JP5303262B2 - 電力供給装置 - Google Patents

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    • H02P7/29Arrangements for regulating or controlling the speed or torque of electric DC motors for regulating or controlling an individual dc dynamo-electric motor by varying field or armature current by master control with auxiliary power using discharge tubes or semiconductor devices using semiconductor devices controlling armature supply only using pulse modulation

Description

本発明は、電子スイッチを所望のデューティ比でPWM制御することにより、モータ負荷に供給する電力を制御する電力供給装置に係り、特に、発熱によるエネルギー損失を低減する技術に関する。
従来より、直流電源と負荷の間にMOSFET等の電子スイッチを設け、該MOSFETをPWM制御して負荷に供給する電力を調整し、該負荷の出力を制御する負荷回路が多く用いられている(例えば、特許文献1参照)。
図4は、車両に搭載されるラジエータファン等に用いられるモータM101をPWM制御により駆動する負荷回路の構成を示す回路図であり、直流電源VB(例えば、車両に搭載されるバッテリ)のプラス端子とモータM101との間に、MOSFET等の電子スイッチT101が設けられている。なお、モータM101のインダクタンスをLM、電機子抵抗をRaとする。
電子スイッチT101のゲートは、抵抗R101を介してドライバ102に接続されている。また、ドライバ102には、チャージポンプ101が接続されている。そして、ドライバ102に所定の周期でオン、オフが繰り返される入力信号が供給されると、該ドライバ102より、チャージポンプ101の出力電圧が電子スイッチT101のゲートに出力され、電子スイッチ101が所定のデューティ比でPWM駆動される。
図4に示すように、電子スイッチT101に流れる電流をIDとし、モータM101に流れる電流をIMとすると、電子スイッチT101がオンとされ、直流電源VBのプラス端子→電子スイッチT101→モータM101→グランド→直流電源VBのマイナス端子、の経路で電流が流れる場合には、ID=IMである。このとき、モータM101のインダクタンスLMには、LM*IM/2の電磁エネルギーが蓄積される。
また、電子スイッチT101がオフとされた場合には、電流IDはゼロとなるが、モータM101のインダクタンスLMにより、電流IMは流れ続けようとする。この電流をモータM101に還流させるために、モータM101に対して並列にフライホイールダイオードD101(以下、単に「ダイオード」という)が設けられている。該ダイオードD101は、電子スイッチT101とモータM101との接続点をa点とすると、カソードがa点に接続され、アノードがグランドに接続されている。
これにより、電子スイッチT101がオンとされているときにモータM101に流れていた電流IMは、電子スイッチT101がオフとされると、モータM101→グランド→ダイオードD101→a点→モータM101の経路を還流し、インダクタンスLMに蓄積された電磁エネルギーは、モータM101の駆動トルクに変換される。このとき、ダイオードD101に流れる電流を還流電流IFとすると、IF=IMとなる。
モータ電流IM(=IF)は、電機子抵抗Ra及びダイオードD101を流れることにより、電力損失を発生させる。
電機子抵抗Raにおける電力損失は、モータ駆動トルクの発生を伴うので、電子スイッチT101のオフ期間におけるモータM101の回転速度の低下を抑制する効果が有る。一方、ダイオードD101に発生する電力損失は、該ダイオードD101の順方向電圧降下をVFとすると、VF*IFで示される。この電力損失は熱に変換され、ダイオードD101の温度を上昇させるのみであり、モータM101の回転速度の維持には何等貢献しない。
モータM101のインダクタンスLMに蓄積された電磁エネルギーが電機子抵抗Ra及びダイオードD101の電力損失として消滅すると、a点の電圧はモータ電機子の慣性力による発電電圧まで上昇する。このとき、a点からグランドに向けて電流が流れるのをダイオードD101が阻止する。
即ち、インダクタンスLMに蓄積された電磁エネルギーの一部はモータM101のトルクに変換され、残りはダイオードD101の発熱となってしまう。従って、ダイオードD101における電力損失を低減することができれば、モータM101のトルクに変換する割合を増加させることができ、エネルギーの有効活用を図ることができ、且つ、ダイオードD101の発熱を低減できることになる。
特開平11−168899号公報
上述したように、従来における負荷回路では、電子スイッチT101を用いてモータM101をPWM制御する場合に、電子スイッチT101がオンからオフに変化したときにインダクタンスLMに蓄積された電磁エネルギーにより生じる電流IMをフライホイールダイオードD101によりモータM101に還流させている。ところが、この方式を採用した場合にはフライホイールダイオードD101が発熱し、これに起因してエネルギー損失が発生するので、何とかこのエネルギー損失を低減したいという要望が高まっていた。
本発明は、このような従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、フライホイールダイオードの順方向電圧に起因して生じるエネルギー損失を低減することが可能な電力供給装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本願請求項1に記載の発明は、直流電源(VB)とモータ負荷(M1)を接続する配線上に電子スイッチ(T1)を設け、該電子スイッチをPWM制御して前記モータ負荷を駆動する電力供給装置において、寄生ダイオードを備える半導体素子(T2)を、前記モータ負荷に対して並列に配置し、且つ、前記モータ負荷に流れる電流と逆向きとなる方向を前記寄生ダイオードの順方向とし、前記PWM制御により、前記電子スイッチを制御する制御手段を備え、前記半導体素子(T2)は、前記電子スイッチと前記モータ負荷とを接続する第1接続点に接続される第1の主電極と、グランドに接続される第2の主電極、及び制御信号が入力される制御電極を備え、且つ、前記制御電極にプラス電圧が印加された際にオンとなり、前記制御手段は、前記電子スイッチがオンからオフに移行して前記第1接続点の電圧がグランドレベル以下に低下した際に、前記制御電極へのプラス電圧の印加を開始し、このプラス電圧を印加してから前記第1接続点の電圧が上昇を開始するまでの期間、または、プラス電圧を印加してから一定時間が経過するまでの期間のうちの、いずれか短い方の期間が経過した場合に、前記プラス電圧の印加を停止して、前記半導体素子をオフとするように制御することを特徴とする。
請求項に記載の発明は、前記半導体素子(T2)は、N型の電界効果トランジスタであり、前記第1の主電極はドレイン、前記第2の主電極はソース、前記制御電極はゲートであり、前記制御手段は、前記直流電源とグランドとの間に配置される第1抵抗(R2)とトランジスタ(T3)との直列接続回路を有し、前記トランジスタ(T3)の制御入力端子は前記第1接続点に接続され、前記第1抵抗(R2)と前記トランジスタ(T3)が接続される第2接続点(b点)は、コンデンサ(C1)と第2抵抗(R3)の直列接続回路を介してグランドに接続され、前記コンデンサ(C1)と前記第2抵抗(R3)が接続される第3接続点(c点)は、前記半導体素子(T2)のゲートに接続されることを特徴とする。
本発明に係る電力供給装置では、モータ負荷(M1)に対して並列にMOSFET等の半導体素子(T2)を設けており、電子スイッチ(T1)をPWM制御してモータ負荷を駆動させる場合には、電子スイッチ(T1)がオフとなっている期間の一部の期間にて半導体素子(T2)をオンとする。従って、モータ負荷(M1)に流れる還流電流は半導体素子(T2)を経由して流れることになり、従来のフライホイールダイオードを用いる場合と対比して発熱を低減することができ、ひいてはエネルギー損失を低減することができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る電力供給装置が搭載された負荷回路の構成を示す回路図である。図1に示すように、本実施形態に係る負荷回路は、例えば車両に搭載されるバッテリ等の直流電源VBと、MOSFET等の電子スイッチT1、及びラジエータファンの駆動用等に用いられるモータM1(モータ負荷)の直列接続回路を備えている。また、電子スイッチT1のゲートは抵抗R1を介してドライバ12に接続され、該ドライバ12はチャージポンプ11より電力が供給される。
そして、ドライバ12に所定周期でオン、オフが繰り返される入力信号が供給されると、ドライバ12より、チャージポンプ11の出力電圧が電子スイッチT1のゲートに出力され、電子スイッチT1が所定のデューティ比でPWM駆動される。その結果、モータM1に供給される電力が制御され、モータM1の回転駆動を制御することができる。ここで、モータM1が有する電機子抵抗をRa、インダクタンスをLMとする。
また、モータM1に対して並列に、N型のMOSFET(T2;半導体素子)が設けられている。該MOSFET(T2)のドレイン(第1の主電極)は、電子スイッチT1とモータM1の接続点であるa点(第1接続点)に接続され、ソース(第2の主電極)はグランドに接続されている。そして、該MOSFET(T2)が有する寄生ダイオードDpは、カソードがa点に接続され、アノードがグランドに接続されている。
MOSFET(T2)のゲート(制御電極)は、制御回路21に接続され、該制御回路21によりオン、オフが制御される。
制御回路21は、トランジスタT3(本実施形態ではMOSFETとしている)、抵抗R2(第1抵抗)、R3(第2抵抗)、コンデンサC1、及びダイオードD2を備えている。
抵抗R2の一端は直流電源VBのプラス端子に接続され、他端はトランジスタT3を介してグランドに接続されている。抵抗R2とトランジスタT3との接続点であるb点(第2接続点)は、コンデンサC1の一端に接続されている。また、トランジスタT3のゲートはa点に接続されている。
コンデンサC1の他端であるc点(第3接続点)は、MOSFET(T2)のゲートに接続され、且つ、抵抗R3を介してグランドに接続され、更に、ダイオードD2のカソードに接続されている。該ダイオードD2のアノードは、グランドに接続されている。
そして、制御回路21は、電子スイッチT1がオフとされている期間の一部の期間において、MOSFET(T2)をオンとすることにより、寄生ダイオードDpの発熱を低減し、ひいてはエネルギー損失を低減する。
以下、第1実施形態に係る電力供給回路の動作について説明する。図3は、第1実施形態に係る電力供給回路の各信号の波形を示すタイミングチャートであり、(a)はドライバ12に供給される入力信号の波形、(b)はa点、b点、c点に生じる電圧波形、(c)はモータM1に流れる電流IMの波形、(d)は電子スイッチT1に流れる電流IDの波形、そして(e)はMOSFET(T2)または寄生ダイオードDpに流れる還流電流IFを示している。
図1において、電子スイッチT1が駆動する前の状態では、a点の電圧は0Vであり、トランジスタT3はオフとなる。また、MOSFET(T2)のゲートは抵抗R3を介してグランドに接続されているので、該MOSFET(T2)はオフとなる。
いま、ドライバ12よりPWM信号が出力され、電子スイッチT1のゲートに駆動信号が供給されると、電子スイッチT1は所定のデューティ比でオン、オフを繰り返す。即ち、図3(a)に示すように、一定の周期で電子スイッチT1がオン、オフを繰り返す。図3(a)に示す時刻t1にて電子スイッチT1がオンとなると、同図(b)に示すように、a点の電圧はほぼ直流電源VBの出力電圧まで上昇する。また、同図(d)に示すように、電子スイッチT1に流れる電流IDは徐々に上昇する。同様に、同図(c)に示すように、モータM1に流れる電流IMは徐々に上昇する。
その結果、トランジスタT3のゲート電圧が上昇し、該トランジスタT3がオンとなり、b点がグランドに接続される。このため、MOSFET(T2)のゲートであるc点の電圧は、グランドレベルよりもダイオードD2の順方向電圧(これをVF2とする)だけ押し下げられた電圧となり、MOSFET(T2)はオフとなる。即ち、電子スイッチT1がオンとなる場合には、MOSFET(T2)はオフとなっている。
次いで、図3(a)に示す時刻t2にて電子スイッチT1がオフとなると、同図(b)に示すように、a点の電圧はグランドレベルを超えて急激に低下する。即ち、モータM1のインダクタンスLMに蓄積された電磁エネルギーにより、モータM1→グランド→寄生ダイオードDp→a点→モータM1の経路で還流電流が流れるので、a点の電圧が急激に低下する。このとき、同図(c)に示すように、モータM1に流れる電流IMは徐々に減少し、同図(e)に示すように、電流IMと同一の還流電流IFが寄生ダイオードDpに流れる。
そして、a点の電圧がグランドレベルよりも0.7V〜1V程度低い電圧まで低下すると、a点の電位はMOSFET(T2)が有する寄生ダイオードDpによりクランプされ、それ以上の低下が制限される(図3(b)の符号q1参照)。つまり、寄生ダイオードDpがフライホイールダイオードとしての機能を果たすことになる。
そして、a点の電圧が低下することにより、トランジスタT3がオフとなり、b点とグランドとの接続が遮断されるのでb点の電圧が上昇する。b点電圧の上昇に追随して、c点電圧は、b点よりも0.7V程度低い電圧で上昇する(図3のt2〜t3参照)。
c点電圧が上昇することにより、MOSFET(T2)がオンとなり、モータM1の還流電流IFは、寄生ダイオードDpをバイパスし、モータM1→グランド→MOSFET(T2)→a点→モータM1の経路で還流し、寄生ダイオードDpによる電力損失がMOSFET(T2)のオン抵抗による電力損失に置き換わる。一例として、MOSFET(T2)のオン抵抗が5[mΩ]、還流電流IFが10Aであるとすると、電力損失は0.5Wとなる。
これに対して、寄生ダイオードDpの順方向の電圧降下を0.7Vとすると、10Aの還流電流が流れた流れた場合に7Wの電力損失となるので、MOSFET(T2)を用いることにより、電力損失が1/14となる。還流電流は電子スイッチT1がオフとなった時点で最大値となり、その後、一定勾配で減少するので、還流電流IFの2乗(IF)に比例して電力損失も急激に減少する。
電子スイッチT1がオフとなった時刻t2から、時間Tyが経過した時刻t4(図3(b)参照)にて還流電流IFが消滅すると、電機子の慣性力による回転でモータM1が発電し、a点の電圧が上昇する(図3(b)の符号q2参照)。a点の電圧の上昇により、トランジスタT3がオンとなり、c点がグランドレベル以下となるので、MOSFET(T2)がオフとなる。これにより、a点→MOSFET(T2)→グランドの電流経路が遮断される。つまり、モータM1のインダクタンスLMに蓄積された電磁エネルギーが消滅した時点でMOSFET(T2)がオフとなるので、電機子の慣性エネルギーが浪費されることを防止できる。更に、電子スイッチT1が次にオンとなる時刻t5よりも前の時点で、確実にMOSFET(T2)をオフとすることができる。
また、電子スイッチT1がオフとなった直後に、c点の電圧はb点の上昇により引き上げられるが(図3のt2〜t3参照)、直流電源VB→抵抗R2→コンデンサC1→抵抗R3→グランドの経路でコンデンサC1が充電されるので、c点の電圧は時間の経過に伴って低下する(図3のt3〜t4参照)。このとき、コンデンサC1を充電する電流の時定数τは、τ=C1*(R2+R3)となり、この時定数τを小さく設定すれば還流電流が消滅してa点の電圧上昇が起こる前に、MOSFET(T2)をオフとすることができる。つまり、上記の時定数τを適宜変更することにより、電磁エネルギーが消滅する時点よりも前の時点で、MOSFET(T2)をオフとすることができる。
即ち、本実施形態では、電子スイッチT1がオンからオフに移行してa点の電圧がグランドレベル以下に低下した際に、MOSFET(T)のゲートへのプラス電圧の印加を開始し、このプラス電圧を印加してからa点の電圧が上昇を開始するまでの期間、または、プラス電圧を印加してから時定数τで決定される一定時間が経過するまでの期間のうちの、いずれか短い方の期間が経過した場合に、プラス電圧の印加が停止してMOSFET(T2)がオフとなる。

MOSFET(T2)をオフとした後は、還流電流IFは寄生ダイオードDpを経由して流れることになる。この際、寄生ダイオードDpによる電力損失が懸念されるが、上記の時定数τで決定される時間の経過後には、還流電流IFが小さくなっているので、寄生ダイオードDpによる電力損失は極めて小さく問題とならない。
このようにして、第1実施形態に係る電力供給装置では、モータM1に対して並列にMOSFET(T2)を設けている。そして、電子スイッチT1をPWM制御により駆動してモータM1に電力を供給する際に、電子スイッチT1がオフとされている期間の一部期間にてMOSFET(T2)をオンとしている。従って、電子スイッチT1がオフとされている際には、モータM1に流れる還流電流IFは、MOSFET(T2)を経由して還流するので、従来のようにフライホイールダイオードを経由して還流する場合と対比して、エネルギー損失を著しく低減することができる。
また、PWM制御実行時において、電子スイッチT1がオフとされた後に、MOSFET(T2)がオンとなり、電子スイッチT1がオンとなる前にMOSFET(T2)がオフとなるので、電子スイッチT1及びMOSFET(T2)の双方が同時にオンとなることを確実に回避できる。
なお、上述した第1実施形態では、還流電流が消滅するまでの経過時間Ty(図3(c)参照)が、電子スイッチT1のオフ時間Tx(図3(a)参照)よりも短くなるように設定したが、時間Txが時間Tyと等しいか、或いはTx<Tyとなっても、T1がオンとなることにより、a点の電位が上昇できれば制御は成立する。
そのためには、電子スイッチT1がオンとなるまでに、MOSFET(T2)のゲート電圧(c点の電圧)が十分に小さくなっていることが必要である。電子スイッチT1がオンとなったとき、MOSFET(T2)のゲート電圧が十分に大きいと、直流電源VB→電子スイッチT1→a点→MOSFET(T2)→グランドの経路で電流が流れ、負荷側配線が短絡接地したことと同一の現象となる。これを回避するためにも、コンデンサC1を充電してc点電位を低下させる制御が必要となる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図2は、第2実施形態に係る電力供給装置を含む負荷回路を示す回路図である。図2に示す電力供給装置は、図1と対比して、MOSFET(T2)のオン、オフを制御するための制御手段をアナログ回路からディジタル回路に置き換えたものである。
第2実施形態に係る制御回路21aは、所定のデューティ比でオン、オフ動作するPWM信号を反転して反転信号を生成するインバータ回路13と、該インバータ回路13の出力信号を所定時間(例えば、10[μs])遅延させる遅延器14と、該遅延器14より出力されるPWM信号の立ち上がりのタイミングをトリガとして、一定時間(Tz)のオン信号を出力する1ショットマルチバイブレータ15を備えている。そして、1ショットマルチバイブレータ15の出力信号は、MOSFET(T2)のゲートに供給される。
従って、1ショットマルチバイブレータ15の出力信号は、ドライバ12に供給される入力信号がオフとなってから、10[μs]経過した後に、一定時間Tzだけ「H」レベルの信号をMOSFET(T2)のゲートに出力する。
この際、一定時間Tzを、図3に示した時間Tx、及び時間Tyの双方よりも短い時間に設定する。従って、電子スイッチT1がオフとされている期間の一部の期間において、MOSFET(T2)をオンとし、MOSFET(T2)を経由して還流電流を流すことができる。また、電子スイッチT1がオフとなってから(Tz+10[μs])の時間が経過した後、未だ還流電流IFが存在する場合には、この還流電流は寄生ダイオードDpを経由して流れることになる。
このようにして、第2実施形態に係る電力供給装置では、1ショットマルチバイブレータ15を含むディジタル回路で制御回路21aを構成しているので、前述した第1実施形態に記載した効果に加え、より簡単な方法で回路を設計することが可能となる。
以上、本発明の電力供給装置を図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置き換えることができる。
例えば、上記した実施形態では、車両に搭載されるラジエータファンを駆動する場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、直流電源を用いてPWM制御によりモータ負荷を駆動する場合について適用することができる。
PWM制御を用いてモータを駆動させる際に、エネルギー損失を低減する上で極めて有用である。
本発明の第1実施形態に係る電力供給装置が搭載された負荷回路の構成を示す回路図である。 本発明の第2実施形態に係る電力供給装置が搭載された負荷回路の構成を示す回路図である。 本発明の実施形態に係る電力供給装置が搭載された負荷回路の、各波形を示すタイミングチャートである。 従来における電力供給装置が搭載された負荷回路の構成を示す回路図である。
符号の説明
11 チャージポンプ
12 ドライバ
13 インバータ回路
14 遅延器
15 1ショットマルチバイブレータ
21,21a 制御回路(制御手段)
VB 直流電源
T1 電子スイッチ
T2 MOSFET(半導体素子)
T3 トランジスタ
Dp 寄生ダイオード
D2 ダイオード
C1 コンデンサ
R1 抵抗
R2 抵抗(第1抵抗)
R3 抵抗(第2抵抗)
M1 モータ(モータ負荷)
Ra 電機子抵抗
LM インダクタンス

Claims (2)

  1. 直流電源(VB)とモータ負荷(M1)を接続する配線上に電子スイッチ(T1)を設け、該電子スイッチをPWM制御して前記モータ負荷を駆動する電力供給装置において、
    寄生ダイオードを備える半導体素子(T2)を、前記モータ負荷に対して並列に配置し、且つ、前記モータ負荷に流れる電流と逆向きとなる方向を前記寄生ダイオードの順方向とし、
    前記PWM制御により、前記電子スイッチを制御する制御手段を備え、
    前記半導体素子(T2)は、
    前記電子スイッチと前記モータ負荷とを接続する第1接続点に接続される第1の主電極と、グランドに接続される第2の主電極、及び制御信号が入力される制御電極を備え、且つ、前記制御電極にプラス電圧が印加された際にオンとなり、
    前記制御手段は、
    前記電子スイッチがオンからオフに移行して前記第1接続点の電圧がグランドレベル以下に低下した際に、前記制御電極へのプラス電圧の印加を開始し、このプラス電圧を印加してから前記第1接続点の電圧が上昇を開始するまでの期間、または、プラス電圧を印加してから一定時間が経過するまでの期間のうちの、いずれか短い方の期間が経過した場合に、前記プラス電圧の印加を停止して、前記半導体素子をオフとするように制御することを特徴とする電力供給装置。
  2. 前記半導体素子(T2)は、N型の電界効果トランジスタであり、前記第1の主電極はドレイン、前記第2の主電極はソース、前記制御電極はゲートであり、
    前記制御手段は、前記直流電源とグランドとの間に配置される第1抵抗(R2)とトランジスタ(T3)との直列接続回路を有し、前記トランジスタ(T3)の制御入力端子は前記第1接続点に接続され、前記第1抵抗(R2)と前記トランジスタ(T3)が接続される第2接続点(b点)は、コンデンサ(C1)と第2抵抗(R3)の直列接続回路を介してグランドに接続され、前記コンデンサ(C1)と前記第2抵抗(R3)が接続される第3接続点(c点)は、前記半導体素子(T2)のゲートに接続されることを特徴とする請求項1に記載の電力供給装置。
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