JP5390783B2 - 燃料電池システム - Google Patents

燃料電池システム Download PDF

Info

Publication number
JP5390783B2
JP5390783B2 JP2008093477A JP2008093477A JP5390783B2 JP 5390783 B2 JP5390783 B2 JP 5390783B2 JP 2008093477 A JP2008093477 A JP 2008093477A JP 2008093477 A JP2008093477 A JP 2008093477A JP 5390783 B2 JP5390783 B2 JP 5390783B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ion exchanger
fuel cell
refrigerant
pipe
cell system
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008093477A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009245873A (ja
JP2009245873A5 (ja
Inventor
士郎 矢川
輝明 河崎
周治郎 野崎
隆之 西山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2008093477A priority Critical patent/JP5390783B2/ja
Publication of JP2009245873A publication Critical patent/JP2009245873A/ja
Publication of JP2009245873A5 publication Critical patent/JP2009245873A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5390783B2 publication Critical patent/JP5390783B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Fuel Cell (AREA)

Description

本発明は、燃料電池の冷媒回路に設けられる燃料電池用イオン交換器を含む燃料電池システムに関する。
一般に、燃料電池を冷媒によって直接冷却する冷却システムでは、冷媒を介した液絡現象を防止するために、冷媒に高度の電気的絶縁性が要求される。そのため、イオン交換樹脂が収納されたイオン交換器を冷却通路内に設け、前記冷却通路を循環する冷媒中の一定量をイオン交換器に循環させ、冷媒中のイオンをイオン交換樹脂に吸着させることによって、冷媒の電気的絶縁性を確保している。
前記イオン交換樹脂は、冷媒中のイオンを吸着することにより、徐々にイオン吸着能力が低下する特性を有する。イオン交換樹脂のイオン吸着能力が極度に低下した場合、冷媒中のイオンを充分に吸着することができなくなり、冷媒の電気的絶縁性を確保することが困難となって、液絡現象を発生する可能性が高くなる。このため、劣化したイオン交換樹脂(イオン交換器)を新たなイオン交換樹脂(イオン交換器)と定期的に交換するメンテナンスが必要となる。
この場合、イオン交換器と冷媒との交換タイミングは異なり、例えば、冷媒を交換することがなくイオン交換樹脂(イオン交換器)のみを交換することが好ましいと共に、シール機能が劣化するおそれがあるOリング等のシール部材を前記イオン交換樹脂(イオン交換器)と一緒に交換することが望ましい。
この種のイオン交換器に関し、例えば、特許文献1には、冷媒の流入口が設けられたケーシングと冷媒の流出口が設けられた蓋とをボルトで締結することによって、前記ケーシングの内部に密封された収納部を形成し、イオン交換樹脂(樹脂体)が封入されたパックを前記収納部内に収納するイオン交換器の構造が開示されている。
また、本出願人の提案に係る特許文献2には、重量補機及び軽量補機を左右方向に振り分けて配置し、重量補機側にエア通路を、軽量補機側に水通路を配置することにより、重量補機と軽量補機とのアンバランスを解消して、回頭性や操縦安定性の最適化を図ることが可能な燃料電池自動車が開示されている。
この特許文献2の図1には、前記水通路を構成する水配管の供給側配管中であって、燃料電池スタックの横にイオン交換器を配置する点が開示されている。
特開2007−122906号公報 特開2001−71753号公報
ところで、前記特許文献1に開示されたイオン交換器の構造を利用して、例えば、イオン交換器自体を交換可能とするためには、ケーシング側の冷媒の流入口と配管との間に周知の管継手を接続して着脱自在にすると共に、蓋側の冷媒の流出口と配管との間に周知の他の管継手を接続して着脱自在とすることが考えられる。
この場合、一般的には、周知の管継手を構成する継手本体側(配管チューブが挿入される継手本体側)に冷媒の流入口及び流出口の外周面を囲繞してシールするOリングが設けられているため、継手本体の孔部奥側(内径の奥部側)に装着されたOリングを外部に取り出した後、新たなOリングを前記継手本体の孔部奥側(内径の奥部側)に装着するOリングの交換作業が煩雑となる。
また、例えば、イオン交換器が泥等で汚れやすい燃料電池自動車の床下部位に配置された場合、継手本体の孔部奥側にはOリング装着用の環状溝が形成されており、前記環状溝等を含む継手本体の孔部奥側に対して高圧の洗浄液等を吐出して洗浄作業を行うことが不便であると共に、前記洗浄液等が配管側の冷媒通路中に流入するという問題がある。
本発明は、前記の点に鑑みてなされたものであり、シール部材を容易に交換することができると共に、冷媒の流体通路側に洗浄液が流入することがなく簡便に配管側の洗浄作業を遂行することが可能な燃料電池システムを提供することを目的とする。
前記の目的を達成するため、本発明は、反応ガスが供給されることで発電する燃料電池スタックと、冷媒を冷却する冷却器として機能するラジエータと、前記燃料電池スタックと前記ラジエータとの間で冷媒を循環させる循環通路と、前記循環通路中に設けられ冷媒を所定流量で循環させるポンプと、前記循環通路から前記燃料電池スタックを迂回するように分岐する分岐通路と、を含んで構成される冷媒回路を有する燃料電池システムにおいて、有底略円筒状に形成されたハウジングを有するとともに、前記分岐通路の配管に交換可能に配設され、前記ハウジングの円筒部分が前記燃料電池スタックに対向するように配設されるイオン交換器と、前記イオン交換器側に配設され、冷媒が導入される部位及び導出される部位に設けられる第1のバルブと、前記配管と前記イオン交換器との着脱部位の配管側に設けられる第2のバルブと、前記イオン交換器に配設され、前記配管との着脱部位をシールするシール部材と、前記イオン交換器に対して前記分岐通路の配管を着脱自在に接続する継手機構と、を備え、前記循環通路を構成する配管の内径は、前記分岐通路を構成する配管の内径よりも大きく、前記イオン交換器は、前記イオン交換器のハウジングの軸方向に沿った両端部から所定長だけ突出する一対の支持部を介して、前記燃料電池スタックが固定されるフレームと同一のフレームに固定され、前記継手機構は、前記一対の支持部の上方の位置にそれぞれ設けられることを特徴とする。
本発明によれば、配管側との着脱部位をシールするシール部材が交換可能に設けられたイオン交換器に設けられているため、前記シール部材をイオン交換器と一緒に交換することができ、従来技術のように配管側におけるシール部材の取り外し及び取り付け作業を省略することができる。この結果、本発明では、メンテナンス作業が簡略化されてメンテナンス性を向上させることができる。また、本発明によれば、イオン交換器の一端部に、配管と着脱自在に接続されるコネクタを有し、シール部材が、環状溝を介してコネクタの外周面に装着されることによって、前記シール部材の取り外し及び取り付けが容易となり、より一層メンテナンス性を向上させることができる。
本発明によれば、システム側の配管との着脱部位をシールするシール部材が交換可能なイオン交換器に設けられ、前記システム側の配管にはシール部材を装着するための環状溝等が何ら形成されていないため、例えば、イオン交換器を汚れやすい環境に配置した場合であっても、前記システム側の配管に対して高圧の洗浄液等を吐出して好適に洗浄作業を遂行することができる。この結果、本発明では、イオン交換器と一緒に交換された新たなシール部材に対し、洗浄された配管を接続することにより、良好なシール性を確保することができる。
さらに、本発明では、配管とイオン交換器との着脱部位の配管側に設けられる第2のバルブが、前記イオン交換器から抜脱したときに弁閉状態となるノーマルクローズタイプからなることにより、前記配管に対して高圧の洗浄液等を吐出して洗浄作業を遂行した際、前記洗浄液等が配管の冷媒通路中に流入することが好適に阻止される。この結果、本発明では、イオン交換器からシステム側の配管を離脱させた場合であっても前記配管からの洗浄液等の異物の流入が阻止された防水・防滴構造とすることにより、冷媒回路を流通する冷媒の特性を好適に保持することができる。
さらにまた、本発明では、イオン交換器に対してシステム側の配管を着脱自在に接続する継手機構が設けられ、前記継手機構は、前記イオン交換器及び前記配管のいずれか一方に設けられた雄コネクタといずれか他方に設けられた雌コネクタとを有するように構成されるとよい。
本発明によれば、イオン交換器と配管とを着脱自在に接続する継手機構として、雄コネクタ及び雌コネクタからなる簡素化された構成を採用することにより、異物の流入を好適に阻止すると共に、イオン交換器の交換作業を簡便にして交換時間の短縮化を達成することができる。
本発明では、シール部材を容易に交換することができると共に、冷媒の流体通路側に洗浄液が流入することがなく簡便に配管の洗浄作業を遂行することが可能な燃料電池システムを得ることができる。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態に係る燃料電池用イオン交換器が組み込まれた燃料電池システムを構成する冷媒回路の回路構成図、図2は、前記冷媒回路の概略構成平面図、図3は、前記冷媒回路の概略構成側面図、図4は、前記冷媒回路を構成する燃料電池スタック及びイオン交換器がフレーム上に固定された状態を示す斜視図である。
<冷媒回路の構成>
図1に示されるように、冷媒回路10は、アノードに供給される燃料ガス(例えば、水素ガス)とカソードに供給される酸化剤ガス(例えば、空気)との電気化学反応により発電する燃料電池スタック12と、冷媒を冷却する冷却器として機能するラジエータ14と、前記燃料電池スタック12と前記ラジエータ14との間で冷媒を循環させる循環通路16と、前記循環通路16中に設けられ冷媒を所定流量で循環させるポンプ18と、前記ラジエータ14をバイパスさせるパイパス通路20中に設けられ冷媒が流通する流路を前記循環通路16又は前記バイパス通路20のいずれか一方に切り換える流路切換弁22とを含む。前記流路切換弁22に代替して冷媒の流通量を制御する流量制御弁を用いてもよい。
なお、燃料電池スタック12は、図6に示されるように、燃料電池自動車のフロアパネル24下のセンタトンネル26内に配置されると共に、後記するフレーム44上に固定される。また、流路切換弁22は、ラジエータ14への冷媒の流通量を調整して燃料電池スタック12へ供給される冷媒の温度を調整する温度制御機構であるサーモスタットバルブとして機能するものである。さらに、前記冷媒回路10中を流通する冷媒としては、例えば、エチレングリコール、不凍液等の液体冷媒や、フロン(登録商標)等のフッ化炭素系冷媒が含まれる。
燃料電池スタック12は、略直方体状からなるスタック本体を有し、前記スタック本体の前面(フロント側)には、前記スタック本体内へ冷媒を流通させて燃料電池スタック12を冷却するための冷媒導入ポート30a及び冷媒導出ポート30bが設けられる。前記冷媒導入ポート30aと前記冷媒導出ポート30bとの間には、循環通路16の上流側から分岐して下流側に合流する分岐通路32が設けられ、前記分岐通路32には、例えば、カチオン交換樹脂及びアニオン交換樹脂を充填したイオン交換器(燃料電池用イオン交換器)34が設けられる。
なお、具体的には、図4に示されるように、燃料電池スタック12の前面12aに設けられた複数の冷媒導入ポート30aに連通する一方の冷媒マニホールド36aと、複数の冷媒導出ポート30bに連通する他方の冷媒マニホールド36bがそれぞれ設けられ、前記一対の冷媒マニホールド36a、36bに対して前記循環通路16がそれぞれ接続される。
この場合、前記循環通路16を構成する管路の内径(D1)は、分岐通路32を構成する管路の内径(D2)よりも大きく設定され(D1>D2)、予め設定された最低流量の冷媒が、前記分岐通路32を介して、常時、イオン交換器34を流通するように設けられている。
また、図1に示されるように、前記冷媒回路10には、ポンプ18を駆動させる駆動信号を導出すると共に、流路切換弁22に対して弁切換信号(弁動作制御信号)を導出する制御手段として機能するECU(Electric Control Unit)38が設けられる。前記ECU38は、図示しないRAM、ROM、CPU、I/Oポート等を含むマイクロコンピュータからなる電子制御装置によって構成される。
<イオン交換器の構成>
イオン交換器34は、有底略円筒状に形成されたハウジング34aを有し、閉塞されたハウジング34a内の空間部には、図示しないイオン交換樹脂が収納される。前記イオン交換器34の軸方向に沿った一端部側には、冷媒が導入されるインレットポート64aが設けられ、他端部側には、冷媒が導出されるアウトレットポート64bが設けられる。
この場合、冷媒が前記イオン交換樹脂と接触することにより、前記冷媒中に含有されていたイオン(イオン溶解成分)が取り除かれた上でイオン交換器34から導出される。前記イオン交換器34から導出された冷媒は、分岐通路32を介して循環通路16と合流した後、再びポンプ18によって循環駆動されて循環通路16中を循環するように設けられる。
また、図1及び図8に示されるように、冷媒が導入されるイオン交換器34のインレットポート64aと分岐通路32を構成する配管(配管チューブ)66との間には、前記インレットポート64aと配管66とを着脱自在に接続する第1継手機構40aが設けられ、一方、冷媒が導出されるイオン交換器34のアウトレットポート64bと分岐通路32を構成する配管(配管チューブ)66との間には、前記アウトレットポート64bと配管66とを着脱自在に接続する第2継手機構40bが設けられる。前記第1継手機構40a及び前記第2継手機構40bは、それぞれ同一構成からなり、後記するイオン交換器34の配管接続構造において詳細に説明する。なお、前記配管66は、システム側の配管として機能するものである。
<冷媒回路中におけるイオン交換器の設置位置及び設置構造>
次に、燃料電池スタック12とイオン交換器34との設置関係(配置関係)について、以下説明する。イオン交換器34は、図2に示されるように、平面視して矩形状に形成された燃料電池スタック12の軸線Cと並列に配置される。また、前記イオン交換器34は、燃料電池自動車の進行方向と平行に横置きに配置されると共に、平面視して燃料電池スタック12から右側の横方向に所定間隔離間し、燃料電池自動車の中心から外側に配置される。
さらに、イオン交換器34は、図3に示されるように、燃料電池自動車の下方向(床下方向)で側面視して矩形状に形成された燃料電池スタック12の底面と略面一となるように配置され、冷媒回路10中において最下部に配置される。なお、イオン交換器34は、燃料電池スタック12の底面と略面一に限定されるものではなく、後記するように、イオン交換器34の交換作業を容易に遂行するため、略面一の位置よりも下側に配置されることが好ましい(図3中の破線参照)。勿論、図3の位置であってもイオン交換器34の交換作業は、十分に容易である。
図4に示されるように、イオン交換器34は、ハウジング34aの軸方向に沿った両端部から所定長だけ突出する一対の支持部42a、42bを介して、燃料電池スタック12が固定されるフレーム44と同一のフレーム44上に固定される。このフレーム44は、燃料電池自動車の略中心に位置しフロントからリアに向かって直線状に延在するように設けられた直線部46と、前記直線部46と略直交する方向に向かって突出する突出部48とを有する。前記フレーム44の直線部46には、その延在方向に沿って燃料電池スタック12が固定され、また、前記フレーム44の一対の突出部48、48には、前記燃料電池スタック12と平行にイオン交換器34の支持部42a、42bが複数のボルト50を介してねじ締結される。
この場合、図5に示されるように、略円筒状に形成されたイオン交換器34のハウジング34aの軸方向に沿った両端部には、軸方向に沿って所定長だけ突出する一対の支持部42a、42bが設けられ、下側から螺入されるボルト50を介して前記支持部42a、42bとフレーム44の側部とが固定される。前記イオン交換器34の下方側には、イオン交換器34の交換作業のところで後記する単一のアンダカバー52が設けられる。このアンダカバー52は、フレーム44に対して下部側から螺入されるボルト54等の締結部材を介して、燃料電池自動車のボデイの床下部に対して着脱自在に設けられる。なお、本実施形態では、前記アンダカバー52をボルト50によって締結しているが、これに限定されるものではなく、例えば、図示しないクリップ等の取り換えが容易な締結部材であれば適宜置き換え可能である。
<燃料電池自動車におけるイオン交換器の設置位置及び設置構造>
図6は、フロアパネルとフレームとの間に配置された燃料電池スタック及びイオン交換器をフロント側からリア側に向かって見た正面図、図7は、図6の矢印Y2方向から見た側面図である。
図6に示されるように、燃料電池スタック12は、燃料電池自動車の車体フロアを構成するフロアパネル24下のセンタトンネル26内で、フロント側からリア側に沿って延在するフレーム44上に固定される。前記フロアパネル24の中央部には、運転席及び助手席との間で略台形状に上方に向かって突出することによってセンタコンソール56が形成され、前記センタコンソール56内に燃料電池スタック12がフロント側からリア側に延在するように配設される。
前記フロアパネル24は、中央部のセンタコンソール56の両側に隣接し、一旦、下方側(フレーム44側)に向かって傾斜した後、フレーム44の上面に当接する手前で略コ字状に屈曲し、さらに上方に向かって僅かに立ち上がることによって形成される窪み部58を有する。前記窪み部58に連続する車幅方向には、シート真下に位置する凸部60が形成され、図7に示されるように、助手席のシート真下の凸部60内には、上方に向かって膨出形成されることにより、フレーム44との間で所定間隔離間したスペース62が設けられる。イオン交換器34は、助手席シートの真下の位置にフロアパネル24の凸部60とフレーム44とによって形成される前記スペース62内に配置される。
なお、本実施形態では、平面視して燃料電池スタック12の右横であって、助手席シートの下方にイオン交換器34を配置しているが(図2及び図7参照)、これに限定されるものではなく、例えば、平面視して燃料電池スタック12の左横であって、運転席シートの下方に設けられたスペース62(図6参照)内にイオン交換器34を配置するようにしてもよい。また、前記イオン交換器34が設置されるスペース62は、フロアパネル24をフレーム44に当接するように下方側に向かって膨出形成し、フロアパネル24とフレーム44との間で密封された空間部であってもよい。
燃料電池自動車の車室内でイオン交換器34を設置するための特別のスペース(車室内側に向かって突出するスペース)を設けることがなく、シート下方に設けられ乗員にとって邪魔となることがないデッドスペース内にイオン交換器34を配置することにより、車室内の有効スペースを広くとることができると共に、車室内のスペースを有効活用してレイアウトの自由度を増大させることができる。
また、燃料電池スタック12とイオン交換器34との間には、いわゆる隔壁として機能するフロアパネル24の窪み部58を介在させ、前記燃料電池スタック12と前記イオン交換器34とがそれぞれ区画された別個の室に配置される構造とすることにより、比較的高温に弱い特性(イオン交換樹脂のイオン吸着能力の低下)を有するイオン交換器34の耐久性の劣化を抑制することができる。
この場合、イオン交換器34が窪み部58を間にして燃料電池スタック12の近傍に配置されることにより、冷媒回路10全体の配管長を短縮することができると共に、冷媒回路10の配管全体の重量を軽減し、冷媒回路10を流通する全体の冷媒量を減少させることができる。
<イオン交換器の配管接続構造>
図8(a)、(b)は、継手機構を構成する雄コネクタと雌コネクタとの着脱動作を示す模式図、図9(a)、(b)は、イオン交換器側に雌コネクタを設け、配管側に雄コネクタを設けた継手機構の変形例を示す模式図である。
イオン交換器34の出入口であるインレットポート64a(冷媒が導入される部位)及びアウトレットポート64b(冷媒が導出される部位)には、それぞれ、同一構成からなる第1継手機構40a及び第2継手機構40bが設けられ、前記第1継手機構40a及び第2継手機構40bは、それぞれ、雄コネクタ68と雌コネクタ70から構成される。図8(a)、(b)に示されるように、雄コネクタ68には、ノーマルクローズタイプの第1のバルブからなる第1弁体74が配設され、雌コネクタ70には、ノーマルクローズタイプの第2のバルブからなる第2弁体102が配設され、外部に向かってそれぞれ突出する前記第1弁体74の先端部と前記第2弁体102の先端部とが当接することにより、冷媒が流通する流体通路(冷媒通路)が開成するように設けられる。
以下、図8(a)、(b)に基づいて、詳細に説明する。なお、前記第1継手40a及び第2継手機構40bは、それぞれ同一構成からなり、インレットポート64a側とアウトレットポート64b側とでそれぞれ対称に配置されるため、アウトレットポート64b側の第2継手機構40bを詳細に説明してインレットポート64a側の第1継手機構40aの説明を省略する。
図8(a)に示されるように、第2継手機構40b(第1継手機構40a)は、イオン交換器34のアウトレットポート64b側(インレットポート64a側)に設けられ前記イオン交換器34の略円筒状のハウジング34aの一端部に連結される雄コネクタ68と、配管66側に設けられ配管チューブが接続される雌コネクタ70とから構成される。
雄コネクタ68は、第1コネクタ本体72の一端部から一部が突出可能に設けられると共に、前記第1コネクタ本体72の軸方向に沿って変位自在に配設された第1弁体74と、前記第1コネクタ本体72の中間部に固定される第1係止部材80と、一端部が前記第1係止部材80に係着され他端部が前記第1弁体74に係着さればね力によって前記第1弁体74の先端部を第1コネクタ本体72の一端部から突出する方向に押圧する第1ばね部材82とを有する。
前記第1コネクタ本体72の一端部の内面には第1着座部90が形成され、前記第1着座部90に対して第1弁体74が着座することにより、前記アウトレットポート64bが閉塞された弁閉状態となる。
この場合、前記第1コネクタ本体72の軸方向に沿った一端部側の外周面には、環状溝を介して第1シールリング92が装着され、前記第1コネクタ本体72が後記する第2コネクタ本体94の開口部96に装着されたとき、前記第1シールリング92によって第1コネクタ本体72と第2コネクタ本体94との連結部位(着脱部位)が液密乃至気密にシールされる(図8(b)参照)。
前記第1シールリング92は、イオン交換器34側の雄コネクタ68に設けられ、配管66側である雌コネクタ79との着脱部位をシールするシール部材として機能するものである。
なお、本実施形態では、図8(a)、(b)に示されるように、イオン交換器34側に雄コネクタ68を設け、配管66側に雌コネクタ70を設けているが、これに限定されるものではなく、例えば、図9(a)、(b)に示される第2継手機構40d(第1継手機構40c)の変形例のように、内壁に第1シールリング92が装着された雌コネクタ70をイオン交換器34側に設け、配管66側に雄コネクタ68を設けるように構成してもよい。
また、前記第1弁体74には、環状溝を介して第2シールリング98が装着され、前記第1弁体74が第1着座部90に着座して弁閉状態となったとき、前記第2シールリング98によって着座部位がシールされることにより、アウトレットポート64b側からの冷媒の漏出を好適に阻止することができる。
換言すると、イオン交換器34のアウトレットポート64bから配管66が取り外されて雄コネクタ68から雌コネクタ70が離脱された際、第1弁体74が第1着座部90に着座して弁閉状態になると共に、着座部位をシールする前記2シールリング98によってアウトレットポート64b側からの冷媒の導出が確実に阻止される。
前記雌コネクタ70は、第1コネクタ本体72が挿通可能な開口部96を有する略円筒状の第2コネクタ本体94と、前記第2コネクタ本体94の貫通孔に沿って変位自在に配設され前記第2コネクタ本体94の中間部の隔壁に形成された第2着座部100に着座する第2弁体102と、前記第2コネクタ本体94の中間部に固定される第2係止部材106とを含む。
なお、雌コネクタ70の内壁を構成する開口部96は、従来技術に係る図示しない管継手のようにOリングを装着するための環状溝等が何ら形成されていない円筒面からなり、後記するように高圧洗浄によって前記開口部96を好適に洗浄することができる。
さらに、前記雌コネクタ70は、一端部が前記第2係止部材106に係着され他端部が前記第2弁体102に係着されて、ばね力によって前記第2弁体102を第2コネクタ本体94の開口部96側に向かって押圧する第2ばね部材108を有する。
さらに、前記第2弁体102には、環状溝を介して第3シールリング116が装着され、前記第2弁体102が第2着座部100に着座して弁閉状態となったとき、前記第3シールリング116によって着座部位がシールされることにより、配管66側からの冷媒の漏出を好適に阻止することができる。
換言すると、イオン交換器34のアウトレットポート64bから配管66が取り外されて雄コネクタ68から雌コネクタ70が離脱された際、第2弁体102が第2着座部100に着座して弁閉状態になると共に、着座部位をシールする前記3シールリング116によって配管66側からの冷媒の導出が確実に阻止される。
このように、雄コネクタ68及び雌コネクタ70にそれぞれ配設された第1弁体74及び第2弁体102は、雄コネクタ68と雌コネクタ70とが相互に取り外された通常の状態(コネクタ間の連結が解除された通常の状態)においてそれぞれ弁閉状態となるノーマルクローズタイプのバルブによって構成される。
なお、第1弁体74、第2弁体102、第1ばね部材82及び第2ばね部材108、ゴム製材料によって形成された第1シールリング92、第2シールリング98及び第3シールリング116を除いた第1継手機構40a及び第2継手機構40bの全構成要素(配管66を含む)は、所定の強度を有し、導電率が低くイオンが導出しにくい材料(例えば、樹脂製材料、セラミック材料等)によって形成されるとよい。
図8(a)に示す状態から第2コネクタ本体94の開口部96に沿って第1コネクタ本体72を挿通させ前記雄コネクタ68と雌コネクタ70とが装着される際、図8(b)に示されるように、同軸上に対向配置された第1弁体74の先端部と第2弁体102の先端部とが相互に当接し、前記第1弁体74と第2弁体102の当接状態が保持されたまま第1コネクタ本体72は第1ばね部材82のばね力に抗して第2コネクタ本体側に向かって接近する方向に変位すると共に、第2コネクタ本体94は第2ばね部材108のばね力に抗して第1コネクタ本体72側に向かって接近する方向に変位する。
第1弁体74及び第2弁体102が先端部での当接状態を保持しながら第1コネクタ本体72及び第2コネクタ本体94が相互に接近する方向に向かって変位することにより、前記雄コネクタ68と雌コネクタ70とが相互に嵌着される。この雄コネクタ68及び雌コネクタ70の嵌着状態では、図8(b)に示されるように、前記第1弁体74が第1着座部90から離間して弁開状態となり、一方、第2弁体102が第2着座部100から離間して弁開状態となる。
従って、第1弁体74と第1着座部90との間に間隙が形成されると共に、第2弁体102と第2着座部100との間に間隙が形成され、図8(b)の矢印で示されるように、両方の間隙を通じてアウトレットポート64bと配管66とが連通状態となる。この結果、雌コネクタ70と雄コネクタ68とを接続することにより、第1弁体74及び第2弁体102がそれぞれ弁開状態となって冷媒を流体通路に沿って円滑に流通させることができる。
なお、イオン交換器34側の雄コネクタ68から配管66側の雌コネクタ70を取り外した後、例えば、図示しない棒部材や治具等を第2コネクタ本体94の開口部96から挿入して第2弁体102の先端部を押圧し、強制的に前記第2弁体102を第2着座部100から離間させた弁開状態とすることにより、配管66中に残存する冷媒を好適に外部に排出することができる。この場合、イオン交換器34は、冷媒回路10中において最下部に配置されているため、冷媒の円滑且つ迅速な排水性が得られ、冷媒の排出作業を効率的に遂行することができる。
<冷媒回路の作用効果>
次に、前記した冷媒回路10の作用効果について説明する。
図示しないイグニッションスイッチをオン状態にすると、燃料電池スタック12へ燃料ガス(水素ガス)と酸化剤ガス(空気)とがそれぞれ供給され、燃料電池スタック12で発電が開始される。同時に、ECU38から駆動信号がポンプ18に導入され、ポンプ18も駆動を開始し、循環通路16に沿って冷媒が流通する。この場合、循環通路16から分岐する分岐通路32を介して冷媒がイオン交換器34内に導入され、冷媒中のイオン溶解成分が図示しないイオン交換樹脂によって除去(吸着)される。
燃料電池スタック12の発熱によって冷媒の温度が所定温度以上に上昇した場合、例えば、ECU38からの弁切換信号に基づいて流路切換弁22の弁位置を切り換えてラジエータ14側に冷媒を導入し、前記ラジエータ14による放熱作用によって冷媒を冷却するようにしてもよい。
本実施形態では、燃料電池スタック12に連通する循環通路16から分岐する分岐通路32中にイオン交換器34を配置して、前記燃料電池スタック12と前記イオン交換器34とを並列に配設することにより、冷媒回路10中を循環する冷媒の全流量がイオン交換器34内に供給されることがなく、冷媒が第1継手機構40a及び第2継手機構40bの第1弁体74及び第2弁体102によって開成された流体通路(図8(b)の矢印参照)に沿って流通するときの圧力損失を抑制することができる利点がある。
従って、本実施形態では、イオン交換器34に付設された第1継手機構40a及び第2継手機構40b(第1弁体74及び第2弁体102)による圧力損失を極力抑制して、冷媒を圧送するポンプ18の小型・軽量化を図ることができる。
なお、本実施形態では、燃料電池自動車に搭載された車載用のイオン交換器34について説明しているが、これに限定されるものではなく、例えば、燃料電池自動車以外の他の部材の所定位置に配置された定置用のイオン交換器34であってもよい。
<イオン交換器の交換作業>
イオン交換器34内に収納された図示しないイオン交換樹脂は、冷媒中のイオンを吸着することにより、徐々にイオン吸着能力が低下する特性を有するため、劣化したイオン交換樹脂(イオン交換器34)を新たなイオン交換樹脂(イオン交換器34)と定期的に交換するメンテナンスが必要となる。以下に、イオン交換器34の交換作業について説明する。
図10は、フレームからアンダカバーを取り外した状態の一部省略分解斜視図である。
図10に示されるように、燃料電池自動車のボデイの下部側(床下側)に設けられた単一のアンダカバー52を固定しているボルト54等を緩めて前記アンダカバー54を取り外すことにより、前記ボデイの下部側からイオン交換器34を露呈させる。
この場合、本実施形態では、イオン交換器34は、燃料電池スタック12と同一のフレーム44上に固定されていると共に、燃料電池自動車のボデイの下方向で前記燃料電池自動車の中心から外側に配置されており、前記イオン交換器34の真下に位置するアンダカバー52を取り外すことにより、前記イオン交換器34が外部に露呈した取り外し可能な状態となる。
続いて、支持部42a、42bを介してイオン交換器34をフレーム44に取り付けている複数のボルト50を緩めて前記イオン交換器34を前記フレーム44から取り外した後、第1継手機構40a及び第2継手機構40bの雄コネクタ68から雌コネクタ70を離脱させることによって前記イオン交換器34のインレットポート64a及びアウトレットポート64bから配管66をそれぞれ取り外す。
その際、前述したように、第1継手機構40a及び第2継手機構40bに設けられた第1弁体74及び第2弁体102がそれぞれノーマルクローズタイプのバルブによって構成されているため、前記第1弁体74及び第2弁体102がそれぞれ第1着座部90及び第2着座部100に着座した弁閉状態となり(図8(a)参照)、冷媒回路10中に残存する冷媒が外部に漏出することが防止される。このため、作業者は、冷媒によって被水(例えば、液体冷媒の場合)することがなく、イオン交換器34に接続されている配管66を簡便に取り外すことができる。
すなわち、イオン交換器34のインレットポート64a及びアウトレットポート64bから配管66を取り外す際、取り外された配管66側の雌コネクタ70の第2弁体102が弁閉状態となって配管66中に残存する冷媒の外部への漏出が阻止されると共に、イオン交換器34側に接続された雄コネクタ68の第1弁体74が弁閉状態となってイオン交換器34内に残存する冷媒の外部への漏出が阻止される。このことは、インレットポート64a側及びアウトレットポート64b側に設けられた第1継手機構40a及び第2継手機構40bにおいてそれぞれ同様である。
このようにしてイオン交換器34がフレーム44から離間可能となり配管66が取り外された後、作業者は、アンダカバー52が取り外された燃料電池自動車の床下開口部を通じて性能が劣化したイオン交換器34を前記燃料電池自動車の外部に単独で取り出すことができる。さらに、前記床下開口部を通じて、冷媒が予め所定量だけ充填されている新たなイオン交換器34をボルト50によってフレーム44に固定すると共に、第1継手機構40a及び第2継手機構40bの雌コネクタ70を雄コネクタ68に装着する配管接続を行う。
本実施形態では、配管66側(雌コネクタ70)との着脱部位をシールする第1シールリング9が交換可能に配設されたイオン交換器34側(雄コネクタ68)に設けられているため、前記第1シールリング9をイオン交換器34と一緒に交換することができ、従来技術のように配管側におけるOリングの取り外し及び取り付け作業を省略することができる。この結果、本実施形態では、メンテナンス作業が簡略化されてメンテナンス性を向上させることができる。
また、本実施形態では、配管66側(雌コネクタ70)との着脱部位をシールする第1シールリング9が交換可能に配設されたイオン交換器34側(雄コネクタ68)に設けられ、前記着脱部位を構成する雌コネクタ70の開口部96には、Oリングを装着するための環状溝等が何ら形成されていない円筒面によって構成されている。
従って、本実施形態では、例えば、イオン交換器34を汚れやすい環境に配置した場合であっても、前記着脱部位である雌コネクタ70の開口部96に対して高圧の洗浄液等を吐出して好適に洗浄作業を遂行することができる。この結果、本実施形態では、イオン交換器34と一緒に交換された新たな第1シールリング9を有する雄コネクタ68に対し、洗浄された雌コネクタ70を接続することにより、良好なシール性を確保することができる。
さらに、本実施形態では、配管66側の雌コネクタ70に、イオン交換器34から抜脱したときに弁閉状態となるノーマルクローズタイプの第2弁体102(他のバルブ)が配設されることにより、雌コネクタ70の開口部96内に対して高圧の洗浄液等を吐出して洗浄作業を遂行した際、前記洗浄液等が配管66側の流体通路中に流入することが好適に阻止される。この結果、本実施形態では、イオン交換器34の雄コネクタ68から配管66側の雌コネクタ70を離脱させた場合であっても前記雌コネクタ70からの洗浄液等の異物の流入が阻止された防水・防滴構造とすることにより、冷媒回路10を流通する冷媒の特性を好適に保持することができる。
さらにまた、本実施形態では、イオン交換器34に対して配管66を着脱自在に接続する第1継手機構40a(40c)及び第2継手機構40b(40d)が設けられ、前記第1継手機構40a(40c)及び第2継手機構40b(40d)は、前記イオン交換器34及び前記配管66のいずれか一方に設けられた雄コネクタ68といずれか他方に設けられた雌コネクタ70とを有するように構成される(図8及び図9参照)。
従って、本実施形態では、イオン交換器34と配管66とを着脱自在に接続する第1継手機構40a(40c)及び第2継手機構40b(40d)として、雄コネクタ68及び雌コネクタ70からなる簡素化された構成を採用することにより、異物の流入を好適に阻止すると共に、イオン交換器34の交換作業を簡便にして交換時間の短縮化を達成することができる。
またさらに、本実施形態では、第1継手機構40a及び第2継手機構40bの第1弁体74及び第2弁体102がそれぞれノーマルクローズタイプのバルブによって構成され、イオン交換器34のインレットポート64a及びアウトレットポート64bからそれぞれ配管66を取り外した際、イオン交換器34側の第1弁体74及び配管66側の第2弁体102がそれぞれ弁閉状態となって、前記イオン交換器34のインレットポート64a、アウトレットポート64b及び前記インレットポート64a、アウトレットポート64bに接続される配管66の接続部位が確実且つ瞬時に閉塞されることにより、イオン交換器34内の冷媒及び配管66内に残存する冷媒が外部に漏出することを好適に阻止することができる。
従って、本実施形態では、冷媒回路10中の冷媒を外部に漏出させることがなくそのままの状態として、使用済みのイオン交換器34(イオン交換樹脂)を新たなイオン交換器34(イオン交換樹脂)と交換するだけでよく、交換作業に付随する冷媒排出作業及びエア抜き作業を不要とすることができる。さらに、本実施形態では、新たなイオン交換器34に、既に所定量の冷媒が充填済みであるため、冷媒の再充填作業等も不要となる。
この結果、本実施形態では、従来技術と比較して、イオン交換器34の交換作業に付随する種々の作業が不要となり、イオン交換器34の交換作業を簡便にして交換時間を短縮することができる。
またさらに、本実施形態では、冷媒回路10中の冷媒を捨てることがなくそのままの状態でイオン交換器34の交換作業を遂行することができるため、冷媒の有効利用を図ることができると共に、冷媒コストを削減してメンテナンス費用を低減することができる。
またさらに、本実施形態では、燃料電池自動車の下部側に設けられた単一のアンダカバー52を取り外すだけで、燃料電池スタック12と並列に配置されたイオン交換器34が交換可能な状態となり、例えば、イオン交換器34が収容された筐体の取り外し作業や、冷媒排出作業及び冷媒の再注入作業等が不要となり、従来技術と比較して、より一層、イオン交換器34の交換作業を簡便にして交換時間を短縮することができる。
図1は、本発明の実施形態に係る燃料電池用イオン交換器が組み込まれた冷媒回路の回路構成図である。 前記冷媒回路の概略構成平面図である。 前記冷媒回路の概略構成側面図である。 前記冷媒回路を構成する燃料電池スタック及びイオン交換器がフレーム上に固定された状態を示す斜視図である。 図4の矢印Y1方向からみた図であって、イオン交換器のフレームに対する取付構造を示す側面図である。 フロアパネルとフレームとの間に配置された燃料電池スタック及びイオン交換器を、フロント側からリア側に向かって見た正面図である。 図6の矢印Y2方向から見た側面図である。 (a)、(b)は、継手機構を構成する雄コネクタと雌コネクタとの着脱動作を示す模式図である。 (a)、(b)は、イオン交換器側に雌コネクタを設け、配管側に雄コネクタを設けた継手機構の変形例を示す模式図である。 フレームからアンダカバーを取り外した状態の一部省略分解斜視図である。
符号の説明
10 冷媒回路
12 燃料電池スタック
34 イオン交換器(燃料電池用イオン交換器)
40a、40b 継手機構
64a インレットポート
64b アウトレットポート
66 配管
68 雄コネクタ
70 雌コネクタ
74 第1弁体(第1のバルブ)
92 第1シールリング(シール部材)
102 第2弁体(第2のバルブ)

Claims (5)

  1. 反応ガスが供給されることで発電する燃料電池スタックと、冷媒を冷却する冷却器として機能するラジエータと、前記燃料電池スタックと前記ラジエータとの間で冷媒を循環させる循環通路と、前記循環通路中に設けられ冷媒を所定流量で循環させるポンプと、前記循環通路から前記燃料電池スタックを迂回するように分岐する分岐通路と、を含んで構成される冷媒回路を有する燃料電池システムにおいて、
    有底略円筒状に形成されたハウジングを有するとともに、前記分岐通路の配管に交換可能に配設され、前記ハウジングの円筒部分が前記燃料電池スタックに対向するように配設されるイオン交換器と、
    前記イオン交換器側に配設され、冷媒が導入される部位及び導出される部位に設けられる第1のバルブと、
    前記配管と前記イオン交換器との着脱部位の配管側に設けられる第2のバルブと、
    前記イオン交換器に配設され、前記配管との着脱部位をシールするシール部材と、
    前記イオン交換器に対して前記分岐通路の配管を着脱自在に接続する継手機構と、
    を備え、
    前記循環通路を構成する配管の内径は、前記分岐通路を構成する配管の内径よりも大きく、
    前記イオン交換器は、前記イオン交換器のハウジングの軸方向に沿った両端部から所定長だけ突出する一対の支持部を介して、前記燃料電池スタックが固定されるフレームと同一のフレームに固定され、
    前記継手機構は、前記一対の支持部の上方の位置にそれぞれ設けられることを特徴とする燃料電池システム。
  2. 請求項1記載の燃料電池システムにおいて、
    前記第2のバルブは、前記イオン交換器から抜脱したときに弁閉状態となるノーマルクローズタイプからなることを特徴とする燃料電池システム。
  3. 請求項1又は請求項2記載の燃料電池システムにおいて、
    記継手機構は、前記イオン交換器及び前記配管のいずれか一方に設けられた雄コネクタといずれか他方に設けられた雌コネクタとを有することを特徴とする燃料電池システム。
  4. 請求項3記載の燃料電池システムにおいて、
    前記イオン交換器に前記雄コネクタが設けられ、
    前記雄コネクタの外周の環状溝に前記シール部材が介装されることを特徴とする燃料電池システム。
  5. 請求項1ないし請求項のいずれか一項に記載の燃料電池システムにおいて、
    前記イオン交換器の真下にはアンダーカバーが位置しており、前記アンダーカバーを外すことで前記イオン交換器が外部に露呈することを特徴とする燃料電池システム。
JP2008093477A 2008-03-31 2008-03-31 燃料電池システム Expired - Fee Related JP5390783B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008093477A JP5390783B2 (ja) 2008-03-31 2008-03-31 燃料電池システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008093477A JP5390783B2 (ja) 2008-03-31 2008-03-31 燃料電池システム

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2009245873A JP2009245873A (ja) 2009-10-22
JP2009245873A5 JP2009245873A5 (ja) 2010-12-02
JP5390783B2 true JP5390783B2 (ja) 2014-01-15

Family

ID=41307519

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008093477A Expired - Fee Related JP5390783B2 (ja) 2008-03-31 2008-03-31 燃料電池システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5390783B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5487883B2 (ja) * 2009-11-05 2014-05-14 トヨタ自動車株式会社 燃料電池システム、冷媒充填方法
JP2017084449A (ja) * 2015-10-22 2017-05-18 本田技研工業株式会社 燃料電池車及びそれに用いる分岐合流管

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5040990U (ja) * 1973-08-15 1975-04-25
JPH0683501U (ja) * 1993-05-13 1994-11-29 日産ディーゼル工業株式会社 車両用カバー
JP4007725B2 (ja) * 1999-07-15 2007-11-14 オルガノ株式会社 燃料電池の冷却水循環装置
JP2006315578A (ja) * 2005-05-13 2006-11-24 Nissan Motor Co Ltd 車両用燃料電池システム
JP2007106361A (ja) * 2005-10-17 2007-04-26 Nissan Motor Co Ltd 燃料電池搭載型電気自動車
FR2892234A1 (fr) * 2005-10-18 2007-04-20 Conception & Dev Michelin Sa Pile a combustible avec installation de gestion des fluides integree
JP2007311087A (ja) * 2006-05-17 2007-11-29 Toyota Motor Corp 燃料電池システムと燃料電池システムにおける冷却系のイオン除去方法
JP2008056253A (ja) * 2006-08-29 2008-03-13 Dainippon Ink & Chem Inc 内蓋付きタンクの継手構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009245873A (ja) 2009-10-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4007725B2 (ja) 燃料電池の冷却水循環装置
KR101413488B1 (ko) 전지용 냉매 매니폴드
JP4613125B2 (ja) イオン交換式フィルタ
JP5055751B2 (ja) 燃料電池システム
CN110661061A (zh) 车辆的电池系统
US8709251B2 (en) Coolant demineralizer for fuel cell vehicle
JP5297069B2 (ja) 燃料電池システム
JP2006327325A (ja) 燃料電池車両の冷却装置
JP2013233499A (ja) イオン交換器およびこれを含む燃料電池システム
WO2010092986A1 (ja) 燃料電池の調温システム
JP2016157522A (ja) 燃料電池システム、水素貯蔵タンク、及び水素貯蔵ユニット
JP2011083744A (ja) 冷却水供給装置のイオン交換器
JP5390783B2 (ja) 燃料電池システム
JP5038978B2 (ja) 燃料電池システムの配管接続構造
JP5161633B2 (ja) 燃料電池システム
KR20120137914A (ko) 연료전지용 대면적 이온필터
JP5532197B2 (ja) 燃料電池システム
WO2018021425A1 (ja) 電池装置及び電池システム
JP2008108483A (ja) イオン交換器とイオン交換器付熱交換器と燃料電池システムと燃料電池車
CN113165552A (zh) 具有用于冷却可拆卸电池模块的冷却系统的电动或混合动力机动车辆
JP2006318819A (ja) 燃料電池システム
KR101601438B1 (ko) 연료전지 차량용 열관리 시스템
JP5222026B2 (ja) 燃料電池冷却システムの配管接続構造
CN218228571U (zh) 集成模块、热管理系统和具有其的车辆
KR101090710B1 (ko) 연료전지 차량용 냉각수 이온필터

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101018

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101018

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120914

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120925

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121121

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130604

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130805

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130924

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131011

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5390783

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees