JP3626114B2 - Dc−dcコンバータ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、DCーDCコンバータに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のチョッパ型(同期整流型を含む)DCーDCコンバータ技術において、補助スイッチング素子を用いて主スイッチング素子のスイッチング過渡期間の電流を減らし、そのスイッチング損失の低減を図ったDC−DCコンバータが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の補助スイッチング素子付きDC−DCコンバータは、回路構成が複雑であり、追加した補助スイッチング素子の制御が容易でないという問題があった。
【0004】
すなわち、回路各部の電流や電圧を制御パラメータとしてセンシングし、検出されこれら制御パラメータに基づいて各スイッチを精密に断続制御しなければならず、回路構成が複雑化し、経済性に劣るという問題があった。また、スイッチングに伴う電磁ノイズやサージ電圧が大きいという問題もあった。
【0005】
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、電磁ノイズやサージ電圧を低減でき、回路構成及び制御動作を簡素化可能なDC−DCコンバータを提供することを、その目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載のDC−DCコンバータは、出力端が高位出力端子に電気的に接続される主チョークコイルと、高位入力端子と前記主チョークコイルL1の入力端とを電気的に接続する入力側の入力側高位電源ラインに介設されて入力電流を断続制御する直列スイッチと、低位入力端子及び低位出力端子が接続される低位電源ラインと前記主チョークコイルの前記入力端とを電気的に接続する並列スイッチとを備えるDC−DCコンバータにおいて、
前記直列スイッチと前記主チョークコイルとの間の前記入力側高位電源ラインに介設される副チョークコイルと、一端が前記両チョークコイルの接続端に電気的に接続される第一コンデンサと、アノードが前記低位電源ラインに、カソードが前記第一コンデンサの他端にそれぞれ電気的に接続される第一ダイオードと、
一端が前記低位電源ラインに電気的に接続される第二コンデンサと、カソードが前記副チョークコイルL2と前記直列スイッチQ1の接続点に、アノードが前記第二コンデンサC4の他端にそれぞれ電気的に接続される第二ダイオードと、
前記第一ダイオードのカソードと前記第二ダイオードのアノードとを電気的に接続する第三ダイオードとを有する補助LC回路と、前記入力側高位電源ラインと前記低位電源ラインとを接続する平滑コンデンサとを備えることを特徴としている。
【0007】
請求項2記載のDC−DCコンバータは、出力端が高位出力端子に電気的に接続される主チョークコイルと、高位入力端子と前記主チョークコイルの入力端とを電気的に接続する入力側の入力側高位電源ラインに介設されて入力電流を断続制御する直列スイッチと、低位入力端子及び低位出力端子が接続される低位電源ラインと前記主チョークコイルの前記入力端とを電気的に接続する並列スイッチとを備えるDC−DCコンバータにおいて、
一端が前記直列スイッチと前記主チョークコイルとの接続点に、他端が前記並列スイッチを通じて前記低位電源ラインに接続される副チョークコイルと、一端が前記直列スイッチと前記両チョークコイルとの接続点に電気的に接続される第一コンデンサと、アノードが前記第一コンデンサの他端に、カソードが前記直列スイッチの入力端にそれぞれ電気的に接続される第一ダイオードと、一端が前記直列スイッチの入力端に電気的に接続される第二コンデンサと、アノードが前記副チョークコイルと前記並列スイッチとの接続点に、カソードが前記第二コンデンサの他端にそれぞれ電気的に接続される第二ダイオードと、前記第一ダイオードのアノードと前記第二ダイオードのカソードとを電気的に接続する第三ダイオードとを有する補助LC回路と、前記入力側高位電源ラインと前記低位電源ラインとを接続する平滑コンデンサとを備えることを特徴としている。
【0008】
これら発明は共通して次の特徴をもつ。
【0009】
すなわち、各発明は、副チョークコイルに蓄積された電磁エネルギーを、直列スイッチのオフ時に、ダイオード、コンデンサを通じてに直列スイッチの出力端に放出することにより、直列スイッチのオン時又はオフ時におけるその好ましくない電位変化を抑止する。これにより、直列スイッチのスイッチング損失及びサージノイズを低減する。
【0010】
更に説明すると、チョッパ型DCーDCコンバータの損失の最も大きな成分はスイッチング損失、特に上記直列スイッチのスイッチング損失である。このスイッチング損失に付随して電源電圧に重畳するサージ電圧や電磁波ノイズも大きくなる。これらの発明では、ダイオードを通じて補助LC回路の蓄積エネルギーを直列スイッチのオフ時における直列スイッチのスイッチング損失低減に用いる。これにより、直列スイッチのオフ時のZCS、ZVSを可能とし、DC−DCコンバータの全負荷域において回路構成を簡素化し、効率や信頼性を向上することができる。
【0011】
なお、上記各構成の発明で言う「主チョークコイル」は、電気回路的にインダクタンス素子であればよく、たとえばモータ巻線などでもよい。また、上記各発明は、並列スイッチとして二端子スイッチとしてのダイオードを用いてダイオードチョッパ型DC−DCコンバータを構成しても良く、並列スイッチとして三端子スイッチとしてのトランジスタを用いて同期整流型DC−DCコンバータを構成しても良い。本明細書で言う「電気的に接続する」いう用語は、直結意外になんらかの回路素子たとえば抵抗素子などを経由しての接続を含む。また、上記本発明の各構成において、ダイオードの向きを逆にすれば、直流電源の向きを逆にしてもよい。
【0012】
上記請求項2記載の構成では、降圧時のみならず昇圧時も上記効果を奏することができる。
【0013】
上記請求項3記載の構成では請求項1又は2記載のDC−DCコンバータにおいて更に、前記副チョークコイルが主チョークコイルより小さいインダクタンスを有するので、共振用のコイルすなわち副チョークコイルをコアレス構成としてプリント基板に導体パターン形成して作製することもでき、小型化を図ることができる。
【0014】
請求項4記載の構成によれば請求項1乃至3のいずれか記載のDC−DCコンバータにおいて更に、前記両コンデンサが略等しい容量を有するので、副チョークコイルが蓄積した電磁エネルギーを両コンデンサに移送する時に、両コンデンサの容量差に起因する蓄電エネルギーロスを低減して、電力トランスファー効率を向上することができる。
【0015】
請求項5記載の構成は請求項1乃至4のいずれか記載のDC−DCコンバータにおいて更に、前記並列スイッチが、二端子スイッチとしてのダイオードからなることを特徴としているので、回路構成及び制御を更に簡素化することができる。
【0016】
請求項6記載の構成は請求項1乃至5のいずれか記載のDC−DCコンバータにおいて更に、前記並列スイッチが、三端子スイッチとしてのトランジスタと、前記トランジスタと逆並列接続された二端子スイッチとしてのフライホイルダイオードとからなることを特徴としているので、並列スイッチのスイッチング損失を低減することができる。
【0017】
上記各発明の好適な実施態様において、前記主チョークコイルと前記並列スイッチとしての前記トランジスタとの接続点の電位が前記低位電源ラインに対して所定値以下となる場合に前記トランジスタをオンする。これにより、並列スイッチのスイッチング損失も一層低減することができる。
【0018】
上記各発明の好適な実施態様において、上記接続点の電位に基づいて決定したオンタイミング(ZVS、ZCSタイミング)と、DC−DCコンバータの出力電圧と基準出力電圧との比較に基づいて決定したオンタイミングとの論理積信号に基づいて並列スイッチであるトランジスタを断続制御することが回路構成の簡素化の点で有益である。また、副チョークコイルの電流に連動する電気量を検出し、この電気量に基づいて、副チョークコイルの電流が所定値以下となる場合に並列スイッチとしてのトランジスタをオンしても同一の効果を奏することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明のDC−DCコンバータの好適な態様を以下の実施例により詳細に説明する。なお、下記に説明する各実施態様において、ダイオードの向きを逆にすれば、入力側直流電源Eの向きを逆にしてもよい。
【0020】
【実施例1】
(回路構成)
この実施例のDC−DCコンバータの回路構成を図1に示す。
【0021】
Eは高圧の入力側直流電源、C1、C2、C3、C4はコンデンサ、Q1はトランジスタからなる直列スイッチ、Q2はトランジスタからなる並列スイッチ、D1、D2、D3、D4、D5はダイオード、L1、L2はチョークコイル、RLは負荷抵抗素子(低圧直流電源でもよい)、100はトランジスタQ1、Q2を断続制御するためのコントローラである。
【0022】
コンデンサC3、C4、チョークコイルL2、ダイオードD3、D4、D5は本発明で言う補助LC回路400を構成している。
【0023】
コンデンサC1は入力側直流電源Eと並列接続された平滑コンデンサであり、コンデンサC2は負荷抵抗素子RLと並列接続された平滑コンデンサである。
【0024】
ダイオードD1はトランジスタQ1と逆並列接続されたフライホイルダイオード、ダイオードD2はトランジスタQ2と逆並列接続されたフライホイルダイオードである。なお、並列スイッチとしてのトランジスタQ2は省略可能であり、この場合には、トランジスタQ2と逆並列接続された二端子スイッチとしてのダイオードD3が本発明で言う並列スイッチを構成する。
【0025】
チョークコイル(主チョークコイル)L1の出力端は負荷抵抗素子RLの高位端に接続されている。チョークコイルL1の入力端Aは、チョークコイル(副チョークコイル)L2及びトランジスタ(直列スイッチ)Q1を順次通じて入力直流電源の高位端に接続されている。200は入力側高位電源ライン、300は低位電源ラインである。トランジスタ(並列スイッチ)Q2は、主チョークコイルL1の入力端と低位電源ライン300とを接続している。
【0026】
チョークコイル(副チョークコイル)L2、コンデンサC3、C4、ダイオードD3、D4、D5は、本発明で言う補助LC回路を構成し、ダイオードD3、D4、D5は二端子スイッチとして部分共振制御用スイッチを構成している。
【0027】
チョークコイルL2は、トランジスタQ1とチョークコイルL1とを接続する入力側高位電源ラインに介設されている。コンデンサ(第一コンデンサ)C3の一端はチョークコイルL1、L2の接続点Aに接続され、他端はダイオード(第一ダイオード)D3を通じて低位電源ライン300に接地されている。ダイオードD3のアノードは低位電源ライン300に接続されている。
【0028】
コンデンサ(第二コンデンサ)C4の一端は低位電源ライン300に接地され、他端はダイオード(第二ダイオード)D4を通じてトランジスタQ1とチョークコイルL2との接続点に接続されている。Bは回路の高位入力端子である。
【0029】
ダイオード(第三ダイオード)D5のアノードはダイオードD3のカソードに、ダイオードD5のカソードはダイオードD4のアノードに接続されている。コンデンサC3、C4の容量は等しく設定されている。
(動作)
上記回路の動作を図1の回路図、図2のタイミングチャートを参照して以下に説明する。なお、以下の説明では、トランジスタQ2を用いないダイオードチョッパ型回路について説明する。
(動作説明)
このDC−DCコンバータの動作を図2に示すタイミングチャートを参照して以下に説明する。以下の動作説明において、まずDC−DC変換の基本動作を説明し、その後、この補助LC回路の動作を説明するものとする。
(基本動作)
補助LC回路400を無視すれば、このDC−DCコンバータは通常のDC−DCコンバータと同じである。
【0030】
高圧電源Eから低圧電源E2への降圧送電において、トランジスタQ1、Q2が交互にオンする。トランジスタQ1のオンによりチョークコイルL1に電磁エネルギーを蓄積しつつ低圧電源E2に低圧給電が行われ、この電磁エネルギーは、トランジスタQ1のオフによりダイオードD2(又はトランジスタQ2を通じて低圧電源E2に給電される。
(補助LC回路の動作)
トランジスタQ1がONすると、チョークコイルL2は電磁エネルギーを蓄積する。また、チョークコイルL2、コンデンサC3、ダイオードD5、コンデンサC4を通じてコンデンサC3、C4がチャージされる。
【0031】
直列接続されたコンデンサC3、C4とチョークコイルL2とはダイオードD5を通じて直列共振回路を構成する。共振が半周期すすむと、ダイオードD4、D5のためにコンデンサC3は放電できず、共振が停止する。すなわち、コンデンサC3、C4は、トランジスタQ1のオン期間において充電動作だけを行う。
【0032】
トランジスタQ1をオフすると、チョークコイルL1はその電流状態を持続しようとするため、接続点Aの電位は低下しようとする。チョークコイルL2はその電流状態を持続しようとして接続点Aの電位を持ち上げようとし、接続点Cの電位は低下しようとする。しかし、接続点Aの電位低下はコンデンサC3がダイオードD3を通じて接続点Aに放電するため効果的に抑止され、その分、接続点Cの電位低下は抑止される。更に、コンデンサC4は、接続点Cの上記電位低下に際してダイオードD4を通じて接続点Cに放電し、接続点Cの電位低下を抑止する。
【0033】
つまり、トランジスタQ1がオフされると、この補助LC回路は、トランジスタQ1のオン期間に蓄積したエネルギーをトランジスタQ1の出力端である接続点Cに放出して、接続点Cの電位低下を抑止する。これにより、トランジスタQ1のオフにおけるその両端間電位差(電圧降下)が低減されて、トランジスタQのスイッチング損失の低減、サージノイズの低減を実現することができる。
【0034】
チョークコイルL2の電磁エネルギー放出が終了した後、トランジスタQ1は所定のOFF状態を維持し、その後、ダイオードD2を通じてのチョークコイルL1の負荷抵抗RLへの電磁エネルギー放出が所定レベルまで減衰すると、トランジスタQ1がオンし、上記動作が繰り返される。
【0035】
トランジスタQ1のオン時において、その出力端である接続点Cの電位は、チョークコイルL1、L2の逆起電力により持ち上げられるため、トランジスタQ1の両端間電位差(電圧降下)は小さく(トランジスタQ1の電流が小さく)、そのスイッチング損失、サージノイズは抑止される。
【0036】
結局、この実施例の補助LC回路は、トランジスタQ1のオフ時のトランジスタQ1のスイッチング損失、サージノイズを低減する効果を奏する。
【0037】
次に、コンデンサC3とコンデンサC4との容量が等しい場合と等しくない場合との各部波形を図6〜図8を参照して以下に説明する。図6はC3=C4の場合、図7はC3>C4の場合、図8はC3<C4の場合を示す。図6〜図8からわかるように、C3>C4の場合にはC3に蓄電できなかった電荷がダイオードD4を通じて消費されて電力ロスとなり、C3<C4の場合にはコンデンサC2から引き抜けなかった電荷がダイオードD3を通じて消費されて電力ロスとなる。すなわち、コンデンサC3とコンデンサC4との容量が等しい場合に共振エネルギーの回生を最も効率よく実施することができることがわかる。
【0038】
【実施例2】
実施例2を図1を参照して以下に説明する。
【0039】
この実施例は、実施例1においてトランジスタQ2を作動させて同期整流型DCーDCコンバータとしたものである。
【0040】
通常の同期整流型DCーDCコンバータと同じく、トランジスタQ2は、トランジスタQ1と交互にオン、オフされて、チョークコイルL1の電磁エネルギー放電をアシストする。すなわち、トランジスタQ2はトランジスタQ1のオフ時にオンされ、チョークコイルL1の電磁エネルギー放出による接続点Aの電位低下を抑止する。
【0041】
トランジスタQ2のオフ(トランジスタQ1のオン)時における接続点Aの電位上昇は上述のように補助LC回路400により抑止されるので、トランジスタQ2のオフ時の電圧降下が低減され、そのスイッチング損失、サージノイズが低減される。
【0042】
【実施例3】
実施例3を図3の回路図を参照して説明する。この回路は高圧バッテリEと低圧バッテリE2との間で双方向送電可能なDC−DCコンバータに本発明の補助LC回路を適用したものである。したがって、負荷抵抗素子RLの代わりに低圧直流電源E2が採用されている。
【0043】
(回路構成)
この実施例では、図1に示す補助LC回路400の代わりに補助LC回路500を用いた点に特徴がある。
【0044】
補助LC回路500は、コンデンサC5、C6、チョークコイルL2、ダイオードD6、D7、D8から構成されている。チョークコイル(副チョークコイル)L2は、チョークコイルL1とトランジスタQ2との間に介設されている。
【0045】
コンデンサC5の一端はトランジスタQ1の入力端に接続され、ダイオードD6は、トランジスタQ2とチョークコイルL2との接続点とコンデンサC5の他端とを接続している。
【0046】
コンデンサC6の一端はトランジスタQ1とチョークコイルL1との接続点に接続され、ダイオードD7はコンデンサC6の他端とトランジスタQ1の入力端とを接続している。
【0047】
ダイオードD8のアノードはダイオードD6のカソードに、ダイオードD8のカソードはダイオードD7のアノードに接続されている。
(動作説明)
このDC−DCコンバータの動作を図4、図5のタイミングチャートを参照して以下に説明する。ただし、この実施例ではトランジスタQ2を稼働させるものとする。以下の動作説明において、まずDC−DC変換の基本動作を説明し、その後、この補助LC回路の動作を説明するものとする。
(基本動作)
補助LC回路500を無視すれば、このDC−DCコンバータは通常のDC−DCコンバータと同じである。
【0048】
高圧電源Eから低圧電源E2への降圧送電においては、トランジスタQ1、Q2が交互にオンする。トランジスタQ1のオンによりチョークコイルL1に電磁エネルギーを蓄積しつつ低圧電源E2に給電が行われ、この電磁エネルギーは、トランジスタQ1のオフによりダイオードD2(又はトランジスタQ2)、チョークコイルL2を通じて低圧電源E2に給電される。チョークコイルL2の挙動については後述する。この降圧送電においては、トランジスタQ1のオン時間はトランジスタQ2のオン時間よりも長く、トランジスタQ2のオン時間はチョークコイルL1の蓄積電磁エネルギーの放出に相当する時間だけオンさせることが適当である。
【0049】
低圧電源E2から高圧電源Eへの昇圧送電においては、トランジスタQ1、Q2が交互にオンする。トランジスタQ2のオンによりチョークコイルL1に電磁エネルギーを蓄積される。この電磁エネルギーは、トランジスタQ2のオフによりダイオードD1(又はトランジスタQ1)を通じて高圧電源Eに給電される。チョークコイルL2の挙動については後述する。この昇圧送電においては、トランジスタQ2のオン時間はトランジスタQ1のオン時間よりも長く、トランジスタQ1のオン時間はチョークコイルL1の蓄積電磁エネルギーの放出に相当する時間だけオンさせることが適当である。降圧動作においてトランジスタQ2を省略すること、及び、昇圧動作において、トランジスタQ1を省略することは当然可能である。
(補助LC回路の動作)
(昇圧動作)
まず、低圧電源E2から高圧電源Eへの昇圧送電について以下に説明する。
【0050】
トランジスタQ2がオンし、トランジスタQ1がオフしている時には、低圧電源E2からチョークコイルL1、L2、トランジスタQ2を通じて電流が流れ、チョークコイルL1、L2に電磁エネルギーが蓄積される。
【0051】
トランジスタQ2をオフし、トランジスタQ1をONすると、トランジスタQ2の通電により低圧電源E2からチョークコイルL1を通じてトランジスタQ2に流れていた電流によりチョークコイルL1に蓄積された電磁エネルギー分だけ昇圧された電力が、トランジスタQ1を通じて高圧バッテリEに給電される。この時、接続点Aの電位上昇は、ダイオードD1により規制される。
【0052】
トランジスタQ2のオフにより、チョークコイルL2の蓄積電磁エネルギーは通電を維持しようとして接続点Xの電位を上昇させ、接続点Aの電位を低下させようとする。これにより、接続点XからダイオードD6、D8、D7を通じて電流が流れて接続点Xの電位上昇が規制され、コンデンサC5がチャージされる。これにより、トランジスタQ2のオフ時のスイッチング損失、サージノイズが低減される。
【0053】
接続点Xの上記電位上昇による、ダイオードD6、D8、コンデンサC6通じて接続点Aの電位低下を妨げ、コンデンサC6をチャージする。このコンデンサC6の蓄電電力は、トランジスタQ1のオフ時などにおいて、ダイオードD7を通じてトランジスタQ1の入力端に還流され、回生される。
【0054】
(降圧動作)
トランジスタQ2がオフし、トランジスタQ1がオンしている時には、チョークコイルL2は電磁エネルギーを蓄積することはない。
【0055】
トランジスタQ1、Q2のスイッチング過渡期間を考えると、トランジスタQ1がオンした直後において、チョークコイルL1は逆起電力を発生して、トランジスタQ1の電流を抑止し、トランジスタQ1のスイッチング損失を低減する。トランジスタQ1がオフした直後において、チョークコイルL1はその電磁エネルギーの放散のために通電を続けようとし、その結果、接続点Aの電位は低下しようとする。しかし、この電位低下は、ダイオードD8を通じてのコンデンサC5、C6の充電により抑止され、トランジスタQ1のオフ時のトランジスタQ1の電圧降下(両端間電位差)がその分だけ減少する。したがって、トランジスタQ1のオフ過渡期間におけるスイッチング損失、サージノイズが減少する。コンデンサC6の充電は、その後、接続点Aの電位回復とともにトランジスタQ1の入力端すなわち高圧電源Eに環流される。
【0056】
トランジスタQ2をオフした直後において、チョークコイルL2の蓄積電磁エネルギーは接続点Xの電位を低下させようとするが、この電位低下はダイオードD2によりクランプされる。
【0057】
上記昇圧動作時の各部波形を図4に、上記降圧動作時の各部波形を図5に示す。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のDC−DCコンバータを示す回路図である。
【図2】実施例1のDC−DCコンバータの各部波形を示すタイミングチャートである。
【図3】実施例3のDC−DCコンバータを示す回路図である。
【図4】実施例3のDC−DCコンバータの昇圧時の各部波形を示すタイミングチャートである。
【図5】実施例3のDC−DCコンバータの降圧時の各部波形を示すタイミングチャートである。
【図6】実施例1のDC−DCコンバータ(C3=C4)の各部波形を示すタイミングチャートである。
【図7】実施例1のDC−DCコンバータ(C3>C4)の各部波形を示すタイミングチャートである。
【図8】実施例1のDC−DCコンバータ(C3<C4)の各部波形を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
L1 チョークコイル(主チョークコイル)
B 高位入力端子
200 入力側高位電源ライン
Q1 トランジスタ(直列スイッチ)
300 低位電源ライン
Q2 トランジスタ(並列スイッチ)
L2 チョークコイル(副チョークコイル)
C3 コンデンサ(第一コンデンサ)
D3 ダイオード(第一ダイオード)
C4 コンデンサ(第二コンデンサ)
D4 ダイオード(第二ダイオード)
D5 ダイオード(第三ダイオード)
400 補助LC回路
C5 コンデンサ(第二コンデンサ)
C6 コンデンサ(第一コンデンサ)
D7 ダイオード(第一ダイオード)
D6 ダイオード(第二ダイオード)
D8 ダイオード(第三ダイオード)
500 補助LC回路

Claims (2)

  1. 出力端が高位出力端子に電気的に接続される主チョークコイルと、
    高位入力端子と前記主チョークコイルL1の入力端とを電気的に接続する入力側の入力側高位電源ラインに介設されて入力電流を断続制御する直列スイッチと、
    低位入力端子及び低位出力端子が接続される低位電源ラインと前記主チョークコイルの前記入力端とを電気的に接続する並列スイッチと、
    を備えるDC−DCコンバータにおいて、
    前記直列スイッチと前記主チョークコイルとの間の前記入力側高位電源ラインに介設される副チョークコイルと、
    一端が前記両チョークコイルの接続端に電気的に接続される第一コンデンサと、
    アノードが前記低位電源ラインに、カソードが前記第一コンデンサの他端にそれぞれ電気的に接続される第一ダイオードと、
    一端が前記低位電源ラインに電気的に接続される第二コンデンサと、
    カソードが前記副チョークコイルL2と前記直列スイッチQ1の接続点に、アノードが前記第二コンデンサC4の他端にそれぞれ電気的に接続される第二ダイオードと、
    前記第一ダイオードのカソードと前記第二ダイオードのアノードとを電気的に接続する第三ダイオードと、
    を有する補助LC回路と、
    前記入力側高位電源ラインと前記低位電源ラインとを接続する平滑コンデンサと、
    を備えることを特徴とするDC−DCコンバータ。
  2. 出力端が高位出力端子に電気的に接続される主チョークコイルと、
    高位入力端子と前記主チョークコイルの入力端とを電気的に接続する入力側の入力側高位電源ラインに介設されて入力電流を断続制御する直列スイッチと、
    低位入力端子及び低位出力端子が接続される低位電源ラインと前記主チョークコイルの前記入力端とを電気的に接続する並列スイッチと、
    を備えるDC−DCコンバータにおいて、
    一端が前記直列スイッチと前記主チョークコイルとの接続点に、他端が前記並列スイッチを通じて前記低位電源ラインに接続される副チョークコイルと、
    一端が前記直列スイッチと前記両チョークコイルとの接続点に電気的に接続される第一コンデンサと、
    アノードが前記第一コンデンサの他端に、カソードが前記直列スイッチの入力端にそれぞれ電気的に接続される第一ダイオードと、
    一端が前記直列スイッチの入力端に電気的に接続される第二コンデンサと、
    アノードが前記副チョークコイルと前記並列スイッチとの接続点に、カソードが前記第二コンデンサの他端にそれぞれ電気的に接続される第二ダイオードと、
    前記第一ダイオードのアノードと前記第二ダイオードのカソードとを電気的に接続する第三ダイオードと、
    を有する補助LC回路と、
    前記入力側高位電源ラインと前記低位電源ラインとを接続する平滑コンデンサと、
    を備えることを特徴とするDC−DCコンバータ。
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