JP5369491B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置に関し、特に、キャパシタ構造を有する半導体装置に関する。
強誘電体メモリセルにおいて、キャパシタ誘電体を構成する材料として使用されるチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)等の金属酸化物は、水素等の還元性元素に対して劣化し易い。
このため、キャパシタを形成した後に、還元性元素によるキャパシタ誘電体膜の劣化を防止する手段を講じることが好ましい。その手段の1つとして、キャパシタと同じ構造の複数のダミーセルをメモリセル領域の周囲に配置する構造が知られている。
例えば、メモリセル領域四隅に局所的に複数のダミーセルを互いに離間して配置する構造や、メモリセル領域の外周に一列又は複数列で複数のダミーセルを互いに離間して配置する構造が知られている。
それらのダミーセルは、メモリセル領域の外部に存在する還元性元素を吸収することによりブロックして、メモリセル領域の内部に侵入することを防止している。
特開2003−100912号公報 特開2004−47943号公報
本発明の目的は、メモリセル領域の外部から内部への還元性元素の侵入を従来よりもさらに抑制することができる半導体装置を提供することにある。
本発明の1つの観点によれば、半導体基板の上方に形成された絶縁膜と、前記絶縁膜のメモリセル領域に形成された下部電極、第1誘電体膜、上部電極の積層構造からなるキャパシタと、下側導電膜、第2誘電体膜、上側導電膜を含む積層構造を有し、前記メモリセル領域を囲む環状パターンと有することを特徴とする半導体装置が提供される。
本発明によれば、キャパシタ領域を元素移動防御パターンにより囲繞したので、メモリセル領域外部からその内部への元素の移動を阻止することができる。
以下に、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1A〜図1Iは、本発明の実施形態に係る半導体装置の形成工程を示す断面図である。
図1Aに示す構造を形成するまでの工程を説明する。
半導体基板としてn型又はp型のシリコン(半導体)基板1を用い、その表面に区トランジスタの活性領域を区画する素子分離絶縁層2を形成する。素子絶縁層2として、シャロートレンチアイソレーション(STI)を形成する。STIは、素子分離領域に溝を形成し、その中に酸化シリコン等の絶縁膜を埋め込むことにより形成される。なお、素子分離絶縁層2は、STIに限られず、LOCOS法により形成される酸化シリコン膜であってもよい。
次いで、シリコン基板1のメモリセル領域Aにおける活性領域に、例えばp型不純物を導入してPウェル3を形成する。その後に、その活性領域の表面を熱酸化することにより、ゲート絶縁膜4となる酸化シリコン膜を形成する。
続いて、シリコン基板1の上側全面に非晶質又は多結晶のシリコン膜を形成する。その後に、シリコン膜をフォトリソグラフィー法によりパターニングしてゲート電極を形成する。
Pウェル3上には、2つのゲート電極5a、5bが間隔をおいて平行に配置され、それらのゲート電極5a、5bはワード線の一部を構成する。
次いで、ゲート電極5a、5bをマスクにするイオン注入により、ゲート電極5a、5bの両側のシリコン基板1内にn型不純物を導入し、第1、第2、第3のn型エクステンション領域6a、7a、8aを形成する。
その後に、シリコン基板1の上側全面に、絶縁膜として例えばCVD法により酸化シリコン膜を形成する。さらに、その絶縁膜をエッチバックすることにより、ゲート電極5a、5bの側面に絶縁性サイドウォール9として残存させる。
続いて、絶縁性サイドウォール9とゲート電極5a、5bをマスクに使用して、シリコン基板1にn型不純物を再びイオン注入することにより、2つのゲート電極5a、5b両側方のシリコン基板1に第1、第2及び第3のn型不純物高濃度領域6b、7b、8bを形成する。n型不純物高濃度領域6b、7b、8bとn型エクステンション領域6a、7a、8aは、n型ソース/ドレイン領域(不純物拡散領域)6、7、8となる。
Pウェル3、ゲート絶縁膜4、ゲート電極5a及びn型ソース/ドレイン領域6、7等によって第1NMOSトランジスタTが構成される。また、Pウェル3、ゲート絶縁膜4、ゲート電極5b及びn型ソース/ドレイン領域7、8等によって第2NMOSトランジスタTが構成される。
次に、シリコン基板1の上方に、スパッタ法によりコバルト等の金属層を形成した後、その金属層とゲート電極5a、5b及びn型ソース/ドレイン領域6、7、8を加熱して反応させ、それらの表層にシリサイド層10a〜10eを形成する。未反応となっている金属層は、ウェットエッチングにより除去される。
続いて、ゲート電極5a、5bを覆うカバー絶縁膜11として例えば酸化窒化シリコン(SiON)膜をプラズマCVD法により約200nmの厚さに形成する。続いて、カバー絶縁膜11の上に、第1層間絶縁膜12として、例えば酸化シリコン膜を約1μmの厚さに形成する。酸化シリコン膜は、例えばTEOSガスを使用するプラズマCVD法により形成される。
その後に、第1層間絶縁膜12の上面を化学機械研磨(CMP)法により研磨して平坦化する。このCMP後の第1層間絶縁膜12の厚さは、例えばシリコン基板1の平坦面上で約700nmとされる。
次に、フォトリソグラフィー法によりカバー絶縁膜11と第1層間絶縁膜12をパターニングして、n型ソース/ドレイン拡散領域6、7、8のそれぞれの上に第1〜第3のコンタクトホール12a〜12cを形成する。第1〜第3のコンタクトホール12a〜12cは、例えば0.25μm程度の径を有する。
この後に、第1〜第3のコンタクトホール12a〜12c内面にそれぞれ導電コンタクトプラグ15〜17を形成する。導電コンタクトプラグ15〜17は、例えば次のような工程で形成される。
まず、第1層間絶縁膜12上と第1〜第3のコンタクトホール12a〜12c内に、グルー層13としてチタン(Ti)膜と窒化チタン(TiN)膜を順に形成する。さらに、グルー層13の上にタングステン膜14をCVD法により成長することにより、タングステン膜14を第1〜第3のコンタクトホール12a〜12c内に充填する。タングステン膜14の成長ガスとして、六フッ化タングステンに例えば水素を添加したガスを使用する。
この後に、第1層間絶縁膜12の上面上のグルー層13とタングステン膜14をCMP法により除去する。これにより、第1〜第3のコンタクトホール12a〜12c内にそれぞれ残されたグルー層13とタングステン膜14をそれぞれ第1〜第3の導電コンタクトプラグ15〜17とする。
次に、図1Bに示す構造を形成するまでの工程を説明する。
まず、第1〜第3の導電コンタクトプラグ15〜17及び第1層間絶縁膜12の上に、例えば、SiONよりなる酸化防止膜18をプラズマCVD法により例えば130nmの膜厚に形成する。さらに、酸化防止膜18上に、第2層間絶縁膜19として例えば酸化シリコン膜を300nm程度の厚さに形成する。その酸化シリコン膜は、例えば、TEOSを原料としたプラズマCVD法により約300nmの膜厚に形成される。
本発明の1つの観点によれば、半導体基板の上方に形成された絶縁膜と、前記絶縁膜のメモリセル領域に形成された下部電極、第1誘電体膜、上部電極の積層構造からなるキャパシタと、下側導電膜、第2誘電体膜、上側導電膜を含む積層構造を有し、前記メモリセル領域を囲む環状パターンと、前記環状パターンの上方に形成され、前記メモリセル領域を囲み、スリットが形成された環状導電性パターンと、前記スリット内に形成された配線と、を有し、前記環状導電性パターンは、第1の幅を有する第1の部分と、前記第1の幅よりも広い第2の幅を有する第2の部分とを有し、前記スリットは前記第2の部分に形成されることを特徴とする半導体装置が提供される。
次に、第4、第5のコンタクトホール19a,19c内面に、グルー膜20としてTi膜とTiN膜を順に形成する。さらに、グルー層20の上にタングステン膜21をCVD法により成長する。その後に、タングステン膜21とグルー層20を第2層間絶縁膜19の上面上からCMPにより除去する。
これにより、第4、第5のコンタクトホール19a、19c内に残されたタングステン膜21とグルー層20を第4、第5の導電コンタクトプラグ22、23とする。第4の導電コンタクトプラグ22は、その下の第1の導電コンタクトプラグ15を介して第1のn型ソース/ドレイン拡散領域6に接続される。同様に、第5の導電コンタクトプラグ23は、その下の第3の導電コンタクトプラグ17を介して第3のn型ソース/ドレイン拡散領域8に接続される。
次に、図1Cに示す構造を形成するまでの工程を説明する。
まず、第2層間絶縁膜19及び第4、第5の導電コンタクトプラグ22、23の上にTi膜を例えば100nmの厚さに形成する。なお、Ti膜は、その成長前に第2層間絶縁膜19表面をアンモニア(NH)プラズマに曝すことによって強い(002)配向を示す。
その後、窒素雰囲気中でTi膜を例えば650℃、60秒の高速熱アニーリング(RTA)を行うことにより、(111)配向のTiN膜24に変える。このTiN膜24の厚さとして100nm〜300nm程度が好ましい。なお、TiN膜24は密着膜として機能する。TiN膜24の代わりにタングステン膜、シリコン膜、銅膜等のいずれかを密着膜として形成してもよい。
次に、TiN膜24の上に、酸素拡散バリア膜25として窒化チタンアルミニウム(TiAlN)膜を反応性スパッタにより例えば100nmの厚さに形成する。続いて、酸素拡散バリア膜25上に、下部電極膜26と強誘電体膜27を順に形成する。
下部電極膜26として、例えば、スパッタにより100nmの厚さのイリジウム(Ir)膜を形成する。なお、下部電極膜26として、Ir膜の代わりにプラチナ(Pt)などの貴金属、あるいはPtO、IrO、SrRuO3などの導電性酸化物を用いてもよい。さらに下部電極膜26は、上記の金属あるいは金属酸化物の積層膜としてもよい。
下部電極膜26の形成後に、シリコン基板1を例えばAr雰囲気中に置き、650℃以上、60秒のRTAを行う。このRTAは、下部電極膜26の形成温度よりも高く設定され、下部電極膜26の結晶性の面内分布を改善する。RTAの雰囲気は、Arに限らない、不活性ガス、例えばN、Heなどでもよい。
続いて、強誘電体膜27として、例えばPZT膜を下部電極膜26の上に例えば約100nmの厚さにMOCVD法により形成した後に、そのPZT膜の上に、例えば、スパッタ法により厚さ1nm〜30nmのアモルファスPZT膜を形成する。
なお、強誘電体膜27は、PZTにLa、Ca、Sr、Si等を微量ドープした他のPZT系材料、又は、SrBi2Ta29(SBT、Y1)若しくはSrBi2(Ta、Nb)29(SBTN、YZ)等のBi層状構造化合物等の酸化物を適用してもよい。
次に、強誘電体膜27上に第1導電性酸化膜28を形成する。第1導電性酸化膜28として、厚さが20nm〜70nmの結晶化したIrO膜をスパッタ法により形成する。
続いて、酸素含有雰囲気中でRTAにより強誘電体膜27を結晶化し、さらに、強誘電体膜27を構成するPZT膜中の酸素欠損を補償すると同時に、第1導電性酸化膜28の膜質も回復させる。
次いで、IrOの第1導電性酸化膜28の上にIrOの第2導電性酸化膜29をスパッタ法により50nm〜200nmの厚さに形成する。第2導電性酸化膜29は、成膜の時点でIrOが微結晶化して石垣状或いは柱状に多数結合していることが望ましい。
なお、第1、第2導電性酸化膜28、29を構成する材料として、IrO、IrO又はIrOの代わりにPt、Ir、ルテニウム(Ru)、ロジウム(Rh)、レニウム(Re)、オスミウム(Os)、パラジウム(Pd)かその酸化物、及びSrRuOなどの導電性酸化物やこれらのいずれかを選択した積層構造としても良い。
次に、RTA法によりシリコン基板1上の膜を加熱する。その条件として、例えば基板温度を700℃に設定し、酸素を流量20sccm、Arを流量2000sccmで導入する雰囲気中で基板の熱処理時間を60秒間とする。この熱処理によれば、強誘電体膜27及び第1、2導電性酸化膜28、29の密着性向上する上に、第2導電性酸化膜29の結晶性より安定させ、酸素欠損などの欠陥をなくす。
次に、IrOからなる第2導電性酸化膜29の上に、例えば厚さが50nm〜150nmのIr或いはRuからなる金属膜30をスパッタ法により形成する。
上記のようなIrOからなる第1導電性酸化膜28と、IrOからなる第2導電性酸化膜29と、Ir又はRuからなる金属膜30は、合わせてキャパシタの上部電極膜になる。
次に、図1Dに示す構造を形成するまでの工程を説明する。
まず、上部電極膜を構成する金属膜30の上にスパッタ法でアルミナ膜、窒化チタン膜を形成し、これらを第1マスク材料層32aとする。更に、第1マスク材料層32a上に、TEOSガスを使用するCVD法により酸化シリコン膜を形成し、その酸化シリコン膜を第2マスク材料層32bとする。
次いで、第2マスク材料層32b上にフォトレジストを塗布し、これを露光、現像して、第4、第5の導電コンタクトプラグ22、23及びその周辺領域の上方にキャパシタ平面形状を有する島状パターンとメモリセル形成領域を囲む環状パターンとを有するレジストパターンを形成する。
そして、レジストパターンをマスクにして第2マスク材料層32bをパターニングする。さらに、パターニングされた第2マスク材料層32bをマスクにして第1マスク材料層32aをエッチングする。
パターニングされた第1、第2マスク材料層32a、32bは、ハードマスク32として使用される。ハードマスク32は、キャパシタ平面形状を有する島状パターン32iとメモリセル形成領域を囲む環状パターン32cとを有している。
なお、レジストパターンは、第1マスク材料層32aをエッチングした後に除去される。
次に、図1Eに示す構造を形成するまでの工程を説明する。
まず、HBr、O2、Ar及びC48の混合ガスをエッチングガスとするプラズマエッチングにより、ハードマスク32に覆われていない部分の上部電極膜28〜30、PZT膜27及び下部電極膜26を連続してドライエッチングする。
これにより、パターニングされた上部電極膜28〜30はキャパシタ上部電極31となり、パターニングされた強誘電体膜27はキャパシタ誘電体膜27qとなり、さらに、パターニングされた下部電極膜26はキャパシタ下部電極26qとなる。キャパシタ上部電極31、キャパシタ誘電体膜27q及びキャパシタ下部電極26qにより強誘電体キャパシタQが構成される。
次に、図1Fに示す構造を形成するまでの工程を説明する。
まず、ドライエッチング或いはウェットエッチにより第2マスク材料層32bを除去する。例えば、ウェットエッチングを採用する場合にはフッ酸が使用される。
続いて、強誘電体キャパシタQに覆われていない部分の酸素バリアメタル膜25、Ti膜24及び第1マスク材料層60aをウェットエッチング又はドライエッチングにより除去する。ウェットエッチングを採用する場合には、例えば過酸化水素水、アンモニア水を含む混合液を用いる。
これにより、図2の平面図に示すように、メモリセル領域Aには複数の強誘電体キャパシタQが間隔をおいてマトリクス状に配置されるとともに、メモリセル領域Aを囲む環状パターン33が形成される。
環状パターン33は、第1、第2導電性酸化膜28、29、金属膜30からなる上側導電膜と、強誘電体膜27と、TiN膜24、酸素拡散バリア膜25、下部電極膜26からなる下側導電膜とを含む積層構造を有している。
環状パターン33は、図2に示すような四角形に限られるものではなく、メモリセル領域A内の強誘電体キャパシタQから離間する内縁を有するとともに、メモリセル領域Aの内側と外側を仕切る無端形状であればよい。
次に、図1Gに示す構造を形成するまでの工程を説明する。
まず、強誘電体キャパシタQ及び環状パターン33を覆うAl23よりなる保護絶縁膜34をスパッタ法により例えば20nm〜60nmの厚さに形成する。なお、保護絶縁膜34として、原子層堆積(ALD)法でアルミナ膜を形成してもよいし、また、スパッタ法によりPZT膜又は酸化チタン(TiO)膜を形成してもよい。
続いて、エッチング等によりダメージを受けたキャパシタ誘電体膜27qの膜質を回復させる目的で、酸素含有雰囲気中でキャパシタ誘電体膜27qに対して回復アニールを施す。この回復アニールの条件は特に限定されないが、本実施形態では、加熱炉内において基板温度550℃〜700℃として行われる。
次に、保護絶縁膜34上に、第3層間絶縁膜35、例えばTEOS含有ガスを使用してプラズマCVD法により酸化シリコン酸化膜を形成する。この場合、基板温度を例えば380℃〜450℃に設定する。続いて、CMP法により、第3層間絶縁膜35の表面を平坦化する。
さらに、NOガス又はNガス等を用いて発生させたプラズマ雰囲気にて、第3層間絶縁膜35に対して熱処理を行う。熱処理の結果、第3層間絶縁膜35中の水分が除去されると共に、第3層間絶縁膜35の膜質が変化し、その中に水分が入りにくくなる。
その後、第3層間絶縁膜35の上に、例えばスパッタ法又はCVD法により、バリア膜36を形成する。バリア膜36として、例えば、膜厚が20nm〜100nmの酸化アルミニウム膜を形成する。なお、バリア膜36として、SiON膜、SiN膜等を形成してもよい。
次に、バリア膜36の上に第4層間絶縁膜37を形成する。第4層間絶縁膜37として、例えば、TEOS含有ガスを用いるプラズマCVD法により膜厚が800nm〜1000nmの酸化シリコン膜を形成する。この後に、第4層間絶縁膜37の表面をCMP法により平坦化する。
次に、図1Hに示す構造を形成するまでの工程を説明する。
まず、メモリセル領域Aのバリア膜36及び第4層間絶縁膜37内に、以下に示す工程に従って、ビアプラグ38と第6の導電コンタクトプラグ39を形成する。
さらに、強誘電体キャパシタQの上方に開口部を有するレジストパターン(不図示)を第4層間絶縁膜37上に形成する。その後に、そのレジストパターンをマスクに使用して第4層間絶縁膜37から第3層間絶縁膜35までをエッチングすることにより、強誘電体キャパシタQのキャパシタ上部電極31の上にビアホール37aを形成する。
これにより、ビアホール37aから保護絶縁膜36が露出する。
レジストパターンを除去した後に、シリコン基板1を酸素雰囲気中に置き、例えば450℃で熱処理する。これにより、ビアホール37aの形成に伴ってキャパシタ誘電体膜27qに生じる酸素欠損を解消する。
この後に、ビアホール37aの形成と同様な方法によって、第4層間絶縁膜37から第3層間絶縁膜35までをエッチングして、Pウェル2の中央領域の上にある第2の導電コンタクトプラグ16の上方に第6のコンタクトホール37bを形成する。これにより、第6のコンタクトホール37b内で保護絶縁膜34が露出する。
次に、ビアホール37aを通して保護絶縁膜34をエッチングすることにより、キャパシタ上部電極31の上面を露出させる。また、第6のコンタクトホール37bを通して保護絶縁膜34、第2層間絶縁膜19、酸化防止膜18をエッチングすることにより、第6のコンタクトホール37bをさらに深くするとともに、第1の導電プラグ45aの上面を露出させる。
その後、ビアホール37aと第6のコンタクトホール37bの表面に、グルー膜41aとして例えばTiN膜を形成する。続いて、第1〜第3の導電コンタクトプラグ15〜17の形成と同様に、グルー膜41a上にタングステン膜41bをCVD法により成長する。これにより、ビアホール37aと第6のコンタクトホール37bの中をグルー膜41a及びタングステン膜41bで埋め込む。続いて、第4層間絶縁膜37上のタングステン膜41b及びグルー膜41aをCMPにより除去する。
これにより、第6のコンタクトホール37b内に残されたグルー膜41a及びタングステン膜41bを第6の導電コンタクトプラグ39とする。さらに、ビアホール37a内に残されたグルー膜41a及びタングステン膜41bを第1ビアプラグ38とする。
次に、第4層間絶縁膜37上に、多層構造導電膜として、例えば、Ti膜、TiN膜、AlCu合金膜、Ti膜及びTiN膜をスパッタ法により順次形成する。
続いて、フォトリソグラフィー技術を用いて多層構造導電膜をパターニングすることにより、第1ビアプラグ38に接続される一層目の配線42aと、第6の導電プラグ39に接続される一層目の導電性パッド42bなどを形成する。
一層目の配線42aの一部は、例えば、第1ビアプラグ38を介してキャパシタQの上部電極31に接続される。
次に、図1Iに示す構造を形成するまでの工程を説明する。
まず、一層目の配線42a、一層目の導電性パッド42bを覆う第5層間絶縁膜45を第4層間絶縁膜37の上に形成し、その後に、その表面をCMPにより平坦化する。第5層間絶縁膜45は、例えば第3層間絶縁膜35と同じ成長法により形成される。
続いて、第5層間絶縁膜45のうち導電性パッド42bの上にビアホールを形成し、その中に、第2ビアプラグ46を形成する。第2ビアプラグ46は、第1ビアプラグ38と同じ方法により形成され、導電性パッド42b、第2及び第6の導電コンタクトプラグ16、39を介して第2のn型ソース/ドレイン領域7に電気的に接続される
なお、図では示されていないが、第2ビアプラグ46は周辺回路領域にも形成されてもよい。
さらに、第5層間絶縁膜45上に多層構造導電膜を形成した後に、これをフォトリソグラフィー法によりパターニングして二層目の配線47と二層目の導電パッド(不図示)を形成する。二層目の配線47の一部は第2ビアプラグ46に接続される。
次に、二層目の配線47を覆う第6層間絶縁膜48を第5層間絶縁膜45上に形成し、その後、その表面をCMPにより平坦化する。第6層間絶縁膜48は、例えば第3層間絶縁膜35と同じ成長法により形成される。
続いて、特に図示しないが、二層目の配線47の一部の上の第6層間絶縁膜48にビアホールを形成し、その中に、第3ビアプラグを形成する。第3ビアプラグは、第1ビアプラグ38と同じ方法により形成される。
さらに、第6層間絶縁膜48上に多層構造導電膜を形成した後に、これをフォトリソグラフィー法によりパターニングして三層目の配線49を形成する。なお、多層構造導電膜をパターニングして三層目の導電パッドを形成してもよい。
次に、三層目の配線49を覆う第7層間絶縁膜50を第6層間絶縁膜48上に形成した後に、その表面をCMPにより平坦化する。第7層間絶縁膜50は、例えば第3層間絶縁膜35と同じ成長法により形成される。
続いて、第7層間絶縁膜50のうち、三層目の配線49の一部の上にビアホールを形成し、その中に、第4ビアプラグ51を形成する。第4ビアプラグ51は、第1ビアプラグ38と同じ方法により形成される。
さらに、第7層間絶縁膜50上に多層構造導電膜を形成した後に、これをフォトリソグラフィー法によりパターニングすることにより、第4ビアプラグ51に一部が接続される四層目の配線52を形成する。なお、多層配線導電膜をパターニングして四層目の導電性パッドを形成してもよい。
次に、四層目の配線52を覆う第8層間絶縁膜53を第7層間絶縁膜50上に形成した後に、その表面をCMPにより平坦化する。第8層間絶縁膜53は、例えば第3層間絶縁膜35と同じ成長法により形成される。
その後に、第8層間絶縁膜53を覆うカバー膜54を形成する。カバー膜54として、例えば、窒化シリコン膜をCVD法により形成する。
以上のような工程により形成された半導体装置において、強誘電体キャパシタQを覆う第3層間絶縁膜35、第4層間絶縁膜37等を構成する酸化シリコンを成長するための反応ガスとして、水素元素を含むTEOS等を用いている。また、第1、第2ビアプラグ38、46等をCVD法により形成する工程で、六フッ化タングステンに水素元素を添加すると、水素が第3層間絶縁膜35、第4層間絶縁膜37等に拡散することがある。
従って、第3層間絶縁膜35、第4層間絶縁膜37等は、還元性元素の発生源となり、還元性元素は層間絶縁膜成長後の熱処理により拡散し易い。
これに対し、本実施形態では、複数の強誘電体メモリキャパシタQが形成されるメモリセル領域Aの外周を、積層構造の環状パターン33により隙間無く囲んでいる。
このため、メモリセル領域Aの外側から内側に向けて拡散する還元性元素は、環状パターン33により横方向でブロックされ、強誘電体キャパシタQに到達しにくくなる。しかも、メモリセル領域Aの周囲では、環状パターン33の存在により層間絶縁膜の体積が少なくなっているので、メモリセル領域A内へ拡散する還元性元素の量を低減することができる。
さらに、熱処理等により第3層間絶縁膜35等から環状パターン33内の強誘電体膜27内に還元性元素が拡散するおそれもある。しかし、メモリセル領域A内の強誘電体キャパシタQと環状パターン33の間は空間的に離間しているので、環状パターン33の強電体膜27内に拡散した還元性元素は直接に強誘電体キャパシタQに到達することはない。
また、環状パターン33側面を覆うアルミナ、酸化チタン等の保護絶縁膜34は、還元性元素バリアとして機能し、環状パターン33の強誘電体膜27に還元性元素が拡散することを抑制することができる。
ところで、上記の説明では強誘電体キャパシタQ、環状パターン33のパターニングに使用したハードマスク32を除去している。しかし、環状パターン33上の第1マスク材料層32aを、環状パターン33の一部として図3に示すように残してもよい。
これにより、メモリセル領域A周辺の第3層間絶縁膜35の体積をさらに減少することができる。しかも、環状パターン33をキャパシタQよりも高くすることにより、斜め方向から拡散する還元性元素をブロックすることができ、強誘電体キャパシタQの劣化をさらに抑制することができる。
(第2の実施の形態)
図4は、本発明の第2実施形態に係る半導体装置のメモリセル領域A及びその周辺の形成工程を示す断面図である。図4において、図1Iと同じ符号は同じ要素を示している。
図4において、第1実施形態と同様に、シリコン基板1のメモリセル領域A内に形成されたPウェル3の上には、ゲート絶縁膜4を介して第1、第2のゲート電極5a、5bが形成されている。また、第1、第2のゲート電極5a、5bの両側のPウェル3には、第1実施形態と同様に、第1、第2、第3のn型ソース/ドレイン領域6、7、8が形成されている。さらに、第1、第2のゲート電極5a、5bとn型ソース/ドレイン領域6、7、8のそれぞれの上にはシリサイド層が形成されている。
また、メモリセル領域Aの周囲の複数箇所には、n型不純物拡散層60が形成され、その表面にはシリサイド層10fが形成されている。n型不純物拡散層60は、n型ソース/ドレイン領域6、7、8と同じ方法で形成され、能動素子として機能しなくてもよい。n型不純物拡散層60は、レジストマスクを使用して画定される。シリサイド層10fは、図1Aに示したと同様に、n型ソース/ドレイン領域6、7、8上のシリサイド層10c〜10eと同じ方法により形成される。
第1のゲート電極5a、n型ソース/ドレイン領域6、7等は、第1NMOSトランジスタTを構成する。また、第2のゲート電極5b、n型ソース/ドレイン領域7、8等は、第2トランジスタTを構成する。第1、第2のNMOSトランジスタT、Tは、それぞれカバー絶縁膜11、第1層間絶縁膜12に覆われる。
第1、第2及び第3のn型ソース/ドレイン領域6、7、8は、それぞれ第1層間絶縁膜12、カバー絶縁膜11内に形成された導電プラグ15、16、17に接続されている。
第1層間絶縁膜12、カバー絶縁膜11のうち、メモリセル領域Aの周囲の複数のn型不純物拡散層60のそれぞれの上には、図5に示す位置にコンタクトホール12dが形成され、それらの中には一段目の導電プラグ33aが形成されている。導電プラグ33aは、n型ソース/ドレイン領域6、7、8に接続される導電プラグ15、16、17と同じ工程で形成され、同じ層構造を有している。
さらに、第1層間絶縁膜12の上には、酸化防止膜18、第2層間絶縁膜19が形成され、それらの中には、Pウェル3上の第1、第3の導電コンタクトプラグ15、17に接続される第4、第5の導電コンタクトプラグ22、23が形成されている。
また、メモリセル領域Aの周囲の酸化防止膜18、第2層間絶縁膜19には、図5に示した一段目の導電プラグ33aの上にホール19dが形成され、その中には二段目の導電プラグ33bが形成されている。導電プラグ33bは、キャパシタQの下の第4、第5の導電コンタクトプラグ22,23と同一工程で形成され、第4、第5の導電コンタクトプラグ22,23と同じ層構造を有している。
さらに、第2層間絶縁膜19上には、第1実施形態と同様に、メモリセル領域A内に複数の強誘電体キャパシタQが形成されている。強誘電体キャパシタQの下部電極26qは、導電プラグ22、15(23、17)を介してn型ソース/ドレイン領域6(8)に接続されている。
また、メモリセル領域Aの周囲には、第1実施形態と同様に、環状パターン33が形成されている。環状パターン33の下側導電膜を構成するTiN膜24は、二段の導電プラグ33a、33bを介してn型不純物拡散層60に接続されている。
強誘電体キャパシタQと環状パターン33は、それぞれ保護絶縁膜34により覆われ、その上には、第1実施形態と同様に、第3層間絶縁膜35、バリア膜36、第4層間絶縁膜37が形成されている。
第4層間絶縁膜37、バリア膜36及び第3層間絶縁膜35、保護絶縁膜34には、第1実施形態と同様に、強誘電体キャパシQの上部電極32の上に接続される第1ビアプラグ38が形成されている。さらに、Pウェル3の中央上方の第2の導電プラグ16に接続される第6の導電コンタクトプラグ39が形成されている。
また、第4層間絶縁膜37、バリア膜36及び第3層間絶縁膜35、保護絶縁膜34のうちメモリセル領域Aの周囲には、環状パターン33の上にホール37dが形成され、その中には三段目の導電プラグ33cが形成されている。導電プラグ33cは、第1ビアプラグ38と同じ工程で形成され、第1ビアプラグ38と同じ層構造を有し、環状パターン33の上側電極である金属膜30に接続される。
第4層間絶縁膜37の上には、第1実施形態に示したと同様に、一層目の配線42a、一層目の導電パッド42bが形成され、さらにメモリセル領域Aを囲む第1導電性パターン33dが形成されている。第1導電性パターン33dは、一層目の配線42aと同じ工程で形成され、一層目の配線42aと同じ層構造を有している。
第4層間絶縁膜37の上には、一層目の配線42a、導電パッド42bと第1導電性パターン33dを覆う第5層間絶縁膜45が形成されている。第5層間絶縁膜45内には、一層目の導電パッド42b上に第2ビアプラグ46が形成され、さらに、メモリセル領域A周囲の第1導電性パターン33dの上に沿って四段目の導電プラグ33eが複数形成されている。導電プラグ33eは、第2ビアプラグ46と同じ工程で形成され、第2ビアプラグ46と同じ層構造を有している。
第5層間絶縁膜45上には、第2ビアプラグ46に接続される二層目の配線47が形成され、さらに、メモリセル領域Aを囲む第2導電性パターン33fが形成されている。第2導電性パターン33fは、二層目の配線47と同じ工程で形成され、二層目の配線47と同じ層構造を有している。
第5層間絶縁膜45の上には、第2導電性パターン33f及び二層目の配線47を覆う第6層間絶縁膜48が形成されている。第6層間絶縁膜48内には、メモリセル領域A周囲の第2導電性パターン33fに接続される五段目の導電プラグ33gが複数形成されている。導電プラグ33gは、それより下の導電プラグ33e、33c等と同じ方法により形成されている。
第6層間絶縁膜48の上には、第1実施形態と同様に、三層目の配線49が形成され、さらに、メモリセル領域Aの周囲には、五段目の導電プラグ33gに接続される第3導電性パターン33hが形成されている。第3導電性パターン33hは、三層目の配線49と同じ工程で形成され、三層目の配線49と同じ層構造を有している。
また、第6層間絶縁膜48の上には、三層目の配線49及び第3導電性パターン33hを覆う第7層間絶縁膜50が形成されている。第7層間絶縁膜50内には、メモリセル領域A周囲の第3導電性パターン33hに接続される六段目の導電プラグ33iが形成されている。導電プラグ33iは、それより下の導電プラグ33g、33e、33c等と同じ方法により形成されている。
第7層間絶縁膜50の上には、第1実施形態と同様に、四層目の配線52が形成され、さらに、メモリセル領域Aの周囲には、六段目の導電プラグ33iに接続される第4導電性パターン33jが形成されている。第4導電性パターン33jは、四層目の配線52と同じ工程で形成され、四層目の配線52と同じ層構造を有している。
第7層間絶縁膜50の上には、第1実施形態と同様に、第4導電性パターン49d及び四層目の配線52を覆う第8層間絶縁膜53が形成されている。また、第8層間絶縁膜53の上には、第1実施形態と同様に、カバー膜54が形成されている。
上記の第1〜第4導電性パターン33d、33f、33h、33jは、図2に示した環状パターン33と同様に環状に形成され、配線や導電性パッドとしては機能せず、還元性元素の拡散を阻止するパターンである。
ところで、メモリセル領域Aの内側から外側に配線を配置する構造を採用する場合には、その配線を通すスリットを導電性パターン33d、33f、33h、33jに形成してもよい。例えば、図6Aに示すように、第2導電性パターン33fには、二層目の配線47を通すスリット61が形成される。そのようなスリット61が複数ある場合には、配線47の間に第2導電パターン33fが分割されて存在することになる。
この場合、スリット61内では、第2導電性パターン33fと第2配線47との間に隙間が形成され、その隙間を通って還元性元素が拡散するおそれがある。そこで、還元性元素がメモリセル領域A内に侵入することを抑制するために、図6Bに示すように、その隙間の経路を長くする拡幅部62を第2導電性パターン33fに形成してもよい。
また、導電性パターンにスリットを設けたくない領域、例えば複数の強誘電体キャパシタQのうち還元性元素による影響を受けやすい一部の領域では、ビアプラグ等を介して下側の配線を上側の配線に接続し、さらに、強誘電体キャパシタQから遠い層間絶縁膜でメモリセル領域Aの外側に上側の配線を引出し、そこからビアプラグ等を介して下側の配線に接続する構造を採用してもよい。
環状パターン33の上方に形成される導電性プラグ33a、33b、33c、33e、33iは、必ずしも第1〜第4導電性パターン33d、33f、33h、33j、環状パターン33に接続される必要はなく、メモリセル領域Aを囲む位置に孤立させて複数配置してもよい。また、第1〜第4導電性パターン33d、33f、33h、33j、導電性プラグ33a、33b、33c、33e、33iは、全て形成されなくてもよい。特に、強誘電体キャパシタQから遠い上側の導電性パターン、導電性プラグについては、省略しても比較的影響が少ない。
以上のように、メモリセル領域Aを囲む領域に、環状パターン33を形成するとともに、その上下の少なくとも一方に、導電性パターン33d、33f、33h、33j及び導電性プラグ33a、33b、33c、33e、33iを形成している。
これにより、還元性元素が斜め方向からメモリセル領域に拡散することを防止できる。従って、第1実施形態に比べて、メモリセル領域A内の還元性元素による強誘電体キャパシタQの劣化をさらに防止することができる。
しかも、還元性元素の発生源である複数の層間絶縁膜12、19、35、37、45、48、50、53、54中にそれぞれ環状パターン33が存在するため、強誘電体キャパシタの周辺での層間絶縁膜の体積は、第1実施形態に比べ、さらに少なくなっている。これによって、還元性元素の発生源を大幅に低減することができる。
さらに、第1実施形態と同様に、メモリセル領域A内の強誘電体キャパシタQと環状パターン33の間は、空間的に完全に分離されているので、環状パターン33の強電体膜27内に拡散した還元性元素が強誘電体キャパシタQに到達することが阻止される。
また、強誘電体キャパシタQの上方、下方では、強誘電体材料を含まない金属材料層により第1〜第4ブロックパターン33d、33f、33h、33j及び導電性プラグ33a、33b、33c、33e、33iを構成している。それらは、メモリセル領域Aの外側の還元性元素を吸収することはないので、還元性元素のブロック性能を高めることができる。
本発明は、上述の実施形態に詳細が記載されている。しかし、本発明の精神と範囲から逸脱しない様々な態様と変更があることは明らかである。例えば、ここに記載されているプロセスの詳細な順序や組み合わせは実例にすぎず、また、本発明は、異なる又は追加のプロセス、又は異なる組み合わせ若しくは順序で使用されてもよい。さらに、例えば、ある実施形態における各特徴は、他の実施形態における他の特徴と混合、適合させることもできる。特徴は、追加的に明白に、要求に応じて加えられたり或いは取り去られたりされるかもしれない。従って、本発明は、添付の特許請求項及びそれらの対応特許の観点を除いて限定されない。
以上の実施形態について、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
半導体基板の上方に形成された絶縁膜と、前記絶縁膜のメモリセル領域に形成された下部電極、第1誘電体膜、上部電極の積層構造からなるキャパシタと、下側導電膜、第2誘電体膜、上側導電膜を含む積層構造を有し、前記メモリセル領域を囲む環状パターンと、を有することを特徴とする半導体装置。
(付記2)
前記第1誘電体膜と前記第2誘電体膜は、強誘電体から構成されることを特徴とする付記1に記載の半導体装置。
(付記3)
前記環状パターンは、前記キャパシタに対して離間して形成されることを特徴とする付記1又は付記2に記載の半導体装置。
(付記4)
前記環状パターンは、前記キャパシタよりも高いことを特徴とする付記1乃至付記3のいずれか1つに記載の半導体装置。
(付記5)
前記環状パターンの上方には、前記メモリセル領域を囲む少なくとも1層の環状導電性パターンを有することを特徴とする付記1乃至付記3のいずれか1つに記載の半導体装置。
(付記6)
前記環状導電性パターンには、配線を通すスリットが形成されていることを特徴とする付記5に記載の半導体装置。
(付記7)
前記環状パターンの上下の少なくとも一方には、前記メモリセル領域を囲む複数の導電プラグが形成されていることを特徴とする付記1乃至付記6のいずれか1つに記載の半導体装置。
(付記8)
前記環状パターンと前記環状導電性パターンの少なくとも一方には、前記導電性プラグが接続されていることを特徴とする付記7に記載の半導体装置。
(付記9)
前記環状パターンは、前記導電プラグを介して前記半導体基板に接続されることを特徴とする付記7に記載の半導体装置。
(付記10)
前記環状パターンの前記第2誘電体膜の側面には、還元性元素バリア膜が形成されていることを特徴とする付記1乃至付記9のいずれか1つに記載の半導体装置。
図1A、図1Bは、本発明の第1実施形態に係る半導体装置の形成工程を示す断面図(その1)である。 図1C、図1Dは、本発明の第1実施形態に係る半導体装置の形成工程を示す断面図(その2)である。 図1E、図1Fは、本発明の第1実施形態に係る半導体装置の形成工程を示す断面図(その3)である。 図1G、図1Hは、本発明の第1実施形態に係る半導体装置の形成工程を示す断面図(その4)である。 図1Iは、本発明の第1実施形態に係る半導体装置の断面図である。 図2は、本発明の第1実施形態に係る半導体装置のメモリセル領域及びその周囲を示す平面図である。 図3は、本発明の第1実施形態に係る半導体装置の別の例を示す断面図である。 図4は、本発明の第2実施形態に係る半導体装置を示す断面図である。 図5は、本発明の第2実施形態に係る半導体装置を構成するキャパシタの上方におけるメモリセル領域及びその周囲の絶縁膜に形成する開口の一例を示す平面図である。 図6Aは、本発明の第2実施形態に係る半導体装置を構成するキャパシタの上方におけるメモリセル領域及びその周囲に形成される導電パターンの一例を示す平面図、図6Bは、本発明の第2実施形態に係る半導体装置を構成するキャパシタの上方におけるメモリセル領域を囲む導電パターンの一部を示す平面図である。
符号の説明
1 シリコン基板
3 Pウェル
4 ゲート絶縁膜
5a、5b ゲート電極
6、7、8 n型ソース/ドレイン領域
12、19、35、37、45、48、50、53 層間絶縁膜
15、16、17 導電コンタクトプラグ
27 強誘電体膜
33 環状パターン
33a、33b、33c、33e、33g、33i 導電プラグ
33d、33f、33h、33j 導電性パターン
42a、47、49、52 配線
38、46、51 ビアプラグ
Q 強誘電体キャパシタ、
1、T2 NMOSトランジスタ

Claims (3)

  1. 半導体基板の上方に形成された絶縁膜と、
    前記絶縁膜のメモリセル領域に形成された下部電極、第1誘電体膜、上部電極の積層構造からなるキャパシタと、
    下側導電膜、第2誘電体膜、上側導電膜を含む積層構造を有し、前記メモリセル領域を囲む環状パターンと、
    前記環状パターンの上方に形成され、前記メモリセル領域を囲み、スリットが形成された環状導電性パターンと、
    前記スリット内に形成された配線と、
    を有し、
    前記環状導電性パターンは、第1の幅を有する第1の部分と、前記第1の幅よりも広い第2の幅を有する第2の部分とを有し、前記スリットは前記第2の部分に形成される
    ことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記環状パターンの上下の少なくとも一方には、前記メモリセル領域を囲む複数の導電プラグが形成されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記環状パターンと前記環状導電性パターンの少なくとも一方には、前記導電性プラグが接続されていることを特徴とする請求項に記載の半導体装置。
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