JP2011083744A - 冷却水供給装置のイオン交換器 - Google Patents
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Abstract
【課題】イオン交換効率を向上し、イオン交換能力を向上でき、寿命を長くできる冷却水供給装置のイオン交換器を提供する。
【解決手段】蓋体22の上面にバイパス配管17の導入側管継手171、導出側管継手172を設け、導入側管継手171の開口部に導入筒部24を連結する。蓋体22の雄ネジ部22aに収容ケース21の本体21aの上端部に形成された雌ネジ部21cを取り外し可能に螺合する。収容ケース21の本体21aの上部に形成された雌ネジ部21dに区画ユニット25の連結リング28の雄ネジ部28aを取り外し可能に螺合する。区画ユニット25の区画筒26によって、収容ケース21の内部に第1及び第2収容室R1,R2を区画形成し、両室にイオン交換樹脂Eを収容する。連結筒部29から第1収容室R1に流入された冷却水は、流路の長い第1収容室R1及び第2収容室R2内のイオン交換樹脂Eに順次接触されて、合流室R3に流入される。
【選択図】図1
【解決手段】蓋体22の上面にバイパス配管17の導入側管継手171、導出側管継手172を設け、導入側管継手171の開口部に導入筒部24を連結する。蓋体22の雄ネジ部22aに収容ケース21の本体21aの上端部に形成された雌ネジ部21cを取り外し可能に螺合する。収容ケース21の本体21aの上部に形成された雌ネジ部21dに区画ユニット25の連結リング28の雄ネジ部28aを取り外し可能に螺合する。区画ユニット25の区画筒26によって、収容ケース21の内部に第1及び第2収容室R1,R2を区画形成し、両室にイオン交換樹脂Eを収容する。連結筒部29から第1収容室R1に流入された冷却水は、流路の長い第1収容室R1及び第2収容室R2内のイオン交換樹脂Eに順次接触されて、合流室R3に流入される。
【選択図】図1
Description
本発明は、例えば燃料電池の発電セルを冷却するための冷却水供給装置のイオン交換器に関する。
燃料電池システムにおいては、燃料電池内に多数枚積層された発電セルにより水素ガスと酸素ガスとが反応して発電が行われると、発電セルが熱を発生する。これを放置すると、発電セルが過熱されて発電不能となる惧れがある。このため、燃料電池には発電セルを冷却するために、一般的に冷却水方式の冷却システムが備えられている。前記冷却水として水にエチレングリコール(不凍液)を含有させたLLC(ロングライフクーラント)が用いられている。その冷却水により燃料電池の発電セルが冷却されるとき、冷却水の中に含まれるエチレングリコールが加熱分解されて、酸(例えばギ酸等)が生成され、この酸によりマイナスのイオンが生成される。又、酸により冷却水の循環通路の内面が腐蝕されると、プラスのイオンも生成される。このようにして、冷却水はマイナスのイオンとプラスのイオンが混在した不純物イオンを含有する。このイオンは電荷をもっているので、冷却水に含まれる不純物イオンの濃度が高くなるほど、冷却水の電気伝導度が高くなり、燃料電池で発電された電気が冷却水を媒体として外部に漏洩する虞がある。
上記の課題に対処するため、前記循環配管には冷却水に含まれる不純物イオンを除去するためのイオン交換樹脂を収容したイオン交換器が接続されている。そして、イオン交換樹脂により不純物イオンを除去して冷却水の電気伝導度が高くならないようになっている。
前記イオン交換器として利用することが可能な容器が特許文献1に開示されている。この容器は、図6に示すように、本体ケース51の内部にイオン交換樹脂Eが収容されている。本体ケース51の上端開口部に蓋板52が嵌合されるとともに、前記蓋板52には流体導入口53及び流体導出口54が設けられ、前記蓋板52の下部には前記流体導出口54に連通する導管55が連結されている。前記導管55の下端開口部には前記イオン交換樹脂Eが導管55の内部に侵入するのを防止するためのフィルタ56が設けられている。前記本体ケース51の上端外周部に形成された雄ネジ部51aには、前記本体ケース51の上端面に蓋板52を締め付け固定するための締付リング57が螺合されている。そして、前記流体導入口53から本体ケース51の内部に流入された流体(例えば冷却水)が粒状のイオン交換樹脂E間の隙間を通ってフィルタ56から導管55の内部に流入され、流体(冷却水)に含まれる不純物イオンがイオン交換樹脂Eによって除去されるようになっている。
上記従来の容器においては、前記本体ケース51の中心部に内部が空洞の導管55が収容されているので、この導管55の下端開口部から導管55内を上方向に流れる流体(冷却水)は、イオン交換樹脂と接触することはなく、このため、イオン交換効率が低下するという問題があった。又、本体ケース51の内部に導管55が収容されているため、イオン交換樹脂Eを収容する収容室の容積が減少し、その分、イオン交換樹脂Eの収容量が少なくなって、イオン交換器としての能力が低下するとともに、イオン交換樹脂の寿命が短くなるという問題があった。
本発明の目的は、上記従来の技術に存する問題点を解消して、イオン交換能力を向上できるとともに、イオン交換樹脂の寿命を長くすることができる冷却水供給装置のイオン交換器を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、被冷却体に冷却水を循環供給して被冷却体を冷却する冷却水供給装置のイオン交換器において、イオン交換樹脂を収容する収容室を有した有底筒状の収容ケースと、上記収容ケースの開口部に取り外し可能に嵌合され、かつ冷却水を前記収容室に導入する導入口及び収容室から導出する導出口を備えた蓋体と、前記収容室を、前記導入口に連通された第1収容室と、前記導出口に連通された第2収容室とに区画する区画板とを備えていることを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記導入口には、前記蓋体に収容ケースが装着された状態で、該導入口を開放するとともに、前記蓋体から収容ケースが取り外された状態で、前記導入口を閉鎖するための開閉弁が設けられ、前記導出口には、該導出口に接続された冷却水の配管から冷却水が第2収容室へ逆流するのを防止する逆止弁が設けられていることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2において、前記第1収容室内の導入側通路の通路断面積と、前記第2収容室内の導出側通路の通路断面積は同じに設定されていることを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項において、前記区画板は有蓋円筒状に形成され、該区画板の上板の中心部には前記導入口を形成する導入筒部に連通される連結筒部が形成されていることを要旨とする。
(作用)
この発明は、収容ケースのイオン交換樹脂を収容する収容室が区画板によって導入側通路を兼用する第1収容室と、導出側通路を兼用する第2収容室とに区画されている。このため、導入口から導入側通路に流入した冷却水が第1収容室内のイオン交換樹脂と接触して、冷却水に含まれる不純物イオンがイオン交換樹脂によって除去される。引き続き、冷却水は導出側通路に流入され、第2収容室内のイオン交換樹脂に接触して、冷却水に含まれる不純物イオンがイオン交換樹脂によって除去される。このため、イオン交換樹脂の収容部を通る冷却水の流路が長くなり、イオン交換効率が向上する。
この発明は、収容ケースのイオン交換樹脂を収容する収容室が区画板によって導入側通路を兼用する第1収容室と、導出側通路を兼用する第2収容室とに区画されている。このため、導入口から導入側通路に流入した冷却水が第1収容室内のイオン交換樹脂と接触して、冷却水に含まれる不純物イオンがイオン交換樹脂によって除去される。引き続き、冷却水は導出側通路に流入され、第2収容室内のイオン交換樹脂に接触して、冷却水に含まれる不純物イオンがイオン交換樹脂によって除去される。このため、イオン交換樹脂の収容部を通る冷却水の流路が長くなり、イオン交換効率が向上する。
又、この発明は、第1収容室及び第2収容室内にイオン交換樹脂が収容されるので、その収容量を多くすることができ、イオン交換能力が向上して、イオン交換樹脂の交換までの寿命を長くすることができる。
本発明によれば、イオン交換効率を向上することができるとともに、イオン交換能力を向上して、寿命を長くすることができる。
以下、本発明を電気自動車の燃料電池における冷却システムのイオン交換器として具体化した一実施形態を図1〜図4にしたがって説明する。
図4に示す被冷却体としての燃料電池11内の各発電セルに供給された水素ガスと酸素ガスとが反応して発電が行われる。
図4に示す被冷却体としての燃料電池11内の各発電セルに供給された水素ガスと酸素ガスとが反応して発電が行われる。
前記燃料電池11には発電が行われている状態で、発電セル冷却用の冷却水を循環させる循環配管12が接続され、該循環配管12にはポンプ13が接続されている。この実施形態では、前記冷却水として水にエチレングリコールを含有したLLC(ロングライフクーラント)が用いられている。前記ポンプ13の上流側の循環配管12には、前記燃料電池11内で発電セルの冷却に用いられた高温の冷却水を冷却するための熱交換器14が接続されている。この熱交換器14は循環配管12に接続されたラジエータ15と、ラジエータ15に空気を吹き付けて高温の冷却水を冷却するために電動モータにより駆動される送風ファン16とを備えている。
前記循環配管12には、前記ポンプ13と並列にバイパス配管17が接続されている。このバイパス配管17には冷却水に含まれる不純物イオンを除去するためのイオン交換器18が接続されている。
次に、図1〜図3に基づいて、前記イオン交換器18について説明する。
図1に示すように、前記イオン交換器18の収容ケース21の本体21aは、有底円筒状に形成され、その本体21aの上端開口部には、短円筒状をなす大径筒部21bが一体に形成されている。該大径筒部21bの内周面に形成されたネジ部21cには、有蓋短円筒状をなす蓋体22の外周面に形成されたネジ部22aが螺合されている。前記蓋体22の下端縁と、大径筒部21bの内周面との間にはシールリング23が介在されている。
図1に示すように、前記イオン交換器18の収容ケース21の本体21aは、有底円筒状に形成され、その本体21aの上端開口部には、短円筒状をなす大径筒部21bが一体に形成されている。該大径筒部21bの内周面に形成されたネジ部21cには、有蓋短円筒状をなす蓋体22の外周面に形成されたネジ部22aが螺合されている。前記蓋体22の下端縁と、大径筒部21bの内周面との間にはシールリング23が介在されている。
前記蓋体22の上板22bには、前記バイパス配管17を接続するための導入側管継手171及び導出側管継手172が一体に成形されている。図1に示すように、前記蓋体22の上板22bの中心部には、前記導入側管継手171と連通する導入筒部24が一体に成形されている。前記収容ケース21の内部には、区画ユニット25が収容されている。この区画ユニット25は、図2に示すように、有蓋円筒状をなす区画板としての区画筒26と、該区画筒26の上部外周面に複数の連結板部27によって連結された円筒状の連結リング28とを備えている。そして、前記連結リング28が、図1に示すように前記本体21aの上端開口部に雄ネジ部28a及び雌ネジ部21dを介して連結されることにより、前記収容ケース21に区画ユニット25が取り付けられている。
図2に示すように、前記区画筒26の外周面と前記連結リング28の内周面との間には、連通路31が形成されている。前記区画筒26の蓋板26aの中心部には、前記導入筒部24の内部に挿入される連結筒部29が一体に成形され、それらの間には、図1に示すように、シールリング30が介在されている。前記区画筒26の内部にはイオン交換樹脂Eの第1収容室R1が形成され、導入側管継手171内の冷却水は、前記導入筒部24及び連結筒部29内の通路から第1収容室R1内に導入されるようになっている。
図1に示すように、前記収容ケース21の本体21aの内周面と、前記区画筒26の外周面との間にイオン交換樹脂Eの第2収容室R2が形成されている。前記連通路31によって、第2収容室R2内の冷却水を前記蓋体22の内部に形成された合流室R3に導くようになっている。前記第1収容室R1は、横断面が円形の冷却水の導入側通路T1としての機能を兼用し、前記第2収容室R2は、横断面がドーナッツ状の導出側通路T2としての機能を兼用している。前記導入側通路T1及び導出側通路T2の通路断面積は同じに設定されている。そして、第1収容室R1及び第2収容室R2内にイオン交換樹脂Eが収容されている。
図1に示すように、前記連結筒部29の下端開口部には、前記第1収容室R1内のイオン交換樹脂Eが導入側管継手171側に流出するのを阻止するフィルタ32が設けられている。前記連通路31の下端開口部にも、前記第2収容室R2内のイオン交換樹脂Eが連通路31を通して合流室R3に流出するのを防止するためのフィルタ32が配設されている。前記イオン交換樹脂Eとして、マイナスのイオンを吸着するアニオンタイプのものと、プラスのイオンを吸着するカチオンタイプのものとが混在するように収容されている。
前記導入筒部24の内部には、開閉弁33が配設されている。この開閉弁33は、図1及び図2に示すように、弁座34、弁板35、該弁板35に連結された連結ロッド36、該連結ロッド36に連結された流路37aを有するバネ受板37及びコイルバネ38により構成されている。そして、開閉弁33のバネ受板37の下面が、前記コイルバネ38の付勢力に抗して、上方向に移動され、弁座34から弁板35が離隔され、図1に示すように開閉弁33が開路状態となる。又、前記導入筒部24に連結筒部29が挿入されていない図3に示す状態においては、コイルバネ38の付勢力により、弁板35が弁座34の弁孔34aを閉鎖し、前記導入側管継手171内の冷却水が導入筒部24から外部に流出しないようにしている。
図1に示すように、前記蓋体22の上板22bには、前記合流室R3内の冷却水を導出側管継手172へ導くための導出口41が形成されている。該導出口41には、導出側管継手172内の冷却水が合流室R3に逆流するのを防止するための逆止弁42が設けられている。
さて、燃料電池11が起動されると、燃料電池11に供給された水素ガスと酸素ガスが反応して発電が行われる。発電された直流電流は、インバータにより交流電流に変換され、電気自動車の走行用のモータの駆動に用いられる。
一方、冷却システムのポンプ13が起動されると、循環配管12内の冷却水が図4の矢印方向に循環され、熱交換器14によって冷却された冷却水が燃料電池11内に供給され、燃料電池11の発電により生じた熱が冷却水により吸熱されて、燃料電池11が冷却される。吸熱して高温となった冷却水は再び熱交換器14により冷却されて、燃料電池11の冷却に再利用される。
循環配管12内の冷却水は燃料電池11内の発電セルが発生する熱により加熱されることになるので、該冷却水に含まれるエチレングリコールが加熱分解される場合があり、このような場合には、プラス、マイナスの不純物イオンが生成される。冷却水の一部がバイパス配管17を経て図1に示すようにイオン交換器18の導入筒部24及び連結筒部29から第1収容室R1に流入して、下方に流れ、区画筒26の下端縁26bをUターン(迂回)するようにして第2収容室R2に流れる。前記区画筒26の下端縁26bは、横断面が曲線(例えば半円弧)に形成され、冷却水のUターンがスムーズに行われるようになっている。そして、第1及び第2収容室R1,R2内のイオン交換樹脂E(アニオンタイプ及びカチオンタイプ)によりマイナス及びプラスの不純物イオンが除去される。
上記実施形態の燃料電池の冷却システムによれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)上記実施形態では、前記収容ケース21の本体21aの内部に区画ユニット25を収容し、該区画ユニット25の区画筒26によって収容ケース21の内部に第1及び第2収容室R1,R2を形成し、第1及び第2収容室R1,R2にそれぞれイオン交換樹脂Eを収容した。このため、導入側管継手171から導入筒部24、連結筒部29を介して第1収容室R1内に流入された冷却水に含まれる不純物イオンが第1収容室R1(導入側通路T1)内のイオン交換樹脂Eによって除去された後、第2収容室R2(導出側通路T2)内のイオン交換樹脂Eによって除去される。従って、冷却液が素通りする通路はなく、多量のイオン交換樹脂Eが収容された第1及び第2収容室R1,R2においてイオン交換でき、イオン交換能力と効率を向上することができる。
(1)上記実施形態では、前記収容ケース21の本体21aの内部に区画ユニット25を収容し、該区画ユニット25の区画筒26によって収容ケース21の内部に第1及び第2収容室R1,R2を形成し、第1及び第2収容室R1,R2にそれぞれイオン交換樹脂Eを収容した。このため、導入側管継手171から導入筒部24、連結筒部29を介して第1収容室R1内に流入された冷却水に含まれる不純物イオンが第1収容室R1(導入側通路T1)内のイオン交換樹脂Eによって除去された後、第2収容室R2(導出側通路T2)内のイオン交換樹脂Eによって除去される。従って、冷却液が素通りする通路はなく、多量のイオン交換樹脂Eが収容された第1及び第2収容室R1,R2においてイオン交換でき、イオン交換能力と効率を向上することができる。
(2)上記実施形態では、収容ケース21の内部に区画ユニット25の区画筒26によって、第1及び第2収容室R1,R2を区画形成して、両室にイオン交換樹脂Eを収容するようにしたので、イオン交換樹脂Eの収容量を多くすることができ、イオン交換器18として、高いイオン交換能力が得られるとともに、イオン交換樹脂Eの新旧交換までの寿命を長くすることができる。
(3)上記実施形態では、前記導入筒部24の内部に開閉弁33を設けるとともに、合流室R3と導出側管継手172を連通する導出口41に逆止弁42を設けた。このため、イオン交換器18の長期使用によるイオン交換樹脂Eの劣化に伴い、図3に示すように、蓋体22から収容ケース21を取り外した場合、弁板35と逆止弁42とが閉じられ、このため、導入側管継手171及び導出側管継手172内の冷却水が外部に流出することはない。従って、収容ケース21及び区画ユニット25を未使用のイオン交換樹脂Eを収容した新しいものと容易に交換することができる。
(4)上記実施形態では、前記導入側通路T1の通路断面積と、導出側通路T2の通路断面積とを同じに設定したので、導入側通路T1及び導出側通路T2を流れる冷却水の流速がほぼ一定となり、このためイオン交換樹脂Eによるイオン交換効率を向上することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・図5に示すように、蓋体22にネジ部21c,22aを介して収容ケース21を着脱可能に連結する。蓋体22の上板22bにバイパス配管17に接続される導入側管継手171、導出側管継手172を一体に成形し、その上板22bの裏面に、前記導入側管継手171、導出側管継手172と対応するようにフィルタ32を設ける。又、前記上板22bの裏面に収容ケース21の収容室を、第1及び第2収容室R1,R2に区画するための平板状の区画板43を形成する。さらに、前記導入側管継手171、導出側管継手172に電動又は手動により開閉される開閉弁44,45を設けるようにしてもよい。
・図5に示すように、蓋体22にネジ部21c,22aを介して収容ケース21を着脱可能に連結する。蓋体22の上板22bにバイパス配管17に接続される導入側管継手171、導出側管継手172を一体に成形し、その上板22bの裏面に、前記導入側管継手171、導出側管継手172と対応するようにフィルタ32を設ける。又、前記上板22bの裏面に収容ケース21の収容室を、第1及び第2収容室R1,R2に区画するための平板状の区画板43を形成する。さらに、前記導入側管継手171、導出側管継手172に電動又は手動により開閉される開閉弁44,45を設けるようにしてもよい。
この実施形態においては、前記開閉弁44,45によって導入側管継手171、導出側管継手172を閉鎖した状態で、前記蓋体22から収容ケース21を取り外し、収容ケース21内の使用済みのイオン交換樹脂Eが新しいものと交換される。この実施形態においては、部品点数を低減して、構造を簡素化し、材料及び製造コストを削減することができる。
・図1に示す前記開閉弁33及び逆止弁42を省略してもよい。この場合には、図4に示す循環配管12内の冷却水を図示しないドレン孔から排出した状態で、前記蓋体22から収容ケース21を取り外すことにより、イオン交換樹脂Eの交換が行われる。
・前記実施形態では、本発明を電気自動車の燃料電池システムに具体化したが、生産工場、一般家庭の発電用の燃料電池システムの冷却システム、あるいはその他の電気機器の冷却水供給装置のイオン交換器として具体化してもよい。
前記実施形態から把握される技術的思想について説明する。
請求項1において、前記区画板は前記収容ケースの開口部に取り外し可能に取り付けられ、前記第1収容室の入口及び第2収容室の出口には、第1及び第2収容室に収容されたイオン交換樹脂が外部に流出するのを防止するフィルタが設けられていることを特徴とする冷却水供給装置のイオン交換器。
請求項1において、前記区画板は前記収容ケースの開口部に取り外し可能に取り付けられ、前記第1収容室の入口及び第2収容室の出口には、第1及び第2収容室に収容されたイオン交換樹脂が外部に流出するのを防止するフィルタが設けられていることを特徴とする冷却水供給装置のイオン交換器。
E…イオン交換樹脂、R1…第1収容室、R2…第2収容室、T1…導入側通路、T2…導出側通路、18…イオン交換器、21…収容ケース、22…蓋体、22b…上板、24…導入筒部、29…連結筒部、32…フィルタ、33,44,45…開閉弁、41…導出口、42…逆止弁、43…区画板。
Claims (4)
- 被冷却体に冷却水を循環供給して被冷却体を冷却する冷却水供給装置のイオン交換器において、
イオン交換樹脂を収容する収容室を有した有底筒状の収容ケースと、
上記収容ケースの開口部に取り外し可能に嵌合され、かつ冷却水を前記収容室に導入する導入口及び収容室から導出する導出口を備えた蓋体と、
前記収容室を、前記導入口に連通された第1収容室と、前記導出口に連通された第2収容室とに区画する区画板とを備えていることを特徴とする冷却水供給装置のイオン交換器。 - 請求項1において、前記導入口には、前記蓋体に収容ケースが装着された状態で、該導入口を開放するとともに、前記蓋体から収容ケースが取り外された状態で、前記導入口を閉鎖するための開閉弁が設けられ、前記導出口には、該導出口に接続された冷却水の配管から冷却水が第2収容室へ逆流するのを防止する逆止弁が設けられていることを特徴とする冷却水供給装置のイオン交換器。
- 請求項1又は2において、前記第1収容室内の導入側通路の通路断面積と、前記第2収容室内の導出側通路の通路断面積は同じに設定されていることを特徴とする冷却水供給装置のイオン交換器。
- 請求項1〜3のいずれか一項において、前記区画板は有蓋円筒状に形成され、該区画板の上板の中心部には前記導入口を形成する導入筒部に連通される連結筒部が形成されていることを特徴とする冷却水供給装置のイオン交換器。
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