JP5368415B2 - 建設機械 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば油圧ショベル、油圧クレーン等のカウンタウエイトを備えた建設機械に関する。
一般に、油圧ショベル等の建設機械は、自走可能な下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、該上部旋回体に俯仰動可能に設けられた作業装置とにより大略構成され、土砂の掘削作業等を行うものである。ここで、上部旋回体は、ベースとなる旋回フレームを有し、該旋回フレームの前部側には作業装置が取付けられ、旋回フレームの後部側には、カウンタウエイトとの重量バランスをとるカウンタウエイトが設けられている。
ところで、市街地等の狭隘な作業現場に好適に用いられる油圧ショベルとして、上部旋回体の旋回半径を小さく設定した後方小旋回式の油圧ショベルが知られている。この後方小旋回式の油圧ショベルは、旋回中心からカウンタウエイトの後面までの距離によって規定される旋回半径を小さく抑えるため、カウンタウエイトを旋回中心に接近させて配置する構成となっている。
このように、カウンタウエイトを旋回中心に接近させた配置した場合でも、作業装置との重量バランスを確保するため、カウンタウエイトに補助ウエイトを追加して取付ける構成となった油圧ショベルが提案されている。そして、この油圧ショベルに搭載されるカウンタウエイトは、上部旋回体に取付けられる主ウエイトと、該主ウエイトに設けられた補助ウエイト収容部に上,下方向から取付けられる補助ウエイトとにより構成されている。
この場合、通常、補助ウエイト収容部は主ウエイトの左,右方向の中央部に形成され、この補助ウエイト収容部内に補助ウエイトを取付けた状態で、カウンタウエイトの重心位置が左,右方向のほぼ中央部に位置するように設定されている(例えば、特許文献1参照)。
一方、市街地等の狭隘な作業現場において、キャブ内のオペレータにとって死角となる車体後方の視界を補うように、カウンタウエイトの後端部に後方監視カメラを搭載した油圧ショベルが提案されている。この油圧ショベルでは、後方監視カメラによって撮影した画像をキャブ内のモニタに表示することにより、オペレータがキャブ内の運転席に着席した状態においても、油圧ショベルの後方を確認することができ、市街地等の狭隘な作業現場における作業の安全性を高めることができる。
そして、この後方監視カメラを搭載した油圧ショベルは、カウンタウエイトの左,右方向の中央部に後方監視カメラを取付けると共に、カウンタカウンタウエイトの上面板に前,後方向に延びる凹溝を設け、後方監視カメラに接続される電気配線を、凹溝内に収容した状態でカウンタウエイトから前側(キャブ側)へと引出す構成となっている(例えば、特許文献2参照)。
実開平4−30152号公報 特開2006−161306号公報
ところで、上述した特許文献1の従来技術のように、主ウエイトと、該主ウエイトに上,下方向から取付けられる補助ウエイトとにより構成したカウンタウエイトに、後方監視カメラ、作業灯、通信機器等の電装品を取付ける場合には、以下の如き問題がある。
即ち、主ウエイトの左,右方向の中央部に電装品を配置した場合には、この電装品に接続される配線が、補助ウエイトの上方を通って前側へと引出されることになるため、主ウエイトに対して補助ウエイトを着脱するのに伴い、電装品も主ウエイトに対して着脱する必要があり、補助ウエイトを取付け、取外しするときの作業性が低下してしまうという問題がある。
また、補助ウエイトを主ウエイトの左,右方向の中央部から一方側に片寄せて配置することにより、電装品の配線を補助ウエイトと干渉しない位置に配置した場合には、補助ウエイトを含むカウンタウエイト全体の重心位置が左,右方向の一方側に偏ってしまうという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、主ウエイトと補助ウエイトとを有するカウンタウエイトに設けた電装品の配線を保護することができ、かつ、配線が補助ウエイトに干渉するのを抑えることができるようにした建設機械を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するため本発明は、自走可能な車体と、該車体の前部側に設けられた作業装置と、前記車体の後部側に設けられ前記作業装置との重量バランスをとるカウンタウエイトとからなり、前記カウンタウエイトは、前面、後面、上面および下面を有し前記前面と上面とを切欠くことにより補助ウエイト収容部が形成された主ウエイトと、該主ウエイトの補助ウエイト収容部に取付けられる補助ウエイトと、前記主ウエイトに設けられた電装品とにより構成してなる建設機械に適用される。
そして、請求項1の発明の特徴は、前記補助ウエイト収容部は、前記主ウエイトの前面と上面とに開口した凹窪部と、該凹窪部内に収容された前記補助ウエイトを受承するため前記凹窪部内に形成された平坦面からなるウエイト受座とにより構成し、前記補助ウエイト収容部には、前記ウエイト受座に沿って前,後方向に延びる第1の配線収容溝と、該第1の配線収容溝の後端側から前記凹窪部の奥面に沿って前記主ウエイトの上面へと延びる第2の配線収容溝とからなる配線収容溝を設け、前記配線収容溝には、前記第1の配線収容溝から第2の配線収容溝を通って前記電装品に延びる配線を収容する構成としたことにある。
請求項2の発明は、前記主ウエイトの上面には前記電装品を取付ける電装品ブラケットを設け、該電装品ブラケットには前記第2の配線収容溝を閉塞する蓋部を一体的に設ける構成としたことにある。
請求項3の発明は、前記補助ウエイト収容部の凹窪部には前記第1の配線収容溝を閉塞する溝閉塞板を設ける構成としたことにある。
請求項4の発明は、前記第1の配線収容溝は、前記ウエイト受座に隣接した位置で前記主ウエイトを下方または側方に切欠くことにより形成したことにある。
請求項5の発明は、前記ウエイト収容部の凹窪部は、前記主ウエイトの前面と上面とに開口した上凹窪部と、該上凹窪部から下方に延びる下凹窪部とによりT字状に形成し、前記ウエイト受座は、前記上凹窪部と下凹窪部との境界部に位置する平坦面により形成し、前記補助ウエイトは、前記主ウエイトの上面側から前記ウエイト収容部に対して取付け、取外しされるT字状の補助ウエイトにより形成したことにある。
請求項1の発明によれば、補助ウエイト収容部に第1,第2の配線収容溝からなる配線収容溝を設けることにより、補助ウエイト収容部のウエイト受座に補助ウエイトを載置した状態で、電装品の配線を配線収容溝内に保持することができる。これにより、主ウエイトに取付けた電装品の配線が主ウエイトや補助ウエイトの表面に露出した状態で配置されることがなく、該配線を保護することができると共に、電装品の信頼性を高めることができる。
また、主ウエイトの前側から電装品へと延びる配線を、第1,第2の配線収容溝内に収容することにより、電装品の配線が補助ウエイトと干渉するのを抑えることができ、主ウエイトに対して補助ウエイトを取付け、取外しするときの作業性を高めることができる。また、電装品の配線を配線収容溝内に収容することにより、配線がカウンタウエイトの外部から目視されるのを防止することができ、建設機械全体の外観品質を向上させることができる。
請求項2の発明によれば、主ウエイトの上面に電装品ブラケットを取付けた状態で、該電装品ブラケットに設けた蓋部によって第2の配線収容溝を閉塞することができる。これにより、第2の配線収容溝内に収容された配線が、例えば建設機械が発生する振動等によって補助ウエイト収容部内にはみ出し、当該補助ウエイト収容部の内面と補助ウエイトとの間に挟まれるのを抑えることができる。この結果、配線を保護すると共に電装品の信頼性を高めることができる。
請求項3の発明によれば、補助ウエイト収容部の凹窪部に設けた溝閉塞板によって第1の配線収容溝を閉塞することにより、これら第1の配線収容溝内に収容された配線が、補助ウエイト収容部内にはみ出して補助ウエイトに挟まれるのを抑えることができ、配線を保護すると共に電装品の信頼性を高めることができる。
請求項4の発明によれば、ウエイト受座に隣接した位置で主ウエイトを下方または側方に切欠くことにより第1の配線収容溝を形成したので、この第1の配線収容溝内に配線を収容することにより、ウエイト受座に補助ウエイトを載置するときに、誤ってウエイト受座と補助ウエイトとの間に配線を挟んでしまうのを抑えることができ、配線を保護することができる。
請求項5の発明によれば、上凹窪部と下凹窪部とによりT字状に形成されたウエイト収容部の凹窪部に対し、T字状の補助ウエイトを主ウエイトの上面側から上,下方向に取付け、取外しすることができる。このとき、主ウエイトに取付けた電装品の配線を、主ウエイトの配線収容溝内に収容することにより、配線が補助ウエイトと干渉するのを抑えることができ、この補助ウエイトの取付け、取外し作業の作業性を高めることができる。
本発明の実施の形態による油圧ショベルを示す正面図である。 旋回フレームの後端部からカウンタウエイトを取外した状態を示す分解斜視図である。 主ウエイトから補助ウエイトを取外した状態を示す分解斜視図である。 主ウエイト、補助ウエイト収容部、配線収容溝、後方監視カメラ、配線、電装品ブラケット等の組付状態を示す斜視図である。 図4中の後方監視カメラ、配線、電装品ブラケット等を取外した状態を示す分解斜視図である。 電装品ブラケットを単体で示す斜視図である。 溝閉塞板を単体で示す斜視図である。 主ウエイト、補助ウエイト収容部、配線収容溝、後方監視カメラ等を図4中の矢示VIII−VIII方向からみた断面図である。 本発明の第2の実施の形態を示す図4と同様な斜視図である。 補助ウエイト収容部、および補助ウエイトの変形例を示す分解斜視図である。 溝閉塞板の変形例を示す図4と同様な斜視図である。
以下、本発明に係る建設機械の旋回フレームの実施の形態を、クローラ式の下部走行体を備えた油圧ショベルに適用した場合を例に挙げ、添付図面に従って詳細に説明する。
図中、1は建設機械の代表例としての油圧ショベルを示している。この油圧ショベル1の車体は、自走可能なクローラ式の下部走行体2と、該下部走行体2上に旋回可能に搭載された上部旋回体3とにより構成されている。そして、上部旋回体3の前側には作業装置4が俯仰動可能に設けられ、該作業装置4を用いて土砂の掘削作業等を行う構成となっている。
ここで、上部旋回体3は、支持構造体をなす旋回フレーム5を有し、該旋回フレーム5の前端側には作業装置4の基端部が回動可能に取付けられている。一方、旋回フレーム5の後端側にはウエイト支持部5Aが設けられ、該ウエイト支持部5Aには、作業装置4との重量バランスをとる後述のカウンタウエイト11が取付けられている。
また、旋回フレーム5の前部左側には、油圧ショベル1を操作するオペレータが乗込むキャブ6が配設され、カウンタウエイト11の前側には、内部にエンジン、油圧ポンプ、熱交換装置等の搭載機器類(いずれも図示せず)を収容する建屋カバー7が配設されている。
次に、11は本実施の形態に用いられるカウンタウエイトを示し、該カウンタウエイト11は、旋回フレーム5のウエイト支持部5Aに取付けられ、作業装置4との重量バランスをとるものである。ここで、カウンタウエイト11は、上部旋回体3の旋回半径を小さく抑えたるため、該上部旋回体3の旋回中心に接近して配置されている。そして、カウンタウエイト11は、後述の主ウエイト12と、補助ウエイト16と、後方監視カメラ18とにより大略構成されている。
12はカウンタウエイト11のベースとなる主ウエイトで、該主ウエイト12は、左,右方向の両端部が前方に突出した前面12Aと、左,右方向に円弧状に湾曲した後面12Bと、上方からみて左,右方向に延びる三日月状をなす上面12Cと、該上面12Cと同様な三日月状をなす下面12Dとを有し、例えば鋳造手段を用いて一体形成されている。
ここで、主ウエイト12の下端側には、前面12Aと下面12Dとを後面12Bに向けて切欠くことにより形成され、前面12Aと下面12Dとに開口した左,右のフレーム取付凹部12Eが凹設されている。そして、これら左,右のフレーム取付凹部12Eを、旋回フレーム5の後端部に設けられた左,右のウエイト支持部5Aにボルト等を用いて取付けることにより、旋回フレーム5の後端部に主ウエイト12が固定される構成となっている(図2参照)。
一方、主ウエイト12の上側には、左,右方向のほぼ中央部に位置して後述の補助ウエイト収容部13が設けられ、該補助ウエイト収容部13内には、後述の補助ウエイト16が着脱可能に取付けられる構成となっている。また、主ウエイト12の上面12Cのうち、補助ウエイト収容部13よりも後側には、左,右方向に離間して2個のボルト穴(雌ねじ穴)12Fが螺設され、これら左,右のボルト穴12F等を用いて、主ウエイト12の上面12Cに後述の後方監視カメラ18が取付けられる構成となっている。
13は主ウエイト12に設けられた補助ウエイト収容部を示し、該補助ウエイト収容部13は、主ウエイト12の前面12Aと上面12Cとを切欠くことにより形成され、後述の補助ウエイト16を取付け、取外し可能に収容するものである。そして、図3ないし図5に示すように、補助ウエイト収容部13は、主ウエイト12の左,右方向の中央部に配置され、前面12Aと上面12Cとに開口する凹窪部14と、後述のウエイト受座15とにより、全体として略T字状の凹部として形成されている。
ここで、補助ウエイト収容部13を構成する凹窪部14は、主ウエイト12の前面12Aと上面12Cとに開口し左,右方向に延びる上凹窪部14Aと、上凹窪部14Aの左,右方向の中央部から下方へと延びる下凹窪部14Bとにより構成されている。
この場合、上凹窪部14Aは、底面14A1と、奥面(後面)14A2と、左側面14A3と、右側面14A4とによって囲まれた左,右方向に延びる直方体状の空間を形成し、主ウエイト12の前面12Aと上面12Cとに開口している。一方、下凹窪部14Bは、底面14B1と、奥面(後面)14B2と、左側面14B3と、右側面14B4とによって囲まれた上,下方向に延びる直方体状の空間を形成し、主ウエイト12の前面12Aに開口している。
15は凹窪部14と共に補助ウエイト収容部13を構成するウエイト受座で、該ウエイト受座15は、凹窪部14内に形成された平坦面からなり、凹窪部14内に収容された後述の補助ウエイト16を受承するものである。
ここで、ウエイト受座15は、上凹窪部14Aと下凹窪部14Bとの境界部、即ち、上凹窪部14Aの底面14A1によって構成され、下凹窪部14Bを挟んで左,右方向で対をなした状態で前,後方向に延びる平坦面からなっている。また、これら左,右のウエイト受座15には、それぞれ大径なボルト穴(雌ねじ穴)15Aが螺設されている。
16は主ウエイト12と共にカウンタウエイト11を構成する補助ウエイトを示し、該補助ウエイト16は、主ウエイト12に設けられた補助ウエイト収容部13内に着脱可能に取付けられるものである。そして、補助ウエイト16は、図3に示すように、補助ウエイト収容部13の上凹窪部14Aに対応し左,右方向に延びる直方体状の上ウエイト部16Aと、下凹窪部14Bに対応し上,下方向に延びる直方体状の下ウエイト部16Bとにより全体としてT字状に形成されている。
ここで、上ウエイト部16Aの左,右方向の両端側は下ウエイト部16Bから張出した左,右の張出し部16Cとなり、これら左,右の張出し部16Cの下面が、補助ウエイト収容部13の左,右のウエイト受座15上に載置される構成となっている。また、左,右の張出し部16Cには、ウエイト受座15に螺設されたボルト穴15Aに対応するボルト挿通孔16Dがそれぞれ穿設され、上ウエイト部16Aの左,右方向の中央部には、アイボルト等の吊具(図示せず)を取付けるための吊具取付穴(雌ねじ穴)16Eが螺設されている。
そして、補助ウエイト16は、吊具取付穴16Eに取付けた吊具をクレーン等(いずれも図示せず)を用いて吊上げることにより、主ウエイト12の上面12C側から補助ウエイト収容部13の凹窪部14内に挿入される。そして、左,右の張出し部16Cの下面をウエイト受座15上に載置した状態で、ボルト挿通孔16Dに挿通したボルト17をウエイト受座15のボルト穴15Aに螺着することにより、主ウエイト12に固定される構成となっている。
18は主ウエイト12の後端部上面に設けられた電装品としての後方監視カメラを示している。この後方監視カメラ18は、例えばCCDカメラ等によって構成され、後述する電装品ブラケット23を介して主ウエイト12の上面12Cに着脱可能に取付けられている。
ここで、後方監視カメラ18には、例えば建屋カバー7内に格納された駆動装置(図示せず)から延びる配線(ケーブル)18Aが接続されており、この配線18Aは、後述する第1の配線収容溝19から第2の配線収容溝20を通って補助ウエイト16を迂回しつつ、主ウエイト12の上面12Cに取付けられた後方監視カメラ18に接続される構成となっている。また、後方監視カメラ18の下面には、後述の電装品ブラケット23に取付けるための2本の取付ボルト18Bが突設されている。
そして、後方監視カメラ18は、キャブ6内のオペレータにとって死角となるカウンタウエイト11の後方の範囲を撮影するもので、後方監視カメラ18によって撮影された画像を、キャブ6内に配置されたモニタ装置に表示することにより、オペレータは、キャブ6内で油圧ショベル1を操作しつつ、モニタ装置に表示される画像によってカウンタウエイト11の後方を確認(監視)することができる構成となっている。
次に、19は補助ウエイト収容部13に設けられた第1の配線収容溝を示し、この第1の配線収容溝19は、後方監視カメラ18に接続される配線18Aを収容するものである。ここで、第1の配線収容溝19は、図4および図5に示すように、上凹窪部14Aの底面14A1を右側面14A4に沿って下方に切欠くことにより、断面矩形状の凹陥溝として形成され、底面14A1によって構成されたウエイト受座15に沿って前,後方向に延びている。
このように、第1の配線収容溝19は、ウエイト受座15に隣接した位置で、補助ウエイト収容部13を構成する上凹窪部14Aの底面14A1を下方に切欠くことにより形成されている。そして、第1の配線収容溝19の前端部19Aは、主ウエイト12の前面12Aに開口している。また、第1の配線収容溝19の後端部19Bは、上凹窪部14Aの奥面14A2まで延び、後述する第2の配線収容溝20と連通する構成となっている。
20は第1の配線収容溝19に連続して補助ウエイト収容部13に設けられた第2の配線収容溝を示し、この第2の配線収容溝20は、第1の配線収容溝19と共に後方監視カメラ18の配線18Aを収容するものである。ここで、第2の配線収容溝20は、上凹窪部14Aの奥面14A2を主ウエイト12の後面12Bに向けて切欠くことにより、断面矩形状の凹陥溝として形成され、第1の配線収容溝19の後端部19Bから主ウエイト12の上面12Cに向けて斜め上向きに延びている。
このように、第2の配線収容溝20は、補助ウエイト収容部13を構成する上凹窪部14Aの奥面14A2よりもさらに後方に窪んだ凹陥溝からなっている。そして、第2の配線収容溝20の下端部20Aは、第1の配線収容溝19の後端部19Bに連通している。また、第2の配線収容溝20の上端部20Bは、主ウエイト12の上面12Cに開口する構成となっている。
21は補助ウエイト収容部13を構成する凹窪部14(上凹窪部14A)の奥面14A2側に形成されたブラケット取付面で、該ブラケット取付面21は、後述の電装品ブラケット23が取付けられるものである。ここで、ブラケット取付面21は、上凹窪部14Aの奥面14A2よりも一段奥まった位置に形成された平坦面からなっている。
そして、ブラケット取付面21は、上凹窪部14Aの左,右方向の中央部から左側面14A3の近傍に向けて左,右方向に延び、該ブラケット取付面21には、第2の配線収容溝20の上部側が開口している。また、ブラケット取付面21のうち第2の配線収容溝20よりも左側には、1個のボルト穴(雌ねじ穴)21Aが螺設されている。
22はブラケット取付面21よりも下側に位置して上凹窪部14Aの奥面14A2側に形成された閉塞板取付面で、該閉塞板取付面22は、後述の溝閉塞板28が取付けられるものである。ここで、閉塞板取付面22は、ブラケット取付面21と同様に、上凹窪部14Aの奥面14A2よりも一段奥まった位置に形成された平坦面からなり、ブラケット取付面21と同一平面を形成している。
そして、閉塞板取付面22は、上凹窪部14Aの左,右方向の中央部から右側面14A4に向けて左,右方向に延び、該閉塞板取付面22には、第2の配線収容溝20の下部側が開口している。また、閉塞板取付面22のうち第2の配線収容溝20を挟んで左,右両側には、2個のボルト穴(雌ねじ穴)22Aが螺設されている。
23は主ウエイト12の上面12Cに取付けられる電装品ブラケットを示し、該電装品ブラケット23は、後方監視カメラ18を取付けた状態で主ウエイト12の後端側に着脱可能に取付けるものである。そして、電装品ブラケット23は、図6に示すように、左,右方向に延びる板材を折曲げることにより形成され、主ウエイト12の上面12Cと対面する平板状の電装品取付板部23Aと、補助ウエイト収容部13(上凹窪部14A)のブラケット取付面21と対面する蓋部としての蓋板部23Bとにより構成されている。
ここで、電装品取付板部23Aの左,右方向の両端側には、主ウエイト12の上面12Cに設けられた各ボルト穴12Fに対応する左,右のボルト挿通孔23Cが穿設されている。また、電装品取付板部23Aの長さ方向の中間部には、主ウエイト12の上面12Cに開口した第2の配線収容溝20の上端部20Bに対応する位置に、後方監視カメラ18の配線18Aが挿通される四角形の配線挿通孔23Dが形成されると共に、後方監視カメラ18に突設された取付ボルト18Bが挿通される2個のボルト挿通孔23Eが穿設されている。
一方、蓋板部23Bには、主ウエイト12のブラケット取付面21に設けられたボルト穴21Aに対応するボルト挿通孔23Fが穿設されると共に、後述の配線クランプ25を取付けるためのクランプ取付孔23Gが穿設されている。
そして、図5に示すように、電装品ブラケット23のボルト挿通孔23Eに後方監視カメラ18の取付ボルト18Bを挿通し、この取付ボルト18Bにナット24を螺合することにより、電装品ブラケット23の電装品取付板部23Aに後方監視カメラ18が固定される構成となっている。このとき、該後方監視カメラ18の配線18Aは、電装品取付板部23Aの配線挿通孔23Dを通じて電装品ブラケット23の下面側に導出され、蓋板部23Bのクランプ取付孔23Gに取付けられた配線クランプ25によって保持される。
そして、電装品取付板部23Aのボルト挿通孔23Cに挿通したボルト26を、主ウエイト12のボルト穴12Fに螺合すると共に、蓋板部23Bのボルト挿通孔23Fに挿通したボルト27を、ブラケット取付面21のボルト穴21Aに螺合することにより、図4に示すように、電装品ブラケット23が、主ウエイト12の上面12Cとブラケット取付面21とに取付けられ、該電装品ブラケット23を介して、後方監視カメラ18が主ウエイト12の上面12Cに取付けられる構成となっている。
この状態で、後方監視カメラ18の配線18Aは、主ウエイト12の上面12Cに開口した第2の配線収容溝20の上端部20B内に挿入され、当該第2の配線収容溝20の下端部20Aへと導かれる。このとき、第2の配線収容溝20は、電装品ブラケット23の蓋板部23Bによって閉塞されるので、配線18Aが第2の配線収容溝20からはみ出すのを抑えることができる構成となっている。
28は主ウエイト12の閉塞板取付面22に取付けられる溝閉塞板を示し、該溝閉塞板28は、主として第1の配線収容溝19を閉塞するものである。そして、溝閉塞板28は、図7に示すように、左,右方向に延びる長方形状をなし閉塞板取付面22と対面する取付板部28Aと、該取付板部28Aの右端側から前方に向けて張出し、第1の配線収容溝19の上方に配置される長方形状の張出し板部28Bとにより、全体として略L字状に形成されている。
ここで、取付板部28Aの左,右方向の両端側には、閉塞板取付面22に設けられた各ボルト穴22Aに対応する左,右のボルト挿通孔28Cが穿設され、取付板部28Aの長さ方向の中間部には、配線クランプ25を取付けるためのクランプ取付孔28Dが穿設されている。また、張出し板部28Bには、前,後方向に離間して2個のクランプ取付孔28Dが穿設されている。
そして、図5に示すように、溝閉塞板28の各クランプ取付孔28Dに配線クランプ25を取付け、これら各配線クランプ25によって後方監視カメラ18の配線18Aを保持した状態で、取付板部28Aの各ボルト挿通孔28Cに挿通したボルト29を、閉塞板取付面22の各ボルト穴22Aに螺合することにより、溝閉塞板28が閉塞板取付面22に取付けられる構成となっている。
この状態で、溝閉塞板28の張出し板部28Bが、第1の配線収容溝19を上方から閉塞することにより、配線18Aが第1の配線収容溝19の外部にはみ出すのを抑えることができる構成となっている。また、本実施の形態では、溝閉塞板28の取付板部28Aを利用して第2の配線収容溝20の一部(下端側)を閉塞する構成となっている。
本実施の形態による油圧ショベル1は上述の如き構成を有するもので、この油圧ショベル1は、下部走行体2によって所望の作業場所まで自走した後、下部走行体2上で上部旋回体3を旋回させつつ、作業装置4を用いて土砂の掘削作業等を行う。
このとき、カウンタウエイト11(主ウエイト12)の後端部に取付けられた後方監視カメラ18は、キャブ6内のオペレータにとって死角となるカウンタウエイト11の後方を撮影し、この後方監視カメラ18によって撮影された画像は、キャブ6内に配置されたモニタ装置(図示せず)に表示される。これにより、キャブ6内で油圧ショベル1を操作するオペレータは、モニタ装置に表示される画像によってカウンタウエイト11の後方を確認(監視)することができ、掘削作業等の安全性を高めることができる。
ここで、本実施の形態による油圧ショベル1は、主ウエイト12に対する補助ウエイト16の取付け、取外し作業を行うときに、主ウエイト12に取付けた後方監視カメラ18の配線18Aが、補助ウエイト16と干渉しないように構成されており、以下、主ウエイト12に対する後方監視カメラ18の取付け作業について説明する。
まず、図5に示すように、電装品ブラケット23のボルト挿通孔23Eに後方監視カメラ18の取付ボルト18Bを挿通し、この取付ボルト18Bにナット24を螺合することにより、電装品ブラケット23の電装品取付板部23Aに後方監視カメラ18を固定する。そして、後方監視カメラ18の配線18Aを、電装品取付板部23Aの配線挿通孔23Dを通じて電装品ブラケット23の下面側に導出し、蓋板部23Bのクランプ取付孔23Gに取付けた配線クランプ25によって保持する。
そして、電装品取付板部23Aのボルト挿通孔23Cにボルト26を挿通し、このボルト26を、主ウエイト12のボルト穴12Fに螺合する。また、蓋板部23Bのボルト挿通孔23Fにボルト27を挿通し、このボルト27を、ブラケット取付面21のボルト穴21Aに螺合する。これにより、図4に示すように、主ウエイト12の上面12Cとブラケット取付面21とに電装品ブラケット23を取付け、該電装品ブラケット23を介して、後方監視カメラ18を主ウエイト12の上面12Cに取付けることができる。
このとき、後方監視カメラ18の配線18Aは、主ウエイト12の上面12Cに開口した第2の配線収容溝20の上端部20B内に挿入される。また、電装品ブラケット23の蓋板部23Bには、配線クランプ25を介して配線18Aが保持されているので、電装品ブラケット23をブラケット取付面21に取付けた状態で、配線18Aを第2の配線収容溝20内に確実に収容し、当該配線18Aを、第2の配線収容溝20の上端部20Bから下端部20Aへと導くことができる。しかも、電装品ブラケット23の蓋板部23Bは、第2の配線収容溝20の上端側を前方から閉塞するので、配線18Aが、第2の配線収容溝20の外部にはみ出すのを確実に抑えることができる。
次に、溝閉塞板28を用意し、該溝閉塞板28の各クランプ取付孔28Dに取付けた配線クランプ25によって配線18Aを保持する。そして、取付板部28Aの各ボルト挿通孔28Cに挿通したボルト29を、閉塞板取付面22の各ボルト穴22Aに螺合することにより、溝閉塞板28を閉塞板取付面22に取付けることができる。
このとき、溝閉塞板28の取付板部28Aと張出し板部28Bには、それぞれ配線クランプ25を介して配線18Aが保持されているので、溝閉塞板28を閉塞板取付面22に取付けた状態で、配線18Aを第1の配線収容溝20内に確実に収容し、当該配線18Aを、第1の配線収容溝19の後端部19Bから前端部19Aへと導くことができる。しかも、溝閉塞板28は、張出し板部28Bによって第1の配線収容溝19を上方から閉塞するので、配線18Aが第1の配線収容溝19の外部にはみ出すのを確実に抑えることができる。
このようにして、主ウエイト12の上面12Cに取付けられる後方監視カメラ18の配線18Aを、主ウエイト12の補助ウエイト収容部13に設けた第1,第2の配線収容溝19,20内に収容することにより、補助ウエイト収容部13内に取付けられる補助ウエイト16を迂回した状態で、建屋カバー7内に格納された駆動装置(図示せず)と後方監視カメラ18との間を配線18Aによって接続することができる。
そして、後方監視カメラ18を主ウエイト12の上面12Cに取付けた後には、図3に示すように、補助ウエイト16をクレーン等(図示せず)を用いて吊上げ、主ウエイト12の上面12C側から補助ウエイト収容部13の凹窪部14内に挿入する。そして、補助ウエイト16の左,右の張出し部16Cの下面を、ウエイト受座15上に載置した状態で、ボルト挿通孔16Dに挿通したボルト17をウエイト受座15のボルト穴15Aに螺着することにより、補助ウエイト16を主ウエイト12に固定することができる。
このとき、主ウエイト12に取付けた後方監視カメラ18の配線18Aは、補助ウエイト収容部13に設けた第1,第2の配線収容溝19,20内に収容されているので、補助ウエイト収容部13のウエイト受座15に補助ウエイト16を載置した状態で、配線18Aを第1,第2の配線収容溝19,20内に確実に保持しておくことができる。これにより、後方監視カメラ18の配線18Aが、主ウエイト12や補助ウエイト16の表面に露出した状態で配置されることがなく、該配線18Aを保護することができると共に、後方監視カメラ18の信頼性を高めることができる。
また、後方監視カメラ18の配線18Aを、第1,第2の配線収容溝19,20内に収容することにより、主ウエイト12の補助ウエイト収容部13に対し、補助ウエイト16を取付け、取外しするときに、補助ウエイト16と配線18Aとが干渉するのを確実に防止することができ、補助ウエイト16の取付け、取外し作業の作業性を高めることができる。また、配線18Aを第1,第2の配線収容溝19,20内に収容することにより、配線18Aがカウンタウエイト11の外部から目視されるのを防止することができ、油圧ショベル1全体の外観品質を向上させることができる。
さらに、本実施の形態では、主ウエイト12に後方監視カメラ18を取付ける電装品ブラケット23に、第2の配線収容溝20を閉塞する蓋板部23Bを設け、主ウエイト12の閉塞板取付面22に、第1の配線収容溝19を閉塞する溝閉塞板28を設ける構成としている。これにより、第1,第2の配線収容溝19,20内に収容された配線18Aが、例えば油圧ショベル1が発生する振動等によって補助ウエイト収容部13内にはみ出すのを、電装品ブラケット23の蓋板部23Bと溝閉塞板28とによって防止することができる。この結果、補助ウエイト収容部13を構成する上凹窪部14Aの底面14A1、奥面14A2、左,右の側面14A3,14A4と補助ウエイト16との間に、配線18Aが不用意に挟まれるのを抑えることができ、配線18Aを保護すると共に後方監視カメラ18の信頼性を高めることができる。
さらに、本実施の形態では、第1の配線収容溝19を、補助ウエイト収容部13のウエイト受座15に隣接した位置で、補助ウエイト収容部13を構成する上凹窪部14Aの底面14A1を下方に切欠くことにより形成している。従って、第1の配線収容溝19内に配線18Aを収容することにより、ウエイト受座15に補助ウエイト16を載置するときに、後方監視カメラ18の配線18Aを、誤ってウエイト受座15と補助ウエイト16との間に挟んでしまうのを抑えることができ、配線18Aを確実に保護することができる。
次に、図9は本発明の第2の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、第1の配線収容溝をウエイト受座の右側方に設けたことにある。なお、本実施の形態では、上述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略するものとする。
図中、31は主ウエイト12の補助ウエイト収容部13に設けられた第1の配線収容溝を示し、該第1の配線収容溝31は、第1の実施の形態による第1の配線収容溝19に代えて本実施の形態に用いたものである。
ここで、第1の配線収容溝31は、補助ウエイト収容部13を構成する上凹窪部14Aの右側面14A4を底面14A1に沿って右側方に切欠くことにより、断面矩形状の凹陥溝として形成され、底面14A1によって構成されたウエイト受座15に沿って前,後方向に延びている。
このように、本実施の形態による第1の配線収容溝31は、ウエイト受座15に隣接した位置で、補助ウエイト収容部13を構成する上凹窪部14Aの右側面14A4を右側方に切欠くことにより形成されている。そして、第1の配線収容溝31の前端部31Aは、主ウエイト12の前面12Aに開口している。また、第1の配線収容溝31の後端部31Bは、上凹窪部14Aの奥面14A2まで延び、第2の配線収容溝20の下端部20Aと連通している。
32は主ウエイト12の閉塞板取付面22に取付けられる溝閉塞板を示し、該溝閉塞板32は、第1の実施の形態による溝閉塞板28に代えて本実施の形態に用いたもので、主として第1の配線収容溝31を閉塞するものである。ここで、溝閉塞板32は、左,右方向に延びる長方形状をなし閉塞板取付面22と対面する取付板部32Aと、該取付板部32Aの右端側から前方に向けて張出し、第1の配線収容溝31と左,右方向で対面する長方形状の張出し板部32Bとにより、全体として略L字状に形成されている。
そして、取付板部32Aに挿通したボルト29を閉塞板取付面22に螺合することにより、溝閉塞板32が閉塞板取付面22に取付けられ、この状態で、溝閉塞板32の張出し板部32Bが、第1の配線収容溝31を側方から閉塞すると共に、取付板部32Aが第2の配線収容溝20の下端側を前方から閉塞する構成となっている。また、溝閉塞板32には、複数の配線クランプ25が取付けられ、該各配線クランプ25によって後方監視カメラ18の配線18Aを保持する構成となっている。
本実施の形態による第1の配線収容溝31は、上述の如くウエイト受座15に隣接した位置で、補助ウエイト収容部13を構成する上凹窪部14Aの右側面14A4を右側方に切欠くことにより形成されている。
従って、本実施の形態においても、補助ウエイト収容部13のウエイト受座15に補助ウエイト16を載置した状態で、後方監視カメラ18の配線18Aを、第1の配線収容溝31と第2の配線収容溝19とに確実に保持しておくことができる。この結果、配線18Aを保護することができると共に、後方監視カメラ18の信頼性を高めることができる。また、主ウエイト12の補助ウエイト収容部13に対し、補助ウエイト16を取付け、取外しするときに、補助ウエイト16と配線18Aとが干渉するのを確実に防止することができ、補助ウエイト16の取付け、取外し作業の作業性を高めることができる。
なお、上述した各実施の形態では、主ウエイト12の補助ウエイト収容部13を構成する凹窪部14を、左,右方向に延びる上凹窪部14Aと上,下方向に延びる下凹窪部14BとによりT字状に形成し、これと同様なT字状に形成された補助ウエイト16を凹窪部14内に収容する場合を例示している。
しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば図10に示す第1の変形例のように、左,右方向に延びる直方体状の空間によって形成された凹窪部33と、凹窪部33の底面33Aからなるウエイト受座34とによって補助ウエイト収容部35を構成してもよい。この場合には、実施の形態に用いたT字状の凹窪部14と同等の容積を確保するため、凹窪部33は、主ウエイト12の上面12Cから底面33Aまでの深さ寸法を大きく設定し、この凹窪部14に対応した高さ寸法が大きな直方体状の補助ウエイト36を、ウエイト受座34によって受承する構成となる。また、第1の配線収容溝19の位置が凹窪部33の底面33Aよりも一段下がる分、溝閉塞板28′の張出し板部28B′が、取付板部28A′から下方に延びる構成となる。
また、上述した第1の実施の形態では、閉塞板取付面22に溝閉塞板28を取付けることにより、溝閉塞板28の張出し板部28Bによって第1の配線収容溝19を閉塞すると共に、溝閉塞板28の取付板部28Aを利用して第2の配線収容溝20の一部を閉塞した場合を例示している。
しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば図11に示す第2の変形例のように、上凹窪部14Aの右側面14A4を切欠くことにより閉塞板取付面22′を形成し、この閉塞板取付面22′に、取付板部37Aと張出し板部37BとによりL字状に屈曲した溝閉塞板37を取付け、該溝閉塞板37の張出し板部37Bによって第1の配線収容溝19のみを閉塞する構成としてもよい。この場合には、電装品取付板部38Aと、蓋板部38Bと、該蓋板部38Bから第2の配線収容溝20に沿って斜め下向きに延びる張出し板部38Cとを有する電装品ブラケット38を用いることにより、蓋板部38Bと張出し板部38Cとによって第2の配線収容溝20をほぼ全域に亘って閉塞する構成としてもよい。
また、上述した各実施の形態では、カウンタウエイト11に取付ける電装品として、後方監視カメラ18を例示している。しかし、本発明はこれに限らず、例えば油圧ショベルの動作状態を表示する表示灯、GPSアンテナ等の他の電装品を取付ける構成としてもよい。
さらに、上述した各実施の形態では、建設機械としてクローラ式の油圧ショベルを例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えばホイール式の油圧ショベル、油圧クレーン等の他の建設機械にも広く適用することができる。
1 油圧ショベル(建設機械)
2 下部走行体(車体)
3 上部旋回体(車体)
4 作業装置
11 カウンタウエイト
12 主ウエイト
12A 前面
12B 後面
12C 上面
12D 下面
13,35 補助ウエイト収容部
14,33 凹窪部
14A 上凹窪部
14A2,14B2 奥面
15,34 ウエイト受座
16,36 補助ウエイト
18 後方監視カメラ(電装品)
18A 配線
19,31 第1の配線収容溝
20 第2の配線収容溝
23,38 電装品ブラケット
23B,38B 蓋板部(蓋部)
28,28′,32,37 溝閉塞板

Claims (5)

  1. 自走可能な車体と、該車体の前部側に設けられた作業装置と、前記車体の後部側に設けられ前記作業装置との重量バランスをとるカウンタウエイトとからなり、
    前記カウンタウエイトは、前面、後面、上面および下面を有し前記前面と上面とを切欠くことにより補助ウエイト収容部が形成された主ウエイトと、該主ウエイトの補助ウエイト収容部に取付けられる補助ウエイトと、前記主ウエイトに設けられた電装品とにより構成してなる建設機械において、
    前記補助ウエイト収容部は、前記主ウエイトの前面と上面とに開口した凹窪部と、該凹窪部内に収容された前記補助ウエイトを受承するため前記凹窪部内に形成された平坦面からなるウエイト受座とにより構成し、
    前記補助ウエイト収容部には、前記ウエイト受座に沿って前,後方向に延びる第1の配線収容溝と、該第1の配線収容溝の後端側から前記凹窪部の奥面に沿って前記主ウエイトの上面へと延びる第2の配線収容溝とからなる配線収容溝を設け、
    前記配線収容溝には、前記第1の配線収容溝から第2の配線収容溝を通って前記電装品に延びる配線を収容する構成としたことを特徴とする建設機械。
  2. 前記主ウエイトの上面には前記電装品を取付ける電装品ブラケットを設け、該電装品ブラケットには前記第2の配線収容溝を閉塞する蓋部を一体的に設ける構成としてなる請求項1に記載の建設機械。
  3. 前記補助ウエイト収容部の凹窪部には前記第1の配線収容溝を閉塞する溝閉塞板を設ける構成としてなる請求項1または2に記載の建設機械。
  4. 前記第1の配線収容溝は、前記ウエイト受座に隣接した位置で前記主ウエイトを下方または側方に切欠くことにより形成してなる請求項1,2または3に記載の建設機械。
  5. 前記ウエイト収容部の凹窪部は、前記主ウエイトの前面と上面とに開口した上凹窪部と、該上凹窪部から下方に延びる下凹窪部とによりT字状に形成し、前記ウエイト受座は、前記上凹窪部と下凹窪部との境界部に位置する平坦面により形成し、前記補助ウエイトは、前記主ウエイトの上面側から前記ウエイト収容部に対して取付け、取外しされるT字状の補助ウエイトにより形成してなる請求項1,2,3または4に記載の建設機械。
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