JP5391425B2 - 半導体発光装置 - Google Patents

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Description

本発明は、LED(発光ダイオード)等の半導体発光装置に関し、特に半導体発光装置の電極構造に関する。
従来技術
従来、LEDの電極構造として以下のようなものがあった。すなわち、特許文献1には、発光層を含む半導体層と導電性支持基板との間に導電性反射膜を形成し、導電性反射膜上に周期的に配列された島状のコンタクト用合金層を設けた半導体発光装置が開示されている。かかる構成とすることにより、半導体層と導電性反射膜との界面に低抵抗で接触するオーミック性接触領域と、光学的な反射率が高い高光学的反射領域とが周期的に繰り返される構造とすることができる旨が記載されている。
一方、特許文献2には、半導体層とSi支持基板との間に形成された反射膜上に複数のオーミックコンタクト電極を備え、該オーミックコンタクト電極の各々は、光取り出し面側に設けられた表面電極からの距離が等しくなるように配置されていることが記載されている。かかる構造とすることにより、各オーミックコンタクト電極に均一に電流を注入することができ、電流集中および順方向電圧の上昇を抑えることができる旨が記載されている。
特開2002−217450号公報 特開2008−282851号公報
LEDの発光効率は発光層に注入する電流密度に依存する。すなわち、電流密度が高くなると発光層に注入されたキャリアがオーバフローするため、発光に寄与するキャリアが減少し、発光効率が減少する。更に、局所的な電流集中は、電界集中や発熱を引き起こし、結晶欠陥を増殖させる原因となり、信頼性に影響を与えることになる。
特許文献1に記載された電極構造の場合、導電性反射膜上に分散配置された島状電極の各々から光取り出し面側に設けられた表面電極までの距離が均一とはならないため、電極間距離が最短となる経路に電流が集中し、発光分布に偏りが生じてしまう。
特許文献2に記載された電極構造の場合、表面電極から各オーミックコンタクト電極までの距離は互いに等しいので、電流密度分布の偏りを防止できるようにも思える。しかしながら、両電極間に生じる抵抗成分に僅かな差があると、抵抗の低い部分に電流が集中し、発光分布が不均一になるとともに信頼性にも影響を及ぼす結果となる。両電極間の抵抗成分の差は、例えば、製造プロセスにおいて生じる電極の位置ずれ、反射面上に分散配置されたオーミックコンタクト電極のサイズの差、電極と半導体膜との接触抵抗の差などに起因して生じることが考えられ、これらの要因を完全に排除することは非常に困難である。
一方、半導体膜の膜厚を厚くすることにより半導体膜の抵抗を下げることで電流拡散を促進させ、均一な電流密度分布を得る方法がある。しかし、半導体膜を厚くすると半導体膜内での光の吸収量が増加するため発光効率の低下を招き、更に製造時間や材料費が増加するため製造コストも増加する。
また、電極の面積を増やすことにより均一な電流密度分布を得ることはできるが、光取り出し面側の電極の面積を増大すれば、光取り出し効率を低下させることになる。
本発明は、上記した点に鑑みてなされたものであり、光取り出し面側の電極の面積の増加や半導体膜の厚さの増加を伴うことなく、局所的な電流集中を防止して均一な発光分布を得ることができる半導体発光装置を提供することを目的とする。
本発明の半導体発光装置は、支持基板と、前記支持基板上に設けられた光反射性を有する反射電極と、前記反射電極上に設けられた発光層を含むAlGaInP系半導体膜と、前記半導体膜上に設けられた表面電極と、を含む半導体発光装置であって、前記表面電極は、前記半導体膜上に分散配置され且つ前記半導体膜との間でオーミック性接触を形成する複数の電極片からなるオーミック電極を含み、前記反射電極は、前記オーミック電極を構成する電極片の各々を挟んだ両側において前記電極片に沿うように設けられた線状のライン電極および複数の島状のドット電極からなり、前記ライン電極と前記ドット電極との間の距離をa、前記オーミック電極と前記ドット電極を前記半導体膜の主面と平行な同一平面に投影した場合におけるこれらの電極間の距離をb、互いに隣接するドット電極間の距離をcとしたときに、
b>a且つ0.8(a+2ab)1/2<c<2.4(a+2ab)1/2
を満たすように前記表面電極および前記反射電極が配設され、前記半導体膜の厚さが6μm以下であることを特徴としている。
本発明に係る半導体発光装置によれば、光取り出し面側の電極の面積の増加や半導体膜の厚さの増加を伴うことなく、局所的な電流集中を防止して均一な発光分布を得ることが可能となる。
本発明の実施例に係る半導体発光装置の電極構成を示す平面図である。 図1における2−2線に沿った断面図である。 図1における3−3線に沿った断面図である。 (a)は、本発明の実施例に係る表面電極の構成を示す平面図である。(b)は、本発明の実施例に係る反射電極の構成を示す平面図である。 (a)〜(c)は、本発明の実施例に係る半導体発光装置の各電極の配置を示す図である。 (a)〜(d)は、本発明の実施例に係る半導体発光装置の製造方法を示す断面図である。 (a)〜(c)は、本発明の実施例に係る半導体発光装置の製造方法を示す断面図である。 (a)および(b)は、比較例に係る半導体発光装置の電極構成を示す平面図である。 電流密度分布のシミュレーション結果を示す図である。 電流密度分布のシミュレーション結果を示す図である。 発光分布の測定結果を示す図である。 電流−光出力特性の測定結果を示す図である。 光出力が飽和するときの電流を示した図である。 順方向電圧の測定結果を示した図である。 本発明の実施例2に係る半導体発光装置の電極構成を示す平面図である。
[実施例1]
以下、本発明の実施例について図面を参照しつつ説明する。尚、以下に示す図において、実質的に同一又は等価な構成要素、部分には同一の参照符を付している。
図1は、本発明の実施例1に係る半導体発光装置1の電極構成を示す平面図、図2および図3は、それぞれ図1における2−2線および3−3線に沿った断面図である。
半導体発光装置1は、半導体膜10と支持基板30とを反射電極層20を介して接合するいわゆる貼り合わせ構造を有する。半導体膜10は、光取り出し面側から順にn型クラッド層11、発光層12、p型クラッド層13、p型コンタクト層14が積層されて構成され、全体の厚さは例えば6μmである。n型クラッド層11は、例えば(Al0.7Ga0.30.5In0.5Pからなり、層厚は3μmである。発光層12は、例えば多重量子井戸構造を有し、(Al0.1Ga0.90.5In0.5Pからなる層厚20nm程度の井戸層と(Al0.56Ga0.440.5In0.5Pからなる層厚10nm程度のバリア層とが交互に15回繰り返して積層されている。p型クラッド層13は、例えば(Al0.7Ga0.30.5In0.5Pからなり、層厚は1μmである。p型コンタクト層14は、例えばGa0.9In0.1Pからなり、層厚は1.5μmである。
p型コンタクト層14に隣接して反射電極層20が設けられている。反射電極層20は、誘電体層22と反射電極21とにより構成される。誘電体層22は、例えばSiOからなり、p型コンタクト層14との界面近傍に形成されている。反射電極21は、例えばAuZnからなり、誘電体層22の開口部においてp型電流拡散14と接触している。反射電極21とp型コンタクト層14との接触は、オーミック性接触となっている。誘電体層20および反射電極21からなる反射電極層20は、半導体膜10との界面において発光層12から放射された光を光取り出し面側に向けて反射する光反射面を形成するとともに、半導体膜10に電流を供給するための電極としても機能する。誘電体層22は、p型コンタクト層14との界面近傍において反射電極21を線状の反射面側ライン電極(以下単にライン電極ともいう)21aと、島状の反射面側ドット電極(以下単にドット電極ともいう)21bとに隔てている。ライン電極21aとドット電極21bは、誘電体層22の下部で繋がっており電気的に接続されている。ライン電極21aおよびドット電極21bの詳細な構成については後述する。尚、誘電体層22の材料としては、SiO以外にもSiやAl等の他の透明な誘電体材料を用いることができる。また、反射電極21の材料は、AuZnに限定されず、p型コンタクト層14との間でオーミック性接触を形成することができ、高い光反射性を有する他の材料を用いることが好ましい。
反射電極層20上にはバリアメタル層26および接合層27が設けられる。バリアメタル層26は、例えばTa、Ti、W等の高融点金属もしくはこれらの窒化物を含む単層又は2以上の層により構成することができる。バリアメタル層26は、反射電極21に含まれるZnが外方拡散するのを防止するとともに、接合層33に含まれる共晶接合材(例えばAuSn)が反射電極21内に拡散するのを防止する。接合層27は、例えばNiとAuの積層膜からなり、接合層33に含まれる共晶接合材に対する濡れ性を向上させる機能を有する。これにより、支持基板30と半導体膜10との接合を良好に行うことができる。
支持基板30は、例えばp型不純物を高濃度で添加することにより導電性が付与されたSi基板である。支持基板30の両面には、例えばPtからなるオーミック金属層31および32が形成され、接合層33を介して反射電極層20に接合される。接合層33は、例えば支持基板30に近い側からTi、Ni、AuSnを順次形成した積層構造を有している。尚、支持基板30の材料としては、Si以外にもGe、Al、Cu等の他の導電性材料を用いることができる。
光取り出し面となるn型クラッド層11の表面には、表面電極を構成する光取り出し面側ショットキー電極(以下単にショットキー電極ともいう)41および光取り出し面側オーミック電極(以下単にオーミック電極ともいう)43が形成されている。ショットキー電極41は、ボンディングパッドを構成しており、n型クラッド層11との間でショットキー接触を形成し得る材料、例えばTa、Ti、W又はこれらの合金から構成することができる。また、金属材料のみならず、SiOなどの絶縁誘電体から構成することができる。ショットキー電極41の最表面には、ワイヤボンディング性および導電性を向上させるためにAu層が形成されていてもよい。オーミック電極43は、n型クラッド層11との間でオーミック性接触を形成し得る材料、例えばAuGeNi、AuSn、AuSnNi等からなる。ショットキー電極41とオーミック電極43は、両電極間を繋ぐ接続配線42により電気的に接続される。接続配線42は、ショットキー電極41と同一の材料からなり、n型クラッド層11との間でショットキー接触を形成する。ショットキー電極41は、n型クラッド層11に対してショットキー接触を形成しているため、ショットキー電極41直下の半導体膜10には電流が流れないようになっている。すなわち、電流は、光取り出し面側オーミック電極43と光反射面側のライン電極21aおよびドット電極21bとの間を流れることになる。図2および図3において、半導体膜10を流れる電流経路が矢印で表示されている。ショットキー電極41およびオーミック電極43の詳細な構成については後述する。
光取り出し面および光反射面側に設けられた各電極の構成について以下に詳細に説明する。
図4(a)は、理解を容易にするために、半導体発光装置1の光取り出し面側に設けられた表面電極を構成するショットキー電極41およびオーミック電極43のみを示した図である。半導体発光装置1は、例えば1辺310μmの正方形をなしている。ショットキー電極41は、例えば直径100μmの円形をなしており、光取り出し面の中央に配置されている。ショットキー電極41には、半導体発光装置1の各コーナ部に向けて伸びる幅5μmの線状の接続配線42が接続している。4本の接続配線42の各々には、これらと交差するように幅5μの線状のオーミック電極43が設けられている。オーミック電極43は、4本の接続配線42の各々に沿って半導体発光装置1のコーナ部付近と、コーナ部からやや中央部寄りに分散配置された8つの電極片43a〜43hにより構成されている。ショットキー電極41およびオーミック電極43からなる表面電極は、半導体発光装置1の中心点を回転中心としたときに、4回回転対称(90°回転すると重なる)となるようにパターニングされている。分散配置されたオーミック電極43の各電極片43a〜43hは、接続配線42を介してショットキー電極41と電気的に接続されている。かかる表面電極の構成によれば、光取り出し面においてオーミック電極43が占める割合(被覆率)は、4.8%となり、従来の一般的な電極構成と比較して大幅に低減されている。光取り出し面側において電極の被覆率を低減させることにより、光取り出し効率を向上させることが可能となる。
図4(b)は、理解を容易にするために、光反射面側に設けられたライン電極21aおよびドット電極21bのみを示した図である。ライン電極21aは、幅5μmの線状をなしており、光取り出し面側ショットキー電極41の外縁を囲むように形成された円形状の第1の部分21aと、第1の部分21aに接続し、半導体発光装置1の各辺に向けて伸長する略十字型の第2の部分21aと、第2の部分21aに接続し、半導体発光装置1の外縁に沿って伸長する第3の部分21aと、半導体発光装置1の各コーナ部近傍に設けられ、各コーナ部を挟む2つの辺を跨ぐようにして第3の部分21aに接続する第4の部分21aにより構成される。ライン電極21aは、各構成部分21a〜21aが他の構成部分を介して相互に接続されており、連続的な形態をなしている。ドット電極21bは、例えば直径5μmの円形をなしており、複数のドット電極21bがライン電極21aの各構成部分に沿うように分散配置されている。このように、反射面側にドット電極21bを分散配置することで半導体膜10の厚さが薄い場合でも電流拡散が促進され、更にライン電極21aを併せて設けることにより、ドット電極21bへの電流集中を防止している。本実施例においては、ライン電極21aおよびドット電極21bからなる反射電極21は、半導体発光装置1の中心点を回転中心としたときに4回回転対称となるようにパターニングされている。かかる光反射面側の電極構成によれば、反射電極層20と半導体層10との界面において、ライン電極21aおよびドット電極21bの面積が占める割合(被覆率)は、17.4%となり、光取り出し面側オーミック電極43の被覆率の3倍以上となる。光反射面側の電極の被服率が大きくなると、光反射面の反射率が低下するが、本実施例の電極構成によれば、光取り出し面側オーミック電極43の被覆率が十分に小さいため、従来と比較して光取り出し効率は低下しない。
図1において、半導体発光装置1の光取り出し面側ショットキー電極41および光取り出し面側オーミック電極43と、反射面側ライン電極21aおよび反射面側ドット電極21bは、同一平面上に示されている。光取り出し面側オーミック電極43を構成する8つの電極片43a〜43hを挟んだ両側に当該電極片に沿うように反射面側ライン電極21aおよび反射面側ドット電極21bが配置される。換言すれば、反射面側ライン電極21aは、光取り出し面側オーミック電極43の各電極片43a〜43hを囲むように形成され、各電極片43a〜43hは、反射面側ライン電極21aによって囲まれた領域の中央に配置されている。光取り出し面側オーミック電極43と、反射面側ライン電極21aおよび反射面側ドット電極21bは、半導体膜10の厚み方向において互いに重ならないように配置され、いわゆるカウンタ電極を構成している。かかる電極構成とすることで、光取り出し面側オーミック電極43の面積を小さくしても、半導体層10内に広く電流を拡散させることが可能となる。従って、光取り出し面における電極の被覆率を低減することができ、光取り出し効率を向上させることが可能となる。また、かかる電極構成とすることで、光取り出し面側と反射面側の電極間の距離を短くすることができるので、順方向電圧Vを小さくすることが可能となる。また、本実施例では、光取り出し面側の電極と反射面側の電極を含めた全体の電極形状が、半導体発光装置1の中心点を回転中心としたときに4回回転対称となるようにパターン形成されている。これにより、本実施例に係る半導体発光装置1とレンズ等とを組み合わせて照明装置を構成した場合に、等方的な配光を得ることができる。
次に、半導体膜10の厚みを増加させることなく均一な電流密度分布を得るために必要とされる光取り出し面側オーミック電極43、反射面側ライン電極21aおよび反射面側ドット電極21bの相対的な配置について図5を参照して説明する。均一な電流密度分布を得るためには、以下に示す3つの条件を満たす必要がある。図5(a)〜(c)は、それぞれ条件1〜条件3を説明するための図であって、図1に示された光取り出し面側オーミック電極43、反射面側ライン電極21aおよび反射面側ドット電極21bの一部を抽出したものである。図5において、光取り出し面側オーミック電極43と、反射面側ライン電極21aおよび反射面側ドット電極21bとが同一平面上に示されている。
(条件1)
図5(a)に示すように、反射面側ライン電極21aと反射面側ドット電極21bとの間の距離をaとし、光取り出し面側オーミック電極43と反射面側ドット電極21bとの水平距離をbとしたときに、
b>a ・・・(1)
となるように、各電極を配置する。式(1)は、
b>(a+b)/2 ・・・(1)´
と変形することができる。これは、光取り出し面側オーミック電極43と反射面側ライン電極21aの中間点よりも反射面側ライン電極21a寄りに反射面側ドット電極21bを配置することを意味している。水平距離とは、光取り出し面側オーミック電極43と反射面側のライン電極21aおよび反射面側ドット電極21bを半導体膜10の主面と平行な同一平面に投影した場合における距離を意味しており、半導体膜10の厚みを考慮した実際の距離を意味するものではない。このような電極配置とすることで、反射面側ドット電極21bと反射面側ライン電極21aとの間の抵抗を反射面側ドット電極21bと光取り出し面側オーミック電極43との間の抵抗よりも小さくすることができる。その結果、光取り出し面側オーミック電極43から供給される電流は、反射面側ライン電極21aにも分散されやすくなり、反射面側ドット電極21bのみに電流が集中するのを防止できる。
(条件2)
図5(b)に示すように、互いに隣接する2つの反射面側ドット電極21bと21bとの間の距離をcとし、光取り出し面側オーミック電極43と反射面側ライン電極21aとの間の距離をX(=a+b)とし、反射面側ドット電極21bから光取り出し面側オーミック電極43に向けて引いた垂線と光取り出し面側オーミック電極43との交点をPとする。そして、交点Pと反射面側ドット電極21bとの間の距離をYとしたときに、
X<Y・・・(2)
となるように各電極を配置する。式(2)は、
c>(a+2ab)1/2・・・(2)´
と表すことができる。このような電極配置とすることで、反射面側ドット電極21bが一定の電流密度に達した状態から、更に電流を増大させた場合に、電流は、隣の反射面側ドット電極21bではなく、反射面側ライン電極21aに向けて流れるようになる。つまり、比較的大きい電流を流す場合に、反射面側ドット電極21bに電流が集中するのを防止することができる。
(条件3)
図5(c)に示すように、互いに隣接する2つの反射面側ドット電極21bと21bとの中間点から光取り出し面側オーミック電極43に向けて引いた垂線と光取り出し面側オーミック電極43との交点Qとする。そして、交点Qと反射面側ドット電極21b又は21bとの距離をZとしたときに、
X>Z・・・(3)
となるように各電極を配置する。式(3)は、
c<2(a+2ab)1/2・・・(3)´
と表すことができる。このような電極配置とすることで、光取り出し面側オーミック電極43上の点Qからの電流は、反射面側ライン電極21aではなく反射面側ドット電極21bおよび21bに向けて流れるようになり、反射面側ライン電極21aに電流が集中するのを防止することができる。
上記した条件1〜3をまとめると、半導体膜10内において均一な電流密度分布を得るためには、
b>aかつ(a+2ab)1/2<c<2(a+2ab)1/2・・・(4)
を満たす必要がある。ただし、チップサイズ等の制約によっては、式(4)を完全に満たすように各電極を配置することが困難な場合もある。従って、式(4)に示される電極配置の条件は、電極配置を決める上での指針として用いればよく、例えば、互いに隣接するドット電極間の距離cの範囲は、式(4)に示される範囲からプラスマイナス20%程度のずれが生じたとしても、電流密度分布の均一性が著しく損われることはない。すなわち、
b>aかつ0.8(a+2ab)1/2<c<2.4(a+2ab)1/2・・・(5)
の条件でも均一な電流密度分布を得ることができる。このように、本実施例に係る電極構成によれば、ライン電極21aとドット電極21bとが相互に電流集中を回避するように配置されているので、半導体膜10の厚さが薄い場合でも電流密度分布の均一化を図ることが可能となる。
次に、本発明の実施例に係る半導体発光装置1の製造方法について説明する。図6(a)〜(d)、図7(a)〜(c)は、半導体発光装置1の製造方法を示す断面図である。
(半導体膜形成工程)
半導体膜10は、有機金属気相成長法(MOCVD法)により形成した。半導体膜10の結晶成長に使用する成長用基板50として(100)面から[011]方向に15°傾斜させた厚さ300μmのn型GaAs基板を使用した。成長用基板50上に(Al0.7Ga0.30.5In0.5Pからなる厚さ3μmのn型クラッド層11を形成した。n型クラッド層11上に発光層12を形成した。発光層12は、(Al0.1Ga0.90.5In0.5Pからなる厚さ20nmの井戸層と(Al0.56Ga0.440.5In0.5Pからなる厚さ10nmのバリア層とを交互に15回繰り返して積層した多重量子井戸構造とした。尚、井戸層のAl組成は発光波長に合わせて0≦z≦0.4の範囲で調整することができる。発光層12上に(Al0.7Ga0.30.5In0.5Pからなる厚さ1μmのp型クラッド層13を形成した。尚、n型クラッド層11およびp型クラッド層13のAl組成zは、0.4≦z≦1.0の範囲で調整することができる。p型クラッド層13上にGa0.9In0.1Pからなる厚さ1.5μmのp型コンタクト層14を形成した。p型コンタクト層14のIn組成は、発光層12からの光を吸収しない範囲で調整することができる。これらの各層により厚さ6μmの半導体膜10が構成される(図6(a))。尚、V族原料としてホスフィン(PH)を使用し、III族原料としてトリメチルガリウム(TMGa)、トリメチルアルミニウム(TMAl)、トリメチルインジウム(TMI)の有機金属を使用した。また、n型不純物であるSiの原料としてシラン(SiH)を使用し、p型不純物であるZnの原料としてジメチルジンク(DMZn)を使用した。成長温度は750〜850℃であり、キャリアガスに水素を使用し、成長圧力は10kPaとした。
(反射電極層およびメタル層形成工程)
p型コンタクト層14上にプラズマCVD法により誘電体層22を構成するSiO2膜を形成した。SiO2膜の膜厚dは、真空中の発光波長をλ、SiO膜の屈折率をn、任意の整数をmとすると、d=m・λ/4nを満たすように設定する。ここで、λ=625nm、n=1.45、m=3として、誘電体層22の膜厚d=320nmとした。続いて、SiO膜上にレジストマスクを形成した後、バッファードフッ酸(BHF)を用いたエッチングを行うことにより、SiO膜に反射面側ライン電極21aおよび反射面側ドット電極21bのパターンに対応したパターニングを施した。SiO膜を除去した部分において開口部が形成され、この開口部においてp型コンタクト層14が露出する(図6(b))。尚、SiO膜の成膜方法として熱CVD法やスパッタ法を用いることもできる。また、SiO膜のエッチング方法としてドライエッチング法を用いることも可能である。誘電体層22の材料としては、SiO以外にもSiやAl等の他の透明な誘電体材料を用いることができる。
次に、EB蒸着法により誘電体層22上にAuZnからなる厚さ300nmの反射電極21を形成した。反射電極21は、先のエッチング処理によって誘電体層22に形成された開口部においてp型電流拡散14と接触する。反射電極21は、誘電体層22によってライン電極21aとドット電極21bに隔てられる。誘電体層22および反射電極21により反射電極層20が構成される(図6(c))。
次に、反射電極層20上にスパッタ法によりTaN(100nm)、TiW(100nm)、TaN(100nm)を順次堆積させ、バリアメタル層26を形成した。尚、バリアメタル層26は、Ta、Ti、W等の他の高融点金属もしくはこれらの窒化物を含む単層又は2以上の層により構成されていてもよい。また、バリアメタル層26の形成には、スパッタ法以外にEB蒸着法を用いることが可能である。その後、約500℃の窒素雰囲気下で熱処理を行った。これにより、反射電極21とp型コンタクト層14との間で良好なオーミック性接触が形成される。
次に、EB蒸着法によりバリアメタル層26上にNi(300nm)、Au(30nm)を順次形成し、接合層27を形成した。尚、接合層27の形成には、抵抗加熱蒸着法やスパッタ法を用いることが可能である(図6(d))。
(支持基板接合工程)
半導体膜10を支持するための支持基板30としてp型不純物を添加することにより導電性が付与されたSi基板を用いた。EB蒸着法により、支持基板30の両面にPtからなる厚さ200nmのオーミック金属層31、32を形成した。続いて、スパッタ法によりオーミック金属層32上にTi(150nm)、Ni(100nm)、AuSn(600nm)を順次堆積して接合層33を形成した。AuSn層は、共晶接合材として使用される。Ni層は共晶接合材に対する濡れ性を向上させる機能を有する。Ti層は、Niとオーミック金属層32との密着性を向上させる機能を有する。尚、オーミック金属層31、32は、Ptに限らずSi基板との間でオーミック性接触を形成し得る他の材料、例えばAu、Ni、Tiなどを用いることができる。また、支持基板30は、導電性および高熱伝導性を備えた他の材料、例えばGe、Al、Cuなどで構成されていてもよい。
半導体膜10と支持基板30とを熱圧着により接合した。半導体膜10側の接合層27と支持基板30側の接合層33とを密着させ、1MPa、330℃の窒素雰囲気下で10分間保持した。支持基板30側の接合層33に含まれる共晶接合材(AuSn)が溶融して、半導体膜10側の接合層27(Ni/Au)との間でAuSnNiを形成することにより支持基板30と半導体膜10とが接合される(図7(a))。
(成長用基板除去工程)
半導体膜10の結晶成長に使用した成長用基板50をアンモニア水と過酸化水素水との混合液を用いたウェットエッチングにより除去した。尚、成長用基板50を除去する方法として、ドライエッチング法、機械研磨法、化学機械研磨法(CMP)を用いてもよい。(図7(b))。
(光取り出し面側電極形成)
成長用基板10を除去することにより表出したn型クラッド層11上に光取り出し面側オーミック電極43、ショットキー電極41および接続配線42を形成した。n型クラッド層11との間でオーミック性接触を形成するAuGeNiをEB蒸着法によりn型クラッド層11上に堆積させた後、リフトオフ法によりパターニングを行ってオーミック電極43を形成した。続いて、EB蒸着法によりn型クラッド層11との間でショットキー接触を形成するTi(100nm)をn型クラッド層11上に堆積させ、更にTi上にAu(1.5μm)を堆積した。その後、リフトオフ法によりパターニングを行ってショットキー電極41および接続配線42を形成した。尚、オーミック電極43の材料としてAuGe、AuSn、AuSnNi等を使用することも可能である。また、ショットキー電極43としてTa、Wもしくはこれらの合金またはこれらの窒化物を使用することも可能である。次に、n型クラッド層11とオーミック電極43との間でオーミック性接触の形成を促進させるために400℃の窒素雰囲気下で熱処理を行った(図7(c))。以上の各工程を経て半導体発光装置1が完成する。
尚、本実施例に係る半導体発光装置1において、反射面側ライン電極21aと反射面側ドット電極21bとの間の距離aは13μm、光取り出し面側オーミック電極43と反射面側ドット電極21bとの水平距離bは20μm、互いに隣接するドット電極間の距離cは20μmであり、式(5)によって示される均一な電流密度分布を得るための電極配置の条件を満たす。
(シミュレーション結果)
本発明の実施例に係る半導体発光装置1を駆動したときの電流密度分布をシミュレーションにより算出した。本発明の実施例に係る半導体発光装置1とは異なる電極構成を有する比較例1および比較例2に係る半導体発光装置についてもシミュレーションを行った。
はじめに、比較例1に係る半導体発光装置100の電極構成について図8(a)を参照しつつ説明する。比較例1に係る半導体発光装置100は、光取り出し面の中央に直径100μmの円形状のショットキー電極110が設けられている。光取り出し面側のオーミック電極111は、線状をなしており、ショットキー電極110から半導体発光装置100の各辺に向けて十字型に伸長する部分と、半導体発光装置100の外縁に沿って伸長する部分とにより構成されている。光反射面側においては、光取り出し面側のオーミック電極111によって区画された4つの領域内に略矩形状の反射電極120が配設されている。比較例に係る半導体発光装置100は、反射電極がライン電極とドット電極に峻別されていない。尚、電極構成以外の他の構成については、本発明の実施例に係る半導体発光装置1と同様である。
次に、比較例2に係る半導体発光装200の電極構成について図8(b)を参照して説明する。比較例2に係る半導体発光装置200は、反射電極がライン電極21aのみで構成され、ドット電極を有していない点が本発明の実施例に係る半導体発光装置1とは異なる。光取り出し面側のオーミック電極43およびショットキー電極41は、半導体発光装置1と同様である。
図9は、本発明の実施例に係る半導体発光装置1(図9右側)と比較例1に係る半導体発光装置100(図9左側)のそれぞれについて実施した電流密度分布のシミュレーション結果を示したものである。ここで、p型コンタクト層14の厚さを1.5μmとすることにより半導体膜10の全体の膜厚を6μmとした場合と、p型コンタクト層14の厚さを10μmとすることにより半導体膜10の全体の厚さを14.5μmとした場合についてシミュレーションを行った。図9において、電流密度の大小は、発色の濃淡で表現されている。すなわち、図9において、発色が濃い部分と薄い部分が明確である程、半導体膜内における電流密度分布が不均一であることを示している。尚、光取り出し面側ショットキー電極41の直下には電流を流さないことが前提となっているので、この部分は評価の対象から除外される。
比較例1に係る半導体発光装置100において、半導体膜の厚さを6μmとした場合と、14.5μmとした場合の双方で、反射電極120上で電流集中が起っていることが確認された。半導体膜の厚さが薄くなる程電流集中が顕著となった。一方、本発明の実施例に係る半導体発光装置1において、半導体膜10の厚さを6μmとした場合、電流密度分は概ね均一となることが確認された。比較例2に係る半導体発光装置200においては、半導体膜の厚さを6μmとした場合と、14.5μmとした場合のいずれにおいても電流集中が確認された。特に、半導体膜の厚さを6μmとした場合、反射面側ライン電極21a上で電流集中が確認され、半導体膜の厚さを14.5μmとした場合、光取り出し面側オーミック電極43直下で電流集中が確認された。また、比較例2に係る半導体発光装置200においては、半導体膜の厚を6μmとした場合、比較例1に係る半導体発光装置100よりも電流集中は軽減されており、半導体膜の厚さを14.5μmとした場合、本発明の実施例に係る半導体発光装置1および比較例1に係る半導体発光装置100よりも電流集中は軽減された。このように、光反射面側の反射電極をライン電極のみで構成し、ドット電極を設けない場合には、半導体膜の厚さが薄い場合に電流拡散が不十分となり、電流集中が生じることが確認された。
図10は、図9に示したシミュレーション結果を数値データとして表したものであり、電流密度の差の値を示したものである。すなわち、図10において示される値が小さい程、電流密度分布が均一であることを意味している。本発明の実施例に係る半導体発光装置1において、半導体膜10の厚さを6μmとした場合、半導体膜10内の電流密度の差は70A/cmと、他の場合と比較して大幅に小さくなっており、電流密度の均一性が確保されていることが定量的に確認された。
(実測結果)
図11は、実際に作製された本発明の実施例に係る半導体発光装置1と比較例1に係る半導体発光装置100のそれぞれについて、半導体膜の厚さを6μmおよび14.5μmとした場合の発光分布の実測結果を示している。図11において、発光強度の大小は発色の濃淡で表現されており、発色が濃い部分と薄い部分が明確である程、発光分布が不均一であることを示している。発光分布は、図9に示した電流密度分布シミュレーションの結果と概ね整合する結果となっており、本発明の実施例に係る半導体発光装置1において半導体膜10の厚さを6μmとした場合に均一な発光分布を得ることができた。それ以外の場合は、シミュレーションによって電流集中が生じていることが確認された部分で発光強度が他の部分よりも大きくなる傾向がみられた。
図12は、本発明の実施例に係る半導体発光装置1と比較例1に係る半導体発光装置100のそれぞれについて半導体膜10の厚さを6μmおよび14.5μmとした場合の電流−光出力特性を測定した結果である。図13は、上記4つのケースにおいて光出力が飽和したときの電流値(飽和電流値と称する)を示している。図12に示すように、本実施例に係る電極構成とすることにより、比較例と比べて大幅に発光効率が向上した。特に、本実施例に係る電極構成とした場合、電流が比較的大きい領域における発光効率の低下が小さく、比較例1との差が顕著となった。半導体膜の厚さを6μmとした場合において、本実施例に係る電極構成とすることにより、比較例に対して飽和電流が37%向上した。
図14は、上記4つのケースにおいて順方向に90mAの電流を流したときの順方向電圧Vの値を示している。本実施例に係る電極構成とすることにより、比較例に対して順方向電圧Vの値は、200〜300mV程度小さくなることが確認された。これは、本実施例に係る半導体発光装置1では反射面側ライン電極21aおよびドット電極21bが、光取り出し面側オーミック電極43を挟んだ両側に配置されており、電極間距離(電流経路)が比較例と比べて短くなっているためである。
このように、本発明の半導体発光装置によれば、半導体膜の厚さが比較的薄い場合でも、電流集中を防止して半導体膜内の電流密度分布を均一にすることができる。これにより、均一な発光分布を得ることができ、また局所的な発熱や電界集中を防止して高い信頼性を確保することができる。
[実施例2]
図15は、本発明の実施例2に係る半導体発光装置2の電極構成を示す平面図である。半導体発光装置2は、実施例1に係る半導体発光装置1と同様、光取り出し面側においてショットキー電極41およびオーミック電極43が形成され、反射面側においてライン電極21a、ドット電極21bが形成されている。図15においてこれらの各電極は、同一平面上に示されている。
半導体発光装置2は、例えば1辺310μmの正方形をなしている。ショットキー電極41は、例えば直径100μmの円形状をなしており、半導体膜表面の中央に配置されている。光取り出し面側オーミック電極43は、ショットキー電極41を挟んだ両側において、半導体発光装置2の互いに対向する2つの辺と平行となるように配置された直線状の電極片43iおよび43jと、ショットキー電極41の中心線上において電極片43iおよび43jと平行となるように配置された電極片43k、43lにより構成される。各電極片43i〜43lは接続配線42によってショットキー電極41に電気的に接続されている。反射面側ライン電極21aは、半導体発光装置2の外縁に沿って伸長する第1の部分21aと、上記第1の部分21aに接続され、光取り出し面側オーミック電極43を構成する各電極片43i〜43lの間において、これらの電極片43i〜43lと平行となるように伸長する第2の部分21aとにより構成される。反射面側ドット電極21bは、光取り出し面側オーミック電極43の各電極片43i〜43lに沿うように列をなして配置される。光取り出し面側オーミック電極43を構成する各電極片43i〜43lを挟む両側に反射面側ライン電極21aおよび反射面側ドット電極21bが配置されている点および上記した条件1〜条件3を満たすように各電極が配置されている点は、実施例1に係る半導体発光装置1と同様である。尚、光取り出し面側と反射面側の各電極のレイアウト以外は、実施例1に係る半導体発光装置1と同様である。実施例2に係る半導体発光装置2によれば、実施例1の場合と同様、半導体膜の厚さが比較的薄い場合でも、電流集中を防止して半導体膜内の電流密度を均一に分布させることができる。これにより、均一な発光分布を得ることができ、高い信頼性を確保することができる。また、実施例2に係る半導体発光装置2においては、光取り出し面側の電極と反射面側の電極を含めた全体の電極形状が、半導体発光装置2の中心点を回転中心としたときに2回回転対称となるようにパターン形成されている。かかる電極構成によれば、半導体発光装置のサイズを変更した場合に電極パターンのレイアウトの変更の対応が容易となる。
10 半導体膜
11 n型クラッド層
12 発光層
13 p型クラッド層
14 p型コンタクト層
20 反射電極層
21 反射電極
21a 反射面側ライン電極
21b 反射面側ドット電極
22 誘電体層
30 支持基板
41 光取り出し面側ショットキー電極
43 光取り出し面側オーミック電極

Claims (4)

  1. 支持基板と、前記支持基板上に設けられた光反射性を有する反射電極と、前記反射電極上に設けられた発光層を含むAlGaInP系半導体膜と、前記半導体膜上に設けられた表面電極と、を含む半導体発光装置であって、
    前記表面電極は、前記半導体膜上に分散配置され且つ前記半導体膜との間でオーミック性接触を形成する複数の電極片からなるオーミック電極を含み、
    前記反射電極は、前記オーミック電極を構成する電極片の各々を挟んだ両側において前記電極片に沿うように設けられた線状のライン電極および複数の島状のドット電極からなり、
    前記ライン電極と前記ドット電極との間の距離をa、前記オーミック電極と前記ドット電極を前記半導体膜の主面と平行な同一平面に投影した場合におけるこれらの電極間の距離をb、互いに隣接するドット電極間の距離をcとしたときに、
    b>a且つ0.8(a+2ab)1/2<c<2.4(a+2ab)1/2
    を満たすように前記表面電極および前記反射電極が配設され、
    前記半導体膜の厚さが6μm以下であることを特徴とする半導体発光装置。
  2. 前記表面電極と前記反射電極とを含めた電極形状は、4回回転対称であることを特徴とする請求項1に記載の半導体発光装置。
  3. 前記表面電極と前記反射電極とを含めた電極形状は、2回回転対称であることを特徴とする請求項1に記載の半導体発光装置。
  4. 前記表面電極は、前記半導体膜との間でショットキー接触を形成し、且つ前記オーミック電極に電気的に接続されたショットキー電極を更に含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の半導体発光装置。
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