JP5358908B2 - カラーフィルタ製造装置、カラーフィルタ製造方法、乾燥装置、乾燥方法、表示装置の製造装置、表示装置の製造方法 - Google Patents

カラーフィルタ製造装置、カラーフィルタ製造方法、乾燥装置、乾燥方法、表示装置の製造装置、表示装置の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5358908B2
JP5358908B2 JP2007201523A JP2007201523A JP5358908B2 JP 5358908 B2 JP5358908 B2 JP 5358908B2 JP 2007201523 A JP2007201523 A JP 2007201523A JP 2007201523 A JP2007201523 A JP 2007201523A JP 5358908 B2 JP5358908 B2 JP 5358908B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
substrate
colored layer
horizontal direction
upper inner
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007201523A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009037019A (ja
Inventor
結香 立川
貴之 田崎
知之 出原
達也 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2007201523A priority Critical patent/JP5358908B2/ja
Publication of JP2009037019A publication Critical patent/JP2009037019A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5358908B2 publication Critical patent/JP5358908B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Optical Filters (AREA)

Description

本発明は、カラーフィルタ製造装置及び製造方法に関する。詳細には、着色層の加熱乾燥を行うカラーフィルタ製造装置及び製造方法に関する。
近年、パーソナルコンピュータや携帯電話の普及に伴い、高精細かつ軽薄な表示装置が必要とされる。表示装置は、例えば、LCD(液晶ディスプレイパネル)、PDP(プラズマディスプレイパネル)、有機EL(ElectroLuminescent Display)である。これらの表示装置の構成部材として、カラーフィルタが用いられる。
カラーフィルタにおける着色層の形成方法として、インクジェット法、染色法、顔料分散法、電着法、印刷法等の各種方法がある。
インクジェット法では、基板上にパターン形成されたインク受容層にインクを付与することにより、着色層が形成される。あるいは、基板上に遮光部により画設された開口部にインクを塗布することにより、着色層が形成される。インク受容層あるいはインクを乾燥及び硬化させるためには、加熱工程が必要となる。例えば、ホットプレートを用いて加熱することにより、プリベイク(乾燥工程)及びポストベイク(硬化工程)が行われる。一般に、吐出安定性を確保するために遅乾性溶媒(例えば、沸点250℃)がインクの主溶剤として用いられる。加熱により溶剤を気化(揮発)させることによりプリベイクが行われる。
また、減圧環境下において加熱乾燥を行うことにより、乾燥時間の短縮化を図るカラーフィルタの製造方法が提案されている(例えば、[特許文献1]参照。)。
特開2002−182028号公報
しかしながら、減圧環境下で加熱乾燥を行う場合、溶剤の気化成分が減圧室(減圧チャンバ)の上蓋等の内面に付着して結露が生じ、結露した液滴が落下して基板上に付着し、混色や色ムラ等の欠陥が生じるという問題点がある。
本発明は、以上の問題点に鑑みてなされたものであり、加熱工程で発生した結露の滴下に起因する混色あるいは色ムラ等の欠陥の発生を防止し、歩留まりを向上させることを可能とするカラーフィルタ製造装置及び製造方法を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するために第1の発明は、基板にインクを付与して着色層を形成するカラーフィルタ製造装置であって、前記基板を収容し、内面の少なくとも一部が撥水化処理された容器と、加熱処理により前記基板の着色層に含まれる溶媒成分を気化させる加熱部と、前記容器の上内面の少なくとも一部を、水平方向に沿った状態と、水平方向に対して傾斜させた状態とに変形可能な傾斜手段と、を具備することを特徴とするカラーフィルタ製造装置である。
カラーフィルタ製造装置は、基板を容器に収容し、基板を加熱することにより当該基板の着色層に含まれる溶媒成分(水分や溶剤成分やバインダ)を気化させる。容器内面(上蓋の内側等)は撥水化処理され、当該容器内面への気化成分の付着が抑制される。撥水化処理としては、例えば、表面への撥水剤コーティング処理や表面凹凸化処理を施すことが望ましい。尚、「基板にインクを付与して着色層を形成」は、基板に形成されたインク受容層にインクを付与して着色層を形成する場合や、基板に形成された開口部にインクを塗布して着色層を形成する場合を含む。
これにより、気化成分が結露となることを抑制できる。気化成分が結露となり液滴となって落下することを防止できるので、液滴が基板の着色層に付着することがない。従って、混色や色ムラ等の欠陥を防止することができる。
また、結露が生じた場合には、容器上内面の傾斜により結露を容易に移動させて収集することが可能になる。従って、結露除去作業の迅速化を図ることができる。
第2の発明は、基板にインクを付与して着色層を形成するカラーフィルタ製造装置であって、前記基板を収容し、内面の少なくとも一部が親水化処理された容器と、加熱処理により前記基板の着色層に含まれる溶媒成分を気化させる加熱部と、前記容器の上内面の少なくとも一部を、水平方向に沿った状態と、水平方向に対して傾斜させた状態とに変形可能な傾斜手段と、を具備することを特徴とするカラーフィルタ製造装置である。
カラーフィルタ製造装置は、基板を容器に収容し、基板を加熱することにより当該基板の着色層に含まれる溶媒成分(水分や溶剤成分やバインダ)を気化させる。容器内面(上蓋の内側等)は親水化処理され、容器内面に付着した結露は濡れ広がる。
これにより、容器内面に結露が濡れ広がる分、液滴となるまでの許容結露量が大きくなるため、液滴が基板の着色層に落下しにくくなり、混色や色ムラ等の欠陥を防止することができる。また、結露除去作業の頻度を軽減して基板乾燥処理の効率化を図ることができる。
カラーフィルタ製造装置は、基板を容器に収容し、基板を加熱することにより当該基板の着色層に含まれる溶媒成分(水分や溶剤成分やバインダ)を気化させる。蓋部材等の容器上内面は、水平方向に対して傾斜可能な構成を有し、傾斜角度を任意に変更可能である。
これにより、結露の付着した面を傾斜させて液化成分を収集する収集手段に結露を移動させ、容易に収集することができる。また、基板上で気化成分が結露となり液滴となって落下することを防止できるので、液滴が基板上の着色層に付着することがない。従って、混色や色ムラ等の欠陥を防止することができる。
尚、最初から蓋部材等の容器上内面を傾斜させてもよいし、加熱工程時に水平方向として、その後の結露収集工程時に傾斜させてもよい。加熱工程時に蓋部材等の容器上内面を水平方向とすることにより、基板の上方空間の容積の偏りをなくして着色層に含まれる溶媒成分を均一に気化させて着色層の形状を均一化させることができる。また、予め蓋部材等の容器上内面を傾斜させる場合であっても、基板の上方空間の容積が均一になるように蓋部材を配置することが望ましい。
また、容器の上内面を複数の蓋部材で構成し、当該複数の蓋部材をそれぞれ液化成分を収集する収集手段の方向に傾斜させる構成にしても良い。
このように、複数の蓋部材をそれぞれの液化成分を収集する収集手段の方向(例えば、2方向)に傾斜させることにより、複数の収集手段に結露を迅速に収集することができる。また、複数の蓋部材をそれぞれの液化成分を収集する収集手段の方向(例えば、一つ置きに互い違いの方向)に傾斜させ、基板の上方空間の容積の偏りを小さくすることができる。従って、大気中の溶媒飽和度の偏りを軽減し、着色層に含まれる溶媒成分を均一に気化させて着色層の表面形状を均一にすることができる。
収集手段は、着色層からの気化成分が液化して容器の内面に付着した液化成分を収集する。収集手段としては、例えば、掻取機構、払拭機構、吸引機構、ブロー機構等を有する収集治具や収集部材や収集装置を用いることができる。
このように、液化成分を収集手段によって収集することにより、結露が液滴となって基板上に落下することを防止できるので、液滴が基板の着色層に付着することがない。従って、混色や色ムラ等の欠陥を防止することができる。
また、着色層の加熱乾燥を減圧環境下で行うようにしてもよい。このように、減圧環境下で加熱乾燥を行うことにより、乾燥時間の短縮及び着色層の表面形状の改善を図ることができる。
の発明は、基板にインクを付与して着色層を形成するカラーフィルタ製造方法であって、前記基板を上内面の少なくとも一部が撥水化処理された容器に収容する基板収容ステップと、加熱処理により前記容器内の基板の着色層に含まれる溶媒成分を気化させる加熱ステップと、前記容器の上内面において前記着色層からの気化成分が液化した液化成分を撥水させる撥水ステップと、前記容器の上内面の少なくとも一部を、水平方向に沿った状態から、水平方向に対して傾斜させる傾斜ステップと、前記容器の上内面の少なくとも一部を、水平方向に対して傾斜した状態から、水平方向に沿った状態に戻すステップと、を具備することを特徴とするカラーフィルタ製造方法である。
の発明は、基板にインクを付与して着色層を形成するカラーフィルタ製造方法であって、前記基板を上内面の少なくとも一部が親水化処理された容器に収容する基板収容ステップと、加熱処理により前記容器内の基板の着色層に含まれる溶媒成分を気化させる加熱ステップと、前記容器の上内面において前記着色層からの気化成分が液化した液化成分を濡れ広げさせる親水化ステップと、前記容器の上内面の少なくとも一部を、水平方向に沿った状態から、水平方向に対して傾斜させる傾斜ステップと、前記容器の上内面の少なくとも一部を、水平方向に対して傾斜した状態から、水平方向に沿った状態に戻すステップと、を具備することを特徴とするカラーフィルタ製造方法である。
の発明〜の発明は、基板にインクを付与して着色層を形成するカラーフィルタ製造方法に関する発明である。
の発明は、基板にインクを付与して形成される着色層を乾燥する乾燥装置であって、前記基板を収容し、上内面の少なくとも一部が撥水化処理された容器と、加熱処理により前記基板の着色層に含まれる溶媒成分を気化させる加熱部と、前記容器の上内面の少なくとも一部を、水平方向に沿った状態と、水平方向に対して傾斜させた状態とに変形可能な傾斜手段と、を具備することを特徴とする乾燥装置である。
の発明は、基板にインクを付与して形成される着色層を乾燥する乾燥装置であって、前記基板を収容し、上内面の少なくとも一部が親水化処理された容器と、加熱処理により前記基板の着色層に含まれる溶媒成分を気化させる加熱部と、前記容器の上内面の少なくとも一部を、水平方向に沿った状態と、水平方向に対して傾斜させた状態とに変形可能な傾斜手段と、を具備することを特徴とする乾燥装置である。
の発明〜の発明は、基板にインクを付与して形成される着色層を乾燥する乾燥装置に関する発明である。
の発明は、基板にインクを付与して形成される着色層を乾燥する乾燥方法であって、前記基板を上内面の少なくとも一部が撥水化処理された容器に収容する基板収容ステップと、加熱処理により前記容器内の基板の着色層に含まれる溶媒成分を気化させる加熱ステップと、前記容器の上内面において前記着色層からの気化成分が液化した液化成分を撥水させる撥水ステップと、前記容器の上内面の少なくとも一部を、水平方向に沿った状態から、水平方向に対して傾斜させる傾斜ステップと、前記容器の上内面の少なくとも一部を、水平方向に対して傾斜した状態から、水平方向に沿った状態に戻すステップと、を具備することを特徴とする乾燥方法である。
の発明は、基板にインクを付与して形成される着色層を乾燥する乾燥方法であって、前記基板を上内面の少なくとも一部が親水化処理された容器に収容する基板収容ステップと、加熱処理により前記容器内の基板の着色層に含まれる溶媒成分を気化させる加熱ステップと、前記容器の上内面において前記着色層からの気化成分が液化した液化成分を濡れ広げさせる親水化ステップと、前記容器の上内面の少なくとも一部を、水平方向に沿った状態から、水平方向に対して傾斜させる傾斜ステップと、前記容器の上内面の少なくとも一部を、水平方向に対して傾斜した状態から、水平方向に沿った状態に戻すステップと、を具備することを特徴とする乾燥方法である。
の発明〜の発明は、基板にインクを付与して形成される着色層を乾燥する乾燥方法に関する発明である。
の発明は、基板にインクを付与して着色層が形成されたカラーフィルタを備える表示装置の製造装置であって、前記基板を収容し、上内面の少なくとも一部が撥水化処理された容器と、加熱処理により前記基板の着色層に含まれる溶媒成分を気化させる加熱部と、前記容器の上内面の少なくとも一部を、水平方向に沿った状態と、水平方向に対して傾斜させた状態とに変形可能な傾斜手段と、を具備することを特徴とする表示装置の製造装置である。
10の発明は、基板にインクを付与して着色層が形成されたカラーフィルタを備える表示装置の製造装置であって、前記基板を収容し、上内面の少なくとも一部が親水化処理された容器と、加熱処理により前記基板の着色層に含まれる溶媒成分を気化させる加熱部と、前記容器の上内面の少なくとも一部を、水平方向に沿った状態と、水平方向に対して傾斜させた状態とに変形可能な傾斜手段と、を具備することを特徴とする表示装置の製造装置である。
の発明〜10の発明は、基板にインクを付与して着色層が形成されたカラーフィルタを備える表示装置の製造装置に関する発明である。
11の発明は、基板にインクを付与して着色層が形成されたカラーフィルタを備える表示装置の製造方法であって、前記基板を上内面の少なくとも一部が撥水化処理された容器に収容する基板収容ステップと、加熱処理により前記容器内の基板の着色層に含まれる溶媒成分を気化させる加熱ステップと、前記容器の上内面において前記着色層からの気化成分が液化した液化成分を撥水させる撥水ステップと、前記容器の上内面の少なくとも一部を、水平方向に沿った状態から、水平方向に対して傾斜させる傾斜ステップと、前記容器の上内面の少なくとも一部を、水平方向に対して傾斜した状態から、水平方向に沿った状態に戻すステップと、を具備することを特徴とする表示装置の製造方法である。
12の発明は、基板にインクを付与して着色層が形成されたカラーフィルタを備える表示装置の製造方法であって、前記基板を上内面の少なくとも一部が親水化処理された容器に収容する基板収容ステップと、加熱処理により前記容器内の基板の着色層に含まれる溶媒成分を気化させる加熱ステップと、前記容器の上内面において前記着色層からの気化成分が液化した液化成分を濡れ広げさせる親水化ステップと、前記容器の上内面の少なくとも一部を、水平方向に沿った状態から、水平方向に対して傾斜させる傾斜ステップと、前記容器の上内面の少なくとも一部を、水平方向に対して傾斜した状態から、水平方向に沿った状態に戻すステップと、を具備することを特徴とする表示装置の製造方法である。
11の発明〜12の発明は、基板にインクを付与して着色層が形成されたカラーフィルタを備える表示装置の製造方法に関する発明である。
本発明によれば、加熱工程で発生した結露の滴下に起因する混色あるいは色ムラ等の欠陥の発生を防止し、歩留まりを向上させることを可能とするカラーフィルタ製造装置及び製造方法を提供することができる。
以下、添付図面を参照しながら、本発明に係るカラーフィルタ製造装置及び製造方法の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明及び添付図面において、略同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略することにする。
(1.カラーフィルタ製造装置1の構成)
最初に、図1を参照しながら、カラーフィルタ製造装置1の構成について説明する。
図1は、カラーフィルタ製造装置1の構成図である。
カラーフィルタ製造装置1は、制御部2、基板3が載置される吸着テーブル4、インクジェットヘッド5、移動部6、アライメントカメラ7、減圧加熱装置8から構成される。
カラーフィルタ製造装置1は、基板3に対してインクジェットヘッド5からインクを吐出してパターニングを行い、カラーフィルタを製造する装置である。
基板3は、ガラス基板やフィルム基板である。
吸着テーブル4は、基板3を吸着して固定するテーブルである。基板の吸着は、例えば、吸着テーブル4と基板3との間の空気を減圧あるいは真空にすることにより行われる。この場合、吸着テーブルには、空気を吸引するための小孔(図示しない)が設けられ、吸着の際には当該孔を通じて真空ポンプ(図示しない)等により空気の吸引が行われる。
インクジェットヘッド5は、着色剤等を含むインクを吐出する装置である。インクジェットヘッド5は、基板3上に形成されたインク受容層にインクを付与したり、遮光部により画設された開口部にインクを塗布する。
移動部6は、吸着テーブル4及びインクジェットヘッド5の移動及び位置決めを行う装置である。尚、移動機構としては、汎用のガイド機構や移動用アクチュエータを用いることができる。例えば、移動用アクチュエータとして、ステップモータ、サーボモータ、リニアモータを用い、ガイド機構として、直線移動機構、エアースライドを用いることができる。
アライメントカメラ7は、基板3の位置座標を検出するために、基板3の所定箇所(基板上に形成されるアライメントマーク等)を撮像するカメラである。
減圧加熱装置8は、減圧環境下で加熱を行う装置である。減圧加熱装置8は、減圧部9及び加熱部10を備える。減圧加熱装置8は、基板3に対して減圧環境下で加熱を行い、インクが付与されたインク受容層あるいや塗布されたインクを乾燥及び硬化させる。減圧加熱装置8の詳細については後述する。
制御部2は、演算処理や各装置の動作制御を行う装置である。制御部2は、CPU(中央演算処理装置)やメモリを備える。制御部2は、アライメントカメラ7による撮像画像に基づいて基板3の位置座標を算出し、移動部6を介してインクジェットヘッド5及び基板3の移動及び位置決めを行う。また、制御部2は、インクジェットヘッド5におけるインク吐出タイミングを制御する。
(2.カラーフィルタ製造方法)
次に、図2及び図3を参照しながら、カラーフィルタ製造方法について説明する。
(2−1.インク受容層にインクを付与するカラーフィルタ製造方法)
図2は、インク受容層にインクを付与して着色層を形成するカラーフィルタ製造方法を示す図である。
図2(a)に示すように、基板3に遮光層21及びインク受容層22が形成される。遮光層21は、光を透過させない層である。遮光層21は、着色層を画設するブラックマトリクスあるいはブラックストライプである。遮光層21に関しては、インク受容層22の上に形成するようにしてもよい。インク受容層22は、インク付与により着色される着色媒体である。
図2(b)に示すように、フォトマスク24を用いて光23を照射してパターン露光が行われる。インク受容層22にネガ型の樹脂組成物が用いられる場合、露光部分のインク受容層22は、インク受容能を失って非着色域25となる。露光部分以外のインク受容層22は、着色域26となる。
図2(c)に示すように、インクジェットヘッド5からインク27が吐出される。インク27は、染料あるいは顔料等の着色剤を含有する。インク受容層22の着色域26にインク27が付与されて着色される。インク27は、インク受容層22の着色域26に吸収されて拡散する。着色された着色域26と着色されない非着色域25とからなる着色層28が形成される。この段階では、着色層28は、水分や溶剤成分を含み、湿潤状態(ウェット状態)である。
図2(d)に示すように、着色層28が形成された基板3は、減圧加熱装置8に搬送される。減圧加熱装置8は、基板3を減圧環境下で加熱し、着色層28に含まれる水分や溶剤成分を除去して乾燥させる。その後、減圧加熱装置8は、基板3をさらに高温で加熱して着色層28全体を硬化させる。
図2(e)に示すように、着色層28上に保護層29が形成される。
以上の過程を経て、基板3に形成されるインク受容層22にインク27を付与することにより、カラーフィルタが製造される。
(2−2.開口部にインクを塗布するカラーフィルタ製造方法)
図3は、開口部にインクを塗布して着色層を形成するカラーフィルタ製造方法を示す図である。
図3(a)に示すように、基板3に遮光層31が形成される。遮光層31は、隔壁部である。遮光層31により、各画素に対応する開口部が形成される。
図3(b)に示すように、インクジェットヘッド5からインク32が吐出される。インク32は、染料あるいは顔料等の着色剤を含有する。開口部にインク32が塗布され、着色層33が形成される。この段階では、着色層33は、水分や溶剤成分を含み、湿潤状態(ウェット状態)である。
図3(c)に示すように、着色層33が形成された基板3は、減圧加熱装置8に搬送される。減圧加熱装置8は、基板3を減圧環境下で加熱し、着色層33に含まれる水分や溶剤成分を除去して乾燥させる。その後、減圧加熱装置8は、基板3をさらに高温で加熱して着色層33全体を硬化させる。
図3(d)に示すように、着色層33上に保護層34を形成してもよい。
以上の過程を経て、基板3に形成される開口部にインク32を塗布することにより、カラーフィルタが製造される。
(3.減圧加熱装置8)
次に、図4を参照しながら、減圧加熱装置8について説明する。
図4は、減圧加熱装置8の構成図である。
減圧加熱装置8は、基板3を収容するチャンバ41に減圧部9と加熱部10とが設けられて構成される。減圧部9は、チャンバ41内の空気を吸引する減圧装置である。減圧部9は、例えば、真空ポンプである。加熱部10は、チャンバ41内の基板3を加熱する装置である。加熱部10は、例えば、ホットプレート、電熱線、ランプ、赤外線放射装置である。尚、図4の着色層45は、図2の着色層28及び図3の着色層33に相当する。
減圧加熱装置8は、減圧部9によりチャンバ41内の空気を吸引して減圧する。減圧加熱装置8は、加熱部10により基板3の着色層45を加熱する。着色層45から水分や溶剤が気化して気化成分51が生じる。気化成分51は、チャンバ41内に蒸散し、チャンバ41上部では温度低下により結露53となってチャンバ41内の蓋47に付着する。
(4.蓋47の加工)
次に、図5〜図10を参照しながら、減圧加熱装置8のチャンバ41内の蓋47の加工について説明する。
(4−1.第1の実施の形態)
図5を参照しながら、第1の実施の形態に係る蓋47a及び蓋47bについて説明する。蓋47a及び蓋47bの表面には、結露53の付着を防止するための撥水化処理(撥水剤コーティング処理や凹凸化処理)が施される。
図5(a)は、蓋47aを示す図である。
蓋47aの表面には撥水剤コーティング処理が施される。蓋47aの表面は、撥水剤61がコーティングされる。撥水剤61としては、例えば、フッ素樹脂やシリコン樹脂を用いることができる。具体的には、フッ素樹脂:EGC−1720(住友スリーエム社製)、テフロン(登録商標)AF(デュポン社製)、シリコン樹脂:KF−96(信越化学工業社製)を用いることができる。
図5(b)は、蓋47bを示す図である。
蓋47bの表面には凹凸化処理が施される。蓋47bの表面は、荒らされて凹凸部63が形成される。
このように、蓋47に撥水剤コーティング処理または凹凸化処理等の撥水化処理を行うことにより、蓋47との摩擦係数が低下するので付着した結露53が移動しやすい状態となる。
尚、撥水剤コーティング処理または凹凸化処理等の撥水化処理は、蓋47に限定されず、チャンバ41内部の他の内壁に施すこともできる。
第1の実施の形態では、蓋47が撥水性を有するので付着した結露53を容易に移動させて収集し、結露53が滴下して基板3の着色層45に付着することを防ぐことができる。従って、着色層45の混色や色ムラ等の欠陥を防止することができる。また、結露53を迅速に収集できるので結露収集の時間短縮を図る効果がある。
(4−2.第2の実施の形態)
次に、図6を参照しながら、第2の実施の形態に係る蓋47cについて説明する。
図6(a)は、親水剤65がコーティングされた蓋47cを示す図である。
図6(b)は、蓋47cの表面に濡れ広がる結露53を示す図である。
蓋47cの表面には、結露53を濡れ広がらせるための親水化処理が施される。蓋47cの表面は、親水剤65がコーティングされる。親水剤65としては、例えば、親水性ポリマーや光触媒を用いることができる。光触媒コーティングは、経年劣化しても再度復元することが可能である。
蓋47cに、結露53が付着すると(図6(a))、結露53は蓋47cの表面に濡れ広がる(図6(b))。
尚、親水化処理は、蓋47cに限定されず、チャンバ41内部の他の内壁に施すこともできる。また、親水剤65としては、例えば、親水性ポリマーや光触媒を用いることができる。具体的には、親水性ポリマー:ゴーセノールKL−05(日本合成化学工業社製)、光触媒:ダイヤコートLC80(三菱マテリアル社製)を用いることができる。
このように、第2の実施の形態では、容器内面に結露が濡れ広がる分、液滴となるまでの許容結露量が大きくなるため、液滴が基板の着色層に落下しにくくなり、混色や色ムラ等の欠陥を抑制することができる。また、結露除去作業の頻度を軽減して基板乾燥処理の効率化を図ることができる。
(4−3.第3の実施の形態)
次に、図7を参照しながら、第3の実施の形態に係る蓋47dについて説明する。
図7は、水平方向に対して傾斜可能に構成された蓋47dを備える減圧加熱装置8dを示す図である。図7(a)は傾斜前を示し、図7(b)は、傾斜後を示す。
減圧加熱装置8dは、蓋47dを支持する支持部69−1及び支持部69−2を備える。支持部69−1及び支持部69−2は、伸縮あるいは移動することにより、蓋47dを傾斜させる。
減圧加熱装置8dは、加熱部10により基板3の着色層45を加熱する。着色層45から気化して生じる気化成分は、チャンバ41内に蒸散し温度低下により結露53となって蓋47dに付着する(図7(a))。
減圧加熱装置8dは、支持部69−1及び支持部69−2を駆動して蓋47dを所定の角度(例えば、水平方向に対して0度〜270度)に傾斜させる。蓋47dに付着した結露53は、蓋47dの傾斜面に沿って、斜め下方向に移動し、液化成分を収集する収集冶具であるトレイ67に収集される(図7(b))。
結露53が収集されて除去されると、減圧加熱装置8dは、再び支持部69−1及び支持部69−2を駆動して蓋47dを水平に戻し、順次基板3を収容して当該基板3の着色層45の乾燥処理を行う。減圧加熱装置8dは、例えば、所定の数の基板3の乾燥処理が終了する毎に液化成分除去を行うようにしても良い。また、減圧加熱装置8dは、付着する結露53の量を検知し、結露53が所定量に達する毎に収集して除去するようにしても良い。
尚、減圧加熱装置8dは、トレイ67に収集した結露53を廃棄し、次の結露53除去のタイミングに備えることが望ましい。
このように、第3の実施の形態では、減圧加熱装置8dは、結露53が液滴となって基板3に落下する前に、蓋47dを傾斜させることにより結露53を収集冶具(例えば、トレイ67)に収集して除去する。従って、結露53の収集を効率的に行うことができる。また、結露53が滴下して基板3の着色層45に付着することを防ぎ、着色層45の混色や色ムラ等の欠陥を防止することができる。
(4−4.第4の実施の形態)
次に、図8を参照しながら、第4の実施の形態に係る蓋47eについて説明する。
図8は、水平方向に対して2方向に傾斜可能に構成された蓋47eを備える減圧加熱装置8eを示す図である。図8(a)は傾斜前を示し、図8(b)は、傾斜後を示す。
第3の実施の形態では、蓋47dを1方向に傾斜させるものとして説明したが、蓋47を複数の蓋部材で構成してそれぞれ異なる方向に傾斜させるようにしてもよい。
蓋47eは、2つの蓋部材72−1及び蓋部材72−2から構成される。減圧加熱装置8eは、蓋部材72−1を支持する支持部71−1及び蓋部材72−2を支持する71−2を備える。支持部71−1は、伸縮あるいは移動することにより、蓋部材72−1を傾斜させる。支持部71−2は、伸縮あるいは移動することにより、蓋部材72−2を傾斜させる。蓋部材72−1と蓋部材72−2とは、異なる方向に傾斜させられる。
減圧加熱装置8eは、支持部71−1及び支持部71−2を駆動して蓋部材72−1と蓋部材72−2とを異なる方向に傾斜させる。蓋47eに付着した結露53は、蓋47eの蓋部材72−1及び蓋部材72−2の傾斜面に沿って、斜め下方向に移動し、トレイ73−1及びトレイ73−2に収集される(図8(b))。
このように、第4の実施の形態では、減圧加熱装置8eは、結露53が液滴となって基板3に落下する前に、蓋47eを構成する複数の蓋部材を異なる方向に傾斜させることにより結露53を複数の収集冶具(例えば、トレイ73−1及びトレイ73−2)に収集して除去する。従って、結露53の収集を迅速に行うことができる。また、結露53が滴下して基板3の着色層45に付着することを防ぎ、着色層45の混色や色ムラ等の欠陥を防止することができる。
(4−5.第5の実施の形態)
次に、図9及び図10を参照しながら、第5の実施の形態に係る蓋47fについて説明する。
図9は、複数方向に傾斜可能な蓋47fを備える減圧加熱装置8fを示す図である。図9(a)は傾斜前を示し、図9(b)は、傾斜後を示す。
図10は、蓋47fの構成を示す図である。図10(a)は傾斜前を示し、図10(b)は、傾斜後を示す。
第4の実施の形態では、蓋47eを2方向に傾斜させるものとして説明したが、蓋47eの分割数、分割形状、傾斜方向は2分割2方向に限定されるものではない。
蓋47fは、複数の蓋部材79−1、79−2、…から構成される。減圧加熱装置8fは、蓋部材79−1を支持する支持部75−1、蓋部材79−2を支持する支持部75−2、…を備える。支持部75−1、75−2、…は、それぞれ、伸縮あるいは移動することにより、蓋部材79−1、79−2、…を傾斜させる。蓋部材79−1、79−2、…は、一つ置きに交互に左右方向に傾斜させられる。
減圧加熱装置8fは、支持部75−1、75−2、…を駆動して、蓋部材79−1、79−2、…を所定の角度の傾斜を持たせる。蓋47fに付着した結露53は、蓋部材79−1、79−2、…の傾斜面に沿って、斜め下方向に移動し、トレイ77−1及び77−2に収集される(図9(b))。
このように、第5の実施の形態では、減圧加熱装置8fは、結露53が液滴となって基板3に落下する前に、蓋47fを構成する複数の蓋部材を一つ置きに交互に左右に傾斜させることにより結露53を複数の収集冶具(トレイ77−1及びトレイ77−2)に収集して除去する。従って、結露53の収集を迅速に行うことができる。また、結露53が滴下して基板3の着色層45に付着することを防ぎ、着色層45の混色や色ムラ等の欠陥を防止することができる。
さらに、複数の蓋部材をそれぞれの収集冶具の方向(例えば、一つ置きに互い違いの方向)に傾斜させ、基板の上方空間の容積の偏りを小さくすることができる。従って、大気中の溶媒飽和度の偏りを軽減し、着色層に含まれる溶媒成分を均一に気化させて着色層の表面形状を均一化することができる。
(5.結露除去処理)
次に、図11〜図14を参照しながら、結露(液化成分)を収集して除去する結露除去処理機構について説明する。結露除去処理機構として、掻取機構81、払拭機構84、吸引機構86、ブロー機構90を取り上げて説明する。
(5−1.掻取機構81)
図11は、減圧加熱装置8の結露53を収集する掻取機構81を示す図である。掻取機構81は、ブレード82およびトレイ83を備える。掻取機構81はA方向に移動しながら、ブレード82で蓋47に付着する結露53を掻き取りトレイ83に収集する。
(5−2.払拭機構84)
図12は、減圧加熱装置8の結露53を収集する払拭機構84を示す図である。払拭機構84は、ワイパー材85を備える。払拭機構84はA方向に移動しながら、ワイパー材85で蓋47に付着する結露53を払拭して収集する。
(5−3.吸引機構86)
図13は、減圧加熱装置8の結露53を収集する吸引機構86を示す図である。吸引機構86は、ノズル87、ポンプ88、およびトレイ89を備える。吸引機構86はA方向に移動しながら、ポンプ88によりノズル87から蓋47に付着する結露53をB方向に吸引し、トレイ89に収集する。
(5−4.ブロー機構90)
図14は、減圧加熱装置8の結露53を収集するブロー機構90を示す図である。ブロー機構90は、ノズル91、コンプレッサ92、およびトレイ93を備える。ブロー機構90はA方向に移動しながら、ノズル91からB方向にエアを吹き出し、蓋47に付着する結露53を吹き飛ばしてトレイ69に収集する。
このように、第1乃至第5の実施の形態に、上記結露53を除去する機能(掻取機構81、払拭機構84、吸引機構86、ブロー機構90等)のいずれかを組み合わせて動作させることで、結露の収集及び除去を迅速かつ効率的に行うことができる。
(6.表示装置101の製造)
図15は、表示装置101を示す図である。ここでは、表示装置101として液晶ディスプレイパネルを挙げて説明する。
基板102は、カラーフィルタ製造装置1により製造されたカラーフィルタである。基板102には、液晶封入空間を確保するためのスペーサ106が形成される。基板103は、TFT(Thin Film Transistor)等のアレイ基板である。基板102と基板103とを貼り合わせ、基板の周辺部分にシール材104を設け、基板間に液晶107を封入することにより、表示装置101が製造される。
(7.その他)
以上詳細に説明したように、減圧加熱装置の上蓋に好適な加工を行うことにより、着色層からの気化成分の結露の除去を容易に行うことが可能になる。即ち、結露が滴下して着色層へ付着することを防止し、混色や色ムラ等の欠陥を防いでカラーフィルタ製造における歩留まりの向上に効果がある。
また、本実施の形態の蓋と、結露除去処理機構とを組み合わせることにより、結露の収集及び除去を迅速かつ効率的に行うことができる。
尚、減圧乾燥装置に加熱部を設けるものとして説明したが、減圧部を備えない乾燥装置に加熱部を設けた場合に本実施の形態を適用しても良い。但し、減圧環境下で加熱した場合には、乾燥時間の短縮や着色層形状の均一化を実現することができる。特に、面付け周縁部では、他の部分より形状変化が大きいが、減圧環境下で加熱乾燥及び加熱硬化させることにより、面付け周縁部の着色層の表面形状を均一化することができる。
また、インクの吐出は、インクジェットヘッドに限られず、例えば、ディスペンサ等を用いることもできる。
また、基板を減圧加熱装置に収容したまま結露の収集処理及び除去処理を行ってもよいし、基板を減圧加熱装置から取り出してから結露の収集処理及び除去処理を行ってもよい。また、第3の実施の形態〜第5の実施の形態では、蓋47を傾斜させたまま乾燥処理を行ってもよいし、蓋47を水平方向に戻して乾燥処理を行うようにしてもよい。
また、第1の実施の形態〜第5の実施の形態について説明したが、これらを適宜組み合わせてカラーフィルタ製造装置や減圧乾燥装置等を構成するようにしてもよい。
以上、添付図面を参照しながら、本発明にかかるカラーフィルタ製造装置及び製造方法の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
カラーフィルタ製造装置1の構成図 インク受容層にインクを付与して着色層を形成するカラーフィルタ製造方法を示す図 開口部にインクを塗布して着色層を形成するカラーフィルタ製造方法を示す図 減圧加熱装置8の構成図 防水機能を備える蓋47a及び47bを示す図 親水機能を備える蓋47cを示す図 傾斜機構を備える蓋47dを示す図 複数方向の傾斜機構を備える蓋47eを示す図 複数の蓋部材から構成される蓋47fと結露収集方法を示す図 蓋部材47fの構成を示す図 結露除去装置(掻取機構81)を示す図 結露除去装置(払拭機構84)を示す図 結露除去装置(吸引機構86)を示す図 結露除去装置(ブロー機構90)を示す図 表示装置101を示す図
符号の説明
1………カラーフィルタ製造装置
2………制御部
3………基板
4………吸着テーブル
5………インクジェットヘッド
6………移動部
7………アライメントカメラ
8、8d、8e、8f………減圧加熱装置
9………減圧部
10………加熱部
21、31………遮光層
22………インク受容層
23………光
24………フォトマスク
25………非着色域
26………着色域
27、32………インク
28、33、45………着色層
29、34………保護層
41………チャンバ
47、47a、47b、47c、47d、47e、47f………蓋
51………気化成分
53………結露
61………撥水剤
63………凹凸部
65………親水剤
67、73−1、73−2、77−1、77−2、83、89、93………トレイ
69−1、69−2、71−1、71−2、75−1、75−2………支持部
72−1、72−2、79−1〜79−6………蓋部材
81………掻取機構
82………ブレード
84………払拭機構
85………ワイパー材
86………吸引機構
87、91………ノズル
88………ポンプ
90………ブロー機構
92………コンプレッサ
101………表示装置
102………カラーフィルタ基板
103………アレイ基板
104………シール材
106………スペーサ
107………液晶

Claims (28)

  1. 基板にインクを付与して着色層を形成するカラーフィルタ製造装置であって、
    前記基板を収容し、上内面の少なくとも一部が撥水化処理された容器と、
    加熱処理により前記基板の着色層に含まれる溶媒成分を気化させる加熱部と、
    前記容器の上内面の少なくとも一部を、水平方向に沿った状態と、水平方向に対して傾斜させた状態とに変形可能な傾斜手段と、
    を具備することを特徴とするカラーフィルタ製造装置。
  2. 基板にインクを付与して着色層を形成するカラーフィルタ製造装置であって、
    前記基板を収容し、上内面の少なくとも一部が親水化処理された容器と、
    加熱処理により前記基板の着色層に含まれる溶媒成分を気化させる加熱部と、
    前記容器の上内面の少なくとも一部を、水平方向に沿った状態と、水平方向に対して傾斜させた状態とに変形可能な傾斜手段と、
    を具備することを特徴とするカラーフィルタ製造装置。
  3. 前記傾斜手段は、前記容器の上内面を構成する複数の蓋部材をそれぞれ液化成分を収集する収集手段の方向に傾斜させることを特徴とする請求項1または請求項のいずれかに記載のカラーフィルタ製造装置。
  4. 前記容器の上内面は、複数の蓋部材を並べて構成され、
    前記傾斜手段は、複数の前記蓋部材の、並び方向に直交する方向における傾斜を、隣り合う前記蓋部材で互い違いの方向とすることを特徴とする請求項1から請求項までのいずれかに記載のカラーフィルタ製造装置。
  5. 前記着色層からの気化成分が液化して前記容器の上内面に付着した液化成分を収集する収集手段を具備することを特徴とする請求項1から請求項までのいずれかに記載のカラーフィルタ製造装置。
  6. 前記容器内の減圧を行う減圧部を具備することを特徴とする請求項1から請求項までのいずれかに記載のカラーフィルタ製造装置。
  7. 基板にインクを付与して着色層を形成するカラーフィルタ製造方法であって、
    前記基板を上内面の少なくとも一部が撥水化処理された容器に収容する基板収容ステップと、
    加熱処理により前記容器内の基板の着色層に含まれる溶媒成分を気化させる加熱ステップと、
    前記容器の上内面において前記着色層からの気化成分が液化した液化成分を撥水させる撥水ステップと、
    前記容器の上内面の少なくとも一部を、水平方向に沿った状態から、水平方向に対して傾斜させる傾斜ステップと、
    前記容器の上内面の少なくとも一部を、水平方向に対して傾斜した状態から、水平方向に沿った状態に戻すステップと、
    を具備することを特徴とするカラーフィルタ製造方法。
  8. 基板にインクを付与して着色層を形成するカラーフィルタ製造方法であって、
    前記基板を上内面の少なくとも一部が親水化処理された容器に収容する基板収容ステップと、
    加熱処理により前記容器内の基板の着色層に含まれる溶媒成分を気化させる加熱ステップと、
    前記容器の上内面において前記着色層からの気化成分が液化した液化成分を濡れ広げさせる親水化ステップと、
    前記容器の上内面の少なくとも一部を、水平方向に沿った状態から、水平方向に対して傾斜させる傾斜ステップと、
    前記容器の上内面の少なくとも一部を、水平方向に対して傾斜した状態から、水平方向に沿った状態に戻すステップと、
    を具備することを特徴とするカラーフィルタ製造方法。
  9. 前記傾斜ステップは、前記容器の上内面を構成する複数の蓋部材をそれぞれ液化成分を収集する収集手段の方向に傾斜させることを特徴とする請求項7または請求項のいずれかに記載のカラーフィルタ製造方法。
  10. 前記容器の上内面は、複数の蓋部材を並べて構成され、
    前記傾斜ステップでは、複数の前記蓋部材の、並び方向に直交する方向における傾斜を、隣り合う前記蓋部材で互い違いの方向とすることを特徴とする請求項から請求項までのいずれかに記載のカラーフィルタ製造方法。
  11. 前記着色層からの気化成分が液化して前記容器の上内面に付着した液化成分を収集する収集ステップを具備することを特徴とする請求項から請求項10までのいずれかに記載のカラーフィルタ製造方法。
  12. 前記容器内の減圧を行う減圧ステップを具備することを特徴とする請求項から請求項11までのいずれかに記載のカラーフィルタ製造方法。
  13. 基板にインクを付与して形成される着色層を乾燥する乾燥装置であって、
    前記基板を収容し、上内面の少なくとも一部が撥水化処理された容器と、
    加熱処理により前記基板の着色層に含まれる溶媒成分を気化させる加熱部と、
    前記容器の上内面の少なくとも一部を、水平方向に沿った状態と、水平方向に対して傾斜させた状態とに変形可能な傾斜手段と、
    を具備することを特徴とする乾燥装置。
  14. 基板にインクを付与して形成される着色層を乾燥する乾燥装置であって、
    前記基板を収容し、上内面の少なくとも一部が親水化処理された容器と、
    加熱処理により前記基板の着色層に含まれる溶媒成分を気化させる加熱部と、
    前記容器の上内面の少なくとも一部を、水平方向に沿った状態と、水平方向に対して傾斜させた状態とに変形可能な傾斜手段と、
    を具備することを特徴とする乾燥装置。
  15. 前記傾斜手段は、前記容器の上内面を構成する複数の蓋部材をそれぞれ液化成分を収集する収集冶具の方向に傾斜させることを特徴とする請求項13または請求項14のいずれかに記載の乾燥装置。
  16. 前記容器の上内面は、複数の蓋部材を並べて構成され、
    前記傾斜手段は、複数の前記蓋部材の、並び方向に直交する方向における傾斜を、隣り合う前記蓋部材で互い違いの方向とすることを特徴とする請求項13から請求項15までのいずれかに記載の乾燥装置。
  17. 前記着色層からの気化成分が液化して前記容器の上内面に付着した液化成分を収集する収集手段を具備することを特徴とする請求項13から請求項16までのいずれかに記載の乾燥装置。
  18. 前記容器内の減圧を行う減圧部を具備することを特徴とする請求項13から請求項17までのいずれかに記載の乾燥装置。
  19. 基板にインクを付与して形成される着色層を乾燥する乾燥方法であって、
    前記基板を上内面の少なくとも一部が撥水化処理された容器に収容する基板収容ステップと、
    加熱処理により前記容器内の基板の着色層に含まれる溶媒成分を気化させる加熱ステップと、
    前記容器の上内面において前記着色層からの気化成分が液化した液化成分を撥水させる撥水ステップと、
    前記容器の上内面の少なくとも一部を、水平方向に沿った状態から、水平方向に対して傾斜させる傾斜ステップと、
    前記容器の上内面の少なくとも一部を、水平方向に対して傾斜した状態から、水平方向に沿った状態に戻すステップと、
    を具備することを特徴とする乾燥方法。
  20. 基板にインクを付与して形成される着色層を乾燥する乾燥方法であって、
    前記基板を上内面の少なくとも一部が親水化処理された容器に収容する基板収容ステップと、
    加熱処理により前記容器内の基板の着色層に含まれる溶媒成分を気化させる加熱ステップと、
    前記容器の上内面において前記着色層からの気化成分が液化した液化成分を濡れ広げさせる親水化ステップと、
    前記容器の上内面の少なくとも一部を、水平方向に沿った状態から、水平方向に対して傾斜させる傾斜ステップと、
    前記容器の上内面の少なくとも一部を、水平方向に対して傾斜した状態から、水平方向に沿った状態に戻すステップと、
    を具備することを特徴とする乾燥方法。
  21. 前記傾斜ステップは、前記容器の上内面を構成する複数の蓋部材をそれぞれ液化成分を収集する収集冶具の方向に傾斜させることを特徴とする請求項19または請求項20のいずれかに記載の乾燥方法。
  22. 前記容器の上内面は、複数の蓋部材を並べて構成され、
    前記傾斜ステップでは、複数の前記蓋部材の、並び方向に直交する方向における傾斜を、隣り合う前記蓋部材で互い違いの方向とすることを特徴とする請求項19から請求項21までのいずれかに記載の乾燥方法。
  23. 前記着色層からの気化成分が液化して前記容器の上内面に付着した液化成分を収集する収集ステップを具備することを特徴とする請求項19から請求項22までのいずれかに記載の乾燥方法。
  24. 前記容器内の減圧を行う減圧ステップを具備することを特徴とする請求項19から請求項23までのいずれかに記載の乾燥方法。
  25. 基板にインクを付与して着色層が形成されたカラーフィルタを備える表示装置の製造装置であって、
    前記基板を収容し、上内面の少なくとも一部が撥水化処理された容器と、
    加熱処理により前記基板の着色層に含まれる溶媒成分を気化させる加熱部と、
    前記容器の上内面の少なくとも一部を、水平方向に沿った状態と、水平方向に対して傾斜させた状態とに変形可能な傾斜手段と、
    を具備することを特徴とする表示装置の製造装置。
  26. 基板にインクを付与して着色層が形成されたカラーフィルタを備える表示装置の製造装置であって、
    前記基板を収容し、上内面の少なくとも一部が親水化処理された容器と、
    加熱処理により前記基板の着色層に含まれる溶媒成分を気化させる加熱部と、
    前記容器の上内面の少なくとも一部を、水平方向に沿った状態と、水平方向に対して傾斜させた状態とに変形可能な傾斜手段と、
    を具備することを特徴とする表示装置の製造装置。
  27. 基板にインクを付与して着色層が形成されたカラーフィルタを備える表示装置の製造方法であって、
    前記基板を上内面の少なくとも一部が撥水化処理された容器に収容する基板収容ステップと、
    加熱処理により前記容器内の基板の着色層に含まれる溶媒成分を気化させる加熱ステップと、
    前記容器の上内面において前記着色層からの気化成分が液化した液化成分を撥水させる撥水ステップと、
    前記容器の上内面の少なくとも一部を、水平方向に沿った状態から、水平方向に対して傾斜させる傾斜ステップと、
    前記容器の上内面の少なくとも一部を、水平方向に対して傾斜した状態から、水平方向に沿った状態に戻すステップと、
    を具備することを特徴とする表示装置の製造方法。
  28. 基板にインクを付与して着色層が形成されたカラーフィルタを備える表示装置の製造方法であって、
    前記基板を上内面の少なくとも一部が親水化処理された容器に収容する基板収容ステップと、
    加熱処理により前記容器内の基板の着色層に含まれる溶媒成分を気化させる加熱ステップと、
    前記容器の上内面において前記着色層からの気化成分が液化した液化成分を濡れ広げさせる親水化ステップと、
    前記容器の上内面の少なくとも一部を、水平方向に沿った状態から、水平方向に対して傾斜させる傾斜ステップと、
    前記容器の上内面の少なくとも一部を、水平方向に対して傾斜した状態から、水平方向に沿った状態に戻すステップと、
    を具備することを特徴とする表示装置の製造方法。
JP2007201523A 2007-08-02 2007-08-02 カラーフィルタ製造装置、カラーフィルタ製造方法、乾燥装置、乾燥方法、表示装置の製造装置、表示装置の製造方法 Expired - Fee Related JP5358908B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007201523A JP5358908B2 (ja) 2007-08-02 2007-08-02 カラーフィルタ製造装置、カラーフィルタ製造方法、乾燥装置、乾燥方法、表示装置の製造装置、表示装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007201523A JP5358908B2 (ja) 2007-08-02 2007-08-02 カラーフィルタ製造装置、カラーフィルタ製造方法、乾燥装置、乾燥方法、表示装置の製造装置、表示装置の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009037019A JP2009037019A (ja) 2009-02-19
JP5358908B2 true JP5358908B2 (ja) 2013-12-04

Family

ID=40438987

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007201523A Expired - Fee Related JP5358908B2 (ja) 2007-08-02 2007-08-02 カラーフィルタ製造装置、カラーフィルタ製造方法、乾燥装置、乾燥方法、表示装置の製造装置、表示装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5358908B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013249999A (ja) * 2012-05-31 2013-12-12 Konica Minolta Inc 塗布膜の乾燥装置及び乾燥方法
DE102014207266A1 (de) * 2014-04-15 2015-10-15 Siltronic Ag Verfahren zum Trocknen von scheibenförmigen Substraten undScheibenhalter zur Durchführung des Verfahrens

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0473562A (ja) * 1990-07-12 1992-03-09 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 滴状凝縮器の製作方法
BR9610658A (pt) * 1995-09-18 1999-02-17 Minnesota Mining & Mfg Processo e aparelho para secagem de um substrato revestido
JP2001066059A (ja) * 1999-08-24 2001-03-16 Mitsubishi Electric Corp 厨芥乾燥処理装置
JP2002182028A (ja) * 2000-12-18 2002-06-26 Canon Inc カラーフィルタとその製造方法、該カラーフィルタを用いてなる液晶素子
JP2005016799A (ja) * 2003-06-24 2005-01-20 Dainippon Printing Co Ltd 乾燥装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009037019A (ja) 2009-02-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20170331038A1 (en) Inkjet printhead and apparatus and method for manufacturing organic luminescence display using the inkjet printhead
US8419178B2 (en) Ink-jet application method and display device producing method
JP2010210772A (ja) 液晶表示装置の製造方法
KR100726419B1 (ko) 인쇄장치
JP2004133420A (ja) 光学デバイス及びその製造方法、表示装置、電子機器、並びに検査機器
JP5358908B2 (ja) カラーフィルタ製造装置、カラーフィルタ製造方法、乾燥装置、乾燥方法、表示装置の製造装置、表示装置の製造方法
TWI376982B (en) Coating method and pattern forming method
JP5693943B2 (ja) 配向膜形成液の塗布装置および配向膜形成基板の製造方法
JP4100354B2 (ja) 材料塗布方法、カラーフィルタの製造方法、エレクトロルミネッセンス表示装置の製造方法、およびプラズマ表示装置の製造方法。
JP5245236B2 (ja) カラーフィルタ製造装置、カラーフィルタ製造方法、乾燥装置、乾燥方法、表示装置の製造装置、表示装置の製造方法
JP5045346B2 (ja) カラーフィルタ製造装置、カラーフィルタ製造方法、減圧加熱装置、減圧加熱方法、表示装置の製造装置、表示装置の製造方法
JP2007101024A (ja) 被乾燥体の乾燥方法、乾燥機、及びデバイスの製造方法
JP2005123083A (ja) 塗布組成物および有機el素子の製造方法
JP2008249986A (ja) カラーフィルタ製造装置、カラーフィルタ製造方法、表示装置の製造装置、表示装置の製造方法
TWI241152B (en) Thermal treatment, forming method of wiring pattern, and manufacturing method of electro-optic apparatus
JP2006350295A (ja) 薄膜の部分的形成方法および薄膜の部分的欠陥修復方法ならびに薄膜の欠陥修復装置
JP5186518B2 (ja) 塗布方法およびパターン形成方法
JP2006281070A (ja) インクジェット塗布装置
JP4882821B2 (ja) カラーフィルタ製造装置、カラーフィルタ製造方法、乾燥装置、乾燥方法、表示装置の製造装置、表示装置の製造方法
KR101038782B1 (ko) 잉크젯 방식을 이용하여 프린팅 패턴을 인쇄하는 프린팅장치 및 프린팅 패턴의 인쇄 방법
JP2007052952A (ja) 基板処理方法及び基板処理装置
JP5453793B2 (ja) 積層構造体の製造方法、有機薄膜トランジスタの製造方法及び有機薄膜トランジスタアレイの製造方法
JP4165100B2 (ja) 液滴吐出装置と液滴吐出方法、およびデバイス製造装置とデバイス製造方法並びにデバイス
JP2010181536A (ja) 乾燥装置及びそれを用いた乾燥方法
JP4716496B2 (ja) 塗布方法および塗布装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100520

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120508

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120706

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130122

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130313

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130806

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130819

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees