JPH11168899A - モータ駆動制御装置における駆動制御方法及びモータ駆動制御装置 - Google Patents

モータ駆動制御装置における駆動制御方法及びモータ駆動制御装置

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JPH11168899A
JPH11168899A JP9343644A JP34364497A JPH11168899A JP H11168899 A JPH11168899 A JP H11168899A JP 9343644 A JP9343644 A JP 9343644A JP 34364497 A JP34364497 A JP 34364497A JP H11168899 A JPH11168899 A JP H11168899A
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signal
pwm
circuit
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motor
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Masuhiro Otsuka
益弘 大塚
Tsuneo Adachi
恒夫 安達
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Bosch Corp
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Zexel Corp
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    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P7/00Arrangements for regulating or controlling the speed or torque of electric DC motors
    • H02P7/06Arrangements for regulating or controlling the speed or torque of electric DC motors for regulating or controlling an individual dc dynamo-electric motor by varying field or armature current
    • H02P7/18Arrangements for regulating or controlling the speed or torque of electric DC motors for regulating or controlling an individual dc dynamo-electric motor by varying field or armature current by master control with auxiliary power
    • H02P7/24Arrangements for regulating or controlling the speed or torque of electric DC motors for regulating or controlling an individual dc dynamo-electric motor by varying field or armature current by master control with auxiliary power using discharge tubes or semiconductor devices
    • H02P7/28Arrangements for regulating or controlling the speed or torque of electric DC motors for regulating or controlling an individual dc dynamo-electric motor by varying field or armature current by master control with auxiliary power using discharge tubes or semiconductor devices using semiconductor devices
    • H02P7/285Arrangements for regulating or controlling the speed or torque of electric DC motors for regulating or controlling an individual dc dynamo-electric motor by varying field or armature current by master control with auxiliary power using discharge tubes or semiconductor devices using semiconductor devices controlling armature supply only
    • H02P7/29Arrangements for regulating or controlling the speed or torque of electric DC motors for regulating or controlling an individual dc dynamo-electric motor by varying field or armature current by master control with auxiliary power using discharge tubes or semiconductor devices using semiconductor devices controlling armature supply only using pulse modulation

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的簡易な構成により、いわゆるフライホ
イール損失を安定、かつ、効率よく低減することのでき
るようにする。 【解決手段】 タイミング生成回路4Aにおいては、マ
イクロコンピュータ24から入力されたモータ6をいわ
ゆるPWM制御するためのPWM信号に基づいて、いわ
ゆる論理回路により、互いに時間的に重なることがない
2つの信号、すなわち、スイッチング素子としての第1
のMOS FET10を駆動するためのPWM信号と、
フライホイール素子としての第2のMOS FET11
を駆動するためのパルス信号とが生成、出力されるよう
になっており、特に、第2のゲートドライブ回路3へ対
する信号の論理値Highとなる前後の第1のゲートド
ライブ回路2へ出力されるPWM信号との時間間隔が、
PWM信号のデューティ比の変化によらず、一定とされ
るようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、いわゆるPWM
(パルス幅変調)により駆動制御が行われるモータの駆
動制御装置に係り、特に、いわゆるフライホール素子の
損失軽減を図ったものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の装置としては、例えば、
特開昭64−89993号公報に示されたようにモータ
への駆動パルスの供給が停止される間に、いわゆる環流
電流を流す期間を確保するようにし、MOS FETを
介して環流電流を流通するようにしたものが開示されて
いる。すなわち、この駆動制御装置は、モータと直列接
続されたスイッチング素子に対してPWM制御のパルス
信号を出力するための第1のドライブ回路と、モータと
並列接続されたMOS FETに対して駆動パルスを出
力する第2のドライブ回路と、三角波発生回路と、第1
及び第2の比較器とを具備して構成されたものとなって
いる。
【0003】そして、第1の比較器の基準電圧は、第2
の比較器の基準電圧より大きな値に設定されており、三
角波発生器の出力が、第1の比較器の非反転入力端子及
び第2の比較器の反転入力端子へ、それぞれ入力される
ようになっている。これにより、第1の比較器からは、
三角波発生回路の出力信号に応じて論理値Highの信
号が出力されて、第1のドライブ回路へ印加される一
方、第2の比較器からは、この第1の比較器から論理値
Lowの信号が出力される間の所定時間に渡って論理値
Highの信号が出力されて、第2のドライブ回路へ印
加されるようになっている。その結果、スイッチング素
子は、第1のドライブ回路により、MOS FETは、
第2のドライブ回路により、相互に時間的に重なること
がないようにそれぞれ駆動されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来装置においては、第1及び第2の比較器の基準電圧
を得るのに、3つの抵抗を直列接続し、これに電圧を印
加して、2つのいわゆる分圧電圧を得、それぞれ第1及
び第2の比較器の基準電圧としている。そして、基準電
圧の変更は、直列接続された3つの抵抗に印加する電圧
を変えることで行えるように構成されている。そのた
め、直列接続された3つの抵抗に印加する電圧の増大と
共に、第1の比較器から出力されるパルス信号の立ち下
がりと、第2の比較器から出力されるパルス信号の立ち
上がりとの間の時間及び、第2の比較器から出力される
パルス信号の立ち下がりと第1の比較器から出力される
パルス信号の立ち上がりとの間の時間が、徐々に大きく
なり、高い電圧が印加される際には、必要以上にこのパ
ルス信号間の時間が大きくなり、環流電流の流通を効率
良く果たせなくなるという問題が生ずる。
【0006】本発明は、上記実状に鑑みてなされたもの
で、比較的簡易な構成により、いわゆるフライホイール
損失を安定、かつ、効率よく低減することのできるモー
タ駆動制御装置における駆動制御方法及びモータ駆動制
御装置を提供するものである。本発明の他の目的は、モ
ータ駆動用のスイッチング素子が導通されるタイミング
とフライホイール素子が導通されるタイミングとの間の
時間を、スイッチング素子に印加されるPWM制御によ
るパルス信号のパルス幅の変化に関わらず、所定値に保
持することができ、安定したフライホイール損失の低減
を図る事の可能なモータ駆動制御装置における駆動制御
方法及びモータ駆動制御装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
るモータ駆動制御装置における駆動制御方法は、電源と
アースとの間にスイッチング素子とモータとが直列接続
される一方、前記モータと並列にフライホイール素子が
接続され、前記スイッチング素子がPWM制御されると
共に、前記スイッチング素子が非導通状態にある間、前
記フライホイール素子が導通状態とされるよう構成され
てなるモータ駆動制御装置における駆動制御方法であっ
て、前記PWM制御におけるデューティ比の変化に関わ
らず、前記スイッチング素子が非導通状態となった時点
から所定時間経過後に前記フライホイール素子を導通状
態とし、前記スイッチング素子が再び導通状態とされる
時点より前記所定時間前に前記フライホイール素子を非
導通状態とするように構成されたものである。
【0008】かかる方法は、いわゆるPWM制御に用い
るパルス信号を、モータの所望回転速度に応じて変化さ
れる基準電圧と比較することで得られたパルス信号を用
いるようにした従来と異なり、特に、フライホイール素
子を駆動するためのパルス信号の立ち上がり及び立ち下
がりを、モータと直列接続されたスイッチング素子を駆
動するパルス信号の立ち上がりと立ち下がりを基準とし
て所定時間に設定するようにしたので、従来と異なり、
パルス信号のデューティ比が増大するに伴いフライホイ
ール素子を導通状態とする時間が短くなるようなことが
回避され、効率のよいフライホイール損失制御を行うこ
とができることとなるものである。
【0009】請求項2記載の発明に係るモータ駆動制御
装置は、電源とアースとの間にスイッチング素子とモー
タとが直列接続される一方、前記モータと並列にフライ
ホイール素子が接続され、前記スイッチング素子がPW
M制御されると共に、前記スイッチング素子が非導通状
態にある間、前記フライホイール素子が導通状態とされ
るよう構成されてなるモータ駆動制御装置であって、前
記PWM制御のためのPWM信号を発生するPWM信号
発生手段と、前記PWM信号発生手段の出力信号を所定
時間遅延させた信号と、前記PWM手段の出力信号を基
に、前記スイッチング素子をPWM制御するための新た
なPWM信号と、前記スイッチング素子が非導通状態と
される間において、前記フライホイール素子を導通状態
とするための信号とを生成するタイミング生成手段と、
前記タイミング生成手段の出力信号に応じて前記スイッ
チング素子を駆動する第1の駆動手段と、前記タイミン
グ生成手段の出力信号に応じて前記フライホイール素子
を駆動する第2の駆動手段と、を具備してなものであ
る。
【0010】かかる構成において、PWM信号発生手段
は、いわゆるハードウェア、すなわち出力パルス信号の
デューティ比を変化することのできる発振回路を主体と
した電子回路のみで構成して実現でき、また、いわゆる
CPUを用いてソフトウェアの実行により実現すること
もできる。また、タイミング生成手段は、いわゆる論理
回路によって実現することが可能なものである。特に、
かかる構成においては、PWM信号発生手段からの信号
を基にして、いわゆる論理処理により、モータに直列接
続されたスイッチング素子を駆動するためのパルス信号
と、フライホイール素子を駆動するためのパルス信号を
タイミング生成手段により生成、出力するようにしてた
め、従来と異なり、パルス信号のデューティ比が増大す
るに伴いフライホイール素子を導通状態とする時間が短
くなるようなことが回避され、効率のよいフライホイー
ル損失制御を行うことができることとなるものである。
【0011】上記構成においては、特に、タイミング生
成手段は、PWM信号発生手段の出力信号を所定時間だ
け遅延させた信号と、前記PWM信号発生手段の出力信
号の論理和により得られた信号を新たなPWM信号とし
て第1の駆動手段へ出力する一方、PWM信号発生手段
の出力信号を所定時間だけ遅延させ、かつ、極性反転し
た信号と、前記PWM信号発生手段の出力信号を極性反
転した信号との論理和により得られた信号を第2の駆動
手段へ出力するように構成されてなるものが好適であ
る。
【0012】また、タイミング生成手段は、フライホイ
ール損失制御の有無を選択するための外部入力されるコ
ントロール信号が所定の論理出力状態にある場合、第2
の駆動手段への出力を停止するよう構成されてなるもの
も好適である。かかる構成にあっては、フライホイール
損失制御を行わないとしても支障を来さないような、例
えば、PWM信号のデューティ比が100%の近傍にお
いて、フライホイール損失制御を停止させることが可能
となり、モータの駆動状態に応じて適切な制御が実現さ
れることとなるものである。
【0013】さらに、PWM信号発生手段は、モータの
所望回転速度に対して所定の条件により算出されたPW
M信号のデューティ比が所定値以上の場合に、当該算出
されたPWM信号のデューティ比を所定の割合小さくし
てタイミング生成手段へ出力するよう構成されてなるも
のも好適である。
【0014】かかる構成においては、特に、タイミング
生成手段がいわゆる論理回路から構成されてなる場合に
おいて、PWM信号のデューティ比が100%近傍とな
った際、いわゆるヒステリシス特性を有する論理素子の
入力レベルを過ぎらなくなるような現象が生ずることが
あり、それに起因して、第1の駆動手段へ対する出力信
号のパルス幅が所定時間だけ大きくなることがあり、か
かる事態を考慮したもので、パルス幅の増大ずる分だけ
タイミング生成手段へ入力するPWM信号のデューティ
比を小さくし、最終的には何等実質的な影響がなく、通
常通りの駆動がなされるようにしたものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図1乃至図7を参照しつつ説明する。なお、以下に説
明する部材、配置等は本発明を限定するものではなく、
本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるもの
である。最初に、図1及び図2を参照しつつ第1の構成
例について説明する。この第1の構成例におけるモータ
駆動制御装置は、いゆわるPWM制御により駆動される
モータに対するもので、通電駆動回路1と、第1のゲー
トドライブ回路(図1においては「1st DRV」と表
記)2と、第2のゲートドライブ回路(図1においては
「2nd DRV」と表記)3と、タイミング生成回路4
と、PWMデューティ発生回路(図1においては「PW
M OSC」と表記)5とに大別されて構成されたもの
となっている。
【0016】通電駆動回路1は、第1及び第2のゲート
ドライブ回路2,3からの駆動パルス信号に応じて、い
わゆるスイッチング素子が駆動されてモータ6への通電
が行われるようになっているもので、モータ6と直列接
続されたスイッチング素子としての第1のMOS FE
T10と、モータ6と並列接続されたフライホイール素
子としての第2のMOS FET11とを主たる構成要
素としてなるものである。
【0017】すなわち、Nチャンネル型の第1のMOS
FET10のドレインは、電源電圧Vccが印加される
ようになっており、ソースは、モータ6の一端に接続さ
れており、このモータ6の他端はアースされ、この第1
のMOS FET10が導通状態とされることで、モー
タ6への通電がなされるようになっている。また、同じ
くNチャンネル型の第2のMOS FET11は、その
ドレインが第1のMOS FET10のソースと共に、
モータ6の一端に接続される一方、そのソースはアース
されている。特に、第2のMOS FET11は、ドレ
インとソースとの間に、いわゆる寄生ダイオード12が
形成された構成となっているものである。そして、第2
のMOS FET11は、後述するように、第1のMO
S FET10によるモータ6への通電が停止されてい
る間の適宜な時間、導通状態とされて、いわゆる環流電
流が流されるようになっているものである。
【0018】第1及び第2のゲートドライブ回路2,3
は、それぞれ、後述するようなタイミング生成回路4か
らのパルス信号が印加され、それぞれパルス信号のタイ
ミングで、第1のゲートドライブ回路2は、第1のMO
S FET10の駆動に必要なゲート電圧で第1のMO
S FET10を、また、第2のゲートドライブ回路3
は、第2のMOS FET11の駆動に必要なゲート電
圧で第2のMOS FET11を、それぞれ駆動するよ
うになっているものである。
【0019】PWMデューティ発生回路5は、モータ6
の駆動速度に応じたパルス幅のパルス信号を所定の繰り
返し周期で出力するようになっているものである。この
ような機能を有するPWMデューティ発生回路5は、例
えば、公知・周知のパルス発生回路を用いていわゆるハ
ードウェアのみで構成しても、また、例えば、いわゆる
CPUを用いてソフトウェア制御により所望のパルス幅
の繰り返しパルス信号を発生するように構成してもいず
れでもよい。
【0020】タイミング生成回路4は、PWMデューテ
ィ発生回路5から入力されたパルス信号に基づいて、第
1のゲートドライブ回路2へ印加するパルス信号と、第
2のゲートドライブ回路3へ印加するパルス信号とを所
定のタイミングで後述するように生成、出力するもので
ある。
【0021】この第1の回路構成例におけるタイミング
生成回路4は、第1及び第2の反転回路13,14と、
第1及び第2のAND回路15,16と、積分回路17
とを具備して構成されたものとなっている。積分回路1
7は、抵抗器18とコンデンサ19とを有してなるもの
で、抵抗器18の一端がPWMデューティ発生回路5の
出力段に接続され、抵抗器18の他端は、一端がアース
されているコンデンサ19の他端と共に、第2の反転回
路14の入力段に接続されたものとなっている。
【0022】そして、第2の反転回路14の出力端子
は、第1のAND回路15の他方の負論理入力端子と、
第2のAND回路16の一方の入力端子に、それぞれ接
続されている。一方、第1の反転回路13の入力端子
は、PWMデューティ発生回路5の入力段に接続され、
出力端子は、第1のAND回路15の一方の負論理入力
端子と、第2のAND回路16の他方の入力端子に、そ
れぞれ接続されている。
【0023】ここで、第1及び第2の反転回路13,1
4は、入出力特性が、入力信号が立ち上がる際に反転出
力が得られる入力レベルと、入力信号が立ち下がる際に
反転出力が得られる入力レベルとが異なるいゆわるヒス
テリシス特性を有するものとなっている。
【0024】第1のAND回路15は、2つの負論理入
力が生じた際に、論理値Highの信号を出力するよう
になっているもので、その出力端子は、第1のゲートド
ライブ回路2に接続されている。一方、第2のAND回
路16の出力端子は、第2のゲートドライブ回路3に接
続されている。
【0025】次に、このタイミング生成回路4の動作に
ついて、図2を参照しつつ説明する。なお、図2におい
て、aはPWMデューティ発生回路5の出力点を(図1
参照)、bは抵抗器18とコンデンサ19との接続点を
(図1参照)、cは第1の反転回路13の出力点を(図
1参照)、dは第2の反転回路14の出力点を(図1参
照)、eは第1のAND回路15の出力点を(図1参
照)、fは第2のAND回路16の出力点を(図1参
照)、それぞれ意味すものとする。
【0026】まず、PWMデューティ発生回路5から
は、図2(A)に示されたようなモータ6の所望の回転
速度に対応するパルス幅を有する繰り返しパルス信号が
入力される。この繰り返しパルス信号は、タイミング生
成回路4において、第1の反転回路と、積分回路17と
に印加されることとなる。第1の反転回路13において
は、入力される繰り返しパルス信号の立ち上がり及び立
ち下がりが急激になっていることから、出力信号は、ヒ
ステリシス特性に起因する遅延を受けることなく、入力
信号と略同様なタイミングで反転出力されて(図2
(C)参照)、第1及び第2のAND回路15,16の
各々の入力端子に入力されることとなる。
【0027】一方、積分回路17に入力された信号は、
コンデンサ19の作用により、その立ち上がり及び立ち
下がりが緩慢なものとなり(図2(B)参照)、第2の
反転回路14に入力されることとなる。第2の反転回路
14においては、図2(B)に示されたような波形の信
号が入力されると、ヒステリシス特性に起因して、その
出力信号の立ち上がり及び立ち下がりが、先のPWMデ
ューティ発生回路5の出力信号に比してこの第2の反転
回路14が有するヒステリシス特性によって定まる所定
の遅延時間だけ遅れたものとなり(図2(A)及び図2
(D)参照)、第1及び第2のAND回路15,16に
入力されることとなる。
【0028】第1のAND回路15は、2つの入力端子
に共に、論理値Lowの信号が印加された場合に、論理
値Highの信号が出力されるものであることから、図
2(C)及び図2(D)に示されたような入力に対して
は、図2(E)に示されたように、その立ち上がりは、
先のPWMデューティ発生回路5の出力信号の立ち上が
りから所定時間ΔTだけ遅延し、立ち下がりは、先のP
WMデューティ発生回路5の出力信号の立ち下がりと略
一致したものとなり(図2(A)及び図2(E)参
照)、第1のゲートドライブ回路2へ入力されることと
なる。すなわち、第1のゲートドライブ回路2へは、P
WMデューティ発生回路5からのPWM信号を所定時間
だけ遅延させた信号と、PWMデューティ発生回路5か
らのPWM信号の論理和により得られた信号が新たなP
WM信号として印加されると言うことができる。
【0029】一方、第2のAND回路16は、通常のい
わゆる正論理入力でいわゆるAND信号を出力するもの
であり、その入力端子には、先に説明したように第1の
反転回路13の出力信号(図2(C)参照)及び第2の
反転回路14の出力信号(図2(D)参照)が入力され
る結果、図2(F)に示されたように、第1のAND回
路15から出力された信号が論理値Lowの期間にあっ
て、所定時間の間、論理値Highとなる信号が出力さ
れることとなる。すなわち、この第2のAND回路16
からは、第1のAND回路15の出力信号の立ち下がり
から先の所定時間ΔT(以下、この所定時間ΔTを「オ
ンディレイタイムΔT」と言う)だけ遅れて論理値Hi
ghに立ち上がり、次の第1のAND回路15の出力信
号の立ち上がりよりも先のオンディレイタイムΔTだけ
前に論理値Lowとなる信号が出力され、第2のゲート
ドライブ回路3へ入力されることとなる。換言すれば、
第2のゲートドライブ回路3へは、PWMデューティ発
生回路5からのPWM信号を所定時間だけ遅延させ、か
つ、極性反転した信号と、PWMデューティ発生回路5
からのPWM信号を極性反転した信号との論理和により
得られた信号が印加されるようになっていると言うこと
ができる。
【0030】次に、上述のような構成におけるこのモー
タ駆動制御装置の全体的な動作について説明する。例え
ば、図示されない設定スイッチ等による所望のモータ回
転速度が設定されると、PWMデューティ発生回路5か
らは、その設定速度に応じたパルス幅を有する繰り返し
パルス信号(以下「PWM信号」と言う)が出力され、
タイミング生成回路4へ入力されることとなる(図2
(A)参照)。
【0031】タイミング生成回路4においては、このP
WMデューティ発生回路5からの信号を基に、第1のA
ND回路15からは、PWMデューティ発生回路5の出
力信号に対して、立ち上がりがオンディレイタイムΔT
分だけパルス幅が短くなった繰り返しパルス信号が新た
なPWM信号として第1のゲートドライブ回路2へ供給
される結果、第1のMOS FET10は、第1のゲー
トドライブ回路2により、図2(E)に示されたタイミ
ングでオン・オフされ、オン状態にある間、電源Vccか
らモータ6への駆動電流が流れることとなる。
【0032】一方、タイミング生成回路4の第2のAN
D回路16により第2のゲートドライブ回路3へは、図
2(F)に示されたように、第1のMOS FET10
が非導通状態とされている間にあって、第1のゲートド
ライブ回路2への入力信号が論理値Highから論理値
Lowへ立ち下がった時点からオンディレイタイムΔT
だけ遅れて論理値Highへ立ち上がり、その後、第1
のゲートドライブ回路2への入力信号が再び論理値Hi
ghへ立ち上がるときよりも、オンディレイタイムΔT
分だけ手前の時点で論理値Lowへ立ち下がる信号が入
力され、第2のゲートドライブ回路3により、第2のM
OS FET11は、図2(F)のタイミングでオン・
オフされることとなる。
【0033】第2のMOS FET11がオン状態にあ
る間、モータ6及びこの第2のMOS FET11を含
む閉回路が形成されるため、いわゆる環流電流が通常の
ダイオードに比していわゆる導通抵抗の低い第2のMO
S FET11を介して流れることとなり、通常のダイ
オードを用いて環流電流を流す場合に比較して、この第
2のMOS FET11における電力損、いわゆるフラ
イホイール損失が少ないものとなる。なお、第1のMO
S FET10が非導通状態となり、第2のMOS FE
T11が導通状態となるまでの間、すなわち、オンディ
レイタイムΔTに相当する時間は、第2のMOS FE
T11に形成された寄生ダイオード12を介して環流電
流が流れることとなる。
【0034】なお、図1において点線で囲まれた部分
は、図3に示されたような回路構成としても上述したと
同様な動作を得ることができる。すなわち、図3に示さ
れた構成は、抵抗器18及びコンデンサ19による積分
回路17の部分は、先の図1に示された回路構成例と同
一であるが、第2の反転回路14を比較器20に置き換
えた構成となっているものである。具体的には、この比
較器20の反転入力端子に抵抗器18とコンデンサ19
の一端が接続される一方、非反転入力端子には、論理回
路用の所定電圧(例えば5v)を分圧するため、電源と
アースとの間に直列接続された分圧用第1及び第2の抵
抗器21a,21bの相互の接続点が接続されて、抵抗
分圧による所定の基準電圧が印加されるようになってい
る。
【0035】したがって、この場合は、比較器20に入
力される信号の立ち上がり及び立ち下がりに対する出力
信号の変化は、非反転入力端子に印加された基準電圧を
基準として変化することとなり、先の第2の反転回路1
4のようなヒステリス特性を有しない点が異なるものと
なるが、第1及び第2のAND回路15,16からそれ
ぞれ出力される信号の相互の関係は、先に図2を参照し
つつ説明したものと基本的に変わるところはなく、先に
説明したと同様に第1及び第2のMOS FET10,
11を駆動することができることとなるものである。
【0036】なお、上述した第1の回路構成例において
は、PWMデューティ発生回路5によりPWM信号発生
手段が、タイミング生成回路4によりタイミング生成手
段が、第1のゲートドライブ回路2及び通電駆動回路1
により第1の駆動手段が、第2のゲートドライブ回路3
及び通電駆動回路1により第2の駆動手段が、それぞれ
実現されたものとなっている。
【0037】次に、第2の回路構成例について、図4乃
至図7を参照しつつ説明する。なお、図1に示された第
1の回路構成例と同一の構成要素については、同一の符
号を付し、その詳細な説明は省略することとし、以下、
異なる点を中心に説明することとする。この第2の回路
構成例におけるモータ駆動制御装置は、デューティ比が
特に100%近傍のPWM信号が供給される場合におけ
る動作の信頼性を高めたもので、積分回路17と第1及
び第2のAND回路15,22との間の構成が図1に示
された第1の回路構成例と比較して次述するように異な
るものとなっている。
【0038】まず、図1に示されたPWMデューティ発
生回路5に代えて、マイクロコンピュータ24が設けら
れており、PWM信号と後述するようなコントロール信
号が出力されるようになっている。また、第2のAND
回路22は、3入力を有するものが用いられており、第
1の入力端子には第1の反転回路13の出力信号が、第
2の入力端子には後述する比較器20の出力信号が、さ
らに、第3の入力端子にはマイクロコンピュータ24か
らの後述するようなコントロール信号(図4においては
「CONT SIG」と表記)が、それぞれ印加されるようにな
っている。
【0039】またさらに、先の図1に示された第2の反
転回路14に代わって、比較器20が用いられており、
その反転入力端子には、積分回路17の出力信号が印加
されるようになっている。一方、比較器20の非反転入
力端子には、論理回路用の所定の電源(例えば5v)と
アースとの間に直列接続された第1及び第2の分圧用抵
抗器21a,21bの相互の接続点が接続されている。
そして、これら第1及び第2の分圧用抵抗器21a,2
1bによるいわゆる分圧電圧が基準電圧として印加され
るようになっており、積分回路17の出力信号がその基
準電圧を越えると比較器20からは論理値Lowの信号
が出力されるようになっている。
【0040】また、2つの負論理入力端子を有するNO
R(Not OR)回路23が設けられており、一方の入力端子
には、比較器20の出力信号が、他方の入力端子には、
マイクロコンピュータ24から出力されるコントロール
信号が、それぞれ入力されるようになっている。次に、
タイミング生成回路4Aの動作について、図6及び図7
を参照しつつ説明する。なお、図6及び図7において、
b,c,d,e,f,gは、各々図4に示された同一符
号の箇所を意味するものとする。
【0041】最初に、前提として、マイクロコンピュー
タ24から出力されるPWM信号のデューティ比は10
0%に近いものとする。換言すれば、論理値Highと
なる時間が長く、論理値Lowとなる時間が短い状態で
ある(図6(A)参照)。また、マイクロコンピュータ
24の制御により、コントロール信号が論理値High
として出力されている状態であるとする。かかる前提条
件の下、PWM信号が論理値Lowとなる期間、第1の
反転回路13の出力は、略同一のタイミングで論理値H
ighとなりる(図6(C)参照)。
【0042】一方、積分回路17からは、PWM信号が
論理値Lowとなるのに対応して、その立ち下がり及び
立ち上がりが遅れた信号が出力されることとなる(図6
(B)参照)。そして、この積分回路17の出力信号が
比較器20において、その基準電圧を下回ると、比較器
20の出力は、論理値Highへ立ち上がる一方、積分
回路17の出力が比較器20の基準電圧を越えると、論
理値Highから論理値Lowへ立ち下がる信号が出力
されることとなる(図6(D)参照)。したがって、こ
の比較器20からの論理値Highの出力信号は、その
立ち上がり及び立ち下がりが、PWM信号の立ち下がり
及び立ち下がりに対して先の第1の回路構成例で述べた
オンディレイタイムΔTに相当する時間遅れたものとな
る(図6(A)及び図6(D)参照)。
【0043】NOR回路23には、比較器20からの信
号が印加されると共に、マイクロコンピュータ24から
は、論理値Highのコントロール信号が印加された状
態となっており、その結果、NOR回路23からは、比
較器20の出力が論理値Highとなるのと略同一のタ
イミングで論理値Highとなる信号が出力されること
となる(図6(D)及び図6(E)参照)。そして、第
1のAND回路15においては、図6(C)に示された
ような第1の反転回路13からの出力信号と、図6
(E)に示されたようなNOR回路23からの出力信号
とが印加される結果、PWM信号の立ち下がりに略一致
したタイミングで論理値Lowへ立ち下がり、PWM信
号の立ち上がりからオンディレイタイムΔTに相当する
時間遅れて立ち上がる信号が出力され(図6(A)及び
図6(F)参照)、第1のゲートドライブ回路2へ入力
されることとなる。
【0044】一方、第2のAND回路22においては、
図6(C)に示されたような第1の反転回路13の出力
信号及び図6(D)に示されたような比較器20の出力
信号並びにマイクロコンピュータ24からの論理値Hi
ghのコントロール信号が印加される結果、第1の反転
回路13の出力が論理値Highで、かつ、比較器20
の出力が論理値Highとなる間、論理値Highとな
る信号が出力され(図6(G)参照)、第2のゲートド
ライブ回路3へ入力されることとなる。
【0045】次に、マイクロコンピュータ24からのコ
ントロール信号が論理値Lowである場合のタイミング
生成回路4Aの動作について説明する。この場合、ま
ず、第2のAND回路22の入力信号の一つであるコン
トロール信号が論理値Lowであるため、他の入力信号
の論理値の如何に関わらず、出力は常時論理値Lowと
なる(図6(G)参照)。一方、NOR回路23におい
ても、入力信号の一つであるコントロール信号が常時論
理値Lowで入力されることにより、比較器20の出力
信号のレベルに関わらず、出力信号は常時論理値Low
となり(図6(E)参照)、第1のAND回路15へ印
加されることとなる。
【0046】その結果、第1のAND回路15からは、
第1の反転回路13の出力が論理値Highの間、論理
値Lowとなるような信号が出力され(図6(F)参
照)、第1のゲートドライブ回路2へ入力されることと
なる。したがって、コントロール信号が論理値Lowの
場合、第2のMOS FET11は、第2のゲートドラ
イブ回路3を介して導通状態とされることはなく、常時
非導通状態とされることとなる。
【0047】次に、この第2の回路構成例におけるモー
タ駆動制御装置の全体的な動作について、図5乃至図7
を参照しつつ説明する。図5に示された一連の処理は、
マイクロコンピュータ24により周期的に実行されるよ
うになっているもので、マイクロコンピュータ24によ
る制御動作が開始されると、最初に、PWM制御におけ
る繰り返しパルス信号のデューティ比を算出するPWM
デューティ算出処理が、図示されない例えば、スイッチ
等により設定されたモータ6の所望回転速度に基づいて
行われることとなる(図5のステップ100参照)。
【0048】次いで、フラグFLY CONが、「0」か否か
が判定される(図5のステップ120参照)。ここで、
フラグFLY CONは、フライホイール損失制御を行うか否
か、換言すれば、第2のMOS FET11を先に述べ
たように駆動して環流電流を流通させるか否か識別する
ためのもので、フライホール損失制御を行う場合は
「1」に設定され、フライホイール損失制御を行わない
場合には「0」に設定されるようになっているものであ
る。そして、マイクロコンピュータ24の初期化の際
に、このフラグFLY CONは、「1」に設定されるように
なっている。
【0049】そして、フラグFLY CON=0ではないと判
定された場合(NOの場合)は、後述するステップ20
0の処理が行われる一方、フラグFLY CON=0であると
判定された場合(YESの場合)は、先のステップ10
0における処理において算出されたデューティ比が第1
の所定値(例えば93%)以下か否かが判定される(図
5のステップ140参照)。ステップ140において、
第1の所定値以下(例えば93%以下)であると判定さ
れた場合(YESの場合)には、フラグFLY CON=1と
され(図5のステップ160参照)、続いて、コントロ
ール信号が論理値Highに設定されてマイクロコンピ
ュータ24から出力される(図5のステップ162参
照)と共に、先のステップ100において算出されたデ
ューティ比のPWM信号(図6(A)参照)がマイクロ
コンピュータ24から出力されることとなる(図5のス
テップ260参照)。
【0050】したがって、この場合、タイミング生成回
路4Aにおいては、PWM信号に基づいて、先に図6
(A)乃至図6(G)を用いて説明したような動作とな
り、第1及び第2のMOS FET10,11が、所定
の繰り返し周期で交互に導通状態とされ、モータ6が所
望の回転速度で回転することとなる。そして、第1のM
OS FET10が非導通状態にある間の所定時間、第
2のMOS FET11が導通状態とされ(図6(G)
参照)、第2のMOS FET11を介して環流電流が
流れることとなる。
【0051】一方、先のステップ140において、デュ
ーティ比が第1の所定値以下ではない、この例では、9
3%以下ではないと判定された場合(NOの場合)に
は、先のステップ100で算出されたデューティ比が所
定の割合だけ小さくされてデューティ比の再設定が行わ
れる(図5のステップ180参照)。すなわち、この第
2の回路構成例の場合、先のステップ100で算出され
たデューティ比から6%小さくしたデューティ比に再設
定されることとなる。このように、ステップ100で算
出されたデューティ比を所定の割合だけ小さくして後の
ステップ260で用いるようにするのは、次述するよう
な理由によるものである。
【0052】すなわち、デューティ比が100%近傍と
なると、第1の反転回路13において、入力信号が第1
の反転回路13のいわゆるスレシホールドレベルを過ぎ
らないことがあり、これに起因して、タイミング生成回
路4Aから第1のゲートドライブ回路2へ印加されるP
WM信号のパルス幅がオンディレイタイムΔTの2倍分
だけ増えるという現象を生ずるために、タイミング生成
回路4Aにおけるこのようなパルス幅の増加を考慮して
マイクロコンピュータ24からタイミング生成回路4A
へ入力されるPWM信号のパルス幅を予めその分短く
し、実質的にパルス幅の変化が略無視できるようにする
ためである。なお、ステップ100で算出されたデュー
ティ比を小さくする割合は、上述した6%に限定される
必要はないことは勿論であり、この数値はあくまでも一
例であって、タイミング生成回路4Aの実際の回路素子
の特性等を考慮して適宜設定されるべきものである。
【0053】上述のようにデューティ比が再設定された
後は、コントロール信号が論理値Lowに設定されてマ
イクロコンピュータ24から出力される(図5のステッ
プ182参照)と共に、先のステップ180において設
定されたデューティ比のPWM信号(図7(A)参照)
がマイクロコンピュータ24から出力されることとなる
(図5のステップ260参照)。したがって、この場
合、タイミング生成回路4Aにおいては、PWM信号に
基づいて、先に図7(A)乃至図7(G)を用いて説明
したような動作となり、第1のMOS FET10のみ
が、所定の繰り返し周期で導通状態とされ、モータ6が
所望の回転速度で回転することとなる。なお、この場
合、第2のMOS FET11は、常時非導通状態であ
るため、第2のMOS FET11を介しての環流電流
の流通、すなわちフライホイール損失制御はなされない
が、これによる実質的な影響は殆ど生じない。その理由
は、フライホイール損失制御は、第1のMOS FET
10の非導通時間が長い場合、換言すれば、デューティ
比が小さな場合に有効となるものだからである。
【0054】一方、先のステップ120において、フラ
グFLY CON=0ではないと判定された場合(NOの場
合)は、ステップ200において、ステップ100で算
出されたデューティ比が第2の所定値(例えば95%)
以上であるか否かが判定されることとなる(図5のステ
ップ200参照)。そして、デューティ比が第2の所定
値以上ではないと判定された場合(NOの場合)には、
フライホール損失制御を行うのに何等支障ないとして、
コントロール信号が論理値Highに設定されてマイク
ロコンピュータ24から出力される(図5のステップ2
02参照)と共に、先のステップ100において算出さ
れたデューティ比のPWM信号(図6(A)参照)がマ
イクロコンピュータ24から出力されることとなる(図
5のステップ260参照)。なお、先のステップ140
と上述のステップ200において、それぞれ比較する値
を違えたのは、このようにすることで、いわゆるヒステ
リシス特性を有するようにして、動作の安定を図るため
である。
【0055】一方、ステップ200において、デューテ
ィ比が第2の所定値以上であると判定された場合(YE
Sの場合)には、フライホイール損失制御の必要なしと
して、フラグFLY CON=0とされ(図5のステップ22
0参照)、ステップ100で算出されたデューティ比が
所定の割合だけ小さくされることとなる(図5のステッ
プ240参照)。すなわち、先のステップ180同様
に、ステップ100で算出されたデューティ比から例え
ば6%小さくしたデューティ比に再設定されることとな
る。なお、このようにデューティ比を再設定する理由
は、先に述べたとおりである。
【0056】そして、コントロール信号が論理値Low
に設定されてマイクロコンピュータ24から出力される
(図5のステップ242参照)と共に、先のステップ2
40において設定されたデューティ比のPWM信号(図
7(A)参照)がマイクロコンピュータ24から出力さ
れることとなる(図5のステップ260参照)。したが
って、この場合、タイミング生成回路4Aにおいては、
PWM信号に基づいて、先に図7(A)乃至図7(G)
を用いて説明したような動作となり、第1のMOS F
ET10のみが、所定の繰り返し周期で導通状態とさ
れ、モータ6が所望の回転速度で回転することとなる。
【0057】上述した第2の回路構成例においては、マ
イクロコンピュータ24によりPWM信号発生手段及び
動作制御手段が、タイミング生成回路4によりタイミン
グ生成手段が、第1のゲートドライブ回路2及び通電駆
動回路1により第1の駆動手段が、第2のゲートドライ
ブ回路3及び通電駆動回路1により第2の駆動手段が、
それぞれ実現されたものとなっている。
【0058】なお、上述した回路構成例においては、モ
ータ6に対する通電駆動回路1が単相の例を挙げて説明
したが、いわゆる3相ブリッジに構成されたものや、い
わゆるHブリッジに構成されたものにも、同様に適用す
ることができることは勿論である。
【0059】
【発明の効果】以上、述べたように、本発明によれば、
フライホイール素子の駆動のためのパルス信号の前後に
おけるスイッチング素子を駆動するためのパルス信号と
の時間間隔を、スイッチング素子を駆動するパルス信号
のデューティ比の変化に関わらず、一定の値としたの
で、従来と異なり、いわゆるPWM信号のデューティ比
が増大しても、フライホイール素子の通電時間が短くな
るようなことが回避でき、効率のよいフライホイール損
失制御を行うことができ、フライホイール損失を安定、
かつ、効率よく低減することのできる。
【0060】特に、請求項4及び5記載の発明において
は、上述した効果に加えて、フライホイール損失制御の
要否を選択することが可能となり、より効率のよい駆動
制御ができるという効果を奏するものである。また、請
求項6記載の発明においては、上記効果に加えて、タイ
ミング生成手段をいわゆる論理素子により構成した場合
の回路上の弱点、すなわち、入力されるPWM信号のデ
ューティ比が100%近傍の場合に生ずることのある回
路の不安点な状態を回避することができ、安定した駆動
制御を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における第1の回路構成例
を示す構成図である。
【図2】図1に示された回路構成例におけるタイミング
生成回路の動作を説明するための主要な箇所における信
号のタイミング図であり、図2(A)は入力信号のタイ
ミング図、図2(B)は積分回路の出力信号のタイミン
グ図、図2(C)は第1の反転回路の出力信号のタイミ
ング図、図2(D)は第2の反転回路の出力信号のタイ
ミング図、図2(E)は第1のAND回路の出力信号の
タイミング図、図2(F)は第2のAND回路の出力信
号のタイミング図である。
【図3】図1の点線部分の他の回路構成例を示す構成図
である。
【図4】本発明の実施の形態における第2の回路構成例
を示す構成図である。
【図5】図4に示された回路構成例におけるマイクロコ
ンピュータにより実行される制御手順を示すフローチャ
ートである。
【図6】図4に示された回路構成例において、コントロ
ール信号が論理値Highの場合のタイミング生成回路
の動作を説明するための主要な箇所における信号のタイ
ミング図であり、図6(A)は入力信号のタイミング
図、図6(B)は積分回路の出力信号のタイミング図、
図6(C)は第1の反転回路の出力信号のタイミング
図、図6(D)は比較器の出力信号のタイミング図、図
6(E)はNOR回路の出力信号のタイミング図、図6
(F)は第1のAND回路の出力信号のタイミング図、
図6(G)は第2のAND回路の出力信号のタイミング
図である。
【図7】図4に示された回路構成例において、コントロ
ール信号が論理値Lowの場合のタイミング生成回路の
動作を説明するための主要な箇所における信号のタイミ
ング図であり、図7(A)は入力信号のタイミング図、
図7(B)は積分回路の出力信号のタイミング図、図7
(C)は第1の反転回路の出力信号のタイミング図、図
7(D)は比較器の出力信号のタイミング図、図7
(E)はNOR回路の出力信号のタイミング図、図7
(F)は第1のAND回路の出力信号のタイミング図、
図7(G)は第2のAND回路の出力信号のタイミング
図である。
【符号の説明】
1…通電駆動回路 2…第1のゲートドライブ回路 3…第2のゲートドライブ回路 4…タイミング生成回路(第1の回路構成例) 4A…タイミング生成回路(第2の回路構成例) 5…PWMデューティ比発生回路 6…モータ 24…マイクロコンピュータ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源とアースとの間にスイッチング素子
    とモータとが直列接続される一方、前記モータと並列に
    フライホイール素子が接続され、前記スイッチング素子
    がPWM制御されると共に、前記スイッチング素子が非
    導通状態にある間、前記フライホイール素子が導通状態
    とされるよう構成されてなるモータ駆動制御装置におけ
    る駆動制御方法であって、 前記PWM制御におけるデューティ比の変化に関わら
    ず、前記スイッチング素子が非導通状態となった時点か
    ら所定時間経過後に前記フライホイール素子を導通状態
    とし、前記スイッチング素子が再び導通状態とされる時
    点より前記所定時間前に前記フライホイール素子を非導
    通状態とすることを特徴とするモータ駆動制御装置にお
    ける駆動制御方法。
  2. 【請求項2】 電源とアースとの間にスイッチング素子
    とモータとが直列接続される一方、前記モータと並列に
    フライホイール素子が接続され、前記スイッチング素子
    がPWM制御されると共に、前記スイッチング素子が非
    導通状態にある間、前記フライホイール素子が導通状態
    とされるよう構成されてなるモータ駆動制御装置であっ
    て、 前記PWM制御のためのPWM信号を発生するPWM信
    号発生手段と、 前記PWM信号発生手段の出力信号を所定時間遅延させ
    た信号と、前記PWM手段の出力信号を基に、前記スイ
    ッチング素子をPWM制御するための新たなPWM信号
    と、前記スイッチング素子が非導通状態とされる間にお
    いて、前記フライホイール素子を導通状態とするための
    信号とを生成するタイミング生成手段と、 前記タイミング生成手段の出力信号に応じて前記スイッ
    チング素子を駆動する第1の駆動手段と、 前記タイミング生成手段の出力信号に応じて前記フライ
    ホイール素子を駆動する第2の駆動手段と、 を具備してなることを特徴とするモータ駆動制御装置。
  3. 【請求項3】 タイミング生成手段は、PWM信号発生
    手段の出力信号を所定時間だけ遅延させた信号と、前記
    PWM信号発生手段の出力信号の論理和により得られた
    信号を新たなPWM信号として第1の駆動手段へ出力す
    る一方、 PWM信号発生手段の出力信号を所定時間だけ遅延さ
    せ、かつ、極性反転した信号と、前記PWM信号発生手
    段の出力信号を極性反転した信号との論理和により得ら
    れた信号を第2の駆動手段へ出力することを特徴とする
    請求項2記載のモータ駆動制御装置。
  4. 【請求項4】 タイミング生成手段は、フライホイール
    損失制御の有無を選択するための外部入力されるコント
    ロール信号が所定の論理出力状態にある場合、第2の駆
    動手段への出力を停止することを特徴とする請求項3記
    載のモータ駆動制御装置。
  5. 【請求項5】 モータの所望の回転速度に応じたPWM
    信号のデューティ比が所定値以上の場合、フライホイー
    ル損失制御を停止させるためのコントロール信号をタイ
    ミング生成手段へ出力する動作制御手段を設けたことを
    特徴とする請求項4記載のモータ駆動制御装置。
  6. 【請求項6】 PWM信号発生手段は、モータの所望回
    転速度に対して所定の条件により算出されたPWM信号
    のデューティ比が所定値以上の場合に、当該算出された
    PWM信号のデューティ比を所定の割合小さくしてタイ
    ミング生成手段へ出力することを特徴とする請求項4ま
    たは5記載のモータ駆動制御装置。
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