JP4906791B2 - 能動型騒音制御装置 - Google Patents
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Description
以下、この発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
(1)能動型騒音制御装置10の全体構成
図1は、この発明の一実施形態に係る能動型騒音制御装置10(以下「ANC装置10」とも称する。)の概略的な構成を示す図である。ANC装置10は、ガソリン車や電気自動車等の車両に搭載される。
fe検出器12は、エンジン20からのエンジンパルスEpに基づいてエンジン回転周波数fe(エンジン回転数NE[rpm]/60)を検出し、ECU14に出力する。
ECU14は、マイクロコンピュータ22、図示しない入力回路及び出力回路、図示しないメモリ等を備える。マイクロコンピュータ22は、相殺音CSを決定する機能(相殺音決定機能)等の機能をソフトウェア処理により実行可能である。
Sb生成部24は、fe検出器12からのエンジン回転周波数feに基づいて基準信号Sbを生成する。具体的には、エンジン回転周波数feの次数を調整した調波信号mfe(mは次数を示す。)を生成し、次いで、図示しない波形データテーブルに記憶されている波形データと調波信号mfeとに基づいて余弦波及び正弦波の基準信号Sbを生成する(上述の通り、図2では、簡略化して記載している。)。Sb生成部24としては、例えば、特許文献1〜3に記載されているものを用いることができる。
第1適応フィルタ26は、基準信号Sbに対して適応フィルタ処理を施し、相殺音CSを示す制御信号Sc1をスピーカ16に出力する。上述の通り、基準信号Sbは、余弦波及び正弦波それぞれに分けられるため、適応フィルタ処理も、余弦波及び正弦波それぞれについて行われる。第1適応フィルタ26のフィルタ係数(第1フィルタ係数W1)は、W1更新部30により逐次更新される。第1適応フィルタ26としては、例えば、特許文献1〜3に記載されているものを用いることができる。
Sr生成部28は、Sb生成部24からの基準信号Sbに対して伝達関数処理を行うことで参照信号Srを生成する。参照信号Srは、W1更新部30において第1フィルタ係数W1を演算する際に用いられる。また、伝達関数処理は、スピーカ16からマイクロフォン18への相殺音CSの伝達関数C^(フィルタ係数)に基づき基準信号Sbを補正する処理である。この伝達関数処理で用いられる伝達関数C^は、スピーカ16からマイクロフォン18への相殺音CSの実際の伝達関数Cの予測値である。
W1更新部30は、第1フィルタ係数W1を逐次演算・更新する。W1更新部30は、例えば、特許文献3のフィルタ係数更新手段と同様のものを用いることができる。すなわち、W1更新部30は、第1演算部36(以下「W1a演算部36」とも称する。)と、第2演算部38(以下「W1b演算部38」とも称する。)と、フィルタ係数切替部40(以下「切替部40」とも称する。)とを有する。
図3は、図2のAe検出部32をより詳細に示している。Ae検出部32は、下記の構成及び方法により、マイクロフォン18からの誤差信号eの振幅Aeを間接的に検出する。すなわち、Ae検出部32は、第2適応フィルタ44(44x、44y)と、第3演算部46(46x、46y)(以下「W2演算部46(46x、46y)」とも称する。)と、減算器48と、加算器50(図2では省略されている。)と、遅延器52とを有する。
発散判定部34は、W1更新部30の切替部40から通知された第1フィルタ係数W1と、Ae検出部32のW2演算部46から通知された第2フィルタ係数W2とに基づいて、相殺音CSが発散しているかどうかを判定する。その判定結果は、切替部40に通知され、適応制御処理及び忘却処理の選択に用いられる。発散判定部34は、閾値設定部54と、カウンタ56を有している。閾値設定部54には、相殺音CSの発散を判定するための第1閾値THw1、第2閾値THw2及び第3閾値THctrが格納されている。
スピーカ16は、ECU14(マイクロコンピュータ22)からの制御信号Sc1に対応する相殺音CSを出力する。
マイクロフォン18は、エンジン20からのエンジンノイズENとスピーカ16からの相殺音CSとの誤差(残留騒音)を検出し、誤差信号eとしてECU14(マイクロコンピュータ22)に出力する。
(1)相殺音CSの生成
本実施形態の相殺音CSの生成は、基本的に特許文献1〜3と同様に行われる。すなわち、Sb生成部24において、基準信号Sbがエンジン回転周波数feに応じて生成される。第1適応フィルタ26において、制御信号Sc1が基準信号Sbに基づいて生成される。第1適応フィルタ26で用いられる第1フィルタ係数W1は、W1更新部30により更新される。スピーカ16において、制御信号Sc1に対応する相殺音CSが生成される。
第1フィルタ係数W1の更新は、発散に関連する処理(後述)を除けば、基本的に特許文献3と同様に行われる。すなわち、相殺音CSの発散が確定していない場合、適応制御処理が行われ、相殺音CSの発散が確定している場合、忘却処理が行われる(例えば、特許文献3の図4〜図6参照)。
以上のように、本実施形態によれば、相殺音CSの出力を中止するための条件として、第1適応フィルタ26の第1フィルタ係数W1が、第1閾値THw1より大きくなったこと(S1:Yes)のみでなく、第2フィルタ係数W2が、第2閾値THw2より大きくなったこと{換言すると、誤差信号eの振幅Aeが、通常動作時の想定最大値(上限閾値又は許容上限値)より大きくなったこと}(S3:Yes)を要する。これにより、打消し対象のエンジンノイズENが想定以上に大きくなった場合やエンジンノイズEN以外の騒音が大きい場合等、誤差信号eの検出には問題がない場合(第1閾値THw1を超えるほどまで第1フィルタ係数W1を増加させて相殺音CSの音圧を大きくする必要がある場合)、相殺音CSの出力を継続することができる。このため、誤差信号eが正常に検出されているにもかかわらず、相殺音CSの出力を中止することにより運転者や同乗者に違和感を生じさせることを回避することができる。
なお、この発明は、上記実施形態に限らず、この明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採り得ることはもちろんである。例えば、以下に示す構成を採ることができる。
18…マイクロフォン(誤差検出部) 24…基準信号生成部
26…第1適応フィルタ 28…参照信号生成部
30…第1フィルタ係数更新部
32…誤差信号振幅検出部(振幅検出部)
34…発散判定部(相殺音出力制御部)
44、44x、44y…第2適応フィルタ
46…第3演算部(第2フィルタ係数更新部)
48…減算器
Ae…誤差信号の振幅 CS…相殺音
C^…伝達関数 e…誤差信号
e2…補正誤差信号 EN…エンジンノイズ(振動騒音)
Sb…基準信号 Sb_cos…余弦波
Sb_sin…正弦波 Sc1、Sc2…制御信号
Sr…参照信号 THw1…第1閾値
THw2…第2閾値 W1…第1フィルタ係数
W2、W2x、W2y…第2フィルタ係数
Claims (2)
- 打消し対象の振動騒音と同じ周波数の基準信号を生成する基準信号生成部と、
前記振動騒音を相殺するための相殺音を示す制御信号を、前記基準信号に基づいて出力する適応フィルタと、
前記相殺音を前記制御信号に基づいて出力する相殺音出力部と、
前記振動騒音と前記相殺音との誤差を示す残留騒音を検出し、前記残留騒音に対応する誤差信号を出力する誤差検出部と、
前記相殺音出力部から前記誤差検出部までの音響伝達関数により前記基準信号を補正して参照信号を生成する参照信号生成部と、
前記誤差信号を最小とする前記適応フィルタのフィルタ係数を、前記参照信号と前記誤差信号とに基づいて演算し、前記フィルタ係数を逐次更新するフィルタ係数更新部と、
前記相殺音出力部による前記相殺音の出力を制御する相殺音出力制御部と、
前記誤差信号のうち前記振動騒音と同じ周波数の成分の振幅を検出する振幅検出部と、
を備える能動型騒音制御装置であって、
通常動作時の前記フィルタ係数の想定最大値である第1閾値と、通常動作時の前記振幅の想定最大値である第2閾値とが予め設定され、
前記相殺音出力制御部は、前記フィルタ係数が前記第1閾値より大きく、且つ前記振幅が前記第2閾値より大きいとき、前記相殺音出力部による前記相殺音の出力を中止し、
前記振幅検出部は、
前記誤差信号から特定周波数成分を抽出した第2制御信号を、前記基準信号に基づいて出力する第2適応フィルタと、
前記誤差信号から前記第2制御信号を減算して補正誤差信号を生成する減算器と、
前記補正誤差信号を最小とする前記第2適応フィルタの第2フィルタ係数を、前記基準信号と前記補正誤差信号とに基づいて演算し、前記第2フィルタ係数を逐次更新する第2フィルタ係数更新部と、
を有する
ことを特徴とする能動型騒音制御装置。 - 打消し対象の振動騒音と同じ周波数の基準信号を生成する基準信号生成部と、
前記振動騒音を相殺するための相殺音を示す制御信号を、前記基準信号に基づいて出力する適応フィルタと、
前記相殺音を前記制御信号に基づいて出力する相殺音出力部と、
前記振動騒音と前記相殺音との誤差を示す残留騒音を検出し、前記残留騒音に対応する誤差信号を出力する誤差検出部と、
前記相殺音出力部から前記誤差検出部までの音響伝達関数により前記基準信号を補正して参照信号を生成する参照信号生成部と、
前記誤差信号を最小とする前記適応フィルタのフィルタ係数を、前記参照信号と前記誤差信号とに基づいて演算し、前記フィルタ係数を逐次更新するフィルタ係数更新部と、
前記相殺音出力部による前記相殺音の出力を制御する相殺音出力制御部と、
前記誤差信号のうち前記振動騒音と同じ周波数の成分の振幅を検出する振幅検出部と、
を備える能動型騒音制御装置であって、
通常動作時の前記振幅の想定最大値が予め設定され、
前記相殺音出力制御部は、前記振幅が前記想定最大値より大きいとき、前記相殺音出力部による前記相殺音の出力を中止し、
前記振幅検出部は、
前記誤差信号から特定周波数成分を抽出した第2制御信号を、前記基準信号に基づいて出力する第2適応フィルタと、
前記誤差信号から前記第2制御信号を減算して補正誤差信号を生成する減算器と、
前記補正誤差信号を最小とする前記第2適応フィルタの第2フィルタ係数を、前記基準信号と前記補正誤差信号とに基づいて演算し、前記第2フィルタ係数を逐次更新する第2フィルタ係数更新部と、
を有する
ことを特徴とする能動型騒音制御装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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