JP5358387B2 - 電源装置 - Google Patents

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Description

本発明は、DC−DCコンバータおよびAC−DCコンバータなどの電源装置に関するものである。
入力された電圧を所望の電圧に変換して出力するDC−DCコンバータおよびAC−DCコンバータは、ソフトスイッチング技術によりスイッチング損失を低減することで高効率化が可能である。これに伴い、スイッチング素子の駆動周波数を高周波化することで、インダクタやコンデンサなどの受動素子を小型化できる。
特許文献1の図1には、ソフトスイッチング可能なDC−DCコンバータが開示されている。主回路構成の概略は、スイッチ手段(7)と第1の磁気素子(2a)の間に第2の磁気素子(2b,6)を配置し、第1の磁気素子(2a)と第2の磁気素子(2b,6)の接続点から第1のダイオード(3)を介して、出力コンデンサ(4)に接続される。スイッチ手段(7)と並列に第2ダイオード(9)と第1のコンデンサ(8)の直列回路が接続され、第2の磁気素子(2b,6)と並列に第2のダイオード(9)と第3のダイオード(10)と第2のコンデンサ(11)の直列回路が接続されている。
この電源装置では、スイッチ手段(7)がオフするときに、第1のコンデンサ(8)に充電電流が流れ、スイッチング損失を抑制し、スイッチ手段(7)がオンするときには、第2の磁気素子(2b,6)によって、スイッチ手段(7)に流れる電流の立ち上がりを抑えることによりターンオン損失を抑制できる。
特開2000−324811号公報
しかし、特許文献1では、第2のコンデンサ(11)の充電電圧が直接印加される第1のダイオード(3)および第3のダイオード(10)は、第2のコンデンサ(11)の充電電圧に耐える耐圧性能を持つ必要があるため、第1のダイオード(3)および第3のダイオード(10)として高耐圧のものを用いる必要がある。一般的に、ダイオードの耐圧が増大すると、ダイオードの順方向電圧が増加し、順方向に電流が流れるときであってもダイオードにおける素子損失が増大することとなる。すなわち、特許文献1では、第2のコンデンサの両端に高耐圧のダイオードを使用するため、順方向に電流が流れるときのダイオードの損失が大きくなる問題がある。
本発明は、電源回路の回路構成をより簡易なものにするとともに、耐圧の低いダイオードを一部に使用可能にし、そのダイオードに順方向に電流が流れるときの損失を抑制することで、スイッチング素子(IGBT)のターンオン時およびターンオフ時のスイッチング損失を低減した電源装置を提供することを目的とする。
上記課題は特許請求の範囲に記載の発明によって解決される。
本発明によれば、IGBTのターンオンおよびターンオフ時のスイッチング損失を低減することができ、高効率な電源装置を提供することができる。また、ダイオードは汎用品である耐圧600V以下の素子が使用できるため、低損失,低コストで高効率な電源装置を提供することができる。
実施例1の電源装置の回路構成図。 実施例1の電源装置の回路の動作波形。 実施例1の電源装置の回路の第1の変形例。 実施例1の電源装置の回路の第2の変形例。 実施例2の電源装置の回路構成図。 実施例2の電源装置の回路の第1の変形例。 実施例3の電源装置の回路構成図。 実施例3の電源装置の回路の第1の変形例。 実施例4の電源装置の回路構成図。 実施例4の電源装置の第1の変形例。 実施例4の電源装置の第2の変形例。 実施例5の電源装置の回路構成図。 実施例5の電源装置の回路の第1の変形例。 実施例5の電源装置の回路の第2の変形例。 実施例6の電源装置の回路構成図。 実施例6の電源装置の回路の第1の変形例。 実施例1〜6の導通比と昇降圧比の関係図。 実施例7の電源装置の回路構成図。 実施例7の電源装置の制御方法。 実施例8の電源装置の回路構成図。 実施例8の電源装置の第1の制御方法。 実施例8の電源装置の第2の制御方法。 実施例9の電源装置に接続されるインバータ回路構成図。 実施例9の電源装置に接続されるインバータ回路構成図の第1の変形例。 実施例9のインバータの動作波形。 実施例9の電源装置に接続されるインバータ回路構成図の第2の変形例。 実施例9の電源装置に接続されるインバータ回路構成図の第3の変形例。
以下、図面を用いながら本発明の実施例を説明する。
図1,図2を用いて実施例1の電源装置について説明する。
図1において、11は直流電源、12は主インダクタ、13は補助インダクタ、14はスイッチング素子であるIGBT、15,16,18はダイオード、17はスナバコンデンサ、19は還流ダイオード、20は出力コンデンサ(平滑コンデンサ)、21は負荷である。
また、図2において、VgはIGBT14のベースに印加される駆動電圧、ImはIGBT14の電流、VcはIGBT14のコレクタ電圧、ILは主インダクタ12の電流、ILsは補助インダクタ13の電流、Vdはスナバコンデンサ17の電圧、Id1は還流ダイオード19の電流、Id2はダイオード18の電流、Id3はダイオード16の電流である。
図1は実施例1の電源装置の回路構成図である。本実施例の電源装置は、入力電圧よりも高い電圧を出力する昇圧動作を行う昇圧DC−DCコンバータである。
図1の回路構成を説明する。直流電源11の正極端子a点は、主インダクタ12と補助インダクタ13の直列回路を介して、IGBT14のコレクタ端子に接続され、IGBT14のエミッタ端子は、直流電源11の負極端子f点に接続されている。IGBT14にはダイオード15が逆並列に接続されている。即ち、IGBT14のコレクタ端子にはダイオード15のカソード端子が接続され、エミッタ端子にはアノード端子が接続されている。ここで主インダクタ12と補助インダクタ13の接続点をb点、補助インダクタ13とIGBT14の接続点をc点とする。c点にはダイオード16のアノード端子が接続され、ダイオード16のカソード端子とa点間にはスナバコンデンサ17が接続される。ダイオード16のカソード端子とスナバコンデンサ17の接続点をd点とする。d点にはダイオード18のアノード端子が接続され、b点にはダイオード18のカソード端子が接続される。さらにb点には還流ダイオード19のアノード端子が接続され、還流ダイオード19のカソード端子は出力コンデンサ20の正極端子e点に接続される。出力コンデンサ20の負極端子は直流電源11の負極端子f点に接続される。さらに出力コンデンサ20の両端(e/f)には負荷21が接続される。
次に動作について、図1及び図2を用いて詳細に説明する。
まず初めに、図2における時刻t0よりも前の状態を説明する。ここではIGBT14のゲートに駆動電圧Vgが印加されていないためIGBT14がオフ状態となり電流Imは流れていない。
次に、図2における時刻t0〜t4までのモード1〜5の動作について説明する。
(モード1)
モード1では、補助インダクタ13,IGBT14の経路に流れる電流が増加する一方、還流ダイオード19に流れる電流が減少する。詳細を以下で説明する。
時刻t0でIGBT14に駆動電圧Vgが印加されIGBT14がオン状態になると、IGBT14のコレクタ電圧Vcが0Vに低下し、補助インダクタ13にはおよそ出力コンデンサ20の電圧Ve(以下、出力電圧)が印加される。このとき、補助インダクタ13の電流ILsの傾きは、出力コンデンサ20の出力電圧Veと補助インダクタ13の補助インダクタ値Lsを用いて式1によって導かれる。
Figure 0005358387
補助インダクタ13の電流ILsは、IGBT14のコレクタ電圧Vcが0Vに低下しているため、IGBT14に電流が流れ、IGBT14の電流Imは補助インダクタ13の電流ILsと同様に緩やかに増大する。一方、還流ダイオード19を流れる環流電流Id1は、ILsの増加に伴い緩やかに減少する。
(モード2)
モード2では、スナバコンデンサ17,ダイオード18,補助インダクタ13,IGBT14の経路に流れる電流が増加する。詳細を以下で説明する。
時刻t1になると、還流ダイオード19の環流電流Id1が0Aとなり、スナバコンデンサ17が放電を開始し電圧Vdが低下する。このときの電圧Vdは、式2の直列共振周波数frに基づいて正弦波状に変化し、低下していく。電圧Vdが0Vになるとダイオード18が逆バイアスとなるため、直列共振が終了する。
Figure 0005358387
また、ダイオード18の電流Id2は、電圧Vdと同様に式2の直列共振周波数frに基づいて正弦波状に変化し、増加していく。前述したように電圧Vdが0Vになると直列共振が終了する。ダイオード18の電流Id2は補助インダクタ13を介してIGBT14に流れるので、補助インダクタ13の電流ILsやIGBT14の電流Imもダイオード18の電流Id2と同様に緩やかに増大する。
また、ILsの最大電流値Ipは、スナバコンデンサ17のコンデンサ容量とスナバコンデンサ電圧Vdと式2の直列共振周波数frから求めることが可能である。以下、式3〜式7に式の導出過程を示す。
Figure 0005358387
Figure 0005358387
式3に式4を代入すると、Ipを求めるための式5が得られる。
Figure 0005358387
モード2では、補助インダクタ13とスナバコンデンサ17により直列共振する。補助インダクタ13の電流ILsは0Aから電流が流れる正弦波となるため、電流ILsの最大値は、位相90°となる(sin90°=1)。つまり、直列共振周波数の周期の1/4で最大値になる。したがって、最大電流になるまでの時間tは式6で表される。
Figure 0005358387
式5に式6を代入すると、最終的に式7が得られ、直列共振周波数frとスナバコンデンサ容量Cとスナバコンデンサ電圧VdからILsの最大電流値Ipを求めることができる。
Figure 0005358387
なお、厳密にはダイオード16,IGBT14,補助インダクタ13,スナバコンデンサ17の内部抵抗により電流値が違ってくるが、大きな違いはなく、式7よりおおよその最大電流値Ipを求めることができる。
(モード3)
モード3では、直流電源11,主インダクタ12,補助インダクタ13,IGBT14の経路に電流が流れると共に、ダイオード16,ダイオード18,補助インダクタ13の経路に流れる電流が漸減する。詳細を以下で説明する。
時刻t2になると、スナバコンデンサ17の放電が終了し(Vd=0)、スナバコンデンサ17と補助インダクタ13の直列共振が終了するので、スナバコンデンサ17からの電流が流れなくなり、IGBT14に流れる電流は主インダクタ12を介して供給される電流のみとなる。また、スナバコンデンサ17の電圧Vdが低下したことにより、ダイオード16がオンし電流Id3が流れ、ダイオード16,ダイオード18,補助インダクタ13の経路に環流電流が流れる。この還流電流は図2のILs,Id2,Id3にも示すように時間と共に漸減する。このモード3の期間,IGBT14に一定電流Imが流れることによって主インダクタ12には直流電源11の電圧が印加され、主インダクタ12にエネルギーを蓄える。
(モード4)
モード4では、直流電源11,主インダクタ12,補助インダクタ13,ダイオード16,スナバコンデンサ17の経路に電流が流れる。詳細を以下で説明する。
時刻t3で駆動電圧Vgを停止しIGBT14を遮断すると、Imが流れなくなり、主インダクタ12に蓄えられたエネルギーが、ダイオード16を介して、スナバコンデンサ17に充電するように主インダクタ12,補助インダクタ13,ダイオード16,スナバコンデンサ17の経路に電流が流れ、スナバコンデンサ17の電圧Vdが緩やかに上昇する。これにより、IGBT14のコレクタ端子とエミッタ端子との間の電圧Vcが時刻t3のImの遮断電流とスナバコンデンサ17の容量により決まるdv/dt(=Im/C)で緩やかに上昇し、ゼロ電圧スイッチング(以下、ZVS)が可能になり、ターンオフ時のスイッチング損失を低減することができる。
(モード5)
モード5は、スナバコンデンサ17の電圧Vdが出力コンデンサ20に充電されている電圧を超えた後、出力コンデンサ20が充電され出力電圧Veが漸増するモードである。時刻t4になりスナバコンデンサ17の電圧Vdが出力電圧Veに到達すると、ダイオード18および還流ダイオード19がオンし、電流Id2とId1が流れ、出力コンデンサ20が充電される。また、Id2とId3は補助インダクタ13に蓄えられたエネルギーが減少するに従い、漸減する。
以上のモード1〜モード5を繰り返すこととで、入力電圧Vinより高い出力電圧Veを出力コンデンサ20に蓄えることができ、この出力コンデンサ20から出力電圧Veを出力することができる。
また、IGBT14の導通比D(0≦D≦1)を調整することで入力電圧Vin以上の任意の電圧Veを出力することができる。なお、言うまでも無いが、出力電力Veは出力コンデンサ20の耐電圧性能に依存し所定の範囲に制限される。
出力コンデンサ20の出力電圧Veは、IGBT14の導通比Dと入力電圧Vinから式8によって導かれる。
Figure 0005358387
また、IGBT14の導通比Dは、IGBT14のスイッチング周波数fsと、IGBT14の導通時間Tonから式9のように定められる。
Figure 0005358387
式9を式8に代入すると、出力電圧Veを求めるための式10を得ることができる。
Figure 0005358387
導通比Dは0≦D≦1であるため、式8や式10から明らかなように、実施例1の電源装置を用いることで入力電圧Vinよりも高い出力電圧Veを得ることができる。
各素子の耐圧について述べる。まずIGBT14およびダイオード15,16,19は出力電圧Veが印加されるため、出力電圧Ve以上の耐圧が必要となる。一方、出力電圧Veとb点の電圧はほぼ同じ電圧であるため、ダイオード18には電圧の印加がほとんどない。このためダイオード18には耐圧600V以下の素子、例えば、ショットキーバリアダイオード(以下、SBD)などの低耐圧ダイオードを使用することが可能となる。一般的にSBDは、PNダイオードよりも低順方向電圧であり、ダイオード18での損失は抑制されるので、ダイオード18を追加しても効率の低下はほとんどない。従って、実施例1の電源装置を用いることでIGBT14のスイッチング損失を低減することができる。
図3に実施例1の変形例1を示し、図4に変形例2を示す。図1と同一の構成要素に同一符号が付し、重複説明は避ける。図3において、図1との違いはスナバコンデンサ17をd点とf点間に接続したことである。一方、図4では、スナバコンデンサ17をd点とe点間に接続したことである。どちらの場合も第1の実施形態と同様にスイッチング損失が低減された動作となる。
図5を用いて実施例2の電源装置の回路構成について説明する。本実施例の電源装置は、入力電圧より低い電圧を出力する降圧動作を行う降圧DC−DCコンバータである。
図5の回路構成を説明する。実施例1と同一の構成要素には同一符号を付し、重複説明は避ける。直流電源11の正極端子a点と負極端子f点間には、IGBT14と補助インダクタ13と主インダクタ12と出力コンデンサ20の直列回路が接続されている。ここでIGBT14と補助インダクタ13の接続点をc点、補助インダクタ13と主インダクタ12の接続点をb点、主インダクタ12と出力コンデンサ20の接続点をeとする。a点にはIGBT14のコレクタ端子、c点にはIGBT14のエミッタ端子が接続されている。IGBT14にはダイオード15が逆並列に接続されている。即ち、c点にダイオード15のアノード端子、a点にカソード端子が接続される。さらにc−a間にはスナバコンデンサ17とダイオード16の直列回路が接続されている。このスナバコンデンサ17とダイオード16の接続点をd点とする。d点にはダイオード16のアノード端子、c点にはカソード端子が接続されている。b−d間にはダイオード18が接続され、b点にダイオード18のアノード端子、d点にカソード端子が接続されている。さらにf−b間に環流ダイオード19が接続され、f点に還流ダイオード19のアノード端子、b点にカソード端子が接続される。e−f間には出力コンデンサ20に並列に負荷21が接続されている。
動作については、実施例1と同様になるため、説明を省略する。第1の実施形態との違いは、入力電圧より低い電圧を出力することである。その出力電圧は、IGBT14の導通比により決定され、次式で表せる。
Figure 0005358387
式9を式11に代入すると、式12が得られる。
Figure 0005358387
導通比Dは0≦D≦1であるため、式11や式12から明らかなように、実施例2の電源装置を用いることで入力電圧Vinよりも低い出力電圧Veを得ることができる。また、実施例2でも、ダイオード18はSBDなどの低耐電圧のものを用いることができるため、ダイオード18での損失を抑制することができる。
図6に実施例2の変形例を示す。同一の構成要素には同一符号を付し、重複説明は避ける。図6の回路構成は、図5の補助インダクタ13とIGBT14を入れ替え、スナバコンデンサ17とダイオード18を入れ替え、さらに、ダイオード16の向きを逆にした構成となっている。すなわち、図6の回路構成は、a−c間に補助インダクタ13が接続され、c−b間にIGBT14が接続され、c点にIGBT14のコレクタ端子、b点にエミッタ端子が接続される。また、a−d間にダイオード18が接続され、d−b間にスナバコンデンサ17が接続され、a点にダイオード18のカソード端子、d点にアノード端子が接続される。さらに、c点にダイオード16のアノード端子、d点にカソード端子が接続される。動作および出力特性については第2の実施形態と同様になるため、説明を省略する。
図7を用いて実施例3の電源回路の回路構成図について説明する。本実施例の電源装置は、入力電圧より低い電圧も高い電圧も出力できる昇降圧DC−DCコンバータである。なお、出力電圧は入力電圧を正負反転した電圧が出力される。また、入力側と出力側のグランド電位が異なるため、入出力の負電圧端子間を電気的に分離する必要がある。
図7の回路構成を説明する。上述した実施例と同一の構成要素に同一符号が付し、重複説明は避ける。実施例3の回路構成は実施例2の環流ダイオード19と主インダクタ12を入れ替えた構成となっている。すなわち、b−f間に主インダクタ12が接続され、e−b間に還流ダイオード19が接続され、e点に還流ダイオード19のアノード端子、d点にカソード端子が接続される。入力側はf点がグランドとなるが、負荷側ではe点がグランド電位になるため、入出力間を電気的に分離する。
動作については、実施例1と同様になるため、説明を省略する。実施例1,2との違いは、入力電圧より低い電圧も高い電圧も出力できることである。その出力電圧は、IGBT14の導通比Dにより決定され、式13で表せる。
Figure 0005358387
式9を式13に代入すると、式14が得られる。
Figure 0005358387
導通比Dは0≦D≦1であるため、式13や式14から明らかなように、実施例3の電源装置を用いることで入力電圧Vinよりも低い出力電圧Veも高い出力電圧Veも得ることができる。また、実施例3でも、ダイオード18はSBDなどの低耐電圧のものを用いることができるため、ダイオード18での損失を抑制することができる。
図8に実施例3の変形例を示す。同一の構成要素には同一符号を付し、重複説明は避ける。図8の回路構成は、図7の補助インダクタ13とIGBT14を入れ替え、スナバコンデンサ17とダイオード18を入れ替え、さらに、ダイオード16の向きを逆にした構成となっている。すなわち、図8の回路構成は、a−c間に補助インダクタ13が接続され、c−b間にIGBT14が接続され、c点にIGBT14のコレクタ端子、b点にエミッタ端子が接続される。また、a−d間にダイオード18が接続され、d−b間にスナバコンデンサ17が接続され、a点にダイオード18のカソード端子、d点にアノード端子が接続される。さらに、c点にダイオード16のアノード端子、d点にカソード端子が接続される。動作については第3の実施形態と同様になるため、説明を省略する。
図9を用いて実施例4の電源装置の回路構成について説明する。本実施例の電源装置は、入力電圧より低い電圧も高い電圧も出力できる昇降圧DC−DCコンバータである。
図9の回路構成を説明する。上述した実施例と同一の構成要素に同一符号が付し、重複説明は避ける。実施例3の電源装置との大きな違いはコンデンサ91,第2の主インダクタ92を設ける点である。
直流電源11の正極端子a点は、第1の主インダクタ12と補助インダクタ13の直列回路を介して、IGBT14のコレクタ端子に接続され、IGBT14のエミッタ端子は直流電源11の負極端子f点に接続されている。IGBT14のコレクタ端子にはダイオード15のカソード端子が接続され、エミッタ端子にはアノード端子が接続されている。c点にはダイオード16のアノード端子が接続され、ダイオード16のカソード端子とa点間にはスナバコンデンサ17が接続される。ダイオード16のカソード端子とスナバコンデンサ17の接続点をd点とする。d点にはダイオード18のアノード端子が接続され、b点にはダイオード18のカソード端子が接続される。さらにb―f間にはコンデンサ91と第2の主インダクタ92の直列回路が接続されている。第2の主インダクタ92と並列に還流ダイオード19と出力コンデンサ20の直列回路が接続され、出力コンデンサ20と並列に負荷21が接続されている。
次に動作を説明する。動作モードについては図2と同様である。まずIGBT14がオンすると、スナバコンデンサ17に充電されているエネルギーがダイオード18,補助インダクタ13,IGBT14,直流電源11,スナバコンデンサ17の経路に電流が流れ、放電される。このとき、補助インダクタ13により、IGBT14に流れる電流が緩やかに上昇し、ゼロ電流スイッチング(以下、ZCS)となる。
スナバコンデンサ17の電荷が0になると、直流電源11から第1の主インダクタ12,補助インダクタ13,IGBT14の経路と、コンデンサ91,補助インダクタ13,IGBT14,第2の主インダクタ92の経路に電流が流れ、第1の主インダクタ12,補助インダクタ13,第2の主インダクタ92にエネルギーが蓄積される。
次にIGBT14をオフすると、第1の主インダクタ12,補助インダクタ13,ダイオード16,スナバコンデンサ17の経路と、第2の主インダクタ92,コンデンサ91,補助インダクタ13,ダイオード16,スナバコンデンサ17,直流電源11の経路に電流が流れ、IGBT14のコレクタ電圧が緩やかに上昇し、ZVSターンオフとなる。スナバコンデンサ17の電圧が出力電圧Veまで上昇すると、第1の主インダクタ12,補助インダクタ13から、ダイオード16,18,コンデンサ91,還流ダイオード19の経路を介して供給される電流と、第2の主インダクタ92から、還流ダイオード19,出力コンデンサ20の経路を介して供給される電流とによって、出力コンデンサ20が充電される。補助インダクタ13のエネルギー(電荷)がなくなると、ダイオード16,18がオフし、第1の主インダクタ12から、コンデンサ91,還流ダイオード19の経路を介して供給される電流によって、出力コンデンサ20が充電される。以上の動作により直流電源11から出力コンデンサ20に電力が供給される。
出力特性は第3の実施例と同様であるが、非反転出力となるため、次式となる。
Figure 0005358387
実施例3のように反転出力を採った場合には、入力側の直流電源11の負極ラインと出力側の負荷20の負極ラインを電気的に分離する必要があったが、本実施例のように非反転出力を採った場合には、入力側の直流電源11の負極ラインと出力側の負荷20の負極ラインを共通にできるため、電気的な分離をする必要はない。
次に、図10に実施例4の変形例1、図11に変形例2を示す。図10,図11はそれぞれスナバコンデンサ17の接続方法が異なっている。図10の変形例1ではスナバコンデンサ17をd−f間に接続し、図11の変形例2ではスナバコンデンサ17をd−e間に接続している。動作および出力特性については、第4の実施形態と同様のため、説明は省略する。
図12を用いて実施例5の電源装置の回路構成図について説明する。本実施例の電源装置は、入力電圧より低い電圧も高い電圧も出力できる昇降圧DC−DCコンバータである。なお、出力電圧は入力電圧を正負反転した電圧が出力される。
図12の回路構成を説明する。上述した実施例と同一の構成要素に同一符号が付し、重複説明は避ける。実施例5の回路構成は実施例4の環流ダイオード19と第2の主インダクタ92を入れ替えた構成となっている。すなわち、g−f間に還流ダイオード19が接続され、g−e間に第2の主インダクタ92が接続され、g点に還流ダイオード19のアノード端子、f点にカソード端子が接続される。
次に動作を説明する。動作モードについては図2と同様である。まずIGBT14がオンすると、スナバコンデンサ17に充電されているエネルギーがダイオード18,補助インダクタ13,IGBT14,直流電源11,スナバコンデンサ17の経路に電流が流れ、放電される。このとき、補助インダクタ13により、IGBT14に流れる電流が緩やかに上昇し、ZCSターンオンとなる。
スナバコンデンサ17の電荷が0になると、直流電源11から第1の主インダクタ12,補助インダクタ13,IGBT14に電流が流れ、第2の主インダクタ12,補助インダクタ13にエネルギーが蓄積される。また、第2の主インダクタ92,コンデンサ91,補助インダクタ13,IGBT14,出力コンデンサ20の経路に電流が流れ、出力コンデンサ20にエネルギーが蓄積される。
次にIGBT14をオフすると、第1の主インダクタ12,補助インダクタ13,ダイオード16,スナバコンデンサ17の経路と、第2の主インダクタ92,コンデンサ91,補助インダクタ13,ダイオード16,スナバコンデンサ17,直流電源11,出力コンデンサ20の経路に電流が流れ、IGBT14のコレクタ電圧が緩やかに上昇し、ZVSターンオフとなる。スナバコンデンサ17の電圧が出力コンデンサ20に充電されている電圧まで上昇すると、主インダクタ12,補助インダクタ13の電流はダイオード16,18,コンデンサ91,還流ダイオード19,出力コンデンサ20の経路に流れ、出力コンデンサ20にエネルギーを充電する。第2の主インダクタ92の電流は還流ダイオード19,出力コンデンサ20の経路に流れ、出力コンデンサ20にエネルギーを供給する。以上の動作により直流電源11から出力コンデンサ20に電力が供給される。
出力特性は第3の実施形態と同様となり、式14より求めることができる。
次に、図13に実施例5の変形例1、図14に変形例2を示す。図13,図14はそれぞれスナバコンデンサ17の接続方法が異なっている。図13の変形例1ではスナバコンデンサ17をd−f間に接続し、図14の変形例2ではスナバコンデンサ17をd−e間に接続している。動作および出力特性については、第5の実施形態と同様のため、説明は省略する。
図15を用いて実施例6の電源装置の回路構成図について説明する。本実施例の電源装置は、入力電圧より低い電圧も高い電圧も出力できる昇降圧DC−DCコンバータである。
図15の回路構成を説明する。上述した実施例と同一の構成要素に同一符号が付し、重複説明は避ける。
直流電源11の正極端子a点と負極端子f点間には、IGBT14と補助インダクタ13と主インダクタ12の直列回路が接続されている。ここでIGBT14と補助インダクタ13の接続点をc点、補助インダクタ13と主インダクタ12の接続点をb点とする。a点にはIGBT14のコレクタ端子、c点にはエミッタ端子が接続されている。IGBT14にはダイオード15が逆並列に接続されている。即ち、c点にダイオード15のアノード端子、a点にカソード端子が接続される。さらにa−c間にはスナバコンデンサ17とダイオード16の直列回路が接続されている。このスナバコンデンサ17とダイオード16の接続点をd点とする。d点にはダイオード16のアノード端子、c点にはカソード端子が接続されている。b−d間にはダイオード18が接続され、b点にダイオード18のアノード端子、d点にカソード端子が接続されている。さらに主インダクタ12と並列にコンデンサ91と環流ダイオード19の直列回路が接続されている。コンデンサ91と還流ダイオード19の接続点をgとすると、f点には還流ダイオード19のアノード端子、g点にはカソード端子が接続される。還流ダイオード19と並列に第2の主インダクタ92と出力コンデンサ29の直列回路が接続されている。出力コンデンサ20と並列に負荷21が接続されている。
次に動作を説明する。動作モードについては図2と同様である。まずIGBT14がオンすると、スナバコンデンサ17に充電されたエネルギーがIGBT14,補助インダクタ13,ダイオード18,スナバコンデンサ17の経路に電流が流れ、IGBT14に流れる電流は補助インダクタ13によって抑制され、緩やかに上昇しZCSターンオンとなる。
次にスナバコンデンサ17のエネルギーがなくなると、直流電源11,IGBT14,補助インダクタ13,主インダクタ12の経路と、直流電源11,IGBT14,補助インダクタ13,コンデンサ91,第2の主インダクタ92,コンデンサ20の経路に電流が流れ、主インダクタ12,補助インダクタ13にエネルギーを蓄積すると共に出力コンデンサ20にエネルギーを供給する。
次にIGBT14をオフすると、直流電源11,スナバコンデンサ17,ダイオード16,補助インダクタ13,主インダクタ12の経路と、直流電源11,スナバコンデンサ17,ダイオード16,補助インダクタ13,コンデンサ91,第2の主インダクタ92,出力コンデンサ20の経路に電流が流れ、IGBT14のコレクタ電圧が緩やかに上昇しZVSターンオフとなる。スナバコンデンサ17の電圧が出力コンデンサ20に充電されている電圧を超えると、補助インダクタ13の電流がダイオード18,16を還流する。主インダクタ12の電流は還流ダイオード19,コンデンサ91に電流が流れ、コンデンサ91を充電する。第2の主インダクタ92からの電流は出力コンデンサ20,還流ダイオード19に流れ、出力コンデンサ20にエネルギーを供給する。
出力特性は第4の実施形態と同様となり、式15より求めることができる。
次に、図16に実施例6の変形例を示す。図16の回路構成は、図15の補助インダクタ13とIGBT14を入れ替え、スナバコンデンサ17とダイオード18を入れ替え、さらに、ダイオード16の向きを逆にした構成となっている。すなわち、図16の回路構成は、a−c間に補助インダクタ13が接続され、c−b間にIGBT14が接続され、c点にIGBT14のコレクタ端子、b点にエミッタ端子が接続される。また、a−d間にダイオード18が接続され、d−b間にスナバコンデンサ17が接続され、a点にダイオード18のカソード端子、d点にアノード端子が接続される。さらに、c点にダイオード16のアノード端子、d点にカソード端子が接続される。動作および出力特性については、実施例6と同様のため、説明は省略する。
以上の実施例1〜実施例6の導通比(D)と昇降圧比の関係のグラフを図17に示す。図17のグラフにおいて、「昇圧」は実施例1の特性を示し、「降圧」は実施例2の特性を示し、「昇降圧」は実施例3〜実施例6の特性を示す。ただし、第3,5の実施形態は入力電源に対して正負反転出力になる。ここから明らかなように、導通比Dを0〜1の範囲で適切に設定することで、実施例1の構成では理論上昇降圧比を1以上の範囲で任意に制御することができ、実施例2の構成では昇降圧比を0〜1の範囲で任意に制御することができ、実施例3〜実施例6の構成では理論上昇降圧比を任意に制御することができる。なお、実際には、出力電圧は出力コンデンサの耐圧性能を超えることはできないため、昇降圧比は出力コンデンサ20の性能によって制限され、昇降圧比を無限大まで大きくすることはできない。
図18を用いて実施例7の電源装置の回路構成図について説明する。本実施例の電源装置は、商用電源1のピーク電圧より高い直流電圧に変換する力率改善(PFC)コンバータである。主回路の構成は第1の実施形態と同一構成要素については説明を省略する。1は商用電源、2はフィルタ用インダクタ、3はフィルタ用コンデンサ、4は整流回路である。フィルタ用インダクタ2,フィルタ用コンデンサ3,整流回路4から実施例1で説明した直流電源11が構成され、これから全波整流した脈動電圧が出力される。商用電源1から供給される電流波形は接続された負荷に依存するため、負荷が変われば商用電源1から供給される電流波形も変形してしまう。変形した電流波形は高調波を多く含んでいるため、他の機器の動作に影響を与えるとともに、電力設備を焼損させたり異常音を発生させたりする障害が起こる。このため、電源回路に入力される電流波形が正弦波状となるように制御することが重要である。本実施例では商用電源1から供給される電流波形を正弦波状に成型するために有効な構成を中心に説明を行う。
まず、PFC制御に必要な検出回路と制御回路について説明する。商用電源1には電源インダクタ2と電源コンデンサ3の直列回路が接続されており、この電源コンデンサ3に整流回路4が接続されている。商用電源1から入力される電力を検知するには、商用電源1から流れるAC電流を検出する必要がある。本実施例では、商用電源1から流れるAC電流を電流センサ100で電圧に変換した後、AC電流検出回路101でAC電流値を検出する。
また、商用電源1の電圧と同位相の正弦波電流に整形を行うことにより力率を改善する制御には、AC電流波形の基準信号となる整流回路4の出力電圧、即ち、整流された直流電圧を入力電圧検出回路102で検出する。さらに、出力電圧を一定に制御するために、昇圧回路の出力電圧Ve、即ち、コンデンサ20の両端電圧を出力電圧検出回路105で検出する。なお、部品削減を図るために、入力電圧を検出せずに制御回路106内部で基準信号を求め、商用電源1に流れるAC電流の波形整形を行うことも可能であり、その場合には整流回路4および入力電圧検出回路102を削除してもよい。
主インダクタ12に流れる電流は入力電流を全波整流したものと等価であるので、主インダクタ12に流れる電流波形を制御することにより、AC電流の波形整形を行うことができる。なお、主インダクタ12に流れる電流波形を制御するにはIGBTをPWM制御すればよいが、この詳細は後述する。本実施例では、主インダクタ12に流れる電流を電流センサ108により電圧に変換した後、入力電流検出回路103により主インダクタ12に流れる電流を検出する。
IGBT14に流れる電流Imも商用電源1から供給されるAC電流の影響を受けるので、IGBT14のコレクタ側またはエミッタ側に配置した電流センサ108で検出したIGBT14の電流に基づいて、AC電流の波形整形を行うことも可能である。この場合、主インダクタ12の電流の検出を省略することができる。
次に、本実施例における制御方法について説明する。IGBT14は昇圧チョッパ用のスイッチング素子として動作し、商用電源1の電圧に応じて入力電流の波形を商用電源1の電圧と同位相の正弦波電流に整形する力率改善制御を行う。図19に商用電源1の1周期期間の電圧波形Vac,出力コンデンサ20の電圧Ve,電流波形Iac,入力電圧検出値,出力電圧検出値,入力電流検出値,電流指令値と三角波,制御信号を示す。先ず、図19において、VeをVacのピーク電圧より高い電圧に設定する。次に、電流指令値の生成方法について説明する。まず、入力電圧検出値と出力電圧検出値を乗算し、その結果を入力電流検出値との誤差を増幅することにより電流指令値が生成できる。制御信号は電流指令値と三角波を比較演算することで生成される。具体的には、電流指令値が三角波よりも大きいときに制御信号をオフにし、小さいときにはオンにする。この制御信号がドライブ回路104を介して出力され、IGBT14を動作する。なお、この制御信号は実施例1などで示した駆動電圧Vgに相当する。
図20を用いて実施例8の電源装置の回路構成図について説明する。本実施例の電源装置は、商用電源を任意の直流電圧(昇降圧)に変換する力率改善(PFC)コンバータである。主回路の構成は商用電源1から整流器4を介して、実施例2の降圧回路(図5)を接続し、この降圧回路の出力部に実施例1の変形例の昇圧回路(図3)を接続した構成であり、一般的にHブリッジ方式と呼ばれている。図20では、実施例1で説明した構成の符号の後にAを付加して表示し、実施例2で説明した構成の符号の後にBを付加して表示することとする。なお、図20では降圧回路と昇圧回路の主インダクタ12、および、出力コンデンサ20を兼用しているため、回路体積を小さくすることが可能である。
まず、動作について説明する。PFCの検出回路については第7の実施形態と同様であり、検出回路の説明は省略する。
次に、本実施例における制御方法について説明する。商用電源1の電圧と出力電圧Veの大小関係に応じて、昇圧回路用のスイッチング素子であるIGBT14A、降圧回路用のスイッチング素子であるIGBT14Bの動作の組み合わせを制御し、入力電流を正弦波状に制御する力率改善を行う。図21に商用電源1の1周期期間のIGBT14A,14Bの動作波形を示す。図21において、商用電源1の電圧をVac,出力コンデンサ20の電圧をVeと示す。
まず、Vacよりも高いVeを生成する昇圧モードについて説明する。昇圧モードの前半では、IGBT14Bをオン状態に固定し、IGBT14Aをスイッチング動作する。このとき、入力電流検出回路103,入力電圧検出回路102、および、出力電圧検出回路105の検出信号を制御回路106で演算し、入力電流検出回路103で検出される入力電流が正弦波状になるようにPWM変調された制御電圧Vgがドライブ回路104を介してIGBT14Aに出力され、IGBT14Aは図21に示されるスイッチングパターンで動作する。
次に、Vacよりも低いVeを生成する降圧モードについて説明する。降圧モードでは、IGBT14Aをオフ状態に固定し、IGBT14Bをスイッチング動作する。このとき、入力電流検出回路103,入力電圧検出回路102、および、出力電圧検出回路105の検出信号を制御回路106で演算し、入力電流検出回路103で検出される入力電流が正弦波状になるようにPWM変調された制御電圧Vgがドライブ回路109を介してIGBT14Bに出力され、IGBT14Bは図21に示されるスイッチングパターンで動作する。
以上のように、商用電源1の電圧と出力電圧Veの大小関係に応じて、IGBT14Aと、14Bがそれぞれ選択されて動作するため、スイッチング損失を低減することが可能になり、効率向上ができる。
次に実施例8の変形例ついて説明する。図22に変形例の動作波形を示す。ここに示すように、変形例では、IGBT14A,14Bが常に同じスイッチングパターンでスイッチング動作する制御を行う。これにより、スイッチングパターンの制御を簡略することが可能になる。本実施例の出力は実施例3の反転出力型と絶対値が同じ出力電圧となる。したがってIGBT14A,14Bが同じスイッチングパターンでも昇降圧動作ができ力率改善が可能となる。
図23を用いて実施例9について説明する。
図23は以上の実施例における負荷21を具体的に説明するものであり、実施例1〜実施例8で説明した各電源装置を符号50で表すものとする。
図23は実施例9の負荷21の回路構成図であり、本実施例の負荷21は誘導加熱装置のハーフブリッジインバータ回路である。e−f間にはIGBT41と43の直列回路が接続されている。IGBT41とIGBT43の接続点をt点とすると、IGBT41には並列にダイオード42とスナバコンデンサ45が接続され、ダイオード42のアノード端子はt点、カソード端子はe点に接続される。IGBT43には並列にダイオード44とスナバコンデンサ46が接続され、ダイオード46のアノード端子はf点、カソード端子はt点に接続される。これらによって、上下アーム200が構成されている。さらにe−f間には共振コンデンサ48,49の直列回路が接続されている。共振コンデンサ48,49の接続点をs点とすると、t−s間には加熱コイル47が接続されている。
次に動作を説明する。図25に本実施例のインバータのモード1から4までの動作波形を示す。なお、何れのモードにおいても、IGBT41およびIGBT43はデッドタイム期間を設け、相補に駆動する。
図25に示すように、加熱コイル47には、正弦波状のコイル電流ILcが流れており、この共振周波数frは、式16に示すように、加熱コイル47のインダクタンス値L,共振コンデンサ48,49の並列合成静電容量Cから決定される。
Figure 0005358387
以下で、モード1〜モード4における詳細な動作を説明する。
(モード1)
IGBT41の電流Ic1の電流が0Aとなるタイミングからモード1が始まるものとする。モード1開始時にはIGBT41に電流は流れていないが、IGBT41はすでにオンしているため、モード1開始直後からIGBT41に電流Ic1が流れ始める。このときIGBT41の両端電圧(コレクタ端子,エミッタ端子間電圧Vc1)は0Vであるため、IGBT41には損失が発生しないZVZCSターンオンとなる。
(モード2)
IGBT41を遮断しモード2になると、ILcは電源回路50,スナバコンデンサ45,加熱コイル47,共振コンデンサ49の経路と,加熱コイル47,共振コンデンサ48,スナバコンデンサ45の経路と、スナバコンデンサ46,加熱コイル47,共振コンデンサ49の経路に流れる。このとき、スナバコンデンサ45は充電され、スナバコンデンサ46は放電される。これにより、IGBT41の両端電圧は緩やかに上昇し、ZVSターンオフとなり、スイッチング損失を小さくできる。
スナバコンデンサ45の電圧Vc1が電源電圧(e−f間電圧)以上になると、スナバコンデンサ46の電圧Vc2は0Vとなり、ダイオード44がオンし、加熱コイル電流ILcが流れ続ける。ダイオード44に電流が流れている期間にIGBT43にオン信号を入力する。
(モード3)
IGBT43の電流Ic2の電流が0Aとなるタイミングからモード3が始まるものとする。モード3開始時にはIGBT43に電流は流れていないが、IGBT43はすでにオンしているため、モード3開始直後からIGBT43に電流Ic2が流れ始める。このときIGBT43の両端電圧(コレクタ端子,エミッタ端子間電圧Vc2)は0Vであるため、IGBT43には損失が発生しないZVZCSターンオンとなる。
(モード4)
IGBT43を遮断しモード4になると、ILcは加熱コイル47,スナバコンデンサ46,電源回路50,共振コンデンサ48の経路と、加熱コイル47,スナバコンデンサ46,共振コンデンサ49の経路と、スナバコンデンサ45,共振コンデンサ48,加熱コイル47の経路に流れる。このとき、スナバコンデンサ46は充電され、スナバコンデンサ45は放電される。これにより、IGBT43の両端電圧は緩やかに上昇し、ZVSターンオフとなり、スイッチング損失を小さくできる。
以上のモード1から4までの動作を繰り返し、加熱コイル47に高周波電流を流すことで、加熱コイルから磁束を発生させる。この磁束により加熱コイルの上に配置された鍋に渦電流が流れ、鍋自体が誘導加熱によって発熱する。
(実施例9の変形例1)
図24に実施例9の変形例1を示す。変形例1は実施例9の共振コンデンサ48を省略するとともに、共振コンデンサ49に代え共振コンデンサ51を設けたものである。その他の部分は実施例9の構成と共通するので説明を省略する。変形例1はSEPP(Single Ended Push Pull)インバータの回路構成である。共振コンデンサ51の容量を、実施例9の共振コンデンサ48,49の並列接続の合成容量値とする。動作については第9の実施形態と同様であるため、説明は省略する。
(実施例9の変形例2)
図26は実施例9の変形例2を示す。本変形例はフルブリッジインバータの回路構成である。図23と同一の構成要素に同一符号が付し、重複説明は避ける。フルブリッジインバータは、電源回路50の出力端子であるe−f間に上下アーム200と、上下アーム300が接続され、上下アームの中点のt−u間に加熱コイル47と共振コンデンサ51の直列回路が接続された構成である。IGBT41,43,61,63には逆並列にダイオード42,44,62,64が接続されており、IGBTのコレクタ端子にダイオードのカソード端子,エミッタ端子にアノード端子が接続されている。IGBT41とIGBT63に同じ駆動信号を与え、IGBT43とIGBT61に同じ駆動信号を与えることで、IGBT41とIGBT43が相補に駆動し、IGBT61とIGBT63が相補に駆動する。
IGBTのソフトスイッチング動作については、ハーフブリッジと同様の動作となるため、説明は省略する。フルブリッジでは加熱コイル47と共振コンデンサ51の直列回路に印加される電圧、すなわちインバータ出力電圧(t−u間電圧)がハーフブリッジの2倍の電圧を発生させることができる。このため、加熱コイル47の巻数を増やすことができるため、加熱効率の向上が可能になる。
(実施例9の変形例3)
図27に実施例9の変形例3を示す。本変形例はリレー53を設けSEPPとフルブリッジを切り替える構成となっている。誘導加熱装置の場合、加熱する負荷によってインバータ方式を切り替えることで、鉄や磁性ステンレスに代表される磁性金属製の金属負荷も、アルミニウムや同に代表される非磁性金属製の金属負荷も加熱することが可能になる。アルミニウムや銅といった低抵抗の非磁性材料は、SEPPインバータで加熱する。一方、鉄や磁性ステンレスなどの磁性材料は、金属の電気抵抗が大きいため、加熱コイルと共振コンデンサで構成される共振回路の大きな電圧を印加できるフルブリッジインバータで加熱する。インバータ方式の切り替えはリレー53をオフでSEPPインバータ、リレー53をオンでフルブリッジインバータに切り替える。各回路方式の動作については、第9の実施形態と同様であるため説明は省略する。
1 商用電源
4 整流回路
11 直流電源
12 主インダクタ
13 補助インダクタ
14 IGBT
15,16,18 ダイオード
17 スナバコンデンサ
20 出力コンデンサ
21 負荷
47 加熱コイル
50 電源回路
53 リレー
100,108 電流センサ
101 AC電流検出回路
102 入力電圧検出回路
103 入力電流検出回路
104 ドライブ回路
105 出力電圧検出回路
106 制御回路
107 出力電圧設定部
200,300 上下アーム

Claims (17)

  1. 直流電源(11)と、
    該直流電源と並列に設けられた、主インダクタ(12)と補助インダクタ(13)とスイッチング素子(14)の直列回路と、
    前記スイッチング素子と逆並列に接続された第1のダイオード(15)と、
    前記補助インダクタと前記スイッチング素子の直列回路と並列に設けられた、還流ダイオード(19)と出力コンデンサ(20)の直列回路と、
    前記スイッチング素子と前記還流ダイオードの間に、前記補助インダクタと並列になるように設けられた、第2のダイオード(16)と第3のダイオード(18)の直列回路と、
    前記主インダクタと前記補助インダクタと前記第2のダイオードの直列回路と並列に設けられたスナバコンデンサ(17)と、
    を具備し、前記スイッチング素子をオンオフ制御することにより、前記直流電源の電圧よりも高い直流電圧を前記出力コンデンサから負荷に出力することを特徴とする電源装置。
  2. 請求項1に記載の電源装置において、
    前記スナバコンデンサに代えて、前記スイッチング素子と前記第2のダイオードの直列回路に並列設けられたスナバコンデンサを具備することを特徴とする電源装置。
  3. 請求項1に記載の電源装置において、
    前記スナバコンデンサに代えて、前記第3のダイオード(18)と前記還流ダイオードの直列回路に並列設けられたスナバコンデンサを具備することを特徴とする電源装置。
  4. 直流電源(11)と、
    該直流電源と並列に設けられた、スイッチング素子(14)と補助インダクタ(13)と還流ダイオード(19)の直列回路と、
    前記スイッチング素子と逆並列に接続された第1のコンデンサ(15)と、
    前記還流ダイオードと並列に設けられた、主インダクタ(12)と出力コンデンサ(20)の直列回路と、
    前記スイッチング素子と並列に設けられた、スナバコンデンサ(17)と第2のダイオード(16)の直列回路と、
    前記第2のダイオード(16)と前記補助インダクタの直列回路と並列に設けられた、第3のダイオード(18)と、
    を具備し、前記スイッチング素子をオンオフ制御することにより、前記直流電源の電圧よりも低い直流電圧を前記出力コンデンサから負荷に出力することを特徴とする電源装置。
  5. 直流電源(11)と、
    該直流電源と並列に設けられた、補助インダクタ(13)とスイッチング素子(14)と還流ダイオード(19)の直列回路と、
    前記スイッチング素子と逆並列に接続された第1のダイオード(15)と、
    前記還流ダイオードと並列に設けられた、主インダクタ(12)と出力コンデンサ(20)の直列回路と、
    前記補助インダクタと並列に設けられた、第3のダイオード(18)と第2のダイオード(16)との直列回路と、
    前記スイッチング素子と前記第2のダイオードの直列回路と並列に設けられた、スナバコンデンサ(17)と、
    を具備し、前記スイッチング素子をオンオフ制御することにより、前記直流電源の電圧よりも低い直流電圧を前記出力コンデンサから負荷に出力することを特徴とする電源装置。
  6. 直流電源(11)と、
    該直流電源と並列に設けられた、スイッチング素子(14)と補助インダクタ(13)と主インダクタ(12)の直列回路と、
    前記スイッチング素子と逆並列に接続された第1のダイオード(15)と、
    前記主インダクタと並列に設けられた、還流ダイオード(19)と出力コンデンサ(20)の直列回路と、
    前記スイッチング素子と並列に設けられた、スナバコンデンサ(17)と第2のダイオード(16)の直列回路と、
    前記第2のダイオードと前記補助インダクタの直列回路と並列に設けられた、第3のダイオード(18)と、
    を具備し、前記スイッチング素子をオンオフ制御することにより、前記直流電源の電圧から生成した任意の電圧の直流電圧を前記出力コンデンサから負荷に出力することを特徴とする電源装置。
  7. 直流電源(11)と、
    該直流電源と並列に設けられた、補助インダクタ(13)とスイッチング素子(14)と主インダクタ(12)の直列回路と、
    前記スイッチング素子と逆並列に接続された第1のダイオード(15)と、
    前記主インダクタと並列に設けられた、還流ダイオード(19)と出力コンデンサ(20)の直列回路と、
    前記補助インダクタと並列に設けられた、第3のダイオード(18)と第2のダイオード(16)の直列回路と、
    前記第2のダイオードと前記スイッチング素子の直列回路と並列に設けられた、スナバコンデンサ(17)と、
    を具備し、前記スイッチング素子をオンオフ制御することにより、前記直流電源の電圧から生成した任意の電圧の直流電圧を前記出力コンデンサから負荷に出力することを特徴とする電源装置。
  8. 直流電源(11)と、
    該直流電源と並列に設けられた、第1の主インダクタ(12)と補助インダクタ(13)とスイッチング素子(14)の直列回路と、
    前記スイッチング素子と逆並列に接続された第1のダイオード(15)と、
    前記補助インダクタと前記スイッチング素子の直列回路と並列に設けられた、コンデンサ(91)と第2の主インダクタ(92)の直列回路と、
    前記スイッチング素子と前記コンデンサ(91)の間に、前記補助インダクタと並列になるように設けられた、第2のダイオード(16)と第3のダイオード(18)の直列回路と、
    前記第2の主インダクタと並列に設けられた、還流ダイオード(19)と出力コンデンサ(20)の直列回路と、
    前記第1の主インダクタと前記補助インダクタと前記第2のダイオードの直列回路と並列に設けられた、スナバコンデンサ(17)と、
    を具備し、前記スイッチング素子をオンオフ制御することにより、前記直流電源の電圧から生成した任意の電圧の直流電圧を前記出力コンデンサから負荷に出力することを特徴とする電源装置。
  9. 請求項8に記載の電源装置において、
    前記スナバコンデンサに代えて、前記第2のダイオードと前記スイッチング素子の直列回路と並列に設けられたスナバコンデンサ(17)を具備することを特徴とする電源装置。
  10. 請求項8に記載の電源装置において、
    前記スナバコンデンサに代えて、前記第3のダイオードと前記コンデンサと前記還流ダイオードの直列回路と並列に設けられたスナバコンデンサ(17)を具備することを特徴とする電源装置。
  11. 直流電源(11)と、
    該直流電源と並列に設けられた、第1の主インダクタ(12)と補助インダクタ(13)とスイッチング素子(14)の直列回路と、
    前記スイッチング素子と逆並列に接続された第1のダイオード(15)と、
    前記補助インダクタと前記スイッチング素子の直列回路と並列に設けられた、コンデンサ(91)と還流ダイオード(19)の直列回路と、
    前記スイッチング素子と前記コンデンサの間に、前記補助インダクタと並列になるように設けられた、第2のダイオード(16)と第3のダイオード(18)の直列回路と、
    前記還流ダイオードと並列に設けられた、第2の主インダクタ(92)と出力コンデンサ(20)の直列回路と、
    前記第1の主インダクタと前記補助インダクタと前記第2のダイオードの直列回路と並列に設けられた、スナバコンデンサ(17)と、
    を具備し、前記スイッチング素子をオンオフ制御することにより、前記直流電源の電圧から生成した任意の電圧の直流電圧を前記出力コンデンサから負荷に出力することを特徴とする電源装置。
  12. 請求項11に記載の電源装置において、
    前記スナバコンデンサに代えて、前記第2のダイオードと前記スイッチング素子の直列回路と並列に設けられたスナバコンデンサ(17)を具備することを特徴とする電源装置。
  13. 請求項11に記載の電源装置において、
    前記スナバコンデンサに代えて、前記第3のダイオードと前記コンデンサと前記還流ダイオードの直列回路と並列に設けられたスナバコンデンサ(17)と前記出力コンデンサの直列回路を具備することを特徴とする電源装置。
  14. 直流電源(11)と、
    該直流電源と並列に設けられた、スイッチング素子(14)と補助インダクタ(13)と第1の主インダクタ(12)の直列回路と、
    前記スイッチング素子と逆並列に接続された第1のダイオード(15)と、
    前記スイッチング素子と並列に設けられた、スナバコンデンサ(17)と第2のダイオード(16)の直列回路と、
    前記第2のダイオードと前記補助インダクタの直列回路と並列に設けられた、第3のダイオード(18)と、
    前記第1の主インダクタと並列に設けられた、コンデンサ(91)と還流ダイオード(19)の直列回路と、
    前記還流ダイオードと並列に設けられた、第2の主インダクタ(92)と出力コンデンサ(20)の直列回路と、
    を具備し、前記スイッチング素子をオンオフ制御することにより、前記直流電源の電圧から生成した任意の電圧の直流電圧を前記出力コンデンサから負荷に出力することを特徴とする電源装置。
  15. 直流電源(11)と、
    該直流電源と並列に設けられた、補助インダクタ(13)とスイッチング素子(14)と第1の主インダクタ(12)の直列回路と、
    前記スイッチング素子と逆並列に接続された第1のダイオード(15)と、
    前記補助インダクタと並列に設けられた、第3のダイオード(18)と第2のダイオード(16)の直列回路と、
    前記第2のダイオードと前記スイッチング素子の直列回路と並列に設けられた、第1のスナバコンデンサ(17)と、
    前記第1の主インダクタと並列に設けられた、コンデンサ(91)と還流ダイオード(19)の直列回路と、
    前記還流ダイオードと並列に設けられた、第2の主インダクタ(92)と出力コンデンサ(20)の直列回路と、
    を具備し、前記スイッチング素子をオンオフ制御することにより、前記直流電源の電圧よりも高い電圧を前記出力コンデンサから負荷に出力することを特徴とする電源装置。
  16. 請求項1に記載の電源装置において、
    前記直流電源は、商用電源(1)と並列に接続された、電源インダクタ(2)と電源コンデンサ(3)の直列回路と、
    前記電源コンデンサと並列に接続された整流回路(4)と、で構成されており、
    前記整流回路の電圧を検出する入力電圧検出回路(102)と、
    前記整流回路の電流を検出する入力電流検出回路(103)と、
    前記出力コンデンサの電圧を検出する出力電圧検出回路(105)と、
    これら検出回路の出力信号を演算する制御回路(106)と、を更に具備し、
    前記制御回路によって、前記スイッチング素子のオン,オフを制御し、力率を改善することを特徴とする電源装置。
  17. 商用電源(1)と並列に接続された、電源インダクタ(2)と電源コンデンサ(3)の直列回路と、
    前記電源コンデンサと並列に接続された整流回路(4)と、
    該整流回路と並列に設けられた、第1のスイッチング素子(14B)と第1の補助インダクタ(13B)と第1の還流ダイオード(19B)の直列回路と、
    前記第1のスイッチング素子と逆並列に接続された第1のダイオード(15B)と、
    前記スイッチング素子と並列に設けられた、第1のスナバコンデンサ(17B)と第2のダイオード(16B)の直列回路と、
    前記第2のダイオードと前記第1の補助インダクタの直列回路と並列に設けられた、第3のダイオード(18B)と、
    前記第1の還流ダイオードと並列に設けられた、主インダクタ(12)と第2の補助インダクタ(13A)と第2のスイッチング素子(14A)の直列回路と、
    前記第2のスイッチング素子と逆並列に接続された第4のダイオード(15A)と、
    前記第2の補助インダクタと前記第2のスイッチング素子の直列回路と並列に設けられた、第2の還流ダイオード(19A)と出力コンデンサ(20)の直列回路と、
    前記第2のスイッチング素子と前記第2の還流ダイオードの間に、前記第2の補助インダクタと並列になるように設けられた、第5のダイオード(16A)と第6のダイオード(18A)の直列回路と、
    前記第5のダイオードと前記第2のスイッチング素子の直列回路と並列に設けられた第2のスナバコンデンサ(17A)と、
    前記整流回路の電圧を検出する入力電圧検出回路(102)と、
    前記整流回路の電流を検出する入力電流検出回路(103)と、
    前記出力コンデンサの電圧を検出する出力電圧検出回路(105)と、
    これら検出回路の出力信号を演算する制御回路(106)と、を更に具備し、
    前記制御回路によって、前記第1のスイッチング素子および第2のスイッチング素子のオン,オフを制御し、力率を改善することを特徴とする電源装置。
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