JP5362605B2 - 固体酸化物形燃料電池のセル - Google Patents

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Description

本発明は、固体酸化物形燃料電池のセルに関する。
従来より、内部に燃料ガスの複数の燃料流路を有するとともに燃料極の一部又は全部を兼ねる板状の支持体(導電体)における上面及び下面のうちの少なくとも一方の面側に、電解質膜と空気極とが積層されてなる固体酸化物形燃料電池(Solid Oxide Fuel Cell:SOFC)のセル(単電池)が広く知られている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2004−247248号公報
一般に、前記支持体は、導電性の多孔質の焼成体で構成される。支持体を構成する材料には、セルの強度を確保する機能の他に、電気(電子)を通す機能と、燃料ガスを通す機能とが要求される。燃料ガスは、支持体内に存在する多数の気孔を通って移動する。電気(電子)は、支持体を構成する材料における気孔間の部分を通って移動する。セルの発電効率を高くするためには、支持体内における燃料ガスの拡散効率(拡散のし易さ)が高く、且つ、支持体の電気伝導率が高いことが望ましい。
ところが、支持体(を構成する材料)の気孔率が大きいと、燃料ガスが通る通路が広くなることで燃料ガスの拡散効率が高くなる一方、電気(電子)が通る通路が狭くなることで電気伝導率が低くなる。逆に、支持体の気孔率が小さいと、燃料ガスの拡散効率が低くなる一方、電気伝導率が高くなる。即ち、支持体の気孔率に関して、燃料ガスの拡散効率と電気伝導率とはトレードオフの関係にある。
以上のことを鑑み、本発明の目的は、内部に燃料流路が形成された板状の支持体の上面及び下面のうちの少なくとも一方の面側に電解質膜と空気極とが積層されたSOFCのセルにおいて、支持体内における燃料ガスの拡散効率が高いこと、及び、支持体の電気伝導率が高いことがバランス良く考慮されたものを提供することにある。
本発明に係るSOFCのセルは、内部に燃料ガスの複数の燃料流路が形成された板状の導電性の支持体であって前記複数の燃料流路内を流通する燃料ガスと接触して前記燃料ガスを反応させる燃料極の一部又は全部を兼ねる支持体と、前記支持体における上面及び下面のうちの一方側のみに積層され又は両側にそれぞれ積層され、固体電解質からなる1つ又は一対の電解質膜と、前記1つの電解質膜における前記支持体と反対の面側に積層され又は前記一対の電解質膜における前記支持体と反対の面側にそれぞれ積層され、酸素を含むガスと接触して前記酸素を含むガスを反応させる1つ又は一対の空気極とを備える。
ここで、前記支持体は、例えば、イットリア安定化ジルコニア(YSZ)とニッケル(Ni)とを含んで構成され得る。前記支持体が燃料極の全部を兼ねる場合とは、前記支持体に電解質膜が直接形成される場合を指す。一方、前記支持体が燃料極の一部を兼ねる場合とは、前記支持体と前記電解質膜との間に燃料極活性層が介装される場合を指す。この燃料極活性層は、例えば、イットリア安定化ジルコニア(YSZ)とニッケル(Ni)とを含むとともに前記支持体に比してイットリア安定化ジルコニア(YSZ)の含有割合が大きいように構成される。前記支持体と前記電解質膜との間に燃料極活性層が介装される場合、導電性を有する前記支持体は主として燃料極集電層として機能する。
以下、説明の便宜上、支持体の上面及び下面のうちの一方側のみに電解質膜と空気極とが積層された構造を「片側電極構造」と呼び、支持体の上面及び下面の両方にそれぞれ電解質膜と空気極とが積層された構造を「両側電極構造」と呼ぶ。
本発明に係るSOFCのセルの特徴は、前記支持体における前記複数の燃料流路の間の領域である第1領域の少なくとも一部の気孔率である第1気孔率が、前記支持体における前記第1領域以外の領域である第2領域の気孔率である第2気孔率よりも大きいことにある。ここにおいて、例えば、前記第1気孔率は30〜70%であり、前記第2気孔率は20〜60%である。
前記複数の燃料流路は、例えば、前記支持体の平面方向(厚さ方向と垂直な平面方向)に沿うように且つ互いに平行に形成された部分(平行部分)を含むように形成され得る。気孔率が前記第1気孔率である支持体における「前記第1領域の少なくとも一部」内において、前記第1気孔率が一定(一様)であっても場所に応じて変動してもよい。同様に、前記第2領域内において、前記第2気孔率が一定(一様)であっても場所に応じて変動してもよい。前記第1、第2気孔率が変動する場合、前記第1気孔率の最小値が前記第2気孔率の最大値よりも大きい。
支持体の内部に形成された燃料流路を流通する燃料ガスには、先ず、燃料流路内から支持体における第1領域(燃料流路の間の領域)に進入し、その後、第1領域を経て支持体における第2領域(第1領域以外の領域)に進入し、その後、第2領域を経て電解質膜に向けて移動するもの、並びに、燃料流路内から第1領域を経ることなく第2領域に直接進入し、その後、第2領域を経て電解質膜に向けて移動するもの、が存在する(後述する図13、図18等を参照)。
上記構成によれば、第1気孔率が大きく且つ第2気孔率が小さくなるように支持体を構成する材料の気孔率が設計され得る。第1領域を経て移動する燃料ガスの少なくとも一部は、支持体における「気孔率が大きい第1気孔率である部分」を通過する。従って、全領域の気孔率が小さい第2気孔率で均一な支持体に比して、支持体内における燃料ガスの拡散効率が高くなる。加えて、第1領域以外の第2領域を通過する電気(電子)は、支持体における「気孔率が小さい第2気孔率である部分」を通過する。従って、全領域の気孔率が大きい第1気孔率で均一な支持体に比して、支持体の電気伝導率が高くなる。以上より、支持体内における燃料ガスの拡散効率が高いこと、及び、支持体の電気伝導率が高いことがバランス良く考慮された支持体を備えたSOFCセルが提供され得る。
上記本発明に係るSOFCセルが「両側電極構造」を有する場合、前記第1領域の全部の気孔率が前記第1気孔率と等しいことが好適である。「両側電極構造」の場合、「片側電極構造」に比して、第1領域を通過する燃料ガスの量が多い。従って、燃料ガスの拡散効率を高くする観点からは、第1領域の全部の気孔率が大きい第1気孔率に設計されると好ましい。他方、「両側電極構造」の場合、後述するように、電気(電子)が第1領域を殆ど通過しないようにSOFCセルが設計され得る。この場合、支持体内において電気(電子)の大部分は、第2領域、即ち、「気孔率が小さい第2気孔率である部分」を通過する。従って、支持体の電気伝導率が高くなる。以上より、上記構成によれば、「両側電極構造」の場合において、燃料ガスの拡散効率が高いこと、及び、電気伝導率が高いことが非常にバランス良く考慮されたSOFCセルが提供され得る。
一方、上記本発明に係るSOFCセルが「片側電極構造」を有する場合であって、支持体における上面及び下面のうちの前記一方側と反対側に導電性の集電部材(インターコネクタ)が積層されている場合、前記第1領域の一部の気孔率が前記第1気孔率と等しく、前記第1領域の残りの部分の気孔率が前記第2気孔率と等しいことが好適である。
「片側電極構造」の場合、支持体内において電気(電子)が厚さ方向に亘って横断する。即ち、電気(電子)の大部分は第1領域を通過する。従って、第1領域において「気孔率が小さい第2気孔率である部分」が存在することが好ましい。他方、「片側電極構造」の場合、「両側電極構造」に比して、第1領域を通過する(反応に寄与する)燃料ガスの量が少ない。従って、第1領域の全部の気孔率を大きい第1気孔率で均一に設計する要求の度合いが小さい。以上より、上記構成によれば、「片側電極構造」の場合において、燃料ガスの拡散効率が高いこと、及び、電気伝導率が高いことが非常にバランス良く考慮されたSOFCセルが提供され得る。
本発明の実施形態に係るSOFCセルを示す斜視図である。 図1に示したSOFCセルを2−2線を含みX−Y平面と平行な平面に沿って切断して得られる断面を示す断面図である。 図1に示したSOFCセルを3−3線を含みX−Z平面と平行な平面に沿って切断して得られる断面を示す断面図である。 図1に示した支持体内における気孔率の分布を示した図3に対応する断面図である。 図1に示した支持体を製造する過程にて使用される複数の支持体分割体の成形体を接合する様子を示す斜視図である。 複数の支持体分割体の成形体が接合されて得られた焼成前の接合体を示す斜視図である。 図6に示した接合体を焼成して得られた焼成後の支持体を示す斜視図である。 図7に示した支持体を8−8線を含みX−Z平面と平行な平面に沿って切断して得られる断面を示す断面図である。 図8に示した支持体の上下面に燃料極がそれぞれ形成された物体における図8に対応する断面図である。 図9に示した物体の上下面及び側面に電解質膜が形成された物体における図9に対応する断面図である。 図10に示した物体の上下面に空気極が形成された物体における図10に対応する断面図である。 図11に示した物体の上面の4隅にインターコネクタが接続されることで完成されたSOFCセルにおける図11に対応する断面図である。 図1に示したSOFCセルの支持体内において、燃料ガスが流れる経路、及び、電気(電子)が流れる経路の一例を示した図12に対応する断面図である。 本発明の実施形態の変形例に係るSOFCセルにおける図1に対応する斜視図である。 本発明の実施形態の変形例に係るSOFCセルにおける図2に対応する断面図である。 本発明の実施形態の変形例に係るSOFCセルにおける図3に対応する断面図である。 本発明の実施形態の変形例に係るSOFCセルにおける図4に対応する断面図である。 本発明の実施形態の変形例に係るSOFCセルにおける図13に対応する断面図である。
(SOFCセルの構成)
図1〜図4は、本発明の実施形態に係るSOFCセルAを示す。このSOFCセルAは、大略的にはX,Y,Z軸の方向に沿う辺を有する直方体状(Z軸方向に厚さ方向を有する薄板状)を呈している。SOFCセルAの上方から見た形状(平面形状)は、本例では、X軸方向に沿う辺(短辺)の長さが30〜150mmでY軸方向に沿う辺(長辺)の長さが50〜300mmの長方形である。SOFCセルAの厚さは、本例では、0.5〜5mmである。なお、上記平面形状は、1辺が10〜100mmの正方形、直径が5〜100mmの円形等であってもよい。図1〜図4の示す各角部には、R面取りやC面取りが施されていてもよい。以下、説明の便宜上、Z軸正方向を「上」方向、Z軸負方向を「下」方向と呼ぶこともある。
SOFCセルAは支持体10と、一対の燃料極20,20と、電解質膜30と、一対の空気極40,40と、インターコネクタ50とを備える。支持体10は、酸化ニッケルNiO及び/又はニッケルNiとイットリア安定化ジルコニアYSZとから構成される多孔質の板状(直方体状)の焼成体である。支持体10の厚さT1は0.5〜5.0mmである。SOFCセルAの各構成部材の厚さのうち支持体10の厚さが最も大きい。Ni及び/又はNiOの全体中の体積比率はNi換算で35〜55体積%であり、YSZの全体中の体積比率は45〜65体積%である。
図2、図3(特に、図3)から理解できるように、支持体10の内部には、Y軸方向に沿うように且つ互いに平行に、燃料ガスを流すための複数の燃料流路11(空洞)が形成されている。また、外部と各燃料流路11とを繋ぐ一対の開口12,12が形成されている。各燃料流路11における厚さ方向の断面形状は、本例では、長方形であるが、正方形、円形、楕円形等であってもよい。
図3から理解できるように、本例では、各燃料流路11の中心の厚さ方向(Z軸方向)における位置は、支持体10の厚さ方向における中央位置と等しい。即ち、支持体10の上面と各燃料流路11における上面側の端との間の厚さ方向における距離(第1肉厚)t1と、支持体10の下面と各燃料流路11における下面側の端との間の厚さ方向における距離(第2肉厚)t1とが等しい(図3を参照)。なお、各燃料流路11の中心の厚さ方向(Z軸方向)における位置が、支持体10の厚さ方向における中央位置から厚さ方向にオフセットされていてもよい。本例では、t1/T1が0.1〜0.45である。また、隣接する燃料流路11,11間の間隔Z(図3を参照)は1〜50mmである。
なお、本例では、複数の燃料流路11に対応するそれぞれの第1肉厚が全てt1で等しく、且つ、複数の燃料流路11に対応するそれぞれの第2肉厚が全てt1で等しい。これに対し、複数の燃料流路11に対応するそれぞれの第1肉厚が異なっていてもよいし、複数の燃料流路11に対応するそれぞれの第2肉厚が異なっていてもよい。
後述するように(図5を参照)、この支持体10は、大略的には支持体10を厚さ方向(Z軸方向)に3分割して得られる形状を有する支持体分割体の成形体10d1g,10d2g,10d3g,10d4g(焼成前)を接合し、焼成することで形成されている。支持体10は、支持基板(最も剛性が高い部材)として機能するとともに、燃料極(アノード電極)の一部としても機能する。
また、図4に示すように、支持体における複数の燃料流路11の間の領域(第1領域)の全部の気孔率(第1気孔率)が、支持体における第1領域以外の領域(第2領域)の気孔率(第2気孔率)よりも大きい。図4(及び、後出の図)において、微細なドットで示される部分が第1気孔率に対応する部分(気孔率が大きい部分)に対応する。第1気孔率は30〜70%であり、第2気孔率は20〜60%である。第1気孔率は、場所によって一定であっても変動してもよい。同様に、第2気孔率も、場所によって一定であっても変動してもよい。第1、第2気孔率が変動する場合、第1気孔率の最小値が第2気孔率の最大値よりも大きい。
燃料極20,20(アノード電極)は、支持体10の上面及び下面にそれぞれ形成されている。燃料極20,20は、支持体10と同様、酸化ニッケルNiO及び/又はニッケルNiとイットリア安定化ジルコニアYSZとから構成される多孔質の薄板状の焼成体である。各燃料極20の厚さT2は5.0〜30.0μmである。Ni及び/又はNiOの全体中の体積比率はNi換算で25〜50体積%であり、YSZの全体中の体積比率は50〜75体積%である。このように、燃料極20,20では、支持体10と比べて、YSZの含有割合(体積%)が大きい。
支持体10は、燃料極20,20における後述する(3)式で表わされる反応で得られた電子をインターコネクタ50を介して外部に取り出すために主として使用され得る。この意味において、支持体10は「燃料極集電層」とも呼ばれる。一方、燃料極20,20は「燃料極活性層」とも呼ばれる。
電解質膜30は、支持体10と燃料極20,20との接合体の周囲(上下面及び側面)を囲むように前記接合体の表面に形成された薄膜である。電解質膜30は、YSZから構成される緻密な焼成体である。電解質膜30の厚さT3は1.0〜30.0μmである。
空気極40,40(カソード電極)は、電解質膜30における「上側の燃料極20の上面に形成された部分」の上面、及び電解質膜30における「下側の燃料極20の下面に形成された部分」の下面にそれぞれ形成されている。空気極40,40は、ランタンストロンチウムコバルトフェライトLSCF(La0.6Sr0.4Co0.2Fe0.8)からなる多孔質の薄板状の焼成体である。各空気極40の厚さT4は5.0〜50.0μmである。
なお、セル作製時又はSOFCの作動中のセルA内において電解質膜30内のYSZと空気極40内のストロンチウムとが反応して電解質膜30と空気極40との間の電気抵抗が増大する現象の発生を抑制するために、電解質膜30と空気極40との間に反応防止層が介装されてもよい。反応防止層は、セリアからなる緻密な薄板状の焼成体であることが好ましい。セリアとしては、具体的には、GDC(ガドリニウムドープセリア)、SDC(サマリウムドープセリア)等が挙げられる。
インターコネクタ50は、SOFCセルAの上側の4隅にそれぞれ形成されている。各インターコネクタ50は、四角柱状を呈していて、下端部が支持体10、及び燃料極20に接触し、上端部が上側の空気極40の上面から突出して露呈している。各インターコネクタ50は、ガラス等の絶縁シール材により、電解質膜30及び空気極40と絶縁されている。各インターコネクタ50は、燃料極側の端子電極(集電部材)として機能する。
インターコネクタ50は、ランタンクロマイトLCからなる。ランタンクロマイトLCの化学式は、下記(1)式にて表される。下記(1)式において、AEは、Ca,Sr,Baから選択される少なくとも1種類の元素である。Bは、Co,Ni,V,Mg,Alから選択される少なくとも1種類の元素である。xの範囲は、0〜0.4であり、更に好ましくは、0.05〜0.2である。yの範囲は、0〜0.3であり、更に好ましくは、0.02〜0.22である。zの範囲は、0〜0.1であり、更に好ましくは、0.02〜0.05である。δは0を含む微小値である。
La1−xAECr1−y+z3−δ …(1)
なお、燃料極側のインターコネクタ50の材質としてランタンクロマイトLCが用いられるのは、インターコネクタ50の上端部が空気との接触により酸化雰囲気に曝され、且つ、インターコネクタ50の下端部が燃料ガスとの接触により還元雰囲気に曝されることに基づく。酸化・還元の両雰囲気で安定であり且つ電気抵抗が小さい導電性セラミックスとしては、現状では、ランタンクロマイトLCが最も適している。以上、このSOFCセルAでは、支持体10の上下両側に電極がそれぞれ形成されている。従って、このSOFCセルAの構造は、「両側電極構造」とも呼ばれる。
作動温度(例えば、600〜900℃)に昇温した状態のSOFCのセルAに対して、開口12を介して支持体10の内部の燃料流路11に燃料ガス(水素ガス等)を供給するとともに空気極40,40に酸素を含むガス(空気等)を供給することにより、下記(2)、(3)式に示す化学反応が発生する。これにより、燃料極20,20と空気極40,40との間に電位差が発生する。
(1/2)・O+2e−→O2− (於:空気極40) …(2)
+O2−→HO+2e− (於:燃料極20) …(3)
このSOFCのセルAでは、実際には、空気極40,40にも空気極側のインターコネクタ(図示せず)が接続される。そして、空気極側のインターコネクタと燃料極側のインターコネクタ50とを介して前記電位差に基づく電力が外部に取り出される。
(SOFCセルの製造方法)
次に、図1〜図4に示したSOFCのセルAの製造方法の一例について説明する。以下、「成形体」とは焼成前の状態を意味するものとする。「成形体」を表す符号は、その「成形体」を焼成して得られる焼成体を表す符号の末尾に「g」が付される。
本例では、支持体10(焼成体)の作製に際し、先ず、図5に示すように、「複数の燃料流路11の上縁を含むX−Y平面に沿う平面」と、「複数の燃料流路11の下縁を含むX−Y平面に沿う平面」との2つの平面を境界として厚さ方向に3分割されるように、支持体10を厚さ方向(Z軸方向)に3分割して得られる形状を有する支持体分割体成形体10d1g(1枚),10d2g(2枚),10d3g(5本),10d4g(1枚)が作製される。
成形体10d3g(5本)が、複数の燃料流路11の間の領域(即ち、上記第1領域)に対応し、成形体10d1g(1枚),10d2g(2枚),10d4g(1枚)が、上記第1領域以外の領域(即ち、上記第2領域)に対応する。従って、成形体10d3g(5本)が後に焼成されて得られる焼成体の気孔率は、第1気孔率(大きい気孔率)に対応し、成形体10d1g(1枚),10d2g(2枚),10d4g(1枚)が後に焼成されて得られる焼成体の気孔率は、第2気孔率(小さい気孔率)に対応する。
また、成形体10d1g(1枚、第2領域の一部)が、支持体10を厚さ方向(Z軸方向)に3分割した場合の下側の層に対応し、成形体10d2g(2枚、第2領域の一部)、及び成形体10d3g(5本、第1領域の全部)が、支持体10を厚さ方向(Z軸方向)に3分割した場合の真ん中の層に対応し、成形体10d4g(1枚、第2領域の一部)が、支持体10を厚さ方向(Z軸方向)に3分割した場合の上側の層に対応する。これらの支持体分割体成形体10d1g(1枚),10d2g(2枚),10d3g(5本),10d4g(1枚)が接合され焼成されることで、支持体10が形成される。
支持体分割体成形体10d1g(1枚),10d2g(2枚),10d3g(5本),10d4g(1枚)は、所謂「ゲルキャスト法」により作製される。ゲルキャスト法とは、セラミック粉体、分散媒、及びゲル化剤を含むセラミックスラリーを成形型を用いて成形し、成形されたスラリーを固化・乾燥して成形体(焼成前)を得る手法であり、例えば、WO2004/035281号公報等に詳細に紹介されている。従って、ここでは、ゲルキャスト法についての詳細な説明は省略する。
作製された支持体分割体成形体10d1g(1枚),10d2g(2枚),10d3g(5本),10d4g(1枚)(固化・乾燥後、焼成前)における各接合面にはそれぞれ、所定の接合剤が塗布される。そして、図5に示すように、これらの支持体分割体成形体10d1g(1枚),10d2g(2枚),10d3g(5本),10d4g(1枚)における接合剤が塗布された面同士が貼り合わされる。これにより、図6に示すように、内部に燃料流路11が形成された接合成形体が得られる。
次いで、この接合成形体が焼成に供される。焼成条件は、例えば、最高温度1400℃×1時間である。これにより、接合成形体を構成する成形体10d1g(1枚),10d2g(2枚),10d3g(5本),10d4g(1枚)が焼成され、図7、図8に示すように、内部に燃料流路11が形成された焼成体である支持体10が得られる。
次に、図9に示すように、支持体10の上下面に、後に燃料極20(燃料極活性層)となるYSZ−NiOペースト膜がそれぞれ形成される。YSZ−NiOペースト膜の形成は、支持体10の上下面にペーストが塗布されることで達成されてもよいし、支持体10の上下面にセラミックグリーンシートが貼り付けられることで達成されてもよい。
次いで、図10に示すように、そのYSZ−NiOペースト膜が形成された支持体10の周囲(上下面及び側面)に、後に電解質膜30となるYSZペースト膜が形成される。YSZペースト膜の形成は、YSZ−NiOペースト膜が形成された支持体10の周囲(上下面及び側面)にペーストが塗布されることで達成されてもよいし、YSZ−NiOペースト膜が形成された支持体10の周囲(上下面及び側面)をセラミックグリーンシートで覆うことで達成されてもよい。YSZ−NiOペースト膜が形成された支持体10のセラミックグリーンシートによる被覆は、上下面に対してはグリーンシートを貼り付けられることで達成され得、側面に対してはグリーンシートを巻き付けるように接着することで達成され得る。また、熱応力が高くなるYSZペースト膜の側面部には、補強のため、セラミックペーストが更に塗布されてもよい。
次に、このようにYSZ−NiOペースト膜、及びYSZペースト膜が形成された物体が所定温度・所定時間(例えば、1400℃・1時間)にて焼成される。これにより、図10に示すように、支持体10の上下面に燃料極20がそれぞれ形成され、燃料極20,20が形成された支持体10の周囲(上下面及び側面)に電解質膜30が形成される。
また、上述のように、電解質膜30と空気極40との間に、セリア(CeO2)からなる反応防止層が介装される場合、上記焼成前に、YSZペースト膜の全面(上下面及び側面)に対して、後に反応防止層となるペースト膜が更に形成される。この膜の形成も、YSZペースト膜の場合と同様、ペーストの塗布、セラミックグリーンシートの利用等により達成され得る。そして、この膜とYSZペースト膜とが共に焼成に供される。或いは、YSZペースト膜が焼成された後、この焼成体の上下面のみに、後に反応防止層となるペースト膜が印刷法等により形成され、その後、この膜が焼成されてもよい。
なお、上述の例では、支持体10が焼成により形成された後に、燃料極20,20、及び電解質膜30が焼成により形成されている。これに対し、支持体10、燃料極20,20、及び電解質膜30が同時に焼成されてもよい。
次に、図11に示すように、この焼成体の上下面(即ち、上側の電解質膜30の上面、及び下側の電解質膜30の下面)に、後に空気極40となるシートが印刷法によりそれぞれ形成され、それらのシートが所定温度・所定時間(例えば、1000℃・1時間)にて焼成される。これにより、焼成体の上下面に空気極40がそれぞれ形成される。なお、上述のように、空気極40,40だけ後で焼成されるのは、空気極40,40の焼成温度(1000℃)が他の構成部材の焼成温度(1400℃)よりも低いことに基づく。
次いで、図12に示すように、この焼成体の上側の4隅に、ランタンクロマイトLCからなるインターコネクタ50がそれぞれ、下端部が支持体10、及び燃料極20に接触し且つ上端部が上側の空気極40の上面から突出するように取り付けられる。各インターコネクタ50と、電解質膜30及び空気極40との間の隙間には、ガラス等の絶縁シール材が充填される。これにより、各インターコネクタ50は、電解質膜30及び空気極40と絶縁される。
上述した焼成は全て酸化性雰囲気で行われる。支持体10及び燃料極20,20は導電性を有する必要がある。従って、その後、焼成後の支持体10及び燃料極20,20に対して、加熱による高温下(例えば、800℃)にて還元ガスを供給する熱処理(還元処理)が行われる。この還元処理により、支持体10、及び燃料極20,20内のNiOがNiへと還元される。以上、図1〜図4に示したSOFCセルAの製造方法の一例について説明した。
(実施形態の作用・効果)
以上、説明した「両側電極構造」を有する本発明の実施形態に係るSOFCセルAでは、図4に示すように、支持体10の第1領域(複数の燃料流路11の間の領域)の全部の気孔率が第1気孔率(30〜70%、大きい気孔率)であり、支持体10の第2領域(第1領域以外の領域)の気孔率が第2気孔率(20〜60%、小さい気孔率)となっている。このことによる作用・効果について図13を参照しながら説明する。図13において、実線は、反応に寄与する燃料ガス(例えば、水素ガス)が流れる経路の一例を示し、破線は、電気(電子)が流れる経路の一例を示す。
図13に実線で示すように、燃料流路11を流通する燃料ガスには、先ず、燃料流路11内から支持体10における第1領域(気孔率が大きい領域)に進入し、その後、第1領域を経て支持体における第2領域(気孔率が小さい領域)に進入し、その後、第2領域を経て上下の燃料極20,20、電解質膜30に向けて移動するもの、並びに、燃料流路11内から第1領域を経ることなく第2領域に直接進入し、その後、第2領域を経て上下の燃料極20,20、電解質膜30に向けて移動するもの、が存在する。
従って、第1領域を経て移動する燃料ガスは、支持体10における「気孔率が大きい第1気孔率である領域」を通過する(図13における破線の丸印を参照)。従って、全領域の気孔率が小さい第2気孔率で均一な支持体に比して、支持体10内における燃料ガスの拡散効率が高くなる。
加えて、図13に破線で示すように、電気(電子)は、第1領域を殆ど通過しない。即ち、支持体10内において電気(電子)の大部分は、第2領域、即ち、「気孔率が小さい第2気孔率である領域」を通過する。従って、全領域の気孔率が大きい第1気孔率で均一な支持体に比して、支持体10の電気伝導率が高くなる。以上より、上記実施形態によれば、燃料ガスの拡散効率が高いこと、及び、電気伝導率が高いことが非常にバランス良く考慮された「両側電極構造」を有するSOFCセルが提供され得る。
なお、上記実施形態では、ゲルキャスト法を用いて作製された複数の支持体分割体成形体10d1g(1枚),10d2g(2枚),10d3g(5本),10d4g(1枚)が接合され焼成されることで、支持体10が形成された。これにより、場所に応じて気孔率が異なる多孔質の支持体10が実現された。このように、場所に応じて気孔率が異なる多孔質の支持体を、所謂押し出し法等を用いて実現することは非常に困難である。
本発明は上記実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用することができる。例えば、上記実施形態では、支持体10と電解質膜30との間に燃料極20,20(燃料極活性層)が介装されている。即ち、支持体10が燃料極の一部(=燃料極集電層)を兼ねている。これに対し、支持体10が燃料極の全部を兼ねる場合、燃料極20,20が省略される。
また、上記実施形態(「両側電極構造」)では、支持体10の第1領域(複数の燃料流路11の間の領域)の全部の気孔率が第1気孔率(大きい気孔率)となっているが、支持体10の第1領域の一部の気孔率が第1気孔率(大きい気孔率)と等しく、第1領域の残りの部分の気孔率が第2気孔率(小さい気孔率)と等しくされてもよい。
また、上記実施形態では、「両側電極構造」が採用されているが、図1〜図4にそれぞれ対応する図14〜図17に示す上記実施形態の変形例のように、「片側電極構造」が採用されてもよい。この変形例において、上記実施形態における部材等に対応する構成については上記実施形態にて付された符号と同じ符号が付されている。
この変形例では、直方体状の支持体10の上面にのみ薄板状の燃料極20が形成され、支持体10と燃料極20との接合体の周囲(下面を除いた上面及び側面)を囲むように電解質膜30が形成されている。そして、この接合体の上面(即ち、電解質膜30の上面)にのみ薄板状の空気極40が形成され、この接合体の下面(即ち、支持体10の下面)に薄板状のインターコネクタ50が形成されている。
支持体10の厚さT1は0.5〜5.0mmであり、燃料極20の厚さT2は5.0〜30.0μmであり、電解質膜30の厚さT3は1.0〜30.0μmであり、空気極40の厚さT4は5.0〜50.0μmであり、インターコネクタ50の厚さT5は、1〜300μmである。各構成部材の材質は、上記実施形態と同じである。
図17に示すように、この変形例では、第1領域(複数の燃料流路11の間の領域)の一部の気孔率が第1気孔率(大きい気孔率)であり、第1領域の残りの部分の気孔率が第2領域(第1領域以外の領域)の気孔率と等しい第2気孔率(小さい気孔率)となっている。具体的には、第1領域(図17において5か所)における3か所(微細なドットで示す領域)の気孔率が第1気孔率(大きい気孔率)であり、第1領域における残りの2か所の気孔率が第2気孔率(小さい気孔率)となっている。
上記実施形態と同様、第1気孔率は30〜70%であり、第2気孔率は20〜60%である。第1気孔率は、場所によって一定であっても変動してもよい。同様に、第2気孔率も、場所によって一定であっても変動してもよい。第1、第2気孔率が変動する場合、第1気孔率の最小値が第2気孔率の最大値よりも大きい。
(変形例の作用・効果)
以下、「片側電極構造」を有する上記変形例の作用・効果について図18を参照しながら説明する。図13と同様、図18において、実線は、反応に寄与する燃料ガス(例えば、水素ガス)が流れる経路の一例を示し、破線は、電気(電子)が流れる経路の一例を示す。
図18に破線で示すように、上記変形例では、支持体10内において電気(電子)が厚さ方向に亘って横断する。即ち、電気(電子)の大部分は第1領域を通過する。従って、電気伝導率を高める観点からは、上記実施形態のように第1領域の全部の気孔率が大きい第1気孔率となっている形態よりも、上記変形例のように、第1領域において「気孔率が小さい第2気孔率である部分」が存在することが好ましい。
他方、上記変形例の場合、反応に寄与する燃料ガスは、燃料流路11から上側の燃料極20のみに向けて流れる。従って、反応に寄与する燃料ガスが燃料流路11から上下の燃料極20,20に向けてそれぞれ流れる上記実施形態に比して、第1領域を通過する(反応に寄与する)燃料ガスの量が少ない。この結果、上記実施形態に比して、第1領域の全部の気孔率を大きい第1気孔率で均一に設計する要求の度合いが小さい。以上より、上記変形例によれば、燃料ガスの拡散効率が高いこと、及び、電気伝導率が高いことが非常にバランス良く考慮された「片側電極構造」を有するSOFCセルが提供され得る。
上記変形例では、支持体10と電解質膜30との間に燃料極20(燃料極活性層)が介装されている。即ち、支持体10が燃料極の一部(=燃料極集電層)を兼ねている。これに対し、支持体10が燃料極の全部を兼ねる場合、燃料極20が省略される。
また、上記変形例(「片側電極構造」)では、支持体10の第1領域の一部の気孔率が第1気孔率(大きい気孔率)と等しく、第1領域の残りの部分の気孔率が第2気孔率(小さい気孔率)となっているが、支持体10の第1領域の全部の気孔率が第1気孔率(大きい気孔率)となっていてもよい。
10…支持体、10d1g,10d2g,10d3g,10d4g…支持体分割体成形体、11…燃料流路、20…燃料極、30…電解質膜、40…空気極、50…インターコネクタ

Claims (5)

  1. 内部に燃料ガスの複数の燃料流路が形成された板状の導電性の支持体であって前記複数の燃料流路内を流通する燃料ガスと接触して前記燃料ガスを反応させる燃料極の一部又は全部を兼ねる支持体と、
    前記支持体における上面及び下面のうちの一方側のみに積層され又は両側にそれぞれ積層され、固体電解質からなる1つ又は一対の電解質膜と、
    前記1つの電解質膜における前記支持体と反対の面側に積層され又は前記一対の電解質膜における前記支持体と反対の面側にそれぞれ積層され、酸素を含むガスと接触して前記酸素を含むガスを反応させる1つ又は一対の空気極と、
    を備えた固体酸化物形燃料電池のセルであって、
    前記支持体における前記複数の燃料流路の間の領域である第1領域の少なくとも一部の気孔率である第1気孔率が、前記支持体における前記第1領域以外の領域である第2領域の気孔率である第2気孔率よりも大きい、固体酸化物形燃料電池のセル。
  2. 請求項1に記載の固体酸化物形燃料電池のセルにおいて、
    前記支持体における上面及び下面の両側に前記一対の電解質膜がそれぞれ積層され、前記一対の電解質膜における前記支持体と反対の面側に前記一対の空気極がそれぞれ積層されていて、
    前記第1領域の全部の気孔率が前記第1気孔率と等しい、固体酸化物形燃料電池のセル。
  3. 請求項1に記載の固体酸化物形燃料電池のセルにおいて、
    前記支持体における上面及び下面のうちの一方側のみに前記1つの電解質膜が積層され、前記1つの電解質膜における前記支持体と反対の面側に前記1つの空気極が積層され、前記支持体における上面及び下面のうちの前記一方側と反対側に導電性の集電部材が積層されていて、
    前記第1領域の一部の気孔率が前記第1気孔率と等しく、前記第1領域の残りの部分の気孔率が前記第2気孔率と等しい、固体酸化物形燃料電池のセル。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の固体酸化物形燃料電池のセルにおいて、
    前記第1気孔率は30〜70%であり、前記第2気孔率は20〜60%である、固体酸化物形燃料電池のセル。
  5. 請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の固体酸化物形燃料電池のセルにおいて、
    前記支持体は、イットリア安定化ジルコニア(YSZ)とニッケル(Ni)とを含んで構成され、
    前記支持体と前記1つ又は一対の電解質膜との間に、イットリア安定化ジルコニア(YSZ)とニッケル(Ni)とを含むとともに前記支持体に比してイットリア安定化ジルコニア(YSZ)の含有割合が大きい1つ又は一対の燃料極活性層が介装された固体酸化物形燃料電池のセル。
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