JP5383048B2 - 加水分解安定性の後架橋された超吸収体 - Google Patents

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Description

本発明は、後架橋された吸水性ポリマー構成体の製造方法、この方法により得ることが可能な吸水性ポリマー構成体、架橋されたカルボキシル基含有モノマーをベースとする吸水性ポリマー構成体、吸水性ポリマー構成体および支持体を含有する複合材料、複合材料の製造方法、この方法により得ることが可能な複合材料、この方法により得ることが可能な複合材料、吸水性ポリマー構成体または複合材料を含有する化学製品、化学製品中での吸水性ポリマー構成体または複合材料の使用およびさらには架橋されたカルボキシル基を含有するモノマーをベースとする吸水性ポリマー構成体の製造における内部架橋剤としてのトリアリルイソシアヌレートの使用に関する。
超吸収体は、水不溶性の架橋されたポリマーであって、膨潤し、かつヒドロゲルを形成することによって、特定の圧力下で、多量の、通常、その質量の10倍を上回り、かつしばしば50倍を上回る水性液体、特に体液、好ましくは尿または血液を吸収し、かつ保持する。この特性によって、これらのポリマーは、主に衛生製品中、たとえば乳児用おむつ、失禁対策製品または生理用ナプキン中で使用される。
近年の商業用超吸収体は、本質的に粒状または繊維状の架橋されたポリアクリル酸または架橋されたデンプン−アクリル酸グラフトポリマーであり、その際、カルボキシル基は部分的に水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウム水溶液で中和する。
超吸収体は、好ましくはモノエチレン性不飽和カルボン酸、たとえばアクリル酸またはそのアルカリ金属塩の水溶液中でのラジカル重合によってか、あるいは、US 4,286,082、DE 27 06 135、US 4,340,706、DE 37 13 601およびDE 28 40 010に記載するように、逆懸濁または逆乳化重合の方法によって製造する。架橋剤は、モノマー溶液の形で含まれ、この場合、これは、しばしば2個またはそれ以上のエチレン性不飽和基を有する化合物であるか、あるいは、2個またはそれ以上の官能基、この場合、これは、付加反応または開環反応中でカルボン酸基と反応性のものである、を有する化合物であり、ポリマー鎖の吸水性ポリマー構成体中での架橋は、一般にエステル基をベースとするモノエチレン性不飽和カルボン酸をベースとするものである。
種々の吸収特性を有するポリマーは、モノマー組成物、架橋剤、重合条件さらには重合後に得られるヒドロゲルのための加工条件を選択することによって、製造することができる。他の可能性は、たとえば化学的に変性されたデンプン、セルロースおよびDE-OS 26 12 846に記載されたポリビニルアルコールを使用するグラフトポリマーの製造およびヒドロゲルまたはヒドロゲルの乾燥後に得られた粉末状のポリマー構成体の後処理によって、たとえばDE 40 20 780 C1に記載されている表面の後架橋によって提供される。吸水性ポリマー構成体の表面の後架橋は、特に適用された圧力下で、ポリマー構成体の吸収量を増加させる。
重合後に得られたヒドロゲルの乾燥およびさらに乾燥後の後架橋は、適切である場合には、ポリマー上での高い熱応力に寄与し、この場合、これは、架橋エステル基の不適切ではない加水分解を導く。少なくとも部分加水分解の結果として、抽出可能な画分の程度が増加し、これによって、全性能に亘ってのポリマー中の劣化作用を招く。さらに、吸水性ポリマー画分が、衛生製品中で使用される場合には、これらの可溶性の構成成分は、衛生製品の装着性のための皮膚刺激を招きうる。
本発明は、従来の欠点を回避するための一般的対象物を含む。
本発明の対象は、限定された圧力下での高い吸収性を示し、かつさらに可溶性の画分の低いレベルによって、特に常用の超吸収体と比較して極めて低い残モノマー含量によって特徴付けられる、吸水性ポリマー構成体を製造することができる方法である。
さらに本発明は、吸水性ポリマー構成体およびさらには特に良好な皮膚相溶性および優れた吸収体特性を示す吸水性ポリマー構成体を含有する複合材料を提供する。
前記対象物は、後架橋された吸水性ポリマー構成体を製造するための方法に基づいて達成され、この場合、この方法は、
架橋剤の存在下で、エチレン性不飽和酸官能性モノマーまたはその塩の重合によって得られた吸水性ポリマー画分Pと、後架橋剤を含有する流体Fとを接触させ、
流体Fとの接触下で吸水性ポリマー構成体Pを、40〜300℃の温度、好ましくは80〜275℃の温度およびより好ましくは125〜250℃の温度に加熱することで、後架橋された吸水性ポリマー構成体Pを得ることを含み、
その際、吸水性ポリマー画分Pは、本明細書中で記載された試験方法にしたがって測定された3.0%未満、好ましくは2.0%未満、より好ましくは1.0%未満、さらに好ましくは0.5質量%未満の熱安定性を有する。
流体Fとの接触下で吸水性ポリマー構成体Pを、前記温度に、3時間以下、好ましくは2時間以下、より好ましくは1時間以下および特に好ましくは30分以下で加熱することは、さらに好ましい。
本願明細書中で使用する「熱安定性」とは、180℃で30分に亘っての加熱前(=保持量(加熱前))および加熱後(=保持量(加熱後))の吸水性ポリマー粒子の保持量の相違と180℃で30分に亘っての加熱前の保持量との商として、%で定義したものである:
Figure 0005383048
本発明による好ましい吸水性ポリマー構成体Pは、繊維、フォームまたは粒子であり、その際、繊維および粒子が好ましく、かつ粒子が特に好ましい。これらの形状において吸水性ポリマー構成体Pは、適切である場合には吸水性ポリマー構成体Pの繊維、フォームまたは粒子を用いて得られる。
本発明による好ましい吸水性ポリマー繊維は、テキスタイルに組み込まれているかまたは糸としておよびさらには直接的にテキスタイル中で必要な大きさにされる。本発明によれば、吸水性のポリマー繊維が1〜500mm、好ましくは2〜500mmおよび特に好ましくは5〜100mmの長さならびに1〜200デニール、好ましくは3〜100デニールおよびさらには5〜60デニールの直径を有することが好ましい。
本発明による特に好ましい吸水性ポリマー粒子は、ERT420.1−02(ERT=EDANA推奨試験方法)の粒径10〜3000μm、好ましくは20〜2000μmおよび特に好ましくは150〜850μmを有し、その際、粒径の質量平均は、好ましくは200〜600μmである。
本発明による方法で使用された吸水性ポリマー構成体Pは、好ましくは、
(α1)20〜99.999質量%、好ましくは55〜98.99質量%およびより好ましくは70〜98.79質量%の、重合されたエチレン性不飽和酸官能性モノマーまたはその塩であるか、あるいは、プロトン化または4級化窒素を含有する重合されたエチレン性不飽和モノマーであるか、あるいは、これらの混合物、その際、少なくともエチレン性不飽和酸官能性モノマー、好ましくはアクリル酸を含有する混合物が特に好ましい、
(α2)0〜80質量%、好ましくは0〜44.99質量%およびより好ましくは0.1〜44.89質量%の、(α1)と共重合可能な重合されたモノエチレン性不飽和モノマー、
(α3)0.001〜5質量%、好ましくは0.01〜3質量%およびより好ましくは0.01〜2.5質量%の、1個またはそれ以上の架橋剤、
(α4)0〜30質量%、好ましくは0〜5質量%およびより好ましくは0.1〜5質量%の水溶性ポリマー、
(α5)1〜30質量%、好ましくは1.5〜20質量%およびより好ましくは3〜15質量%の水、およびさらには、
(α6)0〜20質量%、好ましくは0〜10質量%およびより好ましくは0.1〜8質量%の1個またはそれ以上の助剤、その際、質量(α1)〜(α6)の合計は100質量%になる、をベースとするポリマー構成体である。
モノエチレン系不飽和酸官能性モノマー(α1)は、部分的または完全に、好ましくは部分的に中和された状態であってもよい。モノエチレン性不飽和酸官能性モノマーの中和の程度は、好ましくは25%以上、より好ましくは50%以上、さらに好ましくは50〜80モル%以上である。これに関連して、DE 195 29 348 Alが参考にされる(参考のために示す)。中和は、部分的または完全に、重合後に実施することができる。さらに、中和は、アルカリ金属水酸化物、アルカリ土類金属水酸化物、アンモニアおよびさらにはカーボネートまたはジカーボネートを用いて実施されてもよい。前記に示したものに加えて、任意の他の塩基は、酸を含む吸水性の塩を形成することを可能にする。種々の塩基との混合された中和もまた可能である。好ましくは、アンモニアおよびアルカリ金属水酸化物で中和し、かつ好ましくは水酸化ナトリウムおよびアンモニアで中和する。
さらに、ポリマーは、遊離酸基の優位性(preponderance)を有していてもよく、したがって、酸性のpHを有する。酸性の吸水性ポリマーは、少なくとも部分的に、遊離塩基基、好ましくはアミン基を有するポリマーで中和されていてもよく、この場合、これらは、酸性のポリマーに匹敵するアルカリである。これらのポリマーは、文献中で、混合床イオン交換吸水体(MBIEA)ポリマーとして同定されており、かつ特にWO 99/34843 A1で開示されている。WO 99/34843 A1の開示は、これに関して参考のために記載する。一般に、アニオン交換可能なアルカリポリマーおよびアルカリポリマーに匹敵する酸性であり、かつ、カチオン交換可能なポリマーの双方を含有する組成物を構成する。アルカリポリマーは、アルカリ性基を有し、かつ典型的にはアルカリ性基またはアルカリ性基に変換可能な基を有するモノマーの付加重合によって得られる。これらのモノマーは、主に第1級、第2級または第3級のアミンを含有するか、あるいは、相当するホスフィンまたは2個またはそれ以上の前記官能基を有する。モノマーのこの基は、特にエチレンアミン、アリルアミン、ジアリルアミン、4−アミノブテン、アルキルオキシサイクリン、ビニルホルムアミド、5−アミノペンテン、カルボジイミド、ホルムアルダシン、メラミン等であり、さらに第2級または第3級アミン誘導体である。
エチレン性不飽和酸官能性モノマー(α1)は、好ましくは、エチレン性不飽和酸官能性モノマー(α1)として、WO 2004/037903 Al(参考のためにのみ記載する)中で挙げられている化合物である。特に好ましいエチレン性不飽和酸官能性モノマー(α1)は、アクリル酸およびメタクリル酸であり、かつアクリル酸は最も好ましい。
(α1)と共重合可能な好ましいモノエチレン性不飽和モノマー(α2)は、アクリルアミドおよびメタクリルアミドである。
好ましい(メタ)アクリルアミドは、アクリルアミドおよびメタクリルアミドのみならず、さらにアルキル−置換された(メタ)アクリルアミドまたはアミノアルキル−置換された(メタ)アクリルアミドの誘導体、たとえばN−メチロール(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアミノ(メタ)アクリルアミド、ジメチル(メタ)アクリルアミドまたはジエチル(メタ)アクリルアミドである。可能なビニルアミドは、たとえばN−ビニルアミド、N−ビニルホルムアミド、N−ビニルアセタミド、N−ビニル−N−メチルアセタミド、N−ビニル−N−メチルホルムアミド、ビニルピロリドンである。特にモノマーとして、アクリルアミドが特に好ましい。
水分散性モノマーは、さらに好ましくは、(α1)と共重合可能なモノエチレン性不飽和モノマー(α2)である。好ましい水分散性モノマーは、アクリルエステルおよびメタクリルエステルであり、たとえばメチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレートまたはブチル(メタ)アクリレート、およびさらにはメチルポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、メチルポリエチレングリコールアリルエーテル、ビニルアセテート、スチレンおよびイソブチレンである。
好ましい架橋剤(α3)は、WO 2004/037903 Al中で、架橋剤(α3)として同定された化合物である。
本発明の方法の特に好ましい実施態様は、吸水性ポリマー構成体Pとして、構造式I
Figure 0005383048
[式中、R、RおよびRは同一かまたは異なっていてもよく、その際、2〜20個の炭素原子を有するエチレン性不飽和炭化水素を示し、この場合、これは、適切である場合には、1〜200個、好ましくは10〜150個およびより好ましくは20〜1000個のエチレンオキシドまたはプロピレンオキシドを有する、ポリエチレンオキシド基またはポリプロピレンオキシド基を介して、それぞれ、一緒になって、窒素原子に結合されてもよく、好ましくは3〜15個の炭素原子およびより好ましくは3〜6個の炭素原子を有する]の化合物をベースとするポリマー構成体を、架橋剤(α3)として使用する。これらの架橋剤において、特に好ましくは、式中、R、RおよびRが、構造式II
−CH−CH=CH
構造式II
のアリル基を示す架橋剤である。
この架橋剤は、トリアリルイソシアヌレート、1,3,5−トリアリルイソシアヌレート、1,3,5−トリアリルイソシアヌイック酸、トリアリル−s−トリアジン−2,4,6(1H,3H,5H)−トリオン、イソシアヌル酸トリアリルエステルまたは1,3,5−トリ−2−プロペニル−1,3,5−トリアジン−2,4,6(1H,3H,5H)トリオンである。架橋剤トリアリルイソシアヌレートの利点は、この架橋剤によって架橋されたポリマーの熱安定性のみならず、特に低い毒性、水中での良好な可溶性およびさらには低い揮発性を示すことである。
構造式Iの架橋剤は、他の架橋剤との組合せにおいて、特にWO 2004/037903 Al中で架橋剤(α3)として挙げられた化合物との組合せにおいて、内部架橋剤として、この場合、特に好ましくは、構造Iの架橋剤と他の架橋剤との間の質量比が1:1を上回ることなく、より好ましくは1:1.5を下回り、さらに好ましくは1:2を下回り、さらに好ましくは1:2.5を下回り、殊に好ましくは1:3を下回り、および特に好ましくは1:4を下回る。
特に構造Iの架橋剤を使用する場合には、吸水性ポリマー構成体Pが、架橋剤の存在のみならず、さらに1質量%未満および特に好ましくは0.01質量%未満の表面活性剤、特にSoftanol 70(この場合、これは、成分(α1)をベースとしての%である)の存在下で、前記エチレン性不飽和酸官能性モノマーまたはその塩を重合することにより得られることがさらに好ましいが、最も好ましくは表面活性剤の不含下である。
吸水性ポリマー構成体P中に包含される有用な吸水性ポリマー(α4)は、吸水性付加ポリマー、たとえば部分的または完全に鹸化されたポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、澱粉または澱粉誘導体、ポリグリコールまたはポリアクリル酸を含む。これらのポリマーの分子量は、これらが水溶性である限りは、さほど重合ではない。好ましい水溶性ポリマーは、澱粉または澱粉誘導体またはポリビニルアルコールである。吸水性ポリマー、好ましくは合成のもの、たとえばポリビニルアルコールは、重合すべきモノマーのためのグラフトベースとして役立つ。
吸水性ポリマー構成体Pは、標準化剤(standardizing agents)、香気捕捉剤、表面活性剤または抗酸化剤を助剤として(α6)として含む。さらに、ポリマー構成体P中に存在する助剤単位は、好ましくは重合すべきモノマー(α1)および(α2)、架橋剤(α3)および水溶性ポリマー(α4)以外に存在するこれらの成分であり、適切である場合には、これはフリーラジカル重合のために使用する。これらの成分は、特に開始剤を含み、かつ適切である場合には、連鎖調節剤を含む。
本発明の方法の好ましい実施態様において、吸水性ポリマー構成体Pとして、50質量%を下回ることのない、好ましくは70質量%を下回ることのない、およびより好ましくは90質量%を下回ることのないカルボキシレート基含有モノマーをベースとし、その際、質量%は、水以外の吸水性構成体Pの成分をベースとする。さらに好ましくは、本発明によれば、この成分は、
(α1)50質量%を下回ることのない、かつ好ましくは70質量%を下回ることのないアクリル酸、この場合、これらは、好ましくは20モル%を下回ることのない、より好ましくは50モル%を下回ることのない、さらには60〜85モル%の範囲で中和されているもの、から構成される。
吸水性ポリマー構成体Pは、前記モノマーおよび架橋剤から、種々の重合方法によって成形することができる。これに関連して適した例は、塊状重合を含み、好ましくは混練型反応器、たとえば押出機中で実施されるもの、溶液重合、噴霧重合、逆乳化重合および逆懸濁重合を含む。溶液重合は、好ましくは溶剤としての水中で実施する。
溶液重合は、連続操作またはバッチ操作として実施することができる。高価な従来技術において、反応条件、たとえば温度、開始剤の同定および量、さらには反応溶液に関連する考えられる変法が存在する。典型的な方法は、以下の特許に記載されている:US 4,286,082, DE 27 06 135, US 4,076,663, DE 35 03 458, DE 40 20 780, DE 42 44 548, DE 43 23 001, DE 43 33 056, DE 44 18 818。これに関連して、この開示は、参考のために記載されている。
逆懸濁重合または乳化重合において、水性の部分中和されたアクリル酸溶液は、保護コロイドまたは乳化剤によって、疎水性の有機溶剤中に分散され、かつ重合を、フリーラジカル開始剤を用いて開始する。重合が完了した後に、水を反応混合物から、共沸蒸留により除去し、かつポリマー生成物を濾別し、かつ乾燥する。架橋剤反応は、多官能性架橋剤を内部重合し、モノマー溶液中に溶解し、および/または適した架橋剤を、ポリマー上の官能基と、製造工程の一つの間に反応させることにより実施することができる。方法は原則として、たとえばUS 4,340,706, DE 37 13 601 and DE 28 40 010に記載されている。
重合は、一般的に常用の様式で、開始剤を用いて開始する。重合を開始するための通常の開始剤は、超吸収体の製造において通常使用され、かつ、重合条件下でフリーラジカルを形成することが可能なすべての開始剤を含む。重合可能な水性混合物上で、電子線の作用による重合の開始もまた可能である。しかしながら、さらに重合は、前記種類の開始剤の不含下で、光開始剤の存在下での高エネルギー線照射を介して開始されてもよい。重合開始剤は、溶解されたかまたは分散された状態で、本発明によるモノマー溶液中に存在していてもよい。有用な開始剤は、当業者に公知であり、かつフリーラジカルを分解するすべての化合物を含む。この定義は、特にWO 2004/037903A1中で、可能な開始剤としてすでに挙げられた開始剤を含む。
特に好ましくは、吸水性ポリマー構成体Pを製造するための、過酸化水素、ナトリウムペルオキソジスルフェートおよびアスコルビン酸から成るレドックス系を使用する。
重合後に得られるヒドロゲルは、好ましくは典型的には80〜200℃の範囲の温度で乾燥させる。特に、構造式Iの架橋剤を使用する場合には、乾燥温度は100〜200℃、より好ましくは125℃を上回り、さらに好ましくは150℃を上回り、超吸収性ポリマー架橋構造の任意の顕著な加水分解を生じさせることなく可能である。
乾燥は、好ましくは通常の炉または乾燥器中で、たとえばベルト型乾燥器、トレイ型乾燥器、ロータリー管炉、流動床乾燥器、パン型乾燥器、パドル型乾燥器または赤外線乾燥器中で実施する。このようにして得られた乾燥ポリマーは、いまだ粒状ではなく、これらは乾燥後に粉砕しなければならない。粉砕は、好ましくは乾燥粉砕によって、好ましくは、ハンマーミル、ピンミル、ボールミルまたはロールミル中で実施する。粉砕後に、さらに好ましくは、ポリマー構成体は、ふるい分析により測定された1000μm以下および好ましくは850μm以下の粒径を有し、その際、粒径の質量平均は200〜600μmである。
本発明にしたがって、特に好ましくは、使用された吸水性ポリマー構成体Pが、粒状で、架橋されたポリアクリレートであることは好ましく、この場合、これは、アクリル酸の重合によって得られ、かつ、構造式Iの架橋剤の存在下で、より好ましくはトリアリルイソシアヌレートの存在下で、アクリル酸を水溶液の質量に対して5〜80質量%、好ましくは10〜70質量%およびより好ましくは20〜50質量%の量で含有する水性溶液の形で得られ、かつ得られたヒドロゲルを引き続いて粉砕し、粉砕されたヒドロゲルを1〜50質量%、好ましくは2.5〜40質量%およびさらに好ましくは5〜30質量%の含水量に乾燥させ、かつ適切である場合には、さらに乾燥したヒドロゲルを細砕する。
有用な後架橋剤は、部分中和されたカルボン酸モノマーをベースとする、吸水性ポリマー構成体の後架橋のための、当業者に公知のすべての後架橋剤を含む。これらの後架橋剤は、典型的には、縮合反応中(=縮合架橋剤)中で、付加反応中で、あるいは、開環反応中で(後架橋剤群A)中で、モノマー(α1)または(α2)の官能基と反応可能な、2個またはそれ以上の官能基を有する典型的な化合物であるか、あるいは、多価金属カチオン(後架橋剤群B)である。
後架橋剤の群Aの化合物の官能基は、好ましくはアルコール、アミン、アルデヒド、グリシジル、イソシアネート、カーボネートまたはエピクロロ官能基である。
後架橋基群Aの化合物の例はポリオール、たとえばエチレングリコール、ポリエチレングリコール、たとえばジエチレングリコール、トリエチレングリコールおよびテトラエチレングリコール、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、たとえばジプロピレングリコール、トリプロピレングリコールまたはテトラプロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、2,4−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、2,5−ヘキサンジオール、グリセロール、ポリグリセロール、トリメチロールプロパン、ポリオキシプロピレン、オキシエチレン−オキシプロピレンブロックコポリマー、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ペンタエリスリトール、ポリビニルアルコールおよびソルビトール、アミノアルコール、たとえばエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンまたはプロパノールアミン、ポリアミン化合物、たとえばエチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラアミン、テトラエチレンペンタアミンまたはペンタエチレンヘキサアミン、ポリグリシジルエーテル化合物、たとえばエチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、グリセリルジグリシジルエーテル、グリセリルポリグリシジルエーテル、ペンタエリトリットポリグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、ソルビチルポリグリシジルエーテル、ジグリシジルフタレート、ジグリシジルアジパート、1,4−フェニレンビス(2−オキサゾリン)、グリシドール、ポリイソシアネート、好ましくはジイソシアネート、たとえば2,4−トルイレンジイソシアネートおよびヘキサメチレンジイソシアネート、ポリアジリジン化合物、2,2−ビスヒドロキシメチルブタノールトリス[3(1−アジリジニル)プロピオネート]、1,6−ヘキサメチレンジエチレン尿素およびジフェニルメタン−ビス−4,4’−N,N’−ジエチレン尿素、ハロエポキシド、たとえばエピクロロ−およびエピブロモヒドリンおよびα−メチルエピクロロヒドリン、アルキレンカーボネート、たとえば1,3−ジオキソラン−2−オン(エチレンカーボネート)、4−メチル−1,3−ジオキソラン−2−オン(プロピレンカーボネート)、4,5−ジメチル−1,3−ジオキソラン−2−オン、4,4−ジメチル−1,3−ジオキソラン−2−オン、4−エチル−1,3−ジオキソラン−2−オン、4−ヒドロキシメチル−1,3−ジオキソラン−2−オン、1,3−ジオキソラン−2−オン、4−メチル−1,3−ジオキソラン−2−オン、4,6−ジメチル−1,3−ジオキサン−2−オン、1,3−ジオキソラン−2−オン、ポリ−1,3−ジオキソラン−2−オン、ポリ4級化アミン、たとえばジメチルアミンとエピクロロヒドリンとの縮合生成物である。
後架橋剤群Aの好ましい化合物は、さらにポリオキサゾリン、たとえば1,2−エチレンビスオキサゾリン、シラン基を有する後架橋剤、たとえばγ−グリシドオキシプロピルトリメトキシシランおよびγ−アミノプロピルトリメトキシシラン、オキサゾリジノン、たとえば2−オキサゾリジノン、ビスおよびポリ−2−オキサゾリジノンおよびジグリコールシリケートである。
これらの化合物において、後架橋剤群Aの特に好ましい後架橋剤は、縮合架橋剤、たとえばジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセロール、ポリグリセロール、プロピレングリコール、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ポリオキシプロピレン、オキシエチレン−オキシプロピレンブロックコポリマー、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、トリメチロールプロパン、ペンタエリトリット、ポリビニルアルコール、ソルビトール、1,3−ジオキソラン−2−オン(エチレンカーボネート)、4−メチル−1,3−ジオキソラン−2−オン(プロピレンカーボネート)、4,5−ジメチル−1,3−ジオキソラン−2−オン、4,4−ジメチル−1,3−ジオキソラン−2−オン、4−エチル−1,3−ジオキソラン−2−オン、4−ヒドロキシメチル−1,3−ジオキソラン−2−オン、1,3−ジオキサン−2−オン、4−メチル−1,3−ジオキサン−2−オン、4,6−ジメチル−1,3−ジオキサン−2−オン、1,3−ジオキソラン−2−オン、ポリ−1,3−ジオキソラン−2−オンである。
エチレンカーボネートは、後架橋剤群Aの後架橋剤としての使用に特に好ましい。
後架橋剤群Bの多価金属カチオンは、好ましくは、二価または三価のカチオンから誘導される。好ましい二価のカチオンは、亜鉛、ベリリウム、アルカリ土類金属、たとえばマグネシウム、カルシウム、ストロンチウムであり、特にマグネシウムが好ましい。本発明においてさらに有用な、より高価のカチオンは、アルミニウム、鉄、クロム、マンガン、チタン、ジルコニウムおよび他の遷移金属のカチオンおよびさらには、のようなカチオンの複塩またはこれらの混合物である。好ましくは、アルミニウム塩を使用し、かつミョウバンおよび他の水和物、たとえばAlCl×6HO、NaAl(SO×12HO、KAl(SO×12HOまたはAl(SO×14−18HOである。
Al(SOおよびその水和物は、後架橋剤群Bの後架橋剤としての使用のために特に好ましい。
後架橋剤が本発明において使用される量は、好ましくは0.01質量%〜20質量%、より好ましくは0.1〜10質量%およびさらに好ましくは0.2〜5質量%であり、この場合、これらは、吸水性のポリマー構成体Pをベースとするものである。
特に後架橋剤が、圧力および後架橋操作の温度条件下で液体でない場合には、後架橋剤を、後架橋剤および溶剤を含む流体Fの形で使用し、その際、使用された溶剤は好ましくは水、水混和性溶剤、たとえばメタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノールまたは1−ブタノールまたは水とこのような有機溶剤との混合物である。後架橋剤を、溶剤と一緒に使用する場合には、流体F中で、好ましくは5〜75質量%、より好ましくは20〜40質量%および最も好ましくは5〜25質量%の範囲での量で、存在し、その際、すべての%は流体Fの全質量をベースとする。
流体Fと吸水性ポリマー構成体Pとを接触させ、好ましくは、通常のミキシングアセンブリ、たとえば、Patterson-Kelleyミキサ、DRAIS乱流ミキサ、Loedigeミキサ、Rubergミキサ、スクリューミキサ、パンミキサおよび流動床ミキサであり、かつ、さらには、早い周波数でブレードを回転させることによりポリマー構成体を混合させる、連続的な竪型ミキサ(Schugiミキサ)中で実施する。
流体Fを吸水性ポリマー構成体Pと接触させた後に、後架橋反応は、本発明の方法において、吸水性ポリマー構成体を、40〜300℃、好ましくは80〜275℃およびより好ましくは125〜250℃の温度に加熱することによって生じる。本発明による方法の一つの好ましい実施態様において、吸水性ポリマー構成体Pを、流体Fとの接触下で、150℃以上の温度に加熱する。個々の後架橋剤型の最も優れた後架橋時間は、定めることが容易である。後架橋時間における一つの制約は、吸水性ポリマー構成体のために望ましい性能プロフィールが、熱的ダメージにより再破壊されることにあり、それというのも、特に吸水性ポリマー構成体P(成分(α3))のための内部架橋剤として構造式Iの架橋剤を使用する場合には、特に、かなり高い架橋温度であっても、特に150℃以上、より好ましくは175℃以上の後架橋であっても、維持することができるためである。熱処理は、通常の乾燥器または炉中で実施することができ、たとえばこれは、回転式管型炉、流動床乾燥器、パン型乾燥器、パドル型乾燥器または赤外線乾燥器である。
本発明によれば、熱処理の結果として、吸水性ポリマー構成体Pの外部領域は、内部領域よりもより強力に架橋されている。
本発明による方法のもう一つの実施態様において、吸水性ポリマー構成体Pの外部領域は、三価カチオン、好ましくはAl3+イオンを含む化合物と、後架橋剤を含有する流体Fとの接触前または接触後、好ましくは接触後に、接触させる。三価のカチオンを含有する化合物は、ポリマー構成体と、0.01〜30質量%、より好ましくは0.1〜20質量%およびさらに好ましくは0.3〜5質量%の量で接触させ、その際、すべての%は、吸水性ポリマー構成体Pの質量をベースとする。
吸水性のポリマー構成体Pの外部領域と、三価のカチオンを含む化合物との接触は、好ましくは、吸水性ポリマー構成体Pと化合物とを乾燥条件下で混合することにより実施するか、あるいは、二者択一的に、吸水性ポリマー構成体Pと、溶剤、好ましくは水、水混和性有機溶剤、たとえばメタノールまたはエタノールまたは2個またはそれ以上のこれらの混合物およびさらには三価のカチオンを含有する化合物を含有する流体Fとを接触させることによって、好ましくは、ポリマー構成体を流体Fと一緒に噴霧し、かつ混合することによって実施する。これに関する好ましい実施態様において、吸水性ポリマー構成体Pと流体Fとの接触は、2段階工程においておこなう。2段階工程は、第1混合操作、その際、何倍もの(multiplicity)吸水性ポリマー構成体Pを、流体Fと一緒に混合し、および第2混合操作、その際、流体Fを、ポリマー構成体の内部でホモジナイズする、を含み、その際、ポリマー構成体は、個々のポリマー構成体の動的エネルギーが平均的に、個々のポリマー構成体間の結合エネルギーよりも大きく、かつ、その際、ポリマー構成体は、第2混合操作中で、第1混合操作中よりも低い速度で一緒に混合されている。
吸水性ポリマー構成体Pの、三価のカチオンを含有する化合物を含む流体Fでの処理は、前記に示したように2段階工程によりおこない、この場合、これは、改善された吸収性を有する吸収体ポリマー構成体を提供する。
好ましくは、三価のカチオンを含有する化合物として、Al3+イオンを含有する化合物を使用することが好ましく、その際、前記化合物は、流体F中に、再結晶化の水を考慮しないで、好ましくは0.1〜50質量%およびより好ましくは1〜30質量%で存在する。この場合、これは、流体Fの全質量に対する%である。さらに好ましくは、吸水性ポリマー構成体Pと接触すべき流体Fは、0.01〜15質量%およびより好ましくは0.05〜6質量%の範囲であり、その際、すべての%は、吸水性ポリマー構成体Pの質量に対する。
Al3+イオンを含有する好ましい化合物は、AlCl×6HO、NaAl(SO×12HO、KAl(SO×12HOまたはAl(SO×14−18HOまたは二者択一的に相当する無水塩である。
本発明による方法の他の実施態様は、吸水性ポリマー構成体と、他の表面変性剤とを後架橋前、後架橋中または後架橋後に接触させることを含む。この他の表面変性剤は、特に表面活性剤、たとえばポリビニルアルコール、無機化合物、たとえば二酸化ケイ素粉末またはシリカゾル、香気補足物質、たとえばゼオライトまたはシクロデキストリンであるか;あるいは、他の当業者に公知の表面変性剤である。
本発明による吸水性ポリマー構成体は、架橋されたカルボキシル基含有モノマーをベースとし、かつ本発明により得ることが可能な吸水性ポリマー構成体Pは、好ましくは、以下のようにして特徴付けられる。
−少なくとも0.3psiの圧力に対する、ERT442.2−02(ERT = EDANA推奨試験方法)吸収量が、少なくとも20g/g、好ましくは少なくとも26g/g、より好ましくは少なくとも28g/gおよび最も好ましくは少なくとも30g/gであり、さらには、
−熱安定性、この場合、これは本明細書中で記載された試験方法にしたがって測定されたもの、が3.0%未満、好ましくは2.0%未満、より好ましくは1.0%未満、さらに好ましくは0.5質量%未満である。
架橋されたカルボキシル基含有モノマーをベースとする、本発明による吸水性ポリマー構成体および本発明による方法によって得ることが可能な吸水性ポリマー構成体Pは、さらに、好ましくは2000ppm未満、より好ましくは1000ppm未満、さらに好ましくは500ppm未満のERT420.2−02による残モノマー含量によってさらに特徴付けられる。架橋されたカルボキシル基含有モノマーをベースとする、本発明による吸水性ポリマー構成体および本発明による方法によって得ることが可能な吸水性ポリマー構成体Pは、好ましくは20質量%未満、より好ましくは15質量%未満、さらに好ましくは10質量%未満の、16時間後の抽出可能な成分のERT470.2−02レベルによってさらに特徴付けられる。
同様に好ましくは、架橋されたカルボキシル基含有モノマーをベースとする、本発明による吸水性ポリマー構成体および本発明による方法によって得ることが可能な吸水性ポリマー構成体Pが、2g/g×%以上、より好ましくは3g/g×以上およびさらに好ましくは4g/g×以上の抽出可能分に対する保持値の割合を有するが(本明細書中で記載された試験方法に対して測定されたもの)、しかしながら20g/g×%、好ましくは15g/g×および特に好ましくは10g/g×%の割合を典型的には超過することはない。
さらに、架橋されたカルボキシル基含有モノマーをベースとする、本発明による吸水性ポリマー構成体および本発明による方法によって得ることが可能な吸水性ポリマー構成体Pは、これらが、好ましくは70×10−7cm・s・g−1以下の浸透値(本明細書中で記載された試験方法に対して測定されたもの)と、180℃で30分に亘っての後加熱保持値(本明細書中で記載された試験方法に対して測定されたもの)、この場合、これは27g/g以上、好ましくは29g/g以上および特に好ましくは31g/g以上を組合せて、かつ、好ましくは70×10−7cm・s・g−1以上の浸透値(本明細書中で記載された試験方法に対して測定されたもの)と、180℃で30分に亘っての後加熱保持値(本明細書中で記載された試験方法に対して測定されたもの)、この場合、これは25g/g以上、好ましくは27g/g以上および特に好ましくは29g/g以上を組合せて有することを特徴とするが、しかしながら80g/g、好ましくは70g/gおよびより好ましくは60g/gの保持値を、典型的には超過することはない。
本発明の吸水性ポリマー構成体または本発明により得ることが可能な吸水性ポリマー構成体Pの特に好ましい実施態様において、これらは、前記構造式Iの化合物により、より好ましくは内部架橋剤としてのトリアリルイソシアヌレートにより架橋され、その際、「内部架橋」は、モノマー(α1)と(α2)との重合の間に、モノマー溶液中に存在する架橋剤(成分(α3))によって生じる架橋をいう(後架橋との対比において、重合後まで生じることはない)。
本発明による好ましい実施態様において、本発明の方法により得ることが可能な吸水性ポリマー構成体Pおよび本発明による吸水性ポリマー構成体は、300〜600μmの範囲の粒径を有する粒子画分を有し、この場合、これは、15質量%以上、より好ましくは20質量%以上、さらに好ましくは25質量%以上であり、なおも好ましくは30質量%以上であり、最も好ましくは35質量%以上であり、すべては、吸水性ポリマー構成体の全質量をベースとするものである。
本発明による複合材料は、前記吸水性ポリマー構成体または本発明による方法によって得ることが可能な吸水性ポリマー構成体Pおよび支持体を含む。好ましくは、本発明による吸水性ポリマー構成体および支持体は、堅固に結合している。好ましい支持体は、ポリマーから構成される自己支持フィルムであり、たとえばポリエチレン、ポリプロピレンまたはポリアミド、金属、不織布、毛羽、薄織物、織物、天然または合成の繊維または他のフォームである。
本発明によれば、シーリング材料、ケーブル、吸収体コアおよびさらにはおむつおよび吸収体コアを含む衛生製品が、複合材料として好ましい。
複合材料を製造するための本発明による方法は、本発明による吸水性ポリマー構成体、または本発明による方法により得ることが可能な吸水性ポリマー構成体Pおよび支持体および適切な場合には適した助剤を互いに接触させることを含む。接触は、好ましくは、湿式(wet-laid)工程および空気式(air-laid)工程、圧縮、押出および混合によって実施される。
さらに本発明は、前記方法によって得ることが可能な複合材料を提供する。
さらに本発明は、化学製品、特にフォーム、成形体、繊維、自己支持フィルム、支持フィルム、ケーブル、シーリング材料、液体吸収性衛生製品、植物またはカビ成長調整ためのキャリアまたは活性の農作物保護剤、建築材料のための添加剤、パッキング材料または本発明による吸水性ポリマー構造物を含有する土壌添加剤、本発明により得ることが可能な吸水性ポリマー構成体P、前記複合材料または前記方法により得ることが可能な複合材料を提供する。これらの化学製品は、吸水性ポリマー粒子を含有する常用の化学製品と比較して、溶解可能な画分、特に残モノマーの減少したレベルにおいて特に顕著である。
さらに本発明は、本発明による吸水性ポリマー構成体、本発明による方法によって得ることが可能な吸水性ポリマー構成体P、複合材料または前記方法により得ることが可能な複合材料の、化学製品、特に衛生製品中で、食品調整のため、水に対する遮断のため、土壌の含水量を調整するため、あるいは、食品処理のための使用を提供する。
最終的に、本発明はさらに構造式I
Figure 0005383048
[式中、R、RおよびRは同一かまたは異なっていてもよく、かつ2〜20個の炭素原子、好ましくは3〜15個の炭素原子およびより好ましくは3〜6個の炭素原子を有するエチレン性不飽和炭化水素を示し、この場合、これは、適切である場合には、1〜200個、好ましくは10〜150個および特に好ましくは20〜100個のエチレンオキシドまたはプロピレンオキシドを有するポリエチレンオキシドまたはポリプロピレンオキシドを介して、それぞれ、一緒になって、窒素原子と結合していてもよい]の化合物の、改善された加水分解安定性を有する吸水性ポリマー粒子を製造するための、あるいは、哺乳類、好ましくはヒトのための皮膚刺激を軽減させるための使用に関する。これら皮膚刺激は、好ましくは、吸水性ポリマー粒子を含有する衛生製品、特に乳児および幼児用おむつ、生理用ナプキンおよび成人用失禁対策製品の装着に関して、軽減させるべきである。
これに関して特に好ましくは、架橋されたカルボキシル基含有モノマーをベースとし、かつ0.3psiの圧力に対するERT442.2−02吸収量が少なくとも26g/g、好ましくは28g/gおよびさらに好ましくは30g/gである、吸水性ポリマー構成体の製造において、内部架橋剤として、構造式Iの化合物を使用することである。
さらに本発明は、以下の試験方法および制限のない例によって記載する。
試験方法
保持量測定
保持量は、いわゆるティーバック試験によって吸水性ポリマー構成体に関して測定した。0.9質量%のNaCl溶液を、試験溶液として使用する。
約1gの吸水性ポリマー構成体を、計量(W)し、かつティーバック中に密閉する。このティーバックを、試験溶液中に30分に亘って置き、引き続いて脱水機(23cm直径、1400rpm)中で3分に亘って脱水し、かつ再計量(W)した。吸水性ポリマー構成体なしのティーバックについても、同様に、脱水後に計量(W)し空値として提供した。保持量をg/gで記録し、かつ以下のようにして算定した:
Figure 0005383048
熱安定性の測定
熱安定性は、ポリマー構成体に関して、前記方法により試験に係る(in-test)ポリマー構成体の一部分の保持値を最初に測定することによって、測定した(=保持量(加熱前))。
引き続いて、ポリマー構成体の他の部分を、金属皿上の単層中に拡げた。金属皿を、引き続いて30分に亘って、予加熱した循環空気炉中で180℃に置いた。30分後に、金属皿を炉から取り除き、かつポリマー構成体を室温に冷却した。その後に、保持量を前記方法により再測定した(=保持量(加熱後))。
SFC値の測定
膨潤状態での浸透性の尺度としての食塩水流れ誘導性(SFC)を、WO 95/22356に記載の方法によって測定した。約0.9gの超吸収体ポリマー材料(粒子の全画分)を、スクリーン底を備えたシリンダ中に計量供給し、かつ注意深く、スクリーン表面に亘って分散させた。超吸収体ポリマー材料は、20g/cmの圧力に対して1時間に亘って、JAYCO合成尿素中で膨潤させた。膨潤された超吸収体ポリマーの厚さを測定した後に、0.118MのNaCl溶液を安定した静水圧で、高架のストック貯蔵容器から添加し、かつゲルの膨潤層を介して通過させた。測定中のゲルの膨潤層は、特定のスクリーンシリンダでカバーし、この場合、これは、ゲル上での0.118MのNaCl溶液の均一な分散および一定の条件(測定温度20〜25℃)を、ゲル床構成に関する測定中において確立する。膨潤された超吸収体上に作用する圧力は20g/cmである。コンピューターおよび秤りを、ゲル層が透過した液体量をつかむために使用し、この場合、これは、時間の関数として、20秒間隔で10分間に亘っておこなった。ゲルの膨潤層をとおしてのg/sでの流量は、傾斜の外挿および流量の時間t=0に対する2〜10分の範囲内の中点の測定を含む、回帰分析により測定した。SFC値(Kは、cm・s・g−1で、かつ、以下のようにして算定した:
Figure 0005383048
[式中、Fs(t=0)は、流量g/sを示し、
は、ゲル層の厚さcmを示し、
rはNaCl溶液の濃度を示し(1.003g/cm)、
Aはメスシリンダ中のゲル層の上部の表面積を示し(28.27cm)、
△Pはゲル層上の静水圧を示し(4920dyn/cm)、かつ、
KはSFC値である]。

例1
吸水性ポリマー粒子P の製造:
アクリル酸280.0g、NaOH(50%)217.6g、水469.7gおよびトリアリルイソシアヌレート0.280g(使用されたアクリル酸に対して、0.1質量%)から成るモノマー溶液を、窒素でパージして溶解した酸素を除去し、かつ出発温度4℃にまで冷却した。出発温度の到達時において、開始剤溶液(HO 10g中0.1gの2,2−アゾビス−2−アミジノプロパン二塩酸塩、HO 10g中0.3gのナトリウムペルオキシ二硫酸塩、HO 1g中の0.07gの35%過酸化水素溶液およびHO 2g中の0.015gアスコルビン酸)を添加した。約90℃への最終温度到達時に、形成したゲルを微粉砕させ、かつ150℃で120分に亘って乾燥させた。乾燥ポリマーを粗粉砕し、SM100カッティングミル中で粉砕して、2000μm未満の粒径にし、かつ一連のふるいを通過させることにより、150〜850μmの範囲の粒径を有する粉末に調整した。
得られた粉末Aは、260ppmの残モノマー含量、17.8%の溶解可能な含量および44.5g/gの保持量を有していた。
例2
吸水性ポリマー粒子P の製造:
例1を、0.280gに過ぎないトリアリルイソシアヌレートに代えて、トリアリルイソシアヌレート0.840g(0.3質量%)を用いて反復した。水の量を469.1gに減少させた。
得られた粉末Bは、480ppmの残モノマー含量、11.1%の溶解可能な含量および38.3g/gの保持量を有していた。
比較例1
吸水性ポリマー粒子P の製造:
例1を、トリアリルイソシアヌレートの代わりに、0.903gのポリエチレングリコール300ジアクリレート(77.5質量%の活性含量を有する)を架橋剤として使用した以外、繰り返した。水の量は469.0gに減少させた。
得られた粉末Cは、1180ppmの残モノマー含量、14.0%の溶解可能な含量および41.8g/gの保持量を有していた。
比較例2
吸水性ポリマー粒子P の製造:
比較例1を、0.903gに代えて、1.265gのポリエチレングリコール300ジアクリレートを使用する以外、繰り返した。
得られた粉末Dは、1840ppmの残モノマー含量、10.4%の溶解可能な含量および36.8g/gの保持量を有していた。
例1および2および比較例1および2から、トリアリルイソシアヌレートの使用が、ポリエチレングリコール300ジアクリレートと比較して、顕著に減少した残モノマー含量を有する吸水性ポリマー粒子を導くことが明らかであった。この減少した残モノマー含量は、ポリマー粒子の一部分における増加した加水分解安定性に起因しているとすべきである。
例3
吸水性ポリマー粒子の熱暴露
粉末A、B、CおよびDを、炉中で、180℃で30分に亘って加熱した。この熱暴露は、たとえば吸水性ポリマー粒子の後架橋において生じる熱暴露に相当する。
加熱後に、保持量を再測定した。以下の測定値が得られた:
Figure 0005383048
前記第1表は、架橋剤としてのトリアリルイソシアヌレートの使用が、熱負荷に暴露した場合において、ポリマーの加水分解安定性を増加させることを導き、この場合、これは、熱負荷による保持量のより低い増加から認識可能である。トリアリルイソシアヌレートで架橋されたポリマーは後架橋によって、減少した加水分解を生じ、さらに残モノマーおよびさらには、溶解可能な成分の低いレベルを生じた。
例4
粉末A、B、CおよびDを、それぞれの場合において、100gの相当する粉末を、1gのエチレンカーボネートおよび3gの水から成る全部で4gの水性溶液と一緒に実験室用ミキサ中で混合し、引き続いて180℃の炉中で30分に亘って加熱することにより、表面後架橋した。得られる後架橋された粉末A〜Dについて、0.3または0.7psiの圧力に対しての吸収量およびさらには保持量を測定した。結果は、以下第2表に示す:
Figure 0005383048

Claims (12)

  1. 後架橋された吸水性ポリマー構成体を製造する方法において、
    −架橋剤としてのトリアリルイソシアヌレートの存在下で、エチレン性不飽和酸官能性モノマーまたはその塩の重合によって得られる吸水性ポリマー構成体Pを、後架橋剤を含有する流体Fと接触させ、その際、後架橋剤が、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセロール、ポリグリセロール、プロピレングリコール、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ポリオキシプロピレン、オキシエチレン−オキシプロピレンブロック共重合体、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ポリビニルアルコール、ソルビトール、1,3−ジオキソラン−2−オン(エチレンカーボネート)、4−メチル−1,3−ジオキソラン−2−オン(プロピレンカーボネート)、4,5−ジメチル−1,3−ジオキソラン−2−オン、4,4−ジメチル−1,3−ジオキソラン−2−オン、4−エチル−1,3−ジオキソラン−2−オン、4−ヒドロキシメチル−1,3−ジオキソラン−2−オン、1,3−ジオキサン−2−オン、4−メチル−1,3−ジオキサン−2−オン、4,6−ジメチル−1,3−ジオキサン−2−オン、たはポリ−1,3−ジオキソラン−2−オンであり、
    −流体Fとの接触下で、吸水性ポリマー構成体Pを40〜300℃の範囲の温度に加熱することで、後架橋された吸水性ポリマー構成体Pを得て、
    −吸水性ポリマー構成体Pは、2.0%未満の熱安定性、ただし熱安定性は、180℃で30分に亘っての加熱前(=保持量(加熱前))および加熱後(=保持量(加熱後))の吸水性ポリマー粒子の保持量の相違と180℃で30分に亘っての加熱前の保持量との商として、%で定義したものである:
    Figure 0005383048
    を有する、
    工程を含む、後架橋された吸水性ポリマー構成体を製造する方法。
  2. 吸水性ポリマー構成体Pが、1.0%未満の熱安定性を有する、請求項1に記載の方法。
  3. 吸水性ポリマー構成体Pが、0.5%未満の熱安定性を有する、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 吸水性ポリマー構成体Pが、架橋剤の存在下ではあるが、表面活性剤の不含下で、エチレン性不飽和酸官能性モノマーまたはその塩を重合することにより得られた、請求項1から3までのいずれか1項に記載の方法。
  5. 請求項1から4までのいずれか1項に記載の方法によって得ることが可能な、吸水性ポリマー構成体。
  6. 以下の性質:
    2.0685kPa(0.3psi)の圧力に対するERT 442.2−02吸収量少なくとも20g/gを有する、架橋剤としてのトリアリルイソシアヌレートにより架橋され、かつ、
    ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセロール、ポリグリセロール、プロピレングリコール、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ポリオキシプロピレン、オキシエチレン−オキシプロピレンブロック共重合体、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ポリビニルアルコール、ソルビトール、1,3−ジオキソラン−2−オン(エチレンカーボネート)、4−メチル−1,3−ジオキソラン−2−オン(プロピレンカーボネート)、4,5−ジメチル−1,3−ジオキソラン−2−オン、4,4−ジメチル−1,3−ジオキソラン−2−オン、4−エチル−1,3−ジオキソラン−2−オン、4−ヒドロキシメチル−1,3−ジオキソラン−2−オン、1,3−ジオキサン−2−オン、4−メチル−1,3−ジオキサン−2−オン、4,6−ジメチル−1,3−ジオキサン−2−オン、たはポリ−1,3−ジオキソラン−2−オンにより後架橋されたカルボキシル基含有モノマーをベースとする吸水性ポリマー構成体。
  7. 吸水性ポリマー構成体が、ERT 410.2−02残モノマー含量 1000ppm未満を有する、請求項5または6に記載の吸水性ポリマー構成体。
  8. 請求項5から7のいずれか1項に記載の吸水性ポリマー構成体および支持体を含有する複合材料。
  9. 吸水性ポリマー構成体および支持体を互いに接触させる、請求項8に記載の吸水性ポリマー構成体を含有する複合材料を製造する方法。
  10. 請求項9に記載の方法によって得ることが可能な複合材料。
  11. 請求項5から7までのいずれか1項に記載の吸水性ポリマー構成体または請求項8または10に記載の複合材料を含有する、化学製品。
  12. 請求項5から7までのいずれか1項に記載の吸水性ポリマー構成体または請求項8または10に記載の複合材料の、化学製品中での使用。
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