JP2010273924A - 遠隔操作型アクチュエータ - Google Patents

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Abstract

【課題】 細長いパイプ部の先端に設けられた工具の姿勢を遠隔操作で変更することができ、工具の先端位置を精度良く位置決めできる遠隔操作型アクチュエータを提供する。
【解決手段】 細長形状のスピンドルガイド部3と、その先端に姿勢変更自在に取付けられた先端部材2と、スピンドルガイド部3の基端が結合された駆動部ハウジング4aとを備える。先端部材2は、工具1を保持するスピンドル13を回転自在に支持する。スピンドルガイド部3は、外郭となる外郭パイプ25の内部に、スピンドル13に回転を伝達する回転軸22と、先端部材2を姿勢変更させる姿勢操作部材31とを有する。姿勢操作部材31は、外郭パイプ25の内部にあるガイドパイプ30のガイド孔30a内に進退自在に挿通される。外郭パイプ25内でガイドパイプ30が動くことを抑制するガイドパイプ抑制手段50を設ける。
【選択図】 図2

Description

この発明は、工具の姿勢を遠隔操作で変更可能で、医療用、機械加工等の用途で用いられる遠隔操作型アクチュエータに関する。
医療用として骨の加工に用いられたり、機械加工用としてドリル加工や切削加工に用いられたりする遠隔操作型アクチュエータがある。遠隔操作型アクチュエータは、直線形状や湾曲形状をした細長いパイプ部の先端に設けた工具を遠隔操作で制御する。ただし、従来の遠隔操作用アクチュエータは、工具の回転のみを遠隔操作で制御するだけであったため、医療用の場合、複雑な形状の加工や外からは見えにくい箇所の加工が難しかった。また、ドリル加工では、直線だけではなく、湾曲状の加工が可能なことが求められる。さらに、切削加工では、溝内部の奥まった箇所の加工が可能なことが求められる。以下、医療用を例にとって、遠隔操作型アクチュエータの従来技術と課題について説明する。
整形外科分野において、骨の老化等によって擦り減って使えなくなった関節を新しく人工のものに取り替える人工関節置換手術がある。この手術では、患者の生体骨を人工関節が挿入できるように加工する必要があるが、その加工には、術後の生体骨と人工関節との接着強度を高めるために、人工関節の形状に合わせて精度良く加工することが要求される。
例えば、股関節の人工関節置換手術では、大腿骨の骨の中心にある髄腔部に人工関節挿入用の穴を形成する。人工関節と骨との接触強度を保つには両者の接触面積を大きくとる必要があり、人工関節挿入用の穴は、骨の奥まで延びた細長い形状に加工される。このような骨の切削加工に用いられる医療用アクチュエータとして、細長いパイプ部の先端に工具を回転自在に設け、パイプ部の基端側に設けたモータ等の回転駆動源の駆動により、パイプ部の内部に配した回転軸を介して工具を回転させる構成のものがある(例えば特許文献1)。この種の医療用アクチュエータは、外部に露出した回転部分は先端の工具のみであるため、工具を骨の奥まで挿入することができる。
人工関節置換手術では、皮膚切開や筋肉の切断を伴う。すなわち、人体に傷を付けなければならない。その傷を最小限に抑えるためには、前記パイプ部は真っ直ぐでなく、適度に湾曲している方が良い場合がある。このような状況に対応するためのものとして、次のような従来技術がある。例えば、特許文献2は、パイプ部の中間部を2重に湾曲させて、パイプ部の先端側の軸心位置と基端側の軸心位置とをずらせたものである。このようにパイプ部の軸心位置が先端側と軸心側とでずれているものは、他にも知られている。また、特許文献3は、パイプ部を180度回転させたものである。
特開2007−301149号公報 米国特許第4,466,429号明細書 米国特許第4,265,231号明細書 特開2001−17446号公報
生体骨の人工関節挿入用穴に人工関節を嵌め込んだ状態で、生体骨と人工関節との間に広い隙間があると、術後の接着時間が長くなるため、前記隙間はなるべく狭いのが望ましい。また、生体骨と人工関節の接触面が平滑であることも重要であり、人工関節挿入用穴の加工には高い精度が要求される。しかし、パイプ部がどのような形状であろうとも、工具の動作範囲はパイプ部の形状の制約を受けるため、皮膚切開や筋肉の切断をできるだけ小さくしながら、生体骨と人工関節との間の隙間を狭くかつ両者の接触面が平滑になるように人工関節挿入用穴を加工するのは難しい。
一般に、人工関節置換手術が行われる患者の骨は、老化等により強度が弱くなっていることが多く、骨そのものが変形している場合もある。したがって、通常考えられる以上に、人工関節挿入用穴の加工は難しい。
そこで、本出願人は、人工関節挿入用穴の加工を比較的容易にかつ精度良く行えるようにすることを目的として、工具の姿勢を遠隔操作で変更可能とすることを試みた。工具の姿勢が変更可能であれば、パイプ部の形状に関係なく、工具を適正な姿勢に保持することができ、きめ細かな加工が可能になる。しかし、工具は細長いパイプ部の先端に設けられているため、工具の姿勢を変更させる機構を設ける上で制約が多く、それを克服するための工夫が必要である。なお、細長いパイプ部を有しない医療用アクチュエータでは、手で握る部分に対して工具が設けられた部分が姿勢変更可能なものがある(例えば特許文献4)が、遠隔操作で工具の姿勢を変更させるものは提案されていない。
工具の姿勢を遠隔操作で変更可能であっても、工具の先端位置を正確に位置決めできることが求められる。しかし、工具の姿勢を遠隔操作で変更可能にすると、パイプ部の内部に、工具に回転を伝達する回転軸と、工具の姿勢を変更させる姿勢変更部材とを設けることになり、パイプ部の構造が複雑になるため、工具の位置決め精度に影響を与える要素が増える。
この発明は、細長いパイプ部の先端に設けられた工具の姿勢を遠隔操作で変更することができ、かつ工具の先端位置を精度良く位置決めできて、加工精度が良い遠隔操作型アクチュエータを提供することを課題としている。
この発明にかかる遠隔操作型アクチュエータは、細長形状のスピンドルガイド部と、このスピンドルガイド部の先端に先端部材連結部を介して姿勢変更自在に取付けられた先端部材と、前記スピンドルガイド部の基端が結合された駆動部ハウジングとを備え、前記先端部材は、工具を保持するスピンドルを回転自在に支持し、前記スピンドルガイド部は、前記駆動部ハウジング内に設けられた工具回転用駆動源の回転を前記スピンドルに伝達する回転軸と、両端に貫通したガイド孔とを内部に有し、先端が前記先端部材に接して進退動作することにより前記先端部材を姿勢変更させる姿勢操作部材を前記ガイド孔内に進退自在に挿通し、前記姿勢操作部材を進退させる姿勢変更用駆動源を前記駆動部ハウジング内に設け、前記スピンドルガイド部の外郭となる外郭パイプと、この外郭パイプの内部にあって内径孔が前記ガイド孔となるガイドパイプとを有し、外郭パイプ内でガイドパイプが動くことを抑制するガイドパイプ抑制手段を設けたこと特徴とする。
この構成によれば、先端部材に設けた工具の回転により、骨等の切削が行われる。その場合に、姿勢変更用駆動源により姿勢操作部材を進退させると、この姿勢操作部材の先端が先端部材に対し作用することにより、スピンドルガイド部の先端に先端部材連結部を介して姿勢変更自在に取付けられた先端部材が姿勢変更する。姿勢変更用駆動源は、スピンドルガイド部の基端側の駆動部ハウジング内に設けられており、上記先端部材の姿勢変更は遠隔操作で行われる。姿勢操作部材はガイド孔に挿通されているため、姿勢操作部材が長手方向と交差する方向に位置ずれすることがなく、常に先端部材に対し適正に作用することができ、先端部材の姿勢変更動作が正確に行われる。
外郭パイプ内でガイドパイプが動くことを抑制するガイドパイプ抑制手段を設けることで、ガイドパイプの剛性が増す。それにより、駆動部ハウジングに設けた姿勢変更用駆動源の変位もしくは力を正確に先端部材に伝えることができるようになり、工具の位置決め精度が向上する。外郭パイプ内でガイドパイプが動く場合、姿勢変更用駆動源の変位もしくは力がガイドパイプ内の姿勢操作部材を介して先端部材へ伝えられる過程で、前記変位もしくは力がガイドパイプの径方向に逃げる。そのため、姿勢変更用駆動源の変位もしくは力が先端部材に正確に伝わらず、工具の位置決め精度が悪くなる。この発明は、このようなガイドパイプの動きがガイドパイプ抑制手段で抑制されるため、工具の位置決め精度が向上する。
この発明において、前記ガイドパイプ抑制手段は、前記ガイドパイプを前記外郭パイプの内径面に押し当てる手段とすることができる。
ガイドパイプ抑制手段でガイドパイプを外郭パイプの内径面に押し当てることにより、ガイドパイプと外郭パイプの隙間がなくなり、ガイドパイプが外郭パイプ内で動きにくくなる。また、ガイドパイプと外郭パイプの接触面間の摩擦により、ガイドパイプが動きにくくなる。
前記回転軸を回転自在に支持する回転軸支持部材を有する場合、前記ガイドパイプ抑制手段は、前記外郭パイプの内径寸法、前記ガイドパイプの外径寸法、および前記回転軸支持部材の外径寸法の少なくとも1つ以上を調整することにより、前記ガイドパイプを前記外郭パイプの内径面に押し当てる構成としてもよい。
上記各部品の寸法の少なくとも1つ以上を調整することにより、ガイドパイプを外郭パイプの内径面に押し当てることができる。この構成は、各部品の寸法精度が高く要求されないので、低コストで製作することができる。
この発明において、前記外郭パイプ内の中心に前記回転軸が位置し、この回転軸と外郭パイプの内径面との間に、複数本の前記ガイドパイプ、または少なくとも1本のガイドパイプと外径がガイドパイプと同じである任意本数の同外径部材とが円周方向に並べて設けられている場合、前記外郭パイプの内径寸法をD1、前記ガイドパイプおよび前記同外径部材の外径寸法をD2、前記回転軸支持部材の外径寸法をD3とした場合、D1/2≦D2+D3/2の関係が成り立つようにするのがよい。
つまり、外郭パイプとガイドパイプおよび同外径部材間、ならびにガイドパイプおよび同外径部材と回転軸支持部材間は、いずれも隙間が無いか、または負隙間にすることで、ガイドパイプおよび同外径部材が、外郭パイプの内径面に押し付けられ、かつ回転軸支持部材の外径面に押し付けられる。そのため、ガイドパイプおよび同外径部材は、外郭パイプ内で外郭パイプの径方向に動くことが抑制される。また、また、ガイドパイプおよび同外径部材と、外郭パイプおよび回転軸支持部材の接触面間の摩擦によっても、ガイドパイプおよび同外径部材が動きにくくなる。それにより、ガイドパイプの剛性を増すことができる。
また、前記回転軸を回転自在に支持する回転軸支持部材を有する場合、前記ガイドパイプ抑制手段は、前記回転軸支持部材の外周に設けた弾性部材としてもよい。
回転軸支持部材の外周に弾性部材を設けると、弾性部材がガイドパイプと外郭パイプの隙間に応じて弾性変形することにより、前記隙間を無くして、ガイドパイプを外郭パイプの内径面に押し当てることができる。
この発明において、前記回転軸を回転自在に支持する複数の回転軸支持部材を有し、前記ガイドパイプ抑制手段は、少なくとも1組の隣合う前記回転軸支持部材間に設けられ、前記ガイドパイプと接触するガイドパイプ接触部材であってもよい。
少なくとも1組の隣合う回転軸支持部材間に、ガイドパイプと接触するガイドパイプ接触部材を設けることによっても、ガイドパイプの外郭パイプ内での動きを抑制できる。
前記ガイドパイプ接触部材は、前記ガイドパイプを前記外郭パイプの内径面に押し当てる作用を有するのがよい。
ガイドパイプ接触部材でガイドパイプを外郭パイプの内径面に押し当てることにより、ガイドパイプと外郭パイプの隙間がなくなり、ガイドパイプが外郭パイプ内で動きにくくなる。また、ガイドパイプと外郭パイプの接触面間の摩擦により、ガイドパイプが動きにくくなる。
前記ガイドパイプ抑制手段が前記ガイドパイプ接触部材である場合、前記ガイドパイプ接触部材を前記外郭パイプに固定すると効果的である。
ガイドパイプ接触部材が外郭パイプに固定されていると、ガイドパイプ接触部材が外郭パイプ内で動けなくなるため、ガイドパイプ接触部材に支持されたガイドパイプも外郭パイプ内で動きにくくなる。
前記回転軸支持部材は転がり軸受であり、隣合う転がり軸受間に、これら転がり軸受に対し予圧を与えるばね要素を設ける場合、前記ガイドパイプ接触部材を、前記ばね要素が転がり軸受の内輪側に配置されている軸方向箇所に設けるのがよい。
隣合う転がり軸受間にばね要素が設けられている場合、ばね要素が転がり軸受の内輪側に配置されている軸方向箇所にガイドパイプ接触部材を設けることにより、ばね要素とガイドパイプ接触部材の干渉を避けることができる。
この発明において、前記ガイドパイプの少なくとも一方の端部を、前記外郭パイプまたは外郭パイプに固定された部材に固定するのがよい。その場合、前記ガイドパイプの端部は、ねじ、圧入、接着、および溶接のうちの何れかにより固定することができる。
ガイドパイプの少なくとも一方の端部を、外郭パイプまたは外郭パイプに固定された部材に固定することにより、ガイドパイプの軸方向の移動が抑制され、外郭パイプ内でガイドパイプが動きにくくなる。ねじ、圧入、接着、および溶接のうちの何れでも、ガイドパイプの端部を容易に固定することができる。
この発明において、前記ガイドパイプに対し、軸方向の圧縮力を付与する圧縮力付与手段を設けるのがよい。
圧縮力付与手段を設ければ、ガイドパイプが外郭パイプとの隙間をなくすように変形することで、ガイドパイプの移動が抑制される。また、ガイドパイプに両端から力を付与するため、ガイドパイプの軸方向に移動が抑制される。
この発明において、前記ガイドパイプを前記外郭パイプに、溶接またはろう付けにより固定するのがよい。
ガイドパイプを外郭パイプに、溶接またはろう付けにより固定することで、外郭パイプ内でガイドパイプが動かなくなる。
この発明において、前記スピンドルガイド部は湾曲した箇所を有していてもよい。
姿勢操作部材は可撓性であるため、スピンドルガイド部に湾曲した箇所があっても、ガイド孔内で進退させることができる。
この発明の遠隔操作型アクチュエータは、細長形状のスピンドルガイド部と、このスピンドルガイド部の先端に先端部材連結部を介して姿勢変更自在に取付けられた先端部材と、前記スピンドルガイド部の基端が結合された駆動部ハウジングとを備え、前記先端部材は、工具を保持するスピンドルを回転自在に支持し、前記スピンドルガイド部は、前記駆動部ハウジング内に設けられた工具回転用駆動源の回転を前記スピンドルに伝達する回転軸と、両端に貫通したガイド孔とを内部に有し、先端が前記先端部材に接して進退動作することにより前記先端部材を姿勢変更させる姿勢操作部材を前記ガイド孔内に進退自在に挿通し、前記姿勢操作部材を進退させる姿勢変更用駆動源を前記駆動部ハウジング内に設け、前記スピンドルガイド部の外郭となる外郭パイプと、この外郭パイプの内部にあって内径孔が前記ガイド孔となるガイドパイプとを有し、外郭パイプ内でガイドパイプが動くことを抑制するガイドパイプ抑制手段を設けたため、細長いパイプ部の先端に設けられた工具の姿勢を遠隔操作で変更することができ、かつ工具の先端位置を精度良く位置決めできて、加工精度が良い。
この発明の一実施形態にかかる遠隔操作型アクチュエータの概略構成を示す図である。(A),(B)はそれぞれスピンドルガイド部の形状が異なる遠隔操作型アクチュエータを示す。 (A)は図1(A)の遠隔操作型アクチュエータの先端部材およびスピンドルガイド部の断面図、(B)はそのIIB−IIB断面図、(C)は先端部材と回転軸との連結構造を示す図である。 (A)は同遠隔操作型アクチュエータの工具回転用駆動機構および姿勢変更用駆動機構の断面図、(B)はそのIIIB−IIIB断面図である。 (A)はこの発明の異なる遠隔操作型アクチュエータの先端部材およびスピンドルガイド部の断面図、(B)はそのIVB−IVB断面図である。 同遠隔操作型アクチュエータの回転軸支持部材およびガイドパイプ抑制手段の断面図である。 異なる回転軸支持部材およびガイドパイプ抑制手段の断面図である。 さらに異なる回転軸支持部材およびガイドパイプ抑制手段の断面図である。 (A)はこの発明のさらに異なる遠隔操作型アクチュエータの先端部材およびスピンドルガイド部の断面図、(B)はそのVIIIB−VIIIB、(C)はそのVIIIC−VIIIC断面図である。 (A)はこの発明のさらに異なる遠隔操作型アクチュエータの先端部材およびスピンドルガイド部の断面図、(B)はそのIXB−IXB、(C)はそのIXC−IXC断面図である。 (A)はこの発明のさらに異なる実施形態にかかる遠隔操作型アクチュエータの先端部材およびスピンドルガイド部の断面図、(B)はそのXIB−XIB断面図である。 (A)はこの発明のさらに異なる実施形態にかかる遠隔操作型アクチュエータの先端部材およびスピンドルガイド部の断面図、(B)はその平面図、(C)はXIC−XIC断面図である。 (A)はこの発明のさらに異なる実施形態にかかる遠隔操作型アクチュエータの先端部材およびスピンドルガイド部の断面図、(B)はその平面図、(C)はそのXIIC−XIIC断面図である。 (A)はこの発明のさらに異なる実施形態にかかる遠隔操作型アクチュエータの先端部材およびスピンドルガイド部の断面図、(B)はそのXIIIB−XIIIB断面図である。 (A)はこの発明のさらに異なる実施形態にかかる遠隔操作型アクチュエータの先端部材およびスピンドルガイド部の断面図、(B)はそのXIVB−XIVB断面図である。 (A)は同遠隔操作型アクチュエータの工具回転用駆動機構および姿勢変更用駆動機構の断面図、(B)はそのXVB−XVB断面図である。 (A)はこの発明のさらに異なる実施形態にかかる遠隔操作型アクチュエータの先端部材およびスピンドルガイド部の断面図、(B)はそのXVIB−XVIB断面図である。 (A)はこの発明のさらに異なる実施形態にかかる遠隔操作型アクチュエータの先端部材およびスピンドルガイド部の断面図、(B)はそのXVIIB−XVIIB断面図、(C)は先端部材のハウジングを基端側から見た図である。
この発明の一実施形態を図1〜図3と共に説明する。図1において、この遠隔操作型アクチュエータは、回転式の工具1を保持する先端部材2と、この先端部材2が先端に姿勢変更自在に取付けられた細長形状のスピンドルガイド部3と、このスピンドルガイド部3の基端が結合された駆動部ハウジング4aと、この駆動部ハウジング4a内の工具回転用駆動機構4bおよび姿勢変更用駆動機構4cを制御するコントローラ5とを備える。駆動部ハウジング4aは、内蔵の工具回転用駆動機構4bおよび姿勢変更用駆動機構4cと共に駆動部4を構成する。図1(A)はスピンドルガイド部3が直線形状の遠隔操作型アクチュエータを示し、同図(B)はスピンドルガイド部3が湾曲形状の遠隔操作型アクチュエータを示す。
図2は、図1(A)に示す遠隔操作型アクチュエータの先端部材2およびスピンドルガイド部3の断面図である。先端部材2は、略円筒状のハウジング11の内部に、一対の軸受12によりスピンドル13が回転自在に支持されている。スピンドル13は、先端側が開口した筒状で、中空部に工具1のシャンク1aが嵌合状態に挿入され、回り止めピン14によりシャンク1aが回転不能に結合される。この先端部材2は、先端部材連結部15を介してスピンドルガイド部3の先端に取付けられる。先端部材連結部15は、先端部材2を姿勢変更自在に支持する手段であり、球面軸受からなる。具体的には、先端部材連結部15は、ハウジング11の基端の内径縮径部からなる被案内部11aと、スピンドルガイド部3の先端に固定された抜け止め部材21の鍔状部からなる案内部21aとで構成される。両者11a,21aの互いに接する各案内面F1,F2は、スピンドル13の中心線CL上に曲率中心Oが位置し、基端側ほど径が小さい球面とされている。これにより、スピンドルガイド部3に対して先端部材2が抜け止めされるとともに、姿勢変更自在に支持される。
スピンドルガイド部3は、駆動部ハウジング4a内の工具回転用駆動源41(図3)の回転力を前記スピンドル13へ伝達する回転軸22を有する。この例では、回転軸22はワイヤとされ、ある程度の弾性変形が可能である。ワイヤの材質としては、例えば金属、樹脂、グラスファイバー等が用いられる。ワイヤは単線であっても、撚り線であってもよい。図2(C)に示すように、スピンドル13と回転軸22とは、自在継手等の継手23を介して回転伝達可能に接続されている。継手23は、スピンドル13の閉塞した基端に設けられた溝13aと、回転軸22の先端に設けられ前記溝13aに係合する突起22aとで構成される。上記溝13aと突起22aとの連結箇所の中心は、前記案内面F1,F2の曲率中心Oと同位置である。回転軸22と突起22aは別部材として構成してもよい。
スピンドルガイド部3は、このスピンドルガイド部3の外郭となる外郭パイプ25を有し、この外郭パイプ25の中心に前記回転軸22が位置する。回転軸22は、それぞれ軸方向に離れて配置された複数の回転軸支持手段としての転がり軸受26によって回転自在に支持されている。各転がり軸受26間には、これら転がり軸受26に予圧を発生させるためのばね要素27A,27Bが設けられている。ばね要素27A,27Bは、例えば圧縮コイルばねである。転がり軸受26の内輪26aに予圧を発生させる内輪用ばね要素27Aと、外輪26bに予圧を発生させる外輪用ばね要素27Bとがあり、これらが交互に配置されている。前記抜け止め部材21は、固定ピン28により外郭パイプ25のパイプエンド部25aに固定され、その先端内周部で転がり軸受29を介して回転軸22の先端部を回転自在に支持している。パイプエンド部25aは、外郭パイプ25と別部材とし、溶接等により結合してもよい。
外郭パイプ25の内径面と回転軸22の間には、両端に貫通する1本のガイドパイプ30が設けられ、このガイドパイプ30の内径孔であるガイド孔30a内に、ワイヤ31aとその両端の柱状ピン31bとでなる姿勢操作部材31が進退自在に挿通されている。先端部材2側の柱状ピン31bの先端は球面状で、先端部材2の姿勢操作部材31との接触面であるハウジング11の基端面11bに当接している。ハウジング11の基端面11bは、外径側ほどスピンドルガイド部3側に近い傾斜面とされている。駆動部ハウジング4a側の柱状ピン31bの先端も球面状で、後記レバー43b(図3)の側面に当接している。柱状ピン31bを省いて、1本のワイヤ31aのみで姿勢操作部材31を構成してもよい。
上記姿勢操作部材31が位置する周方向位置に対し180度の位相の位置には、先端部材2のハウジング11の基端面とスピンドルガイド部3の外郭パイプ25の先端面との間に、例えば圧縮コイルばねからなる復元用弾性部材32が設けられている。この復元用弾性部材32は、先端部材2を所定姿勢側へ付勢する作用をする。
また、外郭パイプ25の内径面と回転軸22の間には、前記ガイドパイプ30とは別に、このガイドパイプ30と同一ピッチ円C1上に、複数本の補強シャフト34が配置されている。これらの補強シャフト34は、スピンドルガイド部3の剛性を確保するためのものである。補強シャフト34は、外径がガイドパイプ30と同じの同外径部材である。ガイドパイプ30と補強シャフト34の配列間隔は等間隔とされている。
外郭パイプ25の内径寸法をD1、ガイドパイプ30および補強シャフト34の外径寸法をD2、転がり軸受26の外径寸法をD3とした場合、D1/2≦D2+D3/2の関係が成り立つように各寸法が設定されている。すなわち、外郭パイプ25とガイドパイプ30および補強シャフト34間、ならびにガイドパイプ30および補強シャフト34と転がり軸受26間は、いずれも隙間が無いか、または負隙間にしてある。
これにより、ガイドパイプ30および補強シャフト34が、外郭パイプ25の内径面に押し付けられ、かつ転がり軸受26の外径面に押し付けられる。そのため、ガイドパイプ30および補強シャフト34は、外郭パイプ25内で外郭パイプ25の径方向に動くことが抑制される。また、ガイドパイプ30および補強シャフト34と、外郭パイプ25および転がり軸受26の接触面間の摩擦によっても、ガイドパイプ30および補強シャフト34が動きにくくなる。つまり、この実施形態では、外郭パイプ25および転がり軸受26が、外郭パイプ25内でガイドパイプ30が動くことを抑制するガイドパイプ抑制手段50を構成している。
詳しくは、外郭パイプ25の内径寸法D1、ガイドパイプ30および補強シャフト34の外径寸法D2、および転がり軸受26の外径寸法D3の少なくとも1つ以上を調整することで、前記関係が成り立つようにできる。例えば、外径寸法D2が異なる複数種のガイドパイプ30および補強シャフト34を用意しておき、その中から適したものを選択的に用いる。同様に、外径寸法D3が異なる複数の転がり軸受26を用意してもよく、あるいは、内径寸法D1が異なる複数の外郭パイプ25を用意してもよい。この方法によれば、各部品25,26,30,34の寸法精度が高く要求されないので、スピンドルガイド部3を低コストで製作することができる。
図1(B)のスピンドルガイド部3が湾曲形状の遠隔操作型アクチュエータの場合、図示は省略するが、外郭パイプ25、ガイドパイプ30、および補強シャフト34を湾曲形状とする必要がある。回転軸22は変形しやすい材質を用いるのが良く、例えば形状記憶合金が適する。他は、スピンドルガイド部3が直線形状のものと同じ構成である。
図3は、駆動部ハウジング4a内の工具回転用駆動機構4bおよび姿勢変更用駆動機構4cを示す。工具回転用駆動機構4bは、工具回転用駆動源41を備える。工具回転用駆動源41は、例えば電動モータであり、その出力軸41aが前記回転軸22の基端に結合させてある。なお、回転軸22は、後記レバー43bに形成された開口44を貫通させてある。
姿勢変更用駆動機構4cは、姿勢操作部材31に対応する姿勢変更用駆動源42を備える。姿勢変更用駆動源42は、例えば電動リニアアクチュエータであり、図3(A)の左右方向に移動する出力ロッド42aの動きが、増力伝達機構43を介して前記姿勢操作部材31に伝達される。増力伝達機構43は、支軸43a回りに回動自在なレバー43bを有し、このレバー43bにおける支軸43aからの距離が長い作用点P1に出力ロッド42aの力が作用し、支軸43aからの距離が短い力点P2で姿勢操作部材31に力を与える構成であり、姿勢変更用駆動源42の出力が増力して姿勢操作部材31に伝達される。増力伝達機構43を設けると、小さな出力のリニアアクチュエータでも姿勢操作部材31に大きな力を与えることができるので、リニアアクチュエータの小型化が可能になる。姿勢変更用駆動源42は、回転モータであってもよい。また、リニアアクチュエータ等を設ける代わりに、手動により先端部材2の姿勢を遠隔操作してもよい。
姿勢変更用駆動機構4cには、各姿勢変更用駆動源42の動作量をそれぞれ個別に検出する動作量検出器45が設けられている。この動作量検出器45の検出値は、姿勢検出手段46に出力される。姿勢検出手段46は、動作量検出器45の出力により、先端部材2のX軸(図2)回りの傾動姿勢を検出する。姿勢検出手段46は、上記傾動姿勢と動作量検出器45の出力信号との関係を演算式またはテーブル等により設定した関係設定手段(図示せず)を有し、入力された出力信号から前記関係設定手段を用いて傾動姿勢を検出する。この姿勢検出手段46は、コントローラ5に設けられたものであっても、あるいは外部の制御装置に設けられたものであってもよい。
また、姿勢変更用駆動機構4cには、電動アクチュエータである姿勢変更用駆動源42に供給される電力量をそれぞれ個別に検出する供給電力計47が設けられている。この供給電力計47の検出値は、荷重検出手段48に出力される。荷重検出手段48は、供給電力計47の出力により、先端部材2に作用する荷重を検出する。荷重検出手段48は、上記荷重と供給電力計47の出力信号との関係を演算式またはテーブル等により設定した関係設定手段(図示せず)を有し、入力された出力信号から前記関係設定手段を用いて荷重を検出する。この荷重検出手段48は、コントローラ5に設けられたものであっても、あるいは外部の制御装置に設けられたものであってもよい。
コントローラ5は、前記姿勢検出手段46および荷重検出手段48の検出値に基づき、工具回転用駆動源41および姿勢変更用駆動源42を制御する。
この遠隔操作型アクチュエータの動作を説明する。
工具回転用駆動源41を駆動すると、その回転力が回転軸22を介してスピンドル13に伝達されて、スピンドル13と共に工具1が回転する。工具1を回転させて骨等を切削加工する際に先端部材2に作用する荷重は、供給電力計47の検出値から、荷重検出手段48によって検出される。このように検出される荷重の値に応じて遠隔操作型アクチュエータ全体の送り量や後記先端部材2の姿勢変更を制御することにより、先端部材2に作用する荷重を適正に保った状態で骨の切削加工を行える。
使用時には、姿勢変更用駆動源42を駆動させて、遠隔操作で先端部材2の姿勢変更を行う。例えば、姿勢変更用駆動源42により姿勢操作部材31を先端側へ進出させると、姿勢操作部材31によって先端部材2のハウジング11が押されて、先端部材2は図2(A)において先端側が下向きとなる側へ案内面F1,F2に沿って姿勢変更する。逆に、姿勢変更用駆動源42により姿勢操作部材31を後退させると、復元用弾性部材32の弾性反発力によって先端部材2のハウジング11が押し戻され、先端部材2は図2(A)において先端側が上向きとなる側へ案内面F1,F2に沿って姿勢変更する。その際、先端部材連結部15には、姿勢操作部材31の圧力、復元用弾性部材32の弾性反発力、および抜け止め部材21からの反力が作用しており、これらの作用力の釣り合いにより先端部材2の姿勢が決定される。先端部材2の姿勢は、動作量検出器45の検出値から、姿勢検出手段46によって検出される。そのため、遠隔操作で先端部材2の姿勢を適正に制御できる。
先端部材2のハウジング11の基端面11bが外径側ほどスピンドルガイド部3側に近い傾斜面とされているため、姿勢操作部材31がハウジング11の基端面11bを押したときに、姿勢操作部材31に対してハウジング11の基端面11bが滑りやすく、ハウジング11の円滑な姿勢変更ができる。
姿勢操作部材31はガイドパイプ30のガイド孔30aに挿通されているため、姿勢操作部材31が長手方向と交差する方向に位置ずれすることがなく、常に先端部材2に対し適正に作用することができ、先端部材2の姿勢変更動作が正確に行われる。また、姿勢操作部材31はワイヤからなり可撓性であるため、スピンドルガイド部3が湾曲していても先端部材2の姿勢変更動作が確実に行われる。さらに、スピンドル13と回転軸22との連結箇所の中心が案内面F1,F2の曲率中心Oと同位置であるため、先端部材2の姿勢変更によって回転軸22に対して押し引きする力がかからず、先端部材2が円滑に姿勢変更できる。
外郭パイプ25内でガイドパイプ30が動くことを抑制するガイドパイプ抑制手段50が設けられているため、ガイドパイプ30の剛性が高く保たれている。それにより、駆動部ハウジング4aに設けた姿勢変更用駆動源42の変位もしくは力を正確に先端部材2に伝えることができ、工具1の位置決め精度が良い。外郭パイプ25内でガイドパイプ30が動く場合、姿勢変更用駆動源42の変位もしくは力がガイドパイプ30内の姿勢操作部材31を介して先端部材2へ伝えられる過程で、前記変位もしくは力がガイドパイプ30の径方向に逃げるため、姿勢変更用駆動源42の変位もしくは力が先端部材2に正確に伝わらず、工具1の位置決め精度が悪くなるのである。
スピンドルガイド部3内において、回転軸支持部材である転がり軸受26によって回転軸22が回転自在に支持されているため、回転軸22を高速回転させて工具回転用駆動源41の回転をスピンドル13に伝達することが可能である。ばね要素27A,27Bにより転がり軸受26に予圧がかけられているため、転がり軸受26の支持剛性が高く、回転軸22を高速回転させるのに適する。ばね要素27A,27Bは隣合う転がり軸受26間に設けられているので、スピンドルガイド部3の径を大きくせずにばね要素27A,27Bを設けることができる。このように、回転軸22を高速回転させることが可能であるため、工具1を高速で回転させて加工を行うことができる。そのため、被切削面をきれいに仕上げることができ、工具1に作用する切削抵抗を低減させられる。
細長形状であるスピンドルガイド部3には、回転軸22および姿勢操作部材31を保護状態で設ける必要があるが、外郭パイプ25の中心部に回転軸22を設け、外郭パイプ25と回転軸22との間に、姿勢操作部材31を収容したガイドパイプ30と補強シャフト34とを円周方向に並べて配置した構成としたことにより、回転軸22および姿勢操作部材31を保護し、かつ内部を中空して軽量化を図りつつ剛性を確保できる。また、全体のバランスも良い。
この遠隔操作型アクチュエータは、例えば人工関節置換手術において骨の髄腔部を削るのに使用されるものであり、施術時には、先端部材2の全部または一部が患者の体内に挿入して使用される。このため、上記のように先端部材2の姿勢を遠隔操作で変更できれば、常に工具1を適正な姿勢に保持した状態で骨の加工をすることができ、人工関節挿入用穴を精度良く仕上げることができる。スピンドルガイド部3が湾曲形状のものは、直線形状のものでは届きにくい骨の奥まで先端部材2を挿入することが可能な場合がある。図1(A),(B)にそれぞれ示すスピンドルガイド部3が直線形状のものと湾曲形状のものを適宜使い分けることにより、人工関節置換手術における人工関節挿入用穴の加工を精度良く仕上げることができる。
図4および図5は、ガイドパイプ抑制手段50の異なる構成を示す。ガイドパイプ30および補強シャフト34と転がり軸受26との間に隙間51(図5)があり、この隙間51を埋めるように、転がり軸受26の外輪26bの外径面に環状の弾性部材52が設けられている。図5に示すように、弾性部材52は幅広帯状で、外輪26bの外径面の軸方向全域を覆っている。弾性部材52の材料としては、硬度の低いものが好ましく、例えばシリコンゴム等のゴム材や、フッ素樹脂等の樹脂材が用いられる。
この場合は、外郭パイプ25の内径寸法D1、ガイドパイプ30および同外径部材として補強シャフト34の外径寸法D2、ならびに転がり軸受26の外径寸法D3の関係につき、D1/2≧D2+D3/2となるように各寸法を設定する。すなわち、外郭パイプ25とガイドパイプ30および補強シャフト34間、ならびにガイドパイプ30および補強シャフト34と転がり軸受26間は、いずれも隙間が無いか、または正隙間にする。そして、外力が加わらない状態における弾性部材52の厚みTを、隙間寸法δよりも大きくする。
弾性部材52が設けられていると、隙間51に応じて弾性部材52が弾性変形することにより、ガイドパイプ30および補強シャフト34が外郭パイプ25の内径面に押し付けられる。そのため、ガイドパイプ30および補強シャフト34が、外郭パイプ25内で外郭パイプ25の径方向に動くことが抑制される。また、ガイドパイプ30および補強シャフト34と外郭パイプ25との接触面間の摩擦によっても、ガイドパイプ30および補強シャフト34が動きにくくなる。つまり、この実施形態では、外郭パイプ25、転がり軸受26、および弾性部材52が、外郭パイプ25内でガイドパイプ30が動くことを抑制するガイドパイプ抑制手段50を構成している。
図6はガイドパイプ抑制手段としての弾性部材の異なる例を示す。この弾性部材52は幅狭帯状で、転がり軸受26の外輪26bの外径面に設けられた環状溝53に嵌め込まれている。弾性部材52を環状溝53に嵌め込むことで、外輪26bの外径面から弾性部材52が離脱するのを防止できる。
図7は弾性部材のさらに異なる例を示す。この弾性部材52は2本のOリング52aからなり、各Oリング52aは、転がり軸受26の外輪26bの外径面に設けられた環状溝53にそれぞれ嵌め込まれている。弾性部材52をOリング52aで構成すれば、外輪26bの外径面に弾性部材52を容易に設けることができ、組立性が良好である。図7の例では、弾性部材52が2本のOリング52aからなるため、転がり軸受26を安定して固定することができ、転がり軸受26にモーメント荷重が作用しても、2点で支持しているため、支持剛性が極端に低下しない。
図8は、ガイドパイプ抑制手段50のさらに異なる構成を示す。このガイドパイプ抑制手段50は、隣合う転がり軸受26間の一部分に、ガイドパイプ30および補強シャフト34と接触するガイドパイプ接触部材55を設けたものである。ガイドパイプ接触部材55は、外郭パイプ25を基準にしてガイドパイプ30および補強シャフト34の内径側となる面に接触する形状である。ガイドパイプ接触部材55が設けられている軸方向箇所は、内輪用ばね要素27Aが配置されている軸方向箇所とされ、ガイドパイプ接触部材55の内径は、内輪用ばね要素27Aの外径よりも大きくしてある。これにより、ばね要素27A,27Bとガイドパイプ接触部材55との干渉を避けることができる。
外郭パイプ25の内径寸法D1、ガイドパイプ30および補強シャフト34の外径寸法D2、ならびにガイドパイプ接触部材55の形状および各部寸法を適切に設定することにより、ガイドパイプ30および補強シャフト34を外郭パイプ25の内径面に押し当てるようにできる。例えば、ガイドパイプ接触部材55におけるガイドパイプ30および補強シャフト34が嵌まる各凹部55aの底部を結ぶ円C2の径をD4とした場合、D1/2≦D2+D4/2となるように各寸法を設定する。すなわち、外郭パイプ25とガイドパイプ30および補強シャフト34間、ならびにガイドパイプ30および補強シャフト34とガイドパイプ接触部材55間を、いずれも隙間が無いか、または負隙間にする。それにより、ガイドパイプ30と外郭パイプ25の隙間がなくなり、ガイドパイプ30が外郭パイプ25内で動きにくくなる。また、ガイドパイプ30と外郭パイプ25の接触面間の摩擦により、ガイドパイプ30が動きにくくなる。
図9は、ガイドパイプ抑制手段50のさらに異なる構成を示す。このガイドパイプ抑制手段50は、ガイドパイプ30および補強シャフト34と接触するガイドパイプ接触部材55が設けられ、このガイドパイプ接触部材55の外径端は外郭パイプ25の内径面に当たるまで延ばされ、その外径端が溶接56により外殻パイプ25に固定してある。ガイドパイプ接触部材55の外郭パイプ25への固定は、ろう付け等の他の方法であってもよい。ガイドパイプ接触部材55を外殻パイプ25に固定した状態において、ガイドパイプ30が外殻パイプ25に押し当てられているのが好ましい。それにより、前記同様の作用および効果が得られる。ただし、ガイドパイプ接触部材55が外殻パイプ25に押し当てられていなくても、ガイドパイプ接触部材55によりガイドパイプ30が移動できる隙間を小さくすることができるため、ガイドパイプ抑制手段50として有効である。
図10は、ガイドパイプ抑制手段50のさらに異なる構成を示す。このガイドパイプ抑制手段50は、ガイドパイプ30の少なくとも一方の端部を、外郭パイプ25または外郭パイプ25に固定された部材にそれぞれ固定することで、ガイドパイプ30の軸方向の移動を抑制し、外郭パイプ25内でガイドパイプ30が動きにくくしたものである。この実施形態では、ガイドパイプ30の先端部が、外郭パイプ25のパイプエンド部25aに設けられた孔部57に、圧入により固定されている。また、ガイドパイプ30の基端部が、外殻パイプ25に固定された部材であるフランジ部材58に設けられた溝部59に、圧入により固定されている。補強シャフト34の両端部も、パイプエンド部25aの孔部57およびフランジ部材58の溝部59に、それぞれ圧入により固定されている。これらガイドパイプ30および補強シャフト34の両端部を、圧入の代わりに、ねじ、接着、溶接等により固定してもよい。何れでも、容易に固定することができる。
この実施形態のように、ガイドパイプ30の両端部を固定すれば、ガイドパイプ30に対して軸方向の圧縮力が付与される。パイプエンド部25aの孔部57およびフランジ部材58の溝部59は、ガイドパイプ30に対して軸方向の圧縮力を付与する圧縮力付与手段である。圧縮力付与手段を設ければ、ガイドパイプ30が外郭パイプ25との隙間をなくすように変形し、ガイドパイプ30の移動が抑制される。また、ガイドパイプ30に両端から力を付与するため、ガイドパイプ30の軸方向に移動が抑制される。ガイドパイプ30の両端部を固定せずに、一方の端部だけを固定しても、外郭パイプ25内でガイドパイプ30を動きにくくする作用は得られる。このガイドパイプ抑制手段50は単独で採用してもよく、または先に説明した他のガイドパイプ抑制手段50と併用してもよい。この実施形態では、他のガイドパイプ抑制手段50として、転がり軸受26の外径面に幅広帯状の弾性部材52が設けられている。
なお、この遠隔操作型アクチュエータは、複数本のボルト61によりフランジ部材58を駆動部ハウジング4aに結合させてあり、駆動部ハウジング4aに対してスピンドルガイド部3が着脱可能である。詳しくは、フランジ部材58は、基端面の中央部に円筒状の凸部58aを有し、この凸部58aを駆動部ハウジング4aの凹部(図示せず)に嵌合させて結合される。複数本のボルト61は円周方向に分散して配置されており、その頭部61aをフランジ部材58の駆動部ハウジング4aと反対側の側面に当接させ、軸部61bをフランジ部材58のボルト挿通孔62に挿通させて、駆動部ハウジング4aのボルト孔(図示せず)に螺合させてある。回転軸22は、スピンドルガイド部3内のガイド部内部分22aと、駆動部ハウジング4a内のハウジング内部分22bとでなり、これらガイド部内部分22aとハウジング内部分22bとが、カップリング63により、軸心方向に分離可能かつ軸心回りに回転伝達可能に連結される。
図11および図12は、それぞれガイドパイプ抑制手段50のさらに異なる構成を示す。図11のガイドパイプ抑制手段50は、外郭パイプ25の周壁に内外に連通する窓部71を設け、外郭パイプ25における前記窓部71の周囲とガイドパイプ30とをろう付け72により固定したものである。図12のガイドパイプ抑制手段50は、外郭パイプ25の周壁に窓部71(図11)を設けずに、外郭パイプ25の外径面側からレーザー溶接73により外郭パイプ25とガイドパイプ30とを固定したものである。なお、これらの例では、姿勢操作部材31全体がワイヤからなっている。
このように、ガイドパイプ30を外郭パイプ25に、ろう付け72または溶接73により固定することで、外郭パイプ25内でガイドパイプ30を動かなくできる。また、外郭パイプ25とガイドパイプ30とを固定したことにより、スピンドルガイド部3の断面係数が大きくなって剛性が高くなる。そのため、先端部材2に力が作用してもスピンドルガイド部3が撓みにくくなり、駆動部ハウジング4aに対する先端部材2の位置決め精度が向上する。このガイドパイプ抑制手段50は単独で採用してもよく、または先に説明した他のガイドパイプ抑制手段50と併用してもよい。
図13は遠隔操作型アクチュエータの異なる実施形態を示す。この遠隔操作型アクチュエータは、外郭パイプ25内の互いに180度の位相にある周方向位置に2本のガイドパイプ30を設け、そのガイドパイプ30の内径孔であるガイド孔30a内に姿勢操作部材31が進退自在に挿通してある。2本のガイドパイプ30間には、ガイドパイプ30と同一ピッチ円C1上に複数本の補強シャフト34が配置されている。復元用弾性部材32は設けられていない。案内面F1,F2は、曲率中心が点Oである球面、または点Oを通るX軸を軸心とする円筒面である。
駆動部4(図示せず)には、2つの姿勢操作部材31をそれぞれ個別に進退操作させる2つの姿勢変更用駆動源42(図示せず)が設けられており、これら2つの姿勢変更用駆動源42を互いに逆向きに駆動することで先端部材2の姿勢変更を行う。例えば、図13における上側の姿勢操作部材31を先端側へ進出させ、かつ下側の姿勢操作部材31を後退させると、上側の姿勢操作部材31によって先端部材2のハウジング11が押されることにより、先端部材2は図13(A)において先端側が下向きとなる側へ案内面F1,F2に沿って姿勢変更する。逆に、両姿勢操作部材31を逆に進退させると、下側の姿勢操作部材31によって先端部材2のハウジング11が押されることにより、先端部材2は図13(A)において先端側が上向きとなる側へ案内面F1,F2に沿って姿勢変更する。その際、先端部材連結部15には、上下2つの姿勢操作部材31の圧力、および抜け止め部材21からの反力が作用しており、これらの作用力の釣り合いにより先端部材2の姿勢が決定される。この構成では、2つの姿勢操作部材31で先端部材2のハウジング11に加圧されるため、1つの姿勢操作部材31だけで加圧される前記実施形態に比べ、先端部材2の姿勢安定性を高めることができる。
図14は遠隔操作型アクチュエータのさらに異なる実施形態を示す。この遠隔操作型アクチュエータは、外郭パイプ25内の互いに120度の位相をなす周方向位置に3本のガイドパイプ30が設けられ、各ガイドパイプ30の内径孔であるガイド孔30a内に姿勢操作部材31(31U,31L,31R)が進退自在に挿通してある。ガイドパイプ30と同一ピッチ円C1上には、ガイドパイプ30と交互に補強シャフト34が配置されている。案内面F1,F2は、曲率中心が点Oである球面であり、先端部材2は任意方向に傾動可能である。
図15は、この遠隔操作型アクチュエータの工具回転用駆動機構4bおよび姿勢変更用駆動機構4cを示す。工具回転用駆動機構4bは、図3のものと同じ構成である。姿勢変更用駆動機構4cは、各姿勢操作部材31(31U,31L,31R)にそれぞれ対応する3個の姿勢変更用駆動源42(42U,42L,42R)を備える。各姿勢変更用駆動源42の出力ロッド42aの動きが、増力伝達機構43を介してそれぞれ個別に各姿勢操作部材31に伝達される。増力伝達機構43は、支軸43a回りにそれぞれ独立して回動自在なレバー43b(43bU,43bL,43bR)を有する。また、各姿勢変更用駆動源42(42U,42L,42R)に、姿勢変更用駆動源42の動作量をそれぞれ個別に検出する動作量検出器45(45U,45L,45R)と、姿勢変更用駆動源42に供給される電力量をそれぞれ個別に検出する供給電力計47(47U,47L,47R)とが設けられている。
使用時には、各姿勢変更用駆動源42(42U,42L,42R)を互いに連係させて駆動することで、各姿勢操作部材31(31U,31L,31R)を進退させて、先端部材2の姿勢変更を行う。
例えば、図14における上側の1つの姿勢操作部材31Uを先端側へ進出させ、かつ他の2つの姿勢操作部材31L,31Rを後退させると、上側の姿勢操作部材31Uによって先端部材2のハウジング11が押されることにより、先端部材2は図14(A)において先端側が下向きとなる側へ案内面F1,F2に沿って姿勢変更する。このとき、各姿勢操作部材31の進退量が適正になるよう、各姿勢変更用駆動源42が制御される。各姿勢操作部材31を逆に進退させると、左右の姿勢操作部材31L,31Rによって先端部材2のハウジング11が押されることにより、先端部材2は図14(A)において先端側が上向きとなる側へ案内面F1,F2に沿って姿勢変更する。
また、上側の姿勢操作部材31Uは静止させた状態で、左側の姿勢操作部材31Lを先端側へ進出させ、かつ右側の姿勢操作部材31Rを後退させると、左側の姿勢操作部材31Lによって先端部材2のハウジング11が押されることにより、先端部材2は右向き、すなわち図14(A)において紙面の裏側向きとなる側へ案内面F1,F2に沿って姿勢変更する。左右の姿勢操作部材31L,31Rを逆に進退させると、右の姿勢操作部材31Rによって先端部材2のハウジング11が押されることにより、先端部材2は左向きとなる側へ案内面F1,F2に沿って姿勢変更する。
このように姿勢操作部材31を円周方向の3箇所に設けることにより、先端部材2を上下左右の2軸(X軸、Y軸)の方向に姿勢変更することができる。その際、先端部材連結部15には、3つの姿勢操作部材31の圧力、および抜け止め部材21からの反力が作用しており、これらの作用力の釣り合いにより先端部材2の姿勢が決定される。この構成では、3つの姿勢操作部材31で先端部材2のハウジング11に加圧されるため、先端部材2の姿勢安定性が高い。
図16はさらに異なる実施形態を示す。この遠隔操作型アクチュエータのスピンドルガイド部3は、外郭パイプ25の中空孔24が、中心部の円形孔部24aと、この円形孔部24aの外周における互いに120度の位相をなす周方向位置から外径側へ凹んだ3つの溝状部24bとでなる。溝状部24bの先端の周壁は、断面半円形である。そして、円形孔部24aに回転軸22と転がり軸受26とが収容され、各溝状部24bに姿勢操作部材31(31U,31L,31R)が収容されている。
外郭パイプ25を上記断面形状としたことにより、外郭パイプ25の溝状部24b以外の箇所の肉厚tを厚くなり、外郭パイプ25の断面2次モーメントが大きくなる。すなわち、スピンドルガイド部3の剛性が高まる。それにより、先端部材2の位置決め精度を向上させられるとともに、切削性を向上させられる。また、溝状部24bにガイドパイプ30を配置したことにより、ガイドパイプ30の円周方向の位置決めを容易に行え、組立性が良好である。
図17に示す遠隔操作型アクチュエータは、先端部材2のハウジング11の基端面11b(同図(C))に径方向の溝部11cを形成し、この溝部11cの底面に、姿勢操作部材31の球面状をした先端を当接させている。溝部11cおよび姿勢操作部材31は回転防止機構37を構成し、溝部11cに挿入された姿勢操作部材31の先端部が溝部11cの側面に当たることで、先端部材2がスピンドルガイド部3に対してスピンドル13の中心線CL回りに回転するのを防止している。
このような回転防止機構37を設けることにより、姿勢操作部材31の進退を制御する姿勢操作用駆動機構4c(図3)やその制御装置の故障等により工具1を保持する先端部材2が制御不能となった場合でも、先端部材2が中心線CL回りに回転して加工箇所の周りを傷付けたり、先端部材2自体が破損したりすることを防止できる。なお、図17は姿勢操作部材31が1本である場合の例を示しているが、姿勢操作部材31が複数本である場合にも同様のことが言える。
上記各実施形態は、回転軸支持部材が転がり軸受26であるが、回転軸支持部材は滑り軸受であってもよく、あるいは回転軸22を回転自在に支持することのできる他の部材であってもよい。
以上、医療用の遠隔操作型アクチュエータについて説明したが、この発明はそれ以外の用途の遠隔操作型アクチュエータにも適用できる。例えば、機械加工用とした場合、湾曲状をした孔のドリル加工や、溝内部の奥まった箇所の切削加工が可能になる。
1…工具
2…先端部材
3…スピンドルガイド部
4a…駆動部ハウジング
5…コントローラ
13…スピンドル
15…先端部材連結部
22…回転軸
25…外郭パイプ
26…転がり軸受(回転軸支持部材)
30…ガイドパイプ
30a…ガイド孔
31…姿勢操作部材
34…補強シャフト(同外径部材)
41…工具回転用駆動源
42…姿勢変更用駆動源
50…ガイドパイプ抑制手段
51…隙間
52…弾性部材
55…ガイドパイプ接触部材
57…孔部(圧縮力付与手段)
58…フランジ部材
59…溝部(圧縮力付与手段)
72…ろう付け
73…溶接

Claims (14)

  1. 細長形状のスピンドルガイド部と、このスピンドルガイド部の先端に先端部材連結部を介して姿勢変更自在に取付けられた先端部材と、前記スピンドルガイド部の基端が結合された駆動部ハウジングとを備え、
    前記先端部材は、工具を保持するスピンドルを回転自在に支持し、前記スピンドルガイド部は、前記駆動部ハウジング内に設けられた工具回転用駆動源の回転を前記スピンドルに伝達する回転軸と、両端に貫通したガイド孔とを内部に有し、先端が前記先端部材に接して進退動作することにより前記先端部材を姿勢変更させる姿勢操作部材を前記ガイド孔内に進退自在に挿通し、前記姿勢操作部材を進退させる姿勢変更用駆動源を前記駆動部ハウジング内に設け、
    前記スピンドルガイド部の外郭となる外郭パイプと、この外郭パイプの内部にあって内径孔が前記ガイド孔となるガイドパイプとを有し、外郭パイプ内でガイドパイプが動くことを抑制するガイドパイプ抑制手段を設けたことを特徴とする遠隔操作型アクチュエータ。
  2. 請求項1において、前記ガイドパイプ抑制手段は、前記ガイドパイプを前記外郭パイプの内径面に押し当てる手段である遠隔操作型アクチュエータ。
  3. 請求項2において、前記回転軸を回転自在に支持する回転軸支持部材を有し、前記ガイドパイプ抑制手段は、前記外郭パイプの内径寸法、前記ガイドパイプの外径寸法、および前記回転軸支持部材の外径寸法の少なくとも1つ以上を調整することにより、前記ガイドパイプを前記外郭パイプの内径面に押し当てる遠隔操作型アクチュエータ。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項において、前記外郭パイプ内の中心に前記回転軸が位置し、この回転軸と外郭パイプの内径面との間に、複数本の前記ガイドパイプ、または少なくとも1本のガイドパイプと外径がガイドパイプと同じである任意本数の同外径部材とが円周方向に並べて設けられ、前記外郭パイプの内径寸法をD1、前記ガイドパイプおよび前記同外径部材の外径寸法をD2、前記回転軸支持部材の外径寸法をD3とした場合、D1≦D2×2+D3の関係が成り立つ遠隔操作型アクチュエータ。
  5. 請求項2において、前記回転軸を回転自在に支持する回転軸支持部材を有し、前記ガイドパイプ抑制手段は、前記回転軸支持部材の外周に設けた弾性部材である遠隔操作型アクチュエータ。
  6. 請求項1において、前記回転軸を回転自在に支持する複数の回転軸支持部材を有し、前記ガイドパイプ抑制手段は、少なくとも1組の隣合う前記回転軸支持部材間に設けられ、前記ガイドパイプと接触するガイドパイプ接触部材である遠隔操作型アクチュエータ。
  7. 請求項6において、前記ガイドパイプ接触部材は、前記ガイドパイプを前記外郭パイプの内径面に押し当てる作用を有する遠隔操作型アクチュエータ。
  8. 請求項7において、前記ガイドパイプ接触部材を前記外郭パイプに固定した遠隔操作型アクチュエータ。
  9. 請求項6ないし請求項8のいずれか1項において、前記回転軸支持部材は転がり軸受であり、隣合う転がり軸受間に、これら転がり軸受に対し予圧を与えるばね要素を設け、前記ガイドパイプ接触部材を、前記ばね要素が転がり軸受の内輪側に配置されている軸方向箇所に設けた遠隔操作型アクチュエータ。
  10. 請求項1ないし請求項9のいずれか1項において、前記ガイドパイプの少なくとも一方の端部を、前記外郭パイプまたは外郭パイプに固定された部材に固定した遠隔操作型アクチュエータ。
  11. 請求項10において、前記ガイドパイプの端部が、前記外郭パイプまたは外郭パイプに固定された部材に、ねじ、圧入、接着、および溶接のうちの何れかにより固定されている遠隔操作型アクチュエータ。
  12. 請求項1ないし請求項11のいずれか1項において、前記ガイドパイプに対し、軸方向の圧縮力を付与する圧縮力付与手段を設けた遠隔操作型アクチュエータ。
  13. 請求項1ないし請求項12のいずれか1項において、前記ガイドパイプを前記外郭パイプに、溶接またはろう付けにより固定した遠隔操作型アクチュエータ。
  14. 請求項1ないし請求項13のいずれか1項において、前記スピンドルガイド部は湾曲した箇所を有する遠隔操作型アクチュエータ。
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