JP5354465B2 - 画像形成装置、画像処理パラメータ設定方法、及びプログラム - Google Patents

画像形成装置、画像処理パラメータ設定方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、コピー、FAX、プリンタ、スキャナ等の機能を複合したディジタル複合機(MFP)などの画像形成装置、その画像処理パラメータ設定方法、及びプログラムに関する。
CCD(Charge Coupled Device)等の光電変換素子からなるラインセンサを用いた画像読み取り装置や、レーザ照射によるトナー書き込み装置の発展により、アナログ複写機からディジタル化された画像データにてコピーを作成するディジタル複写機が登場した。
ディジタル複写機となってからは、ディジタル画像データを扱う他の装置との親和性が高まり、複写機としての機能だけでなく、ファクシミリ機能、プリンタ機能、スキャナ機能等、いろいろな機能と複合し、単なるディジタル複写機ではなく、ディジタル複合機(MFP)と呼ばれるようになった。
HDD(Hard Disk Drive)等のメモリの大容量化・低コスト化、ネットワーク通信技術の高速化や普及、CPU(Central Processing Unit)の処理能力の向上、ディジタル画像データに関連する技術(圧縮技術等)の進展等、MFPに関連する技術の進歩に伴い、MFPに搭載される機能も多種・多様化してきている。
また、MFPの使われ方も多種・多様化してきている。例えばPC(Personal Computer)の横にペアで設置され、操作者が手軽に複写機・ファクシミリ・プリンタ・スキャナの機能を使用することができる小型MFP、部署や課単位の複数名で共有され、ある程度の生産性やソート・パンチ・ステープル等の機能が使用できる中型のMFP、企業の中で複写関連業務を集中して行なう部署、若しくは複写関連業務そのものを生業とする会社では、高生産性・高品位で、多機能な大型のMFPが使用されている。
このように小型から大型まで多様化してきているMFPには、各クラスに亘って共有できる機能も存在するが、クラス毎に要求が強い機能も存在する。例えば大型MFPではパンチ・ステープル・紙折り等、プロット後の用紙に対する後加工や、複写業務と同時に電子ファイリング化すること等が求められ、小型MFPではインターネットFAXやPC−FAX等の充実や、パーソナル的な使用目的として、専用紙に対する高品位画像印刷等が求められる。
このように多種・多様化してきているMFP市場に対して、従来は各クラスに必要な機能をセットにしたシステムを構築し、販売・提供している。
ビジネスにおける情報価値の重要性は既に認知されており、情報を早く、正確・確実に伝えるだけでなく、分かりやすく、効果的に伝えることも要求されている。通信技術の高速化/普及、メモリの大容量化/低コスト化/小型化、PCの高性能化に伴い、ディジタルデータを利用した情報を効率的に扱う新しい機能が提供されてきており、ディジタルデータの一部であるディジタル画像データを扱うMFPにも、新機能の提供や融合が望まれてきている。
また、高生産性要求に伴い、両面同時読み取り機への要求が近年高まってきた。従来機では、ドキュメントフィーダ(DF)内で表面をスキャンした後に画像を裏返して読み取って、表面と裏面のコピー等を実現している。しかし、この両面読み取り方法では、機械が画像を裏返してもう1度スキャンするため、生産性が低いという問題がある。また、両面同時読み取り機として、1読み取り動作中に、スキャナCCDで表面、コンタクトイメージセンサ(CIS)で裏面を同時に読み取り、電子データ化して処理をする機械が登場した。
このような両面同時読み取り機において、さらに紙出力の印刷における高生産性を達成するために、同型のMFP同士をネットワーク経由で接続し、1台のMFPで読み取った画像データを、そのMFPとネットワーク経由で接続された別の同型のMFPへ送り、紙出力して印刷の生産性を高めた連結機能も知られている。
この連結機能に対し、両面同時読み取りで連結出力を要求することができる。この場合、スキャナCCDとコンタクトイメージセンサ(CIS)で読み取った画像を別のMFPで出力させる。このとき、読み取るMFPによって画質差が生じてはいけないので、スキャナCCDに対する統一画質、コンタクトイメージセンサ(CIS)に対する統一画質に合わせる画像処理が必要になってきている。
特許文献1には、同一の信号処理回路を用いて、特性の異なる複数の種類のイメージセンサを駆動させることができる画像処理装置及び画像処理方法が開示されている。また、特許文献2には、スキャナCCDの分光感度のばらつき、赤外光成分を除去するための赤外カットフィルタの分光感度バラつき、スキャナ光学系の経時劣化などにより生じた個体差による画像信号のばらつきを色補正処理により軽減することが記載されている。
しかし、これらの特許文献は、スキャナCCDに対しては、画質の統一に対して言及しているが、両面同時読み取り機で使用する複数の読み取り装置について言及していない。スキャナCCDに対して補正した処理を別の読み取り装置、例えばコンタクトイメージセンサ(CIS)に適用すると、スキャナCCDには最適であっても、コンタクトイメージセンサ(CIS)に最適な補正が出来なくなるため、コンタクトイメージセンサの基準に合わせることができない。このため、読み取り装置毎に基準を設けて、異なる画像処理で統一の画質に合わせるか、画像処理パラメータを変えることによって対応する必要がある。
また、スキャナCCDの画質の統一処理は、画像処理の色補正処理で対応している。色補正処理には、連結時の読み取り装置毎の画質の統一という目的だけではなく、色変換(RGB→CMYK)、指定色消去(ドロップアウトカラーを含む)、指定色変換、と役割も多いため、画像処理パラメータ量及び計算量が最も多くなり、他の画像処理より色補正処理の画像処理制御時間が長いという問題がある。このため、生産性向上には色補正処理の処理時間短縮が必須となっている。
図18は、従来の画像処理制御装置の処理を示す図である。この画像処理制御装置103は、その機能として画像処理パラメータ計算101と、画像処理パラメータ設定102とを備えており、操作部の設定201に従って画像処理パラメータ計算101を行い、画像処理パラメータ設定102を行う。これらの処理を高速化することが高生産性につながる。
図19は、別の従来装置の処理を示す図である。この画像処理制御装置103では、画像処理パラメータ計算部203と、画像処理パラメータ設定部205とを独立して設けている。また、画像処理パラメータ設定部205は画像処理パラメータの差分管理204を行う。一方、画像処理パラメータ計算部203では、UI(ユーザI/F(インタフェース))の設定(アプリ種類、カラーモード、画質モード、画像濃度、コントラストなどの設定)やサービスマンモードの設定やその他の設定(標準チャートの読み取り値更新など)は設定項目が膨大に存在しているため、差分管理202を行わずに毎回画像処理パラメータ計算101を実行する。画像処理パラメータ設定部205は、画像処理パラメータ計算部203が計算した結果を差分管理し、差分が成立したときのみ画像処理パラメータを制御対象であるデバイスに設定する。
しかしながら、図18、図19に示す画像処理制御装置では、操作部からの設定の変更の有無に関係なく、毎回画像処理パラメータ計算101を実行するため、画像処理パラメータ計算部203の処理量が多くなり、生産性向上の妨げになるという問題がある。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、その目的は、操作部と、読み取り部と、前記読み取り部からの画像データを補正することにより、読み取り特性を整える機能を有する画像処理部と、画像処理制御部とを有し、前記画像処理制御部は、前記操作部からの設定に応じて画像処理パラメータの計算を行う画像処理パラメータ計算手段と、前記画像処理パラメータ計算手段の計算結果を前記画像処理部に設定する画像処理パラメータ設定手段とを有する画像形成装置において、画像処理パラメータ計算手段の計算量を低減することにより生産性を向上させることである。
本発明の画像形成装置は、操作部と、読み取り部と、前記読み取り部からの画像データを補正することにより、読み取り特性を整える機能を有する画像処理部と、画像処理制御部とを有し、前記画像処理制御部は、前記操作部からの設定に応じて画像処理パラメータの計算を行う画像処理パラメータ計算手段と、計算結果を保存する画像処理パラメータ保存手段と、保存された画像処理パラメータを前記画像処理部に設定する画像処理パラメータ設定手段とを有する画像形成装置であって、前記読み取り部による基準チャートの読み取り時間を記憶する読み取り時間記憶手段と、記憶されている、今回読み取った際の基準チャートの読み取り時間と前回読み取った際の基準チャートの読み取り時間の差分の有無を判定する時間差分判定手段とを有するとともに、前記画像処理パラメータ計算手段は、前記時間差分判定手段により差分があると判定された場合に画像処理パラメータを計算する第1の計算手段を有することを特徴とする画像形成装置である。
また、本発明の画像処理パラメータ設定方法は、操作部と、読み取り部と、前記読み取り部からの画像データを補正することにより、読み取り特性を整える機能を有する画像処理部と、記憶部とを有する画像形成装置において、前記画像処理部に画像処理パラメータを設定する方法であって、前記操作部からの設定に応じて画像処理パラメータの計算を行う工程と、前記計算の結果を前記画像処理部に設定する工程と、前記読み取り部による基準チャートの読み取り時間を前記記憶部に記憶する工程と、前記記憶部に記憶されている、今回読み取った際の基準チャートの読み取り時間と前回読み取った際の基準チャートの読み取り時間の差分の有無を判定する工程とを有し、前記計算を行う工程を、前記判定する工程により、差分があると判定された場合に実行することを特徴とする画像処理パラメータの設定方法である。
また、本発明のプログラムは、コンピュータを、本発明の画像形成装置の各手段として機能させるためのプログラムである。
[作用]
本発明によれば、操作部と、読み取り部と、前記読み取り部からの画像データを補正することにより、読み取り特性を整える機能を有する画像処理部と、画像処理制御部とを有し、前記画像処理制御部は、前記操作部からの設定に応じて画像処理パラメータの計算を行う画像処理パラメータ計算手段と、前記画像処理パラメータ計算手段の計算結果を前記画像処理部に設定する画像処理パラメータ設定手段とを有する画像形成装置において、前記読み取り部による基準チャートの読み取り時間を記憶し、記憶されている、今回読み取った際の基準チャートの読み取り時間と前回読み取った際の基準チャートの読み取り時間に差分があると判定した場合に画像処理パラメータを計算する。
本発明によれば、操作部と、読み取り部と、前記読み取り部からの画像データを補正することにより、読み取り特性を整える機能を有する画像処理部と、画像処理制御部とを有し、前記画像処理制御部は、前記操作部からの設定に応じて画像処理パラメータの計算を行う画像処理パラメータ計算手段と、前記画像処理パラメータ計算手段の計算結果を前記画像処理部に設定する画像処理パラメータ設定手段とを有する画像形成装置において、画像処理パラメータ計算手段の計算量を低減することにより、生産性を向上させることができる。また、基準チャートの読み取り値の内容ではなく、読み取りを実行した時間で代用して差分管理を行うことで、差分の有無の判定を簡潔化できる。
本発明の画像形成装置の第1の実施形態のブロック図である。 図1の画像形成装置における画像データの流れを示す図である。 図1の画像形成装置において、それぞれのアプリケーションと用いる画像データパスの関係を示す図である。 図1の画像形成装置におけるコントローラと上位の制御装置と画像処理制御装置との関係を示す図である。 図4の上位の制御装置のスキャンタスク及びプロッタタスクのコールタイミングを示す図である。 図1のIPUに実装されているハードウェア及びミドルウェア内の画像処理内容を示す図である。 図4の画像処理制御装置の概略動作を示す図である。 図7の操作部の設定の内容の例を示す図である。 基準チャートの例を示す図である。 図6の色補正処理部において画像処理制御装置が制御要因としている項目の例を示す図である。 計算要求に対する画像処理制御装置内の処理フローの一例を示す図である。 図6の色補正処理部に対する画質パラメータ計算の処理フローの一例を示す図である。 設定要求に対する画像処理制御装置内の処理フローの一例を示す図である。 本発明の第2の実施形態におけるハードウェア及びミドルウェア内の画像処理モジュールの例を示す図である。 本発明の第2の実施形態における設定要求に対する画像処理制御装置内の処理フローの一例を示す図である。 本発明の第2の実施形態の画像処理制御装置の動作の概要を示す図である。 差分管理のみを効率化した方法を示す図である。 従来の画像処理制御装置の処理を示す図である。 別の従来の画像処理制御装置の処理を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
図1は、画像形成装置の第1の実施形態のブロック図である。この画像形成装置はMFPであり、スキャナCCD401及びコンタクトイメージセンサ(CIS)402からなる読み取り部と、プリンタ403と、IPU(イメージプロセッシングユニット)404と、コントローラボード409とを備えている。
IPU404は、一次記憶装置406、一次記憶装置制御装置405、ハードウェア(ASIC)407及びミドルウェア(DSP)からなる画像処理デバイス(画像処理部)を内蔵し、コントローラボード409は二次記憶装置410を内蔵する。
本実施形態において、後述する画像処理制御装置103(図4)の制御対象は、このハードウェア407及びミドルウェア408のみであり、特に両面同時読み取り時、一次記憶装置制御装置405と一次記憶装置406への表面/裏面画像データの交互の保存等、画像データの画像処理デバイスに対する入出力のタイミングを管理するのは画像形成装置内に組み込まれている他の画像処理制御装置である。即ち画像制御装置103の機能は、ハードウェア407及びミドルウェア408へ画像データを送り、画像処理が開始される前までに最適な画像処理が画像処理デバイス内で行なえるように画像処理パラメータを設定することである。
図2に、図1の画像形成装置における画像データの流れを示す。この画像形成装置では、使用可能なアプリケーションとしてコピー、スキャナ、FAX(受信/送信)、ドキュメントボックス(蓄積/印刷)、プリントの7種類がある。また、親機として動作している場合、読み取った画像を自機のプリンタ403と、ローカルエリアネットワーク(図示せず)で接続された子機(図示せず)のプリンタ403へ送り、出力させる連結機能もあり、それぞれの画像データの流れを示している。
また、スキャナCCD401のみの片面スキャンの場合と、コンタクトイメージセンサ(CIS)402も用いた両面同時スキャンの場合と種類は多いが、図2に示したように、画像データの流れはiからiiiまでの3通りの組み合わせで実現している。
それぞれのアプリケーションと用いる画像データパスの関係を図3に示す。この図の「コピー」については、片面印刷の場合、スキャナCCD410から一次記憶制御装置405を経由し、ハードウェア407でスキャナ入力画像に対する補正処理を行い、コントローラボード409にある二次記憶装置401に送られる。その後、コントローラボード409から再びIPU404に画像データが送られ、ミドルウェア408でプリンタ403への入力画像に対する補正処理を行い、プリンタ403へ画像データが送られ、紙出力される。
両面同時読み取りの場合は、前述したコピーの片面印刷の画像処理パスに裏面用の画像データパスiiが加わる。この場合、ハードウェア407が一つしかないため、一度にスキャナCCD401から入力された画像とコンタクトイメージセンサ(CIS)402から入力された画像を同時に処理できない。このため、コンタクトイメージセンサ(CIS)402から入力された画像は、スキャナCCD401からの入力画像に対するハードウェア407での画像処理が完了するまでの時間、一次記憶制御装置405を用いて一次記憶装置406に一時保存される。そして、スキャナCCD401からの入力画像の処理が完了した後に再び一次記憶制御装置405を経由してハードウェア407に入力され、補正処理を受けた後にコントローラボード409内の二次記憶装置410へ送られる。
コントローラボード409内の二次記憶装置410からプリンタ403までの画像処理パスは、先にスキャナCCD401から入力された画像データを送り、ミドルウェア408でプリンタ403への入力画像に対する補正処理を行い、プリンタ403へ画像データが送り、その後コンタクトイメージセンサ(CIS)402からの入力画像データに対し同様の処理を行い、両面印刷された画像を出力する。
「スキャナ」、「FAX(送信)」、「ドキュメントボックス(蓄積)」については、基本的に「コピー」の片面印刷のi、両面印刷のi、iiの画像データパスになり、ハードウェア407で画像処理された画像データはコントローラボード409内の二次記憶装置410へ送られる。「ドキュメントボックス(蓄積)」の場合は二次記憶装置410に保存され、「スキャナ」、「FAX(送信)」の場合は、ローカルエリアネットワーク等のネットワークで接続されたクライアントPCやプリンタ403へ送信される。
「プリント」、「FAX(受信)」、「ドキュメントボックス(印刷)」については、片面、両面印刷の区別無く、コントローラボード409からミドルウェア408でプリンタ403への入力画像に対する補正処理を行い、プリンタ403へ画像データが送られ、紙出力される(iiiの画像データパス)。
連結機能を使用する場合、親機は基本的にコピーの片面印刷のi、両面印刷のi、iiの画像データパスになる。そして、コントローラボード409からローカルエリアネットワーク等のネットワークで接続された子機に親機で読み取った画像データを送り、子機のプリンタ403によって紙出力される。
図4にコントローラ703と上位の制御装置701と画像処理制御装置103の関係を示す。コントローラ703はコントローラ部を制御するコントローラボード409内のCPU内の制御ソフトウェアであり、上位の制御装置701と画像処理制御装置103は、IPU404やスキャナCCD401、コンタクトイメージセンサ(CIS)402、プリンタ403を含めた画像形成装置(MFP)のエンジン部を制御するエンジン側のCPU(IPU404に内蔵されている)内の制御ソフトウェアである。
操作画面702にあるユーザが指定する情報であるUI(ユーザI/F)の設定や、サービスマンモードの設定や、基準チャート読み取り値等のその他の情報は、上位の制御装置701を経由して画像処理制御装置103に送られる。
画像処理制御装置103は、上位の制御装置701から送られてきたユーザが指定する情報(原稿モードや変倍率や濃さ設定等)を受け取り、制御対象であるハードウェア407やミドルウェア408にプログラムやデータである画質パラメータを設定して、ユーザに最適な画像を出力するように制御する。
上位の制御装置701は、操作画面702から設定されるユーザ情報を送ることと、画像処理制御装置103が処理を実行するための読み出しタイミングを制御することを行う。画像処理制御装置103は上位の制御装置701からの要求をトリガーにして、呼び出された要求に従って画像処理デバイスへの画像処理パラメータ設定を行う。
図5に上位の制御装置701と画像処理制御装置103の呼び出しタイミングの例を示す。図示のように、上位の制御装置701からのコールタイミングはタスクごとに分割され、スキャナ入力やプロッタ出力に画像処理が必要になる設定を画像処理制御装置103が行うため、設定の要求元は、スキャンプロセスと、プロッタプロセスの2つのプロセスになる。
IPU404では、スキャンとプロッタで別の画像処理デバイス(ハードウェア407、ミドルウェア408)で処理するため、図5のように要求タイミングが重なることがある。画像処理制御装置103は1画像処理の単位をプロセスとして管理していて、計算要求、設定要求、終了設定要求で1プロセス内の制御動作が完了する。
計算要求では、画像処理パラメータを計算し、画像処理デバイスに設定する画像処理パラメータを保持する。設定要求では、予め計算されて保持された画像処理パラメータの内容を画像処理デバイスに設定する。終了設定要求では、保持した計算結果の開放等のメモリリークが起きないように後処理を実施する。
スキャンプロセスは、表面のみの要求に対しては画像処理デバイスが画像処理を開始する前までに計算要求と設定要求を送ることで、画像処理デバイスが画像処理を実行可能な状態にし、画像データを画像処理デバイスへ送り、画像処理を実行させ、終了設定要求を送り、画像処理制御装103の1プロセス制御を完了させる。両面同時設定の場合は、さらに裏面用に表面の処理同様に画像処理制御装置103へ要求を出し、制御させる。プロッタタスクは基本的にはスキャンタスクと同じであるが、設定先の画像処理デバイスと画像処理を実行するデバイスが異なる。
図6にハードウェア407とミドルウェア408内の画像処理モジュールの例を示す。IPU404に実装されている画像処理デバイスであるハードウェア407とミドルウェア408内の画像処理内容を示した図である。ここで、図6Aはハードウェア407、図6Bはミドルウェア408を示す。
ハードウェア407はスキャナCCD401やコンタクトイメージセンサ(CIS)402からの入力画像データを補正するためフィルタ処理部901、色補正処理部902が実装されている。フィルタ処理部901は画像に対し、エッジを強調したり、ノイズを除去するために平滑化したり、スキャナCCD401やコンタクトイメージセンサ(CIS)402からの入力画像データを所定のMTF特性に近づけるための処理を行う。色補正処理部902は、連結時の読み取り装置毎の画質の統一化、色変換(RGB→CMYK)、指定色消去(ドロップアウトカラー含む)、指定色変換等を行う。
ミドルウェア408はプリンタ403のための画像処理を行うものであり、プリンタ特性に合わせた適応γ処理部903と階調処理部904により、入力と出力に要求される階調数が異なるため階調数の変換を行う。
本実施形態では画像処理制御装置103が制御する対象モジュールはこの4つであり、特に読み取り装置毎の基準の統一化は色補正処理部902が行うので、色補正処理部902の制御を中心に説明する。
図7に画像処理制御装置103の概略動作を示す。画像処理制御装置103は、その機能ブロックとして画像処理パラメータ計算部203と、画像処理パラメータ設定部205とを備えており、操作部の設定201に従って、画像処理パラメータ計算部203が画像処理パラメータ計算101を行い、画像処理パラメータ設定部205が画像処理パラメータ設定102を行う。ここまでは図18に示した従来装置と同じである。
本実施形態では、操作部の設定201の差分管理202を行う。一般ユーザが設定できるUI(ユーザI/F)の設定については、画像処理パラメータ計算101に時間がかかる色補正処理の制御要因のみ差分管理を行う。サービスマンコマンドを知っているスーパーユーザのみが設定できるサービスマンモードの設定については、サービスモードの使用状況を代用して差分管理を行う。その他の設定については、読み取り値を更新した時間を代用して差分管理を行う。各設定については図8を用いて詳しく説明する。
本実施形態では、読み取り部毎の画質を合わせるために用いる基準チャートの読み取りを行う。両面同時読み取りに対応したMFPに対し、画質パラメータ計算及び設定を基準チャート読み取りの時間情報やサービスマンモード(SPモード)の使用情報を差分管理202の差分比較の情報として用いることで、前回の設定と同じか否か効率よく判定でき、前回と同じ設定であれば画質パラメータ計算101及び画質パラメータ設定102を実行しないことで高速化することができる。
図8に操作部の設定201の内容の例を示す。この図に示した情報は画像処理制御装置103の入力情報に限定しており、画質が変わる入力情報のみである。操作部の設定201は、一般ユーザが設定できるUI(ユーザI/F)の設定1001と、サービスマンコマンドを知っているスーパーユーザのみが設定できるサービスマンモードの設定1005と、その他の設定1006に分類される。
UI(ユーザI/F)の設定1001はアプリケーション毎に設定内容が異なる。サービスマンモードの設定1005は全てのアプリケーションに対応した項目があり、アプリケーション毎に画像処理制御装置103の方で参照を切り替えて対応している。UI(ユーザI/F)の設定1001には、コピーアプリでの設定1002と、スキャナアプリでの設定1003(配信/TWAIN)と、FAXアプリでの設定1004がある。UIがそれぞれ異なるため、設定する内容も異なる。アプリケーション毎に点線で囲っている項目に対しユーザは設定できる。
サービスマンモードの設定1005では、1画面に対し各アプリケーションで設定できる項目を指定することができる。指定されたアプリケーションに対応して参照するサービスマン設定を画像処理制御装置103で切り替えることによって対応している。サービスマンモード使用情報1007は、サービスマンモードの画面を起動したかどうかのON/OFFの情報であり、サービスマンモードにユーザが入ったときにONになり、サービスマンモードを抜けてMFPが1度何かのアプリケーションで動作し、その終了時にOFFに戻る情報である。
その他の設定1006では、サービスマンモードから実行系モードで基準チャートをセットして基準チャート読み取りを実行した場合、その基準チャートの読み取り値が格納される。この値自体はユーザが書き換えることはできないが、基準チャート読み取りを実行するたびに基準チャート読み取り値が更新される。読み取り値は読み取り部毎に格納する場所がある。また、基準チャート読み取りを行ったときの読み取り時間があり、いつ読み取ったかの時間を格納する。
図9に基準チャートの例を示す。特にパッチの並びや個数は例で使用しているチャートであるので詳しい説明は省略するが、読み取り部毎の複数のパッチ毎のRGB読み取り値である計108個が保存される。
図10に色補正処理部902において画像処理制御装置103が制御要因としている項目の例を示す。色補正処理部902は前述の様にさまざまな用途で使用されるため、多くの制御要因が存在する。画像処理制御装置103の操作部設定の差分管理202で差分管理に用いる情報として、図10の選択されたアプリケーションに対するUI(ユーザI/F)の設定1001(コピーアプリでの設定1002、スキャナアプリでの設定1003、FAXアプリでの設定1004)と、サービスマンモード使用情報1007と、その他の設定1006の基準チャート読み取り時間(表/裏)がある。
図11に計算要求における画像処理制御装置103内の処理フローの一例を示す。このフローは図4の上位の制御装置701から、図5に示す計算要求を受けたときの画像処理制御装置103の動作フローになる。特に色補正処理部902の差分管理や画像処理パラメータ計算部203を中心に説明を行うため、その他の処理の説明や制御フローは省略した。
まず計算要求がスキャンプロセスかプロッタプロセスか判断し(ステップS1)、色補正処理部902が画像処理パスに存在するスキャンプロセスである場合、差分管理処理を実施する。操作部設定の差分管理202の処理は制御フローのS2からS3までの処理に対応し、S4からS8までの処理は画像処理パラメータ計算部203で行われる画像処理パラメータ計算になる。
差分管理処理ではまず指定アプリケーションの判断(ステップS2)を行い、アプリケーションを特定する。即ち、UI(ユーザI/F)の設定1001の中のコピーアプリでの設定1002、スキャナアプリでの設定1003、FAXアプリの設定1004が指定されているか否か判断し、差分を比較する対象を決める。次いで、特定されたアプリの内容を比較し、差分の有無を判断する(ステップS3〜S5)。それぞれ比較する内容は図10に示しているので詳しい説明は省略するが、例えばスキャナアプリの場合、配信では原稿種類から始まる7項目、TWAINでは、色/階調から始まる8項目が差分比較対象になる。
差分がなければ(S3〜S5:NO)、サービスマンモード使用情報1007の判断(ステップS6)を行う。ここで、サービスマンモード使用情報1007がONであれば、前回MFPを使用した状況よりサービスマンモードに入ったということを示していてサービスマンモードの設定1005で設定できる項目に差分が発生したと判断し、OFFであれば差分が発生しないと判断する。
サービスマンモード使用情報1007の判断の結果がOFFであれば、表面/裏面読み取り判断(ステップS7)を実行して、差分管理の最後に基準チャート読み取り時間(表)と(裏)の判断(ステップS8、S9)を行う。二次記憶装置410には、図9に示した基準チャートの工場出荷時の読み取り部毎の読み取り値が保存されている。画像処理制御装置103が保持する基準チャート読み取り時間(表)と(裏)は電源投入時及び省エネルギーモードからの復帰時に0に初期化され、最初に色補正処理部902を使用する計算要求がなされたときに差分が成立し、色補正処理部902の画像処理パラメータ計算をした後に、今回の操作部の設定201と表/裏面用色変換処理用画像処理パラメータ保存(ステップS17、S18)によって、実際に工場で読み取った基準チャート読み取り時間(年/月/日/時/分/秒)情報を保存する。
操作部の設定201に差分がある場合や、サービスマンモード使用情報1007がONである場合や、基準チャート読み取り時間(表/裏)に差分がある場合は、前回計算した色補正処理部902の画像処理パラメータ計算結果をそのまま今回の結果にせず、再計算を行う。まず表面裏面判断(ステップS14)を行い、表裏に対応する読み取り部毎に色補正画像処理パラメータ計算(ステップS15、S16)を行い、色補正処理部902に対する画像処理パラメータ計算を実行する。
図12に色補正処理部902に対する画質パラメータ計算の処理フローの一例を示す。このフローは、図11のステップS15及びS16に相当するフローである。細かい処理の内容に関しては従来技術であるため説明を省略するが、基準チャートの読み取り値によって画像処理パラメータ計算結果が変わるのはフローの中の機差補正処理(S102、S108)である。
図11のステップS15及びS16で今回の画像処理パラメータ計算をした後、表/裏面用色変換処理用画像処理パラメータ保存(S17、S18)によって、表面指定であれば、表/裏面毎に用意されたメモリ領域に、今回の操作部の設定201と基準チャート読み取り時間(表/裏)と画像処理パラメータ計算結果を保存する。全処理が完了したら、上位の制御装置701へ正常終了を返し、計算要求を受けたときの画像処理制御装置103の処理が完了する。
図13に設定要求に対する画像処理制御装置103内の処理フローの一例を示す。この制御フローは図4に示す上位の制御装置701から、図5に示す設定要求を受けたときの画像処理制御装置103の動作フローである。図11と同様に、特に色補正処理部902の差分管理や画像処理パラメータ計算部203を中心に説明を行うため、その他の処理の説明や制御フローは省略した。
図13に示すとおり、ステップS201からS204までの処理を順番に行う。本実施形態では、制御対象であるハードウェア407の色補正処理部902で表/裏面の色補正処理を区別なく行うため、両面同時読み取り時には表/裏面兼用の画質パラメータフラグ(画像処理パラメータフラグ)を差分判断に用いる。このため、表面から裏面へ、裏面から表面へ切り替わったときにも差分が成立するが、図11、図12の色補正処理部902の画像処理パラメータ計算は行わず色変換処理用画像処理パラメータ設定(ステップS203)のみを実施する。
ステップS203の実行後、今回指定された今回の表/裏面兼用の画質パラメータフラグ保存(ステップS204)で、表/裏面の画質パラメータの変更なしフラグの設定を保存する(ステップS12、S13)。表/裏面兼用であるため、表/裏面としては差分が発生しないが、単一の色補正処理部902で処理することから、差分が発生したとみなして画像処理パラメータ設定を行う。
全処理が完了したら、上位の制御装置701へ正常終了を返して画像処理制御装置103の設定要求での処理が完了する。上位の制御装置701からの終了要求に対する制御フローについては、特に差分管理に関する制御フローにおいて特徴がないため説明を省略する。
以上詳細に説明したように、本発明の第1の実施形態の画像形成装置は下記(1)〜(6)の特徴を有する。
(1)前回の操作部の設定の内容と今回の操作部の設定の内容に対し、全て同じかどうか差分比較し、差分があるときのみ画像処理パラメータ計算1010及び設定102を行うことによって高生産性を実現することができる。特に、複数枚を同じ設定で処理する場合、最初の1枚のみ画像処理パラメータ計算101及び画像処理パラメータ設定102を行うことで、連続コピーやスキャン時に高生産性を実現できる。
(2)画像処理パラメータ計算部203及び画像処理パラメータ設定部205の両方に差分管理手段を設け、2段階で差分管理することによって、画像処理パラメータ設定部205の差分管理を簡潔化して高生産性を実現することができる。
(3)アプリケーション毎に設定項目が異なるため、画像処理パラメータ計算部205の差分管理をアプリケーションで設定できる項目に限定し、簡潔化して高生産性を実現することができる。
(4)画像処理パラメータ計算部203の差分管理において、基準チャート中のパッチに対応した基準データを複数の読み取り部毎に記憶する基準データの読み取り値の内容で差分管理せず、基準チャートの読み取りを実行した時間を用いて差分管理することによって、1つの読み取り部毎に複数の読み取り値情報の差分を比較することなく、時間という情報で代用することで、差分の有無の判定を簡潔化することができる。また、簡略化した差分判定手段で、差分があると判定されたときのみ画像処理パラメータ計算101及び1以上の画像補正手段(ハードウェア407、ミドルウェア408)への設定を行うことによって、高生産性を実現することができる。
(5)画像処理パラメータ計算部203の差分管理において、特定のユーザのみが使用できるサービスマンモードのパラメータの個々の内容で差分管理せず、サービスマンモードの使用情報を用いて差分管理することによって、1つの読み取り部毎に複数の読み取り値情報の差分を比較することなく、時間という情報で代用することで、差分の有無の判定を簡潔化することができる。また、簡略化した差分判定手段で差分があると判定されたときのみ画像処理パラメータ計算101及び1以上の画像補正手段への設定を行うことによって高生産性を実現することができる。
(6)画像処理パラメータ計算部203の差分管理において、操作部の設定201の情報を、基準チャートの読み取り値によって画像処理パラメータが変わる画像処理である色補正処理の画像処理パラメータ計算結果が変わる要因に限定して差分管理することによって、操作部の設定201の差分で指定できる全ての情報を差分管理対象にするのではなく、差分管理の情報を限定することによって、差分の有無の判定を簡潔化することができる。また、簡略化した差分判定手段で差分があると判定されたときのみ画像処理パラメータ計算101及び1以上の画像補正手段への設定を行うことによって高生産性を実現することができる。
[第2の実施形態]
図14は本発明の第2の実施形態におけるハードウェア407とミドルウェア408内の画像処理モジュールの例を示す。ここで、図14Aはハードウェア407、図14Bはミドルウェア408を示す。
ミドルウェア408は第1の実施形態(図6B)と同じである。一方、ハードウェア407は、実装されている色補正処理部がスキャナCCD(表面)色補正処理部1601と、コンタクトイメージセンサ(裏面)色補正処理部1602に分かれている。これにより、上位の制御装置701が画像データをハードウェア407へ送るときに、画像処理パスを切り替えて、それぞれの読み取り部で読み取られた画像データに対して画像処理を独立して行うことができる。
画像処理制御装置103内の処理については、計算要求を受けたときは第1の実施形態(図11、12)と同様のフローを行うが、設定要求を受けたときは第1の実施形態(図13)から図15のように変更される。
図15は本実施形態における設定要求に対する画像処理制御装置103内の処理フローの一例を示す。上位の制御装置701との関係や読み出しのタイミング等は第1の実施形態と同じなので説明を省略する。
まずスキャンプロセスかプロッタプロセスかの判断(ステップS301)を行い、スキャンプロセスの場合、今回指定された画像処理パラメータが表面用か裏面用かの判断(ステップS302)を行う。指定が表面の場合、表面用の画質パラメータフラグが変更あり指定か否かの判断(ステップS303)を行い、表面の画像処理パラメータに変更がある場合(S303:YES)のみ、表面用色変換処理用画像処理パラメータ設定(S305)を実行し、スキャナCCD(表面)色補正処理部1601に対して設定する。指定が裏面の場合、裏面用の画質パラメータフラグが変更あり指定か否かの判断(ステップS304)を行い、裏面の画像処理パラメータに変更がある場合のみ、裏面用色変換処理用画像処理パラメータ設定(ステップS306)を行い、コンタクトイメージセンサ(裏面)色補正処理部1602に対して設定する。
本実施形態では、ハードウェア407内に表/裏面で独立して画像処理部が存在するので、画像処理パラメータ設定部205において差分管理する必要はない。画像処理パラメータ設定部205が設定する読み取り部毎の画質パラメータについては、変更なしフラグを参照し、変更がある場合のみ読み取り部毎に用意された色補正処理部(1601、1602)に対して画像処理パラメータを設定するだけで処理が完了する。このため、画像処理制御装置103の処理が軽減され高生産性を実現できる。
図16は、本実施形態の画像処理制御装置103の動作の概要を示す図である。予め一時記憶装置406に表/裏面分の画像処理パラメータ計算結果及び差分情報の記憶領域を確保し、両面同時読み取りの場合、読み取り面を特定し、その読み取り面の差分情報と、今回の操作部の設定201とを比較して計算せずに、前回計算して保存した結果を使用する。読み取り部の情報を差分比較と別管理にし、読み取り部の個数分前回計算した画質パラメータ計算結果を保持することによって、両面同時読み取りにおいて読み取り部情報以外の差分は発生しないので、画質パラメータ計算及び画質パラメータ設定は省いてよくなり、高速化に寄与する。
図17は、図16との比較のため、差分管理のみを効率化した方法を示す。この場合、両面同時読み取り時は、表面/裏面/表面…と交互にUIから要求がくるため、差分管理を効率化しても毎回差分が発生し、画質パラメータ計算及び画質パラメータ設定を行う必要がある。パラメータ設定後に記憶領域を解放する。
以上詳細に説明したように、本発明の第2の実施形態の画像形成装置は下記(1)〜(2)の特徴を有する。
(1)複数の読み取り部の同時読み取りでは、読み取り部毎に読み取られた画像データが交互に送られてくるため、常に差分が発生し、生産性が低下してしまう。読み取り部毎に画像処理パラメータ計算結果及び操作部指定の情報を保持することによって、最初の1枚だけ複数の読み取り部の画像処理パラメータ結果を保持し、2枚目以降は計算せず1枚目の複数の読取装置の画像処理パラメータ計算結果を利用することによって、同時読み取りにおける高生産性を実現することができる。
(2)画像処理パラメータ計算部203及び画像処理パラメータ設定部205の両方に差分管理する手段を設けて2段階で差分管理する。これにより、画像処理補正手段の実装に対し、画像処理パラメータ設定の差分管理部のみ変更することで対応することができる。複数の読み取り部の同時読み取りでは、読み取り部毎に画像処理パラメータ計算結果及び操作部の設定情報を保持することによって、最初の1枚だけ複数読み取りの画像処理パラメータ結果を保持し、画像処理パラメータ設定部205の差分管理において複数の読み取り部の画像処理パラメータ計算結果に差分が発生したときに画像処理パラメータ設定を行う。2枚目以降は、複数の読み取り部の画像処理結果が1枚目の結果と同じであるため、複数の読み取り部毎にハードウェア407での画像処理ブロックが異なることによって、画像処理パラメータ設定部の差分が成立せず、画像処理パラメータの再設定しないことによって高生産性を実現することができる。
101・・・画像処理パラメータ計算、102・・・画像処理パラメータ設定、103・・・画像処理制御装置、201・・・操作部の設定、202・・・操作部設定の差分管理、203・・・画像処理パラメータ計算部、204・・・画像処理パラメータの差分管理、205・・・画像処理パラメータ設定部、401・・・スキャナCCD、402・・・コンタクトイメージセンサ、404・・・IPU、409・・・コントローラボード、407・・・ハードウェア、408・・・ミドルウェア、701・・・上位の制御装置、703・・・コントローラ、902・・・色補正処理部、1601・・・スキャナCCD(表面)色補正処理部、1602・・・コンタクトイメージセンサ(裏面)色補正処理部。
特開2001‐358998号公報 特開2006‐238408号公報

Claims (10)

  1. 操作部と、読み取り部と、前記読み取り部からの画像データを補正することにより、読み取り特性を整える機能を有する画像処理部と、画像処理制御部とを有し、前記画像処理制御部は、前記操作部からの設定に応じて画像処理パラメータの計算を行う画像処理パラメータ計算手段と、計算結果を保存する画像処理パラメータ保存手段と、保存された画像処理パラメータを前記画像処理部に設定する画像処理パラメータ設定手段とを有する画像形成装置であって、
    前記読み取り部による基準チャートの読み取り時間を記憶する読み取り時間記憶手段と、記憶されている、今回読み取った際の基準チャートの読み取り時間と前回読み取った際の基準チャートの読み取り時間の差分の有無を判定する時間差分判定手段とを有するとともに、前記画像処理パラメータ計算手段は、前記時間差分判定手段により差分があると判定された場合に画像処理パラメータを計算する第1の計算手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載された画像形成装置において、
    前記操作部からの前回の設定と今回の設定とに差分があるか否か判定する設定差分判定手段を有するとともに、前記画像処理パラメータ計算手段は、前記設定差分判定手段により差分があると判定された場合に画像処理パラメータを計算する第2の計算手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1又は2に記載された画像形成装置において、
    前記画像処理パラメータ設定手段は、前記画像処理パラメータ計算手段が計算を行った場合のみ、画像処理パラメータの設定を行うことを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項2又は3に記載された画像形成装置において、
    前記設定差分判定手段はアプリケーション毎の判定が可能であることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載された画像形成装置において、
    装置の動作モードがサービスマンモードか否かを判定するモード判定手段を有するとともに、前記画像処理パラメータ計算手段は、前記モード判定手段によりサービスマンモードであると判定された場合に画像処理パラメータを計算する第3の計算手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項2〜5のいずれかに記載された画像形成装置において、
    前記読み取り部による基準チャートの読み取り値を記憶する読み取り値記憶手段を有するとともに、前記設定差分判定手段は、前記基準チャートの読み取り値に応じて画像処理パラメータが変わる設定に差分があるか否かを判定することを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載された画像形成装置において、
    前記読み取り部を複数有し、前記画像処理パラメータ保存手段は、前記読み取り部毎の画像処理パラメータの計算結果を保存することを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項1〜6のいずれかに記載された画像形成装置において、
    前記読み取り部を複数有し、前記画像処理部は、前記複数の読み取り部毎に複数設けられていることを特徴とする画像形成装置。
  9. 操作部と、読み取り部と、前記読み取り部からの画像データを補正することにより、読み取り特性を整える機能を有する画像処理部と、記憶部とを有する画像形成装置において、前記画像処理部に画像処理パラメータを設定する方法であって、
    前記操作部からの設定に応じて画像処理パラメータの計算を行う工程と、前記計算の結果を前記画像処理部に設定する工程と、前記読み取り部による基準チャートの読み取り時間を前記記憶部に記憶する工程と、前記記憶部に記憶されている、今回読み取った際の基準チャートの読み取り時間と前回読み取った際の基準チャートの読み取り時間の差分の有無を判定する工程とを有し、前記計算を行う工程を、前記判定する工程により、差分があると判定された場合に実行することを特徴とする画像処理パラメータの設定方法。
  10. コンピュータを、請求項1〜8のいずれかに記載された画像形成装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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