JP5384860B2 - 精密回転伝達機構および光走査プローブ - Google Patents

精密回転伝達機構および光走査プローブ Download PDF

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Description

本発明は、精密回転伝達機構およびそれを用いる光走査プローブに関する。
生体組織等の測定対象を切断せずに断層画像を取得する方法として、OCT(Optical Coherence Tomography)計測を利用する方法がある。このOCT計測は、光干渉計測の一種であり、光源から射出された光を測定光と参照光との2つに分け、測定光と参照光との光路長が光源のコヒーレンス長以内の範囲で一致したときにのみ光干渉が検出されることを利用した計測方法である。
OCT計測を用いて断層画像を得る光断層画像化装置において、被検体内に挿入して測定対象に測定光を走査するための光走査プローブが用いられている。このOCT用の光走査プローブは、例えば、フレキシブルシャフトを回転させることにより、フレキシブルシャフトに接続部材を介して固定されたレンズやミラーと光ファイバとを回転させる機構を有しており、内視鏡の鉗子口に挿入され、被検体内でラジアルスキャンすることにより、体内の断層像の情報を得る。
このフレキシブルシャフトは、可撓性を有する中空の部材であり、一般に、巻き方向の異なるコイルバネを2層(二重)にしたものが用いられている(例えば、特許文献1および2参照。)。しかし、2層コイルバネでは、先端での回転追従性が十分とは言えず、プローブの先端部分に配置されたレンズ等の回転速度変動が大きくなる場合がある。また、2層コイルバネは、一方向での回転トルク伝達性しか持たず、他方向の回転に対してはトルク伝達性が大幅に低下する。これに対し、特許文献3では、コイルバネを三重巻きにすることで、フレキシブルシャフトの先端部まで、回転・進退運動を追従性良く伝達させることが提案されている。
特開平6−205775号公報 特開平6−090954号公報 特開2001−079007号公報
しかし、本発明者が検討したところ、3層コイルバネであっても、一方の回転方向では最適なトルク伝達性を発揮するが、逆方向の回転に対してはトルク伝達性が低下する傾向が見られた。これは、最外層のコイルバネの巻き方向と逆方向の回転では、最外層のコイルの巻きが緩む方向となるため、最外層のコイル径が広がって、プローブのシース内面に接触し、フレキシブルシャフトのスムーズな回転を妨げるためと考えられた。また、最外層のコイルがシース内面に接触することにより、シース内面を傷付ける可能性があった。さらに、従来の2層コイルバネや3層コイルバネでは、回転の振動による自励振動が発生した場合に、それを抑えることができないという問題があった。
本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解消し、OCTプローブシステムにおいて、フレキシブルシャフトの両方向の回転について、その軸方向の変位を抑制または低減できるとともに、シース内面との接触を防止することができ、良好なトルク伝達性を発揮することができる精密回転伝達機構および光走査プローブを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、回転駆動源に接続されて回転力を伝達する回転伝達機構であって、最外層の第1コイルバネと第1コイルバネの内径にほぼ等しい外径の第2コイルバネと第2コイルバネの内径にほぼ等しい外径の第3コイルバネを有し且つこれら第1コイルバネ、第2コイルバネおよび第3コイルバネの巻き方向を交互に異ならせた3層のコイルと、前記3層のコイルの軸方向の1箇所または複数箇所に嵌められて前記3層のコイルと共に回転し、それ自体の弾性によって、最外層の前記第1コイルバネの全周を内周側へ押さえ付けるように前記第1コイルバネに対し内周側への締め付け力を発揮して前記第1コイルバネの外側への広がりを抑制する弾性体の第1のバンドとを有することを特徴とする精密回転伝達機構を提供する。
なお、互いに巻き方向が異なると共にそれぞれ前記3層のコイルの各コイルバネよりも線径が大きい外コイルバネおよび内コイルバネを有し且つ前記3層のコイルの先端側に接続された2層のコイルをさらに有することが好ましい。この場合、前記2層のコイルの軸方向の1箇所または複数箇所に嵌められて前記2層のコイルと共に回転し、前記外コイルバネの全周を内周側へ押さえ付けて前記外コイルバネの外側への広がりを抑制する弾性体の第2のバンドをさらに有することもできる。
また、本発明は、被検体内に挿入されて測定対象を光走査する光走査プローブであって、先端が封じられた長尺なシースと、前記シースに挿入され、基端が回転駆動源に接続された回転伝達機構と、前記回転伝達機構の中央を貫通する光ファイバと、前記回転伝達機構の先端に固定されるとともに、光ファイバの先端に固定された光走査部材とを有し、前記回転伝達機構が、最外層の第1コイルバネと第1コイルバネの内径にほぼ等しい外径の第2コイルバネと第2コイルバネの内径にほぼ等しい外径の第3コイルバネを有し且つこれら第1コイルバネ、第2コイルバネおよび第3コイルバネの巻き方向を交互に異ならせた3層のコイルと、前記3層のコイルの軸方向の1箇所または複数箇所に嵌められて前記3層のコイルと共に回転し、それ自体の弾性によって、最外層の前記第1コイルバネの全周を内周側へ押さえ付けるように前記第1コイルバネに対し内周側への締め付け力を発揮して前記第1コイルバネの外側への広がりを抑制する弾性体の第1のバンドとを有することを特徴とする光走査プローブを提供する。
ここで、前記回転伝達機構は、互いに巻き方向が異なると共にそれぞれ前記3層のコイルの各コイルバネよりも線径が大きい外コイルバネおよび内コイルバネを有し且つ前記3層のコイルの先端側に接続された2層のコイルを有するのが好ましい。この場合、前記2層のコイルの軸方向の1箇所または複数箇所に嵌められて前記2層のコイルと共に回転し、前記外コイルバネの全周を内周側へ押さえ付けて前記外コイルバネの外側への広がりを抑制する弾性体の第2のバンドをさらに有することもできる。
本発明の精密回転伝達機構および光走査プローブによれば、3層のコイルと、その最外層のコイルを内周側へ押さえ付ける弾性体のバンドとを有する構成としたことにより、フレキシブルシャフトの両方向の回転について、その軸方向の変位を抑制または低減できるとともに、最外層のコイルが緩む方向の回転においても、フレキシブルシャフトがシース内面と接触するのを防止することができ、良好なトルク伝達性を発揮することができる。さらに、本発明によれば、上記構成により、回転の振動による自励振動が発生した場合にも、それを減衰させることができる。
また、本発明の一態様によれば、回転伝達機構の先端部分に、コイルの線径が大きい2層のコイルを配したことにより、先端部分での曲げ剛性を確保でき、先端振れを抑えることができる。
本発明に係る精密回転伝達機構および光走査プローブを、添付の図面に示す好適実施例に基づいて、以下に詳細に説明する。
図1は、OCT装置に用いられる光走査プローブ10の概略構成を示す部分断面図である。図1において、紙面右側が、被検体に挿入される先端側であり、紙面左側が、装置本体に接続される基端側である。図1には、光走査プローブ10の先端側の一部のみを示してある。
光走査プローブ10は、円筒状のシース(外筒)12と、シース12の先端を塞ぐキャップ14と、シース12に挿入され、外部に設けられた回転駆動源(図示しない。)からの回転力をシース12の先端まで伝達する回転伝達機構16と、回転伝達機構16の先端に取り付けられた第1スリーブ18と、第1スリーブ18に嵌合する第2スリーブ20と、シース12の先端に配置され、第2スリーブ20に保持された、光走査部材である半球レンズ22と、シース12を挿通し、先端が半球レンズ22に接続された光ファイバ28とを有している。
半球レンズ22の基端部(ロッドレンズの部分)および光ファイバ28は、それぞれ第1フェルール24および第2フェルール26に保持されており、第1フェルール24および第2フェルール26が接触した状態で第2スリーブ20に保持されることで、半球レンズ22と光ファイバ28とが光学的に接続されている。光ファイバ28の第2フェルール26に保持される部分以外の部分は、被覆材30で覆われている。
回転伝達機構16は、巻き方向を隣同士で互いに異ならせた3層のコイル32,34,36と、3層のコイルの外側に嵌められた弾性体のバンド38とを有している。3層のコイルは、最外層の第1コイルバネ32と、第1コイルバネ32の内径にほぼ等しい外径の第2コイルバネ34と、第2コイルバネ34の内径にほぼ等しい外径の第3コイルバネ36とを重ねたものであり、第3コイルバネ36の内周部分を光ファイバ28が貫通している。この回転伝達機構16と光ファイバ28が、シース12とともに光走査プローブ10の基端部まで延在している。
回転伝達機構16の基端部は、図示しない回転駆動源に接続されており、その回転駆動源によって基端部が回転駆動されると、その回転力を回転伝達機構16の先端まで伝達する。回転伝達機構16の先端が回転すると、回転伝達機構16の先端に固定された第1スリーブ18と、第1スリーブ18に嵌合する第2スリーブ20と、第2スリーブ20に保持される半球レンズ22および光ファイバ28とが、一体的に回転する。
図2は、回転伝達機構16の模式的な断面図である。バンド38は、筒状であり、所定の間隔で複数配置されている。バンド38は、ゴムなどの弾性材料で形成された弾性体で、第1コイルバネ32の外周面を内周側へ押さえ付ける。すなわちバンド38は、第1コイルバネ32に対して内周側への締め付け力を発揮する。
バンド38の幅(回転伝達機構16の軸方向の長さ)は、あまり長いと、回転伝達機構16が曲がり難くなり、光走査プローブ10のフレキシブル性を低下させる可能性があるため、光走査プローブ10の曲げ半径の1/8倍程度までとするのが好ましい。また、バンド38の幅は、第1コイルバネ32を押さえ付ける作用を効果的に発揮させるために、第1コイルバネ32の芯線の4倍程度かそれ以上とするのが好ましい。例えば、光走査プローブ10の曲げ半径が32mm、第1コイルバネ32の芯線が0.25mmのとき、バンド38の幅Bは、1mm<B<4mmとするのが好ましい。
バンド38の配置間隔は、回転伝達機構16の曲げに対するフレキシブル性を妨げないように決めればよい。バンド38の幅が短いものを、密な間隔で多数配置してもよい。バンド38は、1つでも効果を発揮するが、回転伝達機構16の全長にわたって複数配置するのが好ましい。
次に、回転伝達機構16の作用効果について説明する。図3(A)および(B)は、回転伝達機構16の、バンド38がある部分の模式的な断面図であり、(A)は回転伝達機構16が図中反時計回り(Counter Clock Wise、以下、CCWともいう。)に回転するときの様子を、(B)は、時計回り(Clock Wise、以下、CWともいう。)に回転するときの様子を示している。
本実施形態では、回転伝達機構16の第1コイルバネ32と第3コイルバネ36は、反時計回りに巻かれたコイルであり、第2コイルバネ34は、時計回りに巻かれたコイルである。そのため、図3(A)に示すように、回転伝達機構16が反時計回り(CCW)に回転するときは、第1コイルバネ32と第3コイルバネ36は内側へわずかに締まる傾向となり、第2コイルバネ34は外側へわずかに緩む傾向となる。それにより、第1コイルバネ32と第2コイルバネ34が、互いに締め付け合うように作用し、回転力を高効率で伝達するとともに、剛性を発揮する。
一方、図3(B)に示すように、回転伝達機構16が時計回り(CW)に回転するときは、第1コイルバネ32と第3コイルバネ36は、外側へわずかに緩む傾向となり、第2コイルバネ34は、内側へわずかに締まる傾向となる。そのため、第2コイルバネ34と第3コイルバネ36が、互いに締め付け合うように作用し、回転力を高効率で伝達するとともに、剛性を発揮する。
このように、回転伝達機構16は、時計回り、反時計回りの両方において、回転力を効率良く伝達することができる。また、何れの回転方向においても、3つのコイルバネのうち、隣り合う2つのコイルバネの間で締め付け合う作用が生じることにより、回転伝達機構16の軸方向の変位を抑制または低減することができる。
しかし、図3(B)に示す状態のとき、第1コイルバネ32は、外側へ緩む傾向にあるため、そのままでは、コイル径が広がって、シース12の内面に接触する可能性がある。第1コイルバネ32がシース12の内壁に接触すると、回転伝達機構16の回転に対して負荷変動が発生してしまい、トルク伝達性が低下する。また、接触により、シース12の内面を傷付けてしまう可能性もある。
これに対し、回転伝達機構16は、第1コイルバネ32の外周面を押さえ付けるバンド38を備えている。バンド38は、それ自体の弾性によって、第1コイルバネ32の全周を略均等に内側へ付勢する。したがって、図3(B)に示すように第1コイルバネ32が外側へ広がる傾向となっても、バンド38によって広がりが抑えられる。言い換えれば、バンド38は、第1コイルバネ32が外周側へ広がることによるシース12との接触を防ぐ機能を有する。それにより、回転伝達機構16は、何れの回転方向においても、最外層の第1コイルバネ32が回転伝達機構16の内面に接触することなく、スムーズに回転でき、良好なトルク伝達性を発揮することができる。
バンド38は、その外周面が、シース12の内面との摩擦係数が小さいものを用いることで、シース12の内面との滑り性を良化する働きも有する。従来の光走査プローブでは、特に、シースが湾曲している部分では、コイルバネがシースの内面に接触することがあるが、本発明の光走査プローブ10では、第1コイルバネ32ではなくバンド38がシース12に接触することで、回転伝達機構16とシース12との間の滑り性を良化できる。
また、バンド38は、ゴム等の弾性材料で構成されているため、回転伝達機構16の回転の振動により自励振動が発生した場合でも、それを減衰させることができ、すなわち減衰機構として機能することができる。
図4は、回転伝達機構の構成の違いによる周波数に対する速度変動の様子を示すグラフである。光走査プローブにおける回転伝達機構の回転速度範囲に対応する、周波数10Hz〜20Hzの範囲において、回転伝達機構として2層のコイルバネを用いたものと3層のコイルバネを用いたものとでは、3層のコイルバネの方が速度変動が小さいが、回転伝達機構を上述の回転伝達機構16のように3層のコイルバネとバンドで構成した場合は、バンドを有さず3層のコイルバネだけとした場合よりも、速度変動をさらに小さく抑えられることが分かる。
なお、回転伝達機構16を構成するコイルバネを1層、2層または4層以上とした場合でも、バンド38を設けることにより最外層のコイルバネの巻き方向と反対方向の回転時にもコイルバネの半径方向の広がりを抑制することができ、バンド38を設けない場合よりも回転トルクの伝達性が良好になる。
また、コイルバネを4層以上とした場合にも、上記3層の場合と同様に、回転伝達機構16の軸方向の変位を抑制または低減することができるとともに、何れの回転方向においても、最外層の第1コイルバネ32が回転伝達機構16の内面に接触することなく、スムーズに回転でき、良好なトルク伝達性を発揮することができるが、4層以上とした場合には、層の数の増加に伴い柔軟性が低下する点を考慮する必要がある。
次に、本発明の他の実施形態について説明する。
上述の実施形態では、光走査プローブ10の先端部分の速度変動を低減するために、3層コイルバネを用いて回転伝達機構16を構成した。しかし、光走査プローブ10は、径が3mm程度、あるいはそれ以下と、非常に小さいため、シース12の内部に装填される回転伝達機構16の径は非常に小さく、3層コイルバネの各コイルは、芯体(線径)が細い分、コイルバネの曲げ剛性が弱くなる。そのため、回転伝達機構16を回転させたときに、先端部分の振れが発生する場合がある。そこで、本実施形態では、3層コイルバネを使用して従来の2層コイルバネより回転速度変動を抑えることに加え、先端部分については、2層コイルバネとしてコイルの線径を太くし、コイルバネの剛性を大きくして、曲げ剛性の低下により発生する先端振れを抑える構成とする。
図5は、光走査プローブ40を挿通させた内視鏡54の先端部分の模式的な断面図である。図5は、光走査プローブ40による測定時のように、内視鏡54の鉗子口56の蓋58を開いて、光走査プローブ40の先端を鉗子口56から突出させた状態を示している。内視鏡54の先端部分には、鉗子口56(鉗子チャンネル)以外にも、対物レンズおよびCCD等を備える撮像部60や、図示しない送気送水ノズル、照明装置(ライトガイド)が設けられている。
光走査プローブ40は、シース42の先端内部に配置された半球レンズ44と、図示しない回転駆動源からの回転力を伝達して半球レンズ44を回転させる回転伝達機構46とを有している。この光走査プローブ40は、回転伝達機構46の構成が上述の光走査プローブ10の回転伝達機構16と異なるが、他の構成は上述の光走査プローブ10と同様である。
回転伝達機構46は、3層コイル48と、2層コイル50と、3層コイル48と2層コイル50とを接続する接続部52とを有している。2層コイル50は、3層コイル48の先端側に、光走査プローブ40の先端から長さLの位置まで配置されている。この長さLは、光走査プローブ40の使用時における、内視鏡54からの光走査プローブ40の突出量とほぼ同じにすればよく、例えば、L=30〜50mmとすればよい。
図6は、回転伝達機構46の模式的な断面図である。回転伝達機構46のメインの部分である3層コイル48は、上述の回転伝達機構16における3層コイルと同様のものであり、外側から順に、第1コイルバネ32、第2コイルバネ34、第3コイルバネ36が、巻き方向を隣同士で互いに異ならせて組み合わされている。また、第1コイルバネ32の外側には、所々にバンド38が嵌められている。
一方、3層コイル48の先端側の2層コイル50は、互いに巻き方向の異なる2つのコイルバネである外コイルバネ62および内コイルバネ64と、外コイルバネ62の外側に嵌められたバンド38とを有している。外コイルバネ62および内コイルバネ64には、3層コイル48の第1〜第3コイルバネ32〜36の各コイルバネよりも線径が大きいものが用いられる。また、外コイルバネ62の外径は、第1コイルバネ32の外径とほぼ等しくしてあり、その外側に嵌めるバンド38は、同様の寸法のものを用いることができる。
バンド38は、上述の回転伝達機構16におけるバンド38と同様のもので、第1コイルバネ32または外コイルバネ62を内周側へ押さえ付ける。接続部52は、YAG溶接等により、3層コイル48と2層コイル50とを固定的に接続するものであり、3層コイル48の回転力は、そのまま2層コイル50に伝わって、それらが回転伝達機構46として一体的に回転する。
このように、本実施形態では、上述の実施形態と同様の3層コイルバネとバンドから成る構成によって、軸方向の変位を抑制または低減でき、回転方向の変動を小さくできるのに加え、回転伝達機構46の先端部分を2層コイル50とし、各コイルバネ62,64に線径の大きいコイルバネを用いることで、回転伝達機構46の先端部分の曲げ剛性を大きくして、先端振れを抑制することができる。
さらに、2層コイル50にもバンド38を嵌めることで、図4に示して説明したように、速度変動を小さくすることができるとともに、外コイルバネ62の巻き方向と逆向きの回転についても、回転トルクを比較的効率よく伝達することができる。
以上、本発明の精密回転伝達機構および光走査プローブについて詳細に説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変更を行ってもよい。
本発明の光走査プローブの概略構成を示す部分断面図である。 本発明の回転伝達機構の模式的な断面図である。 (A)および(B)は、回転伝達機構の、バンドがある部分の模式的な断面図である。 回転伝達機構の構成の違いによる周波数に対する速度変動の様子を示すグラフである。 光走査プローブを挿通させた内視鏡の先端部分の模式的な断面図である。 本発明の他の実施形態である回転伝達機構の模式的な断面図である。
符号の説明
10、40 光走査プローブ
12、42 シース
14 キャップ
16、46 回転伝達機構
18 第1スリーブ
20 第2スリーブ
22、44 半球レンズ
24 第1フェルール
26 第2フェルール
28 光ファイバ
30 被覆材
32 第1コイルバネ
34 第2コイルバネ
36 第3コイルバネ
38 バンド
48 3層コイル
50 2層コイル
52 接続部
54 内視鏡
56 鉗子口
58 蓋
60 撮像部
62 外コイルバネ
64 内コイルバネ

Claims (6)

  1. 回転駆動源に接続されて回転力を伝達する回転伝達機構であって、
    最外層の第1コイルバネと第1コイルバネの内径にほぼ等しい外径の第2コイルバネと第2コイルバネの内径にほぼ等しい外径の第3コイルバネを有し且つこれら第1コイルバネ、第2コイルバネおよび第3コイルバネの巻き方向を交互に異ならせた3層のコイルと、
    前記3層のコイルの軸方向の1箇所または複数箇所に嵌められて前記3層のコイルと共に回転し、それ自体の弾性によって、最外層の前記第1コイルバネの全周を内周側へ押さえ付けるように前記第1コイルバネに対し内周側への締め付け力を発揮して前記第1コイルバネの外側への広がりを抑制する弾性体の第1のバンドとを有することを特徴とする精密回転伝達機構。
  2. 互いに巻き方向が異なると共にそれぞれ前記3層のコイルの各コイルバネよりも線径が大きい外コイルバネおよび内コイルバネを有し且つ前記3層のコイルの先端側に接続された2層のコイルをさらに有する請求項1に記載の精密回転伝達機構。
  3. 前記2層のコイルの軸方向の1箇所または複数箇所に嵌められて前記2層のコイルと共に回転し、前記外コイルバネの全周を内周側へ押さえ付けて前記外コイルバネの外側への広がりを抑制する弾性体の第2のバンドをさらに有する請求項2に記載の精密回転伝達機構。
  4. 被検体内に挿入されて測定対象を光走査する光走査プローブであって、
    先端が封じられた長尺なシースと、
    前記シースに挿入され、基端が回転駆動源に接続された回転伝達機構と、
    前記回転伝達機構の中央を貫通する光ファイバと、
    前記回転伝達機構の先端に固定されるとともに、光ファイバの先端に固定された光走査部材とを有し、
    前記回転伝達機構が、
    最外層の第1コイルバネと第1コイルバネの内径にほぼ等しい外径の第2コイルバネと第2コイルバネの内径にほぼ等しい外径の第3コイルバネを有し且つこれら第1コイルバネ、第2コイルバネおよび第3コイルバネの巻き方向を交互に異ならせた3層のコイルと、
    前記3層のコイルの軸方向の1箇所または複数箇所に嵌められて前記3層のコイルと共に回転し、それ自体の弾性によって、最外層の前記第1コイルバネの全周を内周側へ押さえ付けるように前記第1コイルバネに対し内周側への締め付け力を発揮して前記第1コイルバネの外側への広がりを抑制する弾性体の第1のバンドとを有することを特徴とする光走査プローブ。
  5. 前記回転伝達機構は、互いに巻き方向が異なると共にそれぞれ前記3層のコイルの各コイルバネよりも線径が大きい外コイルバネおよび内コイルバネを有し且つ前記3層のコイルの先端側に接続された2層のコイルを有する請求項4に記載の光走査プローブ。
  6. 前記2層のコイルの軸方向の1箇所または複数箇所に嵌められて前記2層のコイルと共に回転し、前記外コイルバネの全周を内周側へ押さえ付けて前記外コイルバネの外側への広がりを抑制する弾性体の第2のバンドをさらに有する請求項5に記載の光走査プローブ。
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