JP5361500B2 - ジェットポンプおよびその振動抑制方法 - Google Patents

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Description

本発明は、沸騰水型原子炉の原子炉圧力容器内に設けられて原子炉圧力容器内の冷却水を強制循環させるジェットポンプに係り、特に、このジェットポンプの振動抑制技術に関する。
従来、沸騰水型原子炉に用いられるジェットポンプのインレットミキサ管とディフューザ管は、インレットミキサ管がディフューザ管の上端開口から隙間を余して挿入されることにより互いに連結される。いわゆる滑り継手構造である。滑り継手構造の隙間は、熱膨張による構造変形を吸収し、また部材連結時の調整代として機能する。
滑り継手構造において隙間が設けられることにより、インレットミキサ管からディフューザ管へと移行する圧送冷却材がこの隙間から溢れ出ようとする冷却材の隙間流路が形成される。この隙間流路を流れる隙間流が特定の流量となったとき、ジェットポンプの損傷に至ることもある自励振動と称される大振幅の振動が現れることが知られている。なお、自励振動に至らない微小な振動であっても長期間継続すると、たとえばウェッジとライザブラケットの相互接合部の摺動摩耗に起因してインレットミキサ管の支持性能の低下・喪失が生じる可能性がある。この支持性能の劣化は、滑り継手構造の隙間の拡大すなわち隙間流の流量増加に繋がり、ひいては自励振動の可能性を高めることとなる。
従来、以下に列挙するジェットポンプの振動抑制技術が知られている。
(1) ウェッジとライザブラケットの相互接合部に振動ないし摩耗を抑制するための補強具を備えるようにしたもの(例えば、特許文献1参照)。
(2) ライザブラケットとインレットミキサ管とで形成される隙間を解消して振動を抑制するための隙間調整具を備えるようにしたもの(例えば、特許文献2、3参照)。
(3) インレットミキサ管とディフューザ管を相互圧接させて振動を抑制するための締結具を備えるようにしたもの(例えば、特許文献4参照)。
(4) インレットミキサ管とこのインレットミキサ管とディフューザ管を連結する滑り継手構造の隙間に隙間流を解消するための部材を介装するようにしたもの(例えば、特許文献5参照)。
米国特許第6052425号明細書 特開2001−249196号公報 特開2003−161795号公報 米国特許第6394765号明細書 米国特許第6438192号明細書
特許文献1ないし特許文献3で説明される振動抑制技術にあっては、いずれもインレットミキサ管とディフューザ管の連結部から離れた位置に振動の抑制構造が設けられる。これらの振動抑制構造は、いずれも上述した間隙流に起因する自励振動の直接的抑制を目的としたものではなく、その振動抑制構造とインレットミキサ管−ディフューザ管の連結部との距離に応じて自励振動の抑制効果が低下する。
特許文献4で説明される振動抑制技術にあっては、インレットミキサ管とディフューザ管が外力を受けて互いに圧接される。特許文献5で説明される振動抑制技術にあっては、インレットミキサ管とディフューザ管とで形成される隙間が無くなってしまう。いずれの振動抑制技術も、インレットミキサ管或いはディフューザ管の熱膨張等による構造変形を吸収する隙間の機能が阻害され機械的劣化を伴う。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、熱膨張等に基づく構造変形を阻害することなくインレットミキサ管とディフューザ管の連結部における自励振動を抑制できるジェットポンプおよびその振動抑制方法を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するため、本発明に係るジェットポンプでは、沸騰水型原子炉の原子炉圧力容器内に設けられ、ライザ管に連結されるインレットミキサ管、このインレットミキサ管に連結されるディフューザ管を備えて原子炉圧力容器内の冷却水を強制循環させるジェットポンプにおいて、前記インレットミキサ管がディフューザ管の上端開口から隙間を余して挿入されることによりインレットミキサ管とディフューザ管が互いに連結される滑り継手構造と、前記インレットミキサ管或いはディフューザ管の振動によりインレットミキサ管の外側管壁とディフューザ管の内側管壁とで形成される隙間が拡大或いは縮小しつつあるとき、この隙間により形成される圧送冷却水の隙間流路の内部における流路抵抗が流体慣性力よりも隙間流路全体として小さくならないように形状設定された自己減振構造と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係るジェットポンプの振動抑制方法では、沸騰水型原子炉の原子炉圧力容器内に設けられ、インレットミキサ管が、ディフューザ管の上端開口から隙間を余して挿入されて互いに連結されて原子炉圧力容器内の冷却水を強制循環させるジェットポンプの振動抑制方法において、前記インレットミキサ管或いはディフューザ管の振動によりインレットミキサ管の外側管壁とディフューザ管の内側管壁とで形成される隙間が拡大或いは縮小しつつあるとき、この隙間により形成される圧送冷却水の隙間流路の内部における流路抵抗が流体慣性力よりも隙間流路全体として小さくならないように隙間流の流れを制御することを特徴とする。
本発明によれば、熱膨張等に基づく構造変形を阻害することなくインレットミキサ管とディフューザ管の連結部における自励振動を抑制できる。
本発明に係るジェットポンプの第1実施形態を示す図。 本発明に係るジェットポンプの第1実施形態を示す図。 第1実施形態のジェットポンプにおける滑り継手構造および自己減振構造を示す図。 第1実施形態のジェットポンプの作用説明図であり、(A)は従来の連結部の滑り継手構造の説明図、(B)は本実施形態の連結部の滑り継手構造の説明図。 第1実施形態のジェットポンプの作用を説明するグラフ。 本発明に係るジェットポンプの第2実施形態を示す図。 第2実施形態のジェットポンプにおける滑り継手クランプの固定例の説明図であり、(A)は滑り継手クランプが固定された状態を示す図、(B)は滑り継手クランプの取り付け具の構造図。 本発明に係るジェットポンプの第3実施形態を示す図であり、(A)は図1に示す連結部(17)の縦断面見取り図、(B)は(A)のP部拡大図。 第3実施形態のジェットポンプの作用説明図。 本発明に係るジェットポンプの第4実施形態を示す図であり、(A)は図1に示す連結部(17)の縦断面見取り図、(B)は(A)のP部拡大図。 本発明に係るジェットポンプの第5実施形態を示す図であり、(A)は図1に示す連結部(17)の縦断面見取り図、(B)は(A)のP部拡大図。 本発明に係るジェットポンプの第6実施形態を示す図。 本発明に係るジェットポンプの第7実施形態を示す図。 本発明に係るジェットポンプの第8実施形態を示す図。 第1実施形態のジェットポンプの第一変形例を示す図。 第1実施形態のジェットポンプの第二変形例を示す図。 第2実施形態のジェットポンプの変形例を示す図。 第4実施形態のジェットポンプの変形例を示す図。 第6実施形態のジェットポンプの変形例を示す図。 第7実施形態のジェットポンプの変形例を示す図。
本発明に係るジェットポンプおよびその振動抑制方法の実施形態を、添付図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
図1および図2は本発明に係るジェットポンプの第1実施形態を示す図であり、図1はジェットポンプの配置図、図2はジェットポンプの構造図である。
本実施形態のジェットポンプ10は、図1に示すように、沸騰水型原子炉1において原子炉圧力容器20の内側炉壁と炉心30を取り囲うシュラウド40とで形成される間隙(いわゆるダウンカマ部50)に設けられる。冷却水は、再循環ポンプ60を介して再循環入口ノズル70からジェットポンプ10に取り込まれて下部プレナム80に吐出され、原子炉圧力容器20内で強制循環される。なお、図1の白抜矢印は冷却材の流れ方向を示す。
ジェットポンプ10は、図2に示すように、再循環入口ノズル70から供給された冷却水を上昇させるライザ管11、上昇した冷却水を下方に反転させるエルボ管19、エルボ管19のノズル口から供給される冷却水を炉水を巻き込みながら下方に導くインレットミキサ管12および冷却水を下部プレナム80に噴出するディフューザ管13などで構成される。なお、図2の符号について、14はライザ管11とインレットミキサ管12を相互固定するライザブラケット、15はウェッジ、17はインレットミキサ管12とディフューザ管13の連結部である。
ジェットポンプ10は、そのインレットミキサ管12とディフューザ管13の連結部17にて、滑り継手構造と、自己減振構造と、を備える。
図3はジェットポンプ10における滑り継手構造および自己減振構造を示す図(図1に示す連結部17の縦断面見取り図)である。
滑り継手構造は、インレットミキサ管12がディフューザ管13の上端開口から隙間Sを余して挿入される構造である。この隙間Sは、インレットミキサ管12或いはディフューザ管13の熱膨張の吸収や設置時の調整代を確保するために設けられる。
自己減振構造は、図3に示すように、滑り継手構造の隙間Sがディフューザ管13の上端に向かって次第に縮小するように形状設定されて成る縮小形隙間流路により構成される。すなわち、インレットミキサ管12の外側管壁101とディフューザ管13の内側管壁102とで形成される隙間流路が、ディフューザ管13の上端に向かって次第に縮小するように形状設定されることにより構成される。この縮小型隙間流路は、隙間Sが形成される領域全体を対象として設けるほか、たとえば、隙間Sが形成される領域のうち上下方向中間点から上方の領域を対象として設けてもよい。
本実施形態の縮小型隙間流路は、インレットミキサ管12の下端から遠ざかるにつれて外径が次第に拡大するように形状設定されさたインレットミキサ管12の外側管壁101と、内径が一様に形状設定されたディフューザ管13の内側管壁102と、により構成される。
次に、ジェットポンプ10の作用を説明する。
図4および図5はジェットポンプ10の作用説明図である。
図4(A)に示すように、従来のジェットポンプ10aにあっては、インレットミキサ管12aとディフューザ管13aの連結部17aにおける滑り継手構造において、その隙間Saはディフューザ管13aの上端に向かって次第に拡大するよう形状設定される。このような隙間Saにより形成される圧送冷却水の隙間流路(以下、拡大型隙間流路)にあっては、図5に示すように、流路抵抗も流体慣性力も出口に向かって小さくなるが、流体慣性力が出口寄りで流路抵抗よりも大きくなる。
ここで、隙間Saが広がりつつあるとき、流量は流路抵抗の低下により増大するが、出口寄りでは流体慣性力が流路抵抗に対して相対的に大きいために流量は増加しにくい。すなわち、出口を塞いで入り口から流体を押し込んだのと同じ効果となり隙間Sa内の圧力が上昇する。一方、隙間Saが狭まりつつあるとき、流量は流路抵抗の上昇により減少するが、出口寄りでは流体慣性力が流路抵抗に対して相対的に大きいために流量は減少しにくい。すなわち、入り口をふさいで出口から流体を吸い出したのと同じ効果となり隙間Sa内の圧力が低下する。
したがって、拡大型隙間流路にあっては、隙間Saが広がりつつあるときに隙間Sa内の圧力が上昇し、隙間Saが狭まりつつあるときに隙間Sa内の圧力が降下する。このため、インレットミキサ管12aおよびディフューザ管13aの振動に対し、いわば負の減衰力が作用することになる。実現象としては、隙間流202aがある限界値を超えた時点で現れる自励振動と称される大振幅を伴う振動が発生し得る。なお、図4(A)の符号に関し、201aは圧送される冷却材の主流を示す。
これに対し、本実施形態のジェットポンプ10にあっては、図4(B)に示すように、インレットミキサ管12とディフューザ管13の連結部17における滑り継手構造において、その隙間Sはディフューザ管13の上端に向かって次第に縮小するよう形状設定される。このような隙間Sにより形成される圧送冷却水の隙間流路すなわち縮小型隙間流路にあっては、図5に示すように、流路抵抗も流体慣性力も出口に向かって大きくなるが、流体慣性力が出口寄りで流路抵抗よりも小さくなる。
ここで、隙間Sが広がりつつあるとき、流量は流路抵抗の低下により増大するが、出口寄りでは流体慣性力が流路抵抗に対して相対的に小さいために流量は増加しやすい。すなわち、入り口を塞いで出口から流体を吸い出したのと同じ効果となり隙間S内の圧力が低下する。一方、隙間Sが狭まりつつあるとき、流量は流路抵抗の上昇により減少するが、出口寄りでは流体慣性力が流路抵抗に対して相対的に小さいために流量は減少しやすい。すなわち、出口をふさいで入り口から流体を押し込んだのと同じ効果となり隙間S内の圧力が上昇する。
したがって、縮小型隙間流路にあっては、隙間Sが広がりつつあるときに隙間S内の圧力が降下し、隙間Sが狭まりつつあるときに隙間S内の圧力が上昇する。このため、インレットミキサ管12およびディフューザ管13の振動に対し、いわば正の減衰力が作用することになる。実現象としては、隙間流202がある限界値を超えた時点で現れる自励振動が抑制される。なお、図4(B)の符号に関し、201aは圧送される冷却材の主流を示す。
次に、ジェットポンプ10の効果を説明する。
ジェットポンプ10にあっては、
(1) インレットミキサ管12がディフューザ管13の上端開口から隙間Sを余して挿入されることによりインレットミキサ管12とディフューザ管13が互いに連結される滑り継手構造と、インレットミキサ管12或いはディフューザ管13の振動によりインレットミキサ管12の外側管壁101とディフューザ管13の内側管壁102とで形成される隙間Sが拡大或いは縮小しつつあるとき、この隙間Sにより形成される圧送冷却水の隙間流路の内部における流路抵抗が流体慣性力よりも隙間流路全体として小さくならないように形状設定された自己減振構造と、を備える。このため、熱膨張等に基づく構造変形を阻害することなくインレットミキサ管12とディフューザ管13の連結部17における自励振動を抑制できる。
(2) 自己減振構造は、隙間Sがディフューザ管13の上端に向かって次第に縮小するように形状設定された縮小型隙間流路により構成される。そして、この縮小型隙間流路は、インレットミキサ管12の下端から遠ざかるにつれて外径が次第に拡大するように形状設定されさたインレットミキサ管12の外側管壁101と、内径が一様に形状設定されたディフューザ管13の内側管壁102と、により構成される。このため、ジェットポンプ10の構造簡素化を図りつつ、(1)の効果を得ることができる。
[第2実施形態]
図6は本発明に係るジェットポンプの第2実施形態を示す図(図1に示す連結部17の縦断面見取り図)である。本実施形態は、第1実施形態のジェットポンプ10における自己減振構造を変更した例である。以下、第1実施形態と同様の構成は同一符号を付して説明を省略し、第1実施形態の構成を変更し或いは新たに追加した構成は符号末尾に「A」を付して説明する。
本実施形態の自己減振構造は、第1実施形態と同様、インレットミキサ管12とディフューザ管13とで形成される隙間Sがディフューザ管13の上端に向かって次第に縮小するように形状設定された縮小型隙間流路により構成される。本実施形態の縮小型隙間流路は、図6に示すように、滑り継手クランプ18Aを用いて構成される。
滑り継手クランプ18Aは、ディフューザ管の開口縁を覆うように設けられ、圧送冷却水の隙間流路に挿入される。そして、縮小型隙間流路は、滑り継手クランプ18Aの下端から遠ざかるにつれて内径が次第に縮小するように形状設定されさた滑り継手クランプ内壁103Aと、ディフューザ管13の内側管壁102と、により構成される。この縮小型隙間流路は、隙間Sが形成される領域全域を対象として設けるほか、たとえば、隙間Sが形成される領域の上下方向中間点から上方の領域を対象として設けてもよい。
図7は滑り継手クランプ18Aの固定例の説明図であり、(A)は滑り継手クランプ18Aが固定された状態を示す図、(B)は滑り継手クランプ18Aの取り付け具の構造図である。
滑り継手クランプ18Aは、ジェットポンプ10に固定され、たとえば、図7(A)に示すようにライザ管11に固定される。なお、滑り継手クランプ18Aをライザ管11に固定する場合、たとえば、図7(B)に示すように一側がこの滑り継手クランプ18Aに固定され且つ他側がライザ管11に固定される固定用プレート181Aを用いて定位置固定できる。また、滑り継手クランプ18Aと固定用プレート181Aは、固定用ボルト182Aを用いて相互固定できる。取り付け具および取り付け方法は特に制限されない。
次に、ジェットポンプ10Aの効果を説明する。
ジェットポンプ10Aにあっては、第1実施形態の(1)の効果に加え、下記の効果を得ることができる。
(3) 縮小型隙間流路は、滑り継手クランプ18Aの下端から遠ざかるにつれて内径が次第に縮小するように形状設定されさた滑り継手クランプ内壁103と、ディフューザ管13の内側管壁102と、により構成される。このため、インレットミキサ管12の外側管壁101とディフューザ管13の内側管壁102とで形成される圧送冷却水の隙間流路がディフューザ管13の上端に向かって次第に拡大するように形状設定された拡大型流路あっても、第1実施形態の(1)の効果を得ることができる。
[第3実施形態]
図8は本発明に係るジェットポンプの第3実施形態を示す図であり、(A)は図1に示す連結部17の縦断面見取り図、(B)は(A)のP部拡大図である。本実施形態は、第1実施形態のジェットポンプ10における自己減振構造を変更した例である。以下、第1実施形態と同様の構成は同一符号を付して説明を省略し、第1実施形態の構成を変更し或いは新たに追加した構成は符号末尾に「B」を付して説明する。
本実施形態の自己減振構造は、図8(B)に示すように、インレットミキサ管12の外側管壁101とディフューザ管13の内側管壁102とで形成される圧送冷却水の隙間流路が、冷却水の圧送方向D下流側に最小隙間流路幅H0を有する共に冷却水の圧送方向D上流側に最大隙間流路幅H1を有するように構成される。さらに、
α=(H1−H0)÷H0によってα(流路拡大率)を定義したとき、α≦1を満たすように構成される。なお、本実施形態は、隙間Sがディフューザ管13の上端に向かって次第に拡大するように設定されて成る拡大型隙間流路を設定した例である。
次に、ジェットポンプ10Bの作用を説明する。
図9はジェットポンプ10Bの作用説明図であり、流路拡大率αをパラメーターとして拡大型隙間流路における自励振動が発生する臨界隙間流量を解析により予測したグラフである。図9において、横軸は流路拡大率αを対数表示で示し、縦軸は臨界隙間流量を示したものである。この限界隙間流量は、自励振動が発生し易くなるときの流量である。図9に示す解析結果から明らかなように、流路拡大率αが1以下では臨界隙間流量が極端に大きくなり、圧送冷却水の隙間流路が拡大型隙間流路であっても自励振動が発生しにくいことがわかる。
次に、ジェットポンプ10Bの効果を説明する。
ジェットポンプ10Bにあっては、第1実施形態の(1)の効果に加え、下記の効果を得ることができる。
(4) 自己減振構造は、インレットミキサ管12の外側管壁101とディフューザ管13の内側管壁102とで形成される圧送冷却水の隙間流路が冷却水の圧送方向D下流側に最小隙間流路幅H0を有すると共に冷却水の圧送方向D上流側に最大隙間流路幅H1を有し且つ(H0−H1)÷H0≦1を満たすように構成される。このため、インレットミキサ管12の外側管壁101とディフューザ管13の内側管壁102とで形成される圧送冷却水の隙間流路がディフューザ管13の上端に向かって次第に拡大するように形状設定された拡大型流路であっても、第1実施形態の(1)の効果を得ることができる。
[第4実施形態]
図10は本発明に係るジェットポンプの第4実施形態を示す図であり、(A)は図1に示す連結部17の縦断面見取り図、(B)は(A)のP部拡大図である。本実施形態は、第1実施形態のジェットポンプ10における自己減振構造を変更した例である。以下、第1実施形態と同様の構成は同一符号を付して説明を省略し、第1実施形態の構成を変更し或いは新たに追加した構成は符号末尾に「C」を付して説明する。
本実施形態の自己減振構造は、図10(B)に示すように、インレットミキサ管12の外側管壁101に設けられてインレットミキサ管12とディフューザ管13の隙間Sを流れる隙間流202の乱流を形成するラビリンス構造104Cにより構成される。なお、本実施形態は、隙間Sがディフューザ管13の上端に向かって次第に拡大するように設定されて成る拡大型隙間流路を設定した例である。このラビリンス構造104は、多数の溝であり、インレットミキサ管12の外側管壁101の周面に設けられる。なお、ラビリンス構造104Cの溝は、隙間流202が乱流となるように設定されればよく、その形状および数は特に制限されない。また、溝の深さも特に制限されず均等でなくてもよい。
次に、ジェットポンプ10Cの効果を説明する。
ジェットポンプ10Cにあっては、第1実施形態の(1)の効果に加え、下記の効果を得ることができる。
(5) 自己減振構造は、インレットミキサ管12の外側管壁101に設けられるラビリンス構造104Cにより構成される。このため、インレットミキサ管12などが振動して隙間Sが拡大と縮小を繰り返すと、隙間流202が乱流へと効率的に遷移して自励振動が生じにくい流れが形成される。すなわち、インレットミキサ管12の外型管壁101とディフューザ管13の内側管壁102とで形成される圧送冷却水の隙間流路がディフューザ管13の上端に向かって次第に拡大するように形状設定された拡大型隙間流路であっても、第1実施形態の(1)の効果を得ることができる。
[第5実施形態]
図11は本発明に係るジェットポンプの第5実施形態を示す図であり、(A)は図1に示す連結部17の縦断面見取り図、(B)は(A)のP部拡大図である。本実施形態は、第4実施形態のジェットポンプ10Cにおける自己減振構造を変更した例である。以下、第4実施形態と同様の構成は同一符号を付して説明を省略し、第4実施形態の構成を変更し或いは新たに追加した構成は符号末尾に「D」を付して説明する。
本実施形態の自己減振構造は、図11(B)に示すように、凸条構造105Dにより構成される。この凸条構造105Dは、インレットミキサ管12の外側管壁101を一周するように設けられ、圧送冷却水の隙間流路内を流れる隙間流202を遮るように突き出した構造である。なお、凸条構造105Dの形状、数、サイズは特に制限されず、インレットミキサ管12の外側管壁101にて部分的に設けるようにしてもよい。
次に、ジェットポンプ10Dの効果を説明する。
ジェットポンプ10Dにあっては、第1実施形態の(1)の効果に加え、下記の効果を得ることができる。
(6) 自己減振構造は圧送冷却水の隙間流路内を流れる隙間流202を遮るようにこの流路に張り出した凸条構造105Dにより構成されるため、隙間流202の出口寄りにおける圧力損失が増大する。したがって、圧送冷却水の隙間流路がディフューザ管13の上端に向かって次第に拡大するように形状設定された拡大型隙間流路であっても、第1実施形態の(1)の効果を得ることができる。
[第6実施形態]
図12は本発明に係るジェットポンプの第6実施形態を示す図(図1に示す連結部17の横断面見取り図)である。本実施形態は、第1実施形態のジェットポンプ10における自己減振構造を変更した例である。以下、第1実施形態と同様の構成は同一符号を付して説明を省略し、第1実施形態の構成を変更し或いは新たに追加した構成は符号末尾に「E」を付して説明する。
本実施形態の自己減振構造は、図12に示すように、インレットミキサ管12の外側管壁101に設けられる溝部106Eと、ディフューザ管13の内側管壁102に設けられて溝部106Eと微小隙間108Eを余して勘合する凸部107と、により構成される。なお、溝部106Eおよび凸部107Eの形状、数、サイズは特に制限されない。
次に、ジェットポンプ10Eの効果を説明する。
ジェットポンプ10Eにあっては、
(7) 自己減振構造は、インレットミキサ管12とディフューザ管13が微小隙間108Eを保持しながら互いに嵌め合うよう構成されるため、インレットミキサ管12およびディフューザ管13の振動変位が微小隙間108E内でのみ許容される。このため、熱膨張等に基づく構造変形を阻害することなくインレットミキサ管12とディフューザ管13の連結部17における自励振動を抑制できる。
[第7実施形態]
図13は本発明に係るジェットポンプの第7実施形態を示す図(図1に示す連結部17の縦断面見取り図)である。本実施形態は、第1実施形態のジェットポンプ10におけるインレットミキサ管12とディフューザ管13の連結構造を変更した例である。以下、第1実施形態と同様の構成は同一符号を付して説明を省略し、第1実施形態の構成を変更し或いは新たに追加した構成は符号末尾に「F」を付して説明する。
本実施形態のジェットポンプ10Fにおけるインレットミキサ管12とディフューザ管13の連結構造は、非滑り継手構造である。すなわち、図13に示すように、インレットミキサ管12の開口縁がディフューザ管13の開口縁に当接することにより、インレットミキサ管12とディフューザ管13が互いに連結される。さらに、インレットミキサ管12の開口縁は、凹状球面109Fに形状設定され、ディフューザ管13の開口縁は、インレットミキサ管12の開口縁を受ける凸状球面110Fに形状設定される。
次に、ジェットポンプ10Fの効果を説明する。
ジェットポンプ10Fにあっては、
(8) インレットミキサ管12とディフューザ管13が非滑り継手構造にて連結されることにより構成され、第1実施形態で説明したような隙間流202が生じない。また、インレットミキサ管12の開口縁とディフューザ管13の開口縁はいわゆる球面座構造を為し、熱膨張による径方向および長手方向の構造変位が制限されにくい。したがって、熱膨張等に基づく構造変形を阻害することなくインレットミキサ管12とディフューザ管13の連結部17における自励振動を抑制できる。
[第8実施形態]
図14は本発明に係るジェットポンプの第8実施形態を示す図(図1に示す連結部17の縦断面見取り図)である。本実施形態は、第7実施形態のジェットポンプ10Fにおけるインレットミキサ管12とディフューザ管13の連結構造を変更した例である。以下、第7実施形態と同様の構成は同一符号を付して説明を省略し、第1実施形態の構成を変更し或いは新たに追加した構成は符号末尾に「G」を付して説明する。
本実施形態のジェットポンプ10Fにおけるインレットミキサ管12とディフューザ管13の連結構造にあっては、図13に示すように、インレットミキサ管12の開口縁とディフューザ管13の開口縁の間にメタルシール部111Gが介装される。さらに、メタルシール部111Gを介したインレットミキサ管12の開口縁とディフューザ管13の開口縁に、傾斜が設定される。このメタルシール部111Gは、インレットミキサ管12或いはディフューザ管13の硬度よりも低い硬度を有する材料により構成される。なお、メタルシール部111Gは、インレットミキサ管12或いはディフューザ管13の構造と一体化したものであってもよい。
次に、ジェットポンプ10Gの効果を説明する。
ジェットポンプ10Gにあっては、第7実施形態の(8)の効果に加え、下記の効果を得ることができる。
(9) インレットミキサ管12の開口縁109Fとディフューザ管13の開口縁の間にメタルシール部111が介装され且つ両開口縁に傾斜が設定される。このため、径方向および長手方向の熱膨張および相互連結時の調整代を有効に確保しつつ、第7実施形態の(8)の効果を得ることができる。
以上、本発明に係るジェットポンプを第1実施形態〜第8実施形態に基づき説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない限り設計の変更や追加等は許容される。
たとえば、第1実施形態の縮小型隙間流路は、図15に示すように、ディフューザ管13上端から遠ざかるにつれて内径が次第に拡大するように形状設定されさたディフューザ管13の内側管壁102と、外径が一様に形状設定されたインレットミキサ管12の外側管壁101と、により構成される形態であってもよい。
また、第1実施形態の縮小型隙間流路は、図16に示すように、インレットミキサ管12の下端から遠ざかるにつれて外径が次第に拡大するように形状設定されさたインレットミキサ管12の外側管壁101と、ディフューザ管13の上端から遠ざかるにつれて内径が次第に拡大するように形状設定されさたディフューザ管13の内側管壁102と、により構成される形態であってもよい。さらには、外径が一様に形状設定されたインレットミキサ管12の外側管壁101と、内径が一様に形状設定されたディフューザ管13の内側管壁102と、により構成される形態であってもよい。いずれの形態であっても、インレットミキサ管12とディフューザ管13とで形成される隙間Sが振動により拡大或いは縮小しつつあるとき、この隙間Sにより形成される圧送冷却水の隙間流路内の流路抵抗が流体慣性力よりも流路全体として小さくならないため、第1実施形態の(1)と同様の効果を得ることができる。
第2実施形態では、図17に示すように、インレットミキサ管12の外側管壁101を取り囲むように取り付けられ且つインレットミキサ管12の外側管壁101とディフューザ管13の内側管壁102とで形成される圧送冷却水の隙間流路に挿入される滑り継手クランプ18Aを備えて、縮小型隙間流路は、滑り継手クランプ18Aの下端から遠ざかるにつれて外径が次第に拡大するように形状設定されさた滑り継手クランプ外壁112Aと、ディフューザ管13の内側管壁102と、により構成される形態であってもよい。
第4実施形態では、図18に示すように、ラビリンス構造104Cはディフューザ管13の内側管壁102に設けられる形態であってもよい。
第5実施形態では、凸条構造105Dは、ディフューザ管13の内側管壁102に設けられる形態であってもよい。
第6実施形態では、図19に示すように、溝部106Eはディフューザ管13の内側管壁102に設けられて、凸部107Eはインレットミキサ管12の外側管壁101に設けられる形態であってもよい。或いは、溝部106Eと凸部107がディフューザ管13の内側管壁102とインレットミキサ管12の外側管壁101に交互に設けられる形態であってもよい。
第7実施形態では、図20に示すように、凸状球面110Fはインレットミキサ管12の開口縁に設定され、凹状球面109Fはディフューザ管13の開口縁に設定される形態であってもよい。
1…沸騰水型原子炉, 10…ジェットポンプ, 11…ライザ管, 12…インレットミキサ管, 13…ディフューザ管, 14…ライザブラケット, 15…ウェッジ, 16…ノズル, 17…連結部, 18A…滑り継手クランプ, 19…エルボ管, 20…原子炉圧力容器, 30…炉心, 40…炉心シュラウド, 50…ダウンカマ部, 60…再循環ポンプ, 70…再循環ノズル, 80…下部プレナム, 100…連結部, 101…インレットミキサ管の外側管壁, 102…ディフューザ管の内側管壁, 103A…滑り継手クランプ内壁, 104C…ラビリンス構造, 105D…凸条構造, 106E…インレットミキサ管の溝部, 107E…ディフューザ管の凸部, 108E…微小隙間, 109F…インレットミキサ管の開口縁, 110F…ディフューザ管の開口縁, 111G…メタルシール部, 181A…固定用プレート, 182A…固定用ボルト, 201…冷却材の主流, 202…冷却材の隙間流, S…隙間, D…冷却水の圧送方向, H0…最小隙間幅, H1…最大隙間幅。

Claims (14)

  1. 沸騰水型原子炉の原子炉圧力容器内に設けられ、ライザ管に連結されるインレットミキサ管、このインレットミキサ管に連結されるディフューザ管を備えて原子炉圧力容器内の冷却水を強制循環させるジェットポンプにおいて、
    前記インレットミキサ管が前記ディフューザ管の上端開口から隙間を余して挿入されることにより前記インレットミキサ管と前記ディフューザ管が互いに連結される滑り継手構造と、
    前記インレットミキサ管或いは前記ディフューザ管の振動により前記インレットミキサ管の外側管壁とディフューザ管の内側管壁とで形成される隙間が拡大或いは縮小しつつあるとき、この隙間により形成される圧送冷却水の隙間流路の内部における流路抵抗が流体慣性力よりも隙間流路全体として小さくならないように形状設定された自己減振構造と、
    を備えることを特徴とするジェットポンプ。
  2. 前記自己減振構造は、前記インレットミキサ管の外側管壁と前記ディフューザ管の内側管壁とで形成される圧送冷却水の隙間流路が、前記ディフューザ管の上端に向かって次第に縮小するように形状設定された縮小型隙間流路により構成されることを特徴とする請求項1に記載のジェットポンプ。
  3. 前記縮小型隙間流路は、前記インレットミキサ管の下端から遠ざかるにつれて外径が次第に拡大するように形状設定されたインレットミキサ管の外側管壁と、内径が一様に形状設定されたディフューザ管の内側管壁と、により構成されることを特徴とする請求項2に記載のジェットポンプ。
  4. 前記縮小型隙間流路は、前記ディフューザ管の上端から遠ざかるにつれて内径が次第に拡大するように形状設定されさたディフューザ管の内側管壁と、外径が一様に形状設定されたインレットミキサ管の外側管壁と、により構成されることを特徴とする請求項2に記載のジェットポンプ。
  5. 前記縮小型隙間流路は、前記インレットミキサ管の下端から遠ざかるにつれて外径が次第に拡大するように形状設定されたインレットミキサ管の外側管壁と、前記ディフューザ管の上端から遠ざかるにつれて内径が次第に拡大するように形状設定されさたディフューザ管の内側管壁と、により構成されることを特徴とする請求項2に記載のジェットポンプ。
  6. 前記ディフューザ管の開口縁を覆うように設けられ、前記インレットミキサ管の外側管壁とディフューザ管の内側管壁とで形成される圧送冷却水の隙間流路に挿入される滑り継手クランプを備え、
    前記縮小型隙間流路は、前記滑り継手クランプの下端から遠ざかるにつれて内径が次第に縮小するように形状設定された滑り継手クランプ内壁と、ディフューザ管の内側管壁と、により構成されることを特徴とする請求項2ないし請求項5の何れか1項に記載のジェットポンプ。
  7. 前記インレットミキサ管の開口縁を覆うように設けられ、前記インレットミキサ管の外側管壁とディフューザ管の内側管壁とで形成される圧送冷却水の隙間流路に挿入される滑り継手クランプを備え、
    前記縮小型隙間流路は、前記滑り継手クランプの下端から遠ざかるにつれて外径が次第に拡大するように形状設定されさた滑り継手クランプ外壁と、ディフューザ管の内側管壁と、により構成されることを特徴とする請求項2ないし請求項5の何れか1項に記載のジェットポンプ。
  8. 前記自己減振構造は、前記インレットミキサ管の外側管壁と前記ディフューザ管の内側管壁とで形成される圧送冷却水の隙間流路が冷却水の圧送方向下流側に最小隙間流路幅を有すると共に冷却水の圧送方向上流側に最大隙間流路幅を有し且つ「(最大隙間流路幅−最小隙間流路幅)÷(最小隙間流路幅)」の値が1より小さくなる形状設定により構成されることを特徴とする請求項1ないし請求項7の何れか1項に記載のジェットポンプ。
  9. 前記自己減振構造は、前記インレットミキサ管の外側管壁と前記ディフューザ管の内側管壁の何れか一側に設けられ、前記インレットミキサ管の外側管壁とディフューザ管の内側管壁とで形成される圧送冷却水の隙間流路を流れる隙間流の乱流を形成するラビリンス構造により構成されることを特徴とする請求項1ないし請求項7の何れか1項に記載のジェットポンプ。
  10. 前記ラビリンス構造は、インレットミキサ管の外側管壁とディフューザ管の内側管壁の何れか一方に設けられることを特徴とする請求項9に記載のジェットポンプ。
  11. 前記自己減振構造は、前記インレットミキサ管の外側管壁と前記ディフューザ管の内側管壁の何れか一側に設けられ、前記インレットミキサ管の外側管壁と前記ディフューザ管の内側管壁とで形成される圧送冷却水の隙間流路を流れる隙間流を遮るように突き出した凸条構造により構成されることを特徴とする請求項1ないし請求項10の何れか1項に記載のジェットポンプ。
  12. 前記凸条構造は、インレットミキサ管の外側管壁とディフューザ管の内側管壁の何れか一方に設けられることを特徴とする請求項11に記載のジェットポンプ。
  13. 沸騰水型原子炉の原子炉圧力容器内に設けられ、ライザ管に連結されるインレットミキサ管、このインレットミキサ管に連結されるディフューザ管を備えて原子炉圧力容器内の冷却水を強制循環させるジェットポンプにおいて、
    前記インレットミキサ管が前記ディフューザ管の上端開口から隙間を余して挿入されることにより前記インレットミキサ管と前記ディフューザ管が互いに連結される滑り継手構造と、
    前記インレットミキサ管の外側管壁と前記ディフューザ管の内側管壁うち何れか一側に設けられる溝部と、他側に設けられてその溝部に微小隙間を余して勘合する凸部とにより構成される自己減振構造と、
    を備えることを特徴とするジェットポンプ。
  14. 沸騰水型原子炉の原子炉圧力容器内に設けられ、インレットミキサ管が、ディフューザ管の上端開口から隙間を余して挿入されて互いに連結されて原子炉圧力容器内の冷却水を強制循環させるジェットポンプの振動抑制方法において、
    前記インレットミキサ管或いはディフューザ管の振動によりインレットミキサ管の外側管壁とディフューザ管の内側管壁とで形成される隙間が拡大或いは縮小しつつあるとき、この隙間により形成される圧送冷却水の隙間流路の内部における流路抵抗が流体慣性力よりも隙間流路全体として小さくならないように隙間流の流れを制御することを特徴とするジェットポンプの振動抑制方法。
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