JP5390111B2 - 目録品目を補充する方法およびシステム - Google Patents

Description

本発明は概括的には目録品システム（inventory system）に、より具体的には目録品目（inventory item）の効率的な保管（storage）および取り出し（retrieval）のための方法およびシステムに関する。

メールオーダー商店、空港荷物システムおよび特別注文の製造施設におけるもののような現代の目録品システムは、目録品目に対する要求に応答することにおいて、著しい課題に直面している。多数の多岐にわたる目録品要求（inventory request）に応答することを背負う目録品システムにおいては、目録品要求への遅い応答は、目録品要求の滞貨が増大し続ける結果につながりうる。さらに、かなりの量の物理的なスペースを包含する目録品システムにおいては、目録品要求に対する応答時間は、目録品システム内で要求される目録品目の保管スペースに強く依存しうる。

本発明によって、目録品保管（inventory storage）に関連する欠点および問題が実質的に軽減または解消された。特に、移動目録品システムであって、複数の目録品ホルダー（inventory holder）のうちの任意のものを、当該移動目録品システムに付随する物理的スペース内の位置間で動かすことのできる一つまたは複数の移動駆動ユニットを含む移動目録品システムが提供される。

本発明のある実施形態によれば、目録品システム内の目録品目を取り出す方法は、目録品目を指定する取り出し要求を受領することと、複数の目録品ステーション（inventory station）からその取り出し要求に関連付けられた注文を満たす目録品ステーションを選択することを含む。本方法はまた、複数の目録品ホルダーからその目録品目を保管する目録品ホルダーを選択し、複数の移動駆動ユニットから、選択された目録品ホルダーを選択された目録品ステーションに動かす移動駆動ユニットを選択することをも含む。

本発明の別の実施形態によれば、目録品目を保管するシステムは、複数の目録品ホルダーと、複数の移動駆動ユニットと、複数の目録品ステーションと、管理モジュールとを有する。前記複数の目録品ホルダーは目録品目を保管することができ、前記複数の移動駆動ユニット（mobile drive unit）は前記目録品ホルダーを動かすことができる。前記複数の目録品ステーションは、目録品目が目録品ホルダーから取り出されうる場所および／または目録品ホルダーから目録品目を取り出すための装置を表す。さらに、前記管理モジュールは、目録品目を指定する取り出し要求を受領し、前記複数の目録品ステーションからその取り出し要求に対応する注文を満たす目録品ステーションを選択することができる。前記管理モジュールはさらに、前記複数の目録品ホルダーからその目録品目を保管する目録品ホルダーを選択し、前記複数の移動駆動ユニットから、選択された目録品ホルダーを選択された目録品ステーションに動かす移動駆動ユニットを選択することができる。

本発明のある種の実施形態の技術的効果は、タスク完了時間、作業分配およびその他の関連する指標に関して、物品目録に関係した（inventory-related）タスクを実行するためのシステム・コンポーネントの選択を最適化できることを含む。本発明のある種の実施形態のその他の技術的効果は、システムの増大および修正に対応するよう簡単に適応できる柔軟でスケーラブルな目録品保管ソリューションを提供することを含む。

本発明のその他の技術的効果は、以下の図面、記述および請求項から当業者にはすぐ明白となろう。さらに、個別的な効果を上で列挙したが、さまざまな実施形態はそれら列挙された効果のすべてを含むこともあれば、一部を含むこともあれば、一つも含まないこともありうる。

本発明およびその効果のより完全な理解のために、付属の図面とともに参照すべき以下の記述が参照される。

図１は、目録品システム１０の内容を示している。目録品システム１０は、管理モジュール１５、一つまたは複数の移動駆動ユニット２０、一つまたは複数の目録品ホルダー３０および一つまたは複数の目録品ステーション５０を含む。移動駆動ユニット２０は、管理モジュール１５によって通信されるコマンドに応答して、作業スペース７０内の目録品ホルダー３０を、保管スペース９０および／または目録品ステーション５０の間で輸送する。各目録品ホルダー３０は一つまたは複数の種類の目録品目４０を保管している。結果として、目録品システム１０は、目録品システム１０からの目録品目４０の入力および取り出し（removal）ならびに目録品４０に関わるその他のタスクの完了を容易にするために、目録品目４０を保管スペースおよび目録品ステーション５０の間で動かすことができる。

管理モジュール１５は、目録品目４０に関わる特定の動作を開始する目録品要求を受領および／または生成し、それらの目録品要求を目録品システム１０の適切なコンポーネントに送信する。これらの目録品要求は、目録品システム１０によって実行されるべき動作および／またはそれらの動作に関連する目録品目４０を指定する。管理モジュール１５は、これらの動作を実行するために目録品システム１０のコンポーネントを選択し、これらの動作の完了を容易にするために選択されたコンポーネントに適切なコマンドおよび／またはデータを通信しうる。以下の記述は、目録品システム１０の他のコンポーネントから目録品要求を受領する目録品システム１０の実施形態に焦点を当てるが、管理モジュール１５は代替的または追加的に、任意の適切な技法を使って自分で目録品要求を生成してもよい。そのような実施形態では、管理モジュール１５は、動作の所定のスケジュールに基づいて、特定のイベントの発生を検出するのに応答して、あるいは任意の適切な時点において目録品要求を生成しうる。

さらに、管理モジュール１５が表しているのは、単一のコンポーネントでも、目録品システム１０内の中央位置に位置された複数コンポーネントでも、および／または目録品システム１０を通じて分散された複数コンポーネントでもよい。たとえば、管理モジュール１５は、一つまたは複数の移動駆動ユニット２０のコンポーネントを表していて、該移動駆動ユニット２０は該移動駆動ユニット２０どうしの間で情報を通信し、目録品ホルダー３０を輸送することにおいて諸移動駆動ユニット２０の動きを調整することができるようになっていてもよい。一般に、管理モジュール１５は、記載される機能性を提供するために好適なハードウェアおよび／またはソフトウェアの任意の適切な組み合わせを含んでいてよく、さらに移動駆動ユニット２０、目録品ステーション５０または目録品システム１０の他の要素に位置する諸コンポーネントを含んでいてもよい。

移動駆動ユニット２０は目録品ホルダー３０を、目録品システムに関連する作業スペース７０内の位置間で動かす。移動駆動ユニット２０が表しているのは、目録品ホルダー３０および／または目録品システム１０の他の要素の特性および構成に基づいて目録品システム１０において使うために適切ないかなるデバイスまたはコンポーネントであってもよい。目録品システム１０のある特定の実施形態では、移動駆動ユニット２０は、作業スペース７０を自由に動き回る独立した、自己動力のデバイスを表す。代替的な諸実施形態では、移動駆動ユニット２０は、目録品ホルダー３０をトラック、レール、ケーブルまたは作業スペース７０を通る他の案内要素に沿って動かすよう構成された、軌道式（tracked）目録品システム１０の要素を表していてもよい。そのような実施形態では、移動駆動ユニット２０は、電力を与えられたレール（powered rail）のような案内要素への接続を通じて動力を受領しうる。

さらに、移動駆動ユニット２０は、選択された目録品ホルダー３０を同定する情報を受領し、移動駆動ユニット２０の位置を送信し、あるいは動作中、管理モジュール１５または移動駆動ユニット２０によって使われるべき他の任意の好適な情報を交換するために、管理モジュール１５と通信できてもよい。移動駆動ユニット２０の管理モジュール１５との通信は、無線であっても、移動駆動ユニット２０と管理モジュール１５との間の有線接続を使ってであっても、および／または他のいかなる好適な仕方でであってもよい。一例として、移動駆動ユニット２０の個々の実施形態は、管理モジュール１５と、および／または互いとの間で、802.11、Bluetoothまたは他の任意の好適な無線通信プロトコルを使って通信してもよい。もう一つの例として、軌道式目録品システム１０において、移動駆動ユニット２０がその上を動く軌道または他の案内要素が、移動駆動ユニット２０と目録品システム１０の他のコンポーネントとの間の通信を容易にするために結線されてもよい。

さらに、上記したように、管理モジュール１５は、個々の移動駆動ユニット２０のコンポーネントを含んでいてもよい。よって、本記載の目的のためには、管理モジュール１５と特定の移動駆動ユニット２０との間の通信が、特定の移動駆動ユニット２０のコンポーネント間の通信を表していることもありうる。一般に、移動駆動ユニット２０は、目録品システム１０の構成および特性に基づいて適切ないかなる仕方で動力を受け、制御され、推進されてもよい。

目録品ホルダー３０は、目録品目４０を保管する。ある特定の実施形態では、目録品ホルダー３０は複数の保管ビンを含み、各保管ビンが目録品目４０の異なる型を保持することができる。目録品ホルダー３０は、移動駆動ユニット２０によって、ローラー移動され（rolled）、あるいは他の仕方で動かされることができる。個別的な実施形態では、目録品ホルダー３０は、目録品ホルダー３０を動かすときに移動駆動ユニット２０によって提供される推力を補充する追加的な推力を提供してもよい。

さらに、各目録品ホルダー３０は、複数の面（face）を含んでいてもよく、各ビンは目録品ホルダー３０の一つまたは複数の面を通じてアクセス可能であってもよい。たとえば、ある特定の実施形態において、目録品ホルダー３０は４つの面を含む。そのような実施形態では、二つの面の角に位置するビンは、それら二つの面のどちらを通じてでもアクセスできてもよい。その一方、残りのビンのそれぞれは、４つの面のうちの一つにおける開口を通じてアクセスできる。移動駆動ユニット２０は、適切な時点に目録品ホルダー３０を回転させて、ある特定の面と、その面に付随したビンを目録品システム１０のオペレーターまたは他のコンポーネントに呈するよう構成されうる。

目録品目４０は、自動化された目録品システム１０における保管および取り出しのために好適な任意の対象を表す。本記載の目的のためには、「目録品目４０」は、目録品システム１０に保管されるある特定の型の任意の一つまたは複数の対象を表しうる。一方、目録品目４０の「単位」は、その型の個別の対象を表す。たとえば、書籍を保管する目録品システム１０において、特定の書籍タイトルは「目録品目４０」を表しうる一方、そのタイトルの個々の本は目録品目４０の「単位」を表しうる。こうして、特定の目録品ホルダー３０が特定の目録品目４０を現在「保管している」のは、その目録品ホルダー３０が現在、その型の一つまたは複数の単位を保持している場合である。同様に、目録の二つの単位は、該単位が同じ型の場合、「同じ」目録品目４０を表しうる。

上記したように、目録品目４０は、目録品システム１０における保管のために好適な任意の対象を表しうる。一例として、目録品システム１０は、メールオーダー商店施設を表していてもよく、目録品目４０はその商店施設に保管されている商品を表していてもよい。移動駆動ユニット２０は、顧客への配送のために梱包されるべき、注文において要求された一つまたは複数の目録品目４０を含む特定の目録品ホルダー３０を取り出しうる。

もう一つの例として、目録品システム１０は、空港荷物施設を表していてもよい。そのような実施形態では、目録品目４０は、その荷物施設に保管される個々の荷物を表していてもよい。移動駆動ユニット２０は、特定のフライトで到着するおよび／または出発する荷物あるいはX線探査もしくは手による探査といった特定の種類の処理にかけられるべき荷物を含む目録品ホルダー３０を取り出しうる。

もう一つの例として、目録品システム１０は、商品返品施設を表していてもよい。そのような実施形態では、目録品目４０は、顧客によって返品される商品を表していてもよい。これらの目録品目４０の単位は、その施設において受領されるときに、目録品ホルダー３０に保管されうる。適切な時点において、多数の単位が特定の目録品ホルダー３０から取り出されて、商店またはその他の施設に送り返すために梱包されうる。たとえば、ある特定の目録品目４０の個々の単位が、受領されたその目録品目４０の単位の個数が閾値に達するまで、目録品ホルダー３０において受領され、保管されうる。次いで、パレットに目録品目４０が積まれ、メールオーダー商店のような別の施設に送られる。

さらにもう一つの例として、目録品システム１０は、製造施設を表していて、目録品目４０は、製造キットの個々のコンポーネントを表していてもよい。より具体的には、これらのコンポーネントは、カスタマイズされたコンピュータ・システムのための電子コンポーネントのような、組み立てられた製品に含められるよう意図されたコンポーネントを表していてもよい。そのような実施形態では、目録品システム１０は、その製品のカスタマイズされたバージョンが組み立てられるよう、その製品についての注文に関連する仕様によって指定された特定の諸コンポーネントを取り出しうる。いくつかの例示的な実施形態を記述しているが、目録品システム１０は一般に、目録品目４０を保管し、処理するためのいかなる公的な施設またはシステムを表していてもよく、目録品目４０は特定の目録品システム１０における保管のために好適ないかなる型の対象を表していてもよい。

目録品ステーション５０は、目録品ホルダー３０からの目録品目４０の取り出し、目録品ホルダー３０への目録品目４０の導入、目録品ホルダー３０内の目録品目４０の計数および／または他の任意の好適な仕方での目録品目４０の処理もしくは扱いのために指定された位置を表す。目録品ステーション５０は、目録品目４０の処理もしくは扱いのための任意の適切なコンポーネントをも表しうる。たとえば、目録品目が目録品システム１０を出入りする流れをモニタリングするためのスキャナ、管理モジュール１５と通信するための通信インターフェースおよび／または他の任意の好適なコンポーネントなどである。目録品ステーション５０は、完全にまたは部分的に人間のオペレーターによって制御されてもよいし、あるいは完全に自動化されてもよい。さらに、目録品システムの人間または自動化されたオペレーターは、目録品システム１０の動作の一部として、目録品目４０に対して、目録品目４０の梱包または計数といったある種のタスクを実行できてもよい。

以下の記述で使われる「目録品ステーション」は目録品システム１０によってサポートされる任意の適切な処理動作が完了されうる位置を指すが、目録品システム１０の個々の実施形態は、目録品システム１０によってサポートされる単一の処理タスクのみを実行するために好適な特化した目録品ステーション５０を含んでいてもよい。たとえば、ある個別的な目録品ステーション５０は、のちに定義する、取り出し要求のみ、あるいは補充要求のみを扱うことができてもよい。さらに、目録品システム１０のある個別的な実施形態は、一般に、複数の型の目録品要求を扱うことができるが、どの所与の時点においても一つの特定の型の目録品要求のみを扱うよう構成されている目録品ステーション５０を含んでいてもよい。

作業スペース７０は、移動駆動ユニット２０が移動できる、および／または目録品ホルダー３０が保管されることができる、目録品システム１０に付随する領域を表す。たとえば、作業スペース７０は、目録品システム１０が動作するメールオーダー商店の床の全部または一部を表していてもよい。図１は、例示の目的のために、作業スペース７０が固定した、所定の、有限の物理的スペースを含む目録品システム１０の実施形態を示しているが、目録品システム１０の個々の実施形態は、大きさが可変および／または幾何形状が任意の作業スペース７０内で動作するよう構成された移動駆動ユニット２０および目録品ホルダー３０を含んでいてもよい。

目録品システム１０のある特定の実施形態の動作の間、管理モジュール１５は、目録品システム１０内での特定の動作をトリガーする目録品要求を受領する。該特定の動作は、これに限られないが、目録品目４０および／または目録品ホルダー３０の取り出し、保管、補充および計数に関連した動作を含む。目録品要求は、目録品システム１０について好適な任意の形の通信を表していてよく、目録品目４０を同定する任意の適切な情報および／または目録品システム１０によって完了されるべき動作を含みうる。さらに、以下の記述は特定の諸動作を実行できる目録品システム１０の実施形態に焦点を当てているが、目録品システム１０の個別的な実施形態は、目録品目４０の保管、処理または排出に関連した任意の適切な動作を実行するよう構成されていてよい。

上記したように、管理モジュール１５は、人間のオペレーターまたは目録品システム１０の他のコンポーネントから目録品要求を受領しうる。たとえば、目録品システム１０のオペレーターは、管理モジュール１５に結合されたキーボードを使って目録品要求を手動で入力しうる。もう一つの例として、管理モジュール１５は、リモート・コンポーネントから、インターネット接続のようなネットワーク接続を介して、目録品要求を受領しうる。あるいはまた、管理モジュール１５自身が目録品要求を生成してもよい。たとえば、管理モジュール１５は、所定のスケジュールに基づいて、あるいは特定のイベントに応答して特定の動作を開始するよう構成されていてもよく、しかるべく目録品要求を生成してもよい。一般に、管理モジュール１５は、いかなる好適な仕方で目録品要求を受領または生成してもよい。しかしながら、例示のために、以下の記述は、管理モジュール１５は目録品システム１０の他の要素から目録品要求を受領するとする。

目録品要求を受領するのに応答して、管理モジュール１５は、目録品要求を完了するために、目録品システム１０のコンポーネントまたは他の要素を選択しうる。たとえば、要求される動作の型に依存して、管理モジュール１５は、目録品要求の完了を容易にするために、特定の移動駆動ユニット２０、目録品ホルダー３０、目録品ステーション５０、保管スペース９０および／または目録品システムの他の好適なコンポーネントおよび要素を選択しうる。管理モジュール１５が目録品要求を完了するための好適なコンポーネントおよび／または要素を選択したのち、管理モジュール１５は、選択されたコンポーネントおよび／または要素のうちの一つまたは複数を同定する情報を、目録品システム１０の一つまたは複数のコンポーネントに通信しうる。この情報は、選択されたコンポーネントに関連付けられた名前または数字といった何らかの識別子を使って、あるいは選択されたコンポーネントの位置を使って、選択されたコンポーネントまたは要素を同定してもよい。

たとえば、目録品システム１０のある特定の実施形態において目録品目４０を取り出す際、管理モジュール１５は、その動作を完了するために、移動駆動ユニット２０、目録品ホルダー３０および目録品ステーション５０を選択する。これらのコンポーネントを選択したのち、管理モジュール１５は、選択された目録品ホルダー３０および選択された目録品ステーション５０を同定する情報を、選択された移動駆動ユニット２０に通信しうる。管理モジュール１５が選択された移動駆動ユニット２０に対して目録品ホルダー３０を同定するのは、選択された目録品ホルダー３０を指定することによって、選択された目録品ホルダー３０の位置を同定することによって、あるいは他の任意の好適な仕方においてでよい。管理モジュール１５はまた、目録品要求に関連付けられた選択された目録品ホルダー３０および一つまたは複数の目録品目４０を指定する情報を、目録品要求を満たす際に選択されるべき目録品目を同定するために、選択された目録品ステーション５０に送信しうる。

選択されたコンポーネントは次いで、適切な仕方で、目録品要求を完了するために、受信した情報を利用しうる。たとえば、選択された移動駆動ユニット２０は、選択された目録品ホルダー３０を選択された目録品ステーション５０に動かして、選択された目録品ステーション５０のオペレーターが要求された目録品目４０を選択された目録品ホルダー３０から拾い上げ、出荷のために梱包できるようにしてもよい。図２ないし図４は、特定の型の目録品要求に応答する目録品システム１０の特定の実施形態の動作をさらに例解する。

図２および図３は、ここで「取り出し要求（retrieval request）」と称される特定の型の目録品要求に応答した、目録品システム１０の特定の実施形態の動作を例解している。該「取り出し要求」は、一つまたは複数の型の目録品目４０が目録品システム１０内の保管から取り出されることを同定する。図２および図３によって例示される目録品システム１０の実施形態では、目録品システム１０は取り出し要求に応答するために二段階のプロセスを利用する。より具体的には、目録品システム１０はまず、保管スペース９０から選択された目録品ホルダー３０を取り出し、該選択された目録品ホルダー３０を選択された目録品ステーション５０に移動させる。適切な目録品目４０が目録品ホルダー３０から拾い上げられたのち、目録品システム１０は、選択された目録品ホルダー３０について適切な保管スペース９０を決定し、目録品ホルダー３０を保管スペース９０に移動させるか、目録品ステーション５０に別の面を呈するように目録品ホルダー３０を動かすか、目録品ホルダー３０を別の目録品ステーション５０に移動させるかする。図２は、目録品ホルダー３０を選択し、取り出す際の目録品システム１０の動作を例示する。一方、図３は、選択された目録品ホルダー３０を格納する（storing）際の目録品システム１０の動作を例示する。以下の記述は、取り出し要求に応答する際、目録品システム１０は取り出しステップおよび格納ステップを実行するものとして記載しているが、個別的な実施形態では、目録品システム１０は取り出しステップまたは格納ステップのそれぞれを他方から独立して実行するよう構成されていてもよいし、あるいは取り出し要求に応答する際にいかなる適切な追加的ステップを含むよう構成されていてもよい。

図２は、上記のように、作業スペース７０内の保管から目録品ホルダー３０を取り出す際の、目録品システム１０の動作を例示している。図２は、移動駆動ユニット２０、目録品ホルダー３０および目録品ステーション５０を含む目録品システム１０の上面図を示している。さらに、作業スペース７０は、目録品要求に応答するために使われていないときに目録品ホルダー３０が安置される物理的位置を表す複数の保管スペース９０をも含む。

追加的に、例示した実施形態では、各目録品ステーション５０は、その目録品ステーション５０に付随した、その目録品ステーション５０の隣または近くに位置する待ち行列を有する。各待ち行列８０は、一つまたは複数の移動駆動ユニット２０および／または目録品ホルダー３０が、関連する目録品ステーション５０がその移動駆動ユニット２０または目録品ホルダー３０に関連する要求を処理する準備ができるまで安置されているためのスペースを提供する。たとえば、特定の目録品ステーション５０は、いくつかの目録品要求を同時に処理することに関わっていてもよく、いくつかの移動駆動ユニット２０がその目録品ステーション５０にほぼ同時に到着してもよい。その目録品ステーション５０のオペレーターが、一つの目録品ホルダー３０の目録品目４０を、その目録品ホルダー３０に関連付けられた目録品要求に基づいて処理する間、他の目録品要求に関連付けられた移動駆動ユニット２０および／または目録品ホルダー３０は、目録品ステーション５０のオペレーターが最初の目録品要求を処理し終わるまで、待ち行列８０において待っていてもよい。

動作では、管理モジュール１５が、目録品システム１０の保管から取り出されるべき目録品目４０の一つまたは複数の型を同定する取り出し要求を受領する。目録品システム１０の構成に依存して、取り出し要求は、取り出されるべき目録品目４０の型の同定を、たとえば、製品名あるいは特定の目録品目４０を指定することによって、たとえば特定の荷物を同定することによって行ってもよい。取り出し要求を受領するのに応答して、管理モジュール１５は、好適な基準を使って、取り出し要求が処理される目録品ステーション５０の一つを選択する。本記載の目的のためには、取り出し要求の「処理（processing）」とは、指定された目録品目４０を目録品ホルダー３０から選択してそれらの目録品目４０を出荷のために箱に入れること、指定された目録品目４０から完成した製品を組み立てること、目録品ホルダー３０中の指定された目録品目４０の数を数えることまたは目録品システム１０の特性に基づいた他の任意の適切な仕方で、指定された目録品目４０を処理することを含む。

管理モジュール１５はまた、同定された目録品目４０を含む一つまたは複数の目録品ホルダー３０ならびに選択された目録品ホルダー３０を選択された目録品ステーション５０に移動させるための一つまたは複数の移動駆動ユニット２０も選択する。以下の記載は、例示の目的のために、目録品ステーション５０、目録品ホルダー３０および移動駆動ユニット２０を特定の順序で特定の基準に基づいて選択する目録品システム１０の実施形態に焦点を当てているが、管理モジュール１５はこれらのコンポーネントをいかなる好適な順序で選択してもよく、どのコンポーネントを使うべきかの決定に際していかなる好適な要因、基準または考察を利用してもよい。これについてはのちに詳細に述べる。さらに、管理モジュール１５は、各コンポーネントを独立に選択してもよいし、あるいは特定のコンポーネントの選択を他の任意のコンポーネントの選択に基づいて行ってもよい。

上記したように、管理モジュール１５は、取り出し要求を満たす際に目録品システム１０のどのコンポーネントを使うべきかの決定に際して、いかなる好適な要因、基準または考察を利用してもよい。目録品ステーション５０の選択において管理モジュール１５によって利用される基準は、これに限られないが、選択された目録品ステーション５０と特定の目録品ホルダー３０もしくは移動駆動ユニット２０との間の距離、選択された目録品ステーション５０の作業履歴、ステーション５０における作業員またはステーションの能力ならびに選択された目録品ステーション５０に関連付けられた待ち行列８０の現在の内容を含みうる。たとえば、目録品システム１０のある特定の実施形態では、管理モジュール１５は、各目録品ステーション５０について、要求された目録品目４０に関するスコアを計算する。このスコアは、製品密度値、駆動ユニット密度値、作業負荷値および待ち行列容量値を含むいくつかの要因の関数である。これについてはのちに述べる。管理モジュール１５は、次いで、選択される目録品ステーション５０のスコアに基づいて目録品ステーション５０を選択しうる。

特定の目録品ステーション５０についての製品密度値は、この例示的な実施形態では、その目録品ステーション５０に関する要求される目録品目４０の分布の尺度である。一例として、管理モジュール１５は、関連する目録品ステーション５０の製品密度値を、その目録品ステーション５０と、関連する品目型の目録品目４０を現在保管している一つまたは複数の目録品ホルダー３０との間の距離に基づいて、計算する。より具体的には、管理モジュール１５による製品密度値の計算は、要求された目録品目４０を保持する、その目録品ステーション５０に近い目録品ホルダー３０の数と、それらの目録品ホルダー３０までの距離の逆数とに基づく。要求された目録品目４０をもついくつかの目録品ホルダー３０に近接した目録品ステーション５０を選択することによって、管理モジュール１５は、目録品システム１０の動作を最適化できうる。

移動駆動ユニット２０および／または目録品ホルダー３０の選択において、管理モジュール１５はまた、特定の目録品ホルダー３０がすでに、別の取り出し要求を満たすために、その選択された目録品ステーション５０への途上にあるという事実、あるいはその選択された目録品ステーション５０が別の取り出し要求を満たす際に特定の目録品ホルダー３０が通るべき経路上またはその経路の近くに位置しているという事実を考慮してもよい。こうして、管理モジュール１５は、すでに取り出し要求を完了する過程にある移動駆動ユニット２０を利用し、結果として、現在の取り出し要求を満たすために必要なシステム資源の使用をさらに最適化し、および／またはかかる時間の長さを最小にできうる。目録品システム１０の構成に依存して、管理モジュール１５は任意の適切な仕方でこの情報を使用しうる。たとえば、管理モジュール１５は、関連する品目型の目録品目４０を保管する目録品ホルダー３０がすでにその目録品ステーション５０への途上にある場合、製品密度値を何らかの所定の最大値に設定してもよい（あるいはその目録品ホルダーを自動的に選択してもよい）。

特定の目録品ステーション５０についての駆動ユニット密度値は、この例示的な実施形態では、その目録品ステーション５０に関する移動駆動ユニット２０の分布を記述する。管理モジュール１５は、駆動ユニット密度値を、その目録品ステーション５０と、その取り出し要求に応答するために利用可能な一つまたは複数の移動駆動ユニット２０との間の距離に基づいて、計算しうる。より具体的には、管理モジュール１５による駆動ユニット値の計算は、その目録品ステーション５０に近い利用可能な移動駆動ユニット２０の数と、それらの移動駆動ユニット２０とその目録品ステーション５０との間の距離の逆数とに基づく。いくつかの移動駆動ユニット２０に近接した目録品ステーション５０を選択することによって、管理モジュール１５は、目録品システム１０の動作をさらに最適化できうる。

特定の目録品ステーション５０の作業負荷値は、この例示的な実施形態では、その目録品ステーション５０の現在のオペレーターによって実行される作業の尺度を表す。たとえば、管理モジュール１５は、作業負荷値を、その目録品ステーション５０のオペレーターによって所定の期間にわたって満たされた目録品要求数、そのオペレーターが取り出し要求についての作業に費やした時間の長さ、あるいはそのオペレーターの作業履歴の他の任意の適切な指標に基づいて、計算しうる。あるいはまた、作業負荷値は、その目録品ステーション５０のすべてのオペレーターについての作業履歴の指標であってもよい。たとえば、管理モジュール１５は、作業負荷値を、その目録品ステーション５０で任意のオペレーターによって完了された目録品要求の数に基づいて計算しうる。この作業負荷値を考えることによって、管理モジュール１５は、目録品システム１０においてアクティブなさまざまな目録品ステーション５０および／またはオペレーターの間でより均一なタスクの分散を提供できうる。

特定の目録品ステーション５０の待ち行列容量値は、この例示的な実施形態では、その目録品ステーション５０に付随する待ち行列８０の内容を記述する。管理モジュール１５は、特定の目録品ステーション５０の待ち行列容量値を、その目録品ステーション５０に付随する待ち行列８０内の空きスロットの数、待ち行列８０で現在待っている目録品ホルダー３０の数、待ち行列８０にはいってくる目録品ホルダー３０についての予期される待ち時間、あるいは待ち行列８０に付随する他の任意の好適な尺度または値に基づいて、決定しうる。今の例示的な実施形態では、管理モジュール１５は、各目録品ステーション５０についての待ち行列容量値を計算するが、それは、その目録品ステーション５０に付随する空き待ち行列スポットの数の逆数である。管理モジュール１５はさらに、空き待ち行列スペースの数がより多い目録品ステーション５０を優先する、空の待ち行列スペースがない目録品ステーション５０を考慮から除外する、あるいは待ち行列容量値によって与えられる情報を他のいかなる適切な仕方で使うよう構成されていてもよい。結果として、管理モジュール１５は、移動駆動ユニット２０および目録品ホルダー３０が待ち行列８０中で待つ時間の長さを制限することによって、目録品システム１０の動作を最適化できうる。

上述したように、管理モジュール１５は、その際、目録品ステーション５０を選択するためにいかなる好適な仕方で関連する因子を使用しても、各因子にいかなる適切な重みもしくは考慮を与えてもよい。今の例示的な実施形態では、管理モジュール１５は、各値に適切な重みが割り当てられた製品密度値、移動駆動ユニット密度値、作業負荷値および待ち行列容量値の重み付き和に基づいて、各目録品ステーション５０についてのスコアを計算する。その際、管理モジュール１５は、最も低いスコアをもつ目録品ステーション５０を、取り出し要求を処理するために選択する。この例の目的のためには、管理モジュール１５は特定の目録品ステーション５０を選択していると想定される。それは図２の目録品ステーション５０ｈとして示されている。

目録品ステーション５０の選択に加えて、管理モジュール１５は、取り出し要求の完了を容易にするために、目録品ホルダー３０および移動駆動ユニット２０を選択する。目録品ステーション５０の選択と同様、管理モジュール１５は、目録品ホルダー３０および移動駆動ユニット２０の選択においていかなる適切な基準、因子または考慮を使ってもよい。目録品ホルダー３０の選択では、管理モジュール１５が利用する基準は、これに限られないが、選択される目録品ホルダー３０と一つまたは複数の移動駆動ユニット２０または目録品ステーション５０との間の距離、選択される目録品ホルダー３０の内容、選択される目録品ホルダー３０内の目録品目４０の相対配置および選択される目録品ホルダー３０の現在のコミットメントを含みうる。移動駆動ユニット２０の選択では、管理モジュール１５が利用する基準は、これに限られないが、選択される移動駆動ユニット２０と一つまたは複数の目録品ホルダー３０または目録品ステーション５０との間の距離および選択される移動駆動ユニット２０の現在の利用可能性を含みうる。

たとえば、ある特定の実施形態では、管理モジュール１５は、まず要求された目録品目４０をどの目録品ホルダー３０が現在保管しているかを決定することによって、目録品ホルダー３０を選択する。管理モジュール１５は次いで、要求された目録品目４０を現在保持している目録品ホルダー３０のうちから、追加的な基準に基づいてある目録品ホルダー３０を選択しうる。より具体的には、ある特定の実施形態では、管理モジュール１５は、要求された目録品目４０を保管している各目録品ホルダー３０についてスコアを計算する。このスコアは、部分的には、その目録品ホルダー３０から選択された目録品ステーション５０までの距離の逆数に基づいている。この実施形態では、管理モジュール１５は次いで最も高いスコアをもつ目録品ホルダー３０を選択する。例示の目的のため、管理モジュール１５は、特定の目録品ホルダー３０を選択していると想定される。それは図２では選択された目録品ホルダー３０ｘとして示されている。

さらに、目録品システム１０のある特定の実施形態は、複数の目録品目４０を同定する取り出し要求を利用するよう構成されていてもよい。そのような実施形態では、その目録品ホルダー３０内に現在保管されている、取り出し要求によって同定されている目録品目４０の数に基づいて、管理モジュール１５は目録品ホルダー３０を選択しうる。たとえば、管理モジュール１５は、要求された目録品目４０の最大数を保持している目録品ホルダー３０を選択しうる。あるいはまた、目録品ホルダー３０は、要求された目録品目４０のある最小数を保持している一群の目録品ホルダー３０を同定していてもよく、その群から追加的な基準に基づいて特定の目録品ホルダー３０が選択されてもよい。

さらに、目録品システム１０のある特定の実施形態は、ある量の特定の目録品目４０が取り出されることを同定する取り出し要求を利用するよう構成されていてもよい。そのような実施形態では、管理モジュール１５は、その目録品ホルダー３０に保管されている要求された目録品目４０の単位の数に基づいて目録品ホルダー３０を選択しうる。たとえば、管理モジュール１５は、取り出し要求において指定された目録品目４０の要求されている量より多い量の要求された目録品目４０を現在保持している一群の目録品ホルダー３０を同定していてもよい。そうすれば、管理モジュール１５は、その群から追加的な基準に基づいて特定の目録品ホルダー３０を選択しうる。

さらに、目録品ホルダー３０は複数の面を含んでいてもよく、特定の目録品ホルダー３０内に保管される各目録品目４０は、その目録品ホルダー３０の一つまたは複数の面に関連付けられていてもよい。目録品目４０は、その目録品目４０に関連付けられている、前記面のうちの一つからのみアクセス可能であってもよい。たとえば、目録品ホルダー３０は、四つの面および複数の目録ビンを含んでいてもよい。各目録ビンは、一つまたは複数の特定の面に関連付けられていてもよい。特に、目録品ホルダー３０の角に位置される目録ビンは、その角をなす両側のフレーム面に関連付けられていてもよい。ある特定の実施形態では、目録ビンは、その目録ビンに関連付けられた一つまたは複数のフレーム面を通じてアクセスされうるのみである。よって、移動駆動ユニット２０と目録品ホルダー３０が目録品ステーション５０に達するとき、移動駆動ユニット２０は特定の面を呈するために目録品ホルダー３０を回転させ、その面に関連付けられた特定の目録ビンからオペレーターが目録品目４０を選択することを許容しうる。目録品システム１０のそのような実施形態では、管理モジュール１５は目録品ホルダー３０の諸面の内容を別個に考慮してもよい。結果として、管理モジュール１５は、部分的には、要求された目録品目４０の数と、目録品ホルダー３０の単一の面に保管されている単一の要求された目録品目４０の量とに基づいて、目録品ホルダー３０を選択しうる。

管理モジュール１５はまた、目録品ホルダー３０を選択するとき、ある特定の目録品ホルダー３０が、その目録品ホルダー３０について適切な保管スペース９０内に位置しているかどうかをも考慮してもよい。たとえば、作業スペース７０が複数の保管領域に分割されていて、各保管領域が目録品ホルダー３０の特定の特性に基づいて目録品ホルダー３０に関連付けられていることがある。ある特定の実施形態では、各目録品ホルダー３０は、その目録品ホルダー３０に保管されている目録品目４０がどのくらい頻繁に取り出し要求またはその他の目録品要求において要求されるかに基づいて、特定の保管領域に割り当てられうる。管理モジュール１５は、よって、選択される目録品ホルダー３０が、その目録品ホルダー３０に関連付けられている保管領域以外の保管領域に位置しているかどうかに基づいて、目録品ホルダー３０を選択しうる。特に、管理モジュール１５は、現在誤った保管領域に保管されている目録品ホルダー３０を優先してもよい。結果として、目録品システム１０の特定の実施形態は、頻繁に要求される目録品ホルダー３０に、目録品ステーション５０により近い保管スペース９０を割り当てることができ、取り出し要求を利用して、誤って位置している目録品ホルダー３０を正すことによって目録品ホルダー３０の分布を調整することができる。

目録品システム１０の特定の諸実施形態は、目録品ホルダー３０の位置をさまざまな仕方で調整しうる。一例として、目録品システム１０の特定の諸実施形態では、管理モジュール１５は、複数の保管領域のそれぞれについて調整範囲（tuning range）を決定する。特定の保管領域の調整範囲は、その保管領域内での保管のために適切な目録品ホルダー３０を記述するものである。調整領域がこれらの目録品ホルダー３０を記述するのは、これらの目録品ホルダー３０の特定の特性について適切な値の範囲を指定することによる。そうした値はここでは「調整用値（tuning value）」と称される。たとえば、管理モジュール１５は、各目録品ホルダー３０について、その目録品ホルダー３０が取り出し要求に応答するためにどのくらいしばしば選択されるかに基づいてホルダー速度（holder velocity）を計算してもよく、このホルダー速度を、目録品システム１０内での目録品ホルダー３０の位置を調整する（tuning）ための調整用値として使ってもよい。

そのような諸実施形態では、管理モジュール１５は、目録品ホルダー３０の位置を調整するために、まず要求された目録品目を現在保管している一部または全部の目録品ホルダー３０を含む第一の群の目録品ホルダー３０を同定してもよい。管理モジュール１５は次いで、この群の各目録品ホルダー３０について調整差分（tuning differential）を決定する。ある特定の目録品ホルダー３０の調整差分とは、その目録品ホルダーのホルダー速度が、その目録品ホルダー３０が位置している調整領域（tuning region）の調整範囲（tuning range）からどれくらい外れているかの数値的な指標を表す。管理モジュール１５は次いで、何らかの所定の閾値よりも大きな調整差分をもつ第二の群の目録品ホルダー３０を同定しうる。次いで管理モジュール１５は、適切な考慮に基づいて、その第二の群から目録品ホルダー３０を選択しうる。結果として、管理モジュール１５は、目録品ホルダー３０の選択を、目録品システム１０内で関連する調整用値に鑑みてひどく誤って配置されている目録品ホルダー３０を優先するよう偏らせることができる。

しかしながら、調整（tuning）の過度の使用は、目録品システム１０の全体的な効率を下げる。結果として、目録品システム１０の特定の諸実施形態において、管理モジュール１５は、全体的な効率に対する調整の効果を制限するためにある種の技法を使ってもよい。特定の諸実施形態では、管理モジュール１５は、調整頻度に基づいて目録品ホルダー３０の位置を調整するよう構成されてもよい。たとえば、管理モジュール１５は、100回のうち一回の取り出し要求に応答するときに位置を調整するよう構成されてもよい。結果として、100回のうち一回の取り出し要求については、管理モジュール１５は、取り出し要求を満たすために目録品ホルダー３０を選択する際に、上記したような目録品ホルダー３０の調整を考慮しうる。他のすべての取り出し要求については、管理モジュール１５は、選択された目録品ホルダー３０の調整を顧慮することなく、目録品ホルダー３０を選択しうる。こうして、管理モジュール１５によって利用される調整の頻度を適正に構成することによって、目録品システム１０のオペレーターは、取り出し要求の効率的な充足を最大化できる。

目録品ステーション５０および目録品ホルダー３０を選択したのち、管理モジュール１５は、選択された目録品ホルダー３０を選択された目録品ステーション５０に移動させるための移動駆動を選択する。移動駆動ユニット２０の選択において、管理モジュール１５は、ある特定の実施形態では、選択された目録品ホルダー３０を取り出すためにどの移動駆動ユニット２０が利用可能であるかを判別しうる。どの移動駆動ユニット２０が利用可能であるかを判別するためには、管理モジュール１５は、管理モジュール１５に以前に記憶された情報または移動駆動ユニット２０もしくは目録品システム１０の他のコンポーネントから管理モジュール１５が受領した情報を利用してもよい。たとえば、ある特定の実施形態では、管理モジュール１５は、どの移動駆動ユニット２０が目録品システム１０内の目録品要求を現在満たしているところであるかを示す情報を記憶する。その場合、管理モジュール１５は、現在の取り出し要求のために適切な移動駆動ユニット２０を選択するためにこの情報を使ってもよい。もう一つの例として、管理モジュール１５は、現在の取り出し要求を満たすための移動駆動ユニット２０を選択する前に、一つまたは複数の移動駆動ユニット２０をポーリングして、それらの移動駆動ユニット２０のそれぞれが利用可能であるかどうかを判別してもよい。一般に、移動駆動ユニット２０は、どの移動駆動ユニット２０が利用可能であるかを判別するために、目録品システム１０の構成および特性に基づいて、いかなる適切な方法を使ってもよい。

どの移動駆動ユニット２０が利用可能であるかを判別したのち、管理モジュール１５は、利用可能な移動駆動ユニット２０のうちから取り出し要求を満たすための特定の移動駆動ユニット２０を選択する。管理モジュール１５は、利用可能な移動駆動ユニット２０のうちのどれを使うべきかを決定するために、いかなる追加的な基準を利用してもよい。たとえば、ある特定の実施形態では、管理モジュール１５は、利用可能な移動駆動ユニット２０のそれぞれについてスコアを計算する。このスコアは、部分的には、その特定の移動駆動ユニット２０から、選択された目録品ステーション５０または選択された目録品ホルダー３０までの距離に基づいている。この実施形態では、管理モジュール１５は次いで、最良のスコアをもつ移動駆動ユニット２０を選択する。この例の目的のためには、管理モジュール１５は特定の移動駆動ユニット２０を選択していると想定される。これは図２で選択された移動駆動ユニット２０ｘとして示されている。

目録品システム１０の適切なコンポーネントを選択したのち、管理モジュール１５は、ここで「取り出しコマンド（retrieval command）」と称される情報を生成または取得する。該取り出しコマンドは、選択された目録品ホルダー３０または選択された目録品ホルダー３０の位置と、選択された目録品ステーション５０または選択された目録品ステーション５０の位置とを指定する。次いで管理モジュール１５は、この取り出しコマンドを選択された移動駆動ユニット２０に送信する。管理モジュール１５はまた、前記取り出しコマンドまたは他の情報を選択された目録品ステーション５０に送信してもよい。取り出し要求を完了させる際に、選択された目録品ステーション５０のオペレーターが使うためである。

取り出しコマンド受信後、選択された移動駆動ユニット２０ｘは、選択された目録品ホルダー３０ｘのところまで、取り出しコマンドにおいて指定されている位置またはその他の情報に基づいて移動する。これは図２で矢印２１０によって示されている。選択された移動駆動ユニット２０ｘは次いで選択された目録品ホルダー３０ｘに結合する。選択された目録品ホルダー３０ｘへの結合後、選択された移動駆動ユニット２０ｘは選択された目録品ステーション５０ｈのところまで移動する。これは図２では矢印２２０で示されている。図２に示されるように、選択された移動駆動ユニット２０ｘは、選択された目録品ホルダー３０ｘを、選択された目録品ステーション５０ｈに関連付けられた特定の待ち行列８０、すなわち待ち行列８０ｈにおいて一つまたは複数のスペースを通じて移動させてもよい。さらに、選択された移動駆動ユニット２０は、待ち行列８０ｈを通じて移動する間、一回または複数回、一時停止してもよい。選択された移動駆動ユニット２０が目録品ステーション５０に適切な時点に到着するようにするためである。たとえば、選択された移動駆動ユニット２０は、他の目録品要求に関連付けられた目録品ホルダー３０が選択された目録品ステーション５０ｈにおいて処理されている間、待ち行列８０ｈ内で一回または複数回一時停止してもよい。

ひとたび選択された移動駆動ユニット２０ｘが選択された目録品ホルダー３０ｘを選択された目録品ステーション５０ｈのところまでもってきたら、選択された目録品ステーション５０ｈのオペレーターが、選択された目録品ホルダー３０ｘから要求された目録品目４０を排出すること（removing）、選択された目録品ホルダー３０ｘ内の要求された目録品目４０を数えること、あるいは取り出し要求に関連した他の任意の適切な処理タスクを実行することを開始しうる。さらに、ある特定の実施形態では、選択された目録品ステーション５０ｈおよび／または選択された移動駆動ユニット２０ｘは、ひとたび取り出し要求が完了されたら、管理モジュール１５に、その選択された目録品ステーション５０ｈがその後の取り出し要求のために利用可能であること、あるいはその選択された移動駆動ユニット２０ｘが選択された目録品ホルダー３０ｘを保管する準備ができていることを示すために通知をしてもよい。

こうして、選択基準を適切に選べば、目録品ステーション１０の特定の諸実施形態は取り出し要求を迅速に実行するよう構成され、それにより目録品システム１０のスループットを上げることができる。さらに、それらのコンポーネントの作業履歴に基づいて取り出し要求を実行するコンポーネントを選択することにより、特定の諸実施形態はまた、目録品システム１０のコンポーネントおよび／または人間のオペレーターのためにより均一に分散した作業負荷を提供することもできる。さらに、目録品システム１０の特定の諸実施形態は、特定の取り出し要求の実行の際、他の目録品要求について実行されている動作をてこ入れし、それにより一層大いなる動作上の恩恵を提供することができてもよい。結果として、目録品システム１０は、保管から目録品目４０を取り出すための高速かつ効率的なシステムを提供しうるのである。

上記したように、図３は、目録品システム１０の作業スペース７０内で目録品ホルダー３０を保管スペース９０に移動させる際の、目録品システム１０の動作を示している。管理モジュール１５は、保管動作を開始する決定をするのは、目録品システム１０のオペレーターから受領される目録品要求に基づいてでも、目録品ステーション５０の別のコンポーネントとの通信に基づいてでも、あるいは目録品システム１０内で生起する任意の好適なイベントまたは目録品システム１０内で利用可能な任意の適切な情報に基づいてでもよい。しかしながら、例示の目的のためには、以下の記述で焦点が当てられる目録品システム１０の実施形態では、管理モジュール１５は、保管動作を移動駆動ユニット２０から受領した、移動駆動ユニット２０が保管のための準備ができている目録品ホルダー３０に結合されていることを示す情報に応答して開始する。

目録品ホルダー３０が保管のための準備ができていることを示す情報の受領後、管理モジュール１５は、保管動作を開始する。管理動作の一部として、管理モジュール１５は、保管されるべき目録品ホルダー３０の分類および管理モジュール１５によって選択される保管スペース９０の分類に基づいて、保管スペース９０を選択しうる。保管スペース９０を選択する際に管理モジュール１５によって使用される分類は、目録品ホルダー３０のいかなる好適な分類および保管スペース９０のいかなる好適な分類を表していてもよい。

たとえば、管理モジュール１５は、目録品ホルダー３０の関連する分類として、ホルダー速度を利用しうる。目録品ホルダー３０のホルダー速度は、その目録品ホルダー３０に保管されている目録品目４０が目録品要求において要求される頻度の尺度を表す。そのような実施形態では、管理モジュール１５はまた、各保管スペース９０に関連付けられたホルダー速度の範囲（range）をも、保管スペース９０についての有意な分類として使用してもよい。こうして、管理モジュール１５は、保管されるべき目録品ホルダー３０のホルダー速度を、一つまたは複数の利用可能な保管スペースに関連付けられたホルダー速度の範囲とマッチングすることによって、特定の目録品ホルダー３０についての保管スペース９０を選択しうる。

ある特定の実施形態では、管理モジュール１５は、その目録品ホルダー３０に保管されている一つまたは複数の目録品目４０の品目速度（item velocity）に基づいてホルダー速度を計算する。品目速度は、目録品システム１０の動作の間、その関連する目録品目４０が要求される頻度を、任意の適切な形で表すものである。一般に、管理モジュール１５は、特定の目録品ホルダー３０のホルダー速度を、その目録品ホルダー３０に保管されている目録品目４０の目録速度から、いかなる適切な仕方で計算してもよい。一例として、管理モジュール１５は、特定の目録品ホルダー３０についてのホルダー速度を、その目録品ホルダー３０に保管されているすべての目録品目４０の品目速度を平均することによって計算してもよい。

もう一つの例として、管理モジュール１５は、各目録品目４０についての重みを、関連する目録品ホルダー３０に保管されているその目録品目４０の単位の数に基づいて決定してもよい。管理モジュール１５はまた、各目録品目４０についての重み付き頻度を、各目録品目４０についての目録速度に、その目録品目４０について計算された重みを乗算することによって計算してもよい。次いで管理モジュール１５は、その目録品ホルダー３０についてのホルダー速度を、目録品ホルダー３０に保管されているすべての目録品目４０の重み付き頻度を平均することによって計算しうる。

次いで管理モジュール１５は、保管されるべき目録品ホルダー３０の分類および選択される保管スペース９０の分類に基づいて保管スペース９０を選択する。たとえば、ある特定の実施形態では、管理モジュール１５は、目録品ホルダー３０についての関連する分類として、ホルダー速度を利用し、保管スペース９０についての関連する分類として、各保管スペース９０に関連付けられたホルダー速度の範囲を利用する。こうして、管理モジュール１５は、保管されるべき目録品ホルダー３０のホルダー速度を含むホルダー速度範囲に関連付けられている特定の保管スペース９０を同定した際に、保管されるべき目録品ホルダー３０についての特定の保管スペース９０を選択する。

保管動作の間の保管スペース９０の選択を容易にするために、管理モジュール１５は、任意の適切な時点において、複数の保管領域（storage region）１００を定義、計算または他の仕方で同定しうる。保管領域は保管スペース９０をグループ化するもので、グループ化はグループ化される保管スペース９０の一つまたは複数の特性に基づいて行われる。たとえば、管理モジュール１５は、各保管スペース９０と一つまたは複数の目録品ステーション５０との間の距離に基づいて保管スペース９０を保管領域１００にグループ化してもよい。すると各保管領域１００は、上記したように適切な保管スペース９０を選択する際に管理モジュール１５が使う保管スペース分類に、関連付けられうる。たとえば、管理モジュール１５は、これらの保管領域１００のそれぞれに、ホルダー速度の範囲を関連付けてもよい。

例示される実施形態では、管理モジュール１５は、諸保管スペース９０を、各保管スペース９０と一つまたは複数の目録品ステーション５０のグループとの間の距離に基づいて、保管領域１００ａ〜ｄに分けている。たとえば、管理モジュール１５は、各保管スペース９０を特定の保管領域１００に、その保管スペース９０と目録品システム１０内の任意の一つまたは複数の目録品ステーション５０との間の一つまたは複数の距離に基づいて割り当ててもよい。管理モジュール１５は、各保管スペース９０の割り当てを、その保管スペース９０と目録品システム１０の諸目録品ステーション５０との間の最大距離、最小距離、平均距離またはその他任意の一つもしくは複数の距離に基づいて行ってもよい。

代替的に、管理モジュール１５は、ステーション基準（station criteria）に基づいて目録品ステーション５０のグループを指定してもよい。ステーション基準は、そのグループに含められるべき目録品ステーション５０についての特定の特性、属性、考慮および／または基準を定義する。ステーション基準は、そのグループ内の目録品ステーション５０のアクティブな状態（active status）、目録品ステーション５０が処理するよう構成されている目録品要求の型、あるいは目録品ステーション５０の他の任意の適切な特性に係るものでありうる。こうして、管理モジュール１５は、現在アクティブなすべての目録品ステーション５０のグループ、取り出しおよび／または補充要求を処理するよう現在構成されているすべての目録品ステーション５０のグループ、あるいは使用されるステーション基準に依存して目録品ステーション５０の他の任意のグループを指定しうる。そのグループ内の目録品ステーション５０を指定したのち、管理モジュール１５は、諸保管スペース９０を保管領域１００に分けることを、各保管スペース９０とそのグループ内の目録品ステーション５０との間の一つまたは複数の距離に基づいて行いうる。

さらに、管理モジュール１５は、目録品ステーション５０のグループを更新し、各保管スペース９０と更新されたグループ内の目録品ステーション５０との間の一つまたは複数の距離に基づいて、諸保管スペース９０を保管領域１００に割り当て直してもよい。たとえば、管理モジュール１５は、追加的な目録品ステーション５０がアクティブになったことを検出することがある。新しい目録品ステーション５０の検出に応答して、管理モジュール１５は、ステーション基準に基づいて目録品ステーション５０の更新されたグループを指定しうる。管理モジュール１５は次いで、諸保管スペース９０を保管領域１００に割り当て直すことを、各保管スペースと更新されたグループ内の諸目録品ステーション５０との間の最大距離、最小距離、平均距離またはその他任意の一つもしくは複数の距離に基づいて行ってもよい。

保管スペース９０の、一つまたは複数の目録品ステーション５０までの距離のような適切な特性に基づいて保管スペース９０を保管領域１００にグループ化したのち、管理モジュール１５は、保管されるべき目録品ホルダー３０についての保管領域１００を、その目録品ホルダー３０の分類および選択される保管領域１００および／またはその保管領域１００内の保管スペース９０に関連付けられた分類に基づいて、選択しうる。たとえば、管理モジュール１５は、ある特定の目録品ホルダー３０のホルダー速度および選択される保管領域１００に関連付けられたホルダー速度の範囲に基づいて、保管領域１００を選択しうる。管理モジュール１５は次いで、その保管領域１００内のある特定の保管スペース９０を、任意の追加的な基準に基づいて選択しうる。たとえば、管理モジュール１５は、選択される保管スペース９０と保管されるべき目録品ホルダー３０との間の距離に基づいて、選択された保管領域１００内のある特定の保管スペース９０を選択しうる。

例示される実施形態では、管理モジュール１５は、適切な時点において、各保管スペース９０と目録品システム１０内のすべての目録品ステーション５０との間の平均距離に基づいて保管スペース９０をグループ化することによって、保管領域１００を定義する。管理モジュール１５は、各保管領域１００にホルダー速度の範囲を関連付けもする。例示のために、保管領域１００ａは0.3より大きいホルダー速度の範囲が関連付けられており、保管領域１００ｂは0.2から0.3までの間のホルダー速度の範囲が関連付けられており、保管領域１００ｃは0.1から0.2までの間のホルダー速度の範囲が関連付けられており、保管領域１００ｄは0.1より小さいホルダー速度の範囲が関連付けられているとする。次いで、保管動作を開始したのち、管理モジュール１５は、目録品ホルダー３０ｘについて保管領域９０を選択する。例示のため、目録品ホルダー３０ｘは0.15のホルダー速度を有するとする。こうして、例示している実施形態では、管理モジュール１５は、目録品ホルダー３０ｘのホルダー速度0.15を含むホルダー速度の範囲に関連付けられている特定の保管領域１００、この場合は保管領域１００ｃを選択する。保管領域１００ｃの選択後、管理モジュール１５は次いで、保管領域１００ｃ内の利用可能な保管位置９０、すなわち保管位置９０ａ〜ｃのうちから保管位置９０を選択する。特に、管理モジュール１５は、保管スペース９０ａ〜ｃのうちから、目録品ホルダー３０ｘに最も近い保管スペース９０を選択する。図３に示されるように、最も近い保管スペース９０ａ〜ｃは、保管スペース９０ｃである。

ある特定の目録品ホルダー３０について保管スペース９０を、部分的にはその目録品ホルダー３０のホルダー速度に基づいて選択することによって、管理モジュール１５は、低めのホルダー速度をもつ目録品ホルダー３０については遠隔であるか他の仕方で望ましくない保管スペース９０を選択し、高めのホルダー速度をもつ目録品ホルダー３０については簡単にアクセスできるまたは他の仕方で望ましい保管スペース９０を選択することができうる。これは、最も頻繁に要求される目録品目４０を処理のために目録品ステーション５０まで移動させるのに必要とされる時間を短縮し、それによりある型の目録品要求を満たすのにかかる時間の長さを短縮しうる。

保管スペース９０を選択したのち、管理モジュール１５は、選択された保管スペース９０を同定する情報を適切な移動駆動ユニット２０に送信する。この情報を受信すると、関連する移動駆動ユニット２０は目録品ホルダー３０を選択された保管スペース９０まで移動させる。これは図３では矢印３１０によって示されている。移動駆動ユニット２０は次いで、選択された保管スペースに到着後、目録品ホルダー３０からドッキング解除しうる。移動駆動ユニット２０は次いで、目録品ホルダー３０を選択された保管スペース９０に残して、選択された保管スペース９０から遠ざかってもよく、他の目録品要求に応答することを開始してもよい。例示されている実施形態では、これは矢印３２０によって示されている。

さらに、目録品システム１０のある特定の実施形態では、管理モジュール１５は、各保管スペース９０の利用可能性に関係する情報を記憶していてもよい。そのような実施形態では、移動駆動ユニット２０は管理モジュール１５に、選択された保管スペース９０が今やいっぱいであることを通知しうる。代替的に、選択された保管スペース９０がもはや利用可能ではないことを、管理モジュール１５が、目録品システム１０の構成に依存する他の諸技法を使って判別してもよい。結果として、管理モジュール１５は、選択された保管スペース９０が今やいっぱいであることを示す情報を独立して生成および記憶しうる。その場合、管理モジュール１５は、この情報を、その後の保管動作のために保管スペース９０を選択する際に、あるいは他の型の目録品要求を満たす際に使用しうる。さらに、管理モジュール１５は、目録品システム１０内での目録品ホルダー３０および／または目録品目４０の位置を同定する情報を記憶してもよく、よって保管される目録品ホルダー３０の新しい位置および／または内容を記述する情報を記憶してもよい。

結果として、目録品システム１０の特定の諸実施形態は、目録品ホルダー３０のための保管スペース９０を選択するための最適化された方法を提供しうる。これは目録品システム１０がその後の取り出しおよび補充要求に効率的に応答する能力を改善しうる。結果として、目録品システム１０の特定の諸実施形態によって利用される保管手続は、著しい動作上の恩恵を提供しうる。

図４は、作業スペース７０内の目録品ホルダー３０に補充する際の目録品システム１０の動作を示している。補充動作の実行中、移動駆動ユニット２０は、目録品ホルダー３０を、目録品目４０を補充されるべき目録品ステーション５０に移動させる。保管されるべき目録品目４０のための目録品ホルダー３０を、保管されるべき目録品目４０の分類および選択される目録品ホルダー３０にすでにある一つまたは複数の目録品目４０の分類に基づいて選択することにより、目録品システム１０の特定の諸実施形態は、目録品システム１０のより効率的な動作につながる仕方で、目録品目４０をグループ化および保管しうる。

管理モジュール１５は、ある適切な時点において補充動作を開始することを決める。管理モジュール１５は、補充動作を開始する決定を、所定の補充スケジュールに基づいて、あるいはここで「補充要求（replenishment request）」と称されるある特定の型の目録品要求の受領に応答して行いうる。補充要求は、目録品システム１０に追加されるべき目録品目４０を指定する。たとえば、目録品システム１０は、毎晩目録品ホルダー３０を補充するよう構成されていてもよいし、管理モジュール１５は、毎日適切な目録品ホルダー３０についての補充動作を開始してもよい。あるいはまた、管理モジュール１５は目録品ステーション５０または別のコンポーネントから、目録品システム１０が目録品目４０の配送を受け、該目録品目４０が目録品ホルダー３０に保管される準備ができていることを示す情報を受領してもよい。例示している実施形態では、目録品ステーション５０ｚが、保管されるべき目録品目４０ｚのパレットを受領するのに応答して、管理モジュール１５に補充要求を送信したと想定している。

補充動作の実行の際、管理モジュール１５は、目録品ホルダー３０および移動駆動ユニット２０を選択する。さらに、ある種の状況では、管理モジュール１５はまた、補充動作を完了すべき目録品ステーション５０をも選択してもよい。管理モジュール１５は、目録品ホルダー３０、移動駆動ユニット２０および適切であれば目録品ステーション５０を、いかなる適切な順序で選んでもよい。さらに、管理モジュール１５は、選択される目録品ホルダー３０、移動駆動ユニット２０および目録品ステーション５０を選ぶのに、いかなる好適な因子、基準または考慮を使ってもよい。

ある特定の実施形態では、管理モジュール１５は、目録品ホルダー３０を、保管されるべき目録品目４０の分類および選択される目録品ホルダー３０にすでにある一つまたは複数の目録品目４０の分類に基づいて選択する。たとえば、ある特定の実施形態では、管理モジュール１５は、より頻繁に要求される目録品目４０を特定の目録品ホルダー３０にグループ化し、要求される頻度がより少ない目録品目４０を他の目録品ホルダー３０にグループ化し、次いで、より頻繁に要求される目録品目を、目録品ステーション５０により近い保管スペース９０に保管する。結果として、管理モジュール１５は、頻繁に要求される目録品目を目録品ステーション５０の近くに保持することにより、取り出し動作および目録品システム１０によって実行される他のタスクを完了するために要求される時間を短縮できうる。

そのような実施形態では、管理モジュール１５は、目録品システム１０に保管される各目録品目４０についての品目速度を計算する。品目速度は、目録品システム１０の動作の間にその目録品目４０が要求される頻度に任意の仕方で基づいて決定された、任意の好適な値を表すものである。本記載および付属の請求項の目的のためには、目録品目４０は、その目録品目４０が目録品システム１０内で執り行われる活動または目録品システム１０内で執り行われる諸活動の任意の指定される部分集合に関わるときはいつでも、「要求された（requested）」と考えられる。ある特定の目録品目４０が要求されるのは、管理モジュール１５がその目録品目４０を指定する任意の目録品要求、あるいは問題のその目録品目４０を指定する取り出し要求のような特定の型の目録品要求を受領した結果でありうる。一例として、目録品システム１０は、メールオーダー商店を表していてもよく、管理モジュール１５は各目録品目４０についての品目速度を、その目録品目４０がその商店が受領した商品注文を満たすために取り出される頻度に何らかの仕方で基づいて決定してもよい。もう一つの例として、目録品システム１０は、返品された商品を処理するための施設を表していてもよく、管理モジュール１５は、各目録品目４０についての品目速度を、その目録品目４０が顧客によって返品される頻度に基づいて計算してもよい。一般に、品目速度は、目録品システム１０によって実行される任意の一つまたは複数の動作のために関連する目録品目４０が要求される頻度に任意の適切な仕方で基づく任意の好適な計算または指標を表しうる。

さらに、品目速度は、目録品目４０が所定の絶対的な時間期間にわたって、特定のイベントに関して定義される時間の長さにわたって、あるいは他の任意の好適な時間測度内に要求される頻度を反映してもよい。一例として、品目速度は、一日に受領されるある特定の目録品目４０に対する要求の平均数を反映してもよい。もう一つの例としては、品目速度は、所与の数の目録品要求のうちその目録品目４０が要求される回数を反映していてもよい。さらなる例としては、品目速度は、ある目録品目が人気または不人気になると予期する商店マネージャーによって手動で設定されてもよい。

適切な諸目録品目４０について品目速度を決定したのち、管理モジュール１５は目録品ホルダー３０の選択を、保管されるべき目録品目４０の品目速度および各目録品ホルダー３０にある一つまたは複数の目録品目４０の品目速度に何らかの適切な仕方で基づいて行いうる。たとえば、ある特定の実施形態では、管理モジュール１５は、目録品システム１０内の各目録品ホルダー３０についてホルダー速度を計算してもよい。ホルダー速度は、その目録品ホルダー３０に保管されている目録品目４０の平均品目速度を表す。管理モジュール１５は次いで、目録品ホルダー３０の速度差に基づいて目録品ホルダー３０を選択しうる。速度差とは、保管されるべき目録品目４０の品目速度と選択される目録品ホルダー３０のホルダー速度との間の差を表すものである。

目録品ホルダー３０を選択する際に速度差を最小にすることによって、管理モジュール１５は、目録品目４０の目録品ホルダー３０へのグループ化を、保管される目録品目４０の品目速度に基づいて行うことができうる。目録品システム１０は次いで、選択された目録品ホルダー３０を、該選択された目録品ホルダー３０のホルダー速度に基づいて保管しうる。結果として、管理モジュール１５は、それほど頻繁に要求されない目録品目４０は目録品ステーション５０から遠くにグループ化して保管し、より頻繁に要求される目録品目４０は目録品ステーション５０の近くにグループ化して保管することができうる。

さらに、特定の諸実施形態では、管理モジュール１５は、多様なストックをもつ（diversely-stocked）目録品ホルダー３０を生成するよう構成されうる。品目速度のみに基づいて目録品目４０をグループ化することは、種々の目録品目４０を一つまたは少数ずつ含む目録品ホルダー３０を生じることがあるので、管理モジュール１５は、ある特定の目録品ホルダー３０を選択する前に、その目録品ホルダー３０内に目録品目を保管することの限界恩恵（marginal benefit）を考慮してもよい。より具体的には、管理モジュール１５は、目録品ホルダー３０を選択する際、その目録品ホルダー３０に保管された一つまたは複数の目録品目４０が、管理モジュール１５によって受領される目録品要求で要求される可能性（likelihood）の上昇を考慮してもよい。

そのような実施形態では、管理モジュール１５は、目録品ホルダー３０について、一つまたは複数のピック数に関連する一つまたは複数のピック数確率を計算しうる。各ピック数確率（pick number probability）とは、ある単一の目録品要求が、目録品ホルダー３０に保管されている目録品目４０を、そのピック数に等しい数だけ要求する可能性を表す。たとえば、3というピック数の確率については、管理モジュール１５は、ある単一の目録品要求が目録品ホルダー３０に保管されている3つの目録品目４０を要求する可能性を計算する。ある特定の実施形態では、管理モジュール１５は、ピック数1、2および3についてのピック数確率を計算するよう構成される。これらのピック数はそれぞれ、管理モジュール１５によって受領された単一の目録品要求が目録品ホルダー３０に保管されている一つ、二つおよび三つの目録品目４０を指定する可能性を表す。さらに、管理モジュール１５は、関連する目録品ホルダー３０についてのこれらのピック数確率を、それらの目録品ホルダー３０に現在保管されている目録品目４０に基づいて計算しうる。管理モジュール１５は次いで、保管されるべき目録品目４０がその目録品ホルダー３０に加えられると想定して、関連する目録品ホルダー３０のそれぞれについてこれらのピック数確率を再計算することができ、ピック数確率を適宜更新しうる。

管理モジュール１５は、次いで、各目録品ホルダー３０についての有用性値（usefulness value）を計算しうる。これは、その目録品ホルダー３０について計算されたピック確率の和を表すものである。より具体的には、管理モジュール１５は、その目録品ホルダー３０に現在保管されている目録品目４０に基づいた第一の有用性値と、保管されるべき目録品目４０がその目録品ホルダー３０に追加されたとした場合の目録品ホルダー３０の内容に基づく第二の有用性値を計算しうる。管理モジュール１５は次いで、各目録品ホルダー３０について、保管されるべき目録品目４０がその目録品ホルダー３０に追加されたとした場合に帰結する有用性値の変化に基づく有用性差分を決定しうる。管理モジュール１５は次いで、部分的にこの有用性差分に基づいて目録品ホルダー３０を選択しうる。有用性差分は、問題の目録品目４０をすでに保持しているのでない目録品ホルダー３０についてより大きくなるであろうから、目録品システム１０は、これらの補充技術の結果として、諸目録品目４０の多様な集合を保持する目録品ホルダー３０を生成する。

管理モジュール１５は次いで、保管されるべき目録品目４０の品目速度と、選択される目録品ホルダー３０のホルダー速度および有用性差分とに任意の適切な仕方で基づいて、目録品目４０を保管すべき目録品ホルダー３０を選択しうる。たとえば、ある特定の実施形態では、管理モジュール１５は、各目録品ホルダー３０について速度類似性（velocity similarity）を計算する。これは、目録品目４０の品目速度とその目録品ホルダー３０のホルダー速度との間の差の絶対値を1から引いたものに等しい。管理モジュール１５は次いで、各目録品ホルダー３０についてのスコアも、速度類似性と有用性差分との積に基づいて計算する。これらの値に基づく目録品ホルダー３０を選択することによって、管理モジュール１５は、同様の品目速度をもつ目録品目４０の多様な選択を含む目録品ホルダー３０を生じることができうる。例示されている実施形態では、管理モジュール１５は、目録品目４０ｚを保管すべき目録品ホルダー３０ｚをすでに選択していると想定される。

目録品ホルダー３０の選択後、管理モジュール１５は次いで、その目録品ホルダー３０を輸送するための特定の移動駆動ユニット２０と、もし適切であれば補充動作を完了させるための目録品ステーション５０とを選択しうる。管理モジュール１５は、移動駆動ユニット２０および目録品ステーション５０を選択する際、任意の適切な基準、因子または考慮を使ってよい。たとえば、ある特定の実施形態では、目録品ステーション５０は、目録品システム１０内に保管されるべき目録品目４０のパレットを受領し、保管されるべき目録品目４０を指定する補充要求を管理モジュール１５に送信する。そのような実施形態では、管理モジュール１５は、目録品目４０を保管すべき適切な目録品ホルダー３０と、現在利用可能な移動駆動ユニット２０のプールからの、補充要求を送信した目録品ステーション５０まで選択された目録品ホルダー３０を輸送するための、選択された目録品ホルダー３０に最も近い移動駆動ユニット２０のみを選択しうる。上述したように、例示されている実施形態では、目録品ステーション５０ｚは、保管されるべき目録品目４０ｚのパレットを受領するのに応答してすでに管理モジュール１５に補充要求を送信していると想定される。

代替的な諸実施形態では、管理モジュール１５は、補充要求を自分で生成し、その後目録品ステーション５０のグループから目録品ステーション５０を選択してもよい。該グループは、目録品システム１０の構成に依存して、目録品システム１０内のすべての目録品ステーション５０または現在アクティブなすべての目録品ステーション５０を含みうる。さらに、目録品システム１０は、任意の特定の時点においては多くの異なる型のうち一つのみの目録品要求を処理するよう指定されうる再構成可能な目録品ステーション５０を有していてもよい。たとえば、各目録品ステーションは、所与の時点において、取り出し要求だけまたは補充要求だけを扱うよう構成されうる。そのような実施形態では、管理モジュール１５は、補充要求を処理するよう現在構成されている現在アクティブなすべての目録品ステーション５０を含む目録品ステーション５０のグループから、目録品ステーション５０を選択しうる。

管理モジュール１５が適切な目録品ホルダー３０、移動駆動ユニット２０および目録品ステーション５０を選択したのち、管理モジュール１５は、次いで、選択された目録品ホルダー３０および選択された目録品ステーション５０を同定する情報を、選択された移動駆動ユニット２０に送信しうる。代替的に、管理モジュール１５は、選択された目録品ホルダー３０の位置および／または選択された目録品ステーション５０の位置を同定する情報を選択された移動駆動ユニット２０に送信しうる。管理モジュール１５はまた、補充要求に係る追加的な情報をも選択された目録品ステーション５０に送信しうる。追加的な情報とはたとえば、選択された目録品ホルダー３０に保管すべき目録品目４０の単位の数、選択された目録品ホルダー３０で目録品目４０を入れるべき特定のビン、あるいは補充要求を処理する際に使われる他の任意の適切な情報である。

選択された移動駆動ユニット２０は次いで選択された目録品ホルダー３０のところまで移動し、該選択された目録品ホルダー３０に結合する。これは図４で矢印４１０によって示されている。目録品ホルダー３０に結合したのち、選択された移動駆動ユニット２０は次いで選択された目録品ホルダー３０を選択された目録品ステーション５０のところまで移動させる。これは図４では矢印４２０によって示されている。

ひとたび選択された目録品ホルダー３０が選択された目録品ステーション５０に到着すると、選択された目録品ステーション５０におけるオペレーターは、いかなる適切な仕方で補充要求を処理してもよい。ある特定の実施形態では、オペレーターは、保管されるべき目録品目４０の単位を所定数、選択された目録品ホルダー３０内に保管する。目録品ステーション５０または目録品ステーション５０のオペレーターは次いで、補充要求が完了したことを示す情報を、管理モジュール１５または目録品システム１０の他のコンポーネントに送信しうる。目録品システム１０は次いで、選択された目録品ホルダー３０を、たとえば上記の諸技法を使って、作業スペース７０における保管スペース９０に戻す保管動作を実行しうる。

上記の記述は、補充動作を完了させる際に単一の移動駆動ユニット２０、目録品ホルダー３０および目録品ステーション５０を利用する目録品システム１０のある実施形態に焦点を当てているが、目録品システム１０は、いかなる適切な数の目録品ホルダー３０、移動駆動ユニット２０および目録品ステーション５０を利用して補充動作を完了させてもよい。たとえば、補充要求は保管されるべき複数の目録品目４０を指定していてもよく、管理モジュール１５はこれらの目録品目４０を保管すべき一つまたは複数の目録品ホルダー３０と、選択された目録品ホルダー３０を輸送するための一つまたは複数の移動駆動ユニット２０を選択してもよい。

さらに、特定の諸実施形態では、管理モジュール１５は、補充動作の間、単一の目録品目４０の保管を複数の目録品ホルダー３０にわたって分散させてもよい。管理モジュール１５は、複数の目録品ホルダー３０に目録品目４０を保管することによって、目録品目４０を多数の目録品ホルダー３０の間に拡散させ、それにより目録品システム１０がその目録品目４０を作業スペース７０内のいくつかの場所に保管することを許容してもよい。より具体的には、管理モジュール１５は、補充要求によって指定された補充量の一部を第一の選択された目録品ホルダー３０に割り当ててもよい。管理モジュール１５は次いで、残りの補充量のすべてが特定の目録品ホルダー３０に割り当てられるまで、追加的な目録品ホルダー３０を選択し、前記補充量の追加的な部分を追加的な選択された目録品ホルダー３０に割り当ててもよい。

管理モジュール１５は、第一の選択された目録品ホルダー３０が補充要求によって指定された目録品目４０の単位すべてを保管するための十分な未使用保管容量を有していないと該管理モジュールが判定するときにも、目録品目４０を保管するために複数の目録品ホルダー３０を使ってもよい。より具体的には、管理モジュール１５は、前記補充量が前記第一の選択された目録品ホルダー３０の未使用保管容量を超えると判定しうる。未使用保管容量とは、選択された目録品ホルダー３０の未使用保管容量、選択された目録品ホルダー３０の現在空のビンの未使用容量、目録品目４０をすでに保管している選択された目録品ホルダー３０のビンの未使用容量または未使用保管容量の他の任意の好適な尺度のすべてを表しうる。前記補充量が前記第一の選択された目録品ホルダー３０の未使用保管容量を超えると判定する結果として、管理モジュール１５は、すべての選択された目録品ホルダー３０の未使用保管容量が前記補充量以上となるまで必要に応じて追加的な目録品ホルダー３０を選択しうる。

さらに、上記の記述は、品目速度および／または製品多様性の考慮に基づいて目録品ホルダー３０を選択する目録品システム１０の実施形態に焦点を当てているが、管理モジュール１５は、関連する目録品目４０の任意の適切な分類に基づいて目録品ホルダー３０を選択してもよい。たとえば、管理モジュール１５が目録品ホルダー３０を選択するときに基づくのは、関連する目録品目４０の有効期限；在庫補充スケジュール；関連する目録品目４０に関連する季節またはハロウィーンやイースターといったイベント；関連する目録品目４０に関連する、野球備品や調理器具といった共通テーマ；一緒に注文されるなど目録品目間の相関；および／または関連する目録品目４０の他の任意の適切な分類であってよい。関連する目録品目４０の一つまたは複数の分類に基づいて目録品目４０を目録品ホルダー３０にグループ化することによって、目録品システム１０の特定の実施形態は、目録品ホルダー３０のよりインテリジェントな保管を許容する仕方で、目録品ホルダー３０の間で目録品目４０を分散させてもよい。

さらに、目録品目４０の多様な選択を提供する目録品ホルダー３０を生成することによって、管理モジュール１５は、選択された目録品ホルダー３０が、任意の所与の目録品要求によって要求される複数の目録品目４０を提供できる可能性を上げうる。これは、その後の目録品要求を満たすために必要とされる時間の長さをさらに短縮しうる。こうして、記載されている補充技法は、目録品システム１０の特定の諸実施形態の動作上の効率を上げうる。

図５は、取り出し動作の実行における、管理モジュール１５のある特定の実施形態の例示的な機能性を例示するフローチャートである。記載される実施形態では、プロセスはステップ５００で、管理モジュール１５が、目録品目４０を指定する取り出し要求を受領することをもって始まる。取り出し要求の受領後、管理モジュール１５は、該取り出し要求が満たされることになる目録品ステーション５０を選択する。上記のように、管理モジュール１５は、適切な目録品ステーション５０の選択に際していかなる適切な基準、因子または考慮を利用してもよい。例示される実施形態では、管理モジュール１５は、各利用可能な目録品ステーション５０についてスコアを計算し、スコアに基づいて目録品ステーション５０を選択する。これらの計算は、管理モジュール１５ときに実行されうる。あるいはまた、管理モジュールは前記計算を他の適切な時点に実行して、その結果をのちに取り出し要求に応答する際に使うために保存しておいてもよい。

目録品ステーション５０についてスコアを計算する際、管理モジュール１５はステップ５１０で、各目録品ステーション５０について満たすまでの時間（time-to-fill）値を、各目録品ステーション５０に対する目録品目４０の分布に基づいて計算する。管理モジュール１５はまた、ステップ５２０で、各目録品ステーション５０について駆動ユニット密度値を、各目録品ステーション５０に対する利用可能な移動駆動ユニット２０の分布に基づいて計算する。さらに、管理モジュール１５はステップ５３０で、各目録品ステーション５０について作業負荷値を、所定の時間期間にわたってその目録品ステーション５０で実行された作業量に基づいて計算する。管理モジュール１５はまた、ステップ５４０で、各目録品ステーション５０について待ち行列容量値を、その目録品ステーション５０に付随する待ち行列の内容に基づいて計算する。次いでステップ５５０では、管理モジュール１５は、各目録品ステーション５０について満たすまでの時間値、駆動ユニット密度値、作業負荷値および待ち行列容量値を合計して、その目録品ステーション５０についてのスコアを生成する。管理モジュール１５は、ステップ５６０で、最良のスコアをもつ目録品ステーション５０を選択する。より具体的には、記載される実施形態では、管理モジュール１５は、最高のスコアをもつ目録品ステーション５０を選択する。

目録品ステーション５０を選択したのち、管理モジュール１５は、ステップ５７０で、要求された目録品目４０を保管している目録品ホルダー３０を選択する。上記のように、管理モジュール１５は、目録品ホルダー３０の選択を、いかなる適切な因子、基準または考慮に基づいて行ってもよい。そのような因子の例としては、これに限られないが、目録品ホルダー３０の内容、目録品ステーション５０または移動駆動ユニット２０に対するその位置、目録品ホルダー３０の既存の割り当て、調整の考慮（tuning considerations）および／または他の任意の適切な因子が含まれうる。

ステップ５８０では、管理モジュール１５は、選択された目録品ホルダー３０を選択された目録品ステーション５０に移動させる移動駆動ユニット２０を選択する。上記のように、管理モジュール１５は、移動駆動ユニット２０の選択も、いかなる適切な因子、基準または考慮に基づいて行ってもよい。そのような因子の例としては、これに限られないが、選択された目録品ステーション５０または選択された目録品ホルダー３０に対する移動駆動ユニット２０の位置が含まれうる。目録品ステーション５０、目録品ホルダー３０および移動駆動ユニット２０の選択後、管理モジュール１５は、ステップ５９０で、選択された目録品ステーション５０および選択された目録品ホルダー３０を同定する情報を選択された移動駆動ユニット２０に送信する。

管理モジュール１５がこの情報を選択された移動駆動ユニット２０に送信したのち、目録品システム１０の適切な諸要素が、前記取り出し動作を完了するために適切な動作を実行しうる。特定の諸実施形態では、選択された移動駆動ユニット２０が選択された目録品ホルダー３０まで移動する。次いで、選択された移動駆動ユニット２０は選択された目録品ホルダーに結合する。次いで、選択された移動駆動ユニット２０は選択された目録品ホルダー３０を選択された目録品ステーション５０に移動させる。次いで、選択された目録品ステーション５０のところに位置するエージェントまたはオペレーターが、選択された目録品ホルダー３０から要求された目録品目４０を選択し、該目録品目４０を顧客に出荷されるよう箱に入れる、および／または取り出し動作を完了するために他の任意の好適な動作を行うことができる。

図６は、保管動作〔格納動作〕の実行における、管理モジュール１５のある特定の実施形態の例示的な機能性を示すフローチャートである。プロセスはステップ６００で、管理モジュール１５が、保管のための目録品ホルダー３０があることを検出することをもって始まる。上記のように、保管動作は、取り出し要求の完了時を含め、いかなる適切な時点で実行されてもよい。こうして、管理モジュール１５は、保管のための目録品ホルダー３０があることを、以前に受領された取り出し要求が目録品システム１０の好適なコンポーネントによって完了されたことならびにその取り出し要求を満たすのに関わった一つまたは複数の目録品ホルダー３０が今、保管を待っていることを判定することによって検出しうる。

次いで管理モジュール１５は、ステップ６１０で、保管されるべき目録品ホルダー３０の分類を決定する。目録品ホルダー３０のこの分類は、当該目録品ホルダー３０に関連する任意の適切な特性、属性もしくは値または特性、属性もしくは値の集合を記述するものでよい。特定の諸実施形態では、管理モジュール１５は、前記分類を、当該目録品ホルダー３０に保管されている目録品目４０が、管理モジュール１５によって受領される取り出し要求で要求される頻度を指定する、当該目録品ホルダー３０のホルダー速度を決定することによって決定する。

ステップ６２０で、管理モジュール１５は、複数の保管位置９０のそれぞれに関連する分類を決定する。目録品ホルダー３０のこの分類は、当該保管位置９０に関連する任意の適切な特性、属性もしくは値または特性、属性もしくは値の集合を記述するものでよい。特定の諸実施形態では、管理モジュール１５は、これらの分類を、各保管位置９０に関連するホルダー速度の範囲を決定することによって決定する。たとえば、管理モジュール１５は、諸保管位置９０を複数の保管領域１００に分け、任意の基準に基づいて各保管領域１００にホルダー速度のある範囲を割り当ててもよい。該基準とは、その保管位置と一つまたは複数の目録品ステーションとの間の距離などである。これは、管理モジュール１５が、より低い頻度で要求される目録品目４０をもつ目録品ホルダー３０を、目録品ステーション５０からより隔たった保管領域１００に割り当てることを許容しうる。記載される実施形態では、管理モジュール１５は、保管動作の時点で当該保管位置９０の分類を決定するが、代替的な実施形態では、管理モジュール１５は、当該保管位置９０の分類の決定を他の適切な時点で行い、これらの分類をその後の保管動作の間に使うために保管してもよい。

ステップ６３０では、管理モジュール１５は、保管されるべき目録品ホルダー３０について利用可能な保管位置９０を、当該目録品ホルダー３０の分類および選択される保管位置９０の分類に基づいて選択する。たとえば、特定の諸実施形態では、管理モジュール１５は、関連する目録品ホルダー３０のホルダー速度を含むホルダー速度範囲を割り当てられている保管領域１００を同定する。次いで管理モジュール１５は、同定された保管領域１００から利用可能な保管位置９０を選択する。

保管位置９０を選択したのち、管理モジュール１５は、ステップ６４０で、その選択された保管位置９０を、保管されるべき目録品ホルダー３０による使用のためにリザーブしうる。管理モジュール１５が選択された保管スペース９０をリザーブするのは、目録品システム１０の構成に基づくいかなる適切な仕方ででもよい。たとえば、特定の諸実施形態では、管理モジュール１５は、個別の保管位置９０が利用可能かどうかを示す、あらゆる保管位置９０のマップを維持しておく。そのような実施形態では、管理モジュール１５は、選択された保管位置９０をマップ上で利用不可能とマークすることによって、該選択された保管位置９０をリザーブしうる。ステップ６５０では、管理モジュール１５は、保管位置９０を同定する情報を、目録品ホルダー３０に関連付けられた移動駆動ユニット２０に送信する。たとえば、目録品ホルダー３０が取り出し要求にちょうど関わったばかりなら、関連付けられた移動駆動ユニット２０は、その取り出し要求が満たされた目録品ステーション５０にその目録品ホルダー３０を移動させた移動駆動ユニット２０であってもよい。

管理モジュール１５が、この情報を関連付けられた移動駆動ユニット２０に送信したのち、目録品システム１０の適切な諸要素が、保管動作を完了するために適切な動作を実行しうる。特定の諸実施形態では、関連付けられた移動駆動ユニット２０が目録品ホルダー３０を選択された保管位置９０まで移動させる。次いで、関連付けられた移動駆動ユニット２０は、目録品ホルダー３０から脱結合する。次いで、関連付けられた移動駆動ユニット２０は、選択された保管位置９０に目録品ホルダー３０を残して動き去る。

図７は、補充動作の実行における管理モジュール１５のある特定の実施形態の例示的な機能性を示すフローチャートである。この方法は、ステップ７００で、管理モジュール１５が、目録品システム１０に保管されるべき目録品目４０を指定する目録品要求を受領することをもって始まる。目録品要求の受領に応答して、管理モジュール１５は、保管されるべき目録品目の分類を決定する。具体的には、記載される実施形態では、管理モジュール１５は、保管されるべき目録品目４０の分類を、ステップ７１０で、保管されるべき目録品目４０について品目速度を計算することによって決定する。特定の諸実施形態では、この品目速度は、少なくとも部分的に、保管されるべきその目録品目４０が管理モジュール１５および／または目録品システム１０の他の要素によって受領される目録品要求において要求される頻度に基づいて計算される。

ステップ７２０では、管理モジュール１５は、未使用保管容量をもつ複数の目録品ホルダー３０を同定する。特定の諸実施形態では、未使用保管容量をもつ目録品ホルダー３０は、空の保管ビンをもつ目録品ホルダー３０、保管されるべき目録品目４０を現在保管している保管ビン内に未使用保管容量をもつ目録品ホルダー３０、あるいは他の任意の形の未使用容量をもつ目録品ホルダー３０を表しうる。次いで管理モジュール１５は、前記複数の未使用容量をもつ目録品ホルダー３０のそれぞれについて分類を決定する。より具体的には、記載される実施形態では、管理モジュール１５は、関連する目録品ホルダー３０の分類を、ステップ７３０で、未使用容量をもつ目録品ホルダー３０のそれぞれについてホルダー速度を計算して決定する。

管理モジュール１５は、未使用の保管容量をもつ目録品ホルダーのうちから、少なくとも部分的に、保管されるべき目録品目の分類および選択される目録品ホルダー３０に現在保管されている一つまたは複数の他の目録品目４０の分類に基づいて、目録品ホルダー３０を選択する。記載される実施形態では、管理モジュール１５は、ステップ７４０で、選択される目録品ホルダー３０のホルダー速度および保管されるべき目録品目４０の品目速度に基づいて、目録品ホルダー３０を選択する。特定の諸実施形態では、管理モジュール１５は、上記の有用性値に基づいておよび／または当該目録品ホルダー３０に関連する他の任意の値、基準、特性もしくは因子に基づいて目録品ホルダー３０を選択してもよい。

ステップ７５０では、管理モジュール１５は、選択された目録品ホルダー３０に対して、保管されるべき目録品目４０の補充量の第一の部分を割り当てる。特定の諸実施形態では、目録品ホルダー３０は、選択された目録品ホルダー３０が有する未使用保管容量に等しい部分を割り当てうる。ステップ７６０では、前記第一の部分が選択された目録品ホルダー３０に割り当てられたのち、補充量の何らかの部分が残っているかどうかを判定する。残っていれば、管理モジュール１５は、補充量全部が割り当てられるまで追加的な目録品ホルダー３０を選択して、ステップ７４０〜７６０を繰り返しうる。

ひとたび管理モジュール１５が補充量全部を個別の目録品ホルダー３０に割り当ててしまったら、管理モジュール１５は、ステップ７７０で、一つまたは複数の移動駆動ユニット２０に、選択された目録品ホルダー（単数または複数）４０を同定する情報を送信する。管理モジュール１５が複数の目録品ホルダー３０を選択している場合、特定の諸実施形態では、管理モジュール１５は、複数セットの情報を送信しうる。各セットの情報が異なる移動駆動ユニット２０に送信され、各セットが選択された目録品ホルダー３０の異なる一つを同定するのである。ステップ７８０では、管理モジュール１５はまた、関連する移動駆動ユニット２０に対して、補充要求が完了されることになる目録品ステーション５０を同定する情報をも送信しうる。管理モジュール１５は、任意の好適な基準に基づいて目録品ステーション５０を選択し、補充要求の一部として目録品ステーション５０を同定する情報を受領し、および／または補充要求を完了する際に使用されるべき目録品ステーション５０を、目録品システム１０の構成に基づく適切な他の任意の仕方で決定しうる。関連する移動駆動ユニット２０は次いで、選択された目録品ホルダー（単数または複数）３０を、補充が完了される目録品ステーション５０に動かしうる。

さらに、特定の諸実施形態では、管理モジュール１５はまた、選択された目録品ホルダー３０を、問題の目録品目４０が選択された目録品ホルダー３０に保管されたのちに、保管場所に戻すのを容易にするためのある種の諸ステップを実行してもよい。たとえば、記載される実施形態では、管理モジュール１５は、ステップ７９０で、保管されるべき目録品目４０が選択された目録品ホルダー（単数または複数）３０に保管されたことを示す情報を受領する。ステップ８００では、管理モジュール１５は、選択された目録品ホルダー（単数または複数）３０について保管位置を決定する。特定の諸実施形態では、管理モジュール１５が補充要求を完了するために複数の目録品ホルダー３０を選択した場合、管理モジュール１５は、選択された目録品ホルダー３０のそれぞれについて保管位置を決定しうる。ステップ８１０で、管理モジュール１５は、選択された目録品ホルダー３０について決定された保管位置を同定する情報を、一つまたは複数の移動駆動ユニット２０に送信する。特定の諸実施形態では、管理モジュール１５が複数の目録品ホルダー３０を選択した場合、管理モジュール１５は、選択された目録品ホルダー３０のそれぞれについて決定される保管位置同定情報を、その目録品ホルダー３０に関連付けられた移動駆動ユニット２０に送信しうる。これらの移動駆動ユニット２０は、次いで、選択された目録品ホルダー３０を、管理モジュール１５によって決定された保管位置に動かしうる。代替的な諸実施形態では、単一の移動駆動ユニット２０がすべての目録品ホルダー３０を保管場所に戻すことを担ってもよく、管理モジュール１５は、選択された目録品ホルダー３０のすべてについての保管位置同定情報を、その一つの移動駆動ユニット２０に送信してもよい。すると、その移動駆動ユニット２０が、選択された目録品ホルダー３０のそれぞれを、その目録品ホルダー３０について選択された保管位置に移動させうる。

図５〜図７は、管理モジュール１５の特定の諸実施形態によって特定の順序で実行されるステップを例示しているが、管理モジュール１５の代替的な実施形態は、これらのステップの全部を実行してもよいし、一部を実行してもよいし、一つも実行しなくてもよく、いかなる適切な順序で実行してもよい。さらに、図５〜図７のいずれかに示されるステップのいかなる二つ以上が、適切な場合には、組み合わされ、修正され、あるいは削除されてもよく、追加的なステップが加えられてもよい。さらに、本発明は、いくつかの実施形態を用いて記載されてきたが、無数の変化、変形、変更、変換および修正が当業者には思いつきうるのであって、本発明はそのような変化、変形、変更、変換および修正を、付属の請求項の範囲内にはいるものとして包含することが意図されている。

ある特定の実施形態に基づく目録品システムのコンポーネントを示す図である。 目録品システムのある特定の実施形態の、特定の諸目録品目を含む目録品ホルダーを取り出す間の動作を示す図である。 目録品システムのある特定の実施形態の、前記目録品ホルダーを保管する間の動作を示す図である。 目録品システムのある特定の実施形態の、前記目録品ホルダーを補充する間の動作を示す図である。 目録品システムのある特定の実施形態の、前記目録品ホルダーを取り出す間の動作を示すフローチャートである。 目録品システムのある特定の実施形態の、前記目録品ホルダーを保管する間の動作を示すフローチャートである。 目録品システムのある特定の実施形態の、前記目録品ホルダーを補充する間の動作を示すフローチャートである。

Claims (74)

1. 目録品システム内に目録品目を保管する方法であって：
   目録品システム内に保管されるべき目録品目を指定する補充要求を受領する段階と；
   保管されるべき目録品目の分類を判別する段階と；
   複数の目録品ホルダーから目録品ホルダーを選択することを、少なくとも部分的に、保管されるべき目録品目の分類および選択される目録品ホルダー内に現在保管されている一つまたは複数の他の目録品目の分類に基づいて行う段階であって、前記保管されるべき目録品目の分類は該保管されるべき目録品目が要求される頻度を含み、前記現在保管されている一つまたは複数の他の目録品目の分類はその目録品ホルダーが選択される頻度を含む、段階と；
   選択された目録品ホルダーを同定する情報を移動駆動ユニットに送信する段階とを有する方法。
2. 保管されるべき目録品目の分類を判別する前記段階が、該保管されるべき目録品目についての品目速度を計算することを含んでおり、前記品目速度は該保管されるべき目録品目が要求される頻度の指標であり、
   目録品ホルダーを選択する前記段階が：
   前記複数の目録品ホルダーのそれぞれについてのホルダー速度を計算する段階であって、前記ホルダー速度はその目録品ホルダー内に現在保管されている目録品目が要求される頻度の指標である、段階と；
   目録品ホルダーを、少なくとも部分的に、選択される目録品ホルダーのホルダー速度および保管されるべき品目の品目速度に基づいて選択する段階とを有する、請求項１記載の方法。
3. 各目録品ホルダーのホルダー速度を計算する前記段階が：
   その目録品ホルダーによって保管されている各目録品目について品目速度を決定する段階と；
   少なくとも部分的に、その目録品ホルダーによって保管されている各品目の品目速度の平均に基づいて、その目録品ホルダーのホルダー速度を計算する段階とを有する、請求項２記載の方法。
4. 複数の目録品ホルダーから目録品ホルダーを選択する前記段階がさらに：
   未使用保管容量をもつ複数の目録品ホルダーを同定する段階と；
   前記未使用保管容量をもつ複数の目録品ホルダーから目録品ホルダーを選択することを、少なくとも部分的に、保管されるべき目録品目の分類および選択される目録品ホルダー内に現在保管されている一つまたは複数の目録品目の分類に基づいて行う段階とを有する、請求項１記載の方法。
5. 未使用保管容量をもつ複数の目録品ホルダーを同定する前記段階が、空の保管ビンをもつ複数の目録品ホルダーを同定することを含む、請求項４記載の方法。
6. 未使用保管容量をもつ複数の目録品ホルダーを同定する前記段階が、保管されるべき目録品目を現在保管している保管ビン内に未使用保管容量をもつ複数の目録品ホルダーを同定することを含む、請求項４記載の方法。
7. 選択された目録品ホルダーを同定する情報を送信する前記段階が、選択された目録品ホルダーと保管されるべき目録品目が位置している目録品ステーションとを同定する情報を移動駆動ユニットに送信することを含む、請求項１記載の方法。
8. 保管されるべき目録品目が選択された目録品ホルダー内に保管されたことを示す情報を受領する段階と；
   選択された目録品ホルダーのための保管位置を決定する段階と；
   前記保管位置を同定する情報を移動駆動ユニットに送信する段階とをさらに有する、請求項１記載の方法。
9. 保管されるべき目録品目を、選択された目録品ホルダー内に保管する段階と；
   選択された目録品ホルダーのための保管位置を決定する段階と；
   選択された目録品ホルダーを前記保管位置に移動させる段階とをさらに有する、請求項１記載の方法。
10. 複数の目録品ステーションから目録品ステーションを選択する段階と；
    選択された目録品ホルダーを選択された目録品ステーションに移動させる段階とをさらに有する、請求項１記載の方法。
11. 目録品ステーションを選択する前記段階が、補充要求を満たすよう構成されている複数の目録品ステーションから目録品ステーションを選択することを含む、請求項１０記載の方法。
12. 選択された目録品ホルダーを選択された目録品ステーションに移動させる前記段階が：
    複数の移動駆動ユニットのうちから移動駆動ユニットを選択する段階と；
    前記選択された目録品ホルダーを同定する情報を前記移動駆動ユニットに送信する段階と；
    前記移動駆動ユニットを使って、前記選択された目録品ホルダーを前記選択された目録品ステーションに移動させる段階とを有する、請求項１０記載の方法。
13. 目録品ホルダーを選択する前記段階が、少なくとも部分的に、保管されるべき目録品目の分類、選択された目録品ホルダー内に現在保管されている目録品目の分類および選択される目録品ホルダーが誤った位置にあるかどうかに基づいて目録品ホルダーを選択することを含む、請求項１記載の方法。
14. 少なくとも部分的に、選択された目録品ホルダーの未使用容量に基づいて、保管されるべき目録品目の補充量の一部を選択された目録品ホルダーに割り当てる段階と；
    選択された目録品ホルダーの未使用容量が補充量以上になるまで追加的な目録品ホルダーを選択していく段階と；
    前記追加的な目録品ホルダーを同定する情報を一つまたは複数の移動駆動ユニットに送信する段階とをさらに有する、請求項１記載の方法。
15. 保管されるべき目録品目の分類を判別する前記段階が、該保管されるべき品目についての品目速度を計算することを含んでおり、前記品目速度は該保管されるべき目録品目が要求される頻度の指標であり、
    目録品ホルダーを選択する前記段階が：
    前記複数の目録品ホルダーのそれぞれについてホルダー速度を計算する段階であって、前記ホルダー速度はその目録品ホルダー内に現在保管されている目録品目が要求される頻度の指標である、段階と；
    前記複数の目録品ホルダーのそれぞれについて速度差を、少なくとも部分的に、その目録品ホルダーのホルダー速度と保管されるべき品目の品目速度との間の差に基づいて計算する段階と；
    目録品ホルダーを、少なくとも部分的に、前記速度差に基づいて選択する段階とを有する、請求項１記載の方法。
16. 類似性係数（similarity coefficient）を計算する段階をさらに有しており、前記類似性係数は、(i)1と、(ii)前記速度差を冪指数乗したものとの差であると定義され、目録品ホルダーを選択する前記段階が、少なくとも部分的に前記類似性係数に基づいて目録品ホルダーを選択することを含む、請求項１５記載の方法。
17. 複数の目録品ホルダーのそれぞれについて、複数のピック数についてのピック数確率を計算する段階であって、ここで、ピック数確率は、所定数の品目要求のうちでその目録品ホルダーに保管されている目録品目が要求される数が該ピック数に等しくなる可能性を表す値である、段階と；
    前記複数の目録品ホルダーのそれぞれについて、その目録品ホルダーについて計算されたピック確率の和を表す有用性値を計算する段階と；
    保管されるべき品目がその目録品ホルダーに加えられたとした場合に帰結する有用性値の変化を表す有用性差分を決定する段階とをさらに有しており、
    目録品ホルダーを選択する前記段階が、前記複数の目録品ホルダーから、少なくとも部分的に、保管されるべき品目の品目速度および選択される目録品ホルダーのホルダー速度および有用性差分に基づいて、目録品ホルダーを選択することをさらに有する、請求項１５記載の方法。
18. 類似性係数（similarity coefficient）を計算する段階をさらに有しており、前記類似性係数は、(i)1と、(ii)前記速度差を冪指数乗したものとの差であると定義され、目録品ホルダーを選択する前記段階が、少なくとも部分的に前記類似性係数および前記有用性差分に基づいて目録品ホルダーを選択することを含む、請求項１７記載の方法。
19. ホルダー速度を計算する前記段階が、各目録品ホルダー面のホルダー速度を、少なくとも部分的に、その目録品ホルダー面に保管されている一つまたは複数の目録品目の品目速度に基づいて計算することを含んでいる、請求項１６記載の方法であって、さらに：
    前記複数の目録品ホルダーの各目録品ホルダー面について、複数のピック数についてのピック数確率を計算する段階であって、ここで、ピック数確率は、所定数の品目要求のうちでその目録品ホルダー面に保管されている目録品目が要求される数が該ピック数に等しくなる可能性を表す値である、段階と；
    各目録品ホルダー面について、その目録品ホルダー面について計算されたピック確率の和を表す有用性値を計算する段階と；
    各目録品ホルダー面について、保管されるべき品目がその目録品ホルダー面に加えられたとした場合に帰結する有用性値の変化を表す有用性差分を決定する段階とをさらに有しており、
    目録品ホルダーを選択する前記段階が、少なくとも部分的に、保管されるべき品目の品目速度、選択される目録品ホルダーのホルダー速度および選択される目録品ホルダーのある特定の目録品ホルダー面の有用性差分に基づいて、目録品ホルダーを選択することをさらに有する、方法。
20. 目録品ホルダーを選択する前記段階がさらに：
    前記保管されるべき目録品目と別の目録品目との間の同時選択頻度（joint selection frequency）を、少なくとも部分的に、前記保管されるべき目録品目および前記別の目録品目が両方とも品目要求で要求される頻度に基づいて決定する段階と；
    目録品ホルダーの選択を、少なくとも部分的に、保管されるべき前記目録品目の品目速度、前記同時選択頻度および選択される目録品ホルダーのホルダー速度に基づいて行う段階とを有する、請求項１６記載の方法。
21. 目録品ホルダーを選択する前記段階が、前記複数の目録品ホルダーのうちから、少なくとも部分的に、保管されるべき品目の品目速度、選択される目録品ホルダーのホルダー速度および選択される目録品ホルダーが誤った位置にあるかどうかに基づいて目録品ホルダーを選択することを含む、請求項２記載の方法。
22. 前記目録品ホルダーのそれぞれについて、選択される目録品ホルダーが、その後の品目要求によって指定される一つまたは複数の目録品目を含む可能性の増加を表す限界恩恵値を計算する段階をさらに有しており、目録品ホルダーを選択する前記段階がさらに、少なくとも部分的に、保管されるべき品目の品目速度、選択される目録品ホルダーのホルダー速度および限界恩恵値に基づいて目録品ホルダーを選択することを含む、請求項２記載の方法。
23. 目録品ホルダーを選択する前記段階がさらに、少なくとも部分的に、保管されるべき目録品目の分類、選択された目録品ホルダーに現在保管されている目録品目の分類および前記保管されるべき目録品目および選択される目録品ホルダーに現在保管されている目録品目が両方とも梱包要求で要求される可能性に基づいて目録品ホルダーを選択することを含む、請求項１記載の方法。
24. 保管されるべき目録品目の補充量の一部を選択された目録品ホルダーに割り当てる段階と；
    追加的な目録品ホルダーを選択する段階と；
    前記追加的な目録品ホルダーに前記補充量の残りを割り当てる段階とをさらに有する、請求項１記載の方法。
25. 前記補充量の一部を選択された目録品ホルダーに割り当てる前記段階が、少なくとも部分的に、選択された目録品ホルダーの未使用容量に基づいて前記補充量の一部を選択された目録品ホルダーに割り当てる段階を有しており、追加的な目録品ホルダーを選択する前記段階が、選択された目録品ホルダーの合計未使用容量が前記補充量以上になるまで追加的な目録品ホルダーを選択していく段階を有する、請求項２４記載の方法。
26. 目録品目を保管するシステムであって：
    目録品目を保管するよう機能できる複数の目録品ホルダーと；
    目録品ホルダーを移動させるよう機能できる複数の移動駆動ユニットと；
    管理モジュールとを有しており、該管理モジュールは：
    目録品システム内に保管されるべき目録品目を指定する補充要求を受領し；
    保管されるべき目録品目の分類を判別し；
    前記複数の目録品ホルダーから目録品ホルダーを選択することを、少なくとも部分的に、保管されるべき目録品目の分類および選択される目録品ホルダー内に現在保管されている一つまたは複数の他の目録品目の分類に基づいて行い、ここで、前記保管されるべき目録品目の分類は該保管されるべき目録品目が要求される頻度を含み、前記現在保管されている一つまたは複数の他の目録品目の分類はその目録品ホルダーが選択される頻度を含み；
    選択された目録品ホルダーを同定する情報を移動駆動ユニットに送信するよう機能できる、システム。
27. 前記管理モジュールがさらに、保管されるべき目録品目の分類を判別することを、該保管されるべき目録品目についての品目速度を計算することによって行うよう機能でき、前記品目速度は該保管されるべき目録品目が要求される頻度の指標であり、
    前記管理モジュールがさらに、目録品ホルダーを選択することを：
    前記複数の目録品ホルダーのそれぞれについてのホルダー速度を計算し、ここで、前記ホルダー速度は、その目録品ホルダー内に現在保管されている目録品目が要求される頻度の指標であり；
    目録品ホルダーを、少なくとも部分的に、選択される目録品ホルダーのホルダー速度および保管されるべき品目の品目速度に基づいて選択することによって行うよう機能できる、請求項２６記載のシステム。
28. 前記管理モジュールがさらに、各目録品ホルダーのホルダー速度を計算することを：
    その目録品ホルダーによって保管されている各目録品目について品目速度を決定し；
    少なくとも部分的に、その目録品ホルダーによって保管されている各品目の品目速度の和に基づいて、その目録品ホルダーのホルダー速度を計算することによって行うよう機能できる、請求項２７記載のシステム。
29. 前記管理モジュールがさらに、複数の目録品ホルダーから目録品ホルダーを選択することを：
    未使用保管容量をもつ目録品ホルダーの一つまたは複数を同定し；
    前記未使用保管容量をもつ目録品ホルダーから目録品ホルダーを選択することを、少なくとも部分的に、保管されるべき目録品目の分類および選択される目録品ホルダー内に現在保管されている一つまたは複数の目録品目の分類に基づいて行うことによって行うよう機能できる、請求項２６記載のシステム。
30. 前記管理モジュールがさらに、未使用保管容量をもつ目録品ホルダーを同定することを、空の保管ビンをもつ目録品ホルダーを同定することによって行うよう機能できる、請求項２９記載のシステム。
31. 前記管理モジュールがさらに、未使用保管容量をもつ目録品ホルダーを同定することを、保管されるべき目録品目を現在保管している保管ビン内に未使用保管容量をもつ目録品ホルダーを同定することによって行うよう機能できる、請求項２９記載のシステム。
32. 目録品目が目録品ホルダーに加えられることのできる複数の目録品ステーションをさらに有する請求項２６記載のシステムであって、前記管理モジュールがさらに、選択された目録品ホルダーを同定する情報を送信することを、選択された目録品ホルダーと保管されるべき目録品目が位置している目録品ステーションとを同定する情報を移動駆動ユニットに送信することによって行うよう機能できる、システム。
33. 前記管理モジュールがさらに：
    保管されるべき目録品目が選択された目録品ホルダー内に保管されたことを示す情報を受領し；
    選択された目録品ホルダーのための保管位置を決定し；
    前記保管位置を同定する情報を前記移動駆動ユニットの一つに送信するよう機能できる、請求項２６記載のシステム。
34. 目録品目が目録品ホルダーに加えられることのできる複数の目録品ステーションをさらに有する請求項２６記載のシステムであって、前記管理モジュールがさらに、複数の目録品ステーションから目録品ステーションを選択するよう機能でき；前記移動駆動ユニットの一つが、選択された目録品ホルダーを選択された目録品ステーションに移動させるよう機能できる、システム。
35. 前記管理モジュールがさらに、目録品ステーションを選択することを、補充要求を満たすよう構成されている目録品ステーションから目録品ステーションを選択することによって行うよう機能できる、請求項３４記載のシステム。
36. 前記管理モジュールがさらに、目録品ホルダーを選択することを、少なくとも部分的に、保管されるべき目録品目の分類、選択された目録品ホルダー内に現在保管されている目録品目の分類および選択される目録品ホルダーが誤った位置にあるかどうかに基づいて目録品ホルダーを選択することによって行うよう機能できる、請求項２６記載のシステム。
37. 前記管理モジュールがさらに、
    少なくとも部分的に、選択された目録品ホルダーの未使用容量に基づいて、保管されるべき目録品目の補充量の一部を選択された目録品ホルダーに割り当て；
    選択された目録品ホルダーの未使用容量が補充量以上になるまで追加的な目録品ホルダーを選択していき；
    前記追加的な目録品ホルダーを同定する情報を前記移動駆動ユニットの一つまたは複数に送信するよう機能できる、請求項２６記載のシステム。
38. 目録品システム内に保管されるべき目録品目を指定する補充要求を受領し；
    保管されるべき目録品目の分類を判別し；
    複数の目録品ホルダーから目録品ホルダーを選択することを、少なくとも部分的に、保管されるべき目録品目の分類および選択される目録品ホルダー内に現在保管されている一つまたは複数の他の目録品目の分類に基づいて行い、ここで、前記保管されるべき目録品目の分類は該保管されるべき目録品目が要求される頻度を含み、前記現在保管されている一つまたは複数の他の目録品目の分類はその目録品ホルダーが選択される頻度を含み；
    選択された目録品ホルダーを同定する情報を移動駆動ユニットの一つに送信するよう機能できる、
    コンピュータ可読媒体上に記憶されたコンピュータ・プログラム。
39. 前記コンピュータ・プログラムがさらに、保管されるべき目録品目の分類を判別することを、該保管されるべき目録品目についての品目速度を計算することによって行うよう機能でき、前記品目速度は該保管されるべき目録品目が要求される頻度の指標であり、
    前記コンピュータ・プログラムがさらに、目録品ホルダーを選択することを：
    前記複数の目録品ホルダーのそれぞれについてのホルダー速度を計算し、ここで、前記ホルダー速度はその目録品ホルダー内に現在保管されている目録品目が要求される頻度の指標であり；
    目録品ホルダーを、少なくとも部分的に、選択される目録品ホルダーのホルダー速度および保管されるべき品目の品目速度に基づいて選択することによって行うよう機能できる、請求項３８記載のコンピュータ・プログラム。
40. 各目録品ホルダーのホルダー速度を計算することを：
    その目録品ホルダーによって保管されている各目録品目について品目速度を決定し；
    少なくとも部分的に、その目録品ホルダーによって保管されている各品目の品目速度の和に基づいて、その目録品ホルダーのホルダー速度を計算することによって行うよう機能できる、請求項３９記載のコンピュータ・プログラム。
41. さらに、複数の目録品ホルダーから目録品ホルダーを選択することを：
    未使用保管容量をもつ目録品ホルダーの一つまたは複数を同定し；
    前記未使用保管容量をもつ目録品ホルダーから目録品ホルダーを選択することを、少なくとも部分的に、保管されるべき目録品目の分類および選択される目録品ホルダー内に現在保管されている一つまたは複数の目録品目の分類に基づいて行うことによって行うよう機能できる、請求項３８記載のコンピュータ・プログラム。
42. さらに、未使用保管容量をもつ目録品ホルダーを同定することを、空の保管ビンをもつ目録品ホルダーを同定することによって行うよう機能できる、請求項４１記載のコンピュータ・プログラム。
43. さらに、未使用保管容量をもつ目録品ホルダーを同定することを、保管されるべき目録品目を現在保管している保管ビン内に未使用保管容量をもつ目録品ホルダーを同定することによって行うよう機能できる、請求項４１記載のコンピュータ・プログラム。
44. さらに、選択された目録品ホルダーを同定する情報を送信することを、選択された目録品ホルダーと保管されるべき目録品目が位置している目録品ステーションとを同定する情報を移動駆動ユニットに送信することによって行うよう機能できる、請求項３８記載のコンピュータ・プログラム。
45. さらに：
    保管されるべき目録品目が選択された目録品ホルダー内に保管されたことを示す情報を受領し；
    選択された目録品ホルダーのための保管位置を決定し；
    前記保管位置を同定する情報を前記移動駆動ユニットの一つに送信するよう機能できる、請求項３８記載のコンピュータ・プログラム。
46. さらに、複数の目録品ステーションから目録品ステーションを選択するよう機能でき；前記移動駆動ユニットの一つが、選択された目録品ホルダーを選択された目録品ステーションに移動させるよう機能できる、請求項３８記載のコンピュータ・プログラム。
47. さらに、目録品ステーションを選択することを、補充要求を満たすよう構成されている目録品ステーションから目録品ステーションを選択することによって行うよう機能できる、請求項４６記載のコンピュータ・プログラム。
48. さらに、目録品ホルダーを選択することを、少なくとも部分的に、保管されるべき目録品目の分類、選択された目録品ホルダー内に現在保管されている目録品目の分類および選択される目録品ホルダーが誤った位置にあるかどうかに基づいて目録品ホルダーを選択することによって行うよう機能できる、請求項３８記載のコンピュータ・プログラム。
49. さらに、
    少なくとも部分的に、選択された目録品ホルダーの未使用容量に基づいて、保管されるべき目録品目の補充量の一部を選択された目録品ホルダーに割り当て；
    選択された目録品ホルダーの未使用容量が補充量以上になるまで追加的な目録品ホルダーを選択していき；
    前記追加的な目録品ホルダーを同定する情報を前記移動駆動ユニットの一つまたは複数に送信するよう機能できる、請求項３８記載のコンピュータ・プログラム。
50. 目録品システム内に目録品目を保管するシステムであって：
    目録品システム内に保管されるべき目録品目を指定する補充要求を受領する手段と；
    保管されるべき目録品目の分類を判別する手段と；
    複数の目録品ホルダーから目録品ホルダーを選択することを、少なくとも部分的に、保管されるべき目録品目の分類および選択される目録品ホルダー内に現在保管されている一つまたは複数の他の目録品目の分類に基づいて行う手段であって、前記保管されるべき目録品目の分類は該保管されるべき目録品目が要求される頻度を含み、前記現在保管されている一つまたは複数の他の目録品目の分類はその目録品ホルダーが選択される頻度を含む、手段と；
    選択された目録品ホルダーを同定する情報を移動駆動ユニットに送信する手段とを有するシステム。
51. 保管されるべき目録品目の分類を判別する前記手段が、該保管されるべき目録品目についての品目速度を計算する手段を含んでおり、前記品目速度は該保管されるべき目録品目が要求される頻度の指標であり、
    目録品ホルダーを選択する前記手段が：
    前記複数の目録品ホルダーのそれぞれについてのホルダー速度を計算する手段であって、前記ホルダー速度はその目録品ホルダー内に現在保管されている目録品目が要求される頻度の指標である、手段と；
    目録品ホルダーを、少なくとも部分的に、選択される目録品ホルダーのホルダー速度および保管されるべき品目の品目速度に基づいて選択する手段とを有する、請求項５０記載のシステム。
52. 各目録品ホルダーのホルダー速度を計算する前記手段が：
    その目録品ホルダーによって保管されている各目録品目について品目速度を決定する手段と；
    少なくとも部分的に、その目録品ホルダーによって保管されている各品目の品目速度の平均に基づいて、その目録品ホルダーのホルダー速度を計算する手段とを有する、請求項５１記載のシステム。
53. 複数の目録品ホルダーから目録品ホルダーを選択する前記手段がさらに：
    未使用保管容量をもつ複数の目録品ホルダーを同定する手段と；
    前記未使用保管容量をもつ複数の目録品ホルダーから目録品ホルダーを選択することを、少なくとも部分的に、保管されるべき目録品目の分類および選択される目録品ホルダー内に現在保管されている一つまたは複数の目録品目の分類に基づいて行う手段とを有する、請求項５０記載のシステム。
54. 未使用保管容量をもつ複数の目録品ホルダーを同定する前記手段が、空の保管ビンをもつ複数の目録品ホルダーを同定することを含む、請求項５３記載のシステム。
55. 未使用保管容量をもつ複数の目録品ホルダーを同定する前記手段が、保管されるべき目録品目を現在保管している保管ビン内に未使用保管容量をもつ複数の目録品ホルダーを同定することを含む、請求項５３記載のシステム。
56. 選択された目録品ホルダーを同定する情報を送信する前記手段が、選択された目録品ホルダーと保管されるべき目録品目が位置している目録品ステーションとを同定する情報を移動駆動ユニットに送信することを含む、請求項５０記載のシステム。
57. 保管されるべき目録品目が選択された目録品ホルダー内に保管されたことを示す情報を受領する手段と；
    選択された目録品ホルダーのための保管位置を決定する手段と；
    前記保管位置を同定する情報を移動駆動ユニットに送信する手段とをさらに有する、請求項５０記載のシステム。
58. 保管されるべき目録品目を、選択された目録品ホルダー内に保管する手段と；
    選択された目録品ホルダーのための保管位置を決定する手段と；
    選択された目録品ホルダーを前記保管位置に移動させる手段とをさらに有する、請求項５０記載のシステム。
59. 複数の目録品ステーションから目録品ステーションを選択する手段と；
    選択された目録品ホルダーを選択された目録品ステーションに移動させる手段とをさらに有する、請求項５０記載のシステム。
60. 目録品ステーションを選択する前記手段が、補充要求を満たすよう構成されている複数の目録品ステーションから目録品ステーションを選択することを含む、請求項５９記載のシステム。
61. 選択された目録品ホルダーを選択された目録品ステーションに移動させる前記手段が：
    複数の移動駆動ユニットのうちから移動駆動ユニットを選択する手段と；
    前記選択された目録品ホルダーを同定する情報を前記移動駆動ユニットに送信する手段と；
    前記移動駆動ユニットを使って、前記選択された目録品ホルダーを前記選択された目録品ステーションに移動させる手段とを有する、請求項５９記載のシステム。
62. 目録品ホルダーを選択する前記手段が、少なくとも部分的に、保管されるべき目録品目の分類、選択された目録品ホルダー内に現在保管されている目録品目の分類および選択される目録品ホルダーが誤った位置にあるかどうかに基づいて目録品ホルダーを選択することを含む、請求項５９記載のシステム。
63. 少なくとも部分的に、選択された目録品ホルダーの未使用容量に基づいて、保管されるべき目録品目の補充量の一部を選択された目録品ホルダーに割り当てる手段と；
    選択された目録品ホルダーの未使用容量が補充量以上になるまで追加的な目録品ホルダーを選択していく手段と；
    前記追加的な目録品ホルダーを同定する情報を一つまたは複数の移動駆動ユニットに送信する手段とをさらに有する、請求項５０記載のシステム。
64. 保管されるべき目録品目の分類を判別する前記手段が、該保管されるべき品目についての品目速度を計算することを含んでおり、前記品目速度は該保管されるべき目録品目が要求される頻度の指標であり、
    目録品ホルダーを選択する前記手段が：
    前記複数の目録品ホルダーのそれぞれについてホルダー速度を計算する手段であって、前記ホルダー速度はその目録品ホルダー内に現在保管されている目録品目が要求される頻度の指標である、手段と；
    前記複数の目録品ホルダーのそれぞれについて速度差を、少なくとも部分的に、その目録品ホルダーのホルダー速度と保管されるべき品目の品目速度との間の差に基づいて計算する手段と；
    目録品ホルダーを、少なくとも部分的に、前記速度差に基づいて選択する手段とを有する、請求項５０記載のシステム。
65. 類似性係数（similarity coefficient）を計算する手段をさらに有しており、前記類似性係数は、(i)1と、(ii)前記速度差を冪指数乗したものとの差であると定義され、目録品ホルダーを選択することは、少なくとも部分的に前記類似性係数に基づいて目録品ホルダーを選択することを含む、請求項６４記載のシステム。
66. 複数の目録品ホルダーのそれぞれについて、複数のピック数についてのピック数確率を計算する手段であって、ここで、ピック数確率は、所定数の品目要求のうちでその目録品ホルダーに保管されている目録品目が要求される数が該ピック数に等しくなる可能性を表す値である、手段と；
    前記複数の目録品ホルダーのそれぞれについて、その目録品ホルダーについて計算されたピック確率の和を表す有用性値を計算する手段と；
    保管されるべき品目がその目録品ホルダーに加えられたとした場合に帰結する有用性値の変化を表す有用性差分を決定する手段とをさらに有しており、
    目録品ホルダーを選択する前記手段が、前記複数の目録品ホルダーから、少なくとも部分的に、保管されるべき品目の品目速度および選択される目録品ホルダーのホルダー速度および有用性差分に基づいて、目録品ホルダーを選択する手段をさらに有する、請求項６４記載のシステム。
67. 類似性係数（similarity coefficient）を計算する手段をさらに有しており、前記類似性係数は、(i)1と、(ii)前記速度差を冪指数乗したものとの差であると定義され、目録品ホルダーを選択することは、少なくとも部分的に前記類似性係数および前記有用性差分に基づいて目録品ホルダーを選択することを含む、請求項６６記載のシステム。
68. ホルダー速度を計算する前記手段が、各目録品ホルダー面のホルダー速度を、少なくとも部分的に、その目録品ホルダー面に保管されている一つまたは複数の目録品目の品目速度に基づいて計算する手段を含んでいる、請求項６５記載のシステムであって、さらに：
    前記複数の目録品ホルダーの各目録品ホルダー面について、複数のピック数についてのピック数確率を計算する手段であって、ここで、ピック数確率は、所定数の品目要求のうちでその目録品ホルダー面に保管されている目録品目が要求される数が該ピック数に等しくなる可能性を表す値である、手段と；
    各目録品ホルダー面について、その目録品ホルダー面について計算されたピック確率の和を表す有用性値を計算する手段と；
    各目録品ホルダー面について、保管されるべき品目がその目録品ホルダー面に加えられたとした場合に帰結する有用性値の変化を表す有用性差分を決定する手段とをさらに有しており、
    目録品ホルダーを選択する前記手段が、少なくとも部分的に、保管されるべき品目の品目速度、選択される目録品ホルダーのホルダー速度および選択される目録品ホルダーのある特定の目録品ホルダー面の有用性差分に基づいて、目録品ホルダーを選択する手段をさらに有する、システム。
69. 目録品ホルダーを選択する前記手段がさらに：
    前記保管されるべき目録品目と別の目録品目との間の同時選択頻度（joint selection frequency）を、少なくとも部分的に、前記保管されるべき目録品目および前記別の目録品目が両方とも品目要求で要求される頻度に基づいて決定する手段と；
    目録品ホルダーの選択を、少なくとも部分的に、保管されるべき前記目録品目の品目速度、前記同時選択頻度および選択される目録品ホルダーのホルダー速度に基づいて行う手段とを有する、請求項６５記載のシステム。
70. 目録品ホルダーを選択する前記手段が、前記複数の目録品ホルダーのうちから、少なくとも部分的に、保管されるべき品目の品目速度、選択される目録品ホルダーのホルダー速度および選択される目録品ホルダーが誤った位置にあるかどうかに基づいて目録品ホルダーを選択する手段を含む、請求項５１記載のシステム。
71. 前記目録品ホルダーのそれぞれについて、選択される目録品ホルダーが、その後の品目要求によって指定される一つまたは複数の目録品目を含む可能性の増加を表す限界恩恵値を計算する手段をさらに有しており、目録品ホルダーを選択する前記手段がさらに、少なくとも部分的に、保管されるべき品目の品目速度、選択される目録品ホルダーのホルダー速度および限界恩恵値に基づいて目録品ホルダーを選択する手段を含む、請求項５１記載のシステム。
72. 目録品ホルダーを選択する前記手段がさらに、少なくとも部分的に、保管されるべき目録品目の分類、選択された目録品ホルダーに現在保管されている目録品目の分類および前記保管されるべき目録品目および選択される目録品ホルダーに現在保管されている目録品目が両方とも梱包要求で要求される可能性に基づいて目録品ホルダーを選択することを含む、請求項５０記載のシステム。
73. 保管されるべき目録品目の補充量の一部を選択された目録品ホルダーに割り当てる手段と；
    追加的な目録品ホルダーを選択する手段と；
    前記追加的な目録品ホルダーに前記補充量の残りを割り当てる手段とをさらに有する、請求項５０記載のシステム。
74. 前記補充量の一部を選択された目録品ホルダーに割り当てる前記手段が、少なくとも部分的に、選択された目録品ホルダーの未使用容量に基づいて前記補充量の一部を選択された目録品ホルダーに割り当てる手段を有しており、追加的な目録品ホルダーを選択する前記手段が、選択された目録品ホルダーの合計未使用容量が前記補充量以上になるまで追加的な目録品ホルダーを選択していく手段を有する、請求項７３記載のシステム。

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