JP2005033461A - Rfidシステム及び該システムにおけるアンテナの構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】アンテナの相互干渉を抑制してファイル、クリアーホルダー、バインダー等を管理することができるRFIDタグ及び該タグを用いたRFIDシステムの提供。
【解決手段】渦巻き状のアンテナコイル3が形成された基材2(市販のフィルムタグ)を折り返し、軟磁性部材4又は金属部材5の両面に軟磁性部材4を配置した磁芯の一辺を囲むように形成したRFIDタグ1を、ファイル等の表紙や裏表紙の所定の位置に取り付ける。これにより、磁気的軸がファイルの面に平行になるため、タグ同士の相互干渉を抑え作動距離の低下を抑制することができる。また、基材の折り返し位置をアンテナコイル3の中心線からずらしたり、金属部材5の露出部と軟磁性部材4の面積の比率や厚さを共振周波数の変動を相殺するように規定することにより、更に作動距離の低下を抑制することができる。
【選択図】図3
【解決手段】渦巻き状のアンテナコイル3が形成された基材2(市販のフィルムタグ)を折り返し、軟磁性部材4又は金属部材5の両面に軟磁性部材4を配置した磁芯の一辺を囲むように形成したRFIDタグ1を、ファイル等の表紙や裏表紙の所定の位置に取り付ける。これにより、磁気的軸がファイルの面に平行になるため、タグ同士の相互干渉を抑え作動距離の低下を抑制することができる。また、基材の折り返し位置をアンテナコイル3の中心線からずらしたり、金属部材5の露出部と軟磁性部材4の面積の比率や厚さを共振周波数の変動を相殺するように規定することにより、更に作動距離の低下を抑制することができる。
【選択図】図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電磁誘導又は電磁結合を利用して非接触でデータの交信を行うRFID(Radio Frequency Identification)システムに関し、特に、書類を綴じ込んで書棚に整列して保管されるファイル、クリアーホルダー、バインダー等の管理に用いるRFIDシステム及び該システムにおけるアンテナの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
書類を綴じ込むファイル、クリアーホルダー、バインダー等を書棚等に整列して保管する場合、どのファイルにどのような書類を綴じ込んだかを識別できるように、ファイルの背表紙に情報を書き込んだり、ファイルが薄い場合はインデックスに記載するといった方法が用いられる。しかしながら、この方法では書き込み可能な情報量が限られており、また、書き換えが不便であり、目視で読み取るのは手間が掛かり不正確であるという問題がある。
【0003】
一方、近年、ICチップを備えたタグとリーダ又はリーダ/ライタ(以下、総称してリーダ/ライタと呼ぶ。)との間でデータの交信を行うRFIDシステムが普及している。このRFIDシステムは、タグ及びリーダ/ライタの各々に備えたアンテナを用いてデータの交信を行うため、タグをリーダ/ライタから離した状態でも通信可能であることから、様々な用途、例えば、図書館における書籍の管理等に利用されている(例えば、特開平10−275183号公報)。
【0004】
このRFIDシステムに用いるアンテナ、特にタグのアンテナとして、安価で優れた性能を有する平板の渦巻き状のアンテナコイルが用いられる。この平板の渦巻き状のアンテナコイルは、例えば、基材に堆積したアルミニウム箔や銅箔等の金属箔をエッチングにより除去して形成したもの等が知られており、この平板の渦巻き状のアンテナコイルを備えるタグをファイルの表紙や裏表紙等に取り付け、リーダ/ライタでICチップに記憶された情報を読み取ることによりファイルを効率的に管理することができる。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−275183号公報(第3−6頁、第1図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記平板の渦巻き状のアンテナコイルでは、コイル軸が基材を貫通する方向に生じるため、例えば、該アンテナコイルを備えるRFIDタグを表紙又は裏表紙に取り付けたファイルを整列した場合、相隣り合うタグのアンテナコイル同士が相互に干渉して作動距離が極めて短くなり、時には全く作動しなくなる場合がある。
【0007】
タグのアンテナコイル同士の相互干渉を抑制する方法として、RFIDタグをファイルの背表紙に取り付ける方法もある。この方法の場合、コイル軸が背表紙の面に直交する方向を向くため、隣り合うタグの磁束が鎖交しにくくなるが、ファイルが薄い場合にはアンテナコイルの面積が小さくなり、その結果、作動距離が短くなってしまう。また、この方法でもタグが近接すると相互干渉を抑制できなくなり、タグの位置関係によっては作動距離が極めて短くなり、時には全く作動しなくなるという問題がある。
【0008】
このように、RFIDシステムは多くの情報を記憶することができ、非接触でデータの交信ができることから物品の管理手段として有効であるが、一方、タグ同士の干渉が起こりやすく、相互干渉を有効に防止することができるアンテナ構造の提案が望まれている。
【0009】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その主たる目的は、ファイル、クリアーホルダー、バインダー等の整列して保管される物品を管理する場合でも、アンテナの相互干渉を抑制して十分な作動距離を確保することができるRFIDシステム及び該システムにおけるアンテナの構造を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明のRFIDタグは、板状の軟磁性部材を含む磁芯に、その磁気的軸が前記磁芯の面に平行になるように導体パターンを配置したアンテナを備えるものである。
【0011】
また、本発明のRFIDタグは、板状の軟磁性部材を含む磁芯と、少なくとも渦巻き状のアンテナコイルがパターン形成されたフレキシブルな基材とを含み、前記基材が前記磁芯の一辺の少なくとも一部を囲むように折り返して配設されているものである。
【0012】
本発明においては、前記基材は、前記アンテナコイルの中心を通る線からずれた位置で折り返されている構成とすることができ、前記アンテナコイルは、矩形状の前記基材を2つ折りした場合に、折り返し線に対して線対称とならない形状で形成されている構成とすることもできる。
【0013】
また、本発明においては、前記磁芯は、板状又は箔状の金属部材の表裏の全面又は一部に、前記板状の軟磁性部材が配設されて構成される。その場合に、前記金属部材と前記軟磁性部材とは、前記金属部材による前記RFIDタグの共振周波数の増加と、前記軟磁性部材による前記RFIDタグの共振周波数の減少とが相殺するように、各々の面積又は厚さが規定されているが好ましく、前記金属部材の表裏の一部に前記軟磁性部材が配設された場合、前記軟磁性部材が配設されない露出部に、前記軟磁性部材と略等しい厚さのスペーサが配設されている構成とすることもできる。
【0014】
また、本発明においては、前記基材に、コンデンサが形成、又は、内部に静電容量を持つICチップが配設され、前記コンデンサ又は前記ICチップと、前記アンテナコイルとで共振回路が構成されているものとすることができ、前記基材はプラスチックフィルムであり、前記アンテナコイルと前記コンデンサとは、前記プラスチックフィルム上の導体をエッチングして形成された既成のフィルムタグとすることもできる。
【0015】
また、本発明のRFIDシステムは、記載のRFIDタグが、整列して保管される物品の整列方向の面の略同一位置に各々取り付けられ、前記物品を整列した状態で前記RFIDタグに記録された情報の読み取りが行われるものである。
【0016】
本発明においては、前記物品は、ファイル、クリアーホルダー、バインダーのいずれかであることことが好ましい。
【0017】
このように、本発明によれば、板状の軟磁性材を含む磁芯に、その磁気的軸が磁芯の面に平行になるように導体パターンを配置した構造、特に、平板の渦巻き状の導体パターンが形成されたフレキシブルな基材を折り返して、板状の軟磁性材を含む磁芯の一辺を囲んだ構造のアンテナコイルを備えるRFIDタグを用い、例えば、ファイル、クリアーホルダー、バインダー等の表紙や裏表紙の所定の位置に上記RFIDタグを取り付けることにより、タグ同士の相互干渉を抑制して十分な作動距離を確保することができる。また、平板の渦巻き状の導体パターンが形成されたフレキシブルな基材の折り返しに際して、折り返し位置を導体パターンの中心線からずらすことにより、磁芯の表裏面で導体パターンの形状を変え、これにより隣り合うタグのアンテナコイル間の相互干渉を更に抑制することができる。更に、軟磁性材による共振周波数の低下と金属部材による共振周波数の増加とを相殺するような面積又は厚さの板状の軟磁性部材を、板状又は箔状の金属部材の両面に配設した磁芯を用いることにより、共振周波数の変動を抑制することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図1乃至図8を参照して説明する。図1は、本発明のRFIDタグの使用形態を模式的に示す図であり、図2乃至図8は、RFIDタグのアンテナ構造を模式的に示す図である。なお、本発明の構造はRFIDタグ又はRFIDリーダ/ライタのいずれのアンテナに対しても適用することができるが、以下の説明では、RFIDタグに本発明のアンテナ構造を適用した場合について説明する。また、以下の説明で示す「平板の渦巻き状のコイル」とは、単体では殆ど平な面に形成された単一のループ又は2回以上巻回された渦巻きを有するコイルを意味するものとする。
【0019】
従来技術で示したように、ファイルやクリアーホルダー、バインダー等の整列して保管される物品(以下、ファイルとして説明する。)を管理する方法として、平板の渦巻き状のアンテナコイルを備えるRFIDタグをファイルの表紙や背表紙の所定の位置に取り付け、ファイルを書棚等に整列した状態でリーダ/ライタのアンテナをかざしてRFIDタグのICチップに記憶された情報を読み取る方法が考えられる。しかしながら、この方法では、アンテナコイルのコイル軸が表紙(又は裏表紙)を貫通する方向を向くため、隣り合うタグのアンテナコイル同士が干渉してしまい、作動距離が著しく低下するという問題がある。
【0020】
この相互作用を抑制するためには、アンテナコイルの磁気的軸がファイルの表紙や背表紙の面に対して平行になるようにすればよく、例えば、板状の磁芯に導線を巻回してRFIDタグを製作し、そのRFIDタグを磁芯面とファイルの表紙や背表紙の面とが平行になるように取り付ける方法が考えられる。しかしながら、この方法では板状の磁芯に導体を巻回する作業が必要なため、RFIDタグを安価に製造することができないという問題がある。
【0021】
そこで、本発明では、安価に製造される平板の渦巻き状のアンテナコイルを利用することにより上記問題の解決を図っている。具体的には、図2(a)に示すようなプラスチックフィルム等のフレキシブルな基材2上に形成された渦巻き状のアンテナコイル3(図ではアンテナコイル3のみを記載しているが、基材2上にアンテナコイル3に接続されて共振回路を構成するコンデンサ(図示せず)やICチップ(図示せず)が形成又は配設されていることが好ましい。以下では基材2に共振回路が形成されているものとして説明する。)を物品にそのまま取り付けるのではなく、図2(b)に示すように、基材2を所定の位置(図ではアンテナコイル3の中心を通る線)で折り返して板状の軟磁性部材4の一辺を囲むように配設したRFIDタグ1を製作する。
【0022】
そして、図1に示すように、このRFIDタグ1をファイル7等の表紙又は裏表紙の所定の位置に所定の向きで取り付けることにより、アンテナコイル3の磁気的軸がファイル7の表紙又は裏表紙の面に対して平行、かつ、ファイル7の背表紙に対して直交するように設定することができ、安価に製造されるアンテナコイル3を利用して、隣り合うタグ同士の干渉を抑制し、十分な作動距離を確保することができるファイル管理システムを実現することができる。
【0023】
なお、図1及び図2の構造は例示であり、RFIDタグ1を取り付ける物品の種類、形状、大きさ、取り付け位置、基材2の形状、アンテナコイル3の形状、巻数、形成位置、軟磁性部材4の形状、大きさ等は図の構成に限定されない。また、軟磁性部材4の厚さ、材料は特に限定されないが、厚さ0.1mm〜2mm、好ましくは0.2mm〜0.5mmの磁性金属のフレークを含む複合材が好適である。
【0024】
図2の構造は本発明のRFIDタグ1の基本構造であり、ファイル7が厚い場合にはタグ同士の相互干渉を抑制して十分な作動距離を確保することができるが、ファイル7が薄い場合には、図2(c)に示すように隣り合うRFIDタグ1のアンテナコイル3が近接するために相互干渉により共振周波数が変化する。その場合には、例えば、図3に示すように、基材2の折り返し位置をアンテナコイル3の中心線からずらすことにより、軟磁性部材4の表裏でアンテナコイル3の形状を変え、これにより相隣り合うRFIDタグ1のアンテナコイル3の相互干渉を抑制することができる。なお、図3においても、基材2の形状、アンテナコイル3の形状、巻数、形成位置、軟磁性部材4の形状、大きさ等は図の構成に限定されず、折り返し位置の中心線からのずれ量も相互干渉の程度や作動距離等を勘案して適宜設定することができる。
【0025】
また、RFIDタグ1は軟磁性部材4によって共振周波数が低くなるため、例えば、基材2として既成のフィルムタグを用いる場合は軟磁性部材4を磁芯にすることによって共振周波数が所望の周波数からずれてしまい、また、複数のRFIDタグ1を用いる場合にはその数や位置関係によって各々のRFIDタグ1の共振周波数が変化してしまい、作動距離を低下させる要因となる。この場合は、磁芯を板状又は箔状の金属部材の両面に板状の軟磁性部材を配置した構造とすることにより上記問題を回避することができる。すなわち、金属部材はRFIDタグ1の共振周波数を高くする効果があり、軟磁性部材はRFIDタグ1の共振周波数を低くする効果があることから、金属部材と軟磁性部材とを所定の形状、厚さで組み合わせればその効果を相殺することができる。
【0026】
例えば、図4に示すように、板状又は箔状の金属部材5の表裏面の全面又は一部に軟磁性部材4を設置する(図では、金属部材5よりも小さいサイズの軟磁性部材4を配設する場合を示している。)。これにより、アンテナコイル3は金属部材5と軟磁性部材4の双方の影響を受ける。そして、金属部材5と軟磁性部材4のサイズを調整する(例えば、共振周波数が高いときは軟磁性部材4を大きくする)ことにより、RFIDタグ1の共振周波数の変動を相殺することができる。また、磁芯に金属部材5を使用することにより、金属部材5よりも遠方に配置されたRFIDタグ1の影響を遮蔽することもでき、RFIDタグ1が取り付けられたファイル7を整列して管理する場合であってもRFIDタグ1同士の干渉を抑制して作動距離の低下を抑制することができる。
【0027】
なお、図4では基材2をアンテナコイル3の中心線からずらした位置で折り返しているが、図2に示す構造に対して図4の金属部材5と軟磁性部材4とからなる磁芯を適用することもできる。また、金属部材5よりも小さいサイズの軟磁性部材4を設置する場合には金属部材5が露出する部分で磁芯に凹凸が生じ、RFIDタグ1が固定しにくくなる場合も考えられる。そこで、図4では、金属部材5が露出する部分に軟磁性部材4と同じ厚さのスペーサ6を配置しているが、このスペーサ6は必ずしも必要ではなく省略することもできる。また、金属部材5の材料は特に限定されないが、アルミまたは銅の板または箔が好適であり、金属の厚さは市販されている最も薄い箔(8μm)あれば充分であるが取り扱いの容易さ、RFIDタグ1の強度または剛性を得るため0.1mm〜0.3mm程度の板を用いることも推奨できる。
【0028】
また、図4では、金属部材5や軟磁性部材4を矩形形状としているが、その形状は特に限定されず、金属部材5の面積と軟磁性部材4の面積との比率が共振周波数の変化を相殺するように設定されていればよく、例えば、図5に示すように軟磁性部材4を台形状にしたり、図6に示すように軟磁性部材4を階段状にすることもできる。また、軟磁性部材4の厚さによっても共振周波数の低下量が変化するため、軟磁性部材4の形状を変える代わりに、又は形状を変えると共に、図7に示すように部分的に厚みを変えた軟磁性部材(ここでは薄い軟磁性部材4a)を配設する構造とすることもできる。
【0029】
また、図2乃至図7では、矩形状のアンテナコイル3を形成した基材2を用いる構成としたが、アンテナコイル3の形状も特に限定されず、円形、楕円形、台形、平行四辺形等、任意の形状とすることができる。特に、本発明では、隣り合うRFIDタグ1のアンテナコイル3の位置がずれた方が相互干渉を抑制できることから、例えば、図8(a)に示すように矩形状の基材2上に平行四辺形のアンテナコイル3を形成し、折り返した状態で、図8(b)に示すように、各々の側のアンテナコイル3が異なる形状となるような構成とすることもできる。
【0030】
このように、プラスチックフィルム等のフレキシブルな基材2に貼られた金属箔をエッチングするなどして形成された渦巻き状のアンテナパターン3を、軟磁性部材4又は金属部材5の両面に軟磁性部材4を配設した磁心の一辺を囲むように折り返してRFIDタグ1を形成し、このRFIDタグ1をファイル、クリアーホルダー、バインダー等の表紙や裏表紙に取り付けることにより、大量に製造され安価に提供される既存のフィルムタグを利用してファイル等の管理に適したRFIDシステムを構築することができる。
【0031】
また、磁芯の表裏面でアンテナコイル3の形状が異なるように折り返し位置を設定することにより、隣り合うRFIDタグ1同士の相互干渉を抑制することができる。また、板状又は箔状の金属部材5の表裏の全面又は一部に軟磁性部材4を配置して磁芯を形成し、金属部材5と軟磁性部材4の面積との比率や厚さを共振周波数の変動を相殺するように設定することにより、作動距離の低下を抑制することができると共に、金属部材5により他のRFIDタグ1の影響を遮断することができる。
【0032】
【実施例】
上記した本発明の実施の形態に係る構造のアンテナを備えるRFIDタグの効果を確認するために、各種形状のアンテナを備えるRFIDタグを製作し、その作動距離や共振周波数を測定した。その実験の内容及び結果について以下に詳述する。
【0033】
[実施例1]
40mm×50mm、厚さ0.3mmのアルミ板の両面に、40mm×35mm、厚さ0.5mm、及び30mm×35mm、厚さ0.5mmの複合材を配置して磁芯を形成し、アンテナパターン3の外形寸法が45mm×45mm、巻数10回の市販のフィルムタグを折り返して磁芯を挟み込み、図3に示すような構造のRFIDタグ1を6つ製作し、各々のRFIDタグ1の作動距離及び複数のRFIDタグ1を重ね合わせた場合の作動距離を測定した。また、比較例1として、同様の形状のRFIDタグ1を折り返さない状態とし、各々のRFIDタグ1の作動距離及び複数のRFIDタグ1を重ね合わせた場合の作動距離を測定した。各々のRFIDタグ1の作動距離を表1に、複数のRFIDタグ1を重ね合わせた場合の作動距離を表2に示す。なお、表2では複数のタグの全てが読み取れる位置を作動距離としている。
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】
【0036】
表1より、実施例1ではタグを折り返して使用しているためにアンテナの実効的な面積が小さくなり、比較例1に比べて作動距離が小さいが、表2より、複数のタグを重ねた場合、既成のフィルムタグを重ねただけでは隣り合うタグ同士の干渉により読み取りができないのに対して、実施例1では磁気的軸が磁芯の面方向を向くために隣り合うタグの影響を受けにくくなり、十分な作動距離が確保されていることが分かる。
【0037】
[実施例2]
50mm×90mm、厚さ0.3mmのアルミ板の両面に、50mm×60mm、厚さ0.5mm、及び50mm×55mm、厚さ0.5mmの複合材を配置して磁芯を形成し、アンテナパターン3の外形寸法が45mm×75mm、巻数7回の市販のフィルムタグを折り返して磁芯を挟み込み、実施例1と同様に図3に示すような構造のRFIDタグ1を6つ製作し、各々のタグの作動距離及び複数のRFIDタグ1を重ね合わせた場合の作動距離を測定した。また、比較例2として、同様の形状のRFIDタグ1を折り返さない状態とし、各々のRFIDタグ1の作動距離及び複数のRFIDタグ1を重ね合わせた場合の作動距離を測定した。各々のRFIDタグ1の作動距離を表3に、複数のRFIDタグ1を重ね合わせた場合の作動距離を表4に示す。
【0038】
【表3】
【0039】
【表4】
【0040】
第1の実施例と同様に、実施例2ではタグを折り返しているためにアンテナの実効的な面積が小さくなり、比較例2に比べて作動距離が小さいが、表4より、複数のタグを重ねた場合、既成のフィルムタグを重ねただけでは隣り合うタグ同士の干渉により読み取りができないのに対して、実施例2では磁気的軸が磁芯の面方向を向くために隣接するタグの影響を受けにくくなり、本実施例の形状でも十分な作動距離が確保されていることが分かる。
【0041】
[実施例3]
35mm×50mm、厚さ0.3mmのアルミ板の両面に、35mm×25mm、厚さ0.5mmの複合材を配置して磁芯を形成し、アンテナパターン3の外形寸法が38mm×22mm、巻数8回の市販のフィルムタグを折り返して磁芯を挟み込み、実施例1と同様に図3に示すような構造のRFIDタグ1を6つ製作し、複数のタグを直接又は厚さ0.64mmの厚紙を介して重ね合わせた場合の共振周波数及び作動距離を測定した。各々のタグの共振周波数及び作動距離を表5に、複数のタグを重ね合わせた場合の共振周波数及び作動距離を表6に示す。なお、表6の最上行はタグの組み合わせを示しており、例えば、「1〜3」は、No.1のタグからNo.3のタグの3つのタグを重ね合わせていることを示している。また、左から2番目の列は厚紙のあり/なしを示しており、例えば、「0.64」の行は各々のタグの間にそれぞれ0.64mmの厚さの厚紙を挟み込んでいることを示している。
【0042】
【表5】
【0043】
【表6】
【0044】
表5より、アンテナコイル3の寸法が小さくても軟磁性部材4を磁芯として用いることにより十分な作動距離が得られることが分かる。また、表6より、金属部材5を用いることにより、複数のタグを重ねた場合でも共振周波数の変動が抑制されることが分かる。
【0045】
[実施例4]
40mm×50mm、厚さ0.3mmのアルミ板の両面に、40mm×35mm、厚さ0.5mm、及び30mm×35mm、厚さ0.5mmの複合材を各々配置して磁芯を形成し、アンテナパターン3の外形寸法が45mm×45mm、巻数10回の市販のフィルムタグを折り返して磁芯を挟み込み、実施例1と同様に図3に示すような構造のRFIDタグ1を6つ製作し、各々のタグの共振周波数及び作動距離、複数のタグを直接又は厚さ0.64mmの厚紙を介して重ね合わせた場合の共振周波数及び作動距離を測定した。各々のタグの共振周波数及び作動距離を表7に、複数のタグを重ね合わせた場合の共振周波数及び作動距離を表8に示す。
【0046】
【表7】
【0047】
【表8】
【0048】
表7及び表8より、金属部材5を用いることにより、複数のタグを重ねた場合でも共振周波数の変動が抑制されていることが分かる。また、本実施例では、タグを直接重ね合わせても十分な作動距離を確保することができると共に、タグの間に厚さ0.64mm程度の厚紙を挟み込むだけで全体的に作動距離が改善される傾向を示しており、実際の利用形態では十分な作動距離が確保できることが予想される。
【0049】
[実施例5]
50mm×90mm、厚さ0.3mmのアルミ板の両面に、50mm×60mm、厚さ0.5mm、及び50mm×55mm、厚さ0.5mmの複合材を各々配置して磁芯を形成し、アンテナパターン3の外形寸法が45mm×75mm、巻数7回の市販のフィルムタグを折り返して磁芯を挟み込み、実施例1と同様に図3に示すような構造のRFIDタグ1を6つ製作し、各々のタグの共振周波数及び作動距離、複数のタグを直接又は厚さ0.64mmの厚紙を介して重ね合わせた場合の共振周波数及び作動距離を測定した。各々のタグの共振周波数及び作動距離を表9に、複数のタグを重ね合わせた場合の共振周波数及び作動距離を表10に示す。
【0050】
【表9】
【0051】
【表10】
【0052】
表9及び表10より、第3及び第4の実施例と同様に、金属部材5を用いることにより、複数のタグを重ねた場合でも共振周波数の変動が抑制されていることが分かる。なお、実施例3ではタグを重ね合わせることにより共振周波数が増減しているのに対して、実施例5では全て減少している。これは、アンテナコイル3の面積が小さいほど重ね合わせの位置関係により金属部材5と軟磁性部材4の影響にばらつきが生じやすいためと考えられる。また、第4の実施例では厚紙あり/なしに関わらず、良好な作動距離が得られたが、実施例3及び実施例5では重ね合わせる枚数が多くなると作動しなくなる場合がある。これは、アンテナコイル3と軟磁性部材4と金属部材5の大きさや位置関係によって干渉の様子が大きく変動するためと考えられる。従って、良好な作動距離を確保するためには、これらの大きさや位置関係を十分に考慮する必要がある。
【0053】
なお、上記各実施例では、アンテナコイルとコンデンサとICとが実装されている市販のフィルムタグを用いたが、コンデンサやICは基材4上に実装されていても実装されていなくてもよい。また、上記実施形態及び実施例では、本発明のアンテナ構造をRFIDタグに適用した場合について記載したが、RFIDシステムのリーダ/ライタ用のアンテナや他のシステムのアンテナに対しても同様に適用することができる。また、上記実施形態では、本発明のRFIDタグをファイルやクリアーホルダー、バインダー等に取り付ける場合について説明したが、本発明は整列した状態で保管される任意の物品、例えば、書籍、レンタルCDやDVD等に対しても同様に適用することができる。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のRFIDシステム及び該システムにおけるアンテナの構造によれば下記記載の効果を奏する。
【0055】
本発明の第1の効果は、本発明のアンテナ構造を備えるタグをファイルやクリアーホルダー、バインダー等に取り付ける形態においても、十分な作動距離を確保することができるということである。
【0056】
その理由は、渦巻き状のアンテナコイルが形成されたプラスチックフィルム等のフレキシブルな基材を折り返して、板状の軟磁性部材からなる磁芯、又は板状又は箔状の金属部材の両面に板状の軟磁性部材を配置した磁芯の一辺を囲むことによりRFIDタグを形成し、そのタグをファイルの表紙や裏表紙等の取り付けることにより、アンテナコイルの磁気的軸をファイルの面に平行にし、隣り合うタグの相互干渉を抑制することができるからである。
【0057】
また、本発明の第2の効果は、ファイル等を管理するためのRFIDシステムのタグを安価に製造することができるということである。
【0058】
その理由は、磁芯の周りに導線を巻回してアンテナコイルを形成するのではなく、プラスチックフィルム等のフレキシブルな基材にエッチング等によって導体パターンが形成された既存のタグを、磁芯の一辺を囲むように折り返して使用しているからである。
【0059】
また、本発明の第3の効果は、共振周波数の変動や隣接するタグとの相互作用を抑制することができるということである。
【0060】
その理由は、磁芯の表裏でアンテナコイルの形状が異なるように基材を折り返すことにより、アンテナコイル同士が近接しないようにすることができるからである。また、金属部材の表裏の全面又は一部に軟磁性部材を配置して磁芯を構成し、かつ、金属部材と軟磁性部材の面積の比率や厚さを調整することにより、共振周波数の変動を相殺することができるからである。更に、磁芯の一部に金属部材を用いることにより、離れた位置のタグの影響を遮断することができるからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るRFIDタグの使用形態を模式的に示す図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るRFIDタグの構造を模式的に示す図であり、(a)はアンテナコイルの構造、(b)はアンテナコイルを対称に折り返して形成したタグの構造、(c)はそのA−A′断面の構造を示す図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るRFIDタグの構造を模式的に示す図であり、(a)はアンテナコイルの構造、(b)はアンテナコイルを非対称に折り返して形成したタグの構造、(c)はそのB−B′断面の構造を示す図である。
【図4】本発明の一実施形態に係るRFIDタグの構造を模式的に示す上面図、正面図、下面図、側面図である。
【図5】本発明の一実施形態に係るRFIDタグのバリエーションを示す平面図である。
【図6】本発明の一実施形態に係るRFIDタグのバリエーションを示す平面図である。
【図7】本発明の一実施形態に係るRFIDタグのバリエーションを示す側断面図である。
【図8】本発明の一実施形態に係るRFIDタグのバリエーションを示す平面図である。
【符号の説明】
1 RFIDタグ
2 基材
3 アンテナコイル
4 軟磁性部材
4a 薄い軟磁性部材
5 金属部材
6 スペーサ
7 ファイル
【発明の属する技術分野】
本発明は、電磁誘導又は電磁結合を利用して非接触でデータの交信を行うRFID(Radio Frequency Identification)システムに関し、特に、書類を綴じ込んで書棚に整列して保管されるファイル、クリアーホルダー、バインダー等の管理に用いるRFIDシステム及び該システムにおけるアンテナの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
書類を綴じ込むファイル、クリアーホルダー、バインダー等を書棚等に整列して保管する場合、どのファイルにどのような書類を綴じ込んだかを識別できるように、ファイルの背表紙に情報を書き込んだり、ファイルが薄い場合はインデックスに記載するといった方法が用いられる。しかしながら、この方法では書き込み可能な情報量が限られており、また、書き換えが不便であり、目視で読み取るのは手間が掛かり不正確であるという問題がある。
【0003】
一方、近年、ICチップを備えたタグとリーダ又はリーダ/ライタ(以下、総称してリーダ/ライタと呼ぶ。)との間でデータの交信を行うRFIDシステムが普及している。このRFIDシステムは、タグ及びリーダ/ライタの各々に備えたアンテナを用いてデータの交信を行うため、タグをリーダ/ライタから離した状態でも通信可能であることから、様々な用途、例えば、図書館における書籍の管理等に利用されている(例えば、特開平10−275183号公報)。
【0004】
このRFIDシステムに用いるアンテナ、特にタグのアンテナとして、安価で優れた性能を有する平板の渦巻き状のアンテナコイルが用いられる。この平板の渦巻き状のアンテナコイルは、例えば、基材に堆積したアルミニウム箔や銅箔等の金属箔をエッチングにより除去して形成したもの等が知られており、この平板の渦巻き状のアンテナコイルを備えるタグをファイルの表紙や裏表紙等に取り付け、リーダ/ライタでICチップに記憶された情報を読み取ることによりファイルを効率的に管理することができる。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−275183号公報(第3−6頁、第1図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記平板の渦巻き状のアンテナコイルでは、コイル軸が基材を貫通する方向に生じるため、例えば、該アンテナコイルを備えるRFIDタグを表紙又は裏表紙に取り付けたファイルを整列した場合、相隣り合うタグのアンテナコイル同士が相互に干渉して作動距離が極めて短くなり、時には全く作動しなくなる場合がある。
【0007】
タグのアンテナコイル同士の相互干渉を抑制する方法として、RFIDタグをファイルの背表紙に取り付ける方法もある。この方法の場合、コイル軸が背表紙の面に直交する方向を向くため、隣り合うタグの磁束が鎖交しにくくなるが、ファイルが薄い場合にはアンテナコイルの面積が小さくなり、その結果、作動距離が短くなってしまう。また、この方法でもタグが近接すると相互干渉を抑制できなくなり、タグの位置関係によっては作動距離が極めて短くなり、時には全く作動しなくなるという問題がある。
【0008】
このように、RFIDシステムは多くの情報を記憶することができ、非接触でデータの交信ができることから物品の管理手段として有効であるが、一方、タグ同士の干渉が起こりやすく、相互干渉を有効に防止することができるアンテナ構造の提案が望まれている。
【0009】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その主たる目的は、ファイル、クリアーホルダー、バインダー等の整列して保管される物品を管理する場合でも、アンテナの相互干渉を抑制して十分な作動距離を確保することができるRFIDシステム及び該システムにおけるアンテナの構造を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明のRFIDタグは、板状の軟磁性部材を含む磁芯に、その磁気的軸が前記磁芯の面に平行になるように導体パターンを配置したアンテナを備えるものである。
【0011】
また、本発明のRFIDタグは、板状の軟磁性部材を含む磁芯と、少なくとも渦巻き状のアンテナコイルがパターン形成されたフレキシブルな基材とを含み、前記基材が前記磁芯の一辺の少なくとも一部を囲むように折り返して配設されているものである。
【0012】
本発明においては、前記基材は、前記アンテナコイルの中心を通る線からずれた位置で折り返されている構成とすることができ、前記アンテナコイルは、矩形状の前記基材を2つ折りした場合に、折り返し線に対して線対称とならない形状で形成されている構成とすることもできる。
【0013】
また、本発明においては、前記磁芯は、板状又は箔状の金属部材の表裏の全面又は一部に、前記板状の軟磁性部材が配設されて構成される。その場合に、前記金属部材と前記軟磁性部材とは、前記金属部材による前記RFIDタグの共振周波数の増加と、前記軟磁性部材による前記RFIDタグの共振周波数の減少とが相殺するように、各々の面積又は厚さが規定されているが好ましく、前記金属部材の表裏の一部に前記軟磁性部材が配設された場合、前記軟磁性部材が配設されない露出部に、前記軟磁性部材と略等しい厚さのスペーサが配設されている構成とすることもできる。
【0014】
また、本発明においては、前記基材に、コンデンサが形成、又は、内部に静電容量を持つICチップが配設され、前記コンデンサ又は前記ICチップと、前記アンテナコイルとで共振回路が構成されているものとすることができ、前記基材はプラスチックフィルムであり、前記アンテナコイルと前記コンデンサとは、前記プラスチックフィルム上の導体をエッチングして形成された既成のフィルムタグとすることもできる。
【0015】
また、本発明のRFIDシステムは、記載のRFIDタグが、整列して保管される物品の整列方向の面の略同一位置に各々取り付けられ、前記物品を整列した状態で前記RFIDタグに記録された情報の読み取りが行われるものである。
【0016】
本発明においては、前記物品は、ファイル、クリアーホルダー、バインダーのいずれかであることことが好ましい。
【0017】
このように、本発明によれば、板状の軟磁性材を含む磁芯に、その磁気的軸が磁芯の面に平行になるように導体パターンを配置した構造、特に、平板の渦巻き状の導体パターンが形成されたフレキシブルな基材を折り返して、板状の軟磁性材を含む磁芯の一辺を囲んだ構造のアンテナコイルを備えるRFIDタグを用い、例えば、ファイル、クリアーホルダー、バインダー等の表紙や裏表紙の所定の位置に上記RFIDタグを取り付けることにより、タグ同士の相互干渉を抑制して十分な作動距離を確保することができる。また、平板の渦巻き状の導体パターンが形成されたフレキシブルな基材の折り返しに際して、折り返し位置を導体パターンの中心線からずらすことにより、磁芯の表裏面で導体パターンの形状を変え、これにより隣り合うタグのアンテナコイル間の相互干渉を更に抑制することができる。更に、軟磁性材による共振周波数の低下と金属部材による共振周波数の増加とを相殺するような面積又は厚さの板状の軟磁性部材を、板状又は箔状の金属部材の両面に配設した磁芯を用いることにより、共振周波数の変動を抑制することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図1乃至図8を参照して説明する。図1は、本発明のRFIDタグの使用形態を模式的に示す図であり、図2乃至図8は、RFIDタグのアンテナ構造を模式的に示す図である。なお、本発明の構造はRFIDタグ又はRFIDリーダ/ライタのいずれのアンテナに対しても適用することができるが、以下の説明では、RFIDタグに本発明のアンテナ構造を適用した場合について説明する。また、以下の説明で示す「平板の渦巻き状のコイル」とは、単体では殆ど平な面に形成された単一のループ又は2回以上巻回された渦巻きを有するコイルを意味するものとする。
【0019】
従来技術で示したように、ファイルやクリアーホルダー、バインダー等の整列して保管される物品(以下、ファイルとして説明する。)を管理する方法として、平板の渦巻き状のアンテナコイルを備えるRFIDタグをファイルの表紙や背表紙の所定の位置に取り付け、ファイルを書棚等に整列した状態でリーダ/ライタのアンテナをかざしてRFIDタグのICチップに記憶された情報を読み取る方法が考えられる。しかしながら、この方法では、アンテナコイルのコイル軸が表紙(又は裏表紙)を貫通する方向を向くため、隣り合うタグのアンテナコイル同士が干渉してしまい、作動距離が著しく低下するという問題がある。
【0020】
この相互作用を抑制するためには、アンテナコイルの磁気的軸がファイルの表紙や背表紙の面に対して平行になるようにすればよく、例えば、板状の磁芯に導線を巻回してRFIDタグを製作し、そのRFIDタグを磁芯面とファイルの表紙や背表紙の面とが平行になるように取り付ける方法が考えられる。しかしながら、この方法では板状の磁芯に導体を巻回する作業が必要なため、RFIDタグを安価に製造することができないという問題がある。
【0021】
そこで、本発明では、安価に製造される平板の渦巻き状のアンテナコイルを利用することにより上記問題の解決を図っている。具体的には、図2(a)に示すようなプラスチックフィルム等のフレキシブルな基材2上に形成された渦巻き状のアンテナコイル3(図ではアンテナコイル3のみを記載しているが、基材2上にアンテナコイル3に接続されて共振回路を構成するコンデンサ(図示せず)やICチップ(図示せず)が形成又は配設されていることが好ましい。以下では基材2に共振回路が形成されているものとして説明する。)を物品にそのまま取り付けるのではなく、図2(b)に示すように、基材2を所定の位置(図ではアンテナコイル3の中心を通る線)で折り返して板状の軟磁性部材4の一辺を囲むように配設したRFIDタグ1を製作する。
【0022】
そして、図1に示すように、このRFIDタグ1をファイル7等の表紙又は裏表紙の所定の位置に所定の向きで取り付けることにより、アンテナコイル3の磁気的軸がファイル7の表紙又は裏表紙の面に対して平行、かつ、ファイル7の背表紙に対して直交するように設定することができ、安価に製造されるアンテナコイル3を利用して、隣り合うタグ同士の干渉を抑制し、十分な作動距離を確保することができるファイル管理システムを実現することができる。
【0023】
なお、図1及び図2の構造は例示であり、RFIDタグ1を取り付ける物品の種類、形状、大きさ、取り付け位置、基材2の形状、アンテナコイル3の形状、巻数、形成位置、軟磁性部材4の形状、大きさ等は図の構成に限定されない。また、軟磁性部材4の厚さ、材料は特に限定されないが、厚さ0.1mm〜2mm、好ましくは0.2mm〜0.5mmの磁性金属のフレークを含む複合材が好適である。
【0024】
図2の構造は本発明のRFIDタグ1の基本構造であり、ファイル7が厚い場合にはタグ同士の相互干渉を抑制して十分な作動距離を確保することができるが、ファイル7が薄い場合には、図2(c)に示すように隣り合うRFIDタグ1のアンテナコイル3が近接するために相互干渉により共振周波数が変化する。その場合には、例えば、図3に示すように、基材2の折り返し位置をアンテナコイル3の中心線からずらすことにより、軟磁性部材4の表裏でアンテナコイル3の形状を変え、これにより相隣り合うRFIDタグ1のアンテナコイル3の相互干渉を抑制することができる。なお、図3においても、基材2の形状、アンテナコイル3の形状、巻数、形成位置、軟磁性部材4の形状、大きさ等は図の構成に限定されず、折り返し位置の中心線からのずれ量も相互干渉の程度や作動距離等を勘案して適宜設定することができる。
【0025】
また、RFIDタグ1は軟磁性部材4によって共振周波数が低くなるため、例えば、基材2として既成のフィルムタグを用いる場合は軟磁性部材4を磁芯にすることによって共振周波数が所望の周波数からずれてしまい、また、複数のRFIDタグ1を用いる場合にはその数や位置関係によって各々のRFIDタグ1の共振周波数が変化してしまい、作動距離を低下させる要因となる。この場合は、磁芯を板状又は箔状の金属部材の両面に板状の軟磁性部材を配置した構造とすることにより上記問題を回避することができる。すなわち、金属部材はRFIDタグ1の共振周波数を高くする効果があり、軟磁性部材はRFIDタグ1の共振周波数を低くする効果があることから、金属部材と軟磁性部材とを所定の形状、厚さで組み合わせればその効果を相殺することができる。
【0026】
例えば、図4に示すように、板状又は箔状の金属部材5の表裏面の全面又は一部に軟磁性部材4を設置する(図では、金属部材5よりも小さいサイズの軟磁性部材4を配設する場合を示している。)。これにより、アンテナコイル3は金属部材5と軟磁性部材4の双方の影響を受ける。そして、金属部材5と軟磁性部材4のサイズを調整する(例えば、共振周波数が高いときは軟磁性部材4を大きくする)ことにより、RFIDタグ1の共振周波数の変動を相殺することができる。また、磁芯に金属部材5を使用することにより、金属部材5よりも遠方に配置されたRFIDタグ1の影響を遮蔽することもでき、RFIDタグ1が取り付けられたファイル7を整列して管理する場合であってもRFIDタグ1同士の干渉を抑制して作動距離の低下を抑制することができる。
【0027】
なお、図4では基材2をアンテナコイル3の中心線からずらした位置で折り返しているが、図2に示す構造に対して図4の金属部材5と軟磁性部材4とからなる磁芯を適用することもできる。また、金属部材5よりも小さいサイズの軟磁性部材4を設置する場合には金属部材5が露出する部分で磁芯に凹凸が生じ、RFIDタグ1が固定しにくくなる場合も考えられる。そこで、図4では、金属部材5が露出する部分に軟磁性部材4と同じ厚さのスペーサ6を配置しているが、このスペーサ6は必ずしも必要ではなく省略することもできる。また、金属部材5の材料は特に限定されないが、アルミまたは銅の板または箔が好適であり、金属の厚さは市販されている最も薄い箔(8μm)あれば充分であるが取り扱いの容易さ、RFIDタグ1の強度または剛性を得るため0.1mm〜0.3mm程度の板を用いることも推奨できる。
【0028】
また、図4では、金属部材5や軟磁性部材4を矩形形状としているが、その形状は特に限定されず、金属部材5の面積と軟磁性部材4の面積との比率が共振周波数の変化を相殺するように設定されていればよく、例えば、図5に示すように軟磁性部材4を台形状にしたり、図6に示すように軟磁性部材4を階段状にすることもできる。また、軟磁性部材4の厚さによっても共振周波数の低下量が変化するため、軟磁性部材4の形状を変える代わりに、又は形状を変えると共に、図7に示すように部分的に厚みを変えた軟磁性部材(ここでは薄い軟磁性部材4a)を配設する構造とすることもできる。
【0029】
また、図2乃至図7では、矩形状のアンテナコイル3を形成した基材2を用いる構成としたが、アンテナコイル3の形状も特に限定されず、円形、楕円形、台形、平行四辺形等、任意の形状とすることができる。特に、本発明では、隣り合うRFIDタグ1のアンテナコイル3の位置がずれた方が相互干渉を抑制できることから、例えば、図8(a)に示すように矩形状の基材2上に平行四辺形のアンテナコイル3を形成し、折り返した状態で、図8(b)に示すように、各々の側のアンテナコイル3が異なる形状となるような構成とすることもできる。
【0030】
このように、プラスチックフィルム等のフレキシブルな基材2に貼られた金属箔をエッチングするなどして形成された渦巻き状のアンテナパターン3を、軟磁性部材4又は金属部材5の両面に軟磁性部材4を配設した磁心の一辺を囲むように折り返してRFIDタグ1を形成し、このRFIDタグ1をファイル、クリアーホルダー、バインダー等の表紙や裏表紙に取り付けることにより、大量に製造され安価に提供される既存のフィルムタグを利用してファイル等の管理に適したRFIDシステムを構築することができる。
【0031】
また、磁芯の表裏面でアンテナコイル3の形状が異なるように折り返し位置を設定することにより、隣り合うRFIDタグ1同士の相互干渉を抑制することができる。また、板状又は箔状の金属部材5の表裏の全面又は一部に軟磁性部材4を配置して磁芯を形成し、金属部材5と軟磁性部材4の面積との比率や厚さを共振周波数の変動を相殺するように設定することにより、作動距離の低下を抑制することができると共に、金属部材5により他のRFIDタグ1の影響を遮断することができる。
【0032】
【実施例】
上記した本発明の実施の形態に係る構造のアンテナを備えるRFIDタグの効果を確認するために、各種形状のアンテナを備えるRFIDタグを製作し、その作動距離や共振周波数を測定した。その実験の内容及び結果について以下に詳述する。
【0033】
[実施例1]
40mm×50mm、厚さ0.3mmのアルミ板の両面に、40mm×35mm、厚さ0.5mm、及び30mm×35mm、厚さ0.5mmの複合材を配置して磁芯を形成し、アンテナパターン3の外形寸法が45mm×45mm、巻数10回の市販のフィルムタグを折り返して磁芯を挟み込み、図3に示すような構造のRFIDタグ1を6つ製作し、各々のRFIDタグ1の作動距離及び複数のRFIDタグ1を重ね合わせた場合の作動距離を測定した。また、比較例1として、同様の形状のRFIDタグ1を折り返さない状態とし、各々のRFIDタグ1の作動距離及び複数のRFIDタグ1を重ね合わせた場合の作動距離を測定した。各々のRFIDタグ1の作動距離を表1に、複数のRFIDタグ1を重ね合わせた場合の作動距離を表2に示す。なお、表2では複数のタグの全てが読み取れる位置を作動距離としている。
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】
【0036】
表1より、実施例1ではタグを折り返して使用しているためにアンテナの実効的な面積が小さくなり、比較例1に比べて作動距離が小さいが、表2より、複数のタグを重ねた場合、既成のフィルムタグを重ねただけでは隣り合うタグ同士の干渉により読み取りができないのに対して、実施例1では磁気的軸が磁芯の面方向を向くために隣り合うタグの影響を受けにくくなり、十分な作動距離が確保されていることが分かる。
【0037】
[実施例2]
50mm×90mm、厚さ0.3mmのアルミ板の両面に、50mm×60mm、厚さ0.5mm、及び50mm×55mm、厚さ0.5mmの複合材を配置して磁芯を形成し、アンテナパターン3の外形寸法が45mm×75mm、巻数7回の市販のフィルムタグを折り返して磁芯を挟み込み、実施例1と同様に図3に示すような構造のRFIDタグ1を6つ製作し、各々のタグの作動距離及び複数のRFIDタグ1を重ね合わせた場合の作動距離を測定した。また、比較例2として、同様の形状のRFIDタグ1を折り返さない状態とし、各々のRFIDタグ1の作動距離及び複数のRFIDタグ1を重ね合わせた場合の作動距離を測定した。各々のRFIDタグ1の作動距離を表3に、複数のRFIDタグ1を重ね合わせた場合の作動距離を表4に示す。
【0038】
【表3】
【0039】
【表4】
【0040】
第1の実施例と同様に、実施例2ではタグを折り返しているためにアンテナの実効的な面積が小さくなり、比較例2に比べて作動距離が小さいが、表4より、複数のタグを重ねた場合、既成のフィルムタグを重ねただけでは隣り合うタグ同士の干渉により読み取りができないのに対して、実施例2では磁気的軸が磁芯の面方向を向くために隣接するタグの影響を受けにくくなり、本実施例の形状でも十分な作動距離が確保されていることが分かる。
【0041】
[実施例3]
35mm×50mm、厚さ0.3mmのアルミ板の両面に、35mm×25mm、厚さ0.5mmの複合材を配置して磁芯を形成し、アンテナパターン3の外形寸法が38mm×22mm、巻数8回の市販のフィルムタグを折り返して磁芯を挟み込み、実施例1と同様に図3に示すような構造のRFIDタグ1を6つ製作し、複数のタグを直接又は厚さ0.64mmの厚紙を介して重ね合わせた場合の共振周波数及び作動距離を測定した。各々のタグの共振周波数及び作動距離を表5に、複数のタグを重ね合わせた場合の共振周波数及び作動距離を表6に示す。なお、表6の最上行はタグの組み合わせを示しており、例えば、「1〜3」は、No.1のタグからNo.3のタグの3つのタグを重ね合わせていることを示している。また、左から2番目の列は厚紙のあり/なしを示しており、例えば、「0.64」の行は各々のタグの間にそれぞれ0.64mmの厚さの厚紙を挟み込んでいることを示している。
【0042】
【表5】
【0043】
【表6】
【0044】
表5より、アンテナコイル3の寸法が小さくても軟磁性部材4を磁芯として用いることにより十分な作動距離が得られることが分かる。また、表6より、金属部材5を用いることにより、複数のタグを重ねた場合でも共振周波数の変動が抑制されることが分かる。
【0045】
[実施例4]
40mm×50mm、厚さ0.3mmのアルミ板の両面に、40mm×35mm、厚さ0.5mm、及び30mm×35mm、厚さ0.5mmの複合材を各々配置して磁芯を形成し、アンテナパターン3の外形寸法が45mm×45mm、巻数10回の市販のフィルムタグを折り返して磁芯を挟み込み、実施例1と同様に図3に示すような構造のRFIDタグ1を6つ製作し、各々のタグの共振周波数及び作動距離、複数のタグを直接又は厚さ0.64mmの厚紙を介して重ね合わせた場合の共振周波数及び作動距離を測定した。各々のタグの共振周波数及び作動距離を表7に、複数のタグを重ね合わせた場合の共振周波数及び作動距離を表8に示す。
【0046】
【表7】
【0047】
【表8】
【0048】
表7及び表8より、金属部材5を用いることにより、複数のタグを重ねた場合でも共振周波数の変動が抑制されていることが分かる。また、本実施例では、タグを直接重ね合わせても十分な作動距離を確保することができると共に、タグの間に厚さ0.64mm程度の厚紙を挟み込むだけで全体的に作動距離が改善される傾向を示しており、実際の利用形態では十分な作動距離が確保できることが予想される。
【0049】
[実施例5]
50mm×90mm、厚さ0.3mmのアルミ板の両面に、50mm×60mm、厚さ0.5mm、及び50mm×55mm、厚さ0.5mmの複合材を各々配置して磁芯を形成し、アンテナパターン3の外形寸法が45mm×75mm、巻数7回の市販のフィルムタグを折り返して磁芯を挟み込み、実施例1と同様に図3に示すような構造のRFIDタグ1を6つ製作し、各々のタグの共振周波数及び作動距離、複数のタグを直接又は厚さ0.64mmの厚紙を介して重ね合わせた場合の共振周波数及び作動距離を測定した。各々のタグの共振周波数及び作動距離を表9に、複数のタグを重ね合わせた場合の共振周波数及び作動距離を表10に示す。
【0050】
【表9】
【0051】
【表10】
【0052】
表9及び表10より、第3及び第4の実施例と同様に、金属部材5を用いることにより、複数のタグを重ねた場合でも共振周波数の変動が抑制されていることが分かる。なお、実施例3ではタグを重ね合わせることにより共振周波数が増減しているのに対して、実施例5では全て減少している。これは、アンテナコイル3の面積が小さいほど重ね合わせの位置関係により金属部材5と軟磁性部材4の影響にばらつきが生じやすいためと考えられる。また、第4の実施例では厚紙あり/なしに関わらず、良好な作動距離が得られたが、実施例3及び実施例5では重ね合わせる枚数が多くなると作動しなくなる場合がある。これは、アンテナコイル3と軟磁性部材4と金属部材5の大きさや位置関係によって干渉の様子が大きく変動するためと考えられる。従って、良好な作動距離を確保するためには、これらの大きさや位置関係を十分に考慮する必要がある。
【0053】
なお、上記各実施例では、アンテナコイルとコンデンサとICとが実装されている市販のフィルムタグを用いたが、コンデンサやICは基材4上に実装されていても実装されていなくてもよい。また、上記実施形態及び実施例では、本発明のアンテナ構造をRFIDタグに適用した場合について記載したが、RFIDシステムのリーダ/ライタ用のアンテナや他のシステムのアンテナに対しても同様に適用することができる。また、上記実施形態では、本発明のRFIDタグをファイルやクリアーホルダー、バインダー等に取り付ける場合について説明したが、本発明は整列した状態で保管される任意の物品、例えば、書籍、レンタルCDやDVD等に対しても同様に適用することができる。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のRFIDシステム及び該システムにおけるアンテナの構造によれば下記記載の効果を奏する。
【0055】
本発明の第1の効果は、本発明のアンテナ構造を備えるタグをファイルやクリアーホルダー、バインダー等に取り付ける形態においても、十分な作動距離を確保することができるということである。
【0056】
その理由は、渦巻き状のアンテナコイルが形成されたプラスチックフィルム等のフレキシブルな基材を折り返して、板状の軟磁性部材からなる磁芯、又は板状又は箔状の金属部材の両面に板状の軟磁性部材を配置した磁芯の一辺を囲むことによりRFIDタグを形成し、そのタグをファイルの表紙や裏表紙等の取り付けることにより、アンテナコイルの磁気的軸をファイルの面に平行にし、隣り合うタグの相互干渉を抑制することができるからである。
【0057】
また、本発明の第2の効果は、ファイル等を管理するためのRFIDシステムのタグを安価に製造することができるということである。
【0058】
その理由は、磁芯の周りに導線を巻回してアンテナコイルを形成するのではなく、プラスチックフィルム等のフレキシブルな基材にエッチング等によって導体パターンが形成された既存のタグを、磁芯の一辺を囲むように折り返して使用しているからである。
【0059】
また、本発明の第3の効果は、共振周波数の変動や隣接するタグとの相互作用を抑制することができるということである。
【0060】
その理由は、磁芯の表裏でアンテナコイルの形状が異なるように基材を折り返すことにより、アンテナコイル同士が近接しないようにすることができるからである。また、金属部材の表裏の全面又は一部に軟磁性部材を配置して磁芯を構成し、かつ、金属部材と軟磁性部材の面積の比率や厚さを調整することにより、共振周波数の変動を相殺することができるからである。更に、磁芯の一部に金属部材を用いることにより、離れた位置のタグの影響を遮断することができるからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るRFIDタグの使用形態を模式的に示す図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るRFIDタグの構造を模式的に示す図であり、(a)はアンテナコイルの構造、(b)はアンテナコイルを対称に折り返して形成したタグの構造、(c)はそのA−A′断面の構造を示す図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るRFIDタグの構造を模式的に示す図であり、(a)はアンテナコイルの構造、(b)はアンテナコイルを非対称に折り返して形成したタグの構造、(c)はそのB−B′断面の構造を示す図である。
【図4】本発明の一実施形態に係るRFIDタグの構造を模式的に示す上面図、正面図、下面図、側面図である。
【図5】本発明の一実施形態に係るRFIDタグのバリエーションを示す平面図である。
【図6】本発明の一実施形態に係るRFIDタグのバリエーションを示す平面図である。
【図7】本発明の一実施形態に係るRFIDタグのバリエーションを示す側断面図である。
【図8】本発明の一実施形態に係るRFIDタグのバリエーションを示す平面図である。
【符号の説明】
1 RFIDタグ
2 基材
3 アンテナコイル
4 軟磁性部材
4a 薄い軟磁性部材
5 金属部材
6 スペーサ
7 ファイル
Claims (11)
- 板状の軟磁性部材を含む磁芯に、その磁気的軸が前記磁芯の面に平行になるように導体パターンを配置したアンテナを備えることを特徴とするRFIDタグ。
- 板状の軟磁性部材を含む磁芯と、少なくとも渦巻き状のアンテナコイルがパターン形成されたフレキシブルな基材とを含み、
前記基材が前記磁芯の一辺の少なくとも一部を囲むように折り返して配設されていることを特徴とするRFIDタグ。 - 前記基材は、前記アンテナコイルの中心を通る線からずれた位置で折り返されていることを特徴とする請求項2記載のRFIDタグ。
- 前記アンテナコイルは、矩形状の前記基材を2つ折りした場合に、折り返し線に対して線対称とならない形状で形成されていることを特徴とする請求項2記載のRFIDタグ。
- 前記磁芯は、板状又は箔状の金属部材の表裏の全面又は一部に、前記板状の軟磁性部材が配設されて構成されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一に記載のRFIDタグ。
- 前記金属部材と前記軟磁性部材とは、前記金属部材による前記RFIDタグの共振周波数の増加と、前記軟磁性部材による前記RFIDタグの共振周波数の減少とが相殺するように、各々の面積又は厚さが規定されていることを特徴とする請求項5記載のRFIDタグ。
- 前記金属部材の表裏の一部に前記軟磁性部材が配設された場合、前記軟磁性部材が配設されない露出部に、前記軟磁性部材と略等しい厚さのスペーサが配設されていることを特徴とする請求項5又は6に記載のRFIDタグ。
- 前記基材に、コンデンサが形成、又は、内部に静電容量を持つICチップが配設され、前記コンデンサ又は前記ICチップと、前記アンテナコイルとで共振回路が構成されていることを特徴とする請求項2乃至7のいずれか一に記載のRFIDタグ。
- 前記基材はプラスチックフィルムであり、前記アンテナコイルと前記コンデンサとは、前記プラスチックフィルム上の導体をエッチングして形成されたものであることを特徴とする請求項8記載のRFIDタグ。
- 請求項1乃至9のいずれか一に記載のRFIDタグが、整列して保管される物品の整列方向の面の略同一位置に各々取り付けられ、前記物品を整列した状態で前記RFIDタグに記録された情報の読み取りが行われることを特徴とするRFIDシステム。
- 前記物品は、ファイル、クリアーホルダー、バインダーのいずれかであることを特徴とする請求項10記載のRFIDシステム。
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