JP4906791B2 - 能動型騒音制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は、車室内に生ずる振動騒音に対する相殺音を発生させて前記振動騒音を低減する能動型騒音制御装置に関する。
車室内の騒音に関連して音響を制御する装置として、能動型騒音制御装置(Active Noise Control Apparatus)(以下「ANC装置」と称する。)が知られている。ANC装置は、車両に搭載されたエンジンの作動(振動)等に応じて車室内に生ずる振動騒音に対する相殺音を発生させて前記振動騒音を低減する。すなわち、ANC装置では、振動騒音に対する逆位相の相殺音を車室内のスピーカから出力することにより、前記振動騒音を低減する。また、振動騒音と相殺音の誤差は、同乗者の耳位置近傍に配置されたマイクロフォンにより残留騒音として検出され、その後の相殺音の決定に用いられる。なお、相殺音の決定に際しては、例えば、適応制御が用いられる(特許文献1、2)。適応制御の詳細については、例えば、非特許文献1を参照されたい。
ANC装置では、相殺音の出力により却って騒音が大きくなり、異常音として認識される場合(このような異常音が発生している状態を「発散状態」と称する。)、相殺音の出力を停止する技術が開発されている(例えば、特許文献3〜6参照)。特許文献3では、発散状態が生じる場合の一例として、ボー音が生じた場合が記載されている。前記ボー音とは、マイクロフォンの音入力部が、偶発的又は意図的に運転者や同乗者の掌で塞がれてしまう場合に出力される相殺音を意味し、例えば、掌や大きな貝殻で両耳を塞いだときに聞こえる貝殻音のような音である(特許文献3の段落[0004]参照)。
特開2004−361721号公報 特開2006−084532号公報 特開2007−047367号公報 特開平05−303386号公報 特開平05−019775号公報 特開平05−061481号公報 「ADAPTIVE SIGNAL PROCESSING」、Bernard Widrow and Samuel D.Stearns、1985 by Prentice−Hall,Inc.
従来の発散判定方法では、正常な制御をしているにもかかわらず、相殺音が発散していると判定するケースがある。
この発明は、このような問題を考慮してなされたものであり、相殺音の発散をより精度よく判定することができる能動型騒音制御装置を提供することを目的とする。
この発明に係る能動型騒音制御装置は、打消し対象の振動騒音と同じ周波数の基準信号を生成する基準信号生成部と、前記振動騒音を相殺するための相殺音を示す制御信号を、前記基準信号に基づいて出力する適応フィルタと、前記相殺音を前記制御信号に基づいて出力する相殺音出力部と、前記振動騒音と前記相殺音との誤差を示す残留騒音を検出し、前記残留騒音に対応する誤差信号を出力する誤差検出部と、前記相殺音出力部から前記誤差検出部までの音響伝達関数により前記基準信号を補正して参照信号を生成する参照信号生成部と、前記誤差信号を最小とする前記適応フィルタのフィルタ係数を、前記参照信号と前記誤差信号とに基づいて演算し、前記フィルタ係数を逐次更新するフィルタ係数更新部と、前記相殺音出力部による前記相殺音の出力を制御する相殺音出力制御部と、前記誤差信号のうち前記振動騒音と同じ周波数の成分の振幅を検出する振幅検出部と、を備えるものであって、通常動作時の前記フィルタ係数の想定最大値である第1閾値と、通常動作時の前記振幅の想定最大値である第2閾値とが予め設定され、前記相殺音出力制御部は、前記フィルタ係数が前記第1閾値より大きく、且つ前記振幅が前記第2閾値より大きいとき、前記相殺音出力部による前記相殺音の出力を中止することを特徴とする。
この発明によれば、相殺音の出力を中止するための条件として、適応フィルタのフィルタ係数が、通常動作時の想定最大値(上限閾値又は許容上限値)より大きくなったことのみでなく、誤差信号のうち振動騒音と同じ周波数の成分の振幅が、通常動作時の想定最大値(上限閾値又は許容上限値)より大きくなったことを要する。これにより、打消し対象の振動騒音が想定以上に大きくなった場合や当該振動騒音以外の騒音が大きい場合等、誤差信号の検出には問題がない場合、相殺音の出力を継続することができる。このため、誤差信号が正常に検出されているにもかかわらず、相殺音の出力を中止することにより運転者や同乗者に違和感を生じさせることを回避することができる。
また、誤差信号のうち振動騒音と同じ周波数の成分の振幅に基づいて相殺音の出力を中止するかどうかを判定する。相殺音の音圧に異常がある(当該音圧が過度に大きい)場合、誤差信号のうち振動騒音(又は相殺音)と同じ周波数の成分が異常値を示し、その他の周波数の成分には異常値が現れない。換言すると、前記その他の周波数の成分に異常値が現れた場合、相殺音の音圧異常以外が原因である。従って、振動騒音と同じ周波数の成分の振幅に基づいて相殺音の出力を中止するかどうかを判定することにより、相殺音の音圧に異常があるかどうかを精度良く判定することができる。
この発明に係る能動型騒音制御装置は、打消し対象の振動騒音と同じ周波数の基準信号を生成する基準信号生成部と、前記振動騒音を相殺するための相殺音を示す制御信号を、前記基準信号に基づいて出力する適応フィルタと、前記相殺音を前記制御信号に基づいて出力する相殺音出力部と、前記振動騒音と前記相殺音との誤差を示す残留騒音を検出し、前記残留騒音に対応する誤差信号を出力する誤差検出部と、前記相殺音出力部から前記誤差検出部までの音響伝達関数により前記基準信号を補正して参照信号を生成する参照信号生成部と、前記誤差信号を最小とする前記適応フィルタのフィルタ係数を、前記参照信号と前記誤差信号とに基づいて演算し、前記フィルタ係数を逐次更新するフィルタ係数更新部と、前記相殺音出力部による前記相殺音の出力を制御する相殺音出力制御部と、前記誤差信号の振幅を検出する振幅検出部と、を備えるものであって、通常動作時の前記フィルタ係数の想定最大値である第1閾値と、通常動作時の前記誤差信号の振幅の想定最大値である第2閾値とが予め設定され、前記相殺音出力制御部は、前記フィルタ係数が前記第1閾値より大きく、且つ前記振幅が前記第2閾値より大きいとき、前記相殺音出力部による前記相殺音の出力を中止することを特徴とする。
この発明によれば、相殺音の出力を中止するための条件として、適応フィルタのフィルタ係数が、通常動作時の想定最大値より大きくなったことのみでなく、誤差信号の振幅が、通常動作時の想定最大値より大きくなったことを要する。これにより、打消し対象の振動騒音が想定以上に大きくなった場合や当該振動騒音以外の騒音が大きい場合等、誤差信号の検出には問題がない場合、相殺音の出力を継続することができる。このため、誤差信号が正常に検出されているにもかかわらず、相殺音の出力を中止することにより運転者や同乗者に違和感を生じさせることを回避することができる。
この発明に係る能動型騒音制御装置は、打消し対象の振動騒音と同じ周波数の基準信号を生成する基準信号生成部と、前記振動騒音を相殺するための相殺音を示す制御信号を、前記基準信号に基づいて出力する適応フィルタと、前記相殺音を前記制御信号に基づいて出力する相殺音出力部と、前記振動騒音と前記相殺音との誤差を示す残留騒音を検出し、前記残留騒音に対応する誤差信号を出力する誤差検出部と、前記相殺音出力部から前記誤差検出部までの音響伝達関数により前記基準信号を補正して参照信号を生成する参照信号生成部と、前記誤差信号を最小とする前記適応フィルタのフィルタ係数を、前記参照信号と前記誤差信号とに基づいて演算し、前記フィルタ係数を逐次更新するフィルタ係数更新部と、前記相殺音出力部による前記相殺音の出力を制御する相殺音出力制御部と、前記誤差信号のうち前記振動騒音と同じ周波数の成分の振幅を検出する振幅検出部と、を備えるものであって、通常動作時の前記振幅の想定最大値が予め設定され、前記相殺音出力制御部は、前記振幅が前記想定最大値より大きいとき、前記相殺音出力部による前記相殺音の出力を中止することを特徴とする。
この発明によれば、誤差信号のうち振動騒音と同じ周波数の成分の振幅に基づいて相殺音の出力を中止するかどうかを判定する。相殺音の音圧に異常がある(当該音圧が過度に大きい)場合、誤差信号のうち振動騒音(又は相殺音)と同じ周波数の成分が異常値を示し、その他の周波数の成分には異常値が現れない。換言すると、前記その他の周波数の成分に異常値が現れた場合、相殺音の音圧異常以外が原因である。従って、振動騒音と同じ周波数の成分の振幅に基づいて相殺音の出力を中止するかどうかを判定することにより、相殺音の音圧に異常があるかどうかを精度良く判定することができる。
前記振幅検出部は、前記誤差信号から特定周波数成分を抽出した第2制御信号を、前記基準信号に基づいて出力する第2適応フィルタと、前記誤差信号から前記第2制御信号を減算して補正誤差信号を生成する減算器と、前記補正誤差信号を最小とする前記第2適応フィルタの第2フィルタ係数を、前記基準信号と前記補正誤差信号とに基づいて演算し、前記第2フィルタ係数を逐次更新する第2フィルタ係数更新部と、を有してもよい。これにより、簡易な構成で、振動騒音及び相殺音と同じ周波数の成分を誤差信号から検出することができる。
この発明によれば、相殺音の出力を中止するための条件として、適応フィルタのフィルタ係数が、通常動作時の想定最大値より大きくなったことのみでなく、誤差信号のうち振動騒音と同じ周波数の成分の振幅が、通常動作時の想定最大値より大きくなったことを要する。これにより、打消し対象の振動騒音が想定以上に大きくなった場合や当該振動騒音以外の騒音が大きい場合等、誤差信号の検出には問題がない場合、相殺音の出力を継続することができる。このため、誤差信号が正常に検出されているにもかかわらず、相殺音の出力を中止することにより運転者や同乗者に違和感を生じさせることを回避することができる。
また、誤差信号のうち振動騒音と同じ周波数の成分の振幅に基づいて相殺音の出力を中止するかどうかを判定する。相殺音の音圧に異常がある(当該音圧が過度に大きい)場合、誤差信号のうち振動騒音(又は相殺音)と同じ周波数の成分が異常値を示し、その他の周波数の成分には異常値が現れない。換言すると、前記その他の周波数の成分に異常値が現れた場合、相殺音の音圧異常以外が原因である。従って、振動騒音と同じ周波数の成分の振幅に基づいて相殺音の出力を中止するかどうかを判定することにより、相殺音の音圧に異常があるかどうかを精度良く判定することができる。
[A.一実施形態]
以下、この発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
1.システム構成
(1)能動型騒音制御装置10の全体構成
図1は、この発明の一実施形態に係る能動型騒音制御装置10(以下「ANC装置10」とも称する。)の概略的な構成を示す図である。ANC装置10は、ガソリン車や電気自動車等の車両に搭載される。
ANC装置10は、エンジン回転周波数検出器12(以下「fe検出器12」とも称する。)と、ECU14(ECU:Electric Control Unit)と、スピーカ16と、マイクロフォン18とを有する。ANC装置10では、エンジン回転周波数fe[Hz]と、マイクロフォン18からの誤差信号eとに基づいて、相殺音CSを示す制御信号Sc1を生成する。そして、制御信号Sc1に対応する相殺音CSをスピーカ16から出力する。これにより、エンジン20からの振動騒音(エンジンノイズEN)を相殺音CSが打ち消し、消音効果を得ることができる。
後述する誤差信号振幅検出部32、発散判定部34及びフィルタ係数切替部40(図2)を除き、本実施形態のANC装置10は、基本的に、特許文献3と同様の構成及び処理を用いることができる。
なお、図1及び図2では、スピーカ16及びマイクロフォン18をそれぞれ1つずつしか示していないが、発明の理解の容易化のためであり、ANC装置10の用途に応じて複数のスピーカ16及びマイクロフォン18を用いることもできる。その場合、その他の構成要素の数も適宜変更される。
(2)fe検出器12
fe検出器12は、エンジン20からのエンジンパルスEpに基づいてエンジン回転周波数fe(エンジン回転数NE[rpm]/60)を検出し、ECU14に出力する。
(3)ECU14
ECU14は、マイクロコンピュータ22、図示しない入力回路及び出力回路、図示しないメモリ等を備える。マイクロコンピュータ22は、相殺音CSを決定する機能(相殺音決定機能)等の機能をソフトウェア処理により実行可能である。
図2は、マイクロコンピュータ22においてソフトウェア処理で実現される概略的な機能を回路構成として示すブロック図である。図2に示すように、マイクロコンピュータ22は、基準信号生成部24(以下「Sb生成部24」とも称する。)と、第1適応フィルタ26と、参照信号生成部28(以下「Sr生成部28」とも称する。)と、第1フィルタ係数更新部30(以下「W1更新部30」とも称する。)と、誤差信号振幅検出部32(以下「Ae検出部32」とも称する。)と、発散判定部34とを有する。なお、図2では、マイクロコンピュータ22の各構成要素は、簡略化して記載されており、実際には、基準信号Sbが余弦波及び正弦波に分けて生成されること等から複数設けられる構成要素もある(例えば、特許文献1〜3参照)。
(a)基準信号生成部24
Sb生成部24は、fe検出器12からのエンジン回転周波数feに基づいて基準信号Sbを生成する。具体的には、エンジン回転周波数feの次数を調整した調波信号mfe(mは次数を示す。)を生成し、次いで、図示しない波形データテーブルに記憶されている波形データと調波信号mfeとに基づいて余弦波及び正弦波の基準信号Sbを生成する(上述の通り、図2では、簡略化して記載している。)。Sb生成部24としては、例えば、特許文献1〜3に記載されているものを用いることができる。
(b)第1適応フィルタ26
第1適応フィルタ26は、基準信号Sbに対して適応フィルタ処理を施し、相殺音CSを示す制御信号Sc1をスピーカ16に出力する。上述の通り、基準信号Sbは、余弦波及び正弦波それぞれに分けられるため、適応フィルタ処理も、余弦波及び正弦波それぞれについて行われる。第1適応フィルタ26のフィルタ係数(第1フィルタ係数W1)は、W1更新部30により逐次更新される。第1適応フィルタ26としては、例えば、特許文献1〜3に記載されているものを用いることができる。
(c)参照信号生成部28
Sr生成部28は、Sb生成部24からの基準信号Sbに対して伝達関数処理を行うことで参照信号Srを生成する。参照信号Srは、W1更新部30において第1フィルタ係数W1を演算する際に用いられる。また、伝達関数処理は、スピーカ16からマイクロフォン18への相殺音CSの伝達関数C^(フィルタ係数)に基づき基準信号Sbを補正する処理である。この伝達関数処理で用いられる伝達関数C^は、スピーカ16からマイクロフォン18への相殺音CSの実際の伝達関数Cの予測値である。
上述の通り、基準信号Sbは、余弦波及び正弦波それぞれに分けられるため、伝達関数処理も、余弦波及び正弦波それぞれについて行われる。この際、伝達関数処理は、余弦波及び正弦波それぞれの実部及び虚部について行われる。Sr生成部28としては、例えば、特許文献1〜3に記載されているものを用いることができる。
(d)第1フィルタ係数更新部30
W1更新部30は、第1フィルタ係数W1を逐次演算・更新する。W1更新部30は、例えば、特許文献3のフィルタ係数更新手段と同様のものを用いることができる。すなわち、W1更新部30は、第1演算部36(以下「W1a演算部36」とも称する。)と、第2演算部38(以下「W1b演算部38」とも称する。)と、フィルタ係数切替部40(以下「切替部40」とも称する。)とを有する。
W1a演算部36及びW1b演算部38とも、第1フィルタ係数W1を演算するものであるが、W1a演算部36は、適応制御処理の際に用いられ、W1b演算部38は、忘却処理の際に用いられる。忘却処理は、相殺音CSが発散している(ボー音の発生等により、必要以上に相殺音CSの音圧が大きくなっている)際における処理であり、適応制御処理は、忘却処理を行っているとき以外における処理である。ここでの適応制御処理及び忘却処理は、基本的に、特許文献3と同様のものを用いることができる。なお、説明の便宜のため、W1a演算部36が演算した第1フィルタ係数W1を第1フィルタ係数W1aと称し、W1b演算部38が演算した第1フィルタ係数W1を第1フィルタ係数W1bと称する。
W1a演算部36は、適応アルゴリズム演算{例えば、最小二乗法(LMS)アルゴリズム演算}を用いて第1フィルタ係数W1aを演算する。すなわち、Sr生成部28からの参照信号Srとマイクロフォン18からの誤差信号eに基づいて、誤差信号eの二乗e2をゼロとするように第1フィルタ係数W1aを演算する(例えば、特許文献1、2参照)。
W1b演算部38は、第1フィルタ係数W1bが第1設定値THw1_maxから第2設定値THw1_minまで一定割合で低下するように、第1フィルタ係数W1bを演算する。すなわち、後述する図4の処理により相殺音CSが発散していると判定した場合、相殺音CSをフェードアウトさせるように第1フィルタ係数W1bを調整する。なお、第1設定値THw1_maxは、第1フィルタ係数W1が通常動作時に取り得る想定最大値(上限閾値又は許容上限値)として設定され、後述する第1閾値THw1と同じである。第1フィルタ係数W1が第1設定値THw1_maxより大きい場合、ボー音が発生している状態、打消し対象の振動騒音(ここでは、エンジンノイズEN)以外の車室内騒音が非常に大きくなっている状態等の特殊な状態にある。第2設定値THw1_minは、車両の走行中、運転者や同乗者が相殺音CSを感じない大きさとなる値に設定される。第1設定値THw1_max及び第2設定値THw1_minは、実験、シミュレーション等により事前に求めておき、W1b演算部38に格納されている。
切替部40は、発散判定部34の判定結果(後述)に基づき適応制御処理又は忘却処理を選択し、選択した処理に応じて第1適応フィルタ26の第1フィルタ係数W1を更新する。適応制御処理を選択した場合、切替部40は、W1a演算部36で演算した第1フィルタ係数W1aを用い、忘却処理を選択した場合、W1b演算部38で演算した第1フィルタ係数W1bを用いる。
特許文献3と異なり、本実施形態の切替部40は、更新後の第1フィルタ係数W1を発散判定部34に通知する。
(e)誤差信号振幅検出部32
図3は、図2のAe検出部32をより詳細に示している。Ae検出部32は、下記の構成及び方法により、マイクロフォン18からの誤差信号eの振幅Aeを間接的に検出する。すなわち、Ae検出部32は、第2適応フィルタ44(44x、44y)と、第3演算部46(46x、46y)(以下「W2演算部46(46x、46y)」とも称する。)と、減算器48と、加算器50(図2では省略されている。)と、遅延器52とを有する。
第2適応フィルタ44は、Sb生成部24からの基準信号Sbに対し、適応フィルタ処理を施し、制御信号Sc2を出力する。上述の通り、基準信号Sbは、余弦波Sb_cos及び正弦波Sb_sinそれぞれに分けられるため、第2適応フィルタ44による適応フィルタ処理も、余弦波Sb_cosについては、第2適応フィルタ44xにおいて、正弦波Sb_sinについては、第2適応フィルタ44yにおいて行われる。第2適応フィルタ44のフィルタ係数{第2フィルタ係数W2(W2x、W2y)}は、W2演算部46(46x、46y)により逐次更新される。
W2演算部46は、第2適応フィルタ44の第2フィルタ係数W2を逐次演算・更新する。W2演算部46は、適応アルゴリズム演算{例えば、最小二乗法(LMS)アルゴリズム演算}を用いて第2フィルタ係数W2(W2x、W2y)を演算する。すなわち、Sb生成部24からの基準信号Sb(Sb_cos、Sb_sin)と減算器48からの補正誤差信号e2に基づいて、補正誤差信号e2の二乗e22が、ゼロとなるように第2フィルタ係数W2(W2x、W2y)を演算する。
補正誤差信号e2は、マイクロフォン18からの誤差信号eと、第2適応フィルタ44からの制御信号Sc2との差を示し(e2=e―Sc2)、減算器48において算出される。制御信号Sc2は、第2適応フィルタ44xからの制御信号Sc2_cosと第2適応フィルタ44yからの制御信号Sc2_sinを加算器50で加算して得られる。また、補正誤差信号e2は、W2演算部46(46x、46y)に入力される前に遅延器52において所定時間遅延される。W2演算部46(46x、46y)で演算された第2フィルタ係数W2(W2x、W2y)は、発散判定部34に通知される。
Ae検出部32が上記のような構成を採ることにより、第2フィルタ係数W2は、誤差信号eの振幅Aeに応じた値を取る(例えば、非特許文献1第316頁〜第321頁参照)。このため、Ae検出部32は、誤差信号eの振幅Aeを間接的に検出していると言える。すなわち、誤差信号eの振幅Aeが増加すると、W2演算部46は、誤差信号eに基づく補正誤差信号e2の二乗e22をゼロに近付けようとするため、第2フィルタ係数W2を増加させる。従って、振幅Aeと第2フィルタ係数W2との間には相関関係が存在する。例えば、振幅Aeが大きいと、第2フィルタ係数W2も大きくなり、振幅Aeが小さいと、第2フィルタ係数W2も小さくなる。
(f)発散判定部34
発散判定部34は、W1更新部30の切替部40から通知された第1フィルタ係数W1と、Ae検出部32のW2演算部46から通知された第2フィルタ係数W2とに基づいて、相殺音CSが発散しているかどうかを判定する。その判定結果は、切替部40に通知され、適応制御処理及び忘却処理の選択に用いられる。発散判定部34は、閾値設定部54と、カウンタ56を有している。閾値設定部54には、相殺音CSの発散を判定するための第1閾値THw1、第2閾値THw2及び第3閾値THctrが格納されている。
(4)スピーカ16
スピーカ16は、ECU14(マイクロコンピュータ22)からの制御信号Sc1に対応する相殺音CSを出力する。
(5)マイクロフォン18
マイクロフォン18は、エンジン20からのエンジンノイズENとスピーカ16からの相殺音CSとの誤差(残留騒音)を検出し、誤差信号eとしてECU14(マイクロコンピュータ22)に出力する。
2.ANC装置10における各処理
(1)相殺音CSの生成
本実施形態の相殺音CSの生成は、基本的に特許文献1〜3と同様に行われる。すなわち、Sb生成部24において、基準信号Sbがエンジン回転周波数feに応じて生成される。第1適応フィルタ26において、制御信号Sc1が基準信号Sbに基づいて生成される。第1適応フィルタ26で用いられる第1フィルタ係数W1は、W1更新部30により更新される。スピーカ16において、制御信号Sc1に対応する相殺音CSが生成される。
(2)第1フィルタ係数W1の更新
第1フィルタ係数W1の更新は、発散に関連する処理(後述)を除けば、基本的に特許文献3と同様に行われる。すなわち、相殺音CSの発散が確定していない場合、適応制御処理が行われ、相殺音CSの発散が確定している場合、忘却処理が行われる(例えば、特許文献3の図4〜図6参照)。
図4には、相殺音CSが発散しているかどうかを判定し、その判定結果に基づき第1フィルタ係数W1の更新を行うフローチャートが示されている。
ステップS1において、マイクロコンピュータ22の発散判定部34は、第1フィルタ係数W1が、閾値設定部54に格納されている第1閾値THw1よりも大きいかどうかを判定する。第1閾値THw1は、通常動作時における第1フィルタ係数W1の想定最大値(上限閾値又は許容上限値)として設定されるものであり、例えば、ボー音の発生を判定するために用いられる。また、上述の通り、第1フィルタ係数W1は、余弦波及び正弦波それぞれに設定されるものであるため、第1閾値THw1も余弦波及び正弦波別々に設定することができる。この場合、余弦波用の第1フィルタ係数W1又は正弦波用の第1フィルタ係数W1のいずれかが第1閾値THw1より大きい場合、又は両方が第1閾値THw1より大きい場合を判定条件とすることができる。
第1フィルタ係数W1が第1閾値THw1以下である場合(S1:No)、第1適応フィルタ26は、正常に動作していると判断できる。そこで、ステップS2において、マイクロコンピュータ22は、適応制御処理を行う(切替部40は、W1a演算部36からの第1フィルタ係数W1aを選択する。)。適応制御処理は、特許文献3に記載されているものと同様のものを用いることができる。第1フィルタ係数W1が第1閾値THw1より大きい場合(S1:Yes)、ステップS3に進む。
ステップS3において、発散判定部34は、第2フィルタ係数W2が、閾値設定部54に格納されている第2閾値THw2よりも大きいかどうかを判定する。第2閾値THw2は、相殺音CSによりエンジンノイズENが正常に打ち消されている場合(すなわち、相殺音CSが発散していない場合)における第2フィルタ係数W2の想定最大値(上限閾値又は許容上限値)として設定されるものであり、例えば、相殺音CSが発散し、ボー音が発生している場合、第2フィルタ係数W2は、この第2閾値THw2を超えた値となる。また、第1フィルタ係数W1と同様、余弦波Sb_cos用の第2フィルタ係数W2x又は正弦波Sb_sin用の第2フィルタ係数W2yのいずれかが第2閾値THw2より大きい場合、又は両方が第2閾値THw2より大きい場合を判定条件とすることができる。
第2フィルタ係数W2が第2閾値THw2以下である場合(S3:No)、仮に第1フィルタ係数W1が大きな値となっていても、それは、エンジンノイズEN以外に大きな騒音が発生しており、第1適応フィルタ26は正常に動作していると判断可能である。そこで、ステップS2において、マイクロコンピュータ22は、適応制御処理を行う。第2フィルタ係数W2が第2閾値THw2より大きい場合(S3:Yes)、ステップS4に進む。
ステップS4において、発散判定部34は、カウンタ56の値(カウンタ値CTR)を1増加させる。続くステップS5において、マイクロコンピュータ22は、カウンタ値CTRが、閾値設定部54に格納されている第3閾値THctrよりも大きいかどうかを判定する。第3閾値THctrは、相殺音CSの発散の発生を確定するための値であり、カウンタ値CTRが第3閾値THctrを超えると、相殺音CSが発散しているものと判定する。
カウンタ値CTRが第3閾値THctr以下である場合(S5:No)、マイクロコンピュータ22は、適応制御処理を行う。カウンタ値CTRが第3閾値THctrより大きい場合(S5:Yes)、ステップS6において、発散判定部34は、相殺音CSが発散しているものと判定し、例えば、当該発散が発生していることを示すフラグを立てる。続くステップS7において、マイクロコンピュータ22は、忘却処理を行う(切替部40は、W1b演算部38からの第1フィルタ係数W1bを選択する。)。上述の通り、忘却処理は、特許文献3に記載されているものを用いることができる。
3.本実施形態における効果
以上のように、本実施形態によれば、相殺音CSの出力を中止するための条件として、第1適応フィルタ26の第1フィルタ係数W1が、第1閾値THw1より大きくなったこと(S1:Yes)のみでなく、第2フィルタ係数W2が、第2閾値THw2より大きくなったこと{換言すると、誤差信号eの振幅Aeが、通常動作時の想定最大値(上限閾値又は許容上限値)より大きくなったこと}(S3:Yes)を要する。これにより、打消し対象のエンジンノイズENが想定以上に大きくなった場合やエンジンノイズEN以外の騒音が大きい場合等、誤差信号eの検出には問題がない場合(第1閾値THw1を超えるほどまで第1フィルタ係数W1を増加させて相殺音CSの音圧を大きくする必要がある場合)、相殺音CSの出力を継続することができる。このため、誤差信号eが正常に検出されているにもかかわらず、相殺音CSの出力を中止することにより運転者や同乗者に違和感を生じさせることを回避することができる。
また、誤差信号eのうちエンジンノイズENと同じ周波数の成分の振幅と相関関係にある第2フィルタ係数W2に基づいて相殺音CSの出力を中止するかどうかを判定する。相殺音CSの音圧に異常がある(当該音圧が過度に大きい)場合、誤差信号eのうちエンジンノイズEN(又は相殺音CS)と同じ周波数の成分が異常値を示し、その他の周波数の成分には異常値が現れない。換言すると、前記その他の周波数の成分に異常値が現れた場合、相殺音CSの音圧異常以外が原因である。従って、エンジンノイズENと同じ周波数の成分の振幅に基づいて相殺音CSの出力を中止するかどうかを判定することにより、相殺音CSの音圧に異常があるかどうかを精度良く判定することができる。
本実施形態において、Ae検出部32は、誤差信号eからエンジンノイズENと同じ周波数成分を抽出した制御信号Sc2を、基準信号Sbに基づいて出力する第2適応フィルタ44と、誤差信号eから制御信号Sc2を減算して補正誤差信号e2を生成する減算器48と、補正誤差信号e2を最小とする第2フィルタ係数W2を、基準信号Sbと補正誤差信号e2とに基づいて演算し、第2フィルタ係数W2を逐次更新するW2演算部46と、を有する。これにより、簡易な構成で、エンジンノイズEN及び相殺音CSと同じ周波数の成分を誤差信号eから検出することができる。
[B.この発明の応用]
なお、この発明は、上記実施形態に限らず、この明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採り得ることはもちろんである。例えば、以下に示す構成を採ることができる。
上記実施形態では、相殺音CSを発生させる振動騒音として、エンジンノイズENを用いたが、これに限られない。例えば、ロードノイズ、車体の振動騒音も含まれる。
上記実施形態では、誤差信号eの振幅Aeを検出する手段として、Ae検出部32を用い、第2フィルタ係数W2をもって振幅Aeを間接的に検出したが、周波数カウンタ等のその他の方法により振幅Aeを検出することもできる。その場合、第2閾値THw2とは別の閾値を設けることにより、誤差信号eのうちエンジンノイズENと同じ周波数の成分の振幅が、通常動作時の想定最大値を上回っているかどうかを判定することができる。
図4のフローチャートでは、ステップS1とステップS3を組み合せて用いたが、一方のステップをなくすこともできる。
この発明の一実施形態に係る能動型騒音制御装置の概略的な構成図である。 図1の能動型騒音制御装置のマイクロコンピュータにおいてソフトウェア処理で実現される概略的な機能を回路構成として示すブロック図である。 図2の回路構成における誤差信号振幅検出部(Ae検出部)の詳細を示すブロック図である。 相殺音が発散しているかどうかを判定し、その判定結果に基づき第1フィルタ係数の更新を行うフローチャートである。
符号の説明
10…能動型騒音制御装置 16…スピーカ(相殺音出力部)
18…マイクロフォン(誤差検出部) 24…基準信号生成部
26…第1適応フィルタ 28…参照信号生成部
30…第1フィルタ係数更新部
32…誤差信号振幅検出部(振幅検出部)
34…発散判定部(相殺音出力制御部)
44、44x、44y…第2適応フィルタ
46…第3演算部(第2フィルタ係数更新部)
48…減算器
Ae…誤差信号の振幅 CS…相殺音
C^…伝達関数 e…誤差信号
e2…補正誤差信号 EN…エンジンノイズ(振動騒音)
Sb…基準信号 Sb_cos…余弦波
Sb_sin…正弦波 Sc1、Sc2…制御信号
Sr…参照信号 THw1…第1閾値
THw2…第2閾値 W1…第1フィルタ係数
W2、W2x、W2y…第2フィルタ係数

Claims (2)

  1. 打消し対象の振動騒音と同じ周波数の基準信号を生成する基準信号生成部と、
    前記振動騒音を相殺するための相殺音を示す制御信号を、前記基準信号に基づいて出力する適応フィルタと、
    前記相殺音を前記制御信号に基づいて出力する相殺音出力部と、
    前記振動騒音と前記相殺音との誤差を示す残留騒音を検出し、前記残留騒音に対応する誤差信号を出力する誤差検出部と、
    前記相殺音出力部から前記誤差検出部までの音響伝達関数により前記基準信号を補正して参照信号を生成する参照信号生成部と、
    前記誤差信号を最小とする前記適応フィルタのフィルタ係数を、前記参照信号と前記誤差信号とに基づいて演算し、前記フィルタ係数を逐次更新するフィルタ係数更新部と、
    前記相殺音出力部による前記相殺音の出力を制御する相殺音出力制御部と、
    前記誤差信号のうち前記振動騒音と同じ周波数の成分の振幅を検出する振幅検出部と、
    を備える能動型騒音制御装置であって、
    通常動作時の前記フィルタ係数の想定最大値である第1閾値と、通常動作時の前記振幅の想定最大値である第2閾値とが予め設定され、
    前記相殺音出力制御部は、前記フィルタ係数が前記第1閾値より大きく、且つ前記振幅が前記第2閾値より大きいとき、前記相殺音出力部による前記相殺音の出力を中止し、
    前記振幅検出部は、
    前記誤差信号から特定周波数成分を抽出した第2制御信号を、前記基準信号に基づいて出力する第2適応フィルタと、
    前記誤差信号から前記第2制御信号を減算して補正誤差信号を生成する減算器と、
    前記補正誤差信号を最小とする前記第2適応フィルタの第2フィルタ係数を、前記基準信号と前記補正誤差信号とに基づいて演算し、前記第2フィルタ係数を逐次更新する第2フィルタ係数更新部と、
    を有する
    ことを特徴とする能動型騒音制御装置。
  2. 打消し対象の振動騒音と同じ周波数の基準信号を生成する基準信号生成部と、
    前記振動騒音を相殺するための相殺音を示す制御信号を、前記基準信号に基づいて出力する適応フィルタと、
    前記相殺音を前記制御信号に基づいて出力する相殺音出力部と、
    前記振動騒音と前記相殺音との誤差を示す残留騒音を検出し、前記残留騒音に対応する誤差信号を出力する誤差検出部と、
    前記相殺音出力部から前記誤差検出部までの音響伝達関数により前記基準信号を補正して参照信号を生成する参照信号生成部と、
    前記誤差信号を最小とする前記適応フィルタのフィルタ係数を、前記参照信号と前記誤差信号とに基づいて演算し、前記フィルタ係数を逐次更新するフィルタ係数更新部と、
    前記相殺音出力部による前記相殺音の出力を制御する相殺音出力制御部と、
    前記誤差信号のうち前記振動騒音と同じ周波数の成分の振幅を検出する振幅検出部と、
    を備える能動型騒音制御装置であって、
    通常動作時の前記振幅の想定最大値が予め設定され、
    前記相殺音出力制御部は、前記振幅が前記想定最大値より大きいとき、前記相殺音出力部による前記相殺音の出力を中止し、
    前記振幅検出部は、
    前記誤差信号から特定周波数成分を抽出した第2制御信号を、前記基準信号に基づいて出力する第2適応フィルタと、
    前記誤差信号から前記第2制御信号を減算して補正誤差信号を生成する減算器と、
    前記補正誤差信号を最小とする前記第2適応フィルタの第2フィルタ係数を、前記基準信号と前記補正誤差信号とに基づいて演算し、前記第2フィルタ係数を逐次更新する第2フィルタ係数更新部と、
    を有する
    ことを特徴とする能動型騒音制御装置。
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