JP5365436B2 - ラベル - Google Patents

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Description

本発明は、ラベルに関する。
紙等の絶縁性を有する基板にアモルファス金属層を設け、そのアモルファス金属層を紙等の絶縁性(非磁性)を有するカバー層で被覆してなる情報記録媒体は、従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。また、大バルクハウゼン効果を起こす複数の磁性材料を様々な方向で抄き込んだ印刷用シートも知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開平6−143883号公報 特開2004−285524号公報
本発明は、ラベル本体を折り返さない状態で、磁性部材が第1方向及び第2方向に沿って配置されていなくても、ラベル本体を折り返した状態で、ラベルの振動磁界中での向きに依存した検知性能のムラを低減できるようにしたラベルを得ることを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載のラベルは、大バルクハウゼン効果を有する直線状の磁性部材と、前記磁性部材が設けられ、該磁性部材が互いに交差する第1方向及び第2方向に沿って配置されるように折り返されるラベル本体と、を有し、前記ラベル本体は、前記ラベル本体の折り返し状態で互いに接着される接着層を備え、前記磁性部材は、前記接着層へ押し込まれて埋設されていることを特徴としている。
また、請求項2に記載のラベルは、請求項1に記載のラベルにおいて、前記磁性部材が少なくとも2本設けられ、前記ラベル本体の折り返し状態で、該磁性部材のうちの1本が前記第1方向に沿って配置され、該磁性部材の残りのうちの1本が前記第2方向に沿って配置されることを特徴としている。
また、請求項に記載のラベルは、請求項1又は請求項2に記載のラベルにおいて、前記ラベル本体は、矩形状に形成され、前記ラベル本体を対角線で折り返した折り返し状態で、前記磁性部材の領域が重ならないように構成されていることを特徴としている。
また、請求項に記載のラベルは、請求項1〜請求項の何れか1項に記載のラベルにおいて、前記ラベル本体の折り返し状態で、前記第1方向と前記第2方向とでなす角度が90°であることを特徴としている。
また、請求項に記載のラベルは、請求項1〜請求項の何れか1項に記載のラベルにおいて、前記ラベル本体が、対角線で折り返される正方形であり、前記磁性部材が、正方形の向かい合う2つの辺のそれぞれに沿って配置された2本の磁性部材を含むことを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、ラベル本体を折り返さない状態で、磁性部材が第1方向及び第2方向に沿って配置されていなくても、ラベル本体を折り返した状態で、ラベルの振動磁界中での向きに依存した検知性能のムラを低減することができる。
また、ラベル本体の折り返し状態で互いに接着される接着層を備えており、この接着層に磁性部材が押し込まれて埋設されているので、ラベル本体を折り返すだけで、ラベルから磁性部材を抜き取り難くできる。
請求項2に記載の発明によれば、大バルクハウゼン効果を有する磁性部材が少なくとも2本設けられ、そのうちの1本が第1方向に沿って、残りのうちの1本が第2方向に沿って、それぞれ配置されない構成に比べて、ラベル本体を折り返した状態で、その磁性部材の有効長さを確保し易くなる。ここで「有効長さ」とは、大バルクハウゼン信号に伴う磁気信号を発生するのに必要な最小長さをいう。
請求項に記載の発明によれば、大バルクハウゼン効果を有する磁性部材が、ラベル本体の折り返し状態で互いに重なる構成に比べて、その重なった部位の接着力の低下を防止することができる。
請求項に記載の発明によれば、ラベル本体の折り返し状態で、第1方向と第2方向とでなす角度が90°とされていない構成に比べて、ラベルの振動磁界中での向きに依存した検知性能のムラを低減することができる。
請求項に記載の発明によれば、ラベル本体が、対角線で折り返される正方形であり、磁性部材が、正方形の向かい合う2つの辺のそれぞれに沿って配置された2本の磁性部材を含むような構成でないものに比べて、ラベルを折り返した状態での各方向における磁性部材の有効長さを確保し易くなる。
本発明に係るラベルの折り返し前の状態を示す概略平面図 本発明に係るラベルの製造工程を示す概略平面図 本発明に係るラベルの折り返し後の状態を示す概略平面図 本発明に係るラベルの折り返し前における図1のX−X線矢視概略断面図 本発明に係るラベルを折り返して互いに接着する途中の工程を示す概略断面図 本発明に係るラベルの折り返し後における図3のY−Y線矢視概略断面図 本発明に係るラベルを被貼付体に貼り付けた状態を示す概略断面図 本発明に係るラベルを被貼付体に貼り付けた状態を示す概略平面図 本発明に係るラベルを被貼付体に貼り付ける様子を示す概略斜視図 本発明に係るラベルを被貼付体に貼り付ける様子を示す概略斜視図 本発明に係るラベルの変形例の製造工程を示す概略平面図 本発明に係るラベルの変形例の折り返し後の状態を示す概略平面図 本発明に係るラベルの変形例の折り返し前における図11のZ−Z線矢視概略断面図 本発明に係るラベルの変形例の折り返し前の状態を示す概略平面図 本発明に係るラベルの変形例の折り返し後の状態を示す概略平面図 比較例に係るラベルを被貼付体に貼り付けた状態を示す概略平面図
以下、本発明に係る実施の形態について、図面に示す実施例を基に詳細に説明する。なお、説明の便宜上、各断面図において、矢印UPを上方向とし、各平面図において、矢印FRを前方向、矢印RIを右方向とするが、各方向に特に限定されるものではない。
図1で示すように、本実施形態に係るラベル10は、大バルクハウゼン効果を有する直線状の磁性部材の一例としてのアモルファス磁性ワイヤー30と、そのアモルファス磁性ワイヤー30が設けられるラベル本体20と、を備えている。
アモルファス磁性ワイヤー30は、磁歪振動によりその存在が検知される、いわゆる磁歪素子とは区別されるものであり、飽和磁歪定数(Saturation Magnetostriction Coefficient)λsの絶対値が1ppm以下である公知のワイヤーであって、低強度の振動磁界に反応して、磁化反転を繰り返す性質(大バルクハウゼン効果)を有している。したがって、その大バルクハウゼン効果によって発生した磁場の変化(磁気信号)を検知することで、図示しないセキュリティーエリアから、後述する被貼付体の一例である書類40(図8参照)等が持ち出されることが検知される。
具体的に説明すると、セキュリティーエリアの出入口に、例えば励磁コイルを備えた一対のゲート(図示省略)が対向配置され、その励磁コイルから、所定のレベル以上の振幅を持つ振動磁界が印加されていると、そのゲートを書類40が通過したときには、その書類40に貼り付けられているラベル10内のアモルファス磁性ワイヤー30において磁化反転が周期的に起こり、その磁化反転に伴う電気的パルス(磁気信号)が、対向配置されている励磁コイルで検知される(大バルクハウゼン効果が検知される)。
したがって、この検知により、そのゲート等から警報音等が発生するようなシステムとすれば、セキュリティーエリアからの書類40の盗難や不用意な持ち出しが心理的に防止されることになる。
なお、飽和磁歪定数(Saturation Magnetostriction Coefficient)λsは、文献 K.Narita, J.Yamazaki, and H.Fukunaga; IEEE Trans.Magn. MAG-16, P435 (1980)に開示されるSAMR法(Small-Angle Magnetization Rotation Method)により測定される。また、アモルファス磁性ワイヤー30は、直径が30μm〜45μm程度とされたワイヤーであり、ラベル10に埋設されるものであるが、説明の便宜上、各平面図においては、アモルファス磁性ワイヤー30の大きさを実線で、かつ太さを誇張して描いている。
ラベル本体20は、アモルファス磁性ワイヤー30の大バルクハウゼン効果が検知可能なように非磁性材料、例えば紙材等で形成されている。より具体的には、このラベル本体20は、例えば図4で示すように、下から順に第1剥離層18、第1接着層22、基体層24、第2接着層26、第2剥離層28を備えて形成されており、例えば図1で示すように、正方形に形成されている。
そして、左右方向に延在する直線状の一対のアモルファス磁性ワイヤー30は、ラベル本体20の前後方向における両端部側において、それぞれ第2接着層26内に埋設されている。つまり、一対のアモルファス磁性ワイヤー30は、正方形とされたラベル本体20の前後方向両端部側に、それぞれ互いに平行になるように設けられており、ラベル本体20(ラベル10)の中心に対して対称となる位置に設けられている。
また、このラベル10は、例えば図2で示すように、左右方向に延在する直線状のアモルファス磁性ワイヤー30が、前後方向における両端部側と、中央の左右方向に延在する切断部20Bを挟む前後方向両側とに設けられている正方形のラベル本体20を、その中央において前後方向及び左右方向に交差して延在する各切断部20A、20Bを切断することによって、1度に4枚得られるように構成されている。
そして、アモルファス磁性ワイヤー30が前後方向両端部側にそれぞれ互いに平行になるように2本設けられているラベル10は、例えば図1、図3で示すように、対角PQを結ぶ対角線Tを折り返し線として折り返されて重ね合わされ、その重ね合わされた状態が維持されるように構成されている。
すなわち、図5、図6で示すように、第2剥離層28を剥離したラベル10(ラベル本体20)を対角線Tに沿って折り返し、第2接着層26同士を接着することにより、その折り返された状態が維持された(全面で接着された)平面視直角二等辺三角形状のラベル10が形成されるようになっている(図3参照)。
したがって、この場合は、第2接着層26が維持手段の一例となるが、本実施形態に係る維持手段は、これに限定されない。例えば、ラベル10とは別体のシール部材(図示省略)により、対角線Tに沿って折り返されたラベル10(ラベル本体20)を狭持して、平面視直角二等辺三角形状のラベル10を形成するようにしてもよい。
ところで、平面視直角二等辺三角形状に折り畳まれたラベル10では、図3で示すように、ラベル10の後部側に配置されているアモルファス磁性ワイヤー30Bが、前後方向に沿って配置され、ラベル10の前部側に配置されているアモルファス磁性ワイヤー30Aが、左右方向に沿って配置されて、アモルファス磁性ワイヤー30Aとアモルファス磁性ワイヤー30Bとでなす角度θが、θ≒90°になっている。
つまり、各アモルファス磁性ワイヤー30A、30Bは、対角線Tに対して等角(この場合は45°)で交差し、互いに直交する方向を向くように、換言すれば互いに直交する第1方向としての前後方向と第2方向としての左右方向に沿って配置されるようになっており、振動磁界中でのラベル10の向きに依存した、ラベル10の検知性能のムラ(以下「指向性」という)が低減させられる(検知性能が向上される)ようになっている。
なお、第1剥離層18には対角線Tに沿ってミシン目18A(図9参照)が設けられており、そのミシン目18Aに沿って第1剥離層18を2つに切断可能となっている。したがって、このラベル10を書類40に貼り付ける際には、一方側の第1剥離層18だけをミシン目18Aに沿って切断しつつ剥離すればよく、その一方側の第1剥離層18が剥離されて露出された一方側の第1接着層22によって、ラベル10を書類40に貼り付ければよい(図7、図8、図9参照)。
ここで、ラベル10のサイズの一例を示す。図2で示すように、正方形とされたラベル10の1辺の長さSは、S=25mm以上とされ、ラベル本体20のエッジ20Cからアモルファス磁性ワイヤー30が配設されている部位までの距離Dは、D=1mm〜3mm、望ましくはD=2mm〜3mmとされている。なお、アモルファス磁性ワイヤー30は、その長さが長ければ長いほど、上記したようなゲートにおいて、磁気信号(大バルクハウゼン効果)が検知され易いことが知られている。
また、図4で示すように、第1接着層22の塗布厚さH1は、H1=20μm〜50μmであり、基体層24の厚さH2は、H2=20μm〜40μmである。更に、第2接着層26の塗布厚さH3は、H3=30μm〜50μmであり、第1剥離層18及び第2剥離層28の厚さH4は、H4=20μm〜40μmである。したがって、第2剥離層28を剥離し、対角線Tに沿って折り返して平面視直角二等辺三角形状とされた貼付前のラベル10の厚さH(図6参照)は、H=2×(H1+H2+H3+H4)=180μm〜360μmとなる。
また、ラベル本体20(ラベル10)は、次のようにして製造される。すなわち、まず基体層24の上面(一方の表面)全体に第2接着層26を塗布する。そして、アモルファス磁性ワイヤー30を第2接着層26に押し込みながら接着する。これにより、アモルファス磁性ワイヤー30は、第2接着層26に埋設された状態になる。そして、アモルファス磁性ワイヤー30が埋設された第2接着層26に第2剥離層28を接着する。
次に、基体層24の下面(他方の表面)に、例えばスクリーン印刷により第1接着層22を塗布する。そして、その第1接着層22に第1剥離層18を接着する。これにより、ラベル本体20が製造され、この後は、図2で示したように、そのラベル本体20を各切断部20A、20Bに沿って十字状に切断することにより、図示のような正方形をなす折り返し前のラベル10が製造される。
なお、ラベル本体20(ラベル10)の製造工程は、これに限定されるものではない。例えば、先に基体層24の下面側から形成して行く製造工程としてもよいし、基体層24の上面側及び下面側を同時に形成して行く製造工程としてもよい。また、ラベル10は、対角線Tに沿って折り返した後に、第1剥離層18をミシン目18Aに沿って切断する構成に限定されるものではなく、対角線Tに沿って折り返したときに、自動的にミシン目18Aが切断される構成になっていてもよい。
以上のような構成のラベル10において、次にその作用について説明する。セキュリティーエリアからの持ち出しを防止したい書類40等の被貼付体にラベル10を貼り付けるときには、まず、第2剥離層28を剥離する。そして、対角線T(ミシン目18A)に沿ってラベル10(ラベル本体20)を折り返し、第2接着層26同士を貼り付け、平面視直角二等辺三角形状のラベル10を作成する。
平面視直角二等辺三角形状のラベル10を作成したら、図9で示すように、ミシン目18Aに沿って第1剥離層18の一方側を切断しつつ剥離し、第1接着層22の一方側だけ(半分だけ)を露出させる(第1剥離層18の他方側はそのまま残存させる)。そして、図8、図9で示すように、例えばA4サイズの書類40の左下角部近傍に、その第1接着層22によってラベル10を貼り付ける。
ここで、このラベル10に埋設されているアモルファス磁性ワイヤー30は、互いに直交する方向に延在している。そして、このアモルファス磁性ワイヤー30は、図8で示すように、書類40の幅方向(Wx方向)及び長さ方向(Wy方向)に対して、それぞれ交差するように(平行にならないように)配置されている。
したがって、書類40に貼り付けられたラベル10におけるアモルファス磁性ワイヤー30の指向性は低減される。つまり、書類40の長手方向が幅方向(Wx方向)を向いていても、長さ方向(Wy方向)を向いていても、ゲートにおいて、その書類40に貼り付けられたラベル10におけるアモルファス磁性ワイヤー30の大バルクハウゼン効果が検知される。よって、その書類40のセキュリティーエリアからの持ち出しが検知(防止)される。
しかも、アモルファス磁性ワイヤー30は、ラベル10(ラベル本体20)を折り返したときに互いに接着される第2接着層26に埋設されているため、外部から視認し難く、かつラベル10から抜き取り難くなっている。したがって、ラベル10から不正にセキュリティー機能(アモルファス磁性ワイヤー30)が取り外されるのも抑制される。
また、このような構成のラベル10にすると、書類40に貼り付けるラベル10が1枚で済むので、必要とするラベル10の枚数の低減が図れ、結果的にコストの削減が図れる。そして更に、ラベル10を貼り付けるための貼付工数の低減が図れる。
すなわち、例えば図16で示す比較例のように、アモルファス磁性ワイヤー30が一方向を向く直線状に1本だけ埋設されたラベル16を、平面形状である書類40に貼り付けて、その指向性を低減させるためには、そのラベル16のアモルファス磁性ワイヤー30が互いに直交する方向を向くように、書類40に2枚貼り付けなくてはならず、本実施形態のように、ラベル10を1枚だけ書類40に貼り付ける構成に比べて、貼付工数が増加し、貼り付けるラベル16の枚数増加によるコストの増加となる。これは、被貼付体が立体形状であるダンボール箱(図示省略)等の場合には、ラベル16が3枚以上必要となるため、より顕著となる。
よって、本実施形態に係るラベル10は有効である。なお、ラベル本体20に互いに直交する方向に2本のアモルファス磁性ワイヤー30を初めから埋設することも考えられたが、この場合には、アモルファス磁性ワイヤー30を異なる方向(互いに直交する方向)からラベル本体20の第2接着層26に供給しなければならないため、ラベルを製造する装置が複雑化し、その装置に掛かるコストが増加する問題がある。
本実施形態に係るラベル10によれば、このような問題も解決され、効率よくラベル10が製造される。また、貼り付けるラベル10の枚数が1枚で、その貼り付け面積も小さくて済むため、書類40等の被貼付体に表示された印字情報が、そのラベル10によって隠される心配もない。
また、ラベル10の書類40への貼付方法は、上記の貼付方法に限定されるものではない。例えば、まず折り返し前の正方形のラベル10における第1剥離層18の一方側をミシン目18Aに沿って切断しつつ剥離し、露出された第1接着層22によって、そのラベル10の半分を書類40に貼り付ける。そして、その後、第2剥離層28を剥離し、対角線Tに沿ってラベル10(ラベル本体20)を折り返し、第2接着層26同士を接着させるようにしてもよい。
また、書類40にラベル10を貼り付ける際、そのラベル10で書類40を挟むようにしてもよい。すなわち、例えば図10で示すように、第2剥離層28を剥離したラベル10(ラベル本体20)を対角線Tに沿って折り返しつつ、その対角線Tに書類40のエッジ40Aを当て、その書類40の端部を上下方向(表裏)から挟み込むようにして、ラベル10をその端部に第2接着層26によって貼り付けてもよい。
この場合、ラベル10の対角線Tを境に、一方側(上半分)が書類40の表面に貼り付けられ、他方側(残りの下半分)が書類40の裏面に貼り付けられるため、その書類40からラベル10を剥がし難くなる。したがって、書類40において、セキュリティー機能(アモルファス磁性ワイヤー30)の不正な取り外しが抑制される。なお、この貼付方法の場合には、第1剥離層18はそのまま残存させることになる。
次に、ラベル10の変形例について説明する。この変形例に係るラベル12では、図11〜図13で示すように、ラベル12を対角線Tに沿って平面視直角二等辺三角形状に折り返したときに、第2接着層26に埋設されたアモルファス磁性ワイヤー30の一部(端部)が互いに重ならないように、ラベル本体20の左右方向両端部における基体層24よりも上側の層が予め除去されている。
より具体的には、図11、図13で示すように、ラベル本体20の左右方向両端部と、前後方向に延在する切断部20Aの左右両側部において、第2接着層26の一部(端部)とアモルファス磁性ワイヤー30の一部(端部)と、第2剥離層28の一部(端部)が除去されている。
これによれば、図12で示すように、ラベル12を対角線Tに沿って折り返したときに、ラベル本体20の第2接着層26に平行に2本埋設されたアモルファス磁性ワイヤー30の一部(端部)が互いに重ならないので、その第2接着層26において、アモルファス磁性ワイヤー30の一部(端部)が互いに重なっていたことによる接着力の低下が防止される。
なお、除去される部位の幅(左右方向における長さ)Jは、正方形のラベル12(ラベル本体20)が対角線Tに沿って折り返されたときに、各アモルファス磁性ワイヤー30が自身に重ならないように(各アモルファス磁性ワイヤー30が対角線Tを跨がないように)、距離D以上(J≧D)とされる。
したがって、この場合のラベル12の1辺の長さSは、アモルファス磁性ワイヤー30の長さを少なくとも25mmは確保したいので、例えば幅J=距離Dのときには、S=25+2×J=25+2×D=27mm〜31mmとされる。また、この変形例では、ラベル本体20において、基体層24よりも上側の層までが除去されているが、その除去工程において、基体層24の上部が若干除去されたとしても差し支えない。
また、ラベル10の変形例としては、例えば図14、図15で示すような構成のラベル14としてもよい。すなわち、図14で示すように、前後方向に延在するアモルファス磁性ワイヤー30が、ラベル本体20における第2接着層26の左右方向中央部に1本だけ埋設されて構成されるラベル14としてもよい。
このような構成にすると、図15で示すように、正方形のラベル14を対角線Tに沿って折り返して平面視直角二等辺三角形状としたときに、互いに直交する第1方向としての前後方向及び第2方向としての左右方向に沿ってアモルファス磁性ワイヤー30が配置されるので、上記と同様に、その指向性が低減される。
但し、この場合、前後方向(第1方向)及び左右方向(第2方向)に沿って延在するアモルファス磁性ワイヤー30の長さが、上記実施例のように2本設ける場合に比べて短くなる。したがって、この場合は、アモルファス磁性ワイヤー30の各方向における実効的な長さ(25mm以上)が確保される程度に、ラベル14(ラベル本体20)のサイズを設計する必要がある。
また、ラベル14を対角線Tに沿って折り返したときに、アモルファス磁性ワイヤー30が自身に重ならないように、ラベル14(ラベル本体20)の中心部分における特定領域の基体層24よりも上側の層を除去する構成としてもよい。これによれば、上記と同様に、第2接着層26において、アモルファス磁性ワイヤー30の一部(中央部)が重なっていたことによる接着力の低下が防止される。
以上、本実施形態に係るラベル10、12、14について説明したが、本実施形態に係るラベル10、12、14は、図示のものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、適宜設計変更可能なものである。例えば、アモルファス磁性ワイヤー30は、ラベル14に1本、ラベル10、12に2本設けられているが、3本以上設けられる構成にしてもよい。
また、アモルファス磁性ワイヤー30が複数本数設けられる場合、そのアモルファス磁性ワイヤー30は、互いに平行になっていなくてもよい。つまり、ラベル10、12、14を折り返したときに、アモルファス磁性ワイヤー30が、互いに直交する方向を向いていなくてもよい。アモルファス磁性ワイヤー30は、互いに異なる(交差する)方向を向いてさえいれば、その指向性を低減させられ、埋設される本数が多ければ多いほど、検知される磁気信号の強度を向上させられる。
また、磁性部材としては、アモルファス磁性ワイヤー30に限定されるものではなく、帯状(例えば幅が2mm以下)又は箔状(例えば厚さが15μm〜40μm)のアモルファス磁性体(図示省略)であってもよい。但し、磁性部材がアモルファス磁性ワイヤー30であると、それが埋設されたラベル本体20をロール状に連続的に製造することができるので望ましい。また、複数本のアモルファス磁性ワイヤー30を捩って1本のワイヤーとしてもよい。
更に、折り返す前のラベル10、12、14は正方形に限定されるものではない。個々のラベル10、12、14に切断する前の1枚のラベル本体20は、通常、A版、B版などのJISに規定されたサイズの矩形形状を有するので、折り返す前のラベル10、12、14は矩形とした方が、1枚のラベル本体20から、より多くの枚数のラベル10、12、14が得られる。
また、折り返す前のラベル10、12、14が線対称形状であれば、折り返したときに全面で接着できる。矩形であり線対称形状であるという2つの条件を満たすのが、正方形である。正方形であれば、正方形の向かい合う2つの辺のそれぞれに沿ってアモルファス磁性ワイヤー30を埋設しておくことで、対角線Tに沿って折り返した後のアモルファス磁性ワイヤー30の各方向における有効長さを確保し易い。
また、アモルファス磁性ワイヤー30は、ラベル10、12、14に埋設されずに、ラベル10、12、14の表面に露出されていてもよい。しかしながら、アモルファス磁性ワイヤー30がラベル10、12、14に埋設されていると、アモルファス磁性ワイヤー30を外部から視認できなくなるので望ましい。
つまり、アモルファス磁性ワイヤー30を外部から視認できないラベル10、12、14であると、そのラベル10、12、14が貼り付けられた書類40やノート型パソコン(図示省略)、DVD(図示省略)等に、セキュリティー機能が取り付けられていることを判り難くできるので、そのセキュリティー機能(アモルファス磁性ワイヤー30)が不正に取り外されるのを抑制することができる。
また、ラベル10、12、14を貼り付ける被貼付体がノート型パソコンである場合には、そのケースの内壁面側にラベル10、12、14を貼り付けることが望ましい。これによれば、そのラベル10、12、14の存在を外部から視認し難くできるので、より一層セキュリティー機能(アモルファス磁性ワイヤー30)が不正に取り外されるのを抑制することができる。
10 ラベル
12 ラベル
14 ラベル
18 第1剥離層
20 ラベル本体
22 第1接着層
24 基体層
26 第2接着層(維持手段の一例)
28 第2剥離層
30 アモルファス磁性ワイヤー(磁性部材の一例)
40 書類

Claims (5)

  1. 大バルクハウゼン効果を有する直線状の磁性部材と、
    前記磁性部材が設けられ、該磁性部材が互いに交差する第1方向及び第2方向に沿って配置されるように折り返されるラベル本体と、
    有し、
    前記ラベル本体は、前記ラベル本体の折り返し状態で互いに接着される接着層を備え
    前記磁性部材は、前記接着層へ押し込まれて埋設されていることを特徴とするラベル。
  2. 前記磁性部材が少なくとも2本設けられ、前記ラベル本体の折り返し状態で、該磁性部材のうちの1本が前記第1方向に沿って配置され、該磁性部材の残りのうちの1本が前記第2方向に沿って配置されることを特徴とする請求項1に記載のラベル。
  3. 前記ラベル本体は、矩形状に形成され、
    前記ラベル本体を対角線で折り返した折り返し状態で、前記磁性部材の領域が重ならないように構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のラベル。
  4. 前記ラベル本体の折り返し状態で、前記第1方向と前記第2方向とでなす角度が90°であることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のラベル。
  5. 前記ラベル本体が、対角線で折り返される正方形であり、前記磁性部材が、正方形の向かい合う2つの辺のそれぞれに沿って配置された2本の磁性部材を含むことを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1項に記載のラベル。
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