JP5457925B2 - 車両用灯具 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用灯具に関する。
特許文献1に記載されたダイレクトプロジェクション型灯具では、凸レンズ(12)が発光素子(14)の前方に配設され、発光素子(14)から発した光が凸レンズ(12)によって直接前方に投影される。この凸レンズ(12)は、発光素子(14)から発した光を鉛直面内においては略平行光として出射させるとともに、水平面内においては拡散光として出射させるように構成されている。そのため、前方の仮想スクリーンには、左右方向に延びた配光パターン(PA)が形成される(特許文献1の図4等参照)。
特開2007−335301号公報
しかし、配光パターン(PA)とその下側の領域との間に大きな明暗差が生じ、ドライバーがその明暗差を道路上の段差と誤認してしまう。
また、特許文献1に記載の技術では、鉛直方向(上下方向)の照射領域が限られるため、配光パターン(PA)の下側の領域が暗いことから、手前側の視認性が良くない。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、明暗差を解消できるようにするとともに、手前側の視認性を向上できるようにすることである。
以上の課題を解決するため、本発明に係る車両用灯具は、前向きに設置されるとともに、正面から見て水平に設けられた下辺と、正面から見て自車線側の側辺と、前記下辺と前記側辺が交差した角とを有した発光素子と、前記発光素子の前記角から前方に延びた光軸上に配設され、前記発光素子から発した光を前方に投影する投影レンズと、を備え、前記投影レンズが、前記発光素子から発した光が入射される後ろ側の入射面と、前記入射面に入射した入射光を前方に出射させる前側の出射面と、を有し、前記出射面が、自車線側の領域の第一屈折面と、対向車線側の領域の第二屈折面と、前記第一屈折面と前記第二屈折面との間の領域の第三屈折面と、から構成され、前記出射面が、前記発光素子から発して前記入射面に入射した光線を左右両側に拡散するよう出射させ、前記第一屈折面が、前記光軸を通る水平面を上限としてそれよりも下方の領域のうち、前記光軸を通る鉛直面よりも自車線側の所定位置を限界としてそれよりも自車線側の領域を照射するようにして、前記発光素子から発して前記入射面に入射した光線を出射させ、前記第二屈折面が、前記光軸を通る水平面よりも下方の所定位置を上限としてそれよりも下方の領域を照射するようにして、前記発光素子から発して前記入射面に入射した光線を出射させ、前記第三屈折面が、前記第一屈折面による照射領域の上限の前記光軸寄りの端から前記第二屈折面による照射領域の上限まで斜めに下る線分を上限としてそれよりも下方の領域を照射するようにして、前記発光素子から発して前記入射面に入射した光線を出射させ、前記第一屈折面が、前記発光素子から発して前記第一屈折面から出射する光線の水平面を基準とした下への偏向角を、前記光軸から当該光線が上下に離れるにつれて漸次大きくし、前記第二屈折面が、前記発光素子から発して前記第二屈折面から出射する光線の水平面を基準とした下への偏向角を、前記光軸から当該光線が上下に離れるにつれて漸次大きくし、前記第三屈折面が、前記発光素子から発して前記第三屈折面から出射する光線の水平面を基準とした下への偏向角を、前記光軸から当該光線が上下に離れるにつれて漸次大きくすることとした。
好ましくは、前記投影レンズが、前記入射面及び前記出射面の外周に設けられたプリズム部を有し、前記プリズム部が、前記発光素子から発した光が入射される後ろ側のプリズム入射面と、前記プリズム入射面に入射した入射光を前方に出射させる前側のプリズム出射面と、を有し、前記プリズム出射面が、前記発光素子から発して前記プリズム入射面に入射した光線を左右両側に拡散するよう出射させるとともに、前記プリズム出射面が、前記光軸を通る水平面よりも下方の所定位置を上限としてそれよりも下方の領域を照射するようにして、前記発光素子から発して前記プリズム入射面に入射した光線を出射させることとした。
好ましくは、前記投影レンズが、前記入射面及び前記出射面の外周に設けられたプリズム部を有し、前記プリズム部が、前記発光素子から発した光が入射される後ろ側のプリズム入射面と、前記プリズム入射面に入射した入射光を前方に出射させる前側のプリズム出射面と、を有し、前記プリズム出射面が、自車線側の領域の第四屈折面と、対向車線側の領域の第五屈折面と、から構成され、前記プリズム出射面が、前記発光素子から発して前記プリズム入射面に入射した光線を左右両側に拡散するよう出射させ、前記第四屈折面が、前記光軸を通る水平面を上限としてそれよりも下方の領域のうち、前記光軸を通る鉛直面よりも自車線側の所定位置を限界としてそれよりも自車線側の領域を照射するようにして、前記発光素子から発して前記プリズム入射面に入射した光線を出射させ、前記第五屈折面が、前記光軸を通る水平面よりも下方の所定位置を上限としてそれよりも下方の領域を照射するようにして、前記発光素子から発して前記プリズム入射面に入射した光線を出射させることとした。
好ましくは、前記投影レンズが、前記入射面及び前記出射面の外周に設けられたプリズム部を有し、前記プリズム部が、前記発光素子から発した光が入射される後ろ側のプリズム入射面と、前記プリズム入射面に入射した入射光を前方に出射させる前側のプリズム出射面と、を有し、前記プリズム出射面が、自車線側の領域の第四屈折面と、対向車線側の領域の第五屈折面と、前記第四屈折面と前記第五屈折面との間の領域の第六屈折面と、から構成され、前記プリズム出射面が、前記発光素子から発して前記プリズム入射面に入射した光線を左右両側に拡散するよう出射させ、前記第四屈折面が、前記光軸を通る水平面を上限としてそれよりも下方の領域のうち、前記光軸を通る鉛直面よりも自車線側の所定位置を限界としてそれよりも自車線側の領域を照射するようにして、前記発光素子から発して前記プリズム入射面に入射した光線を出射させ、前記第五屈折面が、前記光軸を通る水平面よりも下方の所定位置を上限としてそれよりも下方の領域を照射するようにして、前記発光素子から発して前記プリズム入射面に入射した光線を出射させ、前記第六屈折面が、前記第四屈折面による照射領域の上限の前記光軸寄りの端から前記第第五屈折面による照射領域の上限まで斜めに下る線分を上限としてその下方領域を照射するようにして、前記発光素子から発して前記プリズム入射面に入射した光線を出射させることとした。
本発明によれば、第一屈折面が、発光素子から発してその第一屈折面から出射する光線の水平面を基準とした下への偏向角を、光軸から上下に離れるにつれて漸次大きくし、第二屈折面が、発光素子から発して第二屈折面から出射する光線の水平面を基準とした下への偏向角を、光軸から上下に離れるにつれて漸次大きくし、更に、第三屈折面が、発光素子から発して第三屈折面から出射する光線の水平面を基準とした下への偏向角を、光軸から上下に離れるにつれて漸次大きくするので、下に延びるような配光パターンを形成することができる。そのため、顕著な明暗差を解消することができるとともに、手前側の視認性を向上することができる。
また、第一屈折面から出射した光線によって、光軸を通る水平面に沿った明暗境界線が前方の自車線側に形成される。第二屈折面から出射した光線によって、光軸を通る水平面よりも下側の水平面に沿った明暗境界線が前方の対向車線側に形成される。また、第三屈折面から出射した光線によって、自車線側の明暗境界線から対向車線側の明暗境界線に斜めに下った明暗境界線が前方の光軸近傍に形成される。
本発明の第一実施形態の車両用灯具の斜視図である。 同実施形態の車両用灯具の正面図である。 図2に示されたIII−IIIに沿った面の矢視断面図である。 図2に示されたIV−IVに沿った面の矢視断面図である。 同実施形態の車両用灯具を模式的に示した斜視図である。 同実施形態の車両用灯具における光線の軌跡を上から見て示した水平断面図である。 同実施形態の車両用灯具における光線の軌跡を横から見て示した鉛直断面図である。 同実施形態の車両用灯具における光線の軌跡を横から見て示した鉛直断面図である。 同実施形態の車両用灯具における光線の軌跡を横から見て示した鉛直断面図である。 同実施形態の車両用灯具の凸レンズ部の一部により仮想スクリーンに投影される光源像を模式的に示した斜視図である。 同実施形態の車両用灯具の凸レンズ部の一部により仮想スクリーンに投影される光源像を模式的に示した斜視図である。 同実施形態の車両用灯具の凸レンズ部の一部により仮想スクリーンに投影される光源像を模式的に示した斜視図である。 同実施形態の車両用灯具の凸レンズ部により仮想スクリーンに投影される光源像を模式的に示した斜視図である。 同実施形態の車両用灯具の凸レンズ部により仮想スクリーンに形成される配光パターンを模式的に示した斜視図である。 同実施形態の車両用灯具の凸レンズ部の一部により仮想スクリーンに形成される配光パターンを模式的に示した斜視図である。 同実施形態の車両用灯具の凸レンズ部の一部により仮想スクリーンに形成される配光パターンを模式的に示した斜視図である。 同実施形態の車両用灯具の凸レンズ部の一部により仮想スクリーンに形成される配光パターンを模式的に示した斜視図である。 同実施形態の車両用灯具のプリズム部により仮想スクリーンに形成される配光パターンを模式的に示した図である。 本発明の第二実施形態の車両用灯具の斜視図である。 同実施形態の車両用灯具の正面図である。 同実施形態の車両用灯具のプリズム部により仮想スクリーンに形成される配光パターンを模式的に示した図である。 本発明の第三実施形態の車両用灯具の斜視図である。 同実施形態の車両用灯具の正面図である。 同実施形態の車両用灯具のプリズム部により仮想スクリーンに形成される配光パターンを模式的に示した図である。
以下に、本発明を実施するための形態に係る車両用灯具について図面を用いて説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
また、以下の説明において、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」は、それぞれ、ダイレクトプロジェクション型灯具が装備された車両の「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」である。従って、後ろから前に向かって見て(いわゆる車内のドライバー視点で)、左右の向きを定める。
〔第1の実施の形態〕
図1は、本発明の実施形態に係る車両用灯具1の斜視図である。図2は、車両用灯具1の正面図である。図3は、図2に示されたIII−III線に沿った面の矢視断面図である。図4は、図2に示されたIV−IV線に沿った面の矢視断面図である。図5は、車両用灯具1を模式的に示した斜視図である。
車両用灯具1としての光軸Axは所定の基準点Pを通っている。その光軸Axを水平面に対して平行にして車両用灯具1を車両に装備したものとして、車両用灯具1について具体的に説明する。光軸Axは、基準点Pから水平面に沿って前方に延びる仮想的な直線である。光軸Axに沿う方向が前後方向であり、光軸Axに直交するとともに水平面に沿う方向が左右方向であり、光軸Axに直交するとともに鉛直面に沿う方向が上下方向である。光軸Axを通る水平面を基準水平面といい、光軸Axを通る鉛直面を基準鉛直面という。
この車両用灯具1は、左側通行用ロービームに用いられる車両用前照灯である。従って、右側が対向車線側であり、左側が自車線側である。
この車両用灯具1は、支持プレート10、放熱フィン20、レンズホルダ30、発光素子40及び投影レンズ50等を備える。この車両用灯具1は、発光素子40から発した直接光を投影レンズ50によって前方に投影するダイレクトプロジェクション型灯具である。
支持プレート10は、光軸Axと直交する鉛直面に沿って配置されている。支持プレート10の後面には、複数の放熱フィン20が凸設されている。
発光素子40は発光ダイオードであって、基板41上に実装されている。この発光素子40は、支持プレート10の前面側に設けられている。具体的には、基板41がネジ、接着剤その他の固定部材によって支持プレート10の前面に接合され、発光素子40が前向きに設置されている。正面から見て、この発光素子40は、短辺43,45及び長辺42,44を有する長方形に設けられている。発光素子40の長辺42,44が水平面に対して平行に設けられ、発光素子40の短辺43,45が鉛直面に対して平行に設けられている。正面から見て自車線側の短辺43が基準鉛直面に重なり、下の長辺44が基準水平面に重なり、短辺43と長辺44が交差する角46が基準点Pに重なっている。光軸Axは、その角46から水平面に沿って前方に延びている。
支持プレート10の前面であって発光素子40の周囲には、レンズホルダ30が取り付けられている。一方、投影レンズ50の周縁部には脚部59が設けられ、脚部59が後方に延出し、脚部59の突端が支持プレート10との間にレンズホルダ30を挟持した状態で支持プレート10に取り付けられている。なお、支持プレート10とレンズホルダ30が一体となった部品であってもよい。
投影レンズ50は光軸Ax上に配設されている。投影レンズ50は、複数に区分けされた出射面を有する凸レンズである。この投影レンズ50は、中央部に設けられた凸レンズ部58と、凸レンズ部58の外周において凸レンズ部58と同心状に設けられたプリズム部60と、を有する。凸レンズ部58は、発光素子40から発した直接光が入射される後ろ側の入射面51と、入射面51に入射した入射光を前方に出射させる前側の出射面52と、を有する。後ろ側の入射面51は球面状の凹面である。出射面52は、非球面(自由曲面)状の凸面である。
出射面52は、基準鉛直面よりも自車線側(左側)の領域の第一屈折面53と、基準鉛直面よりも対向車線側(右側)の領域の第二屈折面54と、第一屈折面53と第二屈折面54との間の領域の第三屈折面55と、から構成されている。正面から見て、第二屈折面54の自車線側の縁が基準鉛直面に重なっており、第三屈折面55の対向車線側の縁も基準鉛直面に重なっている。第三屈折面55の自車線側の縁が基準鉛直面よりも僅かに自車線側(左側)に位置している。第三屈折面55の自車線側の縁と第一屈折面53の対向車線側の縁が重なっており、それらの縁が基準鉛直面に対して平行に設けられている。
プリズム部60は、発光素子40から発した直接光が入射される後ろ側のプリズム入射面61と、プリズム入射面61に入射した入射光を前方に出射させる前側のプリズム出射面62と、を有する。プリズム入射面61は円球面状の凹面であり、プリズム入射面61と入射面51が面一に設けられている。プリズム出射面62は非球面状の凸面である。
図6は、図2に示されたII−IIに沿った水平断面を上から見た場合、発光素子40の所定点(例えば、基準点P)から発した光線の軌跡を示したものである。光線は二点鎖線で表されている。図6に示すように、出射面52は、水平面内において、発光素子40の所定点から発して入射面51に入射した入射光線を左右両側に拡散するよう出射させる。
図7は、第一屈折面53を通る鉛直断面を横から見た場合、発光素子40の所定点(例えば、基準点P)から発した光線の軌跡を示したものである。図8は、第二屈折面54を通る鉛直断面を横から見た場合、発光素子40の所定点(例えば、基準点P)から発した光線の軌跡を示したものである。図9は、第三屈折面55を通る鉛直断面を横から見た場合、発光素子40の所定点(例えば、基準点P)から発した光線の軌跡を示したものである。図7〜図9において、二点鎖線は、発光素子40の所定点から発した光線を示す。図7〜図9に示すように、投影レンズ50の出射面52は、鉛直面内において、発光素子40の所定点から発して入射面51に入射した入射光線を水平面より上方に出射させず、入射光線の一部を水平面より下方に出射させ、残りの一部を水平面に沿って出射させる。
具体的には、図7に示すように、出射面52のうち自車線側の第一屈折面53は、鉛直面内において、発光素子40の所定点から発して入射面51に入射した入射光線を水平面よりも上方に出射させず、入射光線の一部を水平面よりも下方に出射させ、残りの一部を水平面に沿って出射させる。図8に示すように、出射面52のうち対向車線の第二屈折面54は、鉛直面内において、発光素子40の所定点から発して入射面51に入射した入射光線を水平面よりも上方に出射させず、その入射光線を水平面よりも下方に出射させる。図9に示すように、出射面52のうち中央部の第三屈折面55は、鉛直面内において、発光素子40の所定点から発して入射面51に入射した入射光線を水平面よりも上方に出射させず、その入射光線を水平面よりも下方に出射させる。
また、図7、図8に示すように、第二屈折面54は、第一屈折面53に比べて、発光素子40から発して入射面51に入射した入射光を、より下方に偏向させるよう出射させる。
また、図7に示すように、発光素子40の所定点から発して第一屈折面53から出射する出射光線については、水平面を基準とした第一屈折面53による下への出射光線の偏向角は、光軸Axから上下に離れるにつれて漸次大きくなる。同様に、図8に示すように、発光素子40の所定点から発して屈折面54から出射する出射光線については、水平面を基準とした第二屈折面54による下への出射光線の偏向角は、光軸Axから上下に離れるにつれて漸次大きくなる。同様に、図9に示すように、発光素子40の所定点から発して屈折面54から出射する出射光線については、水平面を基準とした第三屈折面55による下への出射光線の偏向角は、光軸Axから上下に離れるにつれて漸次大きくなる。
図10は、凸レンズ部58の入射面51及び第一屈折面53によって仮想スクリーンに投影される光源像を示したものである。図11は、凸レンズ部58の入射面51及び第二屈折面54によって仮想スクリーンに投影される光源像を示したものである。図12は、凸レンズ部58の入射面51及び第三屈折面55によって仮想スクリーンに投影される光源像を示したものである。図13は、図10〜図12に示された光源像を合成したものである。ここで、図10〜図12では、屈折面53〜55のうち基準水平面やその近傍で投影される光源像を示す。仮想スクリーンとは、車両用灯具1から前方に所定距離離れているとともに光軸Axに対して直交する仮想的な面である。図10〜図13において、線Hは、仮想スクリーンと基準水平面との交線であり、線Vは、仮想スクリーンと基準鉛直面との交線である。
図10〜図13に示すように、凸レンズ部58全体によって、発光素子40の反転投影像Iが左右方向に配列されるようにして仮想スクリーンに投影される。これは、発光素子40の所定点から発した光線が、水平面内において、出射面52によって左右両側に拡散するよう出射するためである。
図示は省略するが、凸レンズ部58によって、発光素子40の反転投影像Iが、H線の下において上下方向に配列されるよう仮想スクリーンに投影される。発光素子40の反転投影像Iの投影箇所は、凸レンズ部58のうち基準水平面近傍部分によってはH線近傍であり、基準水平面から上下に離れるにつれてH線から下に漸次離れていく。これは、発光素子40の所定点から発した光線については、水平面を基準とした屈折面53〜55による下への出射光線の偏向角が、光軸Axから上下に離れるにつれて漸次大きくなるためである。
図10に示すように、入射面51と第一屈折面53の組合せは、線Vよりも僅かに自車線側(左側)の鉛直線V1よりも自車線側(左側)であって、線Hよりも下側の領域内に、発光素子40の反転投影像Iを投影する。入射面51と第一屈折面53の組合せは、鉛直線V1よりも対向車線側や線Hよりも上側には、発光素子40の反転投影像Iを投影しない。入射面51と第一屈折面53の組合せによって投影される発光素子40の反転投影像Iのうち最も上に投影されたものの上縁が線Hに揃っており、その上縁は発光素子40の下側長辺44を投影したものである。なお、鉛直線V1と線Vの交点を交点E1という。
図11に示すように、入射面51と第二屈折面54の組合せは、線Hよりも僅かに下側の水平線H1よりも下側に、発光素子40の反転投影像Iを投影する。入射面51と第二屈折面54の組合せは、水平線H1よりも上側には、発光素子40の反転投影像Iを投影しない。また、入射面51と第二屈折面54の組合せによって投影される発光素子40の反転投影像Iのうち最も上に投影されたものの上縁が水平線H1に揃っており、その上縁は発光素子40の下側長辺44を投影したものである。なお、水平線H1と線Hの交点を交点E2という。
図12に示すように、入射面51と第三屈折面55の組合せは、交点E1と交点E2とを結ぶ斜め線Tよりも下側に、発光素子40の反転投影像Iを投影する。入射面51と第三屈折面55の組合せは、斜め線Tよりも上や基準水平線よりも上には、発光素子40の反転投影像Iを投影しない。また、入射面51と第三屈折面55の組合せのうち基準水平面近傍部分は、発光素子40の角46を斜め線Tに揃えるように投影する。
図14に示すように、発光素子40が発光し、発光素子40から発した光が凸レンズ部58によって偏向されて前方に投影されることによって、明部Bと暗部を区切るカットオフラインを明部Bの上縁に有する配光パターンが仮想スクリーンに形成される。この配光パターンにおいて、明部Bの上縁のカットオフラインは、鉛直線V1よりも自車線側(左側)において線Hに沿った自車線側水平カットオフラインC1と、線Vよりも対向車線側(右側)において水平線H1に沿った対向車線側水平カットオフラインC2と、線Vと鉛直線V1との間において自車線側水平カットオフラインC1の右端から対向車線側水平カットオフラインC2の左端へ斜めに下った斜めカットオフラインC3と、から構成される。自車線側水平カットオフラインC1の光軸Ax寄りの端が交点E1と一致し、対向車線側水平カットオフラインC2の光軸Ax寄りの端が交点E2と一致し、斜めカットオフラインC3が交点E1と交点E2とを結んだ線分である。
図15は、第一屈折面53から前方に出射した光線の照射領域B1を示した図である。図15に示すように、第一屈折面53は、発光素子40から発して入射面51に入射した入射光線を前方に出射させて、その出射光線を照射領域B1に照射する。照射領域B1は、基準水平面を上限としてそれよりも下方の領域のうち、基準鉛直面よりも自車線側の鉛直線V1を限界としてそれよりも自車線側の領域である。照射領域B1の上縁が、自車線側水平カットオフラインC1となる。
照射領域B1は、線Hから下に拡がっている。これは、発光素子40の反転投影像Iの投影箇所が、第一屈折面53のうち基準水平面近傍部分によってはH線近傍であり、基準水平面から上下に離れるにつれてH線から下に漸次離れていくためである。つまり、発光素子40の所定点から発した光線については、水平面を基準とした第一屈折面53による下への出射光線の偏向角が、光軸Axから上下に離れるにつれて漸次大きくなるためである。
照射領域B1内では、自車線側水平カットオフラインC1近傍において最も明るく、自車線側水平カットオフラインC1から下に離れるにつれて漸次暗くなる。これは、発光素子40の所定点から発した光線については、水平面を基準とした第一屈折面53による下への出射光線の偏向角が、光軸Axから上下に離れるにつれて漸次大きくなるためである。照射領域B1内の明るさが自車線側水平カットオフラインC1から下に離れるにつれて漸次暗くなるため、遠方側と手前側との間に大きな明暗差が生じない。そのため、ドライバーにとって手前側の視認性を高くすることができる。
図16は、第二屈折面54から前方に出射した光線の照射領域B2を示した図である。図16に示すように、第二屈折面54は、発光素子40から発して入射面51に入射した入射光線を前方に出射させて、その出射光線を照射領域B2に照射する。照射領域B2は、基準水平面よりも下方の水平線H1を上限としてそれよりも下方の領域である。照射領域B2の上縁が、対向車線側水平カットオフラインC2となる。
照射領域B2は、水平線H1から下に拡がっている。これは、発光素子40の反転投影像Iの投影箇所が、第二屈折面54のうち基準水平面近傍部分によっては水平線H1近傍であり、基準水平面から上下に離れるにつれて水平線H1から下に漸次離れていくためである。つまり、発光素子40の所定点から発した光線については、水平面を基準とした第二屈折面54による下への出射光線の偏向角が、光軸Axから上下に離れるにつれて漸次大きくなるためである。
照射領域B2内では、対向車線側水平カットオフラインC2近傍において最も明るく、対向車線側水平カットオフラインC2から下に離れるにつれて漸次暗くなる。これは、発光素子40の所定点から発した光線については、水平面を基準とした第二屈折面54による下への出射光線の偏向角が、光軸Axから上下に離れるにつれて漸次大きくなるためである。照射領域B2内の明るさが対向車線側水平カットオフラインC2から下に離れるにつれて漸次暗くなるため、遠方側と手前側との間に大きな明暗差が生じない。そのため、ドライバーにとって手前側の視認性を高くすることができる。
図17に示すように、第三屈折面55は、発光素子40から発して入射面51に入射した入射光線を前方に出射させて、その出射光線を照射領域B3に照射する。照射領域B3のうち鉛直線V1よりも光軸Ax寄りの部分は、交点E1と交点E2とを結ぶ斜め線Tを上限としてそれよりも下方の領域であり、その領域の上縁が斜めカットオフラインC3となる。また、照射領域B3のうち鉛直線V1よりも自車線寄りの部分は、基準水平面よりも下方の領域であり、その領域の上縁が自車線側水平カットオフラインC1となる。
照射領域B3は、斜め線Tから下に拡がっている。これは、発光素子40の反転投影像Iの投影箇所が、第三屈折面55のうち基準水平面近傍部分によっては斜め線T近傍であり、基準水平面から上下に離れるにつれて斜め線Tから下に漸次離れていくためである。つまり、発光素子40の所定点から発した光線については、水平面を基準とした第三屈折面55による下への出射光線の偏向角が、光軸Axから上下に離れるにつれて漸次大きくなるためである。
照射領域B3内では、斜めカットオフラインC3近傍において最も明るく、斜めカットオフラインC3から下に離れるにつれて漸次暗くなる。これは、発光素子40の所定点から発した光線については、水平面を基準とした第三屈折面55による下への出射光線の偏向角が、光軸Axから上下に離れるにつれて漸次大きくなるためである。照射領域B3内の明るさが斜めカットオフラインC3から下に離れるにつれて漸次暗くなため、遠方側と手前側との間に大きな明暗差が生じない。そのため、ドライバーにとって手前側の視認性を高くすることができる。
以上のように図15〜図17に示された照射領域B1〜B3内の明部を合成したものが、図14に示された明部Bである。上述したように、第一屈折面53によって出射された出射光線が鉛直線V1を限界としてそれよりも自車線側の領域に照射されるから、それらの出射光線によって斜めカットオフラインC3が不明瞭になるということはない。
図6に示すように、プリズム出射面62は、水平面内において、発光素子40の所定点から発してプリズム入射面61に入射した入射光線を左右両側に拡散するよう出射させる。また、図7〜図9に示すように、プリズム出射面62は、鉛直面内において、発光素子40の所定点から発してプリズム入射面61に入射した入射光線を水平面よりも上方に出射させず、その入射光線を水平面よりも下方に出射させる。
図18は、凸レンズ部58によって形成される配光パターンと、プリズム部60によって形成される配光パターンと、を示したものである。
プリズム部60のプリズム出射面62は、発光素子40から発してプリズム入射面61に入射した入射光線を前方に出射させて、その出射光線を照射領域B4に照射する。照射領域B4は、基準水平面よりも下方の水平線H1を上限としてそれよりも下方の領域である。照射領域B4の上縁が、対向車線側水平カットオフラインC2に重なる。基準鉛直面よりも対向車線側では、照射領域B4の上縁と照射領域B2(図16参照)の上縁が重なっているので、対向車線側水平カットオフラインC2が明瞭に表れる。
プリズム出射面62が水平面内において光線を左右両側に拡散するよう前方に出射させるから、照射領域B4が線Vから左右に拡がっている。また、プリズム出射面62が鉛直面内において水平面よりも下方に出射させるから、照射領域B4が水平線H1から下に拡がっている。
以上に説明したように、凸レンズ部58によって形成される明部Bの明るさが、下に向かい漸次暗くなるから、遠方側と手前側との間に大きな明暗差が生じない。そのため、ドライバーにとって手前側の視認性を高くすることができる。
また、自車線側水平カットオフラインC1が対向車線側水平カットオフラインC2の上に形成されるから、自車線の側道側の視認性を確保しつつ、対向車に対するグレアの発生を抑えることができる。つまり、この車両用灯具1をすれ違い用のロービームとして利用することができる。
また、凸レンズ部58の周囲にプリズム部60が設けられているから、凸レンズ部58によって形成された明部Bが、プリズム部60によって形成された明部(照射領域B4)によって補強される。そのため、全体として左右に広がりのある配光を得ることができる。
また、投影レンズ50がフルネルレンズ型の凸レンズであるから、投影レンズ50の厚みが増すことなく、投影レンズ50の開口度を高めることができ、より明るくより広がりのある配光を得ることができる。
なお、本実施形態では、車両用灯具1が左側通行用のものであったが、右側通行用のものであってもよい。この場合、正面から見て投影レンズ50を左右反転させる。
また、入射面51が球面としたが、平面、シリンドリカル面又は非球面(任意の自由曲面)であってもよい。入射面51を平面、球面又は非球面に変更した場合には、出射面52のカーブ形状を変更して、出射面52による出射光を上述したように屈折させればよい。
〔第2の実施の形態〕
図19は、本発明の第2実施形態に係る車両用灯具1Aの斜視図である。図20は、車両用灯具1Aの正面図である。第2実施形態の車両用灯具1Aと、第1実施形態の車両用灯具1との間で互いに対応する部分には、同一の符号を付す。第2実施形態の車両用灯具1Aと、第1実施形態の車両用灯具1との間で互いに対応する部分のうち、相違する点について説明する。また、以下に説明したことを除いて、第2実施形態の車両用灯具1Aと、第1実施形態の車両用灯具1との間で互いに対応する部分は同様に設けられている。
第2実施形態の車両用灯具1Aでは、プリズム部60のプリズム出射面62は、自車線側(左側)の領域の第四屈折面63と、残りの対向車線側(右側)の領域の第五屈折面64と、から構成される。正面から見て、第四屈折面63と第五屈折面64を区切る境界線が基準鉛直面に対して平行になっており、その境界線が基準鉛直面の近傍に位置している。
プリズム出射面62がこれら屈折面63,64から構成されていても、このプリズム出射面62は、水平面内において、発光素子40の所定点から発してプリズム入射面61に入射した入射光線を左右両側に拡散するよう出射させる(図6参照)。
プリズム出射面62のうち自車線側の第四屈折面63は、鉛直面内において、発光素子40の所定点から発してプリズム入射面61に入射した入射光線を水平面よりも上方に出射させず、入射光線の一部を水平面よりも下方に出射させ、残りの一部を水平面に沿って出射させる。第五屈折面64は、鉛直面内において、発光素子40の所定点から発してプリズム入射面61に入射した入射光線を水平面よりも上方に出射させず、その入射光線を水平面よりも下方に出射させる。
図22は、凸レンズ部58によって形成される配光パターンと、プリズム部60によって形成される配光パターンと、を示したものである。
プリズム部60の第四屈折面63は、発光素子40から発してプリズム入射面61に入射した入射光線を前方に出射させて、その出射光線を照射領域B5に照射する。照射領域B5は、基準水平面を上限としてそれよりも下方の領域のうち、基準鉛直面よりも自車線側の鉛直線V1を限界としてそれよりも自車線側の領域である。照射領域B5の上縁が照射領域B1(図15参照)の上縁と重なり、それらの上縁が自車線側水平カットオフラインC1となる。照射領域B5の上縁が照射領域B1(図15参照)の上縁と重なっているので、自車線側水平カットオフラインC1が明瞭に表れる。また、第四屈折面63によって出射された出射光線が基準鉛直面よりも自車線側の鉛直線V1を限界としてそれよりも自車線側の領域に照射されるから、それらの出射光線によって斜めカットオフラインC3が不明瞭になるということはない。
プリズム部60の第五屈折面64は、発光素子40から発してプリズム入射面61に入射した入射光線を前方に出射させて、その出射光線を照射領域B6に出射する。照射領域B6は、基準水平面よりも下方の水平線H1を上限としてそれよりも下方の領域である。照射領域B6の上縁が、対向車線側水平カットオフラインC2となる。照射領域B6の上縁が照射領域B2(図16参照)の上縁と重なるので、それらの上縁が対向車線側水平カットオフラインC2となり、その対向車線側水平カットオフラインC2が明瞭に表れる。
〔第3の実施の形態〕
図22は、本発明の第3実施形態に係る車両用灯具1Bの斜視図である。図23は、車両用灯具1Bの正面図である。第3実施形態の車両用灯具1Bと、第1実施形態の車両用灯具1との間で互いに対応する部分には、同一の符号を付す。第3実施形態の車両用灯具1Bと、第1実施形態の車両用灯具1との間で互いに対応する部分のうち、相違する点について説明する。また、以下に説明したことを除いて、第3実施形態の車両用灯具1Bと、第1実施形態の車両用灯具1との間で互いに対応する部分は同様に設けられている。
第3実施形態の車両用灯具1Bでは、プリズム部60のプリズム出射面62は、基準鉛直面よりも自車線側(左側)の領域の第四屈折面63と、基準鉛直面よりも対向車線側(右側)の領域の第五屈折面64と、第四屈折面63と第五屈折面64との間の領域の第六屈折面65と、から構成されている。正面から見て、第五屈折面64の自車線側の縁が基準鉛直面に重なっており、第六屈折面65の対向車線側の縁も基準鉛直面に重なっている。第六屈折面65の自車線側の縁が基準鉛直面よりも僅かに自車線側(左側)に位置している。第六屈折面65の自車線側の縁と第四屈折面63の対向車線側の縁が重なっており、それらの縁が基準鉛直面に対して平行に設けられている。
プリズム出射面62がこれら屈折面63〜65から構成されていても、このプリズム出射面62は、水平面内において、発光素子40の所定点から発してプリズム入射面61に入射した入射光線を左右両側に拡散するよう出射させる(図6参照)。
プリズム出射面62のうち自車線側の第四屈折面63は、鉛直面内において、発光素子40の所定点から発してプリズム入射面61に入射した入射光線を水平面よりも上方に出射させず、入射光線の一部を水平面よりも下方に出射させ、残りの一部を水平面に沿って出射させる。第五屈折面64は、鉛直面内において、発光素子40の所定点から発してプリズム入射面61に入射した入射光線を水平面よりも上方に出射させず、その入射光線を水平面よりも下方に出射させる。第六屈折面65は、鉛直面内において、発光素子40の所定点から発してプリズム入射面61に入射した入射光線を水平面よりも上方に出射させず、その入射光線を水平面よりも下方に出射させる。
図24は、凸レンズ部58によって形成される配光パターンと、プリズム部60によって形成される配光パターンと、を示したものである。
プリズム部60の第四屈折面63は、発光素子40から発してプリズム入射面61に入射した入射光線を前方に出射させて、その出射光線を照射領域B7に照射する。照射領域B7は、基準水平面を上限としてそれよりも下方の領域のうち、鉛直線V1を限界としてそれよりも自車線側の領域である。照射領域B7の上縁が照射領域B1(図15参照)の上縁と重なり、それらの上縁が自車線側水平カットオフラインC1となる。照射領域B7の上縁が照射領域B1(図15参照)の上縁と重なっているので、自車線側水平カットオフラインC1が明瞭に表れる。また、第四屈折面63によって出射された出射光線が基準鉛直面よりも自車線側の鉛直線V1を限界としてそれよりも自車線側の領域に照射されるから、それらの出射光線によって斜めカットオフラインC3が不明瞭になるということはない。
プリズム部60の第五屈折面64は、発光素子40から発してプリズム入射面61に入射した入射光線を前方に出射させて、その出射光線を照射領域B8に出射する。照射領域B8は、基準水平面よりも下方の水平線H1を上限としてそれよりも下方の領域である。照射領域B8の上縁が、対向車線側水平カットオフラインC2となる。照射領域B8の上縁が照射領域B2(図16参照)の上縁と重なるので、それらの上縁が対向車線側水平カットオフラインC2となり、その対向車線側水平カットオフラインC2が明瞭に表れる。
プリズム部60の第六屈折面65は、発光素子40から発してプリズム入射面61に入射した入射光線を前方に出射させて、その出射光線を照射領域B8に照射する。照射領域B8のうち鉛直線V1よりも光軸Ax寄りの部分は、交点E1と交点E2とを結ぶ斜め線を上限としてそれよりも下方の領域である。また、照射領域B3のうち鉛直線V1寄りも自車線よりの部分は、基準水平面よりも下方の領域であり、その領域の上縁が自車線側水平カットオフラインC1となる。照射領域B8の上縁が照射領域B3(図17参照)の上縁と重なるので、斜めカットオフラインC3や自車線側水平カットオフラインC1が明瞭に表れる。
〔その他の実施の形態〕
以上に説明した車両用灯具は、一つ(一組)の灯具により車両用灯具としての所望の配光パターンを成立させていたが、本発明の車両用灯具はこの例に限定されない。すなわち、本発明の車両用灯具と他の車両用灯具(不図示)を組み合わせて用いることができる。その場合に、本発明の車両用灯具と他の車両用灯具との組合せにより車両用灯具としての所望の配光パターンを成立させるような構成であってもよい。
1,1A,1B 車両用灯具
40 発光素子
43 短辺(自車線側の側辺)
46 角
50 投影レンズ
51 入射面
52 出射面
53 第一屈折面
54 第二屈折面
55 第三屈折面
58 凸レンズ部
60 プリズム部
61 プリズム入射面
62 プリズム出射面
63 第四屈折面
64 第五屈折面
65 第六屈折面
Ax 光軸
C1 自車線側水平カットオフライン
C2 対向車線側水平カットオフライン
C3 斜めカットオフライン

Claims (4)

  1. 前向きに設置されるとともに、正面から見て水平に設けられた下辺と、正面から見て自車線側の側辺と、前記下辺と前記側辺が交差した角とを有した発光素子と、
    前記発光素子の前記角から前方に延びた光軸上に配設され、前記発光素子から発した光を前方に投影する投影レンズと、を備え、
    前記投影レンズが、前記発光素子から発した光が入射される後ろ側の入射面と、前記入射面に入射した入射光を前方に出射させる前側の出射面と、を有し、
    前記出射面が、自車線側の領域の第一屈折面と、対向車線側の領域の第二屈折面と、前記第一屈折面と前記第二屈折面との間の領域の第三屈折面と、から構成され、
    前記出射面が、前記発光素子から発して前記入射面に入射した光線を左右両側に拡散するよう出射させ、
    前記第一屈折面が、前記光軸を通る水平面を上限としてそれよりも下方の領域のうち、前記光軸を通る鉛直面よりも自車線側の所定位置を限界としてそれよりも自車線側の領域を照射するようにして、前記発光素子から発して前記入射面に入射した光線を出射させ、
    前記第二屈折面が、前記光軸を通る水平面よりも下方の所定位置を上限としてそれよりも下方の領域を照射するようにして、前記発光素子から発して前記入射面に入射した光線を出射させ、
    前記第三屈折面が、前記第一屈折面による照射領域の上限の前記光軸寄りの端から前記第二屈折面による照射領域の上限まで斜めに下る線分を上限としてそれよりも下方の領域を照射するようにして、前記発光素子から発して前記入射面に入射した光線を出射させ、
    前記第一屈折面が、前記発光素子から発して前記第一屈折面から出射する光線の水平面を基準とした下への偏向角を、前記光軸から当該光線が上下に離れるにつれて漸次大きくし、
    前記第二屈折面が、前記発光素子から発して前記第二屈折面から出射する光線の水平面を基準とした下への偏向角を、前記光軸から当該光線が上下に離れるにつれて漸次大きくし、
    前記第三屈折面が、前記発光素子から発して前記第三屈折面から出射する光線の水平面を基準とした下への偏向角を、前記光軸から当該光線が上下に離れるにつれて漸次大きくすることを特徴とする車両用灯具。
  2. 前記投影レンズが、前記入射面及び前記出射面の外周に設けられたプリズム部を有し、
    前記プリズム部が、前記発光素子から発した光が入射される後ろ側のプリズム入射面と、前記プリズム入射面に入射した入射光を前方に出射させる前側のプリズム出射面と、を有し、
    前記プリズム出射面が、前記発光素子から発して前記プリズム入射面に入射した光線を左右両側に拡散するよう出射させるとともに、
    前記プリズム出射面が、前記光軸を通る水平面よりも下方の所定位置を上限としてそれよりも下方の領域を照射するようにして、前記発光素子から発して前記プリズム入射面に入射した光線を出射させることを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
  3. 前記投影レンズが、前記入射面及び前記出射面の外周に設けられたプリズム部を有し、
    前記プリズム部が、前記発光素子から発した光が入射される後ろ側のプリズム入射面と、前記プリズム入射面に入射した入射光を前方に出射させる前側のプリズム出射面と、を有し、
    前記プリズム出射面が、自車線側の領域の第四屈折面と、対向車線側の領域の第五屈折面と、から構成され、
    前記プリズム出射面が、前記発光素子から発して前記プリズム入射面に入射した光線を左右両側に拡散するよう出射させ、
    前記第四屈折面が、前記光軸を通る水平面を上限としてそれよりも下方の領域のうち、前記光軸を通る鉛直面よりも自車線側の所定位置を限界としてそれよりも自車線側の領域を照射するようにして、前記発光素子から発して前記プリズム入射面に入射した光線を出射させ、
    前記第五屈折面が、前記光軸を通る水平面よりも下方の所定位置を上限としてそれよりも下方の領域を照射するようにして、前記発光素子から発して前記プリズム入射面に入射した光線を出射させることを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
  4. 前記投影レンズが、前記入射面及び前記出射面の外周に設けられたプリズム部を有し、
    前記プリズム部が、前記発光素子から発した光が入射される後ろ側のプリズム入射面と、前記プリズム入射面に入射した入射光を前方に出射させる前側のプリズム出射面と、を有し、
    前記プリズム出射面が、自車線側の領域の第四屈折面と、対向車線側の領域の第五屈折面と、前記第四屈折面と前記第五屈折面との間の領域の第六屈折面と、から構成され、
    前記プリズム出射面が、前記発光素子から発して前記プリズム入射面に入射した光線を左右両側に拡散するよう出射させ、
    前記第四屈折面が、前記光軸を通る水平面を上限としてそれよりも下方の領域のうち、前記光軸を通る鉛直面よりも自車線側の所定位置を限界としてそれよりも自車線側の領域を照射するようにして、前記発光素子から発して前記プリズム入射面に入射した光線を出射させ、
    前記第五屈折面が、前記光軸を通る水平面よりも下方の所定位置を上限としてそれよりも下方の領域を照射するようにして、前記発光素子から発して前記プリズム入射面に入射した光線を出射させ、
    前記第六屈折面が、前記第四屈折面による照射領域の上限の前記光軸寄りの端から前記第第五屈折面による照射領域の上限まで斜めに下る線分を上限としてその下方領域を照射するようにして、前記発光素子から発して前記プリズム入射面に入射した光線を出射させることを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
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