JP4719555B2 - 熱交換器 - Google Patents

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Description

この発明は、たとえばカーエアコンを構成する冷凍サイクルのコンデンサとして使用される熱交換器に関する。
この明細書および特許請求の範囲において、図1の上下、左右を上下、左右といい、図1の紙面裏側(図3および図6の上側)を前、これと反対側を後というものとする。また、この明細書および特許請求の範囲において、「アルミニウム」という用語には、純アルミニウムの他にアルミニウム合金を含むものとする。
たとえばカーエアコンのコンデンサに適用される熱交換器としては、互いに間隔をおいて配置された上下方向に伸びる1対のヘッダと、両ヘッダ間に上下方向に間隔をおいて並列状に配置されかつ両端部が両ヘッダにそれぞれ接続された複数の冷媒流通管と、隣り合う冷媒流通管間に配置されたフィンと、いずれか一方の受液器取付用ヘッダに取り付けられた上下方向に伸びる受液器とを備えており、受液器取付用ヘッダの周壁に、当該ヘッダ内と受液器内とを通じさせる流路を有するブロック状の受液器支持部材が固定され、受液器の下端部が受液器支持部材に固定されているものが知られている(特許文献1および2参照)。
特許文献1および2記載の熱交換器において、受液器の上端部を受液器取付用ヘッダに固定する必要がある。
そこで、特許文献1記載の熱交換器においては、受液器取付用ヘッダの上端部に受ブラケットが固定され、受ブラケットの上面に係止凹部が形成され、受液器の上端蓋体に、受液器取付用ブラケット側に突出しかつ先端部が下方に屈曲された鉤片が形成され、この鉤片が受ブラケットの係止凹部内に嵌め入れられることにより、受液器の上端部が受液器取付用ヘッダに固定されている。
特許文献2記載の熱交換器においては、受液器取付用ヘッダの周壁における受液器支持部材よりも上方の部分に、受液器の周面における周方向の一部分を抱持する抱持部を有する受液器固定用第1ブラケットが接合され、第1ブラケットに、受液器の周面における周方向の一部分を抱持する抱持部を有する受液器固定用第2ブラケットの一端部が着脱自在に取り付けられ、第2ブラケットの他端部が、締結部材により第1ブラケットにおける抱持部よりも他端側の部分に締結されており、第1ブラケットにおける抱持部よりも受液器取付用ヘッダ側の部分に、上下方向にのびかつ上下両端が開口した奥広がり状のスライド嵌入溝が形成され、第2ブラケットにおける受液器取付用ヘッダ側の端部に、下方向にのびかつ上下いずれか一端開口からスライド嵌入溝内に嵌め入れられるスライド嵌入部が形成されており、スライド嵌入部が、スライド嵌入溝の上下いずれか一端開口からその内部にスライド嵌入されることにより、熱交換器設置用ブラケットに受液器固定用ブラケットが着脱自在に取り付けられている。
ところで、カーエアコン用コンデンサの場合、コンデンサを車体に直接取り付けたり、あるいはコンデンサをケースに取り付け、このケースを車体に取り付ける必要があり、通常は、ヘッダに熱交換器設置用ブラケットが固定され、この熱交換器設置用ブラケットを利用して、コンデンサが車体やケースに取り付けられている。
しかしながら、特許文献1記載の熱交換器においては、受ブラケットとは別に熱交換器設置用ブラケットを用意するとともに、この熱交換器設置用ブラケットをヘッダに固定する必要があり、部品点数が多くなるとともに、熱交換器設置用ブラケットのヘッダへの固定作業が面倒になるという問題がある。
また、特許文献2記載の熱交換器においては、受液器固定用第1ブラケットとは別に熱交換器設置用ブラケットを用意するとともに、この熱交換器設置用ブラケットをヘッダに固定する必要があり、部品点数が多くなるとともに、熱交換器設置用ブラケットのヘッダへの固定作業が面倒になるという問題がある。
特開平9−217967号公報 特開平10−332230号公報
この発明の目的は、上記問題を解決し、部品点数を削減しうる熱交換器を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために以下の態様からなる。
1)互いに間隔をおいて配置された上下方向に伸びる1対のヘッダと、両ヘッダ間に上下方向に間隔をおいて並列状に配置されかつ両端部が両ヘッダにそれぞれ接続された複数の冷媒流通管と、隣り合う冷媒流通管間に配置されたフィンと、いずれか一方の受液器取付用ヘッダに取り付けられた上下方向に伸びる受液器とを備えており、受液器取付用ヘッダの周壁に、当該ヘッダ内と受液器内とを通じさせる流路を有する受液器支持部材が固定され、受液器の下端部が受液器支持部材に固定されている熱交換器において、
受液器の周面における周方向の一部分を抱持する抱持部を有する熱交換器設置用ブラケットが、受液器取付用ヘッダの周壁における受液器支持部材よりも上方の部分に固定され、受液器の周面における周方向の一部分を抱持する抱持部を有する受液器固定用ブラケットが、受液器取付用ヘッダに係止させられ、両ブラケットにおける抱持部を挟んで受液器取付用ヘッダとは反対側の部分どうしが、締結部材により締結され、受液器が、熱交換器設置用ブラケットの抱持部と受液器固定用ブラケットの抱持部とにより前後両側から抱持され、熱交換器設置用ブラケットの受液器取付用ヘッダ側の端部が、当該ヘッダの外周面における受液器固定用ブラケットの抱持部により抱持されている側と同じ側の部分に沿わされて固定され、熱交換器設置用ブラケットにおける抱持部と受液器取付用ヘッダへの固定部との間に貫通穴が形成され、受液器固定用ブラケットの受液器取付用ヘッダ側の端部が、熱交換器設置用ブラケットの貫通穴に通されるとともに、当該ヘッダの外周面における熱交換器設置用ブラケットの抱持部により抱持されている側と同じ側の部分に係止させられている熱交換器。
2)受液器が円筒状であり、受液器固定用ブラケットにおける受液器取付用ヘッダへの係止部が円弧状であり、当該係止部が、受液器取付用ヘッダの外周面に、その周方向の90度以上にわたって沿わされている上記1)記載の熱交換器。
3)熱交換器設置用ブラケットが受液器取付用ヘッダにろう付されている上記1)または2)記載の熱交換器。
4)熱交換器設置用ブラケットにおける抱持部よりも先端側の部分に、熱交換器設置用締結部材を通すための貫通穴が形成されている上記1)〜3)のうちのいずれかに記載の熱交換器。
5)上記1)〜4)のうちのいずれかに記載の熱交換器の受液器取付用ヘッダ内および他方のヘッダ内がそれぞれ同一高さ位置において区画されることにより、コンデンサとしての機能を有する凝縮部と、凝縮部の下方に位置しかつ過冷却器としての機能を有する過冷却部とが設けられており、受液器支持部材が、凝縮部から流出した冷媒が受液器内を通過して過冷却部に流入するような流路を有している一体型熱交換器。
6)圧縮機、コンデンサ、減圧器およびエバポレータを有しており、コンデンサが上記1)〜5)のうちのいずれかに記載の熱交換器からなる冷凍サイクル。
7)圧縮機、上記5)記載の一体型熱交換器、減圧器およびエバポレータを有している冷凍サイクル。
8)上記6)または7)記載の冷凍サイクルをエアコンとして備えている車両。
上記1)の熱交換器によれば、熱交換器を車体やケースなどに取り付けるために受液器取付用ヘッダに固定された熱交換器設置用ブラケットと、受液器固定用ブラケットと、締結部材とによって受液器を固定することができるので、特許文献1および2記載の熱交換器に比較して、部品点数を削減することができる。
また、上記1)の熱交換器によれば、受液器の下端部を受液器接続用ブロックに固定した後、受液器固定用ブラケットの受液器取付用ヘッダ側の端部を熱交換器設置用ブラケットの貫通穴に通すとともに、当該ヘッダの外周面における熱交換器設置用ブラケットの抱持部により抱持されている側と同じ側の部分に係止させ、この状態で、両ブラケットにおける抱持部を挟んで受液器取付用ヘッダとは反対側の部分どうしを締結部材によりに締結することによって、受液器を固定することができる。したがって、熱交換器の前面側または後面側から受液器の固定作業を行うことができ、作業性が向上する。しかも、熱交換器を車両に取り付けた状態で受液器を脱着する必要が生じた際にも、熱交換器の前面側または後面側から受液器の脱着作業を行うことができ、作業性が向上する。
上記2)の熱交換器によれば、受液器固定用ブラケットの係止部の受液器取付用ヘッダへの係止が確実に行われることになり、受液器の固定強度が向上する
上記3)の熱交換器によれば、ヘッダ、熱交換管およびフィンのろう付と同時に、熱交換器設置用ブラケットをヘッダにろう付することができるので、熱交換器設置用ブラケットのヘッダへの固定作業が比較的簡単になる
以下、この発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
実施形態1
この実施形態は図1〜図4に示すものであり、この発明を、コンデンサの機能を有する凝縮部と、過冷却器の機能を有する過冷却部とが一体化された一体型熱交換器に適用したものである。
図1は一体型熱交換器の全体構成を示し、図2〜図4はその要部の構成を示す。
図1において、一体型熱交換器(1)は、互いに間隔をおいて配置された上下方向に伸びる左右1対のアルミニウム製ヘッダ(2)(3)と、両ヘッダ(2)(3)間に上下方向に間隔をおいて並列状に配置されかつ両端部が両ヘッダ(2)(3)にそれぞれろう付により接続された複数のアルミニウム製偏平状冷媒流通管(4)と、隣り合う冷媒流通管(4)間に配置されて冷媒流通管(4)にろう付されたアルミニウム製コルゲートフィン(5)と、受液器取付用ヘッダである左ヘッダ(2)にろう付により固定されたブロック状のアルミニウム製受液器支持部材(6)と、受液器支持部材(6)に固定された上下方向に伸びる受液器(7)とを備えている。上端の冷媒流通管(4)の上方および下端の冷媒流通管(4)の下方には、それぞれ冷媒流通管(4)と間隔をおいてアルミニウム製サイドプレート(8)が配置され、サイドプレート(8)と冷媒流通管(4)との間にもアルミニウム製コルゲートフィン(5)が配置されてサイドプレート(8)および冷媒流通管(4)にろう付されている。
一体型熱交換器(1)の両ヘッダ(2)(3)内は、下部の同一高さ位置において上下に区画されており、これにより気相の冷媒を凝縮させて液相とするコンデンサの機能を有する凝縮部(10)と、凝縮部(10)で凝縮された液状冷媒を凝縮温度よりも5〜15℃程度低い温度まで過冷却する過冷却器の機能を有する過冷却部(11)とが同一垂直面内において上下に並んで一体に設けられている。左ヘッダ(2)内は、後述するように受液器支持部材(6)に一体に形成された仕切部(20)により上下に区画され、右ヘッダ(3)内は、アルミニウム製仕切板(12)により上下に区画されている。
ここで、左ヘッダ(2)における受液器支持部材(6)の仕切部(20)よりも上方の部分を凝縮部左ヘッダ部(2a)、同じく下方の部分を過冷却部左ヘッダ部(2b)、右ヘッダ(3)における仕切板(12)よりも上方の部分を凝縮部右ヘッダ部(3a)、同じく下方の部分を過冷却部右ヘッダ部(3b)とそれぞれいうものとする。
凝縮部(10)において、凝縮部右ヘッダ部(3a)における高さ方向の中程の内部にアルミニウム製第1仕切板(13)が設けられ、同じく凝縮部左ヘッダ部(2a)の下部の内部にアルミニウム製第2仕切板(14)が設けられており、凝縮部(10)に、第1仕切板(13)よりも上方の部分、両仕切板(13)(14)間の部分および第2仕切板(14)よりも下方の部分において、それぞれ上下に連続して並んだ冷媒流通管(4)からなる通路群(15)(16)(17)が設けられている。各通路群(15)(16)(17)を構成する冷媒流通管(4)の本数は、上から順次減少している。また、各通路群(15)(16)(17)を構成する全ての冷媒流通管(4)における冷媒の流れ方向が同一となっているとともに、隣り合う2つの通路群(15)(16)および(16)(17)の冷媒流通管(4)における冷媒の流れ方向が異なっている。凝縮部右ヘッダ部(3a)の上端部に、冷媒入口部材(18)が、凝縮部右ヘッダ部(3a)内に通じるようにろう付されている。また、過冷却部右ヘッダ部(3b)には、冷媒出口部材(19)が、過冷却部右ヘッダ部(3b)内に通じるようにろう付されている。
図示は省略したが、受液器支持部材(6)には、凝縮部左ヘッダ(2a)の内部と受液器(7)の内部とを通じさせる第1流路と、受液器(7)の内部と過冷却部左ヘッダ(2b)の内部とを通じさせる第2流路とが形成されている。また、受液器支持部材(6)には、左ヘッダ(2)内周面に当接し、かつ左ヘッダ(2)内を凝縮部左ヘッダ部(2a)と過冷却部左ヘッダ部(2b)とに区画する仕切部(20)が一体に形成されている。
受液器(7)は上端が閉鎖されるとともに下端が開口した円筒状体であり、その下端部が受液器支持部材(6)に固定されている。受液器(7)の内部には、冷媒から異物を除去するフィルタおよび冷媒中の水分を吸収するためのドライヤ(いずれも図示略)が配置されている。
受液器(7)の上端部は、左ヘッダ(2)の上端部にろう付された熱交換器設置用ブラケット(21)と、熱交換器設置用ブラケット(21)にねじ止めされた受液器固定用ブラケット(22)とにより固定されている。
図2〜図4に示すように、熱交換器設置用ブラケット(21)は、金属板、ここではアルミニウム板にプレス加工を施すことにより形成されたものであり、受液器(7)の周面における周方向の前側部分を抱持する抱持部(23)と、この抱持部(23)の右端部における上下方向の中間部に一体に形成されて右斜め後方に伸び、かつ先端部が左ヘッダ(2)の外周面における後側部分に沿わされてろう付された第1固定部(24)と、第1固定部(24)の上下両側においてそれぞれ抱持部(23)の右端部に一体に形成されて右斜め前方に伸び、かつ先端部が左ヘッダ(2)の外周面における前側部分に沿わされてろう付された第2取付部(25)と、抱持部(23)の左端部に一体に形成されて左方に伸びた締結板部(26)とを備えている。第1取付部(24)における左ヘッダ(2)にろう付された部分よりも抱持部(23)側の部分、すなわち熱交換器設置用ブラケット(21)における抱持部(23)と左ヘッダ(2)へのろう付部(固定部)との間に、貫通穴(27)が形成されている。また、締結板部(26)の左端部に熱交換器設置用ねじを通す貫通穴(28)が形成され、同じく締結板部(26)の抱持部(23)側端部に貫通状ねじ穴(29)が形成されている。
受液器固定用ブラケット(22)は、金属板、ここではアルミニウム板にプレス加工を施すことにより形成されたものであり、受液器(7)の周面における周方向の後側部分を抱持する抱持部(31)と、抱持部(31)の右端部の上下方向の中間部に一体に形成されて右斜め前方に伸びるとともに、熱交換器設置用ブラケット(21)の第1取付部(24)の貫通穴(27)に後方から通され、かつ先端部が左ヘッダ(2)の外周面における前側部分に沿わされるように係止させられた円弧状係止部(32)と、抱持部(31)の左端部に一体に形成されて左方に伸びた締結板部(33)とを備えている。係止部(32)は、左ヘッダ(2)の外周面に、その周方向の90度以上にわたって沿わされている。締結板部(33)の抱持部(31)側端部に、熱交換器設置用ブラケット(21)のねじ穴(29)にねじ嵌められるねじ(34)(締結部材)が通される貫通穴(35)が形成されている。
そして、受液器固定用ブラケット(22)の係止部(32)を、熱交換器設置用ブラケット(21)の第1取付部(24)の貫通穴(27)に後方から通すとともに、左ヘッダ(2)の外周面における前側部分に沿うように係止させ、この状態で、締結板部(33)の貫通穴(35)に後方から通したねじ(34)をねじ穴(29)にねじ嵌めることによって、受液器(7)が左ヘッダ(2)に固定されている。
受液器(7)の左ヘッダ(2)からの取り外しは、ねじ(34)を外した後、受液器固定用ブラケット(22)の係止部(32)を、熱交換器設置用ブラケット(21)の第1取付部(24)の貫通穴(27)から後方に引く抜くことにより行われる。したがって、受液器(7)の固定および取り外し作業を、後面側から行うことができる。
一体型熱交換器(1)は、圧縮機、膨張弁(減圧器)およびエバポレータとともに冷凍サイクルを構成し、カーエアコンとして車両に搭載される。そして、熱交換器設置用ブラケット(21)の締結板部(26)の貫通穴(28)に通されたねじを車体に設けられたねじ穴にねじ嵌めたり、あるいは熱交換器設置用ブラケット(21)の締結板部(26)の貫通穴(28)に通されたねじをケースに設けられたねじ穴にねじ嵌めるとともにこのケースを車体に取り付けることによって、一体型熱交換器(1)が車両に装着される。
この一体型熱交換器(1)において、圧縮機により圧縮された高温高圧のガス状冷媒が冷媒入口部材(18)を通って凝縮部右ヘッダ部(3a)内に流入し、凝縮部(10)内を各通路群(15)(16)(17)単位に蛇行状に流れる間に凝縮して凝縮部左ヘッダ部(2a)内に流入し、受液器支持部材(6)の第1流路を通って受液器(7)内に流入し、ここで異物および水分が除去された後、受液器支持部材(6)の第2流路(32)を通って過冷却部左ヘッダ部(2b)内に流入し、冷媒流通管(4)内を右方に流れる間に5〜15℃過冷却され、過冷却部右ヘッダ部(3b)内に流入した後、冷媒出口部材(19)を通して膨張弁を経て蒸発器に送られる。
実施形態2
この実施形態は図5〜図7に示すものである。
この実施形態の一体型熱交換器(40)の場合、受液器(7)の上端部は、左ヘッダ(2)の上端部にろう付された熱交換器設置用ブラケット(41)と、熱交換器設置用ブラケット(41)にねじ止めされた受液器固定用ブラケット(42)とにより固定されている。
熱交換器設置用ブラケット(41)は、金属、ここではアルミニウム押出形材を所定の長さに切断することにより形成されたものであり、受液器(7)の周面における周方向の前側部分から右側部分にかけて抱持する抱持部(43)と、この抱持部(43)の右側に一体に形成され、かつ右側面が左ヘッダ(2)の外周面における左側部分に沿わされてろう付された取付部(44)と、抱持部(43)の左端部に一体に形成されて左方に伸びた締結板部(45)とを備えている。取付部(44)の前面に有底状のねじ穴(46)が形成されている。締結板部(45)の抱持部(43)側端部に、後方に向かって右方に湾曲した突出部(48)が一体に形成されており、これにより右方に開口するとともに、上下方向に伸びかつ上下両端が開口した奥広がり状のスライド嵌入溝(47)が形成されている。また、締結板部(45)の左端部に熱交換器設置用ねじを通す貫通穴(49)が形成されている。
受液器固定用ブラケット(42)は、金属、ここではアルミニウム押出形材を所定の長さに切断することにより形成されたものであり、受液器(7)の周面における周方向の後側部分を抱持する抱持部(50)と、抱持部(50)の右端部に一体に形成され、かつ右方に伸びて熱交換器設置用ブラケット(41)の取付部(44)後面に沿う締結板部(51)と、抱持部(50)の左端部に一体に形成されて左方に突出しかつ抱持部(50)の上下方向の全幅にわたる凸条(52)とを備えている。締結板部(51)に、熱交換器設置用ブラケット(41)のねじ穴(46)にねじ嵌めるねじ(53)(締結部材)を通す貫通穴(54)が形成されている。凸条(52)の先端部に、上下方向に伸びかつ上下いずれか一端開口からスライド嵌入溝(47)内に嵌め入れられるスライド嵌入部(55)が形成されている。
そして、受液器固定用ブラケット(42)のスライド嵌入部(55)を、スライド嵌入溝(47)の上下いずれか一端開口からその内部にスライド嵌入することにより、熱交換器設置用ブラケット(41)に受液器固定用ブラケット(42)を着脱自在に取り付け、さらに貫通穴(54)に後方から通したねじ(53)をねじ穴(46)にねじ嵌めることによって、受液器(7)が左ヘッダ(2)に固定されている。
受液器(7)の左ヘッダ(2)からの取り外しは、ねじ(53)を外した後、受液器固定用ブラケット(42)のスライド嵌入部(55)を、熱交換器設置用ブラケット(41)のスライド嵌入溝(47)の上下いずれか一端の開口から引き抜くことにより行われる。
その他の構成は実施形態1の一体型熱交換器(1)と同じであり、同一物および同一部分には同一符号を付す。
一体型熱交換器(40)は、圧縮機、膨張弁(減圧器)およびエバポレータとともに冷凍サイクルを構成し、カーエアコンとして車両に搭載される。そして、熱交換器設置用ブラケット(41)の締結板部(45)の貫通穴(49)に通されたねじを車体に設けられたねじ穴にねじ嵌めたり、あるいは熱交換器設置用ブラケット(41)の締結板部(45)の貫通穴(49)に通されたねじをケースに設けられたねじ穴(46)にねじ嵌めるとともにこのケースを車体に取り付けることによって、一体型熱交換器(40)が車両に装着される。
上記実施形態2においては、熱交換器設置用ブラケット(41)にスライド嵌入溝(47)が形成され、受液器固定用ブラケット(42)にスライド嵌入溝(47)内に嵌め入れられるスライド嵌入部(55)が形成されているが、これとは逆に、受液器固定用ブラケット(42)にスライド嵌入溝が形成され、熱交換器設置用ブラケット(41)にスライド嵌入溝内に嵌め入れられるスライド嵌入部が形成されていてもよい。
上記2つの実施形態においては、この発明による熱交換器が、凝縮部と過冷却部とが一体となった一体型熱交換器に適用された場合について説明したが、この発明による熱交換器は、当然のことながら、過冷却器と別体となった単独のコンデンサにも適用可能である。
この発明による熱交換器を適用した一体型熱交換器の実施形態1を示す一部省略正面図である。 図1の一体型熱交換器の要部を拡大して示す斜視図である。 図2のA−A線断面図である。 図1の一体型熱交換器の熱交換器設置用ブラケットと受液器固定用ブラケットとを示す分解斜視図である。 この発明による熱交換器を適用した一体型熱交換器の実施形態2を示す要部拡大斜視図である。 図5のB−B線断面図である。 図5の一体型熱交換器の熱交換器設置用ブラケットと受液器固定用ブラケットとを示す分解斜視図である。
(1):一体型熱交換器
(2)(3):ヘッダ
(4):冷媒流通管
(5):コルゲートフィン
(6):受液器支持部材
(7):受液器
(10):凝縮部
(11):過冷却部
(21):熱交換器設置用ブラケット
(22):受液器固定用ブラケット
(23):抱持部
(24):第1取付部
(27):貫通穴
(28):貫通穴
(31):抱持部
(32):係止部
(34):ねじ(締結部材)
(40):一体型熱交換器
(41):熱交換器設置用ブラケット
(42):受液器固定用ブラケット
(43):抱持部
(47):スライド嵌入溝
(49):貫通穴
(50):抱持部
(53):ねじ(締結部材)
(55):スライド嵌入部

Claims (8)

  1. 互いに間隔をおいて配置された上下方向に伸びる1対のヘッダと、両ヘッダ間に上下方向に間隔をおいて並列状に配置されかつ両端部が両ヘッダにそれぞれ接続された複数の冷媒流通管と、隣り合う冷媒流通管間に配置されたフィンと、いずれか一方の受液器取付用ヘッダに取り付けられた上下方向に伸びる受液器とを備えており、受液器取付用ヘッダの周壁に、当該ヘッダ内と受液器内とを通じさせる流路を有する受液器支持部材が固定され、受液器の下端部が受液器支持部材に固定されている熱交換器において、
    受液器の周面における周方向の一部分を抱持する抱持部を有する熱交換器設置用ブラケットが、受液器取付用ヘッダの周壁における受液器支持部材よりも上方の部分に固定され、受液器の周面における周方向の一部分を抱持する抱持部を有する受液器固定用ブラケットが、受液器取付用ヘッダに係止させられ、両ブラケットにおける抱持部を挟んで受液器取付用ヘッダとは反対側の部分どうしが、締結部材により締結され、受液器が、熱交換器設置用ブラケットの抱持部と受液器固定用ブラケットの抱持部とにより前後両側から抱持され、熱交換器設置用ブラケットの受液器取付用ヘッダ側の端部が、当該ヘッダの外周面における受液器固定用ブラケットの抱持部により抱持されている側と同じ側の部分に沿わされて固定され、熱交換器設置用ブラケットにおける抱持部と受液器取付用ヘッダへの固定部との間に貫通穴が形成され、受液器固定用ブラケットの受液器取付用ヘッダ側の端部が、熱交換器設置用ブラケットの貫通穴に通されるとともに、当該ヘッダの外周面における熱交換器設置用ブラケットの抱持部により抱持されている側と同じ側の部分に係止させられている熱交換器。
  2. 受液器が円筒状であり、受液器固定用ブラケットにおける受液器取付用ヘッダへの係止部が円弧状であり、当該係止部が、受液器取付用ヘッダの外周面に、その周方向の90度以上にわたって沿わされている請求項1記載の熱交換器。
  3. 熱交換器設置用ブラケットが受液器取付用ヘッダにろう付されている請求項1または2記載の熱交換器。
  4. 熱交換器設置用ブラケットにおける抱持部よりも先端側の部分に、熱交換器設置用締結部材を通すための貫通穴が形成されている請求項1〜3のうちのいずれかに記載の熱交換器。
  5. 請求項1〜4のうちのいずれかに記載の熱交換器の受液器取付用ヘッダ内および他方のヘッダ内がそれぞれ同一高さ位置において区画されることにより、コンデンサとしての機能を有する凝縮部と、凝縮部の下方に位置しかつ過冷却器としての機能を有する過冷却部とが設けられており、受液器支持部材が、凝縮部から流出した冷媒が受液器内を通過して過冷却部に流入するような流路を有している一体型熱交換器
  6. 圧縮機、コンデンサ、減圧器およびエバポレータを有しており、コンデンサが請求項1〜4のうちのいずれかに記載の熱交換器からなる冷凍サイクル
  7. 圧縮機、請求項5記載の一体型熱交換器、減圧器およびエバポレータを有している冷凍サイクル。
  8. 請求項6または7記載の冷凍サイクルをエアコンとして備えている車両
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