JP5373602B2 - プラズマ処理装置及び防着部材の製造方法 - Google Patents

プラズマ処理装置及び防着部材の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、プラズマ処理装置と、防着部材の製造方法とに関する。
本出願は、特願2007−132631号と、特願2007−146753号とを基礎出願とし、これらの内容を取り込む。
プラズマ処理装置を用いたエッチング処理は、基板上に形成された構造体に、プラズマ状態に励起された反応ガスを衝突させて行っている。エッチング処理されることで、構造体からは、反応ガスと結合した構造体の粒子、あるいは構造体の粒子単体などの生成物が放出されるので、生成物が処理室の壁に付着しないように、処理室の壁と基板との間に防着板が設置されている。
防着板の材質としては、アルミニウム合金の表面にアルマイト加工したものなどが採用されている(例えば、特許文献1参照)。アルミニウム合金には不純物(生成物)として、マグネシウムやマンガン、銅、鉄、ケイ素、ニッケルなどが添加されている。そこで、この不純物が防着板に付着するのを防止するため、アルミニウム合金の表面にアルマイト加工が施されている。
特開2004−356311号公報
ところが、防着板に付着する生成物の量を低減させるために、防着板を加熱しながら例えばエッチング処理などを行うと、アルミニウム合金の表面に形成されたアルマイトにクラックが入ることがある。アルミニウム合金の表面にクラックが入ると、アルミニウム合金に含まれる不純物の金属がクラックを通って処理室内に放出される。そして、放出された金属の一部が基板上の構造体に付着し、構造体が汚染される。
構造体に付着した金属の中で、特にアルカリ金属及びアルカリ土類金属は、構造体内部に侵入して拡散しやすい性質を持つ。このため、汚染度が高くなると、基板上に形成されるデバイスの特性が変化するので、製造歩留りに影響を与えていた。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みなされたものであって、金属汚染を低減させたプラズマ処理装置及び防着部材の製造方法の提供を目的とする。
上記課題を達成するために、本発明は以下の手段を採用した。
すなわち、本発明のプラズマ処理装置は、被処理基板上で貴金属材料および強誘電体材料のプラズマ処理を行い、なおかつ加熱されながらプラズマに曝される構成部材を備えたプラズマ処理装置であって、前記構成部材は、処理室の内部空間を、給気手段および排気手段に連通する空間、前記被処理基板が配される空間に区分し、中仕切りするように配されてなり、かつ、アルミニウム純度99%以上のアルミ合金からなる基体の全面に、バリア型陽極酸化膜が配され、さらに前記バリア型陽極酸化膜上にアルミニウム純度99%以上のアルミニウム溶射膜が配されてなる。
上記プラズマ処理装置によれば、前記構成部材に含まれる不純物の含有率が抑えられているため、前記被処理基板が受ける金属汚染を低減させることができる。また、前記バリア型陽極酸化膜が前記基体からの不純物の流出を抑えることができる。すなわち、前記バリア型陽極酸化膜は耐熱性に優れているので、加熱によるクラックが入る可能性が少ない。また、前記バリア型陽極酸化膜が前記アルミニウム溶射膜で保護されることで、前記バリア型陽極酸化膜が比較的薄い場合でも、機械的な損傷を低減することができる。これにより、プラズマ処理時における前記基体からの不純物の流出を抑えることが可能になり、前記被処理基板が受ける金属汚染を低減させることができる。よって、前記被処理基板上に形成されるデバイスの特性変化を抑えることができるので、製造歩留りの向上及び製造コスト削減を図ることができる。
前記バリア型陽極酸化膜は、厚さ5nm以上かつ20nm以下の酸化膜の表面をバリア型陽極酸化処理したものであっても良い。
この場合、厚さ5nm以上かつ20nm以下の緻密な酸化膜の表面をバリア型陽極酸化処理することで、アルミニウム合金からなる前記基体の表面に、緻密な前記バリア型陽極酸化膜を形成することができる。これにより、耐熱性及びガス放出特性に優れた前記バリア型陽極酸化膜を形成することができるので、プラズマ処理時における前記基体からの不純物の流出を抑えることが可能になる。さらに、前記被処理基板が受ける金属汚染をさらに低減させることもできる。
前記構成部材は、プラズマ処理による生成物の付着を防止する防着部材であっても良い。
この場合、高密度のプラズマに曝される前記防着部材の不純物含有率を抑えているので、前記被処理基板が受ける金属汚染を低減させることができる。これにより、前記被処理基板上に形成される前記デバイスの特性変化を抑えることができるので、製造歩留りの向上及び製造コスト削減を図ることができる。
前記基体のマグネシウム含有率は0.1%以下であっても良い。
この場合、プラズマ処理時に前記処理室内に放出される前記マグネシウム量を抑えることができる。これにより、前記被処理基板に付着するマグネシウム量が低減し、前記被処理基板上に形成される前記デバイスの特性変化を抑えることができるので、製造歩留りの向上及び製造コスト削減を図ることができる。
前記アルミニウム溶射膜の膜厚は、100μm以上であっても良い。
この場合、前記バリア型陽極酸化膜が前記アルミニウム溶射膜で保護されるので、前記バリア型陽極酸化膜が比較的薄い場合でも、機械的な損傷を低減することができる。これにより、プラズマ処理時における前記基体からの不純物の流出を抑えることが可能になり、前記被処理基板が受ける金属汚染を低減させることができる。よって、前記被処理基板上に形成されるデバイスの特性変化を抑えることができるので、製造歩留りの向上及び製造コスト削減を図ることができる。
前記貴金属材料および前記強誘電体材料は、強誘電体メモリの記憶素子を構成する材料であっても良い。
前記貴金属材料は、少なくとも、Pt(白金)、Ir(イリジウム)、IrO(酸化イリジウム)、及びSrRuO(酸化ストロンチウムルテニウム)の何れか1つを含んでもよい。
前記強誘電体材料は、少なくとも、PZT(Pb(Zr,Ti)O;チタン酸ジルコン酸鉛)、SBT(SrBiTa;タンタル酸ストロンチウムビスマス)、BTO(BiTi12;チタン酸ビスマス)、BLT((Bi,La)Ti12;チタン酸ビスマスランタン)の何れか1つを含んでもよい。
これらの貴金属材料および強誘電体材料は、プラズマ処理による生成物が付着しやすい性質を有する。生成物の付着を防止するために、プラズマ処理装置の構成部材を加熱する。この場合、上述したような従来技術では、構成部材に含まれる不純物、あるいは、構成部材を被覆するアルマイトに発生するクラックから流出した不純物が被処理基板に付着するおそれがあるため、被処理基板が金属汚染を受けることになる。これに対して、本発明では、構成部材に含まれる不純物の含有率を抑えているので、前記被処理基板が受ける金属汚染を低減させることができる。また、前記基体を、耐熱性を有する前記バリア型陽極酸化膜で被覆しているので、前記構成部材を加熱してもクラックが発生せず、不純物の流出を抑えることができる。これにより、前記被処理基板上に形成される前記デバイスの特性変化を抑えることができるので、製造歩留りの向上及び製造コストの削減を図ることができる。
上記プラズマ装置によれば、前記バリア型陽極酸化膜が前記基体からの不純物の流出を抑えることができる。すなわち、前記バリア型陽極酸化膜は耐熱性に優れているので、加熱によるクラックが入る可能性が少ない。また、前記バリア型陽極酸化膜が前記アルミニウム溶射膜で保護されることで、前記バリア型陽極酸化膜が比較的薄い場合でも、機械的な損傷を低減することができる。これにより、プラズマ処理時における前記基体からの不純物の流出を抑えることが可能になり、前記被処理基板が受ける金属汚染を低減させることができる。よって、前記被処理基板上に形成されるデバイスの特性変化を抑えることができるので、製造歩留りの向上及び製造コスト削減を図ることができる。
本発明の防着部材の製造方法は、被処理基板上で貴金属材料および強誘電体材料をプラズマ処理する装置において、処理室の内部空間を、給気手段および排気手段に連通する空間、前記被処理基板が配される空間に区分し、中仕切りするように配された、加熱されながらプラズマに曝される防着部材の製造方法であって、アルミニウム合金からなる基体の全面を、バリア型陽極酸化膜で被膜する酸化膜被膜工程と、前記バリア型陽極酸化膜をアルミニウム純度99%以上のアルミニウム溶射膜で被覆する溶射膜被覆工程と、を備える。
上記防着部材の製造方法によれば、アルミニウム合金からなる基体をバリア型陽極酸化膜で被覆するため、耐熱性に優れた前記バリア型陽極酸化膜で前記基体を被覆することができる。また、バリア型陽極酸化膜をアルミニウム純度99%以上のアルミニウム溶射膜で被覆する。この場合、前記バリア型陽極酸化膜は耐熱性に優れているため、加熱されても前記バリア型陽極酸化膜にクラックが入る可能性が少ない。したがって、前記基体からの不純物の流出を抑えることができる。また、前記バリア型陽極酸化膜にアルミ溶射膜を被覆して保護するので、このバリア型陽極酸化膜が比較的薄い場合でも、機械的な損傷を低減することができる。これにより、プラズマ処理時における前記基体からの不純物の流出を抑え、前記被処理基板が受ける金属汚染を低減させることができる。さらに、デバイスの特性変化を抑えることもできる。
前記酸化膜被覆工程の前に、前記基体を厚さ5nm以上かつ20nm以下の酸化膜で被覆する工程をさらに備え、前記酸化膜被覆工程では、前記酸化膜の表面をバリア型陽極酸化処理するようにしてもよい。
この場合、厚さ5nm〜20nmの緻密な酸化膜の表面をバリア型陽極酸化処理して防着部材を製造することで、アルミニウム合金からなる基体の表面に、緻密なバリア型陽極酸化膜を形成することができる。これにより、耐熱性及びガス放出特性に優れたバリア型陽極酸化膜を形成することができるので、プラズマ処理時における前記基体からの不純物の流出を抑えることが可能になる。その結果、前記被処理基板が受ける金属汚染をさらに低減させることができる。
上記本発明のプラズマ処理装置によれば、前記構成部材に含まれる不純物の含有率を抑えることができるので、前記被処理基板が受ける金属汚染を低減させることができる。これにより、前記被処理基板上に形成されるデバイスの特性変化を抑えることができるので、製造歩留りの向上及び製造コスト削減の効果を得ることができる。
上記本発明の他のプラズマ処理装置によれば、バリア型陽極酸化膜が基体からの不純物の流出を抑えることができる。すなわち、バリア型陽極酸化膜は耐熱性に優れているので、加熱によるクラックが入る可能性は少ない。また、バリア型陽極酸化膜がアルミニウム溶射膜で保護されることで、バリア型陽極酸化膜が比較的薄い場合でも、機械的な損傷を低減することができる。これにより、プラズマ処理時における基体からの不純物の流出を抑えることが可能になり、被処理基板が受ける金属汚染を低減させることができる。よって、被処理基板上に形成されるデバイスの特性変化を抑えることができるので、製造歩留りの向上及び製造コスト削減の効果を得ることができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係るエッチング装置の概略構成図である。 図2は、同エッチング装置における、永久磁石、第1の電極、及びアンテナの位置関係を示す平面図である。 図3は、FeRAMの断面図である。 図4は、本発明の第2実施形態に係るエッチング装置の概略構成図である。 図5は、同エッチング装置における、永久磁石、第1の電極、及びアンテナを示す平面図である。 図6は、防着部材の断面拡大図である。 図7は、FeRAMの断面図である。
符号の説明
1,201 エッチング装置
10,210 処理室
15,215 第1の石英板
20,220 防着部材
20b 側壁部
31,231 永久磁石
32,232 第1の電極
33,233 アンテナ
34,234 第1の高周波電源
41,241 第2の電極
42,242 第2の高周波電源
51,251 加熱装置
52,252 支持部材
53,253 第2の石英板
60,260 給気手段
70,270 排気手段
80,280 冷却装置
90,290 基板
100,300 FeRAM
101,301 シリコン基板
102,302 下部電極
103,303 強誘電体層
104,304 上部電極
221 基体
222 緻密な酸化膜
223 バリア型陽極酸化膜
224 アルミニウム溶射膜
(プラズマ処理装置の構成)
以下、図面を用いて本発明に係るプラズマ処理装置について説明する。以下に示す各実施形態は、誘導結合方式の反応性イオンエッチング装置について説明するが、化学蒸着法(Chemical Vapor Deposition)などの薄膜を形成する装置に対しても適用することができる。
以下に示す各実施形態は、本発明の一例を示すものであり、この発明を限定するものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下の図面においては、各構成をわかりやすくするために、実際の構造と各構造における縮尺や数等が異なる場合がある。
[第1実施形態]
図1は、本発明のエッチング装置(プラズマ処理装置)1の概略構成図である。エッチング装置1は、処理室10と、防着部材20と、プラズマ生成手段30と、バイアス生成手段40と、第1の石英板15と、加熱装置51と、支持部材52と、第2の石英板53と、ガス給気手段60と、ガス排気手段70と、冷却装置80とを備えている。プラズマ生成手段30は、第1の電極31と、永久磁石32と、アンテナ33と、第1の高周波電源34とを備えている。バイアス生成手段は、第2の電極41と、第2の高周波電源42とを備えている。
処理室10は、円柱状に形成され、天井壁10aに開口部10c、及び底壁10bに開口部10d有している。処理室10の天井壁10a外側には、開口部10cを覆うように第1の石英板15が載置されている。第1の石英板15上には、第1の電極31が載置されている。第1の電極31上方には永久磁石32が配置され、さらに永久磁石32の上方には、アンテナ33が配置されている。第1の電極31及びアンテナ33には、第1の高周波電源34が電気的に接続されている。処理室10の底壁10bの内側には、開口部10dを覆うように第2の電極41が載置され、さらに第2の電極41上に支持部材52が載置されている。第2の電極41には、第2の高周波電源42が接続されている。支持部材52は、断面視で周縁部より中央部が厚く形成されており、中央部には基板90が載置されている。支持部材52の周縁部には、第2の石英板53が載置されている。処理室10の底壁10bの内面には、開口部10dの外周に沿って加熱装置51が載置されている。加熱装置51には略円筒状の防着部材20が載置されている。防着部材20は、処理室10の内部空間を、給気手段60および排気手段70に連通する空間、基板90が配される空間に区分し、中仕切りするように配されてなる。この防着部材20の詳細については後述する。防着部材20の上端部20eは、第1の石英板15に当接している。
処理室10では、プラズマ生成手段30により生成されるプラズマを用いて基板90へのエッチングが行われる。
第1の石英板15は、平面視で略円形の円板状である。第1の石英板15は、処理室10の開口部10cを覆うように配置され、開口部10cの封止用と、第1の電極31を配置する土台として用いられる。
第1の石英板15の上面15aには、第1の電極31が配置されている。図2は、第1の石英板15上に配置された、第1の電極31、永久磁石32、及びアンテナ33を示す平面図である。図2に示すように、第1の電極31は、中心軸31aから、複数の腕部31bが放射状に配置された構造を有している。第1の電極31の中心軸31aには、図示は省略の回転装置が接続されており、第1の電極31の円周方向に回転することができる。第1の電極31は、プラズマ粒子を第1の電極31側に引き寄せることで、エッチング処理により第1の石英板15に付着した生成物を除去するために用いられる。
永久磁石32は、平面視で略矩形状で、N極を内側に向けて周方向に等間隔で配置されている。
アンテナ33は、平面視で円環状の平板である。アンテナ33は、円環状、コイル状のものなどを採用することができる。
防着部材20は、エッチングにより基板90から放出された粒子が、処理室10の側壁部10fに付着するのを防ぐものであり、処理室の側壁部10fに沿って略円筒状に形成されている。防着部材20は、断面視で基板90より処理室10の底壁10b側に配置された底部20aと、断面視で基板90より処理室10の天井壁10a側に配置された側壁部20bとで構成されている。防着部材20は、底部20aの外周側の上端部20fと、側壁部20bの下端部20gとが、溶接により接合されて形成されている。防着部材20の底部20aは、加熱装置51上に載置されている。
防着部材20の底部20aは、断面視でU字状に形成されている。防着部材20の厚さは、およそ5mm程度である。本実施形態の防着部材20の底部20aには、耐熱性、及び機械的強度を備えた材質が用いられる。底部20aに用いられる材質としては、例えば、アルミニウム合金であるAA5052を挙げることができる。AA5052は、アメリカアルミニウム協会(Aluminum Association of America)で規格化されたアルミニウム合金の1つである。AA5052は、アルミニウムの中に、2.2%−2.8%のマグネシウム、その他の元素が添加されたもので、アルミニウム単体に対して、機械的強度を向上させたものである。また、底部20aに用いられる材質はこれに限らず、高い機械的強度を有し、不純物である金属の含有率が小さい他の材質に代えることができる。
一方、防着部材20の側壁部20bは、円筒状に形成されている。防着部材20の側壁部20bは、プラズマ状態の粒子からの作用を最も多く受ける部材である。側壁部20bの材質としては、例えばAA1050などのアルミニウム合金を挙げることができる。AA1050は、アメリカアルミニウム協会(Aluminum Association of America)で規格化されたアルミニウム合金の1つである。AA1050は、アルミニウム純度が99%以上であるとともに、マグネシウムの含有率は0.05%以下である。側壁部20bの材質はこれに限らず、99%以上のアルミニウム純度を有し、マグネシウムなどのアルカリ土類金属及びアルカリ金属の含有率が0.1%以下である材質に代えることができる。これは、アルカリ金属及びアルカリ土類金属が基板90中に拡散され易く、基板90の特性を変化させてしまうからである。
加熱装置51は、処理室10の底壁10bの開口部10dを取り囲んで配置されており、略円環状に形成されている。加熱装置51としては、金属、セラミックスなどの抵抗体などを採用することができる。加熱装置51は、防着部材20を加熱するために備えられており、エッチング処理時には、防着部材20を150℃以上に加熱する。
基板90に形成されるデバイスの一例としては、FeRAM(Ferroelectric Random Access Memory)を挙げることができる。図3は、FeRAM100の断面図である。FeRAM100は、シリコン基板101上に下部電極102、強誘電体層103、及び上部電極104が積層された構成を有している。
下部電極102及び上部電極104は、薄膜状に形成されている。下部電極102及び上部電極104の材質としては、Pt(白金)、Ir(イリジウム)、IrO(酸化イリジウム)、SrRuO(酸化ストロンチウムルテニウム)などの貴金属を採用することができる。強誘電体層103の材質としては、PZT(Pb(Zr,Ti)O;チタン酸ジルコン酸鉛)、SBT(SrBiTa;タンタル酸ストロンチウムビスマス)、BTO(BiTi12;チタン酸ビスマス)、BLT((Bi,La)Ti12;チタン酸ビスマスランタン)などの強誘電体材料を採用することができる。
FeRAM100は、下部電極102と上部電極104との間の電位差により強誘電体層103に電界を加えると、強誘電体層103の自発分極の方向を変化させることができる。この自発分極の方向は、下部電極102と上部電極104との間の電位差がなくなっても保持することができることから、自発分極の向きで0又は1のデータを記憶できる。
(エッチング方法)
次に、本発明のエッチング装置1を用いたエッチング方法について説明する。
支持部材52に基板90を載置し、処理室10内を略真空にするとともに、加熱装置51を駆動して防着部材20を加熱する。
防着部材20を十分に加熱したのち、処理室10内に、給気手段60からエッチング用ガスを供給する。供給されるガスは、例えば、ハロゲンガス、パーフルオロカーボンガスなどである。エッチング処理中は、排気手段70を駆動させて、処理室10内の圧力を一定に保持している。
次に、第1の高周波電源34を駆動し、第1の電極31及びアンテナ33に高周波電流を供給し、処理室10内部の領域10eのエッチング用ガスをプラズマ状態に励起させる。
次に、第2の高周波電源42を駆動し、第2の電極41に高周波電流を供給する。これにより、プラズマ状態に励起されたエッチング用ガスは、第2の電極41に向けて誘導される。その結果、支持部材52上に載置された基板90、及び基板90上に形成されたデバイス用の膜にエッチング用ガスが衝突して、基板90及びデバイス用膜がエッチングされる。その際、基板90からは、エッチング用ガスと結合したデバイス用膜の粒子、及びデバイス用膜の粒子単体などの生成物が放出される。
基板90から放出された生成物は、排気手段70を通って処理室10から排出されるか、あるいは防着部材20などの周囲の壁に付着し処理室10内部で残留する。
(作用、効果)
以下に、上記プラズマ処理装置1の作用、効果について説明する。
本実施形態では、防着部材20の側壁部20bにアルミニウム純度の高い材質を採用することで、側壁部20bに含まれる汚染金属の含有率が低下する。そのため、側壁部20bが高密度プラズマに曝されても、側壁部20bから汚染金属が析出することはほとんどない。したがって、プラズマ処理を行ったときの基板90の汚染度を低減させることができる。これにより、基板90の製造歩留りを向上させ、製造コストを低減することができる。また、側壁部20bの表面に対するアルマイト加工が不要になり、アルミニウム合金はアルマイトより高い熱伝導率を有するので、防着部材20の熱伝導率を向上させることができる。これにより、加熱装置51による防着部材20の加熱が効率的に行われ、基板90から放出された生成物が防着部材20に付着する量を低減させることができる。これにより、防着部材20のメンテナンス頻度を低減することができる。
防着部材20の底部20aに対して機械的強度を有する材質を採用することで、防着部材20の機械的強度を向上させることができるので、防着部材20の製造時またはメンテナンス時における変形を抑えることが可能となり、寿命を延ばすことができる。これにより、エッチング装置1のメンテナンス費用を抑えることができる。
防着部材20の材質として、例えば、AA1050、AA5052などの規格化された材質を採用することで、安価な材料を容易に調達することができるので、防着部材20の製造コストを抑えることができる。
(実施例)
次に、上記エッチング装置1を用いて行った汚染度の評価の実施例について説明する。
ここで、基板90の汚染度の評価方法について説明する。基板90として、表面にSiO(二酸化ケイ素)の膜が形成されたシリコンウェハを用いる。この基板90を、アルゴンガスのプラズマに曝す。
汚染金属が付着した基板90のSiOを、フッ化水素酸により溶解させる。このSiOを含むフッ化水素酸の分析を行い、フッ化水素酸中の汚染金属原子数を導出する。このようにして得られた汚染金属原子数を基板90の単位面積当たりで計算して汚染度を評価する。
本実施例では、エッチング装置1における防着部材20の底部20aの材質にはアルミニウム合金AA1050を採用し、防着部材20の側壁部20bの材質にはアルミニウムAA5052を採用した。防着部材20は、底部20aの外周側の上端部20fと側壁部20bの下端部20gとを溶接により接合して形成した。
そして、基板90をエッチング装置1の支持部材52上に配置し、処理室を略真空にするとともに、加熱装置51を用いて、防着部材20を150℃以上に加熱した。その後、エッチング用ガスとして、給気手段60からアルゴンガスを処理室10内部に供給した。排気手段70の出力を調整して、処理室内の圧力を一定にした。
処理室10内の圧力を一定にした後、第1の高周波電源34を駆動し、処理室10内の領域10eのアルゴンガスをプラズマ状態に励起させた。
第1の高周波電源34を駆動させた状態で、第2の高周波電源42を駆動し、プラズマ状態に励起されたアルゴンガスを基板90に衝突させて、基板90をプラズマに曝した。
プラズマに曝した基板90を処理室10から取り出し、フッ化水素酸で洗浄した。その後、基板90の洗浄に用いたフッ化水素酸の分析を行い、フッ化水素酸に含まれるマグネシウム元素の数を導出した。分析の結果、基板90の汚染度は、2.6×1010個/cmであった。
従来のエッチング装置では、防着部材全体の材質としてAA5052が用いられていた。従来のエッチング装置を用いることによる基板の汚染度は21×1010個/cmであるため、本発明のエッチング装置1を用いることで、基板90の汚染度を改善できることを確認した。
[第2実施形態]
(プラズマ処理装置の構成)
図4は、本発明のエッチング装置(プラズマ処理装置)201の概略構成図である。エッチング装置201は、処理室210と、防着部材220と、プラズマ生成手段230と、バイアス生成手段240と、第1の石英板215と、加熱装置251と、支持部材252と、第2の石英板253と、ガス給気手段260と、ガス排気手段270と、冷却装置280とを備えている。プラズマ生成手段230は、第1の電極231と、永久磁石232と、アンテナ233と、第1の高周波電源234とを備えている。バイアス生成手段240は、第2の電極241と、第2の高周波電源242とを備えている。
処理室210は、円柱状に形成され、天井壁210aに開口部210c、及び底壁210bに開口部210dを有している。処理室210の天井壁210aの外側には、開口部210cを覆うように第1の石英板215が載置されている。第1の石英板215上には、第1の電極231が載置されている。第1の電極231の上方には、永久磁石232が配置され、さらに永久磁石232の上方には、アンテナ233が配置されている。第1の電極231及びアンテナ233には、第1の高周波電源234が電気的に接続されている。処理室210の底壁210bの内側には、開口部210dを覆うように第2の電極241が載置され、さらに第2の電極241上に支持部材252が載置されている。第2の電極241には、第2の高周波電源242が接続されている。支持部材252は、断面視で周縁部より中央部が厚く形成されており、中央部には基板290が載置されている。支持部材252の周縁部には、第2の石英板253が載置されている。処理室210の底壁210bの内面には、第2の電極241の外周に沿って加熱装置251が載置されている。加熱装置251には略円筒状の防着部材220が載置されている。防着部材220は、処理室210の内部空間を、給気手段260および排気手段270に連通する空間、基板290が配される空間に区分し、中仕切りするように配されてなる。この防着部材220の詳細については後述する。防着部材220の上端部220eは、第1の石英板215に当接している。
処理室210では、プラズマ生成手段230により生成されるプラズマを用いて基板290へのエッチングが行われる。
第1の石英板215は、平面視で略円形の円板状である。第1の石英板215は、処理室210の開口部210cを覆うように配置され、開口部210cの封止用と、第1の電極231を配置する土台として用いられる。
第1の石英板215の上面215aには、第1の電極231が配置されている。図5は、第1の石英板215上に配置された、第1の電極231、永久磁石232、及びアンテナ233を示す平面図である。図5に示すように、第1の電極231は中心軸231aから、複数の腕部231bが放射状に配置された構造を有している。第1の電極231の中心軸231aには、図示は省略の回転装置が接続されており、第1の電極231を円周方向に回転することができる。第1の電極231は、プラズマ粒子を第1の電極231側に引き寄せることで、エッチング処理により第1の石英板215に付着した生成物を除去するために用いられる。
永久磁石232は、平面視で略矩形状で、N極を内側に向けて周方向に等間隔で配置されている。
アンテナ233は、平面視で円環状の平板である。アンテナ233は、円環状、コイル状のものなどを採用することができる。
防着部材220は、エッチングにより基板290から放出された粒子が、処理室210の側壁部210fに付着するのを防ぐものである。図6は、防着部材220の拡大概念図である。防着部材220は、基体221と、基体221を被覆する緻密な酸化膜222と、緻密な酸化膜222を被覆するバリア型陽極酸化膜223と、バリア型陽極酸化膜223を被覆するアルミニウム溶射膜224とを有している。
防着部材220は、処理室210の側壁部210fに沿って略円筒状に形成されており、防着部材220の底部220aでは、断面視でU字状に形成されている。また、防着部材220の厚さは、およそ5mm程度である。
本実施形態の防着部材220の基体221には、耐熱性、及び機械的強度を備えた材質が用いられ、例えば、アルミニウム合金であるAA5052を挙げることができる。AA5052は、アメリカアルミニウム協会(Aluminum Association of America)で規格化されたアルミニウム合金の1つである。AA5052は、アルミニウムの中に、2.2%〜2.8%のマグネシウム、その他の元素が添加されたもので、アルミニウム単体に対して、機械的強度を向上させたものである。また、基体221に用いられる材質はこれに限らず、耐熱性と、機械的強度とを備えた他のアルミニウム合金に代えることができる。
緻密な酸化膜222は、バリア型陽極酸化膜223を形成する前処理として形成される薄膜である。本実施形態において緻密な酸化膜とは、非金属介在物が存在していることによる欠陥を除き、ナノメートルオーダー以上の空孔がなく連続的な皮膜であり、酸化膜形成後に大気中で酸化するなどして酸化を促進しようとしても、それ以上酸化膜が厚くならない層のことをいう。緻密な酸化膜222は耐熱性を有し、加熱によるクラックの発生が少ないので、エッチング処理時に基体221からの不純物の流出を抑えることができる。
緻密な酸化膜222は、5nm〜20nmの膜厚に形成される。この酸化膜は、膜厚が5nm未満では連続的に層状に成長させることが難しく、不均一な酸化皮膜となる。一方、膜厚が20nmを超えると、緻密な酸化層を形成できずポーラス構造になり、このあとバリア型陽極酸化膜を形成しても、ガス放出の多いバリア型陽極酸化膜となってしまう。そのため、このような酸化膜222を形成すると、基体221からの不純物の流出を抑えることができなくなる。
バリア型陽極酸化膜223は、耐熱性を有し、加熱によるクラックの発生が少ないので、エッチング処理時に基体221からの不純物の流出を抑えることができる。バリア型陽極酸化膜223は、およそ200nm程度に形成されている。特に、上述した緻密な酸化膜222の表面をバリア型陽極酸化処理することにより、不純物を含有したアルミニウム合金の表面であっても、緻密なバリア型陽極酸化膜223を形成することができる。
防着部材220は、緻密な酸化膜222が基体221に被覆されず、バリア型陽極酸化膜223が直接基体221を被覆する構造を有することもできる。この場合には、バリア型陽極酸化膜223の表面にベーキング処理を施して、含水率及びアルミニウムに対するアニオンの含有量を低下させることが望ましい。このようなバリア型陽極酸化膜223のみでも、不純物の流出を抑えることができる。
アルミニウム溶射膜224は、純度99%以上のアルミニウムを溶射することにより形成されている。アルミニウム溶射膜224は、メンテナンス時における防着部材220の取り外しの時に、バリア型陽極酸化膜223が受ける機械的損傷を防止するために使用される。また、アルミニウム溶射膜224は、基板290から放出されたエッチング生成物が防着部材220に付着するのを抑えるためにも使用される。
アルミニウム溶射膜224の表面は平坦ではなく、表面粗度(R)はおよそ10μm〜50μm程度である。防着部材220は、加熱装置251により加熱され生成物が付着しにくいようになっているが、仮に生成物が付着しても、アルミニウム溶射膜224の表面粗さに基づくアンカー効果により、アルミニウム溶射膜224から生成物が剥離することなく生成物を堆積させることが可能である。これにより、生成物による処理室210の内部のパーティクル汚染を防げる。
アルミニウム溶射膜224の膜厚は、100μm以上200μm未満であることが好ましい。膜厚が100μm未満では、バリア型陽極酸化膜223を十分に保護できず、200μm以上ではバリア型陽極酸化膜223への密着性が低下するからである。
図6では、基体221の全面に緻密な酸化膜222、バリア型陽極酸化膜223、及びアルミニウム溶射膜224が被覆された防着部材220を示しているが、プラズマに曝される内側のみが被覆された防着部材を用いることも可能である。
加熱装置251は、処理室210の底壁210bの開口部210dを取り囲んで配置されており、略円環状に形成されている。加熱装置251としては、金属、セラミックスなどの抵抗体などを採用することができる。加熱装置251は、防着部材220を加熱するために備えられており、エッチング処理時には、防着部材220を150℃以上に加熱する。
基板290に形成されるデバイスの一例としては、FeRAM(Ferroelectric Random Access Memory)を挙げることができる。図7はFeRAM300の断面図である。FeRAM300は、シリコン基板301上に下部電極302、強誘電体層303、及び上部電極304が積層された構成を有している。
下部電極302及び上部電極304は、薄膜状に形成されている。下部電極302及び上部電極304の材質としては、Pt(白金)、Ir(イリジウム)、IrO(酸化イリジウム)、SrRuO(酸化ストロンチウムルテニウム)などの貴金属を採用することができる。強誘電体層303の材質としては、PZT(Pb(Zr,Ti)O;チタン酸ジルコン酸鉛)、SBT(SrBiTa;タンタル酸ストロンチウムビスマス)、BTO(BiTi12;チタン酸ビスマス)、BLT((Bi,La)Ti12;チタン酸ビスマスランタン)などの強誘電体材料を採用することができる。
FeRAM300は、下部電極302と上部電極304との間の電位差により強誘電体層303に電界を加えると、強誘電体層303の自発分極の方向を変化させることができる。この自発分極の方向は、下部電極302と上部電極304との間の電位差がなくなっても保持することができることから、自発分極の向きで0又は1のデータを記憶できる。
(防着部材220の製造方法)
ここで、防着部材220の製造方法について説明する。
まず、基体221の表面を、サンドブラスト法などで研磨する。研磨により、基体221の表面粗度(R)はおよそ5μm以下となる。研磨を行うのは、この後形成される緻密な酸化膜222の密着性を向上させるためである。
表面が研磨された基体221の全面に対して、緻密な酸化膜222を形成する工程を行う。
まず、リン酸を50重量%〜80重量%、及び硝酸を1重量%〜5重量%を有する酸性溶液を80℃〜100℃程度に加熱する。そして、加熱された酸性溶液中に基体221を1分〜10分間浸漬し緻密な酸化膜222を形成する。
酸素雰囲気あるいは大気雰囲気中で紫外線ランプなどを用いてオゾンを生成し、生成したオゾンで基体表面を酸化処理することにより、緻密な酸化膜222を形成する方法も採用することができる。
形成された緻密な酸化膜222は、真空、大気、又は窒素雰囲気において、150℃〜300℃で加熱処理される。
次に、緻密な酸化膜222が形成された基体221を電解質溶液で電解処理を行い、バリア型陽極酸化処理を行う。
電解質溶液としては、アジピン酸アンモニウムなどのアジピン酸塩、ホウ酸アンモニウムなどのホウ酸塩、ケイ酸塩、フタル酸塩などの溶液、あるいはこれらの混合液を採用することができる。電解処理は、基体221を陽極として行われる。電解処理に用いられる電流密度は、およそ0.2A/cm〜5A/cm、印加電圧はおよそ20V〜500Vである。これにより、バリア型陽極酸化膜223を形成することができる。
続いて、バリア型陽極酸化膜223にアルミニウム溶射膜224を溶射により形成する工程を行う。
溶射の一形態として、例えば、プラズマ溶射について説明する。プラズマ溶射装置の電極間にアルゴンなどの不活性ガスを流入し、放電することで、不活性ガスを電離させプラズマを生成する。生成されたプラズマは高温、高速であり、プラズマ中にアルミニウムの粉末を投入するとアルミニウムの液滴を形成することができる。プラズマの流れに乗ったアルミニウムの液滴を防着部材2の表面のバリア型陽極酸化膜223を覆うように吹き付けることでアルミニウム溶射膜224を形成する。
アルミニウム溶射膜224を形成する溶射の方法は特に限定されず、フレーム溶射、プラズマ溶射、レーザー溶射などを用いることができる。
(エッチング方法)
次に、本発明のエッチング装置201を用いたエッチング方法について説明する。
図4に示す支持部材252に基板290を載置し、処理室210内を略真空にするとともに、加熱装置251を駆動して防着部材220を加熱する。
防着部材220を十分に加熱したのち、処理室210内に、給気手段260からエッチング用ガスを供給する。供給されるガスは、例えば、ハロゲンガス、パーフルオロカーボンガスなどである。エッチング処理中は、排気手段270を駆動させて、処理室210内の圧力を一定に保持している。
次に、第1の高周波電源234を駆動し、第1の電極231及びアンテナ233に高周波電流を供給し、処理室210内部のエッチング用ガスをプラズマ状態に励起させる。
次に、第2の高周波電源242を駆動し、第2の電極241に高周波電流を供給する。これにより、プラズマ状態に励起されたエッチング用ガスは、第2の電極241に向けて誘導される。その結果、支持部材252上に載置された基板290、及び基板290上に形成されたデバイス用の膜にエッチング用ガスが衝突して、基板290及びデバイス用膜がエッチングされる。その際、基板290からは、エッチング用ガスと結合したデバイス用膜の粒子、及びデバイス用膜の粒子単体などの生成物が放出される。
基板290から放出された生成物は、排気手段270を通って処理室210から排出されるか、あるいは防着部材220などの周囲の壁に付着し処理室210内部で残留する。
(作用、効果)
以下に、本発明のプラズマ処理装置201の作用、効果について説明する。
本実施形態では、バリア型陽極酸化膜223が基体221からの不純物の流出を抑えることができる。すなわち、バリア型陽極酸化膜223は耐熱性に優れているので、加熱によるクラックが入る可能性は少ない。また、バリア型陽極酸化膜223がアルミニウム溶射膜224で保護されることで、バリア型陽極酸化膜223が比較的薄い場合でも、機械的な損傷を低減することができる。これにより、プラズマ処理時における基体からの不純物の流出を抑えることが可能になり、基板290が受ける金属汚染を低減させることができる。よって、基板290上に形成されるデバイスの特性変化を抑えることができるので、製造歩留りの向上及び製造コストの削減に効果的である。
アルミニウム溶射膜224は基体221より高い熱伝導率を有するので、防着部材220の熱伝導率を向上させることができる。これにより、加熱装置251による防着部材220の加熱が効率的に行われ、基板290から放出された生成物が防着部材220に付着する量を低減させることができる。これにより、防着部材220のメンテナンス頻度を低減できる。
また、アルミニウム溶射膜224の膜の表面は、10μm〜50μmの表面粗度(R)を有するので、アルミニウム溶射膜224に付着した生成物の密着性をアンカー効果により向上することができる。よって、付着した生成物がアルミニウム溶射膜224から剥離することを防ぐので、生成物による処理室210の内部のパーティクル汚染を防ぐことができる。
防着部材220全体を高純度アルミニウムで形成すれば、基板汚染を防止することは可能である。しかし、高純度アルミニウムの機械的強度はアルミニウム合金より低く、メンテナンスなどで防着部材を処理室から取り出すときに受ける機械的ストレスが、防着部材を変形させる可能性がある。しかし、本実施形態の防着部材220の基体221として機械的強度を有するアルミニウム合金を採用することで、防着部材220の機械的強度を向上させることができる。これにより、防着部材220の製造時またはメンテナンス時における変形を抑えることが可能となり、寿命を延ばすことができる。これにより、エッチング装置201のメンテナンス費用を抑えることができる。
防着部材220の材質として、例えば、AA5052などの規格化された材質を採用することで、安価な材料を容易に調達することができるので、防着部材220の製造コストを抑えることができる。
(実施例)
次に、本発明のエッチング装置201を用いて行った汚染度の評価の実施例について説明する。
ここで、基板290の汚染度の評価方法について説明する。基板290として、表面にSiO(二酸化ケイ素)の膜が形成されたシリコンウェハを用いる。この基板290をエッチング装置201に導入して、アルゴンガスのプラズマに曝す。
汚染金属が付着した基板290のSiOを、フッ化水素酸により溶解させる。このSiOを含むフッ化水素酸の分析を行い、フッ化水素酸中の汚染金属原子数を導出する。このようにして得られた汚染金属原子数を基板290の単位面積当たりで計算して汚染度を評価する。
本実施例では、エッチング装置201における防着部材220の基体221の材質にはアルミニウム合金AA5052を採用した。
リン酸を80重量%、及び硝酸を3重量%含み、85℃に設定された酸性溶液に基体221を2分間浸したのち純水で洗浄することで、緻密な酸化膜222を形成した。
緻密な酸化膜222が形成された基体221を、10重量%のアジピン酸アンモニウムを含み、40℃に設定された電解質水溶液に浸し、電圧200Vの直流電流を1時間流すことでバリア型陽極酸化膜223を形成し、酸化膜222とした。形成した酸化膜222の膜厚は20nmであった。
このようにして形成された酸化膜222上に、アルゴンガスを用いたプラズマ溶射法により純度99%以上のアルミニウムを溶射し、200μmのアルミニウム溶射膜224を形成した。
そして、基板290をエッチング装置201の支持部材252上に配置し、処理室を略真空にするとともに、加熱装置251を用いて、防着部材220を150℃以上に加熱した。給気手段260からアルゴンガスを処理室210内部に供給した。また、排気手段270の出力を調整して、処理室内の圧力を一定にした。
処理室210内の圧力を一定にした後、第1の高周波電源234を駆動し、処理室210内のアルゴンガスをプラズマ状態に励起させた。
第1の高周波電源234を駆動させた状態で、第2の高周波電源242を駆動し、プラズマ状態に励起されたアルゴンガスを基板290に衝突させて、基板290をプラズマに曝した。
プラズマに曝した基板290を処理室210から取り出し、フッ化水素酸で洗浄した。その後、基板290の洗浄に用いたフッ化水素酸の分析を行い、フッ化水素酸に含まれるマグネシウム元素の数を導出した。分析の結果、実施例のエッチング装置201を用いることによる基板290の汚染度は、2.6×1010個/cmであった。
従来のエッチング装置では、AA5052からなる基体221の表面をアルマイトで被覆した防着部材が用いられていた。従来のエッチング装置を用いることによる基板の汚染度は21×1010個/cmであった。これにより、本発明のエッチング装置1を用いることで、基板290の汚染度を改善できることを確認できた。
本発明のプラズマ処理装置によれば、前記構成部材に含まれる不純物の含有率を抑えることができるので、前記被処理基板が受ける金属汚染を低減させることができる。これにより、前記被処理基板上に形成されるデバイスの特性変化を抑えることができるので、製造歩留りの向上及び製造コスト削減を図ることができる。
また、本発明の他のプラズマ処理装置によれば、バリア型陽極酸化膜が基体からの不純物の流出を抑えることができる。すなわち、バリア型陽極酸化膜は耐熱性に優れているので、加熱によるクラックが入る可能性は少ない。また、バリア型陽極酸化膜がアルミニウム溶射膜で保護されることで、バリア型陽極酸化膜が比較的薄い場合でも、機械的な損傷を低減することができる。これにより、プラズマ処理時における基体からの不純物の流出を抑えることが可能になり、被処理基板が受ける金属汚染を低減させることができる。よって、被処理基板上に形成されるデバイスの特性変化を抑えることができるので、製造歩留りの向上及び製造コスト削減を図ることができる。

Claims (10)

  1. 被処理基板上で貴金属材料および強誘電体材料のプラズマ処理を行い、なおかつ加熱されながらプラズマに曝される構成部材を備えたプラズマ処理装置であって、
    前記構成部材は、処理室の内部空間を、給気手段および排気手段に連通する空間、前記被処理基板が配される空間に区分し、中仕切りするように配されてなり、かつ、アルミニウム純度99%以上のアルミ合金からなる基体の全面に、バリア型陽極酸化膜が配され、さらに前記バリア型陽極酸化膜上にアルミニウム純度99%以上のアルミニウム溶射膜が配されてなることを特徴とするプラズマ処理装置。
  2. 請求項1に記載のプラズマ処理装置であって、
    前記バリア型陽極酸化膜は、厚さ5nm以上かつ20nm以下の酸化膜の表面をバリア型陽極酸化処理したものであることを特徴とするプラズマ処理装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のプラズマ処理装置であって、
    前記構成部材は、プラズマ処理による生成物の付着を防止する防着部材であることを特徴とするプラズマ処理装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のプラズマ処理装置であって、
    前記基体のマグネシウム含有率は0.1%以下であることを特徴とするプラズマ処理装置。
  5. 請求項1に記載のプラズマ処理装置であって、
    前記アルミニウム溶射膜の膜厚は、100μm以上であることを特徴とするプラズマ処理装置。
  6. 請求項1に記載のプラズマ処理装置であって、
    前記貴金属材料および前記強誘電体材料は、強誘電体メモリの記憶素子を構成する材料であることを特徴とするプラズマ処理装置。
  7. 請求項1に記載のプラズマ処理装置であって、
    前記貴金属材料は、少なくとも、Pt(白金)、Ir(イリジウム)、IrO(酸化イリジウム)、及びSrRuO(酸化ストロンチウムルテニウム)の何れか1つを含むことを特徴とするプラズマ処理装置。
  8. 請求項1に記載のプラズマ処理装置であって、
    前記強誘電体材料は、少なくとも、PZT(Pb(Zr,Ti)O;チタン酸ジルコン酸鉛)、SBT(SrBiTa;タンタル酸ストロンチウムビスマス)、BTO(BiTi12;チタン酸ビスマス)、BLT((Bi,La)Ti12;チタン酸ビスマスランタン)の何れか1つを含むことを特徴とするプラズマ処理装置。
  9. 被処理基板上で貴金属材料および強誘電体材料をプラズマ処理する装置において、処理室の内部空間を、給気手段および排気手段に連通する空間、前記被処理基板が配される空間に区分し、中仕切りするように配された、加熱されながらプラズマに曝される防着部材の製造方法であって、
    アルミニウム合金からなる基体の全面を、バリア型陽極酸化膜で被膜する酸化膜被膜工程と、
    前記バリア型陽極酸化膜をアルミニウム純度99%以上のアルミニウム溶射膜で被覆する溶射膜被覆工程と、
    を備えることを特徴とする防着部材の製造方法。
  10. 請求項9に記載の防着部材の製造方法であって、
    前記酸化膜被膜工程の前に、前記基体を厚さ5nm以上かつ20nm以下の酸化膜で被覆する工程をさらに備え、
    前記酸化膜被膜工程では、前記酸化膜の表面をバリア型陽極酸化処理することを特徴とする防着部材の製造方法。
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