JP5353662B2 - 制振装置及びこれを備えた車両 - Google Patents

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Description

本発明は、発生する振動を抑制する制振装置に係り、特に制振すべき振動の認識を適正化した制振装置及びこれを備えた車両に関する。
従来から車両のエンジン等の振動発生源で生じた振動と加振手段を通じて発生させた相殺振動とを制振すべき位置で相殺する制振装置が知られている。このような従来の制振装置として特許文献1には、適応制御アルゴリズムを用いて制振すべき振動に相当する疑似振動を算出し、算出した疑似振動に基づいて相殺信号を生成し、相殺信号に基づいてアクチュエータ等の加振手段を通じて相殺振動を制振すべき位置に発生させ、発生した相殺振動と制振すべき振動との相殺誤差として残る振動を加速度センサで検出し、検出した相殺誤差として残る振動が小さくなるように上記適応制御アルゴリズムを学習適応して、疑似振動を真値に収束させるものが開示されている。
特許文献1に例示される制振装置では、エンジンクランク軸回転パルス信号に基づいて認識される周波数が制振すべき振動の周波数と一致しているものとして疑似振動の周波数を決定しており、その他の制振装置でも振動発生源に関連する信号に基づいて制振すべき振動の周波数を認識して疑似振動の周波数を決定しているのが通例である。
特開2003−202902号公報
しかしながら、例えば、エンジンクランク回転軸パルス信号やエンジンの点火パルス信号等の振動発生源に関連する信号に基づいて認識した周波数が制振すべき振動の周波数に必ずしも一致しているとは限らないばかりか、パルス信号の取り込み時におけるサンプリングによって誤差が生じたり、周波数の認識時の演算で離散化誤差が発生したりする等の種々の理由により制振すべき振動の実際の周波数と認識した周波数とが一致しないことがある。制振すべき振動の実際の周波数と認識した周波数とが異なると、制振すべき振動の位相と疑似振動の位相との位相差が徐々に大きくなり、位相差の増大により相殺誤差としての振動が増加して適応制御アルゴリズムの適応性が低下し、制振性および制御の安定性を損なう。
本発明は、このような課題に着目してなされたものであって、その目的は、制振すべき振動の周波数を実際の周波数と異なる周波数であると誤認識した場合であっても疑似振動の周波数を制振すべき振動の周波数に合わせて適応制御アルゴリズムの適応性を向上させ、制振性および安定性を向上させた制振装置及びこれを備えた車両を提供することである。
本発明は、かかる目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。
すなわち、本発明に係る制振装置は、振動発生源で生じる振動と加振手段を通じて発生させる相殺振動とを制振すべき位置で相殺するにあたり、適応制御アルゴリズムを用いて前記振動発生源から前記制振すべき位置へ伝達した振動を相殺するために必要な疑似振動を算出し、算出した疑似振動に基づいて前記相殺振動を前記加振手段を通じて前記制振すべき位置posに発生させ、発生した相殺振動と前記振動発生源から前記制振すべき位置へ伝達した振動との相殺誤差として残る振動を検出し、検出した相殺誤差として残る振動が小さくなるように前記適応制御アルゴリズムを学習適応する制振装置であって、前記疑似振動の周波数の基礎とするため前記制振すべき位置での振動の周波数を前記振動発生源で生ずる振動に関連する信号に基づいて認識する周波数認識手段と、前記制振すべき位置での相殺誤差として残る振動を検出して当該相殺誤差として残る振動の位相を特定し特定された相殺誤差として残る振動の位相と前記疑似振動に基づき制振すべき位置posに発生される相殺振動の位相との位相差を特定する位相差特定手段と、前記位相差特定手段により特定された位相差に基づいて前記周波数認識手段により認識された周波数を当該位相差が無くなる方向へ補正する周波数補正手段とを具備してなることを特徴とする。
この構成によれば、振動発生源で生ずる振動に関連する信号に基づいて振動発生源から制振すべき位置へ伝達した振動の周波数を周波数認識手段により認識し、認識した周波数を振動発生源から制振すべき位置へ伝達した振動を相殺するために必要な疑似振動の周波数の基礎として適応制御アルゴリズムを用いて疑似振動を算出し、算出された疑似振動に基づいて加振手段を通じて制振すべき位置に相殺振動を発生させ、発生した相殺振動と制振すべき位置での振動との相殺誤差として残る振動を検出して、検出した相殺誤差として残る振動が小さくなるように適応制御アルゴリズムの学習適応が行われて制振制御が実施される。この制振制御の実施に際し、位相差特定手段が、制振すべき位置での相殺誤差として残る振動を検出して相殺誤差として残る振動の位相を特定し特定した相殺誤差として残る振動の位相と前記疑似振動に基づき制振すべき位置に発生される相殺振動の位相との位相差を特定し、特定された位相差に応じて周波数認識手段により認識された周波数が周波数補正手段により位相差が無くなる方向へ補正されるので、振動発生源から制振すべき位置へ伝達した振動の周波数を実際の周波数と異なる周波数であると誤認識した場合であっても疑似振動の周波数を振動発生源から制振すべき位置へ伝達した振動の周波数に合わせて適応制御アルゴリズムの適応性を向上させ、制振性および安定性を向上させることができる。
特に自動車のエンジンで生じる振動を制振する場合は、アクセル操作によりエンジン回転数が著しく変化し、回転数の変化に伴って振動の周波数の変動が激しく、制振制御が難しいものであるが、本発明では認識した周波数を補正するので、振動の周波数変動が激しいものであっても追従を可能とする点で有効である。
制振制御の安定性を損なうことなく制振性を向上させるためには、前記周波数補正手段は、前記位相差特定手段により特定された位相差があるときに予め設定された補正一回当たりの上限補正量を超えない補正量を用いて前記周波数認識手段により認識された周波数を補正することが好ましい。
周波数の補正を迅速かつ適切に実施するためには、前記周波数補正手段は、前記位相差特定手段により特定された位相差のズレ量に応じた大きさの補正量を用いて前記周波数認識手段により認識された周波数を補正することが望ましい。
演算を省略でき、且つ、効果が乏しい周波数補正の実施を防止するためには、前記周波数補正手段は、前記位相差特定手段により特定された位相差のズレ量が予め設定された閾値よりも大きいときに前記周波数認識手段により認識された周波数の補正を実施し、前記位相差のズレ量が前記閾値以下であるときに前記認識された周波数の補正を実施しないことが効果的である。
乗員に快適な乗り心地を提供するためには、上記の制振装置を車両に備えることが挙げられる。
本発明は、以上説明した構成であるから、制振すべき位置での振動の位相と疑似振動の位相との位相差に応じて認識した周波数を補正し、制振すべき振動の周波数を実際の周波数と異なる周波数であると誤認識した場合であっても疑似振動の周波数を制振すべき振動の周波数に合わせて適応制御アルゴリズムの適応性を向上させ、制振性および安定性を向上させることが可能となる。
本発明の一実施形態に係る制振装置の概略全体模式図。 同実施形態に係る制御手段の構成および機能の概略ブロック図。 同実施形態に係る制御手段の構成の詳細なブロック図。 同実施形態に係る周波数補正量算出部で実行される周波数補正算出処理ルーチンを示すフローチャート。 加振手段から制振すべき位置へ伝達する振動に関する説明図。 振動発生源から制振すべき位置へ伝達した振動と相殺振動との相殺誤差として残る振動に関する説明図。 制振すべき位置での振動の周波数とこの振動を模擬した疑似振動の周波数とに差がある場合に生ずる位相差に関する説明図。 本発明の他の実施形態に係る制御手段の構成の詳細なブロック図。
以下、本発明の一実施形態に係る制振装置を、図面を参照して説明する。
本実施形態の制振装置は、図1に示すように、自動車等の車両に搭載されるものであり、座席st等の制振すべき位置posに設けた加速度センサ等の振動検出手段1と、所定の質量を有する補助質量2aを振動させることにより振動Vi2を発生するリニアアクチュエータを用いた加振手段2と、振動発生源gnであるエンジンの点火パルス信号と振動検出手段1からの検出信号とを入力し加振手段2で発生させた振動Vi2を制振すべき位置posへ伝達させることにより制振すべき位置posに相殺振動Vi4を発生させる制御手段3とを有し、車体フレームfrmにマウンタgnmを介して搭載されたエンジン等の振動発生源gnで生じる振動Vi3と加振手段2を通じて発生させる相殺振動Vi4とを制振すべき位置posで相殺させて制振すべき位置posでの振動を低減するものである。
制御手段3は、図2に示すように、振動発生源gnから制振すべき位置posへ伝達した振動Vi3を的確に相殺する相殺振動Vi4を制振すべき位置posに発生させるために、振動発生源gnから制振すべき位置posへ伝達した振動Vi3を模擬した疑似振動Vi3’を適応アルゴリズムを用いて算出し、算出した疑似振動Vi3’に基づいて加振手段2を通じて制振すべき位置posに相殺振動Vi4を発生させる。また、制御手段3は、加振手段2から制振すべき位置posへ伝達した相殺振動Vi4と振動Vi3との相殺誤差として残る振動(Vi3+Vi4)を振動検出手段1で検出し、検出した相殺誤差として残る振動(Vi3+Vi4)が小さくなるように適応アルゴリズムを学習適応させて疑似振動を真値に収束させる制振制御を行う。本実施形態では、振動発生源gnから制振すべき位置posへ伝達した振動Vi3を相殺するために必要な疑似振動は、振動Vi3を模擬した疑似振動Vi3’であるが、この振動Vi3の模擬を行うことなく加振手段2から制振すべき位置posへ伝達する相殺振動Vi4を直接模擬したものであってもよい。
この適応制御による制振制御を実行する制御手段3は、図2に示すように、周波数認識手段31と、疑似振動算出手段32と、相殺信号生成手段33とを有する。
周波数認識手段31は、振動発生源gnで生ずる振動Vi1に関連する信号に基づいて制振すべき位置posでの振動の周波数を認識する。認識した周波数は、疑似振動算出手段32で疑似振動を算出する際に疑似振動の周波数の基礎として用いられる。本実施形態では、振動発生源gnで生ずる振動Vi1に関連する振動としてのエンジンの点火パルス信号をECU等から入力している。勿論、エンジンの点火パルス信号に代えて例えばエンジンクランクの回転数を検出するセンサからの検出パルス信号等、その他の信号を用いてもよい。
疑似振動算出手段32は、周波数認識手段31により認識した周波数を疑似振動の周波数に採用した上で疑似振動を適応アルゴリズムにより算出すると共に、振動検出手段1より入力した相殺誤差として残る振動が小さくなるように適応アルゴリズムを学習させるものである。具体的には、疑似振動算出手段32は、疑似振動算出部32aと、学習適応部32bとを有する。疑似振動算出部32aは、周波数認識手段31により認識した周波数と等しい周波数の基準波に対して適応フィルタ32fを用いたフィルタリングを施すことにより基準波の振幅及び位相を変化させて疑似振動を算出する。学習適応部32bは、振動検出手段1より入力した相殺誤差として残る振動が無くなるように適応フィルタ32fを逐次更新する。
相殺信号生成手段33は、疑似振動算出手段32が算出した疑似振動に基づいて相殺振動Vi4を加振手段2を通じて制振すべき位置posに発生させる指令たる相殺信号を生成する。相殺信号生成手段33により生成された相殺信号が加振手段2に入力されると加振手段2が相殺振動Vi4を制振すべき位置posに発生する。この相殺信号を生成するにあたり、図5に示すように、振動発生源gnから制振すべき位置posへ伝達した振動Vi3に対してこの振動Vi3を逆波形にした振動−Vi3を加振すればよいが、加振手段2で発生させた振動Vi2は制振すべき位置posに伝達する過程で振幅又は位相が変化するので、この変化を考慮して制振すべき位置posに相殺振動Vi4が印加されるように振動Vi2を加振手段2で発生させる必要がある。具体的には、加振手段2から制振すべき位置posまで伝達する振動の振幅及び位相の変化させる振動伝達関数Gの逆伝達関数を逆伝達関数記憶部33aに予め記憶しておき、制振すべき位置posでの振動Vi3を模擬した疑似振動Vi3’を逆波形にした振動に対して逆伝達関数を加味して相殺振動vi2を算出する。ここでは、逆伝達関数の振幅成分を1/Gとし、位相成分をPとして逆伝達関数記憶部33aに記憶している。なお、振動発生源gnから制振すべき位置posへ伝達する振動の振幅又は位相を変化させる振動伝達関数をG’と示している。
上記の構成に対して本実施形態ではさらに、図2に示すように、位相差特定手段34と、認識周波数補正手段35とを備えている。
位相差特定手段34は、図6に示すように、制振すべき位置posでの相殺誤差として残る振動(Vi3+Vi4)を検出して検出した振動の位相φを特定し特定された制振すべき位置posでの相殺誤差として残る振動(Vi3+Vi4)の位相φと疑似振動Vi3’に基づき制振すべき位置posに発生される相殺振動Vi4の位相φ’との位相差Δφ(=φ−φ’)を即時に特定するものである。位相φ及び位相φ’は、ωt(=θ)を基準としたものである。具体的には、図2に示すように、位相差特定手段34は、即時位相特定部34aと、疑似振動位相特定部34bと、位相差特定部34cとを有する。即時位相特定部34aは、振動検出手段1により検出された振動に基づいてその振動の位相を即時に特定する。疑似振動位相特定部34bは、疑似振動算出部32aでの算出結果を参照して疑似振動の位相を特定する。位相差特定部34cは、即時位相特定部34aにより特定された制振すべき位置posでの振動の位相と疑似振動位相特定部34bにより特定された疑似振動の位相との位相差を特定する。
周波数補正手段35は、位相差特定手段34により特定された位相差に基づいて周波数認識手段31により認識された周波数を位相差が無くなる方向へ補正するものであり、上限補正量記憶部35aと、不感帯記憶部35bとを有している。周波数補正手段35は、位相差特定手段34により特定された位相差があるときに上限補正量記憶部35bに予め記憶された補正一回当たりの上限補正量を超えない補正量を用いて周波数の補正を実施したり、位相差のズレ量が不感帯記憶部35cに予め記憶された閾値よりも大きいときに周波数の補正を実施し、位相差のズレ量が閾値以下であるときに周波数の補正を実施しないように構成されている。
このような制御手段3を実現する具体的な制御ブロックを図3に示して説明する。
図3に示すように、周波数認識手段31である周波数検出部41は、入力したエンジンパルス信号に基づいて制振すべき位置posでの振動の周波数fを認識する。基本電気角算出部42は、認識された周波数fを入力して基本電気角θを算出する。基準波生成部43は、算出された基本電気角θを入力して基準波である基準正弦波sinθ及び基準余弦波cosθを生成する。これら基準波は制御手段3での信号処理においての波形の振幅及び位相等の基準となるものである。
加速度センサである振動検出手段1で検出される制振すべき位置posでの振動には、振動発生源gnで生じた振動以外にも他の振動が含まれているので、振動検出手段1の出力信号に対して周波数検出部41で認識された周波数f成分の信号のみを取り出すBPF(バンドパスフィルタ)44を施すことにより振動発生源gnで生じた振動のみを振動信号として検出している。
この振動信号を模擬するために、振動信号をAsin(θ+φ)、θ=ωtと仮定し、以下の式を利用する。
まず、振動信号Asin(θ+φ)にsinθを乗算したものを積和定理を用いて表すと、
Asin(θ+φ)×sinθ=(−A/2)(cos(2θ+φ)−cosφ)
と変形できる。この式に2を乗算すると、
2Asin(θ+φ)×sinθ=Acosφ−Acos(2θ+φ)
となる。この式を収束係数μを用いて積分すると、右辺第二項Acos(2θ+φ)の積分は(μA/2ω)sin(2θ+φ)となり、μをAに比べて非常に小さな値に設定すると振幅が小さく且つ周期関数の積分であるため(μA/2ω)sin(2θ+φ)を無視でき、右辺全体が真値Aに近い値A’の振幅成分及び真値φに近い値φ’の位相成分を有するA’cosφ’に収束する。
同様に、振動信号Asin(θ+φ)にcosθを乗算したものを積和定理を用いて表すと、
Asin(θ+φ)×cosθ=(A/2)(sin(2θ+φ)+sinφ)
と変形できる。この式に2を乗算すると、
2Asin(θ+φ)×cosθ=Asinφ+Asin(2θ+φ)
となる。この式を収束係数μを用いて積分すると、右辺第二項Asin(2θ+φ)の積分も上記と同様に周期関数の積分であるため無視でき、右辺全体が真値Aに近い値A’の振幅成分及び真値φに近い値φ’の位相成分を有するA’sinφ’に収束する。
上記で求めたA’cosφ’及びA’sinφ’にsinθ及びcosθをそれぞれ乗算して足し合わせものを加法定理を用いて表すと、
sinθ×A’cosφ’+cosθ×A’sinφ’=A’sinθ×cosφ’+A’cosθ×sinφ’=A’sin(θ+φ’)
となる。したがって、振動信号に対して上記の演算を実施することにより振動信号Asin(θ+φ)を模擬した疑似振動A’sin(θ+φ’)を算出できる。これらA’cosφ’及びA’sinφ’は、いわゆる適応制御における適応フィルタであり、振動信号の入力により疑似振動の振幅A’及び位相φ’を真値である振幅A及び位相φに収束させるべく自己適応する。また、適応フィルタは、適応フィルタに対して基準波を乗算して足し合わせることにより疑似振動に変形するので、疑似振動と基準波との振幅差及び位相差を表すものといえる。
上記の演算処理を用いて振動信号Asin(θ+φ)に基づいて適応フィルタ32fを学習更新しつつ疑似振動を算出するために、図3に示すように疑似振動算出手段32を構成している。すなわち、乗算器45は、振動信号Asin(θ+φ)と収束係数2μとを乗算する。乗算器46、47は、乗算器45での乗算結果に対して基準波生成部43から出力される基準正弦波sinθと基準余弦波cosθをそれぞれ乗算して、積分器48、49へ出力する。積分器48、49は、乗算器46、47からの出力を積分し、疑似振動と基準波との振幅差及び位相差を表す適応フィルタ32fとしてのA’cosφ’及びA’sinφ’を出力する。
この適応フィルタ32fに対して基準正弦波sinθ及び基準余弦波θをそれぞれ乗算した後に足し合わせると上記の通り疑似振動A’sin(θ+φ’)となるが、本実施形態では、振幅成分及び位相成分の逆伝達関数を加味した基準波を適応フィルタ32fとの乗算前に生成している。勿論、疑似振動を算出した後に振幅成分及び位相成分の逆伝達関数を加味してもよい。具体的に本実施形態では、逆伝達関数振幅設定部53は、周波数に対応した逆伝達関数の振幅成分が予め記憶されており、認識した周波数fを入力して逆伝達関数の振幅成分1/Gを特定する。同様に、逆伝達関数位相設定部50は、周波数に対応した逆伝達関数の位相成分が予め記憶されており、認識した周波数fを入力して逆伝達関数の位相成分Pを特定する。特定された位相成分Pと基本電気角θとが加算器51で加算されて発振器52に入力される。発振器52は、逆伝達関数の位相成分Pが加味された正弦波sin(θ+P)及び余弦波cos(θ+P)を生成する。乗算器54、55は、生成された正弦波sin(θ+P)及び余弦波cos(θ+P)に対して逆伝達関数振幅設定部53により特定された逆伝達関数の振幅成分1/Gとをそれぞれ乗算して、振幅及び位相の逆伝達関数を加味した基準波を生成する。
これら乗算器54、55により生成された振幅及び位相の逆伝達関数を加味した基準波(1/G)sin(θ+P)及び(1/G)cos(θ+P)に対して上記の適応フィルタ32fとしてのA’cosφ’及びA’sinφ’を乗算器56、57でそれぞれ乗算する。乗算器56、57での乗算結果を加算器58で足し合わせ、足し合わせた結果に−1を乗算器59で乗算すると、相殺振動[−(A’/G)sin(θ+φ’+P)]の発生を指令する相殺信号が生成され、加振手段2で相殺振動[−(A’/G)sin(θ+φ’+P)]が加振される。
上記の適応制御を用いた制振制御を行う構成に加えてさらに、位相差特定手段34を構成する即時位相特定部34a、疑似振動位相特定部34b及び位相差特定部34cと、周波数補正手段35を構成する周波数補正量算出部68とを有している。
位相差特定手段34を構成する即時位相特定部34aは、振動検出手段1を介して検出した振動信号Asin(θ+φ)を入力して、その位相φを即時に特定するものである。具体的には、まず、除算器60aにおいて振動信号Asin(θ+φ)をリアルタイム振幅検出部60で検出した振幅Aで除算して、振幅1のsin(θ+φ)を得る。
リアルタイム振幅検出部60は、振幅1の正弦波sinθの半周期0〜πの積分値が(−cosπ)−(−cos0)=(1)−(−1)=2であり、その平均値は0〜πまでの平均であることから2/πとなることを利用したもので、振動信号Asin(θ+φ)を入力して、絶対値処理を加え、二倍の周波数成分を除去するノッチフィルタを介し、脈動分をLPF(ローパスフィルタ)で除去して2/πを乗ずることにより即時で振幅Aを取得するものである。
乗算器61、62は、除算器60aでの除算結果であるsin(θ+φ)に対して2sinθ及び2cosθをそれぞれ乗算して積和定理より、cosφ−cos(2θ+φ)とsinφ+sin(2θ+φ)とを得る。乗算器61の演算結果であるcosφ−cos(2θ+φ)に対して二倍の周波数成分を除去するノッチ処理63を施し、脈動分をLPF(ローパスフィルタ)処理65で除去してcosφを得る。同様に、乗算器62の演算結果であるsinφ+sin(2θ+φ)に対して二倍の周波数成分を除去するノッチ処理64を施し、脈動分をLPF(ローパスフィルタ)処理66で除去してsinφを得る。このように即時位相特定部34aは、振動信号Asin(θ+φ)の位相成分を有するcosφ及びsinφを即時に特定する。
位相差特定手段34を構成する疑似振動位相特定部34bは、上記の適応フィルタ32fであるA’cosφ’及びA’sinφ’が疑似振動の位相成分を有するのでこれをそのまま利用すべく、適応フィルタ32fを位相差特定部34cへ入力するものである。
位相差特定手段34を構成する位相差特定部34cは、即時位相特定部34aにより特定されたcosφ及びsinφと適応フィルタ32fであるA’cosφ’及びA’sinφ’とに基づいて位相差を特定するものである。具体的には、これら位相φ及び位相φ’は、共通の基本電気角θを基準とした位相ズレを表すものであるので、疑似振動の位相と制振すべき位置posでの振動の位相とが一致している場合はφとφ’が等しいものとなる。したがって、位相差Δφをφ−φ’と定義して、以下の式を用いて算出される位相差の正弦成分α及び余弦成分βにより位相差を表現している。
正弦成分α=A’sin(φ−φ’)=A’(sinφcosφ’−cosφsinφ’)=sinφ(A’cosφ’)−cosφ(A’sinφ’)
余弦成分β=A’cos(φ−φ’)=A’(cosφcosφ’+sinφsinφ’)=cosφ(A’cosφ’)+sinφ(A’sinφ’)
図7(a)に示すように制振すべき位置posでの振動Vi3の周波数より振動Vi3を模擬する疑似振動Vi3’の周波数が低いときには、正弦成分αが正の方向へ一定の変化量で増加し、図7(b)に示すように制振すべき位置posでの振動Vi3の周波数より振動Vi3を模擬する疑似振動Vi3’の周波数が高いときに正弦成分αが負の方向へ一定の変化量で減少する。上記の適応制御アルゴリズムは、位相差Δφが±60度の範囲を超えた場合は制御が発散して制振不能となることが判明しているので、余弦成分β>0の条件で正弦成分αの符号によりΔφが進んでいるか遅れているか否かを判断でき、正弦成分αの大きさにより位相差Δφのズレ量を把握できる。
図3に示すように、周波数補正手段35を構成する周波数補正量算出部68は、位相差特定部34cで特定された正弦成分αに基づいて周波数補正量Δfを算出して加算器69へ出力し、この周波数補正量Δfと周波数検出部41により認識された周波数fとを加算器69で加算させることにより認識された周波数fを補正するものである。補正量算出部68は、図4に示すように、正弦成分αの大きさが不感帯記憶部35bに記憶されている閾値以下であるか否かを判定し(A1)、閾値以下であると判定した場合(A1:YES)には、周波数補正量Δf=0とする(A6)。一方、閾値以下でないと判定した場合(A1:NO)には、上限補正量記憶部35aに記憶されている補正一回当たりの上限補正量である一定値のステップS(S>0)を取得し(A2)、正弦成分αの符号が正であるか否かを判定する(A3)。αの符号が正であると判定した場合には(A3:YES)、周波数補正量ΔfをステップS、すなわちΔfを正値とする(A4)。一方、αの符号が正でないと判定した場合には(A3:NO)、周波数補正量Δfを−ステップS、すなわちΔfを負値とし(A5)、認識した周波数fを位相差Δφが無くなる方向へ補正する。
以上のように、本実施形態に係る制振装置は、振動発生源gnで生じる振動Vi3と加振手段2を通じて発生させる相殺振動Vi4とを制振すべき位置posで相殺するにあたり、適応制御アルゴリズムを用いて振動発生源から制振すべき位置posへ伝達した振動Vi3を相殺するため必要な疑似振動Vi3’を算出し、算出した疑似振動Vi3’に基づいて相殺振動Vi4を加振手段2を通じて制振すべき位置posに発生させ、発生した相殺振動Vi4と振動発生源gnから制振すべき位置posへ伝達した振動Vi3との相殺誤差として残る振動(Vi3+Vi4)を検出し、検出した相殺誤差として残る振動(Vi3+Vi4)が小さくなるように適応制御アルゴリズムを学習適応するものであり、疑似振動Vi3’の周波数の基礎とするため制振すべき位置posでの振動Vi3の周波数fを振動発生源gnで生ずる振動Vi1に関連する信号に基づいて認識する周波数認識手段31と、制振すべき位置posでの相殺誤差として残る振動(Vi3+Vi4)を検出して相殺誤差として残る振動(Vi3+Vi4)の位相φを特定し特定された相殺誤差として残る振動(Vi3+Vi4)の位相φと疑似振動Vi3’に基づき制振すべき位置posに発生される相殺振動Vi4の位相φ’との位相差Δφを特定する位相差特定手段34と、位相差特定手段34により特定された位相差Δφに基づいて周波数認識手段31により認識された周波数fを位相差Δφが無くなる方向へ補正する周波数補正手段35とを具備してなることを特徴とする。
本実施形態によれば、振動発生源gnで生ずる振動Vi1に関連する信号に基づいて振動発生源gnから制振すべき位置posへ伝達した振動Vi3の周波数fを周波数認識手段31により認識し、認識した周波数fを振動発生源gnから制振すべき位置posへ伝達した振動Vi3を相殺するために必要な疑似振動Vi3’の周波数の基礎として適応制御アルゴリズムを用いて疑似振動Vi3’を算出し、算出された疑似振動Vi3’に基づいて加振手段2を通じて制振すべき位置posに相殺振動Vi4を発生させ、発生した相殺振動Vi4と振動発生源gnから制振すべき位置posへ伝達した振動Vi3との相殺誤差として残る振動(Vi3+Vi4)を検出して、検出した相殺誤差として残る振動(Vi3+Vi4)が小さくなるように適応制御アルゴリズムの学習適応が行われて制振制御が実施される。この制振制御の実施に際し、位相差特定手段34が、制振すべき位置posでの相殺誤差として残る振動(Vi3+Vi4)を検出して相殺誤差として残る振動(Vi3+Vi4)の位相φを特定し特定した相殺誤差として残る振動(Vi3+Vi4)の位相φと前記疑似振動Vi3’に基づき制振すべき位置posに発生される相殺振動Vi4の位相φ’との位相差Δφ(=φ−φ’)を特定し、特定された位相差Δφに応じて周波数認識手段31により認識された周波数fが周波数補正手段35により位相差Δφが無くなる方向へ補正されるので、振動発生源gnから制振すべき位置posへ伝達した振動Vi3の周波数を実際の周波数と異なる周波数であると誤認識した場合であっても疑似振動Vi3’の周波数を振動発生源gnから制振すべき位置posへ伝達した振動Vi3の周波数に合わせて適応制御アルゴリズムの適応性を向上させ、制振性および安定性を向上させることができる。
特に自動車のエンジンで生じる振動を制振する場合は、アクセル操作によりエンジン回転数が著しく変化し、回転数の変化に伴って振動の周波数が激しく変動し、制振制御が難しいものであるが、本実施形態では認識した周波数を補正するので、振動の周波数変動が激しいものであっても追従を可能とする点で有効である。
また、本実施形態では、周波数補正手段35が、位相差特定手段34により特定された位相差Δφがあるときに予め設定された補正一回当たりの上限補正量を超えない補正量である一定値のステップSを用いて周波数認識手段31により認識された周波数を補正するので、場合によるが周波数の補正を複数回に分けて少しずつ実施し、補正一回当たりの上限補正量を超えた大きな補正量で補正を実施することにより周波数が急激に変化して制御が不安定になることを防止でき、制振制御の安定性を損なうことなく制振性を向上させることができる。
さらに、本実施形態では、周波数補正手段35が、位相差特定手段34により特定された位相差Δφのズレ量が予め設定された閾値よりも大きいときに周波数認識手段31により認識された周波数の補正を実施し、位相差Δφのズレ量が閾値以下であるときに認識された周波数の補正を実施しないので、位相差Δφが軽微であるとき、すなわち両振動の周波数がある程度一致したときには周波数の補正を実施しない不感帯を設け、演算の省略ができるとともに、得られる効果が乏しい周波数補正の実施を防止することができる。
その他、本実施形態では、上記制振装置を自動車等の車両に備えているので、乗員に快適な乗り心地を提供することができる。
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限定されるものでないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明だけではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
例えば、正弦成分αは変動が激しいので正弦成分αにLPF(ローパスフィルタ)を掛けて脈動分を除去し、このLPFを通した正弦成分αに基づいて補正量算出部68で周波数補正量Δfを算出するようにしてもよい。このように構成すると、安定した周波数補正の実現に資することが可能となる。
また、本実施形態では、周波数補正手段35は、位相差Δφのズレ量に係わらず補正一回当たりの上限補正量である一定値のステップSを補正量として決定し、この補正量を付加して補正を実施しているが、位相差Δφのズレ量に応じた大きさの補正量を決定し、この補正量を用いて補正を実施するようにしてもよい。このように構成すると、位相差Δφのズレ量が大きい場合には周波数の補正量を大きくし、位相差Δφのズレ量が小さい場合には周波数の補正量を小さくして、周波数の補正回数を低減し、周波数の補正を迅速かつ適切に実施することが可能となる。
逆伝達関数位相設定部50に予め記憶されている逆伝達関数の位相成分Pと実際の逆伝達関数の位相成分とが経年変化等により一致しなくなり、この不一致が位相差特定部34cにより位相差Δφとして検出されることがある。そこで、図8に示すように、この不一致を是正するべく、疑似振動Vi3’に基づき制振すべき位置posに発生される相殺振動Vi4の位相を補正する位相補正部70を追加することが挙げられる。位相補正部70は、位相差特定部34cで特定された正弦成分α及び余弦成分βに基づいて位相補正量P’を算出して加算器51へ出力し、位相差Δφを補正するものである。このように構成すると、経年変化や温度変化等により車体フレームfrm等の制振対象の振動伝達特性が変化しても所望の制振効果を得ることができる。
さらにまた、図8に示すように、上記の位相補正部70を追加した構成において位相差Δφに基づいて周波数補正又は位相補正のいずれを実施するのが適切であるかを判断するために、位相差特定部34cで特定された正弦成分αを参照して位相補正部70による位相補正と周波数補正量算出部68による周波数補正とを切り替える切替部71をさらに設けるとよい。この切替部71は、逆伝達関数の位相成分がズレておらず周波数がズレている場合は正弦成分αが一定の変化量で変化する一方、周波数がズレておらず逆伝達関数の位相成分がズレている場合は正弦成分αが変化しないことを利用して、入力した正弦成分αを微分して変化量を捉え、正弦成分αが変化している場合は周波数補正量算出部68による周波数補正に切り替え、正弦成分αが変化していない場合は位相補正部70による位相補正に切り替えるものである。このように構成すると、適切な補正機能を実現でき、制振効果を向上させることが可能となる。
その他、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
1…………振動検出手段(加速度センサ)
2…………加振手段(リニアアクチュエータ)
3…………制御手段
31………周波数認識手段
34………位相差特定手段
35………周波数補正手段
φ、φ’…位相
Δφ………位相差
gn………振動発生源
pos……制振すべき位置
Vi1……振動発生源で生ずる振動
Vi2……加振手段で発生する振動
Vi3……制振すべき位置での振動
Vi3’…制振すべき位置での振動を模擬した疑似振動
Vi4……相殺振動

Claims (5)

  1. 振動発生源で生じる振動と加振手段を通じて発生させる相殺振動とを制振すべき位置で相殺するにあたり、適応制御アルゴリズムを用いて前記振動発生源から前記制振すべき位置へ伝達した振動を相殺するために必要な疑似振動を算出し、算出した疑似振動に基づいて前記相殺振動を前記加振手段を通じて制振すべき位置に発生させ、発生した相殺振動と前記振動発生源から前記制振すべき位置へ伝達した振動との相殺誤差として残る振動を検出し、検出した相殺誤差として残る振動が小さくなるように前記適応制御アルゴリズムを学習適応する制振装置であって、
    前記疑似振動の周波数の基礎とするため前記制振すべき位置での振動の周波数を前記振動発生源で生ずる振動に関連する信号に基づいて認識する周波数認識手段と、
    前記制振すべき位置での相殺誤差として残る振動を検出して当該相殺誤差として残る振動の位相を特定し特定された相殺誤差として残る振動の位相と前記疑似振動に基づき制振すべき位置に発生される相殺振動の位相との位相差を特定する位相差特定手段と、
    前記位相差特定手段により特定された位相差に基づいて前記周波数認識手段により認識された周波数を当該位相差が無くなる方向へ補正する周波数補正手段とを具備してなることを特徴とする制振装置。
  2. 前記周波数補正手段は、前記位相差特定手段により特定された位相差があるときに予め設定された補正一回当たりの上限補正量を超えない補正量を用いて前記周波数認識手段により認識された周波数を補正する請求項1に記載の制振装置。
  3. 前記周波数補正手段は、前記位相差特定手段により特定された位相差のズレ量に応じた大きさの補正量を用いて前記周波数認識手段により認識された周波数を補正する請求項1又は2に記載の制振装置。
  4. 前記周波数補正手段は、前記位相差特定手段により特定された位相差のズレ量が予め設定された閾値よりも大きいときに前記周波数認識手段により認識された周波数の補正を実施し、前記位相差のズレ量が前記閾値以下であるときに前記認識された周波数の補正を実施しない請求項1〜3のいずれかに記載の制振装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の制振装置を備えた車両。
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