JP2004302351A - 感磁性被検知体付きラベル - Google Patents
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Abstract
【課題】1枚の感磁性被検知体付きラベルを貼着するだけで、ラベルの向きにかかわらず、警報が発せられる感磁性被検知体付きラベルを得る。
【解決手段】感磁性被検知体付きラベル10は、基材12と、その一方面上のオーバーラミネート層14とを含む。オーバーラミネート層14中に、第1の感磁性被検知体16と第2の感磁性被検知体18とを形成する。2つの感磁性被検知体16,18は、基材12の長辺および短辺に沿って、略直交するように配置される。
【選択図】 図1
【解決手段】感磁性被検知体付きラベル10は、基材12と、その一方面上のオーバーラミネート層14とを含む。オーバーラミネート層14中に、第1の感磁性被検知体16と第2の感磁性被検知体18とを形成する。2つの感磁性被検知体16,18は、基材12の長辺および短辺に沿って、略直交するように配置される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、感磁性被検知体付きラベルに関し、特に、たとえば外部磁界によって磁化状態が変化する感磁性被検知体を備え、物品の監視または盗難防止等のために使用される感磁性被検知体付きラベルに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、百貨店、スーパーマーケット、小売店、図書館、展示場などにおいて、物品が無断で持ち出される被害が急増している。このような物品の無断持ち出しや盗難を防止するために、物品に線状あるいは帯状の感磁性被検知体が形成されたラベルを貼着し、物品が検知領域を通過する際に、ラベルの感磁性被検知体による磁界変化を検出して警報を発するシステム、いわゆるEASシステム(電子的物品監視システム)が採用されている。
【0003】
このようなEASシステムで使用される感磁性被検知体付きラベル1は、図18に示すように、シート状の基材2を含み、基材2上に、長手方向を有する感磁性被検知体3が形成されている。この感磁性被検知体付きラベル1が、物品に貼着される。そして、物品を持ち出そうとすると、検知領域において、感磁性被検知体付きラベル1に所定の変化をする外部磁界が印加される。外部磁界が印加されることにより、ラベル1に形成された感磁性被検知体3の磁化状態が変化し、その磁化状態の変化に対応して、感磁性被検知体から発せられる磁界が変化する。そして、この磁界の変化が検出されたときに、警報が発せられる。したがって、感磁性被検知体付きラベル1が貼着された物品を無断で持ち出そうとすると、警報により不法な持ち出しを見つけることができる(たとえば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−245559号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、感磁性被検知体付きラベルが貼着された物品が検知領域を通過しても、警報が発せられない場合がある。そこで、警報の有無について調べてみたところ、感磁性被検知体の長手方向の向きによって、警報が発せられにくい場合があることがわかった。そこで、感磁性被検知体の長手方向の向きが異なるようにして、2枚の感磁性被検知体付きラベルを物品に貼着することが考えられる。このようにすれば、いずれか一方のラベルの感磁性被検知体の長手方向を、検知されにくい向きから外すことができる。
【0006】
しかしながら、2枚の感磁性被検知体付きラベルを物品に貼着する場合、ラベルと貼着時間とを2倍使うことになり、不経済である。また、2枚の感磁性被検知体付きラベルの向きを変えて物品に貼着するための貼着工程が煩雑となり、2枚のラベルを同じ向きに貼着してしまうという間違いも起こりやすい。
【0007】
それゆえに、この発明の主たる目的は、1枚の感磁性被検知体付きラベルを貼着するだけで、ラベルの向きにかかわらず、警報が発せられる感磁性被検知体付きラベルを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明は、EASシステム(電子的物品監視システム)で監視される物品に取り付けられる物品監視用の感磁性被検知体付きラベルであって、シート状の基材と、基材上に形成される長手方向を有する感磁性被検知体とを含み、感磁性被検知体は、基材上において複数の向きに長手方向を有することを特徴とする、感磁性被検知体付きラベルである。
このような感磁性被検知体付きラベルにおいて、基材上に複数の感磁性被検知体を形成し、それぞれの感磁性被検知体の長手方向を複数の向きに配置することができる。
また、基材上に1つの感磁性被検知体を形成し、感磁性被検知体を屈曲させることにより、複数の向きに長手方向を有する感磁性被検知体とすることができる。
【0009】
基材上に形成された感磁性被検知体が複数の向きに長手方向を有することにより、少なくとも1つの長手方向が、検知されにくい向きから外れる。そのため、感磁性被検知体付きラベルの向きにかかわらず、検知領域を通過するときに警報が発せられる確率を高くすることができる。
この場合、感磁性被検知体の長手方向を複数の向きに配置するために、複数の感磁性被検知体を基材上に形成してもよいし、1つの感磁性被検知体を屈曲させることにより、複数の向きに長手方向を配置してもよい。
【0010】
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明の実施の形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1はこの発明の感磁性被検知体付きラベルの一例を示す平面図であり、図2は図1の線A−Aにおける断面図であり、図3は図1の線B−Bにおける断面図である。感磁性被検知体付きラベル10は、長方形のシート状の基材12を含む。基材12の一方面上には、オーバーラミネート層14が形成される。これらの基材12およびオーバーラミネート層14としては、たとえば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ナイロン、ポリ塩化ビニル等のフィルム、あるいはシート、アート紙、クラフト紙、上質紙、コート紙、樹脂含浸紙等の紙および合成紙を用いることができる。
【0012】
オーバーラミネート層14の内部には、たとえば第1の感磁性被検知体16および第2の感磁性被検知体18が形成される。これらの感磁性被検知体16,18は、たとえば異なる長さの直線状で、かつ断面円形に形成される。ここで、第1の感磁性被検知体16は、基材12の1つの長辺に沿って形成され、第2の感磁性被検知体18は、基材12の1つの短辺に沿って形成される。つまり、第1の感磁性被検知体16と第2の感磁性被検知体18とは、互いに直交するように配置される。
【0013】
これらの感磁性被検知体16,18に用いられる材料としては、パーマロイ、センダスト等の高透磁率材料、Co−B系、Co−Fe−B系、Co−Fe−Ni−B系、Fe−Ni−Mo−B系、Fe−Ni−P−B系、Fe−Ni−B系、Fe−B系、Fe−Mo−B系、Co−Fe−Mo−B−Si系等の非晶質金属材料、Fe−Si系、Ni−Fe系等の大バルクハウゼンジャンプを示す金属材料、ソフトフェライト等の酸化物材料などの比較的弱い外部磁界の変化で磁化状態が変化する、いわゆる軟磁性の各種磁性材料を用いることができる。
【0014】
感磁性被検知体16,18の直径は、特に限定されるものではないが、磁界変化を検知できる程度の直径、たとえば15μmを下回らない直径とすることが好ましい。また、感磁性検知体16,18の直径が大きくなると、感磁性被検知体付きラベル10の一部が厚くなるため、400μm以下の直径とすることが好ましい。より好ましくは、15μm〜200μmの範囲である。さらに、感磁性被検知体16,18の断面形状は、円形に限らず、楕円形や矩形、あるいは短辺が長辺に対して極めて短い長方形状であってもよく、その他の形状であってもよい。さらに、基材12の他方面上には、たとえば感圧接着剤などによって接着剤層20が形成され、この接着剤層20が剥離紙22上に仮着される。
【0015】
この感磁性被検知体付きラベル10を作製するには、剥離紙22上に仮着された基材12上にオーバーラミネート層14となる樹脂フイルムなどが積層される。このとき、樹脂フィルムの一方面上に接着剤層が形成され、この接着剤層によって、樹脂フィルムが基材12上に貼着される。この樹脂フィルム上に、第1の感磁性被検知体16および第2の感磁性被検知体18が、基材12の長辺および短辺に沿って直交するように配置される。さらに、これらの感磁性被検知体16,18の上に、樹脂フィルムが積層される。この樹脂フィルムの一方面上にも接着剤層が形成され、この接着剤層によって、下層の樹脂フィルムおよび感磁性被検知体16,18上に上層の樹脂フィルムが貼着される。これらの上下の樹脂フィルムによって、オーバーラミネート層14が形成される。
【0016】
なお、感磁性被検知体16,18は、2層の樹脂フィルムで挟まれる必要はなく、基材12上に感磁性被検知体16,18を配置し、その上に樹脂フィルムを積層してオーバーラミネート層14を形成してもよい。この場合、感磁性被検知体16,18は、オーバーラミネート層14の内部ではなく、基材12とオーバーラミネート層14との間に形成される。オーバーラミネート層14には、たとえば印刷などによって文字や模様などを形成してもよい。オーバーラミネート層を透明あるいは半透明にして、基材に文字や模様などを形成してもよく、また、オーバーラミネート層と基材の両方に文字や模様などを形成してもよい。また、加熱することにより文字や模様などを形成するための感熱記録層のようなものを形成してもよく、必要に応じて、他の層を形成することができる。
【0017】
この感磁性被検知体付きラベル10を用いる際には、剥離紙22が剥離されて、接着剤層20によって、感磁性被検知体付きラベル10が物品に貼着される。そして、その物品が検知領域を通過するとき、感磁性被検知体16,18に、所定の変化をする磁界、たとえば交番磁界が印加される。このような磁界が印加されることにより、ラベル10に形成された感磁性被検知体16,18の磁化状態が変化し、その磁化状態の変化に対応して、感磁性被検知体16,18から発せられる磁界が変化する。そして、この磁界の変化が検出されたときに、警報が発せられる。
【0018】
感磁性被検知体が1つしか形成されていないラベルでは、感磁性被検知体の長手方向の向きによって警報が発せられない場合がある。しかしながら、この感磁性被検知体付きラベル10では、2つの感磁性被検知体16,18が直交するように配置されているため、たとえば第1の感磁性被検知体16が検知されにくい向きになっていても、第2の感磁性被検知体18はそれと直交する向きになっている。このように、感磁性被検知体付きラベル10が貼着された物品の向きがどうなっていても、感磁性被検知体16,18の少なくとも一方は、検知されにくい向きから外れた向きに長手方向が配置される。そのため、感磁性被検知体付きラベル10が検知領域を通過するときの検知確率を高めることができる。
【0019】
なお、2つの感磁性被検知体16,18は、その長手方向が異なる向きに配置されていればよく、図4に示すように、第1の感磁性被検知体16を基材12の一つの長辺に沿って形成し、第2の感磁性被検知体18を基材12の対角線上に形成してもよい。さらに、図5に示すように、2つの感磁性被検知体16,18を直交させる場合において、両方の感磁性被検知体16,18の長さがほぼ同じであってもよい。なお、図4以後の感磁性被検知体付きラベルを示す図面においては、基材と感磁性被検知体との位置関係が示されており、他の層については省略されている。
【0020】
また、図6に示すように、基材12の2つの対角線上に第1の感磁性被検知体16および第2の感磁性被検知体18を配置し、これらの感磁性被検知体16,18の中央部で互いに交差するようにしてもよい。さらに、図7に示すように、基材12の幅方向の中央部において、基材12の長辺と略平行に第1の感磁性被検知体16を配置し、基材12の長手方向の中央部において、基材12の短辺と略平行に第2の感磁性被検知体18を配置してもよい。この場合においても、基材12の中央部において、2つの感磁性被検知体16,18が互いに交差するように配置される。
【0021】
さらに、感磁性被検知体は、1つだけ形成されてもよい。この場合、図8に示すように、感磁性被検知体30が屈曲するように形成され、2つの長手方向が直交するように配置される。このような感磁性被検知体30が形成された場合においても、2つの長手方向の少なくとも一方が、検知領域において検知されにくい向きから外れた向きとなり、検知確率を高くすることができる。
【0022】
このような1つの感磁性被検知体30を形成した感磁性被検知体付きラベル10において、複数の長手方向が異なる向きに配置されていればよく、図9に示すように、基材12の長辺に沿って感磁性被検知体30が形成され、屈曲させられた感磁性被検知体30が基材12の長辺および短辺に対して斜めとなるように形成されてもよい。この場合、基材12の長辺および短辺に対して斜めに配置された感磁性被検知体30の部分は、曲線状に形成されていてもよい。また、図10に示すように、感磁性被検知体30をZ字状に屈曲し、基材12の対角線上に長手方向を配置するとともに、2つの長辺に沿って長手方向を配置してもよい。
【0023】
さらに、3つ以上の感磁性被検知体が形成されてもよく、図11に示すように、3つの感磁性被検知体32,34,36が、基材12の1つの長辺および2つの短辺に沿って配置されてもよい。また、図12に示すように、感磁性被検知体32,34が基材12の隣接する長辺および短辺に沿って配置されるとともに、基材12の対角線上に別の感磁性被検知体36を配置してもよい。図12では、感磁性被検知体32,34,36の一端が基材12の1つの角部で付き合わされているが、基材12の対角線上に配置される感磁性被検知体36は、基材12の別の対角線上に形成されて、3つの感磁性被検知体32,34,36が三角形状に配置されてもよい。
【0024】
また、図13に示すように、2つの感磁性被検知体32,34が基材12の2つの対角線上に形成され、別の感磁性被検知体36が基材12の短辺と略平行に形成されてもよい。これらの感磁性被検知体32,34,36は、基材12の中央部において、互いに交差するように配置される。なお、感磁性被検知体36は、基材12の中央部において、基材12の長辺と略平行に形成されてもよい。
【0025】
さらに、図14に示すように、4つの感磁性被検知体38,40,42,44が、基材12の4辺に沿って形成されてもよい。このように、感磁性被検知体の数および配置は自由に設定することができ、感磁性被検知体の長手方向が2つ以上の向きに配置されていれば、検知領域における検知確率を高めることができる。
【0026】
このように、複数の向きに長手方向を有する感磁性被検知体は、例えば多層構造の複合材料でも単層構造の単一材料でもよいが、同一もしくは同種の材料をもって複数の向きに形成されていることが好ましい。そして、以上の実施の形態においては、感磁性被検知体を担持する基材は、矩形(長方形)であるが、基材の形状は、円形でも楕円形でも三角形でも六角形でもよく、その他の形状であってもよい。
【0027】
【実施例】
図15に示すように、2枚の検知用のパネル50,52に挟まれた検知領域に複数の感磁性被検知体付きラベルを通して、検知確率を測定した。感磁性被検知体付きラベルの通過位置は、図16に示すように、パネル50,52の高さ方向の中央部である。また、感磁性被検知体付きラベルの通過方向に向かって、2枚のパネル50,52の間の左側、中央、右側のそれぞれの位置を通過させ、検知確率を測定した。検知確率は、それぞれの通過位置に10回ずつ感磁性被検知体付きラベルを通過させ、何回検知することができたかを測定した。
【0028】
検知確率を測定した感磁性被検知体付きラベルは、4種類である。試料1は、図18に示す従来のラベルであり、長方形の基材の1つの長辺に沿って、1つの感磁性被検知体が配置されたものである。試料2は、図1に示す本発明のラベルであり、長方形の基材の隣接する長辺および短辺に沿って、それぞれ1つずつの感磁性被検知体を配置したものである。試料3は、図11に示す本発明のラベルであり、長方形の基材の1つの長辺および2つの短辺に沿って感磁性被検知体を配置したものである。さらに、試料4は、図17に示す比較例としてのラベルであり、長方形の基材50の対向する2つの長辺に沿って感磁性被検知体52,54を配置し、それぞれの感磁性被検知体52,54の長さを変えたものである。
【0029】
これらの感磁性被検知体付きラベルの長手方向を2枚のパネル50,52を結ぶ向き(X方向)および通過方向(Y方向)に向け、通過領域を通過させたときの検知確率を測定して、その結果を表1に示した。
【0030】
【表1】
【0031】
表1からわかるように、感磁性被検知体付きラベルの長手方向をX方向に向けて通過させたとき、どの試料についても、100%の確率で検知することができた。しかしながら、感磁性被検知体付きラベルの長手方向をY方向に向けて通過させたとき、感磁性被検知体の長手方向が1つの向きにしかない試料1および試料4では、検知確率が低かった。特に、2枚のパネル50,52の間において、中央および右側を通過させたとき、検知確率は0%であった。
【0032】
それに対して、本発明の感磁性被検知体付きラベルである試料2および試料3では、長手方向をY方向に向けて通過させたときであっても、高い検知確率を得ることができた。この実験から、感磁性被検知体の長手方向を複数の向きに配置することにより、ラベルの向きにかかわらず、高い検知確率が得られることがわかる。
【0033】
【発明の効果】
この発明によれば、感磁性被検知体付きラベルの向きにかかわらず、高い検知確率を得ることができる。したがって、この感磁性被検知体付きラベルを物品に貼着することにより、物品の不法な持ち出しを発見する確率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の感磁性被検知体付きラベルの一例を示す平面図である。
【図2】図1の線A−Aにおける断面図である。
【図3】図1の線B−Bにおける断面図である。
【図4】この発明の感磁性被検知体付きラベルの第2の例において、基材と感磁性被検知体との関係を示す図解図である。
【図5】この発明の感磁性被検知体付きラベルの第3の例において、基材と感磁性被検知体との関係を示す図解図である。
【図6】この発明の感磁性被検知体付きラベルの第4の例において、基材と感磁性被検知体との関係を示す図解図である。
【図7】この発明の感磁性被検知体付きラベルの第5の例において、基材と感磁性被検知体との関係を示す図解図である。
【図8】この発明の感磁性被検知体付きラベルの第6の例において、基材と感磁性被検知体との関係を示す図解図である。
【図9】この発明の感磁性被検知体付きラベルの第7の例において、基材と感磁性被検知体との関係を示す図解図である。
【図10】この発明の感磁性被検知体付きラベルの第8の例において、基材と感磁性被検知体との関係を示す図解図である。
【図11】この発明の感磁性被検知体付きラベルの第9の例において、基材と感磁性被検知体との関係を示す図解図である。
【図12】この発明の感磁性被検知体付きラベルの第10の例において、基材と感磁性被検知体との関係を示す図解図である。
【図13】この発明の感磁性被検知体付きラベルの第11の例において、基材と感磁性被検知体との関係を示す図解図である。
【図14】この発明の感磁性被検知体付きラベルの第12の例において、基材と感磁性被検知体との関係を示す図解図である。
【図15】実施例において実験を行った検知領域を構成するパネルの例を示す図解図である。
【図16】図15に示す検知領域における試料の通過位置を示す図解図である。
【図17】実験における比較例として用いられる感磁性被検知体付きラベルにおいて、基材と感磁性被検知体との関係を示す図解図である。
【図18】従来の感磁性被検知体付きラベルの一例を示す図解図である。
【符号の説明】
10 感磁性被検知体付きラベル
12 基材
14 オーバーラミネート層
16 第1の感磁性被検知体
18 第2の感磁性被検知体
20 接着剤層
22 剥離紙
30,32,34,36,38,40,42,44 感磁性被検知体
【発明の属する技術分野】
この発明は、感磁性被検知体付きラベルに関し、特に、たとえば外部磁界によって磁化状態が変化する感磁性被検知体を備え、物品の監視または盗難防止等のために使用される感磁性被検知体付きラベルに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、百貨店、スーパーマーケット、小売店、図書館、展示場などにおいて、物品が無断で持ち出される被害が急増している。このような物品の無断持ち出しや盗難を防止するために、物品に線状あるいは帯状の感磁性被検知体が形成されたラベルを貼着し、物品が検知領域を通過する際に、ラベルの感磁性被検知体による磁界変化を検出して警報を発するシステム、いわゆるEASシステム(電子的物品監視システム)が採用されている。
【0003】
このようなEASシステムで使用される感磁性被検知体付きラベル1は、図18に示すように、シート状の基材2を含み、基材2上に、長手方向を有する感磁性被検知体3が形成されている。この感磁性被検知体付きラベル1が、物品に貼着される。そして、物品を持ち出そうとすると、検知領域において、感磁性被検知体付きラベル1に所定の変化をする外部磁界が印加される。外部磁界が印加されることにより、ラベル1に形成された感磁性被検知体3の磁化状態が変化し、その磁化状態の変化に対応して、感磁性被検知体から発せられる磁界が変化する。そして、この磁界の変化が検出されたときに、警報が発せられる。したがって、感磁性被検知体付きラベル1が貼着された物品を無断で持ち出そうとすると、警報により不法な持ち出しを見つけることができる(たとえば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−245559号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、感磁性被検知体付きラベルが貼着された物品が検知領域を通過しても、警報が発せられない場合がある。そこで、警報の有無について調べてみたところ、感磁性被検知体の長手方向の向きによって、警報が発せられにくい場合があることがわかった。そこで、感磁性被検知体の長手方向の向きが異なるようにして、2枚の感磁性被検知体付きラベルを物品に貼着することが考えられる。このようにすれば、いずれか一方のラベルの感磁性被検知体の長手方向を、検知されにくい向きから外すことができる。
【0006】
しかしながら、2枚の感磁性被検知体付きラベルを物品に貼着する場合、ラベルと貼着時間とを2倍使うことになり、不経済である。また、2枚の感磁性被検知体付きラベルの向きを変えて物品に貼着するための貼着工程が煩雑となり、2枚のラベルを同じ向きに貼着してしまうという間違いも起こりやすい。
【0007】
それゆえに、この発明の主たる目的は、1枚の感磁性被検知体付きラベルを貼着するだけで、ラベルの向きにかかわらず、警報が発せられる感磁性被検知体付きラベルを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明は、EASシステム(電子的物品監視システム)で監視される物品に取り付けられる物品監視用の感磁性被検知体付きラベルであって、シート状の基材と、基材上に形成される長手方向を有する感磁性被検知体とを含み、感磁性被検知体は、基材上において複数の向きに長手方向を有することを特徴とする、感磁性被検知体付きラベルである。
このような感磁性被検知体付きラベルにおいて、基材上に複数の感磁性被検知体を形成し、それぞれの感磁性被検知体の長手方向を複数の向きに配置することができる。
また、基材上に1つの感磁性被検知体を形成し、感磁性被検知体を屈曲させることにより、複数の向きに長手方向を有する感磁性被検知体とすることができる。
【0009】
基材上に形成された感磁性被検知体が複数の向きに長手方向を有することにより、少なくとも1つの長手方向が、検知されにくい向きから外れる。そのため、感磁性被検知体付きラベルの向きにかかわらず、検知領域を通過するときに警報が発せられる確率を高くすることができる。
この場合、感磁性被検知体の長手方向を複数の向きに配置するために、複数の感磁性被検知体を基材上に形成してもよいし、1つの感磁性被検知体を屈曲させることにより、複数の向きに長手方向を配置してもよい。
【0010】
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明の実施の形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1はこの発明の感磁性被検知体付きラベルの一例を示す平面図であり、図2は図1の線A−Aにおける断面図であり、図3は図1の線B−Bにおける断面図である。感磁性被検知体付きラベル10は、長方形のシート状の基材12を含む。基材12の一方面上には、オーバーラミネート層14が形成される。これらの基材12およびオーバーラミネート層14としては、たとえば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ナイロン、ポリ塩化ビニル等のフィルム、あるいはシート、アート紙、クラフト紙、上質紙、コート紙、樹脂含浸紙等の紙および合成紙を用いることができる。
【0012】
オーバーラミネート層14の内部には、たとえば第1の感磁性被検知体16および第2の感磁性被検知体18が形成される。これらの感磁性被検知体16,18は、たとえば異なる長さの直線状で、かつ断面円形に形成される。ここで、第1の感磁性被検知体16は、基材12の1つの長辺に沿って形成され、第2の感磁性被検知体18は、基材12の1つの短辺に沿って形成される。つまり、第1の感磁性被検知体16と第2の感磁性被検知体18とは、互いに直交するように配置される。
【0013】
これらの感磁性被検知体16,18に用いられる材料としては、パーマロイ、センダスト等の高透磁率材料、Co−B系、Co−Fe−B系、Co−Fe−Ni−B系、Fe−Ni−Mo−B系、Fe−Ni−P−B系、Fe−Ni−B系、Fe−B系、Fe−Mo−B系、Co−Fe−Mo−B−Si系等の非晶質金属材料、Fe−Si系、Ni−Fe系等の大バルクハウゼンジャンプを示す金属材料、ソフトフェライト等の酸化物材料などの比較的弱い外部磁界の変化で磁化状態が変化する、いわゆる軟磁性の各種磁性材料を用いることができる。
【0014】
感磁性被検知体16,18の直径は、特に限定されるものではないが、磁界変化を検知できる程度の直径、たとえば15μmを下回らない直径とすることが好ましい。また、感磁性検知体16,18の直径が大きくなると、感磁性被検知体付きラベル10の一部が厚くなるため、400μm以下の直径とすることが好ましい。より好ましくは、15μm〜200μmの範囲である。さらに、感磁性被検知体16,18の断面形状は、円形に限らず、楕円形や矩形、あるいは短辺が長辺に対して極めて短い長方形状であってもよく、その他の形状であってもよい。さらに、基材12の他方面上には、たとえば感圧接着剤などによって接着剤層20が形成され、この接着剤層20が剥離紙22上に仮着される。
【0015】
この感磁性被検知体付きラベル10を作製するには、剥離紙22上に仮着された基材12上にオーバーラミネート層14となる樹脂フイルムなどが積層される。このとき、樹脂フィルムの一方面上に接着剤層が形成され、この接着剤層によって、樹脂フィルムが基材12上に貼着される。この樹脂フィルム上に、第1の感磁性被検知体16および第2の感磁性被検知体18が、基材12の長辺および短辺に沿って直交するように配置される。さらに、これらの感磁性被検知体16,18の上に、樹脂フィルムが積層される。この樹脂フィルムの一方面上にも接着剤層が形成され、この接着剤層によって、下層の樹脂フィルムおよび感磁性被検知体16,18上に上層の樹脂フィルムが貼着される。これらの上下の樹脂フィルムによって、オーバーラミネート層14が形成される。
【0016】
なお、感磁性被検知体16,18は、2層の樹脂フィルムで挟まれる必要はなく、基材12上に感磁性被検知体16,18を配置し、その上に樹脂フィルムを積層してオーバーラミネート層14を形成してもよい。この場合、感磁性被検知体16,18は、オーバーラミネート層14の内部ではなく、基材12とオーバーラミネート層14との間に形成される。オーバーラミネート層14には、たとえば印刷などによって文字や模様などを形成してもよい。オーバーラミネート層を透明あるいは半透明にして、基材に文字や模様などを形成してもよく、また、オーバーラミネート層と基材の両方に文字や模様などを形成してもよい。また、加熱することにより文字や模様などを形成するための感熱記録層のようなものを形成してもよく、必要に応じて、他の層を形成することができる。
【0017】
この感磁性被検知体付きラベル10を用いる際には、剥離紙22が剥離されて、接着剤層20によって、感磁性被検知体付きラベル10が物品に貼着される。そして、その物品が検知領域を通過するとき、感磁性被検知体16,18に、所定の変化をする磁界、たとえば交番磁界が印加される。このような磁界が印加されることにより、ラベル10に形成された感磁性被検知体16,18の磁化状態が変化し、その磁化状態の変化に対応して、感磁性被検知体16,18から発せられる磁界が変化する。そして、この磁界の変化が検出されたときに、警報が発せられる。
【0018】
感磁性被検知体が1つしか形成されていないラベルでは、感磁性被検知体の長手方向の向きによって警報が発せられない場合がある。しかしながら、この感磁性被検知体付きラベル10では、2つの感磁性被検知体16,18が直交するように配置されているため、たとえば第1の感磁性被検知体16が検知されにくい向きになっていても、第2の感磁性被検知体18はそれと直交する向きになっている。このように、感磁性被検知体付きラベル10が貼着された物品の向きがどうなっていても、感磁性被検知体16,18の少なくとも一方は、検知されにくい向きから外れた向きに長手方向が配置される。そのため、感磁性被検知体付きラベル10が検知領域を通過するときの検知確率を高めることができる。
【0019】
なお、2つの感磁性被検知体16,18は、その長手方向が異なる向きに配置されていればよく、図4に示すように、第1の感磁性被検知体16を基材12の一つの長辺に沿って形成し、第2の感磁性被検知体18を基材12の対角線上に形成してもよい。さらに、図5に示すように、2つの感磁性被検知体16,18を直交させる場合において、両方の感磁性被検知体16,18の長さがほぼ同じであってもよい。なお、図4以後の感磁性被検知体付きラベルを示す図面においては、基材と感磁性被検知体との位置関係が示されており、他の層については省略されている。
【0020】
また、図6に示すように、基材12の2つの対角線上に第1の感磁性被検知体16および第2の感磁性被検知体18を配置し、これらの感磁性被検知体16,18の中央部で互いに交差するようにしてもよい。さらに、図7に示すように、基材12の幅方向の中央部において、基材12の長辺と略平行に第1の感磁性被検知体16を配置し、基材12の長手方向の中央部において、基材12の短辺と略平行に第2の感磁性被検知体18を配置してもよい。この場合においても、基材12の中央部において、2つの感磁性被検知体16,18が互いに交差するように配置される。
【0021】
さらに、感磁性被検知体は、1つだけ形成されてもよい。この場合、図8に示すように、感磁性被検知体30が屈曲するように形成され、2つの長手方向が直交するように配置される。このような感磁性被検知体30が形成された場合においても、2つの長手方向の少なくとも一方が、検知領域において検知されにくい向きから外れた向きとなり、検知確率を高くすることができる。
【0022】
このような1つの感磁性被検知体30を形成した感磁性被検知体付きラベル10において、複数の長手方向が異なる向きに配置されていればよく、図9に示すように、基材12の長辺に沿って感磁性被検知体30が形成され、屈曲させられた感磁性被検知体30が基材12の長辺および短辺に対して斜めとなるように形成されてもよい。この場合、基材12の長辺および短辺に対して斜めに配置された感磁性被検知体30の部分は、曲線状に形成されていてもよい。また、図10に示すように、感磁性被検知体30をZ字状に屈曲し、基材12の対角線上に長手方向を配置するとともに、2つの長辺に沿って長手方向を配置してもよい。
【0023】
さらに、3つ以上の感磁性被検知体が形成されてもよく、図11に示すように、3つの感磁性被検知体32,34,36が、基材12の1つの長辺および2つの短辺に沿って配置されてもよい。また、図12に示すように、感磁性被検知体32,34が基材12の隣接する長辺および短辺に沿って配置されるとともに、基材12の対角線上に別の感磁性被検知体36を配置してもよい。図12では、感磁性被検知体32,34,36の一端が基材12の1つの角部で付き合わされているが、基材12の対角線上に配置される感磁性被検知体36は、基材12の別の対角線上に形成されて、3つの感磁性被検知体32,34,36が三角形状に配置されてもよい。
【0024】
また、図13に示すように、2つの感磁性被検知体32,34が基材12の2つの対角線上に形成され、別の感磁性被検知体36が基材12の短辺と略平行に形成されてもよい。これらの感磁性被検知体32,34,36は、基材12の中央部において、互いに交差するように配置される。なお、感磁性被検知体36は、基材12の中央部において、基材12の長辺と略平行に形成されてもよい。
【0025】
さらに、図14に示すように、4つの感磁性被検知体38,40,42,44が、基材12の4辺に沿って形成されてもよい。このように、感磁性被検知体の数および配置は自由に設定することができ、感磁性被検知体の長手方向が2つ以上の向きに配置されていれば、検知領域における検知確率を高めることができる。
【0026】
このように、複数の向きに長手方向を有する感磁性被検知体は、例えば多層構造の複合材料でも単層構造の単一材料でもよいが、同一もしくは同種の材料をもって複数の向きに形成されていることが好ましい。そして、以上の実施の形態においては、感磁性被検知体を担持する基材は、矩形(長方形)であるが、基材の形状は、円形でも楕円形でも三角形でも六角形でもよく、その他の形状であってもよい。
【0027】
【実施例】
図15に示すように、2枚の検知用のパネル50,52に挟まれた検知領域に複数の感磁性被検知体付きラベルを通して、検知確率を測定した。感磁性被検知体付きラベルの通過位置は、図16に示すように、パネル50,52の高さ方向の中央部である。また、感磁性被検知体付きラベルの通過方向に向かって、2枚のパネル50,52の間の左側、中央、右側のそれぞれの位置を通過させ、検知確率を測定した。検知確率は、それぞれの通過位置に10回ずつ感磁性被検知体付きラベルを通過させ、何回検知することができたかを測定した。
【0028】
検知確率を測定した感磁性被検知体付きラベルは、4種類である。試料1は、図18に示す従来のラベルであり、長方形の基材の1つの長辺に沿って、1つの感磁性被検知体が配置されたものである。試料2は、図1に示す本発明のラベルであり、長方形の基材の隣接する長辺および短辺に沿って、それぞれ1つずつの感磁性被検知体を配置したものである。試料3は、図11に示す本発明のラベルであり、長方形の基材の1つの長辺および2つの短辺に沿って感磁性被検知体を配置したものである。さらに、試料4は、図17に示す比較例としてのラベルであり、長方形の基材50の対向する2つの長辺に沿って感磁性被検知体52,54を配置し、それぞれの感磁性被検知体52,54の長さを変えたものである。
【0029】
これらの感磁性被検知体付きラベルの長手方向を2枚のパネル50,52を結ぶ向き(X方向)および通過方向(Y方向)に向け、通過領域を通過させたときの検知確率を測定して、その結果を表1に示した。
【0030】
【表1】
【0031】
表1からわかるように、感磁性被検知体付きラベルの長手方向をX方向に向けて通過させたとき、どの試料についても、100%の確率で検知することができた。しかしながら、感磁性被検知体付きラベルの長手方向をY方向に向けて通過させたとき、感磁性被検知体の長手方向が1つの向きにしかない試料1および試料4では、検知確率が低かった。特に、2枚のパネル50,52の間において、中央および右側を通過させたとき、検知確率は0%であった。
【0032】
それに対して、本発明の感磁性被検知体付きラベルである試料2および試料3では、長手方向をY方向に向けて通過させたときであっても、高い検知確率を得ることができた。この実験から、感磁性被検知体の長手方向を複数の向きに配置することにより、ラベルの向きにかかわらず、高い検知確率が得られることがわかる。
【0033】
【発明の効果】
この発明によれば、感磁性被検知体付きラベルの向きにかかわらず、高い検知確率を得ることができる。したがって、この感磁性被検知体付きラベルを物品に貼着することにより、物品の不法な持ち出しを発見する確率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の感磁性被検知体付きラベルの一例を示す平面図である。
【図2】図1の線A−Aにおける断面図である。
【図3】図1の線B−Bにおける断面図である。
【図4】この発明の感磁性被検知体付きラベルの第2の例において、基材と感磁性被検知体との関係を示す図解図である。
【図5】この発明の感磁性被検知体付きラベルの第3の例において、基材と感磁性被検知体との関係を示す図解図である。
【図6】この発明の感磁性被検知体付きラベルの第4の例において、基材と感磁性被検知体との関係を示す図解図である。
【図7】この発明の感磁性被検知体付きラベルの第5の例において、基材と感磁性被検知体との関係を示す図解図である。
【図8】この発明の感磁性被検知体付きラベルの第6の例において、基材と感磁性被検知体との関係を示す図解図である。
【図9】この発明の感磁性被検知体付きラベルの第7の例において、基材と感磁性被検知体との関係を示す図解図である。
【図10】この発明の感磁性被検知体付きラベルの第8の例において、基材と感磁性被検知体との関係を示す図解図である。
【図11】この発明の感磁性被検知体付きラベルの第9の例において、基材と感磁性被検知体との関係を示す図解図である。
【図12】この発明の感磁性被検知体付きラベルの第10の例において、基材と感磁性被検知体との関係を示す図解図である。
【図13】この発明の感磁性被検知体付きラベルの第11の例において、基材と感磁性被検知体との関係を示す図解図である。
【図14】この発明の感磁性被検知体付きラベルの第12の例において、基材と感磁性被検知体との関係を示す図解図である。
【図15】実施例において実験を行った検知領域を構成するパネルの例を示す図解図である。
【図16】図15に示す検知領域における試料の通過位置を示す図解図である。
【図17】実験における比較例として用いられる感磁性被検知体付きラベルにおいて、基材と感磁性被検知体との関係を示す図解図である。
【図18】従来の感磁性被検知体付きラベルの一例を示す図解図である。
【符号の説明】
10 感磁性被検知体付きラベル
12 基材
14 オーバーラミネート層
16 第1の感磁性被検知体
18 第2の感磁性被検知体
20 接着剤層
22 剥離紙
30,32,34,36,38,40,42,44 感磁性被検知体
Claims (3)
- EASシステム(電子的物品監視システム)で監視される物品に取り付けられる物品監視用の感磁性被検知体付きラベルであって、
シート状の基材と、前記基材上に形成される長手方向を有する感磁性被検知体とを含み、
前記感磁性被検知体は、前記基材上において複数の向きに長手方向を有することを特徴とする、感磁性被検知体付きラベル。 - 前記基材上に複数の前記感磁性被検知体が形成され、それぞれの前記感磁性被検知体の長手方向が複数の向きに配置される、請求項1に記載の感磁性被検知体付きラベル。
- 前記基材上に1つの前記感磁性被検知体が形成され、前記感磁性被検知体を屈曲させることにより、複数の向きに長手方向を有する前記感磁性被検知体としたことを特徴とする、請求項1に記載の感磁性被検知体付きラベル。
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-
2003
- 2003-04-01 JP JP2003097828A patent/JP2004302351A/ja active Pending
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