JP5373413B2 - 優れた歩行性および防音性能を有する床吸音材 - Google Patents
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(以下、評価協ガイドラインと記載)より、直張り防音フローリング材については合計の厚さが16mm以下のものとの記載があり、このガイドラインに対応した直張り防音フローリング材の開発が必要とされている。通常、フローリングの厚さは9mm程度であるため、裏に張る床吸音材の厚さは7mm以下となる(非特許文献1)。
このような直張り防音フローリング材の評価協ガイドラインに対応し、優れた遮音・防音性を有しつつ、かつ歩行性についても優れた特性を有する床吸音材が市場において必要とされている。
(1) 遮水層、該遮水層上に設けられた緩衝層、およびドット状またはライン状の樹脂組成物を含む床吸音材であって、
a)該遮水層は、非熱融着繊維のスパンボンドからなり;
b)該緩衝層は、0〜50重量%の熱融着繊維、および50〜100重量%の非熱融着繊維からなり、ニードルパンチが施され、かつ熱融着繊維を配合する場合においては熱処理によって熱融着繊維が互いに熱融着した不織布層からなり;および
該ドット状またはライン状の樹脂組成物は、ドット状の場合には20〜400g/m2またはライン状の場合には40〜400g/m2の割合で、該緩衝層または該遮水層のいずれか一層に存在することを特徴とする床吸音材。
(2) 該緩衝層が、単糸繊度が2.2〜22dtex(デシテックス)の熱融着繊維、および単糸繊度が2.2〜22dtexの非熱融着繊維からなる前記(1)に記載の床吸音材。
(3) 遮水層、該遮水層上に設けられた緩衝層、該緩衝層上に設けられた硬化層およびドット状またはライン状の樹脂組成物を含む床吸音材であって、
a)該遮水層は、非熱融着繊維のスパンボンドからなり;
b)該緩衝層は、0〜50重量%の熱融着繊維、および50〜100重量%の非熱融着繊維からなり、ニードルパンチが施され、かつ熱融着繊維を配合する場合においては熱処理によって熱融着繊維が互いに熱融着した不織布層からなり;および
c)該硬化層は、10〜100重量%の熱融着繊維、および0〜90重量%の非熱融着繊維からなり、ニードルパンチが施され、かつ熱処理によって熱融着繊維が互いに熱融着した不織布層からなり;および
該ドット状またはライン状の樹脂組成物は、ドット状の場合には20〜400g/m2またはライン状の場合には40〜400g/m2の割合で、該緩衝層、該遮水層および該硬化層のいずれか一層に存在することを特徴とする床吸音材。
(4) 該緩衝層および該硬化層が各々独立して、単糸繊度が2.2〜22dtexの熱融着繊維、および単糸繊度が2.2〜22dtexの非熱融着繊維からなる前記(3)に記載の床吸音材。
(5) 直径50mmの面積に、上方から784Nの荷重を負荷した場合の沈み込み量が5mm以下である前記(1)または(2)に記載の床吸音材。
(6) 該緩衝層にドット状の樹脂組成物を含む前記(1)、(2)または(5)に記載の床吸音材。
(7) 該遮水層にドット状の樹脂組成物を含む前記(1)、(2)または(5)に記載の床吸音材。
(8) 直径50mmの面積に、上方から784Nの荷重を負荷した場合の沈み込み量が5mm以下である前記(3)または(4)に記載の床吸音材。
(9) 該緩衝層にドット状の樹脂組成物を含む前記(3)、(4)または(8)に記載の床吸音材。
(10) 該遮水層にドット状の樹脂組成物を含む前記(3)、(4)または(8)に記載の床吸音材。
また、本発明の床吸音材は、該緩衝層と遮水層とが一体とされ、硬化層を設ける場合には、硬化層と緩衝層と遮水層とが一体とされ、その上面は、熱融着繊維が加熱と圧着とによって平滑化され、フローリングの下面と接着一体化され、さらに、いずれかの層に、ドット粒またはラインを含むことを特徴とする。
また、本発明の硬化層を構成する熱融着繊維と非熱融着繊維との配合割合は熱融着繊維が10〜100重量%、より好ましくは30〜70重量%であり、非熱融着繊維が0〜90重量%、より好ましくは30〜70重量%である。
この接着作業にあたって、積層体はフローリングの形状に合せてカットされ接着剤が付与されて接着されるが、積層体における硬化層は、接着剤が積層体の内部(緩衝層)に浸透することを抑制し、かつ表面の毛羽立による接着不良を防止するように機能する。
さらに、これらのドット粒またはラインの付着量は、これらの樹脂量と共に、ドット粒またはラインの高さとして規定することもでき、歩行性能の改善のためにその高さが約2〜約4mmの範囲であることが好ましい。
沈み込み量評価方法
床面の直径50mmの面積に784Nの荷重負荷を掛けて沈み込む量を測定する。この方法はJASによる規格化も予定されていたもので、歩行感を評価する方法として広く採用されている。なお、直径50mmの面積に対する784Nの荷重負荷は、40N/cm2に相当する。
また、前記の硬化層と緩衝層が一体化した積層体を形成することなく、その積層体に代えて、緩衝層のみから同様の手順により本発明の床吸音材が製造される。
また、比較例として、樹脂量が異なる以外は実施例1と同一の構造をもつ床吸音材(サンプル番号10〜13)、ならびにドット加工を行わなかった以外は実施例1と同一の構造をもつ床吸音材(サンプル番号14〜17)を作製した。
床吸音材の歩行感および防音性能の評価
床吸音材の前記評価には、一般的に用いられる溝入フローリング材に実施例1〜4および比較例により得られた床吸音材を接着した防音床材を用いた。
歩行感の評価は、10名の評価者により、防音床材上を実際に歩行し、以下の方法でおこなった。
◎:10人中8人以上が歩行感が良いと判断
○:10人中6人若しくは7人が歩行感が良いと判断
△:10人中4人若しくは5人が歩行感が良いと判断
×:10人中3人以下が歩行感が良いと判断
また、防音床材の沈み込み量を前記の沈み込み量評価方法により測定した。
防音性能は、JIS規格JIS A 1418−1に準拠して、軽量床衝撃音レベル(LL値)を測定した。
これらの評価および測定方法により得られた各防音床材の評価結果を表1に示す。
また、これらの実施例1により作製されたサンプルのうち、サンプル番号1および4の床吸音材が、防音性能を維持しつつ最も優れた歩行感を供することが明らかになった。
しかしながら、ドット粒の樹脂付着量が20g/m2未満または400g/m2を超える場合(サンプル番号10〜13)には防音性能を維持しつつ、かつ歩行感が改善されるという効果は観察されなかった。
さらに、遮水層上にアクリル樹脂に代えてSBR樹脂のドット粒を設けたサンプル番号8(実施例3)においても、サンプル番号16との比較から明らかなように、実施例1と同様に、防音性能を維持しつつ歩行感の改善が観察された。
2 溝入りフローリング
3 床吸音材
4 溝
5 硬化層
6 緩衝層
7 遮水層
8 ドット粒
9 ライン
10 加熱ロール
Claims (6)
- 遮水層、該遮水層上に設けられた緩衝層、該緩衝層上に設けられた硬化層およびドット状またはライン状の樹脂組成物を含む床吸音材であって、
a)該遮水層は、非熱融着繊維のスパンボンドからなり;
b)該緩衝層は、0〜50重量%の熱融着繊維、および50〜100重量%の非熱融着繊維からなり、ニードルパンチが施され、かつ熱融着繊維を配合する場合においては熱処理によって熱融着繊維が互いに熱融着した不織布層からなり;および
c)該硬化層は、10〜100重量%の熱融着繊維、および0〜90重量%の非熱融着繊維からなり、ニードルパンチが施され、かつ熱処理によって熱融着繊維が互いに熱融着した不織布層からなり;および
該ドット状またはライン状の樹脂組成物は、発泡樹脂組成物であり、ドット状の場合には20〜400g/m2またはライン状の場合には40〜400g/m2の割合で、該緩衝層、該遮水層および該硬化層のいずれか一層に存在することを特徴とする床吸音材。 - 該緩衝層および該硬化層が各々独立して、単糸繊度が2.2〜22dtexの熱融着繊維、および単糸繊度が2.2〜22dtexの非熱融着繊維からなる請求項1記載の床吸音材。
- 直径50mmの面積に、上方から784Nの荷重を負荷した場合の沈み込み量が5mm以下である請求項1または2記載の床吸音材。
- 該緩衝層にドット状の樹脂組成物を含む請求項1〜3のいずれか1記載の床吸音材。
- 該遮水層にドット状の樹脂組成物を含む請求項1〜3のいずれか1記載の床吸音材。
- ドット状またはライン状の樹脂組成物が、オレフィン系樹脂、ポリスチレン樹脂、ABS樹脂、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、ゴム系樹脂およびポリ塩化ビニル樹脂よりなる群から選択される請求項1〜5のいずれか1記載の床吸音材。
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