JP5388702B2 - 遠隔操作型アクチュエータ - Google Patents
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ガイドパイプ抑制手段でガイドパイプを外郭パイプの内径面に押し当てることにより、ガイドパイプと外郭パイプの隙間がなくなり、ガイドパイプが外郭パイプ内で動きにくくなる。また、ガイドパイプと外郭パイプの接触面間の摩擦により、ガイドパイプが動きにくくなる。
上記各部品の寸法の少なくとも1つ以上を調整することにより、ガイドパイプを外郭パイプの内径面に押し当てることができる。この構成は、各部品の寸法精度が高く要求されないので、低コストで製作することができる。
つまり、外郭パイプとガイドパイプおよび同外径部材間、ならびにガイドパイプおよび同外径部材と回転軸支持部材間は、いずれも隙間が無いか、または負隙間にすることで、ガイドパイプおよび同外径部材が、外郭パイプの内径面に押し付けられ、かつ回転軸支持部材の外径面に押し付けられる。そのため、ガイドパイプおよび同外径部材は、外郭パイプ内で外郭パイプの径方向に動くことが抑制される。また、また、ガイドパイプおよび同外径部材と、外郭パイプおよび回転軸支持部材の接触面間の摩擦によっても、ガイドパイプおよび同外径部材が動きにくくなる。それにより、ガイドパイプの剛性を増すことができる。
回転軸支持部材の外周に弾性部材を設けると、弾性部材がガイドパイプと外郭パイプの隙間に応じて弾性変形することにより、前記隙間を無くして、ガイドパイプを外郭パイプの内径面に押し当てることができる。
少なくとも1組の隣合う回転軸支持部材間に、ガイドパイプと接触するガイドパイプ接触部材を設けることによっても、ガイドパイプの外郭パイプ内での動きを抑制できる。
ガイドパイプ接触部材でガイドパイプを外郭パイプの内径面に押し当てることにより、ガイドパイプと外郭パイプの隙間がなくなり、ガイドパイプが外郭パイプ内で動きにくくなる。また、ガイドパイプと外郭パイプの接触面間の摩擦により、ガイドパイプが動きにくくなる。
ガイドパイプ接触部材が外郭パイプに固定されていると、ガイドパイプ接触部材が外郭パイプ内で動けなくなるため、ガイドパイプ接触部材に支持されたガイドパイプも外郭パイプ内で動きにくくなる。
隣合う転がり軸受間にばね要素が設けられている場合、ばね要素が転がり軸受の内輪側に配置されている軸方向箇所にガイドパイプ接触部材を設けることにより、ばね要素とガイドパイプ接触部材の干渉を避けることができる。
ガイドパイプの少なくとも一方の端部を、外郭パイプまたは外郭パイプに固定された部材に固定することにより、ガイドパイプの軸方向の移動が抑制され、外郭パイプ内でガイドパイプが動きにくくなる。ねじ、圧入、接着、および溶接のうちの何れでも、ガイドパイプの端部を容易に固定することができる。
圧縮力付与手段を設ければ、ガイドパイプが外郭パイプとの隙間をなくすように変形することで、ガイドパイプの移動が抑制される。また、ガイドパイプに両端から力を付与するため、ガイドパイプの軸方向に移動が抑制される。
ガイドパイプを外郭パイプに、溶接またはろう付けにより固定することで、外郭パイプ内でガイドパイプが動かなくなる。
姿勢操作部材は可撓性であるため、スピンドルガイド部に湾曲した箇所があっても、ガイド孔内で進退させることができる。
工具回転用駆動源41を駆動すると、その回転力が回転軸22を介してスピンドル13に伝達されて、スピンドル13と共に工具1が回転する。工具1を回転させて骨等を切削加工する際に先端部材2に作用する荷重は、供給電力計47の検出値から、荷重検出手段48によって検出される。このように検出される荷重の値に応じて遠隔操作型アクチュエータ全体の送り量や後記先端部材2の姿勢変更を制御することにより、先端部材2に作用する荷重を適正に保った状態で骨の切削加工を行える。
例えば、図14における上側の1つの姿勢操作部材31Uを先端側へ進出させ、かつ他の2つの姿勢操作部材31L,31Rを後退させると、上側の姿勢操作部材31Uによって先端部材2のハウジング11が押されることにより、先端部材2は図14(A)において先端側が下向きとなる側へ案内面F1,F2に沿って姿勢変更する。このとき、各姿勢操作部材31の進退量が適正になるよう、各姿勢変更用駆動源42が制御される。各姿勢操作部材31を逆に進退させると、左右の姿勢操作部材31L,31Rによって先端部材2のハウジング11が押されることにより、先端部材2は図14(A)において先端側が上向きとなる側へ案内面F1,F2に沿って姿勢変更する。
また、上側の姿勢操作部材31Uは静止させた状態で、左側の姿勢操作部材31Lを先端側へ進出させ、かつ右側の姿勢操作部材31Rを後退させると、左側の姿勢操作部材31Lによって先端部材2のハウジング11が押されることにより、先端部材2は右向き、すなわち図14(A)において紙面の裏側向きとなる側へ案内面F1,F2に沿って姿勢変更する。左右の姿勢操作部材31L,31Rを逆に進退させると、右の姿勢操作部材31Rによって先端部材2のハウジング11が押されることにより、先端部材2は左向きとなる側へ案内面F1,F2に沿って姿勢変更する。
2…先端部材
3…スピンドルガイド部
4a…駆動部ハウジング
5…コントローラ
13…スピンドル
15…先端部材連結部
22…回転軸
25…外郭パイプ
26…転がり軸受(回転軸支持部材)
30…ガイドパイプ
30a…ガイド孔
31…姿勢操作部材
34…補強シャフト(同外径部材)
41…工具回転用駆動源
42…姿勢変更用駆動源
50…ガイドパイプ抑制手段
51…隙間
52…弾性部材
55…ガイドパイプ接触部材
57…孔部(圧縮力付与手段)
58…フランジ部材
59…溝部(圧縮力付与手段)
72…ろう付け
73…溶接
Claims (14)
- 細長形状のスピンドルガイド部と、このスピンドルガイド部の先端に先端部材連結部を介して姿勢変更自在に取付けられた先端部材と、前記スピンドルガイド部の基端が結合された駆動部ハウジングとを備え、
前記先端部材は、工具を保持するスピンドルを回転自在に支持し、前記スピンドルガイド部は、前記駆動部ハウジング内に設けられた工具回転用駆動源の回転を前記スピンドルに伝達する回転軸と、両端に貫通したガイド孔とを内部に有し、先端が前記先端部材に接して進退動作することにより前記先端部材を姿勢変更させる姿勢操作部材を前記ガイド孔内に進退自在に挿通し、前記姿勢操作部材を進退させる姿勢変更用駆動源を前記駆動部ハウジング内に設け、
前記スピンドルガイド部の外郭となる外郭パイプと、この外郭パイプの内部にあって内径孔が前記ガイド孔となるガイドパイプとを有し、外郭パイプ内でガイドパイプが動くことを抑制するガイドパイプ抑制手段を設けたことを特徴とする遠隔操作型アクチュエータ。 - 請求項1において、前記ガイドパイプ抑制手段は、前記ガイドパイプを前記外郭パイプの内径面に押し当てる手段である遠隔操作型アクチュエータ。
- 請求項2において、前記回転軸を回転自在に支持する回転軸支持部材を有し、前記ガイドパイプ抑制手段は、前記外郭パイプの内径寸法、前記ガイドパイプの外径寸法、および前記回転軸支持部材の外径寸法の少なくとも1つ以上を調整することにより、前記ガイドパイプを前記外郭パイプの内径面に押し当てる遠隔操作型アクチュエータ。
- 請求項3において、前記外郭パイプ内の中心に前記回転軸が位置し、この回転軸と外郭パイプの内径面との間に、複数本の前記ガイドパイプ、または少なくとも1本のガイドパイプと外径がガイドパイプと同じである任意本数の同外径部材とが円周方向に並べて設けられ、前記外郭パイプの内径寸法をD1、前記ガイドパイプおよび前記同外径部材の外径寸法をD2、前記回転軸支持部材の外径寸法をD3とした場合、D1≦D2×2+D3の関係が成り立つ遠隔操作型アクチュエータ。
- 請求項2において、前記回転軸を回転自在に支持する回転軸支持部材を有し、前記ガイドパイプ抑制手段は、前記回転軸支持部材の外周に設けた弾性部材である遠隔操作型アクチュエータ。
- 請求項1において、前記回転軸を回転自在に支持する複数の回転軸支持部材を有し、前記ガイドパイプ抑制手段は、少なくとも1組の隣合う前記回転軸支持部材間に設けられ、前記ガイドパイプと接触するガイドパイプ接触部材である遠隔操作型アクチュエータ。
- 請求項6において、前記ガイドパイプ接触部材は、前記ガイドパイプを前記外郭パイプの内径面に押し当てる作用を有する遠隔操作型アクチュエータ。
- 請求項7において、前記ガイドパイプ接触部材を前記外郭パイプに固定した遠隔操作型アクチュエータ。
- 請求項6ないし請求項8のいずれか1項において、前記回転軸支持部材は転がり軸受であり、隣合う転がり軸受間に、これら転がり軸受に対し予圧を与えるばね要素を設け、前記ガイドパイプ接触部材を、前記ばね要素が転がり軸受の内輪側に配置されている軸方向箇所に設けた遠隔操作型アクチュエータ。
- 請求項1ないし請求項9のいずれか1項において、前記ガイドパイプの少なくとも一方の端部を、前記外郭パイプまたは外郭パイプに固定された部材に固定した遠隔操作型アクチュエータ。
- 請求項10において、前記ガイドパイプの端部が、前記外郭パイプまたは外郭パイプに固定された部材に、ねじ、圧入、接着、および溶接のうちの何れかにより固定されている遠隔操作型アクチュエータ。
- 請求項1ないし請求項11のいずれか1項において、前記ガイドパイプに対し、軸方向の圧縮力を付与する圧縮力付与手段を設けた遠隔操作型アクチュエータ。
- 請求項1ないし請求項12のいずれか1項において、前記ガイドパイプを前記外郭パイプに、溶接またはろう付けにより固定した遠隔操作型アクチュエータ。
- 請求項1ないし請求項13のいずれか1項において、前記スピンドルガイド部は湾曲した箇所を有する遠隔操作型アクチュエータ。
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