JP5356740B2 - 研削装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体ウエーハ等の被加工物を研削するための研削装置に関する。
半導体デバイス製造工程においては、略円板形状である半導体ウエーハの表面に格子状に配列されたストリートと呼ばれる分割予定ラインによって複数の領域が区画され、この区画された領域にIC、LSI等のデバイスを形成する。そして、半導体ウエーハをストリートに沿って切断することによりデバイスが形成された領域を分割して個々の半導体チップを製造している。また、サファイヤ基板や炭化珪素(SiC)基板の表面に窒化ガリウム系化合物半導体等が積層された光デバイスウエーハもストリートに沿って切断することにより個々の発光ダイオード、レーザーダイオード等の光デバイスに分割され、電気機器に広く利用されている。このようにして分割されるウエーハは、ストリートに沿って切断する前に研削装置によって裏面が研削され、所定の厚さに加工される。
半導体ウエーハの裏面を研削する研削装置は、ウエーハを保持する保持面を備えたチャックテーブルと、該チャックテーブル上に保持されたウエーハを研削する環状の研削砥石を有する研削ホイールを備えた研削ユニットと、該研削ユニットをチャックテーブルの保持面に対して垂直な方向に研削送りする研削送り機構と、チャックテーブル上に保持されたウエーハの厚みを計測する厚み計測手段と、該厚み計測手段からの検出信号に基いて研削送り機構を制御する制御手段を具備している。(例えば、特許文献1参照)
特開昭63−102872号公報
上記研削装置の厚み計測手段はチャックテーブルの上面の高さ位置を検出する第1のハイトセンサーとチャックテーブル上に保持されたウエーハの被研削面の高さ位置を検出する第2のハイトセンサーを備え、制御手段は第2のハイトセンサーによって検出された高さ位置(H2)から第1のハイトセンサーによって検出された高さ位置(H1)を減算することによってウエーハの厚み(h)を求めている(h=H2−H1)。そして、制御手段は、ウエーハの厚み(h)が予め設定された目標の厚み(T)に達したら、研削送り機構を制御して研削送りを停止する。
而して、ウエーハの被研削面を研削すると研削屑が発生するとともに、研削砥石が磨耗して砥粒が脱落し、ハイトセンサーの計測針が研削屑または脱落した砥粒の上に瞬間的に乗り上げることがある。特に、チャックテーブルの外周部に漂う研削屑または脱落した砥粒の上に瞬間的に乗り上げたときのハイトセンサーから出力される検出信号に基いてウエーハの厚みを計算すると、ウエーハの厚みが薄くなったと判定してウエーハの厚み(h)が予め設定された仕上がり厚み(T)に達したと判断し、ウエーハの厚み(h)が予め設定された仕上がり厚み(T)に達していないのに研削送りを停止して研削作業を終了してしまうという問題がある。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術課題は、ハイトセンサーの計測針が研削屑または脱落した砥粒の上に瞬間的に乗り上げ異常信号を出力しても被加工物を予め設定された仕上がり厚みに達するまで継続して研削することができる研削装置を提供することにある。
上記主たる技術課題を解決するため、本発明によれば、被加工物を保持する保持面を有するチャックテーブルと、該チャックテーブルの該保持面に保持された被加工物を研削するための研削手段と、該研削手段を該チャックテーブルの該保持面に垂直な方向に研削送りする研削送り手段と、該チャックテーブルの上面の高さ位置を検出する第1のハイトセンサーと、該チャックテーブル上に保持された被加工物の被研削面の高さ位置を検出する第2のハイトセンサーと、該第1のハイトセンサーおよび第2のハイトセンサーからの検出信号に基いて該研削送り手段を制御する制御手段と、を具備する研削装置において、
該制御手段は、該研削送り手段を作動して研削送りを開始したら該第1のハイトセンサーおよび該第2のハイトセンサーからの検出信号を所定時間入力して研削時間に対する被加工物の厚み予測値を求め、以後、該第1のハイトセンサーおよび該第2のハイトセンサーからの検出信号に基いて求めた被加工物の厚みが該予測値の許容範囲でない場合には該第1のハイトセンサーおよび該第2のハイトセンサーからの検出信号が異常値であると判断して無視し該研削送り手段による研削送りを継続して実施するとともに該第1のハイトセンサーおよび該第2のハイトセンサーからの検出信号を入力し、該第1のハイトセンサーおよび該第2のハイトセンサーからの検出信号に基いて求めた被加工物の厚みが該予測値の許容範囲ではあるが目標の厚みに達しない場合には該研削送り手段による研削送りを継続して実施するとともに該第1のハイトセンサーおよび該第2のハイトセンサーからの検出信号を入力し、該第1のハイトセンサーおよび該第2のハイトセンサーからの検出信号に基いて求めた被加工物の厚みが該予測値の許容範囲で且つ目標の厚みに達したら該研削送り手段による研削送りを停止する、
ことを特徴とする研削装置が提供される。
本発明による研削装置は、研削送り手段を作動して研削送りを開始したら第1のハイトセンサーおよび第2のハイトセンサーからの検出信号を所定時間入力して研削時間に対する被加工物の厚み予測値を求め、以後、第1のハイトセンサーおよび第2のハイトセンサーからの検出信号に基いて求めた被加工物の厚みが予測値の許容範囲でない場合には第1のハイトセンサーまたは第2のハイトセンサーが研削屑または脱落した砥粒の上に瞬間的に乗り上げ異常値を出力したものと判断して無視し、研削送り手段による研削送りを継続して実施するので、被加工物の厚みが予め設定された目標の厚みに達していないのに研削送りを停止して研削作業を終了することはない。そして、第1のハイトセンサーおよび第2のハイトセンサーからの検出信号に基いて求めた被加工物の厚みが予測値の許容範囲ではあるが目標の厚みに達しない場合には研削送り手段による研削送りを継続して実施するとともに該第1のハイトセンサーおよび該第2のハイトセンサーからの検出信号を入力し、第1のハイトセンサーおよび第2のハイトセンサーからの検出信号に基いて求めた被加工物の厚みが予測値の許容範囲で且つ目標の厚みに達したら研削送り手段による研削送りを停止するので、被加工物を目標の厚みに確実に研削することができる。
以下、本発明に従って構成された研削装置の好適な実施形態について、添付図面を参照して更に詳細に説明する。
図1には、本発明に従って構成された研削装置の斜視図が示されている。図1に示す研削装置は、全体を番号2で示す装置ハウジングを具備している。この装置ハウジング2は、細長く延在する直方体形状の主部21と、該主部21の後端部(図1において右上端)に設けられ実質上鉛直に上方に延びる直立壁22とを有している。直立壁22の前面には、上下方向に延びる一対の案内レール221、221が設けられている。この一対の案内レール221、221に研削手段としての研削ユニット3が上下方向に移動可能に装着されている。
研削ユニット3は、移動基台31と該移動基台31に装着されたスピンドルユニット4を具備している。移動基台31は、後面両側に上下方向に延びる一対の脚部311、311が設けられており、この一対の脚部311、311に上記一対の案内レール221、221と摺動可能に係合する被案内溝312、312が形成されている。このように直立壁22に設けられた一対の案内レール221、221に摺動可能に装着された移動基台31の前面には前方に突出した支持部313が設けられている。この支持部313にスピンドルユニット4が取り付けられる。
研削手段としてのスピンドルユニット4は、支持部313に装着されたスピンドルハウジング41と、該スピンドルハウジング41に回転自在に配設された回転スピンドル42と、該回転スピンドル42を回転駆動するための駆動源としてのサーボモータ43とを具備している。スピンドルハウジング41に回転可能に支持された回転スピンドル42は、一端部(図1において下端部)がスピンドルハウジング41の下端から突出して配設されており、その一端(図1において下端)にホイールマウント44が設けられている。そして、このホイールマウント44の下面に研削ホイール45が取り付けられる。この研削ホイール45は、環状の砥石基台451と、該環状の砥石基台451の下面に装着された研削砥石452からなる複数のセグメントとによって構成されており、環状の砥石基台451が締結ネジ453によってホイールマウント44に装着される。上記サーボモータ43は、後述する制御手段によって制御される。
図示の実施形態における研削装置は、上記研削ユニット3を上記一対の案内レール221、221に沿って上下方向(後述するチャックテーブルの保持面に対して垂直な方向)に移動せしめる研削送り手段5を備えている。この研削送り手段5は、直立壁22の前側に配設され実質上鉛直に延びる雄ねじロッド51を具備している。この雄ねじロッド51は、その上端部および下端部が直立壁22に取り付けられた軸受部材52および53によって回転自在に支持されている。上側の軸受部材52には雄ねじロッド51を回転駆動するための駆動源としてのパルスモータ54が配設されており、このパルスモータ54の出力軸が雄ねじロッド51に伝動連結されている。移動基台31の後面にはその幅方向中央部から後方に突出する連結部(図示していない)も形成されており、この連結部には鉛直方向に延びる貫通雌ねじ穴(図示していない)が形成されており、この雌ねじ穴に上記雄ねじロッド51が螺合せしめられている。従って、パルスモータ54が正転すると移動基台31即ち研削ユニット3が下降即ち前進せしめられ、パルスモータ54が逆転すると移動基台31即ち研削ユニット3が上昇即ち後退せしめられる。上記パルスモータ54は、後述する制御手段によって制御される。
上記装置ハウジング2の主部21にはチャックテーブル機構6が配設されている。チャックテーブル機構6は、図2に示すように支持台61とこの支持台61に実質上鉛直に延びる回転中心軸線を中心として回転自在に配設されたチャックテーブル62とを含んでいる。支持台61は、ハウジング2の主部21に前後方向(直立壁22の前面に垂直な方向)である矢印23aおよび23bで示す方向に延在する一対の案内レール23、23上に摺動自在に載置されており、後述するチャックテーブル移動機構66によって図1に示す被加工物搬入・搬出域24(図2において実線で示す位置)と上記スピンドルユニット32を構成する研削ホイール45と対向する加工域25(図2において2点鎖線で示す位置)との間で移動せしめられる。
上記チャックテーブル62は、チャックテーブル本体621と、該チャックテーブル本体621の上面に配設された吸着保持チャック622とからなっており、吸着保持チャック622の上面(保持面)に被加工物であるウエーハを図示しない吸引手段を作動することにより吸引保持するように構成されている。このように構成されたチャックテーブル62は、支持台61上に配設された駆動源としてのサーボモータ63によって回転せしめられるように構成されている。なお、図示の実施形態におけるチャックテーブル機構6は、チャックテーブル62を挿通する穴を有し上記支持台61等を覆い支持台61とともに移動可能に配設されたカバー部材64を備えている。
図2を参照して説明を続けると、図示の実施形態における研削装置は、上記チャックテーブル62を一対の案内レール23に沿って矢印23aおよび23bで示す方向に移動せしめるチャックテーブル移動機構66を具備している。チャックテーブル移動機構66は、一対の案内レール23、23間に配設され案内レール23、23と平行に延びる雄ねじロッド661と、該雄ねじロッド661を回転駆動するサーボモータ662を具備している。雄ねじロッド661は、上記支持台61に設けられたネジ穴611と螺合して、その先端部が一対の案内レール23、23を連結して取り付けられた軸受部材663によって回転自在に支持されている。上記サーボモータ662は、その駆動軸が雄ねじロッド661の基端と伝動連結されている。従って、サーボモータ662が正転すると支持台61即ちチャックテーブル機構6が矢印23aで示す方向に移動し、サーボモータ662が逆転すると支持台61即ちチャックテーブル機構6が矢印23bで示す方向に移動せしめられる。矢印23aおよび23bで示す方向に移動せしめられるチャックテーブル機構6は、図2において実線で示す被加工物搬入・搬出域と2点鎖線で示す加工域に選択的に位置付けられる。
図1に戻って説明を続けると、上記チャックテーブル機構6を構成する支持台61の移動方向両側には、横断面形状が逆チャンネル形状であって、上記一対の案内レール23、23や雄ねじロッド661およびサーボモータ662等を覆っている蛇腹手段67および68が付設されている。蛇腹手段67および68はキャンパス布の如き適宜の材料から形成することができる。蛇腹手段67の前端は加工作業部211の前面壁に固定され、後端はチャックテーブル機構6のカバー部材64の前端面に固定されている。蛇腹手段68の前端はチャックテーブル機構6のカバー部材64の後端面に固定され、後端は装置ハウジング2の直立壁22の前面に固定されている。チャックテーブル機構6が矢印23aで示す方向に移動せしめられる際には蛇腹手段67が伸張されて蛇腹手段68が収縮され、チャックテーブル機構6が矢印23bで示す方向に移動せしめられる際には蛇腹手段67が収縮されて蛇腹手段68が伸張せしめられる。
図示の実施形態における研削装置は、上記カバー部材64に配設されチャックテーブル62の上面の高さ位置を検出する第1のハイトセンサー71と、チャックテーブル62上に保持された被加工物の上面(被研削面)の高さ位置を検出する第2のハイトセンサー72を具備している。第1のハイトセンサー71は計測針711を備え、図4に示すように計測針711をチャックテーブル62の上面に接触させることによりチャックテーブル62の上面の高さ位置信号を後述する制御手段に出力する。また、第2のハイトセンサー72も計測針721を備え、図4に示すように計測針721をチャックテーブル62上に保持された被加工物の上面(被研削面)に接触させることによりチャックテーブル62上に保持された被加工物の上面(被研削面)の高さ位置信号を後述する制御手段に出力する。
図示の実施形態における研削装置は、図3に示す制御手段10を具備している。制御手段10はコンピュータによって構成されており、制御プログラムに従って演算処理する中央処理装置(CPU)101と、制御プログラム等を格納するリードオンリメモリ(ROM)102と、被加工物の目標の厚みや演算結果等を格納する読み書き可能なランダムアクセスメモリ(RAM)103と、タイマー104と、入力インターフェース105および出力インターフェース106とを備えている。制御手段10の入力インターフェース105には、上記第1のハイトセンサー71や第2のハイトセンサー72等からの検出信号が入力される。そして、制御手段10の出力インターフェース106からは、上記スピンドルユニット4のサーボモータ43、研削送り手段5のパルスモータ54、チャックテーブル62を回転駆動するためのサーボモータ63、チャックテーブル移動機構66のサーボモータ662等に制御信号を出力する。
図示の実施形態における研削装置は以上のように構成されており、以下その作用について説明する。
図1に示すように研削装置の被加工物載置域24に位置付けられているチャックテーブル62の上面である保持面上に被加工物としてのウエーハ11を載置する。なお、ウエーハ11にはデバイスが形成された表面にデバイスを保護するための保護テープ12が貼着されており、この保護テープ12側をチャックテーブル62の上面に載置する。従って、チャックテーブル62上に保持されたウエーハ11は、裏面が上側となる。このようにしてチャックテーブル62上に被加工物としてのウエーハ11を載置したならば、制御手段10は図示しない吸引手段を作動する。この結果、チャックテーブル62上に載置されたウエーハ11は、保護テープ12を介してチャックテーブル62上に吸引保持される。このようにして、チャックテーブル62上にウエーハ11を吸引保持したならば、制御手段10は上記チャックテーブル移動機構66のサーボモータ662を作動してチャックテーブル62を矢印23aで示す方向に移動し研削域25に位置付ける。
このようにしてチャックテーブル62が研削域25に位置付けられたならば、制御手段10はチャックテーブル機構6のサーボモータ63を駆動してチャックテーブル62を所定の方向に例えば300rpmの回転速度で回転するとともに、研削ユニット3のスピンドルユニット4を構成するサーボモータ43を駆動して研削ホイール45を所定の方向に例えば6000rpmの回転速度で回転する。そして、制御手段10は研削送り手段5のパルスモータ54を正転駆動し研削ユニット3を下降せしめる研削送りを実施し、チャックテーブル62に保持されたウエーハ11を研削加工する。
ここで、研削加工時におけるチャックテーブル62に保持されたウエーハ11、研削ホイール45、第1のハイトセンサー71、第2のハイトセンサー72の関係について、図4を参照して説明する。
チャックテーブル62に保持されたウエーハ11は、その中心(P)が研削ホイール45の研削砥石452が通過するように位置付けられる。そして、第1のハイトセンサー71の計測針711をチャックテーブル62の外周部上面に接触させるとともに、第2のハイトセンサー72の計測針721をチャックテーブル62に保持されたウエーハ11の上面(被研削面)に接触させる。そして、制御手段10は研削ホイール45の研削送り速度が例えば0.5μm/秒になるように研削送り手段5のパルスモータ54を制御する。
次に、上記のようにして研削加工を開始してからウエーハ11を目標の厚み(T)まで研削するための制御手段10の制御手順について図5に示すフローチャートを参照して説明する。
制御手段10は、先ずステップS1において第1のハイトセンサー71と第2のハイトセンサー72からの検出信号(H1)、(H2)を所定時間(例えば10秒間)入力し、ステップS2に進んで研削時間に対するウエーハ11の厚み予測値を求める。この研削時間に対するウエーハ11の厚み予測値を求めるのは、研削送り速度が同じであってもウエーハWの材質によって研削時間に対する研削量が異なるからである。このステップS2について更に詳細に説明すると、ウエーハ11の厚み(h)と時間(t)とに基いてウエーハの厚み予測値(H)を研削時間(t)の関数として求める(H=f(t))。なお、ウエーハ11の厚み(h)は、第2のハイトセンサー72によって検出されたチャックテーブル62に保持されたウエーハWの上面(被研削面)高さ位置(H2)から第1のハイトセンサーによって検出されたチャックテーブル62の外周部上面の高さ位置(H1)および保護テープ12の厚み(A)減算することによって求める(h=H2−H1−A)。そして、ウエーハ11の厚み(h)が目標の厚み(T:例えば100μm)に達するまでの時間を上記式(H=f(t))に代入して研削時間(t)に対応する厚みの予測値(H)を演算する。この結果、図6に示すように研削時間(t)に対するウエーハ11の厚みの予測値(H)を求めることができる。なお、図6に示す制御マップは上記第1のハイトセンサー71と第2のハイトセンサー72からの検出信号に基いて厚みが700μmのウエーハが目標の厚み(T:100μm)に達するまでの予測値を示したものである。このマップは、上記制御手段10のランダムアクセスメモリ(RAM)103に格納される。
上述したようにウエーハが目標の厚み(T:100μm)に達するまでの予測値(H)を求めたならば、制御手段10はステップS3に進んで第1のハイトセンサー71および第2のハイトセンサー72からの検出信号を入力し、ステップS4に進んで上述したようにウエーハ11の厚み(h)を求める(h=H2−H1−A)。
ステップS4においてウエーハ11の厚み(h)を求めたならば、制御手段10はステップS5に進んでウエーハ11の厚み(h)が上記図6に示す制御マップに示す対応する研削時間(t)に対する予測値(H)の許容範囲(±α)であるか否かをチェックする(H−α≦h≦H+α)。なお、許容範囲(±α)は例えば±10μmに設定されている。
ステップS5においてウエーハ11の厚み(h)が予測値(H)の許容範囲(±α)でない場合には、制御手段10は第1のハイトセンサー71または第2のハイトセンサー72がチャックテーブルの外周部またはウエーハ11の被研削面に漂う研削屑または脱落した砥粒の上に瞬間的に乗り上げ異常値を出力したものと判断し、上記ステップS4における演算結果を無視し上記ステップS3に戻って研削送りを継続する。一方、ステップS5においてウエーハ11の厚み(h)が予測値(H)の許容範囲(±α)である場合には、制御手段10はステップS6に進んでウエーハ11の厚み(h)が目標の厚み(T)に達したか(h≦T)否かをチェックする。ステップS6においてウエーハ11の厚み(h)が目標の厚み(T)に達していない場合には、制御手段10は上記ステップS3に戻りステップS3乃至ステップS6を繰り返し実行する。一方、ウエーハ11の厚み(h)が目標の厚み(T)に達した場合には、制御手段10はステップS7に進んで研削送り手段5のパルスモータ54を逆転駆動し、研削ユニット3を上昇させて停止し、研削送りを終了する。
以上のように本発明においては、第1のハイトセンサー71および第2のハイトセンサー72からの検出信号に基いて演算して求められたウエーハ11の厚み(h)が予測値(H)の許容範囲(±α)でない場合には、制御手段10は第1のハイトセンサー71または第2のハイトセンサー72がチャックテーブルに外周部またはウエーハ11の被研削面に漂う研削屑または脱落した砥粒の上に瞬間的に乗り上げ異常値を出力したものと判断し、研削送り手段による研削送りを継続して実施するので、ウエーハ11の厚みが予め設定された目標の厚み(T)に達していないのに研削送りを停止して研削作業を終了することはない。
本発明に従って構成された研削装置の斜視図。 図1に示す研削装置に装備されるチャックテーブル機構の要部斜視図。 図1に示す研削装置に装備される制御手段のブロック図。 図1に示す研削装置によって実施する研削加工時の説明図。 図1に示す研削装置に装備される制御手段による制御手順を示すフローチャート。 図1に示す研削装置によって実施する研削加工における研削時間に対する被加工物の厚み予測値を示す制御マップ。
符号の説明
2:装置ハウジング
3:研削ユニット
31:移動基台
4:スピンドルユニット
42:回転スピンドル
43:サーボモータ
44:ホイールマウント
45:研削ホイール
5:研削送り手段
54:パルスモータ
6:チャックテーブル機構
62:チャックテーブル
63:サーボモータ
66:チャックテーブル移動機構
71:第1のハイトセンサー
72:第2のハイトセンサー
10:制御手段
11:ウエーハ
12:保護テープ

Claims (1)

  1. 被加工物を保持する保持面を有するチャックテーブルと、該チャックテーブルの該保持面に保持された被加工物を研削するための研削手段と、該研削手段を該チャックテーブルの該保持面に垂直な方向に研削送りする研削送り手段と、該チャックテーブルの上面の高さ位置を検出する第1のハイトセンサーと、該チャックテーブル上に保持された被加工物の被研削面の高さ位置を検出する第2のハイトセンサーと、該第1のハイトセンサーおよび第2のハイトセンサーからの検出信号に基いて該研削送り手段を制御する制御手段と、を具備する研削装置において、
    該制御手段は、該研削送り手段を作動して研削送りを開始したら該第1のハイトセンサーおよび該第2のハイトセンサーからの検出信号を所定時間入力して研削時間に対する被加工物の厚み予測値を求め、以後、該第1のハイトセンサーおよび該第2のハイトセンサーからの検出信号に基いて求めた被加工物の厚みが該予測値の許容範囲でない場合には該第1のハイトセンサーおよび該第2のハイトセンサーからの検出信号が異常値であると判断して無視し該研削送り手段による研削送りを継続して実施するとともに該第1のハイトセンサーおよび該第2のハイトセンサーからの検出信号を入力し、該第1のハイトセンサーおよび該第2のハイトセンサーからの検出信号に基いて求めた被加工物の厚みが該予測値の許容範囲ではあるが目標の厚みに達しない場合には該研削送り手段による研削送りを継続して実施するとともに該第1のハイトセンサーおよび該第2のハイトセンサーからの検出信号を入力し、該第1のハイトセンサーおよび該第2のハイトセンサーからの検出信号に基いて求めた被加工物の厚みが該予測値の許容範囲で且つ目標の厚みに達したら該研削送り手段による研削送りを停止する、
    ことを特徴とする研削装置。
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