JP5249062B2 - 能動型振動制御装置 - Google Patents

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この発明は、打消し対象の振動に対する相殺振動を発生させて前記打消し対象の振動を低減する能動型振動制御装置に関する。
車室内の振動を制御する装置として、能動型振動制御装置(Active Vibration Control Apparatus)(以下「AVC装置」と称する。)が知られている。AVC装置では、打消し対象の振動に対する逆位相の相殺振動を車室内の振動発生器(アクチュエータ)から出力することにより、前記打消し対象の振動を低減する。また、打消し対象の振動と相殺振動の誤差は、振動センサにより合成振動として検出され、その後の相殺振動の決定に用いられる。AVC装置には、例えば、車両に搭載されたエンジンの作動に伴うステアリングホイール等の部位の振動を低減するものがある(特許文献1〜3)。
特開平07−190138号公報 特開平09−072375号公報 特開2005−075136号公報
特許文献1〜3に記載の技術では、アクチュエータを用いることによりある程度の振動低減が図られているものの、未だ改善の余地がある。例えば、ステアリングホイールにおいて運転者が感得する振動を直接的に判定するためには、振動センサをステアリングホイール自体又はその近傍に設けることが好ましいが、特許文献1、3ではそのような構成を実現できていない。すなわち、特許文献1では、ステアリングケース(2)の下方にセンサ(S2)が設けられ(特許文献1の図1参照)、特許文献3では、ブラケット(26)に固定された剛性ハウジング(76)に振動検出用のセンサ(114)が設けられる(特許文献3の図1及び段落[0049]参照)。
また、特許文献2では、シャフト部(102)に設けられたアクチュエータ(3)に振動検出センサ(4)が固定される(特許文献2の図2参照)。シャフト部(102)は、ステアリング(101)と一緒に回動すると解されるため、このステアリング(101)における振動と同等の振動を検出可能であると思われる。しかし、特許文献2では、アクチュエータ(3)と振動検出センサ(4)とを接触させて配置しているため、設計上の制約等が生じるおそれがある。すなわち、アクチュエータ(3)と振動検出センサ(4)とを一体的に配置する場合、これらを別々に配置する場合と比べて設計の自由度が失われる。
さらに、特許文献1、3では、アクチュエータと振動センサがいずれも固定部(ステアリングホイールの回動によって変位しない部位)に固定されるため、また、特許文献2では、アクチュエータと振動センサがいずれも可動部(ステアリングホイールの回動に応じて変位する部位)に固定されるため、特許文献1〜3では、アクチュエータと振動センサを固定部と可動部とに分けて配置する構成は検討されていない。この点からも設計の自由度が低い。
この発明は、このような問題を考慮してなされたものであり、ステアリングホイールの舵角にかかわらず、打消し対象の振動を安定的に打ち消すことができると共に、設計の自由度を高めることが可能な能動型振動制御装置を提供することを目的とする。
この発明に係る能動型振動制御装置は、振動源から発生した打消し対象の振動を相殺するための相殺振動を生成する相殺振動生成部と、前記打消し対象の振動と前記相殺振動との誤差を検出し、この誤差を示す誤差信号を生成する誤差信号生成部と、前記振動源の振動周波数を検出する振動周波数検出部と、前記誤差信号と前記振動源の振動周波数とに基づいて、前記相殺振動を規定する制御信号を生成する制御信号生成部とを備えたものであって、前記誤差信号生成部と前記相殺振動生成部とは、ステアリングホイールの舵角に応じて相対的な位置関係が変化するように設けられ、前記制御信号生成部は、前記ステアリングホイールの舵角に応じて、前記制御信号の生成に用いる制御特性を切り替えることで、前記舵角にかかわらず、前記相殺振動が前記打消し対象の振動を安定的に打ち消すように前記制御信号を生成することを特徴とする。
この発明によれば、ステアリングホイールの舵角に応じて前記相殺振動生成部と前記誤差信号生成部の相対的な位置関係が変化する構成において、ステアリングホイールの舵角に応じて、制御信号の生成に用いる制御特性を切り替える。これにより、当該相対的な位置関係に応じた制御特性を用いることが可能となり、ステアリングホイールを回動させて前記相対的な位置関係が変化しても、変化後の相対的な位置関係に応じた相殺振動を生成することが可能となる。従って、ステアリングホイールの舵角にかかわらず、打消し対象の振動を安定的に打ち消すことができる。さらに、相殺音振動生成部と誤差信号生成部の一方を固定部(ステアリングホイールの回動によって変位しない部位)に配置し、他方を可動部(ステアリングホイールの回動によって変位する部位)に配置することができるようになるため、設計の自由度を高めることが可能となる。
前記制御特性として、例えば、前記相殺振動生成部から前記誤差信号生成部までの模擬伝達関数、安定化係数及びステップサイズパラメータの少なくとも1つとすることができる。
前記制御信号生成部は、前記振動源の振動周波数の調波の基準信号を生成する基準信号生成部と、前記基準信号に基づいて前記制御信号を出力する適応フィルタと、前記相殺振動生成部から前記誤差信号生成部までの模擬伝達関数を用いて前記基準信号の振幅及び位相を調整して参照信号を生成する参照信号生成部と、前記誤差信号と前記参照信号とに基づいて前記誤差信号が最小となるように前記適応フィルタのフィルタ係数を逐次更新するフィルタ係数更新部とを備え、前記参照信号生成部は、前記ステアリングホイールの舵角に応じて、前記模擬伝達関数を切り替えてもよい。
この発明に係る能動型振動制御装置は、振動源から発生した打消し対象の振動を相殺するための相殺振動を生成する相殺振動生成部と、前記打消し対象の振動と前記相殺振動との誤差を検出し、この誤差を示す誤差信号を生成する誤差信号生成部と、前記振動源の振動周波数を検出する振動周波数検出部と、前記誤差信号と前記振動源の振動周波数とに基づいて、前記相殺振動を規定する制御信号を生成する制御信号生成部とを備えたものであって、前記誤差信号生成部と前記相殺振動生成部とは、ステアリングホイールの舵角に応じて相対的な位置関係が変化するように設けられ、前記制御信号生成部は、前記相殺振動による前記打消し対象の振動の打消し効果を十分に得ることができない前記舵角の範囲を予め設定しておき、前記ステアリングホイールの舵角が、前記範囲内にあるとき、前記制御信号の生成を中止することを特徴とする。
この発明によれば、相殺振動による打消し対象の振動の打消し効果を十分に得ることができないステアリングホイールの舵角の範囲を予め設定しておき、前記ステアリングホイールの舵角が、前記範囲内にあるとき、制御信号の生成を中止する。これにより、打消し対象の振動を打ち消すことが困難な状況において、相殺振動を出力することで却って振動が大きくなってしまうことを防止することが可能となる。
この発明に係る能動型振動制御装置は、振動源から発生した打消し対象の振動を相殺するための相殺振動を生成する相殺振動生成部と、前記打消し対象の振動と前記相殺振動との誤差を検出し、この誤差を示す誤差信号を生成する誤差信号生成部と、前記振動源の振動周波数を検出する振動周波数検出部と、前記誤差信号と前記振動源の振動周波数とに基づいて、前記相殺振動を規定する制御信号を生成する制御信号生成部とを備えたものであって、前記誤差信号生成部と前記相殺振動生成部とは、ステアリングホイールの舵角に応じて相対的な位置関係が変化するように設けられ、前記制御信号生成部は、前記ステアリングホイールの初期位置において前記誤差が検出された場合と比較して、前記誤差信号の位相が反転する前記舵角の範囲を予め設定しておき、前記ステアリングホイールの舵角が、前記範囲内にあるとき、前記誤差信号の位相を反転させることを特徴とする。
この発明によれば、ステアリングホイールの初期位置において打消し対象の振動と相殺振動との誤差が検出された場合と比較して、誤差信号の位相が反転する舵角の範囲を予め設定しておき、ステアリングホイールの舵角が、前記範囲内にあるとき、誤差信号の位相を反転させる。これにより、前記舵角が変化して誤差信号の位相が反転する場合でも、打消し対象の振動を安定的に低減することが可能となる。
この発明によれば、ステアリングホイールの舵角に応じて前記相殺振動生成部と前記誤差信号生成部の相対的な位置関係が変化する構成において、ステアリングホイールの舵角に応じて、制御信号の生成に用いる制御特性を切り替える。これにより、当該相対的な位置関係に応じた制御特性を用いることが可能となり、ステアリングホイールを回動させて前記相対的な位置関係が変化しても、変化後の相対的な位置関係に応じた相殺振動を生成することが可能となる。従って、ステアリングホイールの舵角にかかわらず、打消し対象の振動を安定的に打ち消すことができる。さらに、相殺音振動生成部と誤差信号生成部の一方を固定部(ステアリングホイールの回動によって変位しない部位)に配置し、他方を可動部(ステアリングホイールの回動によって変位する部位)に配置することができるようになるため、設計の自由度を高めることが可能となる。
この発明の第1実施形態に係る能動型振動制御装置を搭載した車両の概略的な構成図である。 図2Aは、ステアリングホイールが基準位置にあるときの振動センサの検出方向を示す図である。図2Bは、ステアリングホイールが基準位置から反時計回りに約60°回転したときの振動センサの検出方向を示す図である。 第1実施形態に係る能動型振動制御装置の制御部においてソフトウェア処理で実現される概略的な機能を回路構成として示すブロック図である。 第1実施形態において相殺振動を生成するフローチャートである。 第1実施形態において制御信号を生成するフローチャートである。 第1実施形態において用いる、ステアリングホイールの舵角と、模擬伝達関数、安定化係数及びステップサイズパラメータとの関係を示す図である。 図7Aは、ステアリングホイールが基準位置にあるときのアクチュエータから振動センサまでの伝達関数(ゲイン)の実測値の一例と、ステアリングホイールが反時計周りに約60°回動された位置にあるときのアクチュエータから振動センサまでの伝達関数(ゲイン)の実測値の一例を示す図である。図7Bは、ステアリングホイールが基準位置にあるときのアクチュエータから振動センサまでの伝達関数(位相)の実測値の一例と、ステアリングホイールが反時計周りに約60°回動された位置にあるときのアクチュエータから振動センサまでの伝達関数(位相)の実測値の一例を示す図である。 第2実施形態において制御信号を生成するフローチャートである。 第2実施形態において用いる、ステアリングホイールの舵角と、制御信号の生成並びに安定化係数及びステップサイズパラメータとの関係を示す図である。
[A.第1実施形態]
以下、この発明の第1実施形態について図面を参照して説明する。
1.全体及び各部の構成
(1)全体構成
図1は、この発明の第1実施形態に係る能動型振動制御装置12(以下「AVC装置12」と称する。)を搭載した車両10の概略的な構成を示す図である。車両10は、例えば、ガソリン車とすることができる。
車両10では、エンジン14(振動源)からの振動(打消し対象の振動Va)が、図示しないフレーム等を介してステアリングハンガー16に伝達し、さらに、この打消し対象の振動Vaは、ステアリングコラム18及びステアリングシャフト20を介してステアリングホイール22に伝達される。これに対し、AVC装置12は、後述する方法により相殺振動Vbを生成して打消し対象の振動Vaを打ち消す。
なお、ステアリングコラム18は、ステアリングハンガー16に固定され、ステアリングシャフト20は、ステアリングコラム18に回動自在に支持され、ステアリングホイール22は、ステアリングシャフト20に固定されている。
(2)AVC装置12
AVC装置12は、ステアリングコラム18内に設けられ相殺振動Vbを生成するアクチュエータ30(振動発生器)と、ステアリングホイール22内に設けられた振動センサ32及び舵角センサ34と、図示しないフロントパネル内に配置された制御部36とを備える。
(a)アクチュエータ30
アクチュエータ30は、振動(加振力)発生用のアクチュエータであり、制御部36からの制御信号Scに対応する相殺振動Vbを発生させて打消し対象の振動Vaと相殺させる。これにより、打消し対象の振動Vaと相殺振動Vbの誤差を示す合成振動Vcが、ステアリングシャフト20を介してステアリングホイール22に伝達される。第1実施形態では、打消し対象の振動Vaが最小となるように相殺振動Vbを決定するため、合成振動Vcは、打消し対象の振動Vaよりも小さくなる。従って、ステアリングホイール22において運転者が感得する振動は減少する。第1実施形態では、アクチュエータ30が発生させる相殺振動Vbは、1軸方向(図1中、Y方向)のみであるが、要求仕様に応じて任意の2軸方向又は3軸方向であってもよい。
(b)振動センサ32
振動センサ32は、合成振動Vcのうちアクチュエータ30が発生する相殺振動Vbの振動方向と同じY軸方向の成分を検出可能である。振動センサ32は、検出した合成振動Vcの振幅及び位相に応じた誤差信号eを生成し、制御部36に出力する。振動センサ32はステアリングホイール22に設けられているため、図2A及び図2Bに示すように、ステアリングホイール22が回動されると、振動センサ32の検出方向(図中、矢印D1で示される方向)は変化する。すなわち、図2Aにおけるステアリングホイール22の位置を基準位置としたとき、図2Bにおけるステアリングホイール22の位置は、基準位置から反時計周りに約60°回転した位置である。このため、振動センサ32の検出方向も反時計回りに約60°回転した方向となる。後述するように、第1実施形態では、振動センサ32の検出方向が変化した場合でも、この変化を補償することができる。
(c)舵角センサ34
舵角センサ34は、ステアリングホイール22の舵角θ[deg]を検出可能であると共に、検出した舵角θを示す舵角信号Sθを制御部36に出力する。ここでの舵角θは、ステアリングホイール22を時計回りに回すとき正の値を取り、ステアリングホイール22を反時計回りに回すとき負の値を取る。
(d)制御部36
制御部36は、図示しないマイクロコンピュータ、メモリ、入出力回路等のハードウェアから構成されるものであり、エンジン14の燃料噴射や点火を制御する燃料噴射制御装置40{以下「FI ECU40」(FI ECU:Fuel Injection Electronic Control Unit)という。}と、アクチュエータ30と、振動センサ32と、舵角センサ34とに通信可能に接続されている。制御部36は、FI ECU40からのエンジンパルスEpと、振動センサ32からの誤差信号eと、舵角センサ34からの舵角信号Sθとに基づいて制御信号Scを出力してアクチュエータ30を制御する。
なお、エンジンパルスEpは、図示しないピストンが上死点に来たときにハイとされるものであり、エンジン14が4気筒エンジンであれば、図示しないクランク軸が1/2回転(180°回転)する毎にエンジンパルスEpがハイとなる。従って、エンジンパルスEpに基づけば、エンジン回転周波数f[Hz]を検出することが可能である。
(3)制御部36の詳細
(a)全体構成
図3には、制御部36においてソフトウェア処理で実現される概略的な機能を回路構成として示すブロック図が示されている。図3に示すように、制御部36は、エンジン回転周波数検出部50(以下「検出部50」ともいう。)と、基準信号生成部52と、制御信号生成部54とを有する。
なお、制御部36における基本的な構成・演算は、例えば、特開2008−137636号公報や特開2008−139367号公報、特開2008−213755号公報、特開2004−361721号公報に記載のものを用いることができる。
(b)検出部50
検出部50は、FI ECU40からのエンジンパルスEpに基づいて、エンジンパルスEpが1回ハイになる毎{すなわち、エンジン14が4気筒エンジンであれば、図示しないクランク軸が1/2回転(180°回転)する毎}にエンジン回転周波数f[Hz]を検出して基準信号生成部52に出力する。
(c)基準信号生成部52
基準信号生成部52は、エンジンパルスEpに基づく基準信号Sbを生成する。エンジンパルスEpは、エンジン14内の燃焼サイクルと等しく、燃焼サイクルは、エンジン14の回転周期[s]の次数である。換言すると、エンジンパルスEpの周波数[Hz]は、エンジン14の振動周波数の調波である。その結果、エンジンパルスEpの周波数は、エンジン14を振動源とする振動(打消し対象の振動Va)の周波数とも相関関係がある。
基準信号Sbは、エンジンパルスEpに基づいて生成されるため、基準信号Sbの周波数は、エンジンパルスEpの周波数の各次数成分(例えば、4気筒の場合、2次、4次、6次、8次、…)と等しい。換言すると、基準信号Sbの周波数[Hz]は、エンジン14の回転周波数[Hz]の各次数成分と等しい。従って、基準信号Sbは、打消し対象の振動Vaの周波数と相関関係がある。
(d)制御信号生成部54
制御信号生成部54は、基準信号Sbに対して適応フィルタ処理を施して制御信号Scを生成するものであり、適応フィルタ60と、参照信号生成部62と、フィルタ係数更新部64と、切替部66と、位相反転部68とを有する。
適応フィルタ60は、ノッチフィルタ又はFIR(Finite impulse response:有限インパルス応答)型のフィルタであり、基準信号Sbに対してフィルタ係数Wを用いた適応フィルタ処理を行って、相殺振動Vbの波形を示す制御信号Scをアクチュエータ30に出力する。
参照信号生成部62は、基準信号生成部52から出力された基準信号Sbに対して伝達関数処理を行うことで参照信号Srを生成し、フィルタ係数更新部64に出力する。また、伝達関数処理は、アクチュエータ30から振動センサ32への相殺振動Vbの模擬伝達関数C^(フィルタ係数)に基づき基準信号Sbを濾波し、基準信号Sbの振幅及び位相を調整する処理である。この伝達関数処理で用いられる模擬伝達関数C^は、アクチュエータ30から振動センサ32への相殺振動Vbの実際の伝達関数Cの測定値又は予測値である。
フィルタ係数更新部64は、適応フィルタ60のフィルタ係数Wを逐次演算・更新する。フィルタ係数更新部64は、適応アルゴリズム演算{例えば、最小二乗法(LMS)アルゴリズム演算}を用いてフィルタ係数Wを演算する。すなわち、参照信号生成部62からの参照信号Srと振動センサ32からの誤差信号eと舵角センサ34からの舵角信号Sθとに基づいて、誤差信号eの二乗e2をゼロとするようにフィルタ係数Wを演算する。具体的には、以下の式(1)を用いる。
W(n+1)=W(n)―μ{e(n)・Sr(n)+α・Sr(n)} ・・・(1)
上記式(1)において、「μ」はステップサイズパラメータであり、αは安定化係数(又は安定性補償係数)(0≦α<1)である。ステップサイズパラメータμ及び安定化係数αの設定方法については後述する。式(1)からわかるように、ステップサイズパラメータμを調整することにより、誤差信号eの二乗e2が最小となるまでの収束時間を調整することができる。また、安定化係数αを調整することにより、誤差信号e及び「α・Sr(n)」の大きさを調整することができる。すなわち、安定化係数αが大きくなれば、式(1)の右辺第2項の値が相対的に大きくなるため、フィルタ係数W(n+1)の値は小さくなる。その結果、適応フィルタ60から出力される制御信号Scの振幅や位相を調整することができる。従って、ステップサイズパラメータμや安定化係数αを調整することにより、制御信号Scを調整することができる。
切替部66は、振動センサ32からの舵角θに応じて誤差信号eの送信先をフィルタ係数更新部64と位相反転部68とで切り替える。具体的には、舵角θが90°以上270°以下であるとき、又は舵角θが−270°以上−90°以下であるとき、誤差信号eを位相反転部68に送信する。舵角θが−90°以上90°未満であるとき、270°より大きく360°以下であるとき、又は−360°より大きく−270°より小さいとき、誤差信号eをフィルタ係数更新部64に送信する。ステアリングホイール22を1回転以上させる場合も同様である。換言すると、切替部66は、舵角θが、「90°+360°×NI」以上「270°+360°×NI」以下の範囲にあるとき(NIは非負整数)又は「−270°−360°×NI」以上「−90°−360°×NI」以下の範囲にあるとき(上記両範囲を合わせて「反転処理範囲Rr」という。)、誤差信号eを位相反転部68に送信し、それ以外の場合、フィルタ係数更新部64に送信する。
位相反転部68は、誤差信号eの位相を反転してフィルタ係数更新部64に出力する。
2.相殺振動Vbの生成
次に、第1実施形態における相殺振動Vbの生成の流れについて説明する。図4には、相殺振動Vbを生成するフローチャートが示されている。
ステップS1において、検出部50は、FI ECU40からのエンジンパルスEpに基づいてエンジン回転周波数fを検出する。ステップS2において、基準信号生成部52は、エンジン回転周波数fに基づいて基準信号Sbを生成する。ステップS3において、制御信号生成部54は、基準信号生成部52からの基準信号Sb、振動センサ32からの誤差信号e及び舵角センサ34からの舵角信号Sθに基づいて制御信号Scを生成する。
図5には、制御信号Scを生成するフローチャートが示されている。
ステップS11において、切替部66は、舵角センサ34からの舵角信号Sθが示す舵角θが、上述した反転処理範囲Rr内であるかどうかを判定する。舵角θが、反転処理範囲Rr内でない場合(S11:No)、ステップS13に進む。すなわち、切替部66は、誤差信号eをフィルタ係数更新部64に直接送信する。舵角θが、反転処理範囲Rr内にある場合(S11:Yes)、相殺振動Vbによる打消し効果を十分に得ることができない可能性がある。そこで、ステップS12において、誤差信号eの位相を反転する。すなわち、切替部66は、誤差信号eを位相反転部68に送信し、位相反転部68は受信した誤差信号eの位相を反転してフィルタ係数更新部64に出力する。
ステップS13において、参照信号生成部62は、舵角センサ34からの舵角信号Sθに基づいて模擬伝達関数C^を設定する。また、ステップS14、S15において、フィルタ係数更新部64は、舵角センサ34からの舵角信号Sθに基づいて安定化係数α及びステップサイズパラメータμを設定する。ステップS13〜S15では、例えば、図6に示すようなデータテーブルを予め作成し、図示しないメモリに記憶しておき、舵角θに応じて模擬伝達関数C^、安定化係数α及びステップサイズパラメータμを設定する。なお、図6中の模擬伝達関数C^としてのA〜Cは特性を示し、特性A〜Cはそれぞれ、振幅補償と位相補償のための補正係数の組合せを含む。
なお、模擬伝達関数C^は、アクチュエータ30から振動センサ32までの模擬的な振動伝達関数であり、基準信号Sbの振幅補償及び位相補償を行うための補正係数である。安定化係数αは、相殺振動Vbの制御の安定性を調整するものである。ステップサイズパラメータμは、フィルタ係数更新部64における学習の速度を規定するものである。模擬伝達関数C^、安定化係数α及びステップサイズパラメータμの詳細については、例えば、特開2008−137636号公報に記載のものを用いることができる。
図7Aには、ステアリングホイール22が基準位置(図2A)にあるときのアクチュエータ30から振動センサ32までの伝達関数(ゲイン)の実測値の一例(伝達関数Cg1)と、ステアリングホイール22が反時計周りに約60°回動された位置(図2B)にあるとき(すなわち、舵角θが約―60°であるとき)のアクチュエータ30から振動センサ32までの伝達関数(ゲイン)の実測値の一例(伝達関数Cg2)とが示されている。
図7Bには、ステアリングホイール22が基準位置(図2A)にあるときのアクチュエータ30から振動センサ32までの伝達関数(位相)の実測値の一例(伝達関数Cp1)と、ステアリングホイール22が反時計周りに約60°回動された位置(図2B)にあるときのアクチュエータ30から振動センサ32までの伝達関数(位相)の実測値の一例(伝達関数Cp2)とが示されている。
図7A及び図7Bからわかるように、ステアリングホイール22の舵角θが変化するとゲイン(振幅)及び位相のいずれの伝達関数も変化する。第1実施形態では、このような変化を予め実測しておく、又は予めシミュレーションしておく等により、模擬伝達関数C^、安定化係数α及びステップサイズパラメータμを舵角θに合わせて設定しておくことができる。その結果、舵角θが変化しても、相殺騒音Vbによる打消し対象の振動Vaの打消し効果の低下を防ぐことができる。
ステップS16において、参照信号生成部62は、基準信号生成部52からの基準信号Sbに対し、ステップS13で設定した模擬伝達関数C^を用いて振幅補償及び位相補償を行って参照信号Srを生成する。
ステップS17において、フィルタ係数更新部64は、参照信号生成部62からの参照信号Sr及び振動センサ32からの誤差信号eを用いて最小二乗法アルゴリズム演算を行って新たなフィルタ係数Wを演算し、適応フィルタ60のフィルタ係数Wを更新する。前記最小二乗法アルゴリズム演算では、ステップS14で設定された安定化係数αと、ステップS15で設定されたステップサイズパラメータμが用いられる。
ステップS18において、適応フィルタ60は、基準信号生成部52からの基準信号Sbに対し、ステップS17で更新されたフィルタ係数Wを用いて適応フィルタ処理を行って制御信号Scを生成する。
図4に戻り、ステップS4において、アクチュエータ30は、制御部36からの制御信号Scに応じた相殺振動Vbを生成する。
ステップS5において、振動センサ32は、合成振動Vcのうち検出可能な方向の成分(図2A及び図2B中、矢印Dで示される方向の成分)を検出し、これに対応する誤差信号eを生成する。
AVC装置12が作動している間は、上述したステップS1〜S5が繰り返される。
3.第1実施形態における効果
以上のように、第1実施形態によれば、ステアリングホイール22の舵角θに応じてアクチュエータ30と振動センサ32の相対的な位置関係が変化する構成において、ステアリングホイール22の舵角θに応じて、制御信号Scの生成に用いる制御特性(模擬伝達関数C^、安定化係数α及びステップサイズパラメータμ)を切り替える。これにより、当該相対的な位置関係に応じた制御特性を用いることが可能となり、ステアリングホイール22を回動させて前記相対的な位置関係が変化しても、変化後の相対的な位置関係に応じた相殺振動Vbを生成することが可能となる。従って、ステアリングホイール22の舵角θにかかわらず、打消し対象の振動Vaを安定的に打ち消すことができる。さらに、アクチュエータ30を固定部(ステアリングホイール22の回動によって変位しない部位)に配置し、振動センサ32を可動部(ステアリングホイール22の回動によって変位する部位)に配置することができるようになるため、設計の自由度を高めることが可能となる。
第1実施形態によれば、ステアリングホイール22の初期位置(舵角θがゼロ)において打消し対象の振動Vaと相殺振動Vbとの誤差を検出した場合と比較して、誤差信号eの位相が反転する舵角θの範囲(反転処理範囲Rr)を予め設定しておき、舵角θが、反転処理範囲Rr内にあるとき、誤差信号eの位相を反転させる。これにより、舵角θが変化して誤差信号eの位相が反転する場合でも、打消し対象の振動Vaを安定的に低減することが可能となる。
[B.第2実施形態]
1.第2実施形態の概要(第1実施形態との相違)
この発明の第2実施形態では、ハードウェアの構成及び機能(図1及び図3)並びに相殺振動Vbの生成の流れ(図4)は、第1実施形態と同じであり、異なるのは、制御部36における制御信号Scの生成処理である。以下、第1実施形態と同じ構成要素に対しては第1実施形態と同一の参照符号を付して説明する。
図8には、第2実施形態に係るAVC装置12の制御部36において制御信号Scを生成するフローチャートが示されている。また、第2実施形態では、図9に示すようなデータテーブルを予め作成し、制御部36の図示しないメモリに記憶しておく。そして、舵角θに応じて制御信号Scの生成中止並びに安定化係数α及びステップサイズパラメータμの設定を行う。
図8のステップS21、S22は、図5のステップS11、S12と同様である。ステップS23において、フィルタ係数更新部64は、舵角センサ34からの舵角信号Sθが示す舵角θが、信号生成中止範囲Rsg内(本実施形態では、75°+360°×NI≦θ≦105°+360°×NI又は−105°―360°×NI≦θ≦−75°―360°×NIの範囲)(NIは非負整数)にあるかどうかを判定する。信号生成中止範囲Rsgは、相殺振動Vbによる打消し対象の振動Vaの打消し効果を十分に得ることができない範囲を規定するものとして予め設定されたものであり、図示しないメモリに記憶されている。例えば、舵角θが90度付近では、舵角θがゼロのときに振動センサ32が検出する合成振動Vcの位相に対して、振動センサ32が検出する合成振動Vcの位相が90°ずれてしまうため、相殺振動Vbにより打消し対象の振動Vaを十分に打ち消せない場合がある。舵角θが、信号生成中止範囲Rsg内にない場合(S23:No)、ステップS24に進む。舵角θが、信号生成中止範囲Rsg内にある場合(S23:Yes)、相殺振動Vbによる打消し効果を十分に得ることができない可能性がある。そこで、ステップS29において、フィルタ係数更新部64は、新たなフィルタ係数Wをゼロとし、制御信号Scの生成を中止する。
ステップS24〜S28は、図5のステップS14〜S18と同様である。
2.第2実施形態の効果
第2実施形態によれば、第1実施形態における効果に加え、相殺振動Vbによる打消し対象の振動Vaの打消し効果を十分に得ることができない舵角θの範囲(信号生成中止範囲Rsg)を予め設定しておき、舵角θが、信号生成中止範囲Rsg内にあるとき、制御信号Scの生成を中止する。これにより、打消し対象の振動Vaを打ち消すことが困難な状況において、相殺振動Vbを出力することで却って合成振動Vcが大きくなってしまうことを防止することが可能となる。
[C.この発明の応用]
なお、この発明は、上記各実施形態に限らず、この明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採り得ることはもちろんである。例えば、以下に示す構成を採ることができる。
上記各実施形態では、エンジン14からの振動を打消し対象の振動Vaとしたが、ステアリングホイール22の舵角θにより制御信号Scの制御特性を変化させることが好ましいものであれば、これに限らない。例えば、車両10が電気自動車であれば、モータの動作に応じた振動を打消し対象の振動Vaとすることもできる。或いは、車両10の走行に伴うサスペンションの振動を打消し対象の振動としてもよい。
上記各実施形態では、振動センサ32をステアリングホイール22に、アクチュエータ30をステアリングコラム18に設けたが、アクチュエータ30と振動センサ32との相対的な位置関係が、ステアリングホイール22の舵角θに応じて変化する構成であれば、これに限らない。例えば、振動センサ32及びアクチュエータ30の一方が、ステアリングホイール22の回動に伴って位置が変わる部位(可動部)に配置され、他方がステアリングホイール22の回動によっても位置が変わらない部位(固定部)に配置させる構成は一般的にこれに含まれる。例えば、振動センサ32をステアリングシャフト20に、アクチュエータ30をステアリングハンガー16や車両10のサブフレームに設けることもできる。また、振動センサ32とアクチュエータ30の位置を入れ替えて、振動センサ32をステアリングコラム18に、アクチュエータ30をステアリングホイール22に設けてもよい。
上記第1実施形態では、舵角信号Sθに伴って設定するものとして、模擬伝達関数C^、安定化係数α及びステップサイズパラメータμを挙げ、第2実施形態では安定化係数α及びステップサイズパラメータμを挙げたが、そのうちのいずれかのみでもよい。また、安定化係数αとして、フィルタ係数更新部64の演算(式(1))で用いるものを示したが、例えば、上述した特開2008−137636号公報や特開2008−139367号公報、特開2008−213755号公報に記載の別の安定化係数を用いることもできる。さらに、制御信号Scの生成に関するその他の制御特性であってもよい。
10…車両 12…能動型振動制御装置
14…エンジン(振動源) 16…ステアリングハンガー
18…ステアリングコラム 20…ステアリングシャフト
22…ステアリングホイール
30…アクチュエータ(相殺振動生成部)
32…振動センサ(誤差信号生成部) 36…制御部(制御信号生成部)
50…エンジン回転周波数検出部(振動周波数検出部)
52…基準信号生成部 60…適応フィルタ
62…参照信号生成部 64…フィルタ係数更新部
66…切替部 68…位相反転部
C^…模擬伝達関数 e…誤差信号
Sb…基準信号 Sc…制御信号
Sr…参照信号 Va…打消し対象の振動
Vb…相殺振動 W…フィルタ係数
α…安定化係数 θ…舵角
μ…ステップサイズパラメータ

Claims (4)

  1. 振動源から発生した打消し対象の振動を相殺するための相殺振動を生成する相殺振動生成部と、
    前記打消し対象の振動と前記相殺振動との誤差を検出し、この誤差を示す誤差信号を生成する誤差信号生成部と、
    前記振動源の振動周波数を検出する振動周波数検出部と、
    前記誤差信号と前記振動源の振動周波数とに基づいて、前記相殺振動を規定する制御信号を生成する制御信号生成部と
    を備えた能動型振動制御装置であって、
    前記誤差信号生成部と前記相殺振動生成部とは、ステアリングホイールの舵角に応じて相対的な位置関係が変化するように設けられ、
    前記制御信号生成部は、前記ステアリングホイールの舵角に応じて、前記制御信号の生成に用いる制御特性を切り替えることで、前記舵角にかかわらず、前記相殺振動が前記打消し対象の振動を安定的に打ち消すように前記制御信号を生成し
    前記制御特性は、前記相殺振動生成部から前記誤差信号生成部までの模擬伝達関数、安定化係数及びステップサイズパラメータの少なくとも1つである
    ことを特徴とする能動型振動制御装置。
  2. 請求項1記載の能動型振動制御装置において、
    前記制御信号生成部は、
    前記振動源の振動周波数の調波の基準信号を生成する基準信号生成部と、
    前記基準信号に基づいて前記制御信号を出力する適応フィルタと、
    前記相殺振動生成部から前記誤差信号生成部までの模擬伝達関数を用いて前記基準信号の振幅及び位相を調整して参照信号を生成する参照信号生成部と、
    前記誤差信号と前記参照信号とに基づいて前記誤差信号が最小となるように前記適応フィルタのフィルタ係数を逐次更新するフィルタ係数更新部と
    を備え、
    前記参照信号生成部は、前記ステアリングホイールの舵角に応じて、前記模擬伝達関数を切り替える
    ことを特徴とする能動型振動制御装置。
  3. 振動源から発生した打消し対象の振動を相殺するための相殺振動を生成する相殺振動生成部と、
    前記打消し対象の振動と前記相殺振動との誤差を検出し、この誤差を示す誤差信号を生成する誤差信号生成部と、
    前記振動源の振動周波数を検出する振動周波数検出部と、
    前記誤差信号と前記振動源の振動周波数とに基づいて、前記相殺振動を規定する制御信号を生成する制御信号生成部と
    を備えた能動型振動制御装置であって、
    前記誤差信号生成部と前記相殺振動生成部とは、ステアリングホイールの舵角に応じて相対的な位置関係が変化するように設けられ、
    前記制御信号生成部は、
    前記相殺振動による前記打消し対象の振動の打消し効果を十分に得ることができない前記舵角の範囲を予め設定しておき、
    前記ステアリングホイールの舵角が、前記範囲内にあるとき、前記制御信号の生成を中止する
    ことを特徴とする能動型振動制御装置。
  4. 振動源から発生した打消し対象の振動を相殺するための相殺振動を生成する相殺振動生成部と、
    前記打消し対象の振動と前記相殺振動との誤差を検出し、この誤差を示す誤差信号を生成する誤差信号生成部と、
    前記振動源の振動周波数を検出する振動周波数検出部と、
    前記誤差信号と前記振動源の振動周波数とに基づいて、前記相殺振動を規定する制御信号を生成する制御信号生成部と
    を備えた能動型振動制御装置であって、
    前記誤差信号生成部と前記相殺振動生成部とは、ステアリングホイールの舵角に応じて相対的な位置関係が変化するように設けられ、
    前記制御信号生成部は、
    前記ステアリングホイールの初期位置において前記誤差が検出された場合と比較して、前記誤差信号の位相が反転する前記舵角の範囲を予め設定しておき、
    前記ステアリングホイールの舵角が、前記範囲内にあるとき、前記誤差信号の位相を反転させる
    ことを特徴とする能動型振動制御装置。
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