JP5387271B2 - 省燃費支援装置 - Google Patents

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Description

本発明は、省燃費の達成度合いが視覚的に捉えやすく、運転中の周辺視でも認識しやすく、必要な運転操作行動が直感的に喚起される省燃費支援装置に関する。
車両の省燃費走行を実現するため、運転者の運転操作行動を省燃費に寄与する運転操作行動に変えるよう、車両情報を加工して運転者に提供することが重要である。
従来、車両情報に基づいて、瞬間燃費、区間(累積)燃費、エコランプ、エコゲージ、アクセル開度などをさまざまな表示形態で表示して運転者に提供する省燃費支援装置が知られている。
特開2008−302807号公報 特開2007−256158号公報 特開2008−230402号公報
特許文献1では、燃料噴射量と瞬間燃費値のグラフを左右に振り分けて表示する。しかし、燃料噴射量のグラフは燃料噴射量が多くなる(省燃費でなくなる)と面積が拡大し、瞬間燃費値のグラフは瞬間燃費値が大きくなる(省燃費になる)と面積が拡大するので、省燃費に寄与したかどうかが視覚的に分別しづらい。
特許文献2では、現在の瞬間燃費と過去一定時間における平均燃費を演算して表示している。しかし、瞬間燃費や平均燃費は、運転者のひとつひとつの運転操作行動から一義的に決定されるものではなく、さまざまなパラメータ(車両信号)によって複合的に生じた結果である。これらそのままを表示しても、具体的にどんな運転操作行動が過去の省燃費につながったか、また、これからの省燃費のためにどのような運転操作行動をとればよいのか、といったことを直感的に理解することが難しい。
特許文献1,2では、瞬間燃費などの省燃費支援情報を車速メータの余白に表示している。しかし、省燃費支援情報を注視したり、気にしたりしながら運転することは安全上好ましくない。
また、エコランプを点灯する従来技術では、右左折時や道路カーブ走行時など、他の運転操作行動のために運転者が忙しい時にはエコランプの点灯に気づくことすら難しい。
特許文献3では、針色を変化させて燃費悪化を表示しているが、網膜の周辺部は色覚が弱いため、運転中の周辺視において色の変化を察知することは難しい。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、省燃費の達成度合いが視覚的に捉えやすく、運転中の周辺視でも認識しやすく、必要な運転操作行動が直感的に喚起される省燃費支援装置を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は、車両の省燃費を支援する情報を車内の画面表示器に表示する省燃費支援装置であって、走行中のアクセルオフにより噴射燃料が節約された時間の積算値に比例する燃料噴射カット積算時間指標を演算する燃料噴射カット積算時間指標演算部と、アクセル開度が小さいほど値が大きいアクセル開度指標を演算するアクセル開度指標演算部と、駐停車中にアイドリングを行った積算時間が短いほど値が大きいアイドリング積算時間指標を演算するアイドリング積算時間指標演算部と、エンジン回転数が低いほど値が大きいエンジン回転数指標を演算するエンジン回転数指標演算部と、前記4つの指標を共通の原点から放射状に伸びたグラフ軸を有する放射状グラフにして前記画面表示器に表示させる表示制御部とを備えたものである。
前記表示制御部は、グラフ軸が隣り合う指標同士を繋いだ閉曲線で囲まれる領域を背景と異なる色で表示させてもよい。
前記表示制御部は、前記閉曲線を外に凸に形成してもよい。
前記表示制御部は、前記閉曲線で囲まれる領域の色を、原点から前記閉曲線までの間で段階的又は無段階的に変化させてもよい。
前記表示制御部は、燃料噴射カット積算時間指標のグラフ軸とアイドリング積算時間指標のグラフ軸とを対向配置して表示させてもよい。
前記表示制御部は、アクセル開度指標のグラフ軸とエンジン回転数指標のグラフ軸とを対向配置して表示させてもよい。
前記表示制御部は、アクセル開度指標のグラフ軸を原点から上向きに伸ばして表示させてもよい。
前記表示制御部は、前記4つの指標をそれぞれの初期値からの変化分に加工して表示させてもよい。
本発明は次の如き優れた効果を発揮する。
(1)省燃費の達成度合いが視覚的に捉えやすい。
(2)運転中の周辺視でも認識しやすい。
(3)必要な運転操作行動が直感的に喚起される。
本発明の一実施形態を示す省燃費支援装置のブロック構成図である。 本発明の一実施形態を示す省燃費支援装置のブロック構成図である。 本発明の省燃費支援装置において画面表示器に表示されるグラフの平面図である。 (a)〜(e)は、本発明の省燃費支援装置において画面表示器のさまざまの表示形態を示す平面図である。 (a)〜(d)は、本発明の省燃費支援装置において画面表示器に表示されるグラフの変化を示す平面図である。 (a)〜(e)は、本発明の省燃費支援装置において画面表示器に表示されるグラフの領域図形のさまざまな表示形態を示す平面図である。 (a)は、本発明の省燃費支援装置において画面表示器に表示されるグラフのアクセルペダルを踏み込んだときの変化を示す平面図、(b)は、アクセルペダルの踏み込みを緩めたときの変化を示す平面図である。
以下、本発明の一実施形態を添付図面に基づいて詳述する。
図1に示されるように、本発明に係る省燃費支援装置1は、車両の省燃費を支援する情報を車内の画面表示器2に表示する省燃費支援装置1であって、走行中のアクセルオフにより噴射燃料が節約された時間の積算値に比例する燃料噴射カット積算時間指標を演算する燃料噴射カット積算時間指標演算部3と、アクセル開度が小さいほど値が大きいアクセル開度指標を演算するアクセル開度指標演算部4と、駐停車中にアイドリングを行った積算時間が短いほど値が大きいアイドリング積算時間指標を演算するアイドリング積算時間指標演算部5と、エンジン回転数が低いほど値が大きいエンジン回転数指標を演算するエンジン回転数指標演算部6と、前記4つの指標を共通の原点から放射状に伸びたグラフ軸を有する放射状グラフにして画面表示器2に表示させる表示制御部7とを備える。
燃料噴射カット積算時間指標演算部3、アクセル開度指標演算部4、アイドリング積算時間指標演算部5、エンジン回転数指標演算部6は、ECU(電子制御ユニット;図示せず)内に省燃費行動指標演算部8の一部として組み込まれる。ECUには、従来公知の多様な車両信号が入力されており、省燃費行動指標演算部8は、これらの車両信号に基づいて省燃費行動指標を演算する。省燃費行動指標とは、燃料噴射カット積算時間指標、アクセル開度指標、アイドリング積算時間指標、エンジン回転数指標の総称である。
本発明に用いる車両信号として、燃料噴射制御ECU9が出力する燃料噴射量(Qfin値)、アクセルペダルSW10が出力するアクセル開度、エンジン回転計11が出力するエンジン回転数、クロック12が出力する経過時間、速度計13が出力する車速がある。これ以外の車両信号でも、公知の車両信号はすべて本発明に用いることができる。
画面表示器2は、例えば、バックライト付き液晶を用いた画素式表示器であるが、本発明の指標がグラフ表示できるものであれば何でもよい。図1のように、画面表示器2は、車速表示盤等を収容したメータパネル14に設けてもよい。図2のように、画面表示器2は、フロントガラス15の横(例えば、ピラー)に設けてもよい。画面表示器2は、運転中の運転者の視野(周辺視を含む)に入る場所であればどこに設置してもよい。
省燃費行動指標演算部8は、演算に使用するデータを記憶するメモリ16を有する。メモリ16は、ECUの内部に組み込まれるか又はECUに外付けされる。メモリ16は、アイドリングストップ、エンジン停止、キーSWオフ等が生じたときに、そのイベントによって、あるいはそのときのデータ停止によって、あるいは電源停止によって、積算中のデータ、例えば、燃料噴射カット積算時間指標演算部3において積算している走行中のアクセルオフにより噴射燃料が節約された時間の積算値、アイドリング積算時間指標演算部5において積算している駐停車中にアイドリングを行った積算時間がクリアされることなく保持されるようになっている。積算中のデータのクリアは、省燃費行動指標演算部8において、積算の開始時など適宜なタイミングで行うとよい。
図3に示されるように、表示制御部7は、燃料噴射カット積算時間指標、アクセル開度指標、アイドリング積算時間指標、エンジン回転数指標の4つの指標を共通の原点から放射状に伸びたグラフ軸を有する放射状グラフにして画面表示器2に表示させるようになっている。各グラフ軸の放射角度は任意であるが、本実施形態では、各グラフ軸を十字型に配置する。すなわち燃料噴射カット積算時間指標のグラフ軸を原点から右向きに伸ばし、アクセル開度指標のグラフ軸を原点から上向きに伸ばし、アイドリング積算時間指標のグラフ軸を原点から左向きに伸ばし、エンジン回転数指標グラフ軸を原点から下向きに伸ばして表示する。
なお、燃料噴射カット積算時間指標とアイドリング積算時間指標とは、互いに逆方向に対峙させるのが好ましいので、燃料噴射カット積算時間指標のグラフ軸とアイドリング積算時間指標のグラフ軸とを対向配置して表示させる。
また、アクセル開度指標とエンジン回転数指標とは、互いに逆方向に対峙させるのが好ましいので、アクセル開度指標のグラフ軸とエンジン回転数指標のグラフ軸とを対向配置して表示させる。
各指標は、運転者が省燃費に寄与する運転操作行動をとると大きくなり、省燃費に反する運転操作行動をとると小さくなるように定義されており、これらの指標を各グラフ軸に表示すると、その表示位置は、省燃費に寄与していれば原点から遠くなり、省燃費に反していれば原点に近くなる。これにより、省燃費行動の実現の度合いが示される。具体的には、燃料噴射カット積算時間が長いとき燃料噴射カット積算時間指標は値が大きく、表示位置が原点から遠いが、燃料噴射カット積算時間が短いとき燃料噴射カット積算時間指標は値が小さく、表示位置が原点に近い。アクセル開度が小さいときアクセル開度指標は値が大きく、表示位置が原点から遠いが、アクセル開度が大きいときアクセル開度指標は値が小さく、表示位置が原点に近い。アイドリング積算時間が短いときアイドリング積算時間指標は値が大きく、表示位置が原点から遠いが、アイドリング積算時間が長いときアイドリング積算時間指標は値が小さく、表示位置が原点に近い。エンジン回転数が小さいときエンジン回転数指標は値が大きく、表示位置が原点から遠いが、エンジン回転数が大きいときエンジン回転数指標は値が小さく、表示位置が原点に近い。
各指標は、次のように演算される。
燃料噴射カット積算時間指標演算部3で演算される燃料噴射カット積算時間指標E(cut)は、走行中(車速≠0)にアクセルペダルがオフされ(アクセル開度<5%)、エンジン状態の領域が燃料噴射量がカットされた(Qfin=0)領域に該当する時間の積算値をそのまま指標としたものである。燃料噴射量がカットされるエンジン状態の領域はエンジン回転数が高回転数の領域にも設定されているが、エンジン回転数が高回転数のときの燃料噴射カット時間は、積算に含めない。
表示制御部7では、燃料噴射カット積算時間指標演算部3が演算した燃料噴射カット積算時間指標E(cut)をそのまま表示に用いてもよいが、燃料噴射カット積算時間指標E(cut)の変化分を表示に用いてもよい。この場合、燃料噴射カット積算時間指標E(cut)のプリセット値として、0ではない平均的な値をマニュアルで設定してもよいし、実測に基づいた平均値をプリセットしてもよい。プリセット値からの変化分を一定時間間隔でグラフ軸上に表示する。
アクセル開度指標演算部4で演算されるアクセル開度指標E(aco)は、アクセルペダルSW(アクセルペダルに取り付けられたロータリポテンショメータ)10の読み値であるアクセル開度又はエンジン制御用ECU9が出力するアクセル開度(%)を基に、そのアクセル開度の値を反転して、アクセル開度が大きいほど値が小さくなる指標とする。
表示制御部7では、アクセル開度指標演算部4が演算したアクセル開度指標E(aco)をそのまま表示に用いてもよいが、アクセル開度指標E(aco)の変化分を表示に用いてもよい。この場合、アクセル開度指標E(aco)のプリセット値としては、平均的な値をマニュアルで設定してもよいし、実測に基づいた平均値をブリセットしてもよい。プリセット値からの変化分を一定時間間隔でグラフ軸上に表示する。
アイドリング積算時間指標演算部5で演算されるアイドリング積算時間指標E(idl)は、駐停車中(車速=0)であり、かつ、エンジンが回っている(回転数>0rpm)というエンジン状態、すなわちエンジン状態の領域が燃料がアイドリング用に噴射されている(Qfin≠0)領域に該当する時間の積算値を求め、そのから積算値を反転して、アイドリング積算時間が長いほど値が小さくなる指標とする。
表示制御部7では、アイドリング積算時間指標演算部5が演算したアイドリング積算時間指標E(idl)をそのまま表示に用いてもよいが、アイドリング積算時間指標E(idl)の変化分を表示に用いてもよい。この場合、アイドリング積算時間指標E(idl)のプリセット値としては、平均的な値をマニュアルで設定してもよいし、実測に基づいた平均値をブリセットしてもよい。プリセット値からの変化分を一定時間間隔でグラフ軸上に表示する。
エンジン回転数指標演算部6で演算されるエンジン回転数指標E(rpm)は、エンジン回転計11の読み値を反転して、エンジン回転数が大きいほど値が小さくなる指標とする。
表示制御部7では、エンジン回転数指標演算部6が演算したエンジン回転数指標E(rpm)をそのまま表示に用いてもよいが、エンジン回転数指標E(rpm)の変化分を表示に用いてもよい。この場合、エンジン回転数指標E(rpm)のプリセット値としては、平均的な値をマニュアルで設定してもよいし,実測に基づいた平均値をプリセットしてもよく、プリセット値からの変化分を一定時間間隔でグラフ軸上に表示する。
次に、各指標の表示形態を説明する。
図3に示されるように、各指標は単にグラフ軸上に点として表示するのではない。グラフ軸が隣り合う各指標のグラフ軸上の点同士を、直線、曲線、折れ線などで結び、閉曲線を作る。この閉曲線で囲まれる領域を背景とは異なる色で表示させる。
図4(a)に示した閉曲線は、各グラフ軸上の各指標同士を適宜な二次以上の関数による曲線で結んで形成される不定形な閉曲線であって、外に凸に膨らむ閉曲線である。例えば、各グラフ軸に対して直交して各指標を通る直線を考え、これらの直線に対して内接する楕円形の閉曲線で領域を囲む。
図4(b)に示した閉曲線は、各グラフ軸に対して直交して各指標を通る直線を考え、これらの直線で形成される四角形の閉曲線である。
図4(c)に示した閉曲線は、各グラフ軸上の各指標同士を最短距離となる直線(一次関数)で結んで形成される菱形の閉曲線である。
図4(d)に示した閉曲線は、各グラフ軸上の各指標同士を適宜な二次以上の関数による曲線で結んで形成される不定形な閉曲線であって、内に凸に凹んだ閉曲線である。
図4(e)に示されるように、閉曲線は作らず、各グラフ軸とも原点から指標の値まで背景とは異なる色の小図形を積み重ねた棒グラフを表示してもよい。
図4(a)〜(e)のような画面表示器2の表示形態は、運転者がアクセルオフに伴う燃料カット時間を多く取ったり、アイドリング時間を短縮するようにしたり、アクセルペダルを踏みすぎないようにしたり、エンジンを吹かし過ぎないようにしたり、といった省燃費のために好ましい運転操作行動(省燃費行動という)をとり続けると、各グラフ軸上の指標を示した4点の相対位置間隔が広がる、あるいは閉曲線で囲われた領域の面積が大きくなることによって、省燃費行動実現度合いを運転者に視覚的に捉えやすくしたものである。
以下、本発明の省燃費支援装置1の動作を説明する。
今、図5(a)に示されるように、各指標が平均的な値(初期値)になっているものとする。各指標が初期値のとき閉曲線で囲まれた初期領域がほぼ楕円状となるように各グラフ軸をスケーリングしておくとよい。
その後、運転者がアクセルオフに伴う燃料カット時間を多く取るような運転操作行動を行うと、図5(b)に示されるように、燃料噴射カット積算時間指標E(cut)が大きくなり、破線で示した初期領域の閉曲線に比べると右側が膨らんでくる。これにより、閉曲線で囲まれた領域の面積が増える。
実際には、燃料噴射カット積算時間指標E(cut)のみが単独で値が大きくなることは少なく、図5(c)に示されるように、アクセル開度指標E(aco)やエンジン回転数指標E(rpm)も大きくなり、グラフ軸上で外側に向かう。これにより、閉曲線で囲まれた領域の面積がいっそう増える。
図5(d)に示されるように、図5(c)の状況でアイドリング時間が長くなった場合、アイドリング積算時間指標E(idl)が小さくなるため、初期領域の閉曲線に比べて左側が痩せてくる。これにより、閉曲線で囲まれた領域の面積は図5(c)よりも小さくなる。このように、閉曲線で囲まれた領域の面積が小さくなるので、アクセルオフしての惰性走行を励行したとしても、アイドリングを長く取ってしまうと、燃費が悪化することがよく分かる。
以上説明したように、本発明によれば、燃料噴射カット積算時間指標E(cut)、アクセル開度指標E(aco)、アイドリング積算時間指標E(idl)、エンジン回転数指標E(rpm)の4つの指標を共通の原点から放射状に伸びたグラフ軸を有する放射状グラフにして画面表示器2に表示させ、グラフ軸が隣り合う指標同士を繋いだ閉曲線で囲まれる領域を背景と異なる色で表示させたので、各グラフ軸上の指標を示した4点の相対位置間隔、あるいは閉曲線で囲われた領域の面積により、省燃費行動実現度合いが運転者に視覚的に捉えやすくなる。
本発明によれば、省燃費が実現されると画面表示器2に表示される背景と異なる色の領域の面積が大きくなり、省燃費が損なわれると前記領域の面積が小さくなる。このようにして、省燃費上好ましい運転操作行動には良い評価が与えられ、望ましくない運転操作行動には悪い評価が与えられるので、省燃費行動に対する積極的な意欲が喚起される。
本発明によれば、省燃費実現の度合いに応じて画面表示器2に表示される背景と異なる色の領域の大きさが変化する。このような動きのある変化は周辺視においても敏感であるため、視認しやすい。
本発明によれば、運転者が種々の運転操作行動(省燃費行動を含む)をとったとき、車両信号に応じて閉曲線で囲われた領域が初期領域から変化する。この変化がどちらかにずれているかにより、運転者のアンバランスな省燃費行動が明確になり、正しいバランスに運転者自ら省燃費行動を補正するようになることが期待できる。
本発明によれば、燃料噴射カット積算時間指標とアイドリング積算時間指標とを逆方向のグラフ軸に表示するので、結果としての燃費は同じでも、燃料噴射カットとアイドリングとを分離した評価が理解でき、より効果的に対処方法が分かる。
次に、各指標の効果とその表示形態の効果について考察する。
従来より燃費計(瞬間燃費、平均燃費、エンジン回転数、アクセル開度などの変量が単体で表現されたもの)を備えた車両がある。この車両を省燃費を目標にして使い始めたときの運転者の運転操作行動の変化(つまり省燃費を意識しない運転操作行動から省燃費を意識した省燃費行動への変化)を調べ、これに基づいて本発明の各指標とそのグラフ軸の配置を考案した。
省燃費行動の初期段階は、運転者は、第一に走行中のアクセルオフによる燃料噴射カット領域の存在に気付き、第二にアイドリングが長時間にわたると燃費が悪化することに気付く。その結果、運転者は、燃料噴射カットを増やし、アイドリングを減らす運転操作行動を取るようになる。ただし、アイドリングによる燃料の浪費は、特許文献1の燃費計で表示しているような燃料噴射量からは、瞬時には把握しにくく、ある程度の時間監視していないと気づきにくい。また、燃料噴射カット積算時間が多いことは、それ自体省燃費に寄与しているものの、反面、無駄な加速(燃料噴射カットが実行できるのは直前までに加速が過剰であったからとも言える)の存在も意味している。運転者は、このことに気づき、アクセル開度やエンジン回転数にも気を配るようになる。
以上のような運転者の省燃費行動から、本発明では、燃料噴射カットとアイドリングについては積算時間に基づく指標を演算して表示するようにしたので、運転者は理解しやすい。
一方、本発明では、瞬時的な数量として、アクセル開度とエンジン回転数を同時に把握できることを目指した。しかし、アクセル開度とエンジン回転数に関する運転操作行動はアクセルペダルの踏み込みが直接的に影響するため、なるべくアクセルペダルを踏みすぎない(踏み込みたくならない)ような表示形態が必要である。
ここで、運転者の行動抑制に有効な表示形態について、図6(a)のように背景とは異なる色の領域の変化が上下方向となる縦棒型グラフ、図6(b)のように背景とは異なる色の領域の変化が左右方向となる横棒型グラフ、図6(c)のように背景とは異なる色の領域の変化が周方向となる扇型グラフ、図6(d)のように背景とは異なる色の領域の変化が径方向となる同心円型グラフ、図6(c)のように背景とは異なる色の領域の変化が径方向となるかまぼこ型グラフを実験した。
その結果、縦棒型グラフとかまぼこ型グラフが運転者にとって、必要な運転操作行動が直感的に喚起されやすいことが分かった。なお、運転者の視覚においては、注視しない周辺視では色の変化は視認しにくく、形状変化が小さいものも認識しにい。また、動きのある表示形態においては、アクセルペダルを踏む方向にグラフが変化するようにしておくと、「踏むと潰れる」という印象ができ、踏み込む運転操作行動が抑制される効果が期待できる。よって、実験した中では、縦棒型グラフとかまぼこ型グラフが好ましい。
前記の実験は、変量が単体で表現されたグラフに関するものであったが、かまぼこ型グラフによる行動抑制効果は、本発明のように多元の放射状グラフを用いたものにも反映させることができる。
次に、本発明の他の実施形態を説明する。
時々刻々と変化する運転者の操作量やそれに伴う状態量の変化をより印象強く示すために、次のような表示形態が考えられる。すなわち、図7(a)及び図7(b)は、運転者がアクセルペダルを踏みこんだり、緩めたりしたときのアクセル開度指標E(aco)及びエンジン回転数指標E(rpm)の瞬時変化を、よりリアルタイムに見えるよう表現したものである。なお、図7(a)及び図7(b)は、閉曲線の変化を見やすくすくため、背景とは異なる色の領域を示すハッチングを省略してある。
図7(a)に示されるように、各指標が初期値であってほぼ楕円状の初期領域が表示されているとき(t1)、アクセルペダルが急に踏み込まれたとする。このときアクセル開度指標E(aco)は小さくなるが、表示制御部7は、背景とは異なる色の領域の楕円形全体を扁平にするのではなく、頂点近傍(左右の中心付近)のみをt2,t3のように凹ませる。エンジン回転数指標E(rpm)についても同様の表示形態とする。
図7(b)に示されるように、各指標が初期値であってほぼ楕円状の初期領域が表示されているとき(t1)、アクセルペダルの踏み込みが緩められたとする。このときアクセル開度指標E(aco)は大きくなるが、表示制御部7は、背景とは異なる色の領域の楕円形全体を縦長にするのではなく、頂点近傍(左右の中心付近)のみをt2,t3のように鋭く尖らせる。エンジン回転数指標E(rpm)についても同様の表示形態とする。
このようなリアルタイム表現により、運転者は、運転中の周辺視でも視認しやすい形状変化が画面表示器2に表れるので、視認しやすい。なお、このようなリアルタイム表現を効果的にするには、グラフの更新周期は0.1〜0.5秒程度にしておくことが望ましい。
この表示形態においても、運転者がアクセルペダルを踏み込む動作が足を上から下へ押し付けるのに対し、アクセル開度指標E(aco)は上から下へと降下する。逆に、運転者がアクセルペダルの踏み込みを緩めると、アクセル開度指標(aco)は下から上へと上昇する。このように、アクセル開度指標(aco)のグラフ軸を原点から上向きとしたので、運転者の動作方向と表示された指標の変化方向が一致して、「踏むと潰れる」という印象が強く、感覚的にアクセルペダルを踏み込みたくなくなる(アフォード(afford)する)ことが期待できる。同様の理由で、エンジン回転数指標E(rpm)のグラフ軸も上下方向とするのが好ましく、本発明ではエンジン回転数指標E(rpm)のグラフ軸をアクセル開度指標(aco)のグラフ軸と対向配置した。
表示制御部7は、閉曲線で囲まれる領域の色(光波長、輝度)を、当該領域の大きさに関わらず均一に一色としてもよいが、原点から閉曲線までの間で段階的又は無段階的に変化させてもよい。例えば、図6に示した実験用のグラフでは、値が小さいときの領域の色と、値が閾値を超えたときの領域の色を変えてある(図中、色の違いはハッチングの違いで示した)。
1 省燃費支援装置
2 画面表示器
3 燃料噴射カット積算時間指標演算部
4 アクセル開度指標演算部
5 アイドリング積算時間指標演算部
6 エンジン回転数指標演算部
7 表示制御部
8 省燃費行動指標演算部

Claims (8)

  1. 車両の省燃費を支援する情報を車内の画面表示器に表示する省燃費支援装置であって、 走行中のアクセルオフにより噴射燃料が節約された時間の積算値に比例する燃料噴射カット積算時間指標を演算する燃料噴射カット積算時間指標演算部と、
    アクセル開度が小さいほど値が大きいアクセル開度指標を演算するアクセル開度指標演算部と、
    駐停車中にアイドリングを行った積算時間が短いほど値が大きいアイドリング積算時間指標を演算するアイドリング積算時間指標演算部と、
    エンジン回転数が低いほど値が大きいエンジン回転数指標を演算するエンジン回転数指標演算部と、
    前記4つの指標を共通の原点から放射状に伸びたグラフ軸を有する放射状グラフにして前記画面表示器に表示させる表示制御部とを備えたことを特徴とする省燃費支援装置。
  2. 前記表示制御部は、グラフ軸が隣り合う指標同士を繋いだ閉曲線で囲まれる領域を背景と異なる色で表示させることを特徴とする請求項1記載の省燃費支援装置。
  3. 前記表示制御部は、前記閉曲線を外に凸に形成することを特徴とする請求項2記載の省燃費支援装置。
  4. 前記表示制御部は、前記閉曲線で囲まれる領域の色を、原点から前記閉曲線までの間で段階的又は無段階的に変化させることを特徴とする請求項2又は3記載の省燃費支援装置。
  5. 前記表示制御部は、燃料噴射カット積算時間指標のグラフ軸とアイドリング積算時間指標のグラフ軸とを対向配置して表示させることを特徴とする請求項1〜4いずれか記載の省燃費支援装置。
  6. 前記表示制御部は、アクセル開度指標のグラフ軸とエンジン回転数指標のグラフ軸とを対向配置して表示させることを特徴とする請求項1〜5いずれか記載の省燃費支援装置。
  7. 前記表示制御部は、アクセル開度指標のグラフ軸を原点から上向きに伸ばして表示させることを特徴とする請求項1〜6いずれか記載の省燃費支援装置。
  8. 前記表示制御部は、前記4つの指標をそれぞれの初期値からの変化分に加工して表示させることを特徴とする請求項1〜7いずれか記載の省燃費支援装置。
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