JP7215962B2 - 電磁誘導加熱装置 - Google Patents

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Description

本発明は、安価な構成でコンデンサのリップル電流を低減できる電磁誘導加熱装置(IHクッキングヒータ)に関する。
近年、火を使わずに鍋などの金属製の被加熱物を加熱するインバータ方式の電磁誘導加熱装置(IHクッキングヒータ)が広く用いられるようになってきている。IHクッキングヒータは、加熱コイルに高周波電流を流し、コイルに近接して配置された鉄やステンレスなどの材質で作られた鍋に渦電流を発生させ、鍋自体の電気抵抗により発熱させるものである。このように、IHクッキングヒータは、火を使わずに調理でき、安全性や調理環境の快適性が高いため、ガスレンジに代わって普及が急速に高まっている。
IHクッキングヒータでは、ガラス製のトッププレートの下側に加熱コイルが配置され、加熱コイルには、商用系統電源をコンバータにより直流電圧に変換した後、インバータにより高周波電流を変換し供給する。コンバータとインバータとの間には、コンデンサが配置され、インバータに印加される電圧を平滑する。コンデンサは、小型で大容量化できる電解コンデンサが用いられる。
電磁誘導加熱装置では、コンバータからコンデンサへ流れる直流電流と、コンデンサからインバータへ流れる直流電流の充放電電流(以下、「リップル電流」とする)が流れる。電解コンデンサは、リップル電流が大きくなると、等価直列抵抗の発熱により寿命が短くなるため、コンデンサ容量を大きくすることにより発熱を抑制する必要があり電磁誘導加熱装置が大型化してしまう問題がある。
そこで、特許文献1では、コンデンサと直列に接続された抵抗を用いて、コンデンサに流れるリップル電流を検出し、リップル電流の平均値を低減させる発明を開示している。
特開2006-67754号公報
しかし、特許文献1では、一般的な電磁誘導加熱装置のコンバータやインバータの制御には不要な、コンデンサに流れるリップル電流を検出するためだけに専用の電流検出器を設ける必要がありコストアップになる。また、リップル電流を平均的に低減できるものの、パルス状の瞬時充放電電流(すなわち、リップル電流の最大値)を抑制することについて考慮されていない。
そこで、本発明は、上記従来の課題を解決するもので、リップル電流を検出すための電流検出器を用いることなく、コンデンサに流れるリップル電流を低減できる電磁誘導加熱装置を提供することである。
上記問題を解決するため、本発明の電磁誘導加熱装置では、被加熱物を誘導加熱する加熱コイルと、スイッチング素子と、ダイオードと、チョークコイルを有し、商用電源から供給される交流電圧を直流電圧に変換して出力するコンバータ回路と、該コンバータ回路の出力端子間に接続され、前記加熱コイルと共振コンデンサを直列接続した直列共振回路と、二つのスイッチング素子の直列接続回路と、を有し、該コンバータ回路から供給される直流電圧を高周波の交流電圧に変換して、前記加熱コイルに供給するインバータ回路と、前記コンバータ回路と前記インバータ回路を制御する制御回路と、を具備し、前記制御回路は、前記コンバータ回路のスイッチング素子のターンオフ時刻と、前記インバータ回路の一方のスイッチング素子のターンオフ時刻との間に、遅延時間を設け、さらに、前記コンバータ回路のスイッチング素子のターンオフ時刻と、前記インバータ回路の他方のスイッチング素子のターンオフ時刻との間にも、遅延時間を設ける。
本発明の電磁誘導加熱装置は、リップル電流を検出する専用の電流検出器を用いることなく、コンデンサに流れるリップル電流を低減できる電磁誘導加熱装置を提供することである。
実施例1の電磁誘導加熱装置のブロック図である。 実施例1の電磁誘導加熱装置の電力変換回路構成図である。 各被加熱物の抵抗値と鉄に対するインダクタンス比率を示す図である。 実施例1の電磁誘導加熱装置のコンバータ回路の動作波形である。 実施例1の電磁誘導加熱装置のインバータ動作波形である。 実施例1の電磁誘導加熱装置の入力電力の周波数特性である。 実施例1の電磁誘導加熱装置の入力電力のDuty特性である。 実施例1の制御未適用時のコンデンサリップル電流波形である。 実施例1の制御未適用時の動作波形である。 実施例1の制御適用時のコンデンサリップル電流波形である。 実施例1の制御適用時の動作波形である。 実施例1の遅延時間とコンデンサリップル電流の関係図である。 実施例2の電磁誘導加熱装置のインバータ回路構成図である。 実施例2の電磁誘導加熱装置のインバータ動作波形である。 実施例2の電磁誘導加熱装置の入力電力の周波数特性である。 実施例3の電磁誘導加熱装置のコンバータ回路の回路構成図である。 実施例3のコンバータ回路の動作波形である。 実施例4の電磁誘導加熱装置の回路構成図である。 実施例4のチョークコイルのバイアス電圧とインダクタンス値の関係図である。
以下、図面を用いながら本発明の実施例を説明する。
図1~図12を用いて、本発明の実施例1の電磁誘導加熱装置を説明する。
図1は、実施例1の電磁誘導加熱装置のブロック図である。ここに示すように、本実施例の電磁誘導加熱装置は、商用電源ACに接続された、3つの電力変換回路100、200、300、ドライブ回路61、62、共振電流検出回路63、直流電圧検出回路64、入力電流検出回路65、制御回路70、入力電力設定部71を備えている。そして、各電力変換回路内の加熱コイル6により、図示しないトッププレート上に載置された鍋などの被加熱物を加熱する。なお、各電力変換回路の構成は同等であるので、以下では、電力変換回路100を代表して説明する。
図1に示すように、電力変換回路100は、整流回路10、コンバータ回路20、インバータ回路50、加熱コイル電流検出器S1、入力電流検出器S2によって構成されている。
整流回路10は、商用電源ACから供給された商用交流電圧を全波整流するものである。コンバータ回路20は、整流回路10の正電極p点と負電極n点との間に接続されており、商用電源ACから供給される商用交流電圧を直流電圧に変換し、インバータ回路50に供給する。
インバータ回路50は、電流共振インバータ30と、直流共振回路40を有している。電流共振インバータ30は、コンバータ回路20で直流に変換された電圧を高周波の交流電圧に変換して直流共振回路40に印加する。なお、電流共振インバータ30の詳細構造は後述する。直流共振回路40は、加熱コイル6と共振コンデンサ7の直列回路であり、加熱コイル6には電流共振インバータ30から高周波電力が供給される。加熱コイル電流検出器S1は、直流共振回路40に流れる電流を検出する。
整流回路10の入力側に設けられた入力電流検出器S2の出力値は、入力電流検出回路65で検出され、検出結果は制御回路70に送られる。また、コンバータ回路20の出力電圧は、直流電圧検出回路64で検出され、検出結果は制御回路70に送られる。インバータ回路50内の加熱コイル電流検出器S1の出力値は、共振電流検出回路63で演算され、演算結果は制御回路70に送られる。入力電力設定部71は、使用者が入力電力(火力)を設定するインターフェースであり、設定された火力に応じた信号を制御回路70に送る。制御回路70では、共振電流検出回路63からの演算結果と入力電力設定部71からの信号に応じた駆動信号を生成する。ドライブ回路61は、駆動信号に基づいて、電流共振インバータ30を制御するドライブ信号波形を生成する。また、入力電流検出回路65からの検出結果と直流電圧検出回路64の検出値及び入力電力設定部71からの信号に応じた駆動信号を生成する。一方、ドライブ回路62は、駆動信号に基づいて、コンバータ回路20を制御するドライブ信号波形を生成する。
次に、コンバータ回路20の詳細について説明する。コンバータ回路20では、入力電圧と電流の位相差をゼロに近づけるように制御する必要がある。これを力率改善(PFC:Power Factor Correction)制御という。PFC制御を行う理由としては、商用電源周波数の高調波が商用電源側に大量に流出すると、電力の送配電設備(進相コンデンサなど)を損傷させるなどの問題を抑制するためである。
次に、電流共振インバータ30について説明する。一般に、IHクッキングヒータでは、共振型インバータを用いる。共振型のインバータ回路は、電流共振インバータ30の駆動周波数fs > 直流共振回路40の共振周波数frに設定し、共振負荷の特性を誘導性にすることで、直流共振回路40に流れる電流が電流共振インバータ30の出力電圧に対し遅れ位相になるように制御するインバータである。これにより、電流共振インバータ30での損失増加を抑制している。すなわち、図1では、直流共振回路40に流れる電流ILが、電流共振インバータ30と直流共振回路40の接続点である出力端子t点の電圧に対して遅れ位相になるように制御することで電流共振インバータ30の損失を抑制することができる。
しかしながら、駆動周波数fsを固定した状態で、電流共振インバータ30の導通期間を変化させ電力制御を行うと、電流共振インバータ30の導通期間に電流ILの極性が反転し、電流ILが電流共振インバータ30の出力電圧より進み位相になる進相モードへ移行する場合もある。進相モードは電流共振インバータ30の損失増加を招くので、共振型のインバータでは避けなければならないモードである。
図2は本実施例の電磁誘導加熱装置の具体的な回路構成である。ここに示すように、本実施例の電磁誘導加熱装置は、商用電源ACに、整流回路10、コンバータ回路20、電流共振インバータ30、直流共振回路40を順次接続した構成である。より詳細には、ダイオードブリッジ1とLCフィルタで構成される整流回路10を介して昇圧チョッパ方式のコンバータ回路20に接続され、コンバータ回路20の出力にハーブブリッジ回路で構成した電流共振インバータ30を接続し、負荷である直流共振回路40を接続する構成である。
図2において、整流回路10は、商用電源ACからの交流電圧を直流電圧に変換して、コンバータ回路20に供給するものであり、交流電圧を整流するダイオードブリッジ1とインダクタ2及びフィルタコンデンサ3で構成された平滑回路からなる。そして、フィルタコンデンサ3の正電極p点と負電極n点との間に、電力変換回路100のコンバータ回路20が接続され、コンバータ回路20の出力点pとn点間に電流共振インバータ30が接続される。
電力変換回路100のコンバータ回路20は、パワー半導体スイッチング素子であるIGBT11とダイオード12が直列に接続されている。IGBT11のコレクタ端子とダイオード12のアノード端子が接続されている。IGBT11にはダイオード21が逆並列にされており、IGBT11のコレクタ端子にダイオード21のカソード端子、エミッタ端子にアノード端子が接続さている。なお、ダイオード21は省略しても良い。電流検出器S2は入力電流を検出し、入力電力の演算や力率改善制御に用いられる。直流電圧検出回路64はコンバータの出力電圧を検出し、インバータ回路50の電力制御に用いられる。
電力変換回路100の電流共振インバータ30は、パワー半導体スイッチング素子であるIGBT13とIGBT14が直列に接続されて構成される。IGBT13、14にはそれぞれダイオード23、24が逆方向に並列接続されており、各IGBTのコレクタ端子に各ダイオードのカソード端子、エミッタ端子にアノード端子が接続されている。以下では、IGBT13とダイオード23で構成される回路を上アームと称し、IGBT14とダイオード24で構成される回路を下アームと称する。また、IGBT13、14にはそれぞれ並列にスナバコンデンサ25、26が接続されている。スナバコンデンサ25、26は、IGBT13またはIGBT14のターンオフ時の遮断電流によって充電あるいは放電される。スナバコンデンサ25、26の容量は、IGBT13、14のコレクタとエミッタ間の出力容量より十分に大きいため、ターンオフ時に両IGBTに印加される電圧の変化は低減され、ターンオフ損失は抑制される。
IGBT13、14の接続点である出力端子t点と整流回路10の正電極p点および負電極n点には直流共振回路40が接続されている。本実施例の直流共振回路40は、加熱コイル6と共振コンデンサ7、8で構成される。ここで、出力端子t点から加熱コイル6に向かって流れる方向を共振電流ILの正方向とする。
加熱コイル電流検出器S1は、直流共振回路40に流れる電流を検出する。共振電流検出回路63は、加熱コイル電流検出器S1の出力信号レベルを制御回路70の入力レベルに適した信号に変換する。入力電流検出回路65は入力電流検出器S2の出力信号レベルを制御回路70の入力レベルに適した信号に変換する。
制御回路70は、入力電流検出回路65で検出した入力電流と、共振電流検出回路63で検出した共振電流の関係から被加熱物の材質や状態を判断し、加熱動作の開始又は停止を行う。被加熱物の判別は、磁性体と非磁性体とに区別する。区別する方法としては、加熱前に低電力(300W程度)で通電を行う。そのときの共振電流ILまたはIGBT13、14の電流値を検出し、その電流値により、被加熱物の材質を判別する。電流値が小さい場合には鉄などの磁性体、電流値が大きい場合は、非磁性ステンレスやアルミニウム、銅といった非磁性体の被加熱物と判別する。図3に周波数20kHzにおける各被加熱物の抵抗値を示す。図3のように、非磁性ステンレスでは鉄の1/3、アルミニウム1/20、銅では約1/25の抵抗値となる。
また、制御回路70は、入力電力設定部71からの信号に応じて、コンバータ回路20のIGBT11の導通期間を、ドライブ回路62を介して設定し、力率改善制御及び出力電圧制御を行う。電流共振インバータ30のIGBT13、14の導通期間を、ドライブ回路61を介して設定し入力電力を制御する。材質の検知は、過電流や過電圧の発生を防ぐために低電力かつ短時間で実施する必要がある。
ここで、図2に示すように、コンバータ回路20のIGBT11に流れる電流をIc0、IGBT11のコレクタ、エミッタ間電圧をVc0、ダイオード12に流れる電流をId、チョークコイル5に流れる電流をIL1、コンデンサ4の電圧をVcとする。また、インバータ回路20の上アームに流れる電流をIc1、下アームに流れる電流をIc2、加熱コイル6に流れる電流をILとする。さらに、上アームのIGBT13のコレクタ、エミッタ間の電圧をVc1、下アームのIGBT14のコレクタ、エミッタ間の電圧をVc2、共振コンデンサ8の共振電圧をVc3、共振コンデンサ7の共振電圧をVc4とする。
次に、本実施例のコンバータ回路20の動作について説明する。図4は本実施例のコンバータ回路20の動作波形であり、電流不連続モードにおけるコンバータ動作である。
(モード1) チョークコイル電流IL1がゼロ電流の状態でIGBT11をターンオンすると電流Ic0が流れ始める。この時チョークコイル電流がゼロであるためIGBTもゼロ電流から流れ始めるため、損失の発生しないZCSターンオンとなる。IGBT11に流れる電流Ic0は、入力電圧値とチョークコイルのインダクタンス値で決まるdi/dtで上昇する。
(モード2) コンデンサ電圧Vcと制御回路から指令される指令電圧の関係より決定したパルス幅でIGBT11がターンオフする。ターンオフするとIGBT11に流れていた電流はダイオード12に転流し、コンデンサ4及び電流共振インバータ30に流れる。この時IGBT11はハードスイッチング動作となる。ダイオード12に流れるは徐々に減少し、ゼロ電流になる。
(モード3) チョークコイル5に電流が流れない期間である。この時IGBT11のコレクタ電圧Vc0は入力電圧になり、ダイオード12には出力電圧Vcと入力電圧の差分が逆バイアスされた状態となる。
以上のモード1からモード3の動作を繰り返すことで、コンバータ回路20では、交流電圧を直流電圧に変換する。なお、IGBT11のパルス幅は入力電圧と出力電圧の関係により決定する。
次に、本実施例の電流共振インバータ30の動作について説明する。図5は本実施例のインバータ回路50のモード1から4までの動作波形を示す。なお、何れのモードにおいても、IGBT13およびIGBT14はデッドタイム期間を設け、相補に駆動する。
図5に示すように、加熱コイル6には、正弦波状のコイル電流ILが流れており、この共振周波数frは、式1に示すように、加熱コイル6のインダクタンス値L、共振コンデンサ7および共振コンデンサ8から決定される。
Figure 0007215962000001
以下で、モード1~モード4における詳細な動作を説明する。
(モード1) IGBT13の電流Ic1の電流が0Aとなるタイミングからモード1が始まるものとする。モード1開始時にはIGBT13に電流は流れていないが、IGBT13はすでにオンしているため、モード1開始直後からIGBT13に電流Ic1が流れ始める。このときIGBT13の両端電圧(コレクタ端子、エミッタ端子間電圧Vc1)は0Vであるため、IGBT13には損失が発生しないZVZCSターンオンとなる。
(モード2) IGBT13を遮断しモード2になると、ILはコンデンサ4、スナバコンデンサ25、加熱コイル6、共振コンデンサ8の経路と、加熱コイル6、共振コンデンサ7、スナバコンデンサ25の経路と、加熱コイル6、共振コンデンサ8、スナバコンデンサ26の経路に流れる。このとき、スナバコンデンサ25は充電され、スナバコンデンサ26は放電される。これにより、IGBT13の両端電圧は緩やかに上昇し、ZVSターンオフとなり、スイッチング損失を小さくできる。
スナバコンデンサ25の電圧Vc1が電源電圧(p-o間電圧)以上になると、スナバコンデンサ26の電圧Vc2は0Vとなり、ダイオード24がオンし、加熱コイル電流ILが流れ続ける。ダイオード24に電流が流れている期間にIGBT14にオン信号を入力する。
(モード3) IGBT14の電流Ic2の電流が0Aとなるタイミングからモード3が始まるものとする。モード3開始時にはIGBT14に電流は流れていないが、IGBT14はすでにオンしているため、モード3開始直後からIGBT14に電流Ic2が流れ始める。このときIGBT14の両端電圧(コレクタ端子、エミッタ端子間電圧Vc2)は0Vであるため、IGBT14には損失が発生しないZVZCSターンオンとなる。
(モード4) IGBT14を遮断しモード4になると、ILは加熱コイル6、スナバコンデンサ26、コンデンサ4、共振コンデンサ7の経路と、加熱コイル6、スナバコンデンサ26、共振コンデンサ8の経路と、加熱コイル6、スナバコンデンサ25、共振コンデンサ7の経路に流れる。このとき、スナバコンデンサ26は充電され、スナバコンデンサ25は放電される。これにより、IGBT14の両端電圧は緩やかに上昇し、ZVSターンオフとなり、スイッチング損失を小さくできる。
以上のモード1から4までの動作を繰り返し、加熱コイル6に高周波電流を流すことで、加熱コイル6から磁束を発生させる。この磁束により加熱コイル6の上に配置された鍋に渦電流が流れ、鍋自体が誘導加熱によって発熱する。
次に電力制御方法について説明する。図6に周波数と入力電力の関係を示す。IHクッキングヒータは共振現象を利用して加熱コイルに高周波の大電流を流す。このため入力電力の周波数特性は、共振特性を示す。図3に示すように鉄鍋の抵抗は大きいため共振Qが小さくなり、なだらかな共振特性を示す。一方、アルミや銅といった低抵抗の材質では共振Qが大きくなるため、急峻な共振特性を示す。共振Qが小さい鉄鍋などは、ゆるやかな共振特性を利用して、周波数による電力制御が可能である。
また、図7にIGBT11のDutyと入力電力の関係を示す。共振Qが小さい鉄鍋などではDutyによる電力制御も可能である。一方、アルミなどの急峻な共振特性の場合は、周波数制御やDuty制御では難しく、コンデンサ4の電圧を制御することで電力を制御することができる。
次に、図8から図11を用いて、コンデンサ4に流れるリップル電流を低減する方法について説明する。
まず、図8に本実施例のリップル低減制御を適用しない場合の動作波形を示す。図8に示す波形は、商用半周期(10ms)期間のコンデンサ4に流れるリップル電流の包絡線波形である。条件は入力電力3.2kW、コンバータ周波数及びインバータ周波数は20kHzである。このときのコンデンサ4に流れる電流の実効値は約20Armsである。
図9にコンデンサ4の電流ピーク付近での拡大波形を示す。図9に示す波形は、IGBT11電流、ダイオード12電流、IGBT14電流、コンデンサ4電流の各電流である。ここに示すように、IGBT11とIGBT14を同じ時刻t0でターンオフすると、チョークコイル5に流れる電流が、ダイオード12、コンデンサ4に流れる。また、加熱コイル6に流れる電流は、スナバコンデンサ26、ダイオード23、コンデンサ4に流れる。したがって、コンデンサ4電流はコンバータからの出力する電流とインバータの環流電流が合計され、例えば、70Aもの大きな電流が流れる。
一方、図10にリップル低減制御を適用した場合の動作波形を示す。図10に示す波形は、商用半周期(10ms)期間のコンデンサ4に流れるリップル電流の包絡線波形である。条件は、図8と同様に、入力電力3.2kW、コンバータ周波数及びインバータ周波数は20kHzである。この時のコンデンサ4に流れる電流は16Armsであり、本実施例の制御を適用しない図8に比べコンデンサ電流を20%低減できる。
図11にコンデンサ4の電流ピーク付近での拡大波形を示す。図11に示す波形は、IGBT11電流、ダイオード12電流、IGBT14電流、コンデンサ4電流の各電流である。ここに示すように、IGBT11のターンオフ時刻をt0、IGBT14のターンオフ時刻をt1とすることで、インバータ回路50のIGBTのターンオフ時刻をコンバータ回路20のIGBTのターンオフ時刻から遅延させると、コンバータ回路20の出力電流がインバータ回路50の入力電流となり、コンデンサ4に流れる電流が小さくなる。このようにコンバータIGBT11のターンオフ時刻t0に対してインバータIGBT14のターンオフ時刻t1を遅延させることでコンデンサ4のリップル電流を、例えば、45A程度に低減することができる。
次に、最適な遅延時間について説明する。図12に遅延時間とコンデンサ4のリップル電流の関係を示す。図12はコンバータ回路20および電流共振インバータ30の周波数は20kHz、22kHzを示している。遅延時間tdはIGBT11のターンオフ時刻t0からIGBT14のターンオフ時刻t1までの時間とする。20kHzにおいて、コンデンサ4のリップル電流は、遅延時間0μs及び25μsが最大値(20Arms)となり、12.5μsが最小値(16Arms)になっている。一方、周波数22kHzでは遅延時間0μs及び22.7μsが最大値(20Arms)となり、11.4μs(15.7Arms)が最小値になる。インバータ周波数20kHzの周期は50μsであり、22kHzでは約45.5μsである。また、図12から分かる通り、リップル電流値の繰り返し周期はインバータ周波数の半周期である。つまり、インバータ周波数の周期をTとし、nを自然数とすると、最小リップルの遅延時間Tdmは式2で表せる。
Figure 0007215962000002
なお、以上では、コンバータ回路20のIGBT11のターンオフ時刻t0と、インバータ回路50の下アームのIGBT14のターンオフ時刻t1の関係に着目して説明したが、インバータ回路50の上アームと下アームは相補的に駆動されるものであり、IGBT13とIGBT14は半周期ずれてターンオフする関係にあるため、IGBT11のターンオフ時刻t0と下アームのIGBT14のターンオフ時刻t1の関係をリップル電流を抑制するように適正化すれば、IGBT11のターンオフ時刻t0と上アームのIGBT13のターンオフ時刻t2の関係も適正化されることになる。
以上で説明した本実施例の電磁誘導加熱装置によれば、リップル電流を検出するための専用センサを用いることなく、コンデンサに流れるリップル電流を低減できるため、コンデンサ容量を小さくでき、回路の小型化、低コスト化が可能となり、安価な電磁誘導加熱装置を提供することができる。
次に、図13を用いて、本発明の実施例2の電磁誘導加熱装置を説明する。なお、実施例1との共通点は重複説明を省略する。
図13は、実施例2の電磁誘導加熱装置の回路構成である。実施例1のインバータ回路50は電流共振インバータ30を備えていたが、本実施例のインバータ回路50は電圧共振インバータ31を備えている。本実施例の電圧共振インバータ31は、並列共振回路41とIGBT13の直列回路であり、並列共振回路41は、加熱コイル6と共振コンデンサ9の並列回路である。また、IGBT15には逆並列にダイオード229が接続されている。
次に、図13を用いて、通常の加熱動作を説明する。ここで、加熱コイル6の電流の向きは、図13の矢印方向を正とする。
(モード1) IGBT13のオフからIGBT13のコレクタ電圧のピークまでの期間である。モード1において、IGBT13をオフすると、IGBT13に流れていた電流が遮断され、加熱コイル6に蓄えられていたエネルギーにより、加熱コイル6と共振コンデンサ9の経路に電流が流れる。この時、IGBT13のコレクタ電圧が正弦波状に上昇し、ゼロ電圧スイッチング(以下、ZVS)となる。
(モード2) IGBT13のコレクタ電圧のピークから0Vになるまでの期間である。モード2において、IGBT13のコレクタ電圧がピークになると、加熱コイル6の電流が正から負に切り替わり、電流の向きが反転し、共振コンデンサ9、加熱コイル6の経路に電流が流れる。
(モード3) ダイオード29の通電期間である。モード3において、共振コンデンサ7が放電され、IGBT13のコレクタ電圧が0Vになると、ダイオード29がオンし、加熱コイル6、フィルタコンデンサ3、ダイオード29の経路に電流が流れる。このダイオード29の通電期間内にIGBT13のゲートをオンする。
(モード4) IGBT13の通電期間である。モード4において、加熱コイル6のエネルギーがなくなると、加熱コイル電流が負から正に切り替わる。このときIGBT13はすでにゲートがオンしているため電流が流れ始める。このときスイッチング損失の発生しないZVSになる。電流はフィルタコンデンサ3、加熱コイル6、IGBT13の経路と商用電源AC、整流回路10、インダクタ2、加熱コイル6、IGBT13、整流回路2の経路に流れる。
以上のモード1からモード4を繰り返し動作することで、加熱コイル6に高周波の交流電流が流れ、鍋を加熱する。
図15に周波数と入力電力の関係を示す。本実施例は加熱コイル6と共振コンデンサ9が並列に接続される並列共振回路41となっている。したがって、図15に示す周波数特性は下に凸になる特性を示す。並列共振においては共振点での電力が最低電力となり、周波数を下げることで電力を制御することができる。
以上で説明したように、電圧共振インバータを用いた本実施例においても、コンバータIGBT11のターンオフ時刻からインバータIGBT13のターンオフ時刻の遅延時間を式1にすることで、コンデンサ4のリップル電流を低減することができる。これによりコンデンサの小型化、低コスト化が可能となる。
図16を用いて、本発明の実施例3の電磁誘導加熱装置を説明する。なお、上述した実施例との共通点は重複説明を省略する。
図16は、実施例3の電磁誘導加熱装置のコンバータ回路構成である。本実施例では、電流共振インバータ30を内蔵する実施例1のインバータ回路50の入力側に、実施例1のコンバータ回路20と同等のコンバータ回路20a、20bを並列配置した構成である。
図17は、インターリーブを適用した2相のコンバータの駆動波形を示す。図17の波形は、上からコンバータ回路20aのIGBT11aのゲート電圧、コンバータ回路20bのIGBT11bのゲート電圧、コンバータ回路20aのチョークコイル5aの電流IL1、コンバータ回路20bのチョークコイル5bの電流IL2、両チョークコイルの合計電流(IL1+IL2)、コンバータ回路20aのダイオード12aの電流ID1、コンバータ回路20bのダイオード12bの電流ID2、ダイオードの合計電流(ID1+ID2)である。
本実施例では、2つのコンバータ回路20a、20bのスイッチング素子であるIGBT11a、IGBT11bを180度逆位相で動作する。各コンバータ回路の動作については、実施例1の動作と同様のため、説明は割愛する。図16のように構成した場合、インバータ回路50の入力電流は、2つのインダクタ電流IL1およびIL2の和である。チョークコイル5aとチョークコイル5bのリップル電流は逆位相であるため、互いに打ち消しあい、入力リップル電流は小さくなり、Dutyが50%のとき、入力リップル電流が最も小さくなる。コンデンサ4aの電流は、2つのダイオード電流の和ID1+ID2からINV電流Iinvを引いたものである。本実施例のようなインターリーブ方式では、リップル電流は、2倍の周波数になるため、コンデンサ4aの内部抵抗や配線抵抗の増加する可能性がある。そこで各コンバータ回路のターンオフ時刻とインバータ回路50のターンオフ時刻のタイミング設定することで、コンデンサ4aのリップル電流を低減する。具体的には、第一の遅延時間td1をコンバータ回路20aのIGBT11aのターンオフ時刻からインバータ回路50の下アームのIGBT14のターンオフ時刻とし、第二の遅延時間td2をコンバータ回路20bのIGBT1bのターンオフ時刻からインバータ回路50の上アームのIGBT13のターンオフ時刻とすることで、実施例1と同様の効果を得ると共に、インバータの上下IGBTのターンオフ遅延時間を設定できるため、2倍の周波数に対しても効果があり、コンデンサ4のリップル電流をさらに低減することができる。
次に、図18を用いて、本発明の実施例4の電磁誘導加熱装置を説明する。なお、上述した実施例との共通点は重複説明を省略する。
図18は、実施例4の電磁誘導加熱装置の回路構成である。本実施例と実施例1との違いは、コンバータ20の2次巻線を備えたチョークコイル5cと、チョークコイル5cに電圧を印加するバイアス回路66を備えた点である。コンバータ及びインバータの動作は実施例1乃至3と同様のため説明を割愛する。
電流不連続モードや電流臨界モードでは、PFC制御を行うと入力電圧と出力電圧の関係や出力電力によりコンバータIGBTのDutyや周波数が変化するため設定条件を超えたDutyや周波数になることがある。設定条件を超えてしまうと、電流不連続モードや電流臨界モードの動作にならず、電流連続モードの領域になってしまう。モードの違いによりPFCの制御方法が異なるため、動作不安定になり所望のPFC制御や出力電圧制御ができなくなる問題がある。また、実施例1乃至3に記載したリップル低減制御を行った場合、インバータ周波数と同期するため、コンバータ周波数も大きく変化する。また、電磁誘導加熱装置のインバータは駆動周波数による電力制御も行っているため、積極的に周波数が変化する。図19にバイアス電圧とインダクタンス値の関係を示す。コンバータの制御方式を電流不連続もしくは電流臨界モードの場合やリップル電流低減制御を用いた場合、周波数に応じてバイアス電圧を制御することでインダクタのインダクタンス値を制御することが可能になる。これによりPFC制御や出力電圧制御、入力電圧制御により周波数が変動しても最適なインダクタンス値でコンバータを制御することができるため安定した動作が可能になる。また、リップル低減制御において、電力制御によりインバータ周波数が変動しても周波数に適したインダクタンス値に設定することが可能になるため効率よくコンデンサのリップル電流を低減することができる。
1 ダイオードブリッジ
2 インダクタ
3 フィルタコンデンサ
4 コンデンサ
5、5a、5b、5c チョークコイル
6 加熱コイル
7、8、9 共振コンデンサ
10 整流回路
11、13、14、15 IGBT
12、21、23、24、29 ダイオード
20、20a、20b コンバータ回路
30 電流共振インバータ
31 電圧共振インバータ
25、26 スナバコンデンサ
40 直列共振回路
41 並列共振回路
50 インバータ回路
61、62 ドライブ回路
63 共振電流検出回路
64 直流電圧検出回路
65 入力電流検出回路
70 制御回路
71 入力電力設定部
100、200、300 電力変換回路
S1 加熱コイル電流検出器
S2 入力電流検出器

Claims (6)

  1. 被加熱物を誘導加熱する加熱コイルと、
    スイッチング素子と、ダイオードと、チョークコイルを有し、商用電源から供給される交流電圧を直流電圧に変換して出力するコンバータ回路と、
    該コンバータ回路の出力端子間に接続され、前記加熱コイルと共振コンデンサを直列接続した直列共振回路と、二つのスイッチング素子の直列接続回路と、を有し、該コンバータ回路から供給される直流電圧を高周波の交流電圧に変換して、前記加熱コイルに供給するインバータ回路と、
    前記コンバータ回路と前記インバータ回路を制御する制御回路と、を具備し、
    前記制御回路は、前記コンバータ回路と前記インバータ回路の駆動周波数を同期させるとともに、前記コンバータ回路のスイッチング素子のターンオフ時刻と、前記インバータ回路の一方のスイッチング素子のターンオフ時刻との間に、遅延時間を設け、さらに、前記コンバータ回路のスイッチング素子のターンオフ時刻と、前記インバータ回路の他方のスイッチング素子のターンオフ時刻との間にも、遅延時間を設けることを特徴とする電磁誘導加熱装置。
  2. 請求項1に記載の電磁誘導加熱装置において、さらに、
    前記コンバータ回路への入力電流を検出する入力電流検出回路と、
    前記コンバータ回路からの出力電圧を検出する直流電圧検出回路と、
    前記直列共振回路に流れる共振電流を検出する共振電流検出回路と、
    を具備し、
    前記制御回路は、前記共振電流検出回路の出力値に基づき、前記インバータ回路を駆動し、
    前記直流電圧検出回路の出力値と、前記入力電流検出回路の出力値に基づき、前記コンバータ回路を駆動することを特徴とする電磁誘導加熱装置。
  3. 請求項1に記載の電磁誘導加熱装置において、
    前記インバータ回路の入力側には、前記コンバータ回路を並列接続しており、
    前記制御回路は、
    各コンバータ回路のスイッチング素子を180度逆位相で駆動し、
    一方のコンバータ回路のスイッチング素子のターンオフ時刻と、前記インバータ回路の一方のスイッチング素子のターンオフ時刻との間に、第一の遅延時間を設け、さらに、前記一方のコンバータ回路のスイッチング素子のターンオフ時刻と、前記インバータ回路の他方のスイッチング素子のターンオフ時刻との間にも、遅延時間を設け、
    他方のコンバータ回路のスイッチング素子のターンオフ時刻と、前記インバータ回路の他方のスイッチング素子のターンオフ時刻との間に、第二の遅延時間を設け、さらに、前記他方のコンバータ回路のスイッチング素子のターンオフ時刻と、前記インバータ回路の一方のスイッチング素子のターンオフ時刻との間にも、遅延時間を設けることを特徴とする電磁誘導加熱装置。
  4. 被加熱物を誘導加熱する加熱コイルと、
    スイッチング素子と、ダイオードと、チョークコイルを有し、商用電源から供給される交流電圧を直流電圧に変換して出力するコンバータ回路と、
    該コンバータ回路の出力端子間に接続され、前記加熱コイルと共振コンデンサを並列接続した並列共振回路と、該並列共振回路とスイッチング素子の直列接続回路と、を有し、該コンバータ回路から供給される直流電圧を高周波の交流電圧に変換して、前記加熱コイルに供給するインバータ回路と、
    該コンバータ回路および該インバータ回路を制御する制御回路と、を具備し、
    前記制御回路は、前記コンバータ回路と前記インバータ回路の駆動周波数を同期させるとともに、前記コンバータ回路のスイッチング素子のターンオフ時刻と、前記インバータ回路のスイッチング素子のターンオフ時刻の間に、遅延時間を設けることを特徴とする電磁誘導加熱装置。
  5. 請求項4に記載の電磁誘導加熱装置において、さらに、
    前記コンバータ回路への入力電流を検出する入力電流検出回路と、
    前記コンバータ回路からの出力電圧を検出する直流電圧検出回路と、
    前記並列共振回路に流れる共振電流を検出する共振電流検出回路と、
    を具備し、
    前記制御回路は、前記共振電流検出回路の出力値に基づき、前記インバータ回路を駆動し、
    前記直流電圧検出回路の出力値と、前記入力電流検出回路の出力値に基づき、前記コンバータ回路を駆動することを特徴とする電磁誘導加熱装置。
  6. 請求項1乃至請求項5の何れか一項に記載の電磁誘導加熱装置において、さらに、
    前記チョークコイルの二次巻線と、
    前記チョークコイルの二次巻線に電圧を供給するバイアス回路と、を備え、
    前記制御回路は、前記バイアス回路に設定電圧を指令することを特徴とする電磁誘導加熱装置。
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