JP5372394B2 - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents
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Description
(1)High−k/Si界面での酸素が抜けたことが原因になり、HfとSiとの間で結合が発生し、このHf−Si結合が原因となってピンニングが起こることが報告されている(例えば、非特許文献1参照)。
(2)High−k/Si界面では、High−k膜中に酸素欠損が数多くあり、この酸素欠陥が有している電荷が2- であり、この電荷に起因して界面に電気双極子が発生して、バンドの湾曲を引起し、ピンニングが起こるという仮説が提案されている(例えば、非特許文献2参照)。
また、ゲート電極をPtシリサイドやNiシリサイド等のシリサイド電極とした場合、その組成比を変えることで、フェルミレベルピンニングを除去することも試みられている。
これは、通常の熱酸化膜はフレキシブル性に欠けるハードなTridymite構造に近いアモルファス構造のSiO2膜であるため、酸素欠損に伴って発生するボンドの組み換えにより構造緩和ができないためである。
C.Hobbs et al.,IEEE Trans.Electron Devices,vol.51,pp.971−983,2004 K.Shiraishi et al.,VLSI Symp.Tech.Dig.,2004,pp.108−110
図9は、50%の酸素欠損の場合のHfO2界面の説明図であり、図9(a)は分子結合図であり、図9(b)は界面における局所状態密度(LDOS:Local Density Of States)の説明図である。
図10(a)から明らかなように、p型シリコン基板の場合には、価電子帯(図におけるマイナスエネルギー側)の端部近傍にあるはずのEfが界面ダイポールの影響により価電子帯の端部から大きくシフトしている。
なお、図10(b)から明らかなように、p型多結晶シリコン層の場合には価電子帯の端部にEfが存在している。
図11(a)から明らかなように、界面においてSi原子は相互に結合してダイマー(dimer)を形成しているが、酸素原子が界面において100%欠損しているので、二等辺三角形状の対称ダイマーとなる。
図12(a)から明らかなように、p型シリコン基板の場合には、価電子帯の端部近傍にあるはずのEfが界面ダイポールの影響により価電子帯の端部から大きくシフトしている。
また、図12(b)から明らかなように、p型多結晶シリコン層の場合にも価電子帯の端部にあるはずのEfが界面ダイポールの影響により価電子帯の端部から大きくシフトしている。
また、50%の酸素欠損の場合も、ダイポールの生成が抑制される。
図1は、本発明の実施の形態のMISFETの概略的構成図であり、n型シリコン基板11上にHfO2、HfSiO、HfSiON、HfAlO、HfAlON、ZrO2、ZrSiO、ZrSiON、ZrAlO、ZrAlON、又は、Al2O3等の酸素を含む高誘電率膜12、厚さが、例えば、1原子層乃至2原子層のCからなるキャップ層13、及び、多結晶シリコンからなるゲート電極14を順次積層してゲート構造を構成するとともに、ゲート構造の両側にp型ソース・ドレイン領域15を形成し、その上にソース・ドレイン電極16を形成したものである。
なお、ここでは説明を簡単にするために、高誘電率膜12としてHfO2を、キャップ層13としてC膜を、また、ゲート電極14として多結晶シリコンを用いて示している。
なお、高誘電率膜12とシリコン基板との界面にSiO2膜を設けているが、これは移動度の低下を抑制するために設けている。
なお、この界面準位は、Cの格子定数はゲート電極を構成するSiの格子定数より小さいため一部の結合手が未結合の状態になるために発生すると考えられる。
p型のシフトを抑制する結果、n型に対して不都合な新たなシフトは発生していないことが分かる。
まず、図5(a)に示すように、n型シリコン基板21に素子分離領域22を形成したのち、全面にLL−D&A(Layer−by−Layer Deposition & Annealing)法を用いて厚さが1.6nm〜5.0nm、例えば、2.4nmのHfAlOxからなる高誘電率膜23を堆積させる。
この時、C膜24はトランジスタのVthに影響を与えないように、その膜厚が最終的なキャップ層としての膜厚が1原子層乃至2原子層(〜2.5Å)になるように成膜する。
この段階で、C膜24は、C原子が上方の多結晶シリコン層25を構成するSiと結合するとともに、下方の高誘電率膜23を構成するHf,Al,Oとも結合して1原子層乃至2原子層のキャップ層26となる。
次いで、ゲート構造及びサイドウォール31をマスクとしてBイオン32を注入することによってp型ソース・ドレイン領域33を形成するとともに、ゲート電極28にBをドープする。
次いで、図7(i)に示すように、Coシリサイド電極34に対するビアホールを形成し、次いで、このビアホール内をTiN膜を介してWで埋め込んでプラグ36を形成することによって、MISFETの基本構造が完成する。
まず、図8(a)に示すように、n型シリコン基板21に素子分離領域22を形成したのち、熱酸化によって厚さが、例えば、1nmのSiO2膜37を形成する。
次いで、全面にLL−D&A法を用いて厚さが1.6nm〜5.0nm、例えば、2.4nmのHfAlOxからなる高誘電率膜23を堆積させる。
次いで、図8(c)に示すように、C膜24上に多結晶シリコン層25を堆積する。
この段階で、C膜24は、C原子が上方の多結晶シリコン層25を構成するSiと結合するとともに、下方の高誘電率膜23を構成するHf,Al,Oとも結合して1原子層乃至2原子層のキャップ層26となる。
次いで、p型エクステンション領域30、サイドウォール31、p型ソース・ドレイン領域33を順次形成するとともに、ゲート電極28にBをドープする。
次いで、Coシリサイド電極34に対するプラグ36を形成することによって、MISFETの基本構造が完成する。
即ち、ZrはHfと同じ族に属しており、価電子の数は同じであり、したがって、酸化物を構成した場合の結晶構造でみて、ほぼ同じ格子定数を有しているので、Hfと同等の効果が得られる。
因に、monoclinic構造の結晶の場合には、
HfO2:a=5.29Å,b=5.18Å,c=5.12Å
ZrO2:a=5.15Å,b=5.21Å,c=5.31Å
であり、また、cubic構造の場合には、
HfO2:a=b=c=5.12Å
ZrO2:a=b=c=5.07Å
である。
(付記1) 半導体基板と、前記半導体基板上方に形成されたHf、Zr或いはAlの少なくとも一つと酸素とを含むゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜上に形成された1原子層乃至2原子層の厚さの炭素からなるキャップ層と、前記キャップ層上に形成されたシリコンを含むゲート電極と、前記ゲート電極の両側にソース領域及びドレイン領域とを有する半導体装置。
(付記2) 前記多結晶シリコン層が、Bをドープしたp型多結晶シリコン層である付記1に記載の半導体装置。
(付記3) 前記ゲート絶縁膜が、HfO2、HfSiO、HfSiON、HfAlO、HfAlON、ZrO2、ZrSiO、ZrSiON、ZrAlO、ZrAlON、又は、Al2O3のいずれか一つを含む付記1または付記2に記載の半導体装置。
(付記4) 前記キャップ層を構成する炭素原子の一部と、前記ゲート絶縁膜を構成するHf原子、Al原子、または、Zr原子の一部が直接結合している付記3に記載の半導体装置。
(付記5) 半導体基板上方にHf、Zr或いはAlの少なくとも一つと酸素とを含むゲート絶縁膜を堆積する工程と、前記ゲート絶縁膜上に1原子層乃至2原子層の厚さの炭素を含むキャップ層を堆積する工程と、前記キャップ層上にシリコンを含むゲート電極を堆積する工程と、前記ゲート電極の両側にソース領域及びドレイン領域を形成する工程と、を含む半導体装置の製造方法。
(付記6)前記ゲート絶縁膜が、HfO2、HfSiO、HfSiON、HfAlO、HfAlON、ZrO2、ZrSiO、ZrSiON、ZrAlO、ZrAlON、又は、Al2O3のいずれか一つを含む付記5に記載の半導体装置の製造方法。
12 高誘電率膜
13 キャップ層
14 ゲート電極
15 p型ソース・ドレイン領域
16 ソース・ドレイン電極
21 n型シリコン基板
22 素子分離領域
23 高誘電率膜
24 C膜
25 多結晶シリコン層
26 キャップ層
27 ゲート絶縁膜
28 ゲート電極
29 Bイオン
30 p型エクステンション領域
31 サイドウォール
32 Bイオン
33 p型ソース・ドレイン領域
34 Coシリサイド電極
35 層間絶縁膜
36 プラグ
37 SiO 2 膜
Claims (4)
- 半導体基板と、
前記半導体基板上方に形成されたHf、Zr或いはAlの少なくとも一つと酸素とを含むゲート絶縁膜と、
前記ゲート絶縁膜上に形成された1原子層乃至2原子層の厚さの炭素からなるキャップ層と、
前記キャップ層上に形成されたシリコンを含むゲート電極と、
前記ゲート電極の両側にソース領域及びドレイン領域と
を有する半導体装置。 - 前記ゲート絶縁膜が、HfO2、HfSiO、HfSiON、HfAlO、HfAlON、ZrO2、ZrSiO、ZrSiON、ZrAlO、ZrAlON、又は、Al2O3のいずれか一つを含む請求項1に記載の半導体装置。
- 前記キャップ層を構成する炭素原子の一部と、前記ゲート絶縁膜を構成するHf原子、Al原子、または、Zr原子の一部が直接結合している請求項2に記載の半導体装置。
- 半導体基板上方にHf、Zr或いはAlの少なくとも一つと酸素とを含むゲート絶縁膜を堆積する工程と、
前記ゲート絶縁膜上に1原子層乃至2原子層の厚さの炭素を含むキャップ層を堆積する工程と、
前記キャップ層上にシリコンを含むゲート電極を堆積する工程と、
前記ゲート電極の両側にソース領域及びドレイン領域を形成する工程と、
を含む半導体装置の製造方法。
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