JP5557522B2 - 遠隔操作型アクチュエータ - Google Patents

遠隔操作型アクチュエータ Download PDF

Info

Publication number
JP5557522B2
JP5557522B2 JP2009291862A JP2009291862A JP5557522B2 JP 5557522 B2 JP5557522 B2 JP 5557522B2 JP 2009291862 A JP2009291862 A JP 2009291862A JP 2009291862 A JP2009291862 A JP 2009291862A JP 5557522 B2 JP5557522 B2 JP 5557522B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
posture
rotation
drive source
output
tool
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009291862A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011130875A (ja
Inventor
浩 磯部
孝美 尾崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTN Corp filed Critical NTN Corp
Priority to JP2009291862A priority Critical patent/JP5557522B2/ja
Priority to US13/517,448 priority patent/US9615836B2/en
Priority to EP10839340.6A priority patent/EP2517657B1/en
Priority to PCT/JP2010/072874 priority patent/WO2011078110A1/ja
Publication of JP2011130875A publication Critical patent/JP2011130875A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5557522B2 publication Critical patent/JP5557522B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/16Bone cutting, breaking or removal means other than saws, e.g. Osteoclasts; Drills or chisels for bones; Trepans
    • A61B17/1613Component parts
    • A61B17/1631Special drive shafts, e.g. flexible shafts
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/16Bone cutting, breaking or removal means other than saws, e.g. Osteoclasts; Drills or chisels for bones; Trepans
    • A61B17/1613Component parts
    • A61B17/1633Sleeves, i.e. non-rotating parts surrounding the bit shaft, e.g. the sleeve forming a single unit with the bit shaft
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/16Bone cutting, breaking or removal means other than saws, e.g. Osteoclasts; Drills or chisels for bones; Trepans
    • A61B17/1613Component parts
    • A61B17/1626Control means; Display units
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/00234Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets for minimally invasive surgery
    • A61B2017/00292Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets for minimally invasive surgery mounted on or guided by flexible, e.g. catheter-like, means
    • A61B2017/003Steerable
    • A61B2017/00318Steering mechanisms
    • A61B2017/00323Cables or rods
    • A61B2017/00327Cables or rods with actuating members moving in opposite directions
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23BTURNING; BORING
    • B23B39/00General-purpose boring or drilling machines or devices; Sets of boring and/or drilling machines
    • B23B39/14General-purpose boring or drilling machines or devices; Sets of boring and/or drilling machines with special provision to enable the machine or the drilling or boring head to be moved into any desired position, e.g. with respect to immovable work

Description

この発明は、工具の姿勢を遠隔操作で変更可能で、医療用、機械加工等の用途で用いられる遠隔操作型アクチュエータに関する。
医療用として骨の加工に用いられたり、機械加工用としてドリル加工や切削加工に用いられたりする遠隔操作型アクチュエータがある。遠隔操作型アクチュエータは、直線形状や湾曲形状をした細長いパイプ部の先端に設けた工具を遠隔操作で制御する。ただし、従来の遠隔操作用アクチュエータは、工具の回転のみを遠隔操作で制御するだけであったため、医療用の場合、複雑な形状の加工や外からは見えにくい箇所の加工が難しかった。また、ドリル加工では、直線だけではなく、湾曲状の加工が可能なことが求められる。さらに、切削加工では、溝内部の奥まった箇所の加工が可能なことが求められる。以下、医療用を例にとって、遠隔操作型アクチュエータの従来技術と課題について説明する。
整形外科分野において、骨の老化等によって擦り減って使えなくなった関節を新しく人工のものに取り替える人工関節置換手術がある。この手術では、患者の生体骨を人工関節が挿入できるように加工する必要があるが、その加工には、術後の生体骨と人工関節との接着強度を高めるために、人工関節の形状に合わせて精度良く加工することが要求される。
例えば、股関節の人工関節置換手術では、大腿骨の骨の中心にある髄腔部に人工関節挿入用の穴を形成する。人工関節と骨との接触強度を保つには両者の接触面積を大きくとる必要があり、人工関節挿入用の穴は、骨の奥まで延びた細長い形状に加工される。このような骨の切削加工に用いられる医療用アクチュエータとして、細長いパイプ部の先端に工具を回転自在に設け、パイプ部の基端側に設けたモータ等の回転駆動源の駆動により、パイプ部の内部に配した回転軸を介して工具を回転させる構成のものがある(例えば特許文献1)。この種の医療用アクチュエータは、外部に露出した回転部分は先端の工具のみであるため、工具を骨の奥まで挿入することができる。
人工関節置換手術では、皮膚切開や筋肉の切断を伴う。すなわち、人体に傷を付けなければならない。その傷を最小限に抑えるためには、前記パイプ部は真っ直ぐでなく、適度に湾曲している方が良い場合がある。このような状況に対応するためのものとして、次のような従来技術がある。例えば、特許文献2は、パイプ部の中間部を2重に湾曲させて、パイプ部の先端側の軸心位置と基端側の軸心位置とをずらせたものである。このようにパイプ部の軸心位置が先端側と軸心側とでずれているものは、他にも知られている。また、特許文献3は、パイプ部を180度回転させたものである。
特開2007−301149号公報 米国特許第4,466,429号明細書 米国特許第4,265,231号明細書 特開2001−17446号公報
生体骨の人工関節挿入用穴に人工関節を嵌め込んだ状態で、生体骨と人工関節との間に広い隙間があると、術後の接着時間が長くなるため、前記隙間はなるべく狭いのが望ましい。また、生体骨と人工関節の接触面が平滑であることも重要であり、人工関節挿入用穴の加工には高い精度が要求される。しかし、パイプ部がどのような形状であろうとも、工具の動作範囲はパイプ部の形状の制約を受けるため、皮膚切開や筋肉の切断をできるだけ小さくしながら、生体骨と人工関節との間の隙間を狭くかつ両者の接触面が平滑になるように人工関節挿入用穴を加工するのは難しい。
一般に、人工関節置換手術が行われる患者の骨は、老化等により強度が弱くなっていることが多く、骨そのものが変形している場合もある。したがって、通常考えられる以上に、人工関節挿入用穴の加工は難しい。
そこで、本出願人は、人工関節挿入用穴の加工を比較的容易にかつ精度良く行えるようにすることを目的として、先端に設けた工具の姿勢を遠隔操作で変更可能とすることを試みた。工具の姿勢が変更可能であれば、パイプ部の形状に関係なく、工具を適正な姿勢に保持することができるからである。しかし、工具は細長いパイプ部の先端に設けられているため、工具の姿勢を変更させる機構を設ける上で制約が多く、それを克服するための工夫が必要である。また、パイプ部が湾曲部を有することも予想され、その場合でも確実に姿勢変更動作をさせられることが望まれる。
なお、細長いパイプ部を有しない医療用アクチュエータでは、手で握る部分に対して工具が設けられた部分が姿勢変更可能なものがある(例えば特許文献4)が、遠隔操作で工具の姿勢を変更させるものは提案されていない。
この発明は、細長いパイプ部の先端に設けられた工具の姿勢を遠隔操作で確実かつ精度良く変更することができ、しかもパイプ部としてのスピンドルガイド部が湾曲した状態でも姿勢変更させられて、全体構成がコンパクトな遠隔操作型アクチュエータを提供することである。
この発明にかかる遠隔操作型アクチュエータは、細長形状のスピンドルガイド部と、このスピンドルガイド部の先端に先端部材連結部を介して姿勢変更自在に取付けられた先端部材と、この先端部材に回転自在に設けた工具と、この工具を回転させる工具回転用駆動源と、前記先端部材の姿勢を操作する姿勢変更用駆動源とを備え、前記先端部材は、前記工具を保持するスピンドルを回転自在に支持し、前記スピンドルガイド部は、前記工具回転用駆動源の回転を前記スピンドルに伝達する回転軸と、両端に貫通したガイド孔とを内部に有し、先端が前記先端部材に接して進退動作することにより前記先端部材を姿勢変更させる可撓性の姿勢操作部材を前記ガイド孔内に進退自在に挿通し、前記姿勢変更用駆動源はロータリアクチュエータであって、この姿勢変更用駆動源の回転を入力しそれを減速して出力する減速機構と、この減速機構の出力を回転運動から進退運動に変換して出力する動作変換機構と、この動作変換機構の出力により前記姿勢操作部材の基端に接する接触部が進退動作することで前記姿勢操作部材を進退動作させる出力部材とを設けたことを前提構成とする。ここで言う「進退運動」は、直線往復運動の他に、揺動運動も含むものとする。
この構成によれば、先端部材に設けた工具の回転により、骨等の切削加工が行われる。その場合に、姿勢変更用駆動源により姿勢操作部材を進退させると、この姿勢操作部材の先端が先端部材に対し作用することにより、スピンドルガイド部の先端に先端部材連結部を介して姿勢変更自在に取付けられた先端部材が姿勢変更する。姿勢変更用駆動源は、先端部材から離れた位置に設けられており、上記先端部材の姿勢変更は遠隔操作で行われる。姿勢操作部材はガイド孔に挿通されているため、姿勢操作部材が長手方向と交差する方向に位置ずれすることがなく、常に先端部材に対し適正に作用することができ、先端部材の姿勢変更動作が正確に行われる。また、姿勢操作部材は可撓性であるため、スピンドルガイド部が湾曲部を有する場合でも姿勢変更動作が確実に行われる。
姿勢変更用駆動源の回転は、減速機構により減速され、さらに動作変換機構により回転運動から進退運動に変換されて、出力部材に伝達される。それにより、出力部材が進退動作する。この出力部材の進退動作が接触部より姿勢操作部材の基端へ伝達されて、姿勢操作部材が進退動作する。減速機構を設けたため、姿勢変更用駆動源の出力するトルクが小さくても、大きなトルクを発生させて、出力部材に大きな作用力を与えることができる。そのため、姿勢操作部材を確実に進退動作させることができ、先端部材に設けた工具の位置決め精度が良い。また、姿勢変更用駆動源の小型化が可能となり、遠隔操作型アクチュエータ全体をコンパクトにできる。
特に、姿勢変更用駆動源にロータリアクチュエータを用い、減速機構と、その出力を進退運動に変換する動作変換機構とを組み合わせ、この動作変換機構により出力部材を介して姿勢操作部材を進退動作させるようにしたため、遠隔操作型アクチュエータ全体をより一層コンパクトにできる。
前記前提構成において、前記動作変換機構は、前記減速機構の出力を回転運動から直線往復運動に変換する直動機構であって、この直動機構である動作変換機構の最終出力部を前記出力部材とする。例えば、前記直動機構は、ねじ機構を用いた機構や、ラックとピニオンの噛み合いによる機構を採用することができる。
動作変更機構を直動機構とすることで、ロータリアクチュエータである姿勢変更用駆動源の回転で姿勢操作部材を進退させることができる。また、直動機構の最終出力部を出力部材としたことで、部品点数を削減して構成を簡略にできる。
また、前記前提構成において、前記動作変換機構は、前記減速機構の出力を回転運動から直線往復運動に変換する直動機構部と、この直動機構部の出力を増力して出力するレバー機構部とを有し、このレバー機構部の最終出力部を前記出力部材としてもよい。
この場合も、ロータリアクチュエータである姿勢変更用駆動源の回転を直動機構部で直線往復運動に変換することで、姿勢操作部材を進退させることができる。また、減速機構により姿勢変更用駆動源のトルクを増大させることに加え、レバー機構部により直動機構部の出力が増力されるので、姿勢操作部材をより大きな作用力で進退動作させることができる。レバー機構部を設けたことで、減速比の低い減速機構を用いることが可能となり、減速機構の小型・軽量化を実現できる。レバー機構部の最終出力部を出力部材としたことで、部品点数を削減できる。
この発明において、前記減速機構は、前記姿勢変更用駆動源からの回転を入力する入力軸と、減速後の回転を出力する出力軸とを有する場合、これら入力軸および出力軸は共に同一軸上に位置していてもよく、あるいは互いに直交していてもよい。
入力軸と出力軸が同一軸上に位置する場合、減速機構として例えばハーモニックドライブや遊星歯車機構等を採用することができる。これらの機構は、小型でコンパクトな構造でありながら、大きな減速比をとることができる。また、入力軸と出力軸が互いに直交する場合は、減速機構の出力軸の延長線上に姿勢変更用駆動源を配置しなくてよいので、設計上の自由度が向上する。
前記前提構成において、前記減速機構は、前記姿勢変更用駆動源の回転により回転するウォームと、このウォームと噛み合うウォームホイールとを組み合わせた構成であり、前記ウォームホイールを、その一部分である接触部が前記姿勢操作部材と滑り接触して姿勢操作部材を進退動作させる前記出力部材としてもよい。
減速機構を、ウォームとウォームホイールとを組み合わせた構成としたことで、減速機構に動作変換機能を付加することができる。すなわち、減速機構と動作変換機構を一体化した機構となり、減速および動作変換の機能部分を小型でコンパクトにできる。ウォームとウォームホイールとでなる減速機構は、大きな減速比をとれる。また、ウォームホイールを出力部材としたことで、部品点数を削減できる。
この発明において、前記スピンドルガイド部の基端が結合された駆動部ハウジング内に前記減速機構を設け、前記駆動部ハウジング外に前記姿勢変更用駆動源を設け、前記姿勢変更用駆動源の回転を前記減速機構へ伝達する可撓性ワイヤを設けてもよい。
駆動部ハウジング外に姿勢変更用駆動源を設けることで、駆動ハウジング内にモータのような電子部品を設けずに済む。そのため、遠隔操作型アクチュエータを医療機器として使用する場合に、駆動ハウジングの滅菌処理や洗浄が容易になる。また、駆動部ハウジング外に設けた姿勢変更用駆動源の回転を、可撓性ワイヤを介して、駆動部ハウジング内の減速機構へ伝達することにより、駆動部ハウジング外に設けた姿勢変更用駆動源と駆動部ハウジングとの位置関係についての融通性が高く、遠隔操作型アクチュエータを操作しやすい。
可撓性ワイヤよりも回転伝達下流側に減速機構を設けたため、可撓性ワイヤに捩れが生じても、その捩れによる回転位相差は減速機構の出力側で小さくなる。そのため、可撓性ワイヤの捩れの影響が出力部材に大きく現れることがなく、姿勢操作部材を精度良く進退動作させられる。
この発明において、前記減速機構と前記姿勢操作部材間の動力伝達部材に、この動力伝達部材の動作位置を検出する位置検出手段を設けるのが良い。
位置検出手段によって検出される動力伝達部材の動作位置から、姿勢操作部材の進退位置を推定できる。このように推定された姿勢操作部材の進退位置に関する情報を用いて、姿勢変更用駆動源を制御することができる。位置検出手段を減速機構と前記姿勢操作部材間の動力伝達部材に設けたため、減速機構において、例えばバックラッシュ等を原因とする入力側と出力側の回転のずれが生じても、それが位置検出手段の検出精度に影響を与えない。そのため、姿勢操作部材の進退位置を常に精度良く推定することができ、先端部材の位置決め精度を向上させられる。また、上記理由から、減速機構として比較的安価なものを使用することが可能となり、遠隔操作型アクチュエータのコスト低減を図れる。
姿勢変更用駆動源と減速機構間の動力伝達部材に捩れが生じる部材が用いられている場合であっても、その動力伝達部材の捩れの影響が減速機構の作用で小さくなるため、位置検出手段の分解能を小さくなり、精度の良い先端部材の位置決めが可能である。
この発明において、前記スピンドルガイド部は湾曲した箇所を有していてもよい。
姿勢操作部材は可撓性であるため、スピンドルガイド部に湾曲した箇所があっても、ガイド孔内で進退させることができる。
この発明の遠隔操作型アクチュエータは、細長形状のスピンドルガイド部と、このスピンドルガイド部の先端に先端部材連結部を介して姿勢変更自在に取付けられた先端部材と、この先端部材に回転自在に設けた工具と、この工具を回転させる工具回転用駆動源と、前記先端部材の姿勢を操作する姿勢変更用駆動源とを備え、前記先端部材は、前記工具を保持するスピンドルを回転自在に支持し、前記スピンドルガイド部は、前記工具回転用駆動源の回転を前記スピンドルに伝達する回転軸と、両端に貫通したガイド孔とを内部に有し、先端が前記先端部材に接して進退動作することにより前記先端部材を姿勢変更させる可撓性の姿勢操作部材を前記ガイド孔内に進退自在に挿通し、前記姿勢変更用駆動源はロータリアクチュエータであって、この姿勢変更用駆動源の回転を入力しそれを減速して出力する減速機構と、この減速機構の出力を回転運動から進退運動に変換して出力する動作変換機構と、この動作変換機構の出力により前記姿勢操作部材の基端に接する接触部が進退動作することで前記姿勢操作部材を進退動作させる出力部材とを設け、前記動作変換機構は、前記減速機構の出力を回転運動から直線往復運動に変換する直動機構であって、この直動機構である動作変換機構の最終出力部を前記出力部材とし、前記直動機構は、ねじ機構を用いた機構であるため、細長形状であるスピンドルガイド部の先端に設けられた工具の姿勢を遠隔操作で確実かつ精度良く変更することができ、しかもスピンドルガイド部が湾曲部を有する場合でも姿勢変更させられて、全体構成をコンパクトにできる
この発明における他の発明の遠隔操作型アクチュエータは、前記直動機構を、ラックとピニオンの噛み合いによる機構としたため、細長形状であるスピンドルガイド部の先端に設けられた工具の姿勢を遠隔操作で確実かつ精度良く変更することができ、しかもスピンドルガイド部が湾曲部を有する場合でも姿勢変更させられて、全体構成をコンパクトにできる。
この発明におけるさらに他の発明の遠隔操作型アクチュエータは、前記前提構成において、前記動作変換機構は、前記減速機構の出力を回転運動から直線往復運動に変換する直動機構部と、この直動機構部の出力を増力して出力するレバー機構部とを有し、このレバー機構部の最終出力部を前記出力部材としたため、細長形状であるスピンドルガイド部の先端に設けられた工具の姿勢を遠隔操作で確実かつ精度良く変更することができ、しかもスピンドルガイド部が湾曲部を有する場合でも姿勢変更させられて、全体構成をコンパクトにできる。
この発明におけるさらに他の発明の遠隔操作型アクチュエータは、前記前提構成において、前記減速機構は、前記姿勢変更用駆動源の回転により回転するウォームと、このウォームと噛み合うウォームホイールとを組み合わせた構成であり、前記ウォームホイールを、その一部分である接触部が前記姿勢操作部材と滑り接触して姿勢操作部材を進退動作させる前記出力部材としたため、細長形状であるスピンドルガイド部の先端に設けられた工具の姿勢を遠隔操作で確実かつ精度良く変更することができ、しかもスピンドルガイド部が湾曲部を有する場合でも姿勢変更させられて、全体構成をコンパクトにできる。
この発明の実施形態にかかる遠隔操作型アクチュエータの概略構成を示す図である。 この発明の異なる実施形態にかかる遠隔操作型アクチュエータの概略構成を示す図である。 (A)は図1に示す遠隔操作型アクチュエータの先端部材およびスピンドルガイド部の断面図、(B)はそのIIIB−IIIB断面図、(C)は先端部材と回転軸との連結構造を示す図である。 (A)は同遠隔操作型アクチュエータの工具回転用駆動機構および姿勢変更用駆動機構の断面図、(B)はそのIVB−IVB断面図に制御系を組み合わせて表示した図である。 (A)は工具回転用駆動機構および姿勢変更用駆動機構の異なる構成を示す断面図に制御系を組み合わせて表示した図、(B)はそのVB−VB断面図である。 (A)は工具回転用駆動機構および姿勢変更用駆動機構のさらに異なる構成を示す断面図に制御系を組み合わせて表示した図、(B)はそのVIB−VIB断面図である。 (A)は図6(A)の部分拡大図、(B)はそのVIIB−VIIB断面図である。 この発明のさらに異なる実施形態にかかる遠隔操作型アクチュエータの概略構成を示す図である。 (A)は同遠隔操作型アクチュエータの工具回転用駆動機構および姿勢変更用駆動機構の断面図、(B)はそのIXB−IXB断面図である。 同工具回転用駆動機構の工具回転用可撓性ワイヤの断面図である。 同姿勢変更用駆動機構の姿勢変更用可撓性ワイヤの断面図である。 (A)は工具回転用駆動機構および姿勢変更用駆動機構のさらに異なる構成を示す断面図、(B)はそのXIIB−XIIB断面図である。る。 工具回転用駆動機構および姿勢変更用駆動機構のさらに異なる構成を示す断面図である。 (A)は図13の部分拡大図、(B)はそのXIVB−XIVB断面図に制御系を組み合わせて表示した図である。 (A)は先端部材の姿勢を変更する機構が異なる遠隔操作型アクチュエータの先端部材およびスピンドルガイド部の断面図、(B)はそのXVB−XVB断面図である。 (A)は先端部材の姿勢を変更する機構がさらに異なる遠隔操作型アクチュエータの先端部材およびスピンドルガイド部の断面図、(B)はそのXVIB−XVIB断面図である。 (A)は先端部材の姿勢を変更する機構がさらに異なる遠隔操作型アクチュエータの先端部材およびスピンドルガイド部の断面図、(B)はそのXVIIB−XVIIB断面図である。 (A)は図16に示す遠隔操作型アクチュエータの工具回転用駆動機構および姿勢変更用駆動機構の構成を示す断面図、(B)はそのXVIIIB−XVIIIB断面図である。 (A)は異なる工具回転用駆動機構および姿勢変更用駆動機構の構成を示す断面図、(B)はそのXIXB−XIXB断面図である。
図1および図2は、この発明のそれぞれ異なる実施形態にかかる遠隔操作型アクチュエータの概略構成を示す図である。各遠隔操作型アクチュエータは、回転式の工具1を保持する先端部材2と、この先端部材2が先端に姿勢変更自在に取付けられた細長形状のスピンドルガイド部3と、このスピンドルガイド部3の基端が結合された駆動部ハウジング4aと、この駆動部ハウジング4a内の工具回転用駆動機構4bおよび姿勢変更用駆動機構4cを制御するコントローラ5とを備える。駆動部ハウジング4aは、内蔵の工具回転用駆動機構4bおよび姿勢変更用駆動機構4cと共に駆動部4を構成する。
図3と共に、先端部材2およびスピンドルガイド部3の内部構造について説明する。図3は図1の遠隔操作型アクチュエータについて示すが、図1のようにスピンドルガイド部3が真っ直ぐな形状である場合も、図2のようにスピンドルガイド部3が湾曲した形状である場合も、先端部材2およびスピンドルガイド部3の内部構造は基本的に同じである。
先端部材2は、略円筒状のハウジング11の内部に、一対の軸受12によりスピンドル13が回転自在に支持されている。スピンドル13は、先端側が開口した筒状で、中空部に工具1のシャンク1aが嵌合状態に挿入され、回り止めピン14によりシャンク1aが回転不能に結合される。この先端部材2は、先端部材連結部15を介してスピンドルガイド部3の先端に取付けられる。先端部材連結部15は、先端部材2を姿勢変更自在に支持する手段であり、球面軸受からなる。具体的には、先端部材連結部15は、ハウジング11の基端の内径縮径部からなる被案内部11aと、スピンドルガイド部3の先端に固定された抜け止め部材21の鍔状部からなる案内部21aとで構成される。両者11a,21aの互いに接する各案内面F1,F2は、スピンドル13の中心線CL上に曲率中心Oが位置し、基端側ほど径が小さい球面とされている。これにより、スピンドルガイド部3に対して先端部材2が抜け止めされるとともに、姿勢変更自在に支持される。この例は、曲率中心Oを通るX軸回りに先端部材2が姿勢変更する構成であるため、案内面F1,F2が、点Oを通るX軸を軸心とする円筒面であってもよい。
スピンドルガイド部3は、駆動部ハウジング4a内の工具回転用駆動源41(図4)の回転を前記スピンドル13へ伝達する回転軸22を有する。この例では、回転軸22はワイヤとされ、ある程度の弾性変形が可能である。ワイヤの材質としては、例えば金属、樹脂、グラスファイバー等が用いられる。ワイヤは単線であっても、撚り線であってもよい。図3(C)に示すように、スピンドル13と回転軸22とは、自在継手等の継手23を介して回転伝達可能に接続されている。継手23は、スピンドル13の閉塞した基端に設けられた溝13aと、回転軸22の先端に設けられ前記溝13aに係合する突起22aとで構成される。上記溝13aと突起22aとの連結箇所の中心は、前記案内面F1,F2の曲率中心Oと同位置である。
スピンドルガイド部3は、このスピンドルガイド部3の外郭となる外郭パイプ25を有し、この外郭パイプ25の中心に前記回転軸22が位置する。回転軸22は、それぞれ軸方向に離れて配置された複数の転がり軸受26によって回転自在に支持されている。各転がり軸受26間には、これら転がり軸受26に予圧を発生させるためのばね要素27A,27Bが設けられている。ばね要素27A,27Bは、例えば圧縮コイルばねである。転がり軸受26の内輪に予圧を発生させる内輪用ばね要素27Aと、外輪に予圧を発生させる外輪用ばね要素27Bとがあり、これらが交互に配置されている。前記抜け止め部材21は、固定ピン28により外郭パイプ25のパイプエンド部25aに固定され、その先端内周部で転がり軸受29を介して回転軸22の先端部を回転自在に支持している。パイプエンド部25aは、外郭パイプ25と別部材とし、溶接等により結合してもよい。
外郭パイプ25の内径面と回転軸22の間には、両端に貫通する1本のガイドパイプ30が設けられ、このガイドパイプ30の内径孔であるガイド孔30a内に、姿勢操作部材31が進退自在に挿通されている。この例では、姿勢操作部材31は、ワイヤ31aと、その両端に設けた柱状ピン31bとでなる。先端部材2側の柱状ピン31bの先端は球面状で、先端部材2のハウジング11の基端面に当接している。駆動部ハウジング4a側の柱状ピン31bの先端も球面状で、後記直動部材51(図4)の前面に当接している。
上記姿勢操作部材31が位置する周方向位置に対し180度の位相の位置には、先端部材2のハウジング11の基端面とスピンドルガイド部3の外郭パイプ25の先端面との間に、例えば圧縮コイルばねからなる復元用弾性部材32が設けられている。この復元用弾性部材32は、先端部材2を所定姿勢側へ付勢する作用をする。
また、外郭パイプ25の内径面と回転軸22の間には、前記ガイドパイプ30とは別に、このガイドパイプ30と同一ピッチ円C上に、複数本の補強シャフト34が配置されている。これらの補強シャフト34は、スピンドルガイド部3の剛性を確保するためのものである。ガイドパイプ30と補強シャフト34の配列間隔は等間隔とされている。ガイドパイプ30および補強シャフト34は、外郭パイプ25の内径面におよび前記転がり軸受26の外径面に接している。これにより、転がり軸受26の外径面を支持している。
図4は、駆動部ハウジング4a内の工具回転用駆動機構4bおよび姿勢変更用駆動機構4cを示す。工具回転用駆動機構4bは、コントローラ5(図1、図2)により制御される工具回転用駆動源41を備える。工具回転用駆動源41は、例えば電動モータであり、その出力軸41aが前記回転軸22の基端に結合させてある。姿勢変更用駆動機構4cは、コントローラ5(図1、図2)により制御される姿勢変更用駆動源42を備える。姿勢変更用駆動源42はロータリアクチュエータであって、減速機構43が一体に設けられている。なお、ロータリアクチュエータは、電動式であっても、流体圧式であってもよいが、この実施形態では電動式のアクチュエータを用いている。減速機構43は、姿勢変更用駆動源42の回転を減速して出力するものであり、その出力軸43aに動作変換機構44Aが直結されている。動作変換機構44Aは、減速機構43の出力を回転運動から進退運動に変換する機構である。この図例の動作変換機構44Aは、減速機構43の出力を回転運動から直線往復運動に変換して出力する直動機構とされている。
直動機構である動作変換機構44Aは、具体的には、両端部が軸受45で支持され一端が減速機構43の出力軸43aにカップリング46を介して連結されたボールねじ47と、このボールねじ47に螺合するナット48とでなるボールねじ機構49を備え、前記ナット48に、リニアガイド50によりボールねじ47の軸方向に移動自在に案内された直動部材51が固定されている。直動部材51は、動作変換機構44Aの出力部材であって、この直動部材51の先端面からなる接触部51aに姿勢操作部材31の基端が当接している。
減速機構43の出力軸43aの回転が、ボールねじ機構49により直線運動に変換されて、直動部材51がリニアガイド50に沿って直線移動する。直動部材51が図4(A)の左側へ移動するときは、直動部材51に押された姿勢操作部材31が前進し、直動部材51が右側へ移動するときは、前記復元用弾性部材32の弾性反発力により押し戻されて姿勢操作部材31が後退する。
直動部材51にはリニアスケール52が設置され、このリニアスケール52の目盛を、駆動部ハウジング4aに固定されたリニアエンコーダ53が読み取る。これらリニアスケール52とリニアエンコーダ53とで、姿勢操作部材31の進退位置を検出する位置検出手段54を構成する。正確には、リニアエンコーダ53の出力は進退位置推定手段55に送信され、この進退位置推定手段55により姿勢操作部材31の進退位置を推定する。つまり、位置検出手段54は、減速機構43と姿勢操作部材31間の動力伝達手段である直動部材51の動作位置を検出し、この検出結果から姿勢操作部材31の進退位置を推定する。
進退位置推定手段55は、姿勢操作部材31の進退位置とリニアエコンコーダ53の出力信号との関係を演算式またはテーブル等により設定した関係設定手段(図示せず)を有し、入力された出力信号から前記関係設定手段を用いて姿勢操作部材31の進退位置を推定する。この進退位置推定手段55は、コントローラ5に設けられたものであっても、あるいは外部の制御装置に設けられたものであってもよい。コントローラ5は、進退位置推定手段55の検出値に基づき、姿勢変更用駆動源42を制御する。
この遠隔操作型アクチュエータの動作を説明する。
工具回転用駆動源41を駆動すると、その回転が回転軸22を介してスピンドル13に伝達されて、スピンドル13と共に工具1が回転する。この回転する工具1により、骨等を切削加工する。その際、姿勢変更用駆動源42を駆動させて、遠隔操作で先端部材2の姿勢変更を行う。例えば、姿勢変更用駆動源42により姿勢操作部材31を先端側へ進出させると、姿勢操作部材31によって先端部材2のハウジング11が押されて、先端部材2は図3(A)において先端側が下向きとなる側へ案内面F1,F2に沿って姿勢変更する。逆に、姿勢変更用駆動源42により姿勢操作部材31を後退させると、復元用弾性部材32の弾性反発力によって先端部材2のハウジング11が押し戻され、先端部材2は図3(A)において先端側が上向きとなる側へ案内面F1,F2に沿って姿勢変更する。このとき、先端部材連結部15には、姿勢操作部材31の圧力、復元用弾性部材32の弾性反発力、および抜け止め部材21からの反力が作用しており、これらの作用力の釣り合いにより先端部材2の姿勢が決定される。
姿勢操作部材31の進退は、詳しくは次のようにして行われる。すなわち、前記姿勢変更用駆動源42の回転が、減速機構43により減速され、さらに動作変換機構44Aにより回転運動から直線進退運動に変換されて、出力部材である直動部材51に伝達される。この直動部材51の進退動作が接触部51aより姿勢操作部材31の基端へ伝達されて、姿勢操作部材31が進退動作する。減速機構43が設けられているため、姿勢変更用駆動源42の出力するトルクが小さくても、大きなトルクを発生させて、直動部材51に大きな作用力を与えることができる。そのため、姿勢操作部材31を確実に進退動作させることができ、先端部材2に設けた工具1を正確に位置決めできる。また、姿勢変更用駆動源42の小型化が可能となり、遠隔操作型アクチュエータ全体をコンパクトにできる。
特に、姿勢変更用駆動源42にロータリアクチュエータを用い、減速機構43と、その出力を進退運動に変換する動作変換機構44Aとを組み合わせ、この動作変換機構44Aにより直動部材51を介して姿勢操作部材31を進退動作させるようにしたため、遠隔操作型アクチュエータ全体をより一層コンパクトにできる。
先端部材2の姿勢は、位置検出手段54により検出される姿勢操作部材31の進退位置から求められる。位置検出手段54の検出値、正確にはリニアエンコーダ53の検出値をコントローラ5にフィードバックさせて、姿勢変更用駆動源42の出力量を制御するフィードバック制御を行えば、工具1の位置決め精度を向上させることができる。
姿勢操作部材31はガイド孔30aに挿通されているため、姿勢操作部材31が長手方向と交差する方向に位置ずれすることがなく、常に先端部材2に対し適正に作用することができ、先端部材2の姿勢変更動作が正確に行われる。また、姿勢操作部材31は可撓性であるため、スピンドルガイド部3が湾曲部を有する場合でも先端部材2の姿勢変更動作が確実に行われる。さらに、スピンドル13と回転軸22との連結箇所の中心が案内面F1,F2の曲率中心Oと同位置であるため、先端部材2の姿勢変更によって回転軸22に対して押し引きする力がかからず、先端部材2が円滑に姿勢変更できる。
この遠隔操作型アクチュエータは、例えば人工関節置換手術において骨の髄腔部を削るのに使用されるものであり、施術時には、先端部材2の全部または一部が患者の体内に挿入して使用される。このため、上記のように先端部材2の姿勢を遠隔操作で変更できれば、常に工具1を適正な姿勢に保持した状態で骨の加工をすることができ、人工関節挿入用穴を精度良く仕上げることができる。
細長形状であるスピンドルガイド部3には、回転軸22および姿勢操作部材31を保護状態で設ける必要があるが、外郭パイプ25の中心部に回転軸22を設け、外郭パイプ25と回転軸22との間に、姿勢操作部材31を収容したガイドパイプ30と補強シャフト34とを円周方向に並べて配置した構成としたことにより、回転軸22および姿勢操作部材31を保護し、かつ内部を中空して軽量化を図りつつ剛性を確保できる。また、全体のバランスも良い。
回転軸22を支持する転がり軸受26の外径面を、ガイドパイプ30と補強シャフト34とで支持させたため、余分な部材を用いずに転がり軸受26の外径面を支持できる。また、ばね要素27A,27Bにより転がり軸受26に予圧がかけられているため、ワイヤからなる回転軸22を高速回転させることができる。そのため、スピンドル13を高速回転させて加工することができ、加工の仕上がりが良く、工具1に作用する切削抵抗を低減させられる。ばね要素27A,27Bは隣合う転がり軸受26間に設けられているので、スピンドルガイド部3の径を大きくせずにばね要素27A,27Bを設けることができる。
この実施形態では、工具回転用駆動源41および姿勢変更用駆動源42が共通の駆動部ハウジング4a内に設けられている。そのため、遠隔操作型アクチュエータ全体の構成を簡略にできる。工具回転用駆動源41および姿勢変更用駆動源42のいずれか一方だけを駆動部ハウジング4a内に設けてもよい。後で説明するように、工具回転用駆動源41および姿勢変更用駆動源42を駆動部ハウジング4aの外に設けてもよい。
図5は、動作変換機構の異なる例を示す。この動作変換機構44Bは、回転運動を進退運動に変換する機能と、減速機能とを兼ね備えたものである。よって、姿勢変更用駆動源42に、前記減速機構43が付設されていない。動作変換機構44Bは、両端部が軸受45で支持され一端が姿勢変更用駆動源42の出力軸42aにカップリング46を介して連結されたウォーム57と、支持軸59に支持され前記ウォーム57と噛み合うウォームホイール58とを備える。ウォームホイール58は動作変換機構44Bの出力部材であって、このウォームホイール58の先端面からなる接触部58aに姿勢操作部材31の基端が当接している。なお、ウォームホイール58は、円周の一部にだけ歯が設けられ形状をしており、回転軸22が挿通される開口58bを有している。
姿勢変更用駆動源42の出力軸42aの回転が、ウォーム57とウォームホイール58とでなる減速機構により減速されて、出力部材であるウォームホイール58へ伝達される。ウォームホイール58の接触部58aが姿勢操作部材31に対して滑り接触しながら、ウォームホイール58が揺動することにより、姿勢操作部材31に進退動作を与える。すなわち、接触部58aが図5(A)の左側へ回動するときは、接触部58aに押された姿勢操作部材31が前進し、接触部58aが右側へ回動するときは、前記復元用弾性部材32の弾性反発力により押し戻されて姿勢操作部材31が後退する。
姿勢操作部材31の進退位置は、位置検出手段54により検出される。この図例の場合、位置検出手段54は、ウォームホイール58の背面に設けた被検出部59と、駆動部ハウジング4aに固定して設けられ前記被検出部59の変位を検出する検出部60とでなる。位置検出手段54は、光学式であっても磁気式であってもよい。正確には、検出部60の出力は進退位置推定手段55に送信され、この進退位置推定手段55により姿勢操作部材31の進退位置を推定する。つまり、位置検出手段54は、減速機構43と姿勢操作部材31間の動力伝達手段であるウォームホイール58の動作位置を検出し、この検出結果から姿勢操作部材31の進退位置を推定する。
この動作変換機構44Bは減速機構を兼ねる。換言すれば、ウォーム57とウォームホイール58とを組み合わせた機構は、動作変換機能を付加した減速機構であると言える。このように、減速機構と動作変換機構を一体化とすることで、減速および動作変換の機能部分を小型でコンパクトにできる。ウォームホイール58を出力部材としたことで、部品点数を削減にできる。また、ウォーム57とウォームホイール58とでなる減速機構は、大きな減速比をとれる。
図6および図7は、動作変換機構のさらに異なる例を示す。この動作変換機構44Cは、姿勢変更用駆動源42に付設した減速機構43の出力軸43aの回転を直線往復運動に変換する直動機構部62と、この直動機構部62の出力を姿勢操作部材31に増力伝達するレバー機構部63とでなる。
直動機構部62は、図7(A)に拡大して示すように、駆動部ハウジング4aに進退自在に設けられた進退部材65と、この進退部材65の雄ねじ部65aに螺合する雌ねじ部材66と、この雌ねじ部材66の外周に結合ピン67により結合された連結部材68とを備える。図7(B)に示すように、進退部材65は両側面が平面状に切り落とされた断面形状であり、同じ断面形状をした駆動部ハウジング4aの貫通孔69に嵌合することで、中心軸方向に進退自在ではあるが、中心軸回りに回転不能となっている。図6において、雌ねじ部材66は軸受70を介して駆動部ハウジング4aに、連結部材68は軸受71を介して駆動部ハウジング4aに固定の支持部材72にそれぞれ回転自在に支持されている。連結部材68は、カップリング46を介して減速機構43の出力軸43aに結合されている。
レバー機構部63は、支軸74回りに回動自在なレバー75を有し、このレバー75における支軸74からの距離が長い作用点P1に進退部材65の力が作用し、支軸74からの距離が短い力点P2で姿勢操作部材31に力を与える構成であり、進退部材65の出力を増力して姿勢操作部材31に伝達する。レバー75は、この動作変換機構44Cの出力部材である。レバー75には、回転軸22が挿通される開口75aが設けられている。
姿勢操作部材31の進退位置を検出する位置検出手段54は、この図例の場合、レバー75の背面に設けた被検出部59と、駆動部ハウジング4aに固定して設けられ前記被検出部59の変位を検出する検出部60とでなる。位置検出手段54は、光学式であっても磁気式であってもよい。前記同様、検出部60の出力は進退位置推定手段55に送信され、この進退位置推定手段55により姿勢操作部材31の進退位置を推定する。つまり、位置検出手段54は、減速機構43と姿勢操作部材31間の動力伝達手段であるレバー75の動作位置を検出し、この検出結果から姿勢操作部材31の進退位置を推定する。
この動作変更機構44Cも、減速機構43の回転を直動機構部62で直線往復運動に変換することで、姿勢操作部材31を進退させることができる。減速機構43により姿勢変更用駆動源42のトルクを増大させることに加え、レバー機構部63により直動機構部62の出力が増力されるので、姿勢操作部材31をより大きな作用力で進退動作させることができる。また、レバー機構部63を設けたことで、減速比の低い減速機構43を用いることが可能となり、減速機構43の小型・軽量化を実現できる。レバー機構部63の最終出力部を出力部材としたことで、部品点数を削減できる。
図8および図9は、工具回転用駆動機構および姿勢変更用駆動機構の構成が異なる実施形態を示す。前記各実施形態は、工具回転用駆動機構4bの工具回転用駆動源41および姿勢変更用駆動機構4cの姿勢変更用駆動源42が駆動部ハウジング4a内に設けられているのに対し、図8、図9の実施形態は、工具回転用駆動源41および姿勢変更用駆動源42が駆動部ハウジング4aとは別の駆動源ハウジング80に設けられている。
この実施形態の工具回転用駆動機構81は、駆動源ハウジング80に設けた工具回転用駆動源41の出力軸41aの回転を、工具回転用可撓性ワイヤ82のインナワイヤ84(図10)により、駆動部ハウジング4a内の回転軸22の基端へ伝達する。工具回転用可撓性ワイヤ82は、例えば図10に示す構造をしている。すなわち、可撓性のアウタチューブ83の中心に、可撓性のインナワイヤ84が、複数の転がり軸受86によって回転自在に支持されている。そして、インナワイヤ84の両端が、工具回転用駆動源41の出力軸41aおよび回転軸22の基端にそれぞれ繋がれている。各転がり軸受86間には、これら転がり軸受86に予圧を発生させるためのばね要素87A,87Bが設けられている。ばね要素87A,87Bは、例えば圧縮コイルばねである。転がり軸受86の内輪に予圧を発生させる内輪用ばね要素87Aと、外輪に予圧を発生させる外輪用ばね要素87Bとがあり、これらが交互に配置されている。このように、ばね要素87A,87Bにより転がり軸受86に予圧をかけることにより、インナワイヤ84を高速回転させることができる。市販されているフレキシブルシャフトを使用してもよい。
また、この実施形態の姿勢変更用駆動機構91は、駆動源ハウジング80に設けた姿勢変更用駆動源42の回転を、姿勢変更用可撓性ワイヤ92のインナワイヤ94(図11)により、駆動部ハウジング4aに設置した減速機構43へ伝達し、さらに減速機構43から駆動部ハウジング4aの動作変換機構44へ伝達する。この図例の動作変換機構44は、図4の動作変換機構44Aと同じ構成であって、インナワイヤ94の回転を直線往復運動に変換して出力する直動機構とされている。図4と同じ構成の箇所を、その一部に付き同一符号を付して示してある。動作変換機構44として、他の動作変換機構すなわち前記動作変換機構44B,44Cや後記動作変換機構44Dを採用してもよい。
姿勢変更用可撓性ワイヤ92は、前記工具回転用可撓性ワイヤ82と同じ構造であり、例えば図11に示す構造をしている。すなわち、可撓性のアウタチューブ93の中心に、可撓性のインナワイヤ94が、複数の転がり軸受96によって回転自在に支持されている。そして、インナワイヤ94の両端が、姿勢変更用駆動源42の出力軸42aおよび減速機構43の入力軸43bにそれぞれ繋がれている。各転がり軸受96間には、これら転がり軸受96に予圧を発生させるためのばね要素97A,97Bが設けられている。ばね要素97A,97Bは、例えば圧縮コイルばねである。転がり軸受96の内輪に予圧を発生させる内輪用ばね要素97Aと、外輪に予圧を発生させる外輪用ばね要素97Bとがあり、これらが交互に配置されている。このように、ばね要素97A,97Bにより転がり軸受96に予圧をかけることにより、インナワイヤ94を高速回転させることができる。市販されているフレキシブルシャフトを使用しても良い。
姿勢変更用可撓性ワイヤ92のインナワイヤ94は回転伝達時に捩れて、その回転伝達上流側と下流側とで回転位相差が生じる。しかし、可撓性ワイヤ92よりも下流側に減速機構43が設けられているため、上記回転位相差は減速機構43の出力側で小さくなる。そのため、可撓性ワイヤ92の捩れの影響が出力部材である直動部材51に大きく現れることがなく、姿勢操作部材31を精度良く進退動作させられる。
図8および図9の例は、減速機構43の入力軸43bと出力軸43aとが同一軸上に位置しているが、図12のように入力軸43bと出力軸43aとを互いに直交させて設けてもよい。入力軸43bと出力軸43aが同一軸上に位置する場合、減速機構と43して例えばハーモニックドライブや遊星歯車機構等を採用することができる。これらの機構は、小型でコンパクトな構造でありながら、大きな減速比をとることができる。また、入力軸43bと出力軸43aが互いに直交する場合は、減速機構43の出力軸43aの延長線上に姿勢変更用駆動源42を配置しなくてよいので、設計上の自由度が向上する。
図13および図14は、工具回転用駆動源41および姿勢変更用駆動源42が駆動部ハウジング4aとは別の駆動源ハウジング80に設けられた工具回転用駆動部4bおよび姿勢変更用駆動部4cにおいて、動作変換機構の構成が上記各実施形態と異なる例を示す。この動作変換機構44Dは、ラックとピニオンを用いてなる直動機構であり、駆動部ハウジング4aに設置した減速機構43の出力軸43aに、カップリング46を介してピニオン100が連結されている。ピニオン100は、軸受101により回転自在に支持されている。このピニオン100に、ラック102が噛み合っている。ラック102は出力部材103に一体に形成されたものであり、その出力部材103は、リニアガイド104により姿勢操作部材31の長さ方向に移動自在に支持されている。そして、出力部材103の先端面からなる接触部103aに姿勢操作部材31の基端が当接している。
減速機構43の出力軸43aの回転が、ラック102とピニオン100とにより直線往復運動に変換されて、出力部材103へ伝達される。出力部材103が図13(A)の左側へ移動するときは、出力部材103に押された姿勢操作部材31が前進し、出力部材103が右側へ移動するときは、前記復元用弾性部材32の弾性反発力により押し戻されて姿勢操作部材31が後退する。
出力部材103にはリニアスケール105が設置され、このリニアスケール105の目盛を、駆動部ハウジング4aに固定されたリニアエンコーダ106が読み取る。これらリニアスケール105とリニアエンコーダ106とで、姿勢操作部材31の進退位置を検出する位置検出手段54を構成する。前記同様、リニアエンコーダ106の出力は進退位置推定手段55に送信され、この進退位置推定手段55により姿勢操作部材31の進退位置を推定する。つまり、位置検出手段54は、減速機構43と姿勢操作部材31間の動力伝達手段である出力部材103の動作位置を検出し、この検出結果から姿勢操作部材31の進退位置を推定する。
このラック102とピニオン100とでなる動作変換機構44Dの構成は、姿勢変更用駆動源42を駆動部ハウジング4aに設けた遠隔操作型アクチュエータに適用してもよい。また、この図例では、減速機構43の入力軸43bと出力軸43aとが同一軸上に設けられているが、入力軸43bと出力軸43aを互いに直交させて設けてもよい。
図15は、先端部材2の姿勢を変更させる構成が異なる実施形態を示す。この遠隔操作型アクチュエータは、外郭パイプ25内の互いに180度の位相にある周方向位置に2本のガイドパイプ30を設け、そのガイドパイプ30の内径孔であるガイド孔30a内に、前記同様の姿勢操作ワイヤ31aおよび柱状ピン31bからなる姿勢操作部材31が進退自在に挿通してある。2本のガイドパイプ30間には、ガイドパイプ30と同一ピッチ円C上に複数本の補強シャフト34が配置されている。復元用弾性部材32は設けられていない。案内面F1,F2は、曲率中心が点Oである球面、または点Oを通るX軸を軸心とする円筒面である。
駆動部4(図示せず)には、2つの姿勢操作部材31をそれぞれ個別に進退操作させる2つの姿勢変更用駆動源42(図示せず)が設けられており、これら2つの姿勢変更用駆動源42を互いに逆向きに駆動することで先端部材2の姿勢変更を行う。例えば、図15における上側の姿勢操作部材31を先端側へ進出させ、かつ下側の姿勢操作部材31を後退させると、上側の姿勢操作部材31によって先端部材2のハウジング11が押されることにより、先端部材2は図15(A)において先端側が下向きとなる側へ案内面F1,F2に沿って姿勢変更する。逆に、両姿勢操作部材31を逆に進退させると、下側の姿勢操作部材31によって先端部材2のハウジング11が押されることにより、先端部材2は図15(A)において先端側が上向きとなる側へ案内面F1,F2に沿って姿勢変更する。その際、先端部材連結部15には、上下2つの姿勢操作部材31の圧力、および抜け止め部材21からの反力が作用しており、これらの作用力の釣り合いにより先端部材2の姿勢が決定される。この構成では、2つの姿勢操作部材31で先端部材2のハウジング11に加圧されるため、1つ姿勢操作部材31だけで加圧される前記実施形態に比べ、先端部材2の姿勢安定性を高めることができる。
図16は、先端部材2の姿勢を変更させる構成がさらに異なる実施形態を示す。この遠隔操作型アクチュエータは、外郭パイプ25内の互いに120度の位相にある周方向位置に3本のガイドパイプ30を設け、そのガイドパイプ30の内径孔であるガイド孔30a内に前記同様の姿勢操作部材31が進退自在に挿通してある。3本のガイドパイプ30間には、ガイドパイプ30と同一ピッチ円C上に複数本の補強シャフト34が配置されている。復元用弾性部材32は設けられていない。案内面F1,F2は曲率中心が点Oである球面であり、先端部材2は任意方向に傾動可能である。
駆動部4には、3つの姿勢操作部材31(31U,31L,31R)をそれぞれ個別に進退操作させる3つの姿勢変更用駆動源42(42U,42L,42R)(図18、図19)が設けられており、これら3つの姿勢変更用駆動源42を互いに連係させて駆動することで先端部材2の姿勢変更を行う。
例えば、図16における上側の1つの姿勢操作部材31Uを先端側へ進出させ、かつ他の2つの姿勢操作部材31L,31Rを後退させると、上側の姿勢操作部材31Uによって先端部材2のハウジング11が押されることにより、先端部材2は図16(A)において先端側が下向きとなる側へ案内面F1,F2に沿って姿勢変更する。このとき、各姿勢操作部材31の進退量が適正になるよう、各姿勢変更用駆動源42が制御される。各姿勢操作部材31を逆に進退させると、左右の姿勢操作部材31L,31Rによって先端部材2のハウジング11が押されることにより、先端部材2は図16(A)において先端側が上向きとなる側へ案内面F1,F2に沿って姿勢変更する。
また、上側の姿勢操作部材31Uは静止させた状態で、左側の姿勢操作部材31Lを先端側へ進出させ、かつ右側の姿勢操作部材31Rを後退させると、左側の姿勢操作部材31Lによって先端部材2のハウジング11が押されることにより、先端部材2は右向き、すなわち図16(A)において紙面の裏側向きとなる側へ案内面F1,F2に沿って姿勢変更する。左右の姿勢操作部材31L,31Rを逆に進退させると、右の姿勢操作部材31Rによって先端部材2のハウジング11が押されることにより、先端部材2は左向きとなる側へ案内面F1,F2に沿って姿勢変更する。
このように姿勢操作部材31を円周方向の3箇所に設けることにより、先端部材2を上下左右の2軸(X軸、Y軸)の方向に姿勢変更することができる。その際、先端部材連結部15には、3つの姿勢操作部材31の圧力、および抜け止め部材21からの反力が作用しており、これらの作用力の釣り合いにより先端部材2の姿勢が決定される。この構成では、3つの姿勢操作部材31で先端部材2のハウジング11に加圧されるため、さらに先端部材2の姿勢安定性を高めることができる。姿勢操作部材31の数をさらに増やせば、先端部材2の姿勢安定性をより一層高めることができる。
図17は図16にものと比べてスピンドルガイド部3の内部構造が異なる実施形態を示す。この遠隔操作型アクチュエータのスピンドルガイド部3は、外郭パイプ25の中空孔24が、中心部の円形孔部24aと、この円形孔部24aの外周における互いに120度の位相をなす周方向位置から外径側へ凹んだ3つの溝状部24bとでなる。溝状部24bの先端の周壁は、断面半円形である。そして、円形孔部24aに回転軸22と転がり軸受26とが収容され、各溝状部24bに姿勢操作部材31(31U,31L,31R)が収容されている。
外郭パイプ25を上記断面形状としたことにより、外郭パイプ25の溝状部24b以外の箇所の肉厚tを厚くなり、外郭パイプ25の断面2次モーメントが大きくなる。すなわち、スピンドルガイド部3の剛性が高まる。それにより、先端部材2の位置決め精度を向上させられるとともに、切削性を向上させられる。また、溝状部24bにガイドパイプ30を配置したことにより、ガイドパイプ30の円周方向の位置決めを容易に行え、組立性が良好である。
図16や図17のように姿勢操作部材31が周方向の3箇所に設けられている場合、姿勢変更用駆動機構4cを例えば図18または図19のように構成することができる。すなわち、各姿勢操作部材31(31U,31L,31R)をそれぞれ個別に進退操作させる3つの姿勢変更用駆動源42(42U,42L,42R)を設置すると共に、各姿勢変更用駆動源42に対応する3つの動作変換機構44A(44AU,44AL,44AR),44C(44CU,44CL,44CR)を設ける。図18は、動作変換機構を、図4に示す直動機構型の動作変換機構44Aとした例である。各動作変換機構44Aは、回転軸22を中心にして放射状に配置してある。また、図19は、動作変換機構を、図6および図7に示す直動機構部62とレバー機構部63とでなる動作変換機構44Cとした例である。動作変換機構44Cは左右並列に配置してある。
上記各実施形態はスピンドルガイド部3が直線形状であるが、この発明の遠隔操作型アクチュエータは、姿勢操作部材31が可撓性であり、スピンドルガイド部3が湾曲部を有する場合でも先端部材2の姿勢変更動作が確実に行われるので、図2のようにスピンドルガイド部3を湾曲形状としてもよい。あるいは、スピンドルガイド部3の一部分のみを湾曲形状としてもよい。スピンドルガイド部3が湾曲形状であれば、直線形状では届きにくい骨の奥まで先端部材2を挿入することが可能となる場合があり、人工関節置換手術における人工関節挿入用穴の加工を精度良く仕上げることが可能になる。
スピンドルガイド部3を湾曲形状とする場合、外郭パイプ25、ガイドパイプ30、および補強シャフト34を湾曲形状とする必要がある。また、回転軸22は変形しやすい材質を用いるのが良く、例えば形状記憶合金が適する。
1…工具
2…先端部材
3…スピンドルガイド部
4a…駆動部ハウジング
5…コントローラ
13…スピンドル
15…先端部材連結部
22…回転軸
30…ガイドパイプ
30a…ガイド孔
31…姿勢操作部材
41…工具回転用駆動源
42…姿勢変更用駆動源
43…減速機構
43a…出力軸
43b…入力軸
44,44A,44B,44C,44D…動作変換機構
49…ボールねじ機構
51…直動部材(出力部材)
51a…接触部
54…位置検出手段
57…ウォーム
58…ウォームホイール(出力部材)
58a…接触部
62…直動機構部
63…レバー機構部
75…レバー(出力部材)
75a…開口
92…姿勢変更用可撓性ワイヤ
100…ピニオン
102…ラック
103…出力部材

Claims (9)

  1. 細長形状のスピンドルガイド部と、このスピンドルガイド部の先端に先端部材連結部を介して姿勢変更自在に取付けられた先端部材と、この先端部材に回転自在に設けた工具と、この工具を回転させる工具回転用駆動源と、前記先端部材の姿勢を操作する姿勢変更用駆動源とを備え、
    前記先端部材は、前記工具を保持するスピンドルを回転自在に支持し、前記スピンドルガイド部は、前記工具回転用駆動源の回転を前記スピンドルに伝達する回転軸と、両端に貫通したガイド孔とを内部に有し、先端が前記先端部材に接して進退動作することにより前記先端部材を姿勢変更させる可撓性の姿勢操作部材を前記ガイド孔内に進退自在に挿通し、
    前記姿勢変更用駆動源はロータリアクチュエータであって、この姿勢変更用駆動源の回転を入力しそれを減速して出力する減速機構と、この減速機構の出力を回転運動から進退運動に変換して出力する動作変換機構と、この動作変換機構の出力により前記姿勢操作部材の基端に接する接触部が進退動作することで前記姿勢操作部材を進退動作させる出力部材とを設け、前記動作変換機構は、前記減速機構の出力を回転運動から直線往復運動に変換する直動機構であって、この直動機構である動作変換機構の最終出力部を前記出力部材とし、前記直動機構は、ねじ機構を用いた機構であることを特徴とする遠隔操作型アクチュエータ。
  2. 細長形状のスピンドルガイド部と、このスピンドルガイド部の先端に先端部材連結部を介して姿勢変更自在に取付けられた先端部材と、この先端部材に回転自在に設けた工具と、この工具を回転させる工具回転用駆動源と、前記先端部材の姿勢を操作する姿勢変更用駆動源とを備え、
    前記先端部材は、前記工具を保持するスピンドルを回転自在に支持し、前記スピンドルガイド部は、前記工具回転用駆動源の回転を前記スピンドルに伝達する回転軸と、両端に貫通したガイド孔とを内部に有し、先端が前記先端部材に接して進退動作することにより前記先端部材を姿勢変更させる可撓性の姿勢操作部材を前記ガイド孔内に進退自在に挿通し、
    前記姿勢変更用駆動源はロータリアクチュエータであって、この姿勢変更用駆動源の回転を入力しそれを減速して出力する減速機構と、この減速機構の出力を回転運動から進退運動に変換して出力する動作変換機構と、この動作変換機構の出力により前記姿勢操作部材の基端に接する接触部が進退動作することで前記姿勢操作部材を進退動作させる出力部材とを設け、
    前記動作変換機構は、前記減速機構の出力を回転運動から直線往復運動に変換する直動機構であって、この直動機構である動作変換機構の最終出力部を前記出力部材とし、前記直動機構は、ラックとピニオンの噛み合いによる機構である遠隔操作型アクチュエータ。
  3. 細長形状のスピンドルガイド部と、このスピンドルガイド部の先端に先端部材連結部を介して姿勢変更自在に取付けられた先端部材と、この先端部材に回転自在に設けた工具と、この工具を回転させる工具回転用駆動源と、前記先端部材の姿勢を操作する姿勢変更用駆動源とを備え、
    前記先端部材は、前記工具を保持するスピンドルを回転自在に支持し、前記スピンドルガイド部は、前記工具回転用駆動源の回転を前記スピンドルに伝達する回転軸と、両端に貫通したガイド孔とを内部に有し、先端が前記先端部材に接して進退動作することにより前記先端部材を姿勢変更させる可撓性の姿勢操作部材を前記ガイド孔内に進退自在に挿通し、
    前記姿勢変更用駆動源はロータリアクチュエータであって、この姿勢変更用駆動源の回転を入力しそれを減速して出力する減速機構と、この減速機構の出力を回転運動から進退運動に変換して出力する動作変換機構と、この動作変換機構の出力により前記姿勢操作部材の基端に接する接触部が進退動作することで前記姿勢操作部材を進退動作させる出力部材とを設け、
    記動作変換機構は、前記減速機構の出力を回転運動から直線往復運動に変換する直動機構部と、この直動機構部の出力を増力して出力するレバー機構部とを有し、このレバー機構部の最終出力部を前記出力部材とした遠隔操作型アクチュエータ。
  4. 請求項1ないし請求項のいずれか1項において、前記減速機構は、前記姿勢変更用駆動源からの回転を入力する入力軸と、減速後の回転を出力する出力軸とを有し、これら入力軸および出力軸は共に同一軸上に位置する遠隔操作型アクチュエータ。
  5. 請求項1ないし請求項のいずれか1項において、前記減速機構は、前記姿勢変更用駆動源からの回転を入力する入力軸と、減速後の回転を出力する出力軸とを有し、これら入力軸および出力軸は互いに直交している遠隔操作型アクチュエータ。
  6. 細長形状のスピンドルガイド部と、このスピンドルガイド部の先端に先端部材連結部を介して姿勢変更自在に取付けられた先端部材と、この先端部材に回転自在に設けた工具と、この工具を回転させる工具回転用駆動源と、前記先端部材の姿勢を操作する姿勢変更用駆動源とを備え、
    前記先端部材は、前記工具を保持するスピンドルを回転自在に支持し、前記スピンドルガイド部は、前記工具回転用駆動源の回転を前記スピンドルに伝達する回転軸と、両端に貫通したガイド孔とを内部に有し、先端が前記先端部材に接して進退動作することにより前記先端部材を姿勢変更させる可撓性の姿勢操作部材を前記ガイド孔内に進退自在に挿通し、
    前記姿勢変更用駆動源はロータリアクチュエータであって、この姿勢変更用駆動源の回転を入力しそれを減速して出力する減速機構と、この減速機構の出力を回転運動から進退運動に変換して出力する動作変換機構と、この動作変換機構の出力により前記姿勢操作部材の基端に接する接触部が進退動作することで前記姿勢操作部材を進退動作させる出力部材とを設け、
    記減速機構は、前記姿勢変更用駆動源の回転により回転するウォームと、このウォームと噛み合うウォームホイールとを組み合わせた構成であり、前記ウォームホイールを、その一部分である接触部が前記姿勢操作部材と滑り接触して姿勢操作部材を進退動作させる前記出力部材とした遠隔操作型アクチュエータ。
  7. 請求項1ないし請求項のいずれか1項において、前記スピンドルガイド部の基端が結合された駆動部ハウジング内に前記減速機構を設け、前記駆動部ハウジング外に前記姿勢変更用駆動源を設け、前記姿勢変更用駆動源の回転を前記減速機構へ伝達する可撓性ワイヤを設けた遠隔操作型アクチュエータ。
  8. 請求項1ないし請求項のいずれか1項において、前記減速機構と前記姿勢操作部材間の動力伝達部材に、この動力伝達部材の動作位置を検出する位置検出手段を設けた遠隔操作型アクチュエータ。
  9. 請求項1ないし請求項のいずれか1項において、前記スピンドルガイド部は湾曲した箇所を有する遠隔操作型アクチュエータ。
JP2009291862A 2009-12-24 2009-12-24 遠隔操作型アクチュエータ Expired - Fee Related JP5557522B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009291862A JP5557522B2 (ja) 2009-12-24 2009-12-24 遠隔操作型アクチュエータ
US13/517,448 US9615836B2 (en) 2009-12-24 2010-12-20 Remote-controlled actuator assembly
EP10839340.6A EP2517657B1 (en) 2009-12-24 2010-12-20 Remotely-operated actuator
PCT/JP2010/072874 WO2011078110A1 (ja) 2009-12-24 2010-12-20 遠隔操作型アクチュエータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009291862A JP5557522B2 (ja) 2009-12-24 2009-12-24 遠隔操作型アクチュエータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011130875A JP2011130875A (ja) 2011-07-07
JP5557522B2 true JP5557522B2 (ja) 2014-07-23

Family

ID=44195636

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009291862A Expired - Fee Related JP5557522B2 (ja) 2009-12-24 2009-12-24 遠隔操作型アクチュエータ

Country Status (4)

Country Link
US (1) US9615836B2 (ja)
EP (1) EP2517657B1 (ja)
JP (1) JP5557522B2 (ja)
WO (1) WO2011078110A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110052906A (zh) * 2019-03-19 2019-07-26 湖州师范学院 一种筒状壳体内表面加工工艺

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9567984B2 (en) 2013-01-31 2017-02-14 A. Raymond & Cie Latch with rotary SMA actuator
JP7138942B2 (ja) * 2015-10-06 2022-09-20 エフエルエックス ソリューションズ, インコーポレーテッド 蛇型ロボット

Family Cites Families (28)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2914455A1 (de) 1979-04-10 1980-10-23 Maschf Augsburg Nuernberg Ag Vorrichtung zur herstellung einer aushoehlung in einem knochen
US4265231A (en) 1979-04-30 1981-05-05 Scheller Jr Arnold D Curved drill attachment for bone drilling uses
JPS5880213A (ja) 1981-11-05 1983-05-14 株式会社フジクラ ケ−ブル導体製造方法
JPS6025223Y2 (ja) * 1981-11-27 1985-07-29 オリンパス光学工業株式会社 体腔内処置用ドリル装置
US5762458A (en) * 1996-02-20 1998-06-09 Computer Motion, Inc. Method and apparatus for performing minimally invasive cardiac procedures
US5485952A (en) * 1992-09-23 1996-01-23 United States Surgical Corporation Apparatus for applying surgical fasteners
US5662662A (en) * 1992-10-09 1997-09-02 Ethicon Endo-Surgery, Inc. Surgical instrument and method
US5431323A (en) * 1992-10-09 1995-07-11 Ethicon, Inc. Endoscopic surgical instrument with pivotable and rotatable staple cartridge
US5405344A (en) * 1993-09-30 1995-04-11 Ethicon, Inc. Articulable socket joint assembly for an endoscopic instrument for surgical fastner track therefor
CA2145723A1 (en) * 1994-03-30 1995-10-01 Steven W. Hamblin Surgical stapling instrument with remotely articulated stapling head assembly on rotatable support shaft
US5616117A (en) * 1995-08-03 1997-04-01 Ohio Medical Instrument Company, Inc. Self locking surgical retractor
US5695513A (en) * 1996-03-01 1997-12-09 Metagen, Llc Flexible cutting tool and methods for its use
US6331181B1 (en) * 1998-12-08 2001-12-18 Intuitive Surgical, Inc. Surgical robotic tools, data architecture, and use
JP2001017446A (ja) 1999-07-05 2001-01-23 Nakanishi:Kk 医療用のハンドピース
AU2003240512B2 (en) 2002-06-04 2009-11-05 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University Device and method for rapid aspiration and collection of body tissue from within an enclosed body space
US7156842B2 (en) * 2003-11-20 2007-01-02 Sherwood Services Ag Electrosurgical pencil with improved controls
US7585300B2 (en) * 2003-12-19 2009-09-08 Spinascope, Inc. Dissecting high speed burr for spinal surgery
US7658740B2 (en) * 2004-08-17 2010-02-09 Medtronic, Inc. Surgical attachment instrument and method
US20060229624A1 (en) * 2005-03-31 2006-10-12 Zimmer Technology, Inc. Orthopaedic cutting instrument and method
US20070093840A1 (en) * 2005-10-06 2007-04-26 Pacelli Nicolas J Flexible shaft
JP4105200B2 (ja) 2006-05-11 2008-06-25 株式会社ナカニシ 医療用ハンドピース
US7431188B1 (en) * 2007-03-15 2008-10-07 Tyco Healthcare Group Lp Surgical stapling apparatus with powered articulation
AU2008302039B2 (en) * 2007-09-21 2013-07-18 Covidien Lp Surgical device
JP4580973B2 (ja) * 2007-11-29 2010-11-17 オリンパスメディカルシステムズ株式会社 処置具システム
US8074858B2 (en) * 2008-07-17 2011-12-13 Tyco Healthcare Group Lp Surgical retraction mechanism
EP2361563A4 (en) 2008-09-11 2015-04-08 Ntn Toyo Bearing Co Ltd REMOTELY CONTROLLED ACTUATOR
EP2364652B1 (en) 2008-10-08 2016-09-21 NTN Corporation Remotely operated actuator
US8485413B2 (en) * 2009-02-05 2013-07-16 Ethicon Endo-Surgery, Inc. Surgical stapling instrument comprising an articulation joint

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110052906A (zh) * 2019-03-19 2019-07-26 湖州师范学院 一种筒状壳体内表面加工工艺

Also Published As

Publication number Publication date
EP2517657A4 (en) 2015-05-20
EP2517657B1 (en) 2017-05-24
WO2011078110A1 (ja) 2011-06-30
JP2011130875A (ja) 2011-07-07
US20120255750A1 (en) 2012-10-11
US9615836B2 (en) 2017-04-11
EP2517657A1 (en) 2012-10-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2010119798A1 (ja) 遠隔操作型アクチュエータ
JP5289470B2 (ja) 可撓性ケーブル
WO2010137603A1 (ja) 遠隔操作型アクチュエータ
JP5557522B2 (ja) 遠隔操作型アクチュエータ
JP5538795B2 (ja) 遠隔操作型アクチュエータ
WO2011037131A1 (ja) 遠隔操作型アクチュエータおよび姿勢操作部材の塑性加工方法
JP5500890B2 (ja) 遠隔操作型アクチュエータ
WO2011034081A1 (ja) 遠隔操作型アクチュエータ
JP5258495B2 (ja) 遠隔操作型アクチュエータ
WO2011148892A1 (ja) 遠隔操作型アクチュエータ
JP5500891B2 (ja) 遠隔操作型アクチュエータ
JP5213735B2 (ja) 遠隔操作型アクチュエータ
JP5388702B2 (ja) 遠隔操作型アクチュエータ
WO2012020648A1 (ja) 遠隔操作型アクチュエータ
JP5388701B2 (ja) 遠隔操作型アクチュエータ
WO2012014838A1 (ja) 医療用アクチュエータ
JP5258594B2 (ja) 遠隔操作型アクチュエータ
JP2010051439A (ja) 遠隔操作型アクチュエータ
JP2010088812A (ja) 遠隔操作型アクチュエータ
JP2010046197A (ja) 遠隔操作型アクチュエータ
JP2010046764A (ja) 遠隔操作型アクチュエータ
JP5197293B2 (ja) 遠隔操作型アクチュエータ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131224

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140213

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140520

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140603

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5557522

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees