JP5382864B2 - エッチング処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば半導体ウエハ等の被処理物を回転させながら処理液や処理ガスを供給してエッチング処理を行うエッチング処理装置に関する。
たとえば、半導体デバイス、液晶表示パネル等の電子機器の分野においては、半導体基板、ガラス基板、磁性体基板、LED基板などを被処理物とし、被処理物表面を所定のパターンにてエッチングするエッチング処理が広く行われている。その目的は様々であるが、例えば、半導体ウエハにおいては、半導体ウエハの一部を薄くし、一部を厚くすることにより、薄型化を実現するとともに半導体ウエハの強度を確保している。
特開2004−281551号公報
たとえば、上記特許文献1には、第1の厚さを有する第1の基板部分と、第1の厚さよりも厚い第2の厚さを有する第2の基板部分とを備え、第2の基板部分は半導体基板の外周部に沿って形成される半導体基板が開示されている。製造方法としては、厚い基板にレジストを塗布し、露光及び現像処理をしてフォトマスクパターンを形成し、エッチングすることにより、凹面を形成する方法が挙げられている。
しかしながら、上記特許文献1のように、フォトマスクパターンを形成してエッチング処理する場合、(1)レジスト塗布、(2)露光、(3)現像、(4)エッチング、(5)レジスト除去、といった多くの工程が必要であり、時間と手間が生じていた。また、これらの各工程(1)〜(5)を実施するための装置が必要であり、設備コストの負担が問題となっていた。
そこで本発明は、フォトマスクパターンを用いる場合と比較して、処理工程が少なく且つ設備コストも低廉なエッチング処理装置及びエッチング処理方法を提案することを目的とする。
本発明のエッチング処理装置は、被処理物を保持する保持手段と、被処理物の被処理面にエッチング用の処理液又は処理ガスを供給する供給手段と、被処理物を回転させる回転手段とを備えるエッチング処理装置において、前記被処理物に着脱自在であり、当該被処理物に装着された状態にて当該被処理物の被処理面の所定領域を被覆し、当該所定領域における前記処理液又は処理ガスの接触を遮断する被覆手段を備え、前記被覆手段は、第一部材と、当該第一部材に着脱可能な第二部材とを備え、当該第二部材は前記被処理物の被処理面の所定領域の少なくとも一部を被覆することを特徴とする。
この発明によれば、被処理物を保持手段にて保持した状態とし、被覆手段を被処理物に装着すると、被処理物の被処理面の所定領域が被覆手段にて被覆された状態となる。この状態にて被処理物を回転させながらエッチング用の処理液又は処理ガスを供給すると、被覆手段にて被覆された領域は処理液や処理ガスの接触が遮断されて腐食せず、それ以外の領域が腐食する。そして、第一部材に第二部材が着脱可能であるため、形状やサイズの異なる第二部材を適宜交換して使用すれば、所望のパターンにてエッチングが可能となり、また、第二部材が破損や劣化した場合も容易に交換できる。
前記被覆手段は、被処理物に装着されたときに被処理物を露出させる開口部を有し、当該開口部はその周縁端部が当該被処理物の被処理面との接触面側から外側に向かって広がる方向に傾斜していることを特徴とする。
被処理物を回転させながら処理液や処理ガスを供給すると、処理液又は処理ガスは被覆手段に設けられた開口部に流入し、開口部により露出された領域が腐食する。このとき、被処理物の回転動作により処理液又は処理ガスが開口部の周縁端部付近に偏って滞留すると、その部分の腐食の進行が早まり、エッチングが不均一となる。この発明によれば、開口部の周縁端部が当該被処理物の被処理面との接触面側から外側に向かって広がる方向に傾斜しているため、開口部に流入した処理液や処理ガスは被処理物の回転動作にともなって速やかに排出される。これにより、開口部の周縁端部付近に処理液や処理ガスが滞留することがなく、開口部により露出される領域内での腐食の進行を均一にすることができる。
前記保持手段に保持された被処理物に前記被覆手段が当該被処理物に接触するように装着された状態において、当該被処理物の被処理面と当該被覆手段との間に生じる微小間隙に気体を供給可能な気体供給手段を備えることが好ましい。
被処理物の被処理面と被覆手段との間に微小な間隙が生じた場合は、毛細管現象により処理液がこの間隙に浸入する恐れがある。この発明によれば、被処理物の被処理面と被覆手段との間に気体を供給可能であるため、仮に微小な間隙が生じたとしても、その間隙には気体が供給され、処理液の浸入を防止することができる。
本発明によれば、被処理物の被処理面に被覆手段を着脱させることで、被覆手段により被覆された領域は腐食せず、露出された領域は腐食し、所定のパターンにてエッチングを行うことが可能となる。従来のフォトマスクパターンを用いたエッチングは、(1)レジスト塗布、(2)露光、(3)現像、(4)エッチング、(5)レジスト除去、といった多くの工程が必要であったが、本発明によれば、エッチングの前後にて被処理物に被覆手段を着脱させるだけでよく、非常に少ない処理工程にてエッチングが可能となる。上記(1)〜(5)の各工程専用の処理装置も不要となり、従来の枚葉式の処理装置に本発明の被覆手段を付加するだけでよいため、設備コストも抑制できる。また、第一部材に第二部材が着脱可能であるため、形状やサイズの異なる第二部材を適宜交換して使用すれば、所望のパターンにてエッチングが可能となり、第二部材が破損や劣化した場合も容易に交換できる。
本発明の第一の実施の形態のエッチング処理装置の内部構造を説明する概略断面図である。 上記実施の形態の被覆手段を示す図であり、(a)はその上面図であり、(b)はその下面図であり、(c)はその断面図である。 上記実施の形態のエッチング処理装置の動作を説明する概略説明図であり、(a)は半導体ウエハセット工程を説明する説明図、(b)(c)(d)は被覆手段セット工程を説明する説明図、(e)はエッチング処理工程を説明する説明図である。 上記実施の形態の保持テーブルに半導体ウエハがセットされた状態を示す上面図である。 上記実施の形態のエッチング処理後の半導体ウエハを示す図であり、(a)はその上面図、(b)はその断面図である。 本発明の第一の実施の形態の例1の被覆手段を示す図であり、(a)その上面図であり、(b)その下面図であり、(c)はその断面図であり、(d)は各部材を離脱させた状態の断面図である。 本発明の第一の実施の形態の例2(第一の実施の形態の応用例)を示す図であり、(a)は被覆手段の上面図、(b)はその断面図である。 本発明の第一の実施の形態の例2(第一の実施の形態の他の例1の応用例)を示す図であり、(a)は被覆手段の上面図、(b)はその断面図である。 本発明の第二の形態のエッチング処理装置の内部構造を説明する概略断面図である。 上記実施の形態の被覆手段を示す図であり、(a)は被覆手段が設けられた保持テーブルの上面図、(b)はその断面図である。 上記実施の形態の固定手段を示す図であり、(a)はその上面図、(b)はその下面図、(c)はその断面図である。 上記実施の形態のエッチング処理装置の動作を説明する概略説明図であり、(a)は半導体ウエハセット工程、(b)は半導体ウエハ固定工程、(c)エッチング処理工程を説明する図である。 本発明の第二の実施の形態の他の例1を示す図であり、(a)は保持テーブルの上面図、(b)はその断面図である。 本発明の第二の実施の形態の他の例2の被覆手段が設けられた保持テーブルの断面図であり、(a)は上記第二の実施の形態の応用例であり、(b)は上記第二の実施の形態の他の例1の応用例である。 本発明の第三の実施の形態のロック機構を説明する説明図である。 上記実施の形態のロック機構の一部を構成する被覆手段を示す図であり、(a)はその上面図、(b)はその下面図、(c)はその断面図である。 上記実施の形態のロック機構の一部を構成する保持テーブルを示す図であり、(a)はその一部拡大斜視図であり、(b)はその断面図である。 上記実施の形態のロック機構が設けられたエッチング処理装置の動作を説明する説明図である。 本発明の第四の実施の形態のエッチング処理装置を説明する説明図であり、(a)保持手段の上面図であり、(b)はその断面図である。 上記実施の形態のエッチング処理装置の保持手段に半導体ウエハと被覆手段とを装着した状態を示す図である。 上記実施の形態の給気手段を本発明の第二の実施の形態に適用した例を示す説明図である。
(第一の実施の形態)
以下、被処理物として半導体ウエハWを例とし、本実施の形態の処理装置S1について詳細に説明する。処理装置S1は、供給する処理液又は処理ガスに応じて洗浄、エッチング、メッキ、研磨などの様々な処理が可能なものであるが、本発明は、その中のエッチング処理に有効な機能であるため、以下、処理装置S1をエッチング処理装置S1と言う。
図1は、エッチング処理装置S1の内部構造を示す概略断面図である。エッチング処理装置S1は、半導体ウエハWを保持手段11で保持した状態にて、半導体ウエハWを回転させながら半導体ウエハWの被処理面Waに処理液や処理ガスを供給し、エッチング処理を行う枚葉式のエッチング処理装置である。エッチング処理装置S1は、半導体ウエハWを保持する保持ユニットU1と、保持ユニットU1を収納可能なチャンバユニットU2と、チャンバユニットU2の近傍に配される着脱ユニットU3を備える。
保持ユニットU1は、保持手段11と、回転手段12と、昇降機構13と、被覆手段14と、供給手段15とを備える。
保持手段11は、半導体ウエハWをその底面側から保持するものであり、半導体ウエハWを被処理面Waが露出する状態にて保持する機能を備える。本実施の形態では、保持手段11は、円盤形状の保持テーブル11aと、それを下方から支持する支持部11bとを備え、保持テーブル11aの上面には半導体ウエハWがセットされるセット部11cが設けられている。セット部11cは、保持テーブル11aの上面において半導体ウエハWの円周に沿って複数設けられており(図4参照)、内側に断面L字状の切り欠きを有し、半導体ウエハWはこの切り欠き部分にセットされる。なお、セット部11cはこれに限られるものではなく、半導体ウエハWを保持テーブル11aに固定できるものであれば良く、例えば、個数を変更したり、半導体ウエハWの円周に沿ったリング状に設けたりしても良い。
回転手段12は、保持手段11を回転させる機能を備えるものであり、本実施の形態では、保持手段11の支持部11bの下方に設けられた回転モータ駆動部である。回転手段12は、支持部11bの内部に挿通された回転軸11dに動力を伝達し、回転軸11dに連結される保持テーブル11aを水平回転させることにより、保持テーブル11aに保持された半導体ウエハWを水平に回転させる。
昇降機構13は、筐体21内における保持テーブル11aの相対位置を調整する機能を備える。本実施の形態では、支持部11bの下側に設けられた昇降シリンダー13aである。詳しくは、支持部11bに連結された筒状の昇降シリンダー13aがベアリング13bを介して昇降軸13cに挿入され、昇降シリンダー13aが昇降軸13cに沿って昇降することで支持部11bが上下方向に移動し、支持部11b上方に設けられた保持テーブル11aの位置が調整可能となっている。なお、昇降機構13はこれに限られるものではなく、例えば、モータギア等により実現されても良い。
被覆手段14は、半導体ウエハWに着脱可能であり、半導体ウエハWに装着された状態にて半導体ウエハWの被処理面Waの所定領域を被覆し、その所定領域における処理液又は処理ガスの接触を遮断する機能を備える。図2は被覆手段14を示す図であり、(a)はその上面図であり、(b)はその下面図であり、(c)はその断面図である。被覆手段14は中央に開口部14aを有するリング形状を呈する。断面図(c)においては外周端部に突起部14bを備える断面略L字形状であり、この突起部14bに囲まれて凹部14cが形成されている。被覆手段14は、セット部11cに保持された状態の半導体ウエハWに覆いかぶさるように配され、突起部14bがセット部11cの外側に位置する状態で嵌合する。凹部14cには半導体ウエハWの被処理面Waに密着状態にて接触する接触面14dが設けられている。本実施の形態では、接触面14dは、開口部14aに沿って一定幅にて形成される平坦面である。
なお、被覆手段14の形状はリング形状に限らず、エッチングパターンに応じた形状とすれば良い。すなわち、被覆手段14は、半導体ウエハWに対して腐食させる領域を露出させ、腐食させない領域を被覆する形状とすれば良い。
被覆手段14の材料は特に限られるものではないが、エッチング用の処理液や処理ガスに耐久性を有し、処理液や処理ガスを透過させず、半導体ウエハWを被覆したときに隙間無く密着して処理液や処理ガスを被覆手段14と半導体ウエハWの間に浸入させないものであれば良い。材料としては、ポリプロピレン、塩化ビニル、PTFEやPVDF等のフッ素樹脂が好ましい。また、接触面14dには、ウエハとの密着性を確保するために、弾性体(例えばフッ素ゴム層)を備えることが好ましい。
供給手段15(15a,15b,15c)は、半導体ウエハWに処理液や処理ガスを供給する機能を備える。供給手段15は処理液や処理ガスごとに供給路15a,15b,15cが設けられており、複数種類の処理液や処理ガスを供給することが可能となっている。各供給路15a,15b,15cは、図示しないポンプやフィルターを介して各処理液や処理ガスの供給源(供給タンク)と接続されている。
チャンバユニットU2は、筐体21と、筐体21内の空間を仕切る仕切り部22と、筐体21が載置される架台26を備える。
筐体21は、上方が開口部23aで開口された筒形状を呈し、保持手段11が内部に収納可能となっている。筐体21の側面部には仕切り部22(22a,22b,22c)が設けられており、保持テーブル11aの通路となる中央の移動空間23と、移動空間23に沿って設けられる複数の処理空間24(24a,24b,24c)が形成されている。
仕切り部22(22a,22b,22c)は、筐体21の内部側面から内側に突出するリング形状の板状部材である。この仕切り部22は、保持テーブル11aの移動方向(垂直方向)に沿って所定間隔を設けて複数設けられており、内側(先端側)から外側に向かって下方傾斜している。
移動空間23は、保持手段11に保持された被覆手段14が上下方向に移動する通路であり、リング形状の仕切り部22の中央の孔により形成されている。この移動空間23は筐体21の上方に設けられた開口部23aと連通している。
処理空間24(24a,24b,24c)は、エッチング処理等の各処理を行う空間であり、供給手段15(15a,15b,15c)から供給される処理液や処理ガスごとに処理空間を割り当てることが可能となっている。各処理空間24(24a,24b,24c)には排出口25(25a,25b,25c)が設けられており、処理液や処理ガスを回収可能となっている。なお、排出口25(25a,25b,25c)を処理液や処理ガスの各供給源(図示せず)と接続し、処理液や処理ガスが循環するようにしても良い。
架台26は、内部に空間を有する。保持ユニットU1は、支持部11bが筐体21の内部空間に連通する開口26aに挿通され、保持手段11が筐体21内に位置し、回転手段12と昇降機構13が架台26内に位置するように配されている。開口26aと支持部11bとの間にはベアリング26bが配され、昇降機構13による昇降動作をスムーズにするとともに、筐体21の内部空間と架台26の内部空間とを隔絶している。
着脱ユニットU3は、被覆手段14を保持して半導体ウエハWに着脱する着脱手段としての機能を備える。この着脱ユニットU3は、基台31と、基台31の上に設けられたアーム32とを備える。アーム32は、水平部32aと垂直部32bを備える略L字形状を呈し、先端に被覆手段14を保持可能な保持部32c,32cを備える。
アーム32は位置決め機構33により保持部32cの位置を垂直方向及び水平方向に調節可能となっている。本実施の形態では、垂直部32bの途中に昇降シリンダー33aが設けられており、昇降シリンダー33aにて垂直部32bを伸縮させることにより保持部32cの垂直方向における位置を調整可能であり、また、基台31内には回転モータ駆動部33bが設置されおり、回転モータ駆動部33bの動力により垂直部32bを回転軸としてアーム32を回動させることで保持部32cの水平方向における位置を調整可能となっている。
保持部32c,32cは、アクチュエータ等により水平方向にスライド可能となっており、保持手段32c、32cを被覆手段14の切り欠き部14eに嵌合させることで被覆手段14を挟持し、開放することで脱離可能となっている。
(使用態様)
本実施の形態のエッチング処理装置S1は、次の通り動作する。図3(a)〜(d)は、エッチング処理装置S1の動作を説明する概略説明図である。なお、以下の各動作は図示しない制御部によりコンピュータ制御されている。
<半導体ウエハセット工程>
図3(a)は半導体ウエハセット工程を説明する説明図である。昇降機構13にて保持テーブル11aを上昇させて筐体21の開口部23aから筐体21外に位置させた状態とし、保持テーブル11aに半導体ウエハWをセットする。図4は、半導体ウエハWが保持テーブル11aにセットされた状態を示す上面図である。半導体ウエハWは、保持テーブル11aの上面に設けられるセット部11c,,,11cの内側に嵌め込まれる。
なお、本実施の形態では、半導体ウエハWは、半導体ウエハ搬送ロボットU4により自動でセットされる。半導体ウエハ搬送ロボットU4は、枚葉式処理装置に用いられる一般的なもので良く、特に限定されるものではない。本実施の形態では、着脱ユニットU3とほぼ同様の機構を有し、アーム先端に保持した半導体ウエハWを垂直方向及び水平方向に搬送可能であり、保持テーブル11aのセット部11cに半導体ウエハWを位置させた状態にて半導体ウエハWを離脱させ、保持テーブル11aにセットする。なお、半導体ウエハ搬送ロボットU4は、セット部11cとセット部11cの間でアーム32を移動させることにより、アーム32とセット部11cとの衝突が回避されている。以下の図においては、半導体ウエハ搬送ロボットU4は省略する。
<被覆手段セット工程>
図3(b)(c)(d)は被覆手段セット工程を説明する説明図である。図3(b)に示されるように、位置決め手段33の回転モータ駆動部33bによりアーム32の垂直部32bを回転軸として水平部32aを水平回転させ、保持部32cに保持された被覆手段14を半導体ウエハWの上方に位置させる。
つぎに、図3(c)に示されるように、位置決め手段33の昇降シリンダー33aによりアーム32の垂直部32bを収縮させ、保持部32cに保持された被覆手段14を下降させて半導体ウエハWに装着する。これにより、半導体ウエハWの被処理面Waは、周縁端部が接触面14dにて被覆され、開口部14aに相当する領域が露出された状態となる。
被覆手段14のセットが完了すると、図3(d)に示されるように、アーム32は保持部32cから被覆手段14を脱離させ、回転モータ駆動部33bによりアーム32の水平部32aを水平移動させて半導体ウエハWの上方から退避させる。半導体ウエハWは、セット部11cと被覆手段14の間に挟持された状態となることで保持手段11に固定される。なお、被覆手段14は、突起部14bが保持手段11のセット部11cを外側から包囲する状態となるため、被覆手段14が水平方向に位置ズレすることはなく、又、自重により垂直方向にも位置ズレすることはない。
<エッチング処理工程>
図3(e)はエッチング処理工程を説明する説明図である。保持ユニットU1は、昇降機構13により半導体ウエハWの位置決めを行う。ここでは、昇降機構13により保持テーブル11aを下降させ、エッチング処理に割り当てられている処理空間24bの近傍に半導体ウエハWを位置決めする。その後、回転手段12を駆動することにより半導体ウエハWを水平回転させ、その状態にて供給手段15からエッチング用の処理液又は処理ガスを供給する。なお、このとき、供給手段15の供給口は図示しない昇降機構13により下降されて筐体21内部に配される。半導体ウエハWの被処理面Waは、被覆手段14の開口部14aにて露出された領域に処理液又は処理ガスが供給され、被覆手段14の接触面14dに被覆された領域は処理液又は処理ガスから遮断された状態となる。これにより、開口部14aにより露出された領域のみが腐食し、接触面14dに被覆された領域は腐食せずに厚みが維持される。
なお、供給された処理液又は処理ガスは、保持テーブル11aの回転による遠心力により外方向に飛散し、処理空間24bに回収される。回収された処理液又は処理ガスは、排出口25bから排出された後、流路を流れて供給源(図示せず)に戻る。なお、処理ガスの場合は、排出口24bに吸気機能を付加し、処理ガスを吸気するようにしても良い。
<被覆手段取り外し工程>
エッチング処理が完了すると、半導体ウエハWの回転と処理液又は処理ガスの供給を停止し、供給手段15の供給口を上昇させ、昇降機構13により半導体ウエハWを筐体21外まで移動させることで、図3(d)と同様の状態とする。その後に、着脱ユニットU3のアーム32を回転させて保持部32cを被覆手段14まで水平移動させ、保持部32cにて被覆手段14を保持することで、図3(c)と同様の状態とする。その状態にて、昇降シリンダー33aにてアーム32の垂直部32bを伸長させ、被覆手段14を上方に持ち上げて半導体ウエハWから脱離させ、図3(b)と同様の状態とする。そして、アーム32を回転させて被覆手段14を半導体ウエハWの上方から退避させ、半導体ウエハ搬送ロボットU4にて半導体ウエハWを保持手段11から回収する(図3(a))。
なお、エッチング処理の後に、例えば純水による洗浄処理等、他の処理を行う場合は、図3(e)の状態の後に、半導体ウエハWを他の処理空間に位置決めし、供給手段15の他の供給路から純水等の処理液や処理ガスを供給しても良い。また、一旦、被覆手段14を脱離させた後に、再度、半導体ウエハWを他の処理空間に位置決めし、後続の処理を行っても良い。また、エッチング処理の前に他の処理空間にて別処理を行うことも可能である。これにより、前後工程を含む一連の処理を連続して行うことができる。
図5は、エッチング処理後の半導体ウエハWを示す図であり、(a)はその上面図、(b)はその断面図である。エッチング処理後の半導体ウエハWは、厚みの異なる二つの領域w1,w2が形成される。エッチング処理前の半導体ウエハWは厚みが均一であるが、被覆手段14を装着してエッチング処理すると、開口部14aにより露出されている領域w1は腐食して厚みが薄くなり、被覆手段14の接触面14dにより処理液又は処理ガスの接触が遮断された領域w2は腐食せずに厚みが維持される。これにより、半導体ウエハWの外周端部には、外周に沿った所定幅にて環状の凸部w2が形成される。
本実施の形態のエッチング処理装置S1によれば、被覆手段14を半導体ウエハWに装着することで、所定領域を除く領域を腐食させることができるため、従来のように(1)レジスト塗布、(2)露光、(3)現像、(4)エッチング、(5)レジスト除去、といった工程は不要であり、簡単な工程にてエッチング処理を行うことができる。また、従来の枚葉式の処理装置に、被覆手段14の着脱機能を付加するだけで実現できるため、上記(1)〜(5)の各処理に対応した設備を準備する必要が無く、設備コストも抑制できる。
(第一の実施の形態の他の例1)
本実施の形態の他の例1は、上記第一の実施の形態と被覆手段が異なるものである。なお、上記第一の実施の形態と同一の部分については同一の符号にて説明を省略する。図6は、本実施の形態の被覆手段141を示す図であり、(a)その上面図であり、(b)その下面図であり、(c)はその断面図であり、(d)は各部材14f、14gを離脱させた状態の断面図である。被覆手段141は、第一部材14fと、第一部材14fを着脱自在に保持可能な第二部材14gを備える。第一部材14fはリング形状であり、中央に開口部14aを有する。第二部材14gはリング形状を呈し、中央に開口部14h(図6(d)参照)を有する。第二部材14gの開口部14hには第一部材14fを挿入可能となっており、第二部材14gの開口部14hの周縁端部に設けられた切り欠き14iと第一部材14fの外周側に設けられた切り欠き14jとが嵌合することで、第一部材14fが第二部材14gに着脱自在に係止される。取り付け状態において、第一部材14fと第二部材14gとにより形成される半導体ウエハWとの接触面14dは平坦面となっており、半導体ウエハWとの密着が阻害されることは無い。
なお、被覆手段141は、第二部材14gが被処理物Wの被処理面Waの所定領域の少なくとも一部を被覆するものであれば良い。たとえば、所定領域を被覆する部分が、第二部材14gの一部であっても良いし、第二部材14gの全部であっても良いし、第一部材14fと第二部財14gの両方であっても良い。
被覆手段141によれば、第一部材14fを交換するだけで、エッチングパターンを容易に変更することができる。たとえば、開口部14aの大きさが異なる複数の第一部材14fを予め準備しておけば、半導体ウエハWの外周側に設けられる凸部w2の幅を簡単に変更することが可能となる。第一部材14fは、リング形状に限らず、エッチングパターンに応じた様々な形状とすることも可能である。
(第一の実施の形態の他の例2)
本実施の形態の他の例2は、上記実施の形態と被覆手段が異なるものであり、開口部14aの外周端部14kが傾斜面となっているものである。なお、上記実施の形態と同一の部分については同一の符号にて説明を省略する。図7は、上記第一の実施の形態の応用例を示す図であり、(a)は被覆手段142の上面図、(b)はその断面図である。図8は、上記第一の実施の形態の他の例1の応用例を示す図であり、(a)は被覆手段143の上面図、(b)はその断面図である。被覆手段142,143は、開口部14aの周縁端部14kが半導体ウエハWの被処理面Waとの接触面14dの側から外側に向かって広がる方向に傾斜している。
供給手段15から処理液又は処理ガスを供給すると、処理液又は処理ガスは半導体ウエハWの回転の遠心力により、処理液又は処理ガスが開口部14aの周縁端部14kの方向に流れるが、開口部14aの周縁端部14kは接触面14dの側から外側に向かって開口部14aが広がる方向に傾斜しているため、処理液又は処理ガスは周縁端部14kの付近に滞留することなく速やかに排出される。これにより、開口部14aにて露出された領域内にて腐食が均一に進行する。
(第二の実施の形態)
図9は、本実施の形態のエッチング処理装置S2の内部構造を示す概略断面図である。なお、上記第一の実施の形態と同一部分は同一の符号を用いて説明を省略する。
エッチング処理装置S2は、保持テーブル11aの側から処理液又は処理ガスが供給され、ウエハWの下面を被処理面Waとして処理するものである。本実施の形態の供給手段15は、保持テーブル11aの上面に供給口を有する。その供給口に通じる供給手段(供給路)15(15a,15b,15c)は、支持部11bの回転軸11dの内部に設けられた空間内に配され、図示しない供給源に接続されている。
保持テーブル11aの上面には被覆手段144が設けられている。図10は、被覆手段144を示す図であり、(a)は被覆手段144が設けられた保持テーブル11aの上面図、(b)はその断面図である。被覆手段144は、半導体ウエハWがセットされたときに半導体ウエハWの外周端部を包囲するようにリング状に設けられている。この被覆手段144は、断面L字形状を呈し、内周側に突出する突起部の上面14dに半導体ウエハが配置され、上面14dが半導体ウエハWとの接触面14dとなる。すなわち、被覆手段144がセット部14cとしての機能も兼ね備える。半導体ウエハWの被処理面Waは、接触面14dにて所定領域が被覆され、中央の開口部14aに相当する領域は露出された状態となる。
また、被覆手段144には、接触面14dから保持テーブル11aの上面までの間に、内周面から外周面に貫通する排出路14nが所定間隔で設けられている。排出路14nの数や位置や大きさは任意であるが、処理液や処理ガスがスムーズに排出されることが好ましい。なお、被覆手段144の材質は、上記実施の形態と同じである。
図11は、固定手段16を示す図であり、(a)はその上面図、(b)はその下面図、(c)はその断面図である。固定手段16は、被覆手段144と嵌合する蓋状体である。この固定手段16は、被覆手段144に半導体ウエハWが配された状態において被せるように装着されることで、被覆手段144との間に半導体ウエハWが挟持される。固定手段16の外周面には切り欠き部16aが形成されており、上記実施の形態と同様の機構を有する着脱ユニットU3のアーム32の保持部32cが切り欠き部16aと嵌合して保持可能となっている。
(使用態様)
本実施の形態のエッチング処理装置S2は、次の通り動作する。図12(a)〜(c)は、エッチング処理装置S2の動作を説明する概略説明図である。なお、以下の各動作は図示しない制御部によりコンピュータ制御されている。また、上記実施の形態と同様の動作については簡略に説明する。
<半導体ウエハセット工程>
図12(a)は半導体ウエハセット工程を説明する説明図である。保持テーブル11aを開口部23aから筐体21外に位置させた状態にて、半導体ウエハ搬送ロボットU4により半導体ウエハWを被覆手段144にセットする。これにより、被覆手段114に半導体ウエハWが装着された状態となり、半導体ウエハWの被処理面Waの所定領域が被覆手段144の接触面14dにより被覆される。なお、半導体搬送ロボットU4のアームは、被覆手段144との衝突を回避するために、先端部において下方に屈曲した形状となっており、半導体ウエハWを吸着等により保持可能となっている。
<半導体ウエハ固定工程>
図12(b)は半導体ウエハ固定工程を説明する説明図である。半導体ウエハWを被覆手段144にセットした状態にて、着脱ユニットU3により固定手段16を被覆手段144に嵌合させる。その後、着脱ユニットU3のアーム32から固定手段16を脱離させ、アーム32を半導体ウエハWの上方から退避させる。これにより、半導体ウエハWは、固定手段16と被覆手段144の間に挟持されて固定される。
<エッチング処理工程>
図12(c)はエッチング処理工程を説明する説明図である。保持テーブル11aを下降させ、半導体ウエハWをエッチング処理に割り当てられている処理空間24b付近に位置させる。その後に、半導体ウエハWを回転させながら、供給手段15からエッチング用の処理液又は処理ガスを供給する。処理液又は処理ガスは、保持テーブル11aの側から半導体ウエハWの被処理面Waに供給される。被処理面Waは、被覆手段144に被覆されずに露出している領域(開口部14aに相当する領域)が腐食し、被覆手段144にて被覆される領域(すなわち、接触面14dと接触している領域)は、処理液又は処理ガスの接触が遮断されて腐食せず、被処理面Waが所定のパターンにてエッチングされる。
なお、供給手段15から供給された処理液又は処理ガスは、保持テーブル11aの回転による遠心力や、供給によって生じる内部圧力により、排出路14nを通じて排出され、排出口24bから排出される。なお、処理ガスの場合は、排出口24bに吸気機能を備えることが好ましい。
<後工程>
エッチング処理が完了すると、半導体ウエハWの回転及び処理液又は処理ガスの供給を停止し、保持テーブル11aを上昇させて半導体ウエハWを筐体21外まで移動させ、着脱ユニットU3により固定手段16を保持して脱離させ(図12(b)参照)、ウエハWの上方から退避させる。その後、半導体ウエハ搬送ロボットU4により半導体ウエハWを回収する(図12(a)参照)。
(第二の実施の形態の他の例1)
図13は本実施の形態の他の例1を示す図であり、(a)は保持テーブル11aの上面図、(b)はその断面図である。本実施の形態の他の例1は、上記第二の実施の形態と被覆手段が異なるものである。被覆手段145は、第一部材14fと、第一部材14fに着脱自在な第二部材14gを備える。第一部材14fと第二部財14gはリング形状を呈し、第一部材14fの内周側に第二部材14gが嵌合するように取り付けられる。第二部材14gは着脱自在であるが、半導体ウエハWとともに固定手段16にて保持テーブル11cに固定される。第二部材14gの取り付け状態において、ウエハWと接触する接触面14dは平坦面になっている。形状の異なる第二部材14gを複数種類用意しておくことにより、第二部材14gを適宜交換することで所望のパターンにてエッチングが可能となる。なお、第一部材14fと第二部材14gには連通する排出路14nが設けられており、処理液又は処理ガスの排出が阻害されないようになっている。
(第二の実施の形態の他の例2)
本実施の形態の他の例2は、上記実施の形態と被覆手段が異なるものである。図14は本実施の形態の他の例2の被覆手段146,147,148が設けられた保持テーブル11aの断面図であり、(a)は上記第二の実施の形態の応用例であり、(b)(c)は上記第二の実施の形態の他の例1の応用例である。被覆手段146,147,148は、開口部14aの周縁端部14kが接触面14d側から外側に向かって広がる方向に傾斜している。これにより、処理液や処理ガスが傾斜面14kに誘導されて排出路14nから速やかに排出される。なお、他の構成は上記実施の形態と同様であるため、同一符号を用いて説明を省略する。
(第三の実施の形態)
本実施の形態は、上記第一の実施の形態にロック機構40を設けたものである。図15は、ロック機構40を説明する説明図である。図16はロック機構40の一部を構成する被覆手段149を示す図であり、(a)はその上面図、(b)はその下面図、(c)はその断面図である。図17(a)はロック機構40の一部を構成する保持テーブル11aを示す図であり、(a)はその一部拡大斜視図であり、(b)はその断面図である。なお、同一部分は同一符号を用いて説明を省略し、また、チャンバユニットU2や着脱ユニットU3やその他詳細な部分は図面においても省略し、説明に必要な部分のみを抜粋して説明する。
被覆手段149には、保持テーブル11a側の面に複数の突起部14p,,,14pが設けられており、外周端には外周に沿って突出した掛止部14qが設けられている。
保持テーブル11aには、セット部11cの付近、詳しくはセット部11cよりも外周側に挿入孔11dと押さえ手段11eが設けられている。挿入孔11dは、被覆手段149が配置されたときに突起部14pが挿入される位置に設けられており、保持テーブル11aの内部に設けられる稼動空間11fに連通している。押さえ手段11eは、略L字形状を呈し、稼動空間11f内にて回転軸11gを中心として揺動可能に軸支されている。回転軸11gを介して一方側11hは稼動空間11fに連通する開口11iから突出し、被覆手段149が配される側に向かって屈曲している。回転軸11gを介して他方側11jは、端部がバネやゴム等の伸縮手段11kにより稼動空間11fの内壁に連結され、内壁に引き寄せられる方向に付勢されている。
ロック機構40は、これらの構成が連動することにより実現されている。図18はロック機構40が設けられたエッチング処理装置S3の動作を説明する説明図である。図18(a)に示すように、被覆手段149を脱離させた状態において、伸縮手段11kは収縮状態となり、押さえ手段11eの他方側11jを内壁に引き寄せ、一方側11hが外周側に位置した状態となっている。
図18(b)に示すように、被覆手段149を装着した状態とすると、各突起部14pが挿入孔11dに挿入され、押さえ手段11eの他方側11jを押し下げる。これにより、押さえ手段11eが回転軸11gを中心として揺動し、一方側11hが被覆手段149に向かって移動し、被覆手段149の掛止部14vを掛止する。
図18(c)に示すように、着脱ユニットU3の保持部32cを外周側にスライドさせて被覆手段149をアーム32から離脱させ、被覆手段149のセットを完了する。これにより、被覆手段149をセットすると同時にロック機構40が機能し、被覆手段149が保持手段11に固定される。
なお、上記は第一の実施の形態にロック機構40を適用した場合について説明したが、第二の実施の形態、第三の実施の形態にも同様に適用可能である。
<第四の実施の形態>
本実施の形態は、上記第一の実施の形態に、処理液の浸入を防止する給気手段50を備えるものである。半導体ウエハWと被覆手段14との間は基本的に密着状態であるが、場合によっては微小な間隙が形成され、毛細管現象により処理液が浸入する恐れがある。そこで、本実施の形態では、給気手段50を設けることにより、この毛細管現象による処理液の浸入を確実に防止する。
図19(a)は保持手段11の上面図であり、(b)はその断面図である。保持手段11の保持テーブル11aには、断面L字形状のセット部11cがリング状に設けられており、セット部11cの内周面には所定間隔にて複数の給気口50aが設けられている。給気口50aは保持手段11の内部に配される給気路50bを介して図示しない気体供給源からの気体を排出可能となっている。気体は特に限定されるものではないが、エッチング処理に影響を与えないものであれば良く、例えばエアや窒素ガスである。
図20は、保持手段11に半導体ウエハWと被覆手段14とを装着した状態を示す図である。本実施の形態では、半導体ウエハWの上面がセット部11cの上端よりも低くなるため、被覆手段14は半導体ウエハWとの密着性を確保するために接触面14dの部分がウエハW側に突出した形状となっている。給気口50aは半導体ウエハWと被覆手段14との接触部に位置する。半導体ウエハWと被覆手段14に微小な間隙が形成されている場合、その間隙に給気口50aからの気体が供給される。これにより、半導体ウエハWと被覆手段14との間の微小な間隙には外周側から内側に向かって気体の流れが形成され、処理液の浸入が防止される。
なお、本実施の形態では、被覆手段14として図7や図8に示すように開口部14aの周縁端部14kが傾斜面であるものを例に説明したが、図2のように垂直面であっても良く、又、図6や図8に示すように第一部材と第二部材とで構成されるものであっても良い。また、第二の実施の形態(図9参照)のように、半導体ウエハWの下面に処理液を供給する場合は、図21に示すように、被覆手段144に給気口50aを設けるようにすれば良い。
以上のように、本発明のエッチング処理装置によれば、非常に少ない処理工程にて所望のエッチングパターンによるエッチングが可能となる。レジスト塗布、露光、現像、レジスト除去などの各種処理装置も不要であり、従来の枚葉式の処理装置に本発明の被覆手段等を付加するだけでよいため、設備コストも抑制できる。
なお、上記実施の形態では被処理物として半導体ウエハを用いたが、これに限られるものではなく、ガラス基板、磁性体基板、LED基板など、エッチング処理可能なものであれば良い。また、エッチングパターンは上記実施の形態に限られるものではなく、必要に応じて様々なパターンを適宜設計可能である。また、本発明は上記実施の形態に限定されるものでなく、発明の範囲内において適宜変更可能である。
S1,S2,S3 エッチング処理装置
U1 保持ユニット
U2 チャンバユニット
U3 着脱ユニット
U4 半導体ウエハ搬送ロボット
W 半導体ウエハ
Wa 被処理面
11 保持手段
12 回転手段
13 昇降機構
14,141〜149 被覆手段
15 供給手段
21 筐体
22 仕切り部
23 移動空間
24 処理空間
25 排出口
31 基台
32 アーム
33 位置決め機構
40 ロック機構
50 給気手段

Claims (2)

  1. 被処理物を保持する保持手段と、被処理物の被処理面にエッチング用の処理液又は処理ガスを供給する供給手段と、前記保持手段を回転させる回転手段とを備えるエッチング処理装置において、
    前記被処理物に着脱自在であり、当該被処理物に装着された状態にて当該被処理物の被処理面の所定領域を被覆し、当該所定領域における前記処理液又は処理ガスの接触を遮断する被覆手段を備え
    前記被覆手段は、第一部材と、当該第一部材に着脱可能な第二部材とを備え、当該第二部材は前記被処理物の所定領域の少なくとも一部を被覆することを特徴とするエッチング処理装置。
  2. 前記保持手段に保持された被処理物に前記被覆手段が当該被処理物に接触するように装着された状態において、当該被処理物の被処理面と当該被覆手段との間に生じる微小間隙に気体を供給可能な給気手段を備えることを特徴とする請求項1記載のエッチング処理装置。
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