JP3651781B2 - 補助共振転流回路を用いた電力変換装置 - Google Patents

補助共振転流回路を用いた電力変換装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、補助共振転流回路を用いた電力変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
特開平7−337022、10ー4686、10−201247、11−178319号公報は、補助共振転流回路を用いた電力変換装置を提案している。
【0003】
この装置は、直列接続された主スイッチ素子S1、S2の対の接続点と、直列接続された分圧平滑コンデンサC4、C5の対の接続点との間に、双方向通電可能な補助スイッチ(又は一対の一方向スイッチ)SAと共振リアクトルLとを直列接続してなる補助共振転流回路をもつこと。及び、主スイッチ素子S1、S2には環流ダイオードD1、D2がいわゆる逆並列接続され、共振コンデンサC1、C2が並列接続されている点を、その特徴としている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来の補助共振転流回路を用いた電力変換装置では、回路素子特性のばらつきなどにより、実際に主スイッチ素子S1を零電圧スイッチングすることは容易ではなかった。
【0005】
また、双方向スイッチを用いるため、補助スイッチSAがコストアップし、その上、補助スイッチSAの耐圧低下が簡単でないので、一層のコストアップ要因となっていた。
【0006】
本発明は上記問題点に鑑みなされたものであり、効率低下を抑止しつつ補助スイッチの低耐圧化が可能な補助共振転流回路を用いた電力変換装置を提供することをその目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の共振型スイッチングコンバータは、入力直流電源から給電されるリアクタンス負荷をオン時に短絡する主スイッチ素子S2と、互いに直列接続されて両端に入力電圧が印加される一対のコンデンサC4、C5と、前記両コンデンサに個別に並列接続される一対の抵抗素子r1、r2と、前記コンデンサ対の中間接続点Nを、前記主スイッチ素子S2と前記リアクタンス負荷との接続点Mに接続する補助共振転流回路とを備え、前記補助共振転流回路が、互いに直列接続されたダイオードD、共振リアクトルL及び補助スイッチS3を有することを特徴としている。
【0008】
すなわち、本構成によれば、補助スイッチを好適なタイミングでオンすることにより、コンデンサC4、C5から補助共振転流回路を通じてリアクタンス負荷に給電することにより、主スイッチ素子S2のオフ時のサージ電圧を低減することができる。
【0009】
また、入力側に2つのコンデンサを直列接続して中間電位源を作っているので、補助スイッチの入力電位を入力直流電源電圧の半分にすることができる。
【0010】
また、主スイッチ素子S2のスイッチング時において、そのスイッチング時の電流を低減又は0にできるので、その損失を大幅に低減して回路効率を向上することができる。
【0011】
請求項1記載の発明によれば更に、前記負荷は、一端が前記接続点Mに接続されるリアクタンス負荷である第一コイルを有し、前記回路素子は、前記入力直流電源の高位端と前記接続点Mとを接続してオン時に前記負荷に給電する主スイッチ素子S1を有し、前記主スイッチ素子S2は、前記接続点Mと前記入力直流電源の低位端とを接続し、前記両主スイッチ素子S1、S2は、互いに異なる導通期間を一定周期で交互に有するチョッパ回路を構成することを特徴としている。本構成によれば、補助スイッチとして低耐圧の一方向素子を一個用いるだけでチョッパ型DC−DCコンバータの効率を改善することができる。
【0012】
請求項記載の構成によれば請求項記載の補助共振転流回路を用いた電力変換装置において更に、前記コンデンサC4、C5の容量は略等しくされることを特徴としている。本構成によれば、コンデンサC4、C5の容量比率を1:1とされているので、補助スイッチS3の耐圧は入力電圧の1/2とすることができる。
【0013】
請求項記載の構成によれば請求項1又は2記載の補助共振転流回路を用いた電力変換装置において更に、前記両主スイッチ素子S1、S2の一方がオフする時点から他方がオンする時点までの間に所定のデッドタイムが設定されていることを特徴としている。本構成によれば、主スイッチ素子S1、S2を流れる電流スルー損失を低減できるとともに、たとえ負荷がリアクタンス負荷であっても、このデッドタイム期間(特に主スイッチ素子S2がオフしてから主スイッチ素子S1がオンするまでの期間)における負荷電流をこの補助共振転流回路から給電できるので、主スイッチ素子S2に掛かるサージ電圧を減らせる。
【0014】
請求項記載の構成によれば請求項記載の補助共振転流回路を用いた電力変換装置において更に、前記デッドタイムは、先にオフした前記主スイッチ素子が次にオンするまでのオフ期間より短く設定されることを特徴としている。
【0015】
請求項記載の構成によれば請求項3又は4記載の補助共振転流回路を用いた電力変換装置において更に、前記補助スイッチS3のオンは、前記主スイッチ素子S2のオフに先行することを特徴としている。本構成によれば、補助共振転流回路が主スイッチ素子S2のオフ以前から、負荷に電流供給することができるので、主スイッチ素子S2のオフ・スイッチング時の電流を減らして、そのスイッチング損失を低減することができる。
【0016】
請求項記載の構成によれば請求項記載の補助共振転流回路を用いた電力変換装置において更に、前記主スイッチ素子S1のオンは、補助スイッチS3のオフに先行することを特徴としている。本構成によれば、補助共振転流回路が補助スイッチS3を通じて接続点Mの電位を高めた状態で、主スイッチ素子S1をオンすることができるので、主スイッチ素子S1のスイッチング損失を低減することができる。
【0017】
請求項記載の構成は請求項記載の補助共振転流回路を用いた電力変換装置において更に、前記主スイッチ素子S1に逆並列接続された環流ダイオードD1と、前記主スイッチ素子S1に並列接続された共振コンデンサC1と、前記主スイッチ素子S2に逆並列接続された環流ダイオードD2と、前記主スイッチ素子S2に並列接続された共振コンデンサC2とを有し、前記主スイッチ素子S2のオフにより、前記共振コンデンサC1、C2と前記共振リアクトルLとの共振を生じさせて、前記接続点Mの電位をブーストアップすることを特徴としている。
【0018】
本構成によれば、主スイッチ素子S2のオフにより生じた上記共振により、接続点Mの電位をブーストアップすることができるので、接続点Mの電位を一層高めた状態で、主スイッチ素子S1をオンすることができるので、主スイッチ素子S1のスイッチング損失を低減することができる。更に、補助共振転流回路の蓄積磁気エネルギーを負荷又は入力直流電源に転送できるので、効率を向上することができる。
【0019】
請求項記載の構成によれば請求項記載の補助共振転流回路を用いた電力変換装置において更に、前記補助共振転流回路から前記前記環流ダイオードD1を通じて前記入力直流電源に回生電流が流れる期間に、前記主スイッチ素子S2はオフされることを特徴としている。本構成によれば、請求項7記載の効果を確実に実現することができる。
【0020】
請求項記載の構成は、請求項Uのいずれか記載の補助共振転流回路を用いた電力変換装置において更に、前記コンデンサC4、C5と、前記主スイッチ素子S2とを結ぶ電源線の電流を検出する電流センサを有し、前記主スイッチ素子S1、S2及び補助スイッチS3のスイッチングタイミングを、前記電流センサの検出電流に基づいて決定することを特徴としている。本構成によれば、各スイッチング素子の断続タイミングを一層確実にすることができる。
【0021】
請求項10記載の補助共振転流回路を用いた電力変換装置は、互いに直列されて入力直流電源から給電されて互いに異なる期間に交互に導通する一対の主スイッチ素子S1、S2と、前記両主スイッチ素子S1、S2の接続点Mと外部の負荷とを接続する第一コイルLoと、互いに直列接続されて前記前記入力直流電源の高位端と前記接続点Mとを接続する補助共振転流回路及び第二コイルLo’とを有し、前記補助共振転流回路は、互いに直列接続されたダイオードD、共振リアクトルL及び補助スイッチS3を有し、前記両コイルLo、Lo’はトランス結合されていることを特徴としている。本発明によれば、補助共振転流回路から接続点Mへ流れる電流に応じた電流をトランス作用により負荷に給電できるので、効率を一層向上することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明の補助共振転流回路を用いた電力変換装置の好適な態様を以下に説明する。
【0023】
【実施例1】
(回路構成)
図1は本発明に関わる補助共振転流回路を用いた電力変換装置の回路図を示す。
【0024】
この装置は、直列接続された主スイッチ素子S1、S2の対の接続点Mと、直列接続された分圧平滑コンデンサC4、C5の対の接続点Nとの間に、一方向通電断続可能な補助スイッチS3と共振リアクトルLと逆流防止ダイオードDを直列接続してなる補助共振転流回路1をもつ。
【0025】
主スイッチ素子S1、S2には環流ダイオードD1、D2がいわゆる逆並列に、共振コンデンサC1、C2が並列に接続されている。この実施例では、共振コンデンサC1、C2は、MOSトランジスタである主スイッチ素子S1、S2の寄生容量で構成され、環流ダイオードD1、D2もMOSトランジスタの寄生ダイオードで構成されている。
【0026】
分圧平滑コンデンサC4には放電抵抗r1が、分圧平滑コンデンサC5には放電抵抗r2が並列接続されている。Loは出力リアクトル(本発明で言う第一コイル)、Cは出力コンデンサであり、両者は平滑回路を構成するとともに、図示しない外部負荷とともに本発明で言う負荷を構成している。
【0027】
Vsは入力端11、12に接続される入力直流電源(図示せず)の電圧、Voは出力端13、14に接続される出力直流電源(図示せず)の電圧、ioは出力電流、iLは補助共振転流回路1の電流である。
(動作)
図1に示す回路を参照して、回路動作を以下に説明する。
【0028】
最初の時点t1では、主スイッチ素子S1がオンしており、この時、補助スイッチS3、主スイッチ素子S2が開いている。前回の補助スイッチS3のオフ以降における放電抵抗r1,r2による充電により、分圧平滑コンデンサC4、C5の接続点Nの電位は入力直流電源電圧Vsの略半分の電位となっているものとする。
【0029】
次の時点t2にて、主スイッチ素子S1がオフすると、出力リアクトルLoによる蓄積する磁気エネルギーの放出のために、共振コンデンサC2が略定電流で放電し、共振コンデンサC2が略定電流で充電される。
【0030】
次の時点t3にて、共振コンデンサC2の電圧が略0になった後、引き続き、出力リアクトルLoの磁気エネルギーの放出を継続するために、環流ダイオードD2がターンオンし、共振コンデンサC1の電圧はクランプされる。その後、主スイッチ素子S2がオンされる。
【0031】
次の時点t4にて、補助スイッチS3をオンすると、分圧平滑コンデンサC4、C5の接続点Nから共振リアクトルLにVs/2の電圧が印加されて分圧平滑コンデンサC4、C5が充放電され、補助共振電流iLが直線的に増加し、共振リアクトルLに磁気エネルギーが蓄積されつつ、接続点Mの電位が上昇して、環流ダイオードD2を通じて出力リアクトルLoに供給される電流はioーiLに減少する。
【0032】
次の時点t5にて、補助共振電流iLがioに等しくなり、環流ダイオードD2はターンオフすると、主スイッチ素子S2はオンしたままであるので、iLの一部は主スイッチ素子S2のチャンネルを通じても流れるため、引き続き直線的に増加し、共振リアクトルLに磁気エネルギーが蓄積される。
【0033】
次の時点t6にて、補助共振電流iLがioより大きい所定値iTに等しくなったら、主スイッチ素子S2をオフする。これにより、共振リアクトルLoと共振コンデンサC1、C2とが共振状態となり、iLは所定値iTより大きい最大値に達した後、低下する。
【0034】
次の時点t7にて、共振コンデンサC2の電圧が出力直流電源電圧Vsに略達すると、環流ダイオードD1がターンオンし、共振コンデンサC2の電圧は環流ダイオードD1によりVsにクランプされる。その後、共振リアクトルLの電流iLは直線的に減少する。この環流ダイオードD1がターンオンしている間に、主スイッチ素子S1がターンオンされる。
【0035】
次の時点t8にて、iLがioにまで減少すると、環流ダイオードD1はターンオフし、主スイッチ素子S1のチャンネルに電流が流れ始め、iLは引き続き直線的に減少し、このiLが略0になった時点で補助スイッチS3はオフされる(零電流スイッチングする)。
【0036】
その後、次の補助スイッチS3のオンまでの間に、分圧平滑コンデンサC4、C5の接続点の電位は放電抵抗r1、r2により元の中間電圧(Vs/2)に復帰する。
【0037】
すなわち、この実施例によれば、主スイッチ素子S2をオフしてから主スイッチ素子S1をオンする期間を含む主スイッチ素子切り替え期間に補助スイッチS3をオンして、出力電流ioの一部又は全部を負担する。この実施例では、主スイッチ素子S2のオフの前に補助スイッチS3をオンし、主スイッチ素子S1をオンし、かつ、共振リアクトルL3の電流が十分に低減した後で補助スイッチS3をオフするので、補助スイッチS3に共振リアクトルL3の断続に伴う大きなサージ電圧が印加されることはなく、更に、補助スイッチS3を含む補助共振転流回路1には分圧平滑コンデンサC4、C5により小電圧が印加されるので、補助スイッチS3の耐圧を小さくすることができる。
【0038】
更に説明すると、この実施例では、主スイッチ素子S1、S2以外に補助スイッチS3を設け、LC共振エネルギーを利用することで全てのスイッチングをZCS、ZVSとするものである。これによって、DC−DCコンバータの全負荷域での効率向上と高周波化、低ノイズ化が可能となる。また、補助スイッチS3の耐圧は主スイッチ素子S1、S2の1/2でよく、安価に構成することができる。
【0039】
【実施例2】
他の実施例を図2を参照して以下に説明する。
【0040】
この実施例は、図1に示す回路において、分圧平滑コンデンサC5の低位端と主スイッチ素子S2の低位端とを接続する接地ライン(分圧平滑コンデンサC4の高位端と主スイッチ素子S1の高位端とを接続する高位電源ラインでもよい)2の電流を検出する電流変成器CT(電流検出抵抗でもよい)を設け、この電流変成器CTの検出電流に基づいて、補助スイッチS3の断続タイミングを決定する点をその特徴としている。
【0041】
この実施例では、接地ライン2を流れる接地電流が所定値i1にまで増加したら補助スイッチS3をオンし、その後、接地電流が所定値i2にまで減少したら補助スイッチS3をオフする。この実施例によれば、実施例1の効果に加えて、無効電流及び主スイッチ素子S2の最大電流値を確実に低減することができる。
【0042】
電流変成器CTの検出電流に基づく上記補助スイッチS3の断続タイミングの決定は、検出電流を電圧の形に変換してコンパレータなどで上記所定値と比較する通常の回路構成により容易に実現できるため、回路構成の具体的図示は省略する。
【0043】
なお、補助スイッチS3の断続タイミングではなく、主スイッチ素子S1の断続タイミング又は主スイッチ素子S2の断続タイミングを上記コンパレータにより決定するようにしてもよい。この場合、コンパレータにより決定しない他のスイッチ素子の断続タイミングはコンパレータで決定されるスイッチ素子の断続タイミングからのタイマの遅延時間で容易に決定することができる。
【0044】
【実施例3】
他の実施例を図3を参照して以下に説明する。
(回路構成)
この実施例は、分圧平滑コンデンサC4、C5及び抵抗r1、r2からなるコンデンサ回路を省略し、補助共振転流回路1の一端を入力直流電源の高位端に接続し、他端を第二リアクトル素子(本発明で言う第二コイル)Lo’を通じて主スイッチ素子S1、S2の接続点Mに接続したものである。なお、第二リアクトル素子Lo’は出力リアクトル(出力リアクタンス素子)Loと同一磁性体に巻装されてトランス構造をなし、巻数比はN1:N2で巻き方向は図3に示す通りである。
(動作)
以下、回路動作を以下に説明する。
【0045】
最初の時点t1では、主スイッチ素子S1がオンしているものとする。Voは出力直流電源電圧、Vsは入力直流電源電圧、ioは出力電流である。この時、補助スイッチS3、主スイッチ素子S2が開いているものとする。
【0046】
次の時点t2にて、主スイッチ素子S1がオフすると、共振コンデンサC2が略定電流で放電され、共振コンデンサC1が略定電流で充電される。
【0047】
次の時点t3にて、共振コンデンサC2の電圧が略0になると、環流ダイオードD2がターンオンし、共振コンデンサC1の電圧はVsにクランプされる。その後、主スイッチ素子S2がオンされる。
【0048】
次の時点t4にて、補助スイッチS3をオンすると、分圧平滑コンデンサC4、C5から共振リアクトルLに電圧VL(=Vs/2+N1・Vo/N2)が印加されて、共振リアクトルLに電流iLが流れ、分圧平滑コンデンサC4、C5が充放電され、補助共振電流iLは直線的に増加する。その結果、環流ダイオードD2を流れる電流はioーiLとなる。
【0049】
次の時点t5にて、補助共振電流iLがioに等しくなると、環流ダイオードD2がターンオフし、主スイッチ素子S2がターンオンする。電圧VLはVs/2+N1・Vo/N2のままであり、iLは引き続き直線的に増加する。
【0050】
次の時点t6にて、iLがioより大きい所定値iTに等しくなったら、主スイッチ素子S2をオフする。これにより、共振リアクトルLと共振コンデンサC1、C2とが共振状態となり、iLは所定値iTより大きい最大値に達した後、低下する。
【0051】
次の時点t7にて、共振コンデンサC1の電圧が略0Vになると、環流ダイオードD1がターンオンし、iLは直線的に減少する。この環流ダイオードD1がオンしている期間に、主スイッチ素子S1をオンすれば、主スイッチ素子S1はZVS、ZCSの条件でターンオンすることができる。
【0052】
次の時点t8にて、iLがioに達すると、環流ダイオードD1はターンオフし、主スイッチ素子S1の電流が増加し、iLが略0になった時点で補助スイッチS3をオフする(零電流スイッチングする)。
【0053】
この実施例によれば、実施例1の効果を奏することができるうえ更に、補助共振転流回路1から接続点Mに流れる電流iLを、第一コイルLoと第二コイルLo’とのトランス作用により、出力電流ioとして流すという効果も生じさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の補助共振転流回路を用いたDC−DCコンバータの回路図である。
【図2】実施例2の補助共振転流回路を用いたDC−DCコンバータの回路図である。
【図3】実施例3の補助共振転流回路を用いたDC−DCコンバータの回路図である。
【符号の説明】
1 補助共振転流回路
S1 主スイッチ素子
S2 主スイッチ素子
S3 補助スイッチ
C1 コンデンサ
C2 コンデンサ
D1 環流ダイオード
D2 環流ダイオード
Lo 出力リアクト(出力リアクタンス素子、第一コイル)
C 出力コンデンサ
D 逆流防止ダイオード
L 共振リアクトル
C4 分圧平滑コンデンサ
C5 分圧平滑コンデンサ
r1 放電抵抗
r2 放電抵抗

Claims (10)

  1. 互いに直列されて入力直流電源から給電されて互いに異なる期間に交互に導通する一対の主スイッチ素子S1、S2と、
    前記両主スイッチ素子S1、S2の接続点Mと外部の負荷とを接続する第一コイルLoと、
    互いに直列接続されて前記入力直流電源から両端に入力電圧が印加される一対のコンデンサC4、C5と、
    前記両コンデンサに個別に並列接続される一対の抵抗素子r1、r2と、
    前記コンデンサ対の中間接続点Nを、前記接続点Mに接続する補助共振転流回路と、
    を備え、
    前記補助共振転流回路は、互いに直列接続されたダイオードD、共振リアクトルL及び補助スイッチS3を有することを特徴とする補助共振転流回路を用いた電力変換装置。
  2. 請求項記載の補助共振転流回路を用いた電力変換装置において、
    前記コンデンサC4、C5の容量は略等しくされることを特徴とする補助共振転流回路を用いた電力変換装置。
  3. 請求項1又は2記載の補助共振転流回路を用いた電力変換装置において、
    前記両主スイッチ素子S1、S2の一方がオフする時点から他方がオンする時点までの間に所定のデッドタイムが設定されていることを特徴とする補助共振転流回路を用いた電力変換装置。
  4. 請求項記載の補助共振転流回路を用いた電力変換装置において、
    前記デッドタイムは、先にオフした前記主スイッチ素子が次にオンするまでのオフ期間より短く設定されることを特徴とする補助共振転流回路を用いた電力変換装置。
  5. 請求項3又は4記載の補助共振転流回路を用いた電力変換装置において、
    前記補助スイッチS3のオンは、前記主スイッチ素子S2のオフに先行することを特徴とする補助共振転流回路を用いた電力変換装置。
  6. 請求項記載の補助共振転流回路を用いた電力変換装置において、
    前記主スイッチ素子S1のオンは、補助スイッチS3のオフに先行することを特徴とする補助共振転流回路を用いた電力変換装置。
  7. 請求項記載の補助共振転流回路を用いた電力変換装置において、
    前記主スイッチ素子S1に逆並列接続された環流ダイオードD1と、
    前記主スイッチ素子S1に並列接続された共振コンデンサC1と、
    前記主スイッチ素子S2に逆並列接続された環流ダイオードD2と、
    前記主スイッチ素子S2に並列接続された共振コンデンサC2と、
    を有し、
    前記主スイッチ素子S2のオフにより、前記共振コンデンサC1、C2と前記共振リアクトルLとの共振を生じさせて、前記接続点Mの電位をブーストアップすることを特徴とする補助共振転流回路を用いた電力変換装置。
  8. 請求項記載の補助共振転流回路を用いた電力変換装置において、
    前記補助共振転流回路から前記前記環流ダイオードD1を通じて前記入力直流電源に回生電流が流れる期間に、前記主スイッチ素子S2はオフされることを特徴とする補助共振転流回路を用いた電力変換装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれか記載の補助共振転流回路を用いた電力変換装置の制御方法において、
    前記コンデンサC4、C5と、前記主スイッチ素子S2とを結ぶ電源線の電流を検出する電流センサを有し、
    前記主スイッチ素子S1、S2及び補助スイッチS3のスイッチングタイミングを、前記電流センサの検出電流に基づいて決定することを特徴とする補助共振転流回路を用いた電力変換装置の制御方法。
  10. 互いに直列されて入力直流電源から給電されて互いに異なる期間に交互に導通する一対の主スイッチ素子S1、S2と、
    前記両主スイッチ素子S1、S2の接続点Mと外部の負荷とを接続する第一コイルLoと、
    互いに直列接続されて前記前記入力直流電源の高位端と前記接続点Mとを接続する補助共振転流回路及び第二コイルLo’と、
    を有し、
    前記補助共振転流回路は、互いに直列接続されたダイオードD、共振リアクトルL及び補助スイッチS3を有し、
    前記両コイルLo、Lo’はトランス結合されていることを特徴とする補助共振転流回路を用いた電力変換装置。
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