JP5173051B1 - 化粧品容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】フックピースの外側寄りの位置で押動操作しても、確実に蓋体の閉止状態を解除できる化粧品容器を提供する。
【解決手段】容器本体11に装着されるフックピース31を押動操作することで、蓋体21の第1係合部41と容器本体11の第2係合部51との係合が解除され、容器本体11と蓋体21との閉止状態が解除される化粧品容器であって、容器本体11は、第1係合部41と第2係合部51とが係合している状態において、第1係合部41との間に、第1間隙54を形成する第1突部52を備える。フックピース31は、フックピース主体32に対して可撓部34を介して形成され、第1間隙54に対して進退自在に配設される当接片35と、を備える。容器本体11とフックピース31との間には、当接片35の両横に配置され、当接片35が第1間隙54から退出する方向にフックピース31を容器本体11に対して付勢するコイルバネ61を備える。
【選択図】図6

Description

本発明は、コンパクト等の化粧品容器に関する。
従来、コンパクト等の化粧品容器として、容器本体の上側を覆う蓋体が容器本体に対して開閉自在に軸支されており、フックピースを押動操作することで容器本体と蓋体との閉止状態が解除されるものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1の化粧品容器では、蓋体の第1係合部と容器本体の第2係合部とが係合することで、容器本体と蓋体との閉止状態が保持される。フックピースは容器本体に対して進退自在に装着されており、フックピースを押動操作することで、フックピースの一部が蓋体の第1係合部を押上げて蓋体の第1係合部と容器本体の第2係合部との係合が解除され、容器本体と蓋体との閉止状態が解除される。
このタイプの化粧品容器では、使用者は、化粧品容器を持ったほうの手でフックピースを押動操作することが多い。このため、フックピースの横幅が容器本体に対してある程度広いほうが、フックピースに指が当たりやすくなり、押動操作を行いやすくなる。例えば特許文献2には、フックピースの横幅を容器本体に対して広くした化粧品容器が記載されている。
しかしながら、フックピースの横幅を広くすると、蓋体の閉止状態を解除しにくくなるという問題がある。この問題は、フックピースの横幅が広いと、使用者がフックピースの外側寄りの位置を押動操作しやすくなること、及び、フックピースの横幅が狭い場合と比較してフックピースの水平方向での傾きが大きくなることによる。
これを図を用いて説明する。図7は、フックピース131の横幅を広くした化粧品容器200のフックピース131付近の平面図である。この化粧品容器200では、図7Aに示すように、容器本体111側の第2係合部151に蓋体(図示せず)が係合することで、容器本体111と蓋体との閉止状態が保持される。そして、図7Bに示すように、使用者がフックピース131の中心付近を押動操作することで、フックピース131は正常に所定のストローク分押し込まれる。この場合、フックピース131の当接片135は蓋体(図示せず)を押し上げ、蓋体と容器本体111の第2係合部151との係合が解除され、容器本体111と蓋体との閉止状態が正常に解除される。
一方、図7Cに示すように、例えばフックピース131の図示右端付近を押動して操作すると、フックピース131が容器本体111に対して水平方向に傾いて、フックピース131の右側だけが押し込まれた状態となる。フックピース131の左側は押し込まれていない状態である。フックピース131の右側は奥まで押し込まれており、フックピース131の同じ位置を更に強く押動してもフックピース131をこれ以上押し込むことはできない。このため、図7Cの状態では、フックピース131の当接片135は、蓋体を正常に押し上げることができない。よって、蓋体と容器本体111の第2係合部151との係合は解除されず、容器本体111と蓋体との閉止状態は解除されない。
特開2005−245949号公報 特開2002−58525号公報
このように、フックピースの横幅を広くすると、フックピースが水平方向に傾きやすくなり、蓋体の閉止状態を解除しにくくなる。この問題を解消するため、次のような対策を採ることが考えられる。例えば、使用者がフックピースの外側寄りの位置を押動操作した場合でもフックピースが水平方向に傾きにくくしたり、フックピースが傾いた状態で押し込まれても容器本体と蓋体との閉止状態が解除できるよう、フックピースのストロークを増やして余裕を持たせる、といった対策である。
その点、特許文献2の化粧品容器では、フックピースが水平方向に傾くことを防止するため、フックピースの下部に板バネ部を一体に設けている(段落0018参照。)。しかしながら、特許文献2では、板バネ部はフックピースの中央部から左右両端方向に延設されており、板バネ部による付勢力はフックピースの中央部に作用する。このため、フックピースの水平方向の傾きを抑える作用は弱く、フックピースが水平方向に傾くことを防止できない。
また、特許文献2の化粧品容器に対しては、フックピースの進退方向のストロークを増やすことも困難である。これは、特許文献2の化粧品容器では、フックピースに板バネ部を一体形成しているため、フックピースが大型化するという問題があるためである(特許文献2の図3参照。)。フックピースの大型化は、化粧品容器の大型化や、化粧品の内容量を確保できなくなるという問題を生じさせている。そして、フックピースの進退方向のストロークを増やすと、これらの問題が更に顕著になる。その理由を以下に説明する。
特許文献2の化粧品容器のように、フックピースに板バネを一体形成する場合、板バネ部の長さを確保するため板バネ部はフックピースの中央部に設けられる。また、フックピースに可撓部を介して当接片(特許文献2における先端部分24a)を設けるため、フックピースの中央部にはフックピースを上下方向に規制するための底板(特許文献2における底板22a)が必要である。そして、フックピースの中央部に設けられる板バネ部と当接片との干渉を回避するため、板バネ部は底板(特許文献2における底板22a)の先端に延設される。
板バネ部を底板の先端に延設するため、特許文献2のフックピースは、板バネ部を持たない化粧品容器(特許文献1参照。)のフックピースと比較して、前後方向(フックピースの進退方向)の寸法が大きくなる。フックピースが大型化すると、フックピース周辺の構成も大型化するため、化粧品容器が大型化したり、化粧品の内容量を確保することが困難になる。つまり、特許文献2の化粧品容器のように、板バネ部を底板に一体形成すると、このような問題が生じるのである。その上、フックピースの進退方向のストロークを増やすには、板バネ部を更に大型化してフックピースを大型化しなければならず、上記の問題が更に顕著になる。よって、特許文献2の化粧品容器では、フックピースの進退方向のストロークを増やす対策を採ることは困難である。
以上より、特許文献2の化粧品容器のように、板バネ部をフックピースに一体形成している化粧品容器では、フックピースの横幅を広くすると、蓋体の閉止状態を解除しにくくなるという問題があり、これを解消することもできなかった。
また、別の問題として特許文献2の化粧品容器では、フックピースに一体形成した板バネ部が容器本体の上側に露出している。このため、化粧品容器の外観体裁が良好でなく、更に、この部分に化粧料等が詰まりフックピースの作動が阻害されるという問題がある。
本発明は、上記課題を解決すべくなされたものである。本発明の第1の目的は、フックピースを大型化させることなく、フックピースの外側寄りの位置で押動操作しても、確実に蓋体の閉止状態を解除できる化粧品容器を提供することである。本発明の第2の目的は、外観体裁が良好で、かつフックピースと容器本体との間に化粧料等が詰まりにくく、フックピースが確実に作動する化粧品容器を提供することである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、第1の発明の化粧品容器は、容器本体の上側を覆う蓋体が前記容器本体に対して開閉自在に軸支されるとともに、前記蓋体の第1係合部と前記容器本体の第2係合部とが係合することで、前記容器本体と前記蓋体との閉止状態が保持され、前記容器本体に対して進退自在に装着されるフックピースを押動操作することで、前記蓋体の第1係合部と前記容器本体の第2係合部との係合が解除され、前記容器本体と前記蓋体との閉止状態が解除される化粧品容器であって、
前記容器本体は、前記第1係合部と前記第2係合部とが係合している状態において、前記第1係合部との間に第1間隙を形成する第1突部を、前記第1係合部の下側に備え、
前記フックピースは、フックピース主体と、前記フックピース主体に対して可撓部を介して形成され、前記第1間隙に対して進退自在に配設される当接片と、を備え、
前記容器本体と前記フックピースとの間には、前記当接片の両横に配置され、前記当接片が前記第1間隙から退出する方向に前記フックピースを前記容器本体に対して付勢するコイルバネを備え、
前記容器本体は、前記コイルバネの端部を差し込むための保持孔が形成され、前記コイルバネの容器本体側の端部を保持するとともに、前記コイルバネの前記容器本体側の端部の上側を隠蔽するバネ保持部を備え、
前記フックピースは、前記コイルバネのフックピース側の端部の上側を隠蔽するとともに、前記フックピースが進退する領域において、前記バネ保持部の上側を隠蔽する第2突部を備え、
前記バネ保持部は、上側に第1平坦部が形成されており、前記第2突部は、前記第1平坦部と対向する面に第2平坦部が形成されており、前記第1平坦部と前記第2平坦部は、相互に平行であり、
前記コイルバネの付勢に抗して、前記フックピースに押動操作を行うことにより、前記当接片が前記第1間隙に進入して前記蓋体の第1係合部を押上げ、前記蓋体の第1係合部と前記容器本体の第2係合部との係合が解除され、前記容器本体と前記蓋体との閉止状態が解除されることを特徴とする化粧品容器である。
第2の発明の化粧品容器は、第1の発明の化粧品容器であって、
フックピースは、当接片との間に容器本体の第1突部を案内する底板を、当接片の下側に備え、
容器本体は、フックピースの底板を案内する第2間隙を更に備え、
コイルバネは、伸縮方向の中心線が、底板よりも上側に位置するようにする。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
第1の発明の化粧品容器によれば、容器本体とフックピースとの間には、当接片の両横に配置され、当接片が第1間隙から退出する方向にフックピースを容器本体に対して付勢するコイルバネを備える。フックピースの当接片の両横にコイルバネを配置するため、特許文献2に記載された化粧品容器のように、フックピースの下部に板バネ部を延設した場合と比較して、フックピースが大型化することを防止することができる。このため、フックピースの進退方向のストロークを増やして余裕を持たせることができ、フックピースが水平方向に少々傾いた状態で押し込まれても容器本体と蓋体との閉止状態を確実に解除できるようにすることができる。
また、フックピースの当接片の両横にコイルバネを配置することで、コイルバネによる付勢力はフックピースの中央部ではなく外側寄りの位置に作用する。このため、フックピースの水平方向の傾きを抑える作用が発揮され、フックピースが水平方向に傾くことをある程度抑えることができる。
更に、フックピースを押動操作する際には、フックピースを滑らかに押し込むことができ、フックピースから指を離すとコイルバネの復元力でフックピースが確実に元の位置に戻るため、フックピースの使用感を向上させることができる。
また、容器本体側のバネ保持部とフックピース側の第2突部とが、フックピースが進退する領域において重なるため、フックピースの当接片の両横に配置したコイルバネは、容器本体の上側に露出することがない。このため、外観体裁が良好で、かつフックピースのコイルバネに化粧料等が詰まりにくく、フックピースが確実に作動する化粧品容器とすることができる。
また、バネ保持部の第1平坦部と第2突部の第2平坦部は、相互に対向しており、かつ平行である。このため、フックピースを押動操作する際に、第1平坦部と第2平坦部が接触することにより、フックピースの進退方向への傾きを抑制する。よって、フックピースを押動操作する際に、フックピースの上部及び下部がフックピースの進退方向に傾きにくく安定しており、使用感が良好である。
第2の発明の化粧品容器によれば、コイルバネは、伸縮方向の中心線が、フックピースに形成した底板よりも上側に位置するようにしている。この点、特許文献2に記載された化粧品容器では、板バネ部は、フックピースの上下方向における最下部に設けられている。このため、特許文献2に記載された化粧品容器では、フックピースを押動操作する際に、フックピースの上部がフックピースの進退方向に不安定で傾きやすく、使用感が良好でない。一方、第2の発明の化粧品容器によれば、コイルバネの伸縮方向の中心線は、フックピースの上下方向における略中心付近に位置することとなる。このため、フックピースを押動操作する際に、フックピースの上部及び下部がフックピースの進退方向に安定していて傾きにくく、使用感が良好である。
本発明の実施例1に係るコンパクト容器100の平面図。 図1のA−A線における断面図。 図2のフックピース31付近の拡大断面図であって、(A)容器本体11と蓋体21とが閉止した状態(B)容器本体11と蓋体21との閉止状態が解除された状態。 (A)容器本体11の凹部14付近の平面図(B)容器本体11の凹部14付近の正面図。 容器本体11の凹部14にコイルバネ61を配置した状態を示す平面図。 (A)容器本体11の凹部14にコイルバネ61及びフックピース31を装着した状態を示す平面図(B)(A)のB−B線における断面図。 フックピース131の横幅を広くした化粧品容器200のフックピース131付近の平面図。
次に、発明の実施の形態について図を用いて説明する。
本発明の実施例1に係る化粧品容器としてのコンパクト容器100について、図1から図6を用いて説明する。まずコンパクト容器100の概略構成について説明する。図1、図2に示すように、コンパクト容器100は、主として容器本体11、蓋体21、及びフックピース31を備えている。容器本体11は、コンパクト容器100の基体をなす部分であり、化粧料や化粧用パフ等を収容する収容部12が内部に形成されている。蓋体21は容器本体11の上側を覆う部分であり、一端部に設けられたヒンジ部13によって容器本体11に対して開閉自在に軸支されている。蓋体21の内面には、鏡22が設けられている。
図2、図3に示すように、ヒンジ部13に対向する他端部には、蓋体21の第1係合部41と、容器本体11の第2係合部51とが設けられている。図3Aに示すように、蓋体21の第1係合部41と容器本体11の第2係合部51とが係合することで、容器本体11と蓋体21との閉止状態が保持される。
フックピース31は、容器本体11に対して進退自在に装着される。図3Bに示すように、フックピース31を押動操作することで、フックピース31が蓋体21の第1係合部41を押上げ、蓋体21の第1係合部41と容器本体11の第2係合部51との係合が解除され、容器本体11と蓋体21との閉止状態が解除される。
続いてフックピース31及びその周辺の構成について説明する。尚、本実施例において、容器本体11と蓋体21との閉止状態を保持又は解除する基本構成については、特開2005−245949号公報(特許文献1)、及び特開2002−58525号公報(特許文献2)に開示された構成と略共通する。このため、共通する構成について先に概略構成を説明し、その後、本発明の特徴部分について説明する。また、説明を簡単にするため、図1、図2に示すように、化粧品容器のヒンジ部13が設けられている端部側を後側、これに対向する端部側であってフックピース31が設けられている端部側を前側とする。また、容器本体11と蓋体21とを閉止した状態で、容器本体11側を下側、蓋体21側を上側とする。更に、前側から後側を見た場合における横方向を左右方向とする。
図3に示すように、容器本体11の前側には、凹部14が形成されている。凹部14は、フックピース31が装着される部分である。凹部14には、第2係合部51が形成されている。一方、蓋体21には、第1係合部41が形成されている。第1係合部41は、容器本体11の第2係合部51に対応する位置に形成されており、第2係合部51と係合可能である。図3Aに示すように、蓋体21の第1係合部41と容器本体11の第2係合部51とが係合することで、容器本体11と蓋体21との閉止状態が保持される。
容器本体11の凹部14には、また、第1突部52が形成されている。第1突部52は、第2係合部51の下側において、前側へ突出するように形成されている。第1突部52の上面には、傾斜面53が形成されている。傾斜面53は、後部側に向かうにしたがって上向きに傾斜するように形成されている。このため、第1突部52は、蓋体21の第1係合部41と容器本体11の第2係合部51とが係合している状態において、第1係合部41の下側であって、第1係合部41との間に、第1間隙54を形成する。凹部14の底面には前後方向に案内溝56が形成される。案内溝56は、フックピース31を案内する溝である。
フックピース31は、フックピース主体32と側壁33を備えている。フックピース主体32は、容器本体11の凹部14の上下方向の高さと略等しく、左右方向の長さも略等しい部材である。側壁33は、フックピース主体32の左右の端部に形成されている。フックピース主体32には、可撓部34を介して当接片35が形成されている。当接片35は、フックピース31を容器主体11に対して進退させることにより、第1間隙54に対して進退自在となる位置に配設される。フックピース主体32の下側には、後部側に向けて形成される底板36を備えている。底板36は、当接片35との間に容器本体11の第1突部52を案内する部分である。一方、容器本体11には、底板36を案内する第2間隙55が形成されている。底板36の下面には、凹部14の案内溝56に案内される案内突起37が形成されている。
次に、フックピース31を押動操作して容器本体11と蓋体21との閉止状態を解除する場合について説明する。図3Aに示す状態から、図3Bに示すように、使用者がフックピース31を後部側に押動操作すると、フックピース31は容器本体11の凹部14に沿って後部側へと水平移動する。同時に、当接片35は、第1突部52の上面の傾斜面53に沿って摺動し、容器本体11の第1突部52と蓋体21の第1係合部41との間に形成された第1間隙54に楔のように押し込まれていく。当接片35が第1間隙54に押し込まれていくことにより、当接片35が蓋体21の第1係合部41を押し上げるように作用する。そして、蓋体21の第1係合部41と容器本体11の第2係合部51との係合が解除され、容器本体11と蓋体21との閉止状態が解除される。
以上が本実施例のコンパクト容器100における容器本体11と蓋体21との閉止状態を保持又は解除する基本構成である。続いて、本発明の特徴部分について説明する。
本実施例のコンパクト容器100は、容器本体11とフックピース31との間に一対のコイルバネ61を備えている(図5、図6参照。)。コイルバネ61を配置するため、図4に示すように、容器本体11には、バネ保持部57が形成されている。バネ保持部57は、コイルバネ61の容器本体11側の端部を保持する部分である。バネ保持部57は、容器本体11の第2係合部51の左右両側に設けられている。つまり、フックピース31を容器本体11に装着した状態において、コイルバネ61がフックピース31の当接片35の両横に配置されるようになっている(図5、図6参照。)。
図4に示すように、バネ保持部57は、容器本体11から突出しており、コイルバネ61の端部を差し込むための保持孔571が形成されている。このため、図5に示すように、バネ保持部57の保持孔571にコイルバネ61の端部を差し込むと、バネ保持部57は、コイルバネ61の容器本体11側の端部の上側を隠蔽する。バネ保持部57の上側の面には平坦な面である第1平坦部572が形成されている。
一方、図5、図6に示すように、フックピース31には、フックピース主体32の上側かつ左右両側に、第2突部38が形成されている。第2突部38は、フックピース31を容器本体11に装着した状態において、コイルバネ61のフックピース31側の端部の上側を隠蔽する位置に形成されている。また、図6Bに示すように、フックピース31の第2突部38は、容器本体11のバネ保持部57に上下方向に重なるように形成されている。このため、第2突部38は、フックピース31が前後方向に進退する領域において、バネ保持部57の上側を隠蔽することとなる。第2突部38の下側の面、すなわちバネ保持部57の第1平坦部572と対向する面には、第1平坦部572と平行かつ平坦な面である、第2平坦部381が形成されている。
そしてコイルバネ61は、フックピース31を容器本体11に装着した状態では、圧縮状態で装着され、フックピース31の当接片35が上述の第1間隙54から退出する方向にフックピース31を容器本体11に対して付勢する。尚、コイルバネ61のフックピース31側の端部は、フックピース主体32に当接している。コイルバネ61が当接する部分を後部側に若干突出させて形成することにより、コイルバネ61に予め圧縮し、復元力を強めることができる。
尚、本実施例で用いているコイルバネ61の径は、フックピース主体32の上下方向の寸法の1/2よりも大きく設定されている。そして、コイルバネ61が容器本体11とフックピース31との間に装着された状態では、コイルバネ61の伸縮方向の中心線61Cは、フックピース31の底板36よりも上側に位置するように設定されている(図6参照。)。
使用者がコンパクト容器100の蓋体21を開ける場合には、コイルバネ61の付勢に抗して、フックピース31に押動操作を行うことにより、当接片35が第1間隙54に進入して蓋体21の第1係合部41を押上げ、蓋体21の第1係合部41と容器本体11の第2係合部51との係合が解除され、容器本体11と蓋体21との閉止状態が解除される。
以上説明した本実施例に係るコンパクト容器100によれば、次のような効果を有する。
コンパクト容器100の容器本体11とフックピース31との間には、当接片35の両横に配置され、当接片35が第1間隙54から退出する方向にフックピース31を容器本体11に対して付勢するコイルバネ61を備える。フックピース31の当接片35の両横にコイルバネ61を配置するため、特許文献2に記載された化粧品容器のように、フックピース31の下部に板バネ部を延設した場合と比較して、フックピース31が大型化することを防止することができる。このため、フックピース31の進退方向のストロークを増やして余裕を持たせることができ、フックピース31が水平方向に少々傾いた状態で押し込まれても容器本体11と蓋体21との閉止状態を確実に解除できるようにすることができる。
また、フックピース31の当接片35の両横にコイルバネ61を配置することで、コイルバネ61による付勢力はフックピース31の中央部ではなく外側寄りの位置に作用する。このため、フックピース31の水平方向の傾きを抑える作用が発揮され、フックピース31が水平方向に傾くことをある程度抑えることができる。
更に、フックピース31を押動操作する際には、フックピース31を滑らかに押し込むことができ、フックピース31から指を離すとコイルバネ61の復元力でフックピース31が確実に元の位置に戻るため、フックピース31の使用感を向上させることができる。
コンパクト容器100のコイルバネ61は、伸縮方向の中心線61Cが、フックピース31に形成した底板36よりも上側に位置するようにしている。この点、特許文献2に記載された化粧品容器では、板バネ部は、フックピースの上下方向における最下部に設けられている。このため、特許文献2に記載された化粧品容器では、フックピースを押動操作する際に、フックピースの上部がフックピースの進退方向に不安定で傾きやすく、使用感が良好でない。一方、本実施例のコンパクト容器100によれば、コイルバネ61の伸縮方向の中心線61Cは、フックピース31の上下方向における略中心付近に位置することとなる。このため、フックピース31を押動操作する際に、フックピース31の上部及び下部がフックピース31の進退方向に安定していて傾きにくく、使用感が良好である。
コンパクト容器100の容器本体11側のバネ保持部57とフックピース31側の第2突部38とが、フックピース31が進退する領域において重なるため、フックピース31の当接片35の両横に配置したコイルバネ61は、容器本体11の上側に露出することがない。このため、外観体裁が良好で、かつフックピース31のコイルバネ61に化粧料等が詰まりにくく、フックピース31が確実に作動する。
バネ保持部57の第1平坦部572と第2突部38の第2平坦部381は、相互に対向しており、かつ平行である。このため、フックピース31を押動操作する際に、第1平坦部572と第2平坦部381が接触することにより、フックピース31の進退方向への傾きを抑制する。よって、フックピース31を押動操作する際に、フックピース31の上部及び下部がフックピース31の進退方向に傾きにくく安定しており、使用感が良好である。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。例えば、本実施例のコンパクト容器100は、平面形状が略長方形であるが、これに限定されず、楕円形や、長円形、円形の化粧品容器に本発明を適用することができる。
また、フックピース31は、底板36と第2突部38を連結部材によって上下方向に連結することにより、フックピース31の変形を抑えることができる。
100 コンパクト容器
11 容器本体
21 蓋体
31 フックピース
32 フックピース主体
33 側壁
34 可撓部
35 当接片
36 底板
37 案内突起
38 第2突部
41 第1係合部
51 第2係合部
52 第1突部
53 傾斜面
54 第1間隙
55 第2間隙
56 案内溝
57 バネ保持部
61 コイルバネ

Claims (2)

  1. 容器本体の上側を覆う蓋体が前記容器本体に対して開閉自在に軸支されるとともに、前記蓋体の第1係合部と前記容器本体の第2係合部とが係合することで、前記容器本体と前記蓋体との閉止状態が保持され、前記容器本体に対して進退自在に装着されるフックピースを押動操作することで、前記蓋体の第1係合部と前記容器本体の第2係合部との係合が解除され、前記容器本体と前記蓋体との閉止状態が解除される化粧品容器であって、
    前記容器本体は、前記第1係合部と前記第2係合部とが係合している状態において、前記第1係合部との間に第1間隙を形成する第1突部を、前記第1係合部の下側に備え、
    前記フックピースは、フックピース主体と、前記フックピース主体に対して可撓部を介して形成され、前記第1間隙に対して進退自在に配設される当接片と、を備え、
    前記容器本体と前記フックピースとの間には、前記当接片の両横に配置され、前記当接片が前記第1間隙から退出する方向に前記フックピースを前記容器本体に対して付勢するコイルバネを備え、
    前記容器本体は、前記コイルバネの端部を差し込むための保持孔が形成され、前記コイルバネの容器本体側の端部を保持するとともに、前記コイルバネの前記容器本体側の端部の上側を隠蔽するバネ保持部を備え、
    前記フックピースは、前記コイルバネのフックピース側の端部の上側を隠蔽するとともに、前記フックピースが進退する領域において、前記バネ保持部の上側を隠蔽する第2突部を備え、
    前記バネ保持部は、上側に第1平坦部が形成されており、前記第2突部は、前記第1平坦部と対向する面に第2平坦部が形成されており、前記第1平坦部と前記第2平坦部は、相互に平行であり、
    前記コイルバネの付勢に抗して、前記フックピースに押動操作を行うことにより、前記当接片が前記第1間隙に進入して前記蓋体の第1係合部を押上げ、前記蓋体の第1係合部と前記容器本体の第2係合部との係合が解除され、前記容器本体と前記蓋体との閉止状態が解除されることを特徴とする化粧品容器。
  2. 請求項1に記載の化粧品容器であって、
    前記フックピースは、前記当接片との間に前記容器本体の前記第1突部を案内する底板を、前記当接片の下側に備え、
    前記容器本体は、前記フックピースの底板を案内する第2間隙を更に備え、
    前記コイルバネは、伸縮方向の中心線が、前記底板よりも上側に位置することを特徴とする化粧品容器。
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