a〜14c,15a〜15c,16a〜16c)を有して構成されたものとなっている。
カレント用第1のN型MOSトランジスタ13a(14a,15a,16a)は、そのゲートとドレインが相互に接続されて、いわゆるダイオード接続状態とされると共に、カレント用第2及び第3のN型MOSトランジスタ13b,13c(14b,14c、15b,15c、16b,16c)のゲートと相互に接続されている一方、カレント用第1乃至第3のN型MOSトランジスタ13a〜13c(14a〜14c,15a〜15c,16a〜16c)のソースはグランドに接続されている。
そして、カレント用第1のN型MOSトランジスタ13a(14a,15a,16a)のドレインには出力対応検出電流が流入せしめられるようになっている(図1参照)。
さらに、本発明の実施の形態においては、カレント用第3のN型MOSトランジスタ13c(14c,15c,16c)と、後述する平均電流出力回路42を構成する平均出力用第1のP型MOSトランジスタ12a(12b,12c,12d)とで、差分電流出力回路44a(44b,44c,44d)が構成されるものとなっている。
すなわち、カレント用第3のN型MOSトランジスタ13c(14c,15c,16c)のドレインと平均出力用第1のP型MOSトランジスタ12a(12b,12c,12d)のドレインが相互に接続され、その接続点は第1のオフセット電圧付加回路45a(45b〜45d)と接続されている。
平均電流出力回路42は、平均入力用P型MOSトランジスタ(図2においては「Mp1」と表記)11、平均出力用第1乃至第4のP型MOSトランジスタ12a〜12dを有して構成されたものとなっている。
平均入力用P型MOSトランジスタ11は、ゲートとドレインが相互に接続されて、いわゆるダイオード接続状態とされ、そのゲートとドレインは、平均出力用第1乃至第4のP型MOSトランジスタ12a〜12dのゲートと相互に接続されると共に、第1乃至第4の第1乃至第4のカレントミラー回路41a〜41dを構成するカレント用用第2のN型MOSトランジスタ13b、14b、15b、16bのドレインと接続されたものとなっている。
また、平均入力用P型MOSトランジスタ11のソースは、平均出力用第1乃至第4のP型MOSトランジスタ12a〜12dの各々のソースと相互に接続されると共に、電源電圧VDDが印加されるようになっており、平均入力用P型MOSトランジスタ11と平均出力用第1乃至第4のP型MOSトランジスタ12a〜12dとは、平均入力用P型MOSトランジスタ11が入力段となるカレントミラー回路を構成するものとなっている。
そして、平均出力用第1乃至第4のP型MOSトランジスタ12a〜12dの各々のドレインは、先に述べたように対応する第1乃至第4の差分電流出力回路44a〜44dを構成するカレント用第3のN型MOSトランジスタ13c,14c,15c,16cのドレインと接続されている。
第1のオフセット電圧付加回路45aは、他のオフセット電圧付加回路45b〜45dと共用される基準電圧源50とオフセット用抵抗器51a(51b〜51d)とを有して構成されたものとなっている。
オフセット用抵抗器51a(51b〜51d)の一端は、差分電流出力回路44a(44b〜44d)のカレント用第3のN型MOSトランジスタ13c(14c,15c,16c)のドレインと平均出力用第1のP型MOSトランジスタ12a(12b,12c,12d)のドレインの相互の接続点に接続されると共に、エラーアンプ46a(46b〜46d)の反転入力端子に接続される一方、他端は、基準電圧源50の正極に接続され、その負極側はグランドに接続されている。
基準電圧源50は、所定の基準電圧を出力するもので、第1乃至第4のオフセット電圧付加回路45a(45b〜45d)に共用されるものとなっている。
次に、かかる構成における動作について説明する。
第1のカレントミラー回路41a(41b〜41d)において、カレント用第1のN型MOSトランジスタ13a(14a,15a,16a)は、パワートランジスタ10の対応するエリアであるエリアAの第1の電力用トランジスタ1の出力電流IAに対応した検出電流IsA(IsB,IsC,IsD)が入力され、カレント用第2及び第3のN型MOSトランジスタ13b,13c(14b,14c、15b,15c、16b,16c)から、その入力電流に比例した電流(以下、説明の便宜上、「対応検出電流」と称する)が出力されるようになっている。
平均電流出力回路42において、平均入力用P型MOSトランジスタ11に、パワートランジスタ10の各エリアA〜Dの検出電流が上述のように第1乃至第4のカレントミラー回路41a〜41dで折り返されて入力され、その入力電流の1/4の電流が、平均出力用第1乃至第4のP型MOSトランジスタ12a〜12dからそれぞれ出力されるようになっている。
次に、第1のカレントミラー回路41aから第1の制御回路43aに至る部分の回路動作について説明する。なお、第2乃至第4のカレントミラー回路41b〜41dから第2乃至第4の制御回路43b〜43dに至る部分の回路動作については、第1のカレントミラー回路41aから第1の制御回路43aに至る部分と基本的に同一であるので、第1のカレントミラー回路41aから第1の制御回路43aに至る部分の回路動作の説明を以て、第2乃至第4のカレントミラー回路41b〜41dから第2乃至第4の制御回路43b〜43dに至る部分の回路動作の説明に代えることとする。
まず、第1のカレントミラー回路41aにおいて、検出電流IsA(IsB,IsC,IsD)は、カレント用第1のN型MOSトランジスタ13a(14a,15a,16a)においてn(n=1以上)倍されて、カレント用第2及び第3のN型MOSトランジスタ13b,13c(14b,14c、15b,15c、16b,16c)から出力されるようになっている。
平均電流出力回路42においては、第1乃至第4のカレントミラー回路41a〜41dからの電流が、平均入力用P型MOSトランジスタ11で加算されて、サイズ比により、その加算電流が1/4にされて、平均出力用第1乃至第4のP型MOSトランジスタ12a〜12dから出力される。
すなわち、平均入力用P型MOSトランジスタ11のトランジスタサイズは、平均出力用第1乃至第4のP型MOSトランジスタ12a〜12dのトランジスタサイズを、この回路構成例におけるエリアの数倍、すなわち、4倍した大きさに設定されたものとなっている。
ここで、平均出力用第1のP型MOSトランジスタ12aの出力電流Ip2Aは、下記する式1により表される。
Ip2A=(IsA+IsB+IsC+IsD)×n/4・・・式1
その結果、第1の差分電流出力回路44aの出力電流IofsAは、下記する式2により表される。
IofsA=Ip2A−In3A=(IsA+IsB+IsC+IsD)×n/4−IsA×n・・・式2
ここで、In3Aはカレント用第第3のN型MOSトランジスタ13cに流れる電流である。
したがって、第1のオフセット電圧付加回路45aで発生するオフセット電圧VofsAは、下記する式3により表される。
VofsA=IofsA×R1A・・・式3
ここで、R1Aはオフセット用抵抗器51aの抵抗値とする。
その結果、第1のエラーアンプ46aの基準電圧VrefAは、下記する式4により表される。
VrefA=Vref+VofsA・・・式4
ここで、Vrefは基準電圧源50の出力電圧である。
他のエリア(エリアB〜エリアD)についても第2乃至第3の制御回路43b〜43dの動作は上述した動作と基本的に同様である。
次に、本発明の実施の形態におけるシリーズレギュレータの第2の基本回路構成例について、図3を参照しつつ説明する。
なお、図1、図2に示された構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略し、以下、異なる点を中心に説明することとする。
この第2の基本回路構成例は、先の図1に示された平均電流出力回路42に代えて、電流比較選択回路47を設け、この電流比較選択回路47により検出電流の大きなエリアを選択し、その選択されたエリアの検出電流が検出電流の中で最大の電流(以下、説明の便宜上、「最大検出電流」と称する)として第1乃至第4の制御回路43a〜43dへ出力されるよう構成されたものである。
電流比較選択回路47により選択されたエリアは、次の動作から新たなエリアが選択されるまでメイン制御部として基準電圧Vrefにオフセットが施されることなく動作することとなる。
ここで、例えば、エリアAにおける検出電流が最も大になったと仮定すると、各エリアの検出電流の大小関係は下記する如くとなる。
IsA>IsB,IsC,IsD
そして、第2乃至第4の差分電流出力回路44b〜44dにおいては、検出電流IsAに対する、対応するエリアにおける検出電流との差分電流が出力されることとなる。
すなわち、各差分電流は下記する如くとなる。
ΔIA=(IsA−IsA)=0
ΔIB=(IsB−IsA)
ΔIC=(IsC−IsA)
ΔID=(IsD−IsA)
そして、第1乃至第4のオフセット電圧付加回路45a〜45dの出力電圧、換言すれば、オフセット電圧付加後の基準電圧は下記する如くとなる。
第1の制御回路43aのエラーアンプ46aの基準電圧=K×ΔIA+Vref=Vref
第2の制御回路43bのエラーアンプ46bの基準電圧=K×ΔIB+Vref
第3の制御回路43cのエラーアンプ46cの基準電圧=K×ΔIC+Vref
第4の制御回路43dのエラーアンプ46dの基準電圧=K×ΔID+Vref
この場合、検出電流IsAが最も大きいエリアAでは、もともとの基準電圧Vrefで制御されることとなる一方、他のエリアは上述のように基準電圧が高くなるため、それぞれのエリアの出力電流が増加されるよう回路が動作し、最終的には、出力電流が平均化され、かつ、1つのエリアのみ基準電圧にオフセットを施さないため、出力電圧精度が確保されることとなる。
次に、図3に示された第2の基本回路構成例のより具体的な回路構成例について、図4及び図5を参照しつつ説明する。
なお、図1、図2、図3に示された構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略し、以下、異なる点を中心に説明することとする。
まず、この具体回路構成例において、電流流比較選択回路47は、第1乃至第3の電流比較回路(図4においては、それぞれ「C−CMP1」、「C−CMP2」、「C−CMP3」と表記)48a〜48cと、ミラー入力段用N型MOSトランジスタ(図4においては「Mn10」と表記)30aと、ミラー出力段用第1乃至第4のN型MOSトランジスタ(図4においては、それぞれ「Mn11A」,「Mn11B」、「Mn11C」、「Mn11D」と表記)31a〜31dとを有して構成されたものとなっている(図4参照)。
第1乃至第3の電流比較回路48a〜48cの具体的な回路構成は、図5に示されている。
この回路構成例においては、第1乃至第4のカレントミラー41a〜41dが、第1乃至第3の電流比較回路48a〜48c内に設けられた構成となっているため、その具体的な回路構成は、第1乃至第3の電流比較回路48a〜48cの具体的な回路構成と共に、図5に示されたものとなっている。
そのため、ここで、図5の回路構成について説明することとする。
第1乃至第3の電流比較回路48a〜48cの各々の回路構成は、基本的に同一であり、図5は、1つの電流比較回路についての具体的な回路例を示したものとなっている。
以下、具体的に説明すれば、まず、この1つの電流比較回路には、2つのカレントミラー回路が設けられたものとなっている。
すなわち、第1カレント用第1乃至第3のN型MOSトランジスタ(図5においては、それぞれ「Mn21」、「Mn22」、「Mn23」と表記)32a〜32cによって1つのカレントミラー回路が構成され、第2カレント用第1乃至第3のN型MOSトランジスタ(図5においては、それぞれ「Mn25」、「Mn26」、「Mn27」と表記)33a〜32cによって他の1つのカレントミラー回路が構成されたものとなっている。
そして、図5において、後述するように構成された残余の回路部分は、第1乃至第3の電流比較回路48a〜48cのいずれか1つとして用いられる電流比較回路を構成するものとなっている。
例えば、図5に示された電流比較回路が、第1の電流比較回路48aとして用いられる場合、第1の入力端子49aには、エリアAの検出電流IsAが、第2の入力端子49bには、エリアBの検出電流IsBが、それぞれ入力されることとなる(図4参照)。
そして、この場合、先の第1カレント用第1乃至第3のN型MOSトランジスタ32a〜32cと、これに加えて、図4におけるカレント用第4のN型MOSトランジスタ(図4においては「Mn20A」と表記)35aとで第1のカレントミラー回路41aが構成されることとなる。
また、先の第2カレント用第1乃至第3のN型MOSトランジスタ33a〜32cと、これに加えて、図4におけるカレント用第4のN型MOSトランジスタ(図4においては「Mn20B」と表記)35bとで第2のカレントミラー回路41bを構成されることとなる。
また、例えば、図5に示された電流比較回路が、第2の電流比較回路48bとして用いられる場合、第1の入力端子49aには、エリアCの検出電流IsCが、第2の入力端子49bには、エリアDの検出電流IsDが、それぞれ入力されることとなる(図4参照)。
そして、この場合、先の第1カレント用第1乃至第3のN型MOSトランジスタ32a〜32cと、これに加えて、図4におけるカレント用第4のN型MOSトランジスタ(図4においては「Mn20C」と表記)35cとで第3のカレントミラー回路41cが構成されることとなる。
また、先の第2カレント用第1乃至第3のN型MOSトランジスタ33a〜32cと、これに加えて、図4におけるカレント用第4のN型MOSトランジスタ(図4においては「Mn20D」と表記)35dとで第4のカレントミラー回路41dが構成されることとなる。
さらに、例えば、図5に示された電流比較回路が、第3の電流比較回路48cとして用いられる場合、第1の入力端子49aには、第1の電流比較回路48aの出力が、第2の入力端子49bには、第2の電流比較回路48bの出力が、それぞれ入力されることとなる(図4参照)。
次に、図5を参照しつつ、カレントミラー回路の回路接続について具体的に説明する。
まず、第1カレント用第1のN型MOSトランジスタ32aは、そのゲートとドレインとが相互に接続されて、いわゆるダイオード接続状態とされると共に、第1カレント用第2及び第3のN型MOSトランジスタ32b,32cの各々ゲート及び第1の入力端子49aと接続されている。
一方、第1カレント用第1乃至第3のN型MOSトランジスタ32a〜32cの各々のソースはグランドに接続されている。
また、第1カレント用第2のN型MOSトランジスタ32bのドレインは、後述する電流比較回路を構成する出力部用第1のP型MOSトランジスタ(図5においては「Mp21」と表記)25aのドレインに、第1カレント用第3のN型MOSトランジスタ32cのドレインは、差動対用第1のN型MOSトランジスタ34a(図5においては「Mn24」と表記)のゲートに、それぞれ接続されている。
また、第2カレント用第1のN型MOSトランジスタ33aは、そのゲートとドレインとが相互に接続されて、いわゆるダイオード接続状態とされると共に、第2カレント用第2及び第3のN型MOSトランジスタ33b,33cの各々ゲート及び第2の入力端子49bと接続されている。
一方、第2カレント用第1乃至第3のN型MOSトランジスタ33a〜33cの各々のソースはグランドに接続されている。
さらに、第2カレント用第2のN型MOSトランジスタ33bのドレインは、後述する電流比較回路を構成する出力部用第4のP型MOSトランジスタ(図5においては「Mp24」と表記)25dのドレインに、第2カレント用第3のN型MOSトランジスタ33cのドレインは、差動対用第2のN型MOSトランジスタ(図5においては「Mn28」と表記)34bのゲートに、それぞれ接続されている。
図5において、電流比較回路は、差動対を構成する差動対用第1及び第2のN型MOSトランジスタ(図5においては、それぞれ「Mn24」、「Mn28」と表記)34a,34bにより構成される比較回路と、カレントミラー回路を構成する出力部用第1乃至第6のP型MOSトランジスタ(図5においては、それぞれ「Mp21」、「Mp22」、「Mp23」、「Mp24」、「Mp25」、「Mp26」と表記)25a〜25fにより構成される出力回路とに大別されて構成されたものとなっている。
差動対用第1及び第2のN型MOSトランジスタ34a,34bは、そのソースが相互に接続されると共に、その接続点とグランドとの間に、第1の定電流源52aが接続されている。
また、差動対用第1のN型MOSトランジスタ34aのドレインと、電源電圧VDDの供給ラインとの間には、第2の定電流源52bが、差動対用第2のN型MOSトランジスタ34bのドレインと、電源電圧VDDの供給ラインとの間には、第3の定電流源52cが、それぞれ接続されて設けられている。
さらに、差動対用第1のN型MOSトランジスタ34aのゲートには、抵抗器(図5においては「R21」と表記)54aを介して電源電圧VDDが、差動対用第2のN型MOSトランジスタ34bのゲートには、抵抗器(図5においては「R22」と表記)54bを介して電源電圧VDDが、それぞれ印加されるようになっている。
一方、出力部用第1のP型MOSトランジスタ25aは、そのゲートとドレインが接続されて、いわゆるダイオード接続状態とされると共に、出力部用第2のP型MOSトランジスタ25bのドレイン、及び、出力部用第3のP型MOSトランジスタ25cのゲートと接続されている。
また、出力部用第1乃至第3のP型MOSトランジスタ25a〜25cのソースには、電源電圧VDDが印加されるようになっている。
さらに、出力部用第2のP型MOSトランジスタ25bのゲートは、差動対用第1のN型MOSトランジスタ34aのドレインに接続されている。
そして、出力部用第3のP型MOSトランジスタ25cのドレインは、比較回路用出力端子54に接続されている。
一方、出力部用第4のP型MOSトランジスタ25dは、そのゲートとドレインが接続されて、いわゆるダイオード接続状態とされると共に、出力部用第5のP型MOSトランジスタ25eのドレイン、及び、出力部用第6のP型MOSトランジスタ25fのゲートと接続されている。
また、出力部用第4乃至第6のP型MOSトランジスタ25d〜25fのソースには、電源電圧VDDが印加されるようになっている。
さらに、出力部用第5のP型MOSトランジスタ25eのゲートは、差動対用第2のN型MOSトランジスタ34bのドレインに接続されている。
そして、出力部用第6のP型MOSトランジスタ25fのドレインは、比較回路用出力端子54に接続されている。
なお、図5において、比較回路用出力端子54が2つ図示されているが、説明の便宜のためであり、実際には1つである。
次に、図4の回路接続について説明する。
第1の電流比較回路48aには、検出電流IsA及びIsBが、第2の電流比較回路48bには、検出電流IsC及びIsDが、それそれ入力されるようになっている。
また、第3の電流比較回路48cには、第1の電流比較回路48aの出力電流と、第2の電流比較回路48bの出力電流が入力されるようになっている。
第3の電流比較回路48cの出力段には、ミラー入力段用N型MOSトランジスタ30aと、ミラー出力段用第1乃至第4のN型MOSトランジスタ31a〜31dとで構成されたカレントミラー回路が接続されている。
すなわち、ミラー入力段用N型MOSトランジスタ30aは、ゲートとドレインが相互に接続されて、いわゆるダイオード接続状態とされ、そのゲートとドレインは第3の電流比較回路48cの出力段に接続されると共に。ミラー出力段用第1乃至第4のN型MOSトランジスタ31a〜31dの各々のゲートに接続されている。
そして、ミラー出力段用第1乃至第4のN型MOSトランジスタ31a〜31dの各々のソースは、共にグランドに接続される一方、ミラー出力段用第1乃至第4のN型MOSトランジスタ31a〜31dの各々のドレインは、対応する第1乃至第4の差分電流出力回路44a〜44dの入力段に、それぞれ接続されている。
第1乃至第4の差分電流出力回路44a〜44dは、同一の構成を有してなるものであるので、以下、第1の差分電流出力回路44aの回路について説明し、その説明を以て、第2乃至第4の差分電流出力回路44b〜44dの回路の説明に代えることとし、第1の差分電流出力回路44aの構成要素の符号の後に括弧書きで、第2乃至第4の差分電流出力回路44b〜44dの対応する構成要素の符号を示すこととする。
第1の差分電流出力回路44a(44b〜44d)は、差分用第1乃至第4のP型MOSトランジスタ(図4においては、それぞれ「Mp11A」、「Mp12A」、「Mp13A」、「Mp14A」と表記)21a〜21d(22a〜22d、23a〜23d、24a〜24d)とを有して構成されたものとなっている。
すなわち、まず、差分用第1のP型MOSトランジスタ21a(22a、23a、24a)は、ゲートとドレインが相互に接続されて、いわゆるダイオード接続状態とされると共に、差分用第2のP型MOSトランジスタ21b(22b、23b、24b)のゲート及びカレント用第4のN型MOSトランジスタ35a(35b〜35d)のドレインに接続され、カレント用第4のN型MOSトランジスタ35a(35b〜35d)のソースは、グランドに接続されている。
また、差分用第3のP型MOSトランジスタ21c(22c、23c、24c)は、ゲートとドレインが相互に接続されて、いわゆるダイオード接続状態とされると共に、差分用第4のP型MOSトランジスタ21d(22d、23d、24d)のゲート及び差分用第2のP型MOSトランジスタ21b(22b、23b、24b)のドレインと相互に接続されている。
また、差分用第3のP型MOSトランジスタ21c(22c、23c、24c)のドレインには、ミラー出力段用第1のN型MOSトランジスタ31a(31b、31c、31d)のドレインが接続されている。
さらに、差分用第1乃至第4のP型MOSトランジスタ21a〜21d(22a,22c、23a,23c、24a,24c)のソースは、共に接続されて電源電圧VDDが印加されるようになっている。
そして、差分用第第4のP型MOSトランジスタ21d(22d、23d、24d)のドレインは、エラーアンプ46a(46b〜46d)の反転入力端子に接続されると共に、オフセット電圧付加回路45a(45b〜45d)のオフセット用抵抗器51a(51b〜51d)の一端に接続されている。
なお、オフセット電圧付加回路45a〜45dの回路構成は、先に図2に示された回路構成と同一であるので、ここでの再度の詳細な説明は省略する。
次に、上記構成における動作について説明する。
以下の動作説明においては、エリアAの検出電流IsAが最大である場合について説明することとする。
第1の電流比較回路48aにおいて、入力されたエリアAの検出電流IsAは、第1カレント用第1乃至第3のN型MOSトランジスタ32a〜32cにより構成されたカレントミラー回路を介して抵抗器54aにおいて電圧変換される。同じく入力されたエリアBの検出電流IsBは、第2カレント用第1乃至第3のN型MOSトランジスタ33a〜32cにより構成されたカレントミラー回路を介して抵抗器54bにおいて電圧変換される。
先に述べたように、検出電流IsAのほうが大きいとすると、差動段を構成する差動対用第1のN型MOSトランジスタ34aのゲート電圧は、差動対用第2のN型MOSトランジスタ34bのゲート電圧よりも低下し、差動対用第1のN型MOSトランジスタ34aのドレイン電圧は、電源電圧VDDレベルになる一方、差動対用第2のN型MOSトランジスタ34bのドレイン電圧は、論理値Lowに相当するレベルとなる。
それによって、出力部用第2のP型MOSトランジスタ25bはオフ状態となるため、出力部用第1及び第3のP型MOSトランジスタ25a,25cはカレントミラーとして動作する一方、出力部用第5のP型MOSトランジスタ25eはオン状態となるため、出力部用第4及び第6のP型MOSトランジスタ25d,25fはカレントミラーとしての動作を停止する。
その結果、検出電流IsAが出力部用第1乃至第3のP型MOSトランジスタ25a〜25cを介して比較回路用出力端子54から出力されることとなる。
このように、出力部用第2及び第5のP型MOSトランジスタ25b,25eは、それぞれカレントミラー回路の動作のオン・オフするスイッチとして機能するものとなっている。
一方、第2の電流比較回路48bにおいては、検出電流IsCが検出電流IsDより大で仮定すると、上述の第1の電流比較回路48aにおける回路動作と同様にして、検出電流IsCが出力されることとなる。
そして、第3の電流比較回路48cにおいては、検出電流IsAと検出電流IsCが、上述の第1の電流比較回路48aにおける回路動作と同様に比較される結果、検出電流IsAが最大検出電流として出力されることとなる。
差分電流出力回路44aにおいては、差分用第1及び第2のP型MOSトランジスタ21a,21bにより構成されたカレントミラー回路により差分用第2のP型MOSトランジスタ21bのドレインから検出電流IsAが出力される。
一方、差分用第3及び第4のP型MOSトランジスタ21c,21dにより構成されたカレントミラー回路においては、差分用第3のP型MOSトランジスタ21cのドレインは、差分用第2のP型MOSトランジスタ21bのドレインと共に、最大検出電流を出力するミラー出力段用第1のN型MOSトランジスタ31aのドレインと接続されているため、差分用第4のP型MOSトランジスタ21dから、最大検出電流と検出電流IsAとの差分の電流が出力されることとなる。
そして、差分用第4のP型MOSトランジスタ21dの出力電流と第1のオフセット電圧付加回路45aの抵抗器51aによって基準電圧に対するオフセット電圧VofsAが発生せしめられることとなる。
ここで、エリアAの検出電流IsAが最大とすると、各エリアに対するエラーアンプ46a〜46dの基準電圧は、以下の如くとなる。
エリアA:VrefA=Vref・・・式5
エリアB:VrefB=(IsB−IsA)×R1B・・・式6
エリアC:VrefC=(IsC−IsA)×R1C・・・式7
エリアD:VrefD=(IsD−IsA)×R1D・・・式8
次に、バイポーラトランジスタを用いた場合の回路構成例について、図6を参照しつつ説明する。
この回路構成例は、第2の差動電流出力回路44bと第2のオフセット電圧付加回路45aをバイポーラトランジスタを用いて構成した場合の例である。
図6においては、エリアAの検出電流IsAが最大検出電流とし電流比較選択回路47(図3参照)から出力された場合であることを前提として、第2の差動電流出力回路44bに入力される検出電流IsA及びエリアBの検出電流IsBを、それぞれ定電流源として表している。
第2の差動電流出力回路44bは、PNP型の第1乃至第3のトランジスタ(図6においては、それぞれ「Q1」、「Q2」、「Q3」と表記)40a〜40cを用いて構成されている。
すなわち、第1のトランジスタ40aは、ベースとコレクタが相互に接続されて、いわゆるダイオード接続状態とされると共に、第2のトランジスタ40bのベースに接続されている。
第1及び第2のトランジスタ40a,40bのエミッタには、共に電源電圧が印加されるようになっている一方、コレクタには、検出電流IsBが入力されるようになっている。
また、第2のトランジスタ40bは、そのコレクタが第3のトランジスタ40cのコレクタ及びベースと接続されると共に、電流比較選択回路47(図3参照)から最大検出電流としての検出電流IsAが入力されるようになっている。
第3のトランジスタ40cは、エミッタに電源電圧が印加されるようになっている一方、ベースが、第2のオフセット電圧付加回路45aを構成する第4のトランジスタ(図6においては「Q4」と表記)40dのベースに接続されている。
第2のオフセット電圧付加回路45bは、第4のトランジスタ40dと抵抗器51bを用いて構成されたものとなっている。
すなわち、第4のトランジスタ40dは、エミッタに電源電圧が印加されるようになっている一方、コレクタとグランドとの間には、コレクタ側から抵抗器51bと定電圧電源50が直列接続されて設けられている。
そして、第4のトランジスタ40dのコレクタと抵抗器51bとの接続点は、エラーアンプ46bの反転入力端子に接続されている。
上記構成においては、第2の差動電流出力回路44bから検出電流IsBと検出電流IsAとの差分に応じた電流が第2のオフセット電圧付加回路45bへ出力され、先に説明したように、差分に応じて基準電圧Vrefがオフセットされて、エラーアンプ46bの基準電圧とされることとなる。
なお、基本的な動作は、図4に示された回路で説明したものと同一であるので、ここでの再度の詳細な説明は省略する。
以上、本発明の実施の形態においては、パワートランジスタ10を4つのエリアに分割した場合の例について説明したが、4つに限定される必要はなく、他のエリア数に分割し、それに応じて、検出電流を折り返すカレントミラーの数やカレントミラー出力トランジスタの数を調整し、また、平均電流出力回路における入力数にによるトランジスタサイズ比や出力数、電流比較器の数などを調整すれば良い。
複数のトランジスタを用いてなるパワートランジスタにおける各トランジスタの電流分布の偏りの防止、出力特性の向上が所望されるシリーズレギュレータに適用できる。
41a〜41d…第1乃至第4のカレントミラー回路
42…平均電流出力回路
43a〜43d…第1乃至第4の制御回路
44a〜44d…第1乃至第4の差分電流出力回路
45a〜45d…第1乃至第4のオフセット電圧付加回路
45a〜46d…第1乃至第4のエラーアンプ
47…電流比較選択回路

Claims (1)

  1. 複数のトランジスタを用いてなるパワートランジスタを介して安定化された電圧が出力可能に構成されたシリーズレギュレータであって、
    前記複数のトランジスタ毎に前記パワートランジスタがエリア分けされると共に、前記複数のトランジスタの出力電流に応じた電流を検出電流として出力する電流検出素子が前記複数のトランジスタ毎に設けられる一方、
    前記電流検出素子により検出された前記各エリアの検出電流の中の最大検出電流を選択し、出力する電流比較選択回路と、
    前記複数のトランジスタ毎に設けられ、前記電流比較選択回路の出力電流に基づいて対応するトランジスタの動作制御を行う制御回路とが設けられ、
    前記制御回路は、前記電流比較選択回路の出力電流と、前記対応するエリアの検出電流との差分を出力する差分電流出力回路と、
    基準電圧と前記パワートランジスタの出力電圧に対応するフィードバック電圧との差に応じて前記複数のトランジスタの中の対応するトランジスタの動作制御のための電圧を出力するエラーアンプと、
    前記差分電流出力回路の出力電流に応じて前記基準電圧に対してオフセットを施すオフセット電圧付加回路と、を具備し
    前記電流比較選択回路は、2つの検出電流の大小比較を行い、大きいほうの検出電流を出力するよう構成されてなる電流比較回路を用いて、前記エリア数に対応した検出電流の中から最大のものを抽出するに必要とされる数の前記電流比較回路が設けられてなり、
    前記電流比較回路は、前記2つの検出電流を電圧変換する抵抗素子が、それぞれ設けられ、前記抵抗素子により変換された2つの電圧の差動出力を可能とする差動対を有してなる比較回路と、
    前記比較回路の差動出力によって、前記検出電流の内、大きい方の検出電流を出力可能に構成された出力回路とが設けられてなり、
    前記差分電流出力回路は、逆極性の2つのMOSトランジスタが、各々のドレインで相互に接続されて設けられ、一方のMOSトランジスタに前記電流比較回路により得られた最大検出電流を、他方のMOSトランジスタに対応するエリアの検出電流を、それぞれ流入させて、前記ドレインに前記最大検出電流と前記エリアの検出電流の差分を出力可能に構成され、
    前記オフセット電圧付加回路は、基準電圧源と前記差分電流出力回路の出力段との間に抵抗器が設けられてなることを特徴とするシリーズレギュレータ。
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