JP5373436B2 - 収納ケース - Google Patents

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Description

本発明は、外枠と、内部に衣類等の物品を入れた状態で、該外枠に対し押し込み及び引き出しが可能である引出しと、を備えた収納ケースに関するものである。
従来から、四角枠状の外枠と、衣類等の物品を入れた状態で該外枠に対し押し込み及び引き出しが可能である引出しとを備えた収納ケースが知られている。
また、この収納ケースとしては、図10(a)、(b)に示すように、引出し110の底部から下方(図10(a)、(b)の下側)に突出して手前側(引出し110において取っ手111が形成されている前面板112が設けられている側)から奥側に亘って互いに平行に延びる2本の引出し側レール113の前側に突設されている山状部114が、外枠120の底板121の前側にその上面122から窪むように形成された凹部123に嵌り込む(図10(a)参照)ことで、前記引出し110が外枠120内に収納された状態を安定に維持できるようにしたものが提案されている(例えば特許文献1)。
なお、2本の引出し側レール113は、引出し110の前後方向(図10(a)、(b)左右方向)に互いに平行に延在しており、図10(a)、(b)の紙面奥行き方向に2本設けられている。
特許第4038461号公報
しかしながら、上述の収納ケースには、以下のような不満(課題)があった。
(1)図10(b)に示すように、上記収納ケース100は、外枠120の前側開口部124から引き出されている状態の引出し110を外枠120に押し込んで外枠120内に収納する際、引出し110の引出し側レール113の山状部114が、外枠120の底板121における前記前側開口部124と前記凹部123との間に位置する部分(以下、山状部乗り上げ部125)を乗り越えて外枠120の凹部123に嵌り込むようになっている。図10(a)に示すように、引出し110を外枠120に収納した状態にあっては、引出し110の前面板112を除く部分と外枠120の天板126との間に比較的大きいクリアランス(隙間)が形成される。このため、埃の侵入防止や美観確保のため、大型の前面板112を採用して前記クリアランスを隠す必要があった。
図示例の収納ケース100の引出し110は、長方形板状の底板115の外周の3辺に側板部116を立設した構成の引出し本体117に、該引出し本体117とは別体の前面板112を取り付けて前記底板115上に3つの側板部116と前面板112とからなる四角枠状の側壁部を設けた構成である。前記前面板112は前記クリアランスを隠すために前記引出し本体117から上方(図10(a)、(b)において上側)に突出した状態に設けられる。
また、この収納ケース100としては、引出し110の引出し側レール113の山状部114が山状部乗り上げ部125を乗り越えることを可能にするために、引出し本体117を外枠120内に収納したときに前記前面板112が外枠120の外側(図10(a)、(b)において左側。以下、前面側)に配置される構成が採用される。このため、この収納ケース100では引出し110の手前側部分の設計に制約があり、収納ケース100全体の意匠の制約も大きい(例えば引出し本体117を外枠120内に収納したときに前面板112も外枠120内に収納される構成にすると前記クリアランスが目立つようになる)といった不満があった。
(2)図10(a)、(b)に例示した収納ケース100の引出し110の取っ手111は前面板112の下端部に設けられている。取っ手を、前面板112の上端部にした場合は、使用者が、外枠120に収納されている引出し110の引き出し操作を行う際に、前面板112に下方への押圧力を作用させてしまう傾向がある。前面板112に下方への押圧力を作用させると、外枠120の凹部123内にある引出し側レール113の山状部114が前記凹部123から離脱しにくくなる結果、引出し110を引き出しにくくなる。このため、取っ手の設置位置に制約があるのが実情であり、この点も設計、意匠の制約の原因になっていた。
(3)収納ケース100にあっては、外枠120の凹部123内にある引出し側レール113の山状部114を前記凹部123から離脱させるとき以外の、外枠120に対する引出し110の押し込み操作及び引き出し操作(ここでは、山状部114が外枠120の前面側(外側)に位置するときの引出し110の移動操作を指す)を出来るだけ軽い力で行えることが望ましい。しかしながら、山状部114が外枠120の前面側(外側)にあるとき、山状部114の外枠120の山状部乗り上げ部125からの距離が大きければ外枠120の底板121に対する引出し側レール113の接触範囲は小さいものの、山状部114の前記山状部乗り上げ部125からの距離が小さくなるにしたがい外枠120の底板121に対する引出し側レール113の接触範囲は増大し、山状部114が前記山状部乗り上げ部125付近にあるときには引出し側レール113の前記山状部114から奥側(図10(a)、(b)において右側)の部分が広範囲にわたって外枠120の底板121に接触するようになり、外枠120に対する引出し110の移動抵抗が増大することが避けられないため、移動抵抗の軽減が容易でないといった不満があった。
2本の引出し側レール113の山状部114が外枠120の底板121の凹部123に嵌り込むことで、外枠120内に収納された引出し110の収納状態の安定維持を実現する点では、少なくとも引出し110に山状部114が設けられ、外枠120の底板121に凹部123が設けられていれば足り、引出し110に2本の引出し側レール113を設けることは必須では無いものの、引出側レール113は外枠120の底板121に設けられている案内溝に案内されることで外枠120に対する引出し110の移動安定性を担保する点で有用であり、また、外枠120内に収納状態の引出し110のがたつき防止にも有効に寄与するものであるため、引出側レール113を省略することは好ましくない。
このため、2本の引出し側レールが設けられている引出しを具備し、引出し側レールの山状部が外枠の底板の凹部に嵌り込むことで外枠内に収納された引出しの収納状態の安定維持を実現できる構成の収納ケースについて、山状部を凹部から離脱させた状態における外枠に対する引出しの移動抵抗を低減できる技術の開発が求められていた。
本発明は、前記課題に鑑みて、外枠に収納した引出しと前記外枠の前記引出しの上方に位置する部分との間のクリアランスを隠すことができ、しかも設計自由度を向上でき、さらに、引出しのレール状突片に突設されている山状部を外枠の案内溝に形成されている凹部から離脱させた状態における外枠に対する引出しの移動抵抗の低減も実現できる収納ケースの提供を目的としている。
第1の発明は、外枠と、該外枠に対し押し込み及び引き出しが可能である引出しと、を備えた収納ケースであって、前記引出しには、該引出しの底面から下方に突出して、該引出しの前記外枠に対する押し込み及び引出しの操作を行うための取っ手が設けられている前側から後側に亘って互いに平行に延びる2本のレール状突片が設けられ、前記外枠には、前記引出しの前記レール状突片が挿入される2本の案内溝が前後方向に延在して互いに平行に形成され、前記2本の案内溝はその深さ寸法が前記レール状突片の後側の下面に突出する山状部を除く部分の前記引出しの底面からの突出寸法よりも小さく形成され、しかも後側に前記山状部が嵌まる凹部が形成され、前記レール状突片は、前記引出しの底面から突出先端に向かって先細りのテーパ形状に形成されている板状片となっており、前記山状部の頂部の先端の厚み寸法は前記下面の厚み寸法に比べて小さくなっており、該山状部は前記凹部に面接触するようにして当接することを特徴とする収納ケースを提供する。
第2の発明は、前記レール状突片の後端が、前記引出しの前側に行くにしたがって前記引出しの底面からの突出寸法が増大するテーパ状部とされていることを特徴とする第1又は2の発明の収納ケースを提供する。
本発明に係る収納ケースによれば、外枠の案内溝の後側に引出しのレール状突片の後側の下面に突出する山状部が嵌まる凹部が形成されている構成であるため、前記凹部に嵌っている前記山状部を前記凹部から離脱させて外枠に収納状態の引出しを外枠から引き出す際に、引出しの前端部を上昇させる必要が無い。このため、引出しの前端部及び収納ケース全体の設計自由度を向上させることができ、例えば引出し全体が外枠内に収納され、しかも、外枠に収納した引出しと前記外枠の前記引出しの上方に位置する部分との間のクリアランスを隠すことができる構成とすることも可能となる。
また、前記凹部から離脱状態にある引出しの前記山状部が外枠の案内溝の溝底に当接し、引出しのレール状突片の前記山状部よりも前側部分が案内溝の溝底に当接することで、引出しが、その後側に比べて前側が低くなるように傾斜した状態となるため、レール状突片の案内溝内面に対する接触範囲を小さく抑えることができる。これにより、外枠に対する引出しの移動抵抗を低減することができる。
本発明の1実施形態の収納ケースを示す全体斜視図である。 図1の収納ケースの引出しをその底面側から見た構造を示す斜視図である。 図1の収納ケースの構成を示す正断面図であって、(a)は引出しが安定収納位置にあるとき、(b)は引出しが傾斜状態にあるときを示す。 図1の収納ケースの引出しの当接用突部と外枠のストッパ用突起との関係を模式的に示す平面図である。 図1の収納ケースの外枠の底板部を示す斜視図である。 図1の収納ケースの外枠側の案内溝と引出しのレール状突片との関係を示す図であって、(a)は図3(a)のA−A断面矢視図、図6(b)は図3(b)のB−B断面矢視図である。 (a)〜(c)は図1の収納ケースの外枠側の案内溝と引出しのレール状突片との関係を示す図であって、特に案内溝の凹部とレール状突片の山状部との関係を示す拡大図である。 本発明に係る別態様の収納ケースを示す全体斜視図である。 図8の収納ケースの外枠の底板の案内溝の凹部付近を示す斜視図である。 (a)、(b)は、従来例の収納ケースの構成を説明する正断面図である。
以下、本発明に係る収納ケースの1実施形態について、図面を参照して説明する。
図1に示すように、前記収納ケース10は、外枠20と、該外枠20に対し押し込み及び引き出しが可能である引出し30とを備えて構成されている。
前記外枠20は、前記引出し30の案内用の一対のレール部21a(図5参照)を有するレールユニット21と、このレールユニット21の四隅部に立設された支柱22と、これら支柱22によって前記レールユニット21の上方に該レールユニット21と平行に支持された天板23とを具備する概略構成となっている。
図示例の外枠20は具体的には、図5に示すように、四角枠状に形成されたレールユニット21とこのレールユニット21の四隅部に立設された支柱22とが一体になっている構成の合成樹脂製の一体成形品である下枠部21Aと、この下枠部21Aの前記支柱22によって前記レールユニット21の上方に該レールユニット21と平行に支持された天板23とを具備する構成になっている。但し、本発明に係る収納ケースはこれに限定されず、レールユニット21と、支柱22と、天板23とが互いに別体の部材である構成も採用可能であることは言うまでもない。
図示例のレールユニット21は、前記引出し30の移動を案内するための案内溝26(後述)が形成され互いに平行に延在する一対のレール部21aと、これらレール部21aに直交する向きで延在し互いに離隔して設けられた一対の横材部21bとによって構成された四角枠状の枠状部を有し、さらに、一対のレール部21aの間にてレール部21aと平行に延在し前記一対の横材部21b間を橋絡する中間橋絡部21cを有する構成になっている。レール部21aの案内溝26は、細長形状の前記レール部21aの長手方向(延在方向)に沿って延在形成されている。
但し、レールユニットとしては、案内溝26が形成されている一対のレール部が互いに平行に設けられた構成のものであればよく、上述の構成に限定されさない。例えば、例えば中間橋絡部21cを具備していない四角枠状のもの(前記枠状部のみからなるもの)、中間橋絡部21cを複数本有するもの、一対のレール部の間を橋絡する横方向橋絡部を有するもの、なども採用可能である。
また、レールユニットとしては、一対のレール部21aが一枚の板状部材に設けられている構成としても良い。この場合、一対のレール部は前記板状部材と一体、別体のいずれであっても良い。
一方、引出し30は、図1、図2に示すように、四角板状の底板部31の外周に4つの側板部321、322、333,334が四角枠状に立設され、これら4つの側板部321、322、333,334によって構成される四角枠状の側壁部の前記底板部31とは反対側が開放(開口部33とされている)されている容器状の構成になっている。
引出し30の4つの側板部321、322、333,334のうちのひとつには、収納ケース10の使用者が手で把持して該引出し30の外枠20に対する押し込み及び引き出しの操作を行うための取っ手34が設けられている。以下、この取っ手34が設けられている側板部321を前板部とも言う。
なお、以下、引出し30について、前記前板部321の側を「前側」、引出し30の内側空間30Sを介して前板部321とは反対側に位置する側板部322(以下、後板部とも言う)の側を「後側」として説明する。例えば図3(a)、(b)において、左側が前側、右側が後側である。また、この図3(a)、(b)において、引出し30について、上側を上、下側を下として説明する。
また、図示例の引出し30は、その全体が合成樹脂製の一体成形品となっている。但し、引出し30としてはこれに限定されず、例えば前板部321が底板部31とは別体の部材となっている構成など、複数の部材によって組み立てられた構成のものであっても良い。
図2、図3(a)、(b)に示すように、前記引出し30の底面35(底板部31の前記内側空間30Sとは反対側の面。下面)には、その前側から後側に亘って互いに平行に延びる2本のレール状突片36が突設されている。このレール状突片36は、前記底面35に立設された板状片になっている。
また、この2本のレール状突片36の後側(後端部)には該レール状突片36の下面から山形に突出する山状部37が形成されている。
図3(a)、(b)において、収納ケース10及び外枠20について、左側を前、右側を後、上側を上、下側を下として説明する。
図3(a)、(b)に示すように、前記引出し30は、前記外枠20の前側から外枠20の内側に挿脱可能になっている。外枠20において、前記引出し30は、外枠20のレールユニット21の一対のレール部21a上に載置するようにして、レールユニット21、天板23、4本の支柱22によって取り囲まれる内側の空間(外枠20の内側空間)である引出し収納部24内に、その前後方向を前記外枠20の前後方向(図3(a)、(b)において左右方向)に揃えて、前記前板部321が外枠20の前側、後板部322が外枠20の後側に配置される向きで収納される。また、外枠20の前後方向寸法は前記引出し30の前後方向寸法よりも若干長く、前記引出し30はその全体を外枠20の前記引出し収納部24内に収納することができる。
図4に示すように、引出し30は、外枠20内側の引出し収納部24に挿入するとき、前記前板部321の左右(図4において上下)両側に突設されている当接用突部38が、外枠20の前側にて左右に互いに離隔して配置されている一対の支柱22(符号22aの支柱)に互いに対面する相手側の支柱22aの側に向かって突出するように形成されている突壁状のストッパ用突起25に当接することで、外枠20の後側へのそれ以上の移動が規制される。引出し30はその当接用突部38が外枠20のストッパ用突起25に当接する位置が、外枠20に対する挿入限界位置となる。
図5に示すように、前記外枠20のレールユニット21の一対のレール部21aには、前記引出し30の前記レール状突片36が挿入される2本の案内溝26が前後方向に延在して互いに平行に形成されている。
また、図3(a)、(b)に示すように、この案内溝26の後側(後端部)には、前記引出し30を外枠20内に収納したときに前記レール状突片36の前記山状部37が嵌まる凹部27が形成されている。
図6(a)は図3(a)のA−A断面矢視図、図6(b)は図3(b)のB−B断面矢視図である。
図6(a)に示すように、前記2本の案内溝26は、その深さ寸法dが前記レール状突片36の前記山状部37以外の部分の前記引出し30の底板部31からの突出寸法t(底面35からの突出寸法)よりも小さく形成されている。換言すれば、この収納ケース10は、前記引出し30のレール状突片36の山状部37以外の部分の引出し30の底面35からの突出寸法tが、前記レールユニット21のレール部21aの案内溝26の深さ寸法dよりも大きくしてある。このため、図3(a)に示すように、外枠20内に収納された引出し30の前記レール状突片36の前記山状部37が案内溝26の凹部27に嵌り込んだ状態(このときの引出し30の位置を、以下、安定収納位置とも言う)において、前記引出し30はその底面35が外枠20の前記レールユニット21のレール部21aから上方に離隔した位置となるように配置される。
図7(a)に示すように、前記凹部27は具体的には、その最深部271から前側の傾斜面である前側傾斜面272の傾斜角度θ1(案内溝26の凹部27以外の箇所(主溝部)の底面26aに対する傾斜角度)が前記最深部271から後側の傾斜面である後側傾斜面273の傾斜角度θ2(案内溝26の凹部27以外の箇所(主溝部)の底面26aに対する傾斜角度)よりも大きい谷形に形成されている。
一方、引出し30の山状部37は、前記凹部27と対応する山形に形成されており、図7(a)に示すように、前記凹部27に嵌ったとき(引出し30が安定収納位置にあるとき)に、その頂部371から前後両側の傾斜面372、373が前記凹部27の最深部271を介して前後両側の傾斜面272、273に当接することにより、前記頂部371が前記凹部27の最深部271上に位置決めされる。このとき、山状部37の頂部371から前側の傾斜面(前側傾斜面372)が凹部27の前側傾斜面272に面接触するようにして当接し、山状部37の頂部371から後側の傾斜面(後側傾斜面373)が凹部27の後側傾斜面273に面接触するようにして当接する。
外枠20の前方へ引き出された状態の引出し30を押し込み操作によって外枠20内に収納する際(例えば引出し30を急動させず、ゆっくりと押し込む場合)には、引出し30の山状部37の頂部371が前記凹部27の前側傾斜面272上に到達すれば、使用者がそれ以上の押し込み操作を行わなくても、引出し30の自重によって前記山状部37が前記凹部27の前側傾斜面272を滑動して凹部27に嵌り込む。これにより、引出し30が外枠20内に自動的に引き込まれるようにして収納される。
また、安定収納位置にある引出し30は、凹部27に嵌り込んでいる山状部37が前記凹部27から前側に引き出されない限り、外枠20に対する収納状態を安定に保つことができる。
図7(a)に示すように、この収納ケース10は、引出し30の当接用突部38(図4参照)が外枠20のストッパ用突起25に当接したときに、引出し30の山状部37が外枠20の凹部27に嵌り、前記山状部37の頂部371が前記凹部27の最深部271上に位置決めされることで、引出し30が安定収納位置に安定収納されるように構成されている。
なお、引出し30の山状部37としては、上述のように、凹部27の前側傾斜面272に面接触可能な前側傾斜面372と、凹部27の後側傾斜面273に面接触可能な後側傾斜面373とを有する構成に限定されず、例えばその前側傾斜面及び後側傾斜面の一方又は両方を湾曲面としても良い。この場合も、山状部37としては、その前後両側の傾斜面と凹部27の前後両側の傾斜面272、273との当接によって、該山状部37の頂部371が前記凹部27の最深部271上に位置決めされる山形に形成される。
図3(b)に示すように、引出し30が外枠20に対して前記安定収納位置から外枠20の前方へ若干引き出されたところに位置する場合は、前記凹部27から離脱状態にある引出し30の前記山状部37が外枠20の案内溝26の溝底(案内溝26の底面26a)に当接し、引出し30のレール状突片36の前記山状部37よりも前側部分が案内溝26の溝底に当接することで、引出し30は、その後側に比べて前側が低くなるように傾斜した状態(以下、傾斜状態とも言う)となる。この傾斜状態では、レール状突片36は、山状部37、及び、このレール状突片36において前記山状部37よりも前側の前記案内溝26の溝底との当接位置付近、の2箇所のみが案内溝26内面との接触箇所となる。したがって、レール状突片36の案内溝26内面に対する接触範囲を小さく抑えることができる。
外枠20の前側から引き出された状態の引出し30を外枠20内に押し込むとき、及び、安定収納位置から引出し30を引き出すときに、引出し30が前記傾斜状態を保ったまま外枠20の前記レールユニット21のレール部21aに沿ってスライド移動することで、外枠20(詳細には前記レールユニット21のレール部21a)に対する引出し30の移動抵抗を低く抑えることができる。
図10(a)、(b)を参照して説明した従来構成の収納ケース100では、既述のように、外枠120に対する引出し110の押し込み操作及び引き出し操作において、引出し側レール113の前記山状部114から奥側(図10(a)、(b)において右側)の部分が広範囲にわたって外枠120の底板121に接触して、外枠120に対する引出し110の移動抵抗が増大するといった現象が生じるが、本発明に係る収納ケース10は、上述のように外枠20に対する引出し30の押し込み操作及び引き出し操作において引出し30が傾斜状態を保ったまま外枠20の前記レールユニット21のレール部21aに沿ってスライド移動するため、引出し30のレール状突片36がその広範囲にわたって案内溝26の内面に接触するといった現象は生じず、外枠20から引き出された状態の引出し30の外枠20に対する押し込み操作及び外枠20内に収納状態にある引出し30の引き出しの操作における山状部37が凹部27から離脱状態にあるときの引出し30の移動操作を軽い力で行うことができる。
さらに、図6(a)、(b)に示すように、前記レール状突片36(山状部37を含む)は、前記引出し30の底板部31から突出先端(図6(a)、(b)において下端)に向かって先細りのテーパ形状に形成されている板状片となっている。レール状突片36の山状部37の頂部371の先端の幅W1(図6(b)参照。頂部371先端におけるレール状突片36の厚み寸法)は、レール状突片36の前記山状部37以外の箇所(以下、主片部361)の先端面(以下、下面362)の幅W2(図6(a)参照。下面362におけるレール状突片36の厚み寸法)に比べて小さい。
前記案内溝26の溝幅W26(図6(b)参照)は、引出し30が安定収納位置にあるとき、図6(a)に示すようにレール状突片36の主片部361をがたつきが殆ど(あるいは全く)生じないように収納できる寸法に設定されている。
このため、図3(a)、図6(a)に示すように、引出し30が安定収納位置にあるとき、引出し30にはがたつきが殆ど(あるいは全く)生じず、安定した収納状態が得られる。
一方、図3(b)、図6(b)に示すように、凹部27から離脱状態にある前記山状部361が前記案内溝26の前記凹部27よりも前側に位置する部分に当接され、引出し30が傾斜状態になっているときには、引出し30が安定収納位置にあるときに比べて、案内溝26の溝幅方向両側の内壁面と、レール状突片36の案内溝26に挿入されている部分との間のクリアランスが大きくなるため、案内溝26の内壁面とレール状突片36との接触によって生じる引出し30の移動抵抗を低く抑えることができる。このことは、傾斜状態にある引出し30の案内溝26の長手方向(前後方向)に沿う方向の移動を軽い力で楽に行えるようにすることに有効に寄与する。
図7(b)、(c)に示すように、前記レール状突片36の後端、換言すれば、山状部37の後端は、前記引出し30の前側に行くにしたがって前記引出し30の底板部31からの突出寸法が増大する形状のテーパ状部363とされている。
この収納ケース10にあっては、引出し30は、前板部321が外枠20から前方(外側)に位置するとき、該引出し30の前端部が後端部に比べて上側となるように傾動させることが可能であり、使用者が、外枠20に対する引出し30の押し込み操作あるいは引き出し操作を行う際に、引出し30をその前端部が後端部に比べて上側となるように傾動させる可能性がある。前記レール状突片36の後端がテーパ状部363とされている構成であれば、例えば前記レール状突片36の後端をテーパ状部363でなく直角のエッジとした構成に比べて、使用者が引出し30をその前端部が後端部に比べて上側となるように傾動させても、レール状突片36の後端や、前記レールユニット21(詳細にはレール部21a)の案内溝26溝底を形成している部分を傷付けたり、変形させるといった不都合が生じにくく、滑らかな操作感の長期安定維持の点で有利である。また、使用者が引出し30をその前端部が後端部に比べて上側となるように傾動させても、傾動させていないときに比べて、外枠20に対する引出し30の押し込み操作及び引き出し操作の操作感に殆ど(あるいは全く)変化が無く、使用者による引出し30の操作方向のばらつきに対して滑らかな操作感を安定に確保できる。
特に、外枠20の案内溝26の凹部27の後側傾斜面273は、引出し30の外枠20に対する押し込み操作時に前記山状部37が滑動することで該山状部37の案内溝26の凹部27に対する嵌合動作を円滑にする部分であるとともに、前記山状部37を案内溝26の凹部27に嵌め込む際にレール状突片36の後端が衝突しやすい箇所であるため、レール状突片36の後端がテーパ状部363とされている構成は、レール状突片36の後端が直角のエッジとされている構成に比べて、後側傾斜面273の傷付きや変形の防止の点で特に有利であり、これにより、前記嵌合動作が円滑になされる状態を長期にわたって維持する点でも有効である。
なお、図示例のテーパ状部363は、引出し30の前側に行くにしたがって前記引出し30の底板部31からの突出寸法が増大する形状の湾曲部となっているため、案内溝26の凹部27の後側傾斜面273の傷付きや変形の防止の点で特に好ましい。
但し、本発明は、レール状突片36の後端が直角のエッジとされている構成も含む。
図3(a)に示すように、引出し30の4つの側板部のうち、前板部321を除く3つの側板部322、323、324と、外枠20の天板23との間には、傾斜状態の引出し30の後端部の天板23との接触を回避できる大きさのクリアランスCが確保されている。
また、引出し30の前板部321は、外枠20に収納したときに前記クリアランスCを隠すために、3つの側板部322、323、324よりも上方に突出する上部突出部325を有している。引出し30を外枠20に収納したときには、上部突出部32によって前記クリアランスCが隠され、収納ケース10の前側にクリアランスCが開口しないため、前記上部突出部32によって引出し30内部への埃の侵入を防ぐことができる。
この収納ケース10によれば、外枠20に収納状態の引出し30を外枠20から引き出す際に、前記凹部27に嵌っている前記山状部37を前記凹部27から離脱させるが、この収納ケース10は、外枠20の案内溝26の後側に引出し30のレール状突片36の後側の下面362に突出する山状部37が嵌まる凹部27が形成されている構成であるため、引出し30の前端部を上昇操作する必要が無い。このため、引出し30の前端部及び収納ケース10全体の設計自由度を向上させることができる。図3(a)に例示したように、この収納ケース10は、引出し30全体が外枠20内に収納され、引出し30の前板部321の上部突出部325によって、引出し30と前記外枠30の天板23との間の前記クリアランスCを隠す構成を採用することが可能である。この構成においても、外枠20に対する引出し30の押し込み及び引き出しを円滑に行えることは言うまでも無い。
また、この収納ケース10によれば、外枠20に対する引出し30の押し込み操作及び引き出し操作の際に、傾斜状態の引出し30が案内溝26の長手方向に移動する際の移動抵抗を低減でき、引出し30を軽い力で移動させることができるといった優れた効果が得られる。
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されず、適宜設計変更可能である。
例えば、図8、図9に示すように、上述の実施形態の引出し30の幅寸法(底板部31上面において前後方向に直交する方向)を前後方向寸法に比べて短くした構成の引出し30Aと、この引出し30Aを収納するための細長形状の外枠40とを具備してなる収納ケース50も採用可能である。
この収納ケース50の外枠40は、前記引出し30Aの案内用の一対のレール部41aを有する長方形枠状のレールユニット41と、このレールユニット41の幅方向(短手方向)両側に立設された一対の側板42と、この一対の側板42上に前記レールユニット41と平行に設けられた天板43と、前記レールユニット41の長手方向片端に立設された奥板44とを具備し、前記レールユニット41の長手方向に沿って延在する細長形状に形成されている。外枠40の長手方向において、前記奥板44が設けられている端部(奥端)とは反対側の端部(前端)は引出し30Aの挿脱用の開口部45とされている。
前記レールユニット41は、案内溝26が形成され互いに平行に延在する一対のレール部41aの延在方向(長手方向)を長手方向とする長方形枠状になっている。前記案内溝26は細長形状の前記レール部21aの長手方向(延在方向)に沿って延在形成されている。図9に示すように、前記案内溝26の凹部27は、案内溝26の奥端部(奥板44側の端部)に形成されている。
10…収納ケース、20…外枠、21…底板、22、22a…支柱、23…天板、24…引出し収納部、25…ストッパ用突起、26…案内溝、26a…底面、27…凹部、271…最深部、272…前側傾斜面、273…後側傾斜面、30、30A…引出し、31…底板部、321…側板部、前板部、322…側板部、後板部、323、324…側板部、325…上部突出部、33…開口部、34…取っ手、35…底面、36…レール状突片、361…主片部、362…下面、363…テーパ状部、37…山状部、371…頂部、372…前側傾斜面、373…後側傾斜面、38…当接用突部、40…外枠、41…底板、42…側板、43…天板、44…四角枠体、45…開口部。

Claims (2)

  1. 外枠と、該外枠に対し押し込み及び引き出しが可能である引出しと、を備えた収納ケースであって、
    前記引出しには、該引出しの底面から下方に突出して、該引出しの前記外枠に対する押し込み及び引出しの操作を行うための取っ手が設けられている前側から後側に亘って互いに平行に延びる2本のレール状突片が設けられ、
    前記外枠には、前記引出しの前記レール状突片が挿入される2本の案内溝が前後方向に延在して互いに平行に形成され、
    前記2本の案内溝はその深さ寸法が前記レール状突片の後側の下面に突出する山状部を除く部分の前記引出しの底面からの突出寸法よりも小さく形成され、しかも後側に前記山状部が嵌まる凹部が形成され
    前記レール状突片は、前記引出しの底面から突出先端に向かって先細りのテーパ形状に形成されている板状片となっており、
    前記山状部の頂部の先端の厚み寸法は前記下面の厚み寸法に比べて小さくなっており、該山状部は前記凹部に面接触するようにして当接することを特徴とする収納ケース。
  2. 前記レール状突片の後端が、前記引出しの前側に行くにしたがって前記引出しの底面からの突出寸法が増大するテーパ状部とされていることを特徴とする請求項1に記載の収納ケース。
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