JP4613125B2 - イオン交換式フィルタ - Google Patents

イオン交換式フィルタ Download PDF

Info

Publication number
JP4613125B2
JP4613125B2 JP2005344551A JP2005344551A JP4613125B2 JP 4613125 B2 JP4613125 B2 JP 4613125B2 JP 2005344551 A JP2005344551 A JP 2005344551A JP 2005344551 A JP2005344551 A JP 2005344551A JP 4613125 B2 JP4613125 B2 JP 4613125B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cartridge
ion exchange
housing
main body
exchange filter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2005344551A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007144347A (ja
Inventor
晃次 鈴木
計介 若林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Roki Co Ltd
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Roki Co Ltd
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Roki Co Ltd, Nissan Motor Co Ltd filed Critical Roki Co Ltd
Priority to JP2005344551A priority Critical patent/JP4613125B2/ja
Priority to US11/604,680 priority patent/US7635427B2/en
Publication of JP2007144347A publication Critical patent/JP2007144347A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4613125B2 publication Critical patent/JP4613125B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J47/00Ion-exchange processes in general; Apparatus therefor
    • B01J47/02Column or bed processes
    • B01J47/022Column or bed processes characterised by the construction of the column or container
    • B01J47/024Column or bed processes characterised by the construction of the column or container where the ion-exchangers are in a removable cartridge

Description

本発明は、燃料電池システムの回路を流れる流体から不純物イオンを除去するイオン交換式フィルタに関する。
燃料電池は、水素と大気中の酸素とを電気的化学的に反応させることにより電気を発生させるものであり、次世代の自動車動力源として期待されている。かかる燃料電池システムには、水素と酸素を反応させる燃料電池スタックを冷却するために、燃料電池システムには冷却水の循環回路が設けられる。この循環回路内の配管等からイオンが冷却水中に溶出すると、電気伝導度が上がり、燃料電池本体の発電効率が落ちてしまう。このため循環回路には、冷却水中のイオンを除去するイオン交換式フィルタが設けられる。
本願特許出願人は、このイオン交換式フィルタについてこれまでに、様々な研究開発を進めてきた。その成果として、既に、特許文献1に記載のイオン交換式フィルタを開示している。
特開2005−161117号公報
本願特許出願人は、特許文献1にかかるイオン交換式フィルタを開発後も、さらに研究を進め、ハウジングやカートリッジを金属材料で形成することは勿論のこと、樹脂材でも形成することができるものを開発した。もっとも、樹脂材で形成すれば、軽量化することは容易であるが、耐圧力が小さくなる。
そこで、本発明では、イオン交換式フィルタを構成する部材の材質にはかかわらず、回路の圧力の影響を受けにくいイオン交換式フィルタを提供する。
本発明では、流体を流入させる流入部(13)と流出させる流出部(33)とが設けられたハウジング(11)と、このハウジング(11)の内部に取り付けられるカートリッジ(40)とを具備し、前記カートリッジ(40)の内部にはイオン交換樹脂が充填され、流入部(13)から流入された流体を前記カートリッジ(40)の内部を通して濾過し、濾過された流体を前記流出部(33)から流出させて燃料電池システムの回路を流れる流体を濾過するイオン交換式フィルタであって、前記ハウジング(11)は、上部の開放されたる筒体(12)と、この筒体(12)の開放された上部を閉鎖する蓋体(30)とで構成され、前記蓋体(30)の周縁と前記筒体(12)の上端縁とが接合されて一体に形成されて、前記流入部(13)は前記筒体(12)の周壁面であって前記カートリッジ(40)の底面(42)より上方に設けられる一方で、前記流出部(33)は、前記蓋体(30)に設けられ、前記ハウジング(11)の内部には、このハウジング(11)と前記カートリッジ(40)との間に、前記流入部(13)から流入された流体をこのハウジング(11)の底面まで流下させる隙間(15,20)が形成され、流下された流体が前記カートリッジ(40)の底面(42)から上部に向けて流れるように流路が形成され、前記筒体(12)と前記カートリッジ(40)との間に形成される隙間には、前記筒体(12)の内周面と前記カートリッジ(40)の外周面との間を密閉すると共に、これら筒体(12)及びカートリッジ(40)の全周にわたって配されて、この隙間を前記流入部(13)側と、筒体(12)と蓋体(30)とが接合された接合部側とに仕切るシール材が設けられ、前記蓋体(30)と前記カートリッジ(40)との間には、カートリッジ(40)から流出部(33)へ流れる流体が前記接合部側へ漏れ出すことを防止するシール材が設けられているイオン交換式フィルタを採用することとした。
本発明によれば、筒体の周壁面の上部に流入部を設ける一方で、蓋体に流出部を設け、さらに、ハウジングの内部に、このハウジングとカートリッジとの間に、流入された流体をこのハウジングの底面まで流下させる隙間を形成し、流下された流体をカートリッジの底部から天部に向けて流れる流路を形成するので、回路配管の設定により、たとえ、流入部と流出部とが接近した回路しか組めない場合でも、流体をカートリッジの軸方向の一端から他端に向けて通させることができる。このため、耐圧性に優れ、しかもカートリッジ内のイオン交換樹脂を効果的に使用できる。
さらに、本発明にかかるイオン交換式フィルタは、流体を流入させる流入部が筒体の周壁面に設けられているので、流入された液体が蓋体側へは流れずにそのまま底部へ流下しやすい構造となっている。即ち、本発明にかかるイオン交換式フィルタは、筒体と蓋体との接合部に液体が流れることを効果的に阻止する構造である。このため、接合部は、液体の影響を受けずに高い接合性を維持する。このように高い接合性を維持することにより、高い耐久性を得、ハウジングに対するカートリッジの同軸性をも確保する。
以下、本発明の第1の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1はこのイオン交換式フィルタが使用される燃料電池システムの概要を示すものである。この燃料電池システムは、燃料電池スタックのイオン交換膜を加湿する純水加湿システム1と、燃料電池スタックを冷却する冷却システム2とを備えている。純水加湿システム1では、純水タンク3から純水をポンプ4で吸い上げ、イオン交換式フィルタ5を通過させている。純水がイオン交換式フィルタ5を通過すると電気伝導度が低下し、この電気伝導度の低下した純水が燃料電池スタック6に供給されることで、内部のイオン交換膜を加湿する。余った純水は再び純水タンク3に戻される。さらには、燃料電池スタック6の空気極で反応により生成した水も、純水タンク3に回収される。
一方、冷却システム2では、ポンプ7が燃料電池スタック6とラジエータ8との間で冷却水を循環させている。ラジエータ8により放熱された冷却水が燃料電池スタック6に供給され、また、燃料電池スタック6を冷却した後の冷却水がラジエータ8に供給される。電気伝導度の低い冷却水を得るために冷却システム2にはイオン交換式フィルタ10が設けられる。
本実施形態にかかるイオン交換式フィルタは、純水加湿システム1及び冷却システム2のいずれに設けても良いが、以下では、冷却システム2に設けた場合を例に説明する。
図2は、本発明の1実施形態にかかるイオン交換式フィルタ10の内部構造を示す図であり、イオン交換式フィルタ10をその軸方向に切断した縦断面図である。このイオン交換式フィルタ10は、燃料電池スタック6を冷却するために、燃料電池システムに設けられた冷却水の循環回路に接続される。
イオン交換式フィルタ10は、その外殻をなす直方体状のハウジング11と、このハウジング11の内部に取り付けられ、内部にイオン交換樹脂の充填されたカートリッジ40とを備えている。
ハウジング11は、上端が開放された筒体12と、筒体12の開放された上端を閉鎖する蓋体30とで構成されている。筒体12をなす4つの周壁面のうち1つ周壁面12Aには、外側方に向けて突出する流入部13が筒体12の上部に設けられている。この流入部13が回路を流れる冷却水をこのイオン交換式フィルタ10に流入させる部位である。この流入部13の設けられた周壁面12Aには、この流入部13と筒体12の底部とを結ぶ流通路15が、この周壁面12Aの中央にて外側に膨らむようにして形成されている。
流入部13と流通路15とは、流入部13の根元で、かつ、流通路15の上端部の位置でオリフィス14により連通されている。このオリフィス14は、筒体12を成型する際に筒体12と一体に成型されたものである。オリフィス14は、流入部13の内径を流入部13の根元の位置で絞り込んで形成したものであり、このイオン交換式フィルタ10内に冷却水を流入させる際に、冷却水の圧力を低下させ、ハウジングの破損を防止している。
ハウジング11の底部には、その中央に、内部に配さるカートリッジ40を位置決めすると共に、カートリッジ40を支持する円弧状のリブ17,18が形成されている。一方、筒体12の流入部13より上側の部分19は、若干厚肉に形成されている。
かかる筒体12の周壁面の外面25には、上下に延びる複数の補強リブ26が形成されており、筒体12の強度の向上を図っている(図10参照)。
蓋体30は、平坦な板状に形成されており、その中心部には、上方に向けて突出する流出部31が形成されている。蓋体30の外面35には補強リブ36が形成されており、蓋体30の強度の向上が図られている。この実施形態にかかる流出部31は、蓋体30から上方に向けて延びる基管部32と、この基管部32と直角をなし、流入部13の突出方向とは逆方向に向けて延びる排出管部33とから構成されている。
なお、流入部13及び排出管部33の各先端部には、これらにホースがはめ込まれた際に、ホースが容易に抜け出すことのないように、半径方向外側に向けて突出する抜け止め13a,33aがそれぞれ形成されている。
以上のハウジング11の内部に取り付けられるカートリッジ40は、ハウジング11よりも小さな直方体状に形成されている。カートリッジ40は、その上端が開放された直方体状に形成された樹脂製の本体41と、本体41の開放された上端を閉鎖している2枚の樹脂製プレート70,80とから構成されており、その底面42が冷却水の導入される入口として構成され、開放された上端が冷却水の導出される出口として構成される。
入口として構成された底面42には、図3に示すように、本体41の内外を連通する、中央に位置する円形の穴46と、この円形の穴46の両側に位置する複数の長穴47が形成されており、冷却水は、これらの穴46と長穴47とから本体41の内部に導入される。なお、この図3に示す穴46および長穴47の配置や形状は一例を示すものであり、このような形態に限定されるものではない。冷却水をカートリッジ40の内部にまんべんなく導入できる位置、形状であればよい。なお、この実施形態にかかるカートリッジ40では、本体41の周壁面の内部に、三角形状の補強リブ48が本体41の下部に複数形成されている。
この実施形態にかかるイオン交換式フィルタ10のカートリッジ40では、これら穴46および長穴47を覆うステンレス製のメッシュ60が設けられている。このメッシュ60は、カートリッジ40の内部に異物が浸入することを阻止すると共に、カートリッジ40の内部に充填されたイオン交換樹脂がカートリッジ40から排出されることを防止している。なお、このメッシュ60はステンレス製であるため、強度が高く、メッシュ60自体の破損が効果的に防止される。
このメッシュ60は、本体41の底面42の面積よりもやや大きめに裁断されたものが、成形の際に本体41の底面42に一体に組み込まれたものである。図4は、メッシュ60を成型時に組み込む際の概要を示すものである。この図4に示すように、金型65,66により形成されるキャビティ67において、組み込みたい位置にメッシュ60をセットする。この際、メッシュ60の周縁を折り曲げておく。そして、樹脂をキャビティ67に注入する。これにより図3に示すように底面42にメッシュ60の組み込まれた本体41を得ることができる。メッシュ60の周縁を折り曲げておくことで、メッシュ60が強固に本体41に組み込まれる。このため、メッシュ60が本体41に対してズレたり外れたりするなどのトラブル発生を効果的に阻止する。
一方、冷却水の出口44を構成する本体41の上部は、図5に示すように、2枚の樹脂製プレート70,80で塞がれている。2枚の樹脂製プレート70,80は、このカートリッジ40の軸方向に対向されて、相互に平行をなして本体41の内側にはめ込まれている。
これら2枚の樹脂製プレート70,80は、樹脂材によって、その外形が本体41の内周面とほぼ同寸に形成された板状の部材である。これらの樹脂製プレート70,80には、板圧を貫通する複数のスリット71,81がそれぞれ形成され、これらスリット71,81は、ステンレス製のメッシュ(不図示)で覆われている。これらのスリット71,81は、カートリッジ40内を流れ、濾過された冷却水を、カートリッジ40からハウジング11に設けられた流出部31へ排出させる排出口として機能する。なお、これらの樹脂製プレート70,80にメッシュを組み込む手法は、図4に示した手法と同様である。このため、メッシュがプレート70,80に対してズレたり外れたりするなどのトラブル発生を効果的に阻止する。なお、これらプレート70,80に組み込まれたメッシュは、冷却水をスリット71,81の流通を許可しつつも、イオン交換樹脂がカートリッジ40から排出されることを阻止している。また、メッシュの材質がステンレスであるため、高い強度が得られ、メッシュ自体の破損を効果的に防止する。
これらの樹脂製プレート70,80は、下側に配された樹脂製プレート70が、本体41の内部を上下に移動可能に構成され、上側に配された樹脂製プレート80が本体41の上端に固定される。
この下側に配されたこの樹脂製プレート70の周縁は、樹脂製プレート70の板圧がそのまま外周縁の板圧となされており、外周面には、板圧の中央の一ヶ所に、シール溝72が全周に形成されている。このシール溝72にシール材73が嵌め込まれている。また、樹脂製プレート70の上面には、周縁よりやや内側に、上方に向けて突出するガイド75が形成されている。このガイド75は、上側に配された樹脂製プレート80に対して極度に傾くことを阻止しつつ上下に案内させるための部位である。
これに対し、上側に配置される樹脂製プレート80は、本体41の上端に位置固定される。図6は、この樹脂製プレート80の斜視図である。この樹脂製プレート80の外周縁には上下に向けて張り出すフランジ部85が全周にわたって形成されている。このフランジ部85の外周面には、上下に並列して全周にわたってシール溝82が形成されており、これらのシール溝82にシール材83がそれぞれ取り付けられている。
また、フランジ部85の上下方向の中央には、各面に係合爪86がそれぞれ2個ずつ形成されている。この係合爪86は、カートリッジ40の本体41に、この樹脂製プレート80を固定させるための部位である。係合爪86は、各面から外側方にそれぞれ突出しており、その上面は平坦に、下面は外側に向けて膨らむように円弧状に形成されている。これらの係合爪86が、図5に示すように、本体41の上部に形成された係合穴49にそれ係合されて、樹脂製プレート80は、本体41の内部に固定される。
即ち、本体の各壁面にそれぞれ2個の係合穴49がそれぞれ形成されている。この係合穴49と、樹脂製プレート80に形成された係合爪86とは、相互に対応する位置に設けられている。樹脂製プレート80は、本体41の上側から水平な状態で、本体41の内部に押し込められる。係合爪86の下面は円弧状に形成されているため、係合爪86が本体41の内面を滑るようにして樹脂製プレート80は下方に移動する。そして、係合爪86が本体41に形成された係合穴49の位置に到達すると、係合爪86が係合穴49の内部にそれぞれ挿入される。挿入されると、係合爪86の上面が平坦に形成されているため、係合爪86は、係合穴49に引っかけられ、係合穴49から抜け出すことが防止される。これにより、樹脂製プレート80は、本体41に固定される。
上述のように、シール材83は係合爪86の上下に配置されている。このため、係合爪86が本体41の係合穴49に係合されて樹脂製プレート80が本体41に固定されると、シール材83は、係合穴49をその上下にてシールする。即ち、本体41は、係合穴49の位置においては、二つのシール材83により本体41の内外がシールされる。
さらに、このイオン交換式フィルタ10では、これら2枚の樹脂製プレート70,80の間にコイルスプリング90が配置される。各樹脂製プレート70,80の中央部には、相互に対向する面に、コイルスプリング90を嵌め込むための溝74,84がそれぞれ形成されている。即ち、下側に配置された樹脂製プレート70には、その上面に環状の溝74が形成され、上側に配された樹脂製プレート80には下面に環状の溝84が形成されている。そして、これらの溝74,84にはコイルスプリング90の端部がそれぞれ嵌め込まれ、このコイルスプリング90が2枚の樹脂製プレート70,80を相互に引き離す向きに付勢している。上側に配された樹脂製プレート80は本体41に位置固定されているので、下側に配されている樹脂製プレート70がコイルスプリング90により下方に向けて付勢される。
このため、時間の経過と共にカートリッジ40に充填されたイオン交換樹脂が消費され、カートリッジ40の内部に占めるイオン交換樹脂の比率が低下しても、イオン交換樹脂は樹脂製プレート70により圧縮され、密度は一定に維持される。このように密度が一定に維持されると、カートリッジ40を通過する冷却水とイオン交換樹脂との接触を、位置による格差を発生させることなく均等にできる。また、密度が小さくなると、振動や衝撃によりイオン交換樹脂同士が衝突する恐れがあるが、樹脂製プレート70で充填されたイオン交換樹脂全体を圧縮して密度を一定に維持することで、かかる不具合の発生を効果的に阻止できる。
本体41の内部に2枚の樹脂製プレート70,80が配置された状態では、樹脂製プレート70,80の外周面に取り付けられたシール材73,83が樹脂製プレート70,80と本体41との間をシールし、カートリッジ40を流れてきた冷却水が樹脂製プレート70,80と本体41との間に形成された隙間から漏れ出すことを確実に阻止する。特にこの実施形態にかかるカートリッジ40では、シール材73,83がカートリッジ40の軸方向に関し複数設けられているため、たとえ一つのシール材(例えば、シール材73)が損傷したとしても、他のシール材(例えば、シール材83)が漏れを防止する。
なお、この実施形態では、上側に配された樹脂製プレート80に2つのシール材83が、下側に配された樹脂製プレート70には1つのシール材73が設けられたものを示しているが、これには限定されない。たとえば、上下の樹脂製プレート70,80双方に2つのシール材を設けてもよい。
このようなカートリッジ40は、その底面42、周壁部及び上端部が防振ゴム101,102,103で支持されてハウジング11の内部に取り付けられる。既に参照した図5は、カートリッジ40の上端部及び周壁面が防振ゴム101,102でハウジング11に支持される状態を示し、図7及び図8は、カートリッジ40の底面42が防振ゴム103でハウジング11に支持される状態をそれぞれ示すものである。
カートリッジ40の上端には、第1防振ゴム101が配される、この第1防振ゴム101はリング状に形成されており、カートリッジ40を構成する本体41の上端面とハウジング11を構成する蓋体30の間に配置され、本体41と蓋体30とにより挟み込まれる。挟み込まれる位置は、ハウジング11を構成している筒体12と蓋体30との溶着部よりも内側である。
さらに、この第1防振ゴム101はパッキンとしても機能する。上側の樹脂製プレート80を通り抜けた冷却水は、当該カートリッジ40の外側方に向けても流れる。しかし、この第1防振ゴム101がパッキンとして機能するため、冷却水が、筒体12と蓋体30との溶着部に漏れ出すことがない。
また、このカートリッジ40は、その周壁面が第2防振ゴム102でハウジング11の周壁面の内周面に支持される。カートリッジ40を構成する本体41の外周面には、第2防振ゴム102を嵌め込むための溝45が全周にわたって形成され、第2防振ゴム102はこの溝45に嵌め込まれている。かかる第2防振ゴム102は、ハウジング11を構成する筒体12の内周面と、カートリッジ40を構成する本体41との間に挟み込まれる。
この第2防振ゴム102が設けられる位置は、ハウジング11の筒体12に形成された流入部13よりもやや高い位置である。この第2防振ゴム102もパッキンとして機能し、流入部13から流入した冷却水が、蓋体30と筒体12との溶着部へ漏れ出すことを阻止している。
このように、このイオン交換式フィルタ10では、第1防振ゴム101及び第2防振ゴム102が筒体12と蓋体30との溶着部に冷却水が流れ込むことを効果的に防止している。
もっとも、振動などの影響を受けて、第2防振ゴム102とハウジング11との間に部分的に僅かな隙間が形成されることも想定し得る。この場合、流入部13から流入し、隙間20を流れる冷却水が、この隙間から第2防振ゴムの上側に浸入する。この浸入した冷却水は、係合穴49を通過して、本体41の内部にさらに浸入することになる。この浸入した冷却水は、濾過される前の状態であり、濾過済みの冷却水と混合することは避けられるべきである。
この点、この実施形態にかかるイオン交換式フィルタ10では、樹脂製プレート80に取り付けられたシール材83は、係合穴49の上下に配置されている。このため、たとえ冷却水が係合穴49から本体41の内側に浸入したとしても、シール材83が、さらなる浸入を阻止し、濾過済みの冷却水に浸入した冷却水が混入することを防止している。
さらに、第2防振ゴム102の部位から濾過する前の冷却水が浸入し、カートリッジ40の上部にまで浸入した冷却水が到達したとしても、蓋体30とカートリッジ40の本体41とにより挟み込まれている第1防振ゴム101が、この第1防振ゴム101の内側に浸入することを阻止する。このため、カートリッジ40の上部においても、濾過されていない冷却水が、濾過された冷却水に混入することを効果的に防止する。
そして、カートリッジ40の底面42は、ハウジング11の底部16に配された第3防振ゴム103で支持される。図7及び図8に示すように、ハウジング11を構成する筒体12の底部の中央には、同心円上に配列された2対のリブ17,18が形成されている。各リブ17,18は、左右方向の軸線を中心に、対向するように配置され、それぞれ円弧状に形成されている。そして、左右方向の軸線を境として、各リブ17,18の間に円弧状の第3防振ゴム103が設けられている。
この第3防振ゴム103は、筒体12の底部16と本体41の底面42とで挟み込まれてカートリッジ40を支持している。
以上のように、当該イオン交換式フィルタ10では、第1防振ゴム101、第2防振ゴム102、及び第3防振ゴム103が設けられているため、イオン交換フィルタに振動や衝撃が付加されても、ハウジング11とカートリッジ40との擦れ現象、ハウジング11に対するカートリッジ40の位置ズレ、イオン交換式フィルタ10の破損が効果的に防止される。
以上の構成を備えたイオン交換式フィルタ10は、図9に示すように冷却水がその内部を流れる。流入部13から流入した冷却水は、まずオリフィス14によりその圧力が低下される。これにより、たとえ、冷却システム2の回路を流れる冷却水が高圧であったとしても、樹脂材で形成された当該イオン交換式フィルタ10の耐圧よりも低い圧力で冷却水をイオン交換式フィルタ10の内部に流入させる。
オリフィス14を通過した冷却水は、筒体12に形成された流通路15を通り、ハウジング11の底部16へ流下される。加えて、ハウジング11を構成する筒体12の内周面と、カートリッジ40を構成する本体41の外周面との間には隙間20が形成されているため、オリフィス14を通過した冷却水は、結局この隙間20をまんべんなく流れる。ただし、上述したように、流入部13のやや上側には、第2防振ゴム102が設けられているため、冷却水は、この第2防振ゴム102によりシールされ、その上方に位置する、蓋体30と筒体12との溶着部へは漏れ出すことがない。
もっとも、このイオン交換式フィルタ10では、流入部13が筒体12の周壁面に設けられているので、流入された冷却水は蓋体30側へ流れずに、そのまま底部へ流下しやすい構造となっている。即ち、筒体41と蓋体30との溶着部に冷却水が流れることを効果的に阻止する構造である。このため、溶着部は、冷却水の影響を受けずに高い溶着性を維持する。この高い溶着性は、高い耐久性を得ることになる。また、ハウジング11に対するカートリッジ40の同軸性をも長期にわたり確保する。
なお、流入部13及び、冷却水をシールする機能を有するる第2防振ゴム102は共に、筒体12の上部に配置されている。このため、冷却水の満たされない第2防振ゴム102と蓋体30との区間に形成される空気の層は、当該イオン交換式フィルタ10の上部の一部を占めるに過ぎない。一方、第2防振ゴム102の下側の筒体12と本体41との間には、順次冷却水が流れ込み、筒体12の上下方向に関する大部分の領域では、筒体12と本体41との間が冷却水で満たされる。このため、カートリッジ40の内外に圧力差が発生することを阻止し、カートリッジ40の筒体41が膨張することを効果的に防止する。さらに、この冷却水が断熱材として機能し、外部の熱がカートリッジ40の内部に伝わることを効果的に阻止する。
仮に、流入部13を筒体12の下部に設けた場合、たとえ第2防振ゴム102が筒体12の上部に設けられていたとしても、隙間20において、流入部13の上側に冷却水が満たされない恐れがある。この場合、ハウジング11とカートリッジ40との間に形成された隙間20はその大部分が空気で満たされることなる。そうすると、カートリッジ40の内外に圧力差が発生してしまい、カートリッジ40が変形してしまう。また、断熱効果も発揮されない。この実施形態にかかるイオン交換フィルタ10では、かかる不都合を確実に防止する。
ただし、カートリッジ40を高い強度の材料、例えば金属材料で形成した場合、たとえハウジング11とカートリッジ40との間に形成される隙間20の大部分を空気が満たし、カートリッジ内外に圧力差が生じたとしても、カートリッジ40自体が、この圧力差に耐え得る。この場合、流入部13を筒体12の上部に設けることには限定されず、筒体12の周壁面で、かつ、カートリッジ40の底面42よりも上方の位置であればどの位置にでも設けることができる。即ち、このイオン交換式フィルタ10では、筒体12の周壁面であって、カートリッジ40の底面42よりも上方の位置であれば、使用する材料の強度に応じ、流入部13を設ける高さを自由に設定することができる。
また、図7及び図8に示したように、本体41の底面42を支持する第3防振ゴム103及びこれを挟み込んでいる円弧状のリブ17,18は、このイオン交換式フィルタの前後方向における中央部で相互に離間されて設けられている。この離間された中央の位置は、冷却水が流れる水路となる。このため、図9に示すように、筒体12の底部では、流通路15を流下した冷却水が流通路15の形成された側端側から他方の側端側へ円滑に流れる。
このため、冷却水は、筒体12の底部の全体に均等に行き渡り、本体41の底面に形成された穴46およびすべての長穴47からおよそ均等にカートリッジ40の内部に導入される。カートリッジ40の内部に導入された冷却水は、内部に充填されたイオン交換樹脂によりイオンが除去される。冷却水は、本体41の底面42からほぼ均等にカートリッジ40の内部に導入されるため、カートリッジ40の内部に充填されたイオン交換樹脂は、一部の領域のイオン交換樹脂のみが濾過するといった現象が生じることなく、まんべんなく全領域のイオン交換樹脂が濾過作用を行う。
そして、冷却水は、イオン交換樹脂の間を通り抜けてカートリッジ40の上部に到達して、2枚の樹脂製プレート70,80を通り抜ける。この際、樹脂製プレート70,80外周面にはシール材73,83が設けられているため、冷却水はメッシュで覆われたスリット71,81を通り抜ける。
その後、冷却水は、ハウジング11の蓋体30に設けられた流出部31を通り再び冷却システム2の回路へ流される。なお、上側の樹脂製プレート70,80を通った冷却水は、第1防振ゴム101によりシールされ、外側に位置する、蓋体30と筒体12との溶着部へ漏れ出すことはない。
以上のようにして、冷却水はイオン交換されて濾過される。
なお、かかるイオン交換式フィルタ10を実装する際は、図10に示すマウントジグ110を使用すると良い。このマウントジグ110は、イオン交換式フィルタ10の底部に取り付けられる金具111と天面上に配置される金具113とでイオン交換式フィルタ10を挟み込む構造を有している。
下側の金具111は、矩形状に形成されており、その内部にイオン交換式フィルタ10の底部を嵌め込ませるように構成されている。そして、両側に耳部112が設けられ、耳部112に締め付け用のねじ部材115の端部が引っかけられる。一方、上側の金具113は、流出部31を避けるように湾曲した板材である。この金具113の両端は、下側の金具111の耳部に対応する位置がイオン交換式フィルタ10の外側方に向けて張り出している。この張り出した部分には、それぞれ穴が形成されている。
締め付け用のねじ部材115は、その一端116がフックのように湾曲し、金具111に設けられた耳部113の穴に通されている。そして、他端117にはねじ部が形成されている。この他端117側は、上側の金具113に形成された穴にそれぞれ挿入され、端部117がこの金具より上方に突き出される。そして突き出された部分にはナット120が締め込まれる。
このマウントジグ110は、このように、2つの金具111,113で、イオン交換式フィルタ10を上下から挟み込むようにして保持する。
次に、図11を参照して本発明の第2の実施形態にかかるイオン交換式フィルタ10Aについて説明する。
この図11に示すイオン交換式フィルタ10Aは、カートリッジ140を構成する本体141が下方に向けて先細りとなるように形成されている。その他の構成は、上記の実施形態にかかるイオン交換式フィルタ10と同様であるので、同一の構成部材に関しては、上記実施形態の構成部材と同一の符号を付して、概要のみを説明する。
このイオン交換式フィルタ10Aは、その外殻をなす直方体状のハウジング11と、このハウジング11の内部に取り付けられ、内部にイオン交換樹脂の充填されたカートリッジ140とを備えている。
ハウジング11は、上端が開放された筒体12と、筒体12の開放された上端を閉鎖する蓋体30とで構成されている。筒体12をなす4つの周壁面のうち1つ周壁面12Aには、外側方に向けて突出する流入部13が筒体12の上部に設けられている。この流入部13の設けられた周壁面12Aには、この流入部13と筒体12の底部とを結ぶ流通路15が、この周壁面の中央にて外側に膨らむようにして形成されている。流入部13と流通路15とは、流入部13の根元で、かつ、流通路15の上端部の位置でオリフィス14により連通されている。
なお、この実施形態にかかるハウジング11についても、底部にはその中央にカートリッジ140を位置決めすると共に、カートリッジ140を支持する円弧状のリブ17,18が形成されている。一方、筒体12の流入部13より上側の部分19は、若干厚肉に形成されている。
蓋体30は、平坦な板状に形成されており、その中心部には、上方に向けて突出する流出部31が形成されている。また、蓋体30の外面35には補強リブ36が形成されている。流出部31は、蓋体30から上方に向けて延びる基管部32と、この基管部32と直角をなし、流入部13の突出方向とは逆方向に向けて延びる排出管部33とから構成されている。
一方、カートリッジ140は、上端が開放された本体141と、本体141の開放された上端を閉鎖している2枚の樹脂製プレート70,80とから構成されている。このカートリッジ140も、その底面142が冷却水の導入される入口として構成され、開放された上端が冷却水の導出される出口として構成される。
そして、この本体141では、上下方向の上側部分143は、その周壁面が鉛直に延びるように形成され、下側部分144は、その周壁面が下方に向けて先細りとなる角柱台状に形成されている。このため、カートリッジ140とハウジング11との間に形成される隙間20Aは、イオン交換式フィルタ10Aの下側に向かうに連れ大きくなる。
かかる構成を備えたイオン交換式フィルタ10Aによれば、流入部13から流入した冷却水は、第1にオリフィス14によりその圧力が低減される。さらに、カートリッジ140とハウジング11との間に形成される隙間20Aが下側に向かうに連れ大きく形成されているので、冷却水が隙間20Aを流下する間にさらに減圧される。このため、樹脂材で形成された当該イオン交換式フィルタ10Aが、冷却水から過負荷を受けることを効果的に防止できる。
なお、第1実施形態及び第2実施形態のいずれについても、ハウジング及びカートリッジを樹脂で形成する場合について説明したが、ハウジング及びカートリッジを金属材料で形成することを妨げるものではない。但し、これらを樹脂材で形成する方が、軽量化を図ることができること、低廉なコストで製造できること等のメリットがある。
以上、本発明にかかるイオン交換式フィルタによれば、流入部にオリフィスを設けることで、ハウジング内に流入する流体の圧力を低下させることができ、ハウジングの圧力による破損を防止できる。
また、筒体と蓋体との溶着部は、シール部材によりシールされるため、ハウジング内を流れる流体が溶着部に洩れ出すことがない。
また、カートリッジが防振材でハウジングの内面に支持されるため、カートリッジの振動による摩耗、衝撃による位置ズレ、破損が防止される。
また、カートリッジの流体の入口及び出口は、ステンレス製のメッシュで覆われているため、メッシュ自体の破損を効果的に防止できる。このため、イオン交換樹脂のカートリッジからの排出を防止できる。さらに、カートリッジの入口を覆うメッシュは、前記カートリッジを成形する際に一体に成形されていることから、メッシュのズレ自体を効果的に防止できる。
また、カートリッジの出口を覆うメッシュは、流体の流れる方向に関して二重に配されているため、カートリッジの出口側からも、イオン交換樹脂が排出されてしまうことを効果的に阻止する。
そして、カートリッジの内側にはめ込まれるフレームにメッシュを一体に成形し、フレームの外周面とカートリッジの内面との間に、シール材をはめ込み、しかも、各フレームに1つ又は2つ以上設けて、前記カートリッジの軸方向に関して、複数箇所のシール部を形成しているのでカートリッジ内と外部とを確実にシールする。
特に、開放端側に配されたプレートは、その外周面に形成された係合爪の上下にシール材が設けられるので、係合爪の係合された係合穴をその上下からそれぞれ囲んでシールする構成となる。このため、係合穴から内部に濾過されていない流体が浸入することを効果的に防止する。
本発明のイオン交換式フィルタが使用される燃料電池システムの一例を示す図。 イオン交換式フィルタの内部構造を示す縦断面図。 カートリッジを構成する本体の底面を示す平面図。 メッシュを本体に組み込む工程の概要を示す説明図。 カートリッジの上部のハウジングへの支持構造を示す部分断面拡大図。 上側に配される樹脂製プレートの斜視図。 カートリッジの底部のハウジングへの支持構造を示す側面図。 カートリッジの底部のハウジングへの支持構造を示す平面図。 イオン交換式フィルタの内部を流れる冷却水の様子を示す説明図。 マウントジグでイオン交換式フィルタが保持された状態を示すイオン交換式フィルタの斜視図。 別の実施形態にかかるイオン交換式フィルタの縦断面図。
符号の説明
10,10A・・イオン交換式フィルタ
11・・・・・・ハウジング
12・・・・・・筒体
13・・・・・・流入部
14・・・・・・オリフィス
15・・・・・・流通路
20,20A・・隙間
30・・・・・・蓋体
31・・・・・・流出部
40・・・・・・カートリッジ
41・・・・・・本体
60・・・・・・メッシュ
70,80・・・樹脂製プレート
71,81・・・スリット
73,83・・・シール材
101・・・・・第1防振ゴム(シール材、防振材)
102・・・・・第2防振ゴム(シール材、防振材)
103・・・・・第3防振ゴム(防振材)
110・・・・・マウントジグ
10A・・・・・イオン交換式フィルタ
20A・・・・・隙間
140・・・・・・カートリッジ
141・・・・・・本体

Claims (8)

  1. 流体を流入させる流入部と流出させる流出部とが設けられたハウジングと、このハウジングの内部に取り付けられるカートリッジとを具備し、前記カートリッジの内部にはイオン交換樹脂が充填され、流入部から流入された流体を前記カートリッジの内部を通して濾過し、濾過された流体を前記流出部から流出させて燃料電池システムの回路を流れる流体を濾過するイオン交換式フィルタであって、
    前記ハウジングは、上部の開放された筒体と、この筒体の開放された上部を閉鎖する蓋体とで構成され、
    前記蓋体の周縁と前記筒体の上端縁とが接合されて一体に形成されて、
    前記流入部は、前記筒体の周壁面であって前記カートリッジの底面より上方に設けられる一方で、前記流出部は、前記蓋体に設けられ、
    前記ハウジングの内部には、このハウジングと前記カートリッジとの間に、前記流入部から流入された流体をこのハウジングの底面まで流下させる隙間が形成され、流下された流体が前記カートリッジの底面から上部に向けて流れるように流路が形成され
    前記筒体と前記カートリッジとの間に形成される隙間には、前記筒体の内周面と前記カートリッジの外周面との間を密閉すると共に、これら筒体及びカートリッジの全周にわたって配されて、この隙間を前記流入部側と、筒体と蓋体とが接合された接合部側とに仕切るシール材が設けられ、
    前記蓋体と前記カートリッジとの間には、カートリッジから流出部へ流れる流体が前記接合部側へ漏れ出すことを防止するシール材が設けられていることを特徴とするイオン交換式フィルタ。
  2. 前記流入部には、流入された流体の圧力を減圧するオリフィスが設けられていることを特徴とする請求項1に記載のイオン交換式フィルタ。
  3. 前記カートリッジは、前記ハウジングの内面に対して防振材で支持されていることを特徴とする請求項1に記載のイオン交換式フィルタ。
  4. 少なくとも前記カートリッジの流体の入口又は出口の一方は、ステンレス製のメッシュで覆われていることを特徴とする請求項1〜いずれか1項に記載のイオン交換式フィルタ。
  5. 前記カートリッジの入口を覆うメッシュは、前記カートリッジを成形する際に一体に成形されていることを特徴とする請求項に記載のイオン交換式フィルタ。
  6. 前記カートリッジの出口を覆うメッシュは、流体の流れる方向に関して二重に配されていることを特徴とする請求項に記載のイオンフィルタ。
  7. 前記カートリッジは、開放端の形成された筒状に形成された本体と、この本体の内部にはめ込まれ、前記開放端を閉鎖する2枚のプレートとから構成され、
    前記メッシュは、前記プレートにそれぞれ一体に成形され、
    プレートの外周面と本体の内面との間には、シール材がはめ込まれ、
    このシール材が、各プレートに1つ又は2つ以上設けられて、前記カートリッジの軸方向に関して、複数箇所のシール部を形成していることを特徴とする請求項に記載のイオン交換式フィルタ。
  8. 2枚の前記プレートのうち、前記本体の開放端側に配されたプレートは、その外周面に、前記本体部に係合せしめる係合爪が形成され、
    このプレートの外周面に設けられた前記シール材は、前記係合爪の上下に配置され、
    前記本体には、その開放端の近傍に前記係合爪が係合される係合穴が形成され、
    前記シール材は、プレートの外周面と前記本体の内面とに挟み込まれ、前記係合爪の係合された前記係合穴をその上下からそれぞれ囲んでシールすることを特徴とする請求項に記載のイオン交換式フィルタ。
JP2005344551A 2005-11-29 2005-11-29 イオン交換式フィルタ Active JP4613125B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005344551A JP4613125B2 (ja) 2005-11-29 2005-11-29 イオン交換式フィルタ
US11/604,680 US7635427B2 (en) 2005-11-29 2006-11-28 Ion exchange filter

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005344551A JP4613125B2 (ja) 2005-11-29 2005-11-29 イオン交換式フィルタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007144347A JP2007144347A (ja) 2007-06-14
JP4613125B2 true JP4613125B2 (ja) 2011-01-12

Family

ID=38086399

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005344551A Active JP4613125B2 (ja) 2005-11-29 2005-11-29 イオン交換式フィルタ

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7635427B2 (ja)
JP (1) JP4613125B2 (ja)

Families Citing this family (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4569096B2 (ja) * 2003-11-13 2010-10-27 日産自動車株式会社 燃料電池の冷却装置
US8246817B2 (en) * 2004-06-10 2012-08-21 Ford Motor Company Deionization filter for fuel cell vehicle coolant
ITMI20060195U1 (it) * 2006-05-30 2007-11-30 T & P Spa Serbatopio per resine a scambio ionico
US20100219115A1 (en) * 2007-06-27 2010-09-02 Ge Healthcare Biosciences Corp. System and method for assembling a large scale chromatography structure
DE102008012521A1 (de) * 2008-03-04 2009-09-17 Rt-Filtertechnik Gmbh Filtervorrichtung sowie Filterelement für eine dahingehende Filtervorrichtung
US8007948B2 (en) * 2008-03-14 2011-08-30 GM Global Technology Operations LLC Ion exchange cartridge for fuel cell applications
US8038878B2 (en) * 2008-11-26 2011-10-18 Mann+Hummel Gmbh Integrated filter system for a coolant reservoir and method
KR101003065B1 (ko) 2008-12-22 2010-12-22 현대자동차주식회사 연료전지 시스템용 이온필터
KR20120069665A (ko) * 2009-08-13 2012-06-28 다임러 아게 기능 시스템용 냉각장치
JP5349284B2 (ja) * 2009-12-25 2013-11-20 株式会社荻原製作所 燃料電池発電システムの水浄化装置
JP2012187440A (ja) * 2011-03-08 2012-10-04 Toyota Boshoku Corp イオン交換樹脂用のカートリッジハウジング
KR101293959B1 (ko) 2011-11-16 2013-08-07 기아자동차주식회사 연료전지 차량용 이온 필터
CN104541047B (zh) 2012-08-06 2017-04-05 康明斯过滤Ip公司 用于从柴油燃料去除脂肪酸盐污染物的燃料过滤器
DE102013016294A1 (de) * 2012-10-15 2014-04-17 Mann + Hummel Gmbh Behälter zur Reduzierung des Lufteintrags in ein Fluid
US8899433B2 (en) * 2012-10-15 2014-12-02 Mann+Hummel Gmbh Fluid reservoir and method of manufacturing a fluid reservoir
DE102014003628A1 (de) * 2014-03-13 2015-09-17 Daimler Ag lonentauscheranordnung für ein Brennstoffzellenfahrzeug, lonentauscher-Wechselverfahren und Brennstoffzellenfahrzeug
WO2017015416A1 (en) 2015-07-23 2017-01-26 Ecolab Usa Inc. Head and apparatus for ion exchange service
DE102020104720A1 (de) 2020-02-24 2021-08-26 Mann+Hummel Gmbh Ionentauscherfiltervorrichtung und Ionentauscherkartusche

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61155094U (ja) * 1985-03-14 1986-09-26
JPS6343697U (ja) * 1986-09-03 1988-03-23
JPH0343396U (ja) * 1989-09-04 1991-04-23
JPH0810756A (ja) * 1994-06-30 1996-01-16 Toto Ltd 浄水器用再生式活性炭カートリッジの製造方法
JP2004255325A (ja) * 2003-02-27 2004-09-16 Kuritakku Kk 水質調整型濾過器
JP2004298670A (ja) * 2003-03-28 2004-10-28 Orion Mach Co Ltd イオン交換樹脂用カートリッジ
JP2005161117A (ja) * 2003-11-28 2005-06-23 Toyo Roki Mfg Co Ltd イオン交換フィルタ

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3184064A (en) * 1961-06-12 1965-05-18 Water Gard Corp Domestic water filter
US4287057A (en) * 1980-09-02 1981-09-01 Stanley Bedford F Portable sink top water conditioner

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61155094U (ja) * 1985-03-14 1986-09-26
JPS6343697U (ja) * 1986-09-03 1988-03-23
JPH0343396U (ja) * 1989-09-04 1991-04-23
JPH0810756A (ja) * 1994-06-30 1996-01-16 Toto Ltd 浄水器用再生式活性炭カートリッジの製造方法
JP2004255325A (ja) * 2003-02-27 2004-09-16 Kuritakku Kk 水質調整型濾過器
JP2004298670A (ja) * 2003-03-28 2004-10-28 Orion Mach Co Ltd イオン交換樹脂用カートリッジ
JP2005161117A (ja) * 2003-11-28 2005-06-23 Toyo Roki Mfg Co Ltd イオン交換フィルタ

Also Published As

Publication number Publication date
US7635427B2 (en) 2009-12-22
JP2007144347A (ja) 2007-06-14
US20070119770A1 (en) 2007-05-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4613125B2 (ja) イオン交換式フィルタ
US8709251B2 (en) Coolant demineralizer for fuel cell vehicle
US7718294B2 (en) Fuel cell system
US9873066B2 (en) Ion-exchanger
CN112243542A (zh) 用于燃料电池的膜加湿器
KR101272594B1 (ko) 연료전지 스택용 매니폴드 블록
JP2013233499A (ja) イオン交換器およびこれを含む燃料電池システム
JP6604277B2 (ja) イオン交換器
CN111566861A (zh) 用于燃料电池的膜加湿器
JP2011083744A (ja) 冷却水供給装置のイオン交換器
US11456478B2 (en) Fuel cell system with auxiliary device case
CN212380450U (zh) 一种一体式燃料电池电堆的封装结构
JP6617685B2 (ja) イオン交換器
US20180062194A1 (en) Fuel cell stack
JP4984542B2 (ja) 中空糸膜モジュール製造方法及び中空糸膜モジュール
KR101337961B1 (ko) 연료전지 스택용 매니폴드 블록
KR101379823B1 (ko) 연료전지 자동차용 이온필터 장치
JP6986000B2 (ja) 燃料電池スタック及びエンドプレート
CN210576054U (zh) 动力电池组总成及车辆
JP5390783B2 (ja) 燃料電池システム
CN219067059U (zh) 下箱体、电池包及用电设备
KR20110045403A (ko) 연료전지 차량용 냉각수 이온필터
KR101610445B1 (ko) 연료전지 차량용 이온 필터 카트리지
JP2009123453A (ja) 燃料電池システム
JP7139927B2 (ja) イオン交換器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080905

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100624

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100706

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100903

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100928

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101018

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131022

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4613125

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250