JP6393547B2 - シリーズレギュレータ - Google Patents
シリーズレギュレータ Download PDFInfo
- Publication number
- JP6393547B2 JP6393547B2 JP2014154854A JP2014154854A JP6393547B2 JP 6393547 B2 JP6393547 B2 JP 6393547B2 JP 2014154854 A JP2014154854 A JP 2014154854A JP 2014154854 A JP2014154854 A JP 2014154854A JP 6393547 B2 JP6393547 B2 JP 6393547B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- current
- output
- circuit
- detection
- type mos
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Continuous-Control Power Sources That Use Transistors (AREA)
Description
特に、大電流出力のレギュレータでは、パワートランジスタのエリアが広くなるため、各トランジスタの電流の偏りが大きくなる傾向にある。
複数のトランジスタを用いてなるパワートランジスタを介して安定化された電圧が出力可能に構成されたシリーズレギュレータであって、
前記複数のトランジスタ毎に前記パワートランジスタがエリア分けされると共に、前記複数のトランジスタの出力電流に応じた電流を検出電流として出力する電流検出素子が前記複数のトランジスタ毎に設けられる一方、
前記電流検出素子により検出された前記各エリアの検出電流の中の最大検出電流を選択し、出力する電流比較選択回路と、
前記複数のトランジスタ毎に設けられ、前記電流比較選択回路の出力電流に基づいて対応するトランジスタの動作制御を行う制御回路とが設けられ、
前記制御回路は、前記電流比較選択回路の出力電流と、前記対応するエリアの検出電流との差分を出力する差分電流出力回路と、
基準電圧と前記パワートランジスタの出力電圧に対応するフィードバック電圧との差に応じて前記複数のトランジスタの中の対応するトランジスタの動作制御のための電圧を出力するエラーアンプと、
前記差分電流出力回路の出力電流に応じて前記基準電圧に対してオフセットを施すオフセット電圧付加回路と、を具備し、
前記電流比較選択回路は、2つの検出電流の大小比較を行い、大きいほうの検出電流を出力するよう構成されてなる電流比較回路を用いて、前記エリア数に対応した検出電流の中から最大のものを抽出するに必要とされる数の前記電流比較回路が設けられてなり、
前記電流比較回路は、前記2つの検出電流を電圧変換する抵抗素子が、それぞれ設けられ、前記抵抗素子により変換された2つの電圧の差動出力を可能とする差動対を有してなる比較回路と、
前記比較回路の差動出力によって、前記検出電流の内、大きい方の検出電流を出力可能に構成された出力回路とが設けられてなり、
前記差分電流出力回路は、逆極性の2つのMOSトランジスタが、各々のドレインで相互に接続されて設けられ、一方のMOSトランジスタに前記電流比較回路により得られた最大検出電流を、他方のMOSトランジスタに対応するエリアの検出電流を、それぞれ流入させて、前記ドレインに前記最大検出電流と前記エリアの検出電流の差分を出力可能に構成され、
前記オフセット電圧付加回路は、基準電圧源と前記差分電流出力回路の出力段との間に抵抗器が設けられてなるものである。
また、本発明によれば、制御回路は、パワートランジスタの各エリアの検出電流の差に基づいて制御動作を行うために、従来に比して、簡易な回路構成で実現することが可能となる。
さらに、特に、電流比較選択回路を設ける構成とすることで、複数の制御回路の中にメインとなる制御回路を定めることになるので、出力電圧の精度確保が確実になり、信頼性の向上を図ることができる。
なお、以下に説明する部材、配置等は本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。
最初に、本発明の実施の形態におけるシリーズレギュレータの第1の基本回路構成例について、図1を参照しつつ説明する。
本発明の実施例におけるシリーズレギュレータは、パワートランジスタ10と、第1乃至第4のカレントミラー回路(図1においては、それぞれ「CUR−1」、「CUR−2」、「CUR−3」、「CUR−4」と表記)41a〜41dと、平均電流出力回路42と、第1乃至第4の制御回路(図1においては、それぞれ「CNT−A」、「CNT−B」、「CNT−C」、「CNT−D」と表記)43a〜43dと、を具備してなるものである。
また、レギュレータ出力端子20bとグランドとの間には、第1及び第2の抵抗器(図1においては、それぞれ「R1」、「R2」と表記)53a,53bが直列接続されて設けられると共に、第1及び第2の抵抗器53a,53bの相互の接続点の電圧が、出力電圧VOUTに対応したフィードバック電圧として後述する第1乃至第4のエラーアンプ46a〜46dの非反転入力端子に印加されるようになっている。
すなわち、第1乃至第4の検出用トランジスタ5〜8は、第1乃至第4の電力用トランジスタ1〜4に流れる電流を検出するためのもので、各々のエミッタ及びベースは、それぞれ対応する第1乃至第4の電力用トランジスタ1〜4のエミッタ、ベースに、それぞれ接続される一方、コレクタは、それぞれ対応する第1乃至第4のカレントミラー回路41a〜41dの入力段に接続されている。
なお、第1の制御回路43aの構成要素の符号後に、第2乃至第4の制御回路43b〜43dの対応する構成要素の符号を括弧書きで示すこととする。
差分電流出力回路44a(44b〜44d)は、第1のカレントミラー回路41a(41b〜41d)からの出力対応検出電流と平均電流出力回路42からの平均電流との差に応じた電流(以下、説明の便宜上「差分電流」と称する)を出力するよう構成されてなるものである。
パワートランジスタ10を、説明の便宜上、4つのエリア、すなわち、第1の電力用トランジスタ1と第1の検出用トランジスタ5により構成されるエリアA、第2の電力用トランジスタ2と第2の検出用トランジスタ6により構成されるエリアB、第3の電力用トランジスタ3と第3の検出用トランジスタ7により構成されるエリアC、第4の電力用トランジスタ4と第4の検出用トランジスタ8により構成されるエリアDに区分することとする。
かかる出力電流を各エリアA〜Dにおいて同じにするには、エリアAとBは電流を減らし、エリアCとDは電流を増やせば良い。
逆に、出力電流が減少するのは、エラーアンプ46a〜46dにおいて、出力電圧が設定電圧より上昇していると判定された場合であるので、出力電流を減らすには、見かけ上、エラーアンプ46a〜46dの基準電圧を下げれば良い。
しかして、それぞれの基準電圧のオフセット分の比は、例えば、下記する如くとなる。
このように基準電圧の値を調整することで、各エリアの出力電流を同一とすることが可能となる。
本発明の実施の形態においては、平均値電流出力回路42の出力電流と第1乃至第4の検出用トランジスタ5〜8により検出された電流の差分に応じて、第1乃至第4のエラーアンプ46a〜46dの基準電圧が調整されることで、各出力電流が平均電流出力回路42の出力電流と同一となる。
なお、図1に示された構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略し、以下、異なる点を中心に説明することとする。
まず、第1乃至第4のカレントミラー回路41a〜41dは、基本的に同一の回路構成を有してなるものであるので、以下、第1のカレントミラー回路41aの回路構成を説明し、その際、第1のカレントミラー回路41aの構成要素の符号の後に、括弧書きで第2乃至第4のカレントミラー回路41b〜41dの対応する構成要素の符号を示し、これら第2乃至第4のカレントミラー回路41b〜41dの回路構成の説明に代えることとする。
カレント用第1のN型MOSトランジスタ13a(14a,15a,16a)は、そのゲートとドレインが相互に接続されて、いわゆるダイオード接続状態とされると共に、カレント用第2及び第3のN型MOSトランジスタ13b,13c(14b,14c、15b,15c、16b,16c)のゲートと相互に接続されている一方、カレント用第1乃至第3のN型MOSトランジスタ13a〜13c(14a〜14c,15a〜15c,16a〜16c)のソースはグランドに接続されている。
そして、カレント用第1のN型MOSトランジスタ13a(14a,15a,16a)のドレインには出力対応検出電流が流入せしめられるようになっている(図1参照)。
すなわち、カレント用第3のN型MOSトランジスタ13c(14c,15c,16c)のドレインと平均出力用第1のP型MOSトランジスタ12a(12b,12c,12d)のドレインが相互に接続され、その接続点は第1のオフセット電圧付加回路45a(45b〜45d)と接続されている。
平均入力用P型MOSトランジスタ11は、ゲートとドレインが相互に接続されて、いわゆるダイオード接続状態とされ、そのゲートとドレインは、平均出力用第1乃至第4のP型MOSトランジスタ12a〜12dのゲートと相互に接続されると共に、第1乃至第4の第1乃至第4のカレントミラー回路41a〜41dを構成するカレント用用第2のN型MOSトランジスタ13b、14b、15b、16bのドレインと接続されたものとなっている。
そして、平均出力用第1乃至第4のP型MOSトランジスタ12a〜12dの各々のドレインは、先に述べたように対応する第1乃至第4の差分電流出力回路44a〜44dを構成するカレント用第3のN型MOSトランジスタ13c,14c,15c,16cのドレインと接続されている。
オフセット用抵抗器51a(51b〜51d)の一端は、差分電流出力回路44a(44b〜44d)のカレント用第3のN型MOSトランジスタ13c(14c,15c,16c)のドレインと平均出力用第1のP型MOSトランジスタ12a(12b,12c,12d)のドレインの相互の接続点に接続されると共に、エラーアンプ46a(46b〜46d)の反転入力端子に接続される一方、他端は、基準電圧源50の正極に接続され、その負極側はグランドに接続されている。
基準電圧源50は、所定の基準電圧を出力するもので、第1乃至第4のオフセット電圧付加回路45a(45b〜45d)に共用されるものとなっている。
第1のカレントミラー回路41a(41b〜41d)において、カレント用第1のN型MOSトランジスタ13a(14a,15a,16a)は、パワートランジスタ10の対応するエリアであるエリアAの第1の電力用トランジスタ1の出力電流IAに対応した検出電流IsA(IsB,IsC,IsD)が入力され、カレント用第2及び第3のN型MOSトランジスタ13b,13c(14b,14c、15b,15c、16b,16c)から、その入力電流に比例した電流(以下、説明の便宜上、「対応検出電流」と称する)が出力されるようになっている。
平均電流出力回路42においては、第1乃至第4のカレントミラー回路41a〜41dからの電流が、平均入力用P型MOSトランジスタ11で加算されて、サイズ比により、その加算電流が1/4にされて、平均出力用第1乃至第4のP型MOSトランジスタ12a〜12dから出力される。
すなわち、平均入力用P型MOSトランジスタ11のトランジスタサイズは、平均出力用第1乃至第4のP型MOSトランジスタ12a〜12dのトランジスタサイズを、この回路構成例におけるエリアの数倍、すなわち、4倍した大きさに設定されたものとなっている。
ここで、平均出力用第1のP型MOSトランジスタ12aの出力電流Ip2Aは、下記する式1により表される。
したがって、第1のオフセット電圧付加回路45aで発生するオフセット電圧VofsAは、下記する式3により表される。
その結果、第1のエラーアンプ46aの基準電圧VrefAは、下記する式4により表される。
他のエリア(エリアB〜エリアD)についても第2乃至第3の制御回路43b〜43dの動作は上述した動作と基本的に同様である。
なお、図1、図2に示された構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略し、以下、異なる点を中心に説明することとする。
この第2の基本回路構成例は、先の図1に示された平均電流出力回路42に代えて、電流比較選択回路47を設け、この電流比較選択回路47により検出電流の大きなエリアを選択し、その選択されたエリアの検出電流が検出電流の中で最大の電流(以下、説明の便宜上、「最大検出電流」と称する)として第1乃至第4の制御回路43a〜43dへ出力されるよう構成されたものである。
ここで、例えば、エリアAにおける検出電流が最も大になったと仮定すると、各エリアの検出電流の大小関係は下記する如くとなる。
すなわち、各差分電流は下記する如くとなる。
ΔIB=(IsB−IsA)
ΔIC=(IsC−IsA)
ΔID=(IsD−IsA)
なお、図1、図2、図3に示された構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略し、以下、異なる点を中心に説明することとする。
この回路構成例においては、第1乃至第4のカレントミラー41a〜41dが、第1乃至第3の電流比較回路48a〜48c内に設けられた構成となっているため、その具体的な回路構成は、第1乃至第3の電流比較回路48a〜48cの具体的な回路構成と共に、図5に示されたものとなっている。
第1乃至第3の電流比較回路48a〜48cの各々の回路構成は、基本的に同一であり、図5は、1つの電流比較回路についての具体的な回路例を示したものとなっている。
以下、具体的に説明すれば、まず、この1つの電流比較回路には、2つのカレントミラー回路が設けられたものとなっている。
すなわち、第1カレント用第1乃至第3のN型MOSトランジスタ(図5においては、それぞれ「Mn21」、「Mn22」、「Mn23」と表記)32a〜32cによって1つのカレントミラー回路が構成され、第2カレント用第1乃至第3のN型MOSトランジスタ(図5においては、それぞれ「Mn25」、「Mn26」、「Mn27」と表記)33a〜32cによって他の1つのカレントミラー回路が構成されたものとなっている。
そして、図5において、後述するように構成された残余の回路部分は、第1乃至第3の電流比較回路48a〜48cのいずれか1つとして用いられる電流比較回路を構成するものとなっている。
そして、この場合、先の第1カレント用第1乃至第3のN型MOSトランジスタ32a〜32cと、これに加えて、図4におけるカレント用第4のN型MOSトランジスタ(図4においては「Mn20A」と表記)35aとで第1のカレントミラー回路41aが構成されることとなる。
また、先の第2カレント用第1乃至第3のN型MOSトランジスタ33a〜32cと、これに加えて、図4におけるカレント用第4のN型MOSトランジスタ(図4においては「Mn20B」と表記)35bとで第2のカレントミラー回路41bを構成されることとなる。
そして、この場合、先の第1カレント用第1乃至第3のN型MOSトランジスタ32a〜32cと、これに加えて、図4におけるカレント用第4のN型MOSトランジスタ(図4においては「Mn20C」と表記)35cとで第3のカレントミラー回路41cが構成されることとなる。
また、先の第2カレント用第1乃至第3のN型MOSトランジスタ33a〜32cと、これに加えて、図4におけるカレント用第4のN型MOSトランジスタ(図4においては「Mn20D」と表記)35dとで第4のカレントミラー回路41dが構成されることとなる。
まず、第1カレント用第1のN型MOSトランジスタ32aは、そのゲートとドレインとが相互に接続されて、いわゆるダイオード接続状態とされると共に、第1カレント用第2及び第3のN型MOSトランジスタ32b,32cの各々ゲート及び第1の入力端子49aと接続されている。
一方、第1カレント用第1乃至第3のN型MOSトランジスタ32a〜32cの各々のソースはグランドに接続されている。
一方、第2カレント用第1乃至第3のN型MOSトランジスタ33a〜33cの各々のソースはグランドに接続されている。
また、差動対用第1のN型MOSトランジスタ34aのドレインと、電源電圧VDDの供給ラインとの間には、第2の定電流源52bが、差動対用第2のN型MOSトランジスタ34bのドレインと、電源電圧VDDの供給ラインとの間には、第3の定電流源52cが、それぞれ接続されて設けられている。
また、出力部用第1乃至第3のP型MOSトランジスタ25a〜25cのソースには、電源電圧VDDが印加されるようになっている。
さらに、出力部用第2のP型MOSトランジスタ25bのゲートは、差動対用第1のN型MOSトランジスタ34aのドレインに接続されている。
そして、出力部用第3のP型MOSトランジスタ25cのドレインは、比較回路用出力端子54に接続されている。
また、出力部用第4乃至第6のP型MOSトランジスタ25d〜25fのソースには、電源電圧VDDが印加されるようになっている。
そして、出力部用第6のP型MOSトランジスタ25fのドレインは、比較回路用出力端子54に接続されている。
なお、図5において、比較回路用出力端子54が2つ図示されているが、説明の便宜のためであり、実際には1つである。
第1の電流比較回路48aには、検出電流IsA及びIsBが、第2の電流比較回路48bには、検出電流IsC及びIsDが、それそれ入力されるようになっている。
また、第3の電流比較回路48cには、第1の電流比較回路48aの出力電流と、第2の電流比較回路48bの出力電流が入力されるようになっている。
すなわち、ミラー入力段用N型MOSトランジスタ30aは、ゲートとドレインが相互に接続されて、いわゆるダイオード接続状態とされ、そのゲートとドレインは第3の電流比較回路48cの出力段に接続されると共に。ミラー出力段用第1乃至第4のN型MOSトランジスタ31a〜31dの各々のゲートに接続されている。
第1の差分電流出力回路44a(44b〜44d)は、差分用第1乃至第4のP型MOSトランジスタ(図4においては、それぞれ「Mp11A」、「Mp12A」、「Mp13A」、「Mp14A」と表記)21a〜21d(22a〜22d、23a〜23d、24a〜24d)とを有して構成されたものとなっている。
また、差分用第3のP型MOSトランジスタ21c(22c、23c、24c)のドレインには、ミラー出力段用第1のN型MOSトランジスタ31a(31b、31c、31d)のドレインが接続されている。
そして、差分用第第4のP型MOSトランジスタ21d(22d、23d、24d)のドレインは、エラーアンプ46a(46b〜46d)の反転入力端子に接続されると共に、オフセット電圧付加回路45a(45b〜45d)のオフセット用抵抗器51a(51b〜51d)の一端に接続されている。
なお、オフセット電圧付加回路45a〜45dの回路構成は、先に図2に示された回路構成と同一であるので、ここでの再度の詳細な説明は省略する。
以下の動作説明においては、エリアAの検出電流IsAが最大である場合について説明することとする。
第1の電流比較回路48aにおいて、入力されたエリアAの検出電流IsAは、第1カレント用第1乃至第3のN型MOSトランジスタ32a〜32cにより構成されたカレントミラー回路を介して抵抗器54aにおいて電圧変換される。同じく入力されたエリアBの検出電流IsBは、第2カレント用第1乃至第3のN型MOSトランジスタ33a〜32cにより構成されたカレントミラー回路を介して抵抗器54bにおいて電圧変換される。
その結果、検出電流IsAが出力部用第1乃至第3のP型MOSトランジスタ25a〜25cを介して比較回路用出力端子54から出力されることとなる。
このように、出力部用第2及び第5のP型MOSトランジスタ25b,25eは、それぞれカレントミラー回路の動作のオン・オフするスイッチとして機能するものとなっている。
そして、第3の電流比較回路48cにおいては、検出電流IsAと検出電流IsCが、上述の第1の電流比較回路48aにおける回路動作と同様に比較される結果、検出電流IsAが最大検出電流として出力されることとなる。
一方、差分用第3及び第4のP型MOSトランジスタ21c,21dにより構成されたカレントミラー回路においては、差分用第3のP型MOSトランジスタ21cのドレインは、差分用第2のP型MOSトランジスタ21bのドレインと共に、最大検出電流を出力するミラー出力段用第1のN型MOSトランジスタ31aのドレインと接続されているため、差分用第4のP型MOSトランジスタ21dから、最大検出電流と検出電流IsAとの差分の電流が出力されることとなる。
ここで、エリアAの検出電流IsAが最大とすると、各エリアに対するエラーアンプ46a〜46dの基準電圧は、以下の如くとなる。
この回路構成例は、第2の差動電流出力回路44bと第2のオフセット電圧付加回路45aをバイポーラトランジスタを用いて構成した場合の例である。
図6においては、エリアAの検出電流IsAが最大検出電流とし電流比較選択回路47(図3参照)から出力された場合であることを前提として、第2の差動電流出力回路44bに入力される検出電流IsA及びエリアBの検出電流IsBを、それぞれ定電流源として表している。
すなわち、第1のトランジスタ40aは、ベースとコレクタが相互に接続されて、いわゆるダイオード接続状態とされると共に、第2のトランジスタ40bのベースに接続されている。
第1及び第2のトランジスタ40a,40bのエミッタには、共に電源電圧が印加されるようになっている一方、コレクタには、検出電流IsBが入力されるようになっている。
第3のトランジスタ40cは、エミッタに電源電圧が印加されるようになっている一方、ベースが、第2のオフセット電圧付加回路45aを構成する第4のトランジスタ(図6においては「Q4」と表記)40dのベースに接続されている。
すなわち、第4のトランジスタ40dは、エミッタに電源電圧が印加されるようになっている一方、コレクタとグランドとの間には、コレクタ側から抵抗器51bと定電圧電源50が直列接続されて設けられている。
そして、第4のトランジスタ40dのコレクタと抵抗器51bとの接続点は、エラーアンプ46bの反転入力端子に接続されている。
なお、基本的な動作は、図4に示された回路で説明したものと同一であるので、ここでの再度の詳細な説明は省略する。
42…平均電流出力回路
43a〜43d…第1乃至第4の制御回路
44a〜44d…第1乃至第4の差分電流出力回路
45a〜45d…第1乃至第4のオフセット電圧付加回路
45a〜46d…第1乃至第4のエラーアンプ
47…電流比較選択回路
Claims (1)
- 複数のトランジスタを用いてなるパワートランジスタを介して安定化された電圧が出力可能に構成されたシリーズレギュレータであって、
前記複数のトランジスタ毎に前記パワートランジスタがエリア分けされると共に、前記複数のトランジスタの出力電流に応じた電流を検出電流として出力する電流検出素子が前記複数のトランジスタ毎に設けられる一方、
前記電流検出素子により検出された前記各エリアの検出電流の中の最大検出電流を選択し、出力する電流比較選択回路と、
前記複数のトランジスタ毎に設けられ、前記電流比較選択回路の出力電流に基づいて対応するトランジスタの動作制御を行う制御回路とが設けられ、
前記制御回路は、前記電流比較選択回路の出力電流と、前記対応するエリアの検出電流との差分を出力する差分電流出力回路と、
基準電圧と前記パワートランジスタの出力電圧に対応するフィードバック電圧との差に応じて前記複数のトランジスタの中の対応するトランジスタの動作制御のための電圧を出力するエラーアンプと、
前記差分電流出力回路の出力電流に応じて前記基準電圧に対してオフセットを施すオフセット電圧付加回路と、を具備し
前記電流比較選択回路は、2つの検出電流の大小比較を行い、大きいほうの検出電流を出力するよう構成されてなる電流比較回路を用いて、前記エリア数に対応した検出電流の中から最大のものを抽出するに必要とされる数の前記電流比較回路が設けられてなり、
前記電流比較回路は、前記2つの検出電流を電圧変換する抵抗素子が、それぞれ設けられ、前記抵抗素子により変換された2つの電圧の差動出力を可能とする差動対を有してなる比較回路と、
前記比較回路の差動出力によって、前記検出電流の内、大きい方の検出電流を出力可能に構成された出力回路とが設けられてなり、
前記差分電流出力回路は、逆極性の2つのMOSトランジスタが、各々のドレインで相互に接続されて設けられ、一方のMOSトランジスタに前記電流比較回路により得られた最大検出電流を、他方のMOSトランジスタに対応するエリアの検出電流を、それぞれ流入させて、前記ドレインに前記最大検出電流と前記エリアの検出電流の差分を出力可能に構成され、
前記オフセット電圧付加回路は、基準電圧源と前記差分電流出力回路の出力段との間に抵抗器が設けられてなることを特徴とするシリーズレギュレータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014154854A JP6393547B2 (ja) | 2014-07-30 | 2014-07-30 | シリーズレギュレータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014154854A JP6393547B2 (ja) | 2014-07-30 | 2014-07-30 | シリーズレギュレータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016031719A JP2016031719A (ja) | 2016-03-07 |
JP6393547B2 true JP6393547B2 (ja) | 2018-09-19 |
Family
ID=55442039
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014154854A Active JP6393547B2 (ja) | 2014-07-30 | 2014-07-30 | シリーズレギュレータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6393547B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6825831B2 (ja) * | 2016-06-21 | 2021-02-03 | ローム株式会社 | 電源装置 |
JP7068948B2 (ja) * | 2018-06-29 | 2022-05-17 | ローム株式会社 | リニアレギュレータ |
WO2024009734A1 (ja) * | 2022-07-06 | 2024-01-11 | ローム株式会社 | リニア電源装置、および電源システム |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03195370A (ja) * | 1989-12-25 | 1991-08-26 | Fujitsu Ltd | 電流バランス回路を有する電源装置 |
JP2930445B2 (ja) * | 1991-04-23 | 1999-08-03 | 富士通株式会社 | 電源ユニット |
JP3414228B2 (ja) * | 1997-12-04 | 2003-06-09 | 株式会社日立製作所 | 電源装置及びこれをユニットとする電源システム |
JP3419443B2 (ja) * | 1999-07-23 | 2003-06-23 | サンケン電気株式会社 | 複数の直流電源回路を並列接続した直流電源装置 |
JP4009077B2 (ja) * | 2001-09-19 | 2007-11-14 | 松下電器産業株式会社 | 電流駆動装置 |
US7274251B2 (en) * | 2005-08-01 | 2007-09-25 | System General Corp. | Apparatus and method of current sharing |
JP5375465B2 (ja) * | 2009-09-11 | 2013-12-25 | ヤマハ株式会社 | 最大電流検出回路 |
-
2014
- 2014-07-30 JP JP2014154854A patent/JP6393547B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2016031719A (ja) | 2016-03-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5527056B2 (ja) | 差動増幅回路およびシリーズレギュレータ | |
US9898030B2 (en) | Fractional bandgap reference voltage generator | |
US9665111B2 (en) | Low dropout voltage regulator and method | |
US10416694B2 (en) | Regulator circuit | |
JP5226248B2 (ja) | 温度検出回路及び半導体装置 | |
JP6205142B2 (ja) | 定電圧回路 | |
KR100888483B1 (ko) | 공정 변동을 보상하는 기준 바이어스 회로 | |
JP5326648B2 (ja) | 基準信号発生回路 | |
US10234889B2 (en) | Low voltage current mode bandgap circuit and method | |
JP6927070B2 (ja) | 補正電流出力回路及び補正機能付き基準電圧回路 | |
JP6393547B2 (ja) | シリーズレギュレータ | |
JP5596200B2 (ja) | 可変電源の温度補償電源電圧の出力回路及びその方法 | |
US20120212259A1 (en) | Comparator of a difference of input voltages with at least a threshold | |
CN109960309B (zh) | 电流生成电路 | |
JP2012009925A (ja) | Rssi回路 | |
JP4374388B2 (ja) | 電圧制御回路 | |
JP6045148B2 (ja) | 基準電流発生回路および基準電圧発生回路 | |
JP5782346B2 (ja) | 基準電圧回路 | |
JP2019033386A (ja) | 差動増幅回路 | |
JP7262090B2 (ja) | 合成抵抗回路および可変利得増幅回路 | |
JP2009003835A (ja) | 基準電流発生装置 | |
JP5247544B2 (ja) | 温度検出回路 | |
JP2007164259A (ja) | 定電流装置 | |
JP2017162224A (ja) | 定電圧出力装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170531 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20180314 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180417 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180613 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20180814 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20180827 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6393547 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |