JP5392175B2 - 車両用灯具 - Google Patents

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本発明は、車両用灯具に係り、特にMax光度を維持しつつ、遠方に対する明るさ感を向上させることが可能な車両用灯具に関する。
従来、LED光源を用いた車両用ヘッドランプの分野においては、遠方視認性を向上させることが求められており、この要求に応えるために、複数のLED光源像を投影し、ホットゾーンと称されるMax光度の領域(高光度領域)を含むすれ違いビーム用配光パターン(図16参照)を仮想鉛直スクリーンに形成するように構成された車両用灯具が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−245637号公報
しかしながら、特許文献1に記載の車両用灯具においては、必要とされるMax光度が得られるものの、遠方(例えば車両前部の前方100m程度)より手前の路面照度を制御することが考慮されていないため、遠方より手前の路面照度の影響により、遠方に対する明るさ感が低下する、という問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、Max光度を維持しつつ、遠方に対する明るさ感を向上させることが可能な車両用灯具を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、車両前部に設けられ、少なくとも遠方領域、中間領域、手前領域に区分された車両前部遠方から車両前部手前にかけての路面に路面配光パターンを形成する車両用灯具において、短辺が0.6〜0.8mmの矩形の発光面と、前記遠方領域が前記中間領域よりも明るくなり、前記中間領域が前記遠方領域よりも暗くなるように、前記発光面の水平方向に延びる光源像を、少なくとも、隣接する領域にまたがることなく前記遠方領域、前記中間領域、前記手前領域それぞれに投影することで、Max光度を維持しつつ遠方に対する明るさ感を向上させるように構成された光学系と、を備え、前記光学系は、投影レンズと、反射面と、前記投影レンズと反射面との間に配置されたシェードと、を含むプロジェクタ光学系であり、前記反射面は、第1焦点が前記発光面近傍に設定され、第2焦点が前記シェードの上端縁近傍に設定された回転楕円系の反射面であり、前記投影レンズは、焦点が前記シェードの上端縁近傍に設定され、前記投影レンズのBF値は20〜45mm、前記反射面のF値は7〜15mm、前記投影レンズの焦点と前記反射面の第1焦点との間の距離は30〜45mmに設定されており、前記反射面は、前記発光面の水平方向に延びる複数の光源像を、少なくとも、隣接する領域にまたがることなく前記遠方領域、前記中間領域、前記手前領域それぞれに投影するように構成されていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、光学系の作用により、遠方領域、中間領域、手前領域それぞれに投影される水平方向に延びる複数の光源像の個数・サイズ等を領域ごとに調整することで、各領域の路面照度を個別に制御することが可能となる。例えば、遠方領域を明るくし、その手前の中間領域を暗くすることで、Max光度を維持しつつ、遠方に対する明るさ感を向上させることが可能となる。すなわち、請求項1に記載の発明によれば、光学系の作用により、各領域の路面照度を個別に制御することで、各領域の路面照度を最適化することが可能となる。
また、請求項に記載の発明によれば、いわゆるプロジェクタ型車両用灯具において、Max光度を維持しつつ、遠方領域の明るさ感を向上させることが可能となる。
また、請求項に記載の発明によれば、請求項に記載の数値により規定されるサイズのいわゆるプロジェクタ型車両用灯具において、Max光度を維持しつつ、遠方領域の明るさ感を向上させることが可能となる。
請求項に記載の発明は、車両前部に設けられ、少なくとも遠方領域、中間領域、手前領域に区分された車両前部遠方から車両前部手前にかけての路面に路面配光パターンを形成する車両用灯具において、短辺が0.6〜0.8mmの矩形の発光面と、前記遠方領域が前記中間領域よりも明るくなり、前記中間領域が前記遠方領域よりも暗くなるように、前記発光面の水平方向に延びる光源像を、少なくとも、隣接する領域にまたがることなく前記遠方領域、前記中間領域、前記手前領域それぞれに投影することで、Max光度を維持しつつ遠方に対する明るさ感を向上させるように構成された光学系と、を備え、前記光学系は、焦点が前記発光面近傍に設定された回転放物面系の反射面を含むリフレクタ光学系であり、前記反射面のF値は16〜24mmに設定されており、前記反射面は、前記発光面の水平方向に延びる複数の光源像を、少なくとも、隣接する領域にまたがることなく前記遠方領域、前記中間領域、前記手前領域それぞれに投影するように構成されていることを特徴とする
請求項2に記載の発明によれば、光学系の作用により、遠方領域、中間領域、手前領域それぞれに投影される水平方向に延びる複数の光源像の個数・サイズ等を領域ごとに調整することで、各領域の路面照度を個別に制御することが可能となる。例えば、遠方領域を明るくし、その手前の中間領域を暗くすることで、Max光度を維持しつつ、遠方に対する明るさ感を向上させることが可能となる。すなわち、請求項2に記載の発明によれば、光学系の作用により、各領域の路面照度を個別に制御することで、各領域の路面照度を最適化することが可能となる。
また、請求項に記載の発明によれば、いわゆるリフレクタ型車両用灯具において、Max光度を維持しつつ、遠方領域の明るさ感を向上させることが可能となる。
また、請求項に記載の発明によれば、請求項に記載の数値により規定されるサイズのいわゆるリフレクタ型車両用灯具において、Max光度を維持しつつ、遠方領域の明るさ感を向上させることが可能となる。
請求項に記載の発明は、車両前部に設けられ、少なくとも遠方領域、中間領域、手前領域に区分された車両前部遠方から車両前部手前にかけての路面に路面配光パターンを形成する車両用灯具において、短辺が0.6〜0.8mmの矩形の発光面と、前記遠方領域が前記中間領域よりも明るくなり、前記中間領域が前記遠方領域よりも暗くなるように、前記発光面の水平方向に延びる光源像を、少なくとも、隣接する領域にまたがることなく前記遠方領域、前記中間領域、前記手前領域それぞれに投影することで、Max光度を維持しつつ遠方に対する明るさ感を向上させるように構成された光学系と、を備え、前記光学系は、前記発光面の前方に配置され、かつ、焦点が前記発光面近傍に設定された投影レンズを含むダイレクト光学系であり、前記投影レンズのBF値は20〜45mmに設定されており、前記投影レンズは、前記発光面の水平方向に延びる複数の光源像を、少なくとも、隣接する領域にまたがることなく前記遠方領域、前記中間領域、前記手前領域それぞれに投影するように構成されていることを特徴とする
請求項3に記載の発明によれば、光学系の作用により、遠方領域、中間領域、手前領域それぞれに投影される水平方向に延びる複数の光源像の個数・サイズ等を領域ごとに調整することで、各領域の路面照度を個別に制御することが可能となる。例えば、遠方領域を明るくし、その手前の中間領域を暗くすることで、Max光度を維持しつつ、遠方に対する明るさ感を向上させることが可能となる。すなわち、請求項3に記載の発明によれば、光学系の作用により、各領域の路面照度を個別に制御することで、各領域の路面照度を最適化することが可能となる。
また、請求項に記載の発明によれば、いわゆるダイレクトプロジェクション型車両用灯具において、Max光度を維持しつつ、遠方領域の明るさ感を向上させることが可能となる。
請求項に記載の発明によれば、請求項に記載の数値により規定されるサイズのいわゆるダイレクトプロジェクション型車両用灯具において、Max光度を維持しつつ、遠方領域の明るさ感を向上させることが可能となる。
以上説明したように、本発明の車両用灯具によれば、Max光度を維持しつつ、遠方に対する明るさ感を向上させることが可能な車両用灯具を提供することが可能となる。
本発明の一実施形態である車両用灯具100の縦断面図である。 (a)LED光源10(発光面10A)の例、(b)LED光源10(発光面10A)の変形例である。 図1に示した車両用灯具100により仮想鉛直スクリーンSに投影される光源像の例である。 短辺H>0.8mm(例えばH=1mm)の矩形の発光面を用いた場合の問題点を指摘するための斜視図である。 短辺H>0.8mm(例えばH=1mm)の矩形の発光面の例である。 短辺H>0.8mm(例えばH=1mm)の矩形の発光面を用いた場合に、仮想鉛直スクリーンSに投影される光源像Ih1の高さh1を説明するための斜視図である。 (a)短辺H=1mmの矩形の発光面を用いた場合の路面等照度曲線、及び、短辺H=0.7mmの矩形の発光面を用いた場合の路面等照度曲線、(b)図7(a)の断面上の照度分布曲線である。 (a)短辺H=1mmの矩形の発光面を用いた場合に、仮想鉛直スクリーンSに投影される水平方向の光源像Ih1を説明するための図、(b)図8(a)のV−V線を含む鉛直断面上の照度分布曲線、(c)短辺H=0.7mmの矩形の発光面を用いた場合に、仮想鉛直スクリーンSに投影される水平方向の光源像Ih2を説明するための図、(b)図8(c)のV−V線を含む鉛直断面上の照度分布曲線である。 (a)短辺H=1mmの矩形の発光面を用いた場合に、仮想鉛直スクリーンSに形成される配光パターンの例、(b)短辺H=0.7mmの矩形の発光面を用いた場合に、仮想鉛直スクリーンSに形成される配光パターンの例である。 図8(b)、図8(d)に相当するグラフである。 短辺H=0.7mmの矩形の発光面を用いた場合に、仮想鉛直スクリーンSに投影される光源像Ih2の高さh2を説明するための斜視図である。 短辺H=0.7mmの矩形の発光面を用いた場合に、水平方向に延びる高さh2の光源像Ih2は、路面において各領域A〜Cに個別に投影されることを説明するための斜視図である。 遠方領域、中間距離、手前距離、及び、各領域の照度の最適化例を説明するための図である。 本発明の一実施形態である車両用灯具100(変形例1)の縦断面図である。 本発明の一実施形態である車両用灯具100(変形例2)の縦断面図である。 LED光源を用いた車両用ヘッドランプにより仮想鉛直スクリーンに形成されるすれ違いビーム用配光パターンの例である。
以下、本発明の一実施形態である車両用灯具について、図面を参照しながら説明する。
本実施形態の車両用灯具100は、自動車等の車両のヘッドランプに適用されるものであり、車両前部の左右両側にそれぞれ設けられている。
図1に示すように、車両用灯具100は、LED光源10、反射面20、投影レンズ30、シェード40(シャッターとも称する)等を備えている。
図2(a)に示すように、LED光源10は、正面視で短辺H=0.6〜0.8mmの矩形の発光面10Aを含んでいる。本実施形態では、短辺H=0.7mmの正方形のLEDチップ10a×7個を一列に配置することで、短辺H=0.7mmの矩形の発光面10Aを構成している(図2(a)参照)。なお、必要とされる光束・輝度を確保できるのであれば、LEDチップ10aは7個に限定されず、7個以外であってもよい。また、LEDチップ10aは正方形に限定されず、正方形以外の矩形のLEDチップであってもよい(図2(b)参照)。
図1に示すように、反射面20は、LED光源10(発光面10A)から半球方向に放射される光が入射するように、LED光源10(発光面10A)の前方に配置されている。反射面20は、第1焦点が発光面10A近傍に設定され、第2焦点がシェード40の上端縁近傍に設定された回転楕円系の反射面(F値:7〜15mm)である。投影レンズ30(BF値:20〜45mm)の焦点は、シェード40の上端縁近傍に設定されている。
反射面20は、LED光源10(発光面10A)の水平方向に延びる複数の光源像Iを隣接する領域にまたがることなく各領域A〜Cに投影する反射領域を含んでいる。反射面20は、LED光源10(発光面10A)の水平方向に延びる複数の光源像Iを隣接する領域への影響を最小限に抑えた形態で(重なり合いを最小限に抑えた形態で)隣接する領域にまたがって各領域A〜Cに投影する反射領域、LED光源10(発光面10A)の斜め方向に延びる光源像Iを投影する反射領域等を含んでいてもよい。シェード40は、反射面20と投影レンズ30との間に配置されている。反射面20の第1焦点と投影レンズ30の焦点との間の距離は30〜45mmに設定されている(図1参照)。
上記構成の車両用灯具100においては、図3に示すように、LED光源10(発光面10A)は、斜め方向に延びる光源像Iや水平方向に延びる光源像Iとして前方所定距離に配置された仮想鉛直スクリーンSに投影され、スクリーン配光パターンP1を形成する。また、LED光源10(発光面10A)の水平方向に延びる光源像Iは、遠方領域A、中間領域B、手前領域Cに区分された車両前部遠方から車両前部手前にかけての路面に投影され(一部の光源像Iは、隣接する領域への影響を最小限に抑えた形態で、隣接する領域にまたがって各領域A〜Cに投影され)、路面配光パターンP2を形成する(図11参照)。
[発光面10Aの短辺H=0.6〜0.8mmとした技術的意義]
仮に、図5に示すように、短辺H>0.8mm(例えばH=1mm)の矩形の発光面を用いた場合には、投影レンズ30のBF値、反射面20のF値等との関係で、その発光面は水平方向に延びる高さh1の光源像Ih1として仮想鉛直スクリーンに投影される(図6参照)。
この水平方向に延びる高さh1の光源像Ih1は、路面において遠方領域Aと中間領域Bの両方にまたがって投影される(図4参照)ため、各領域A〜Cの路面照度を個別に制御できない。例えば、遠方領域Aを明るくすると、その手前の中間領域Bが明るくなりすぎ(図7(b)中、グラフG2参照)、遠方領域Aに対する明るさ感が低下してしまう。
また、短辺H>0.8mm(例えばH=1mm)の矩形の発光面を用いた場合には、スクリーン配光パターンP1(図3参照)の照度ピークが目標位置(例えば水平線H−Hより下0.5°)より下(例えば水平線H−Hより下d1)に現れてしまう(図8(b)参照)。さらに、高光度の領域が水平線H−Hから下H1にわたる領域に形成されてしまう(図9(a)、図10参照)。
一方、短辺H=0.7mm(H=0.6〜0.8mmも同様)の矩形の発光面10Aを用いた場合には、LED光源10(発光面10A)の水平方向に延びる複数の光源像Iが、少なくとも、隣接する領域にまたがることなく各領域A〜Cに投影されるように反射面20を構成することが可能となる。
この反射面20の作用により、その発光面10Aは水平方向に延びる高さh2の光源像Ih2として仮想鉛直スクリーンSに投影される(図11参照)。
この水平方向に延びる高さh2の光源像Ih2は、路面において各領域A〜Cに個別に投影される(図12参照)ため、例えば、反射面20を調整し、各領域A〜Cに投影される水平方向に延びる複数の光源像Ih2の個数・サイズ等を領域A〜Cごとに調整することで、各領域A〜Cの路面照度を個別に制御することが可能となる。例えば、遠方領域Aを明るくし、その手前の中間領域Bを暗くすることで、Max光度を維持しつつ、遠方に対する明るさ感を向上させることが可能となる。すなわち、各領域A〜Cの路面照度を個別に制御することで、各領域A〜Cの路面照度を最適化することが可能となる。また、遠方領域Aを明るくし、その手前の中間領域Bを暗くすることで、LED光源10を用いた車両用灯具でありながら、HIDランプの照度分布に近づけることも可能となる(図7(b)中、グラフG3参照)。
また、短辺H=0.7mm(H=0.6〜0.8mmも同様)の矩形の発光面10Aを用いた場合には、水平方向に延びる光源像Ih2の高さh2<h1であるため(図6、図11参照)、当該水平方向に延びる複数の光源像Ih2をカットオフライン近傍に密に配光することが可能となり、スクリーン配光パターンの照度ピークを目標位置(例えば水平線H−Hより下d2=0.5°)近傍に近づけることが可能となる(d2<d1、図8(d)参照)。さらに、高光度の領域を水平線H−Hに近づけることが可能となる(h2<h1、図8(b)、図9参照)。これにより、カットオフライン近傍の光度を増加させることが可能となるため、遠方視認性を向上させることが可能となる。
以上のことから、本実施形態では、短辺H=0.7mm(H=0.6〜0.8mmも同様)の矩形の発光面10Aを用いている。
なお、発光面10Aの短辺Hが短すぎると、水平方向に延びる複数の光源像Ih2のラップ量が少なくなって配光ムラを生じたり、必要な光度を得るのが難しくなる。この観点からは、発光面10Aの短辺Hの下限は0.6mm程度が望ましい。
なお、遠方領域Aは車両前部の前方100m以上の領域であり、手前領域Cは車両前部の前方10m以下の領域であり、中間領域Bは遠方領域Aと手前領域Cとの間の領域である(図7(b)参照)。
遠方視認性を向上させる観点からは、遠方領域Aの路面照度は5[lux]以上、手前領域Cの路面照度は180[lux]以下、中間領域Bの路面照度は、縦軸が路面照度、横軸が車両前部からの距離である座標系にプロットした車両前部の前方100m近傍の路面照度と車両前部の前方10m近傍の路面照度とを結ぶ直線以下であるのが望ましい(図11参照)。
以上説明したように、本実施形態の車両用灯具100によれば、反射面20等の作用により、遠方領域A、中間領域B、手前領域Cそれぞれに投影される水平方向に延びる複数の光源像Ih2の個数・サイズ等を領域ごとに調整することで、各領域A〜Cの路面照度を個別に制御することが可能となる。例えば、遠方領域Aを明るくし、その手前の中間領域Bを暗くすることで、Max光度を維持しつつ、遠方に対する明るさ感を向上させることが可能となる。すなわち、本実施形態の車両用灯具100によれば、反射面20等の作用により、各領域A〜Cの路面照度を個別に制御することで、各領域A〜Cの路面照度を最適化することが可能となる。
次に、変形例について説明する。
上記実施形態では、短辺H=0.7mm(H=0.6〜0.8mmも同様)の矩形の発光面10A、反射面20、投影レンズ30、シェード40を含むいわゆるプロジェクタ光学系(図1参照)を用いて、各領域A〜Cの路面照度を最適化した例について説明したが、本発明はこれに限定されない。
[変形例1]
例えば、図14に示すように、短辺H=0.7mm(H=0.6〜0.8mmも同様)の矩形の発光面10A、焦点がLED光源10(発光面10A)近傍に設定された回転放物面系の反射面50(F値:16〜24mm)を含むいわゆるリフレクタ光学系を用いて、各領域A〜Cの路面照度を最適化してもよい。
本変形例によれば、LED光源10(発光面10A)の水平方向に延びる複数の光源像Ih2が、少なくとも、隣接する領域にまたがることなく各領域A〜Cに投影されるように反射面50を構成することが可能となるため、上記実施形態と同様、反射面50を調整し、各領域A〜Cに投影される水平方向に延びる複数の光源像Ih2の個数・サイズ等を領域A〜Cごとに調整することで、各領域A〜Cの路面照度を個別に制御することが可能となる。例えば、遠方領域Aを明るくし、その手前の中間領域Bを暗くすることで、Max光度を維持しつつ、遠方に対する明るさ感を向上させることが可能となる。すなわち、各領域A〜Cの路面照度を個別に制御することで、各領域A〜Cの路面照度を最適化することが可能となる。また、遠方領域Aを明るくし、その手前の中間領域Bを暗くすることで、HIDランプの照度分布に近づけることも可能となる(図6(b)中、グラフG3参照)。
[変形例2]
あるいは、図15に示すように、短辺H=0.7mm(H=0.6〜0.8mmも同様)の矩形の発光面10A、LED光源10(発光面10A)の前方に配置され、かつ、焦点がLED光源10(発光面10A)近傍に設定された投影レンズ60(BF値:20〜45mm)を含むいわゆるダイレクト光学系を用いて、各領域A〜Cの路面照度を最適化してもよい。
本変形例によれば、LED光源10(発光面10A)の水平方向に延びる複数の光源像Ih2が、少なくとも、隣接する領域にまたがることなく各領域A〜Cに投影されるように投影レンズ60を構成することが可能となるため、上記実施形態と同様、投影レンズ60を調整し、各領域A〜Cに投影される水平方向に延びる複数の光源像Ih2の個数・サイズ等を領域A〜Cごとに調整することで、各領域A〜Cの路面照度を個別に制御することが可能となる。例えば、遠方領域Aを明るくし、その手前の中間領域Bを暗くすることで、Max光度を維持しつつ、遠方に対する明るさ感を向上させることが可能となる。すなわち、各領域A〜Cの路面照度を個別に制御することで、各領域A〜Cの路面照度を最適化することが可能となる。また、遠方領域Aを明るくし、その手前の中間領域Bを暗くすることで、HIDランプの照度分布に近づけることも可能となる(図6(b)中、グラフG3参照)。
上記実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎない。これらの記載によって本発明は限定的に解釈されるものではない。本発明はその精神または主要な特徴から逸脱することなく他の様々な形で実施することができる。
100…車両用灯具、10…光源、10A…発光面、10a…チップ、20…反射面、30…投影レンズ、40…シェード、50…反射面、60…投影レンズ

Claims (3)

  1. 車両前部に設けられ、少なくとも遠方領域、中間領域、手前領域に区分された車両前部遠方から車両前部手前にかけての路面に路面配光パターンを形成する車両用灯具において、
    短辺が0.6〜0.8mmの矩形の発光面と、
    前記遠方領域が前記中間領域よりも明るくなり、前記中間領域が前記遠方領域よりも暗くなるように、前記発光面の水平方向に延びる光源像を、少なくとも、隣接する領域にまたがることなく前記遠方領域、前記中間領域、前記手前領域それぞれに投影することで、Max光度を維持しつつ遠方に対する明るさ感を向上させるように構成された光学系と、を備え
    前記光学系は、投影レンズと、反射面と、前記投影レンズと反射面との間に配置されたシェードと、を含むプロジェクタ光学系であり、
    前記反射面は、第1焦点が前記発光面近傍に設定され、第2焦点が前記シェードの上端縁近傍に設定された回転楕円系の反射面であり、
    前記投影レンズは、焦点が前記シェードの上端縁近傍に設定され、
    前記投影レンズのBF値は20〜45mm、前記反射面のF値は7〜15mm、前記投影レンズの焦点と前記反射面の第1焦点との間の距離は30〜45mmに設定されており、
    前記反射面は、前記発光面の水平方向に延びる複数の光源像を、少なくとも、隣接する領域にまたがることなく前記遠方領域、前記中間領域、前記手前領域それぞれに投影するように構成されていることを特徴とする車両用灯具。
  2. 車両前部に設けられ、少なくとも遠方領域、中間領域、手前領域に区分された車両前部遠方から車両前部手前にかけての路面に路面配光パターンを形成する車両用灯具において、
    短辺が0.6〜0.8mmの矩形の発光面と、
    前記遠方領域が前記中間領域よりも明るくなり、前記中間領域が前記遠方領域よりも暗くなるように、前記発光面の水平方向に延びる光源像を、少なくとも、隣接する領域にまたがることなく前記遠方領域、前記中間領域、前記手前領域それぞれに投影することで、Max光度を維持しつつ遠方に対する明るさ感を向上させるように構成された光学系と、を備え、
    前記光学系は、焦点が前記発光面近傍に設定された回転放物面系の反射面を含むリフレクタ光学系であり、
    前記反射面のF値は16〜24mmに設定されており、
    前記反射面は、前記発光面の水平方向に延びる複数の光源像を、少なくとも、隣接する領域にまたがることなく前記遠方領域、前記中間領域、前記手前領域それぞれに投影するように構成されていることを特徴とする車両用灯具。
  3. 車両前部に設けられ、少なくとも遠方領域、中間領域、手前領域に区分された車両前部遠方から車両前部手前にかけての路面に路面配光パターンを形成する車両用灯具において、
    短辺が0.6〜0.8mmの矩形の発光面と、
    前記遠方領域が前記中間領域よりも明るくなり、前記中間領域が前記遠方領域よりも暗くなるように、前記発光面の水平方向に延びる光源像を、少なくとも、隣接する領域にまたがることなく前記遠方領域、前記中間領域、前記手前領域それぞれに投影することで、Max光度を維持しつつ遠方に対する明るさ感を向上させるように構成された光学系と、を備え、
    前記光学系は、前記発光面の前方に配置され、かつ、焦点が前記発光面近傍に設定された投影レンズを含むダイレクト光学系であり、
    前記投影レンズのBF値は20〜45mmに設定されており、
    前記投影レンズは、前記発光面の水平方向に延びる複数の光源像を、少なくとも、隣接する領域にまたがることなく前記遠方領域、前記中間領域、前記手前領域それぞれに投影するように構成されていることを特徴とする車両用灯具。
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