JP4930601B2 - 磁性体アンテナおよびアンテナ装置 - Google Patents

磁性体アンテナおよびアンテナ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4930601B2
JP4930601B2 JP2009546175A JP2009546175A JP4930601B2 JP 4930601 B2 JP4930601 B2 JP 4930601B2 JP 2009546175 A JP2009546175 A JP 2009546175A JP 2009546175 A JP2009546175 A JP 2009546175A JP 4930601 B2 JP4930601 B2 JP 4930601B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
flexible substrate
antenna
coil conductor
magnetic core
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009546175A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2009078214A1 (ja
Inventor
英一 小林
琢磨 澤谷
浩行 久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2009546175A priority Critical patent/JP4930601B2/ja
Publication of JPWO2009078214A1 publication Critical patent/JPWO2009078214A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4930601B2 publication Critical patent/JP4930601B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q7/00Loop antennas with a substantially uniform current distribution around the loop and having a directional radiation pattern in a plane perpendicular to the plane of the loop
    • H01Q7/06Loop antennas with a substantially uniform current distribution around the loop and having a directional radiation pattern in a plane perpendicular to the plane of the loop with core of ferromagnetic material
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K7/00Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns
    • G06K7/10Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns by electromagnetic radiation, e.g. optical sensing; by corpuscular radiation
    • G06K7/10009Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns by electromagnetic radiation, e.g. optical sensing; by corpuscular radiation sensing by radiation using wavelengths larger than 0.1 mm, e.g. radio-waves or microwaves
    • G06K7/10316Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns by electromagnetic radiation, e.g. optical sensing; by corpuscular radiation sensing by radiation using wavelengths larger than 0.1 mm, e.g. radio-waves or microwaves using at least one antenna particularly designed for interrogating the wireless record carriers
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K7/00Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns
    • G06K7/10Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns by electromagnetic radiation, e.g. optical sensing; by corpuscular radiation
    • G06K7/10009Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns by electromagnetic radiation, e.g. optical sensing; by corpuscular radiation sensing by radiation using wavelengths larger than 0.1 mm, e.g. radio-waves or microwaves
    • G06K7/10316Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns by electromagnetic radiation, e.g. optical sensing; by corpuscular radiation sensing by radiation using wavelengths larger than 0.1 mm, e.g. radio-waves or microwaves using at least one antenna particularly designed for interrogating the wireless record carriers
    • G06K7/10336Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns by electromagnetic radiation, e.g. optical sensing; by corpuscular radiation sensing by radiation using wavelengths larger than 0.1 mm, e.g. radio-waves or microwaves using at least one antenna particularly designed for interrogating the wireless record carriers the antenna being of the near field type, inductive coil
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q1/00Details of, or arrangements associated with, antennas
    • H01Q1/12Supports; Mounting means
    • H01Q1/22Supports; Mounting means by structural association with other equipment or articles
    • H01Q1/2208Supports; Mounting means by structural association with other equipment or articles associated with components used in interrogation type services, i.e. in systems for information exchange between an interrogator/reader and a tag/transponder, e.g. in Radio Frequency Identification [RFID] systems
    • H01Q1/2225Supports; Mounting means by structural association with other equipment or articles associated with components used in interrogation type services, i.e. in systems for information exchange between an interrogator/reader and a tag/transponder, e.g. in Radio Frequency Identification [RFID] systems used in active tags, i.e. provided with its own power source or in passive tags, i.e. deriving power from RF signal

Description

この発明は、外部機器と電磁界信号を介して通信するRFID(Radio Frequency Identification)システム等に用いられる磁性体アンテナおよびアンテナ装置に関するものである。
近年、利用が拡大しているRFIDシステムにおいては、携帯電話等の携帯電子機器とリーダ・ライタの各々に情報通信用のアンテナを搭載し、互いにデータを交信している。このうち携帯電子機器に搭載されるアンテナには特に、高性能、低価格、小型化の要請が強く、これらを実現しようとするものとして、磁性体コアを備えた磁性体アンテナが特許文献1に開示されている。
図1は特許文献1に示されている磁性体アンテナの斜視図である。このアンテナ10は、磁芯部材(磁性体コア)12と、一連の第1導体(コイル導体)13により渦巻き部13aが一方の主面に形成された単一の電気絶縁フィルム(フレキシブル基板)14とを備える。電気絶縁フィルム14の他方の主面には第2導体15が形成されていて、この第2導体15の端部と第1導体13の端部とがICチップ16に接続されている。
特許第3772778号公報
ところが、図1に示される構成では、フレキシブル基板の折り曲げ部に形成されているコイル導体が磁性体コアの端面に近接するので、コイル導体の近傍で閉じる磁束の影響により自己インダクタンスが過多となりやすい。そのため、一定の自己インダクタンス値の制約下でアンテナを実現する際、コイルの巻き数が少なくなったり、アンテナの感度が低下したりする問題がある。また、コイル導体の一部が磁性体の磁束透過面の一部を塞いでアンテナの開口が小さくなるため、通信可能な距離が短くなる、といった問題があった。
そこで、この発明の目的は、必要な巻回数を確保でき、磁性体コアの磁束透過面付近のアンテナの開口を広げて磁束の放射効率を高め、高感度な磁性体アンテナおよびアンテナ装置を提供することにある。
前記課題を解決するために、この発明の基板実装型アンテナ装置は次のように構成する。
(1)コイル導体が形成されたフレキシブル基板と磁性体コアとを備えた磁性体アンテナにおいて、
前記フレキシブル基板は、巻回中心部を導体開口部(導体非巻回部)とする渦巻き状のコイル導体が形成され、前記コイル導体の開口部を通る線に沿って折り曲げられ、
前記磁性体コアは、前記磁性体コアの端面が前記フレキシブル基板の折り曲げ部に対向する状態で配置され、且つ前記磁性体コアの端面のうち前記フレキシブル基板の折り曲げ部を通る前記コイル導体に対面する部分に、前記コイル導体から離間する切欠形状部が設けられていて、
前記切欠形状部は、前記磁性体コアが前記導体開口部に向かって幅が狭くなるように設けられていることを特徴とする。
この構成により、フレキシブル基板の折り曲げ部に形成されているコイル導体が磁性体コアの端面から、切欠部で離間するので、コイル導体の近傍で閉じる磁束の影響を受けにくくなり、自己インダクタンスが過多とならない。そのため、必要な巻回数のコイル導体が形成でき、アンテナの感度を高められる。また、コイル導体の一部が磁性体の磁束透過面の一部を塞がないのでアンテナの開口が実質的に大きくなり、磁束の放射効率が高まり、通信可能な距離が延びる。
(2)コイル導体が形成されたフレキシブル基板と磁性体コアとを備えた磁性体アンテナにおいて、
前記フレキシブル基板は、巻回中心部を導体開口部とする渦巻き状のコイル導体が形成され、前記コイル導体の開口部を通る線に沿って折り曲げられ、
前記磁性体コアは、前記磁性体コアの一部が、前記フレキシブル基板の折り曲げ部に形成された孔を通る状態で配置され、且つ前記フレキシブル基板の折り曲げ部を通る前記コイル導体に対面する部分に、前記コイル導体から離間する切欠形状部が設けられていて、
前記切欠形状部は、前記磁性体コアが前記導体開口部に向かって幅が狭くなるように設けられていることを特徴とする。
この構成により、フレキシブル基板の折り曲げ部に形成された孔を通る部分で、コイル導体が磁性体コアから切欠部で離間するので、コイル導体の近傍で閉じる磁束の影響を受けにくくなり、自己インダクタンスが過多とならない。そのため、(1)と同様に必要な巻回数のコイル導体が形成でき、アンテナの感度を高められる。また、コイル導体の一部が磁性体の磁束透過面の一部を塞がないのでアンテナの開口が実質的に大きくなり、磁束の放射効率が高まり、通信可能な距離が延びる。
(3)前記切欠形状部は、例えば前記導体開口部に向かって先細りのテーパー状とする。
この構成により、先細り部分に磁束が集中してコイル導体の開口部に集中して磁束が透過し易くなり、すなわち集磁効率が高まり、アンテナの感度がより高まる。
(4)前記切欠形状部は、前記フレキシブル基板の折り曲げ部に対して垂直方向に延びるコイル導体部の略全長に沿って形成してもよい。
(5)前記切欠形状部の一部または全部に、前記磁性体コアより透磁率の低い低透磁率部材を設けてもよい。
この構成により、フレキシブル基板がコ字状に折り曲げられている場合に、コイル導体の対向する部分間の間隔変動が少なくなり、インダクタンス値およびコイル導体間容量の変動が小さくなって、安定した特性が得られる。
(6)前記低透磁率部材は、例えば樹脂または樹脂と磁性体粉との混合材であり、前記低透磁率部材と前記磁性体コアとは一体的にモールド成形されていてもよい。
これにより、磁性体コアとフレキシブル基板との組み立て作業の工数が削減され、製造コストが削減できる。
(7)前記フレキシブル基板の折り曲げにより前記コイル導体同士が対向する位置に誘電体部材を配置してもよい。
これにより、フレキシブル基板の面方向のコイル導体間、またはフレキシブル基板の面内で対向するコイル導体間に生じる容量が誘電体部材で設定され、アンテナのインピーダンスおよび共振周波数を所定値に設定できる。
(8)前記フレキシブル基板は、前記フレキシブル基板の側面から見てZ字状に折り曲げてもよい。
これにより、磁性体コアを薄型化したとき、非磁性体部分の上下の導体が対向しないので、その対向間隔の変動などによる特性変動も生じない。
(9)前記コイル導体は単一の前記フレキシブル基板の2箇所に分割形成されていて、前記磁性体コアにより前記2つのコイル導体の開口部を最短距離で貫通する磁束により発生する電流が同相となる向きに前記2つのコイル導体同士が接続されていてもよい。
この構成により、2つのコイル導体の電磁誘導が加算されるので、また、コイル導体の開口部が狭くならずに実効的なコイル巻回数を増すことができるので、アンテナ感度が向上する。
(10)前記コイル導体は単一の前記フレキシブル基板の2箇所に分割形成されていて、前記磁性体コアにより前記2つのコイル導体の開口部を内外方向に貫通する磁束により発生する電流が同相となる向きに前記2つのコイル導体同士が接続されていてもよい。
この構成により、電気機器へ搭載した状態で、アンテナの内外方向に磁束が透過する状態で2つのコイル導体の電磁誘導が加算されるので、また、コイル導体の開口部が狭くならずにアンテナ全体の実効的なコイル巻回数を増すことができるので、アンテナ感度が向上する。
(11)また、この発明のアンテナ装置は、以上のいずれかに記載の磁性体アンテナと、前記磁性体アンテナに近接する、面方向に広がる導体を有する板材(例えば基板・LCDシールド板)と、を備えて構成する。
これにより、磁性体コア部分およびコイル導体の開口部を透過する磁束密度が高まり、高感度なアンテナ装置が構成できる。
この発明によれば、自己インダクタンスが過多とならずに、必要な巻回数のコイル導体が形成でき、アンテナの感度を高められる。また、コイル導体の一部が磁性体の磁束透過面の一部を塞がないのでアンテナの開口が実質的に大きくなり、磁束の放射効率が高まり、通信可能な距離が延びる。
特許文献1に示されている磁性体アンテナの斜視図である。 第1の実施形態に係る磁性体アンテナの構成を示す図である。 第1の実施形態に係る磁性体アンテナと、その比較例の磁性体アンテナにおける磁束の分布を示す概念図である。 第2の実施形態に係る磁性体アンテナの斜視図および三面図である。 第3の実施形態に係る磁性体アンテナの斜視図およびそれに用いるフレキシブル基板の展開平面図である。 第4の実施形態に係る4つの磁性体アンテナの斜視図である。 第4の実施形態に係る1つの磁性体アンテナと、その比較例の磁性体アンテナにおける磁束の分布を示す概念図である。 第5の実施形態に係る4つの磁性体アンテナの斜視図である。 第6の実施形態に係る2つの磁性体アンテナの斜視図である。 第7の実施形態に係る磁性体アンテナの斜視図である。 第8の実施形態に係る磁性体アンテナの構成を示す図である。 第9の実施形態に係る磁性体アンテナの部分斜視図およびそれに用いるフレキシブル基板の展開平面図である。 同磁性体アンテナの斜視図である。 第10の実施形態に係る磁性体アンテナの構成を示す図である。 同磁性体アンテナの別の構成を示す図である。 第11の実施形態に係る二つの磁性体アンテナの斜視図である。 第12の実施形態に係る磁性体アンテナの構成を示す斜視図である。 第13の実施形態に係る磁性体アンテナの構成を示す斜視図である。
符号の説明
22−磁性体コア
22a〜22d−切欠形状部
22h,22i,22k,22m−切欠形状部
22e−突出部
22f、22g、22j−磁性体コアツバ部
23−フレキシブル基板
23a−折り返し部
23W−孔
24−コイル導体
24c,24b−コイル導体接続部
25−低透磁率部材
26−誘電体部材
31−基板
32−筺体
33−形状保持材
101〜103,111〜114,121〜124,131,132,141,151,161〜163,171,172,181,182−磁性体アンテナ
201−アンテナ装置
CW−導体開口部
CC−フレキシブル基板の折り曲げ部のコイル導体部
《第1の実施形態》
図2は第1の実施形態に係る磁性体アンテナの構成を示す図であり、(A)は磁性体アンテナ101の斜視図、(B)はその側面図、(C)はこの磁性体アンテナで用いるフレキシブル基板の展開平面図である。
図2(A)(B)に示すように、磁性体アンテナ101は、コイル導体24を形成したフレキシブル基板23と磁性体コア22とを備えている。フレキシブル基板23には渦巻状のコイル導体(電極)24を形成していて、コイル導体24の巻回中心部を導体開口部CWとして形成している。すなわち、この導体開口部CWを取り囲むように渦巻状のコイル導体24を形成している。
図2(C)において二点鎖線は、このフレキシブル基板23の折り曲げ箇所を示している。図2(A)(B)に示すように、磁性体コア22に対して、フレキシブル基板23を二点鎖線に沿って折り曲げるとともに、このフレキシブル基板23で磁性体コア22の三面を包むように配置している。
磁性体コア22は、フレキシブル基板23の折り曲げ部のコイル導体部CCに対面する部分に切欠形状部22a,22bを設けている。そのため、フレキシブル基板23の折り曲げ部のコイル導体部CCと、それに対面する磁性体コア22の部分とは離間している。そのため、コイル導体の近傍で閉じる磁束密度が小さくなり、自己インダクタンスが過多とならない。そのため、必要な巻回数のコイル導体24が形成でき、アンテナの感度を高められる。また、コイル導体24の一部が磁性体コア22の磁束透過面の一部を塞がないので、アンテナの開口が実質的に大きくなり、磁束の放射効率が高まり、通信可能な距離が延びる。
なお、フレキシブル基板23の折り曲げ部のコイル導体部CCの全体に亘って切欠形状部22a,22bが形成されていなくても、図2(A)に示したように折り曲げ部のコイル導体部CCに対面する部分の一部に切欠形状部を形成してもよい。その場合でも、作用効果は小さくなるがアンテナの実質的な開口拡大効果を奏する。
この図2(C)に示したコイル導体24の両端部にはコイル導体接続部24a,24bを形成していて、このコイル導体接続部24a,24bが実装先の回路基板上の電極に導通するように磁性体アンテナ101を実装する。上記回路基板に形成された導体(グランドパターン)と磁性体アンテナ101とによってアンテナ装置が構成されることになる。この構成により、回路基板上の導体に沿って透過する磁束の密度の高い位置に磁性体アンテナが位置することになるので、磁性体アンテナ単体の場合より高いアンテナ利得が得られる。
上記回路基板以外にも、例えば液晶表示パネルの裏面に配置されるシールド板に磁性体アンテナを配置して、このシールド板と磁性体アンテナとによってアンテナ装置を構成してもよい。
図3(A)は、図2に示した磁性体アンテナの上面図、(B)はその右側面図である。また、(C)は磁性体コア22の切欠形状部22a,22bを形成しない場合の磁性体アンテナの上面図、(D)はその右側面図である。図3において、破線は磁力線を表している。
このように磁性体コアを包むようにコイルを折り曲げて構成した磁性体アンテナは、その実使用時、導体開口部に略垂直に出入りして図中CAで示す部分の電極にも略垂直に出入りし、前記アンテナと通信する相手側のアンテナコイル(自分がカード側のアンテナである場合にはリーダ・ライタ側のアンテナコイル、自分がリーダ・ライタ側のアンテナである場合にはカード側のアンテナコイル)の磁束と鎖交する量は比較的少なく、導体開口部に略垂直な面上のコイル導体(図中CAで示す部分のコイル導体)は、起電圧を発生させるという機能への寄与度が比較的小さい。
図3(C)(D)に示すように、切欠形状部22a,22bが存在しないと、フレキシブル基板23の折り曲げ部のコイル導体部CCの近傍およびCAで示す部分で磁路が閉じやすく、その結果、自己インダクタンスが過多となりやすい。さらに上記折り曲げ部のコイル導体部CCは磁性体コア22の端面に近接しているのでアンテナの実効的な開口を狭めてしまう。
これに対して、第1の実施形態に係る磁性体アンテナでは、図3(A)(B)に示すように、切欠形状部22a,22bの存在により、磁性体コア22を透過する磁束のうち導体開口部CWを垂直に透過する磁束の割合が増大する。そのため、フレキシブル基板23の折り曲げ部のコイル導体部CCの近傍およびCAで示す部分で閉磁路を形成する磁束が相対的に減少し、自己インダクタンスが過多とならない。そのため必要な巻回数を確保でき、アンテナの感度を高められる。またその分、導体開口部CWを図において左右方向に透過する磁束の密度が増す。さらに、コイル導体の一部が磁性体の磁束透過面の一部を塞がないのでアンテナの開口が実質的に大きくなり、磁束の放射効率が高まり、通信可能な距離が延びる。
この第1の実施形態は、図2(C)に示したように、折り曲げ部でのコイル導体のピッチを、折り曲げ部の面に垂直な面(上下面)でのコイル導体のピッチより小さくしている。このことにより、コイル導体が塞ぐ磁界透過面の面積が小さくなるので、アンテナ利得を向上させることができる。
なお、図2に示した例では、フレキシブル基板を二箇所で90度に折り曲げて磁性体コアの三面を包むように配置したが、フレキシブル基板は90度に折り曲げる必要はなく、湾曲させて磁性体コアに巻き付けるように配置してもよい。このことは以降に示す他の実施形態についても同様である。
《第2の実施形態》
図4は第2の実施形態に係る磁性体アンテナの構成を示す図であり(A)はその斜視図、(B)はその三面図である。この磁性体アンテナ102は図4(A)で示すように、磁性体コア22の端面がフレキシブル基板23の折り曲げ部に対向する状態で配置され、且つ磁性体コア22の端面のうちフレキシブル基板23の折り曲げ部のコイル導体部CCに対向する部分に、導体開口部CWに向かって先細りのテーパー状の切欠形状部22c,22dを形成している。
このように切欠形状部を導体開口部CWに向かって、先細りのテーパー状とすることによって、先細り部分に磁束が集中してコイル導体の開口部に集中して磁束が透過し易くなり、すなわち集磁効率が高まり、アンテナの感度がより高まる。
《第3の実施形態》
図5は第3の実施形態に係る磁性体アンテナの構成を示す図であり、(A)はその磁性体アンテナ103の斜視図、(B)はその磁性体アンテナ103で用いるフレキシブル基板23の展開平面図である。
この磁性体アンテナ103は、コイル導体24が形成されたフレキシブル基板23と磁性体コア22とを備えていて、フレキシブル基板23は、巻回中心部を導体開口部CWとする渦巻状のコイル導体24を形成するとともに、導体開口部CWの中央に孔23Wを形成している。
一方、磁性体コア22は、その突出部22eがフレキシブル基板23の折り曲げ部に形成された孔23Wを通る状態で配置している。さらに、フレキシブル基板23の折り曲げ部のコイル導体部CCに対面する部分がコイル導体部CCから離間する切欠形状部22a,22bを形成している。
この磁性体アンテナ103はフレキシブル基板23の折り曲げ部のコイル導体部CCを避ける位置に孔23Wを設け、そこから磁性体コアの突出部22eを突出させているので、上記折り曲げ部のコイル導体部CCがアンテナの開口を狭めることなく、且つ磁性体コアの突出部22eの突出によって集磁効果が高まる。
《第4の実施形態》
図6は第4の実施形態に係る、形状の異なる4つの磁性体アンテナの斜視図である。図6(A)に示した磁性体アンテナ111は、フレキシブル基板23に形成した孔23Wから磁性体コア22の突出部22eを突出させるとともに、フレキシブル基板23の折り曲げ部のコイル導体部CCに対面する部分にテーパー状の切欠形状部22c,22dを形成している。
図6(B)に示す磁性体アンテナ112は、図6(A)に示した状態から突出部に磁性体コアツバ部22fを形成したものである。この磁性体コアツバ部22fは、フレキシブル基板23の折り曲げ部のコイル導体部(図6(A)で示したCC)に対面する部分は少なくともそのコイル導体部と離間させている。これにより自己インダクタンスの増大による問題を解消するとともに集磁効果を高めている。
図6(C)に示す磁性体アンテナ113は、磁性体コアツバ部22gについても、フレキシブル基板23の折り曲げ部のコイル導体部(図6(A)に示したCC)に対面する部分にテーパー状の切欠形状部22h、22iを形成している。
このように磁性体コアツバ部22gについても導体開口部に向かって先細りのテーパー状とすることによって、自己インダクタンスの増大の問題を回避するとともに磁性体コア22のネックとなる部分の距離を短縮化して磁気抵抗を抑えている。これにより集磁効果がさらに高まる。
図6(D)に示す磁性体アンテナ114は、フレキシブル基板23に孔(図6(A)に示した孔23W)を形成する際に、フレキシブル基板を完全にくり抜くのではなく、孔の三辺にのみ切り込みを入れ、残り一辺を折り返すことによって、孔を形成した例である。フレキシブル基板23に孔を形成する際の折り返し部23aは内側に折り返しても良いし、外側に折り返しても良い。
なお、図6(B)〜(D)に示した磁性体コアツバ部22f,22gは、磁性体コア22の本体部とは別体で成形し、フレキシブル基板23とともに組み立てる際に、磁性体コア22の本体部と磁性体コアツバ部22f,22gとを接着してもよいし、予め磁性体コアツバ部22f,22gを磁性体コア22の本体部とともに一体成形しておき、フレキシブル基板23の孔23Wに磁性体コアツバ部22f,22gを通り抜けさせた後にフレキシブル基板23を折り曲げるようにしてもよい。
ここで、図6(B)に示した磁性体アンテナ112と、その比較例として、磁性体コア22に切欠形状部22c,22dを設けない磁性体アンテナとについて、切欠形状部22c,22dの作用効果について、図7を基に説明する。
図7(A)は、図6(B)に示した磁性体アンテナ112の上面図、図7(B)は磁性体コア22に切欠形状部22c,22dを設けない磁性体アンテナの上面図である。
図7において、破線は磁力線を表している。図中、コイル導体24のうちCAで示す部分のコイル導体は左から右へ略まっすぐにぬけるような磁界に対しては起電圧を発生させる作用への寄与度が比較的小さい。図7(B)に示すように、切欠形状部22c,22dが存在しないと、フレキシブル基板23の折り曲げ部のコイル導体部の近傍で磁路が閉じやすく、その結果、自己インダクタンスが過多となりやすい。
これに対して、図7(A)の磁性体アンテナ112では、切欠形状部22c,22dの存在により、フレキシブル基板23の折り曲げ部のコイル導体部の近傍で閉磁路が生じにくく、自己インダクタンスが過多とならない。そのため必要な巻回数のコイル導体が形成でき、アンテナの感度を高められる。またその分、導体開口部を図において左右方向に透過する磁束の密度が増す。
《第5の実施形態》
図8は第5の実施形態に係る、形状の異なる4つの磁性体アンテナの斜視図である。
図8(A)に示す磁性体アンテナ121は、磁性体コア22の切欠形状部22a,22bを、フレキシブル基板23の折り曲げ部に対して垂直方向に延びる略全長に亘って形成したものである。またこの例では、磁性体コア22のフレキシブル基板23から突出した部分に磁性体コアツバ部22gを設けている。
図8(B)に示す磁性体アンテナ122は、磁性体コア22の切欠形状部22a,22bを、フレキシブル基板23の折り曲げ部に対して垂直方向に延びるコイル導体部の略全長に沿って形成するとともに、それより根元部(図における後方部分)はテーパーをなして幅広部分を形成している。
図8(C)に示す磁性体アンテナ123は、図8(B)に示した状態から磁性体コアツバ部22gを磁性体コア22の突出部に設けたものに相当する。
図8(D)に示す磁性体アンテナ124は、図8(A)に示した磁性体コアツバ部22gに代えて、テーパー状でない磁性体コアツバ部22fを設けたものである。
このような形状であっても、フレキシブル基板23の折り曲げ部のコイル導体部と磁性体コアの対面する部分に切欠形状部を備えることになり、前述の自己インダクタンスの増大による問題が回避できる。
《第6の実施形態》
図9は第6の実施形態に係る、構成の異なる2つの磁性体アンテナの斜視図である。図9(A)に示す磁性体アンテナ131は、図8(A)に示した状態から磁性体コアの切欠形状部22a,22b部分に低透磁率部材25を配置したものである。
また、図9(B)に示す磁性体アンテナ132は、図8(B)に示した状態から磁性体コアの切欠形状部22a,22b部分を含む位置に低透磁率部材25を配置したものである。
いずれの構成でも、この低透磁率部材25の存在により、フレキシブル基板23をコ字型に折り曲げたことにより対向する部分の間隔が規制されるので、コイル導体24に生じるインダクタンスおよびキャパシタンスを安定化することができる。
なお、図9に示した低透磁率部材25は樹脂または樹脂と磁性粉との混合材であり、この低透磁率部材25を磁性体コア22と別体で構成しても良いが、磁性体コア22と一体的にモールド成形しても良い。これにより磁性体コアとフレキシブル基板とも組み立て作業の工数が削減され、製造コストが削減できる。
《第7の実施形態》
図10は第7の実施形態に係る磁性体アンテナ141の斜視図である。この磁性体アンテナ141は、図9(B)に示した構造において、フレキシブル基板23の折り曲げによりコイル導体24同士が対向する位置に誘電体部材26を配置したものである。このような構造により、フレキシブル基板の面方向のコイル導体間、またはフレキシブル基板の面内で対向するコイル導体間に生じる容量が誘電体部材26で設定され、アンテナのインピーダンスおよび共振周波数を所定値に設定できる。
《第8の実施形態》
図11は第8の実施形態に係る磁性体アンテナの構成を示す図である。図11(A)は電子機器の基板31に対する磁性体アンテナ151の状態を示す断面図である。また図11(B)は磁性体アンテナ151で用いるフレキシブル基板の展開平面図である。
第1〜第7の各実施形態で示したフレキシブル基板23には単一の渦巻状のコイル導体を形成したが、この第8の実施形態では、図11(B)に示すように、フレキシブル基板23に、それぞれ渦巻状のコイル導体24−1,24−2を形成していて、それぞれの導体開口部に、磁性体コア22が挿入される孔23W−1,23W−2を形成している。そして、磁性体コア22により二つのコイル導体24−1,24−2の開口部CW−1,CW−2を最短距離で貫通する磁束により発生する電流が同相となる向きに2つのコイル導体24−1,24−2同士を接続し、それぞれの一方端をコイル導体接続部24−1a,24−2aとして形成している。
このように一つのフレキシブル基板23を用いて、図11(A)に示すように、磁性体コア22の両端がフレキシブル基板23の孔23W−1、23W−2を通るように、図中二点鎖線で示す部分で折り曲げる。このことにより磁性体アンテナ151を構成する。
磁性体アンテナ151を基板31に実装する際には、フレキシブル基板23の基板31に対する実装面側にコイル導体接続部24−1a,24−2aを形成しておき、基板31側の導体に接続する。
この磁性体アンテナ151は、磁性体コア22を一方の端部から他方の端部にかけて(例えば図において右端から左端へ)抜けるように磁束が通るように利用する。従って、この磁性体アンテナ151を基板31の上にもう一つ実装して、基板31の中央から左右方向に磁束が抜けるように利用するアンテナ装置を構成することもできる。
《第9の実施形態》
図12・図13は第9の実施形態に係る磁性体アンテナの構成を示す図である。
この第9の実施形態に係る磁性体アンテナは、図13に示すように一つのフレキシブル基板23と二つの磁性体コア22−1,22−2を用いる。
図12(A)は、フレキシブル基板23の一方の端部と磁性体コア22−1との関係を示す部分斜視図である。図12(B)(C)は、フレキシブル基板23に形成した、パターンが異なるコイル導体の二つの例である。
図12(B)の例では、フレキシブル基板23にコイル導体24−1,24−3を形成するとともに、このフレキシブル基板23を二点鎖線部分で折り曲げて、孔23W−1,23W−2にそれぞれ磁性体コア22−1,22−2を挿入する。この状態で、上記二つの磁性体コアにより二つのコイル導体24−1,24−3を内外方向に貫通する磁束により発生する電流が同相となる向きに、この二つのコイル導体24−1,24−3を接続している。そしてそれぞれの一方端をコイル導体接続部24−1a,24−3aとして形成している。
図12(C)に示す例でも、二つの磁性体コアにより二つのコイル導体24−1,24−3を内外方向に貫通する磁束により発生する電流が同相となる向きに、この二つのコイル導体24−1,24−4を接続している。そしてそれぞれの一方端をコイル導体接続部24−1a,24−4aとして形成している。
《第10の実施形態》
図14・図15は第10の実施形態に係る磁性体アンテナの構成を示す図である。図14(A)は磁性体アンテナの構成途中での側面図である。これは図13(B)に示した磁性体アンテナ161の構成と同様である。すなわち一つのフレキシブル基板23と二つの磁性体コア22−1,22−2とから構成している。図14(B)は図14(A)に示した状態から磁性体コア22−1,22−2の先端部を丸く湾曲させたものである。これを電子機器の筺体32に沿って貼り付けることによって実装する。図14(C)はその状態を示している。
また図14(D)は、図14(B)に示した磁性体アンテナ162を電子機器の筺体の側面に沿わせるように基板31と筺体32bとの間に実装した例である。基板31は面方向に広がる導体を有している。この基板31と磁性体アンテナ162とによってアンテナ装置201を構成している。
図15は図14(B)に示した形状の磁性体アンテナの磁性体コア22−1,22−2の湾曲部分の形状を保持するための構成例を示している。ここでは、樹脂や接着剤などの形状保持材33で磁性体コア22−1,22−2の先端部が湾曲形状となるように保持させている。
なお、磁性体コアは、熱可塑性の樹脂と磁性体粉とが混合されたコンポジット材であってもよい。また、形状保持材33は磁性体コア22−1,22−2の湾曲面の内側に設けても良い。
このように磁性体コアの端部を屈曲させることによって、導体開口部の面に対して垂直な向きに磁束が透過し易すくなり、通信可能距離が延び、通信不可領域が削減される。
《第11の実施形態》
図16は第11の実施形態に係る二つの磁性体アンテナの斜視図である。これまでに示した各実施形態では、フレキシブル基板23を、磁性体コアを包むようにコ字状に折り曲げた例を示したが、この第11の実施形態では、フレキシブル基板23を、その側面から見てZ字状に折り曲げている。
図16(A)に示す磁性体アンテナ171は、フレキシブル基板23に、巻回中心部を導体開口部とする渦巻状のコイル導体24を形成し、その折り曲げ部に孔を形成し、その孔に磁性体コア22を通している。フレキシブル基板23の折り曲げ部のコイル導体部分に対面する部分は、そのコイル導体から離間する切欠形状部22c,22d,22h,22iをそれぞれ形成している。
このような構造により、図における磁性体コア22の手前の端面から後方の端面にかけて磁束が透過することにより、コイル導体24に電圧が誘起される。
なお、コイル導体接続部は実装基板上の電極に導通するようにフレキシブル基板23の下面側に形成している。
図16(B)に示す磁性体アンテナ172は、フレキシブル基板23の折り曲げ部の孔に対して磁性体コア22の突出部22eを突出させている。この構造は、図16(A)に示した状態から切欠形状部22h,22iを、フレキシブル基板23の折り曲げ部に対して垂直方向に延びる全長に亘って形成したものと同じである。
《第12の実施形態》
図17は第12の実施形態に係る磁性体アンテナの構成を示す図であり、(A)はフレキシブル基板23に対して二つの磁性体コア22−1,22−2を装着する状態を示している。フレキシブル基板23には図12(B)(C)に示したものと同様のパターンのコイル導体を形成している。図13に示した例と異なるのは、フレキシブル基板23の両端をそれぞれZ字状に折り曲げていることである。フレキシブル基板23の二つの折り曲げ部に形成した孔に対して磁性体コア22−1,22−2を挿入することによって、図17(B)に示す磁性体アンテナ181を構成する。
《第13の実施形態》
図18は第13の実施形態に係る磁性体アンテナの構成を示す図であり、(A)は、フレキシブル基板23に対して磁性体コア22−1,22−2を装着する状態を示している。
図13に示した例と異なり、図18(B)に示したようにフレキシブル基板23に対して磁性体コア22−1,22−2を装着した状態で、二つの磁性体コア22−1,22−2の軸が異軸となるようにフレキシブル基板23を形成している。このような構造でも、二つの磁性体コア22−1,22−2を内側から外側方向またはその逆方向に磁束が透過するのでアンテナとして作用する。このような構造であれば、実装先の他の電子部品や構造体を避けてフレキシブル基板23および磁性体コア22−1,22−2を配置することが容易となる。
なお、以上に示した各実施形態では、フレキシブル基板に一層のコイル導体を形成したが、コイル導体を多層化してもよい。そのことにより占有面積を縮小化でき、Q値を高めることができる。
また、コイル導体のうち直列に接続されている線同士は、導体開口部の面もそれに垂直な面についても略交互に配線してもよい。すなわち、基板または磁性体の厚み程度の距離を以て対向する線について、その重なりが小さくなるように線幅方向に互いに位置をずらすように構成してもよい。
この構成により、線間容量が低減され、電磁界の集中が緩和(分散)されるので、特に薄型化してもインピーダンスの上昇を緩和することができる。

Claims (11)

  1. コイル導体が形成されたフレキシブル基板と磁性体コアとを備えた磁性体アンテナにおいて、
    前記フレキシブル基板は、巻回中心部を導体開口部とする渦巻き状のコイル導体が形成され、前記コイル導体の開口部を通る線に沿って折り曲げられ、
    前記磁性体コアは、前記磁性体コアの端面が前記フレキシブル基板の折り曲げ部に対向する状態で配置され、且つ前記磁性体コアの端面のうち前記フレキシブル基板の折り曲げ部を通る前記コイル導体に対面する部分に、前記コイル導体から離間する切欠形状部が設けられていて、
    前記切欠形状部は、前記磁性体コアが前記導体開口部に向かって幅が狭くなるように設けられていることを特徴とする磁性体アンテナ。
  2. コイル導体が形成されたフレキシブル基板と磁性体コアとを備えた磁性体アンテナにおいて、
    前記フレキシブル基板は、巻回中心部を導体開口部とする渦巻き状のコイル導体が形成され、前記コイル導体の開口部を通る線に沿って折り曲げられ、
    前記磁性体コアは、前記磁性体コアの一部が、前記フレキシブル基板の折り曲げ部に形成された孔を通る状態で配置され、且つ前記フレキシブル基板の折り曲げ部を通る前記コイル導体に対面する部分に、前記コイル導体から離間する切欠形状部が設けられていて、
    前記切欠形状部は、前記磁性体コアが前記導体開口部に向かって幅が狭くなるように設けられていることを特徴とする磁性体アンテナ。
  3. 前記切欠形状部は、前記コイル導体の開口部に向かって先細りのテーパー状である請求項1または2に記載の磁性体アンテナ。
  4. 前記切欠形状部は、前記フレキシブル基板の折り曲げ部に対して垂直方向に延びるコイル導体部の略全長に沿って形成されている請求項1、2または3に記載の磁性体アンテナ。
  5. 前記切欠形状部の一部または全部に、前記磁性体コアより透磁率の低い低透磁率部材を設けた請求項1〜4のいずれかに記載の磁性体アンテナ。
  6. 前記低透磁率部材は、樹脂または樹脂と磁性体粉との混合材であり、前記低透磁率部材と前記磁性体コアとは一体的にモールド成形されている請求項5に記載の磁性体アンテナ。
  7. 前記フレキシブル基板の折り曲げにより前記コイル導体同士が対向する位置に誘電体部材を配置した請求項1〜6のいずれかに記載の磁性体アンテナ。
  8. 前記フレキシブル基板の折り曲げは、前記フレキシブル基板の側面から見てZ字状である請求項1〜7のいずれかに記載の磁性体アンテナ。
  9. 前記コイル導体は単一の前記フレキシブル基板の2箇所に分割形成されていて、前記磁性体コアにより前記2つのコイル導体の開口部を最短距離で貫通する磁束により発生する電流が同相となる向きに前記2つのコイル導体同士が接続されている請求項1〜8のいずれかに記載の磁性体アンテナ。
  10. 前記コイル導体は単一の前記フレキシブル基板の2箇所に分割形成されていて、前記磁性体コアにより前記2つのコイル導体の開口部を内外方向に貫通する磁束により発生する電流が同相となる向きに前記2つのコイル導体同士が接続されている請求項1〜8のいずれかに記載の磁性体アンテナ。
  11. 請求項1〜10のいずれかに記載の磁性体アンテナと、前記磁性体アンテナに近接する、面方向に広がる導体を有する板材と、を備えるアンテナ装置。
JP2009546175A 2007-12-18 2008-10-10 磁性体アンテナおよびアンテナ装置 Active JP4930601B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009546175A JP4930601B2 (ja) 2007-12-18 2008-10-10 磁性体アンテナおよびアンテナ装置

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007326604 2007-12-18
JP2007326604 2007-12-18
JP2009546175A JP4930601B2 (ja) 2007-12-18 2008-10-10 磁性体アンテナおよびアンテナ装置
PCT/JP2008/068452 WO2009078214A1 (ja) 2007-12-18 2008-10-10 磁性体アンテナおよびアンテナ装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012030842A Division JP5510475B2 (ja) 2007-12-18 2012-02-15 磁性体アンテナおよびアンテナ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2009078214A1 JPWO2009078214A1 (ja) 2011-04-28
JP4930601B2 true JP4930601B2 (ja) 2012-05-16

Family

ID=40795333

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009546175A Active JP4930601B2 (ja) 2007-12-18 2008-10-10 磁性体アンテナおよびアンテナ装置
JP2012030842A Active JP5510475B2 (ja) 2007-12-18 2012-02-15 磁性体アンテナおよびアンテナ装置

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012030842A Active JP5510475B2 (ja) 2007-12-18 2012-02-15 磁性体アンテナおよびアンテナ装置

Country Status (4)

Country Link
US (2) US8604992B2 (ja)
JP (2) JP4930601B2 (ja)
CN (1) CN101897081B (ja)
WO (1) WO2009078214A1 (ja)

Families Citing this family (51)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9136600B2 (en) 2010-09-30 2015-09-15 Murata Manufacturing Co., Ltd. Antenna
WO2010131524A1 (ja) * 2009-05-14 2010-11-18 株式会社村田製作所 回路基板及び回路モジュール
JP4883136B2 (ja) * 2009-05-15 2012-02-22 株式会社村田製作所 コイルアンテナ
JP4905506B2 (ja) * 2009-06-22 2012-03-28 株式会社村田製作所 アンテナ装置
JP4798317B2 (ja) 2009-09-25 2011-10-19 株式会社村田製作所 アンテナ装置及び携帯端末
JP4894974B2 (ja) * 2009-09-25 2012-03-14 株式会社村田製作所 アンテナ装置及び携帯端末
JP2011101293A (ja) * 2009-11-09 2011-05-19 Murata Mfg Co Ltd 複合アンテナ及び電子機器
GB2484037B (en) * 2009-12-24 2014-10-29 Murata Manufacturing Co Antenna and mobile terminal comprising a bent antenna coil
JP5135450B2 (ja) * 2010-03-31 2013-02-06 デクセリアルズ株式会社 アンテナ装置、通信装置
WO2011129151A1 (ja) * 2010-04-12 2011-10-20 株式会社村田製作所 アンテナ装置及び通信端末装置
EP2390824A1 (fr) * 2010-05-27 2011-11-30 Gemalto SA Procédé de réalisation d'un module multifonctionnel et dispositif le comprenant
JP5625813B2 (ja) * 2010-08-12 2014-11-19 株式会社村田製作所 通信端末装置
US8638268B2 (en) * 2010-09-30 2014-01-28 Murata Manufacturing Co., Ltd. Coil antenna and antenna structure
JP5162648B2 (ja) * 2010-12-01 2013-03-13 デクセリアルズ株式会社 アンテナ装置、及び、通信装置
JP5472153B2 (ja) 2010-12-24 2014-04-16 株式会社村田製作所 アンテナ装置、アンテナ付きバッテリーパックおよび通信端末装置
JP5848120B2 (ja) * 2010-12-28 2016-01-27 デクセリアルズ株式会社 アンテナモジュール、通信装置及びアンテナモジュールの製造方法
JP5950549B2 (ja) 2011-03-30 2016-07-13 デクセリアルズ株式会社 アンテナ装置、通信装置
JP4815546B2 (ja) * 2011-04-18 2011-11-16 Necトーキン株式会社 アンテナ装置、通信モジュール、携帯電子機器及びそれを利用した通信方法
WO2012144482A1 (ja) * 2011-04-18 2012-10-26 株式会社村田製作所 アンテナ装置および通信端末装置
EP2688147B1 (en) 2011-04-22 2017-06-07 NEC Tokin Corporation Antenna device, communication module, portable electronic apparatus, and communication method using portable electronic apparatus
CN103348533B (zh) * 2011-08-25 2015-04-01 株式会社村田制作所 天线装置
WO2013035713A1 (ja) * 2011-09-09 2013-03-14 株式会社村田製作所 アンテナ装置および通信端末装置
KR101185503B1 (ko) * 2011-12-19 2012-09-24 에이큐 주식회사 폴드 형태의 엔에프씨 안테나
US9520917B2 (en) 2012-02-13 2016-12-13 Intel Corporation Antenna configuration to facilitate near field coupling
GB2523015B (en) * 2012-10-26 2017-08-30 Murata Manufacturing Co Interface, communication apparatus, and program
JP5682739B2 (ja) * 2012-11-28 2015-03-11 株式会社村田製作所 インタフェース及び通信装置
CN103208675B (zh) * 2013-03-28 2015-07-08 华东师范大学 一种基于近场耦合的小型化圆形多层平面式螺旋天线系统
WO2015009072A1 (ko) * 2013-07-17 2015-01-22 에이큐 주식회사 근거리 무선통신 안테나 및 그 안테나를 구비한 스마트폰
CN104425878A (zh) * 2013-08-26 2015-03-18 卓英社有限公司 具有柔韧性的内置型天线
JP5913773B2 (ja) * 2013-11-21 2016-04-27 レノボ・シンガポール・プライベート・リミテッド 近距離無線通信に使用するアンテナおよび携帯式電子機器
DE102014203169A1 (de) 2014-02-21 2015-09-10 Siemens Medical Instruments Pte. Ltd. Antenne mit Schirmvorrichtung und Herstellungsverfahren
TWI514680B (zh) * 2014-03-17 2015-12-21 Wistron Neweb Corp 多頻天線及多頻天線配置方法
EP2950422A1 (en) * 2014-05-16 2015-12-02 Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. Wireless charging transmitter and wireless charging system using the same
WO2016039584A1 (ko) * 2014-09-12 2016-03-17 주식회사 아모텍 다중 루프 안테나 모듈 및 이를 구비하는 휴대 단말
WO2016056736A1 (ko) 2014-10-10 2016-04-14 에이큐 주식회사 근거리 무선통신 안테나 및 그 안테나를 구비한 스마트폰
CN207765614U (zh) * 2015-05-29 2018-08-24 株式会社村田制作所 天线以及电子设备
US9941591B2 (en) 2016-03-03 2018-04-10 Microsoft Technology Licensing, Llc Antenna arrangement
US10547112B2 (en) 2016-09-02 2020-01-28 AQ Corporation Smartphone antenna in flexible PCB
US10003120B2 (en) 2016-09-02 2018-06-19 AQ Corporation Smartphone antenna in flexible PCB
USD850424S1 (en) 2016-12-14 2019-06-04 AQ Corporation Flexible PCB dual antenna module for use in smartphone
US10074891B2 (en) 2016-09-02 2018-09-11 AQ Corporation Smartphone antenna in flexible PCB
US10886598B2 (en) * 2016-11-16 2021-01-05 Wits Co., Ltd. Antenna module and electronic device having the same
KR101883109B1 (ko) * 2017-07-20 2018-07-27 삼성전기주식회사 안테나 모듈
WO2019053945A1 (ja) * 2017-09-12 2019-03-21 株式会社村田製作所 電力送電装置および電力受電装置
JP6973496B2 (ja) * 2017-09-28 2021-12-01 株式会社村田製作所 アンテナ装置およびアンテナ装置を備える多軸アンテナ装置
WO2019084105A1 (en) * 2017-10-24 2019-05-02 Avery Dennison Retail Information Services, Llc PLANAR-CONDUCTIVE DEVICE FORMING A COIL FOR AN RFID LABEL WHEN FOLDED
JP7361125B2 (ja) * 2019-08-28 2023-10-13 京セラ株式会社 Rfidタグ
CN112542680B (zh) * 2019-09-23 2023-07-25 Oppo广东移动通信有限公司 Nfc天线组件及电子设备
US11102886B2 (en) * 2019-09-30 2021-08-24 Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. Printed circuit board
US11303011B2 (en) 2019-11-27 2022-04-12 AQ Corporation Smartphone antenna in flexible PCB
US20230116340A1 (en) * 2021-10-08 2023-04-13 Wits Co., Ltd. Method of manufacturing wireless charging coil module coated with magnetic material on surface of coil

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002325013A (ja) * 2001-04-26 2002-11-08 Mitsubishi Materials Corp アンテナコイル
JP2003022912A (ja) * 2001-03-30 2003-01-24 Mitsubishi Materials Corp アンテナコイル及びそれを用いた識別タグ、リーダライタ装置、リーダ装置及びライタ装置
JP2005033461A (ja) * 2003-07-11 2005-02-03 Mitsubishi Materials Corp Rfidシステム及び該システムにおけるアンテナの構造

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5330976B1 (ja) * 1971-07-22 1978-08-30
JP3296276B2 (ja) * 1997-12-11 2002-06-24 株式会社村田製作所 チップアンテナ
JP3774136B2 (ja) * 2000-10-31 2006-05-10 三菱マテリアル株式会社 アンテナ及びそれを用いた電波送受信装置
KR20040037127A (ko) * 2001-09-28 2004-05-04 미쓰비시 마테리알 가부시키가이샤 안테나 코일 및 그것을 이용한 rfid 용 태그,트랜스폰더용 안테나
JP4196554B2 (ja) * 2001-09-28 2008-12-17 三菱マテリアル株式会社 タグ用アンテナコイル及びそれを用いたrfid用タグ
JP4037703B2 (ja) * 2002-06-28 2008-01-23 日本電気株式会社 内蔵アンテナ及び無線機
JP2004348497A (ja) * 2003-05-23 2004-12-09 Mitsubishi Materials Corp Rfidアンテナの構造及び該構造のアンテナを備えるタグ及びリーダ/ライタ
WO2006011656A1 (en) * 2004-07-28 2006-02-02 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Antenna apparatus
JP4414940B2 (ja) * 2005-06-14 2010-02-17 ソニーケミカル&インフォメーションデバイス株式会社 アンテナ装置及びアンテナ装置の調整方法
JP3933191B1 (ja) * 2006-03-13 2007-06-20 株式会社村田製作所 携帯電子機器
JP4752909B2 (ja) * 2008-12-24 2011-08-17 株式会社村田製作所 磁性体アンテナ及びアンテナ装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003022912A (ja) * 2001-03-30 2003-01-24 Mitsubishi Materials Corp アンテナコイル及びそれを用いた識別タグ、リーダライタ装置、リーダ装置及びライタ装置
JP2002325013A (ja) * 2001-04-26 2002-11-08 Mitsubishi Materials Corp アンテナコイル
JP2005033461A (ja) * 2003-07-11 2005-02-03 Mitsubishi Materials Corp Rfidシステム及び該システムにおけるアンテナの構造

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2009078214A1 (ja) 2011-04-28
CN101897081B (zh) 2013-02-13
WO2009078214A1 (ja) 2009-06-25
JP2012130057A (ja) 2012-07-05
US20100309081A1 (en) 2010-12-09
US8604992B2 (en) 2013-12-10
JP5510475B2 (ja) 2014-06-04
US20140055313A1 (en) 2014-02-27
CN101897081A (zh) 2010-11-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4930601B2 (ja) 磁性体アンテナおよびアンテナ装置
JP5287289B2 (ja) アンテナ装置
JP4883136B2 (ja) コイルアンテナ
JP4883125B2 (ja) アンテナ
JP4894974B2 (ja) アンテナ装置及び携帯端末
JP5848120B2 (ja) アンテナモジュール、通信装置及びアンテナモジュールの製造方法
JP4905506B2 (ja) アンテナ装置
US8199066B2 (en) Magnetic antenna and antenna device
JP4978756B2 (ja) 通信端末
JP4978657B2 (ja) アンテナ装置
WO2016002423A1 (ja) アンテナ装置、アンテナモジュールおよび通信端末装置
WO2011077878A1 (ja) アンテナ及び携帯端末
JP2008048376A (ja) 基板実装用アンテナコイル及びアンテナ装置
JP6288350B2 (ja) 表面実装型アンテナおよび電子機器
JP6589403B2 (ja) アンテナ装置及びこれに用いるコイル部品
JP5369929B2 (ja) 磁性体アンテナ及びアンテナ装置
JP5381557B2 (ja) アンテナコイル、アンテナ装置及び携帯端末
JP5093412B2 (ja) アンテナコイル及びアンテナ装置
JP5077477B2 (ja) アンテナおよび携帯電話端末
JP4883233B2 (ja) コイルアンテナおよび携帯電子機器
JP5516636B2 (ja) アンテナ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110927

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111118

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120117

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120130

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4930601

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150224

Year of fee payment: 3