JP2010116687A - 建設機械のフレーム構造 - Google Patents

建設機械のフレーム構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2010116687A
JP2010116687A JP2008289133A JP2008289133A JP2010116687A JP 2010116687 A JP2010116687 A JP 2010116687A JP 2008289133 A JP2008289133 A JP 2008289133A JP 2008289133 A JP2008289133 A JP 2008289133A JP 2010116687 A JP2010116687 A JP 2010116687A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frame
bottom plate
revolving frame
revolving
casting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008289133A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4609570B2 (ja
Inventor
Eiji Maeba
栄二 前場
Isao Miyaji
功 宮地
Asuka Atoguchi
明日香 後口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobelco Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Kobelco Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobelco Construction Machinery Co Ltd filed Critical Kobelco Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP2008289133A priority Critical patent/JP4609570B2/ja
Priority to EP20090174308 priority patent/EP2184410A2/en
Publication of JP2010116687A publication Critical patent/JP2010116687A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4609570B2 publication Critical patent/JP4609570B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02FDREDGING; SOIL-SHIFTING
    • E02F9/00Component parts of dredgers or soil-shifting machines, not restricted to one of the kinds covered by groups E02F3/00 - E02F7/00
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02FDREDGING; SOIL-SHIFTING
    • E02F9/00Component parts of dredgers or soil-shifting machines, not restricted to one of the kinds covered by groups E02F3/00 - E02F7/00
    • E02F9/08Superstructures; Supports for superstructures
    • E02F9/0808Improving mounting or assembling, e.g. frame elements, disposition of all the components on the superstructures
    • E02F9/0825Cast frame structure

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mining & Mineral Resources (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)

Abstract

【課題】サイドカバーの位置決めを容易に行うことができるとともに、鋳造後の旋回フレームの水平方向の基準面を油圧チューブ等の取り回し時に邪魔とならないように設けることができるようにする。
【解決手段】左側側壁32c及び右側側壁32dとサイドカバー23の下端縁を嵌め込むための間隙を存して旋回フレーム31の底板32からそれぞれ立設する複数のガイド部37を鋳造により一体形成するとともに、複数のガイド部37の上面を略同一平面に形成して水平方向の基準面を構成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、建設機械のフレーム構造に関するものである。
従来より、クローラ式の下部走行体と、下部走行体上に旋回自在に搭載された上部旋回体と、上部旋回体の前側に設けられた作業アタッチメントとを備えた油圧ショベル等の建設機械が知られている(例えば、特許文献1参照)。この上部旋回体の下部側には、エンジン、油圧ポンプ、運転席、カウンタウェイト等を搭載する支持構造体としての旋回フレームが設けられている。この旋回フレームは、平板状の底板における幅方向中央部の左右両側に補強リブを溶接した構成とされ、掘削作業時の掘削荷重に対する強度と剛性を得るようにしている。
ここで、旋回フレームの底板の板厚が薄い場合には、補強リブの溶接時に溶接歪みが発生するおそれがある。このような溶接歪みを解消するため、旋回フレームと補強リブとを鋳造により一体形成することで、十分な強度と剛性を得るようにした建設機械のフレーム構造が開発されている(例えば、特許文献2〜4参照)。
ここで、従来の建設機械のフレーム構造、特に、特許文献4に記載のフレーム構造では、上部旋回体の旋回フレームに搭載されたエンジンや油圧ポンプ等の搭載機器を覆うために、上フランジと下フランジとを有するカバーを旋回フレームの周縁部に取り付けるようにしている。具体的に、旋回フレームの周縁部には、突状体としての六角穴付きボルトが取り付けられている。また、カバーの下フランジには、この六角穴付きボルトのボルト孔に対応する嵌合穴が形成されている。そして、六角穴付きボルトのボルトヘッドとカバーの下フランジの嵌合穴とを嵌合させてカバーの位置決めを行い、上フランジを締結ボルト等で締結することで、旋回フレームにカバーを取り付けるようにしている。
特開2001−107388号公報 特開2005−2572号公報 特開2007−303129号公報 特開2008−7966号公報
しかしながら、従来の建設機械のフレーム構造では、カバーの位置決めに用いる六角穴付きボルトの部品コストや取付作業コストが増大することから、このような別部品を用いなくてもカバーを位置決めすることができるフレーム構造が望まれていた。
さらに、別の課題として、従来の建設機械のフレーム構造では、旋回フレームを鋳造により一体形成しているから、エンジンを搭載するためのブラケット部や作業アタッチメントの取付部等の平面度が必要な箇所については、鋳造後に切削加工を行って平面度を確保する必要がある。具体的に、旋回フレームを切削加工する際には、上面に水平方向の基準面を有する基準部を旋回フレームの左右方向に間隔をあけて複数設けておき、この基準面を作業台に設置して平面度を確保した上で該当箇所を切削加工するようにしている。
しかしながら、このような基準部は、平面度を確保するための切削作業が完了した後には必要のない部材となってしまうため、旋回フレーム内において電気配線や油圧チューブの取り回しの際に邪魔になってしまうという問題があった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、サイドカバーの位置決めを容易に行うことができるとともに、鋳造後の旋回フレームの水平方向の基準面を油圧チューブ等の取り回し時に邪魔とならないように設けることができるようにした。
上述した目的を達成するため、本発明は、サイドカバーの位置決めを行うためのガイド部と、水平方向の基準面を有する基準部とを1つの部材で兼用するようにした。
具体的に、本発明は、上部旋回体に搭載された搭載機器を覆うように該上部旋回体の左右両側に立設するサイドカバーを備えた建設機械のフレーム構造を対象とし、次のような解決手段を講じた。
すなわち、請求項1の発明は、前記上部旋回体の下部側に配置される旋回フレームを備え、
前記旋回フレームには、該旋回フレームの底板の左側端縁及び右側端縁からそれぞれ立設する左側及び右側側壁と、該左側及び右側側壁と前記サイドカバーの下端縁を嵌め込むための間隙を存して該旋回フレームの底板からそれぞれ立設する複数のガイド部とが鋳造により一体形成され、
前記複数のガイド部の上面は、略同一平面に形成されて水平方向の基準面を構成していることを特徴とするものである。
請求項1の発明では、上部旋回体の下部側には旋回フレームが配置される。この旋回フレームには、その底板の左側端縁及び右側端縁からそれぞれ立設する左側及び右側側壁と、左側及び右側側壁とサイドカバーの下端縁を嵌め込むための間隙を存して旋回フレームの底板からそれぞれ立設する複数のガイド部とが鋳造により一体形成される。複数のガイド部の上面は略同一平面に形成され、水平方向の基準面として構成される。
このような構成とすれば、サイドカバーを位置決めするためのガイド部と、旋回フレームの水平方向の基準面を有する基準部とを1つの部材で兼用することができる。このため、ガイド部と基準部とをそれぞれ別々に旋回フレームに設けた場合に比べて、電気配線や油圧チューブの取り回し時の配管スペースを広く確保することができて作業性が向上する。また、ガイド部を鋳造により旋回フレームと一体形成しているから、ガイド部を別部材にして旋回フレームに取り付けた場合に比べて、部品コストや取付コストを削減することができ、コスト低減に有利となる。
請求項2の発明は、請求項1において、
前記ガイド部は、前後方向に長尺な板状体で形成されていることを特徴とするものである。
請求項2の発明では、前後方向に長尺な板状体でガイド部が形成される。これにより、サイドカバーの下端縁とガイド部との接触面積が広くなるため、左側及び右側側壁とガイド部との間隙にサイドカバーを嵌め込んだときに、サイドカバーの厚さ方向への移動を確実に規制することができてサイドカバーのガタツキ等を抑制する上で有利となる。
本発明によれば、サイドカバーを位置決めするためのガイド部と、旋回フレームの水平方向の基準面を有する基準部とを1つの部材で兼用することで、電気配線や油圧チューブの取り回し時の配管スペースを広く確保することができて作業性が向上する。また、ガイド部を鋳造により旋回フレームと一体形成しているから、ガイド部を別部材にして旋回フレームに取り付けた場合に比べて、部品コストや取付コストを削減することができ、コスト低減に有利となる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る建設機械の構成を示す側面図、図2は上部旋回体を斜め後方から見たときの斜視図である。図1及び図2に示すように、この建設機械1は、キャノピ仕様の小型ショベル、いわゆるミニショベルであり、クローラ21,21を装着した下部走行体20と、下部走行体20上に旋回自在に搭載された上部旋回体30とを備えている。そして、上部旋回体30後端の旋回半径が下部走行体20の車幅内に略収まるような後方小旋回タイプに構成されている。
前記上部旋回体30には、運転席5やコントロールボックス6等を配置するための運転スペースAが設けられている。運転スペースAの後部には、エンジン40を収納するためのエンジン収納スペースが設けられ、エンジンカバー22により覆われている。このエンジン40は、エンジンマウント41を介して後述する支持ブラケット35に支持されることで、上部旋回体30の下部側に配置された旋回フレーム31に取り付けられている。エンジンカバー22の上部側には、オペレータが着座するための運転席5が設けられている。運転席5の左側には、油圧機器を収納するための機器スペースが設けられ、サイドカバー23により覆われている。運転席5の右側には、図示しない燃料タンクが設けられ、サイドカバー23により覆われている。
前記運転スペースAの左側前方は、オペレータが運転席5に乗降するための乗降口として開放されており、その床面Fには滑り止めや靴底に付着した泥を落とすための凹凸部が設けられている。
前記上部旋回体30の前側には、作業用途に応じて取り替え可能なフロントアタッチメント10を接続するためのスイングポスト14が設けられている。このスイングポスト14には、フロントアタッチメント10を垂直軸14a周りに回動可能なスイングブラケット15が連結されている。
前記フロントアタッチメント10は、ブーム11、アーム12、バケット13及びこれらを駆動させるブームシリンダ11a、アームシリンダ12a、バケットシリンダ13aとを備えており、ブーム11の基端部がスイングブラケット15に接続されている。ここで、ブームシリンダ11aを伸縮させると、ブーム11を前方に倒した状態からブーム11を運転席5側に駆動させて持ち上げた状態に切り替えることができるようになっている。なお、スイングブラケット15は、スイングシリンダ15a(図4参照)を伸縮動作させることによって、左右方向にスイング動作するようになっている。
前記運転席5の左右両側には、各種制御を行うためのコントロールボックス6が設けられている。このコントロールボックス6の前側端部には、フロントアタッチメント10を駆動するための操作レバー7が設けられている。
前記運転席5の前方には、上部旋回体30の床面Fから上方に延びる操作レバー8が設けられている。この操作レバー8を操作することにより、下部走行体20を前進又は後退させることができる。操作レバー8の可動範囲よりも前側には、運転席5の下部位置を保護する下側フロントガード9が配設されている。
また、前記運転席5の周囲を囲むようにして、右側前方には前側キャノピ支柱25が、右側後方には後側キャノピ支柱26が、運転席5の左側(乗降口側方)には横側キャノピ支柱27がそれぞれ立設されている。そして、前側キャノピ支柱25、後側キャノピ支柱26、横側キャノピ支柱27の各上端部には、頭上からの落下物に対してオペレータを保護するためのルーフ28が取り付けられて、ルーフ28を運転席5上方に配置するように支持している。
次に、本発明の特徴部分である、上部旋回体30の下部側に配置された旋回フレーム31の構成について説明する。図3は旋回フレームの構成を示す斜視図、図4は平面図、図5は旋回フレームを下方から見たときの平面図である。
図3〜図5に示すように、この旋回フレーム31は、駆動源としてのエンジン40、作動油を吐出する油圧ポンプ43、油圧ポンプ43から吐出された作動油の供給制御を行うコントロールバルブ44等を搭載するための支持構造体として構成されたものであり、平板状の底板32と、底板32の前後左右側の周縁からそれぞれ立設した前側側壁32a、後側側壁32b、左側側壁32c、右側側壁32dと、エンジン40を支持する支持ブラケット35とが鋳造により一体形成されている。
前記旋回フレーム31の前側側壁32a及び後側側壁32bは、左側側壁32c及び右側側壁32dよりも一段高くなるように立設している。前側側壁32aの前部には、フロントアタッチメント10を接続するためのスイングポスト14が鋳造により一体形成されている。また、前側側壁32aにおけるスイングポスト14よりも左側には、厚さ方向に貫通するシリンダ挿通孔29が形成され、スイングシリンダ15aのロッド先端部が挿通している。
前記旋回フレーム31の後側側壁32bの前部には、カウンタウェイト33が鋳造により一体形成されている。このカウンタウェイト33は、フロントアタッチメント10との重量バランスを取るために設けられるものであり、厚肉で重量のある板状体として形成されている。
前記旋回フレーム31の旋回中心位置には、スイベルジョイント50が設けられている。このスイベルジョイント50は、上部旋回体30及び下部走行体20にそれぞれ設けられた油圧チューブ45同士を接続するものであり、上部旋回体30の旋回動作に連動して回動することで、油圧チューブ45がねじれないように保持している。
前記旋回フレーム31の底板32における幅方向中央部の左右両側には、前側側壁32aのスイングポスト14近傍から後側側壁32bに向かって二股状に分かれた補強リブ34が立設している。この補強リブ34は、鋳造により底板32と一体形成され、掘削作業時の掘削荷重に対する強度と剛性を得るようにしている。
前記補強リブ34の前側寄り位置における立設方向の基端部には、厚さ方向に貫通する配管挿通孔34aが形成されている。この配管挿通孔34aは、補強リブ34を挟んで左右両端部にそれぞれ配設された油圧ポンプ43及びコントロールバルブ44を接続する油圧チューブ45を挿通させるための孔である。
具体的に、前記旋回フレーム31の左側後部位置には油圧ポンプ43が配設され、右側前部位置にはコントロールバルブ44が配設されており、両者は油圧チューブ45を介して接続されている。この油圧チューブ45は、結束部材46で束ねられて旋回フレーム31の底板32の上面に沿って取り回されており、その途中で補強リブ34の配管挿通孔34a内を挿通している。
また、前記旋回フレーム31の底板32における配管挿通孔34aに対応する位置には、厚さ方向に貫通して配管挿通孔34aに連通する連通孔34bが形成されている。このような連通孔34bを形成することで、旋回フレーム31と補強リブ34とを鋳造により一体形成する際に、配管挿通孔34aに対応する箇所に中子を配置する等しなくても、鋳型を上下に離型するだけで容易に配管挿通孔34aを形成することができる。
具体的に、前記旋回フレーム31の鋳造時には、補強リブ34の配管挿通孔34aに対応する箇所に中子を配置するのではなく、下側の鋳型における対応する箇所を膨出させるようにしている。そのため、上下一対に組み合わせた鋳型に溶融した金属を流し込んで鋳造した後、鋳型を上下に離型させることで旋回フレーム31を取り出す際に、旋回フレーム31の底板32には膨出部分に対応して配管挿通孔34a及び連通孔34bが形成されることとなり、スムーズに鋳型を離型させることができる。これにより、中子を取り付け及び取り外す作業が必要無くなり、旋回フレーム31と補強リブ34とを容易に一体形成することができる。
さらに、油圧ポンプ43とコントロールバルブ44とを接続する油圧チューブ45を旋回フレーム31の底板32上面に沿って取り回す際に、連通孔34bから油圧チューブ45を視認したり、連通孔34bを介して油圧チューブ45を把持して配管挿通孔34aに挿通させる作業を容易に行うことができる。また、油圧チューブ45とその他の配管(例えば、パイロットチューブ等)とを高さ方向に離間させて取り回すことができるため、これらのチューブ同士が重なり合うことがなく、装置のメンテナンス時に作業スペースを十分広く確保することができて作業性が向上する。
前記旋回フレーム31の後部位置には、エンジン40(図1参照)が搭載されている。このエンジン40は、エンジンマウント41を介して支持ブラケット35に支持されている。エンジンマウント41は、樹脂やゴム等の弾性体で構成され、エンジン40の振動を吸収して、その振動が旋回フレーム31に伝達されるのを軽減するものである。
前記支持ブラケット35は、鋳造により旋回フレーム31と一体形成されている。この支持ブラケット35は、旋回フレーム31の底板32から立設した立設部35aと、立設部35aの上端部から水平方向に張り出した平面部35bとを有している。この平面部35bには、締結ボルト42を挿通するためのボルト挿通孔35cが形成されている。
前記支持ブラケット35は、旋回フレーム31の内部における前後左右に間隔をあけて4つ配置されており、平面部35bはそれぞれ同一平面とされている。この平面部35bには、エンジンマウント41を介してエンジン40が載置され、エンジン40下方からボルト挿通孔35cを介して挿通された締結ボルト42により、エンジン40が支持ブラケット35に締結されている。
そして、4つの支持ブラケット35の平面部35bのうち、前側の左右位置に設けられた平面部35bは、左右の補強リブ34の前後方向略中央位置から立設した立設部35aの上端部から水平方向の内方に向かって張り出している。また、後側の左右位置に設けられた平面部35bは、立設部35aとしての後側側壁32bの上端部から水平方向の前方に向かって張り出している。
ここで、前記旋回フレーム31の底板32における、支持ブラケット35の平面部35bに対して平面視でオーバーラップする位置には、貫通孔36が形成されている。具体的に、前側の左右位置に設けられた平面部35bに対応する貫通孔36は、左右の補強リブ34に跨って貫通してスイベルジョイント50を視認可能な位置に形成されている。また、後側の左右位置に設けられた平面部35bに対応する貫通孔36は、後側側壁32bと、左右の補強リブ34とで囲まれるように貫通してエンジン40を視認可能な位置に形成されている。
このように、本実施形態では、旋回フレーム31の底板32における支持ブラケット35の平面部35bに対して平面視でオーバーラップする位置に貫通孔36を形成するようにしている。その理由は、以下の通りである。
すなわち、前記旋回フレーム31及び支持ブラケット35を鋳造により一体形成しようとすると、支持ブラケット35の平面部35bのように水平方向に張り出した箇所が存在した場合には、上下一対に組み合わせた鋳型に溶融した金属を流し込んで鋳造した後、鋳型を上下に離型させることで旋回フレーム31を取り出す際に、旋回フレーム31の底板32と支持ブラケット35の平面部35bとの間の隙間にも金属が流れ込んでしまうため、鋳型を上下に離型させることができない。そのため、この隙間に対応する箇所に予め中子を配置して金属が流れ込まないように鋳造した後で中子を取り外すことが考えられるが、中子の取り付け及び取り外し作業が別途必要となるため、作業工数が増大してしまうという問題があった。
これに対し、本実施形態では、旋回フレーム31の底板32と支持ブラケット35の平面部35bとの間の隙間に対応する箇所に中子を配置するのではなく、下側の鋳型における対応する箇所を膨出させるようにしている。そのため、上下一対に組み合わせた鋳型に溶融した金属を流し込んで鋳造した後、鋳型を上下に離型させることで旋回フレーム31を取り出す際に、旋回フレーム31の底板32には膨出部分に対応して貫通孔36が形成されることとなり、スムーズに鋳型を離型させることができる。これにより、中子を取り付け及び取り外す作業が必要無くなり、旋回フレーム31と支持ブラケット35とを容易に一体形成することができる。
また、前側の左右位置に設けられた平面部35bに対応する貫通孔36は、スイベルジョイント50を視認可能な位置に形成されているから、オペレータが旋回フレーム31の下方から貫通孔36を介してスイベルジョイント50を視認しながら、油圧チューブ45をスイベルジョイント50に接続する作業を容易に行うことができて作業性が向上する。
また、後側の左右位置に設けられた平面部35bに対応する貫通孔36は、エンジン40を視認可能な位置に形成されているから、オペレータが旋回フレーム31の下方からエンジン40を視認しながら、エンジン40のメンテナンス作業を容易に行うことができて作業性が向上する。さらに、操作レバー7等に接続されている図示しないパイロットチューブやその他の電気配線等がエンジン40上方に取り回されていた場合であっても、そのパイロットチューブ等を回避すべく、支持ブラケット35の平面部35bに載置させたエンジン40を締結ボルト42によりエンジン40下方から締結することができるため、取付作業性が向上する。
なお、前記旋回フレーム31の底板32には、上述した貫通孔36の他にも、旋回フレーム31の軽量化のために、左右の補強リブ34よりも外側位置に前後方向に間隔をあけて抜き孔38が形成されている。
図6は、サイドカバーの取付構造を示す断面図である。図6に示すように、前記旋回フレーム31の左側側壁32c及び右側側壁32dの近傍で且つ内部側には、左側側壁32c及び右側側壁32dとサイドカバー23の下端縁を嵌め込むための間隙を存して複数のガイド部37が設けられている。
具体的に、前記ガイド部37は、前後方向に長尺な板状体で形成され、旋回フレーム31の底板32から立設するように旋回フレーム31と鋳造により一体形成されている。また、このガイド部37は、左右両端位置において前後方向に間隔をあけて配置されることで、旋回フレーム31内に4つ設けられている。
前記左側側壁32cと左側のガイド部37との間隙には、シール材48が設けられている。そして、左側のサイドカバー23の下端縁をシール材48でシールしながらこの間隙に嵌め込むことで、左側のサイドカバー23の厚さ方向への移動を規制して位置決めを行うとともに、雨水等が車体内に侵入しないようにしている。
また、前記右側側壁32dと右側のガイド部37との間隙にも同様に、シール材48が設けられている。そして、右側のサイドカバー23の下端縁をシール材48でシールしながらこの間隙に嵌め込むことで、右側のサイドカバー23の厚さ方向への移動を規制して位置決めを行うようにしている。
ここで、前記ガイド部37は、前後方向に長尺な板状体で形成されているから、サイドカバー23の下端縁とガイド部37との接触面積が広くなり、サイドカバー23の厚さ方向への移動を確実に規制することができてサイドカバー23のガタツキ等を抑制する上で有利な構造となっている。
また、前記旋回フレーム31の左右位置において前後方向に配置された4つのガイド部37の上面は、それぞれ略同一平面に形成されており、旋回フレーム31を切削加工する際の水平方向の基準面を構成している。
具体的に、旋回フレーム31を鋳造により一体形成した後で、エンジン40を搭載するための支持ブラケット35の平面部35b等の平面度が必要な箇所については切削加工を施す必要がある。そこで、ガイド部37の上面が下向きとなるように旋回フレーム31を倒置させた状態で図示しない作業台に載置して、水平方向の平面度を確保した上で該当箇所を切削加工するようにすれば、精度良く加工することができる。
このように、サイドカバー23を位置決めするためのガイド部37と、旋回フレーム31の水平方向の基準面を有する基準部とを1つの部材で兼用した構成とすることで、電気配線や油圧チューブ45の取り回し時の配管スペースを広く確保することができて作業性が向上する。なお、水平方向の基準面となるガイド部37は、旋回フレーム31内の4箇所に設けるようにしたが、少なくとも2箇所に設けるようにすれば、切削加工時の平面度を確保することができる。
前記旋回フレーム31の左端部の前後方向略中央位置には、スイングシリンダ15aの基端部を回動自在に支持するスイングシリンダブラケット39が設けられている。このスイングシリンダブラケット39は、上下一対に形成されており、下側のスイングシリンダブラケット39は、旋回フレーム31の底板32から立設して上端部が水平方向に内側に向かって張り出した形状とされている。この張り出し側の端部は、左側の補強リブ34の側壁面に一体形成されている。これにより、下側のスイングシリンダブラケット39は、所定の間隙を存して旋回フレーム31の底板32よりも上方位置に設けられることとなる。また、上側のスイングシリンダブラケット39は、左側の補強リブ34の上端部から水平方向の外方に向かって張り出した形状とされている。
前記上下一対のスイングシリンダブラケット39には、回動孔39aが同軸となるように形成されている。そして、スイングシリンダ15aの基端部が上下一対のスイングシリンダブラケット39の間に挟持され、図示しない回動軸が回動孔39aに挿通されることで、スイングシリンダ15aの基端部が回動軸周りに回動自在に支持されている。
ここで、前記下側のスイングシリンダブラケット39と旋回フレーム31の底板32との間隙は、油圧ポンプ43とコントロールバルブ44とを接続する油圧チューブ45を取り回すための配管スペースとされている。また、旋回フレーム31の底板32におけるこの間隙に対応する位置には、軽量化のための上述した抜き孔38が連通している。これにより、油圧チューブ45を旋回フレーム31の底板32上面に沿って取り回す際に、抜き孔38から油圧チューブ45を視認したり、抜き孔38を介して油圧チューブ45を把持してスイングシリンダブラケット39下部の間隙に挿通させる作業を容易に行うことができる。
前記スイングシリンダ15aのロッド先端部は、前側側壁32aに形成されたシリンダ挿通孔29を挿通してスイングブラケット15と接続されている。ここで、スイングシリンダ15aを伸長させると、スイングブラケット15が右方向に向くように垂直軸14a周りに回動するようになっている。また、スイングシリンダ15aを縮退させると、スイングブラケット15が左方向に向くように垂直軸14a周りに回動するようになっている。
以上のように、本実施形態に係る建設機械1のフレーム構造によれば、サイドカバー23を位置決めするためのガイド部37の上面に、旋回フレーム31の水平方向の基準面を形成するようにしたから、ガイド部37と基準部とをそれぞれ別々に旋回フレーム31に設けた場合に比べて、電気配線や油圧チューブ45の取り回し時の配管スペースを広く確保することができて作業性が向上する。また、ガイド部37を鋳造により旋回フレーム31と一体形成しているから、ガイド部37を別部材にして旋回フレーム31に取り付けた場合に比べて、部品コストや取付コストを削減することができ、コスト低減に有利となる。
以上説明したように、本発明は、サイドカバーの位置決めを容易に行うことができるとともに、鋳造後の旋回フレームの水平方向の基準面を油圧チューブ等の取り回し時に邪魔とならないように設けることができるという実用性の高い効果が得られることから、きわめて有用で産業上の利用可能性は高い。
本発明の実施形態に係る建設機械の構成を示す側面図である。 上部旋回体を斜め後方から見たときの斜視図である。 旋回フレームの構成を示す斜視図である。 旋回フレームの構成を示す平面図である。 旋回フレームを下方から見たときの平面図である。 サイドカバーの取付構造を示す断面図である。
符号の説明
1 建設機械
23 サイドカバー
30 上部旋回体
31 旋回フレーム
32 底板
32c 左側側壁
32d 右側側壁
37 ガイド部
40 エンジン(搭載機器)
43 油圧ポンプ(搭載機器)

Claims (2)

  1. 上部旋回体に搭載された搭載機器を覆うように該上部旋回体の左右両側に立設するサイドカバーを備えた建設機械のフレーム構造であって、
    前記上部旋回体の下部側に配置される旋回フレームを備え、
    前記旋回フレームには、該旋回フレームの底板の左側及び右側端縁からそれぞれ立設する左側及び右側側壁と、該左側及び右側側壁と前記サイドカバーの下端縁を嵌め込むための間隙を存して該旋回フレームの底板からそれぞれ立設する複数のガイド部とが鋳造により一体形成され、
    前記複数のガイド部の上面は、略同一平面に形成されて水平方向の基準面を構成していることを特徴とする建設機械のフレーム構造。
  2. 請求項1において、
    前記ガイド部は、前後方向に長尺な板状体で形成されていることを特徴とする建設機械のフレーム構造。
JP2008289133A 2008-11-11 2008-11-11 建設機械のフレーム構造 Expired - Fee Related JP4609570B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008289133A JP4609570B2 (ja) 2008-11-11 2008-11-11 建設機械のフレーム構造
EP20090174308 EP2184410A2 (en) 2008-11-11 2009-10-28 Frame structure of construction machine

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008289133A JP4609570B2 (ja) 2008-11-11 2008-11-11 建設機械のフレーム構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010116687A true JP2010116687A (ja) 2010-05-27
JP4609570B2 JP4609570B2 (ja) 2011-01-12

Family

ID=41566158

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008289133A Expired - Fee Related JP4609570B2 (ja) 2008-11-11 2008-11-11 建設機械のフレーム構造

Country Status (2)

Country Link
EP (1) EP2184410A2 (ja)
JP (1) JP4609570B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5415653B1 (ja) * 2013-03-18 2014-02-12 株式会社小松製作所 油圧ショベル
JP2015175190A (ja) * 2014-03-17 2015-10-05 日立建機株式会社 建設機械
JP2017203301A (ja) * 2016-05-12 2017-11-16 コベルコ建機株式会社 建設機械
JP2022066515A (ja) * 2018-06-21 2022-04-28 ヤンマーパワーテクノロジー株式会社 旋回作業車
JP7369311B2 (ja) 2022-03-09 2023-10-25 ヤンマーパワーテクノロジー株式会社 旋回作業車

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09177130A (ja) * 1995-12-26 1997-07-08 Yutani Heavy Ind Ltd サイドガードの取付方法
JP2005273145A (ja) * 2004-03-22 2005-10-06 Seirei Ind Co Ltd バックホー

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09177130A (ja) * 1995-12-26 1997-07-08 Yutani Heavy Ind Ltd サイドガードの取付方法
JP2005273145A (ja) * 2004-03-22 2005-10-06 Seirei Ind Co Ltd バックホー

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5415653B1 (ja) * 2013-03-18 2014-02-12 株式会社小松製作所 油圧ショベル
WO2014147697A1 (ja) * 2013-03-18 2014-09-25 株式会社小松製作所 油圧ショベル
US9169622B2 (en) 2013-03-18 2015-10-27 Komatsu Ltd. Hydraulic excavator
DE112013006839B4 (de) * 2013-03-18 2016-05-19 Komatsu Ltd. Hydraulikbagger
JP2015175190A (ja) * 2014-03-17 2015-10-05 日立建機株式会社 建設機械
JP2017203301A (ja) * 2016-05-12 2017-11-16 コベルコ建機株式会社 建設機械
JP2022066515A (ja) * 2018-06-21 2022-04-28 ヤンマーパワーテクノロジー株式会社 旋回作業車
JP7217823B2 (ja) 2018-06-21 2023-02-03 ヤンマーパワーテクノロジー株式会社 旋回作業車
JP7369311B2 (ja) 2022-03-09 2023-10-25 ヤンマーパワーテクノロジー株式会社 旋回作業車

Also Published As

Publication number Publication date
EP2184410A2 (en) 2010-05-12
JP4609570B2 (ja) 2011-01-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1748113B1 (en) Construction machine with an upper frame structure for supporting the cabin
JP4987644B2 (ja) 建設機械の運転室を支持する上部フレーム構造
JP5814577B2 (ja) 電動式作業車両及びそのバッテリ保持構造
JP4609570B2 (ja) 建設機械のフレーム構造
EP2664717B1 (en) Cab frame for a construction machine
JP2007205100A (ja) 建設機械の車体フレームおよび建設機械
JP5803984B2 (ja) 作業機械
JP4697287B2 (ja) 建設機械のフレーム構造
JP4623203B2 (ja) 建設機械のフレーム構造
EP3396072B1 (en) Compact construction machine
JP3693480B2 (ja) 油圧ショベルの上部旋回体
JP3693941B2 (ja) 旋回作業機
WO2013136923A1 (ja) 旋回作業車両
JP2005170332A (ja) 建設機械用キャブ
JP2008063812A (ja) 建設機械のコンソールボックスの取付け構造
JP5351819B2 (ja) フェンダ装置
JP2005350197A (ja) バッテリフォークリフトのフレーム構造
KR20240074880A (ko) 작업 기계
JP6135149B2 (ja) 作業機械
JP4522298B2 (ja) 旋回作業機
JP5094650B2 (ja) ローダ作業機
JP4580244B2 (ja) ホイールローダ
JP4863143B2 (ja) 作業車両
JP4544514B2 (ja) 建設機械用キャブ
JP2007092326A (ja) バックホー

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100909

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100914

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100927

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131022

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees